JP2004210041A

JP2004210041A - Window glass structure for automobile

Info

Publication number: JP2004210041A
Application number: JP2002380031A
Authority: JP
Inventors: Seiji Katakura; 清治片倉; Takayuki Koyama; 隆幸小山; Kiyomi Nakagawa; 樹代美中川
Original assignee: Nippon Sheet Glass Co Ltd
Current assignee: Nippon Sheet Glass Co Ltd
Priority date: 2002-12-27
Filing date: 2002-12-27
Publication date: 2004-07-29
Anticipated expiration: 2022-12-27
Also published as: DE10360436A1; JP4133313B2; US7076919B2; US20040245803A1

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a window glass structure for an automobile with excellent appearance and suppressing costs without possibility of separation of a base portion from a window glass. <P>SOLUTION: A hinge portion 12 of the window glass structure 10 for the automobile comprises a base 20 embedded in a resin layer 15 formed in a front portion of a rear surface 13c of the window glass 13 by injection molding, upper/lower support arm pieces 21 extending from this base 20 and elastically deformable, and mounting portions 23 formed on tips 21b of these support arm pieces 21 and having mounting holes 24 for mounting two or more support arm pieces 21, 21 near a window frame 11. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、窓ガラスに設けたヒンジ部を自動車に取り付けて、自動車の窓枠に窓ガラスを開閉自在に配置する自動車用窓ガラス構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
自動車の窓枠に窓ガラスをヒンジ部を介して、開閉自在に取り付ける窓ガラス構造が知られている（例えば、特許文献１参照。）。
【０００３】
【特許文献１】
特開平７―１０１２３８号公報（第１０頁、図１０）
【０００４】
以上の特許文献１の図１０を再掲して、従来の技術を詳しく説明する。
図１５は、従来の自動車用窓ガラス構造の断面図である。尚、符号は振り直した。
自動車用窓ガラス構造１００は、車体１０１にボルト１０２を介して一対のヒンジ部１０３（一個のみを図示する）のベース１０４を取り付け、一対のヒンジ部１０３の先端部１０５を、窓ガラス１０６後端の裏面にそれぞれ接着剤（ウレタン接着剤）１０７で接着することで、車体１０１の窓枠に窓ガラス１０６を配置したものである。
ヒンジ部１０３を弾性変形させることで、窓ガラス１０６を開閉させることができる。
【０００５】
この自動車用窓ガラス構造１００によれば、ベース１０４を窓ガラス１０６の裏面に接着剤１０７で接着するように構成したので、ベース１０４や接着剤１０７を窓ガラス１０６の表面に露出させないようにでき、外観性を高めることができる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この自動車用窓ガラス構造１００は、ヒンジ部１０３の先端部１０５を接着剤１０７のみで窓ガラス１０６に接着するので、接着不良があると、ヒンジ部１０３の先端部１０５が窓ガラス１０６から外れてしまう虞がある。
【０００７】
また、ヒンジ部１０３の先端部１０５を窓ガラス１０６に接着するための接着剤１０７は、ボルト１０２などと比較するとコストが高い。
このように、コストの高い接着剤１０７を使用することにより、自動車用窓ガラス構造１００を安価に提供することが難しい。
【０００８】
ところで、自動車の窓枠に窓ガラスを開閉自在に取り付けるその他の方法として、次図の手段が知られている。
図１６は、従来の自動車用窓ガラス構造を示すその他の説明図である。
自動車用窓ガラス構造１１０は、車体１１１にボルト１１２を介してヒンジ部１１３のベース１１４を取り付け、ヒンジ部１１３の先端部１１５を窓ガラス１１６後端にボルト１１７で取り付けることで、車体１１１の窓枠に窓ガラス１１６を配置したものである。
ヒンジ部１１３を弾性変形させて、窓ガラス１１６を開閉することができる。
【０００９】
この自動車用窓ガラス構造１１０によれば、窓ガラス１１６にボルト１１７でヒンジ部１１３の先端部１１５を取り付けるので、ヒンジ部１１３の先端部１１５が窓ガラス１１６から外れる虞はない。
しかし、ヒンジ部１１５の先端部１１５をボルト１１７で取り付けるので、ボルト１１７の頭（すなわち、飾り頭）１１７ａが、窓ガラス１１６の外側に露出することになる。
このように、窓ガラス１１６の外側にボルト１１７の頭１１７ａが露出するので、外観性の観点から改良の余地が残されている。
【００１０】
図１７は、従来の自動車用窓ガラス構造を示すその他の説明図である。
自動車用窓ガラス構造１２０は、ヒンジ部１２１を弾性変形可能なヒンジ単体１２２にモール１２３を成形して構成し、ヒンジ部１２１のベース１２１ａをボルト１２４で車体１２５に取り付け、ヒンジ部１２１の先端部（すなわち、嵌込部）１２１ｂを窓ガラス１２６後端に嵌め込むとともに、嵌込部１２１ｂの内面と窓ガラス１２６後端とを接着剤（図示せず）で接着する。
ヒンジ部１２１を弾性変形することで、窓ガラス１２６を開閉させることができる。
【００１１】
この自動車用窓ガラス構造１２０によれば、嵌込部１２１ｂを窓ガラス１２６後端に嵌め込むとともに、嵌込部１２１ｂの内面と窓ガラス１２６後端とを接着剤で接着することで、窓ガラス１２６にヒンジ部１２１の嵌込部１２１ｂを取り付けるので、ヒンジ部１２１の嵌込部１２１ｂは窓ガラス１２６から外れる虞はない。
しかし、嵌込部１２１ｂを窓ガラス１２６後端に嵌め込むので、嵌込部１２１ｂの一部１２１ｃが窓ガラス１２６の外側に露出することになり、外観性の観点から改良の余地が残されている。
【００１２】
そこで、本発明の目的は、外観性に優れ、コストを抑えることができ、かつベース部が窓ガラスから外れる虞のない自動車用窓ガラス構造を提供することにある。
【００１３】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の請求項１は、自動車の窓枠にヒンジ部を介して窓ガラスを開閉自在に取り付ける自動車用窓ガラス構造において、前記ヒンジ部は、窓ガラスの裏面に射出成形された樹脂層内に埋め込まれたベースと、このベースから延出された弾性変形可能な一対の支えアーム片と、これらの支えアーム片の先端に設けられ、支えアーム片を前記窓枠近傍に取り付けるための取付孔を有する取付部と、を備えたことを特徴とする。
【００１４】
ベースに一対の支えアーム片をまとめて連結することで、ベースを大きくすることができる。加えて、大きなベースを樹脂層内に埋め込むことで、ベースと樹脂層とを一体とすることができる。よって、窓ガラスの裏面にヒンジ部を強固に取り付けることができる。
【００１５】
さらに、窓ガラスの周縁部にモールを成形する際に、同時に窓ガラスの裏面に樹脂層を射出成形して樹脂層内にベースを埋め込むので、モールを成形すると同時に、樹脂層内にベースをインサート成形することができる。
このように、モールの成形工程に併せてベースを窓ガラスに取り付けることで、ベースを窓ガラスに取り付ける時間を削除できる。
【００１６】
加えて、ベースを樹脂層内に埋め込むとともに窓ガラスの裏面側に取り付けるので、窓ガラスの表面側にベースを露出させないようにできる。これにより、自動車用窓ガラス構造の外観性を高めることができる。
【００１７】
ここで、ヒンジ部には、車体にボルト止めするための取付孔を備えている。そこで、ヒンジ部のベースを樹脂層内にインサート成形する際に、この取付孔を利用して、ヒンジ部を射出成形金型の所定位置に正確に位置決めする。
このように、インサート成型の際に、取付孔を利用して射出成形金型に位置決めするので、取付孔を窓ガラスに対して精度よく位置決めした状態で、ヒンジ部を窓ガラスに取り付けることができる。
【００１８】
請求項２において、ベースは、窓ガラス側に突出させた突部を備えたことを特徴とする。
このように、突部を窓ガラス側に突出させて樹脂層に深く埋め込む、すなわち樹脂層の表面から突部までの距離を大きく確保するようにした。よって、ベースと樹脂層とを一体とすることができ、窓ガラスの裏面にヒンジ部をより強固に取り付けることができる。
【００１９】
請求項３において、突部は、前記支えアーム片の近傍に湾曲状に突出させた湾曲状突部であり、この湾曲状突部の湾曲辺を前記ベースから切り離すとともに、湾曲状突部の中央に孔を設けたことを特徴とする。
【００２０】
このように、突部を窓ガラス側に湾曲状に突出させるとともに湾曲辺をベースから切り離すことで、湾曲状突部を弾性変形可能に構成することができる。
よって、樹脂層の変形に追従させて湾曲状突部を弾性変形させることで、樹脂層から湾曲状突部が剥離しないようにして、樹脂層中に湾曲状突部を一体に埋め込んだ状態を保つことができる。
ところで、支えアーム片の近傍には比較的大きな荷重がかかることになる。そこで、湾曲状突部を支えアーム片の近傍に設けた。これにより、支えアーム片の近傍に比較的大きな荷重がかかった際に、ベースが樹脂層から剥離することを防止できる。
【００２１】
また、湾曲状突部の中央に孔を設けることで、この孔に充填した樹脂で、湾曲状突部の両側の樹脂層を連通させている。よって、樹脂層内にベースをインサート成形する際に、この孔から湾曲状突部と窓ガラスとの間の隙間に樹脂を良好に充填させることができる。
これにより、充填した樹脂で窓ガラスを強固に接着させることができ、ベースを樹脂層でより強固に保持することができる。
【００２２】
請求項４において、ベースは、湾曲状突部を避けた部位に窓ガラス側に略Ｌ形に突出させたＬ形突部を備えるとともに、このＬ形突部が一対の支えアーム片を結ぶ直線に対して傾斜状に配置されたことを特徴とする。
【００２３】
ベースに窓ガラス側にＬ形突部を備え、このＬ形突部を窓ガラス側に突出させて樹脂層に深く埋め込む、すなわち樹脂層の表面からＬ形突部までの距離を大きく確保するようにした。よって、ベースと樹脂層とを一体とすることで、ヒンジ部を窓ガラスの裏面に強固に取り付けることができる。
【００２４】
請求項５は、Ｌ形突部を少なくとも２個備え、隣接するＬ形突部を略ハの字状に配置したことを特徴とする。
このようにＬ形突部を略ハの字状に配置することで、ベースが長手方向の一方へ抜け出すことを防止するとともに、他方へ抜け出すことを防止できる。
【００２５】
請求項６において、ベースは、支えアーム片の近傍で、かつ支えアーム片が設けられた辺に窓ガラス側に折り曲げた補強部を設けたことを特徴とする。
【００２６】
ベースのうちの支えアーム片の近傍で、かつ支えアーム片側の辺に窓ガラス側に折り曲げた補強部を備えることで、支えアーム片側の辺を補強することができる。よって、支えアーム片側の辺が変形することを防いで、窓ガラスの裏面にヒンジ部を強固に取り付けることができる。
【００２７】
請求項７において、ベースは、支えアーム片の基端側に切欠を形成したことを特徴とする。
【００２８】
ベースのうちの支えアーム片の基端側に切欠を形成することで、窓ガラスに力がかかった場合に、支えアーム片の基端を弾性変形させて、窓ガラスにかかった力を吸収することができる。
また、支えアーム片の基端を弾性変形させることで、基端に応力が集中することを防ぐことができる。
このように、支えアーム片の基端を弾性変形させて、窓ガラスにかかった力を吸収するとともに、基端に応力が集中することを防ぐことで、ベースが樹脂層から剥離することを防ぐことができる。
【００２９】
請求項８において、ベースは、支えアーム片の近傍で、かつ支えアーム片が設けられた辺に窓ガラスの周縁部を覆うように折り曲げたフックを設けたことを特徴とする。
【００３０】
ベースのうちの支えアーム片の近傍にフックを設け、このフックで窓ガラスの周縁部を覆うように構成した。このように、フックで窓ガラスの周縁部を覆うことで、フックが窓ガラスの周縁部から離れることを防ぐことができる。
【００３１】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図１は、本発明に係る自動車用窓ガラス構造（第１実施形態）を備えた自動車の側面図である。
自動車用窓ガラス構造１０は、自動車１１の窓枠１１ａ（図６参照）にヒンジ部１２を介して窓ガラス１３をスイング自在に取り付けたもので、窓ガラス１３の周縁部１３ａ（図６参照）に熱可塑性樹脂、例えばＰＶＣ（ポリ塩化ビニル）製のモール１４を射出成形したものである。
なお、窓ガラス１３は、一例として自動車のリヤクォータガラスである。
【００３２】
この自動車用窓ガラス構造１０によれば、窓ガラス後端１３ｂの裏面に取り付けたハンドル（図示せず）を握って、ヒンジ部１２の上・下支えアーム片２１，２１を弾性変形させながら窓ガラス１３の後端１３ｂ側を自動車１１から離すことで、窓ガラス１３を開けることができる。
【００３３】
図２は、本発明に係る自動車用窓ガラス構造（第１実施形態）を車室側から見た状態を示す側面図である。
自動車用窓ガラス構造１０のヒンジ部１２は、窓ガラス１３の周縁部１３ａ（図６参照）にモール１４を成形する際に、窓ガラス１３の裏面１３ｃの前部に射出成形した樹脂層１５内に埋め込むベース２０と、このベース２０から延出された弾性変形可能な上・下の支えアーム片（一対の支えアーム片）２１，２１と、これらの支えアーム片２１，２１の先端２１ｂ，２１ｂに設けられ、支えアーム片２１，２１を窓枠１１近傍に取り付けるための取付孔２４，２４を有する上下の取付部（一対の取付部）２３，２３とからなるＳＵＳ（ステンレス鋼）製の部材である。
【００３４】
ベース２０に上・下の支えアーム片２１，２１をまとめて連結することで、ベース２０を大きくすることができる。加えて、大きなベース２０を樹脂層１５内に埋め込むことで、ベース２０を樹脂層１５で確実に押さえ付けて、窓ガラス１３の裏面１３ｃに強固に保持することができる。
【００３５】
ベース２０は、長さＡを窓ガラス１３の縦長さＬ１の５０〜９５％に設定し、幅Ｂを窓ガラス１３の横長さＬ２の５〜１５％に設定したものである。
ベース２０の長さＡが窓ガラス１３の縦長さＬ１の５０％未満になると、ベース２０の面積を大きく確保することが難しい。
一方、ベース２０の長さＡが窓ガラス１３の縦長さＬ１の９５％を超えると、ベース２０が長すぎて窓ガラス１３の周縁に近づき、モール１４の邪魔になる。
そこで、ベース２０の長さＡを、窓ガラス１３の縦長さＬ１の５０〜９５％に設定した。
【００３６】
ベース２０の幅Ｂが窓ガラス１３の横長さＬ２の５％未満になると、ベース２０の面積を大きく確保することが難しい。
一方、ベース２０の幅Ｂが窓ガラス１３の横長さＬ２の１５％を超えると、ベース２０の幅が広すぎて視界を妨げる虞がある。
そこで、ベース２０の幅Ｂを、窓ガラス１３の横長さＬ２の５〜１５％に設定した。
【００３７】
なお、ベース２０は、一例として少なくとも７２ｃｍ^２の面積を確保することが好ましい。ベース２０の面積は、従来のものと比較して５倍程度大きくすることができる。
【００３８】
さらに、窓ガラス１３の周縁部１３ａ（図６参照）にモール１４を成形する際に、同時に窓ガラス１３の裏面１３ｃの前面に樹脂層１５を射出成形して樹脂層１５内にベース２０を埋め込む（すなわち、インサート成形する）ようにした。このように、モール１５を成形すると同時に、樹脂層１５内にベース２０をインサート成形することができるので、ベース２０を窓ガラス１３に取り付けるために個別に必要とした時間を削除することができる。
これにより、自動車用窓ガラス構造１０の製造時間を短縮して、生産性を高め、コスト低減を図ることができる。
【００３９】
加えて、ベース２０を樹脂層１５内に埋め込むとともに、窓ガラス１３の裏面１３ｃに取り付けることで、窓ガラス１３の表面側にベース２０を露出させないようにできる（図１参照）。これにより、自動車用窓ガラス構造１０の外観性を高めることができる。
さらに、樹脂層１５内にベース２０をインサート成形するために、インサート成型の際に、ヒンジ部１２の取付部２３に形成した取付孔２４を金型で位置決めする。このため、取付部２３の取付孔２４を精度よく位置決めすることができる。
【００４０】
なお、樹脂層１５内にベース２０をインサート成形する際に、樹脂層１５とベース２０との接着性を高めるために、ベース２０の表面にプライマ処理を施すことが好ましい。
【００４１】
図３は、本発明に係る自動車用窓ガラス構造（第１実施形態）のヒンジ部を示す斜視図である。
ヒンジ部１２のベース２０は、上下に延びた略矩形状のプレートであり、上端２５近傍の後辺（辺）２６に上支えアーム片２１を形成するとともに、下端２７近傍の後辺２６に下支えアーム片２１を形成したものである。
このように、ベース２０に上・下の支えアーム片２１，２１をまとめて形成することで、上述したようにベース２０の面積を大きく確保することができる。
【００４２】
さらに、このベース２１は、上支えアーム片２１の近傍に窓ガラス１３（図２参照）側に湾曲状に突出させた３個の湾曲状突部３０・・・を備え、上支えアーム片２１の近傍で、この上支えアーム片２１側の後辺（辺）２６に窓ガラス１３側に折り曲げた４個の補強部３１・・・を備え、上支えアーム片２１の基端２１ａ側に３個の切欠３２・・・を形成し、下支えアーム片２１の近傍に窓ガラス１３側に湾曲状に突出させた３個の湾曲状突部２１・・・を備え、下支えアーム片２１の近傍で、この下支えアーム片２１側の後辺（辺）２６に窓ガラス１３側に折り曲げた４個の補強部３１・・・を備え、下支えアーム片２１の基端２１ａ側に３個の切欠３２・・・を形成し、中央に窓ガラス１３側に略Ｌ形に突出した一対の中央Ｌ形突部（Ｌ形突部）３３，３３を備え、略中央に樹脂ゲート用の孔３４を備える。
【００４３】
湾曲状突部３０は、前・後辺３６，３７をベース本体２８に連結し、ベース本体２８に横方向のスリット３５を上下方向に一定間隔をおいて入れることで、上・下の湾曲辺（湾曲辺）３８，３９をベース本体２８から切り離し、中央に孔４１を形成した横長の突部である。
なお、スリット３５の幅は、一例として１ｍｍである。
【００４４】
この湾曲状突部３０を窓ガラス１３（図２参照）側に突出させて、太鼓橋のように湾曲状に形成する。
このように、湾曲状突部３０を窓ガラス１３側に湾曲状に突出させるとともに、上・下の湾曲辺３８，３９をベース２０から切り離した。よって、湾曲状突部３０をベース２０に横向き（ベース２０の幅方向向き）に配置するとともに、弾性変形可能に構成することができる。
なお、湾曲状突部３０に形成した孔４１の直径は、一例として６ｍｍである。
【００４５】
中央Ｌ形突部３３は、上・下の支えアーム片（一対の支えアーム片）２１，２１を結ぶ直線に対して、すなわちベース本体２８の長手方向に対して傾斜状に配置されている。
中央Ｌ形突部３３をベース本体２８の長手方向に対して傾斜状に配置することで、中央Ｌ形突部３３の長さを大きく確保することができる。
【００４６】
中央Ｌ形突部３３を少なくとも２個備え、隣接する中央Ｌ形突部３３，３３を略ハの字状に配置した。中央Ｌ形突部３３，３３を略ハの字状に配置することで、ベース２０を樹脂層１５に埋設した際に、ベース２０が長手方向の一方（上端２５の方向）へ抜け出すことを防止するとともに、他方（下端２７の方向）へ抜け出すことを防止する。
【００４７】
上支えアーム片２１の基端２１ａ両側に切欠３２・・・をそれぞれ形成することで、上支えアーム片２１の基端２１ａを比較的容易に弾性変形させることができる。
なお、上支えアーム片２１の基端２１ａ両側に切欠３２・・・を形成した理由については、図６で詳しく説明する。
【００４８】
この上支えアーム片２１は、基端２１ａから先端２１ｂに向けて徐々に幅が狭くなるように略台形の形状をした部材で、基端２１ａにおいて窓ガラス１３と反対方向に斜めに折り曲げた弾性変形可能なプレートである。
この上支えアーム片２１の先端２１ｂに設けた取付部２３を、先端２１ｂとの連結部で折り曲げてベース２０と略平行に配置する。
【００４９】
図４は図３の４−４線断面図である。
補強部３１は、ベース本体２８に対して略直交するように窓ガラス１３に向けて折り曲げた脚部４３と、この脚部４３の先端で折り曲げてベース本体２８と対向させた先端折曲部４４とからなる。
【００５０】
この補強部３１は、脚部４３と先端折曲部４４とで略Ｌ字形に形成した部材である。上支えアーム片２１側の後辺２６（図３参照）で、かつ上支えアーム片２１の基端２１ａの両側に補強部３１・・・を形成することで、上支えアーム片２１近傍の後辺２６を補強部３１・・・で補強することができる。
【００５１】
また、湾曲状突部３０の前・後辺３６，３７をベース本体２８に連結し、ベース本体２８の外面（すなわち、窓ガラス１３に対向した面）２８ｂ側に、湾曲状突部３０の中央部３０ａを突出させることで、湾曲状突部３０を太鼓橋のように湾曲状に形成する。
これにより、ベース本体２８の内面（すなわち、窓ガラス１３から離れた面）２８ａと湾曲状突部３０との間に、空間４８を形成することができる。
【００５２】
図５は図３の５−５線断面図である。
中央Ｌ形突部３３は、図３に示すように、ベース本体２８に略Ｕ字形のスリット４９（図３も参照）を入れ、基端３３ａをベース本体２８に連結したフラップを形成し、このフラップの基端３３ａにおいて窓ガラス１３に向けて折り曲げて脚部４６を形成し、フラップを略中央においてベース本体２８と対向させるように折り曲げて、先端対向部４７を形成したものである。
【００５３】
この中央Ｌ形突部３３は、脚部４６と先端対向部４７とで略Ｌ字形に形成することで、先端対向部４７をベース本体２８の外面２８ｂ側に突出させた部材である。
このように、中央Ｌ形突部３３の先端対向部４７をベース本体２８の外面２８ｂ側に突出させることで、ベース本体２８の内面２８ａと先端対向部４７との間に空間５１を形成することができる。
【００５４】
図６は図２の６−６線断面図であり、窓ガラス１３の周縁部１３ａにモール１４を成形する際に、窓ガラス１３の裏面１３ｃに射出成形した樹脂層１５内にベース２０を埋め込み、取付部２３を自動車１１の窓枠１１ａにボルト５２で固定した状態を示す。
【００５５】
ベース本体２８の湾曲状突部３０を窓ガラス１３に近づけて、ベース本体２８と湾曲状突部３０との間に空間４８を形成した。
ここで、湾曲状突部３０を窓ガラス１３に向けて湾曲させることで、樹脂層１５の表面１５ａから湾曲状突部３０までの距離を大きく確保することができる。このため、ベース本体２８と湾曲状突部３０との間の空間４８に樹脂（樹脂層）１５を充填することで、湾曲状突部３０を樹脂層１５内に深く埋め込むことができる。
【００５６】
さらに、湾曲状突部３０は、突部を窓ガラス１３側に湾曲状に突出させるとともに、湾曲辺３８，３９（図３参照）をベース２０から切り離すことで、湾曲状突部３０を樹脂層１５の変形に追従させて弾性変形させることができる。
よって、樹脂層１５から湾曲状突部３０が剥離しないようにして、樹脂層１５中に湾曲状突部３０を一体に埋め込んだ状態を保つことができる。
【００５７】
加えて、この湾曲状突部３０を、比較的大きな力がかかりやすい上・下の支えアーム片２１，２１の近傍に設けた。
これにより、支えアーム片の近傍に比較的大きな荷重がかかった際に、ベースが樹脂層から剥離することを防止できる。
【００５８】
また、湾曲状突部３０の略中央３０ａにゲート用の孔４１を形成した。これにより、樹脂層１５に湾曲状突部３０をインサート成形する際に、この孔４１を通して湾曲状突部３０と窓ガラス１３との間の隙間に、樹脂層１５の樹脂を良好に充填することができる。
【００５９】
これにより、充填した樹脂で窓ガラス１３を強固に接着させることができ、ベース２０を樹脂層１５でより強固に保持することができる。
加えて、湾曲状突部３０の両側の樹脂層を、孔４１に充填した樹脂で連通させることができる。
【００６０】
このように、隙間に入り込んだ樹脂を窓ガラス１３に強固に接着させることができ、かつ湾曲状突部３０の両側の樹脂層を、孔４１に充填した樹脂で連通させて、樹脂層１５を一体化することができる。
これにより、湾曲状突部３０から樹脂層１５が剥離することを防止することができる。
【００６１】
また、上支えアーム片２１側の後辺２６（図３参照）で、かつ上支えアーム片２１の基端２１ａの両側に補強部３１・・・を形成して補強することができる。
これにより、上支えアーム片２１側の後辺２６が変形することを防いで、ベース２０と樹脂層１５との剥離を防止することができる。
【００６２】
加えて、先端折曲部４４を窓ガラス１３に近づけて、先端折曲部４４とベース本体２８との間に空間５３を形成した。
このように、先端折曲部４４を窓ガラス１３に近づけることで、樹脂層１５の表面１５ａから先端折曲部４４までの距離を大きく確保することができる。
【００６３】
よって、この空間５３に樹脂層１５の樹脂を充填することで、先端折曲部４４を樹脂層１５内に深く埋め込むことができる。よって、ベース２０と樹脂層１５とを一体とすることができ、窓ガラス１３の裏面にヒンジ部１２を強固に取り付けることができる。
【００６４】
また、図３に示すように上支えアーム片２１の基端２１ａ両側に切欠３２・・・を形成することで、上支えアーム片２１の基端２１ａを比較的容易に弾性変形させることが可能になるので、窓ガラス１３に矢印の如く力Ｆがかかった場合に、上支えアーム片２１の基端２１ａを弾性変形させて、力Ｆの一部を吸収することができる。
さらに、上支えアーム片２１の基端２１ａを弾性変形させることができるので、基端２１ａに応力が集中することを防ぐことができる。
【００６５】
加えて、窓ガラス１３に矢印の如く力Ｆがかかった場合に、上支えアーム片２１の基端２１ａを弾性変形させて、ベース２０を樹脂層１５に対する上支えアーム片２１の引張力を矢印ａの方向から、矢印ｂの方向に変えることができる。
【００６６】
ここで、引張力が矢印ａ方向にかかると、基端２１ａに応力が集中しやすくなり、ベース２０が樹脂層１５から剥がれやすくなる虞がある。
一方、上支えアーム片２１の基端２１ａを弾性変形させて、引張力を矢印ｂ方向に変えることで、基端２１ａに応力が集中することを防いで、引張力をベース２０全域に分散させることができる。
これにより、ベース２０が基端２１ａから剥離することを防ぐことができる。
【００６７】
図７は図２の７−７線断面図であり、窓ガラス１３の周縁部１３ａにモール１４を成形する際に、窓ガラス１３の裏面１３ｃに射出成形した樹脂層１５内にベース２０を埋め込み（すなわち、インサート成形し）、取付部２３を自動車１１の窓枠１１ａにボルト５２で固定した状態を示す。
【００６８】
中央Ｌ形突部３３の先端対向部４７を窓ガラス１３に近づけて、ベース本体２８と先端対向部４７との間に空間５１を形成した。
このように、中央Ｌ形突部３３を窓ガラス１３に近づけることで、樹脂層１５の表面１５ａから中央Ｌ形突部３３までの距離を大きく確保することができる。
【００６９】
このため、この空間５１に樹脂層１５の樹脂を充填することで、中央Ｌ形突部３３を樹脂層１５内に深く埋め込むことができる。
これにより、ベース２０を樹脂層１５でより確実に押さえ付けて、ベース２０を樹脂層１５でより強固に保持することができる。
【００７０】
次に、第２〜第５実施形態について図８〜図１４に基づいて説明する。なお、第２〜第５実施形態の自動車用窓ガラス構造において、第１実施形態と同一部材は同一符号を付して説明を省略する。
図８は、本発明に係る自動車用窓ガラス構造（第２実施形態）を示す断面図である。
第２実施形態の自動車用窓ガラス構造５５は、ベース本体２８の内面２８ａを樹脂層１５の表面１５ａと面一に構成した点で第１実施形態と異なるだけで、その他の構成は第１実施形態と同様である。
【００７１】
第２実施形態においても、第１実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、第２実施形態によれば、ベース体２８の内面２８ａを樹脂層１５の表面１５ａと面一にすることで、内面２８ａ側の樹脂層１５をなくすことができる。
加えて、ベース体２８の内面２８ａを樹脂層１５の表面１５ａと面一にすることで、樹脂層１５にヒンジ部１２をインサート成形する際に、ベース体２８を金型に直接セットすることができ、インサート成形を容易にできる。
【００７２】
図９は、本発明に係る自動車用窓ガラス構造（第３実施形態）のヒンジ部を示す斜視図である。
第３実施形態の自動車用窓ガラス構造６０は、ヒンジ部６２を有し、このヒンジ部６２のベース６３を第１実施形態のベース２０に代えただけで、その他の構成は第１実施形態と同様である。
ベース６３は、支えアーム片２１の近傍で、かつ支えアーム片２１側の後辺（辺）２６に窓ガラス１３の周縁部１３ａを覆うように折り曲げたフック６４を設けた部材である。
【００７３】
フック６４は、基端６４ａにおいてベース６３に対して略直交するように折り曲げた脚部６６を設け、この脚部６６の先端でベース６３と対向させるように折り曲げた先端対向部６７を設け、脚部６６の幅Ｗを窓ガラス１３の厚さＴ（図１０参照）より大きく設定したものである。
このフック６４は、ベース６３の本体６８、脚部６６および先端対向部６７で、窓ガラス１３の周縁部１３ａを収納する収納ポケット６９を形成したものである。
【００７４】
図１０は第３実施形態の取付け状態を示す断面図である。
窓ガラス１３の周縁部１３ａにＰＶＣ（ポリ塩化ビニル）製のモール７０を成形する際に、窓ガラス１３の裏面１３ｃに射出成形した樹脂層１５内にベース６３を埋め込み、取付部２３を自動車の窓枠１１ａにボルト５２で固定する。
【００７５】
ベース６３の支えアーム片２１側の後辺２６（図８参照）にフック６４を設け、このフック６４とベース２０の本体６８とで収納ポケット６９を形成し、この収納ポケット６９に窓ガラス１３の周縁部１３ａを収納することで、窓ガラス１３の周縁部１３ａをフック６４で覆うことができる。
【００７６】
このように、フック６４で窓ガラス１３の周縁部１３ａを覆うことで、フック６４が窓ガラス１３の周縁部１３ａから離れることを防止でき、ベース６３を樹脂層１５でより強固に保持することができる。
この第３実施形態の自動車用窓ガラス構造６０の剥離試験を実施した結果、プライマ処理を施さなくても、８０℃の高温においてヒンジ部６２が窓ガラス１３から外れることがなかった。
【００７７】
この第３実施形態によれば、フック６４の先端対向部６７が窓ガラス１３の表面１３ｄ側に配置されるので、フック６４の先端対向部６７が自動車の外側から見えてしまうことが考えられる。
そこで、自動車用窓ガラス構造６０のヒンジ部６２をモール７０の肉厚Ｈを十分大きく設定する。
これにより、フック６４の先端対向部６７をモール７０で隠して外から見えないようにでき、自動車用窓ガラス構造６０の外観性を第１実施形態と同様に高めることができる。
【００７８】
図１１は第４実施形態のヒンジ部を示す斜視図である。
第４実施形態の自動車用窓ガラス構造８０は、ヒンジ部８１を有し、このヒンジ部８１のベース８２を第１実施形態のベース２０に代えただけで、その他の構成は第１実施形態と同様である。
ベース８２は、上端８２ａから下端８２ｂに亘ってＬ形突部８３を、一例として７個斜めに傾けた状態に備えた部材である。
【００７９】
このＬ型突部８３は、第１実施形態の中央Ｌ型突部３３（図３参照）と同じものであり、上・下の支えアーム片（一対の支えアーム片）２１，２１を結ぶ直線に対して、すなわちベース８２の長手方向に対して傾斜状に配置されている。
Ｌ形突部８３をベース８２の長手方向に対して傾斜状に配置することで、Ｌ形突部８３の長さを大きく確保することができる。
また、隣接するＬ形突部８３，８３を略ハの字状に配置した。よって、ベース８２を樹脂層１５に埋設した際に、ベース８２が長手方向の一方（上端８２ａの方向）へ抜け出すことを防止するとともに、他方（下端８２ｂの方向）へ抜け出すことを防止する。
【００８０】
図１２は第４実施形態の取付け状態を示す断面図である。
Ｌ形突部８３の先端対向部８３ａを窓ガラス１３に近づけて、ベース本体８４と先端対向部８３ａとの間に空間８５を形成した。
このように、Ｌ形突部８３の先端対向部８３ａを窓ガラス１３に近づけることで、樹脂層１５の表面１５ａからＬ形突部８３の先端対向部８３ａまでの距離を大きく確保することができる。
【００８１】
このため、この空間８５に樹脂層１５の樹脂を充填することで、Ｌ形突部８３を樹脂層１５内に深く埋め込むことができる。
これにより、ベース８２を樹脂層１５でより確実に押さえ付けて、ベース８２を樹脂層１５でより強固に保持することができる。
【００８２】
図１３は第５実施形態のヒンジ部を示す斜視図である。
第５実施形態の自動車用窓ガラス構造９０は、ヒンジ部９１を有し、このヒンジ部９１のベース９２を第１実施形態のベース２０に代えただけで、その他の構成は第１実施形態と同様である。
ベース９２は、上端９２ａから下端９２ｂに亘って窓ガラス１４（図１４参照）向けて突出させた突部９３を設け、一定間隔をおいて複数個の開口部９４・・・を形成した部材である。
【００８３】
図１４は第５実施形態の取付け状態を示す断面図である。
突部９３の先端対向部９３ａを窓ガラス１３に近づけて、ベース本体９５と先端対向部９３ａとの間に空間９６を形成した。
このように、突部９３の先端対向部９３ａを窓ガラス１３に近づけることで、樹脂層１５の表面１５ａから先端対向部９３ａまでの距離を大きく確保することができる。
【００８４】
このため、この空間９６に樹脂層１５の樹脂を充填することで、突部９３を樹脂層１５内に深く埋め込むことができる。
これにより、ベース９２を樹脂層１５でより確実に押さえ付けて、ベース９２を樹脂層１５でより強固に保持することができる。
【００８５】
また、開口部９４・・・を形成することで、樹脂層１５に突部９３をインサート成形する際に、この開口部９４・・・を通して樹脂層１５の樹脂を効率よく充填することができる。
よって、突部９３の先端対向部９３ａと窓ガラス１３との間の隙間に樹脂を良好に入り込ませることができるので、隙間に入り込んだ樹脂を窓ガラス１３により一層強固に接着させることができる。
【００８６】
なお、前記実施形態では、自動車用窓ガラス構造１０を自動車のリヤクォータガラスに適用した例について説明したが、自動車のフロントベンチガラス、大型のクオータガラスやルーフガラスなどのその他のガラスに適用しても同様の効果を得ることができる。
【００８７】
また、前記実施形態では、モール１４，７０と一体成形する樹脂層１５として、熱可塑性樹脂のＰＶＣを例に説明したが、その他の樹脂で成形することも可能である。特に、高温時において剛性が低下しない樹脂であれはプライマ処理を省略することも可能である。
【００８８】
さらに、前記実施形態では、湾曲状突部３０の上・下の湾曲辺３８，３９をベース本体２８から切り離して湾曲状突部３０を横向きに形成した例について説明したが、これに限らないで、湾曲状突部３０を縦向き（ベース２０の長手方向）に形成して左・右の湾曲辺をベース本体から切り離すように構成することも可能である。
【００８９】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項１は、ベースに一対の支えアーム片をまとめて連結することで、ベースを大きくすることができる。加えて、大きなベースを樹脂層内に埋め込むことで、ベースと樹脂層とを一体とすることができる。
これにより、窓ガラスの裏面にヒンジ部を強固に取り付けて、ベースが窓ガラスから外れることを防止できる。
【００９０】
さらに、窓ガラスの周縁部にモールを成形する際に、同時に窓ガラスの裏面に樹脂層を射出成形して樹脂層内にベースを埋め込むので、モールを成形すると同時に、樹脂層内にベースをインサート成形することができる。
このように、モールの成形工程に併せてベースを窓ガラスに取り付けることで、ベースを窓ガラスに取り付ける時間を削除できる。これにより、自動車用窓ガラス構造の製造時間を短縮することができ、生産性を高め、コスト低減を図ることができる。
【００９１】
加えて、ベースを樹脂層内に埋め込むとともに窓ガラスの裏面側に取り付けるので、窓ガラスの表面側にベースを露出させないようにできる。これにより、自動車用窓ガラス構造の外観性を高めることができる。
【００９２】
ここで、ヒンジ部には、車体にボルト止めするための取付孔を備えている。そこで、ヒンジ部のベースを樹脂層内にインサート成形する際に、この取付孔を利用して、ヒンジ部を射出成形金型の所定位置に正確に位置決めする。
このように、インサート成型の際に、取付孔を利用して射出成形金型に位置決めするので、取付孔を窓ガラスに対して精度よく位置決めした状態で、ヒンジ部を窓ガラスに取り付けることができる。
【００９３】
請求項２は、ベースに、窓ガラス側に突出させた突部を備えたので、突部を窓ガラス側に突出させて樹脂層に深く埋め込む、すなわち樹脂層の表面から突部までの距離を大きく確保することができる。
これにより、ベースと樹脂層とを一体とすることにより、窓ガラスの裏面にヒンジ部をより強固に取り付けて、ベースが窓ガラスから外れることをより確実に防止することができる。
【００９４】
請求項３は、突部を窓ガラス側に湾曲状に突出させるとともに湾曲辺をベースから切り離すことで、湾曲状突部を弾性変形可能に構成することができる。
よって、樹脂層の変形に追従させて湾曲状突部を弾性変形させることで、樹脂層から湾曲状突部が剥離しないようにして、樹脂層中に湾曲状突部を一体に埋め込んだ状態を保つことができる。
【００９５】
加えて、この湾曲状突部を、比較的大きな力がかかりやすい支えアーム片の近傍に設けた。これにより、支えアーム片の近傍に比較的大きな加重がかかった際に、ベースが樹脂層から剥離することを防いで、ベースが窓ガラスから外れることを確実に防止することができる。
【００９６】
また、湾曲状突部の中央に孔を設けることで、この孔に充填した樹脂で、湾曲状突部の両側の樹脂層を連通させている。よって、樹脂層内にベースをインサート成形する際に、この孔から湾曲状突部と窓ガラスとの間の隙間に樹脂を良好に充填させることができる。
これにより、充填した樹脂で窓ガラスを強固に接着させて、ベースを樹脂層でより強固に保持し、ベースが窓ガラスから外れることを確実に防止できる。
【００９７】
請求項４は、ベースに窓ガラス側にＬ形突部を備え、このＬ形突部を窓ガラス側に突出させて樹脂層に深く埋め込む、すなわち樹脂層の表面からＬ形突部までの距離を大きく確保するようにした。
これにより、ベースと樹脂層とを一体とすることで、ヒンジ部を窓ガラスの裏面に強固に取り付けて、ベースが窓ガラスから外れることをより確実に防止することができる。
【００９８】
請求項５は、Ｌ形突部を少なくとも２個備え、隣接するＬ形突部を略ハの字状に配置することで、ベースが長手方向の一方へ抜け出すことを防止するとともに、他方への抜け出しをも防止して、ベースが窓ガラスから外れることをより確実に防止することができる。
【００９９】
請求項６は、ベースのうちの支えアーム片の近傍で、かつ支えアーム片側の辺に窓ガラス側に折り曲げた補強部を備えることで、支えアーム片側の辺を補強することができる。
これにより、支えアーム片側の辺が変形することを防いで、窓ガラスの裏面にヒンジ部を強固に取り付けることにより、ベースが窓ガラスから外れることをより確実に防止することができる。
【０１００】
請求項７は、ベースのうちの支えアーム片の基端側に切欠を形成することで、窓ガラスに力がかかった場合に、支えアーム片の基端を弾性変形させて、窓ガラスにかかった力を吸収することができる。
また、上支えアーム片の基端を弾性変形させることで、基端に応力が集中することを防ぐことができる。
【０１０１】
このように、支えアーム片の基端を弾性変形させて、窓ガラスにかかった力を吸収するとともに、基端に応力が集中することを防いでベースが樹脂層から剥離することを防止できる。
これにより、ベースを樹脂層でより強固に保持することができるので、ベースが窓ガラスから外れることをより確実に防止することができる。
【０１０２】
請求項８は、ベースのうちの支えアーム片の近傍にフックを設け、このフックで窓ガラスの周縁部を覆うように構成した。
このように、フックで窓ガラスの周縁部を覆うことで、フックが窓ガラスの周縁部から離れることを防止し、ベースを樹脂層で強固に保持してベースが窓ガラスから外れることをより確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る自動車用窓ガラス構造（第１実施形態）を備えた自動車の側面図
【図２】本発明に係る自動車用窓ガラス構造（第１実施形態）を車室側から見た状態を示す側面図
【図３】本発明に係る自動車用窓ガラス構造（第１実施形態）のヒンジ部を示す斜視図
【図４】図３の４−４線断面図
【図５】図３の５−５線断面図
【図６】図２の６−６線断面図
【図７】図２の７−７線断面図
【図８】本発明に係る自動車用窓ガラス構造（第２実施形態）を示す断面図
【図９】本発明に係る自動車用窓ガラス構造（第３実施形態）のヒンジ部を示す斜視図
【図１０】第３実施形態の取付け状態を示す断面図
【図１１】第４実施形態のヒンジ部を示す斜視図
【図１２】第４実施形態の取付け状態を示す断面図
【図１３】第５実施形態のヒンジ部を示す斜視図
【図１４】第５実施形態の取付け状態を示す断面図
【図１５】従来の自動車用窓ガラス構造の断面図
【図１６】従来の自動車用窓ガラス構造を示すその他の説明図
【図１７】従来の自動車用窓ガラス構造を示すその他の説明図
【符号の説明】
１０，５５，６０，８０，９０…自動車用窓ガラス構造、１１…自動車、１１ａ…窓枠、１２，６２，８１，９１…ヒンジ部、１３…窓ガラス、１３ａ…窓ガラスの周縁部、１３ｃ…窓ガラスの裏面、１４，７０…モール、１５…樹脂層、２０，６３，８２，９２…ベース、２１…支えアーム片、２３…取付部、２４…取付孔、３０…湾曲状突部、３１…補強部、３２…切欠、３３…中央Ｌ形突部（Ｌ形突部）、３８…上湾曲辺（湾曲辺）、３９…下湾曲辺（湾曲辺）、６４…フック、８３…Ｌ形突部、９３…突部。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle window glass structure in which a hinge portion provided on a window glass is attached to a vehicle, and the window glass is freely openably and closably disposed on a window frame of the vehicle.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art There is known a windowpane structure in which a windowpane is attached to a window frame of an automobile via a hinge so that the windowpane can be opened and closed freely (for example, see Patent Document 1).
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-7-101238 (page 10, FIG. 10)
[0004]
The conventional technique will be described in detail with reference to FIG. 10 of Patent Document 1 described above.
FIG. 15 is a sectional view of a conventional automotive window glass structure. Note that the reference numerals have been renumbered.
In a vehicle window glass structure 100, a base 104 of a pair of hinge portions 103 (only one is shown) is attached to a vehicle body 101 via bolts 102, and front ends 105 of the pair of hinge portions 103 are attached to a rear end of a window glass 106. A window glass 106 is arranged on the window frame of the vehicle body 101 by bonding the adhesive to the back surface of the vehicle body with an adhesive (urethane adhesive) 107.
The window glass 106 can be opened and closed by elastically deforming the hinge portion 103.
[0005]
According to the vehicle window glass structure 100, the base 104 is bonded to the back surface of the window glass 106 with the adhesive 107, so that the base 104 and the adhesive 107 can be prevented from being exposed on the surface of the window glass 106. , Can enhance the appearance.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the automotive windowpane structure 100, the distal end portion 105 of the hinge portion 103 is adhered to the windowpane 106 with only the adhesive 107. There is a possibility that it will come off.
[0007]
In addition, the cost of the adhesive 107 for bonding the distal end portion 105 of the hinge portion 103 to the window glass 106 is higher than that of the bolt 102 or the like.
As described above, it is difficult to provide the automobile window glass structure 100 at low cost by using the expensive adhesive 107.
[0008]
By the way, as another method of attaching a window glass to a window frame of an automobile so as to be openable and closable, the following means is known.
FIG. 16 is another explanatory view showing a conventional automotive window glass structure.
The windowpane structure 110 for an automobile is configured such that a base 114 of a hinge portion 113 is attached to a vehicle body 111 via a bolt 112, and a front end portion 115 of the hinge portion 113 is attached to a rear end of the windowpane 116 with a bolt 117, so that a window of the vehicle body 111 is provided. The window glass 116 is arranged on the frame.
The window glass 116 can be opened and closed by elastically deforming the hinge portion 113.
[0009]
According to the vehicle window glass structure 110, since the distal end 115 of the hinge 113 is attached to the window 116 with the bolt 117, there is no possibility that the distal end 115 of the hinge 113 comes off the window 116.
However, since the tip 115 of the hinge 115 is attached with the bolt 117, the head 117 a of the bolt 117 (that is, the decorative head) is exposed outside the window glass 116.
As described above, since the head 117a of the bolt 117 is exposed outside the window glass 116, there is room for improvement from the viewpoint of appearance.
[0010]
FIG. 17 is another explanatory view showing a conventional automotive window glass structure.
The window glass structure 120 for an automobile has a hinge portion 121 formed by molding a molding 123 into a hinge 122 that is elastically deformable, and a base 121 a of the hinge portion 121 is attached to the vehicle body 125 with a bolt 124. The fitting portion 121b is fitted into the rear end of the window glass 126, and the inner surface of the fitting portion 121b is bonded to the rear end of the window glass 126 with an adhesive (not shown).
The window glass 126 can be opened and closed by elastically deforming the hinge portion 121.
[0011]
According to this vehicle window glass structure 120, the fitting portion 121b is fitted into the rear end of the window glass 126, and the inner surface of the fitting portion 121b and the rear end of the window glass 126 are bonded with an adhesive, so that the window glass is formed. Since the fitting part 121b of the hinge part 121 is attached to the 126, there is no possibility that the fitting part 121b of the hinge part 121 comes off the window glass 126.
However, since the fitting portion 121b is fitted to the rear end of the window glass 126, a part 121c of the fitting portion 121b is exposed outside the window glass 126, leaving room for improvement from the viewpoint of appearance. I have.
[0012]
Therefore, an object of the present invention is to provide a window glass structure for an automobile which is excellent in appearance, can reduce cost, and does not cause the base portion to be detached from the window glass.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a first aspect of the present invention is an automobile windowpane structure in which a windowpane is attached to a windowpane of an automobile via a hinge part so as to be openable and closable. A base embedded in the molded resin layer, a pair of elastically deformable support arm pieces extending from the base, and provided at the tips of these support arm pieces, and supporting the arm piece near the window frame. And a mounting portion having a mounting hole for mounting to the device.
[0014]
The base can be enlarged by connecting a pair of support arm pieces together to the base. In addition, by embedding a large base in the resin layer, the base and the resin layer can be integrated. Therefore, the hinge portion can be firmly attached to the back surface of the window glass.
[0015]
Furthermore, when molding the molding on the periphery of the window glass, the resin layer is simultaneously injection-molded on the back of the window glass and the base is embedded in the resin layer, so at the same time as molding the molding, the base is inserted into the resin layer. Can be molded.
As described above, by attaching the base to the window glass in conjunction with the molding process of the molding, the time for attaching the base to the window glass can be eliminated.
[0016]
In addition, since the base is embedded in the resin layer and attached to the back side of the window glass, the base can be prevented from being exposed on the front side of the window glass. Thereby, the appearance of the window glass structure for an automobile can be enhanced.
[0017]
Here, the hinge portion is provided with a mounting hole for bolting to the vehicle body. Therefore, when insert-molding the base of the hinge portion into the resin layer, the hinge portion is accurately positioned at a predetermined position of the injection molding die by using the mounting hole.
As described above, during the insert molding, the hinge portion can be attached to the window glass in a state where the attachment hole is accurately positioned with respect to the window glass by using the attachment hole to position the injection mold. .
[0018]
In claim 2, the base is provided with a protrusion protruding toward the window glass.
As described above, the projection is made to protrude toward the window glass and is buried deep in the resin layer, that is, a large distance from the surface of the resin layer to the projection is secured. Therefore, the base and the resin layer can be integrated, and the hinge portion can be more firmly attached to the back surface of the window glass.
[0019]
The projection according to claim 3, wherein the projection is a curved projection protruding in a curved shape near the support arm piece, and a curved side of the curved projection is separated from the base, and a center of the curved projection is formed. Characterized in that holes are provided in the holes.
[0020]
In this way, by projecting the projection in a curved shape toward the window glass and separating the curved side from the base, the curved projection can be elastically deformable.
Therefore, by deforming the curved protrusion elastically by following the deformation of the resin layer, the curved protrusion is prevented from peeling off from the resin layer, and the state in which the curved protrusion is integrally embedded in the resin layer is changed. Can be kept.
By the way, a relatively large load is applied near the support arm piece. Therefore, a curved projection is provided near the support arm piece. This can prevent the base from peeling off from the resin layer when a relatively large load is applied near the support arm piece.
[0021]
Further, by providing a hole in the center of the curved protrusion, the resin filled in the hole allows the resin layers on both sides of the curved protrusion to communicate with each other. Therefore, when the base is insert-molded in the resin layer, the resin can be satisfactorily filled from this hole into the gap between the curved projection and the window glass.
Thereby, the window glass can be firmly bonded with the filled resin, and the base can be held more firmly by the resin layer.
[0022]
5. The base according to claim 4, wherein the base is provided with an L-shaped projection protruding substantially in an L-shape on the side of the window glass at a position avoiding the curved projection, and the L-shaped projection connects a pair of support arm pieces. Characterized by being arranged obliquely with respect to.
[0023]
The base is provided with an L-shaped projection on the window glass side, and the L-shaped projection is protruded toward the window glass side so as to be buried deep in the resin layer. I made it. Therefore, by integrating the base and the resin layer, the hinge portion can be firmly attached to the back surface of the window glass.
[0024]
Claim 5 is characterized in that at least two L-shaped protrusions are provided, and adjacent L-shaped protrusions are arranged in a substantially C shape.
By arranging the L-shaped protrusions in a substantially C-shape in this manner, it is possible to prevent the base from falling out to one side in the longitudinal direction and to prevent the base from coming out to the other side.
[0025]
According to a sixth aspect of the present invention, the base is provided with a reinforcing portion bent near the window glass near the supporting arm piece and on the side where the supporting arm piece is provided.
[0026]
By providing a reinforcing portion bent to the window glass side near the support arm piece and on one side of the support arm of the base, the support arm one side can be reinforced. Therefore, the hinge portion can be firmly attached to the back surface of the window glass while preventing the side on one side of the support arm from being deformed.
[0027]
According to a seventh aspect, the base has a cutout formed on the base end side of the support arm piece.
[0028]
By forming a notch on the base end side of the support arm piece of the base, when a force is applied to the window glass, the base end of the support arm piece is elastically deformed to absorb the force applied to the window glass. be able to.
In addition, by elastically deforming the base end of the support arm piece, it is possible to prevent stress from being concentrated on the base end.
In this way, the base end of the support arm piece is elastically deformed to absorb the force applied to the window glass and prevent the stress from being concentrated on the base end, thereby preventing the base from peeling from the resin layer. be able to.
[0029]
According to claim 8, the base is provided with a hook bent near the supporting arm piece and on the side where the supporting arm piece is provided so as to cover the peripheral edge of the window glass.
[0030]
A hook was provided in the vicinity of the support arm piece of the base, and the hook covered the peripheral portion of the window glass. In this way, by covering the peripheral edge of the window glass with the hook, it is possible to prevent the hook from separating from the peripheral edge of the window glass.
[0031]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings. The drawings should be viewed in the direction of reference numerals.
FIG. 1 is a side view of an automobile provided with an automobile window glass structure (first embodiment) according to the present invention.
The windowpane structure 10 for a vehicle has a windowpane 13 swingably attached to a window frame 11a (see FIG. 6) of an automobile 11 via a hinge portion 12, and a peripheral portion 13a of the windowpane 13 (see FIG. 6). A molding 14 made of a thermoplastic resin, for example, PVC (polyvinyl chloride) is injection molded.
The window glass 13 is, for example, a rear quarter glass of an automobile.
[0032]
According to the windowpane structure 10 for an automobile, the handlebar (not shown) attached to the back of the rear end 13b of the windowpane is grasped, and the upper and lower support arm pieces 21 and 21 of the hinge 12 are elastically deformed and the windowpane is formed. The window glass 13 can be opened by moving the rear end 13b side of the vehicle 13 away from the vehicle 11.
[0033]
FIG. 2 is a side view showing a state of the automobile window glass structure (first embodiment) according to the present invention as viewed from the passenger compartment side.
When the molding 14 is formed on the periphery 13a of the window glass 13 (see FIG. 6), the hinge portion 12 of the window glass structure 10 is formed in the resin layer 15 which is injection-molded on the front portion of the rear surface 13c of the window glass 13. A base 20 to be embedded in the base 20, elastically deformable upper and lower support arm pieces (a pair of support arm pieces) 21 and 21 extended from the base 20, and tips 21 b and 21 b of the support arm pieces 21 and 21. SUS (stainless steel) member comprising upper and lower mounting portions (a pair of mounting portions) 23, 23 having mounting holes 24, 24 for mounting the support arm pieces 21, 21 near the window frame 11. It is.
[0034]
The base 20 can be enlarged by connecting the upper and lower support arm pieces 21 and 21 to the base 20 collectively. In addition, by embedding the large base 20 in the resin layer 15, the base 20 can be securely pressed down by the resin layer 15 and firmly held on the back surface 13 c of the window glass 13.
[0035]
In the base 20, the length A is set to 50 to 95% of the vertical length L1 of the window glass 13, and the width B is set to 5 to 15% of the horizontal length L2 of the window glass 13.
If the length A of the base 20 is less than 50% of the vertical length L1 of the window glass 13, it is difficult to secure a large area of the base 20.
On the other hand, when the length A of the base 20 exceeds 95% of the vertical length L1 of the window glass 13, the base 20 is too long and approaches the periphery of the window glass 13 to obstruct the molding 14.
Therefore, the length A of the base 20 is set to 50 to 95% of the vertical length L1 of the window glass 13.
[0036]
If the width B of the base 20 is less than 5% of the horizontal length L2 of the window glass 13, it is difficult to secure a large area of the base 20.
On the other hand, if the width B of the base 20 exceeds 15% of the horizontal length L2 of the window glass 13, the width of the base 20 may be too wide and obstruct the view.
Therefore, the width B of the base 20 is set to 5 to 15% of the horizontal length L2 of the window glass 13.
[0037]
The base 20 is at least 72 cm as an example. ² Is preferably secured. The area of the base 20 can be increased about five times as compared with the conventional one.
[0038]
Further, when molding the molding 14 on the peripheral portion 13 a of the window glass 13 (see FIG. 6), the resin layer 15 is simultaneously injection-molded on the front surface of the rear surface 13 c of the window glass 13 to embed the base 20 in the resin layer 15. (That is, insert molding). As described above, since the base 20 can be insert-molded in the resin layer 15 at the same time as the molding of the molding 15, the time individually required for attaching the base 20 to the window glass 13 can be eliminated.
Thereby, the manufacturing time of the window glass structure 10 for automobiles can be shortened, the productivity can be increased, and the cost can be reduced.
[0039]
In addition, by embedding the base 20 in the resin layer 15 and attaching the base 20 to the back surface 13c of the window glass 13, the base 20 can be prevented from being exposed on the front surface side of the window glass 13 (see FIG. 1). Thereby, the appearance of the window glass structure 10 for an automobile can be enhanced.
Further, in order to insert-mold the base 20 in the resin layer 15, at the time of insert molding, a mounting hole 24 formed in the mounting portion 23 of the hinge portion 12 is positioned by a mold. Therefore, the mounting hole 24 of the mounting portion 23 can be accurately positioned.
[0040]
When insert molding the base 20 in the resin layer 15, it is preferable to perform a primer treatment on the surface of the base 20 in order to increase the adhesiveness between the resin layer 15 and the base 20.
[0041]
FIG. 3 is a perspective view showing a hinge portion of the automotive window glass structure (first embodiment) according to the present invention.
The base 20 of the hinge portion 12 is a substantially rectangular plate extending vertically and has an upper support arm piece 21 formed on a rear side (side) 26 near the upper end 25 and a lower support on the rear side 26 near the lower end 27. The arm piece 21 is formed.
As described above, by forming the upper and lower support arm pieces 21 and 21 on the base 20 collectively, a large area of the base 20 can be secured as described above.
[0042]
Further, the base 21 is provided with three curved projections 30... Protruding in a curved shape toward the window glass 13 (see FIG. 2) near the upper support arm piece 21. Are provided on the rear side (side) 26 of the upper support arm piece 21 on the rear side (side) 26 of the upper support arm piece 21. Are formed in the vicinity of the lower support arm piece 21 and are provided with three curved protrusions 21... Protruding toward the window glass 13 in the vicinity of the lower support arm piece 21. Are provided on the rear side (side) 26 of the lower support arm piece 21 on the side of the window glass 13 and three notches 32 are provided on the base end 21a side of the lower support arm piece 21. .. formed at the center, a pair of central L-shaped protrusions (L It includes a projecting portion) 33 provided with a hole 34 for resin gate substantially in the center.
[0043]
The curved protruding portion 30 connects the front and rear sides 36 and 37 to the base main body 28 and inserts lateral slits 35 in the base main body 28 at regular intervals in the vertical direction, thereby forming upper and lower curved sides. (Curved sides) 38 and 39 are separated from the base body 28, and are horizontally long projections having a hole 41 formed in the center.
The width of the slit 35 is 1 mm as an example.
[0044]
The curved protruding portion 30 is protruded toward the window glass 13 (see FIG. 2) to be formed in a curved shape like a drum bridge.
As described above, the curved protruding portion 30 is protruded in a curved shape toward the window glass 13, and the upper and lower curved sides 38 and 39 are separated from the base 20. Therefore, it is possible to arrange the curved protruding portion 30 on the base 20 sideways (in the width direction of the base 20) and to be configured to be elastically deformable.
The diameter of the hole 41 formed in the curved protrusion 30 is 6 mm as an example.
[0045]
The central L-shaped projection 33 is arranged obliquely with respect to a straight line connecting the upper and lower support arm pieces (a pair of support arm pieces) 21 and 21, that is, with respect to the longitudinal direction of the base body 28.
By arranging the central L-shaped projection 33 at an angle to the longitudinal direction of the base body 28, a large length of the central L-shaped projection 33 can be ensured.
[0046]
At least two central L-shaped protrusions 33 are provided, and adjacent central L-shaped protrusions 33, 33 are arranged in a substantially C shape. By arranging the central L-shaped protrusions 33 and 33 in a substantially C-shape, when the base 20 is embedded in the resin layer 15, the base 20 is prevented from falling out in one of the longitudinal directions (direction of the upper end 25). At the same time, it is prevented from slipping out to the other side (toward the lower end 27).
[0047]
By forming the notches 32 on both sides of the base end 21a of the upper support arm piece 21, the base end 21a of the upper support arm piece 21 can be elastically deformed relatively easily.
The reason why the notches 32 are formed on both sides of the base end 21a of the upper support arm piece 21 will be described in detail with reference to FIG.
[0048]
The upper support arm piece 21 is a member having a substantially trapezoidal shape such that the width gradually decreases from the base end 21a toward the tip end 21b. It is a deformable plate.
The mounting portion 23 provided on the distal end 21b of the upper support arm piece 21 is bent at a connection portion with the distal end 21b, and is disposed substantially parallel to the base 20.
[0049]
FIG. 4 is a sectional view taken along line 4-4 of FIG.
The reinforcing portion 31 includes a leg 43 bent toward the window glass 13 so as to be substantially orthogonal to the base body 28, and a tip bent portion 44 bent at the tip of the leg 43 to face the base body 28. Consists of
[0050]
The reinforcing portion 31 is a member formed in a substantially L shape by the leg portion 43 and the bent end portion 44. By forming the reinforcing portions 31 on the rear side 26 (see FIG. 3) of the upper support arm piece 21 and on both sides of the base end 21a of the upper support arm piece 21, the reinforcing portions 31. The side 26 can be reinforced by the reinforcing portions 31.
[0051]
The front and rear sides 36 and 37 of the curved protrusion 30 are connected to the base body 28, and the center of the curved protrusion 30 is provided on the outer surface 28 b of the base body 28 (that is, the surface facing the window glass 13). By projecting the portion 30a, the curved protrusion 30 is formed in a curved shape like a drum bridge.
Thereby, a space 48 can be formed between the inner surface 28 a of the base body 28 (that is, the surface remote from the window glass 13) 28 and the curved protrusion 30.
[0052]
FIG. 5 is a sectional view taken along line 5-5 of FIG.
As shown in FIG. 3, the central L-shaped projection 33 has a substantially U-shaped slit 49 (see also FIG. 3) in the base body 28 to form a flap in which the base end 33a is connected to the base body 28. At the base end 33a of the flap, the leg portion 46 is formed by bending toward the window glass 13, and the flap is bent substantially at the center so as to face the base body 28, thereby forming the front end opposing portion 47.
[0053]
The central L-shaped projection 33 is a member that is formed in a substantially L-shape by the leg 46 and the distal end facing portion 47 so that the distal end facing portion 47 projects toward the outer surface 28 b of the base body 28.
As described above, the space 51 is formed between the inner surface 28a of the base body 28 and the front-facing portion 47 by projecting the front-facing portion 47 of the central L-shaped projection 33 toward the outer surface 28b of the base body 28. Can be.
[0054]
FIG. 6 is a cross-sectional view taken along the line 6-6 in FIG. 2, and when molding the molding 14 on the peripheral portion 13a of the window glass 13, the base 20 is embedded in the resin layer 15 injection-molded on the back surface 13c of the window glass 13. And a state in which the mounting portion 23 is fixed to the window frame 11a of the automobile 11 with bolts 52.
[0055]
The curved projection 30 of the base body 28 was brought closer to the window glass 13, and a space 48 was formed between the base body 28 and the curved projection 30.
Here, by bending the curved protrusion 30 toward the window glass 13, a large distance from the surface 15 a of the resin layer 15 to the curved protrusion 30 can be ensured. Therefore, by filling the resin (resin layer) 15 into the space 48 between the base body 28 and the curved protrusion 30, the curved protrusion 30 can be deeply embedded in the resin layer 15.
[0056]
Further, the curved protruding portion 30 is formed by projecting the protruding portion in a curved shape toward the window glass 13 and separating the curved sides 38 and 39 (see FIG. 3) from the base 20 so that the curved protruding portion 30 is formed of a resin layer. 15 can be elastically deformed by following the deformation.
Therefore, it is possible to keep the curved protrusions 30 integrally embedded in the resin layer 15 while preventing the curved protrusions 30 from separating from the resin layer 15.
[0057]
In addition, the curved protrusion 30 is provided near the upper and lower support arm pieces 21 and 21 where a relatively large force is likely to be applied.
This can prevent the base from peeling off from the resin layer when a relatively large load is applied near the support arm piece.
[0058]
Further, a hole 41 for a gate was formed at substantially the center 30a of the curved projection 30. Thereby, when the curved protrusion 30 is insert-molded in the resin layer 15, the gap between the curved protrusion 30 and the window glass 13 is favorably filled with the resin of the resin layer 15 through the hole 41. Can be.
[0059]
Thereby, the window glass 13 can be firmly bonded with the filled resin, and the base 20 can be more firmly held by the resin layer 15.
In addition, the resin layers on both sides of the curved protrusion 30 can be communicated with the resin filled in the holes 41.
[0060]
In this manner, the resin that has entered the gap can be firmly adhered to the window glass 13, and the resin layers on both sides of the curved protrusion 30 are communicated with the resin filled in the holes 41, and the resin layer 15 is formed. Can be integrated.
Thereby, it is possible to prevent the resin layer 15 from peeling off from the curved protrusion 30.
[0061]
Further, reinforcing portions 31 can be formed on the rear side 26 of the upper support arm piece 21 (see FIG. 3) and on both sides of the base end 21a of the upper support arm piece 21 to reinforce.
Thereby, the rear side 26 of the upper support arm piece 21 can be prevented from being deformed, and the separation between the base 20 and the resin layer 15 can be prevented.
[0062]
In addition, the distal bent portion 44 was brought closer to the window glass 13 to form a space 53 between the distal bent portion 44 and the base body 28.
In this way, by bringing the bent end portion 44 closer to the window glass 13, a large distance from the surface 15a of the resin layer 15 to the bent end portion 44 can be ensured.
[0063]
Therefore, by filling the resin of the resin layer 15 into the space 53, the bent end portion 44 can be deeply embedded in the resin layer 15. Therefore, the base 20 and the resin layer 15 can be integrated, and the hinge 12 can be firmly attached to the back surface of the window glass 13.
[0064]
By forming notches 32 on both sides of the base end 21a of the upper support arm piece 21 as shown in FIG. 3, the base end 21a of the upper support arm piece 21 can be elastically deformed relatively easily. Therefore, when a force F is applied to the window glass 13 as indicated by an arrow, a part of the force F can be absorbed by elastically deforming the base end 21a of the upper support arm piece 21.
Further, since the base end 21a of the upper support arm piece 21 can be elastically deformed, concentration of stress on the base end 21a can be prevented.
[0065]
In addition, when a force F is applied to the window glass 13 as indicated by an arrow, the base end 21a of the upper support arm piece 21 is elastically deformed, and the tensile force of the upper support arm piece 21 against the resin layer 15 is reduced by the arrow. The direction of arrow a can be changed from the direction of arrow a.
[0066]
Here, when a tensile force is applied in the direction of arrow a, stress tends to concentrate on the base end 21a, and the base 20 may be easily peeled off from the resin layer 15.
On the other hand, by elastically deforming the base end 21a of the upper support arm piece 21 and changing the tensile force in the direction of arrow b, stress is prevented from being concentrated on the base end 21a, and the tensile force is dispersed throughout the base 20. be able to.
Thereby, it is possible to prevent the base 20 from peeling off from the base end 21a.
[0067]
FIG. 7 is a cross-sectional view taken along the line 7-7 in FIG. 2. When molding the molding 14 on the peripheral portion 13a of the window glass 13, the base 20 is embedded in the resin layer 15 injection-molded on the back surface 13c of the window glass 13. (Ie, insert molding), and shows a state in which the mounting portion 23 is fixed to the window frame 11a of the automobile 11 with bolts 52.
[0068]
The front end facing portion 47 of the central L-shaped projection 33 was brought close to the window glass 13, and a space 51 was formed between the base body 28 and the front end facing portion 47.
As described above, by bringing the center L-shaped protrusion 33 close to the window glass 13, a large distance from the surface 15 a of the resin layer 15 to the center L-shaped protrusion 33 can be ensured.
[0069]
Therefore, by filling the space 51 with the resin of the resin layer 15, the central L-shaped protrusion 33 can be deeply embedded in the resin layer 15.
Thereby, the base 20 can be more reliably pressed by the resin layer 15, and the base 20 can be more firmly held by the resin layer 15.
[0070]
Next, second to fifth embodiments will be described with reference to FIGS. In the vehicle window glass structures of the second to fifth embodiments, the same members as those of the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and description thereof will be omitted.
FIG. 8 is a cross-sectional view showing an automobile window glass structure (second embodiment) according to the present invention.
The automotive windowpane structure 55 of the second embodiment differs from the first embodiment only in that the inner surface 28a of the base body 28 is flush with the surface 15a of the resin layer 15, and other configurations are the same as those of the first embodiment. Same as the form.
[0071]
In the second embodiment, the same effect as in the first embodiment can be obtained. Further, according to the second embodiment, by making the inner surface 28a of the base body 28 flush with the surface 15a of the resin layer 15, the resin layer 15 on the inner surface 28a side can be eliminated.
In addition, by making the inner surface 28a of the base body 28 flush with the surface 15a of the resin layer 15, the base body 28 can be directly set in the mold when insert-molding the hinge portion 12 in the resin layer 15. And insert molding can be facilitated.
[0072]
FIG. 9 is a perspective view showing a hinge portion of a vehicle window glass structure (third embodiment) according to the present invention.
The automotive windowpane structure 60 of the third embodiment has a hinge portion 62, and the base 63 of the hinge portion 62 is simply replaced with the base 20 of the first embodiment. The same is true.
The base 63 is a member provided with a hook 64 bent near the support arm piece 21 and on the rear side (side) 26 of the support arm piece 21 so as to cover the peripheral portion 13 a of the window glass 13.
[0073]
The hook 64 has a leg portion 66 bent at a base end 64 a so as to be substantially orthogonal to the base 63, and a distal end facing portion 67 bent at the distal end of the leg portion 66 so as to face the base 63. The width W of the portion 66 is set to be larger than the thickness T of the window glass 13 (see FIG. 10).
The hook 64 forms a storage pocket 69 for storing the peripheral portion 13 a of the window glass 13 with the main body 68, the leg 66, and the front end facing portion 67 of the base 63.
[0074]
FIG. 10 is a cross-sectional view showing an attached state of the third embodiment.
When molding a molding 70 made of PVC (polyvinyl chloride) on the periphery 13 a of the window glass 13, the base 63 is embedded in the resin layer 15 injection-molded on the back surface 13 c of the window glass 13, and the mounting portion 23 is attached to the vehicle. It is fixed to the window frame 11a with bolts 52.
[0075]
A hook 64 is provided on the rear side 26 (see FIG. 8) of the support arm piece 21 side of the base 63, and a storage pocket 69 is formed by the hook 64 and the main body 68 of the base 20. By storing the peripheral portion 13a, the peripheral portion 13a of the window glass 13 can be covered with the hook 64.
[0076]
In this way, by covering the peripheral portion 13a of the window glass 13 with the hook 64, the hook 64 can be prevented from separating from the peripheral portion 13a of the window glass 13, and the base 63 can be more firmly held by the resin layer 15. it can.
As a result of performing the peeling test of the automotive window glass structure 60 of the third embodiment, the hinge portion 62 did not come off the window glass 13 at a high temperature of 80 ° C. without performing the primer treatment.
[0077]
According to the third embodiment, since the distal end facing portion 67 of the hook 64 is disposed on the surface 13d side of the window glass 13, it is conceivable that the distal end facing portion 67 of the hook 64 can be seen from outside the automobile.
Therefore, the thickness H of the hinge portion 62 of the automobile window glass structure 60 is set to be sufficiently large.
Thus, the tip facing portion 67 of the hook 64 can be hidden by the molding 70 so as not to be seen from the outside, and the appearance of the vehicle window glass structure 60 can be enhanced as in the first embodiment.
[0078]
FIG. 11 is a perspective view showing a hinge part of the fourth embodiment.
The vehicle window glass structure 80 of the fourth embodiment has a hinge portion 81, and the base 82 of the hinge portion 81 is simply replaced with the base 20 of the first embodiment. The same is true.
The base 82 is a member provided with seven L-shaped protrusions 83 obliquely inclined as an example from the upper end 82a to the lower end 82b.
[0079]
The L-shaped projection 83 is the same as the central L-shaped projection 33 (see FIG. 3) of the first embodiment, and is a straight line connecting upper and lower support arm pieces (a pair of support arm pieces) 21 and 21. , That is, inclined with respect to the longitudinal direction of the base 82.
By arranging the L-shaped protrusion 83 at an angle with respect to the longitudinal direction of the base 82, it is possible to ensure a large length of the L-shaped protrusion 83.
The adjacent L-shaped projections 83 are arranged in a substantially C shape. Therefore, when the base 82 is embedded in the resin layer 15, the base 82 is prevented from falling out in one of the longitudinal directions (the direction of the upper end 82 a), and is prevented from coming out in the other direction (the direction of the lower end 82 b).
[0080]
FIG. 12 is a cross-sectional view showing an attached state of the fourth embodiment.
The distal end facing portion 83a of the L-shaped projection 83 was brought closer to the window glass 13, and a space 85 was formed between the base body 84 and the distal end facing portion 83a.
In this way, by bringing the distal end facing portion 83a of the L-shaped projection 83 closer to the window glass 13, a large distance from the surface 15a of the resin layer 15 to the distal end facing portion 83a of the L-shaped projection 83 can be ensured. .
[0081]
Therefore, by filling the space 85 with the resin of the resin layer 15, the L-shaped protrusion 83 can be deeply embedded in the resin layer 15.
Thereby, the base 82 can be more reliably pressed by the resin layer 15, and the base 82 can be more firmly held by the resin layer 15.
[0082]
FIG. 13 is a perspective view showing a hinge part of the fifth embodiment.
The vehicle window glass structure 90 of the fifth embodiment has a hinge portion 91, and the base 92 of the hinge portion 91 is simply replaced with the base 20 of the first embodiment. The same is true.
The base 92 is a member provided with a projection 93 projecting from the upper end 92a to the lower end 92b toward the window glass 14 (see FIG. 14) and forming a plurality of openings 94 at regular intervals. is there.
[0083]
FIG. 14 is a cross-sectional view showing an attached state of the fifth embodiment.
The space 93 was formed between the base body 95 and the front facing portion 93a by bringing the front facing portion 93a of the projection 93 closer to the window glass 13.
In this manner, by bringing the tip facing portion 93a of the projection 93 closer to the window glass 13, a large distance from the surface 15a of the resin layer 15 to the tip facing portion 93a can be ensured.
[0084]
Therefore, by filling the resin of the resin layer 15 into the space 96, the protrusion 93 can be buried deep in the resin layer 15.
Thereby, the base 92 can be more securely pressed by the resin layer 15 and the base 92 can be more firmly held by the resin layer 15.
[0085]
By forming the openings 94, the resin of the resin layer 15 can be efficiently filled through the openings 94 when the protrusion 93 is insert-molded in the resin layer 15.
Therefore, the resin can favorably enter the gap between the front end facing portion 93a of the projection 93 and the window glass 13, so that the resin entering the gap can be more firmly adhered to the window glass 13.
[0086]
In the above-described embodiment, an example in which the vehicle window glass structure 10 is applied to a rear quarter glass of an automobile has been described. However, the embodiment is applied to other glasses such as a front bench glass of an automobile, a large quarter glass, and a roof glass. Can obtain the same effect.
[0087]
In the above-described embodiment, the resin layer 15 integrally molded with the moldings 14 and 70 has been described using a thermoplastic resin PVC as an example. However, the resin layer 15 may be molded with another resin. In particular, if the resin does not decrease in rigidity at high temperatures, the primer treatment can be omitted.
[0088]
Further, in the above-described embodiment, an example in which the curved protruding portions 30 are formed laterally by separating the upper and lower curved sides 38 and 39 from the base body 28 has been described, but the present invention is not limited to this. It is also possible to form the curved projection 30 in a vertical direction (longitudinal direction of the base 20) so that the left and right curved sides are separated from the base body.
[0089]
【The invention's effect】
The present invention has the following effects by the above configuration.
According to the first aspect, the base can be enlarged by connecting the pair of support arm pieces to the base at a time. In addition, by embedding a large base in the resin layer, the base and the resin layer can be integrated.
Thereby, the hinge portion is firmly attached to the back surface of the window glass, and the base can be prevented from coming off the window glass.
[0090]
Furthermore, when molding the molding on the periphery of the window glass, the resin layer is simultaneously injection-molded on the back of the window glass and the base is embedded in the resin layer, so at the same time as molding the molding, the base is inserted into the resin layer. Can be molded.
As described above, by attaching the base to the window glass in conjunction with the molding process of the molding, the time for attaching the base to the window glass can be eliminated. As a result, the manufacturing time of the window glass structure for an automobile can be reduced, the productivity can be increased, and the cost can be reduced.
[0091]
In addition, since the base is embedded in the resin layer and attached to the back side of the window glass, the base can be prevented from being exposed on the front side of the window glass. Thereby, the appearance of the window glass structure for an automobile can be enhanced.
[0092]
Here, the hinge portion is provided with a mounting hole for bolting to the vehicle body. Therefore, when insert-molding the base of the hinge portion into the resin layer, the hinge portion is accurately positioned at a predetermined position of the injection molding die by using the mounting hole.
As described above, during the insert molding, the hinge portion can be attached to the window glass in a state where the attachment hole is accurately positioned with respect to the window glass by using the attachment hole to position the injection mold. .
[0093]
According to the second aspect of the present invention, since the base is provided with the protrusion protruding toward the window glass, the protrusion protrudes toward the window glass and is buried deep in the resin layer, that is, the distance from the surface of the resin layer to the protrusion is reduced. It can be secured large.
Thus, by integrating the base and the resin layer, the hinge portion is more firmly attached to the back surface of the window glass, and the base can be more reliably prevented from coming off the window glass.
[0094]
According to the third aspect, the curved protrusion can be elastically deformable by projecting the protrusion in a curved shape toward the window glass and separating the curved side from the base.
Therefore, by deforming the curved protrusion elastically by following the deformation of the resin layer, the curved protrusion is prevented from peeling off from the resin layer, and the state in which the curved protrusion is integrally embedded in the resin layer is changed. Can be kept.
[0095]
In addition, the curved protrusion is provided near the support arm piece to which a relatively large force is likely to be applied. Thus, when a relatively large load is applied to the vicinity of the support arm piece, the base is prevented from peeling from the resin layer, and the base can be reliably prevented from coming off the window glass.
[0096]
Further, by providing a hole in the center of the curved protrusion, the resin filled in the hole allows the resin layers on both sides of the curved protrusion to communicate with each other. Therefore, when the base is insert-molded in the resin layer, the resin can be satisfactorily filled from this hole into the gap between the curved projection and the window glass.
Thereby, the window glass is firmly adhered with the filled resin, the base is more firmly held by the resin layer, and the base can be reliably prevented from coming off the window glass.
[0097]
According to a fourth aspect of the present invention, the base is provided with an L-shaped projection on the window glass side, and the L-shaped projection is protruded toward the window glass to be buried deep in the resin layer. Was secured.
Thus, by integrating the base and the resin layer, the hinge portion is firmly attached to the back surface of the window glass, and the base can be more reliably prevented from coming off the window glass.
[0098]
According to a fifth aspect of the present invention, at least two L-shaped protrusions are provided, and adjacent L-shaped protrusions are arranged in a substantially C-shape to prevent the base from falling out in one of the longitudinal directions and to prevent the base from being pulled out in the other direction. It is possible to prevent the base from coming off the window glass more reliably by preventing the base from slipping out.
[0099]
According to the sixth aspect of the present invention, the side of the support arm on one side can be reinforced by providing the reinforcing portion bent to the window glass side on the side of the support arm near the support arm piece on one side of the base.
Accordingly, the side of the support arm on one side is prevented from being deformed, and the hinge is firmly attached to the back surface of the window glass, whereby the base can be more reliably prevented from coming off the window glass.
[0100]
According to a seventh aspect of the present invention, a notch is formed on the base end side of the support arm piece of the base, so that when a force is applied to the window glass, the base end of the support arm piece is elastically deformed and the support arm piece is applied to the window glass. Energy can be absorbed.
In addition, since the base end of the upper support arm piece is elastically deformed, it is possible to prevent stress from being concentrated on the base end.
[0101]
In this manner, the base end of the support arm piece is elastically deformed to absorb the force applied to the window glass, to prevent concentration of stress on the base end, and to prevent the base from peeling off from the resin layer.
Thereby, the base can be more firmly held by the resin layer, so that the base can be more reliably prevented from coming off the window glass.
[0102]
According to the eighth aspect, a hook is provided near the support arm piece of the base, and the hook covers the peripheral portion of the window glass.
In this way, by covering the peripheral portion of the window glass with the hook, the hook is prevented from separating from the peripheral portion of the window glass, and the base is firmly held by the resin layer and the base is more reliably removed from the window glass. Can be prevented.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of an automobile provided with an automobile window glass structure (first embodiment) according to the present invention.
FIG. 2 is a side view showing a state of the vehicle window glass structure (first embodiment) according to the present invention as viewed from the passenger compartment side.
FIG. 3 is a perspective view showing a hinge portion of the automotive window glass structure (first embodiment) according to the present invention.
FIG. 4 is a sectional view taken along line 4-4 in FIG. 3;
FIG. 5 is a sectional view taken along line 5-5 in FIG. 3;
FIG. 6 is a sectional view taken along line 6-6 in FIG. 2;
FIG. 7 is a sectional view taken along line 7-7 of FIG. 2;
FIG. 8 is a cross-sectional view showing an automotive window glass structure (second embodiment) according to the present invention.
FIG. 9 is a perspective view showing a hinge part of a vehicle window glass structure (third embodiment) according to the present invention.
FIG. 10 is a sectional view showing an attached state of the third embodiment.
FIG. 11 is a perspective view showing a hinge part according to a fourth embodiment.
FIG. 12 is a sectional view showing an attached state of the fourth embodiment.
FIG. 13 is a perspective view showing a hinge portion of the fifth embodiment.
FIG. 14 is a sectional view showing an attached state of the fifth embodiment.
FIG. 15 is a sectional view of a conventional automotive window glass structure.
FIG. 16 is another explanatory view showing a conventional automobile window glass structure.
FIG. 17 is another explanatory view showing a conventional automobile window glass structure.
[Explanation of symbols]
10, 55, 60, 80, 90: automotive window glass structure, 11: automobile, 11a: window frame, 12, 62, 81, 91: hinge portion, 13: window glass, 13a: peripheral portion of window glass, 13c .., Backside of window glass, 14, 70 molding, 15 resin layer, 20, 63, 82, 92 base, 21 support arm piece, 23 mounting portion, 24 mounting hole, 30 curved protrusion, 31 ... reinforcement part, 32 ... notch, 33 ... central L-shaped projection (L-shaped projection), 38 ... upper curved side (curved side), 39 ... lower curved side (curved side), 64 ... hook, 83 ... L Shape projection, 93 ... projection.

Claims

自動車の窓枠にヒンジ部を介して窓ガラスを開閉自在に取り付ける自動車用窓ガラス構造において、
前記ヒンジ部は、窓ガラスの裏面に射出成形された樹脂層内に埋め込まれたベースと、
このベースから延出された弾性変形可能な一対の支えアーム片と、
これらの支えアーム片の先端に設けられ、支えアーム片を前記窓枠近傍に取り付けるための取付孔を有する取付部と、を備えたことを特徴とする自動車用窓ガラス構造。In an automobile windowpane structure for attaching a windowpane to a vehicle window frame via a hinge part so as to be freely opened and closed,
The hinge portion, a base embedded in a resin layer injection-molded on the back surface of the window glass,
A pair of elastically deformable support arm pieces extending from the base,
An automotive window glass structure comprising: a mounting portion provided at a tip of each of the support arm pieces and having a mounting hole for mounting the support arm piece near the window frame.

前記ベースは、前記窓ガラス側に突出させた突部を備えた請求項１記載の自動車用窓ガラス構造。The vehicle window glass structure according to claim 1, wherein the base includes a protrusion protruding toward the window glass.

前記突部は、前記支えアーム片の近傍に湾曲状に突出させた湾曲状突部であり、この湾曲状突部の湾曲辺を前記ベースから切り離すとともに、湾曲状突部の中央に孔を設けた請求項２記載の自動車用窓ガラス構造。The protruding portion is a curved protruding portion protruding in the vicinity of the support arm piece in a curved shape. An automotive glazing structure according to claim 2.

前記ベースは、前記湾曲状突部を避けた部位に窓ガラス側に略Ｌ形に突出させたＬ形突部を備えるとともに、このＬ形突部が前記一対の支えアーム片を結ぶ直線に対して傾斜状に配置された請求項３記載の自動車用窓ガラス構造。The base includes an L-shaped protrusion protruding substantially in an L-shape on the window glass side at a position avoiding the curved protrusion, and the L-shaped protrusion is connected to a straight line connecting the pair of support arm pieces. 4. The windowpane structure for an automobile according to claim 3, wherein the windowpane is disposed in an inclined manner.

前記Ｌ形突部を少なくとも２個備え、隣接するＬ形突部を略ハの字状に配置した請求項４記載の自動車用窓ガラス構造。5. The automotive glazing structure according to claim 4, wherein at least two L-shaped protrusions are provided, and adjacent L-shaped protrusions are arranged in a substantially C shape.

前記ベースは、前記支えアーム片の近傍で、かつ支えアーム片が設けられた辺に前記窓ガラス側に折り曲げた補強部を設けた請求項３記載の自動車用窓ガラス構造。4. The windowpane structure for an automobile according to claim 3, wherein the base is provided with a reinforcing portion bent near the windowpane near the support arm piece and on a side where the support arm piece is provided. 5.

前記ベースは、前記支えアーム片の基端側に切欠を形成した請求項６記載の自動車用窓ガラス構造。7. The vehicle window glass structure according to claim 6, wherein the base has a cutout formed at a base end side of the support arm piece.

前記ベースは、前記支えアーム片の近傍で、かつ支えアーム片が設けられた辺に前記窓ガラスの周縁部を覆うように折り曲げたフックを設けた請求項１記載の自動車用窓ガラス構造。The vehicle window glass structure according to claim 1, wherein the base is provided with a hook bent near the support arm piece and on a side where the support arm piece is provided so as to cover a periphery of the window glass.