JP2004216770A - 画像記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像記録装置において、ユーザが自動給紙装置にセットすべき記録紙の枚数を容易に把握できるようにする。
【解決手段】自動給紙装置から供給される記録媒体上に画像を記録する画像記録装置であって、記録媒体の種類とサイズを指示する指示部407と、指示部により指示された記録媒体の種類とサイズとに基づいて、自動給紙装置にセット可能な記録媒体の最大枚数である最大積載枚数情報Scを取得する最大積載枚数取得部402と、画像を記録すべき記録媒体の全枚数をTc、画像を記録すべき記録媒体の内の既に記録が完了した記録媒体の枚数をPcとした場合に、Sc≦(Tc−Pc)ならばScを自動給紙装置にセットすべき記録媒体の枚数としてユーザに通知し、Sc>(Tc−Pc)ならば(Tc−Pc)を自動給紙装置にセットすべき記録媒体の枚数としてユーザに通知する通知部409とを具備する。
【選択図】 図3
【解決手段】自動給紙装置から供給される記録媒体上に画像を記録する画像記録装置であって、記録媒体の種類とサイズを指示する指示部407と、指示部により指示された記録媒体の種類とサイズとに基づいて、自動給紙装置にセット可能な記録媒体の最大枚数である最大積載枚数情報Scを取得する最大積載枚数取得部402と、画像を記録すべき記録媒体の全枚数をTc、画像を記録すべき記録媒体の内の既に記録が完了した記録媒体の枚数をPcとした場合に、Sc≦(Tc−Pc)ならばScを自動給紙装置にセットすべき記録媒体の枚数としてユーザに通知し、Sc>(Tc−Pc)ならば(Tc−Pc)を自動給紙装置にセットすべき記録媒体の枚数としてユーザに通知する通知部409とを具備する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像情報を記録媒体上に印刷出力できる画像記録装置において、自動給紙装置にセットすべき記録媒体の枚数をユーザに通知する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プリンタ、複写機、ファクシミリなどの機能を有する記録装置、あるいはコンピュータやワードプロセッサなどの文書処理装置を含む複合電子機器やワークステーションの出力機器として用いられる記録装置は、画像情報に基づいて紙などの記録媒体に画像を記録していくように構成されている。このような記録装置は、記録方式によりインクジェット式、ワイヤドット式、サーマル式、レーザービーム式などに分けることができる。
【0003】
インクジェット式の記録装置(インクジェット記録装置)は、記録手段(記録ヘッド)から記録媒体にインクを吐出して記録を行なうものであり、以下の利点を有する。記録手段のコンパクト化が容易であり、高精細な画像を高速で記録することができ、普通紙に特別の処理を必要とせずに記録することが可能であり、ランニングコストが低く、ノンインパクト方式であるために騒音が少なく、更には多色のインクを使用してカラー画像を記録するのが容易であることなどが挙げられる。
【0004】
このような記録装置では記録媒体を機器の自動給紙装置にセットし、印刷指示などで記録媒体を搬送して、印字ヘッドで印刷記録させることが一般的に行なわれている。
【0005】
また、インクジェット記録装置においては、近年急速に記録密度や記録精度など向上し、特殊記録媒体を用いることで写真調の高画質出力が可能になってきている。このような目的で使われる特殊記録媒体は記録表面が特殊加工されているのが一般的であり、このような記録媒体の中にはその記録面が擦れなどにより非常に傷つき易いものも多く知られている。このため印刷に際しての媒体搬送動作などにより記録媒体の種類やサイズ、その積載枚数によっては記録媒体同士の擦れなどが生じることがあり、使い方によっては媒体表面に不慮にキズを付けてしまうことがあった。それを回避するために、機器に付属する取り扱い説明書などに、用紙種類、サイズによる最大積載枚数などについての補足説明を記載し、操作者に取り扱い上の注意を促していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例のような方法では、印刷記録する度に、取り扱い説明書などを参照して印刷したい特殊記録媒体の種類やサイズに応じた最大積載枚数を確認した上で、自動給紙装置のトレイ部などにセットする必要が生じてしまい、その操作手続きが煩雑であった。
【0007】
また、このような最大積載枚数の制限は、画像記録装置の記録媒体搬送機構のメカ的特性や、付随する自動給紙装置の特性の違いに起因することが多い。このため、例えば記録媒体の種類・サイズが同じであるにもかかわらず、同じ製造メーカの機器間でも、機種毎に最大積載枚数が異なってしまうことがある。このため、例え同一ユーザが同じ用紙を同じ製造メーカの別機種で使う際にも、取り扱い説明書などで最大積載枚数を確認しなければならず、操作性が良いとは言えなかった。
【0008】
従って、本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、画像記録装置において、ユーザが自動給紙装置にセットすべき記録紙の枚数を容易に把握できるようにすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係わる画像記録装置は、自動給紙装置から供給される記録媒体上に画像を記録する画像記録装置であって、前記記録媒体の種類とサイズを指示する指示手段と、該指示手段により指示された前記記録媒体の種類とサイズとに基づいて、前記自動給紙装置にセット可能な前記記録媒体の最大枚数である最大積載枚数情報Scを取得する最大積載枚数取得手段と、画像を記録すべき前記記録媒体の全枚数をTc、前記画像を記録すべき記録媒体の内の既に記録が完了した記録媒体の枚数をPcとした場合に、Sc≦(Tc−Pc)ならばScを前記自動給紙装置にセットすべき記録媒体の枚数としてユーザに通知し、Sc>(Tc−Pc)ならば(Tc−Pc)を前記自動給紙装置にセットすべき記録媒体の枚数としてユーザに通知する通知手段とを具備することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な一実施形態について説明する。
【0011】
まず、本実施形態の概要について説明する。
【0012】
本実施形態の画像記録装置は、自動給紙装置から供給される記録媒体上に画像を記録する画像記録装置であって、前記記録媒体の種類とサイズを指示する指示手段と、該指示手段により指示された前記記録媒体の種類とサイズとに基づいて、前記自動給紙装置にセット可能な前記記録媒体の最大枚数である最大積載枚数情報Scを取得する最大積載枚数取得手段と、画像を記録すべき前記記録媒体の全枚数をTc、前記画像を記録すべき記録媒体の内の既に記録が完了した記録媒体の枚数をPcとした場合に、Sc≦(Tc−Pc)ならばScを前記自動給紙装置にセットすべき記録媒体の枚数としてユーザに通知し、Sc>(Tc−Pc)ならば(Tc−Pc)を前記自動給紙装置にセットすべき記録媒体の枚数としてユーザに通知する通知手段とを具備する。
【0013】
また、本実施形態の画像記録システムは、自動給紙装置から供給される記録媒体上に画像を記録する画像記録装置と、該画像記録装置に接続される外部装置とを備える画像記録システムであって、前記画像記録装置は、前記記録媒体の種類とサイズとに基づく、前記自動給紙装置にセット可能な前記記録媒体の最大枚数である最大積載枚数情報Scを前記外部装置に送信し、前記外部装置は、画像を記録すべき前記記録媒体の全枚数をTc、前記画像を記録すべき記録媒体の内の既に記録が完了した記録媒体の枚数をPcとした場合に、Sc≦(Tc−Pc)ならばScを前記自動給紙装置にセットすべき記録媒体の枚数としてユーザに通知し、Sc>(Tc−Pc)ならば(Tc−Pc)を前記自動給紙装置にセットすべき記録媒体の枚数としてユーザに通知する。
【0014】
また、本実施形態の画像記録システムにおいて、前記画像記録装置と前記外部装置とは1つの筐体に収められていてもよい。
【0015】
また、本実施形態の画像記録システムは、自動給紙装置から供給される記録媒体上に画像を記録する画像記録装置と、該画像記録装置に接続される外部装置とを備える画像記録システムであって、前記画像記録装置は、自身の機種識別情報を前記外部装置に送信し、前記外部装置は、前記画像記録装置の機種識別情報と、前記記録媒体の種類及びサイズとに基づいて、前記自動給紙装置にセット可能な前記記録媒体の最大枚数である最大積載枚数情報Scを取得し、画像を記録すべき前記記録媒体の全枚数をTc、前記画像を記録すべき記録媒体の内の既に記録が完了した記録媒体の枚数をPcとした場合に、Sc≦(Tc−Pc)ならばScを前記自動給紙装置にセットすべき記録媒体の枚数としてユーザに通知し、Sc>(Tc−Pc)ならば(Tc−Pc)を前記自動給紙装置にセットすべき記録媒体の枚数としてユーザに通知する。
【0016】
また、本実施形態の画像記録システムにおいて、前記画像記録装置と前記外部装置とは1つの筐体に収められていてもよい。
【0017】
また、本実施形態の画像記録装置の制御方法は、自動給紙装置から供給される記録媒体上に画像を記録する画像記録装置の制御方法であって、前記記録媒体の種類とサイズを指示する指示工程と、該指示工程において指示された前記記録媒体の種類とサイズとに基づいて、前記自動給紙装置にセット可能な前記記録媒体の最大枚数である最大積載枚数情報Scを取得する最大積載枚数取得工程と、
画像を記録すべき前記記録媒体の全枚数をTc、前記画像を記録すべき記録媒体の内の既に記録が完了した記録媒体の枚数をPcとした場合に、Sc≦(Tc−Pc)ならばScを前記自動給紙装置にセットすべき記録媒体の枚数としてユーザに通知し、Sc>(Tc−Pc)ならば(Tc−Pc)を前記自動給紙装置にセットすべき記録媒体の枚数としてユーザに通知する通知工程とを具備する
また、本実施形態の制御プログラムは、上記の制御方法をコンピュータに実行させる。
【0018】
また、本実施形態の記憶媒体は、上記の制御プログラムをコンピュータ読み取り可能に記憶している。
【0019】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0020】
本実施形態では、ホスト等の上位装置と、インクジェットプリンタ装置などの記録装置が接続されたシステムにおいて、上位装置と記録装置の間でデータの送受信を行なうシステムを例に説明する。
【0021】
図1は、上位装置であるホストコンピュータ500と、下位装置であるプリンタ装置100とが接続されたシステム構成を示すブロック図である。
【0022】
図1において、501はプリンタドライバを、502はステータスモニタを示し、これらはホストコンピュータ500内にソフトウェアの形式で記憶されている。尚、このプリンタドライバ501、ステータスモニタ502は、ホストコンピュータ500に装着されたROM等の記憶媒体に記憶されたものでもよい。また、ここで言うホストコンピュータ500を例えばプリンタ装置100と別体の所謂パーソナルコンピュータなどで構成して、それに備えられている外部インターフェースによりプリンタ装置100に接続する形態、あるいは、同一筐体内にホストコンピュータ500部分とプリンタ装置100を一体化構成して双方を内部インターフェース、あるはバスインターフェースなどで接続した形態の装置、例えば所謂フォトダイレクトプリンタ装置(メモリーカード読取り部も設けメモリーカード記録された画像情報、あるいは、デジタルカメラなどの撮像装置を外部インターフェースなどで接続して、デジタルカメラで撮影した画像情報などを印刷出力できる装置)の形態であっても本発明の適用が可能である。
【0023】
プリンタ装置100の制御部は、後述の図3に示すブロック図のような制御回路で構成されている。また、一例として、これらホストコンピュータ500とプリンタ装置100とは、例えば高速シリアル通信のひとつであるUSBインターフェースを用いてケーブルを介して接続される。この接続は双方向通信可能であれば、どのような形態の接続でも良く、他のパラレルインターフェースのIEEE1284や、他の高速シリアルインターフェースのIEEE1394、または赤外線インターフェース、ブルーツゥース、IEEE802.11bなどの無線通信でも良い。
【0024】
ユーザが所望の画像を印刷するときには、ホストコンピュータ500上で操作指示することにより、プリンタドライバ501で所望の文書や画像などの元データから色処理・ハーフトーニングなどの画像処理を行い印刷データを生成し、プリンタ装置100に送信することで、紙などの媒体に印刷出力することが出来る。
【0025】
また、ステータスモニタ502は印刷中や、所定の操作により起動され、接続されているプリンタ装置100からステータス情報を受け取り、その情報からプリンタ100の状態を解析し、例えば用紙切れ状態の検知等がリアルタイムに可能で、必要に応じてホストコンピュータ500の操作画面などにビジュアルに表示することができる。
【0026】
図2は、本実施形態に係るプリンタ装置100の構成を示す外観斜視図である。
【0027】
図2において、不図示の自動給紙装置からピックアップされて、プリンタ装置100の給紙位置に挿入された記録媒体(記録シート等)105は、送りローラ106の回転によって矢印P方向に送られ、プリントヘッド104によるプリント可能領域へ搬送される。このプリント可能領域における記録媒体105の下部にはプラテン107が設けらている。プリントヘッド104はキャリッジ101に搭載され、このキャリッジ101は2つのガイド軸であるガイド軸102とガイド軸103とによって、それらの軸に沿う方向に往復移動可能となっている。これによりプリントヘッド104は、プリント領域を主走査方向であるQ1、Q2方向に往復走査する。なお、自動給紙装置として、例えば特開平08−048431号公報、特開平08−301474号公報、特開平08−324822号公報などで開示されているシート給送装置を用いることが可能であり、本発明を適用する上で給紙装置そのものの機構構成や、搬送・給送方式はどのようなものでも採用可能である。
【0028】
このプリントヘッド104は、インクジェット方式のプリントヘッドであり、複数色のインクを吐出可能な吐出口と、複数色のインクを収容可能なインクタンクを含み、プリントヘッド104のインク吐出口は下側を向いている。このプリンタ装置100における複数色のインクは、Bk(黒)、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の4色である。
【0029】
108はスイッチ部と表示部とを備えた操作パネルで、スイッチ部はプリンタ装置100の電源のオン/オフや、各種印刷モードの設定等に使用され、表示部はプリンタ装置100の状態を表示するのに使用される。
【0030】
図3は、本実施形態にかかるプリンタ装置100のブロック構成を示す図である。
【0031】
ホストコンピュータ500から送信されたプリントすべき文字や画像データを含むプリントデータがプリンタ装置100で受信されると、その受信したデータは受信バッファ401に入力されて保持される。受信バッファ401に記憶されたデータは、CPU402の管理下でRAM403に転送されて一次的に記憶される。プリンタ装置100のROM部411には各種制御に必要なプログラムやデータが記憶されていて、このプログラムをCPU402が実行することで、ホストコンピュータ500からプリンタ装置100に送信されたデータを印刷出力したり、プリンタ装置100の動作状態を知らせるステータス情報等がプリンタ装置100からホストコンピュータ500に送信される。また、ROM部411は、CPU402により実行される制御プログラムや各種初期設定パラメータ等も記憶している。エンジンコントロール部404は、CPU402からの指令により、キャリッジモータやラインフィードモータ等の機械部を有するプリンタエンジン405を駆動制御する。NVRAM420は不揮発性メモリで、かかる装置の電源がOFFのときにも記憶しておくべき情報を保存しておくメモリである。プリンタ装置100の電源投入時などの初期化タイミングでNVRAM420を読出し、その内容をRAM403に格納しておき、電源OFF時や重要情報の更新のタイミングで必要な情報をNVRAM420に書き込むようにしてある。本実施形態ではEEPROM(電気的消去可能ROM)を採用しているが、不揮発性メモリであれば電池バックアップ付メモリやフラッシュメモリなどのその他のメモリデバイスでもよい。
【0032】
センサ/SWコントロール部406は、各種センサや、操作パネル108のSW(スイッチ、カバー開閉検知センサ)等を含むセンサ/SW部407からの信号をCPU402に送る。表示素子コントロール部408は、CPU402からの指令により、操作パネル108のLEDや、液晶表示素子等を有する表示部409への表示駆動を行っている。プリントヘッドコントロール部410は、CPU402からの指令によりプリントヘッド104を駆動制御する。また、プリントヘッドコントロール部410は、プリントヘッド104の状態を示す、例えばヘッド104の温度を検出して、それらをCPU402に送っている。これによりCPU402は、その温度情報に基づいてプリントヘッド104の駆動制御を実行している。本実施形態のプリントヘッド104には、ブラック・インクタンク、イエロー色・マゼンタ色・シアン色などのカラー・インクタンクがそれぞれ着脱可能に装着されている。本発明を適用する上で、インクタンクの種類は例えば黒インクのみの1種類の場合でも、或いは、4色若しくは6色などの複数にインクタンクを分離した構成など、インク色と物理的なタンクの組合せはどのようであっても構わない。プリンタ装置100の筐体には不図示のカバーがあり、開閉状態を操作パネル108より取得し、カバーが開けられときは印刷中ならカバーが閉じられるまで印刷を一時停止させ、印刷中ではなくプリンタ機内に紙づまりなどの問題が発生していないときには、プリントヘッド104を走査方向の中央付近に移動させ、ユーザがインク交換できるようにする。
【0033】
以上インクジェットプリンタ装置を例に説明したが、このほか熱転写昇華型など他の記録形式のプリンタ装置でも、自動給紙装置を備えたプリンタ装置であれば本発明の適用が可能である。
【0034】
図4は、本実施形態に係る印刷制御動作を示すフローチャートである。本実施形態においては本処理を上位装置であるホストコンピュータ500上で動作するプリンタドライバ501に含む構成としている。
【0035】
本処理は、所望の画像印刷出力をするための操作者による所定の印刷開始指示操作などにより実行を開始する。まず、ステップS100では印刷出力対象となる画像情報・文字情報などを解析し指定された用紙サイズでの印刷出力に際して必要な記録媒体枚数を求め「総印刷ページ数Tc」としてメモリに保存しておく。ステップS101では「印刷完了ページ数Pc」を0にリセットしておく。印刷完了ページ数Pcはメモリに確保してあり、後述の処理で印刷完了したページ数を管理するために用いる変数である。次にステップS102では、指示された記録媒体の種類情報とサイズ情報、およびプリンタ装置100の機種情報に基づいて、プリンタ装置100の自動給紙装置の特性に応じて指定された一度にセット可能な記録媒体の枚数を求めて「最大積載枚数Sc」としてメモリに記憶しておく。この最大積載枚数は例えば図8、図9に示したように、用紙種類、用紙サイズによりプリンタ装置毎に規定されるものであり、図8、図9は2機種のプリンタ装置(自動給紙装置)に対応した例を示している。
【0036】
図8及び図9から分かるように、プリンタ装置1とプリンタ装置2とで対応可能な記録媒体の用紙種類数および各用紙種類の各用紙サイズ(縦セット・横セット)の組合せが異なる場合にも、その装置に最適な最大積載枚数を個別対応できるように構成してある。以上説明した最大積載枚数Scは、後に図5又は図6で詳述する処理により取得できるようになっている。
【0037】
この後ステップS103以降の処理を所望の印刷枚数出力が完了するまで、若しくは、操作者により中止が指示されるまで続けることで全体として印刷記録制御動作を行う。
【0038】
ステップS103における判定文の右辺の演算式“総印刷ページ数Tc−印刷完了ページ数Pc”で求まる値は、これから印刷すべき残り印刷ページ数を示す。つまり、ステップS103では、一度にセット可能な最大積載枚数Scと残り印刷ページ数を比較していて、最初にステップS103を実行するときはステップS101で印刷完了ページ数Pcを0にリセットされているため、一度にセット可能な最大積載枚数Scと総印刷ページ数Tc(=残り印刷ページ数)を比較することになる。比較の結果、最大積載枚数Scが残り印刷ページ数がより少ないか等しい場合には、ステップS105へ進みN枚数値を最大積載枚数Scに設定する。一方、最大積載枚数Scが残り印刷ページ数より大きいとき、即ち、残り印刷ページ数の方が少ないときはステップS104でN枚数値を残り印刷ページ数に設定する。そして、ステップS106では、図7に示したメッセージボックス600の表示文中の“N枚”のところにステップS103〜S105で求めたN枚数値を代入したメッセージボックスを表示させてステップS107で操作者の指示を待つ。操作者はこのメッセージに従いプリンタ装置100の給紙トレイにN枚数の記録媒体をセットして、マウスなどのポインティングデバイス等でメッセージボックス600の[印刷ボタン]をクリック(ボタンを押下)して印刷を開始させる。また、印刷を中止したいときには[中止ボタン]をクリック(ボタンを押下)することで印刷をキャンセルすることもできる。
【0039】
ここで、もう少し事例を詳しく説明すると、例えば印刷指示した記録媒体の用紙種類が“特殊紙1”、用紙サイズ(挿入方向縦)が“A4縦”、プリンタ装置100が“プリンタ装置1”のときには、図8から最大積載枚数Scは“d枚”となる。ここで、仮に総印刷ページ数Tc(若しくは残り印刷ページ数Tc−Pc)が4枚で最大積載枚数Scの値d枚=5枚とするとN枚数値=4枚になり(ステップS104)、また、仮に総印刷ページ数Tc(若しくは残り印刷ページ数Tc−Pc)が7枚のときN枚数値=5枚になる(ステップS103)わけである。
【0040】
ステップS107で、[印刷ボタン]が押されるとステップS108以降の処理により実印刷動作を制御する。まず、カウンタCcを0リセット(ステップS108)しておき、ステップS109でプリンタ装置100に対して印刷指示する。これによりプリンタ装置100は自動給紙装置を動作させ記録媒体を印刷部へ搬送させる。ステップS110ではインターフェースなどを介してプリンタ装置100が正常に記録媒体の搬送・給紙ができたかどうかチェックしている。正常に給紙できたときには1ページの印刷を行う(ステップS111)。また、用紙切れなどで給紙ができなかったとき(ステップS110でYes)は、ステップS120にて印刷完了ページ数PcにカウンタCcを加算・更新して上記ステップS103へ戻り、新たにN枚数を再計算してステップS106で図7のメッセージボックス610を表示し操作者の応答を待つ。ステップS111で正常に1ページの印刷が完了するとカウンタCcに1を加算(ステップS112)して、カウンタCcが上記N枚数より少ないときはステップS109へ戻り、ステップS109〜S113にて次ページを印刷する。このようにしてN枚の印刷が終了したとき、つまり、カウンタCcがN枚数と等しくなったとき、ステップS114にて印刷完了ページ数PcにカウンタCcを加算・更新し、ステップS115で印刷完了ページ数Pcが総印刷ページ数Tcより少ないときには、まだ印刷を続ける必要があるので、上記ステップS103へ戻り、新たにN枚数を再計算してステップS106で図7のメッセージボックス600を表示し操作者の応答を待ち、[印刷ボタン]がクリックされると上記説明した処理を繰り返す。このようにして、全ての印刷が完了したとき、即ち、ステップS115にて印刷完了ページ数Pcと総印刷ページ数Tcが等しくなったとき、本処理を終了する。
【0041】
次に、図5を参照しながら図4のステップS102で説明した最大積載枚数Scの取得処理の第1実施形態を以下に詳述する。本実施形態はプリンタ装置100側に図8又は図9に示したような、プリンタ装置の自動給紙装置に適した一組の最大積載枚数情報を備えた構成である。図5において、ホストコンピュータ500における制御処理と、プリンタ装置100における制御処理とがそれぞれ別々に示されている。
【0042】
まず、上位装置のホストコンピュータ500は、ステップS300にて操作者により印刷指示された記録媒体の用紙種類情報および用紙サイズ情報(挿入方向情報を含む)を取得する。続いてステップS301では、これらの情報をインターフェースなど介してプリンタ装置100に伝達指示する。次にステップS302で、プリンタ装置100はホストコンピュータ500より指示された記録媒体の用紙種類情報および用紙サイズ情報(挿入方向情報を含む)に基づいて図8に示した関係と同様に最大積載枚数を求める。そして、ステップS303にて最大積載枚数情報をホストコンピュータ500に送信する。ホストコンピュータ500は最大積載枚数情報を受信(ステップS304)すると、ステップS305にて最大積載枚数Scとしてメモリに保存して、本処理を終了する。
【0043】
続いて図6を参照しながら、図4のステップS102で説明した最大積載枚数Scの取得処理の第2実施形態を以下に詳述する。本実施形態はホストコンピュータ500側に図8及び図9に示したような、接続対応可能なプリンタ装置毎の自動給紙装置に適した複数の最大積載枚数情報群を備えた構成である。図6において、ホストコンピュータ500における制御処理と、プリンタ装置100における制御処理とがそれぞれ別々に示されている。
【0044】
まず、上位装置のホストコンピュータ500は、ステップS400にて接続されているプリンタ装置100の機種を判別するために、インターフェースを介してプリンタ装置100に機種ID情報を要求する。この機種ID情報は接続されているプリンタ装置の機種を判別できれば十分なので、例えばプリンタ装置100と接続されるインターフェースがIEEE1284であれば、その通信プロトコルで規格化されているDeviceID要求が利用できる。また、その他のインターフェース、例えばUSB(Universal Serial Bus)であれば、USB仕様で規定されているデバイスデスクリプタ情報中のプロダクトID情報なども利用できる。
【0045】
プリンタ装置100は機種ID要求を受けると、ステップS410にてプリンタ装置100の機種ID情報をインターフェースを通じホストコンピュータ500に返送する。ホストコンピュータ500はステップS420にて返送された機種ID情報を取得するとステップS421に進み、操作者により印刷指示された記録媒体の用紙種類情報および用紙サイズ情報(挿入方向情報を含む)を取得する。続いてステップS422では、取得した用紙種類情報および用紙サイズ情報(挿入方向情報を含む)および機種ID情報に基づいて図8又は図9に示した関係と同様に最大積載枚数を求める。つまり、例えば機種IDがプリンタ装置2のときは図9に従った最大積載枚数を求める。そして、ステップS423で最大積載枚数Scとしてメモリに保存して、本処理を終了する。
【0046】
以上説明したように、本実施形態によれば、操作者は所望の印刷出力に際して、メッセージボックスなどに表示される用紙セット枚数に従って、必要なだけ用紙をセットすれば良い操作環境が提供できる。
【0047】
尚、上記実施形態では用紙セット枚数をメッセージボックスに表示することで、操作者に操作ガイドするようにしたが、その他の表現方法として例えば機器に備わる音声出力などで操作ガイドするようにすることは容易である。また、同一筐体内にホストコンピュータ500の部分とプリンタ装置100を一体化構成して双方を内部インターフェース、あるはバスインターフェースなどで接続した形態の装置、例えば所謂フォトダイレクトプリンタ装置(メモリーカード読取り部も設けメモリーカード記録された画像情報、あるいは、デジタルカメラなどの撮像装置を外部インターフェースなどで接続して、デジタルカメラで撮影した画像情報などを印刷出力できる装置)の形態の場合に、表示装置がグラフィックディスプレイを備えずに、セグメント表示などで数値などしか表現できない装置の場合でも、少なくとも用紙セット枚数の表現は可能であり、本発明を適用することが可能である。
【0048】
以上説明したように上記の実施形態によれば、印刷記録する度に取り扱い説明書などを参照する必要がなくなり、表示などで操作ガイドされたとおりに記録媒体を必要枚数だけ自動給紙装置のトレイ部にセットするだけで、不慮に記録媒体表面にキズなどを付けてしまうこともなく高画質な印刷出力を簡便に得ることができる。
【0049】
また、プリンタ装置のメカ的特性や付随する自動給紙装置の特性の違いによって最大積載枚数に違いがある場合にも、操作ガイドに従って必要な用紙枚数をセットすれば良くなるので操作性を向上することができる。
【0050】
【他の実施形態】
また、各実施形態の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0051】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0052】
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明した手順に対応するプログラムコードが格納されることになる。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、画像記録装置において、ユーザが自動給紙装置にセットすべき記録紙の枚数を容易に把握できるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わるプリントシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係わるプリンタ装置の外観斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態に係わるプリンタ装置のブロック構成を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態に係わる印刷処理を説明するためのフローチャートである。
【図5】最大積載枚数の取得処理の第1の実施形態を説明するためのフローチャートである。
【図6】最大積載枚数の取得処理の第2の実施形態を説明するためのフローチャートである。
【図7】表示される操作メニューボックス、メッセージボックスを示す図である。
【図8】用紙種類と用紙サイズと最大積載枚数の関係を示す図である。
【図9】用紙種類と用紙サイズと最大積載枚数の関係を示す図である。
【符号の説明】
100 プリンタ装置
104 プリントヘッド
401 受信バッファ
402 CPU
403 RAM
405 プリンタエンジン
411 ROM
420 NVRAM
500 ホストコンピュータ
501 プリンタドライバ
502 ステータスモニタ
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像情報を記録媒体上に印刷出力できる画像記録装置において、自動給紙装置にセットすべき記録媒体の枚数をユーザに通知する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プリンタ、複写機、ファクシミリなどの機能を有する記録装置、あるいはコンピュータやワードプロセッサなどの文書処理装置を含む複合電子機器やワークステーションの出力機器として用いられる記録装置は、画像情報に基づいて紙などの記録媒体に画像を記録していくように構成されている。このような記録装置は、記録方式によりインクジェット式、ワイヤドット式、サーマル式、レーザービーム式などに分けることができる。
【0003】
インクジェット式の記録装置(インクジェット記録装置)は、記録手段(記録ヘッド)から記録媒体にインクを吐出して記録を行なうものであり、以下の利点を有する。記録手段のコンパクト化が容易であり、高精細な画像を高速で記録することができ、普通紙に特別の処理を必要とせずに記録することが可能であり、ランニングコストが低く、ノンインパクト方式であるために騒音が少なく、更には多色のインクを使用してカラー画像を記録するのが容易であることなどが挙げられる。
【0004】
このような記録装置では記録媒体を機器の自動給紙装置にセットし、印刷指示などで記録媒体を搬送して、印字ヘッドで印刷記録させることが一般的に行なわれている。
【0005】
また、インクジェット記録装置においては、近年急速に記録密度や記録精度など向上し、特殊記録媒体を用いることで写真調の高画質出力が可能になってきている。このような目的で使われる特殊記録媒体は記録表面が特殊加工されているのが一般的であり、このような記録媒体の中にはその記録面が擦れなどにより非常に傷つき易いものも多く知られている。このため印刷に際しての媒体搬送動作などにより記録媒体の種類やサイズ、その積載枚数によっては記録媒体同士の擦れなどが生じることがあり、使い方によっては媒体表面に不慮にキズを付けてしまうことがあった。それを回避するために、機器に付属する取り扱い説明書などに、用紙種類、サイズによる最大積載枚数などについての補足説明を記載し、操作者に取り扱い上の注意を促していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例のような方法では、印刷記録する度に、取り扱い説明書などを参照して印刷したい特殊記録媒体の種類やサイズに応じた最大積載枚数を確認した上で、自動給紙装置のトレイ部などにセットする必要が生じてしまい、その操作手続きが煩雑であった。
【0007】
また、このような最大積載枚数の制限は、画像記録装置の記録媒体搬送機構のメカ的特性や、付随する自動給紙装置の特性の違いに起因することが多い。このため、例えば記録媒体の種類・サイズが同じであるにもかかわらず、同じ製造メーカの機器間でも、機種毎に最大積載枚数が異なってしまうことがある。このため、例え同一ユーザが同じ用紙を同じ製造メーカの別機種で使う際にも、取り扱い説明書などで最大積載枚数を確認しなければならず、操作性が良いとは言えなかった。
【0008】
従って、本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、画像記録装置において、ユーザが自動給紙装置にセットすべき記録紙の枚数を容易に把握できるようにすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係わる画像記録装置は、自動給紙装置から供給される記録媒体上に画像を記録する画像記録装置であって、前記記録媒体の種類とサイズを指示する指示手段と、該指示手段により指示された前記記録媒体の種類とサイズとに基づいて、前記自動給紙装置にセット可能な前記記録媒体の最大枚数である最大積載枚数情報Scを取得する最大積載枚数取得手段と、画像を記録すべき前記記録媒体の全枚数をTc、前記画像を記録すべき記録媒体の内の既に記録が完了した記録媒体の枚数をPcとした場合に、Sc≦(Tc−Pc)ならばScを前記自動給紙装置にセットすべき記録媒体の枚数としてユーザに通知し、Sc>(Tc−Pc)ならば(Tc−Pc)を前記自動給紙装置にセットすべき記録媒体の枚数としてユーザに通知する通知手段とを具備することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な一実施形態について説明する。
【0011】
まず、本実施形態の概要について説明する。
【0012】
本実施形態の画像記録装置は、自動給紙装置から供給される記録媒体上に画像を記録する画像記録装置であって、前記記録媒体の種類とサイズを指示する指示手段と、該指示手段により指示された前記記録媒体の種類とサイズとに基づいて、前記自動給紙装置にセット可能な前記記録媒体の最大枚数である最大積載枚数情報Scを取得する最大積載枚数取得手段と、画像を記録すべき前記記録媒体の全枚数をTc、前記画像を記録すべき記録媒体の内の既に記録が完了した記録媒体の枚数をPcとした場合に、Sc≦(Tc−Pc)ならばScを前記自動給紙装置にセットすべき記録媒体の枚数としてユーザに通知し、Sc>(Tc−Pc)ならば(Tc−Pc)を前記自動給紙装置にセットすべき記録媒体の枚数としてユーザに通知する通知手段とを具備する。
【0013】
また、本実施形態の画像記録システムは、自動給紙装置から供給される記録媒体上に画像を記録する画像記録装置と、該画像記録装置に接続される外部装置とを備える画像記録システムであって、前記画像記録装置は、前記記録媒体の種類とサイズとに基づく、前記自動給紙装置にセット可能な前記記録媒体の最大枚数である最大積載枚数情報Scを前記外部装置に送信し、前記外部装置は、画像を記録すべき前記記録媒体の全枚数をTc、前記画像を記録すべき記録媒体の内の既に記録が完了した記録媒体の枚数をPcとした場合に、Sc≦(Tc−Pc)ならばScを前記自動給紙装置にセットすべき記録媒体の枚数としてユーザに通知し、Sc>(Tc−Pc)ならば(Tc−Pc)を前記自動給紙装置にセットすべき記録媒体の枚数としてユーザに通知する。
【0014】
また、本実施形態の画像記録システムにおいて、前記画像記録装置と前記外部装置とは1つの筐体に収められていてもよい。
【0015】
また、本実施形態の画像記録システムは、自動給紙装置から供給される記録媒体上に画像を記録する画像記録装置と、該画像記録装置に接続される外部装置とを備える画像記録システムであって、前記画像記録装置は、自身の機種識別情報を前記外部装置に送信し、前記外部装置は、前記画像記録装置の機種識別情報と、前記記録媒体の種類及びサイズとに基づいて、前記自動給紙装置にセット可能な前記記録媒体の最大枚数である最大積載枚数情報Scを取得し、画像を記録すべき前記記録媒体の全枚数をTc、前記画像を記録すべき記録媒体の内の既に記録が完了した記録媒体の枚数をPcとした場合に、Sc≦(Tc−Pc)ならばScを前記自動給紙装置にセットすべき記録媒体の枚数としてユーザに通知し、Sc>(Tc−Pc)ならば(Tc−Pc)を前記自動給紙装置にセットすべき記録媒体の枚数としてユーザに通知する。
【0016】
また、本実施形態の画像記録システムにおいて、前記画像記録装置と前記外部装置とは1つの筐体に収められていてもよい。
【0017】
また、本実施形態の画像記録装置の制御方法は、自動給紙装置から供給される記録媒体上に画像を記録する画像記録装置の制御方法であって、前記記録媒体の種類とサイズを指示する指示工程と、該指示工程において指示された前記記録媒体の種類とサイズとに基づいて、前記自動給紙装置にセット可能な前記記録媒体の最大枚数である最大積載枚数情報Scを取得する最大積載枚数取得工程と、
画像を記録すべき前記記録媒体の全枚数をTc、前記画像を記録すべき記録媒体の内の既に記録が完了した記録媒体の枚数をPcとした場合に、Sc≦(Tc−Pc)ならばScを前記自動給紙装置にセットすべき記録媒体の枚数としてユーザに通知し、Sc>(Tc−Pc)ならば(Tc−Pc)を前記自動給紙装置にセットすべき記録媒体の枚数としてユーザに通知する通知工程とを具備する
また、本実施形態の制御プログラムは、上記の制御方法をコンピュータに実行させる。
【0018】
また、本実施形態の記憶媒体は、上記の制御プログラムをコンピュータ読み取り可能に記憶している。
【0019】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0020】
本実施形態では、ホスト等の上位装置と、インクジェットプリンタ装置などの記録装置が接続されたシステムにおいて、上位装置と記録装置の間でデータの送受信を行なうシステムを例に説明する。
【0021】
図1は、上位装置であるホストコンピュータ500と、下位装置であるプリンタ装置100とが接続されたシステム構成を示すブロック図である。
【0022】
図1において、501はプリンタドライバを、502はステータスモニタを示し、これらはホストコンピュータ500内にソフトウェアの形式で記憶されている。尚、このプリンタドライバ501、ステータスモニタ502は、ホストコンピュータ500に装着されたROM等の記憶媒体に記憶されたものでもよい。また、ここで言うホストコンピュータ500を例えばプリンタ装置100と別体の所謂パーソナルコンピュータなどで構成して、それに備えられている外部インターフェースによりプリンタ装置100に接続する形態、あるいは、同一筐体内にホストコンピュータ500部分とプリンタ装置100を一体化構成して双方を内部インターフェース、あるはバスインターフェースなどで接続した形態の装置、例えば所謂フォトダイレクトプリンタ装置(メモリーカード読取り部も設けメモリーカード記録された画像情報、あるいは、デジタルカメラなどの撮像装置を外部インターフェースなどで接続して、デジタルカメラで撮影した画像情報などを印刷出力できる装置)の形態であっても本発明の適用が可能である。
【0023】
プリンタ装置100の制御部は、後述の図3に示すブロック図のような制御回路で構成されている。また、一例として、これらホストコンピュータ500とプリンタ装置100とは、例えば高速シリアル通信のひとつであるUSBインターフェースを用いてケーブルを介して接続される。この接続は双方向通信可能であれば、どのような形態の接続でも良く、他のパラレルインターフェースのIEEE1284や、他の高速シリアルインターフェースのIEEE1394、または赤外線インターフェース、ブルーツゥース、IEEE802.11bなどの無線通信でも良い。
【0024】
ユーザが所望の画像を印刷するときには、ホストコンピュータ500上で操作指示することにより、プリンタドライバ501で所望の文書や画像などの元データから色処理・ハーフトーニングなどの画像処理を行い印刷データを生成し、プリンタ装置100に送信することで、紙などの媒体に印刷出力することが出来る。
【0025】
また、ステータスモニタ502は印刷中や、所定の操作により起動され、接続されているプリンタ装置100からステータス情報を受け取り、その情報からプリンタ100の状態を解析し、例えば用紙切れ状態の検知等がリアルタイムに可能で、必要に応じてホストコンピュータ500の操作画面などにビジュアルに表示することができる。
【0026】
図2は、本実施形態に係るプリンタ装置100の構成を示す外観斜視図である。
【0027】
図2において、不図示の自動給紙装置からピックアップされて、プリンタ装置100の給紙位置に挿入された記録媒体(記録シート等)105は、送りローラ106の回転によって矢印P方向に送られ、プリントヘッド104によるプリント可能領域へ搬送される。このプリント可能領域における記録媒体105の下部にはプラテン107が設けらている。プリントヘッド104はキャリッジ101に搭載され、このキャリッジ101は2つのガイド軸であるガイド軸102とガイド軸103とによって、それらの軸に沿う方向に往復移動可能となっている。これによりプリントヘッド104は、プリント領域を主走査方向であるQ1、Q2方向に往復走査する。なお、自動給紙装置として、例えば特開平08−048431号公報、特開平08−301474号公報、特開平08−324822号公報などで開示されているシート給送装置を用いることが可能であり、本発明を適用する上で給紙装置そのものの機構構成や、搬送・給送方式はどのようなものでも採用可能である。
【0028】
このプリントヘッド104は、インクジェット方式のプリントヘッドであり、複数色のインクを吐出可能な吐出口と、複数色のインクを収容可能なインクタンクを含み、プリントヘッド104のインク吐出口は下側を向いている。このプリンタ装置100における複数色のインクは、Bk(黒)、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の4色である。
【0029】
108はスイッチ部と表示部とを備えた操作パネルで、スイッチ部はプリンタ装置100の電源のオン/オフや、各種印刷モードの設定等に使用され、表示部はプリンタ装置100の状態を表示するのに使用される。
【0030】
図3は、本実施形態にかかるプリンタ装置100のブロック構成を示す図である。
【0031】
ホストコンピュータ500から送信されたプリントすべき文字や画像データを含むプリントデータがプリンタ装置100で受信されると、その受信したデータは受信バッファ401に入力されて保持される。受信バッファ401に記憶されたデータは、CPU402の管理下でRAM403に転送されて一次的に記憶される。プリンタ装置100のROM部411には各種制御に必要なプログラムやデータが記憶されていて、このプログラムをCPU402が実行することで、ホストコンピュータ500からプリンタ装置100に送信されたデータを印刷出力したり、プリンタ装置100の動作状態を知らせるステータス情報等がプリンタ装置100からホストコンピュータ500に送信される。また、ROM部411は、CPU402により実行される制御プログラムや各種初期設定パラメータ等も記憶している。エンジンコントロール部404は、CPU402からの指令により、キャリッジモータやラインフィードモータ等の機械部を有するプリンタエンジン405を駆動制御する。NVRAM420は不揮発性メモリで、かかる装置の電源がOFFのときにも記憶しておくべき情報を保存しておくメモリである。プリンタ装置100の電源投入時などの初期化タイミングでNVRAM420を読出し、その内容をRAM403に格納しておき、電源OFF時や重要情報の更新のタイミングで必要な情報をNVRAM420に書き込むようにしてある。本実施形態ではEEPROM(電気的消去可能ROM)を採用しているが、不揮発性メモリであれば電池バックアップ付メモリやフラッシュメモリなどのその他のメモリデバイスでもよい。
【0032】
センサ/SWコントロール部406は、各種センサや、操作パネル108のSW(スイッチ、カバー開閉検知センサ)等を含むセンサ/SW部407からの信号をCPU402に送る。表示素子コントロール部408は、CPU402からの指令により、操作パネル108のLEDや、液晶表示素子等を有する表示部409への表示駆動を行っている。プリントヘッドコントロール部410は、CPU402からの指令によりプリントヘッド104を駆動制御する。また、プリントヘッドコントロール部410は、プリントヘッド104の状態を示す、例えばヘッド104の温度を検出して、それらをCPU402に送っている。これによりCPU402は、その温度情報に基づいてプリントヘッド104の駆動制御を実行している。本実施形態のプリントヘッド104には、ブラック・インクタンク、イエロー色・マゼンタ色・シアン色などのカラー・インクタンクがそれぞれ着脱可能に装着されている。本発明を適用する上で、インクタンクの種類は例えば黒インクのみの1種類の場合でも、或いは、4色若しくは6色などの複数にインクタンクを分離した構成など、インク色と物理的なタンクの組合せはどのようであっても構わない。プリンタ装置100の筐体には不図示のカバーがあり、開閉状態を操作パネル108より取得し、カバーが開けられときは印刷中ならカバーが閉じられるまで印刷を一時停止させ、印刷中ではなくプリンタ機内に紙づまりなどの問題が発生していないときには、プリントヘッド104を走査方向の中央付近に移動させ、ユーザがインク交換できるようにする。
【0033】
以上インクジェットプリンタ装置を例に説明したが、このほか熱転写昇華型など他の記録形式のプリンタ装置でも、自動給紙装置を備えたプリンタ装置であれば本発明の適用が可能である。
【0034】
図4は、本実施形態に係る印刷制御動作を示すフローチャートである。本実施形態においては本処理を上位装置であるホストコンピュータ500上で動作するプリンタドライバ501に含む構成としている。
【0035】
本処理は、所望の画像印刷出力をするための操作者による所定の印刷開始指示操作などにより実行を開始する。まず、ステップS100では印刷出力対象となる画像情報・文字情報などを解析し指定された用紙サイズでの印刷出力に際して必要な記録媒体枚数を求め「総印刷ページ数Tc」としてメモリに保存しておく。ステップS101では「印刷完了ページ数Pc」を0にリセットしておく。印刷完了ページ数Pcはメモリに確保してあり、後述の処理で印刷完了したページ数を管理するために用いる変数である。次にステップS102では、指示された記録媒体の種類情報とサイズ情報、およびプリンタ装置100の機種情報に基づいて、プリンタ装置100の自動給紙装置の特性に応じて指定された一度にセット可能な記録媒体の枚数を求めて「最大積載枚数Sc」としてメモリに記憶しておく。この最大積載枚数は例えば図8、図9に示したように、用紙種類、用紙サイズによりプリンタ装置毎に規定されるものであり、図8、図9は2機種のプリンタ装置(自動給紙装置)に対応した例を示している。
【0036】
図8及び図9から分かるように、プリンタ装置1とプリンタ装置2とで対応可能な記録媒体の用紙種類数および各用紙種類の各用紙サイズ(縦セット・横セット)の組合せが異なる場合にも、その装置に最適な最大積載枚数を個別対応できるように構成してある。以上説明した最大積載枚数Scは、後に図5又は図6で詳述する処理により取得できるようになっている。
【0037】
この後ステップS103以降の処理を所望の印刷枚数出力が完了するまで、若しくは、操作者により中止が指示されるまで続けることで全体として印刷記録制御動作を行う。
【0038】
ステップS103における判定文の右辺の演算式“総印刷ページ数Tc−印刷完了ページ数Pc”で求まる値は、これから印刷すべき残り印刷ページ数を示す。つまり、ステップS103では、一度にセット可能な最大積載枚数Scと残り印刷ページ数を比較していて、最初にステップS103を実行するときはステップS101で印刷完了ページ数Pcを0にリセットされているため、一度にセット可能な最大積載枚数Scと総印刷ページ数Tc(=残り印刷ページ数)を比較することになる。比較の結果、最大積載枚数Scが残り印刷ページ数がより少ないか等しい場合には、ステップS105へ進みN枚数値を最大積載枚数Scに設定する。一方、最大積載枚数Scが残り印刷ページ数より大きいとき、即ち、残り印刷ページ数の方が少ないときはステップS104でN枚数値を残り印刷ページ数に設定する。そして、ステップS106では、図7に示したメッセージボックス600の表示文中の“N枚”のところにステップS103〜S105で求めたN枚数値を代入したメッセージボックスを表示させてステップS107で操作者の指示を待つ。操作者はこのメッセージに従いプリンタ装置100の給紙トレイにN枚数の記録媒体をセットして、マウスなどのポインティングデバイス等でメッセージボックス600の[印刷ボタン]をクリック(ボタンを押下)して印刷を開始させる。また、印刷を中止したいときには[中止ボタン]をクリック(ボタンを押下)することで印刷をキャンセルすることもできる。
【0039】
ここで、もう少し事例を詳しく説明すると、例えば印刷指示した記録媒体の用紙種類が“特殊紙1”、用紙サイズ(挿入方向縦)が“A4縦”、プリンタ装置100が“プリンタ装置1”のときには、図8から最大積載枚数Scは“d枚”となる。ここで、仮に総印刷ページ数Tc(若しくは残り印刷ページ数Tc−Pc)が4枚で最大積載枚数Scの値d枚=5枚とするとN枚数値=4枚になり(ステップS104)、また、仮に総印刷ページ数Tc(若しくは残り印刷ページ数Tc−Pc)が7枚のときN枚数値=5枚になる(ステップS103)わけである。
【0040】
ステップS107で、[印刷ボタン]が押されるとステップS108以降の処理により実印刷動作を制御する。まず、カウンタCcを0リセット(ステップS108)しておき、ステップS109でプリンタ装置100に対して印刷指示する。これによりプリンタ装置100は自動給紙装置を動作させ記録媒体を印刷部へ搬送させる。ステップS110ではインターフェースなどを介してプリンタ装置100が正常に記録媒体の搬送・給紙ができたかどうかチェックしている。正常に給紙できたときには1ページの印刷を行う(ステップS111)。また、用紙切れなどで給紙ができなかったとき(ステップS110でYes)は、ステップS120にて印刷完了ページ数PcにカウンタCcを加算・更新して上記ステップS103へ戻り、新たにN枚数を再計算してステップS106で図7のメッセージボックス610を表示し操作者の応答を待つ。ステップS111で正常に1ページの印刷が完了するとカウンタCcに1を加算(ステップS112)して、カウンタCcが上記N枚数より少ないときはステップS109へ戻り、ステップS109〜S113にて次ページを印刷する。このようにしてN枚の印刷が終了したとき、つまり、カウンタCcがN枚数と等しくなったとき、ステップS114にて印刷完了ページ数PcにカウンタCcを加算・更新し、ステップS115で印刷完了ページ数Pcが総印刷ページ数Tcより少ないときには、まだ印刷を続ける必要があるので、上記ステップS103へ戻り、新たにN枚数を再計算してステップS106で図7のメッセージボックス600を表示し操作者の応答を待ち、[印刷ボタン]がクリックされると上記説明した処理を繰り返す。このようにして、全ての印刷が完了したとき、即ち、ステップS115にて印刷完了ページ数Pcと総印刷ページ数Tcが等しくなったとき、本処理を終了する。
【0041】
次に、図5を参照しながら図4のステップS102で説明した最大積載枚数Scの取得処理の第1実施形態を以下に詳述する。本実施形態はプリンタ装置100側に図8又は図9に示したような、プリンタ装置の自動給紙装置に適した一組の最大積載枚数情報を備えた構成である。図5において、ホストコンピュータ500における制御処理と、プリンタ装置100における制御処理とがそれぞれ別々に示されている。
【0042】
まず、上位装置のホストコンピュータ500は、ステップS300にて操作者により印刷指示された記録媒体の用紙種類情報および用紙サイズ情報(挿入方向情報を含む)を取得する。続いてステップS301では、これらの情報をインターフェースなど介してプリンタ装置100に伝達指示する。次にステップS302で、プリンタ装置100はホストコンピュータ500より指示された記録媒体の用紙種類情報および用紙サイズ情報(挿入方向情報を含む)に基づいて図8に示した関係と同様に最大積載枚数を求める。そして、ステップS303にて最大積載枚数情報をホストコンピュータ500に送信する。ホストコンピュータ500は最大積載枚数情報を受信(ステップS304)すると、ステップS305にて最大積載枚数Scとしてメモリに保存して、本処理を終了する。
【0043】
続いて図6を参照しながら、図4のステップS102で説明した最大積載枚数Scの取得処理の第2実施形態を以下に詳述する。本実施形態はホストコンピュータ500側に図8及び図9に示したような、接続対応可能なプリンタ装置毎の自動給紙装置に適した複数の最大積載枚数情報群を備えた構成である。図6において、ホストコンピュータ500における制御処理と、プリンタ装置100における制御処理とがそれぞれ別々に示されている。
【0044】
まず、上位装置のホストコンピュータ500は、ステップS400にて接続されているプリンタ装置100の機種を判別するために、インターフェースを介してプリンタ装置100に機種ID情報を要求する。この機種ID情報は接続されているプリンタ装置の機種を判別できれば十分なので、例えばプリンタ装置100と接続されるインターフェースがIEEE1284であれば、その通信プロトコルで規格化されているDeviceID要求が利用できる。また、その他のインターフェース、例えばUSB(Universal Serial Bus)であれば、USB仕様で規定されているデバイスデスクリプタ情報中のプロダクトID情報なども利用できる。
【0045】
プリンタ装置100は機種ID要求を受けると、ステップS410にてプリンタ装置100の機種ID情報をインターフェースを通じホストコンピュータ500に返送する。ホストコンピュータ500はステップS420にて返送された機種ID情報を取得するとステップS421に進み、操作者により印刷指示された記録媒体の用紙種類情報および用紙サイズ情報(挿入方向情報を含む)を取得する。続いてステップS422では、取得した用紙種類情報および用紙サイズ情報(挿入方向情報を含む)および機種ID情報に基づいて図8又は図9に示した関係と同様に最大積載枚数を求める。つまり、例えば機種IDがプリンタ装置2のときは図9に従った最大積載枚数を求める。そして、ステップS423で最大積載枚数Scとしてメモリに保存して、本処理を終了する。
【0046】
以上説明したように、本実施形態によれば、操作者は所望の印刷出力に際して、メッセージボックスなどに表示される用紙セット枚数に従って、必要なだけ用紙をセットすれば良い操作環境が提供できる。
【0047】
尚、上記実施形態では用紙セット枚数をメッセージボックスに表示することで、操作者に操作ガイドするようにしたが、その他の表現方法として例えば機器に備わる音声出力などで操作ガイドするようにすることは容易である。また、同一筐体内にホストコンピュータ500の部分とプリンタ装置100を一体化構成して双方を内部インターフェース、あるはバスインターフェースなどで接続した形態の装置、例えば所謂フォトダイレクトプリンタ装置(メモリーカード読取り部も設けメモリーカード記録された画像情報、あるいは、デジタルカメラなどの撮像装置を外部インターフェースなどで接続して、デジタルカメラで撮影した画像情報などを印刷出力できる装置)の形態の場合に、表示装置がグラフィックディスプレイを備えずに、セグメント表示などで数値などしか表現できない装置の場合でも、少なくとも用紙セット枚数の表現は可能であり、本発明を適用することが可能である。
【0048】
以上説明したように上記の実施形態によれば、印刷記録する度に取り扱い説明書などを参照する必要がなくなり、表示などで操作ガイドされたとおりに記録媒体を必要枚数だけ自動給紙装置のトレイ部にセットするだけで、不慮に記録媒体表面にキズなどを付けてしまうこともなく高画質な印刷出力を簡便に得ることができる。
【0049】
また、プリンタ装置のメカ的特性や付随する自動給紙装置の特性の違いによって最大積載枚数に違いがある場合にも、操作ガイドに従って必要な用紙枚数をセットすれば良くなるので操作性を向上することができる。
【0050】
【他の実施形態】
また、各実施形態の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0051】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0052】
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明した手順に対応するプログラムコードが格納されることになる。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、画像記録装置において、ユーザが自動給紙装置にセットすべき記録紙の枚数を容易に把握できるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わるプリントシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係わるプリンタ装置の外観斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態に係わるプリンタ装置のブロック構成を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態に係わる印刷処理を説明するためのフローチャートである。
【図5】最大積載枚数の取得処理の第1の実施形態を説明するためのフローチャートである。
【図6】最大積載枚数の取得処理の第2の実施形態を説明するためのフローチャートである。
【図7】表示される操作メニューボックス、メッセージボックスを示す図である。
【図8】用紙種類と用紙サイズと最大積載枚数の関係を示す図である。
【図9】用紙種類と用紙サイズと最大積載枚数の関係を示す図である。
【符号の説明】
100 プリンタ装置
104 プリントヘッド
401 受信バッファ
402 CPU
403 RAM
405 プリンタエンジン
411 ROM
420 NVRAM
500 ホストコンピュータ
501 プリンタドライバ
502 ステータスモニタ
Claims (1)
- 自動給紙装置から供給される記録媒体上に画像を記録する画像記録装置であって、
前記記録媒体の種類とサイズを指示する指示手段と、
該指示手段により指示された前記記録媒体の種類とサイズとに基づいて、前記自動給紙装置にセット可能な前記記録媒体の最大枚数である最大積載枚数情報Scを取得する最大積載枚数取得手段と、
画像を記録すべき前記記録媒体の全枚数をTc、前記画像を記録すべき記録媒体の内の既に記録が完了した記録媒体の枚数をPcとした場合に、Sc≦(Tc−Pc)ならばScを前記自動給紙装置にセットすべき記録媒体の枚数としてユーザに通知し、Sc>(Tc−Pc)ならば(Tc−Pc)を前記自動給紙装置にセットすべき記録媒体の枚数としてユーザに通知する通知手段とを具備することを特徴とする画像記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003008568A JP2004216770A (ja) | 2003-01-16 | 2003-01-16 | 画像記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003008568A JP2004216770A (ja) | 2003-01-16 | 2003-01-16 | 画像記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004216770A true JP2004216770A (ja) | 2004-08-05 |
Family
ID=32898328
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003008568A Withdrawn JP2004216770A (ja) | 2003-01-16 | 2003-01-16 | 画像記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004216770A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011209498A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-20 | Brother Industries Ltd | 表示制御装置 |
-
2003
- 2003-01-16 JP JP2003008568A patent/JP2004216770A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011209498A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-20 | Brother Industries Ltd | 表示制御装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060404 |