JP2004208536A - 動物用食品及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ペットや家畜等の動物用の食品であって、野菜若しくは果物を酵母菌及び乳酸菌を含む発酵液により発酵させた発酵物が含まれているものである。
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、動物用の食品に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、犬や猫等のペットは室外で飼われることが多かったが、最近は、室内で飼われることも多くなっている。
【0003】
ところで、ペットを室内で飼う場合、該ペットが発する異臭が問題となっている。この異臭は、ペットが発する体臭や糞尿が主な原因である。
【0004】
この異臭対策は、例えば、消臭スプレーの使用や、臭い取り作用を発揮するペット用トイレ材の使用により行われているが、これらはいずれも一時的な解決策であり、異臭の根本的な抑制は達成できない(例えば、スプレーの消臭効果は直ぐに消失してしまう。)。
【0005】
本発明は、ペットの体質を異臭が発生しないようにするという全く新しい着眼点から発明した動物用食品を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の要旨を説明する。
【0007】
ペットや家畜等の動物用の食品であって、野菜若しくは果物を酵母菌及び乳酸菌を含む発酵液により発酵させた発酵物が含まれていることを特徴とする動物用食品に係るものである。
【0008】
また、ペットや家畜等の動物が発する異臭を抑制する為の動物用食品であって、野菜若しくは果物を酵母菌及び乳酸菌を含む発酵液により発酵させた発酵物が含まれていることを特徴とする動物用食品に係るものである。
【0009】
また、請求項1,2いずれか1項に記載の動物用食品において、酵母菌及び乳酸菌により発酵させた鹿角霊芝が含まれていることを特徴とする動物用食品に係るものである。
【0010】
また、請求項1〜3いずれか1項に記載の動物用食品において、酵母菌及び乳酸菌により発酵させためくらうなぎが含まれていることを特徴とする動物用食品に係るものである。
【0011】
また、請求項1〜4いずれか1項に記載の動物用食品において、酵母菌及び乳酸菌により発酵させたパパイヤが含まれていることを特徴とする動物用食品に係るものである。
【0012】
また、ペットや家畜等の動物用の食品の製造方法であって、鹿角霊芝を酵母菌及び乳酸菌により発酵させて鹿角霊芝発酵物を形成し、一方、野菜若しくは果物を酵母菌及び乳酸菌により発酵させて野菜果物発酵物を形成し、前記鹿角霊芝発酵物と前記野菜果物発酵物とを混合して更に発酵させることを特徴とする動物用食品の製造方法に係るものである。
【0013】
また、請求項6記載の動物用食品の製造方法において、鹿角霊芝発酵物と野菜果物発酵物とを混合して発酵させる際、めくらうなぎを混合して発酵させることを特徴とする動物用食品の製造方法に係るものである。
【0014】
また、請求項6,7いずれか1項に記載の動物用食品の製造方法において、鹿角霊芝発酵物と野菜果物発酵物とを混合して発酵させる際、薬効を有する野草を混合して発酵させることを特徴とする動物用食品の製造方法に係るものである。
【0015】
また、請求項6〜8いずれか1項に記載の動物用食品の製造方法において、鹿角霊芝発酵物と野菜果物発酵物とを混合して発酵させる際、パパイヤを酵母菌及び乳酸菌により発酵させて形成したパパイヤ発酵物を混合して発酵させることを特徴とする動物用食品の製造方法に係るものである。
【0016】
また、ペットや家畜等の動物用の食品の製造方法であって、鹿角霊芝を酵母菌及び乳酸菌により発酵させて鹿角霊芝発酵物を形成し、野菜若しくは果物を酵母菌及び乳酸菌により発酵させて野菜果物発酵物を形成し、前記鹿角霊芝発酵物と前記野菜果物発酵物とを混合し、更に、薬効を有する野草とめくらうなぎとを混合して発酵させ、更に、パパイヤを酵母菌及び乳酸菌により発酵させて形成したパパイヤ発酵物を混合して発酵させることで動物が発する異臭を抑制する食品を製造することを特徴とする動物用食品の製造方法に係るものである。
【0017】
【発明の作用及び効果】
本発明は繰り返した実験の結果、得られた作用効果を請求項としてまとめたものであり、犬や猫等のペットに、野菜若しくは果物を酵母菌及び乳酸菌を含む発酵液により発酵された発酵物を毎日食させたところ、口臭、体臭、糞尿臭が非常に低減していった。
【0018】
これは、ペットの腸内細菌のバランスが改善されることが主な作用であると考えられた。
【0019】
この異臭の低減は、消臭スプレーの噴射のように一時的に異臭を消臭するものではなく、そもそも異臭を発生させないものであるから、該異臭の根本的解決となる。
【0020】
また、付随する効果として、ペットの毛づやが良くなった、病気にかかりにくくなった、といった点も報告された。この点からも、ペットの腸内細菌のバランスが改善されたと考えられる。
【0021】
また、犬や猫等のペット以外にも、豚や鶏等の家畜動物でも、同様の効果が見られた。特に、家畜動物の場合は、病気にかかりにくいという点が非常に秀れたメリットであると考えられる。
【0022】
本発明は上述のように構成したから、動物の異臭の問題を根本的に解決でき、更に、動物が健康で病気にかかりにくくなる極めて実用性に秀れた動物用食品となる。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施例について、以下に説明する。
【0024】
本実施例は、野菜や果物を酵母菌及び乳酸菌を含む発酵液により発酵させた発酵物が含み、動物、特にペットが発する異臭を抑制する為に該ペットに食させる食品を製造するものである。
【0025】
また、野菜や果物以外にも、鹿角霊芝,めくらうなぎ,パパイヤ及び薬効を有する野草(所謂薬草)を酵母菌及び乳酸菌で発酵させた発酵物を含む食品を製造するものである。
【0026】
野菜は、モヤシ,キュウリ,ニンジン,キャベツ,ゴボウ,タマネギ,レンコン,ジャガイモ,ダイコン,ホウレンソウ,トマト,小松菜,ブロッコリー,パセリ,青菜等を採用する。
【0027】
果物は、パイナップル,リンゴ,レモン,オレンジ,キウイフルーツ等を採用する。
【0028】
鹿角霊芝は、鹿の角のような形状のキノコ類の一種で、各種文献にその効能が開示されている。例えば、臨床「鹿角霊芝」(重野哲寛、プレジデント社、2002)、生体防御のしくみ(野本亀久雄、ライフサイエンス社、1981)、からだと免疫のしくみ(上野川修、1996、日本実業出版社)、免疫系:認識・分化・増殖(本庶祐,渡辺武、丸善(株)、1989)、夏きのこ(農業資源再生化推進協議会、2002)、現代の「仙薬」鹿角霊芝(岡本丈、(株)東洋医学会)に開示されている。
【0029】
この鹿角霊芝は、免疫賦活物質(βーグルカン,クレスチン,ベスタチン等)が多く含まれている。
【0030】
めくらうなぎは、頭甲網 ヤツメウナギ目 ヤツメウナギ科(Petromyzortidae)の淡水魚類の一種で、学名Lathenteron reissnerl(Dybowski)、和名スナヤツメと呼ばれているものである。
【0031】
このめくらうなぎは、滋養強壮作用を発揮することが知られている。
【0032】
パパイヤは、国産品のパパイヤが良い。輸入品の場合、パパイヤに多量の防腐剤や殺虫剤が使用されており、これら防腐剤や殺虫剤は健康食品を製造する上で好ましくない。また、無農薬品であることが望ましい。
【0033】
このパパイヤには、パパイン酵素及び多種多様の酵素(カタラーゼ,アミラーゼ,リパーゼ,プロテアーゼ,トレハラーゼ等),アミノ酸(必須アミノ酸各種),ビタミン(ビタミンC,ビタミンE,ベータカロチン等),ミネラル(必須ミネラル各種),その他栄養素(カテキン,フラボノイド,尿酸,金属結合タンパク質)が含まれる。
【0034】
薬草は、ドクダミ,オオバコ,ハト麦,スギナ,ハブソウ,ヨモギ,カンゾウ,クマザサ,ニンドウ,クユ葉,オトギソウを主に使用する。また、様々な薬効を期待して、その他の薬草、カワラケツメイ,カキドウシ,キダテアロエ,クユ子,桂皮,エゾウコギ,タンポポ,ツユクサ,ツルナ,ナンテン葉,松葉,マタタビ(木),山イモ,ウコギ,イチョウ葉,アカザ,アカメガシワ,アマテヤゾル,アマドコロ等,多数を使用した方が良い。
【0035】
これら野菜や果物、鹿角霊芝、めくらうなぎ、パパイヤ、薬草は、夫々を酵母菌及び乳酸菌によりある程度発酵させ、その後に混合し、更に発酵する方法を採用すると良い。特に、野菜や果物と、鹿角霊芝とは、混合する前に、夫々をある程度発酵させておいた方が良い。夫々を単体で発酵させることにより、各単体が夫々良好に発酵され、更に、混合してから発酵させることにより、単体での発酵時に活発に発酵した酵母菌及び乳酸菌が弱まるが、代わりに混合物に対して良好に発酵作用を発揮する酵母菌及び乳酸菌の発酵が良好に行われる。結果的に、野菜や果物、鹿角霊芝、めくらうなぎ、パパイヤ、薬草は、全て良好に発酵され、且つ、得られる動物用食品では、酵母菌及び乳酸菌が良好に共生するものとなる。
【0036】
以下、更に具体的に説明する。
【0037】
先ず、鹿角霊芝を酵母菌及び乳酸菌により発酵させて鹿角霊芝発酵物を形成する。
【0038】
詳述すると、鹿角霊芝の一部(例えば350g)を水(例えば5リットル)で煮出す。煮出した後の仕上がりは、前記数値で3リットル程度とする。
【0039】
また、鹿角霊芝の残部(例えば150g)を荒粉砕し、前記鹿角霊芝の煮出物に混合して鹿角霊芝処理物を得る。
【0040】
続いて、前記鹿角霊芝処理物に、糖類及び乳酸菌や酵母菌の繁殖を促進する為の基材を混合し、酵母菌及び乳酸菌による発酵を開始する。
【0041】
この酵母菌及び乳酸菌による発酵は、前記鹿角霊芝処理物に自然に付着したものが発酵する場合でも、また、別途酵母菌及び乳酸菌を加えて発酵させる場合でもどちらでも良い。
【0042】
糖類は、浸透圧によって鹿角霊芝に含まれる有効成分を抽出する作用を発揮する。
【0043】
この糖類は、酵素用ブドウ糖や無水ブドウ糖を使用する。使用量は、前記数値の場合、酵素用ブドウ糖100gや無水ブドウ糖3250gとする。
【0044】
基材は、澱粉及びパパイヤ酵素粉末を使用する。使用量は、前記数値の場合、澱粉及750g、パパイヤ酵素粉末900gとする。
【0045】
パパイヤ酵素粉末の詳細については後述する。
【0046】
発酵の際、前記煮出しによって抽出された鹿角霊芝の有効成分が、抽出されている状態であるから良好に発酵される。また、抽出された有効成分以外にも、荒粉砕された鹿角霊芝も発酵されるから、鹿角霊芝に含まれる全ての有効成分が発酵される。
【0047】
この鹿角霊芝処理物の発酵は、毎日1回以上の撹拌を行いながら、約3カ月程度行い、これにより鹿角霊芝発酵物を得る。
【0048】
一方、野菜若しくは果物を酵母菌及び乳酸菌により発酵させて野菜果物発酵物を形成する。
【0049】
詳述すると、野菜(例えば20kg)、果物(例えば10kg)、糖類(鹿角霊芝の場合と同様に酵素用ブドウ糖と無水ブドウ糖を使用。例えば、酵素用ブドウ糖10kgと無水ブドウ糖20kg)を混合し、プレス機により絞り上げて液状の野菜果物エキスを得(約10.6リットル)、この野菜果物エキスを酵母菌及び乳酸菌により発酵熟成させて野菜果物発酵物を得る。
【0050】
酵母菌及び乳酸菌による発酵は、前記鹿角霊芝発酵物の形成と同様、野菜果物エキスに自然に付着したもので発酵させる場合でも、また、別途酵母菌及び乳酸菌を加えて発酵させる場合でもどちらでも良い。
【0051】
この野菜果物エキスの発酵は、約1.5カ月行う。
【0052】
また、この野菜果物エキスの発酵によって得られる野菜果物発酵物の完成時期を前記鹿角霊芝発酵物の完成時期と一致させる為、この野菜果物発酵物の形成開始は、前記鹿角霊芝処理物の発酵開始から約1.5カ月経過した時期からとすると良い。
【0053】
一方、薬草は、そのまま使用しても良いが、鹿角霊芝の場合と同様、有効成分を抽出する為の煮出しを行うと良い。また、糖類を用いた浸透圧による抽出を併用した方が良い。例えば、薬草17.8kgを水100リットルに加え、全量が4.58リットルになるまで煮出しを行い、続いて、無水ブドウ糖43.6kgを加えて浸透圧による抽出を行った薬草処理物を使用する。
【0054】
また一方、めくらうなぎも、そのまま使用しても良いが、薬草と同様、煮出しを行ったものや、更に浸透圧による抽出を行ったものを使用すると良い。例えば、めくらうなぎ2.5kgを水25リットルに加え、全量が10リットルになるまで煮出しを行い、続いて、酵素用ブドウ糖0.25kg(めくらうなぎの量の10%(重量))と無水ブドウ糖2.25kg(めくらうなぎの量の90%(重量))とを加えて浸透圧による抽出を行っためくらうなぎ処理物を使用する。
【0055】
続いて、前記鹿角霊芝処理物、前記野菜果物発酵物、前記薬草処理物(若しくは薬草)、前記めくらうなぎ処理物(若しくはめくらうなぎ)を混合し、この混合物を発酵させる。
【0056】
この発酵の際、鹿角霊芝処理物や野菜果物発酵物に含まれる乳酸菌や酵母菌の作用により、混合物が発酵される。この発酵により、鹿角霊芝や野菜や果物は勿論、薬草やめくらうなぎも発酵される。また、乳酸菌や酵母菌の発酵作用及び発酵熱により、水分が徐々に失われていく。
【0057】
この混合物の発酵は、毎日1回以上の撹拌を行いながら、約3カ月程度行う。
【0058】
発酵期間が終了したら、米糠と糀とを混合して12時間程発酵させることにより形成した胚芽酵素を混合する。この胚芽酵素は、例えば11.3kgを混合する。
【0059】
続いて、風乾により乾燥して発酵乾燥物とする。この際、乳酸菌や酵母菌が死滅しないように低い温度でゆっくりと乾燥する方が良い。
【0060】
続いて、発酵乾燥物にパパイヤ発酵物を加える。
【0061】
このパパイヤ発酵物は、特開2001−120224公報に記載の製造方法により製造される発酵パパイヤ液を乾燥,粉砕して得た発酵パパイヤ粉末粉を使用する。
【0062】
この発酵パパイヤ粉末は、パパイヤをスライス若しくはミンチにより細分化し、続いて、糖類を加えて浸透圧によりパパイヤ細胞中のエキスをパパイヤ細胞外に抽出し、続いて、酵母菌(イースト菌,ブドウ酒酵母菌,アルコール酵母菌,ビール酵母菌等、一般的な酵母菌)を加え毎日1回以上撹拌操作して該酵母菌及びパパイヤに元々付着している野生酵母菌を6乃至8日間発酵繁殖させ、続いて、乳酸菌を加えpH3.5を乃至4.0に保持しつつ10乃至15日間前記酵母菌,野生酵母菌及び乳酸菌を共生培養し、続いて、プレスにより液分を区分し、該液分に更にイースト菌やブドウ酒酵母菌等の酵母菌及び乳酸菌を加えつつ20乃至60日の発酵熟成を行い、更に、乾燥させることで形成されるものを採用している。
【0063】
詳述すると、先ず、パパイヤをスライス若しくはミンチにより細分化し、続いて、糖類を加えて浸透圧を変化せしめ、パパイヤ細胞中のエキスをパパイヤ細胞外に抽出する。
【0064】
この際、前記パパイヤの細分化物と糖類とを少しずつ交互に加え、パパイヤ細胞に可及的に均一に浸透圧が作用するようにすると良い。
【0065】
また、糖類としては、ブドウ糖を使用すると良い。ブドウ糖は、パパイヤの酸化を防止する作用を発揮し、しかも、カロリーが少なく、体内で直ぐにエネルギー源となる等の長所を有する。
【0066】
続いて、イースト菌やブドウ酒酵母菌等の酵母菌を加え毎日1回以上撹拌操作して該酵母菌及びパパイヤに元々付着している野生酵母菌を6乃至8日間発酵繁殖する。この発酵繁殖により、パパイヤに元々付着している野生酵母菌と加えられた前記酵母菌とがなじむ。
【0067】
続いて、乳酸菌を加えpH3.5乃至4.0に保持しつつ10乃至15日間前記酵母菌,野生酵母菌及び乳酸菌を共生培養する。
【0068】
乳酸菌は乳酸を生成してpHを下げる性質を有するが、pHを上記数値に保持する為、酸成分を可及的に生成しない乳酸菌を使用すると良い。
【0069】
尚、共生培養を行う期間は、パパイヤ細胞中のエキスがパパイヤ細胞外に70%程度抽出される時期(設備等により異なる為、予備実験しておくと良い。)とすると良い。
【0070】
続いて、プレスにより果肉分と液分とを区分する。
【0071】
続いて、液分を発酵タンクに移し、適時においてイースト菌やブドウ酒酵母菌等の酵母菌及び乳酸菌を加えつつ20乃至60日の発酵熟成を行い、SOD(スーパーオキシドディスムターゼ)作用の強い液分として前記発酵パパイヤ液を形成する。
【0072】
そして、この発酵パパイヤ液を風乾して発酵パパイヤ粉末を得る。
【0073】
発酵パパイヤ粉末は、体内摂取すると、腸内細菌のバランス、即ち、善玉細菌(代表的なものは乳酸菌)と悪玉細菌(代表的なものはウェルシュ菌)とのバランスを整える作用を発揮し、具体的な効果として確認されているものは、血液の浄化、細胞の活性化、血液循環の改善、動脈硬化の予防、消化吸収代謝の向上(即ち、栄養循環の向上)、病原菌,有害菌の増殖抑制及び感染抑制、免疫系の賦活、ホルモン,ビタミンの生産増大、有害物質,発ガン物質の分解及び***促進、腸内pHの安定、腸活動の活発化、脂質代謝、糖代赭の改善、肝腎機能の活性化及び保全等が挙げられる。
【0074】
発酵乾燥物にパパイヤ発酵物を加えたものを、粉砕混合し、粉末や錠剤に加工して製品、即ち、動物用食品とする。
【0075】
この動物用食品を接種した動物は、異臭が抑制され、また、健康となる。この理由は、以下のように考えられる。
【0076】
犬や猫の腸は、人間と同様に多くの菌で満たされている。これら菌には、前述のように善玉菌と悪玉菌があり、善玉菌が多ければ腸内の環境が整えられ、健康となる。
【0077】
ところで、犬も猫も、元々は獲物を捕らえて生肉を食していた動物で、特に内蔵を好んで食していた。内蔵、特に腸には多くの菌が含まれており、犬も猫も、元々は菌を多く摂取していたのである。
【0078】
ところが、現在ペットとして飼われている犬や猫には、所謂ペットフードや人間の食べ残りがエサとして与えられており、これらは犬や猫が元々食していたものとは異なり、菌(特に善玉菌)が少ないものである。故に、ペットとして飼われている犬や猫は体調を損ねており、体臭や糞尿が強い異臭を発するのである。
【0079】
この点、本実施例の動物用食品は、1g中に1010〜1012個もの善玉菌(発酵によって繁殖した酵母菌及び乳酸菌が主である。)が含まれており、故に体調を損ねていた犬や猫が健康を取り戻すことができ、よって、異臭の問題が抑制されるものと考えられる。
【0080】
また、犬や猫は健康になるのであるから、毛づやが良くなったり、病気にかかるにくくなったりするのである。
【0081】
また、本実施例の動物用食品には、前記菌以外にも、鹿角霊芝、パパイヤ、薬草、多くの野菜や果物が混合されているから、当然ながら、これらの効能及び相乗効果によっても犬や猫は健康となる。例えば、免疫機能が強化されて免疫システムがサポートされ、また、病原菌による感染症が予防され(この点は、特に人畜共有伝染病対策に有効と考えられる。)、また、肝腎機能が良くなり、また、腸のpHが安定し、また、腸の三大運動(振子、ぜん動、分節)が促進され、また、栄養素の消化,吸収,代謝が促進される。
【0082】
特に、鹿角霊芝に含まれる免疫賦活物質により、上記各効果の内の免疫システム(標的細胞を最終的に破壊してしまうシステム)のサポートが良好に行われ、犬や猫がかかり易い疾病の予防が達成されることになる。
【0083】
また、めくらうなぎやパパイヤが発揮する滋養強壮作用も相乗的に作用し、犬や猫は極めて健康になる。
【0084】
尚、犬や猫以外にも、人間が飼育している動物の多くは、人間の都合で考えられた菌の少ない食品を食しているから、これら多くの動物に対しても、本実施例の動物用食品は効果を発揮する。
【0085】
本実施例は上述のように構成したから、動物の異臭の問題を根本的に解決でき、更に、動物が健康で病気にかかりにくくなる極めて実用性に秀れた動物用食品となる。
Claims (10)
- ペットや家畜等の動物用の食品であって、野菜若しくは果物を酵母菌及び乳酸菌を含む発酵液により発酵させた発酵物が含まれていることを特徴とする動物用食品。
- ペットや家畜等の動物が発する異臭を抑制する為の動物用食品であって、野菜若しくは果物を酵母菌及び乳酸菌を含む発酵液により発酵させた発酵物が含まれていることを特徴とする動物用食品。
- 請求項1,2いずれか1項に記載の動物用食品において、酵母菌及び乳酸菌により発酵させた鹿角霊芝が含まれていることを特徴とする動物用食品。
- 請求項1〜3いずれか1項に記載の動物用食品において、酵母菌及び乳酸菌により発酵させためくらうなぎが含まれていることを特徴とする動物用食品。
- 請求項1〜4いずれか1項に記載の動物用食品において、酵母菌及び乳酸菌により発酵させたパパイヤが含まれていることを特徴とする動物用食品。
- ペットや家畜等の動物用の食品の製造方法であって、鹿角霊芝を酵母菌及び乳酸菌により発酵させて鹿角霊芝発酵物を形成し、一方、野菜若しくは果物を酵母菌及び乳酸菌により発酵させて野菜果物発酵物を形成し、前記鹿角霊芝発酵物と前記野菜果物発酵物とを混合して更に発酵させることを特徴とする動物用食品の製造方法。
- 請求項6記載の動物用食品の製造方法において、鹿角霊芝発酵物と野菜果物発酵物とを混合して発酵させる際、めくらうなぎを混合して発酵させることを特徴とする動物用食品の製造方法。
- 請求項6,7いずれか1項に記載の動物用食品の製造方法において、鹿角霊芝発酵物と野菜果物発酵物とを混合して発酵させる際、薬効を有する野草を混合して発酵させることを特徴とする動物用食品の製造方法。
- 請求項6〜8いずれか1項に記載の動物用食品の製造方法において、鹿角霊芝発酵物と野菜果物発酵物とを混合して発酵させる際、パパイヤを酵母菌及び乳酸菌により発酵させて形成したパパイヤ発酵物を混合して発酵させることを特徴とする動物用食品の製造方法。
- ペットや家畜等の動物用の食品の製造方法であって、鹿角霊芝を酵母菌及び乳酸菌により発酵させて鹿角霊芝発酵物を形成し、野菜若しくは果物を酵母菌及び乳酸菌により発酵させて野菜果物発酵物を形成し、前記鹿角霊芝発酵物と前記野菜果物発酵物とを混合し、更に、薬効を有する野草とめくらうなぎとを混合して発酵させ、更に、パパイヤを酵母菌及び乳酸菌により発酵させて形成したパパイヤ発酵物を混合して発酵させることで動物が発する異臭を抑制する食品を製造することを特徴とする動物用食品の製造方法。
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