JP2004211880A

JP2004211880A - Pulley unit

Info

Publication number: JP2004211880A
Application number: JP2003002798A
Authority: JP
Inventors: Takashi Okumura; 剛史奥村
Original assignee: Koyo Seiko Co Ltd
Current assignee: Koyo Seiko Co Ltd
Priority date: 2003-01-09
Filing date: 2003-01-09
Publication date: 2004-07-29

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a small sized and light weighted pulley unit that is excellent in the bearing performance of the moment load without increasing an excessive cost. <P>SOLUTION: Beside a ball bearing that supports a pulley 2 is formed as a double row deep groove ball bearing unit, the distance p between the pitch of each raceway groove (3a, 3b and 4a, 4b) of this double row ball bearing is formed smaller than diameter d (P<d) of the ball 5a, 5b arranged in these raceway. For the ball bearing applied to this pulley unit, the expansion of the widthwise dimension from a conventional single row ball bearing is limited to the minimum by this constitution. Therefore, it can make the ball bearing compact. Also, the resistance force to the moment load from the pulley 2 is improved by that the ball bearing of the above constitution is applied, and the inclination and whirling of this pulley 2 can be prevented. Also, the increase of the component numbers and the rise of revolution torque can be restrained in comparison with a conventional model. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、玉軸受付きのプーリ装置に関し、更に詳しくは、無端ベルトを掛け渡した動力伝達機構に用いられるアイドラプーリやテンションプーリ等に適した、コンパクトで耐モーメント荷重性の高いプーリ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
車両用エンジンのカムシャフトや補機類は、このエンジンのクランクシャフトの端部に固定した駆動プーリと、これらカムシャフトや補機類の回転軸端部に固定した従動プーリとの間に無端ベルトを掛け渡し、この無端ベルトによる動力伝達によって回転駆動されている。このような無端ベルトを用いた動力伝達機構において、カムシャフトや補機類にロスなく駆動回転を伝達するためには、駆動プーリと従動プーリに対する無端ベルトの適正な巻き付け角度を維持したり、あるいは無端ベルトに必要な張力を付与したりして、上記の駆動プーリや従動プーリと、この無端ベルトとの間に滑りや歯飛びが発生しないようにする必要がある。このため、無端ベルトの一部で駆動プーリおよび従動プーリから外れた部分にアイドラプーリ（アイドルプーリ）やガイドプーリあるいはテンションプーリを設け、これらに無端ベルトを掛け渡すことによって、駆動プーリおよび従動プーリに対する巻き付け角度の維持や張力の付与を行っている（例えば、特許文献１等を参照。）。
【０００３】
図３は、アイドラプーリ等に用いられる従来のプーリ装置の構造を示す断面図である。このプーリ装置は、エンジンのシリンダブロック等に固定された支持軸１の周囲に、鋼板等をプレス成形してなるプーリ２を、単列の深溝玉軸受を介して支持したものである。
【０００４】
この玉軸受は、支持軸１の外周に嵌合固定された内輪１３と、その内輪１３と同心状に配置された外輪１４と、これら内輪１３と外輪１４との間に配置された複数のボール５，５，・・・を主体として構成されている。内輪１３の外周面１３ｘには、深溝型の内輪軌道溝１３ａが軸方向に１本形成されているとともに、この内輪軌道溝１３ａに対向する外輪１４の内周面１４ｙにも、同じく深溝型の外輪軌道溝１４ａが軸方向に１本形成されている。また、ボール５は、内輪軌道溝１３ａと外輪軌道溝１４ａとの間に、これらの軌道溝に沿って周方向に１列に配置されており、保持器１６によって周方向に所定の間隔を開けて転動自在に保持されている。なお、内輪１３と外輪１４との間の環状空間内には、図示しない潤滑剤が封入されており、この環状空間の両端開口部は、外輪１４の両端面に配置されたシール部材７，７により密閉されている。
【０００５】
以上のような構成の玉軸受は、外輪外周面１４ｘがプーリ２中心側の内周面２ｙに締り嵌めにて固定された状態で、その内輪内周面１３ｙを支持軸１の外周面１ｘに嵌め入れて固定することによって、このプーリ２を支持軸１回りに回転自在に支持する。また、このプーリ装置が使用される場合は、プーリ２の外周面２ｘに、図示しない無端ベルトが掛け渡されることとなる。
【０００６】
【特許文献１】特開２００２−２２７９７０号公報
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、以上のようなプーリ装置において、異音が発生したり、無端ベルトがプーリからせり出してしまう場合があった。この問題は、無端ベルトから加わるモーメント荷重によって、プーリが軸方向に傾斜したことに起因して発生していると考えられる。
【０００８】
このようなプーリの傾斜が発生した場合は、プーリに嵌合固定されている玉軸受の外輪も同時に傾斜することとなり、この外輪の中心軸と、支持軸に固定されている玉軸受内輪の中心軸との間にずれが生じてしまう。また、この無端ベルトからのモーメント荷重は、互いに逆方向に交互に加わる場合が多く、この場合は、プーリおよび玉軸受外輪が振れ回りを起こしてしまうことになる。従って、前記の異音は、このプーリの振れ回りにより、玉軸受を構成するボールが、比較的自由に動ける玉軸受下部の無負荷領域において、軌道面に衝突しているために発生していると考えられ、また、前記の無端ベルトのせり出しも同様に、このプーリの傾斜によるベルトの軸方向の滑りによるものと思われる。
【０００９】
このようなモーメント荷重によるプーリの傾斜（あるいは振れ回り）を抑えるための手段として、従来、プーリを支持する玉軸受のラジアルすき間を小さくするか、あるいは玉軸受を複列化する等の方法が用いられてきた。しかしながら、ラジアルすき間を小さくする方法は、回転トルクが大きくなってしまうばかりでなく、低温時にすき間がゼロとなった時、共振音が発生してしまう恐れもある。しかも、このようなプーリ装置の場合は、玉軸受外周面がプーリ内周面に対し締めしろをもって圧入されるため、圧入後のラジアルすき間を管理することは困難である。また、玉軸受の複列化は、モーメント荷重に対して有効ではあるものの、軸受の幅方向寸法が大きくなってしまう上、部品点数の増加からコスト高となってしまう。
【００１０】
本発明は、上記する課題に対処するためになされたものであり、過大なコスト上昇を招くことなく、小型・軽量で耐モーメント荷重性に優れたプーリ装置を提供することを目的としている。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、本発明は、支持軸と、この支持軸に嵌め合わされた玉軸受と、この玉軸受の周囲に固定されたプーリとからなり、前記玉軸受の内輪外周面に設けられた内輪軌道溝と外輪内周面に設けられた外輪軌道溝との間に配置された複数のボールの転動によって、前記支持軸回りのプーリの回転を自在に支持するプーリ装置において、前記玉軸受が複列玉軸受であり、かつ、この複列玉軸受における各軌道溝のピッチ間距離が、前記ボールの直径より小さく形成されていることを特徴とする。
【００１２】
本発明は、無端ベルトを掛け渡した動力伝達機構に用いられるアイドラプーリやテンションプーリ等のプーリ装置において、このプーリを支承する深溝玉軸受に、接近した２つのボール軌道を形成し、部品点数の増加を抑えつつ複列化することによって、所期の目的を達成しようとするものである。
【００１３】
すなわち、本発明のプーリ装置によれば、深溝玉軸受を複列化したことにより、プーリから加わるモーメント荷重に対する抵抗力が向上し、このプーリの傾斜や振れ回りを防止することができる。しかも、この複列玉軸受は、各軌道溝のピッチ間距離がこれらの軌道内に配置されるボールの直径より小さく形成されていることから、円周方向に互いに隣り合うボールは、それぞれ左右の軌道溝に振り分けられ、一方の列のボールとボールの間に他方の列のボールが来るように配置されることになり、従来の単列玉軸受からの幅寸法の拡大を最小限に抑えて、コンパクトな玉軸受とすることが可能である。
【００１４】
なお、総ボール数を従来の単列玉軸受に比べ増加させた場合は、軸受の負荷容量を向上させる効果を併せて奏することができるが、従来の単列玉軸受と同数にした場合でも、部品点数の増加や回転トルクの上昇を招くことなく、従来のプーリ装置と同様、高回転で動作可能なプーリ装置とすることができる。
【００１５】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつこの発明の実施の形態について説明する。
図１は、本発明の実施の形態におけるプーリ装置の構造を示す断面図であり、図２は、このプーリ装置におけるボールの周方向配置を模式的に示す説明図である。なお、従来例と同様の機能を有する構成部材には、同じ符号を付記する。
【００１６】
本実施の形態におけるプーリ装置も、基本的な構成は従来例と同様であり、支持軸１の外周に嵌合固定された内輪３と、その内輪３と同心状に配置された外輪４と、これら内輪３と外輪４との間に配置された複数のボール５ａおよび５ｂを主体として構成されている。また、内輪３と外輪４との間の環状空間内には、図示しない潤滑剤が封入されており、この環状空間の両端開口部は、外輪４の両端面に配置されたシール部材７，７により密閉されている。なお、本実施の形態における玉軸受も、従来例と同様、外輪４の外周面４ｘがプーリ２中心側の内周面２ｙに締り嵌めにて固定された状態で、内輪３の内周面３ｙを支持軸１の外周面１ｘに嵌め入れて固定することによって、このプーリ２を支持軸１回りに回転自在に支持する。また、このプーリ装置が使用される場合は、プーリ２の外周面２ｘに、図示しない無端ベルトが掛け渡されることとなる。
【００１７】
本実施の形態におけるプーリ装置の特徴は、プーリ２を支持する玉軸受が、複列の深溝玉軸受として形成されているとともに、この複列玉軸受の各軌道のピッチ間距離ｐがこれらの軌道内に配置されるボールの直径ｄより小さく形成されている（ｐ＜ｄ）点である。
【００１８】
この複列玉軸受の内輪３の外周面３ｘには、深溝型の２つの内輪軌道溝３ａ，３ｂが形成されており、これら内輪軌道溝３ａおよび３ｂに対向する外輪４の内周面４ｙにも、同じく深溝型の２つの外輪軌道溝４ａおよび４ｂが形成されている。これら隣り合う各内輪軌道溝３ａ，３ｂのピッチ間距離ｐおよび各外輪軌道溝４ａ，４ｂのピッチ間距離ｐは、配置されるボール５ａ，５ｂの直径ｄより小さく、これら軌道溝上を転動するボールの軌道が重なるように構成されている。
【００１９】
そのため、軌道溝上に配置されるボール５ａ，５ｂは、内輪軌道溝３ａと外輪軌道溝４ａの間および内輪軌道溝３ｂと外輪軌道溝４ｂの間に、それぞれ周方向の別のボール列として配置されており、図２に示すように、保持器６によって、一方の列のボールとボールの間に他方の列のボールが来るように、すなわち周方向に千鳥状となるように保持されている。なお、これらボール５ａ，５ｂの総数は、従来の単列玉軸受と同じであり、単列玉軸受におけるボール５の半数を一方のボール列に、残りの半数を他方のボール列に割り当てた構成となっている。
【００２０】
以上の構成により、このプーリ装置に使用される玉軸受は、従来の単列玉軸受からの幅寸法拡大が最小限に抑えられ、コンパクトな玉軸受とすることができる。また、本実施の形態におけるプーリ装置は、以上の構成の玉軸受を使用したことにより、プーリ２から加わるモーメント荷重に対する抵抗力が向上し、このプーリ２の傾斜や振れ回りを防止することができる。また、従来品に比べ、部品点数の増加や回転トルクの上昇がなく、低コストで製作することが可能になる。
【００２１】
なお、以上の実施の形態においては、使用されるボールの総数を、従来の単列玉軸受と同数としたが、これらボールの総数は本実施の形態での例に限定されるものではなく、総ボール数を従来の単列玉軸受に比べ増加させた場合は、軸受の負荷容量を向上させる効果を併せて奏することもできる。
【００２２】
また、本実施の形態において例示したシール部材や保持器の種類や形状も、特に限定されるものではない。２つのボール列５ａ，５ｂを保持する方法として、本実施の形態における例のように、実公昭６４−２９７２号公報等に公知の保持器を用いても良く、あるいは実公昭６４−５１３１号公報等のように、左右２列のボールを別々の保持器で保持する方法を採用しても良い。
【００２３】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、全体としてのコスト上昇を最小限に抑えつつ、小型・軽量で耐モーメント荷重性に優れ、異音の発生や無端ベルトのプーリからせり出し等のトラブルを防止することのできるプーリ装置を製造することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態におけるプーリ装置の構造を示す断面図である。
【図２】本発明の実施の形態のプーリ装置におけるボールの配置を模式的に示す説明図である。
【図３】従来のプーリ装置の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
１支持軸
１ｘ外周面
２プーリ
２ｘ外周面
２ｙ内周面
３，１３内輪
３ａ，３ｂ，１３ａ内輪軌道溝
３ｘ，１３ｘ外周面
３ｙ，１３ｙ内周面
４，１４外輪
４ａ，４ｂ，１４ａ外輪軌道溝
４ｘ，１４ｘ外周面
４ｙ，１４ｙ内周面
５，５ａ，５ｂボール
６，１６保持器
７シール部材[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a pulley device with a ball bearing, and more particularly, to a compact and high moment load resistant pulley device suitable for an idler pulley, a tension pulley, and the like used in a power transmission mechanism with an endless belt.
[0002]
[Prior art]
The camshaft and accessories for the vehicle engine are endless belts between a drive pulley fixed to the end of the crankshaft of the engine and a driven pulley fixed to the end of the rotating shaft of these camshafts and accessories. And is driven to rotate by power transmission by the endless belt. In such a power transmission mechanism using an endless belt, in order to transmit the drive rotation to the camshaft and the accessories without loss, an appropriate winding angle of the endless belt around the driving pulley and the driven pulley is maintained, or It is necessary to apply a necessary tension to the endless belt or to prevent slippage or tooth skipping from occurring between the driving pulley or the driven pulley and the endless belt. For this reason, idler pulleys (idle pulleys), guide pulleys, or tension pulleys are provided at portions of the endless belt that are separated from the drive pulley and the driven pulley, and the endless belt is stretched over these to provide a drive pulley and a driven pulley. The winding angle is maintained and tension is applied (for example, see Patent Document 1).
[0003]
FIG. 3 is a sectional view showing the structure of a conventional pulley device used for an idler pulley or the like. In this pulley device, a pulley 2 formed by press-forming a steel plate or the like is supported around a support shaft 1 fixed to a cylinder block or the like of an engine via a single-row deep groove ball bearing.
[0004]
The ball bearing includes an inner ring 13 fitted and fixed to the outer periphery of the support shaft 1, an outer ring 14 arranged concentrically with the inner ring 13, and a plurality of balls arranged between the inner ring 13 and the outer ring 14. , 5, 5,... On the outer peripheral surface 13x of the inner ring 13, one deep groove type inner ring raceway groove 13a is formed in the axial direction, and also on the inner peripheral surface 14y of the outer ring 14 facing the inner ring raceway groove 13a, a deep groove type groove is formed. One outer raceway groove 14a is formed in the axial direction. Further, the balls 5 are arranged in a row in the circumferential direction along the raceway grooves between the inner raceway groove 13a and the outer raceway groove 14a. It is held so that it can roll freely. A lubricant (not shown) is sealed in an annular space between the inner ring 13 and the outer ring 14, and openings at both ends of the annular space are sealing members 7, 7 disposed on both end surfaces of the outer ring 14. Sealed.
[0005]
In the ball bearing having the above-described configuration, the inner ring inner peripheral surface 13y is fixed to the outer peripheral surface 1x of the support shaft 1 while the outer ring outer peripheral surface 14x is fixed to the inner peripheral surface 2y on the center side of the pulley 2 by interference fit. The pulley 2 is rotatably supported around the support shaft 1 by being fitted and fixed. When this pulley device is used, an endless belt (not shown) is wound around the outer peripheral surface 2x of the pulley 2.
[0006]
[Patent Document 1] Japanese Patent Application Laid-Open No. 2002-227970
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the pulley device described above, there are cases where abnormal noise is generated or the endless belt protrudes from the pulley. This problem is considered to be caused by the moment load applied from the endless belt causing the pulley to tilt in the axial direction.
[0008]
When such pulley inclination occurs, the outer ring of the ball bearing fitted and fixed to the pulley also inclines at the same time, and the center axis of this outer ring and the center of the ball bearing inner ring fixed to the support shaft A deviation occurs from the shaft. Further, moment loads from the endless belt are often applied alternately in opposite directions, and in this case, the pulley and the ball bearing outer ring whirly. Therefore, the abnormal noise is generated because the ball constituting the ball bearing collides with the raceway surface in the no-load region under the ball bearing, which can relatively freely move, due to the whirling of the pulley. It is considered that the protrusion of the endless belt is also caused by the slip of the belt in the axial direction due to the inclination of the pulley.
[0009]
As means for suppressing the inclination (or whirling) of the pulley due to such a moment load, conventionally, a method of reducing the radial clearance of a ball bearing supporting the pulley, or forming a double row of ball bearings has been used. I have been. However, the method of reducing the radial gap not only increases the rotational torque but also may cause resonance noise when the gap becomes zero at low temperatures. In addition, in the case of such a pulley device, since the outer peripheral surface of the ball bearing is press-fitted to the inner peripheral surface of the pulley with an interference, it is difficult to manage the radial clearance after the press-fitting. Although the double row of ball bearings is effective against a moment load, the width of the bearing is increased, and the cost is increased due to an increase in the number of parts.
[0010]
SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made to address the above-described problems, and has as its object to provide a pulley device that is small, lightweight, and excellent in moment load resistance without causing an excessive increase in cost.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention provides a support shaft, a ball bearing fitted to the support shaft, and a pulley fixed around the ball bearing. In a pulley device that freely supports rotation of the pulley around the support shaft by rolling of a plurality of balls arranged between the provided inner raceway groove and the outer raceway groove provided on the outer race inner peripheral surface, The ball bearing is a double-row ball bearing, and the pitch distance of each raceway groove in the double-row ball bearing is formed smaller than the diameter of the ball.
[0012]
The present invention relates to a pulley device such as an idler pulley or a tension pulley used for a power transmission mechanism with an endless belt stretched over, and forms two ball trajectories close to a deep groove ball bearing that supports the pulley, thereby reducing the number of parts. The aim is to achieve the intended purpose by forming a double row while suppressing the increase.
[0013]
That is, according to the pulley device of the present invention, by forming the deep groove ball bearings in a double row, the resistance to the moment load applied from the pulley is improved, and the inclination and whirling of the pulley can be prevented. Moreover, in this double-row ball bearing, since the pitch distance of each raceway groove is formed smaller than the diameter of the balls arranged in these raceways, balls adjacent to each other in the circumferential direction are respectively left and right. It is distributed to the raceway groove, and it will be arranged so that the ball of the other row comes between the ball of one row and the ball, minimizing the expansion of the width dimension from the conventional single row ball bearing It is possible to make a compact ball bearing.
[0014]
In addition, when the total number of balls is increased as compared with the conventional single-row ball bearing, the effect of improving the load capacity of the bearing can also be obtained.However, even when the same number as the conventional single-row ball bearing is used, A pulley device operable at a high rotation speed can be provided, similarly to the conventional pulley device, without increasing the number of parts or increasing the rotational torque.
[0015]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a sectional view showing a structure of a pulley device according to an embodiment of the present invention, and FIG. 2 is an explanatory diagram schematically showing a circumferential arrangement of balls in the pulley device. Components having the same functions as those of the conventional example are denoted by the same reference numerals.
[0016]
The basic configuration of the pulley device in the present embodiment is also the same as that of the conventional example, and an inner ring 3 fitted and fixed to the outer periphery of the support shaft 1, an outer ring 4 arranged concentrically with the inner ring 3, A plurality of balls 5a and 5b arranged between the inner ring 3 and the outer ring 4 are mainly configured. A lubricant (not shown) is sealed in an annular space between the inner ring 3 and the outer ring 4. Openings at both ends of the annular space are sealing members 7, 7 disposed on both end surfaces of the outer ring 4. Sealed. The ball bearing according to the present embodiment also has an inner peripheral surface 3y of the inner race 3 in a state where the outer peripheral surface 4x of the outer race 4 is fixed to the inner peripheral surface 2y on the center side of the pulley 2 by interference fitting, similarly to the conventional example. Is fitted into and fixed to the outer peripheral surface 1x of the support shaft 1 so that the pulley 2 is rotatably supported around the support shaft 1. When this pulley device is used, an endless belt (not shown) is wound around the outer peripheral surface 2x of the pulley 2.
[0017]
The feature of the pulley device in the present embodiment is that the ball bearing supporting the pulley 2 is formed as a double-row deep groove ball bearing, and the pitch distance p between the respective tracks of the double-row ball bearing is such that The point (p <d) is smaller than the diameter d of the ball disposed in the inside.
[0018]
On the outer peripheral surface 3x of the inner ring 3 of this double row ball bearing, two deep groove type inner ring raceway grooves 3a and 3b are formed, and on the inner peripheral surface 4y of the outer ring 4 facing the inner ring raceway grooves 3a and 3b. Similarly, two deep groove type outer raceway grooves 4a and 4b are formed. The pitch distance p between the adjacent inner raceway grooves 3a, 3b and the pitch distance p between the outer raceway grooves 4a, 4b is smaller than the diameter d of the balls 5a, 5b to be arranged, and rolls on these raceway grooves. The trajectories of the balls are configured to overlap.
[0019]
Therefore, the balls 5a and 5b arranged on the raceway grooves are arranged as another circumferential row of balls between the inner raceway raceway groove 3a and the outer raceway raceway groove 4a and between the inner raceway raceway groove 3b and the outer raceway raceway groove 4b. As shown in FIG. 2, the retainers 6 hold the balls in one row between the balls in the other row, that is, staggered in the circumferential direction. The total number of the balls 5a and 5b is the same as that of the conventional single-row ball bearing. In the single-row ball bearing, half of the balls 5 are assigned to one ball row, and the other half are assigned to the other ball row. It has become.
[0020]
With the configuration described above, the ball bearing used in the pulley device can minimize a width dimension increase from the conventional single-row ball bearing, and can be a compact ball bearing. Further, the pulley device in the present embodiment uses the ball bearing having the above-described configuration, so that the resistance to the moment load applied from the pulley 2 is improved, and the pulley 2 can be prevented from tilting and swirling. . In addition, compared to conventional products, there is no increase in the number of components and no increase in rotational torque, and it is possible to manufacture at low cost.
[0021]
In the above embodiment, the total number of balls used is the same as that of the conventional single row ball bearing. However, the total number of these balls is not limited to the example in the present embodiment. When the total number of balls is increased as compared with the conventional single row ball bearing, the effect of improving the load capacity of the bearing can also be achieved.
[0022]
Further, the types and shapes of the seal members and the retainers exemplified in the present embodiment are not particularly limited. As a method of holding the two ball rows 5a and 5b, a holder known in Japanese Utility Model Publication No. 64-2972 or the like may be used as in the example of the present embodiment, or Japanese Utility Model Publication No. 64-5131. A method of holding the left and right two rows of balls with separate holders as in the above method may be adopted.
[0023]
【The invention's effect】
As described in detail above, according to the present invention, while minimizing the overall cost increase, it is small and lightweight, has excellent moment load resistance, and generates troubles such as generation of abnormal noise and protrusion from the pulley of the endless belt. Can be manufactured.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a sectional view showing a structure of a pulley device according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an explanatory diagram schematically showing an arrangement of balls in the pulley device according to the embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing a structure of a conventional pulley device.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Support shaft 1x Outer peripheral surface 2 Pulley 2x Outer peripheral surface 2y Inner peripheral surface 3,13 Inner ring 3a, 3b, 13a Inner ring raceway groove 3x, 13x Outer peripheral surface 3y, 13y Inner peripheral surface 4,14 Outer ring 4a, 4b, 14a Outer ring raceway groove 4x, 14x Outer peripheral surface 4y, 14y Inner peripheral surface 5, 5a, 5b Ball 6, 16 Cage 7 Seal member

Claims

支持軸と、この支持軸に嵌め合わされた玉軸受と、この玉軸受の周囲に固定されたプーリとからなり、前記玉軸受の内輪外周面に設けられた内輪軌道溝と外輪内周面に設けられた外輪軌道溝との間に配置された複数のボールの転動によって、前記支持軸回りのプーリの回転を自在に支持するプーリ装置において、
前記玉軸受が複列玉軸受であり、かつ、この複列玉軸受における各軌道溝のピッチ間距離が、前記ボールの直径より小さく形成されていることを特徴とするプーリ装置。A support shaft, a ball bearing fitted to the support shaft, and a pulley fixed around the ball bearing, provided on an inner raceway groove and an outer race inner peripheral surface provided on an inner race outer peripheral surface of the ball bearing. A plurality of balls arranged between the outer ring raceway groove and the outer ring raceway, the pulley device freely supporting the rotation of the pulley around the support shaft,
A pulley device, wherein the ball bearing is a double row ball bearing, and a distance between pitches of each raceway groove in the double row ball bearing is formed smaller than a diameter of the ball.