JP2004216636A - 電源ボックスを備えたレーザプリンタ - Google Patents
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Abstract
【課題】電源ボックス内の理想的な空気の流れを保ちながら電源ボックスの部品点数を減らし、作業工数の削減と作業の簡易化を実現する電源ボックスを備えたレーザプリンタを提供することである。
【解決手段】基板側コネクタ13は、電源基板12上の端部に設けられ、電源基板12に対して側方から配線側コネクタを差し込む横型のコネクタであり、電源ボックス12の側壁には基板側コネクタ13を挿嵌するコネクタ挿入口10aを設け、コネクタ挿入口10aを設けた側壁に排気口10bを設け、該側壁に対向する側壁14に吸気口14aを設け、筐体17には基板側コネクタ13を挿嵌するコネクタ穴17aを設け、基板側コネクタ13の配線側コネクタ差し込み口の延長面上であって、基板側コネクタ13の両側の電源基板12をビス止めする構成とする。
【選択図】 図1
【解決手段】基板側コネクタ13は、電源基板12上の端部に設けられ、電源基板12に対して側方から配線側コネクタを差し込む横型のコネクタであり、電源ボックス12の側壁には基板側コネクタ13を挿嵌するコネクタ挿入口10aを設け、コネクタ挿入口10aを設けた側壁に排気口10bを設け、該側壁に対向する側壁14に吸気口14aを設け、筐体17には基板側コネクタ13を挿嵌するコネクタ穴17aを設け、基板側コネクタ13の配線側コネクタ差し込み口の延長面上であって、基板側コネクタ13の両側の電源基板12をビス止めする構成とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外部からの配線側コネクタを接続するための基板側コネクタを搭載した電源基板を格納する電源ボックスを備えたレーザプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電源ボックスには発熱部品が組み込まれているので熱がこもりやすい。そのため電源ボックスに通気孔を設け、風通しを良くしている。この通気孔は電源ボックス内全体の空気が流れるように配設しなければならない。その結果、電源ボックスの両端に通気孔を設けると効率良く空気が流れ、排熱できる。
【0003】
ここで、従来のレーザプリンタの電源ボックスの構造を説明する。図4は、従来のレーザプリンタの電源ボックス周辺の斜視図である。鉄製の電源ボックス100の前面には配線口100aと複数の排気口100b、上面には作業口100c、背面には電源基板挿入口100dが開けられている。作業口100cは鉄製の電源ボックス用蓋101で塞がれる。
【0004】
電源基板102には、外部の配線側コネクタ106に接続される縦型の基板側コネクタ103と、複数の放熱板105等が設けられる。また、電源基板102には、電源ボックス100に挿入されたときに電源基板挿入口100dを塞ぐ側壁104が設けられており、側壁104には、複数の吸気口104aが開けられている。
【0005】
レーザプリンタ内部の筐体107には、配線側コネクタ106を通すための配線穴107aが開けられ、排気ファン(不図示)を取り付けるファン取付部107bが形成されている。また、配線穴107aは、配線を通す切り込みのあるプラスチック板からなる筐体用蓋108で塞がれる。
【0006】
次に、これらの部品の組み立て手順を説明する。まず、電源基板102を電源ボックス100に挿入する。その際、電源ボックス100の内側壁に形成されたガイドレール(不図示)に沿って挿入することで上下方向に固定される。電源基板102を挿入した後、電源ボックス100の側壁から電源基板102をビス止め(不図示)することで電源基板12を電源ボックス10に固定する。
【0007】
続いて、電源ボックス100を筐体107にはめ込み、配線側コネクタ106を配線穴107a及び配線口100aに通し、電源ボックス100内に挿入する。そして、作業口100cからの作業により、図5に示すように、配線側コネクタ106を基板側コネクタ103に差し込む。
【0008】
続いて、電源ボックス用蓋101を電源ボックス100にビス止め(不図示)する。そして、筐体用蓋108を取り付け、配線穴107aを塞ぐ。
【0009】
図6は、図4から電源ボックス用蓋101と筐体用蓋108を除いた断面図である。図中、2点鎖線の矢印A〜Dは空気の流れを示す。矢印Bの先には排気ファン(不図示)が備えられている。この電源ボックス100内の理想的な空気の流れは、矢印Aから矢印Bへ流れる経路、つまり、吸気口104aから排気口100bへ流れる経路である。しかしながら、電源ボックス用蓋101がないと、矢印Cから矢印B、つまり、作業口100cから排気口100bへの空気の流れが生じる。また、筐体用蓋108がないと、矢印Dから矢印Bへの空気の流れが生じる。これらの空気の流れが生じると、矢印Aからの吸気量が少なくなり、放熱板105に十分な量の空気があたらず、電源ボックス100内に熱がこもってしまう。そのため、電源ボックス用蓋101と筐体用蓋108を取り付けて矢印C及び矢印Dからの吸気を防ぎ、矢印Aから矢印Bへの空気の流れを確保している。
【0010】
ところで、特許文献1には、産業用機器などを駆動あるいは制御する制御装置が開示されている。その中で、制御装置を格納する収納ボックスの壁面に外部コネクタを設け、外部装置と所定の機器との入出力を中継している。
【0011】
【特許文献1】
特開平10−295007号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
図4〜図6に示したように、従来の基板側コネクタ103は縦型であった。電源基板には縦型のコネクタを使用するのが通例であり、縦型とすることで配線側コネクタ106の接続の際に半田剥がれの心配がなくなる。しかしながら、コネクタの接続後に電源ボックス用蓋101や筐体用蓋108で蓋をして電源ボックス100内の空気の流れを確保しなければならないため、部品数の増加と作業工数の増加を招いていた。また、コネクタの接続時に電源基板102がたわむので大きな力で差し込まなければならない。また、電源ボックス用蓋101を精度良く作らないと作業口100cとの間に隙間が生じて電源ボックス100内の空気の流れを妨げてしまう。更に、配線側コネクタ106の配線が電源ボックス100内に入るため、耐熱性の配線が必要となる。
【0013】
また特許文献1では、収納ボックスの壁面に外部コネクタを設けているので、差し込みの際にコネクタピンが折れ、接続不良が生じるおそれがある。
【0014】
本発明は、上記の問題点に鑑み、電源ボックス内の理想的な空気の流れを保ちながら電源ボックスの部品点数を減らし、作業工数の削減と作業の簡易化を実現する電源ボックスを備えたレーザプリンタを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、外部からの配線側コネクタを接続するための基板側コネクタを搭載した電源基板を格納する電源ボックスを備えたレーザプリンタにおいて、前記基板側コネクタは、前記電源基板上の端部に設けられ、前記電源基板に対して側方から配線側コネクタを差し込む横型のコネクタであり、前記電源ボックスの側壁には前記基板側コネクタを挿嵌するコネクタ挿入口を設けたことを特徴とするものである。
【0016】
このように、従来あった電源ボックス用蓋及び作業口と、筐体用蓋及び配線穴とをなくし、基板側コネクタを横型とすることにより、部品点数及び作業工数を削減しつつ作業を簡単にすることができる。また、本発明によると配線側コネクタは、電源ボックス内に入らないのでその配線は熱の影響を受けない。また配線は短くて済む。従って、配線側コネクタの配線は耐熱性を要しない短い配線でよく、コストダウンできる。更に、コネクタ挿入口は基板側コネクタにより塞がれているので、電源ボックスには吸気口と排気口以外に通気口がなく、放熱板に十分な量の空気があたり、電源ボックス内の熱を効率良く排出することができる。
【0017】
また上記の電源ボックスを備えたレーザプリンタにおいて、前記コネクタ挿入口を設けた側壁に排気口を設け、該側壁に対向する側壁に吸気口を設けることができる。
【0018】
このように、電源ボックス内全体を空気が流れるように吸排気口を設けることにより、放熱板に十分な量の空気があたり、電源ボックス内の熱を効率良く排出することができる。また、従来では作業口や配線穴を塞いでも僅かな隙間はあるが、本発明ではそれらを形成していないので、電源ボックス内の密閉度がより高くなり、吸気口から排気口へ空気が流れやすくなる。
【0019】
また上記の電源ボックスを備えたレーザプリンタにおいて、前記基板側コネクタの配線側コネクタ差し込み口の延長面上であって、前記基板側コネクタの両側の前記電源基板をビス止めすることにより、電源基板の強度を上げることができ、基板側コネクタに配線側コネクタを差し込む際に電源基板がたわむことがなくなる。
【0020】
また上記の電源ボックスを備えたレーザプリンタにおいて、外部からの配線側コネクタを筐体を通して接続し、前記筐体には前記基板側コネクタを挿嵌するコネクタ穴を設けることにより、従来のように配線穴を塞ぐ筐体用蓋を設けなくてもコネクタ穴からの吸気を防止し、電源ボックス内の空気の流れを確保することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明のレーザプリンタの電源ボックス周辺の斜視図である。鉄製の電源ボックス10の前面(図1において筐体17側)には、後述する基板側コネクタ13の形状に合わせたコネクタ挿入口10aと複数の貫通穴からなる排気口10b、背面には、電源基板挿入口10dが開けられている。
【0022】
電源基板12には、外部の配線側コネクタ16に接続される横型の基板側コネクタ13と、複数の放熱板15等が設けられる。この基板側コネクタ13はコネクタ挿入口10aに挿嵌されコネクタ挿入口10aを塞ぐ。また、電源基板12には、電源ボックス10に挿入されたときに電源基板挿入口10dを塞ぐ側壁14が設けられており、側壁14には、複数の貫通穴からなる吸気口14aが開けられている。また、基板側コネクタ13の配線側コネクタ差し込み口の延長面上であって、基板側コネクタ13の両側の電源基板12をビス19a、19bで止める。これにより、電源基板12の強度を上げることができ、基板側コネクタ13に配線側コネクタ16を差し込む際に電源基板12がたわむことがなくなる。
【0023】
レーザプリンタ内部の筐体17には、基板側コネクタ13を挿嵌するためのコネクタ穴17aが開けられ、排気ファン(不図示)を取り付けるファン取付部17bが形成されている。
【0024】
次に、これらの部品の組み立て手順を説明する。まず、電源基板12を電源ボックス10に挿入し、基板側コネクタ13をコネクタ挿入口10aに挿嵌する。これにより、従来例のようにガイドレールを形成することなく、電源基板12が上下水平方向に位置決めされる。電源基板12を挿入した後、電源ボックス10の側壁から電源基板12をビス止め(不図示)することで電源基板12を電源ボックス10に固定する。
【0025】
続いて、電源ボックス10から突出した基板側コネクタ13を筐体17のコネクタ穴17aに挿嵌し、電源ボックス10を筐体17にはめ込む。これにより、電源ボックスが上下水平方向に位置決めされる。そして、図2に示すように、配線側コネクタ16を基板側コネクタ13に差し込む。基板側コネクタ13が横型であるため、従来の縦型コネクタの差し込み時に生じた基板のたわみの影響を受けにくく、弱い力で差し込むことができる。
【0026】
このように、従来あった電源ボックス用蓋101及び作業口100cと、筐体用蓋108及び配線穴107aとをなくし、基板側コネクタ13を横型とすることにより、部品点数及び作業工数を削減しつつ作業を簡単にすることができる。また、本発明によると配線側コネクタ16は、電源ボックス10内に入らないのでその配線は熱の影響を受けない。また配線は短くて済む。従って、配線側コネクタ16の配線は耐熱性を要しない短い配線でよく、コストダウンできる。
【0027】
図3は、図1の断面図である。図中、2点鎖線の矢印A、Bは空気の流れを示す。そして矢印Bの先には排気ファン(不図示)が備えられている。排気ファンが駆動すると電源ボックス10内の空気は、矢印Aから矢印B、つまり吸気口14aから排気口10bへ流れる。このように、コネクタ挿入口10a及びコネクタ穴17aは基板側コネクタ16により塞がれているので、電源ボックス10には吸気口14aと排気口10b以外に通気口がなく、放熱板15に十分な量の空気があたり、電源ボックス10内の熱を効率良く排出することができる。また、従来では作業口100cや配線穴107aを塞いでも僅かな隙間はあるが、本実施形態ではそれらを形成していないので、電源ボックス10内の密閉度がより高くなり、吸気口14aから排気口10bへ空気が流れやすくなる。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、従来あった電源ボックス用蓋及び作業口と、筐体用蓋及び配線穴とをなくし、基板側コネクタを横型とすることにより、部品点数及び作業工数を削減しつつ作業を簡単にすることができる。
【0029】
また本発明によれば、配線側コネクタは、電源ボックス内に入らないのでその配線は熱の影響を受けない。また配線は短くて済む。従って、配線側コネクタの配線は耐熱性を要しない短い配線でよく、コストダウンできる。
【0030】
また本発明によれば、コネクタ挿入口及びコネクタ穴は基板側コネクタにより塞がれているので、電源ボックスには吸気口と排気口以外に通気口がなく、放熱板に十分な量の空気があたり、電源ボックス内の熱を効率良く排出することができる。また、従来では作業口や配線穴を塞いでも僅かな隙間はあるが、本発明ではそれらを形成していないので、電源ボックス内の密閉度がより高くなり、吸気口から排気口へ空気が流れやすくなる。
【0031】
また本発明によれば、基板側コネクタが横型であるため、従来の縦型コネクタの差し込み時に生じた基板のたわみの影響を受けにくく、弱い力で差し込むことができる。更に、基板側コネクタの両側の電源基板をビスで止めることにより、電源基板の強度を上げることができ、基板側コネクタに配線側コネクタを差し込む際に電源基板がたわむことがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレーザプリンタの電源ボックス周辺の斜視図である。
【図2】本発明の配線側コネクタを基板側コネクタに差し込む様子を説明する図である。
【図3】図1の断面図である。
【図4】従来のレーザプリンタの電源ボックス周辺の斜視図である。
【図5】従来の配線側コネクタを基板側コネクタに差し込む様子を説明する図である。
【図6】図4から電源ボックス用蓋と筐体用蓋を除いた断面図である。
【符号の説明】
10 電源ボックス
10a コネクタ挿入口
10b 排気口
12 電源基板
13 基板側コネクタ
14a 吸気口
16 配線側コネクタ
17 筐体
17a コネクタ穴
19a、19b ビス
【発明の属する技術分野】
本発明は、外部からの配線側コネクタを接続するための基板側コネクタを搭載した電源基板を格納する電源ボックスを備えたレーザプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電源ボックスには発熱部品が組み込まれているので熱がこもりやすい。そのため電源ボックスに通気孔を設け、風通しを良くしている。この通気孔は電源ボックス内全体の空気が流れるように配設しなければならない。その結果、電源ボックスの両端に通気孔を設けると効率良く空気が流れ、排熱できる。
【0003】
ここで、従来のレーザプリンタの電源ボックスの構造を説明する。図4は、従来のレーザプリンタの電源ボックス周辺の斜視図である。鉄製の電源ボックス100の前面には配線口100aと複数の排気口100b、上面には作業口100c、背面には電源基板挿入口100dが開けられている。作業口100cは鉄製の電源ボックス用蓋101で塞がれる。
【0004】
電源基板102には、外部の配線側コネクタ106に接続される縦型の基板側コネクタ103と、複数の放熱板105等が設けられる。また、電源基板102には、電源ボックス100に挿入されたときに電源基板挿入口100dを塞ぐ側壁104が設けられており、側壁104には、複数の吸気口104aが開けられている。
【0005】
レーザプリンタ内部の筐体107には、配線側コネクタ106を通すための配線穴107aが開けられ、排気ファン(不図示)を取り付けるファン取付部107bが形成されている。また、配線穴107aは、配線を通す切り込みのあるプラスチック板からなる筐体用蓋108で塞がれる。
【0006】
次に、これらの部品の組み立て手順を説明する。まず、電源基板102を電源ボックス100に挿入する。その際、電源ボックス100の内側壁に形成されたガイドレール(不図示)に沿って挿入することで上下方向に固定される。電源基板102を挿入した後、電源ボックス100の側壁から電源基板102をビス止め(不図示)することで電源基板12を電源ボックス10に固定する。
【0007】
続いて、電源ボックス100を筐体107にはめ込み、配線側コネクタ106を配線穴107a及び配線口100aに通し、電源ボックス100内に挿入する。そして、作業口100cからの作業により、図5に示すように、配線側コネクタ106を基板側コネクタ103に差し込む。
【0008】
続いて、電源ボックス用蓋101を電源ボックス100にビス止め(不図示)する。そして、筐体用蓋108を取り付け、配線穴107aを塞ぐ。
【0009】
図6は、図4から電源ボックス用蓋101と筐体用蓋108を除いた断面図である。図中、2点鎖線の矢印A〜Dは空気の流れを示す。矢印Bの先には排気ファン(不図示)が備えられている。この電源ボックス100内の理想的な空気の流れは、矢印Aから矢印Bへ流れる経路、つまり、吸気口104aから排気口100bへ流れる経路である。しかしながら、電源ボックス用蓋101がないと、矢印Cから矢印B、つまり、作業口100cから排気口100bへの空気の流れが生じる。また、筐体用蓋108がないと、矢印Dから矢印Bへの空気の流れが生じる。これらの空気の流れが生じると、矢印Aからの吸気量が少なくなり、放熱板105に十分な量の空気があたらず、電源ボックス100内に熱がこもってしまう。そのため、電源ボックス用蓋101と筐体用蓋108を取り付けて矢印C及び矢印Dからの吸気を防ぎ、矢印Aから矢印Bへの空気の流れを確保している。
【0010】
ところで、特許文献1には、産業用機器などを駆動あるいは制御する制御装置が開示されている。その中で、制御装置を格納する収納ボックスの壁面に外部コネクタを設け、外部装置と所定の機器との入出力を中継している。
【0011】
【特許文献1】
特開平10−295007号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
図4〜図6に示したように、従来の基板側コネクタ103は縦型であった。電源基板には縦型のコネクタを使用するのが通例であり、縦型とすることで配線側コネクタ106の接続の際に半田剥がれの心配がなくなる。しかしながら、コネクタの接続後に電源ボックス用蓋101や筐体用蓋108で蓋をして電源ボックス100内の空気の流れを確保しなければならないため、部品数の増加と作業工数の増加を招いていた。また、コネクタの接続時に電源基板102がたわむので大きな力で差し込まなければならない。また、電源ボックス用蓋101を精度良く作らないと作業口100cとの間に隙間が生じて電源ボックス100内の空気の流れを妨げてしまう。更に、配線側コネクタ106の配線が電源ボックス100内に入るため、耐熱性の配線が必要となる。
【0013】
また特許文献1では、収納ボックスの壁面に外部コネクタを設けているので、差し込みの際にコネクタピンが折れ、接続不良が生じるおそれがある。
【0014】
本発明は、上記の問題点に鑑み、電源ボックス内の理想的な空気の流れを保ちながら電源ボックスの部品点数を減らし、作業工数の削減と作業の簡易化を実現する電源ボックスを備えたレーザプリンタを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、外部からの配線側コネクタを接続するための基板側コネクタを搭載した電源基板を格納する電源ボックスを備えたレーザプリンタにおいて、前記基板側コネクタは、前記電源基板上の端部に設けられ、前記電源基板に対して側方から配線側コネクタを差し込む横型のコネクタであり、前記電源ボックスの側壁には前記基板側コネクタを挿嵌するコネクタ挿入口を設けたことを特徴とするものである。
【0016】
このように、従来あった電源ボックス用蓋及び作業口と、筐体用蓋及び配線穴とをなくし、基板側コネクタを横型とすることにより、部品点数及び作業工数を削減しつつ作業を簡単にすることができる。また、本発明によると配線側コネクタは、電源ボックス内に入らないのでその配線は熱の影響を受けない。また配線は短くて済む。従って、配線側コネクタの配線は耐熱性を要しない短い配線でよく、コストダウンできる。更に、コネクタ挿入口は基板側コネクタにより塞がれているので、電源ボックスには吸気口と排気口以外に通気口がなく、放熱板に十分な量の空気があたり、電源ボックス内の熱を効率良く排出することができる。
【0017】
また上記の電源ボックスを備えたレーザプリンタにおいて、前記コネクタ挿入口を設けた側壁に排気口を設け、該側壁に対向する側壁に吸気口を設けることができる。
【0018】
このように、電源ボックス内全体を空気が流れるように吸排気口を設けることにより、放熱板に十分な量の空気があたり、電源ボックス内の熱を効率良く排出することができる。また、従来では作業口や配線穴を塞いでも僅かな隙間はあるが、本発明ではそれらを形成していないので、電源ボックス内の密閉度がより高くなり、吸気口から排気口へ空気が流れやすくなる。
【0019】
また上記の電源ボックスを備えたレーザプリンタにおいて、前記基板側コネクタの配線側コネクタ差し込み口の延長面上であって、前記基板側コネクタの両側の前記電源基板をビス止めすることにより、電源基板の強度を上げることができ、基板側コネクタに配線側コネクタを差し込む際に電源基板がたわむことがなくなる。
【0020】
また上記の電源ボックスを備えたレーザプリンタにおいて、外部からの配線側コネクタを筐体を通して接続し、前記筐体には前記基板側コネクタを挿嵌するコネクタ穴を設けることにより、従来のように配線穴を塞ぐ筐体用蓋を設けなくてもコネクタ穴からの吸気を防止し、電源ボックス内の空気の流れを確保することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明のレーザプリンタの電源ボックス周辺の斜視図である。鉄製の電源ボックス10の前面(図1において筐体17側)には、後述する基板側コネクタ13の形状に合わせたコネクタ挿入口10aと複数の貫通穴からなる排気口10b、背面には、電源基板挿入口10dが開けられている。
【0022】
電源基板12には、外部の配線側コネクタ16に接続される横型の基板側コネクタ13と、複数の放熱板15等が設けられる。この基板側コネクタ13はコネクタ挿入口10aに挿嵌されコネクタ挿入口10aを塞ぐ。また、電源基板12には、電源ボックス10に挿入されたときに電源基板挿入口10dを塞ぐ側壁14が設けられており、側壁14には、複数の貫通穴からなる吸気口14aが開けられている。また、基板側コネクタ13の配線側コネクタ差し込み口の延長面上であって、基板側コネクタ13の両側の電源基板12をビス19a、19bで止める。これにより、電源基板12の強度を上げることができ、基板側コネクタ13に配線側コネクタ16を差し込む際に電源基板12がたわむことがなくなる。
【0023】
レーザプリンタ内部の筐体17には、基板側コネクタ13を挿嵌するためのコネクタ穴17aが開けられ、排気ファン(不図示)を取り付けるファン取付部17bが形成されている。
【0024】
次に、これらの部品の組み立て手順を説明する。まず、電源基板12を電源ボックス10に挿入し、基板側コネクタ13をコネクタ挿入口10aに挿嵌する。これにより、従来例のようにガイドレールを形成することなく、電源基板12が上下水平方向に位置決めされる。電源基板12を挿入した後、電源ボックス10の側壁から電源基板12をビス止め(不図示)することで電源基板12を電源ボックス10に固定する。
【0025】
続いて、電源ボックス10から突出した基板側コネクタ13を筐体17のコネクタ穴17aに挿嵌し、電源ボックス10を筐体17にはめ込む。これにより、電源ボックスが上下水平方向に位置決めされる。そして、図2に示すように、配線側コネクタ16を基板側コネクタ13に差し込む。基板側コネクタ13が横型であるため、従来の縦型コネクタの差し込み時に生じた基板のたわみの影響を受けにくく、弱い力で差し込むことができる。
【0026】
このように、従来あった電源ボックス用蓋101及び作業口100cと、筐体用蓋108及び配線穴107aとをなくし、基板側コネクタ13を横型とすることにより、部品点数及び作業工数を削減しつつ作業を簡単にすることができる。また、本発明によると配線側コネクタ16は、電源ボックス10内に入らないのでその配線は熱の影響を受けない。また配線は短くて済む。従って、配線側コネクタ16の配線は耐熱性を要しない短い配線でよく、コストダウンできる。
【0027】
図3は、図1の断面図である。図中、2点鎖線の矢印A、Bは空気の流れを示す。そして矢印Bの先には排気ファン(不図示)が備えられている。排気ファンが駆動すると電源ボックス10内の空気は、矢印Aから矢印B、つまり吸気口14aから排気口10bへ流れる。このように、コネクタ挿入口10a及びコネクタ穴17aは基板側コネクタ16により塞がれているので、電源ボックス10には吸気口14aと排気口10b以外に通気口がなく、放熱板15に十分な量の空気があたり、電源ボックス10内の熱を効率良く排出することができる。また、従来では作業口100cや配線穴107aを塞いでも僅かな隙間はあるが、本実施形態ではそれらを形成していないので、電源ボックス10内の密閉度がより高くなり、吸気口14aから排気口10bへ空気が流れやすくなる。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、従来あった電源ボックス用蓋及び作業口と、筐体用蓋及び配線穴とをなくし、基板側コネクタを横型とすることにより、部品点数及び作業工数を削減しつつ作業を簡単にすることができる。
【0029】
また本発明によれば、配線側コネクタは、電源ボックス内に入らないのでその配線は熱の影響を受けない。また配線は短くて済む。従って、配線側コネクタの配線は耐熱性を要しない短い配線でよく、コストダウンできる。
【0030】
また本発明によれば、コネクタ挿入口及びコネクタ穴は基板側コネクタにより塞がれているので、電源ボックスには吸気口と排気口以外に通気口がなく、放熱板に十分な量の空気があたり、電源ボックス内の熱を効率良く排出することができる。また、従来では作業口や配線穴を塞いでも僅かな隙間はあるが、本発明ではそれらを形成していないので、電源ボックス内の密閉度がより高くなり、吸気口から排気口へ空気が流れやすくなる。
【0031】
また本発明によれば、基板側コネクタが横型であるため、従来の縦型コネクタの差し込み時に生じた基板のたわみの影響を受けにくく、弱い力で差し込むことができる。更に、基板側コネクタの両側の電源基板をビスで止めることにより、電源基板の強度を上げることができ、基板側コネクタに配線側コネクタを差し込む際に電源基板がたわむことがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレーザプリンタの電源ボックス周辺の斜視図である。
【図2】本発明の配線側コネクタを基板側コネクタに差し込む様子を説明する図である。
【図3】図1の断面図である。
【図4】従来のレーザプリンタの電源ボックス周辺の斜視図である。
【図5】従来の配線側コネクタを基板側コネクタに差し込む様子を説明する図である。
【図6】図4から電源ボックス用蓋と筐体用蓋を除いた断面図である。
【符号の説明】
10 電源ボックス
10a コネクタ挿入口
10b 排気口
12 電源基板
13 基板側コネクタ
14a 吸気口
16 配線側コネクタ
17 筐体
17a コネクタ穴
19a、19b ビス
Claims (4)
- 外部からの配線側コネクタを筐体を通して接続するための基板側コネクタを搭載した電源基板を格納する電源ボックスを備えたレーザプリンタにおいて、
前記基板側コネクタは、前記電源基板上の端部に設けられ、前記電源基板に対して側方から配線側コネクタを差し込む横型のコネクタであり、
前記電源ボックスの側壁には前記基板側コネクタを挿嵌するコネクタ挿入口を設け、
前記コネクタ挿入口を設けた側壁に排気口を設け、該側壁に対向する側壁に吸気口を設け、
前記筐体には前記基板側コネクタを挿嵌するコネクタ穴を設け、
前記基板側コネクタの配線側コネクタ差し込み口の延長面上であって、前記基板側コネクタの両側の前記電源基板をビス止めすることを特徴とする電源ボックスを備えたレーザプリンタ。 - 外部からの配線側コネクタを接続するための基板側コネクタを搭載した電源基板を格納する電源ボックスを備えたレーザプリンタにおいて、
前記基板側コネクタは、前記電源基板上の端部に設けられ、前記電源基板に対して側方から配線側コネクタを差し込む横型のコネクタであり、
前記電源ボックスの側壁には前記基板側コネクタを挿嵌するコネクタ挿入口を設けたことを特徴とする電源ボックスを備えたレーザプリンタ。 - 前記コネクタ挿入口を設けた側壁に排気口を設け、該側壁に対向する側壁に吸気口を設けたことを特徴とする請求項2記載の電源ボックスを備えたレーザプリンタ。
- 前記基板側コネクタの配線側コネクタ差し込み口の延長面上であって、前記基板側コネクタの両側の前記電源基板をビス止めすることを特徴とする請求項2又は3記載の電源ボックスを備えたレーザプリンタ。
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---|---|---|---|
JP2003004619A JP2004216636A (ja) | 2003-01-10 | 2003-01-10 | 電源ボックスを備えたレーザプリンタ |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017175141A (ja) * | 2017-04-25 | 2017-09-28 | シャープ株式会社 | 電気ケーブル接続装置、及び画像形成装置 |
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-
2003
- 2003-01-10 JP JP2003004619A patent/JP2004216636A/ja active Pending
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