JP2004207534A - 配線基板およびこれを用いた電子装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】半田接合パッドと半田バンプとの間で剥離が発生し、搭載する電子部品を外部電気回路に長期間にわたり、正常に接続することができない。
【解決手段】内部に配線導体2を有する絶縁基体1上に、配線導体2と電気的に接続された銅から成る半田接合パッド2a・2bを設けるとともにこの半田接合パッド2a・2bに錫を含有する半田バンプ7・8を、半田接合パッド2a・2bと半田バンプ7・8との間に銅−錫合金層9を介在させて接合して成る配線基板であって、銅−錫合金層9は、その厚みが0.5〜20μmである。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体素子等の電子部品を搭載するために用いられる配線基板およびこの配線基板上に半導体素子等の電子部品を搭載して成る電子装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、半導体素子等の電子部品を搭載するために用いられる配線基板は、例えばガラス−エポキシ板等から成る絶縁板やエポキシ樹脂等から成る絶縁層を複数層積層して成る絶縁基体の内部および表面に銅箔や銅めっき膜等の銅から成る配線導体を設けて成る。この配線基板においては、絶縁基体表面の配線導体の一部が半導体素子等の電子部品の電極を半田バンプを介して接続するための電子部品接続用の半田接合パッドや外部電気回路基板に半田バンプを介して接続される外部接続用の半田接合パッドとして供され、これらの半田接合パッドには電子部品や外部電気回路基板との接続を容易なものとするために例えば鉛−錫共晶合金等の錫を含有する半田バンプが予め接合されている。
【0003】
なお、このような配線基板において半田接合パッドに半田バンプを接合するには、銅から成る半田接合パッドの露出表面に厚みが0.01〜0.8μm程度の金めっき層を被着させておくとともに、その上に半田バンプを溶融させて付着させる方法が採用されている。このとき、金めっき層は溶融した半田バンプ内に拡散吸収されて消滅し、また半田接合パッドと半田バンプとの間には銅−錫合金層が形成される。
【0004】
そして、この配線基板は、電子部品接続用の半田接合パッドに電子部品の電極をその半田接合パッドに接合された半田バンプを介して接続して電子部品を搭載することにより電子装置となり、この電子装置は外部接続用の半田接合パッドを外部電気回路基板の配線導体にその半田接合パッドに接合された半田バンプを介して接続することにより外部電気回路基板に実装される。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−220676号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来の配線基板によると、配線基板に半導体素子等の電子部品を搭載して電子装置となした後、これを外部電気回路基板に実装して半導体素子等の電子部品を長期間にわたり作動させると、半導体素子等の電子部品が作動時に発生する熱等に起因する熱応力が半田と半田接合パッドとの間に繰返し印加されることにより半田接合パッドと半田バンプとの間で剥離が生じやすく、そのため、搭載する電子部品を外部電気回路に長期間にわたり正常に接続することができないという問題点を有していた。
【0007】
そこで、本発明者は、鋭意研究の結果、従来の配線基板においては半田接合パッドと半田バンプとの間に形成される銅−錫合金の厚みが0.5μm未満であり、この半田接合パッドと半田バンプとの間に形成される銅−錫合金の厚みを制御することにより半田接合パッドと半田バンプとの接合強度を大きくすることが可能であるということを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
本発明は、かかる上述の問題点に鑑み完成されたものであり、その目的は、半田接合パッドと半田バンプとの間で剥離が発生することがなく、搭載する電子部品を外部電気回路に長期間にわたり、正常に接続することが可能な配線基板および電子装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の配線基板は、内部に配線導体を有する絶縁基体上に、前記配線導体と電気的に接続された銅から成る半田接合パッドを設けるとともにその半田接合パッドに錫を含有する半田バンプを、半田接合パッドと半田バンプとの間に銅−錫合金層を介在させて接合して成る配線基板であって、前記銅−錫合金層は、その厚みが0.5〜20μmであることを特徴とするものである。
【0010】
また、本発明の電子装置は、上述の配線基板に電子部品を搭載し、その電極を前記半田接合パッド上の前記半田バンプに接合させて成ることを特徴とするものである。
【0011】
本発明の配線基板およびこれを用いた電子装置によれば、銅−錫合金層の厚みが0.5〜20μmであることから、外部電気回路基板に実装して電子部品を長期間にわたり作動させたとしても、銅から成る半田接合パッドと半田バンプとが厚みが0.5〜20μmの銅−錫合金層を介して強固に接合され、半田接合パッドと半田との間に剥離が発生するようなことはない。
【0012】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の配線基板およびこれを用いた電子装置を添付の図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明を半導体素子を搭載するための配線基板およびこれに半導体素子を搭載して成る電子装置に適用した場合の実施の形態の一例を示す断面図であり、1は絶縁基体、2は配線導体である。この絶縁基体1と配線導体2とで本発明の配線基板が構成され、これに半導体素子等の電子部品3を搭載することにより本発明の電子装置が形成される。
【0013】
絶縁基体1は、例えばガラス繊維を縦横に織り込んだガラス織物にエポキシ樹脂やビスマレイミドトリアジン樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸させて成る板状の芯体1aの上下面にエポキシ樹脂やビスマレイミドトリアジン樹脂等の熱硬化性樹脂から成る絶縁層1bをそれぞれ複数層ずつ積層して成り、その上面から下面にかけては銅箔から成る複数の配線導体2が形成されている。
【0014】
絶縁基体1を構成する芯体1aは、厚みが0.3〜1.5mm程度であり、その上面から下面にかけて直径が0.2〜1.0mm程度の複数の貫通孔4を有している。そして、その上下面および各貫通孔4の内面には配線導体2の一部が被着されており、上下面の配線導体2が貫通孔4を介して電気的に接続されている。
【0015】
このような芯体1aは、ガラス織物に未硬化の熱硬化性樹脂を含浸させたシートを熱硬化させた後、これに上面から下面にかけてドリル加工を施すことにより製作される。なお、芯体1a上下面の配線導体2は、芯体1a用のシートの上下全面に厚みが5〜50μm程度の銅箔を貼着しておくとともにこの銅箔をシートの硬化後にエッチング加工することにより所定のパターンに形成される。また、貫通孔4内面の配線導体2は、芯体1aに貫通孔4を設けた後に、この貫通孔4内面に無電解めっき法および電解めっき法により厚みが5〜50μm程度の銅めっき膜を析出させることにより形成される。
【0016】
さらに、芯体1aは、その貫通孔4の内部にエポキシ樹脂やビスマレイミドトリアジン樹脂等の熱硬化性樹脂から成る樹脂柱5が充填されている。樹脂柱5は、貫通孔4を塞ぐことにより貫通孔4の直上および直下に絶縁層1bを形成可能とするためのものであり、未硬化のペースト状の熱硬化性樹脂を貫通孔4内にスクリーン印刷法により充填し、これを熱硬化させた後、その上下面を略平坦に研磨することにより形成される。そして、この樹脂柱5を含む芯体1aの上下面に絶縁層1bが積層されている。
【0017】
芯体1aの上下面に積層された絶縁層1bは、それぞれの厚みが20〜50μm程度であり、各層の上面から下面にかけて直径が30〜100μm程度の複数のビア孔6を有している。これらの絶縁層1bは、配線導体2を高密度に配線するための絶縁間隔を提供するためのものであり、絶縁層1bにはその表面およびビア孔6内に配線導体2の一部が被着されている。そして、上層の配線導体2と下層の配線導体2とをビア孔6を介して電気的に接続することにより高密度配線を立体的に形成可能としている。
【0018】
このような絶縁層1bは、厚みが20〜50μm程度の未硬化の熱硬化性樹脂のフィルムを芯体1aの上下面に貼着し、これを熱硬化させるとともにレーザ加工によりビア孔6を穿孔し、さらにその上に同様にして次の絶縁層1bを順次積み重ねることによって形成される。なお、各絶縁層1b表面およびビア孔6内に被着された配線導体2は、各絶縁層1bを形成する毎に各絶縁層1bの表面およびビア孔6内に5〜50μm程度の厚みの銅箔を公知のセミアディティブ法やサブトラクティブ法等のパターン形成法により所定のパターンに被着させることによって形成される。
【0019】
さらに、最表層の絶縁層1b上にはソルダーレジスト層10が被着されている。ソルダーレジスト層10は、例えばアクリル変性エポキシ樹脂にシリカやタルク等の無機物粉末フィラーを30〜70質量%程度分散させた絶縁材料から成り、表層の配線導体2同士の電気的絶縁信頼性を高めるとともに、後述する半田接合パッド2a・2bの絶縁基板1への接合強度を大きなものとする作用をなす。
【0020】
このようなソルダーレジスト層10は、その厚みが10〜50μm程度であり、感光性を有するソルダーレジスト層10用の未硬化樹脂ペーストをロールコーター法やスクリーン印刷法を採用して最表層の絶縁層1b上に塗布し、これを乾燥させた後、露光および現像処理を行なって半田接合パッド2a・2bの中央部を露出させる開口部を形成した後、これを熱硬化させることによって形成される。あるいは、ソルダーレジスト層10用の未硬化の樹脂フィルムを最上層の絶縁層1b上に貼着した後、これを熱硬化させ、しかる後、半田接合パッド2a・2bに対応する位置にレーザ光を照射し、硬化した樹脂フィルムを部分的に除去することによって半田接合パッド2a・2bを露出させる開口部を有するように形成される。
【0021】
絶縁基体1の上面から下面にかけて形成された配線導体2は、半導体素子等の電子部品3の各電極を外部電気回路基板に接続するための導電路として機能し、絶縁基体1の上面に露出している部位が電子部品3の各電極に鉛−錫共晶合金から成る半田バンプ7を介して接続される電子部品接続用の半田接合パッド2aを、絶縁基体1の下面に露出した部位が外部電気回路基板に鉛−錫共晶合金から成る半田バンプ8を介して接続される外部接続用の半田接合パッド2bを形成している。
【0022】
そして、この配線基板においては、電子部品3を搭載するとともに電子部品接続用の半田接合パッド2aに電子部品3の各電極を半田バンプ7を介して接続することによって電子装置となり、この電子装置における外部接続用の半田接合パッド2bを外部電気回路基板の配線導体に半田バンプ8を介して接続することにより本発明の電子装置が外部電気回路基板に実装されることとなる。
【0023】
さらに、本発明の配線基板および電子装置においては、半田バンプ7は電子部品3を搭載する前に電子部品接続用の半田接合パッド2aにあらかじめ接合されており、半田バンプ8は外部電気回路基板に実装する前に外部接続用の半田接合パッド2bにあらかじめ接合されている。それにより、電子部品接続用の半田接合パット2aと電子部品3の電極との接続および外部接続用の半田接合パッド2bと外部電気回路基板の配線導体との接続の作業性が極めて良好なものとなっている。
【0024】
なお、電子部品接続用の半田接合パッド2aおよび外部接続用の半田接合パッド2bと半田バンプ7・8との間には銅−錫合金層9が介在している。
【0025】
このような銅−錫合金層9を電子部品接続用の半田接合パッド2aおよび外部接続用の半田接合パッド2bと半田バンプ7・8との間に介在させるには、銅から成る半田接合パッド2a・2b上に厚みが0.01〜0.8μmの無電解金めっき層を被着させておき、その上に半田を溶融させて付着させる方法が採用される。このとき、半田接合パッド2a・2b上の無電解金めっき層は半田バンプ7・8中に拡散吸収されて消滅し、また、半田接合パッド2a・2b中の銅と半田バンプ7・8中の錫とが反応して半田接合パッド2a・2bと半田バンプ7・8との間に銅−錫合金層9が形成される。
【0026】
なお、無電解金めっきの前処理として、通常、銅に対する無電解めっき方法において採用される各種の処理、例えば、脱脂処理・ソフトエッチング・酸洗浄処理行なわれる。
【0027】
脱脂方法については、特に限定はないが、例えば、酸性の脱脂液に浸漬する方法等を例示できる。また、ソフトエッチングについては、例えば、過硫酸ソーダ、過硫酸−硫酸混合液、過酸化水素水−硫酸混合液等に浸漬する方法等を例示できる。酸洗浄処理についても、特に限定はなく、例えば、塩酸、硫酸等の鉱酸水溶液に浸漬する方法を例示できる。
【0028】
無電解金めっき層用の無電解金めっき液としては、シアン化金カリウム5g/l、クエン酸カリウム50g/l、エチレンジアミン4酢酸ナトリウム5g/lから成るめっき液が用いられる。
【0029】
なお、半田接合パッド2a・2bに被着される金めっき層の厚みが0.01μm未満であると、半田接合パッド2a・2bを良好に被覆することができずに、半田接合パッド2a・2bの表面に酸化をきたして半田接合パッド2a・2bと半田バンプ7・8との接合が弱いものとなる傾向にあり、他方0.8μmを超えると、半田バンプ7・8中に金が多量に溶け込んでしまい、半田バンプ7・8が脆性化し、外部電気回路基板に実装して電子部品3を長期間にわたり作動させた際、電子部品3が作動時に発生する熱等による応力によって半田バンプ7・8に破断が発生する。従って、半田接合パッド2a・2bに被着される金めっき層の厚みは0.01〜0.8μmの範囲が好ましい。
【0030】
また、無電解金めっき層が被着された半田接合パッド2a・2bに半田を溶融させて付着させるには、例えば無電解金めっき層が被着された半田接合パッド2a・2b上にRMA系のフラックスを塗布後、その上に半田ボールを搭載した後、それをピーク温度が220℃、N2雰囲気でリフローさせることにより、半田を溶融させる方法が採用される。
【0031】
なお、半田バンプは、錫(Sn)を10〜100質量%含んでおり、錫の含有量が10質量%未満では、半田接合パッドと半田バンプとの間に銅−錫合金層を良好に形成することが困難と成る傾向があり、このような半田バンプの組成としては、Sn10質量%−Pb90質量%、Sn63質量%−Pb37質量%、Sn96.5質量%−Ag3質量%−Cu0.5質量%等の合金があげられる。
【0032】
そして本発明においては、半田接合パッド2a・2bと半田バンプ7・8との間に形成された銅−錫合金層9の厚みが0.5〜20μmであり、そのことが重要である。このように半田接合パッド2a・2bと半田バンプ7・8との間に形成された銅−錫合金層9の厚みが0.5〜20μmであることから、この厚みが0.5〜20μmの銅−錫合金層9を介して半田接合パッド2a・2bと半田バンプ7・8とが強固に接合され、半田接合パッド2a・2bと半田バンプ7・8との間に剥離が発生することがなく、搭載する半導体素子3を外部電気回路に長期間にわたり、正常に接続することができる。
【0033】
なお、銅−錫合金層9の厚みが、0.5μm未満であると半田接合パッド2a・2bと半田バンプ7・8との銅−錫合金層9を介しての接合が弱いものとなり、半田接合パッド2a・2bと銅−錫合金層9との間で剥離が発生する危険性があり、他方、20μmを超えると、強度的に脆くて弱い銅−錫合金層9の厚みが厚いために、銅−錫合金層9の内部で剥離が発生する危険性がある。従って、銅−錫合金層9の厚みは、0.5〜20μmの範囲に特定される。
【0034】
なお、半田接合パッド2a・2bと半田バンプ7・8との間に形成される銅−錫合金層9の厚みを0.5〜20μmの範囲とするには、例えば、半田接合パッド2a・2b上に厚みが10〜100μm程度の半田ペーストを印刷するとともにその半田ペーストを200〜250℃の温度でリフローさせて半田接合パッド2a・2bと半田バンプ7・8との間に厚みが0.2〜10μmの銅−錫合金層9を有する半田層を形成し、さらにその上に半田ペーストを印刷したり半田ボールを搭載した後、これをリフローさせることにより銅−錫合金層9がさらに成長して半田接合パッド2a・2bと半田バンプ7・8との間に厚みが0.5〜20μmの銅−錫合金層を形成することができる。
【0035】
なお、本発明は、上述の実施の形態の一例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば種々の変更は可能であり、例えば上述の実施の形態の一例では、絶縁基体1はガラス織物に熱硬化性樹脂を含浸させた材料および熱硬化性樹脂から形成されていたが、絶縁基体1は、セラミックス材料等の他の絶縁材料から形成されていてもよく、また、配線導体2としては、タングステンやモリブデン・銅・銀等の金属粉末のメタライズ導体等の他の導電材料を使用することができる。
【0036】
【実施例】
評価用基板としてガラス織物にエポキシ樹脂を含浸させて成る一辺が50mmで厚みが1.1mmの正方形状の芯体上にエポキシ樹脂から成る厚みが35μmの絶縁層を2層ずつ積層するとともに、最上層の絶縁層上に厚みが18μmの銅めっき層から成る直径が0.75mmの略円形の試験パッドを格子状の配列に1.0mmのピッチで2401個ずつ形成し、その上にアクリル変性エポキシ樹脂から成り試験パッド上の厚みが20μmのソルダーレジスト層を、試験パッドと同心円状の直径が0.55mmの開口を有するように被着させた評価用基板を準備した。
【0037】
次に、この評価用基板のソルダーレジスト層の開口から露出した試験パッドの表面を酸性の脱脂処理(例えば、上村工業株式会社のACL009)を55℃の温度で5分行なった後、15%の過硫酸ソーダ水溶液から成るソフトエッチング液で8分程度ソフトエッチング処理し、さらに5%の硫酸溶液で常温で1分、酸洗浄処理した。その後、試験パッドの表面に無電解めっき法により厚みが0.05μmの金めっき層を被着させるとともに、その試験パッド上に、RMA系のフラックスを含有する鉛−錫共晶合金ペーストを30μmの厚みに塗布後、150〜170℃の温度で120秒間保持して予備加熱した後、ピーク温度が220℃で183℃以上の温度で、溶融時間が120秒間、窒素ガス雰囲気中でリフローさせて試験パッド上に半田層を形成し、次にその半田層上に鉛−錫共晶合金から成る体積が0.28mm3の半田ボールを搭載し、それを150〜170℃の温度で30秒間保持して予備加熱した後、ピーク温度220℃で183℃以上の温度で、溶融時間が120秒間、窒素ガス雰囲気中でリフローさせることにより、半田を溶融させて半田バンプを形成することにより試験パッドと半田バンプとの間に厚みが0.2〜0.4μmの銅−錫合金層が形成された本発明による第一の評価用試料を得た。
【0038】
また、上述と同様の評価用基板のソルダーレジスト層の開口から露出した試験パッドの表面を上述の場合と同様にして酸性脱脂処理およびソフトエッチングおよび酸洗浄処理を行なった後、その試験パッドの表面に厚みが0.05μmの金めっき層を被着させるとともに、その試験パッド上に、RMA系のフラックスを含有する鉛−錫共晶合金ペーストを30μmの厚みに塗布後、150〜170℃の温度で120秒間保持して予備加熱した後、ピーク温度220℃で183℃以上の温度で、溶融時間が120秒間、窒素ガス雰囲気中でリフローさせて試験パッド上に半田層を形成し、次にその半田層上に鉛−錫共晶合金から成る体積が0.28mm3の半田ボールを搭載し、それを150〜170℃の温度で120秒間保持して予備加熱した後、ピーク温度220℃で183℃以上の温度で、溶融時間が120秒間、窒素ガス雰囲気中でリフローさせることにより、半田を溶融させて半田バンプを形成することにより試験パッドと半田バンプとの間の厚みが0.5〜0.8μmの銅−錫合金層が形成された本発明による第二の評価用試料を得た。
【0039】
また、上述と同様の評価用基板のソルダーレジスト層の開口から露出した試験パッドの表面を上述の場合と同様にして酸性脱脂処理およびソフトエッチングおよび酸洗浄処理を行なった後、その試験パッドの表面に厚みが0.05μmの金めっき層を被着させるとともに、その試験パッド上に、RMA系のフラックスを含有する鉛−錫共晶合金ペーストを30μmの厚みに塗布後、150〜170℃の温度で120秒間保持して予備加熱した後、ピーク温度220℃で183℃以上の温度で、溶融時間が120秒間、窒素ガス雰囲気中でリフローさせて試験パッド上に半田層を形成し、次にその半田層上に鉛−錫共晶合金から成る体積が0.28mm3の半田ボールを搭載し、それを150〜170℃の温度で150秒間保持して予備加熱した後、ピーク温度230℃で183℃以上の温度で、溶融時間が120秒間、窒素ガス雰囲気中でリフローさせることにより、半田を溶融させて半田バンプを形成することにより試験パッドと半田バンプとの間の厚みが2〜5μmの銅−錫合金層が形成された本発明による第三の評価用試料を得た。
【0040】
また、上述と同様の評価用基板のソルダーレジスト層の開口から露出した試験パッドの表面を上述の場合と同様にして酸性脱脂処理およびソフトエッチングおよび酸洗浄処理を行なった後、その試験パッドの表面に厚みが0.05μmの金めっき層を被着させるとともに、その試験パッド上に、RMA系のフラックスを含有する鉛−錫共晶合金ペーストを30μmの厚みに塗布後、150〜170℃の温度で120秒間保持して予備加熱した後、ピーク温度220℃で183℃以上の温度で、溶融時間が120秒間、窒素ガス雰囲気中でリフローさせて試験パッド上に半田層を形成し、次にその半田層上に鉛−錫共晶合金から成る体積が0.28mm3の半田ボールを搭載し、それを150〜170℃の温度で60秒間保持して予備加熱した後、ピーク温度230℃で183℃以上の温度で、溶融時間が30秒間、窒素ガス雰囲気中でリフローさせることにより、半田を溶融させて半田バンプを形成することにより試験パッドと半田バンプとの間の厚みが7〜10μmの銅−錫合金層が形成された本発明による第四の評価用試料を得た。
【0041】
さらに、上述と同様の評価用基板のソルダーレジスト層の開口から露出した試験パッドの表面を上述の場合と同様にして酸性脱脂処理およびソフトエッチングおよび酸洗浄処理を行なった後、その試験パッドの表面に厚みが0.05μmの金めっき層を被着させるとともに、その試験パッド上に、RMA系のフラックスを含有する鉛−錫共晶合金ペーストを30μmの厚みに塗布後、150〜170℃の温度で120秒間保持して予備加熱した後、ピーク温度220℃で183℃以上の温度で、溶融時間が120秒間、窒素ガス雰囲気中でリフローさせて試験パッド上に半田層を形成し、次にその半田層上に鉛−錫共晶合金から成る体積が0.28mm3の半田ボールを搭載し、それを150〜170℃の温度で150秒間保持して予備加熱した後、ピーク温度240℃で183℃以上の温度で、溶融時間が150秒間、窒素ガス雰囲気中でリフローさせることにより、半田を溶融させて半田バンプを形成することにより試験パッドと半田バンプとの間に厚みが22〜31μmの銅−錫合金層が形成された比較のための第五の評価用試料を得た。
【0042】
なお、各評価試料における銅−錫合金層の厚みは、各評価用試料のうちの一個ずつを、クロスセクションして電子顕微鏡により半田接合パッドおよび半田バンプの断面を観察することにより確認した。
【0043】
かくして得られた各評価用試料における半田ボール20個ずつについて、ボールシェア装置にて、ツール高さ50μm、ツール速度100μm/secの条件でボールシェアを行い、シェア強度の最低値と破断の状態を観察した。その結果を表1に示す。なお、表1において本発明による第一の評価用試料は試料番号2、本発明による第二の評価用試料は試料番号3、本発明による第三の評価用試料は試料番号4、比較のための第四の評価用試料は試料番号1、比較のための第五の評価用試料は試料番号5である。
【0044】
【表1】
Figure 2004207534
【0045】
表1に示すように、本発明による評価用試料(試料番号2〜4)では、ボールシェア強度が57N/mm2以上であるとともに、全ての試験パッドにおいて、半田バンプ中で剥離が発生しており、試験用パッドと半田バンプとは極めて強固に接合していることが確認できた。他方、比較のための評価用試料(試料番号1、5)では、ボールシェア強度がいずれも45N/mm2以下であるとともに、殆どの試験パッドにおいて試験パッドと銅−錫合金との界面で剥離が発生しており、試験パッドと半田との接合強度が弱いことが確認できた。
【0046】
かくして、本発明の配線基板および電子装置によれば、搭載する電子部品を外部電気回路に長期間にわたり正常に接続することができる。
【0047】
【発明の効果】
本発明の配線基板および電子装置によれば、半田接合パッドと半田バンプとの間に、厚みが0.5〜20μmの銅−錫合金層が形成されていることから、これを外部電気回路基板に実装して電子部品を長期間にわたり作動させたとしても、銅から成る半田接合パッドと半田バンプとが厚みが0.5〜20μmの銅−錫合金層を介して強固に接合され、と半田接合パッド半田との間に剥離が発生するようなことはなく、したがって、搭載する電子部品を長期間にわたり正常に接続することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の配線基板および電子装置の実施形態の一例を示す断面図である。
【図2】図1に示す配線基板および電子装置の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・・絶縁基体
2・・・・・・・・・・・配線導体
2a,2b・・・・・・・半田接合パッド
3・・・・・・・・・・・電子部品(半導体素子)
7,8・・・・・・・・・半田バンプ
9・・・・・・・・・・・銅−錫合金層

Claims (2)

  1. 内部に配線導体を有する絶縁基体上に、前記配線導体と電気的に接続された銅から成る半田接合パッドを設けるとともに該半田接合パッドに錫を含有する半田バンプを、前記半田接合パッドと前記半田バンプとの間に銅−錫合金層を介在させて接合して成る配線基板であって、前記銅−錫合金層は、その厚みが0.5〜20μmであることを特徴とする配線基板。
  2. 請求項1記載の配線基板に電子部品を搭載し、その電極を前記半田接合パッド上の前記半田バンプに接合させて成ることを特徴とする電子装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010109022A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 Mitsubishi Materials Corp はんだバンプの形成方法
JP2012019244A (ja) * 2011-10-24 2012-01-26 Fujitsu Ltd 半導体装置、回路配線基板及び半導体装置の製造方法
JP2012044123A (ja) * 2010-08-23 2012-03-01 Ngk Spark Plug Co Ltd 配線基板の製造方法
US20190341908A1 (en) * 2017-01-19 2019-11-07 Murata Manufacturing Co., Ltd. Electronic component

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