【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主としてクラフト紙からなる多層紙袋の改良された底部閉鎖部の構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
主としてクラフト紙から構成された多層紙袋は、肥料、米穀、セメント、栽培用の土など、ある程度の防湿、防水効果があり、輸送及び保存に耐えるものとして多く用いられている。
かかる多層袋は通常複数のまち付筒状体からなる紙袋であり、その底部は、たこ糸等でミシン縫いするか、端部全体を一方向（胴貼り部を構成するいわゆる裏面側）に折り曲げて接着剤で接着したものが知られているが、近時は内容物を排出しやすくするために底部を折り曲げて、当て紙で封止して、この当て紙に付されている剥ぎ取り用のテープ又は糸を用いて開封するようにしたものが、開封作業の容易性から多く用いられている。特に底部の折り曲げは、内容物の気密を保持するために通常は２回折り曲げられて構成されている。
なお、特許文献等としては下記のものがある。
【０００３】
【特許文献】
特公昭６０−１２１９号公報
実開昭６２−１３００４１号公報
実開昭６２−１１５３４８号公報
特開平４−１４２２５７号公報
特開平７−２８５５５８号公報
特開２０００−１２１８４号公報
特開２００１−３９４５２号公報
【０００４】
上記特許文献等の記載内容について概略説明すれば、特公昭６０−１２１９号公報には、複数枚の原紙を円筒状にした縦方向において貼り合わせ、その底部は閉止されたものが記載されているが、閉止構造については何も説明されていない。実開昭６２−１３００４１号公報には、両側部にひだを有する多層筒状体のひだ部の接合構造に関し、両側面部にはひだを有する多層筒状体の底部は最外層を除いて他の内層は「の」の字状に丸めて、前記最外層で抑えて接着した構造が示されている。実開昭６２−１１５３４８号公報には、多層紙袋で、折り曲げられた底部を別の当て紙で覆ってその端部を接着したものが記載されている。特開平４−１４２２５７号公報には、袋底部を改良し、複数層の襞付の筒状体からなる端部を２度折り曲げ巻き込むようにして３重折り曲げ部を形成し、この折り曲げ部を包囲するように開封用のテープ付当て紙をもって閉塞した構造が示されている。特開平７−２８５５５８号公報には、被包装物の落ちこぼれを防止するため端部を表面側に１回折り曲げて当て紙で包囲した底部閉鎖部、表面側に２回折り曲げて当て紙で包囲した底部閉鎖部が示されている。特開２０００−１２１８４号公報には、紙の片面に樹脂層を積層した積層部と、樹脂層が積層されていない非積層部が混在するようにしたもので、透気性と、透湿性とを備えた紙袋が提案されているが、底部に特別な考案はされていない。特開２００１−３９４５２号公報には、第１筋、第２筋、斜め筋で第１折込み部Ｘ，第２折込み部Ｙ，斜め折込み部Ｚを折込み、吹き込み口側底貼り部を形成した多層紙袋で、内容物の粉もれ、粉ふきを防止したものが記載されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術による多層紙袋について、更に図１、図６及び図７をもって詳述する。すなわち、図１は従来技術による多層紙袋を偏平にした状態を示す典型例である。
すなわち、その構成は、折られて形成された矩形状の多層紙袋１１の、裏面側に胴貼り部１３が設けられ、両側部には、まち１２が設けられている。底部閉鎖部１６の折り曲げ部１５には、開封手段が付与されたクラフト紙等からなる当て紙Ｓが貼着され内容物を密閉するようになっている。又、図示していないが紙袋の上部の内容物投入口は、内容物を充填後１回折り曲げてミシン目や紙テープ等で封止される。
図６は、従来技術による３層からなる多層紙袋の代表例で、内側からａ，ｂ，及びｃの３層から構成されている。
図６において、裏面側１４ｂ（図１における長さ方向に胴貼り部１３を有する面）では、内側よりａ１，ｂ１，ｃ１の３層構成で、表面側１４ａ（裏面側１４ｂとは反対の面）では内側よりａ２，ｂ２，ｃ２の３層構成で構成され、底部は２回折り曲げられて折り曲げ部１５はその外側には開封用テープもしくは開封用糸が付着されている当て紙Ｓが貼り付けられている。
図７は、図６で示した多層紙袋をより理解し易くするための図で表面側１４ａと裏面側１４ｂの３層を一体化してモデル化し折り曲げた状態を示すものである。
【０００６】
上記のような多層紙袋は、次のような荷姿で輸送され需要者に配送される。
すなわち、多層紙袋は、図８（イ）、（ロ）に示すようにパレットＰの上に多層紙袋群に別けて積み重ねられる。
この場合、（イ）に示すように１段目の４つの積み重ねられた多層紙袋群Ｄ１，Ｄ２，Ｄ３，Ｄ４ はその配置方向を縦、横、縦、横に相互に直角になるようにパレットＰの上に配置し、（ロ）に示すように２段目の４つの積み重ねられた多層紙袋群Ｕ１，Ｕ２，Ｕ３，Ｕ４ を前記１段目の多層紙袋群Ｄ１，Ｄ２，Ｄ３，Ｄ４ に対して位置をずらせて積み重ねる。以下図示していないが、３段目以降の多層紙袋群も同様に下段の紙袋群とは位置をずらせて２５段積み重ねられる。
なお、ここでいう多層紙袋群Ｄ１，Ｄ２，Ｄ３，Ｄ４及びＵ１，Ｕ２，Ｕ３，Ｕ４は、例えば図９に示すようにＤ１と、その上のＵ１に関する側面図のとおり積み重ねられるが、通常、底部封鎖部について同一方向に１５袋重ね、その上に逆方向に１０袋重ね、計２５袋をもって一つの多層紙袋群を形成するように積み重ねている。図では下部の多層紙袋群Ｄ１について上からみて左側が１５袋の底部閉鎖部Ｌ１を形成し、右側が１０袋の底部閉鎖部Ｌ２を形成している。その上には多層紙袋群Ｕ１が積み重ねられている。
図９は１段目の多層紙袋群中Ｄ１の構成と２段目の多層紙袋群Ｕ１の関係を示している側面図であるが、この場合、多層紙袋群Ｄ１に於いて、底部閉鎖部Ｌ１が左側に位置するよう１５袋重ねた側をＸ方向、底部閉鎖部Ｌ２が右側に位置するよう１０袋重ねた側をＹ方向として示している。
【０００７】
このようにして各段４つの多層紙袋群を２５段積み重ねて、縦横それぞれ２条のバンドで緊縛し、その上にベニヤ板をあてがい、錘を載せて多層紙袋群の紙袋内を脱気した後、錘を除去し、全体を例えばポリ塩化ビニリデンフィルム（ダウケミカル社商品名：サラン）を用いてパレットに包括被覆して、トラック輸送をしていた。この場合、１段について２５袋×４群としこれを２５回繰り返して重ねる理由は、多層紙袋群をパレットに配置する場合に、各段１００袋が２５段すなわち２５００袋荷造りされて輸送することになり、積む側にとっても、納入される側にとっても数値的にも管理しやすいので、この種の荷造りでは慣用の手段であり、稀に例外的に需要者の要請があれば、これに対処しているのが現実である。
【０００８】
ところで、上記従来技術による多層紙袋は、その底部閉鎖部が折り曲げ部によりその他の部分より厚さが大きく異なるものであった。例えば、図６の従来技術による多層紙袋で言うならば、使用材料として厚さが０．１２ｍｍのクラフト紙を用いた紙袋の場合、当て紙Ｓのない胴部では０．１２ｍｍ×６枚＝０．７２ｍｍであり、当て紙Ｓのある底部閉鎖部では、０．１２ｍｍ×２０枚＝２．４ｍｍ になる。これを図８、図９の要領にて先ず底部閉鎖部Ｌ１を左側に向けて１５袋重ね、次に底部閉鎖部Ｌ２を逆方向に向けて１０袋重ねると、１５袋重ねた方向（図９のＸ方向）ではＤ１群の全体の厚みが（２．４ｍｍ ×１５袋） ＋（０．７２×１０袋） ＝４３．２ｍｍとなる。
【０００９】
一方、底部閉鎖部Ｌ２を左側に向けた１０袋重ねた方向（図９のＹ方向）では、Ｄ１群の全体の厚みが（０．７２×１５袋） ＋（２．４ｍｍ ×１０袋） ＝３４．８ｍｍとなる。
従って、図９のＤ１群の全体の厚みは、Ｘ方向とＹ方向とで、８．４ｍｍ もの格差が生じる。このように、多層紙袋群Ｄ１，Ｄ２，Ｄ３，Ｄ４及びＵ１，Ｕ２，Ｕ３，Ｕ４等にそれぞれ８．４ｍｍ もの格差があると、パレット上の荷姿で当初は完全に荷作りされていても長距離輸送で荷崩れが生じる。
【００１０】
例えば６００ｋｍの遠隔地に納入する場合、どうしても前後左右の振動や荷重を受けるために、荷崩れが生ずる問題があった。その対応として需要者の工場に搬入する直前には荷崩れを修正して納入しているのが実状であるが、道路の粗悪度や距離、カーブ等の実条件によっては積荷の２０％〜３０％に荷崩れを生じており、この荷崩れは上段の紙袋群の荷の重さの影響と振動特に横触れの影響で下段側の紙袋群に多く発生し、この荷崩れによって袋は曲がり癖を生じやすく、曲がり癖の発生率は凡そ３％程度であるが、内容物の充填作業に著しい悪影響があるので、不良品として廃棄処分を余儀なくされており、これら輸送に伴う諸問題は結局、生産者、需要者共にコスト高を来し、廃棄物処理等のコストもかかるという問題を有するものであった。
【００１１】
【課題を解決する手段】
本発明者はかかる実状に鑑み、紙袋群の積み重ね方を変更することなく、底部閉鎖部の構造を改良することで、前記問題点を解決し得ることを見出した。
すなわち、本発明者は、底部閉鎖部を従来よりも薄く構成することにより、底部閉鎖部と胴部の紙厚の差（まち１２、胴貼り部１３を除く）を減少させ、これにより上記の問題点を解決したものである。
【００１２】
本発明は多層紙袋の底部閉鎖部を構成する紙層を裁断により少なくした構造とし底部閉鎖部の薄層化を実現し、輸送中の振動で、荷崩れを防止し、廃棄紙袋の発生を無くすることを目的とするものである。
すなわち、請求項１の発明は、複数層のまち付筒状体からなる紙袋であって、該筒状体の下端の折り曲げ部を開封手段を備えた当て紙で包囲固定してなる底部閉鎖部において、最内部の筒状体を構成する層は折り曲げ部を有する非切断層とし、最外部の筒状体を構成する層は折り曲げ部の長さより短くなるように先端を切断除去された切断層とし、最内部の筒状体と最外部の筒状体の中間の筒状体を構成する層は、前記非切断層もしくは切断層のいずれかと同様に非切断層もしくは切断層を構成してなることを特徴とする多層紙袋であり、請求項２の発明は、中間の筒状体を構成する層が１層以上ある紙袋であって、紙袋の表側に近い層と、裏側に近い層のいずれか一方の層を非切断層、他方の層を切断層としてなることを特徴とする請求項１に記載の多層紙袋であり、請求項３の発明は、中間の筒状体を構成する層が２層以上ある紙袋であって、内部側を非切断層、外部側を切断層としたことを特徴とする請求項１に記載の多層紙袋であり、請求項４の発明は、前記最内部の筒状体の内面にポリオレフィン樹脂層が設けられたことを特徴とする請求項１，２もしくは３のいずれかに記載の多層紙袋であり、請求項５の発明は、当て紙の層厚を前記切断紙層の層厚より薄くなるようにしたことを特徴とする請求項１，２，３もしくは４のいずれかに記載の多層紙袋である。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下図面により本発明を詳述する。各図とも同一部分には同一符号を付して説明する。
図２はクラフト紙を３枚使用して多層の筒状体を形成した本発明の１実施例の多層紙袋の縦断面図で、図３は上記多層紙袋の底部閉鎖部の簡略説明図である。
（中間の筒状体を構成する層は１層であり、）（２層カット、２層折り曲げを示している）
図に於いて、多層に構成された筒状体ａ，ｂ，ｃは、裏面１４ｂ側では内側よりａ１，ｂ１，ｃ１の３層構成で、表面１４ａ側では内側よりａ２，ｂ２，ｃ２の３層構成で構成されている。この場合ａ１およびａ２の先端は、折り曲げ用として切断されることなく非切断層を形成し、一方、ｂ１，ｃ１及びｂ２，ｃ２は先端を折り曲げしないので、余分な長さを直線切りで切断除去され、切断層を形成している。従って、切断層の先端が非切断層の先端よりも紙袋の底部方向に向かって短く切断された構成になっている。ｈは折り曲げ部１５の高さであり、切断層の先端はｈの僅かに上部に位置するようにし、当て紙Ｓにより折り曲げ部および切断層の先端を一体にして接着して包囲固定されている。
すなわち、図２、図３の実施例にて本発明の底部閉鎖部を形成するには、最内層を構成しているａ１，ａ２のみが２回折り曲げられて折り曲げ部１５を形成し、該折り曲げ部と前記切断層の先端とを接着機能付き当て紙Ｓで包囲接着固定している。
当て紙Ｓの接着剤は当て紙Ｓの内面全面に付してもよいが、図示のように切断層の先端に接する部分だけに付してあってもよい。
又、非切断層の折り曲げは１回でもよいが、袋の密封性を確保するためには本発明の図３及び図４に示すように少なくとも２回折り曲げるのが好ましい。
【００１４】
この状態の厚さについて検討すると、図２、３は一実施例の３層紙袋の説明図で、使用材料として厚さを０．１２ｍｍのクラフト紙を用いた袋の場合、当て紙Ｓのない胴部では０．１２ｍｍ×６＝０．７２ｍｍであり、当て紙Ｓのある底部封止部では、０．１２ｍｍ×８＝０．９６ｍｍになる。これを先ず一方向に１５袋重ね、次に前記１５袋重ねの上に逆方向に１０袋重ねると、図９のＸ方向では（０．９６ｍｍ×１５袋） ＋（０．７２ｍｍ ×１０袋） ＝２１．６ｍｍであるが、図９のＹ方向では、（０．７２ｍｍ ×１５袋） ＋（０．９６ｍｍ ×１０袋） ＝２０．４ｍｍであるから、図９でいうＤ１群の全体の厚みに於いて、Ｘ方向とＹ方向との格差は１．２ｍｍ となる。
これを段落０００９で述べた従来技術によるＸ方向とＹ方向との格差、すなわち８．４ｍｍ と比較すると著しく小さいことが判る。
このようにＤ１群に相当する多層紙袋群を２５段に積み重ねて荷造りし、６００ｋｍの距離をトラック輸送したが、荷崩れは生ずることはなかった。
【００１５】
図４は本発明の請求項２に係る他の実施例の簡略説明図で、多層に構成された筒状体ａ，ｂ，ｃ，ｄは、裏面１４ｂ側では内側よりａ１，ｂ１，ｃ１の３層構成で、表面１４ａ側では内側よりａ２，ｂ２，ｃ２で構成され３層構成である。この中でｂ１，ｃ１，ｃ ２の３層は先端の余分な長さを直線切りで切断除去され、切断層を形成している。また、非切断層であるａ１，ａ２，ｂ２は非切断層であり、２回折り曲げられて折り曲げ部１５を形成し、該折り曲げ部１５の外側を当て紙Ｓで包被しその端部を接着して構成されている。ｈは折り曲げ部１５の高さであり、切断層の先端はｈの僅かに上部に位置するようにし、これにより当て紙Ｓは端部を接着して固定されている。１４ａは表面側、１４ｂは裏面側を示す。
【００１６】
図４の多層紙袋について、積み重ねた場合の層の厚さは次のとおりとなる。
すなわち、使用材料として厚さを０．１２ｍｍのクラフト紙を用いた袋の場合、当て紙Ｓのない胴部では０．１２ｍｍ×６＝０．７２ｍｍであり、当て紙Ｓのある底部封止部では、０．１２ｍｍ×１１＝１．３２ｍｍになる。これを先ず一方向に１５袋重ね、次に逆方向に１０袋重ねると、図９のＸ方向では（１．３２ｍｍ×１５袋）＋（０．７２ｍｍ×１０袋） ＝１９．８ｍｍ＋７．２ｍｍ ＝２７．０ｍｍであるが、Ｙ方向は（１．３２ｍｍ×１０袋）＋（０．７２ｍｍ×１５袋） ＝１３．２ｍｍ＋１０．８ｍｍ＝２４．０ｍｍであるから、厚い方と薄い方の差は３．０ｍｍ となる。従って従来技術である図７と比べると、厚い方と薄い方の厚さの差が著しく小さいことがわかる。このようにしたものを従来同様にパレット上に２５段積み重ねて荷造りして、６００ｋｍの距離をトラック輸送したが、荷崩れは生ぜず、曲がり癖の生じた袋は皆無であった。
【００１７】
図５は本発明の請求項３に係る更に他の実施例の簡略説明図で、多層に構成された筒状体ａ，ｂ，ｃ，ｄは、裏面１４ｂ側では内側よりａ１，ｂ１，ｃ１，ｄ１の４層構成で、表面１４ａ側では内側よりａ２，ｂ２，ｃ２，ｄ２で構成され４層構成である。この中でｃ１，ｄ１，ｃ２及びｄ２の４層はは先端を折り曲げしないので、余分な長さを直線切りで切断除去され、切断層を形成している。
従って、非切断層であるａ１，ａ２，ｂ１，ｂ２の４層のみが２回折り曲げられて、折り曲げ部１５を形成し、その外側を当て紙Ｓで包被しその端部を接着して構成されている。ｈは折り曲げ部の高さであり、切断層の先端はｈの僅かに上部に位置するようにし、これにより当て紙Ｓは端部を接着して固定されている。
【００１８】
図５で明らかなように、切断層の層数は４層、非切断層の層数は４層であるから、当て紙Ｓのない胴部の厚さは０．１２ｍｍ×８＝０．９６ｍｍで、当て紙Ｓのある底部封止部では、０．１２ｍｍ×１４＝１．６８ｍｍでである。
これを先ず一方向に１５袋重ね、次に逆方向に１０袋重ねると、厚い方では２５．２ｍｍ＋９．６ｍｍ ＝３４．８ｍｍであるが、薄い方は１４．４ｍｍ＋１６．８ｍｍ＝３１．２ｍｍであるから、厚い方と薄い方の差は３．６ｍｍ となる。
これに対して、図示してないが、従来技術に従い、全部の紙層を２回折り曲げて当て紙Ｓを包被接着させて底部閉鎖部を形成した場合には、胴部の厚さは０．１２ｍｍ×８＝０．９６ｍｍで、当て紙Ｓのある底部封鎖部では、０．１２ｍｍ×２６＝３．１２ ｍｍ である。従ってこれを一方向に１５袋重ね、次に逆方向に１０袋重ねると、図９のＸ方向は４６．８ｍｍ＋９．６ｍｍ ＝５６．４ｍｍであるが、Ｙ方向は１４．４ｍｍ＋３１．２ｍｍ＝４５．６ｍｍであるから、厚い方と薄い方の差は１０．８ｍｍとなる。
それ故前記図５に示したものの方が遙に底部封鎖部と胴部との厚さの差が小さいことが判る。
このようにした図５に示したものを従来同様にパレット上に２５段積み重ねて荷造りして、６００ｋｍトラック輸送したが、荷崩れは生ぜず、曲がり癖の生じた袋は皆無であったが、従来技術による多層紙袋をカットせずに底部閉鎖部を形成したものでは６００ｋｍの距離をトラック輸送したときには実条件によっては２０〜３０％荷崩れを発生し、袋に変形癖のあるものを３％程度発生した。
【００１９】
また、当て紙の枚数は通常１枚でよいが、切断除去した紙層の数より当て紙の数が少ない限り底部封鎖部を薄く形成することができるので、本発明の荷崩れ防止効果を発揮することはできるが、場合により２枚以上としても当て紙の数を増やせば底部閉鎖部の補強にはなるが、底部封鎖部の形成工程が複雑化する不利益があるので、寧ろ紙袋をその分だけ切断しなければよいことになる。
【００２０】
本発明は、上記で説明したように筒状体は、図３、図４のように３重の場合のみに限られず、図５のように４重でも実施することができることは容易に理解することができるであろう。
この場合、請求項３で特定するように、中間の筒状体を構成する層が２層以上ある紙袋であって、内部側（ｂ１，ｂ２）を非切断層とし、外部側（Ｃ１，Ｃ２）を切断層としたりすることができる。また、中間層の全体を最内部の筒状体の非切断層同様に全く切断しない非切断層としたり、全部最外部の筒状体と同様に切断層とするほか、紙袋の表面側に存在する層、もしくは裏面側に存在する層のいずれか一方を非切断層とし、他方を切断層とすることもできる。
特に、層の多い場合はこれらの切断層、非切断層の設け方について上記の層形成技術を組合わせて適宜実施すればよいが、切断層をランダムに設けるよりは、切断層グループ層と非切断層グループ層とを内外で画然と２分するようにした方が端部の気密性を高め、底部閉鎖部の厚さを薄く形成しうる点で好ましい。
【００２１】
なお、本発明では、最内部の筒状体と、最外部の筒状体の中間の筒状体を構成する層（偏平にしたときには裏面側と表面側の２層構成となる）は、その構成層の全てが、最内部の筒状体もしくは最外部の筒状体に合わせて非切断層としたり切断層とする場合に限らず、例えば裏面側を非切断層とし表面側を切断層とするか、或いはその逆であってもよい。更にまた、中間の筒状体が２以上の場合について言えば、内部側を非切断層とし、外部側を切断層と区分した層構成とすることもできるので、実用上の要求に応じたものを提供することができる。
【００２２】
又、本発明の多層紙袋は請求項４で特定するように、構成する複数の紙層のうち、少なくとも内容物に近接する内層にポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂層を設けることが好ましい。これにより内容物に対する防湿効果を助長することが期待される。
【００２３】
又、本発明の多層紙袋は、請求項５に規定するように、当て紙の層厚を切断紙層の厚さより薄くするよう、当て紙の枚数や紙厚を選択することが好ましい。これにより、図８の要領にて、本発明の多層紙袋を積層した場合に、荷崩れを良好に防止することができる。
更に又、本発明を構成する「開封手段が付与された当て紙」とは、内容物を底部閉鎖部を開封して取り出す際、作業者が容易に開封できるよう例えば開封用のテープとか糸等の開封手段が貼着された当て紙をいう。
【００２４】
【発明の効果】
本発明によれば、まち付筒状体からなる多層紙袋の底部の閉鎖部の折り返し部分の厚さを胴部の厚さよりも小さくすることができ、パレット上に従来同様に積み重ねても袋の底部の閉鎖部とその他の部分の厚さとの差を従来よりも少なくできるので、荷崩れを起こすことなく、荷積み及び輸送の作業能率を向上することができる。なお、請求項２、３のようにすることで、切断する紙層は、ランダムに切断されず、残存する紙層は連続した状態で形成されているので、紙層間に空気の残存するおそれが少なく、積層された紙袋群をコンパクトに保持することができるので、荷崩れ防止にも有効である。
なお又、請求項４のように最内部の筒状体の内面にポリオレフィン樹脂層を設けた場合は、内部に充填する内容物を吸湿しないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】従来技術による多層紙袋の代表例を示す平面図
【図２】本発明に係る一実施例のクラフト紙袋の底部閉鎖部の縦断面図
【図３】図２の簡略説明図
【図４】本発明に係る他の実施例の簡略説明図
【図５】本発明に係る他の実施例の簡略説明図
【図６】従来技術によるクラフト紙袋からなる多層紙袋の底部閉鎖部の縦断面図
【図７】図６の簡略説明図
【図８】パレットへの多層紙袋群の配置説明図で（イ）は１段目の多層紙袋群の配置状態の上面図、（ロ）は２段目の多層紙袋群の配置状態の上面図
【図９】多層紙袋群Ｄ１の構成と、多層紙袋群Ｕ１の関係を示す側面説明図
【符号の説明】１１ 多層紙袋
１２ まち
１３ 胴貼り部
１４ａ 表面
１４ｂ 裏面
１５ 折り曲げ部
１６ 底部閉鎖部
ａ，ｂ，ｃ 紙製の筒状体
ａ１，ａ２，ｂ１，ｂ２，ｃ１，ｃ２ 紙層
ｈ 折り曲げ部の長さ
Ｄ１，Ｄ２，Ｄ３，Ｄ４ 第１段目の多層紙袋群
Ｕ１，Ｕ２，Ｕ３，Ｕ４ 第２段目の多層紙袋群
Ｐ パレット
Ｌ１ １５袋の底部閉鎖部
Ｌ２ １０袋の底部閉鎖部
Ｘ １５袋の底部閉鎖部の方向
Ｙ １０袋の底部閉鎖部の方向
Ｓ 当て紙[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an improved bottom closure structure for a multilayer paper bag made primarily of kraft paper.
[0002]
[Prior art]
BACKGROUND ART Multi-layer paper bags mainly made of kraft paper are often used as fertilizers, rice grains, cement, soil for cultivation, etc., to a certain degree of moisture-proof and waterproof effects, and to withstand transportation and storage.
Such a multi-layer bag is usually a paper bag formed of a plurality of gusseted cylindrical bodies, and the bottom portion thereof is sewn with a sewing thread or the like, or the entire end portion is bent in one direction (the so-called back side constituting the body sticking portion). In recent years, the bottom is bent to make it easier to discharge the contents, sealed with a backing paper, and used to peel off the backing paper. What is opened using a tape or a thread is widely used because of easy opening operation. In particular, the bottom bend is usually folded twice to keep the contents airtight.
In addition, there are the following patent documents.
[0003]
[Patent Document]
Japanese Patent Publication No. 60-1219, Japanese Utility Model Application Laid-Open No. 62-130041, Japanese Utility Model Application Laid-Open No. 62-115348, Japanese Patent Application Laid-Open No. 4-142257, Japanese Patent Application Laid-Open No. Hei 7-285558, Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-12184, Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-39452, and Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-39452. Gazette [0004]
In brief, the contents of the above patent documents and the like are described in Japanese Patent Publication No. Sho 60-1219 in which a plurality of base papers are laminated in a vertical direction in a cylindrical shape, and the bottom is closed. However, nothing is described about the closing structure. Japanese Utility Model Application Laid-Open No. 62-130041 discloses a joining structure of a fold of a multilayer tubular body having folds on both sides, and the bottom of the multilayer tubular body having folds on both sides except for the outermost layer. The structure in which the inner layer is rounded in the shape of the letter “no”, and the outer layer is held down and bonded is shown. Japanese Utility Model Laid-Open Publication No. Sho 62-115348 describes a multi-layer paper bag in which a bent bottom is covered with another backing paper and the ends are adhered. Japanese Patent Application Laid-Open No. 4-142257 discloses that a triple folded portion is formed by improving the bottom portion of a bag and bending and winding an end portion composed of a plurality of layers of a pleated cylindrical body twice so as to surround the folded portion. In this case, the structure is shown in FIG. In Japanese Patent Application Laid-Open No. 7-285558, in order to prevent falling of the packaged object, the end is bent once to the front side and surrounded by a backing paper, and the bottom is bent twice to the front side and surrounded by the backing paper. The bottom closure is shown. Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-12184 discloses a structure in which a laminated portion in which a resin layer is laminated on one side of paper and a non-laminated portion in which a resin layer is not laminated are mixed. A paper bag has been proposed, but there is no special idea for the bottom. Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-39452 discloses a multilayer in which a first fold portion X, a second fold portion Y, and a diagonal fold portion Z are folded with a first streak, a second streak, and a diagonal streak to form a blow port side bottom sticking portion. It describes a paper bag that prevents powder leakage and dusting of the contents.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
The prior art multilayer paper bag will be described in further detail with reference to FIGS. That is, FIG. 1 is a typical example showing a state in which a multilayer paper bag according to the prior art is flattened.
That is, the configuration is such that a body sticking portion 13 is provided on the back side of a rectangular multilayer paper bag 11 formed by folding, and a gusset 12 is provided on both sides. A backing sheet S made of kraft paper or the like provided with an opening means is attached to the bent portion 15 of the bottom closing portion 16 to seal the contents. Although not shown, the content input port at the top of the paper bag is bent once by folding the content and sealed with a perforation, paper tape, or the like.
FIG. 6 shows a typical example of a multi-layered paper bag having three layers according to the prior art, which is composed of three layers a, b and c from the inside.
6, the back side 14b (the surface having the barrel attached portion 13 in the longitudinal direction in FIG. 1), a three-layer structure of a 1, b 1, c 1 from the inside, the surface side 14a (the back side 14b is On the opposite side), the inner side is composed of three layers of a 2 , b 2 , and c 2 from the inside, the bottom is bent twice, and the bent portion 15 has an opening tape or an opening thread attached to the outside. A backing sheet S is attached.
FIG. 7 is a diagram for easier understanding of the multilayer paper bag shown in FIG. 6 and shows a state in which three layers of the front side 14a and the back side 14b are integrally modeled and bent.
[0006]
The above-described multilayer paper bag is transported in the following package and delivered to a customer.
That is, the multilayer paper bags are stacked on the pallet P separately in a multilayer paper bag group as shown in FIGS.
In this case, as shown in (a), the four stacked multi-layer paper bag groups D1, D2, D3, D4 of the first stage are palletized so that their arrangement directions are vertical, horizontal, vertical, and horizontal at right angles to each other. P, the four stacked multi-layer paper bag groups U1, U2, U3, U4 of the second tier are combined with the first multi-layer paper bag groups D1, D2, D3, D4 as shown in (b). Stack them out of position. Although not shown below, the third and subsequent multi-layered paper bag groups are similarly shifted from the lower paper bag group and stacked in 25 layers.
Incidentally, the multilayer bag group D 1 here, D 2, D 3, D 4 and U 1, U 2, U 3 , U 4 , for example the D 1 as shown in FIG. 9, to U 1 thereon Although they are stacked as shown in the side view, usually, 15 bags are stacked in the same direction at the bottom sealing portion, and 10 bags are stacked thereon in the opposite direction, so that a total of 25 bags are stacked to form one multi-layer paper bag group. In the left side of the figure forms a bottom closure portion L 1 of the 15 bags when viewed from above the multi-layer paper bag group D 1 of the bottom, and the right to form a bottom closure portion L 2 of 10 bags. Multilayer paper bag group U 1 are stacked thereon.
Although FIG. 9 is a side view showing the first stage of construction multilayer paper bags in groups D 1 and the second-stage relationship multilayer bag group U 1, this case, in the multi-layer paper bag group D 1, bottom closure L 1 indicates 15 bags piled side of the X direction so as to be positioned on the left side, the side where the bottom closure portion L 2 is superposed 10 bags to be located on the right side as the Y direction.
[0007]
In this way, the four-layer paper bag group of each stage is stacked in 25 stages, tied up with two bands each in the vertical and horizontal directions, a plywood plate is applied thereon, a weight is placed thereon, and the inside of the paper bags of the multilayer paper bag group is evacuated. The weight was removed, and the whole was covered on a pallet using, for example, a polyvinylidene chloride film (trade name: Saran, Dow Chemical Company), and was transported by truck. In this case, the reason for making 25 bags × 4 groups for one tier and repeating this 25 times is that when the multi-layered paper bag group is arranged on a pallet, 100 bags in each tier are packed in 25 tiers, that is, 2500 bags and transported. It is a common practice for this type of packing because it is easy to manage, both for the loading side, for the receiving side, and numerically. Is the reality.
[0008]
By the way, the multilayer paper bag according to the prior art described above has a bottom closed portion whose thickness is greatly different from that of other portions due to a bent portion. For example, in the case of the multi-layer paper bag according to the prior art shown in FIG. 6, in the case of a paper bag using kraft paper having a thickness of 0.12 mm as a material to be used, 0.12 mm × 6 sheets = 0 in the body without the backing sheet S. 0.72 mm, and 0.12 mm × 20 sheets = 2.4 mm at the bottom closed portion with the backing sheet S. This Figure 8, first, a bottom closure portion L 1 overlapping 15 bag toward the left in the manner of FIG. 9, the next time a bottom closure portion L 2 toward the opposite direction overlapping 10 bags, 15 bags stacked direction ( overall thickness of the X-direction), the D 1 group 9 is (2.4 mm × 15 bags) + (0.72 × 10 bags) = 43.2 mm.
[0009]
On the other hand, bottom closure portion L 2 10 bags that were directed to the left overlapping direction in (Y direction in FIG. 9), the overall thickness of D 1 group (0.72 × 15 bags) + (2.4 mm × 10 bags ) = 34.8 mm.
Thus, the overall thickness of D 1 group 9 in the X and Y directions, occurs 8.4mm stuff disparities. As described above, if there is a difference of 8.4 mm between the multi-layered paper bag groups D 1 , D 2 , D 3 , D 4 and U 1 , U 2 , U 3 , U 4, etc., the packing form on the pallet is initially used. Even if it is completely packed, it collapses during long-distance transportation.
[0010]
For example, in the case of delivery to a remote place of 600 km, there is a problem that the load collapses because it is inevitably subjected to front and rear and left and right vibration and load. As a countermeasure, the actual situation is that the cargo is corrected and delivered immediately before being brought into the customer's factory. However, depending on the actual conditions such as the roughness of the road, the distance and the curve, 20% to 30% of the cargo % Of the paper bags in the lower paper bag group due to the influence of the weight of the load in the upper paper bag group and the influence of vibration, especially side contact, and the bag collapses due to the collapse of the load. Although the occurrence rate of bending habit is about 3%, it has a serious adverse effect on the work of filling the contents, so that it has to be disposed of as a defective product. Both the producer and the consumer have a problem that the cost is high and the cost of waste disposal is also high.
[0011]
[Means to solve the problem]
In view of such a situation, the present inventor has found that the above problem can be solved by improving the structure of the bottom closing portion without changing the way of stacking the paper bags.
That is, the present inventor reduces the difference in the paper thickness between the bottom closed portion and the body portion (excluding the town 12 and the body sticking portion 13) by making the bottom closed portion thinner than before, thereby reducing It is a solution to the problem.
[0012]
The present invention realizes a structure in which the number of paper layers constituting the bottom closed portion of the multilayer paper bag is reduced by cutting, thereby realizing a thinner bottom closed portion, preventing collapse of the load due to vibration during transportation, and eliminating generation of waste paper bags. It is intended to do so.
That is, the invention according to claim 1 is a paper bag formed of a gusseted cylindrical body having a plurality of layers, wherein the bottom closed portion is formed by surrounding and fixing a bent portion at a lower end of the cylindrical body with a patch provided with opening means. In, the layer constituting the innermost tubular body is a non-cutting layer having a bent portion, and the layer constituting the outermost tubular body is a cut layer whose tip is cut and removed so as to be shorter than the length of the bent portion. The layer constituting the intermediate tubular body between the innermost tubular body and the outermost tubular body constitutes a non-cutting layer or a cutting layer like any of the non-cutting layer or the cutting layer. A multilayer paper bag, characterized in that the invention according to claim 2 is a paper bag having at least one layer constituting an intermediate tubular body, wherein a layer close to the front side of the paper bag or a layer close to the back side of the paper bag. Wherein one of the layers is a non-cutting layer and the other layer is a cutting layer. The invention according to claim 3 is a paper bag having two or more layers constituting an intermediate tubular body, wherein the inner side is a non-cutting layer and the outer side is a cutting layer. The multilayer paper bag according to claim 1, wherein a polyolefin resin layer is provided on an inner surface of the innermost tubular body. 5. The multi-layer paper bag according to any one of claims 1 to 3, wherein the thickness of the backing paper is smaller than the thickness of the cut paper layer. 4. The multilayer paper bag according to any one of 4.
[0013]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to the drawings. In each drawing, the same portions are denoted by the same reference numerals and described.
FIG. 2 is a longitudinal sectional view of a multilayer paper bag of one embodiment of the present invention in which a multilayer tubular body is formed using three kraft papers, and FIG. 3 is a simplified explanatory view of a bottom closed portion of the multilayer paper bag. .
(The layer constituting the intermediate cylindrical body is one layer.) (Showing two-layer cut and two-layer bending)
In the figure, the multilayer-configured tubular member a, b, c are in a 1, b 1, 3-layer structure of c 1 from inside the back 14b side, a 2 than inner surface 14a side, b It is composed of three layers structure of 2, c 2. In this case, the tips of a 1 and a 2 form a non-cutting layer without being cut for bending, while b 1 , c 1 and b 2 , c 2 do not bend the tips, so that extra length is used. Is cut and removed by linear cutting to form a cut layer. Therefore, the tip of the cut layer is cut shorter toward the bottom of the paper bag than the tip of the non-cut layer. h is the height of the bent portion 15, the tip of the cut layer is positioned slightly above h, and the bent portion and the tip of the cut layer are integrally adhered and surrounded and fixed by the backing paper S. .
That is, in order to form the bottom closing portion of the present invention in the embodiment of FIGS. 2 and 3, only the innermost layers a 1 and a 2 are bent twice to form the bent portion 15. The bent portion and the tip of the cutting layer are surrounded and fixed by a backing sheet S having an adhesive function.
The adhesive of the backing sheet S may be applied to the entire inner surface of the backing sheet S, or may be applied only to the portion in contact with the tip of the cut layer as shown in the figure.
The non-cutting layer may be bent once, but it is preferable to bend at least two times as shown in FIGS. 3 and 4 of the present invention in order to secure the tightness of the bag.
[0014]
When examining the thickness in this state, FIGS. 2 and 3 are explanatory diagrams of a three-layer paper bag of one embodiment. In the case of a bag using kraft paper having a thickness of 0.12 mm as a material to be used, there is no backing paper S. In the body part, it is 0.12 mm × 6 = 0.72 mm, and in the bottom sealing part with the backing sheet S, it becomes 0.12 mm × 8 = 0.96 mm. First, 15 bags are stacked in one direction, and then 10 bags are stacked in the opposite direction on the 15 bag stack. In the X direction of FIG. 9, (0.96 mm × 15 bags) + (0.72 mm × 10 bags) = is a 21.6 mm, in the Y direction in FIG. 9, since it is (0.72 mm × 15 bags) + (0.96mm × 10 bags) = 20.4 mm, the entire D 1 group referred to in FIG. 9 In the thickness, the difference between the X direction and the Y direction is 1.2 mm.
Compared to the difference between the X direction and the Y direction according to the prior art described in paragraph 0009, that is, 8.4 mm, it is clear that this is extremely small.
Thus the multi-layer paper bag group corresponding to D 1 group and pack stacked in 25 stages have been trucking distance of 600 km, collapsing has never occur.
[0015]
FIG. 4 is a simplified explanatory view of another embodiment according to the second aspect of the present invention. The cylindrical bodies a, b, c, and d having a multi-layer structure have a 1 , b 1 , b 1 , in three-layer structure of c 1, on the surface 14a side is configured three-layer structure from the inside with a 2, b 2, c 2 . Three layers b 1, c 1, c 2 in this is cleaved off by a straight line cutting the extra length of the tip to form a cutting layer. The non-cutting layers a 1 , a 2 , and b 2 are non-cutting layers, which are bent twice to form a bent portion 15, and the outside of the bent portion 15 is wrapped with a backing sheet S and the end thereof is formed. The parts are bonded. “h” is the height of the bent portion 15, and the tip of the cut layer is positioned slightly above “h”, so that the backing sheet S is fixed by bonding the ends thereof. 14a indicates the front side and 14b indicates the back side.
[0016]
Regarding the multilayer paper bags of FIG. 4, the thicknesses of the layers when they are stacked are as follows.
That is, in the case of a bag using a kraft paper having a thickness of 0.12 mm as a material to be used, 0.12 mm × 6 = 0.72 mm in the body without the backing sheet S, and the bottom sealing part with the backing sheet S In this case, 0.12 mm × 11 = 1.32 mm. First, 15 bags are stacked in one direction, and then 10 bags are stacked in the opposite direction. In the X direction of FIG. 9, (1.32 mm × 15 bags) + (0.72 mm × 10 bags) = 19.8 mm + 7.2 mm = It is 27.0 mm, but in the Y direction (1.32 mm × 10 bags) + (0.72 mm × 15 bags) = 13.2 mm + 10.8 mm = 24.0 mm, so the difference between the thicker and thinner is 3 0.0 mm. Therefore, it can be seen that the difference between the thicker and thinner thicknesses is significantly smaller than that of FIG. The products thus constructed were stacked and stacked on a pallet in the same manner as in the past, and were transported by truck over a distance of 600 km. However, there was no collapse of the loads, and there were no bags with a bending habit.
[0017]
FIG. 5 is a simplified explanatory view of still another embodiment according to claim 3 of the present invention. In the cylindrical bodies a, b, c, and d having a multilayer structure, a 1 , b 1 are arranged on the back surface 14 b side from the inside. , C 1 , and d 1. The surface 14 a has a four-layer structure including a 2 , b 2 , c 2 , and d 2 from the inside. Among them, the four layers c 1 , d 1 , c 2, and d 2 do not bend their ends, so the extra length is cut off by straight cutting to form a cut layer.
Thus, only the four layers of a 1, a 2, b 1 , b 2 is a non-cutting layer is bent twice to form a bent portion 15, the end portion of the envelope perilla in against paper S to the outside It is configured by bonding. h is the height of the bent portion, and the leading end of the cut layer is positioned slightly above h, whereby the backing sheet S is fixed by bonding the ends.
[0018]
As is clear from FIG. 5, the number of cut layers is four and the number of non-cut layers is four, so that the thickness of the body without the backing sheet S is 0.12 mm × 8 = 0.96 mm. In the bottom sealing portion with the backing sheet S, the size is 0.12 mm × 14 = 1.68 mm.
First, 15 bags are stacked in one direction, and then 10 bags are stacked in the opposite direction. If the bag is thicker, 25.2 mm + 9.6 mm = 34.8 mm, but the thinner bag is 14.4 mm + 16.8 mm = 31.2 mm. Therefore, the difference between the thicker and the thinner is 3.6 mm.
On the other hand, although not shown, according to the prior art, when the entire paper layer is bent twice and the backing paper S is wrapped and adhered to form the bottom closing portion, the thickness of the body portion is 0. .12 mm × 8 = 0.96 mm, and 0.12 mm × 26 = 3.12 mm at the bottom sealed portion with the backing sheet S. Therefore, when 15 bags are stacked in one direction and 10 bags are then stacked in the opposite direction, the X direction in FIG. 9 is 46.8 mm + 9.6 mm = 56.4 mm, but the Y direction is 14.4 mm + 31.2 mm = 45. Since it is 6 mm, the difference between the thicker and the thinner is 10.8 mm.
Therefore, it can be seen that the difference in thickness between the bottom sealing portion and the body portion is much smaller in the one shown in FIG.
5 was stacked on a pallet in the same manner as in the past and packed for 25 km, and transported by 600 km truck. However, no collapse of the load occurred, and there was no bag with a bending habit. In the case where the bottom closed portion is formed without cutting the multi-layered paper bag according to the prior art, when the truck is transported by a distance of 600 km, 20 to 30% of load collapse occurs depending on the actual conditions, and 3% of the bag has a deformation habit. Occurred to a degree.
[0019]
In addition, the number of the backing sheets may be usually one, but as long as the number of the backing sheets is smaller than the number of the cut and removed paper layers, the bottom sealing portion can be formed thin, so that the effect of preventing the collapse of the load of the present invention is exhibited. However, if the number of sheets is increased, the number of sheets may be increased to increase the number of sheets, but the bottom closure may be reinforced.However, there is a disadvantage in that the process of forming the bottom seal is complicated. You only have to cut it for minutes.
[0020]
It is easily understood that the present invention is not limited to the case where the cylindrical body is triple as shown in FIGS. 3 and 4 as described above, but can be practiced even if it is quadruple as shown in FIG. Will be able to.
In this case, as specified in claim 3, the intermediate cylindrical body is a paper bag having two or more layers, and the inner side (b 1 , b 2 ) is a non-cutting layer and the outer side (C 1 , C 2 ) can be used as a cutting layer. In addition, the entire intermediate layer may be a non-cutting layer that is not cut at all like the non-cutting layer of the innermost tubular body, or may be a cutting layer like the outermost tubular body, and may be present on the surface side of the paper bag. One of the layer to be formed and the layer existing on the back side may be a non-cutting layer, and the other may be a cutting layer.
In particular, when the number of layers is large, the cutting layer and the non-cutting layer may be provided appropriately by combining the above-described layer forming techniques. It is preferable that the cut layer group layer is clearly divided into two parts inside and outside, since the airtightness of the end part is enhanced and the thickness of the bottom closed part can be reduced.
[0021]
In the present invention, the layers constituting the intermediate tubular body between the innermost tubular body and the outermost tubular body (when flattened, have a two-layer structure of the back side and the front side) All of the constituent layers are not limited to the case where the cutting layer is a non-cutting layer or a cutting layer according to the innermost tubular body or the outermost tubular body, for example, the back side is a non-cutting layer and the front side is a cutting layer. Or vice versa. Furthermore, in the case where the number of intermediate cylindrical bodies is two or more, the inner side can be a non-cutting layer and the outer side can be a layered structure that is separated from the cutting layer. Can be provided.
[0022]
In the multilayer paper bag of the present invention, it is preferable that a polyolefin resin layer such as polyethylene or polypropylene is provided at least as an inner layer close to the contents among a plurality of paper layers constituting the multilayer paper bag. This is expected to promote the moisture-proof effect on the contents.
[0023]
Further, in the multilayer paper bag of the present invention, it is preferable to select the number and the thickness of the backing paper so that the layer thickness of the backing paper is smaller than the thickness of the cut paper layer. Thus, when the multilayer paper bags of the present invention are stacked in the manner shown in FIG. 8, the collapse of the load can be prevented well.
Furthermore, the term "backing paper provided with an opening means" constituting the present invention refers to, for example, an opening tape or a thread so that an operator can easily open the contents when opening the bottom closing portion and taking out the contents. Means the backing paper to which the opening means is attached.
[0024]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the thickness of the folded-back part of the closing part of the bottom part of the multilayer paper bag which consists of a gusseted cylindrical body can be made smaller than the thickness of a trunk | drum, and even if it stacks on a pallet like the conventional case, Since the difference between the thickness of the closed part at the bottom and the thickness of the other parts can be made smaller than before, the work efficiency of loading and transport can be improved without collapse of the load. Since the paper layer to be cut is not randomly cut and the remaining paper layer is formed in a continuous state, air may remain between the paper layers. Since a small number of paper bags can be held compactly, it is also effective in preventing collapse of the load.
Further, when the polyolefin resin layer is provided on the inner surface of the innermost tubular body as in claim 4, it is possible to prevent the contents filled therein from absorbing moisture.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view showing a typical example of a multi-layer paper bag according to the prior art. FIG. 2 is a longitudinal sectional view of a bottom closed portion of a kraft paper bag according to one embodiment of the present invention. FIG. 4 is a simplified explanatory view of another embodiment according to the present invention. FIG. 5 is a simplified explanatory view of another embodiment according to the present invention. FIG. 6 is a vertical sectional view of a bottom closed portion of a multilayer paper bag made of a kraft paper bag according to the prior art. FIG. 7 is a simplified explanatory view of FIG. 6. FIG. 8 is an explanatory view of the arrangement of the multilayer paper bag group on the pallet. FIG. FIG. 9 is a top view of the arrangement of the multi-layer paper bag group. FIG. 9 is a side view showing the relationship between the configuration of the multi-layer paper bag group D 1 and the multi-layer paper bag group U 1 . 14a surface 14b back surface 15 fold 16 bottom closure portion a, b, c paper of the tube a 1, a 2, b 1 , 2, c 1, of c 2 paper layer h bent portion length D 1, D 2, D 3 , D 4 first stage of the multi-layered paper bag group U 1, U 2, U 3 , U 4 of the second stage Multi-layered paper bag group P Pallet L 1 Bottom closed part of 15 bags L 2 Bottom closed part of 10 bags X Direction of bottom closed part of 15 bags Y Direction of bottom closed part of 10 bags S Backing paper
