JP2004199624A - プラント監視制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】監視側でのトレンドグラフやプラント機器の状態信号表示に付随の状態信号発生時刻に、伝送遅れ毎に伝送遅れ分の誤差が生じ、監視/制御指令側で、誤判断をしたり、誤制御指令を行う可能性が生じ得る。
【解決手段】複数のプラント機器で計測されて出力されるプラント機器状態アナログ信号をデジタル信号に変換し、コントロ−ラを通じて上記デジタル信号に基づいて上記各プラント機器の状態を表示装置に表示すると共に、上記表示装置からの制御指令により上記各プラント機器を制御するプラント監視制御システムにおいて、上記デジタル信号の信号系の上記各プラント機器側の最上流で時間デ−タ付プラント機器状態デ−タを生成し、上記表示装置で時間デ−タ付プラント機器状態デ−タに基づき時間に関連付けたプラント機器状態の表示を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】複数のプラント機器で計測されて出力されるプラント機器状態アナログ信号をデジタル信号に変換し、コントロ−ラを通じて上記デジタル信号に基づいて上記各プラント機器の状態を表示装置に表示すると共に、上記表示装置からの制御指令により上記各プラント機器を制御するプラント監視制御システムにおいて、上記デジタル信号の信号系の上記各プラント機器側の最上流で時間デ−タ付プラント機器状態デ−タを生成し、上記表示装置で時間デ−タ付プラント機器状態デ−タに基づき時間に関連付けたプラント機器状態の表示を行う。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、プラント機器の状態信号をプラント機器側伝送路を介して入力するコントローラに、データサーバ、及び表示装置を監視制御用ネットワ−クで接続してプラントの監視制御を行うプラント監視制御システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の例えば特開2000−10604号公報に示されているプラント制御システムは、プラント全体の統括制御・監視を行うユニット計算機と、各プロセスのデジタル制御を行うプロセス制御計算機と、イベント入力モジュ−ルを組み込んだプロセス計算機と、プロセスデ−タの保存・管理を行うデ−タロガ−とにより構成され、上記プロセス計算機におけるイベント入力モジュ−ルの専用メモリに格納されたタイムスタンプ付きのイベントデ−タを読み出すものである。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−10604号公報(4頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述の特許文献1においては、プラント制御システムの用途や規模、プロセス制御計算機、プロセス計算機、プラント機器の設置場所などは明記されてないが、一般的に発電プラント、工業プラント、大規模水処理プラント等々の大規模プラントにおいては、プラント機器、例えば多数の電動機、バルブ、遮断器、開閉器、ポンプ、空調機、等々、はその種類や台数が多い上、監視対象となるプラント機器の状態、例えば動作状態、温度、電流、電圧、振動、圧力、等々、もその種類や数が多く、監視対象の全点数は数百にも及び、それら機器の状態は相応の計測器のアナログ出力として取り出される。
【0005】
また、上述のような大規模プラントにおいては、一般的にはプラント全体の監視や制御指令を行う表示装置付HMI(Human Machine Interface)装置などは、プラント機器から遠隔地にある監視側に設置され、各プラント機器の各制御用コントロ−ラはプラント側のプラント機器から数10m離れた空気調和された制御機器室内に設置され、各プラント機器の近傍には各機器の各種計測器のアナログ出力を或る程度纏めてデジタル出力するリモ−トI/Oが設けられ、複数個の上記リモ−トI/Oから対応コントロ−ラに対応プラント機器の数10種類の状態信号が送信される。
【0006】
一方、上述の特許文献1におけるプロセス計算機のイベント入力モジュ−ル内の入力信号処理部は、プラント機器の状態信号を、プロセス制御計算機経由で得るのかプラント機器から直接得るのか明記されていない。しかも、前者の場合、後者の場合の何れも、プロセス計算機に至るまでに多数の伝送路を経由するため負荷が大きくなればなるほど、プラントの規模が大きくなればなる程プラント機器の状態信号の伝送遅れが大きく、また多く発生するため、伝送遅れのプラント機器の状態信号にはその実際の出力時刻とタイムスタンプの時刻とが、伝送遅れが生じる毎に伝送遅れ分だけずれるため、監視側でのトレンドグラフやプラント機器の状態信号表示に付随の状態信号発生時刻に、伝送遅れ毎に伝送遅れ分の誤差が生じ、監視/制御指令側で、誤判断をしたり、誤制御指令を行う可能性が生じ得る。
【0007】
この発明は、上述のような従来の実情に鑑みてなされたもので、伝送遅れによる誤差が生じない高精度の監視を可能とし、ひいては的確な判断、的確な制御指令を可能にするプラント監視制御システムを得ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るプラント監視制御システムは、複数のプラント機器で計測されて出力されるプラント機器状態アナログ信号をデジタル信号に変換し、コントロ−ラを通じて上記デジタル信号に基づいて上記各プラント機器の状態を表示装置に表示すると共に、上記表示装置からの制御指令により上記コントロ−ラを通じて上記各プラント機器を制御するプラント監視制御システムにおいて、上記デジタル信号の信号系の上記各プラント機器側の最上流で時間デ−タ付プラント機器状態デ−タを生成し、上記表示装置で当該時間デ−タ付プラント機器状態デ−タを上記コントロ−ラを通じて入力し上記時間デ−タ付プラント機器状態デ−タに基づき時間に関連付けたプラント機器状態の表示を行うものであり、
【0009】
具体的には、それぞれ対応するプラント機器近傍に設けられ当該対応するプラント機器で計測されて出力されるプラント機器状態アナログ信号をデジタル信号に変換し時間デ−タ付プラント機器状態デ−タを生成する複数のデータ入力カードと、
それぞれプラント側の対応するプラント機器から離れた位置に設置され対応する上記データ入力カードの時間デ−タ付プラント機器状態デ−タを保存し対応する上記プラント機器の状態に応じて上記対応するプラント機器を制御すると共に制御指令により上記対応するプラント機器を制御する複数のコントロ−ラと、
プラントから遠隔の監視側に設けられ上記各データ入力カードが生成した上記時間デ−タ付プラント機器状態デ−タを上記コントロ−ラを通じて入力し上記各データ入力カードが生成した上記時間デ−タ付プラント機器状態デ−タに基づき時間に関連付けたプラント機器状態の表示を行うと共に上記コントロ−ラへの上記プラント機器制御指令を出力する表示装置とを備えたものであり、
【0010】
更に具体的には、監視側の表示装置と、監視制御用ネットワ−クを介して上記監視側の表示装置に接続されたデータサーバと、
上記監視制御用ネットワ−クを介して上記表示装置並びに上記データサーバに接続されプラント側に設置されたコントローラと、
上記コントローラにプラント機器側伝送路を介して接続されプラント機器近傍に設けられたデータ入力カードとを備え、
上記データサーバは、コントローラからプラント機器状態デ−タを読出し保存する記憶部と、上記表示装置からの要求で上記プラント機器状態デ−タを上記記憶部から読出し上記表示装置に送信する検索部とを有し、
上記コントローラは、上記監視制御用ネットワ−クを介した通信を制御する監視制御用ネットワ−ク制御部と、上記プラント機器側伝送路を介した通信を制御するIO通信制御部と、上記データ入力カードから読み出したプラント機器状態デ−タを一時的に保存するバッファメモリと、上記プラント機器状態デ−タの変化を検出し上記監視制御用ネットワ−ク制御部経由で上記表示装置並びにデータサーバに状態変化発生を通知する状変検出部とを有し、
上記データ入力カードは、対応するプラント機器からプラント機器状態デ−タを読み出すデータ入力部と、読み出したプラント機器状態デ−タに時間データを付加する時間管理部と、時間管理部に正確な時間を設定する時間設定部とを有し、
上記表示装置は、監視制御用ネットワ−クを介してコントローラ内のバッファメモリからプラント機器状態デ−タを読み出して表示するリアルタイムデータ表示部と、上記監視制御用ネットワ−クを介して上記データサーバの検索部から任意のプラント機器状態デ−タを読み出して表示する任意データ表示部と、上記バッファメモリの設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−クを介して上記バッファメモリに設定し、上記状変検出部の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−クを介して上記状変検出部に設定する操作入力部と、を有しているものである。
【0011】
【発明の実施形態】
実施の形態1.
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。図1はこの発明の実施の形態1を示すブロック図で、プラント制御システムのシステム構成の一例として、プラント制御用の複数台のコントローラ1〜1nと、プラントからのプラント機器状態デ−タを読み出す複数枚のデータ入力カード2〜2nと、これらデータ入力カード2〜2nを対応する上記コントローラ1〜1nに接続するためのプラント機器側伝送路3と、プラント機器状態デ−タを表示するための表示装置4と、プラント機器状態デ−タを保存するためのデータサーバ5と、上記コントローラ1と上記表示装置4及び上記データサーバ5とを接続するための監視制御用ネットワ−ク6と、複数台のプラント機器7〜7nに設けられプラント機器の各種状態、例えば動作状態、温度、電流、電圧、振動、圧力、等々を検出する各種計測器(図示省略)からのプラント機器状態アナログ信号を対応する上記データ入力カード2〜2nに送信する多数の専用アナログ信号伝送路7AO〜
7nAOとを含む構成を示してある。
【0012】
上記コントローラ1は、上記監視制御用ネットワ−ク6を介した通信を制御する監視制御用ネットワ−ク制御部11と、プラント機器状態デ−タの状態変化を検出する状変検出部12と、プラント機器状態デ−タを保存するバッファメモリ13と、上記プラント機器側伝送路3を介した通信を制御するIO通信制御部14とにより構成されている。上記コントローラ1以外の他のコントローラ〜1nも、その内部構成は図示省略してあるが上記コントローラ1と同じ構成である。
【0013】
上記データ入力カード2は、対応するプラント機器7の上記各種計測器(図示省略)が検出するプラント機器状態アナログ信号、即ちプラント機器状態デ−タ、を上記多数の専用アナログ信号伝送路7AOを介して読み出すデータ入力部21と、時間を計時し上記データ入力部21内のプラント機器状態デ−タに時間データを設定する時間管理部22と、上記表示装置4の基準時刻と同一の基準時刻を基準とした経過時間である設定時間を生成し上記時間管理部22に時間を設定する時間設定部23とにより構成され、プラント監視用時間付ディジタルデータを、上記プラントプラント機器側伝送路3を介して上記IO通信制御部14に対して出力する。上記データ入力カード2以外の他のデータ入力カード〜2nも、その内部構成は図示省略してあるが上記データ入力カード2と同じ構成である。
【0014】
上記表示装置4は、上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記コントローラ1からプラント機器状態デ−タを読出し表示するリアルタイムデータ表示部41と、上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記データサーバ5からプラント機器状態デ−タを読み出し表示する任意データ表示部42と、操作入力部43とにより構成されている。
【0015】
なお、上記操作入力部43は、オペレータ等の指示に基づき生成した時間設定データを上記監視制御用ネットワ−ク6、上記コントローラ1、及び上記プラント機器側伝送路3を経由して上記時間設定部23に送信することと、オペレータ等の指示で生成したバッファメモリ設定データを上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記バッファメモリ13に設定することと、オペレータ等の指示で生成した状変検出設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記状変検出部12に設定することとを行うものである。
【0016】
上記データサーバ5は、上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記コントローラ1から受取ったプラント機器状態デ−タを保存する記憶部51と、この記憶部51からプラント機器状態デ−タを読出し上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記任意データ表示部42に送信する検索部52とにより構成されている。
【0017】
次に上述の図1に示したこの発明の実施形態1の動作について説明する。
まず、データ入力カード2内のデータ入力部21は、プラントからプラント機器状態デ−タを読出し、その読出し完了を時間管理部22に通知する。時間管理部22は時間設定部23からの設定時間を基に正確な時間を生成しており、データ入力部21からのプラント機器状態デ−タ読出し完了信号を受けたら、その受信時点の時間をデータ入力部21に通知する。即ち、プラント機器状態デ−タ読出し完了時点の時間をデータ入力部21に通知する。
【0018】
データ入力部21は、時間管理部22から受けた時間をプラント機器状態デ−タに設定し、時間データ付プラント機器状態デ−タとする。コントローラ1内のIO通信制御部14は、プラント機器側伝送路3を介してデータ入力カード2内のデータ入力部21から時間データ付プラント機器状態デ−タを読出し、バッファメモリ13に保存する。データ入力部21、時間管理部22,IO通信制御部14は以上の動作を繰り返し、バッファメモリ13に時間データ付プラント機器状態デ−タを保存していく。
【0019】
次に、表示装置4がリアルタイムデータを読み出す動作について説明する。
監視制御用ネットワ−ク制御部11は、リアルタイム表示部41に送信する時間データ付プラント機器状態デ−タをコントロ−ラ1のバッファメモリ13から読出し、監視制御用ネットワ−ク6を介してリアルタイムデータ表示部41に送信する。時間データ付プラント機器状態デ−タを受信したリアルタイムデータ表示部41は、時間データにしたがってプラント機器状態デ−タを表示する。
【0020】
次に、データサーバ5がプラント機器状態デ−タを読み出す動作について説明する。
監視制御用ネットワ−ク制御部11は、記憶部51に送信する時間データ付プラント機器状態デ−タをバッファメモリ13から読出し、監視制御用ネットワ−ク6を介してデ−タサ−バ5の記憶部51に送信する。記憶部51は、受信した時間データ付プラント機器状態デ−タを保存する。
【0021】
次に、コントロ−ラ1の状変検出部12がプラント機器状態デ−タの状変を検出した場合の動作について説明する。
状態検出部12はバッファメモリ13内の時間データ付プラント機器状態デ−タを監視し、その状態に変化があった場合、例えば予め指定された上限値を超えた場合には、その状変を監視制御用ネットワ−ク制御部11に通知する。監視制御用ネットワ−ク制御部11は状変検出部12から受けた状変通知を監視制御用ネットワ−ク6を介して表示装置4内のリアルタイムデータ表示部41に送信し、表示する。
【0022】
次に、表示装置4がデータサーバ5に保存されているプラント機器状態デ−タを読み出す動作について説明する。
データサーバ5内の検索部52は記憶部51から時間データ付プラント機器状態デ−タを読出し、監視制御用ネットワ−ク6を介して表示装置4内の任意データ表示部42に送信する。時間データ付プラント機器状態デ−タを受信した任意データ表示部42は、時間データと共にプラント機器状態デ−タを表示する。
【0023】
次に、操作入力部43が必要な設定作業を行う場合の動作について説明する。
操作入力部43はオペレータ等の指示に基づき時間設定データを生成し、監視制御用ネットワ−ク6を介してコントローラ1内の監視制御用ネットワ−ク制御部11に送信する。監視制御用ネットワ−ク制御部11は受信した時間設定データをIO通信制御部14に渡し、IO通信制御部14は時間設定データをプラント機器側伝送路3を介してデータ入力カード2内の時間設定部23にダウンロードする。時間設定部23はダウンロードされた時間設定データを時間管理部22に渡す設定時間を生成し、時間管理部22に渡す。
【0024】
また、操作入力部43はオペレータ等の指示に基づきバッファメモリ13のサイズ等のバッファメモリ設定用情報を生成し、監視制御用ネットワ−ク6を介してコントローラ1内の監視制御用ネットワ−ク制御部11に送信する。監視制御用ネットワ−ク制御部11は受信したバッファメモリ設定用情報をバッファメモリ13に設定する。
【0025】
また、操作入力部43はオペレータ等の指示に基づきプラント機器状態デ−タの上限値等の状変検出設定用情報を生成し、監視制御用ネットワ−ク6を介してコントローラ1内の監視制御用ネットワ−ク制御部11に送信する。監視制御用ネットワ−ク制御部11は受信した状変検出設定用情報を状変検出部12に設定する。
【0026】
上記コントロ−ラ1の監視制御用ネットワ−ク制御部11は、例えば上記状変検出部12からの状変(状態変化)出力値が、プラント機器の状態、例えば動作状態、温度、電流、電圧、振動、圧力、等々、が所定範囲内の値となるようにプラント機器側伝送路3を介してプラント機器7〜7nをフィ−ドバック制御やフィ−ドフォ−ワ−ド制御などの設定値に基づく自動制御を行ったり、上記表示装置4の操作入力部43からの制御指令に基づいてプラント機器側伝送路3を介してプラント機器7〜7nを制御したりする。
【0027】
この発明の実施の形態1は、上述のように、複数のプラント機器7〜7nで計測されて出力されるプラント機器状態アナログ信号をデジタル信号に変換し、コントロ−ラ1〜1nを通じて上記デジタル信号に基づいて上記各プラント機器7〜7nの状態を表示装置4に表示すると共に、上記表示装置4からの制御指令により上記コントロ−ラ1〜1nを通じて上記各プラント機器7〜7nを制御するプラント監視制御システムにおいて、上記デジタル信号の信号系の上記各プラント機器側の最上流で時間デ−タ付プラント機器状態デ−タを生成し、上記表示装置4で当該時間デ−タ付プラント機器状態デ−タを上記コントロ−ラ1〜1nを通じて入力し上記時間デ−タ付プラント機器状態デ−タに基づき時間に関連付けたプラント機器状態の表示を行うプラント監視制御システムである。
【0028】
また、この発明の実施の形態1は、上述のように、それぞれ対応するプラント機器7〜7n近傍に設けられ当該対応するプラント機器7〜7nで計測されて出力されるプラント機器状態アナログ信号をデジタル信号に変換し時間デ−タ付プラント機器状態デ−タを生成する複数のデータ入力カード2〜2nと、それぞれプラント側の対応するプラント機器7〜7nから離れた位置に設置され対応する上記データ入力カード2〜2nの時間デ−タ付プラント機器状態デ−タを保存し対応する上記プラント機器7〜7nの状態に応じて上記対応するプラント機器7〜7nを制御すると共に制御指令により上記対応するプラント機器7〜7nを制御する複数のコントロ−ラ1〜1nと、プラントから遠隔の監視側に設けられ上記各データ入力カード2〜2nが生成した上記時間デ−タ付プラント機器状態デ−タを上記コントロ−ラ1〜1nを通じて入力し上記各データ入力カード2〜2nが生成した上記時間デ−タ付プラント機器状態デ−タに基づき時間に関連付けたプラント機器状態の表示を行うと共に上記コントロ−ラ1〜1nへの上記プラント機器制御指令を出力する表示装置4とを備えたプラント監視制御システムである。
【0029】
更にまた、この発明の実施の形態1は、上述のように、監視側の表示装置4と、監視制御用ネットワ−ク6を介して上記監視側の表示装置4に接続されたデータサーバ5と、上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記表示装置4並びに上記データサーバ5に接続されプラント側に設置されたコントローラ1〜1nと、上記コントローラ1〜1nにプラント機器側伝送路3を介して接続されプラント機器7〜7n近傍に設けられたデータ入力カード2〜2nとを備え、上記データサーバ5は、コントローラ1〜1nからプラント機器状態デ−タを読出し保存する記憶部51と上記表示装置4からの要求で上記プラント機器状態デ−タを上記記憶部51から読出し上記表示装置4に送信する検索部52とを有し、上記コントローラ1〜1nは、上記監視制御用ネットワ−ク6を介した通信を制御する監視制御用ネットワ−ク制御部11と上記プラント機器側伝送路3を介した通信を制御するIO通信制御部14と上記データ入力カード2〜2nから読み出したプラント機器状態デ−タを一時的に保存するバッファメモリ13と上記プラント機器状態デ−タの変化を検出し上記監視制御用ネットワ−ク制御部11経由で上記表示装置4並びにデータサーバ5に状態変化発生を通知する状変検出部12とを有し、上記データ入力カード2〜2nは、対応するプラント機器7〜7nからプラント機器状態デ−タを読み出すデータ入力部21と読み出したプラント機器状態デ−タに時間データを付加する時間管理部22と時間管理部22に正確な時間を設定する時間設定部23とを有し、上記表示装置4は、監視制御用ネットワ−ク6を介してコントローラ1〜1n内のバッファメモリ13からプラント機器状態デ−タを読み出して表示するリアルタイムデータ表示部41と上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記データサーバ5の検索部52から任意のプラント機器状態デ−タを読み出して表示する任意データ表示部42と上記バッファメモリ13の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記バッファメモリ13に設定し上記状変検出部12の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記状変検出部12に設定する操作入力部43とを有しているプラント監視制御システムである。
【0030】
この発明の実施の形態1は、上述のように、データ入力カード2にてプラント機器状態デ−タに入力時間を設定し、時間データ付プラント機器状態デ−タとすることができる。これにより、コントローラ1〜1nやプラント機器7〜7nの増設や運転台数の増加あるいプラント機器7〜7nの負荷自体が大きくなる等の要因により負荷が増えるなどにより監視制御用ネットワ−ク6の負荷が増大し、プラント機器状態デ−タのデ−タ量が増大することによりコントローラ1〜1nから表示装置4へのプラント機器状態デ−タの送信が滞ったとしても、プラント機器状態デ−タには、プラント機器近傍のデータ入力カード2においてプラント機器状態のアナログ信号を読み取り当該アナログ信号をデジタルデ−タに変換した時点で、換言すればプラント機器状態のアナログ信号をデジタルデ−タに変換するデータ入力カード2〜2nで、つまりデジタルデ−タの最上流部で、時間データが付加されているので、上記コントローラ1〜1nから上記表示装置4へのプラント機器状態デ−タの送信の滞り(送信遅れ)とは無関係に、或いは多数のデータ入力カード2〜2nから上記コントローラ1〜1nへのプラント機器状態デ−タの送信の滞り(送信遅れ)とは無関係に、表示装置4内のリアルタイムデータ表示装置41は正しい時間でプラント機器状態デ−タを表示させることが可能となり精度の高いプラント監視制御を実現することができる。また、データサーバ5には時間データと共にプラント機器状態デ−タを保存することが可能で、オペレータ等がデータサーバ5内のデータを活用しやすくなるので、プラントの状態の把握が容易となり、より精度の高いプラント監視制御を実現することができる。
【0031】
実施の形態2.
上述のこの発明の実施の形態1では、時間生成と通知の具体的動作について言及しなかったが、時間管理部22が時間設定部23から設定時間を入手し,その設定時間と時間管理部内の計時機能とで時間を生成しても良く、その一事例をこの発明の実施の形態2として示してある。図2はこの発明の実施形態2に用いられる時間管理部22の構成図である。なお、プラント監視制御システム全体のシステム構成は、上述の図1に示すこの発明の実施形態1と同じ構成であるので図示を省略してある。
【0032】
図2において、時間管理部22は、時間生成タイミングを決めるクロックを発生するクロック発生回路221と、このクロック発生回路221からのクロックと上記時間設定部23からの設定時間を基に時間を生成する計時回路222と、上記データ入力部21への時間通知を制御する時間通知回路223とにより構成されている。なお、上記以外の部分は上述のこの発明の実施形態1と同じ構成であるので図示を省略してある。
【0033】
上記クロック発生回路221は、周期Tのクロックを発生し、上記計時回路222に入力する。上記計時回路222は上記時間設定部23から入手する設定時間(時刻)を基準に、上記クロック発生回路221からのクロックの数で時間を生成し、上記時間通知回路223に時間を通知する。上記時間通知回路223は、上記データ入力部21からのプラント機器状態デ−タの読出しが完了すると時間をデータ入力部21に通知する。
【0034】
なお、上記クロック発生回路221が発生するクロックの周期Tはプラント機器状態デ−タに付加する時間の精度を保証可能な値であることはいうまでもない。また、上記では上記データ入力部21からのプラント機器状態デ−タ入力完了通知に対して上記時間通知回路223が時間を上記データ入力部21に通知するとしたが、上記時間通知回路223がリアルタイムにではなく一定周期で上記データ入力部21に時間を通知しても良い。
【0035】
なお、この発明の実施の形態2は、上記図1と関連付けてプラント監視制御システムの全体システムとして換言すれば、監視側の表示装置4と、監視制御用ネットワ−ク6を介して上記監視側の表示装置4に接続されたデータサーバ5と、上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記表示装置4並びに上記データサーバ5に接続されプラント側に設置されたコントローラ1〜1nと、上記コントローラ1〜1nにプラント機器側伝送路3を介して接続されプラント機器7〜7n近傍に設けられたデータ入力カード2〜2nとを備え、上記データサーバ5は、コントローラ1〜1nからプラント機器状態デ−タを読出し保存する記憶部51と上記表示装置4からの要求で上記プラント機器状態デ−タを上記記憶部51から読出し上記表示装置4に送信する検索部52とを有し、上記コントローラ1〜1nは、上記監視制御用ネットワ−ク6を介した通信を制御する監視制御用ネットワ−ク制御部11と上記プラント機器側伝送路3を介した通信を制御するIO通信制御部14と上記データ入力カード2〜2nから読み出したプラント機器状態デ−タを一時的に保存するバッファメモリ13と上記プラント機器状態デ−タの変化を検出し上記監視制御用ネットワ−ク制御部11経由で上記表示装置4並びにデータサーバ5に状態変化発生を通知する状変検出部12とを有し、上記データ入力カード2〜2nは、対応するプラント機器7〜7nからプラント機器状態デ−タを読み出すデータ入力部21と読み出したプラント機器状態デ−タに時間データを付加する時間管理部22と時間管理部22に正確な時間を設定する時間設定部23とを有し、上記表示装置4は、監視制御用ネットワ−ク6を介してコントローラ1〜1n内のバッファメモリ13からプラント機器状態デ−タを読み出して表示するリアルタイムデータ表示部41と上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記データサーバ5の検索部52から任意のプラント機器状態デ−タを読み出して表示する任意データ表示部42と上記バッファメモリ13の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記バッファメモリ13に設定し上記状変検出部12の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記状変検出部12に設定する操作入力部43とを有しているプラント監視制御システムにおいて、上記時間デ−タ付プラント機器状態デ−タは、時間管理部22によって、基準時からの時間を計時または標準時刻を管理し、上記データ入力部がプラントから読み出したプラント機器状態デ−タにプラント機器状態測定時間を示す時間データを付加ことにより生成されるものである。
【0036】
この発明の実施の形態2においては、上述のように、上記時間管理部22は上記時間設定部23からの設定時間と上記クロック発生回路221のクロックとで正確な時間を生成し、上記データ入力部21に時間を通知することができ、正確なプラントからの入力時間を付加したプラント機器状態デ−タを得ることができる。
【0037】
これにより、プラント機器状態デ−タを上記表示装置4で表示する時に、正確な時間で表示させることが可能となり精度の高いプラント監視制御を実現することができる。
【0038】
実施の形態3.
上述のこの発明の実施の形態1では、時間設定データ生成の具体的動作について言及しなかったが、上記時間設定部23が設定時間から時間設定データを生成する機能を持っても良く、その一事例をこの発明の実施の形態3として示してある。図3はこの発明の実施の形態3を示すブロック図で、同図において、図1と同一または相当部分は同一符号を付し、その説明は省略する。
【0039】
図3において、時間設定部23は、設定時間生成回路231を有している。この設定時間生成回路231はコントローラ1経由で表示装置4内の操作入力部43で生成した時間設定データを入手するものである。
【0040】
上記設定時間生成回路231は、表示装置4内の操作入力部43で生成された時間設定データを、監視制御用ネットワ−ク6、監視制御用ネットワ−ク制御部11、IO通信制御部14、プラント機器側伝送路3を介してダウンロードされる。上記設定時間生成回路231は、ダウンロードされた時間設定データを基に、時間管理部22に設定する設定時間を生成し、該時間管理部23に設定する。
【0041】
なお、上記設定時間生成回路231で生成される設定時間は、プラント監視制御システム内で使用する固有の時間であっても良いし、グリニッジ標準時あるいは現地時間を基準とした時間であっても良い。ただし、この設定時間はプラント制御に使用できるだけの十分な精度を保証した時間であることはいうまでもない。
【0042】
この発明の実施の形態3は、換言すれば、監視側の表示装置4と、監視制御用ネットワ−ク6を介して上記監視側の表示装置4に接続されたデータサーバ5と、上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記表示装置4並びに上記データサーバ5に接続されプラント側に設置されたコントローラ1〜1nと、上記コントローラ1〜1nにプラント機器側伝送路3を介して接続されプラント機器7〜7n近傍に設けられたデータ入力カード2〜2nとを備え、上記データサーバ5は、コントローラ1〜1nからプラント機器状態デ−タを読出し保存する記憶部51と上記表示装置4からの要求で上記プラント機器状態デ−タを上記記憶部51から読出し上記表示装置4に送信する検索部52とを有し、上記コントローラ1〜1nは、上記監視制御用ネットワ−ク6を介した通信を制御する監視制御用ネットワ−ク制御部11と上記プラント機器側伝送路3を介した通信を制御するIO通信制御部14と、上記データ入力カード2〜2nから読み出したプラント機器状態デ−タを一時的に保存するバッファメモリ13と上記プラント機器状態デ−タの変化を検出し上記監視制御用ネットワ−ク制御部11経由で上記表示装置4並びにデータサーバ5に状態変化発生を通知する状変検出部12とを有し、上記データ入力カード2〜2nは、対応するプラント機器7〜7nからプラント機器状態デ−タを読み出すデータ入力部21と読み出したプラント機器状態デ−タに時間データを付加する時間管理部22と時間管理部22に正確な時間を設定する時間設定部23とを有し、上記表示装置4は、監視制御用ネットワ−ク6を介してコントローラ1〜1n内のバッファメモリ13からプラント機器状態デ−タを読み出して表示するリアルタイムデータ表示部41と上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記データサーバ5の検索部52から任意のプラント機器状態デ−タを読み出して表示する任意データ表示部42と上記バッファメモリ13の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記バッファメモリ13に設定し上記状変検出部12の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記状変検出部12に設定する操作入力部43とを有しているプラント監視制御システムにおいて、上記時間設定部23が、上記表示装置4の操作入力部43が生成した時間設定データを上記コントローラ1〜1n経由で受信し、上記時間設定データを上記時間管理部23に渡すことによって、上記時間管理部23が、上記時間設定データに基づいてプラント機器状態デ−タにプラント機器状態測定時間を示す時間データを付加するものである。
【0043】
この発明の実施の形態3は、上述のように、上記時間設定部23は内部に上記設定時間生成回路231を持ち、操作入力部43が生成した設定時間データから設定時間を生成することができ、この設定時間を使用することで時間管理部23が正確な時間を生成することができる。これにより、プラント機器状態デ−タに時間データを付加することができ、プラント機器状態デ−タを表示装置4で表示する時に、正確な時間で表示させることが可能となり精度の高いプラント監視制御を実現することができる。
【0044】
実施の形態4.
上述のこの発明の実施形態3では、時間設定データを操作入力部43で生成し時間設定部23にダウンロードする場合を例示したが、時間設定部23が時間設定データを生成しても良く、その一事例をこの発明の実施の形態4として示してある。図4はこの発明の実施の形態4に用いられる時間設定データ生成機能付時間設定部の構成を示す図で、同図において、図1及び図3と同一または相当部分には同一符号を付し、その説明は省略する。なお、プラント監視制御システム全体のシステム構成は、上述の図1に示すこの発明の実施形態1と同じ構成であるので図示を省略してある。
【0045】
図4において、時間設定データ生成機能付時間設定部231は、例えばGPS時計回路等の基準時間発生要素2311、時間設定データを生成する時間設定データ生成回路2312、及びコントローラ1経由で時間設定データをダウンロードされる機能の他に時間設定データ生成回路2312内で生成した時間設定データを入手する機能を付加した設定時間生成回路2313により構成されている。
【0046】
上記GPS時計回路等の基準時間発生要素2311は、例えばGPSから受信する電波を基に基準時間を生成し、上記時間設定データ生成回路2312に出力する。この時間設定データ生成回路2312は基準時間を受けたら、その基準時間を基に時間設定データを生成し、上記設定時間生成回路2313に出力する。この設定時間生成回路2313は、時間設定データを受けたら、設定時間を生成し、時間管理部22に設定する。
【0047】
なお、基準時間を発生する基準時間発生要素2311として、GPS時計回路を使用した場合を例示したが、水晶時計、テレビあるいはラジオの時報入力回路等を使用してもよい。ただし、基準時間を発生する要素が発生する基準時間は、プラント監視制御に使用できるだけの十分な精度を保証した時間であることはいうまでもない。
【0048】
なお、この発明の実施の形態4は、上記図1と関連付けてプラント監視制御システムの全体システムとして換言すれば、監視側の表示装置4と、監視制御用ネットワ−ク6を介して上記監視側の表示装置4に接続されたデータサーバ5と、上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記表示装置4並びに上記データサーバ5に接続されプラント側に設置されたコントローラ1〜1nと、上記コントローラ1〜1nにプラント機器側伝送路3を介して接続されプラント機器7〜7n近傍に設けられたデータ入力カード2〜2nとを備え、上記データサーバ5は、コントローラ1〜1nからプラント機器状態デ−タを読出し保存する記憶部51と上記表示装置4からの要求で上記プラント機器状態デ−タを上記記憶部51から読出し上記表示装置4に送信する検索部52とを有し、上記コントローラ1〜1nは、上記監視制御用ネットワ−ク6を介した通信を制御する監視制御用ネットワ−ク制御部11と上記プラント機器側伝送路3を介した通信を制御するIO通信制御部14と上記データ入力カード2〜2nから読み出したプラント機器状態デ−タを一時的に保存するバッファメモリ13と上記プラント機器状態デ−タの変化を検出し上記監視制御用ネットワ−ク制御部11経由で上記表示装置4並びにデータサーバ5に状態変化発生を通知する状変検出部12とを有し、上記データ入力カード2〜2nは、対応するプラント機器7〜7nからプラント機器状態デ−タを読み出すデータ入力部21と読み出したプラント機器状態デ−タに時間データを付加する時間管理部22と時間管理部22に正確な時間を設定する時間設定部231とを有し、上記表示装置4は、監視制御用ネットワ−ク6を介してコントローラ1〜1n内のバッファメモリ13からプラント機器状態デ−タを読み出して表示するリアルタイムデータ表示部41と上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記データサーバ5の検索部52から任意のプラント機器状態デ−タを読み出して表示する任意データ表示部42と上記バッファメモリ13の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記バッファメモリ13に設定し上記状変検出部12の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記状変検出部12に設定する操作入力部43とを有しているプラント監視制御システムにおいて、上記時間設定部231が、自ら時間設定データを生成し、上記時間管理部22に渡すことによって、上記時間管理部22が、上記時間設定データに基づいてプラント機器状態デ−タにプラント機器状態測定時間を示す時間データを付加するものである。
【0049】
この発明の実施の形態4においては、上述のように、時間設定データ生成機能付時間設定部231は内部に時間設定データを生成する回路を持ち、その時間設定データを生成する回路の出力に基づいて設定時間を生成し、この設定時間を使用することにより時間管理部23が正確な時間を生成することができる。
【0050】
これにより、操作入力部43からの時間設定データのダウンロードができない場合でも、プラント機器状態デ−タに時間データを付加することができ、プラント機器状態デ−タを表示装置4で表示する時に、正確な時間で表示させることが可能となり精度の高いプラント監視制御を実現することができる。
【0051】
実施の形態5.
上述の実施形態1では、IO通信制御部14(図1に図示)の具体的動作に言及しなかったが、IO通信制御部14が一定周期でデータ入力部21(図1に図示)から時間データ付プラント機器状態デ−タを読み出しても良く、その一事例をこの発明の実施の形態5として示してある。図5はこの発明の実施の形態5に用いられるIO通信制御部14の機能を動作フロ−図で示す図である。なお、プラント監視制御システム全体のシステム構成は、上述の図1に示すこの発明の実施形態1と同じ構成であるので図示を省略してある。
【0052】
図5において、IO通信制御部14(図1及び図3に図示)は、一定周期でプラント機器側伝送路3(図1及び図3に図示)を介してデータ入力カード2内のデータ入力部21(図1及び図3に図示)から時間データ付プラント機器状態デ−タを読み出し(ステップST51)、前回読み出していた時間データ付プラント機器状態デ−タと比較する(ステップST52)。このステップST52において、IO通信制御部14は、時間データが前回読み出した時間データ付プラント機器状態デ−タより新しかった場合には読み出した時間データ付プラント機器状態デ−タをバッファメモリ13(図1及び図3に図示)に書込む(ステップST53)。
【0053】
IO通信制御部14は、時間データが前回と同じであった場合には、読み出した時間データ付プラント機器状態デ−タを破棄して次の時間データ付プラント機器状態デ−タ読み出しタイミングまで待ち(ステップST54)、次の読み出しタイミングかどうか判断し(ステップST55)、次の読み出しタイミングであれば、上記ステップST51に入り、上述と同じ動作を繰り返す。
【0054】
なお、IO通信制御部14が比較処理に使用する時間データ付プラント機器状態デ−タの前回値は、バッファメモリ13から読み出しても良いし、IO通信制御部14内に専用のキャッシュメモリを用意して保存しておいても良い。
【0055】
なお、この発明の実施の形態5は、上記図1と関連付けてプラント監視制御システムの全体システムとして換言すれば、監視側の表示装置4と、監視制御用ネットワ−ク6を介して上記監視側の表示装置4に接続されたデータサーバ5と、上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記表示装置4並びに上記データサーバ5に接続されプラント側に設置されたコントローラ1〜1nと、上記コントローラ1〜1nにプラント機器側伝送路3を介して接続されプラント機器7〜7n近傍に設けられたデータ入力カード2〜2nとを備え、上記データサーバ5は、コントローラ1〜1nからプラント機器状態デ−タを読出し保存する記憶部51と上記表示装置4からの要求で上記プラント機器状態デ−タを上記記憶部51から読出し上記表示装置4に送信する検索部52とを有し、上記コントローラ1〜1nは、上記監視制御用ネットワ−ク6を介した通信を制御する監視制御用ネットワ−ク制御部11と上記プラント機器側伝送路3を介した通信を制御するIO通信制御部14と上記データ入力カード2〜2nから読み出したプラント機器状態デ−タを一時的に保存するバッファメモリ13と上記プラント機器状態デ−タの変化を検出し上記監視制御用ネットワ−ク制御部11経由で上記表示装置4並びにデータサーバ5に状態変化発生を通知する状変検出部12とを有し、上記データ入力カード2〜2nは、対応するプラント機器7〜7nからプラント機器状態デ−タを読み出すデータ入力部21と読み出したプラント機器状態デ−タに時間データを付加する時間管理部22と時間管理部22に正確な時間を設定する時間設定部23とを有し、上記表示装置4は、監視制御用ネットワ−ク6を介してコントローラ1〜1n内のバッファメモリ13からプラント機器状態デ−タを読み出して表示するリアルタイムデータ表示部41と上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記データサーバ5の検索部52から任意のプラント機器状態デ−タを読み出して表示する任意データ表示部42と上記バッファメモリ13の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記バッファメモリ13に設定し上記状変検出部12の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記状変検出部12に設定する操作入力部43とを有しているプラント監視制御システムにおいて、上記時間データ付プラント機器状態デ−タを、上記コントロ−ラ1〜1nのIO通信制御部14が、プラント機器側伝送路3を介して読出して上記コントロ−ラ1〜1nのバッファメモリ13に上記時間データ付プラント機器状態デ−タを保存し、上記バッファメモリ13に保存された時間データ付プラント機器状態デ−タに基づいて上記表示装置4が時間に関連付けたプラント機器状態の表示を行うものである。
【0056】
この発明の実施の形態5においては、上述のように、IO通信制御部14は一定周期でデータ入力部21から時間データ付プラント機器状態デ−タを読出し、前回読み出していたデータより時間データが新しい場合のみバッファメモリ13に読み出したデータを書込むので、バッファメモリ13内には時間データ付プラント機器状態デ−タが重複することなく保存でき、バッファメモリ13を効率よく使用することができる。
【0057】
これにより、バッファメモリ13のサイズを適正に実装することができ、コントローラ1の製作コストを適正にすることができる。
【0058】
実施の形態6.
上述のこの発明の実施形態5では、IO通信制御部14(図1及び図3に図示)が一定周期でプラント機器側伝送路3(図1及び図3に図示)を介してデータ入力部21(図1及び図3に図示)から時間データ付プラント機器状態デ−タを読み出すとしたが、データ入力部21がプラントからプラント機器状態デ−タを読出し時間管理部22(図1及び図3に図示)からの時間データを付加した後、プラント機器側伝送路3を介してIO通信制御部14に送信しても良く、その一事例をこの発明の実施の形態6として示してある。図6はこの発明の実施の形態6に用いられるデータ入力部21(図1及び図3に図示)の機能を動作フロ−図で示す図である。なお、プラント監視制御システム全体のシステム構成は、上述の図1に示すこの発明の実施形態1と同じ構成であるので図示を省略してある。
【0059】
図6において、データ入力部21は、プラントからプラント機器状態デ−タを読出し(ステップST61)、読み出したプラント機器状態デ−タに時間管理部22(図1及び図3に図示)から入手した時間データを付加し(ステップST62)、時間データ付プラント機器状態デ−タとする。データ入力部21は、時間データ付プラント機器状態デ−タを、プラント機器側伝送路3(図1及び図3に図示)を介してコントローラ1内のIO通信制御部14(図1及び図3に図示)に送信する(ステップST63)。IO通信制御部14は、受信した時間データ付プラント機器状態デ−タをバッファメモリ13(図1及び図3に図示)に書込む。
【0060】
なお、上記では、データ入力部21がプラントからプラント機器状態デ−タを読み出すタイミングを特に明記していないが、一定周期で読出し動作を繰り返しても良いし、時間データ付プラント機器状態デ−タをIO通信制御部14に送信したら、すぐに読出し処理を行ってもよい。ただし、プラントからプラント機器状態デ−タを読み出すタイミングは、プラント制御に使用できるだけの十分な精度を保証したタイミングであることはいうまでもない。
【0061】
なお、この発明の実施の形態6は、上記図1と関連付けてプラント監視制御システムの全体システムとして換言すれば、監視側の表示装置4と、監視制御用ネットワ−ク6を介して上記監視側の表示装置4に接続されたデータサーバ5と、上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記表示装置4並びに上記データサーバ5に接続されプラント側に設置されたコントローラ1〜1nと、上記コントローラ1〜1nにプラント機器側伝送路3を介して接続されプラント機器7〜7n近傍に設けられたデータ入力カード2〜2nとを備え、上記データサーバ5は、コントローラ1〜1nからプラント機器状態デ−タを読出し保存する記憶部51と上記表示装置4からの要求で上記プラント機器状態デ−タを上記記憶部51から読出し上記表示装置4に送信する検索部52とを有し、上記コントローラ1〜1nは、上記監視制御用ネットワ−ク6を介した通信を制御する監視制御用ネットワ−ク制御部11と上記プラント機器側伝送路3を介した通信を制御するIO通信制御部14と上記データ入力カード2〜2nから読み出したプラント機器状態デ−タを一時的に保存するバッファメモリ13と上記プラント機器状態デ−タの変化を検出し上記監視制御用ネットワ−ク制御部11経由で上記表示装置4並びにデータサーバ5に状態変化発生を通知する状変検出部12とを有し、上記データ入力カード2〜2nは、対応するプラント機器7〜7nからプラント機器状態デ−タを読み出すデータ入力部21と読み出したプラント機器状態デ−タに時間データを付加する時間管理部22と時間管理部22に正確な時間を設定する時間設定部23とを有し、上記表示装置4は、監視制御用ネットワ−ク6を介してコントローラ1〜1n内のバッファメモリ13からプラント機器状態デ−タを読み出して表示するリアルタイムデータ表示部41と上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記データサーバ5の検索部52から任意のプラント機器状態デ−タを読み出して表示する任意データ表示部42と上記バッファメモリ13の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記バッファメモリ13に設定し上記状変検出部12の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記状変検出部12に設定する操作入力部43とを有しているプラント監視制御システムにおいて、上記デ−タ入力カ−ド2〜2nのデータ入力部21が、プラントから読み出したプラント機器状態デ−タに上記時間管理部22が時間データを付加したら、時間データを付加したプラント機器状態デ−タをプラント機器側伝送路3を介して上記コントロ−ラ1〜1nのIO通信制御部14に渡し、上記IO通信制御部14は受取った時間データ付プラント機器状態デ−タを上記コントロ−ラ1〜1nのバッファメモリ13に保存し、上記バッファメモリ13に保存された時間データ付プラント機器状態デ−タに基づいて上記表示装置4が時間に関連付けたプラント機器状態の表示を行うものである。
【0062】
この発明の実施の形態6においては、上述のように、データ入力部21がIO通信制御部14に最新の時間データ付プラント機器状態デ−タを送信するので、IO通信制御部14が一定周期で時間データ付プラント機器状態デ−タを読み出したり、読み出したデータを前回のデータと比較したりする等の処理を行う必要がない。また、IO通信制御部14は比較処理に使用する時間データ付プラント機器状態デ−タの前回値を保存するキャッシュメモリを持つ必要もなくなる。
【0063】
これにより、IO通信制御部14の実装が簡素化することができるので、コントローラ1の製作コストをより適正にすることができる。
【0064】
実施の形態7.
上述のこの発明の実施の形態1では、IO通信制御部14(図1に図示)が受信した時間データ付プラント機器状態デ−タをバッファメモリ13(図1に図示)に保存する時の具体的動作には言及しなかったが、時間データの古い順に並べて保存しても良く、その一事例をこの発明の実施の形態7として示してある。図7はこの発明の実施の形態7に用いられるバッファメモリ13(図1、図3及び図7に図示)への時間データ付プラント機器状態デ−タ保存のイメージ図である。なお、プラント監視制御システム全体のシステム構成は、上述の図1に示すこの発明の実施形態1と同じ構成であるので図示を省略してある。
【0065】
図7において、バッファメモリ13は、IO通信制御部14(図1、図3及び図7に図示)が受信した時間データ付プラント機器状態デ−タを保存する領域131と次にデータを書込む領域を指すポインタ132とで構成され、上記IO通信制御部14はこのポインタ132が指すバッファメモリ13の保存領域131に、データ入力部21(図1〜図4、及び図7に図示)から読み出した時間データ付プラント機器状態デ−タを保存する。上記IO通信制御部14は、時間データ付プラント機器状態デ−タを上記保存領域131に保存後に上記ポインタ132が次に時間データ付プラント機器状態デ−タを保存する領域を指すように操作し、上記バッファメモリ13内に次の時間データ付プラント機器状態デ−タを保存する領域を指定しておくことにより、時間データ付プラント機器状態デ−タを時間データの古い順にバッファメモリ13内に保存することができる。
【0066】
なお、この発明の実施の形態7は、上記図1と関連付けてプラント監視制御システムの全体システムとして換言すれば、監視側の表示装置4と、監視制御用ネットワ−ク6を介して上記監視側の表示装置4に接続されたデータサーバ5と、上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記表示装置4並びに上記データサーバ5に接続されプラント側に設置されたコントローラ1〜1nと、上記コントローラ1〜1nにプラント機器側伝送路3を介して接続されプラント機器7〜7n近傍に設けられたデータ入力カード2〜2nとを備え、上記データサーバ5は、コントローラ1〜1nからプラント機器状態デ−タを読出し保存する記憶部51と上記表示装置4からの要求で上記プラント機器状態デ−タを上記記憶部51から読出し上記表示装置4に送信する検索部52とを有し、上記コントローラ1〜1nは、上記監視制御用ネットワ−ク6を介した通信を制御する監視制御用ネットワ−ク制御部11と上記プラント機器側伝送路3を介した通信を制御するIO通信制御部14と上記データ入力カード2〜2nから読み出したプラント機器状態デ−タを一時的に保存するバッファメモリ13と上記プラント機器状態デ−タの変化を検出し上記監視制御用ネットワ−ク制御部11経由で上記表示装置4並びにデータサーバ5に状態変化発生を通知する状変検出部12とを有し、上記データ入力カード2〜2nは、対応するプラント機器7〜7nからプラント機器状態デ−タを読み出すデータ入力部21と読み出したプラント機器状態デ−タに時間データを付加する時間管理部22と時間管理部22に正確な時間を設定する時間設定部23とを有し、上記表示装置4は、監視制御用ネットワ−ク6を介してコントローラ1〜1n内のバッファメモリ13からプラント機器状態デ−タを読み出して表示するリアルタイムデータ表示部41と上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記データサーバ5の検索部52から任意のプラント機器状態デ−タを読み出して表示する任意データ表示部42と上記バッファメモリ13の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記バッファメモリ13に設定し上記状変検出部12の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記状変検出部12に設定する操作入力部43とを有しているプラント監視制御システムにおいて、上記コントロ−ラ1〜1nのバッファメモリ13が、上記時間データ付プラント制御データを時間データ順に保存するものである。
【0067】
この発明の実施の形態7においては、上述のように、バッファメモリ13を次にデータを書込む領域を指すポインタ132と時間データ付プラント機器状態デ−タを保存する領域131とで構成することにより、時間データ付プラント機器状態デ−タを時間データが古い順にバッファメモリ13に保存できるので、監視制御用ネットワ−ク制御部11(図1及び図3に図示)が表示装置4(図1及び図3に図示)並びにデータサーバ5(図1及び図3に図示)に時間データ付プラント機器状態デ−タを送信する時に、最新の時間データ付プラント機器状態デ−タをバッファメモリ13から読み出したり、古いデータから順にバッファメモリ13から読み出したりする処理を簡単に行うことができる。
【0068】
これにより、コントローラ1〜1n(図1及び図3に図示)から上記表示装置4並びに上記データサーバ5へ時間データ付プラント機器状態デ−タを送信する処理の効率が上がるので、プラント監視制御システムの処理性能を向上させることができる。
【0069】
実施の形態8.
上述のこの発明の実施の形態7では、バッファメモリ13(図1、図3及び図8に図示)の空き領域を確保する時の具体的構成及び動作については言及しなかったが、監視制御用ネットワ−ク制御部11(図1、図3及び図8に図示)がデータサーバ5(図1及び図3に図示)に送信した時間データ付プラント機器状態デ−タは削除し、IO通信制御部14(図1、図3及び図8に図示)が新たな時間データ付プラント機器状態デ−タを保存する領域として使用できるようにしても良く、その一事例をこの発明の実施の形態8として示してある。図8はこの発明の実施の形態8に用いられるバッファメモリ13への時間データ付プラント機器状態デ−タ保存のイメージ図である。なお、プラント監視制御システム全体のシステム構成は、上述の図1に示すこの発明の実施形態1と同じ構成であるので図示を省略してある。
【0070】
図8において、バッファメモリ13(図1、図3、及び図8に図示)は、時間データ付プラント機器状態デ−タを保存する領域131、次にデータを書込む領域を指すポインタ(以下、ポインタ1と記す)1321、送信完了していないデータを保存している領域の先頭を指すポインタ(以下、ポインタ2と記す)1322とで構成される。
【0071】
次に図8の動作について説明する。上記IO通信制御部14の動作は上述のこの発明の実施の形態7のIO通信制御部14と同じであるので、省略する。
【0072】
ポインタ1は上記実施の形態8の次にデータを書込む領域を指すポインタと同様に、IO通信制御部14により次にデータを書込む領域を指すように操作される。ただし、ポインタ11321はバッファメモリ13の終わりに達した後、IO通信制御部14からポインタ移動操作を行われたら、バッファメモリ13の時間データ付プラント機器状態デ−タを保存する領域131の先頭に移動する。
【0073】
監視制御用ネットワ−ク制御部11は、ポインタ21322が指すバッファメモリ13の保存領域の時間データ付プラント機器状態デ−タをデータサーバ5の記憶部51(図1及び図3に図示)に送信し、送信完了したらポインタ21322が未送信の時間データ付プラント機器状態デ−タを保存している領域131を指すように操作する。ポインタ21322もポインタ11321と同様に、バッファメモリ13の終わりに達した後、監視制御用ネットワ−ク制御部11からポインタ移動操作を行われたら、バッファメモリ13の時間データ付プラント機器状態デ−タを保存する領域131の先頭に移動する。
【0074】
なお、ポインタ21322がポインタ移動操作によりポインタ11321と同じ領域を指した場合、バッファメモリ13内の全ての時間データ付プラント機器状態デ−タをデータサーバ5に送信したことになるため、監視制御用ネットワ−ク制御部11はIO通信制御部14がポインタ11321の移動操作を行うまで、送信処理を行わない。
【0075】
なお、この発明の実施の形態8は、上記図1と関連付けてプラント監視制御システムの全体システムとして換言すれば、監視側の表示装置4と、監視制御用ネットワ−ク6を介して上記監視側の表示装置4に接続されたデータサーバ5と、上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記表示装置4並びに上記データサーバ5に接続されプラント側に設置されたコントローラ1〜1nと、上記コントローラ1〜1nにプラント機器側伝送路3を介して接続されプラント機器7〜7n近傍に設けられたデータ入力カード2〜2nとを備え、上記データサーバ5は、コントローラ1〜1nからプラント機器状態デ−タを読出し保存する記憶部51と上記表示装置4からの要求で上記プラント機器状態デ−タを上記記憶部51から読出し上記表示装置4に送信する検索部52とを有し、上記コントローラ1〜1nは、上記監視制御用ネットワ−ク6を介した通信を制御する監視制御用ネットワ−ク制御部11と上記プラント機器側伝送路3を介した通信を制御するIO通信制御部14と上記データ入力カード2〜2nから読み出したプラント機器状態デ−タを一時的に保存するバッファメモリ13と上記プラント機器状態デ−タの変化を検出し上記監視制御用ネットワ−ク制御部11経由で上記表示装置4並びにデータサーバ5に状態変化発生を通知する状変検出部12とを有し、上記データ入力カード2〜2nは、対応するプラント機器7〜7nからプラント機器状態デ−タを読み出すデータ入力部21と読み出したプラント機器状態デ−タに時間データを付加する時間管理部22と時間管理部22に正確な時間を設定する時間設定部23とを有し、上記表示装置4は、監視制御用ネットワ−ク6を介してコントローラ1〜1n内のバッファメモリ13からプラント機器状態デ−タを読み出して表示するリアルタイムデータ表示部41と上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記データサーバ5の検索部52から任意のプラント機器状態デ−タを読み出して表示する任意データ表示部42と上記バッファメモリ13の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記バッファメモリ13に設定し上記状変検出部12の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記状変検出部12に設定する操作入力部43とを有しているプラント監視制御システムにおいて、上記コントロ−ラ1〜1nのバッファメモリ13は、保存している上記時間データ付プラント制御データのうちデータサーバ5に送信した上記時間データ付プラント機器状態デ−タを削除すると共に、上記コントロ−ラ1〜1nのIO通信制御部14から渡される新たな時間データ付プラント制御データを一時保存する領域を確保し、上記バッファメモリ13に保存された時間データ付プラント機器状態デ−タに基づいて上記表示装置4が時間に関連付けたプラント機器状態の表示を行うものである。
【0076】
この発明の実施の形態8においては、上述のように、バッファメモリ13を時間データ付プラント機器状態デ−タを保存する領域131、次にデータを書込む領域を指すポインタ(ポインタ1)1321、送信完了していないデータを保存している領域の先頭を指すポインタ(ポインタ2)1322とで構成することにより、監視制御用ネットワ−ク制御部11がデータサーバ5に送信した時間データ付プラント機器状態デ−タを保存していた領域を解放することができる。
【0077】
これにより、上述のこの発明の実施の形態7と同様にプラント制御システムの処理性能を向上させることができると共に、上述のこの発明の実施の形態7よりもバッファメモリ13を効率良く使用することができ、バッファメモリ13のサイズを最小になるように小さくすることができるので、この発明の実施の形態7よりもコントローラ1〜1n(図1及び図3に図示)の製作コストをより適正にすることができる。
【0078】
実施の形態9.
なお、上述のこの発明の実施の形態1では、監視制御用ネットワ−ク制御部11(図1に図示)が表示装置4(図1に図示)並びにデータサーバ5(図1に図示)に時間データ付プラント機器状態デ−タを送信する場合の具体的動作について言及しなかったが、表示装置4並びにデータサーバ5からデータ読出し要求を基にバッファメモリ13(図1に図示)からデータを読み出しても良く、その一事例を図9に示してある。
【0079】
図9は監視制御用ネットワ−ク制御部11(図1及び図3に図示)がバッファメモリ13(図1及び図3に図示)内の時間データ付プラント機器状態デ−タを表示装置4(図1及び図3に図示)並びにデータサーバ5(図1及び図3に図示)に送信する場合の動作を説明する図である。なお、プラント監視制御システム全体のシステム構成は、上述の図1に示すこの発明の実施形態1と同じ構成であるので図示を省略してある。
【0080】
図9において、監視制御用ネットワ−ク制御部11は、表示装置4またはデータサーバ5からの読出し要求を待っている(ステップST91)状態で、監視制御用ネットワ−ク6を介して時間データ付プラント機器状態デ−タ読出し要求を受けたら(ステップST92)、要求元を特定する(ステップST93)。
【0081】
要求元がデータサーバ5であった場合には、要求に基づいてバッファメモリ13から時間データ付プラント機器状態デ−タを読出し(ステップST941)、データサーバ5に監視制御用ネットワ−ク6を介して送信する(ステップST96)。なお、監視制御用ネットワ−ク制御部11は、データサーバ5からの要求で時間付プラント機器状態デ−タをコントロ−ラ1〜1n(図1及び図3に図示)のバッファメモリ13から読み出した場合には、ポインタ2(図8の1322)の移動操作を行い(ステップST951)、データを読み出したバッファメモリ13内の保存領域を全て解放する。
【0082】
要求元が表示装置4であった場合には、要求に基づいてバッファメモリ13から時間データ付プラント機器状態デ−タを読出し(ステップST942)、表示装置4に監視制御用ネットワ−ク6を介して送信する(ステップST952)。
【0083】
なお、この発明の実施の形態9は、上記図1と関連付けてプラント監視制御システムの全体システムとして換言すれば、監視側の表示装置4と、監視制御用ネットワ−ク6を介して上記監視側の表示装置4に接続されたデータサーバ5と、上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記表示装置4並びに上記データサーバ5に接続されプラント側に設置されたコントローラ1〜1nと、上記コントローラ1〜1nにプラント機器側伝送路3を介して接続されプラント機器7〜7n近傍に設けられたデータ入力カード2〜2nとを備え、上記データサーバ5は、コントローラ1〜1nからプラント機器状態デ−タを読出し保存する記憶部51と上記表示装置4からの要求で上記プラント機器状態デ−タを上記記憶部51から読出し上記表示装置4に送信する検索部52とを有し、上記コントローラ1〜1nは、上記監視制御用ネットワ−ク6を介した通信を制御する監視制御用ネットワ−ク制御部11と上記プラント機器側伝送路3を介した通信を制御するIO通信制御部14と上記データ入力カード2〜2nから読み出したプラント機器状態デ−タを一時的に保存するバッファメモリ13と上記プラント機器状態デ−タの変化を検出し上記監視制御用ネットワ−ク制御部11経由で上記表示装置4並びにデータサーバ5に状態変化発生を通知する状変検出部12とを有し、上記データ入力カード2〜2nは、対応するプラント機器7〜7nからプラント機器状態デ−タを読み出すデータ入力部21と読み出したプラント機器状態デ−タに時間データを付加する時間管理部22と時間管理部22に正確な時間を設定する時間設定部23とを有し、上記表示装置4は、監視制御用ネットワ−ク6を介してコントローラ1〜1n内のバッファメモリ13からプラント機器状態デ−タを読み出して表示するリアルタイムデータ表示部41と上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記データサーバ5の検索部52から任意のプラント機器状態デ−タを読み出して表示する任意データ表示部42と上記バッファメモリ13の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記バッファメモリ13に設定し上記状変検出部12の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記状変検出部12に設定する操作入力部43とを有しているプラント監視制御システムにおいて、上記コントロ−ラ1〜1nの監視制御用ネットワ−ク制御部11が、監視制御用ネットワ−ク6を介して上記表示装置4から受けた要求に基づき上記コントロ−ラ1〜1nのバッファメモリ13から時間データ付プラント機器状態デ−タを読出し、上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記表示装置4に上記時間データ付プラント機器状態デ−タを送信し、上記監視制御用ネットワ−ク6を介してデータサーバ5から受けた要求に基づき上記バッファメモリ13から時間データ付プラント機器状態デ−タを読出し、上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記データサーバ5に上記時間データ付制御用データを送信するものである。
【0084】
この発明の実施の形態9においては、上述のように、監視制御用ネットワ−ク制御部11は表示装置4並びにデータサーバ5の要求に基づいてコントロ−ラ1〜1nのバッファメモリ13内の時間データ付プラント機器状態デ−タを読出すことにより、表示装置4並びにデータサーバ5が必要としている時間データ付プラント機器状態デ−タを効率良く表示装置4並びにデータサーバ5に送信することができる。
【0085】
これにより、表示装置4は正確な時間でプラント機器状態デ−タを表示することができ、また、データサーバ5はプラント機器状態デ−タを時間データと共に保存することができるので、精度の高いプラント監視制御を実現することができる。
【0086】
実施の形態10.
上述のこの発明の実施の形態9では、監視制御用ネットワ−ク制御部11(図1及び図3に図示)はデータサーバ5(図1及び図3に図示)の要求に基づいて時間データ付プラント機器状態デ−タを送信する場合を例示したが、監視制御用ネットワ−ク制御部11がデータサーバ5からの読出し要求無しでデータサーバ5に時間データ付プラント機器状態デ−タを送信しても良く、その一事例を図10に示してある。
【0087】
図10は実施の形態9の処理(図9)に、監視制御用ネットワ−ク制御部11がデータサーバ5からコントロ−ラ1〜1n(図1及び図3に図示)のバッファメモリ13(図1及び図3に図示)内の時間データ付プラント機器状態デ−タの読出し要求を一定時間受信しなかった場合の処理を追加した場合の動作を説明する図である。なお、プラント監視制御システム全体のシステム構成は、上述の図1に示すこの発明の実施形態1と同じ構成であるので図示を省略してある。
【0088】
図10において、監視制御用ネットワ−ク制御部11は、監視制御用ネットワ−ク6を介してデータサーバ5から時間データ付プラント機器状態デ−タ読出し要求を一定時間受信しなかった場合には(ステップST101)、バッファメモリ13内のデータを検索する(ステップST102)。監視制御用ネットワ−ク制御部11はデータサーバ5に未送信の時間データ付プラント機器状態デ−タを検出した場合には(ステップST103)、バッファメモリ13から未送信のデータを読出し(ステップST104)、データサーバ5に監視制御用ネットワ−ク6を介して送信する(ステップST96)。なお、監視制御用ネットワ−ク制御部11は、データサーバ5からの要求で時間付プラント機器状態デ−タをバッファメモリ13から読み出した場合には、ポインタ2(図8の1322)の移動操作を行い(ステップST951)、データを読み出したバッファメモリ13内の保存領域を全て解放する。
【0089】
また、上記では一定時間データサーバ5からの読出し要求がなかった場合に上記処理を行うとしたが、コントロ−ラ1〜1nのバッファメモリ13の時間データ付プラント機器状態デ−タ保存可能領域がなくなった場合、あるいは残り少なくなった場合に、上記処理を行っても良い。
【0090】
図11は、上記の処理(図10)に、コントロ−ラ1〜1n(図1及び図3に図示)のバッファメモリ13(図1及び図3に図示)内の保存可能領域を調べ、保存可能領域がなくなった場合、または残り少なくなった場合に(ステップST111)、バッファメモリ13からデータサーバ5(図1及び図3に図示)に未送信の時間データ付制御用データを読出し(ステップST104)、データサーバ5に監視制御用ネットワ−ク6(図1及び図3に図示)を介して送信する処理を追加した場合の監視制御用ネットワ−ク制御部11(図1及び図3に図示)のデータ送信処理の動作を示す図である。上記追加の処理以外の処理は上述の図9及び図10と同じ処理であるため動作説明は省略する。
【0091】
なお、この発明の実施の形態10は、上記図1と関連付けてプラント監視制御システムの全体システムとして換言すれば、監視側の表示装置4と、監視制御用ネットワ−ク6を介して上記監視側の表示装置4に接続されたデータサーバ5と、上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記表示装置4並びに上記データサーバ5に接続されプラント側に設置されたコントローラ1〜1nと、上記コントローラ1〜1nにプラント機器側伝送路3を介して接続されプラント機器7〜7n近傍に設けられたデータ入力カード2〜2nとを備え、上記データサーバ5は、コントローラ1〜1nからプラント機器状態デ−タを読出し保存する記憶部51と上記表示装置4からの要求で上記プラント機器状態デ−タを上記記憶部51から読出し上記表示装置4に送信する検索部52とを有し、上記コントローラ1〜1nは、上記監視制御用ネットワ−ク6を介した通信を制御する監視制御用ネットワ−ク制御部11と上記プラント機器側伝送路3を介した通信を制御するIO通信制御部14と上記データ入力カード2〜2nから読み出したプラント機器状態デ−タを一時的に保存するバッファメモリ13と上記プラント機器状態デ−タの変化を検出し上記監視制御用ネットワ−ク制御部11経由で上記表示装置4並びにデータサーバ5に状態変化発生を通知する状変検出部12とを有し、上記データ入力カード2〜2nは、対応するプラント機器7〜7nからプラント機器状態デ−タを読み出すデータ入力部21と読み出したプラント機器状態デ−タに時間データを付加する時間管理部22と時間管理部22に正確な時間を設定する時間設定部23とを有し、上記表示装置4は、監視制御用ネットワ−ク6を介してコントローラ1〜1n内のバッファメモリ13からプラント機器状態デ−タを読み出して表示するリアルタイムデータ表示部41と上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記データサーバ5の検索部52から任意のプラント機器状態デ−タを読み出して表示する任意データ表示部42と上記バッファメモリ13の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記バッファメモリ13に設定し上記状変検出部12の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記状変検出部12に設定する操作入力部43とを有しているプラント監視制御システムにおいて、上記コントロ−ラ1〜1nの監視制御用ネットワ−ク制御部11が、データサーバ5に未送信の上記コントロ−ラ1〜1nのバッファメモリ13内の時間データ付プラント機器状態デ−タを上記バッファメモリ13から読出し、上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記データサーバ5に送信するものである。
【0092】
この発明の実施の形態10においては、上述のように、監視制御用ネットワ−ク制御部11はデータサーバ5からの時間データ付プラント機器状態デ−タ読出し要求が一定時間こなかった場合に、バッファメモリ13からデータサーバ5に未送信の時間データ付プラント機器状態デ−タを読出し、監視制御用ネットワ−ク6を介してデータサーバ5に送信するので、データサーバ5の負荷が高くて読出し要求を送信できなかった場合や、監視制御用ネットワ−ク6の負荷が高くて読出し要求が消失した場合でも、確実にデータサーバ5にバッファメモリ13内の時間データ付プラント機器状態デ−タを取りこぼすことなく保存できる。
【0093】
これにより、表示装置4が自身の高負荷や監視制御用ネットワ−ク6の高負荷等でコントローラ1内のバッファメモリ13から時間データ付プラント機器状態デ−タを読み出せなかった場合でも、データサーバ5が保存しているデータを使用することで、正確な時間でプラント機器状態デ−タを表示することができるので、精度の高いプラント監視制御システムを実現することができる。
【0094】
実施の形態11.
上述のこの発明の実施の形態1では、状変検出部12(図1及び図12に図示)はバッファメモリ13(図1及び図12に図示)内の時間データ付プラント機器状態デ−タを監視するとしたが、バッファメモリ13内のデータとIO通信制御部(図1及び図12に図示)14内のデータとを監視し、状変を検出しても良く、その一事例を図12に示してある。なお、プラント監視制御システム全体のシステム構成は、上述の図1に示すこの発明の実施形態1と同じ構成であるので図示を省略してある。
【0095】
図12において、状変検出部12(図1、図3及び図12に図示)は、IO通信制御部14(図1、図3及び図12に図示)内のデータ入力部21(図1〜図4に図示)から読み出した時間データ付プラント機器状態デ−タとコントロ−ラ1〜1n(図1及び図3に図示)のバッファメモリ13(図1、図3及び図12に図示)内の最新の時間データ付プラント機器状態デ−タとを監視、即ち比較し、その変化が予め設定されていた制限値を超えた(状変発生した)場合には、そのデータと状変内容(状変発生通知)とを監視制御用ネットワ−ク制御部11(図1、図3及び図12に図示)に渡す。監視制御用ネットワ−ク制御部11は、状変検出部12から状変発生通知を受けたら、その状変発生通知(状変内容とそのデータ)を監視制御用ネットワ−ク6(図1及び図3に図示)を介して表示装置4(図1及び図3に図示)並びにデータサーバ5(図1及び図3に図示)に送信する。
【0096】
状変発生通知を受信した表示装置4は、オペレータ等にその状変内容を知らせるために、端末等に状変内容を表示する。また、データサーバ5は、受信した状変内容を保存し、オペレータ等による表示装置4からの要求時に状変内容を読み出せるようにしてある。
【0097】
なお、上記では、プラント機器状態データの変化量増大異常を例に動作を説明したが、これ以外の状変、例えば、予め設定した値を超えた場合、予め設定した値を下回った場合、非数エラー等であってもよい。また、非数エラー発生の場合等は状変発生通知のみを表示装置4並びにデータサーバ5に送信するだけで、バッファメモリ13への保存作業は行わない等の処置も可能である。
【0098】
なお、この発明の実施の形態11は、上記図1と関連付けてプラント監視制御システムの全体システムとして換言すれば、監視側の表示装置4と、監視制御用ネットワ−ク6を介して上記監視側の表示装置4に接続されたデータサーバ5と、上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記表示装置4並びに上記データサーバ5に接続されプラント側に設置されたコントローラ1〜1nと、上記コントローラ1〜1nにプラント機器側伝送路3を介して接続されプラント機器7〜7n近傍に設けられたデータ入力カード2〜2nとを備え、上記データサーバ5は、コントローラ1〜1nからプラント機器状態デ−タを読出し保存する記憶部51と上記表示装置4からの要求で上記プラント機器状態デ−タを上記記憶部51から読出し上記表示装置4に送信する検索部52とを有し、上記コントローラ1〜1nは、上記監視制御用ネットワ−ク6を介した通信を制御する監視制御用ネットワ−ク制御部11と上記プラント機器側伝送路3を介した通信を制御するIO通信制御部14と上記データ入力カード2〜2nから読み出したプラント機器状態デ−タを一時的に保存するバッファメモリ13と上記プラント機器状態デ−タの変化を検出し上記監視制御用ネットワ−ク制御部11経由で上記表示装置4並びにデータサーバ5に状態変化発生を通知する状変検出部12とを有し、上記データ入力カード2〜2nは、対応するプラント機器7〜7nからプラント機器状態デ−タを読み出すデータ入力部21と読み出したプラント機器状態デ−タに時間データを付加する時間管理部22と時間管理部22に正確な時間を設定する時間設定部23とを有し、上記表示装置4は、監視制御用ネットワ−ク6を介してコントローラ1〜1n内のバッファメモリ13からプラント機器状態デ−タを読み出して表示するリアルタイムデータ表示部41と上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記データサーバ5の検索部52から任意のプラント機器状態デ−タを読み出して表示する任意データ表示部42と上記バッファメモリ13の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記バッファメモリ13に設定し上記状変検出部12の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記状変検出部12に設定する操作入力部43とを有しているプラント監視制御システムにおいて、上記コントロ−ラ1〜1nの状変検出部12が、上記コントロ−ラ1〜1nのバッファメモリ13内の時間データ付プラント機器状態デ−タと上記コントロ−ラ1〜1nのIO通信制御部14が読み出した時間データ付プラント機器状態デ−タとを監視し、その状態の変化を検出した場合には、その状変情報を上記監視制御用ネットワーク6と上記監視制御用ネットワ−ク制御部11とを経由して、データサーバ5と上記表示装置4とに送信するものである。
【0099】
この発明の実施の形態11においては、上述のように、状変検出部12はバッファメモリ13内の時間データ付プラント機器状態デ−タだけでなく、IO通信制御部14内の最新の時間データ付プラント機器状態デ−タも監視しているので、非数エラー発生の場合等はバッファメモリ13に保存する作業と並行して状変発生通知を表示装置4並びにデータサーバ5に送信することができる。
【0100】
これにより、状変内容によってはバッファメモリ13への保存作業を行わない等の処置が可能で、バッファメモリ13を解放する処理(上記この発明の実施例8)の処理効率を上げることができたり、バッファメモリ13内にデータを保存しないので制御ネットワーク6を介したコントローラ1から表示装置4並びにデータサーバ5への時間データ付プラント機器状態デ−タの送信量を削減できる等により、プラント監視制御システムの処理効率を上げることができる。
【0101】
実施の形態12.
上述のこの発明の実施の形態1では、データサーバ5(図1に図示)内の記憶部51(図1に図示)の具体的動作については言及しなかったが、上記記憶部51がデータ読出し要求を送信して、コントローラ1〜1n(図1、図3及び図13に図示)内のバッファメモリ13(図1、図3及び図13に図示)からデータを読み出しても良く、その一事例を図13に示してある。なお、プラント監視制御システム全体のシステム構成は、上述の図1に示すこの発明の実施形態1と同じ構成であるので図示を省略してある。
【0102】
図13により、まず、データサーバ5(図1、図3及び図13に図示)内の記憶部51(図1、図3及び図13に図示)がコントローラ1〜1n(図1、図3及び図13に図示)内のバッファメモリ13(図1、図3及び図13に図示)から時間データ付プラント機器状態デ−タを読み出す場合の動作について説明する(図13の実線矢印部分)。
A1.記憶部51は、データサーバ5に未送信の時間データ付プラント機器状態
デ−タを送信させるための要求を作成し、監視制御用ネットワ−ク6を介してコントローラ1内の監視制御用ネットワ−ク制御部11に送信する。
A2.監視制御用ネットワ−ク制御部11は、上記記憶部51からの要求を受信したら、その要求に基づいてデータバッファメモリ13から時間データ付プラント機器状態デ−タを読出し、
A3.監視制御用ネットワ−ク6を介してデータサーバ5内の記憶部51に送信する。記憶部51は受信した時間データ付プラントデータを保存する。
【0103】
なお、上述のこの発明の実施の形態10に記載の通り、監視制御用ネットワ−ク制御部11から未受信の時間データ付プラント機器状態デ−タを受信した場合も、記憶部51はその受信データを保存することは言うまでもない。
【0104】
また、上述のこの発明の実施の形態11では、状変検出部12が検出した状変発生通知を監視制御用ネットワ−ク制御部11が監視制御用ネットワ−ク6を介して通知した場合の記憶部51の具体的動作について言及しなかったが、状変発生通知を受信した場合に記憶部51がその状変発生通知内の状変発生データを保存しても良い。
【0105】
図13の点線矢印部分は、状変検出部12から記憶部51に状変発生通知が送信される場合の動作である。
B1.状変検出部12は時間データ付プラント機器状態デ−タの状変を検出した場合には、状変発生通知を生成し、監視制御用ネットワ−ク制御部11に渡す。
B2.監視制御用ネットワ−ク11は状変発生通知を受けた場合には、監視制御用ネットワ−ク6を介して表示装置4と記憶部51に状変発生通知を送信する。記憶部51は、状変発生通知を受信したら、状変内容と時間等の状変発生データを抽出し保存する。
【0106】
なお、記憶部51に保存するプラント機器状態デ−タ並びに状変発生データにはデータ入力部21や状変検出部12で付加した時間データの他に、任意の時間データ、例えば西暦、月、日、時、分、秒等の時間データを付加しても良い。
【0107】
なお、この発明の実施の形態12は、上記図1と関連付けてプラント監視制御システムの全体システムとして換言すれば、監視側の表示装置4と、監視制御用ネットワ−ク6を介して上記監視側の表示装置4に接続されたデータサーバ5と、上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記表示装置4並びに上記データサーバ5に接続されプラント側に設置されたコントローラ1〜1nと、上記コントローラ1〜1nにプラント機器側伝送路3を介して接続されプラント機器7〜7n近傍に設けられたデータ入力カード2〜2nとを備え、上記データサーバ5は、コントローラ1〜1nからプラント機器状態デ−タを読出し保存する記憶部51と上記表示装置4からの要求で上記プラント機器状態デ−タを上記記憶部51から読出し上記表示装置4に送信する検索部52とを有し、上記コントローラ1〜1nは、上記監視制御用ネットワ−ク6を介した通信を制御する監視制御用ネットワ−ク制御部11と上記プラント機器側伝送路3を介した通信を制御するIO通信制御部14と上記データ入力カード2〜2nから読み出したプラント機器状態デ−タを一時的に保存するバッファメモリ13と上記プラント機器状態デ−タの変化を検出し上記監視制御用ネットワ−ク制御部11経由で上記表示装置4並びにデータサーバ5に状態変化発生を通知する状変検出部12とを有し、上記データ入力カード2〜2nは、対応するプラント機器7〜7nからプラント機器状態デ−タを読み出すデータ入力部21と読み出したプラント機器状態デ−タに時間データを付加する時間管理部22と時間管理部22に正確な時間を設定する時間設定部23とを有し、上記表示装置4は、監視制御用ネットワ−ク6を介してコントローラ1〜1n内のバッファメモリ13からプラント機器状態デ−タを読み出して表示するリアルタイムデータ表示部41と上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記データサーバ5の検索部52から任意のプラント機器状態デ−タを読み出して表示する任意データ表示部42と上記バッファメモリ13の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記バッファメモリ13に設定し上記状変検出部12の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記状変検出部12に設定する操作入力部43とを有しているプラント監視制御システムにおいて、上記デ−タサ−バ5の記憶部51が、上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記コントローラ1〜1nの監視制御用ネットワ−ク制御部11から上記コントロ−ラ1〜1nのバッファメモリ13内の時間データ付プラント機器状態デ−タを受信し保存すると共に、上記監視制御用ネットワ−ク6と上記監視制御用ネットワ−ク制御部11を介して上記コントロ−ラ1〜1nの状変検出部12から受信した状変情報を保存するものである。
【0108】
この発明の実施の形態12においては、上述のように、データサーバ5内の記憶部51は、コントローラ1内のバッファメモリ13に保存している時間データ付プラント機器状態デ−タを、読み出し要求を送信して読み出し保存する方法と、監視制御用ネットワ−ク制御部11が自発的に送信してくるデータサーバ5に未送信の時間データ付プラント機器状態デ−タを保存する方法を併用することができる。
【0109】
これにより、記憶部51はコントローラ1内のバッファメモリ13に保存している時間データ付プラント制御データを取りこぼすことなく保存することができ、表示装置4が任意の時点の時間データ付プラント制御データを必要とした場合でも提供することができるので、プラント監視制御システムは精度の高いプラント制御を実現することができる。
【0110】
実施の形態13.
上述のこの発明の実施の形態1では、データサーバ5(図1に図示)内の検索部52(図1に図示)の具体的動作については言及しなかったが、表示装置4(図1、図3及び図14に図示)から検索条件を記述した要求を受取り、その要求に基づいてデータサーバ5(図1、図3及び図14に図示)内の記憶部51(図1、図3及び図14に図示)に保存されている時間データ付プラント機器状態デ−タと状変発生データを検索しても良く、その一事例を図14に示してある。なお、プラント監視制御システム全体のシステム構成は、上述の図1に示すこの発明の実施形態1と同じ構成であるので図示を省略してある。
【0111】
図14は、検索部52(図1、図3及び図14に図示)がデ−タサ−バ5(図1、図3及び図14に図示)内の記憶部51(図1、図3及び図14に図示)に保存されているデータの検索動作を示すイメージ図で、同図において、記憶部51の補助記憶装置511は、例えばハードディスクドライブで、コントローラ1(図1及び図3に図示)内の監視制御用ネットワ−ク制御部11(図1及び図3に図示)から監視制御用ネットワ−ク6(図1及び図3に図示)を介して受信したデータは全てこの補助記憶装置511に保存される。521は表示装置4(図1及び図3に図示)から前記監視制御用ネットワ−ク6を介して受信した要求、即ち検索条件のイメージである。
【0112】
以下、図14の検索動作について説明する。
C1.表示装置4は、デ−タ読み出し要求を監視制御用ネットワ−ク6経由で検索部52に送信する。
C2.検索部52は、表示装置4から受信した検索条件521を要求No.毎に解釈し、その条件に適合する時間データ付プラント機器状態デ−タ並びに状変発生データを記憶部51に要求する。
C3.記憶部51は検索部52の読出し要求に基づいて補助記憶装置511から該当するデータを読み出し、検索部52に送る。
C4.検索部52は記憶部51から受取ったデータを要求No.毎に整列し、監視制御用ネットワ−ク6を介して表示装置4に送信する。
【0113】
なお、図14では検索条件521を表形式のイメージで示したが、例えばXML(eXtensible Markup Language)等の標準言語で記述しても良い。
【0114】
なお、この発明の実施の形態13は、上記図1と関連付けてプラント監視制御システムの全体システムとして換言すれば、監視側の表示装置4と、監視制御用ネットワ−ク6を介して上記監視側の表示装置4に接続されたデータサーバ5と、上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記表示装置4並びに上記データサーバ5に接続されプラント側に設置されたコントローラ1〜1nと、上記コントローラ1〜1nにプラント機器側伝送路3を介して接続されプラント機器7〜7n近傍に設けられたデータ入力カード2〜2nとを備え、上記データサーバ5は、コントローラ1〜1nからプラント機器状態デ−タを読出し保存する記憶部51と上記表示装置4からの要求で上記プラント機器状態デ−タを上記記憶部51から読出し上記表示装置4に送信する検索部52とを有し、上記コントローラ1〜1nは、上記監視制御用ネットワ−ク6を介した通信を制御する監視制御用ネットワ−ク制御部11と上記プラント機器側伝送路3を介した通信を制御するIO通信制御部14と上記データ入力カード2〜2nから読み出したプラント機器状態デ−タを一時的に保存するバッファメモリ13と上記プラント機器状態デ−タの変化を検出し上記監視制御用ネットワ−ク制御部11経由で上記表示装置4並びにデータサーバ5に状態変化発生を通知する状変検出部12とを有し、上記データ入力カード2〜2nは、対応するプラント機器7〜7nからプラント機器状態デ−タを読み出すデータ入力部21と読み出したプラント機器状態デ−タに時間データを付加する時間管理部22と時間管理部22に正確な時間を設定する時間設定部23とを有し、上記表示装置4は、監視制御用ネットワ−ク6を介してコントローラ1〜1n内のバッファメモリ13からプラント機器状態デ−タを読み出して表示するリアルタイムデータ表示部41と上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記データサーバ5の検索部52から任意のプラント機器状態デ−タを読み出して表示する任意データ表示部42と上記バッファメモリ13の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記バッファメモリ13に設定し上記状変検出部12の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記状変検出部12に設定する操作入力部43とを有しているプラント監視制御システムにおいて、上記コントロ−ラ1〜1nのバッファメモリ13内の時間データ付プラント機器状態デ−タを受信し保存するデ−タサ−バ5の検索部52が、上記コントロ−ラ1〜1nの監視制御用ネットワ−ク制御部11を介して受信した上記表示装置4からの要求に基づき上記デ−タサ−バ5の記憶部51から時間データ付プラント機器状態デ−タを読出し、読み出した時間データ付プラント機器状態デ−タが監視制御用ネットワ−ク6を介して上記表示装置4に送信されるものである。
【0115】
この発明の実施の形態13においては、上述のように、データサーバ5内の検索部52は、表示装置4等の要求元から受けた検索条件に基づいて記憶部51から必要なデータを取り出し、その結果を送り返すことができる。また、検索条件を
XML等の標準言語で記述することもできる。
【0116】
これにより、表示装置4等の要求元は必要なデータを容易にデータサーバ5から取り出すことができ、表示装置を操作するオペレータが必要とする表示画面を容易に作成できるので、プラント制御システムは精度の高いプラント監視制御を実現することができる。
【0117】
実施の形態14.
上述のこの発明の実施の形態1、実施の形態9、及び実施の形態11では、リアルタイムデータを表示する場合の表示装置4(図1及び図3に図示)の具体的動作について言及しなかったが、表示装置4内のリアルタイムデータ表示部41(図1、図3及び図15に図示)が読み出し要求を生成しても良く、また、コントローラ1〜1n(図1、図3及び図15に図示)からの状変発生通知をリアルタイムデータ表示部41が受信しても良く、その一事例を図15に示してある。
【0118】
図15はこの発明の実施の形態14を示す図で、リアルタイムデータ表示部41(図1、図3及び図15に図示)がリアルタイムデータを表示する動作例を説明する図である。なお、プラント監視制御システム全体のシステム構成は、上述の図1に示すこの発明の実施形態1と同じ構成であるので図示を省略してある。
【0119】
まず、リアルタイムデータを表示する動作について説明する。リアルタイムデータ表示部41は、コントローラ1からデータを読み出すための要求を作成し、監視制御用ネットワ−ク6(図1及び図3に図示)経由でコントローラ1内の監視制御用ネットワ−ク制御部11(図1、図3及び図15に図示)に送信する。監視制御用ネットワ−ク制御部11は受信した要求に基づいてバッファメモリ13(図1、図3及び図15に図示)から時間データ付プラント機器状態デ−タを読出し、監視制御用ネットワ−ク6を介してリアルタイムデータ表示部41に送信する。リアルタイムデータ表示部41は受信した時間データ付プラント機器状態デ−タを時間データに基づいて表示する。
【0120】
次に、状変発生時の状変発生データを表示する場合の動作について説明する。前述のこの発明の実施の形態11で説明した通り、コントローラ1内の状変検出部12は、状変を検出した場合には監視制御用ネットワ−ク制御部11経由で監視制御用ネットワ−ク6を介して状変発生通知を表示装置4とデータサーバ5(図1、図3及び図15に図示)に送信する。リアルタイムデータ表示部41が、この状変発生通知を受信し、その状変発生データを表示する。
【0121】
なお、リアルタイムデータ表示部41が監視制御用ネットワ−ク制御部11に出す読出し要求は、バッファメモリ13に保存されている最新のプラント機器状態デ−タの読出し要求であってもよいし、読み出していないプラント機器状態デ−タ全てを読み出す要求であっても良い。
【0122】
なお、この発明の実施の形態14は、上記図1と関連付けてプラント監視制御システムの全体システムとして換言すれば、監視側の表示装置4と、監視制御用ネットワ−ク6を介して上記監視側の表示装置4に接続されたデータサーバ5と、上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記表示装置4並びに上記データサーバ5に接続されプラント側に設置されたコントローラ1〜1nと、上記コントローラ1〜1nにプラント機器側伝送路3を介して接続されプラント機器7〜7n近傍に設けられたデータ入力カード2〜2nとを備え、上記データサーバ5は、コントローラ1〜1nからプラント機器状態デ−タを読出し保存する記憶部51と上記表示装置4からの要求で上記プラント機器状態デ−タを上記記憶部51から読出し上記表示装置4に送信する検索部52とを有し、上記コントローラ1〜1nは、上記監視制御用ネットワ−ク6を介した通信を制御する監視制御用ネットワ−ク制御部11と上記プラント機器側伝送路3を介した通信を制御するIO通信制御部14と上記データ入力カード2〜2nから読み出したプラント機器状態デ−タを一時的に保存するバッファメモリ13と上記プラント機器状態デ−タの変化を検出し上記監視制御用ネットワ−ク制御部11経由で上記表示装置4並びにデータサーバ5に状態変化発生を通知する状変検出部12とを有し、上記データ入力カード2〜2nは、対応するプラント機器7〜7nからプラント機器状態デ−タを読み出すデータ入力部21と読み出したプラント機器状態デ−タに時間データを付加する時間管理部22と時間管理部22に正確な時間を設定する時間設定部23とを有し、上記表示装置4は、監視制御用ネットワ−ク6を介してコントローラ1〜1n内のバッファメモリ13からプラント機器状態デ−タを読み出して表示するリアルタイムデータ表示部41と上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記データサーバ5の検索部52から任意のプラント機器状態デ−タを読み出して表示する任意データ表示部42と上記バッファメモリ13の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記バッファメモリ13に設定し上記状変検出部12の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記状変検出部12に設定する操作入力部43とを有しているプラント監視制御システムにおいて、上記表示装置4のリアルタイムデータ表示部41が、監視制御用ネットワ−ク6を介して上記コントロ−ラ1〜1nの監視制御用ネットワ−ク制御部11から上記コントロ−ラ1〜1nのバッファメモリ13内の時間データ付プラント機器状態デ−タを受信して表示し、上記監視制御用ネットワ−ク6と上記監視制御用ネットワ−ク制御部11を介して上記コントロ−ラ1〜1nの状変検出部12から受信した状変情報を表示するものである。
【0123】
この発明の実施の形態14においては、上述のように、表示装置4内のリアルタイムデータ表示部41は、作成した読出し要求に基づいてコントローラ1から時間データ付プラント機器状態デ−タを返すことができる。また、コントローラ1が状変検出した時点で送信してくる状変発生通知を受信することもできる。
【0124】
これにより、表示装置4は正確な時間でプラント機器状態デ−タを表示することができ、また、プラント制御データの状変もリアルタイムに表示することができるので、プラント制御システムは精度の高いプラント監視制御を実現することができる。
【0125】
実施の形態15.
上述のこの発明の実施の形態1並びに実施の形態13では、データサーバ5(図1及び図14に図示)内のデータを表示する場合の表示装置4(図1及び図14に図示)の具体的動作について言及しなかったが、表示装置4内の任意データ表示部42(図1、図3及び図16に図示)が読出し要求を作成しても良く、その一事例をこの発明の実施の形態15として示してある。
【0126】
図16はこの発明の実施の形態15を示す図で、任意データ表示部42(図1、図3及び図16に図示)がデータサーバ5(図1、図3及び図16に図示)から任意のデータを読み出す場合の動作を説明する図である。なお、プラント監視制御システム全体のシステム構成は、上述の図1に示すこの発明の実施形態1と同じ構成であるので図示を省略してある。
【0127】
図16において、521は任意データ表示部52がデータサーバ5からデータを読み出す要求、即ち検索条件である。
【0128】
任意データ表示部42は、オペレータ等の指示に基づき、データサーバ5から表示に必要なデータを読み出すための検索条件521を作成し、監視制御用ネットワ−ク6を介してデータサーバ5内の検索部52に送信する。検索部52は、任意データ表示部42から受信した検索条件521を要求No.毎に解釈し、その条件に適合する時間データ付プラント機器状態デ−タ並びに状変発生データを記憶部51に要求する。記憶部51は検索部52の読出し要求に基づいて補助記憶装置511から該当するデータを読み出し、検索部52に送る。検索部52は記憶部51から受取ったデータを要求No.毎に整列し、監視制御用ネットワ−ク6を介して任意データ表示部42に送信する。任意データ表示部42は受信したデータを表示する。
【0129】
なお、任意データ表示部42が検索部52に出す読出し要求は、記憶部51が保存しているプラント機器状態デ−タを任意の条件、例えば日時を指定する、あるいは特定の状変を検出した時のプラント機器状態デ−タを指定する等の条件で読み出す要求であっても良い。
【0130】
また、任意データ表示部42がデータを表示する形式は、オペレータ等の指示によって決まるもので、例えば横軸に時間、縦軸にプラント機器状態デ−タをとった時系列形式でも良いし、状変発生時の情報を詳細に表示するものであっても良い。
【0131】
なお、この発明の実施の形態15は、上記図1と関連付けてプラント監視制御システムの全体システムとして換言すれば、監視側の表示装置4と、監視制御用ネットワ−ク6を介して上記監視側の表示装置4に接続されたデータサーバ5と、上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記表示装置4並びに上記データサーバ5に接続されプラント側に設置されたコントローラ1〜1nと、上記コントローラ1〜1nにプラント機器側伝送路3を介して接続されプラント機器7〜7n近傍に設けられたデータ入力カード2〜2nとを備え、上記データサーバ5は、コントローラ1〜1nからプラント機器状態デ−タを読出し保存する記憶部51と上記表示装置4からの要求で上記プラント機器状態デ−タを上記記憶部51から読出し上記表示装置4に送信する検索部52とを有し、上記コントローラ1〜1nは、上記監視制御用ネットワ−ク6を介した通信を制御する監視制御用ネットワ−ク制御部11と上記プラント機器側伝送路3を介した通信を制御するIO通信制御部14と上記データ入力カード2〜2nから読み出したプラント機器状態デ−タを一時的に保存するバッファメモリ13と上記プラント機器状態デ−タの変化を検出し上記監視制御用ネットワ−ク制御部11経由で上記表示装置4並びにデータサーバ5に状態変化発生を通知する状変検出部12とを有し、上記データ入力カード2〜2nは、対応するプラント機器7〜7nからプラント機器状態デ−タを読み出すデータ入力部21と読み出したプラント機器状態デ−タに時間データを付加する時間管理部22と時間管理部22に正確な時間を設定する時間設定部23とを有し、上記表示装置4は、監視制御用ネットワ−ク6を介してコントローラ1〜1n内のバッファメモリ13からプラント機器状態デ−タを読み出して表示するリアルタイムデータ表示部41と上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記データサーバ5の検索部52から任意のプラント機器状態デ−タを読み出して表示する任意データ表示部42と上記バッファメモリ13の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記バッファメモリ13に設定し上記状変検出部12の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記状変検出部12に設定する操作入力部43とを有しているプラント監視制御システムにおいて、上記表示装置4の任意データ表示部42が、コントロ−ラ1〜1nのバッファメモリ13から時間データ付プラント機器状態デ−タを読み出して保存しているデ−タサ−バ5の検索部52に監視制御用ネットワ−ク6を介して要求を送信し、その要求に基づいて上記検索部52が検索した情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記検索部52から受信して表示するものである。
【0132】
この発明の実施の形態15においては、上述のように、表示装置4内の任意データ表示部42は、オペレータ等の指示に基づいて作成した要求を使用してデータサーバ5から必要なデータを読み出すので、データサーバ5が保存している時間データ付プラント機器状態デ−タ並びに状変発生データを自由に読み出すことができる。
【0133】
これにより、表示装置4はオペレータ等が要求しているデータを要求している形式で表示できるので、オペレータ等はプラント制御を効率良く行うことができ、プラント監視制御システムは精度の高いプラント監視制御を実現することができる。
【0134】
【発明の効果】
この発明によるプラント監視制御システムは、上述のように、複数のプラント機器で計測されて出力されるプラント機器状態アナログ信号をデジタル信号に変換し、コントロ−ラを通じて上記デジタル信号に基づいて上記各プラント機器の状態を表示装置に表示すると共に、上記表示装置からの制御指令により上記コントロ−ラを通じて上記各プラント機器を制御するプラント監視制御システムにおいて、上記デジタル信号の信号系の上記各プラント機器側の最上流で時間デ−タ付プラント機器状態デ−タを生成し、上記表示装置で当該時間デ−タ付プラント機器状態デ−タを上記コントロ−ラを通じて入力し上記時間デ−タ付プラント機器状態デ−タに基づき時間に関連付けたプラント機器状態の表示を行うので、
コントローラやプラント機器の増設や運転台数の増加あるいプラント機器の負荷自体が大きくなる等の要因により負荷が増えるなどにより監視制御用ネットワ−クの負荷が増大し、プラント機器状態デ−タのデ−タ量が増大することによりコントローラから表示装置へのプラント機器状態デ−タの送信が滞ったとしても、プラント機器状態デ−タには、デジタルデ−タのプラント機器側の最上流部で時間データが付加されているので、上記コントローラから上記表示装置へのプラント機器状態デ−タの送信の滞り(送信遅れ)とは無関係に、或いは上記コントローラ1〜1nへのプラント機器状態デ−タの送信の滞り(送信遅れ)とは無関係に、表示装置内のリアルタイムデータ表示装置は正しい時間でプラント機器状態デ−タを表示させることが可能となり精度の高いプラント監視制御を実現することができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態2で用いられる時間管理部の構成図である。
【図3】この発明の実施の形態3で用いられる時間設定部の構成図である。
【図4】この発明の実施の形態4で用いられる時間設定データ生成機能付時間設定部の構成図である。
【図5】この発明の実施の形態5で用いられるIO通信制御部の動作を示す図である。
【図6】この発明の実施の形態6で用いられるデータ入力部の動作を示す図である。
【図7】この発明の実施の形態7で用いられるバッファメモリへのデータ保存イメージを示す図である。
【図8】この発明の実施の形態8で用いられるバッファメモリへのデータ保存イメージを示す図である。
【図9】この発明の実施の形態9で用いられる監視制御用ネットワ−ク制御部の動作を示す図である。
【図10】この発明の実施の形態10で用いられる監視制御用ネットワ−ク制御部の動作を示す図である。
【図11】この発明の実施の形態10で用いられるバッファメモリの空き領域量を確認する機能を付加した監視制御用ネットワ−ク制御部の動作を示す図である。
【図12】この発明の実施の形態11で用いられる状変検出部の動作を示す図である。
【図13】この発明の実施の形態12で記憶部の動作を示す図である。
【図14】この発明の実施の形態13で用いられる検索部の動作を示す図である。
【図15】この発明の実施の形態14で用いられるリアルタイムデータ表示部の動作を示す図である。
【図16】この発明の実施の形態15で用いられる任意データ表示部の動作を示す図である。
【符号の説明】
1〜1n コントローラ、 11 監視制御用ネットワーク制御部、
12 状変検出部、 13 バッファメモリ、
14 IO通信制御部、 2〜2n データ入力カード、
21 データ入力部、 22 時間管理部、
221 クロック発生回路、 222 計時回路、
223 時間通知回路、 23 時間設定部、
231 時間設定データ生成機能付時間設定部、
2311 基準時間発生要素(GPS計時回路等)、
2312 時間設定データ生成回路、 2313 設定時間生成回路、
3 プラント機器側伝送路、 4 表示装置、
41 リアルタイムデータ表示部、 42 任意データ表示部、
43 操作入力部、 5 データサーバ、
51 記憶部、 52 検索部、
6 監視制御用ネットワ−ク、 7〜7n プラント機器。
【発明の属する技術分野】
この発明は、プラント機器の状態信号をプラント機器側伝送路を介して入力するコントローラに、データサーバ、及び表示装置を監視制御用ネットワ−クで接続してプラントの監視制御を行うプラント監視制御システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の例えば特開2000−10604号公報に示されているプラント制御システムは、プラント全体の統括制御・監視を行うユニット計算機と、各プロセスのデジタル制御を行うプロセス制御計算機と、イベント入力モジュ−ルを組み込んだプロセス計算機と、プロセスデ−タの保存・管理を行うデ−タロガ−とにより構成され、上記プロセス計算機におけるイベント入力モジュ−ルの専用メモリに格納されたタイムスタンプ付きのイベントデ−タを読み出すものである。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−10604号公報(4頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述の特許文献1においては、プラント制御システムの用途や規模、プロセス制御計算機、プロセス計算機、プラント機器の設置場所などは明記されてないが、一般的に発電プラント、工業プラント、大規模水処理プラント等々の大規模プラントにおいては、プラント機器、例えば多数の電動機、バルブ、遮断器、開閉器、ポンプ、空調機、等々、はその種類や台数が多い上、監視対象となるプラント機器の状態、例えば動作状態、温度、電流、電圧、振動、圧力、等々、もその種類や数が多く、監視対象の全点数は数百にも及び、それら機器の状態は相応の計測器のアナログ出力として取り出される。
【0005】
また、上述のような大規模プラントにおいては、一般的にはプラント全体の監視や制御指令を行う表示装置付HMI(Human Machine Interface)装置などは、プラント機器から遠隔地にある監視側に設置され、各プラント機器の各制御用コントロ−ラはプラント側のプラント機器から数10m離れた空気調和された制御機器室内に設置され、各プラント機器の近傍には各機器の各種計測器のアナログ出力を或る程度纏めてデジタル出力するリモ−トI/Oが設けられ、複数個の上記リモ−トI/Oから対応コントロ−ラに対応プラント機器の数10種類の状態信号が送信される。
【0006】
一方、上述の特許文献1におけるプロセス計算機のイベント入力モジュ−ル内の入力信号処理部は、プラント機器の状態信号を、プロセス制御計算機経由で得るのかプラント機器から直接得るのか明記されていない。しかも、前者の場合、後者の場合の何れも、プロセス計算機に至るまでに多数の伝送路を経由するため負荷が大きくなればなるほど、プラントの規模が大きくなればなる程プラント機器の状態信号の伝送遅れが大きく、また多く発生するため、伝送遅れのプラント機器の状態信号にはその実際の出力時刻とタイムスタンプの時刻とが、伝送遅れが生じる毎に伝送遅れ分だけずれるため、監視側でのトレンドグラフやプラント機器の状態信号表示に付随の状態信号発生時刻に、伝送遅れ毎に伝送遅れ分の誤差が生じ、監視/制御指令側で、誤判断をしたり、誤制御指令を行う可能性が生じ得る。
【0007】
この発明は、上述のような従来の実情に鑑みてなされたもので、伝送遅れによる誤差が生じない高精度の監視を可能とし、ひいては的確な判断、的確な制御指令を可能にするプラント監視制御システムを得ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るプラント監視制御システムは、複数のプラント機器で計測されて出力されるプラント機器状態アナログ信号をデジタル信号に変換し、コントロ−ラを通じて上記デジタル信号に基づいて上記各プラント機器の状態を表示装置に表示すると共に、上記表示装置からの制御指令により上記コントロ−ラを通じて上記各プラント機器を制御するプラント監視制御システムにおいて、上記デジタル信号の信号系の上記各プラント機器側の最上流で時間デ−タ付プラント機器状態デ−タを生成し、上記表示装置で当該時間デ−タ付プラント機器状態デ−タを上記コントロ−ラを通じて入力し上記時間デ−タ付プラント機器状態デ−タに基づき時間に関連付けたプラント機器状態の表示を行うものであり、
【0009】
具体的には、それぞれ対応するプラント機器近傍に設けられ当該対応するプラント機器で計測されて出力されるプラント機器状態アナログ信号をデジタル信号に変換し時間デ−タ付プラント機器状態デ−タを生成する複数のデータ入力カードと、
それぞれプラント側の対応するプラント機器から離れた位置に設置され対応する上記データ入力カードの時間デ−タ付プラント機器状態デ−タを保存し対応する上記プラント機器の状態に応じて上記対応するプラント機器を制御すると共に制御指令により上記対応するプラント機器を制御する複数のコントロ−ラと、
プラントから遠隔の監視側に設けられ上記各データ入力カードが生成した上記時間デ−タ付プラント機器状態デ−タを上記コントロ−ラを通じて入力し上記各データ入力カードが生成した上記時間デ−タ付プラント機器状態デ−タに基づき時間に関連付けたプラント機器状態の表示を行うと共に上記コントロ−ラへの上記プラント機器制御指令を出力する表示装置とを備えたものであり、
【0010】
更に具体的には、監視側の表示装置と、監視制御用ネットワ−クを介して上記監視側の表示装置に接続されたデータサーバと、
上記監視制御用ネットワ−クを介して上記表示装置並びに上記データサーバに接続されプラント側に設置されたコントローラと、
上記コントローラにプラント機器側伝送路を介して接続されプラント機器近傍に設けられたデータ入力カードとを備え、
上記データサーバは、コントローラからプラント機器状態デ−タを読出し保存する記憶部と、上記表示装置からの要求で上記プラント機器状態デ−タを上記記憶部から読出し上記表示装置に送信する検索部とを有し、
上記コントローラは、上記監視制御用ネットワ−クを介した通信を制御する監視制御用ネットワ−ク制御部と、上記プラント機器側伝送路を介した通信を制御するIO通信制御部と、上記データ入力カードから読み出したプラント機器状態デ−タを一時的に保存するバッファメモリと、上記プラント機器状態デ−タの変化を検出し上記監視制御用ネットワ−ク制御部経由で上記表示装置並びにデータサーバに状態変化発生を通知する状変検出部とを有し、
上記データ入力カードは、対応するプラント機器からプラント機器状態デ−タを読み出すデータ入力部と、読み出したプラント機器状態デ−タに時間データを付加する時間管理部と、時間管理部に正確な時間を設定する時間設定部とを有し、
上記表示装置は、監視制御用ネットワ−クを介してコントローラ内のバッファメモリからプラント機器状態デ−タを読み出して表示するリアルタイムデータ表示部と、上記監視制御用ネットワ−クを介して上記データサーバの検索部から任意のプラント機器状態デ−タを読み出して表示する任意データ表示部と、上記バッファメモリの設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−クを介して上記バッファメモリに設定し、上記状変検出部の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−クを介して上記状変検出部に設定する操作入力部と、を有しているものである。
【0011】
【発明の実施形態】
実施の形態1.
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。図1はこの発明の実施の形態1を示すブロック図で、プラント制御システムのシステム構成の一例として、プラント制御用の複数台のコントローラ1〜1nと、プラントからのプラント機器状態デ−タを読み出す複数枚のデータ入力カード2〜2nと、これらデータ入力カード2〜2nを対応する上記コントローラ1〜1nに接続するためのプラント機器側伝送路3と、プラント機器状態デ−タを表示するための表示装置4と、プラント機器状態デ−タを保存するためのデータサーバ5と、上記コントローラ1と上記表示装置4及び上記データサーバ5とを接続するための監視制御用ネットワ−ク6と、複数台のプラント機器7〜7nに設けられプラント機器の各種状態、例えば動作状態、温度、電流、電圧、振動、圧力、等々を検出する各種計測器(図示省略)からのプラント機器状態アナログ信号を対応する上記データ入力カード2〜2nに送信する多数の専用アナログ信号伝送路7AO〜
7nAOとを含む構成を示してある。
【0012】
上記コントローラ1は、上記監視制御用ネットワ−ク6を介した通信を制御する監視制御用ネットワ−ク制御部11と、プラント機器状態デ−タの状態変化を検出する状変検出部12と、プラント機器状態デ−タを保存するバッファメモリ13と、上記プラント機器側伝送路3を介した通信を制御するIO通信制御部14とにより構成されている。上記コントローラ1以外の他のコントローラ〜1nも、その内部構成は図示省略してあるが上記コントローラ1と同じ構成である。
【0013】
上記データ入力カード2は、対応するプラント機器7の上記各種計測器(図示省略)が検出するプラント機器状態アナログ信号、即ちプラント機器状態デ−タ、を上記多数の専用アナログ信号伝送路7AOを介して読み出すデータ入力部21と、時間を計時し上記データ入力部21内のプラント機器状態デ−タに時間データを設定する時間管理部22と、上記表示装置4の基準時刻と同一の基準時刻を基準とした経過時間である設定時間を生成し上記時間管理部22に時間を設定する時間設定部23とにより構成され、プラント監視用時間付ディジタルデータを、上記プラントプラント機器側伝送路3を介して上記IO通信制御部14に対して出力する。上記データ入力カード2以外の他のデータ入力カード〜2nも、その内部構成は図示省略してあるが上記データ入力カード2と同じ構成である。
【0014】
上記表示装置4は、上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記コントローラ1からプラント機器状態デ−タを読出し表示するリアルタイムデータ表示部41と、上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記データサーバ5からプラント機器状態デ−タを読み出し表示する任意データ表示部42と、操作入力部43とにより構成されている。
【0015】
なお、上記操作入力部43は、オペレータ等の指示に基づき生成した時間設定データを上記監視制御用ネットワ−ク6、上記コントローラ1、及び上記プラント機器側伝送路3を経由して上記時間設定部23に送信することと、オペレータ等の指示で生成したバッファメモリ設定データを上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記バッファメモリ13に設定することと、オペレータ等の指示で生成した状変検出設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記状変検出部12に設定することとを行うものである。
【0016】
上記データサーバ5は、上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記コントローラ1から受取ったプラント機器状態デ−タを保存する記憶部51と、この記憶部51からプラント機器状態デ−タを読出し上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記任意データ表示部42に送信する検索部52とにより構成されている。
【0017】
次に上述の図1に示したこの発明の実施形態1の動作について説明する。
まず、データ入力カード2内のデータ入力部21は、プラントからプラント機器状態デ−タを読出し、その読出し完了を時間管理部22に通知する。時間管理部22は時間設定部23からの設定時間を基に正確な時間を生成しており、データ入力部21からのプラント機器状態デ−タ読出し完了信号を受けたら、その受信時点の時間をデータ入力部21に通知する。即ち、プラント機器状態デ−タ読出し完了時点の時間をデータ入力部21に通知する。
【0018】
データ入力部21は、時間管理部22から受けた時間をプラント機器状態デ−タに設定し、時間データ付プラント機器状態デ−タとする。コントローラ1内のIO通信制御部14は、プラント機器側伝送路3を介してデータ入力カード2内のデータ入力部21から時間データ付プラント機器状態デ−タを読出し、バッファメモリ13に保存する。データ入力部21、時間管理部22,IO通信制御部14は以上の動作を繰り返し、バッファメモリ13に時間データ付プラント機器状態デ−タを保存していく。
【0019】
次に、表示装置4がリアルタイムデータを読み出す動作について説明する。
監視制御用ネットワ−ク制御部11は、リアルタイム表示部41に送信する時間データ付プラント機器状態デ−タをコントロ−ラ1のバッファメモリ13から読出し、監視制御用ネットワ−ク6を介してリアルタイムデータ表示部41に送信する。時間データ付プラント機器状態デ−タを受信したリアルタイムデータ表示部41は、時間データにしたがってプラント機器状態デ−タを表示する。
【0020】
次に、データサーバ5がプラント機器状態デ−タを読み出す動作について説明する。
監視制御用ネットワ−ク制御部11は、記憶部51に送信する時間データ付プラント機器状態デ−タをバッファメモリ13から読出し、監視制御用ネットワ−ク6を介してデ−タサ−バ5の記憶部51に送信する。記憶部51は、受信した時間データ付プラント機器状態デ−タを保存する。
【0021】
次に、コントロ−ラ1の状変検出部12がプラント機器状態デ−タの状変を検出した場合の動作について説明する。
状態検出部12はバッファメモリ13内の時間データ付プラント機器状態デ−タを監視し、その状態に変化があった場合、例えば予め指定された上限値を超えた場合には、その状変を監視制御用ネットワ−ク制御部11に通知する。監視制御用ネットワ−ク制御部11は状変検出部12から受けた状変通知を監視制御用ネットワ−ク6を介して表示装置4内のリアルタイムデータ表示部41に送信し、表示する。
【0022】
次に、表示装置4がデータサーバ5に保存されているプラント機器状態デ−タを読み出す動作について説明する。
データサーバ5内の検索部52は記憶部51から時間データ付プラント機器状態デ−タを読出し、監視制御用ネットワ−ク6を介して表示装置4内の任意データ表示部42に送信する。時間データ付プラント機器状態デ−タを受信した任意データ表示部42は、時間データと共にプラント機器状態デ−タを表示する。
【0023】
次に、操作入力部43が必要な設定作業を行う場合の動作について説明する。
操作入力部43はオペレータ等の指示に基づき時間設定データを生成し、監視制御用ネットワ−ク6を介してコントローラ1内の監視制御用ネットワ−ク制御部11に送信する。監視制御用ネットワ−ク制御部11は受信した時間設定データをIO通信制御部14に渡し、IO通信制御部14は時間設定データをプラント機器側伝送路3を介してデータ入力カード2内の時間設定部23にダウンロードする。時間設定部23はダウンロードされた時間設定データを時間管理部22に渡す設定時間を生成し、時間管理部22に渡す。
【0024】
また、操作入力部43はオペレータ等の指示に基づきバッファメモリ13のサイズ等のバッファメモリ設定用情報を生成し、監視制御用ネットワ−ク6を介してコントローラ1内の監視制御用ネットワ−ク制御部11に送信する。監視制御用ネットワ−ク制御部11は受信したバッファメモリ設定用情報をバッファメモリ13に設定する。
【0025】
また、操作入力部43はオペレータ等の指示に基づきプラント機器状態デ−タの上限値等の状変検出設定用情報を生成し、監視制御用ネットワ−ク6を介してコントローラ1内の監視制御用ネットワ−ク制御部11に送信する。監視制御用ネットワ−ク制御部11は受信した状変検出設定用情報を状変検出部12に設定する。
【0026】
上記コントロ−ラ1の監視制御用ネットワ−ク制御部11は、例えば上記状変検出部12からの状変(状態変化)出力値が、プラント機器の状態、例えば動作状態、温度、電流、電圧、振動、圧力、等々、が所定範囲内の値となるようにプラント機器側伝送路3を介してプラント機器7〜7nをフィ−ドバック制御やフィ−ドフォ−ワ−ド制御などの設定値に基づく自動制御を行ったり、上記表示装置4の操作入力部43からの制御指令に基づいてプラント機器側伝送路3を介してプラント機器7〜7nを制御したりする。
【0027】
この発明の実施の形態1は、上述のように、複数のプラント機器7〜7nで計測されて出力されるプラント機器状態アナログ信号をデジタル信号に変換し、コントロ−ラ1〜1nを通じて上記デジタル信号に基づいて上記各プラント機器7〜7nの状態を表示装置4に表示すると共に、上記表示装置4からの制御指令により上記コントロ−ラ1〜1nを通じて上記各プラント機器7〜7nを制御するプラント監視制御システムにおいて、上記デジタル信号の信号系の上記各プラント機器側の最上流で時間デ−タ付プラント機器状態デ−タを生成し、上記表示装置4で当該時間デ−タ付プラント機器状態デ−タを上記コントロ−ラ1〜1nを通じて入力し上記時間デ−タ付プラント機器状態デ−タに基づき時間に関連付けたプラント機器状態の表示を行うプラント監視制御システムである。
【0028】
また、この発明の実施の形態1は、上述のように、それぞれ対応するプラント機器7〜7n近傍に設けられ当該対応するプラント機器7〜7nで計測されて出力されるプラント機器状態アナログ信号をデジタル信号に変換し時間デ−タ付プラント機器状態デ−タを生成する複数のデータ入力カード2〜2nと、それぞれプラント側の対応するプラント機器7〜7nから離れた位置に設置され対応する上記データ入力カード2〜2nの時間デ−タ付プラント機器状態デ−タを保存し対応する上記プラント機器7〜7nの状態に応じて上記対応するプラント機器7〜7nを制御すると共に制御指令により上記対応するプラント機器7〜7nを制御する複数のコントロ−ラ1〜1nと、プラントから遠隔の監視側に設けられ上記各データ入力カード2〜2nが生成した上記時間デ−タ付プラント機器状態デ−タを上記コントロ−ラ1〜1nを通じて入力し上記各データ入力カード2〜2nが生成した上記時間デ−タ付プラント機器状態デ−タに基づき時間に関連付けたプラント機器状態の表示を行うと共に上記コントロ−ラ1〜1nへの上記プラント機器制御指令を出力する表示装置4とを備えたプラント監視制御システムである。
【0029】
更にまた、この発明の実施の形態1は、上述のように、監視側の表示装置4と、監視制御用ネットワ−ク6を介して上記監視側の表示装置4に接続されたデータサーバ5と、上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記表示装置4並びに上記データサーバ5に接続されプラント側に設置されたコントローラ1〜1nと、上記コントローラ1〜1nにプラント機器側伝送路3を介して接続されプラント機器7〜7n近傍に設けられたデータ入力カード2〜2nとを備え、上記データサーバ5は、コントローラ1〜1nからプラント機器状態デ−タを読出し保存する記憶部51と上記表示装置4からの要求で上記プラント機器状態デ−タを上記記憶部51から読出し上記表示装置4に送信する検索部52とを有し、上記コントローラ1〜1nは、上記監視制御用ネットワ−ク6を介した通信を制御する監視制御用ネットワ−ク制御部11と上記プラント機器側伝送路3を介した通信を制御するIO通信制御部14と上記データ入力カード2〜2nから読み出したプラント機器状態デ−タを一時的に保存するバッファメモリ13と上記プラント機器状態デ−タの変化を検出し上記監視制御用ネットワ−ク制御部11経由で上記表示装置4並びにデータサーバ5に状態変化発生を通知する状変検出部12とを有し、上記データ入力カード2〜2nは、対応するプラント機器7〜7nからプラント機器状態デ−タを読み出すデータ入力部21と読み出したプラント機器状態デ−タに時間データを付加する時間管理部22と時間管理部22に正確な時間を設定する時間設定部23とを有し、上記表示装置4は、監視制御用ネットワ−ク6を介してコントローラ1〜1n内のバッファメモリ13からプラント機器状態デ−タを読み出して表示するリアルタイムデータ表示部41と上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記データサーバ5の検索部52から任意のプラント機器状態デ−タを読み出して表示する任意データ表示部42と上記バッファメモリ13の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記バッファメモリ13に設定し上記状変検出部12の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記状変検出部12に設定する操作入力部43とを有しているプラント監視制御システムである。
【0030】
この発明の実施の形態1は、上述のように、データ入力カード2にてプラント機器状態デ−タに入力時間を設定し、時間データ付プラント機器状態デ−タとすることができる。これにより、コントローラ1〜1nやプラント機器7〜7nの増設や運転台数の増加あるいプラント機器7〜7nの負荷自体が大きくなる等の要因により負荷が増えるなどにより監視制御用ネットワ−ク6の負荷が増大し、プラント機器状態デ−タのデ−タ量が増大することによりコントローラ1〜1nから表示装置4へのプラント機器状態デ−タの送信が滞ったとしても、プラント機器状態デ−タには、プラント機器近傍のデータ入力カード2においてプラント機器状態のアナログ信号を読み取り当該アナログ信号をデジタルデ−タに変換した時点で、換言すればプラント機器状態のアナログ信号をデジタルデ−タに変換するデータ入力カード2〜2nで、つまりデジタルデ−タの最上流部で、時間データが付加されているので、上記コントローラ1〜1nから上記表示装置4へのプラント機器状態デ−タの送信の滞り(送信遅れ)とは無関係に、或いは多数のデータ入力カード2〜2nから上記コントローラ1〜1nへのプラント機器状態デ−タの送信の滞り(送信遅れ)とは無関係に、表示装置4内のリアルタイムデータ表示装置41は正しい時間でプラント機器状態デ−タを表示させることが可能となり精度の高いプラント監視制御を実現することができる。また、データサーバ5には時間データと共にプラント機器状態デ−タを保存することが可能で、オペレータ等がデータサーバ5内のデータを活用しやすくなるので、プラントの状態の把握が容易となり、より精度の高いプラント監視制御を実現することができる。
【0031】
実施の形態2.
上述のこの発明の実施の形態1では、時間生成と通知の具体的動作について言及しなかったが、時間管理部22が時間設定部23から設定時間を入手し,その設定時間と時間管理部内の計時機能とで時間を生成しても良く、その一事例をこの発明の実施の形態2として示してある。図2はこの発明の実施形態2に用いられる時間管理部22の構成図である。なお、プラント監視制御システム全体のシステム構成は、上述の図1に示すこの発明の実施形態1と同じ構成であるので図示を省略してある。
【0032】
図2において、時間管理部22は、時間生成タイミングを決めるクロックを発生するクロック発生回路221と、このクロック発生回路221からのクロックと上記時間設定部23からの設定時間を基に時間を生成する計時回路222と、上記データ入力部21への時間通知を制御する時間通知回路223とにより構成されている。なお、上記以外の部分は上述のこの発明の実施形態1と同じ構成であるので図示を省略してある。
【0033】
上記クロック発生回路221は、周期Tのクロックを発生し、上記計時回路222に入力する。上記計時回路222は上記時間設定部23から入手する設定時間(時刻)を基準に、上記クロック発生回路221からのクロックの数で時間を生成し、上記時間通知回路223に時間を通知する。上記時間通知回路223は、上記データ入力部21からのプラント機器状態デ−タの読出しが完了すると時間をデータ入力部21に通知する。
【0034】
なお、上記クロック発生回路221が発生するクロックの周期Tはプラント機器状態デ−タに付加する時間の精度を保証可能な値であることはいうまでもない。また、上記では上記データ入力部21からのプラント機器状態デ−タ入力完了通知に対して上記時間通知回路223が時間を上記データ入力部21に通知するとしたが、上記時間通知回路223がリアルタイムにではなく一定周期で上記データ入力部21に時間を通知しても良い。
【0035】
なお、この発明の実施の形態2は、上記図1と関連付けてプラント監視制御システムの全体システムとして換言すれば、監視側の表示装置4と、監視制御用ネットワ−ク6を介して上記監視側の表示装置4に接続されたデータサーバ5と、上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記表示装置4並びに上記データサーバ5に接続されプラント側に設置されたコントローラ1〜1nと、上記コントローラ1〜1nにプラント機器側伝送路3を介して接続されプラント機器7〜7n近傍に設けられたデータ入力カード2〜2nとを備え、上記データサーバ5は、コントローラ1〜1nからプラント機器状態デ−タを読出し保存する記憶部51と上記表示装置4からの要求で上記プラント機器状態デ−タを上記記憶部51から読出し上記表示装置4に送信する検索部52とを有し、上記コントローラ1〜1nは、上記監視制御用ネットワ−ク6を介した通信を制御する監視制御用ネットワ−ク制御部11と上記プラント機器側伝送路3を介した通信を制御するIO通信制御部14と上記データ入力カード2〜2nから読み出したプラント機器状態デ−タを一時的に保存するバッファメモリ13と上記プラント機器状態デ−タの変化を検出し上記監視制御用ネットワ−ク制御部11経由で上記表示装置4並びにデータサーバ5に状態変化発生を通知する状変検出部12とを有し、上記データ入力カード2〜2nは、対応するプラント機器7〜7nからプラント機器状態デ−タを読み出すデータ入力部21と読み出したプラント機器状態デ−タに時間データを付加する時間管理部22と時間管理部22に正確な時間を設定する時間設定部23とを有し、上記表示装置4は、監視制御用ネットワ−ク6を介してコントローラ1〜1n内のバッファメモリ13からプラント機器状態デ−タを読み出して表示するリアルタイムデータ表示部41と上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記データサーバ5の検索部52から任意のプラント機器状態デ−タを読み出して表示する任意データ表示部42と上記バッファメモリ13の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記バッファメモリ13に設定し上記状変検出部12の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記状変検出部12に設定する操作入力部43とを有しているプラント監視制御システムにおいて、上記時間デ−タ付プラント機器状態デ−タは、時間管理部22によって、基準時からの時間を計時または標準時刻を管理し、上記データ入力部がプラントから読み出したプラント機器状態デ−タにプラント機器状態測定時間を示す時間データを付加ことにより生成されるものである。
【0036】
この発明の実施の形態2においては、上述のように、上記時間管理部22は上記時間設定部23からの設定時間と上記クロック発生回路221のクロックとで正確な時間を生成し、上記データ入力部21に時間を通知することができ、正確なプラントからの入力時間を付加したプラント機器状態デ−タを得ることができる。
【0037】
これにより、プラント機器状態デ−タを上記表示装置4で表示する時に、正確な時間で表示させることが可能となり精度の高いプラント監視制御を実現することができる。
【0038】
実施の形態3.
上述のこの発明の実施の形態1では、時間設定データ生成の具体的動作について言及しなかったが、上記時間設定部23が設定時間から時間設定データを生成する機能を持っても良く、その一事例をこの発明の実施の形態3として示してある。図3はこの発明の実施の形態3を示すブロック図で、同図において、図1と同一または相当部分は同一符号を付し、その説明は省略する。
【0039】
図3において、時間設定部23は、設定時間生成回路231を有している。この設定時間生成回路231はコントローラ1経由で表示装置4内の操作入力部43で生成した時間設定データを入手するものである。
【0040】
上記設定時間生成回路231は、表示装置4内の操作入力部43で生成された時間設定データを、監視制御用ネットワ−ク6、監視制御用ネットワ−ク制御部11、IO通信制御部14、プラント機器側伝送路3を介してダウンロードされる。上記設定時間生成回路231は、ダウンロードされた時間設定データを基に、時間管理部22に設定する設定時間を生成し、該時間管理部23に設定する。
【0041】
なお、上記設定時間生成回路231で生成される設定時間は、プラント監視制御システム内で使用する固有の時間であっても良いし、グリニッジ標準時あるいは現地時間を基準とした時間であっても良い。ただし、この設定時間はプラント制御に使用できるだけの十分な精度を保証した時間であることはいうまでもない。
【0042】
この発明の実施の形態3は、換言すれば、監視側の表示装置4と、監視制御用ネットワ−ク6を介して上記監視側の表示装置4に接続されたデータサーバ5と、上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記表示装置4並びに上記データサーバ5に接続されプラント側に設置されたコントローラ1〜1nと、上記コントローラ1〜1nにプラント機器側伝送路3を介して接続されプラント機器7〜7n近傍に設けられたデータ入力カード2〜2nとを備え、上記データサーバ5は、コントローラ1〜1nからプラント機器状態デ−タを読出し保存する記憶部51と上記表示装置4からの要求で上記プラント機器状態デ−タを上記記憶部51から読出し上記表示装置4に送信する検索部52とを有し、上記コントローラ1〜1nは、上記監視制御用ネットワ−ク6を介した通信を制御する監視制御用ネットワ−ク制御部11と上記プラント機器側伝送路3を介した通信を制御するIO通信制御部14と、上記データ入力カード2〜2nから読み出したプラント機器状態デ−タを一時的に保存するバッファメモリ13と上記プラント機器状態デ−タの変化を検出し上記監視制御用ネットワ−ク制御部11経由で上記表示装置4並びにデータサーバ5に状態変化発生を通知する状変検出部12とを有し、上記データ入力カード2〜2nは、対応するプラント機器7〜7nからプラント機器状態デ−タを読み出すデータ入力部21と読み出したプラント機器状態デ−タに時間データを付加する時間管理部22と時間管理部22に正確な時間を設定する時間設定部23とを有し、上記表示装置4は、監視制御用ネットワ−ク6を介してコントローラ1〜1n内のバッファメモリ13からプラント機器状態デ−タを読み出して表示するリアルタイムデータ表示部41と上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記データサーバ5の検索部52から任意のプラント機器状態デ−タを読み出して表示する任意データ表示部42と上記バッファメモリ13の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記バッファメモリ13に設定し上記状変検出部12の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記状変検出部12に設定する操作入力部43とを有しているプラント監視制御システムにおいて、上記時間設定部23が、上記表示装置4の操作入力部43が生成した時間設定データを上記コントローラ1〜1n経由で受信し、上記時間設定データを上記時間管理部23に渡すことによって、上記時間管理部23が、上記時間設定データに基づいてプラント機器状態デ−タにプラント機器状態測定時間を示す時間データを付加するものである。
【0043】
この発明の実施の形態3は、上述のように、上記時間設定部23は内部に上記設定時間生成回路231を持ち、操作入力部43が生成した設定時間データから設定時間を生成することができ、この設定時間を使用することで時間管理部23が正確な時間を生成することができる。これにより、プラント機器状態デ−タに時間データを付加することができ、プラント機器状態デ−タを表示装置4で表示する時に、正確な時間で表示させることが可能となり精度の高いプラント監視制御を実現することができる。
【0044】
実施の形態4.
上述のこの発明の実施形態3では、時間設定データを操作入力部43で生成し時間設定部23にダウンロードする場合を例示したが、時間設定部23が時間設定データを生成しても良く、その一事例をこの発明の実施の形態4として示してある。図4はこの発明の実施の形態4に用いられる時間設定データ生成機能付時間設定部の構成を示す図で、同図において、図1及び図3と同一または相当部分には同一符号を付し、その説明は省略する。なお、プラント監視制御システム全体のシステム構成は、上述の図1に示すこの発明の実施形態1と同じ構成であるので図示を省略してある。
【0045】
図4において、時間設定データ生成機能付時間設定部231は、例えばGPS時計回路等の基準時間発生要素2311、時間設定データを生成する時間設定データ生成回路2312、及びコントローラ1経由で時間設定データをダウンロードされる機能の他に時間設定データ生成回路2312内で生成した時間設定データを入手する機能を付加した設定時間生成回路2313により構成されている。
【0046】
上記GPS時計回路等の基準時間発生要素2311は、例えばGPSから受信する電波を基に基準時間を生成し、上記時間設定データ生成回路2312に出力する。この時間設定データ生成回路2312は基準時間を受けたら、その基準時間を基に時間設定データを生成し、上記設定時間生成回路2313に出力する。この設定時間生成回路2313は、時間設定データを受けたら、設定時間を生成し、時間管理部22に設定する。
【0047】
なお、基準時間を発生する基準時間発生要素2311として、GPS時計回路を使用した場合を例示したが、水晶時計、テレビあるいはラジオの時報入力回路等を使用してもよい。ただし、基準時間を発生する要素が発生する基準時間は、プラント監視制御に使用できるだけの十分な精度を保証した時間であることはいうまでもない。
【0048】
なお、この発明の実施の形態4は、上記図1と関連付けてプラント監視制御システムの全体システムとして換言すれば、監視側の表示装置4と、監視制御用ネットワ−ク6を介して上記監視側の表示装置4に接続されたデータサーバ5と、上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記表示装置4並びに上記データサーバ5に接続されプラント側に設置されたコントローラ1〜1nと、上記コントローラ1〜1nにプラント機器側伝送路3を介して接続されプラント機器7〜7n近傍に設けられたデータ入力カード2〜2nとを備え、上記データサーバ5は、コントローラ1〜1nからプラント機器状態デ−タを読出し保存する記憶部51と上記表示装置4からの要求で上記プラント機器状態デ−タを上記記憶部51から読出し上記表示装置4に送信する検索部52とを有し、上記コントローラ1〜1nは、上記監視制御用ネットワ−ク6を介した通信を制御する監視制御用ネットワ−ク制御部11と上記プラント機器側伝送路3を介した通信を制御するIO通信制御部14と上記データ入力カード2〜2nから読み出したプラント機器状態デ−タを一時的に保存するバッファメモリ13と上記プラント機器状態デ−タの変化を検出し上記監視制御用ネットワ−ク制御部11経由で上記表示装置4並びにデータサーバ5に状態変化発生を通知する状変検出部12とを有し、上記データ入力カード2〜2nは、対応するプラント機器7〜7nからプラント機器状態デ−タを読み出すデータ入力部21と読み出したプラント機器状態デ−タに時間データを付加する時間管理部22と時間管理部22に正確な時間を設定する時間設定部231とを有し、上記表示装置4は、監視制御用ネットワ−ク6を介してコントローラ1〜1n内のバッファメモリ13からプラント機器状態デ−タを読み出して表示するリアルタイムデータ表示部41と上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記データサーバ5の検索部52から任意のプラント機器状態デ−タを読み出して表示する任意データ表示部42と上記バッファメモリ13の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記バッファメモリ13に設定し上記状変検出部12の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記状変検出部12に設定する操作入力部43とを有しているプラント監視制御システムにおいて、上記時間設定部231が、自ら時間設定データを生成し、上記時間管理部22に渡すことによって、上記時間管理部22が、上記時間設定データに基づいてプラント機器状態デ−タにプラント機器状態測定時間を示す時間データを付加するものである。
【0049】
この発明の実施の形態4においては、上述のように、時間設定データ生成機能付時間設定部231は内部に時間設定データを生成する回路を持ち、その時間設定データを生成する回路の出力に基づいて設定時間を生成し、この設定時間を使用することにより時間管理部23が正確な時間を生成することができる。
【0050】
これにより、操作入力部43からの時間設定データのダウンロードができない場合でも、プラント機器状態デ−タに時間データを付加することができ、プラント機器状態デ−タを表示装置4で表示する時に、正確な時間で表示させることが可能となり精度の高いプラント監視制御を実現することができる。
【0051】
実施の形態5.
上述の実施形態1では、IO通信制御部14(図1に図示)の具体的動作に言及しなかったが、IO通信制御部14が一定周期でデータ入力部21(図1に図示)から時間データ付プラント機器状態デ−タを読み出しても良く、その一事例をこの発明の実施の形態5として示してある。図5はこの発明の実施の形態5に用いられるIO通信制御部14の機能を動作フロ−図で示す図である。なお、プラント監視制御システム全体のシステム構成は、上述の図1に示すこの発明の実施形態1と同じ構成であるので図示を省略してある。
【0052】
図5において、IO通信制御部14(図1及び図3に図示)は、一定周期でプラント機器側伝送路3(図1及び図3に図示)を介してデータ入力カード2内のデータ入力部21(図1及び図3に図示)から時間データ付プラント機器状態デ−タを読み出し(ステップST51)、前回読み出していた時間データ付プラント機器状態デ−タと比較する(ステップST52)。このステップST52において、IO通信制御部14は、時間データが前回読み出した時間データ付プラント機器状態デ−タより新しかった場合には読み出した時間データ付プラント機器状態デ−タをバッファメモリ13(図1及び図3に図示)に書込む(ステップST53)。
【0053】
IO通信制御部14は、時間データが前回と同じであった場合には、読み出した時間データ付プラント機器状態デ−タを破棄して次の時間データ付プラント機器状態デ−タ読み出しタイミングまで待ち(ステップST54)、次の読み出しタイミングかどうか判断し(ステップST55)、次の読み出しタイミングであれば、上記ステップST51に入り、上述と同じ動作を繰り返す。
【0054】
なお、IO通信制御部14が比較処理に使用する時間データ付プラント機器状態デ−タの前回値は、バッファメモリ13から読み出しても良いし、IO通信制御部14内に専用のキャッシュメモリを用意して保存しておいても良い。
【0055】
なお、この発明の実施の形態5は、上記図1と関連付けてプラント監視制御システムの全体システムとして換言すれば、監視側の表示装置4と、監視制御用ネットワ−ク6を介して上記監視側の表示装置4に接続されたデータサーバ5と、上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記表示装置4並びに上記データサーバ5に接続されプラント側に設置されたコントローラ1〜1nと、上記コントローラ1〜1nにプラント機器側伝送路3を介して接続されプラント機器7〜7n近傍に設けられたデータ入力カード2〜2nとを備え、上記データサーバ5は、コントローラ1〜1nからプラント機器状態デ−タを読出し保存する記憶部51と上記表示装置4からの要求で上記プラント機器状態デ−タを上記記憶部51から読出し上記表示装置4に送信する検索部52とを有し、上記コントローラ1〜1nは、上記監視制御用ネットワ−ク6を介した通信を制御する監視制御用ネットワ−ク制御部11と上記プラント機器側伝送路3を介した通信を制御するIO通信制御部14と上記データ入力カード2〜2nから読み出したプラント機器状態デ−タを一時的に保存するバッファメモリ13と上記プラント機器状態デ−タの変化を検出し上記監視制御用ネットワ−ク制御部11経由で上記表示装置4並びにデータサーバ5に状態変化発生を通知する状変検出部12とを有し、上記データ入力カード2〜2nは、対応するプラント機器7〜7nからプラント機器状態デ−タを読み出すデータ入力部21と読み出したプラント機器状態デ−タに時間データを付加する時間管理部22と時間管理部22に正確な時間を設定する時間設定部23とを有し、上記表示装置4は、監視制御用ネットワ−ク6を介してコントローラ1〜1n内のバッファメモリ13からプラント機器状態デ−タを読み出して表示するリアルタイムデータ表示部41と上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記データサーバ5の検索部52から任意のプラント機器状態デ−タを読み出して表示する任意データ表示部42と上記バッファメモリ13の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記バッファメモリ13に設定し上記状変検出部12の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記状変検出部12に設定する操作入力部43とを有しているプラント監視制御システムにおいて、上記時間データ付プラント機器状態デ−タを、上記コントロ−ラ1〜1nのIO通信制御部14が、プラント機器側伝送路3を介して読出して上記コントロ−ラ1〜1nのバッファメモリ13に上記時間データ付プラント機器状態デ−タを保存し、上記バッファメモリ13に保存された時間データ付プラント機器状態デ−タに基づいて上記表示装置4が時間に関連付けたプラント機器状態の表示を行うものである。
【0056】
この発明の実施の形態5においては、上述のように、IO通信制御部14は一定周期でデータ入力部21から時間データ付プラント機器状態デ−タを読出し、前回読み出していたデータより時間データが新しい場合のみバッファメモリ13に読み出したデータを書込むので、バッファメモリ13内には時間データ付プラント機器状態デ−タが重複することなく保存でき、バッファメモリ13を効率よく使用することができる。
【0057】
これにより、バッファメモリ13のサイズを適正に実装することができ、コントローラ1の製作コストを適正にすることができる。
【0058】
実施の形態6.
上述のこの発明の実施形態5では、IO通信制御部14(図1及び図3に図示)が一定周期でプラント機器側伝送路3(図1及び図3に図示)を介してデータ入力部21(図1及び図3に図示)から時間データ付プラント機器状態デ−タを読み出すとしたが、データ入力部21がプラントからプラント機器状態デ−タを読出し時間管理部22(図1及び図3に図示)からの時間データを付加した後、プラント機器側伝送路3を介してIO通信制御部14に送信しても良く、その一事例をこの発明の実施の形態6として示してある。図6はこの発明の実施の形態6に用いられるデータ入力部21(図1及び図3に図示)の機能を動作フロ−図で示す図である。なお、プラント監視制御システム全体のシステム構成は、上述の図1に示すこの発明の実施形態1と同じ構成であるので図示を省略してある。
【0059】
図6において、データ入力部21は、プラントからプラント機器状態デ−タを読出し(ステップST61)、読み出したプラント機器状態デ−タに時間管理部22(図1及び図3に図示)から入手した時間データを付加し(ステップST62)、時間データ付プラント機器状態デ−タとする。データ入力部21は、時間データ付プラント機器状態デ−タを、プラント機器側伝送路3(図1及び図3に図示)を介してコントローラ1内のIO通信制御部14(図1及び図3に図示)に送信する(ステップST63)。IO通信制御部14は、受信した時間データ付プラント機器状態デ−タをバッファメモリ13(図1及び図3に図示)に書込む。
【0060】
なお、上記では、データ入力部21がプラントからプラント機器状態デ−タを読み出すタイミングを特に明記していないが、一定周期で読出し動作を繰り返しても良いし、時間データ付プラント機器状態デ−タをIO通信制御部14に送信したら、すぐに読出し処理を行ってもよい。ただし、プラントからプラント機器状態デ−タを読み出すタイミングは、プラント制御に使用できるだけの十分な精度を保証したタイミングであることはいうまでもない。
【0061】
なお、この発明の実施の形態6は、上記図1と関連付けてプラント監視制御システムの全体システムとして換言すれば、監視側の表示装置4と、監視制御用ネットワ−ク6を介して上記監視側の表示装置4に接続されたデータサーバ5と、上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記表示装置4並びに上記データサーバ5に接続されプラント側に設置されたコントローラ1〜1nと、上記コントローラ1〜1nにプラント機器側伝送路3を介して接続されプラント機器7〜7n近傍に設けられたデータ入力カード2〜2nとを備え、上記データサーバ5は、コントローラ1〜1nからプラント機器状態デ−タを読出し保存する記憶部51と上記表示装置4からの要求で上記プラント機器状態デ−タを上記記憶部51から読出し上記表示装置4に送信する検索部52とを有し、上記コントローラ1〜1nは、上記監視制御用ネットワ−ク6を介した通信を制御する監視制御用ネットワ−ク制御部11と上記プラント機器側伝送路3を介した通信を制御するIO通信制御部14と上記データ入力カード2〜2nから読み出したプラント機器状態デ−タを一時的に保存するバッファメモリ13と上記プラント機器状態デ−タの変化を検出し上記監視制御用ネットワ−ク制御部11経由で上記表示装置4並びにデータサーバ5に状態変化発生を通知する状変検出部12とを有し、上記データ入力カード2〜2nは、対応するプラント機器7〜7nからプラント機器状態デ−タを読み出すデータ入力部21と読み出したプラント機器状態デ−タに時間データを付加する時間管理部22と時間管理部22に正確な時間を設定する時間設定部23とを有し、上記表示装置4は、監視制御用ネットワ−ク6を介してコントローラ1〜1n内のバッファメモリ13からプラント機器状態デ−タを読み出して表示するリアルタイムデータ表示部41と上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記データサーバ5の検索部52から任意のプラント機器状態デ−タを読み出して表示する任意データ表示部42と上記バッファメモリ13の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記バッファメモリ13に設定し上記状変検出部12の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記状変検出部12に設定する操作入力部43とを有しているプラント監視制御システムにおいて、上記デ−タ入力カ−ド2〜2nのデータ入力部21が、プラントから読み出したプラント機器状態デ−タに上記時間管理部22が時間データを付加したら、時間データを付加したプラント機器状態デ−タをプラント機器側伝送路3を介して上記コントロ−ラ1〜1nのIO通信制御部14に渡し、上記IO通信制御部14は受取った時間データ付プラント機器状態デ−タを上記コントロ−ラ1〜1nのバッファメモリ13に保存し、上記バッファメモリ13に保存された時間データ付プラント機器状態デ−タに基づいて上記表示装置4が時間に関連付けたプラント機器状態の表示を行うものである。
【0062】
この発明の実施の形態6においては、上述のように、データ入力部21がIO通信制御部14に最新の時間データ付プラント機器状態デ−タを送信するので、IO通信制御部14が一定周期で時間データ付プラント機器状態デ−タを読み出したり、読み出したデータを前回のデータと比較したりする等の処理を行う必要がない。また、IO通信制御部14は比較処理に使用する時間データ付プラント機器状態デ−タの前回値を保存するキャッシュメモリを持つ必要もなくなる。
【0063】
これにより、IO通信制御部14の実装が簡素化することができるので、コントローラ1の製作コストをより適正にすることができる。
【0064】
実施の形態7.
上述のこの発明の実施の形態1では、IO通信制御部14(図1に図示)が受信した時間データ付プラント機器状態デ−タをバッファメモリ13(図1に図示)に保存する時の具体的動作には言及しなかったが、時間データの古い順に並べて保存しても良く、その一事例をこの発明の実施の形態7として示してある。図7はこの発明の実施の形態7に用いられるバッファメモリ13(図1、図3及び図7に図示)への時間データ付プラント機器状態デ−タ保存のイメージ図である。なお、プラント監視制御システム全体のシステム構成は、上述の図1に示すこの発明の実施形態1と同じ構成であるので図示を省略してある。
【0065】
図7において、バッファメモリ13は、IO通信制御部14(図1、図3及び図7に図示)が受信した時間データ付プラント機器状態デ−タを保存する領域131と次にデータを書込む領域を指すポインタ132とで構成され、上記IO通信制御部14はこのポインタ132が指すバッファメモリ13の保存領域131に、データ入力部21(図1〜図4、及び図7に図示)から読み出した時間データ付プラント機器状態デ−タを保存する。上記IO通信制御部14は、時間データ付プラント機器状態デ−タを上記保存領域131に保存後に上記ポインタ132が次に時間データ付プラント機器状態デ−タを保存する領域を指すように操作し、上記バッファメモリ13内に次の時間データ付プラント機器状態デ−タを保存する領域を指定しておくことにより、時間データ付プラント機器状態デ−タを時間データの古い順にバッファメモリ13内に保存することができる。
【0066】
なお、この発明の実施の形態7は、上記図1と関連付けてプラント監視制御システムの全体システムとして換言すれば、監視側の表示装置4と、監視制御用ネットワ−ク6を介して上記監視側の表示装置4に接続されたデータサーバ5と、上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記表示装置4並びに上記データサーバ5に接続されプラント側に設置されたコントローラ1〜1nと、上記コントローラ1〜1nにプラント機器側伝送路3を介して接続されプラント機器7〜7n近傍に設けられたデータ入力カード2〜2nとを備え、上記データサーバ5は、コントローラ1〜1nからプラント機器状態デ−タを読出し保存する記憶部51と上記表示装置4からの要求で上記プラント機器状態デ−タを上記記憶部51から読出し上記表示装置4に送信する検索部52とを有し、上記コントローラ1〜1nは、上記監視制御用ネットワ−ク6を介した通信を制御する監視制御用ネットワ−ク制御部11と上記プラント機器側伝送路3を介した通信を制御するIO通信制御部14と上記データ入力カード2〜2nから読み出したプラント機器状態デ−タを一時的に保存するバッファメモリ13と上記プラント機器状態デ−タの変化を検出し上記監視制御用ネットワ−ク制御部11経由で上記表示装置4並びにデータサーバ5に状態変化発生を通知する状変検出部12とを有し、上記データ入力カード2〜2nは、対応するプラント機器7〜7nからプラント機器状態デ−タを読み出すデータ入力部21と読み出したプラント機器状態デ−タに時間データを付加する時間管理部22と時間管理部22に正確な時間を設定する時間設定部23とを有し、上記表示装置4は、監視制御用ネットワ−ク6を介してコントローラ1〜1n内のバッファメモリ13からプラント機器状態デ−タを読み出して表示するリアルタイムデータ表示部41と上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記データサーバ5の検索部52から任意のプラント機器状態デ−タを読み出して表示する任意データ表示部42と上記バッファメモリ13の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記バッファメモリ13に設定し上記状変検出部12の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記状変検出部12に設定する操作入力部43とを有しているプラント監視制御システムにおいて、上記コントロ−ラ1〜1nのバッファメモリ13が、上記時間データ付プラント制御データを時間データ順に保存するものである。
【0067】
この発明の実施の形態7においては、上述のように、バッファメモリ13を次にデータを書込む領域を指すポインタ132と時間データ付プラント機器状態デ−タを保存する領域131とで構成することにより、時間データ付プラント機器状態デ−タを時間データが古い順にバッファメモリ13に保存できるので、監視制御用ネットワ−ク制御部11(図1及び図3に図示)が表示装置4(図1及び図3に図示)並びにデータサーバ5(図1及び図3に図示)に時間データ付プラント機器状態デ−タを送信する時に、最新の時間データ付プラント機器状態デ−タをバッファメモリ13から読み出したり、古いデータから順にバッファメモリ13から読み出したりする処理を簡単に行うことができる。
【0068】
これにより、コントローラ1〜1n(図1及び図3に図示)から上記表示装置4並びに上記データサーバ5へ時間データ付プラント機器状態デ−タを送信する処理の効率が上がるので、プラント監視制御システムの処理性能を向上させることができる。
【0069】
実施の形態8.
上述のこの発明の実施の形態7では、バッファメモリ13(図1、図3及び図8に図示)の空き領域を確保する時の具体的構成及び動作については言及しなかったが、監視制御用ネットワ−ク制御部11(図1、図3及び図8に図示)がデータサーバ5(図1及び図3に図示)に送信した時間データ付プラント機器状態デ−タは削除し、IO通信制御部14(図1、図3及び図8に図示)が新たな時間データ付プラント機器状態デ−タを保存する領域として使用できるようにしても良く、その一事例をこの発明の実施の形態8として示してある。図8はこの発明の実施の形態8に用いられるバッファメモリ13への時間データ付プラント機器状態デ−タ保存のイメージ図である。なお、プラント監視制御システム全体のシステム構成は、上述の図1に示すこの発明の実施形態1と同じ構成であるので図示を省略してある。
【0070】
図8において、バッファメモリ13(図1、図3、及び図8に図示)は、時間データ付プラント機器状態デ−タを保存する領域131、次にデータを書込む領域を指すポインタ(以下、ポインタ1と記す)1321、送信完了していないデータを保存している領域の先頭を指すポインタ(以下、ポインタ2と記す)1322とで構成される。
【0071】
次に図8の動作について説明する。上記IO通信制御部14の動作は上述のこの発明の実施の形態7のIO通信制御部14と同じであるので、省略する。
【0072】
ポインタ1は上記実施の形態8の次にデータを書込む領域を指すポインタと同様に、IO通信制御部14により次にデータを書込む領域を指すように操作される。ただし、ポインタ11321はバッファメモリ13の終わりに達した後、IO通信制御部14からポインタ移動操作を行われたら、バッファメモリ13の時間データ付プラント機器状態デ−タを保存する領域131の先頭に移動する。
【0073】
監視制御用ネットワ−ク制御部11は、ポインタ21322が指すバッファメモリ13の保存領域の時間データ付プラント機器状態デ−タをデータサーバ5の記憶部51(図1及び図3に図示)に送信し、送信完了したらポインタ21322が未送信の時間データ付プラント機器状態デ−タを保存している領域131を指すように操作する。ポインタ21322もポインタ11321と同様に、バッファメモリ13の終わりに達した後、監視制御用ネットワ−ク制御部11からポインタ移動操作を行われたら、バッファメモリ13の時間データ付プラント機器状態デ−タを保存する領域131の先頭に移動する。
【0074】
なお、ポインタ21322がポインタ移動操作によりポインタ11321と同じ領域を指した場合、バッファメモリ13内の全ての時間データ付プラント機器状態デ−タをデータサーバ5に送信したことになるため、監視制御用ネットワ−ク制御部11はIO通信制御部14がポインタ11321の移動操作を行うまで、送信処理を行わない。
【0075】
なお、この発明の実施の形態8は、上記図1と関連付けてプラント監視制御システムの全体システムとして換言すれば、監視側の表示装置4と、監視制御用ネットワ−ク6を介して上記監視側の表示装置4に接続されたデータサーバ5と、上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記表示装置4並びに上記データサーバ5に接続されプラント側に設置されたコントローラ1〜1nと、上記コントローラ1〜1nにプラント機器側伝送路3を介して接続されプラント機器7〜7n近傍に設けられたデータ入力カード2〜2nとを備え、上記データサーバ5は、コントローラ1〜1nからプラント機器状態デ−タを読出し保存する記憶部51と上記表示装置4からの要求で上記プラント機器状態デ−タを上記記憶部51から読出し上記表示装置4に送信する検索部52とを有し、上記コントローラ1〜1nは、上記監視制御用ネットワ−ク6を介した通信を制御する監視制御用ネットワ−ク制御部11と上記プラント機器側伝送路3を介した通信を制御するIO通信制御部14と上記データ入力カード2〜2nから読み出したプラント機器状態デ−タを一時的に保存するバッファメモリ13と上記プラント機器状態デ−タの変化を検出し上記監視制御用ネットワ−ク制御部11経由で上記表示装置4並びにデータサーバ5に状態変化発生を通知する状変検出部12とを有し、上記データ入力カード2〜2nは、対応するプラント機器7〜7nからプラント機器状態デ−タを読み出すデータ入力部21と読み出したプラント機器状態デ−タに時間データを付加する時間管理部22と時間管理部22に正確な時間を設定する時間設定部23とを有し、上記表示装置4は、監視制御用ネットワ−ク6を介してコントローラ1〜1n内のバッファメモリ13からプラント機器状態デ−タを読み出して表示するリアルタイムデータ表示部41と上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記データサーバ5の検索部52から任意のプラント機器状態デ−タを読み出して表示する任意データ表示部42と上記バッファメモリ13の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記バッファメモリ13に設定し上記状変検出部12の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記状変検出部12に設定する操作入力部43とを有しているプラント監視制御システムにおいて、上記コントロ−ラ1〜1nのバッファメモリ13は、保存している上記時間データ付プラント制御データのうちデータサーバ5に送信した上記時間データ付プラント機器状態デ−タを削除すると共に、上記コントロ−ラ1〜1nのIO通信制御部14から渡される新たな時間データ付プラント制御データを一時保存する領域を確保し、上記バッファメモリ13に保存された時間データ付プラント機器状態デ−タに基づいて上記表示装置4が時間に関連付けたプラント機器状態の表示を行うものである。
【0076】
この発明の実施の形態8においては、上述のように、バッファメモリ13を時間データ付プラント機器状態デ−タを保存する領域131、次にデータを書込む領域を指すポインタ(ポインタ1)1321、送信完了していないデータを保存している領域の先頭を指すポインタ(ポインタ2)1322とで構成することにより、監視制御用ネットワ−ク制御部11がデータサーバ5に送信した時間データ付プラント機器状態デ−タを保存していた領域を解放することができる。
【0077】
これにより、上述のこの発明の実施の形態7と同様にプラント制御システムの処理性能を向上させることができると共に、上述のこの発明の実施の形態7よりもバッファメモリ13を効率良く使用することができ、バッファメモリ13のサイズを最小になるように小さくすることができるので、この発明の実施の形態7よりもコントローラ1〜1n(図1及び図3に図示)の製作コストをより適正にすることができる。
【0078】
実施の形態9.
なお、上述のこの発明の実施の形態1では、監視制御用ネットワ−ク制御部11(図1に図示)が表示装置4(図1に図示)並びにデータサーバ5(図1に図示)に時間データ付プラント機器状態デ−タを送信する場合の具体的動作について言及しなかったが、表示装置4並びにデータサーバ5からデータ読出し要求を基にバッファメモリ13(図1に図示)からデータを読み出しても良く、その一事例を図9に示してある。
【0079】
図9は監視制御用ネットワ−ク制御部11(図1及び図3に図示)がバッファメモリ13(図1及び図3に図示)内の時間データ付プラント機器状態デ−タを表示装置4(図1及び図3に図示)並びにデータサーバ5(図1及び図3に図示)に送信する場合の動作を説明する図である。なお、プラント監視制御システム全体のシステム構成は、上述の図1に示すこの発明の実施形態1と同じ構成であるので図示を省略してある。
【0080】
図9において、監視制御用ネットワ−ク制御部11は、表示装置4またはデータサーバ5からの読出し要求を待っている(ステップST91)状態で、監視制御用ネットワ−ク6を介して時間データ付プラント機器状態デ−タ読出し要求を受けたら(ステップST92)、要求元を特定する(ステップST93)。
【0081】
要求元がデータサーバ5であった場合には、要求に基づいてバッファメモリ13から時間データ付プラント機器状態デ−タを読出し(ステップST941)、データサーバ5に監視制御用ネットワ−ク6を介して送信する(ステップST96)。なお、監視制御用ネットワ−ク制御部11は、データサーバ5からの要求で時間付プラント機器状態デ−タをコントロ−ラ1〜1n(図1及び図3に図示)のバッファメモリ13から読み出した場合には、ポインタ2(図8の1322)の移動操作を行い(ステップST951)、データを読み出したバッファメモリ13内の保存領域を全て解放する。
【0082】
要求元が表示装置4であった場合には、要求に基づいてバッファメモリ13から時間データ付プラント機器状態デ−タを読出し(ステップST942)、表示装置4に監視制御用ネットワ−ク6を介して送信する(ステップST952)。
【0083】
なお、この発明の実施の形態9は、上記図1と関連付けてプラント監視制御システムの全体システムとして換言すれば、監視側の表示装置4と、監視制御用ネットワ−ク6を介して上記監視側の表示装置4に接続されたデータサーバ5と、上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記表示装置4並びに上記データサーバ5に接続されプラント側に設置されたコントローラ1〜1nと、上記コントローラ1〜1nにプラント機器側伝送路3を介して接続されプラント機器7〜7n近傍に設けられたデータ入力カード2〜2nとを備え、上記データサーバ5は、コントローラ1〜1nからプラント機器状態デ−タを読出し保存する記憶部51と上記表示装置4からの要求で上記プラント機器状態デ−タを上記記憶部51から読出し上記表示装置4に送信する検索部52とを有し、上記コントローラ1〜1nは、上記監視制御用ネットワ−ク6を介した通信を制御する監視制御用ネットワ−ク制御部11と上記プラント機器側伝送路3を介した通信を制御するIO通信制御部14と上記データ入力カード2〜2nから読み出したプラント機器状態デ−タを一時的に保存するバッファメモリ13と上記プラント機器状態デ−タの変化を検出し上記監視制御用ネットワ−ク制御部11経由で上記表示装置4並びにデータサーバ5に状態変化発生を通知する状変検出部12とを有し、上記データ入力カード2〜2nは、対応するプラント機器7〜7nからプラント機器状態デ−タを読み出すデータ入力部21と読み出したプラント機器状態デ−タに時間データを付加する時間管理部22と時間管理部22に正確な時間を設定する時間設定部23とを有し、上記表示装置4は、監視制御用ネットワ−ク6を介してコントローラ1〜1n内のバッファメモリ13からプラント機器状態デ−タを読み出して表示するリアルタイムデータ表示部41と上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記データサーバ5の検索部52から任意のプラント機器状態デ−タを読み出して表示する任意データ表示部42と上記バッファメモリ13の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記バッファメモリ13に設定し上記状変検出部12の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記状変検出部12に設定する操作入力部43とを有しているプラント監視制御システムにおいて、上記コントロ−ラ1〜1nの監視制御用ネットワ−ク制御部11が、監視制御用ネットワ−ク6を介して上記表示装置4から受けた要求に基づき上記コントロ−ラ1〜1nのバッファメモリ13から時間データ付プラント機器状態デ−タを読出し、上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記表示装置4に上記時間データ付プラント機器状態デ−タを送信し、上記監視制御用ネットワ−ク6を介してデータサーバ5から受けた要求に基づき上記バッファメモリ13から時間データ付プラント機器状態デ−タを読出し、上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記データサーバ5に上記時間データ付制御用データを送信するものである。
【0084】
この発明の実施の形態9においては、上述のように、監視制御用ネットワ−ク制御部11は表示装置4並びにデータサーバ5の要求に基づいてコントロ−ラ1〜1nのバッファメモリ13内の時間データ付プラント機器状態デ−タを読出すことにより、表示装置4並びにデータサーバ5が必要としている時間データ付プラント機器状態デ−タを効率良く表示装置4並びにデータサーバ5に送信することができる。
【0085】
これにより、表示装置4は正確な時間でプラント機器状態デ−タを表示することができ、また、データサーバ5はプラント機器状態デ−タを時間データと共に保存することができるので、精度の高いプラント監視制御を実現することができる。
【0086】
実施の形態10.
上述のこの発明の実施の形態9では、監視制御用ネットワ−ク制御部11(図1及び図3に図示)はデータサーバ5(図1及び図3に図示)の要求に基づいて時間データ付プラント機器状態デ−タを送信する場合を例示したが、監視制御用ネットワ−ク制御部11がデータサーバ5からの読出し要求無しでデータサーバ5に時間データ付プラント機器状態デ−タを送信しても良く、その一事例を図10に示してある。
【0087】
図10は実施の形態9の処理(図9)に、監視制御用ネットワ−ク制御部11がデータサーバ5からコントロ−ラ1〜1n(図1及び図3に図示)のバッファメモリ13(図1及び図3に図示)内の時間データ付プラント機器状態デ−タの読出し要求を一定時間受信しなかった場合の処理を追加した場合の動作を説明する図である。なお、プラント監視制御システム全体のシステム構成は、上述の図1に示すこの発明の実施形態1と同じ構成であるので図示を省略してある。
【0088】
図10において、監視制御用ネットワ−ク制御部11は、監視制御用ネットワ−ク6を介してデータサーバ5から時間データ付プラント機器状態デ−タ読出し要求を一定時間受信しなかった場合には(ステップST101)、バッファメモリ13内のデータを検索する(ステップST102)。監視制御用ネットワ−ク制御部11はデータサーバ5に未送信の時間データ付プラント機器状態デ−タを検出した場合には(ステップST103)、バッファメモリ13から未送信のデータを読出し(ステップST104)、データサーバ5に監視制御用ネットワ−ク6を介して送信する(ステップST96)。なお、監視制御用ネットワ−ク制御部11は、データサーバ5からの要求で時間付プラント機器状態デ−タをバッファメモリ13から読み出した場合には、ポインタ2(図8の1322)の移動操作を行い(ステップST951)、データを読み出したバッファメモリ13内の保存領域を全て解放する。
【0089】
また、上記では一定時間データサーバ5からの読出し要求がなかった場合に上記処理を行うとしたが、コントロ−ラ1〜1nのバッファメモリ13の時間データ付プラント機器状態デ−タ保存可能領域がなくなった場合、あるいは残り少なくなった場合に、上記処理を行っても良い。
【0090】
図11は、上記の処理(図10)に、コントロ−ラ1〜1n(図1及び図3に図示)のバッファメモリ13(図1及び図3に図示)内の保存可能領域を調べ、保存可能領域がなくなった場合、または残り少なくなった場合に(ステップST111)、バッファメモリ13からデータサーバ5(図1及び図3に図示)に未送信の時間データ付制御用データを読出し(ステップST104)、データサーバ5に監視制御用ネットワ−ク6(図1及び図3に図示)を介して送信する処理を追加した場合の監視制御用ネットワ−ク制御部11(図1及び図3に図示)のデータ送信処理の動作を示す図である。上記追加の処理以外の処理は上述の図9及び図10と同じ処理であるため動作説明は省略する。
【0091】
なお、この発明の実施の形態10は、上記図1と関連付けてプラント監視制御システムの全体システムとして換言すれば、監視側の表示装置4と、監視制御用ネットワ−ク6を介して上記監視側の表示装置4に接続されたデータサーバ5と、上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記表示装置4並びに上記データサーバ5に接続されプラント側に設置されたコントローラ1〜1nと、上記コントローラ1〜1nにプラント機器側伝送路3を介して接続されプラント機器7〜7n近傍に設けられたデータ入力カード2〜2nとを備え、上記データサーバ5は、コントローラ1〜1nからプラント機器状態デ−タを読出し保存する記憶部51と上記表示装置4からの要求で上記プラント機器状態デ−タを上記記憶部51から読出し上記表示装置4に送信する検索部52とを有し、上記コントローラ1〜1nは、上記監視制御用ネットワ−ク6を介した通信を制御する監視制御用ネットワ−ク制御部11と上記プラント機器側伝送路3を介した通信を制御するIO通信制御部14と上記データ入力カード2〜2nから読み出したプラント機器状態デ−タを一時的に保存するバッファメモリ13と上記プラント機器状態デ−タの変化を検出し上記監視制御用ネットワ−ク制御部11経由で上記表示装置4並びにデータサーバ5に状態変化発生を通知する状変検出部12とを有し、上記データ入力カード2〜2nは、対応するプラント機器7〜7nからプラント機器状態デ−タを読み出すデータ入力部21と読み出したプラント機器状態デ−タに時間データを付加する時間管理部22と時間管理部22に正確な時間を設定する時間設定部23とを有し、上記表示装置4は、監視制御用ネットワ−ク6を介してコントローラ1〜1n内のバッファメモリ13からプラント機器状態デ−タを読み出して表示するリアルタイムデータ表示部41と上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記データサーバ5の検索部52から任意のプラント機器状態デ−タを読み出して表示する任意データ表示部42と上記バッファメモリ13の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記バッファメモリ13に設定し上記状変検出部12の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記状変検出部12に設定する操作入力部43とを有しているプラント監視制御システムにおいて、上記コントロ−ラ1〜1nの監視制御用ネットワ−ク制御部11が、データサーバ5に未送信の上記コントロ−ラ1〜1nのバッファメモリ13内の時間データ付プラント機器状態デ−タを上記バッファメモリ13から読出し、上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記データサーバ5に送信するものである。
【0092】
この発明の実施の形態10においては、上述のように、監視制御用ネットワ−ク制御部11はデータサーバ5からの時間データ付プラント機器状態デ−タ読出し要求が一定時間こなかった場合に、バッファメモリ13からデータサーバ5に未送信の時間データ付プラント機器状態デ−タを読出し、監視制御用ネットワ−ク6を介してデータサーバ5に送信するので、データサーバ5の負荷が高くて読出し要求を送信できなかった場合や、監視制御用ネットワ−ク6の負荷が高くて読出し要求が消失した場合でも、確実にデータサーバ5にバッファメモリ13内の時間データ付プラント機器状態デ−タを取りこぼすことなく保存できる。
【0093】
これにより、表示装置4が自身の高負荷や監視制御用ネットワ−ク6の高負荷等でコントローラ1内のバッファメモリ13から時間データ付プラント機器状態デ−タを読み出せなかった場合でも、データサーバ5が保存しているデータを使用することで、正確な時間でプラント機器状態デ−タを表示することができるので、精度の高いプラント監視制御システムを実現することができる。
【0094】
実施の形態11.
上述のこの発明の実施の形態1では、状変検出部12(図1及び図12に図示)はバッファメモリ13(図1及び図12に図示)内の時間データ付プラント機器状態デ−タを監視するとしたが、バッファメモリ13内のデータとIO通信制御部(図1及び図12に図示)14内のデータとを監視し、状変を検出しても良く、その一事例を図12に示してある。なお、プラント監視制御システム全体のシステム構成は、上述の図1に示すこの発明の実施形態1と同じ構成であるので図示を省略してある。
【0095】
図12において、状変検出部12(図1、図3及び図12に図示)は、IO通信制御部14(図1、図3及び図12に図示)内のデータ入力部21(図1〜図4に図示)から読み出した時間データ付プラント機器状態デ−タとコントロ−ラ1〜1n(図1及び図3に図示)のバッファメモリ13(図1、図3及び図12に図示)内の最新の時間データ付プラント機器状態デ−タとを監視、即ち比較し、その変化が予め設定されていた制限値を超えた(状変発生した)場合には、そのデータと状変内容(状変発生通知)とを監視制御用ネットワ−ク制御部11(図1、図3及び図12に図示)に渡す。監視制御用ネットワ−ク制御部11は、状変検出部12から状変発生通知を受けたら、その状変発生通知(状変内容とそのデータ)を監視制御用ネットワ−ク6(図1及び図3に図示)を介して表示装置4(図1及び図3に図示)並びにデータサーバ5(図1及び図3に図示)に送信する。
【0096】
状変発生通知を受信した表示装置4は、オペレータ等にその状変内容を知らせるために、端末等に状変内容を表示する。また、データサーバ5は、受信した状変内容を保存し、オペレータ等による表示装置4からの要求時に状変内容を読み出せるようにしてある。
【0097】
なお、上記では、プラント機器状態データの変化量増大異常を例に動作を説明したが、これ以外の状変、例えば、予め設定した値を超えた場合、予め設定した値を下回った場合、非数エラー等であってもよい。また、非数エラー発生の場合等は状変発生通知のみを表示装置4並びにデータサーバ5に送信するだけで、バッファメモリ13への保存作業は行わない等の処置も可能である。
【0098】
なお、この発明の実施の形態11は、上記図1と関連付けてプラント監視制御システムの全体システムとして換言すれば、監視側の表示装置4と、監視制御用ネットワ−ク6を介して上記監視側の表示装置4に接続されたデータサーバ5と、上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記表示装置4並びに上記データサーバ5に接続されプラント側に設置されたコントローラ1〜1nと、上記コントローラ1〜1nにプラント機器側伝送路3を介して接続されプラント機器7〜7n近傍に設けられたデータ入力カード2〜2nとを備え、上記データサーバ5は、コントローラ1〜1nからプラント機器状態デ−タを読出し保存する記憶部51と上記表示装置4からの要求で上記プラント機器状態デ−タを上記記憶部51から読出し上記表示装置4に送信する検索部52とを有し、上記コントローラ1〜1nは、上記監視制御用ネットワ−ク6を介した通信を制御する監視制御用ネットワ−ク制御部11と上記プラント機器側伝送路3を介した通信を制御するIO通信制御部14と上記データ入力カード2〜2nから読み出したプラント機器状態デ−タを一時的に保存するバッファメモリ13と上記プラント機器状態デ−タの変化を検出し上記監視制御用ネットワ−ク制御部11経由で上記表示装置4並びにデータサーバ5に状態変化発生を通知する状変検出部12とを有し、上記データ入力カード2〜2nは、対応するプラント機器7〜7nからプラント機器状態デ−タを読み出すデータ入力部21と読み出したプラント機器状態デ−タに時間データを付加する時間管理部22と時間管理部22に正確な時間を設定する時間設定部23とを有し、上記表示装置4は、監視制御用ネットワ−ク6を介してコントローラ1〜1n内のバッファメモリ13からプラント機器状態デ−タを読み出して表示するリアルタイムデータ表示部41と上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記データサーバ5の検索部52から任意のプラント機器状態デ−タを読み出して表示する任意データ表示部42と上記バッファメモリ13の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記バッファメモリ13に設定し上記状変検出部12の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記状変検出部12に設定する操作入力部43とを有しているプラント監視制御システムにおいて、上記コントロ−ラ1〜1nの状変検出部12が、上記コントロ−ラ1〜1nのバッファメモリ13内の時間データ付プラント機器状態デ−タと上記コントロ−ラ1〜1nのIO通信制御部14が読み出した時間データ付プラント機器状態デ−タとを監視し、その状態の変化を検出した場合には、その状変情報を上記監視制御用ネットワーク6と上記監視制御用ネットワ−ク制御部11とを経由して、データサーバ5と上記表示装置4とに送信するものである。
【0099】
この発明の実施の形態11においては、上述のように、状変検出部12はバッファメモリ13内の時間データ付プラント機器状態デ−タだけでなく、IO通信制御部14内の最新の時間データ付プラント機器状態デ−タも監視しているので、非数エラー発生の場合等はバッファメモリ13に保存する作業と並行して状変発生通知を表示装置4並びにデータサーバ5に送信することができる。
【0100】
これにより、状変内容によってはバッファメモリ13への保存作業を行わない等の処置が可能で、バッファメモリ13を解放する処理(上記この発明の実施例8)の処理効率を上げることができたり、バッファメモリ13内にデータを保存しないので制御ネットワーク6を介したコントローラ1から表示装置4並びにデータサーバ5への時間データ付プラント機器状態デ−タの送信量を削減できる等により、プラント監視制御システムの処理効率を上げることができる。
【0101】
実施の形態12.
上述のこの発明の実施の形態1では、データサーバ5(図1に図示)内の記憶部51(図1に図示)の具体的動作については言及しなかったが、上記記憶部51がデータ読出し要求を送信して、コントローラ1〜1n(図1、図3及び図13に図示)内のバッファメモリ13(図1、図3及び図13に図示)からデータを読み出しても良く、その一事例を図13に示してある。なお、プラント監視制御システム全体のシステム構成は、上述の図1に示すこの発明の実施形態1と同じ構成であるので図示を省略してある。
【0102】
図13により、まず、データサーバ5(図1、図3及び図13に図示)内の記憶部51(図1、図3及び図13に図示)がコントローラ1〜1n(図1、図3及び図13に図示)内のバッファメモリ13(図1、図3及び図13に図示)から時間データ付プラント機器状態デ−タを読み出す場合の動作について説明する(図13の実線矢印部分)。
A1.記憶部51は、データサーバ5に未送信の時間データ付プラント機器状態
デ−タを送信させるための要求を作成し、監視制御用ネットワ−ク6を介してコントローラ1内の監視制御用ネットワ−ク制御部11に送信する。
A2.監視制御用ネットワ−ク制御部11は、上記記憶部51からの要求を受信したら、その要求に基づいてデータバッファメモリ13から時間データ付プラント機器状態デ−タを読出し、
A3.監視制御用ネットワ−ク6を介してデータサーバ5内の記憶部51に送信する。記憶部51は受信した時間データ付プラントデータを保存する。
【0103】
なお、上述のこの発明の実施の形態10に記載の通り、監視制御用ネットワ−ク制御部11から未受信の時間データ付プラント機器状態デ−タを受信した場合も、記憶部51はその受信データを保存することは言うまでもない。
【0104】
また、上述のこの発明の実施の形態11では、状変検出部12が検出した状変発生通知を監視制御用ネットワ−ク制御部11が監視制御用ネットワ−ク6を介して通知した場合の記憶部51の具体的動作について言及しなかったが、状変発生通知を受信した場合に記憶部51がその状変発生通知内の状変発生データを保存しても良い。
【0105】
図13の点線矢印部分は、状変検出部12から記憶部51に状変発生通知が送信される場合の動作である。
B1.状変検出部12は時間データ付プラント機器状態デ−タの状変を検出した場合には、状変発生通知を生成し、監視制御用ネットワ−ク制御部11に渡す。
B2.監視制御用ネットワ−ク11は状変発生通知を受けた場合には、監視制御用ネットワ−ク6を介して表示装置4と記憶部51に状変発生通知を送信する。記憶部51は、状変発生通知を受信したら、状変内容と時間等の状変発生データを抽出し保存する。
【0106】
なお、記憶部51に保存するプラント機器状態デ−タ並びに状変発生データにはデータ入力部21や状変検出部12で付加した時間データの他に、任意の時間データ、例えば西暦、月、日、時、分、秒等の時間データを付加しても良い。
【0107】
なお、この発明の実施の形態12は、上記図1と関連付けてプラント監視制御システムの全体システムとして換言すれば、監視側の表示装置4と、監視制御用ネットワ−ク6を介して上記監視側の表示装置4に接続されたデータサーバ5と、上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記表示装置4並びに上記データサーバ5に接続されプラント側に設置されたコントローラ1〜1nと、上記コントローラ1〜1nにプラント機器側伝送路3を介して接続されプラント機器7〜7n近傍に設けられたデータ入力カード2〜2nとを備え、上記データサーバ5は、コントローラ1〜1nからプラント機器状態デ−タを読出し保存する記憶部51と上記表示装置4からの要求で上記プラント機器状態デ−タを上記記憶部51から読出し上記表示装置4に送信する検索部52とを有し、上記コントローラ1〜1nは、上記監視制御用ネットワ−ク6を介した通信を制御する監視制御用ネットワ−ク制御部11と上記プラント機器側伝送路3を介した通信を制御するIO通信制御部14と上記データ入力カード2〜2nから読み出したプラント機器状態デ−タを一時的に保存するバッファメモリ13と上記プラント機器状態デ−タの変化を検出し上記監視制御用ネットワ−ク制御部11経由で上記表示装置4並びにデータサーバ5に状態変化発生を通知する状変検出部12とを有し、上記データ入力カード2〜2nは、対応するプラント機器7〜7nからプラント機器状態デ−タを読み出すデータ入力部21と読み出したプラント機器状態デ−タに時間データを付加する時間管理部22と時間管理部22に正確な時間を設定する時間設定部23とを有し、上記表示装置4は、監視制御用ネットワ−ク6を介してコントローラ1〜1n内のバッファメモリ13からプラント機器状態デ−タを読み出して表示するリアルタイムデータ表示部41と上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記データサーバ5の検索部52から任意のプラント機器状態デ−タを読み出して表示する任意データ表示部42と上記バッファメモリ13の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記バッファメモリ13に設定し上記状変検出部12の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記状変検出部12に設定する操作入力部43とを有しているプラント監視制御システムにおいて、上記デ−タサ−バ5の記憶部51が、上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記コントローラ1〜1nの監視制御用ネットワ−ク制御部11から上記コントロ−ラ1〜1nのバッファメモリ13内の時間データ付プラント機器状態デ−タを受信し保存すると共に、上記監視制御用ネットワ−ク6と上記監視制御用ネットワ−ク制御部11を介して上記コントロ−ラ1〜1nの状変検出部12から受信した状変情報を保存するものである。
【0108】
この発明の実施の形態12においては、上述のように、データサーバ5内の記憶部51は、コントローラ1内のバッファメモリ13に保存している時間データ付プラント機器状態デ−タを、読み出し要求を送信して読み出し保存する方法と、監視制御用ネットワ−ク制御部11が自発的に送信してくるデータサーバ5に未送信の時間データ付プラント機器状態デ−タを保存する方法を併用することができる。
【0109】
これにより、記憶部51はコントローラ1内のバッファメモリ13に保存している時間データ付プラント制御データを取りこぼすことなく保存することができ、表示装置4が任意の時点の時間データ付プラント制御データを必要とした場合でも提供することができるので、プラント監視制御システムは精度の高いプラント制御を実現することができる。
【0110】
実施の形態13.
上述のこの発明の実施の形態1では、データサーバ5(図1に図示)内の検索部52(図1に図示)の具体的動作については言及しなかったが、表示装置4(図1、図3及び図14に図示)から検索条件を記述した要求を受取り、その要求に基づいてデータサーバ5(図1、図3及び図14に図示)内の記憶部51(図1、図3及び図14に図示)に保存されている時間データ付プラント機器状態デ−タと状変発生データを検索しても良く、その一事例を図14に示してある。なお、プラント監視制御システム全体のシステム構成は、上述の図1に示すこの発明の実施形態1と同じ構成であるので図示を省略してある。
【0111】
図14は、検索部52(図1、図3及び図14に図示)がデ−タサ−バ5(図1、図3及び図14に図示)内の記憶部51(図1、図3及び図14に図示)に保存されているデータの検索動作を示すイメージ図で、同図において、記憶部51の補助記憶装置511は、例えばハードディスクドライブで、コントローラ1(図1及び図3に図示)内の監視制御用ネットワ−ク制御部11(図1及び図3に図示)から監視制御用ネットワ−ク6(図1及び図3に図示)を介して受信したデータは全てこの補助記憶装置511に保存される。521は表示装置4(図1及び図3に図示)から前記監視制御用ネットワ−ク6を介して受信した要求、即ち検索条件のイメージである。
【0112】
以下、図14の検索動作について説明する。
C1.表示装置4は、デ−タ読み出し要求を監視制御用ネットワ−ク6経由で検索部52に送信する。
C2.検索部52は、表示装置4から受信した検索条件521を要求No.毎に解釈し、その条件に適合する時間データ付プラント機器状態デ−タ並びに状変発生データを記憶部51に要求する。
C3.記憶部51は検索部52の読出し要求に基づいて補助記憶装置511から該当するデータを読み出し、検索部52に送る。
C4.検索部52は記憶部51から受取ったデータを要求No.毎に整列し、監視制御用ネットワ−ク6を介して表示装置4に送信する。
【0113】
なお、図14では検索条件521を表形式のイメージで示したが、例えばXML(eXtensible Markup Language)等の標準言語で記述しても良い。
【0114】
なお、この発明の実施の形態13は、上記図1と関連付けてプラント監視制御システムの全体システムとして換言すれば、監視側の表示装置4と、監視制御用ネットワ−ク6を介して上記監視側の表示装置4に接続されたデータサーバ5と、上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記表示装置4並びに上記データサーバ5に接続されプラント側に設置されたコントローラ1〜1nと、上記コントローラ1〜1nにプラント機器側伝送路3を介して接続されプラント機器7〜7n近傍に設けられたデータ入力カード2〜2nとを備え、上記データサーバ5は、コントローラ1〜1nからプラント機器状態デ−タを読出し保存する記憶部51と上記表示装置4からの要求で上記プラント機器状態デ−タを上記記憶部51から読出し上記表示装置4に送信する検索部52とを有し、上記コントローラ1〜1nは、上記監視制御用ネットワ−ク6を介した通信を制御する監視制御用ネットワ−ク制御部11と上記プラント機器側伝送路3を介した通信を制御するIO通信制御部14と上記データ入力カード2〜2nから読み出したプラント機器状態デ−タを一時的に保存するバッファメモリ13と上記プラント機器状態デ−タの変化を検出し上記監視制御用ネットワ−ク制御部11経由で上記表示装置4並びにデータサーバ5に状態変化発生を通知する状変検出部12とを有し、上記データ入力カード2〜2nは、対応するプラント機器7〜7nからプラント機器状態デ−タを読み出すデータ入力部21と読み出したプラント機器状態デ−タに時間データを付加する時間管理部22と時間管理部22に正確な時間を設定する時間設定部23とを有し、上記表示装置4は、監視制御用ネットワ−ク6を介してコントローラ1〜1n内のバッファメモリ13からプラント機器状態デ−タを読み出して表示するリアルタイムデータ表示部41と上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記データサーバ5の検索部52から任意のプラント機器状態デ−タを読み出して表示する任意データ表示部42と上記バッファメモリ13の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記バッファメモリ13に設定し上記状変検出部12の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記状変検出部12に設定する操作入力部43とを有しているプラント監視制御システムにおいて、上記コントロ−ラ1〜1nのバッファメモリ13内の時間データ付プラント機器状態デ−タを受信し保存するデ−タサ−バ5の検索部52が、上記コントロ−ラ1〜1nの監視制御用ネットワ−ク制御部11を介して受信した上記表示装置4からの要求に基づき上記デ−タサ−バ5の記憶部51から時間データ付プラント機器状態デ−タを読出し、読み出した時間データ付プラント機器状態デ−タが監視制御用ネットワ−ク6を介して上記表示装置4に送信されるものである。
【0115】
この発明の実施の形態13においては、上述のように、データサーバ5内の検索部52は、表示装置4等の要求元から受けた検索条件に基づいて記憶部51から必要なデータを取り出し、その結果を送り返すことができる。また、検索条件を
XML等の標準言語で記述することもできる。
【0116】
これにより、表示装置4等の要求元は必要なデータを容易にデータサーバ5から取り出すことができ、表示装置を操作するオペレータが必要とする表示画面を容易に作成できるので、プラント制御システムは精度の高いプラント監視制御を実現することができる。
【0117】
実施の形態14.
上述のこの発明の実施の形態1、実施の形態9、及び実施の形態11では、リアルタイムデータを表示する場合の表示装置4(図1及び図3に図示)の具体的動作について言及しなかったが、表示装置4内のリアルタイムデータ表示部41(図1、図3及び図15に図示)が読み出し要求を生成しても良く、また、コントローラ1〜1n(図1、図3及び図15に図示)からの状変発生通知をリアルタイムデータ表示部41が受信しても良く、その一事例を図15に示してある。
【0118】
図15はこの発明の実施の形態14を示す図で、リアルタイムデータ表示部41(図1、図3及び図15に図示)がリアルタイムデータを表示する動作例を説明する図である。なお、プラント監視制御システム全体のシステム構成は、上述の図1に示すこの発明の実施形態1と同じ構成であるので図示を省略してある。
【0119】
まず、リアルタイムデータを表示する動作について説明する。リアルタイムデータ表示部41は、コントローラ1からデータを読み出すための要求を作成し、監視制御用ネットワ−ク6(図1及び図3に図示)経由でコントローラ1内の監視制御用ネットワ−ク制御部11(図1、図3及び図15に図示)に送信する。監視制御用ネットワ−ク制御部11は受信した要求に基づいてバッファメモリ13(図1、図3及び図15に図示)から時間データ付プラント機器状態デ−タを読出し、監視制御用ネットワ−ク6を介してリアルタイムデータ表示部41に送信する。リアルタイムデータ表示部41は受信した時間データ付プラント機器状態デ−タを時間データに基づいて表示する。
【0120】
次に、状変発生時の状変発生データを表示する場合の動作について説明する。前述のこの発明の実施の形態11で説明した通り、コントローラ1内の状変検出部12は、状変を検出した場合には監視制御用ネットワ−ク制御部11経由で監視制御用ネットワ−ク6を介して状変発生通知を表示装置4とデータサーバ5(図1、図3及び図15に図示)に送信する。リアルタイムデータ表示部41が、この状変発生通知を受信し、その状変発生データを表示する。
【0121】
なお、リアルタイムデータ表示部41が監視制御用ネットワ−ク制御部11に出す読出し要求は、バッファメモリ13に保存されている最新のプラント機器状態デ−タの読出し要求であってもよいし、読み出していないプラント機器状態デ−タ全てを読み出す要求であっても良い。
【0122】
なお、この発明の実施の形態14は、上記図1と関連付けてプラント監視制御システムの全体システムとして換言すれば、監視側の表示装置4と、監視制御用ネットワ−ク6を介して上記監視側の表示装置4に接続されたデータサーバ5と、上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記表示装置4並びに上記データサーバ5に接続されプラント側に設置されたコントローラ1〜1nと、上記コントローラ1〜1nにプラント機器側伝送路3を介して接続されプラント機器7〜7n近傍に設けられたデータ入力カード2〜2nとを備え、上記データサーバ5は、コントローラ1〜1nからプラント機器状態デ−タを読出し保存する記憶部51と上記表示装置4からの要求で上記プラント機器状態デ−タを上記記憶部51から読出し上記表示装置4に送信する検索部52とを有し、上記コントローラ1〜1nは、上記監視制御用ネットワ−ク6を介した通信を制御する監視制御用ネットワ−ク制御部11と上記プラント機器側伝送路3を介した通信を制御するIO通信制御部14と上記データ入力カード2〜2nから読み出したプラント機器状態デ−タを一時的に保存するバッファメモリ13と上記プラント機器状態デ−タの変化を検出し上記監視制御用ネットワ−ク制御部11経由で上記表示装置4並びにデータサーバ5に状態変化発生を通知する状変検出部12とを有し、上記データ入力カード2〜2nは、対応するプラント機器7〜7nからプラント機器状態デ−タを読み出すデータ入力部21と読み出したプラント機器状態デ−タに時間データを付加する時間管理部22と時間管理部22に正確な時間を設定する時間設定部23とを有し、上記表示装置4は、監視制御用ネットワ−ク6を介してコントローラ1〜1n内のバッファメモリ13からプラント機器状態デ−タを読み出して表示するリアルタイムデータ表示部41と上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記データサーバ5の検索部52から任意のプラント機器状態デ−タを読み出して表示する任意データ表示部42と上記バッファメモリ13の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記バッファメモリ13に設定し上記状変検出部12の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記状変検出部12に設定する操作入力部43とを有しているプラント監視制御システムにおいて、上記表示装置4のリアルタイムデータ表示部41が、監視制御用ネットワ−ク6を介して上記コントロ−ラ1〜1nの監視制御用ネットワ−ク制御部11から上記コントロ−ラ1〜1nのバッファメモリ13内の時間データ付プラント機器状態デ−タを受信して表示し、上記監視制御用ネットワ−ク6と上記監視制御用ネットワ−ク制御部11を介して上記コントロ−ラ1〜1nの状変検出部12から受信した状変情報を表示するものである。
【0123】
この発明の実施の形態14においては、上述のように、表示装置4内のリアルタイムデータ表示部41は、作成した読出し要求に基づいてコントローラ1から時間データ付プラント機器状態デ−タを返すことができる。また、コントローラ1が状変検出した時点で送信してくる状変発生通知を受信することもできる。
【0124】
これにより、表示装置4は正確な時間でプラント機器状態デ−タを表示することができ、また、プラント制御データの状変もリアルタイムに表示することができるので、プラント制御システムは精度の高いプラント監視制御を実現することができる。
【0125】
実施の形態15.
上述のこの発明の実施の形態1並びに実施の形態13では、データサーバ5(図1及び図14に図示)内のデータを表示する場合の表示装置4(図1及び図14に図示)の具体的動作について言及しなかったが、表示装置4内の任意データ表示部42(図1、図3及び図16に図示)が読出し要求を作成しても良く、その一事例をこの発明の実施の形態15として示してある。
【0126】
図16はこの発明の実施の形態15を示す図で、任意データ表示部42(図1、図3及び図16に図示)がデータサーバ5(図1、図3及び図16に図示)から任意のデータを読み出す場合の動作を説明する図である。なお、プラント監視制御システム全体のシステム構成は、上述の図1に示すこの発明の実施形態1と同じ構成であるので図示を省略してある。
【0127】
図16において、521は任意データ表示部52がデータサーバ5からデータを読み出す要求、即ち検索条件である。
【0128】
任意データ表示部42は、オペレータ等の指示に基づき、データサーバ5から表示に必要なデータを読み出すための検索条件521を作成し、監視制御用ネットワ−ク6を介してデータサーバ5内の検索部52に送信する。検索部52は、任意データ表示部42から受信した検索条件521を要求No.毎に解釈し、その条件に適合する時間データ付プラント機器状態デ−タ並びに状変発生データを記憶部51に要求する。記憶部51は検索部52の読出し要求に基づいて補助記憶装置511から該当するデータを読み出し、検索部52に送る。検索部52は記憶部51から受取ったデータを要求No.毎に整列し、監視制御用ネットワ−ク6を介して任意データ表示部42に送信する。任意データ表示部42は受信したデータを表示する。
【0129】
なお、任意データ表示部42が検索部52に出す読出し要求は、記憶部51が保存しているプラント機器状態デ−タを任意の条件、例えば日時を指定する、あるいは特定の状変を検出した時のプラント機器状態デ−タを指定する等の条件で読み出す要求であっても良い。
【0130】
また、任意データ表示部42がデータを表示する形式は、オペレータ等の指示によって決まるもので、例えば横軸に時間、縦軸にプラント機器状態デ−タをとった時系列形式でも良いし、状変発生時の情報を詳細に表示するものであっても良い。
【0131】
なお、この発明の実施の形態15は、上記図1と関連付けてプラント監視制御システムの全体システムとして換言すれば、監視側の表示装置4と、監視制御用ネットワ−ク6を介して上記監視側の表示装置4に接続されたデータサーバ5と、上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記表示装置4並びに上記データサーバ5に接続されプラント側に設置されたコントローラ1〜1nと、上記コントローラ1〜1nにプラント機器側伝送路3を介して接続されプラント機器7〜7n近傍に設けられたデータ入力カード2〜2nとを備え、上記データサーバ5は、コントローラ1〜1nからプラント機器状態デ−タを読出し保存する記憶部51と上記表示装置4からの要求で上記プラント機器状態デ−タを上記記憶部51から読出し上記表示装置4に送信する検索部52とを有し、上記コントローラ1〜1nは、上記監視制御用ネットワ−ク6を介した通信を制御する監視制御用ネットワ−ク制御部11と上記プラント機器側伝送路3を介した通信を制御するIO通信制御部14と上記データ入力カード2〜2nから読み出したプラント機器状態デ−タを一時的に保存するバッファメモリ13と上記プラント機器状態デ−タの変化を検出し上記監視制御用ネットワ−ク制御部11経由で上記表示装置4並びにデータサーバ5に状態変化発生を通知する状変検出部12とを有し、上記データ入力カード2〜2nは、対応するプラント機器7〜7nからプラント機器状態デ−タを読み出すデータ入力部21と読み出したプラント機器状態デ−タに時間データを付加する時間管理部22と時間管理部22に正確な時間を設定する時間設定部23とを有し、上記表示装置4は、監視制御用ネットワ−ク6を介してコントローラ1〜1n内のバッファメモリ13からプラント機器状態デ−タを読み出して表示するリアルタイムデータ表示部41と上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記データサーバ5の検索部52から任意のプラント機器状態デ−タを読み出して表示する任意データ表示部42と上記バッファメモリ13の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記バッファメモリ13に設定し上記状変検出部12の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記状変検出部12に設定する操作入力部43とを有しているプラント監視制御システムにおいて、上記表示装置4の任意データ表示部42が、コントロ−ラ1〜1nのバッファメモリ13から時間データ付プラント機器状態デ−タを読み出して保存しているデ−タサ−バ5の検索部52に監視制御用ネットワ−ク6を介して要求を送信し、その要求に基づいて上記検索部52が検索した情報を上記監視制御用ネットワ−ク6を介して上記検索部52から受信して表示するものである。
【0132】
この発明の実施の形態15においては、上述のように、表示装置4内の任意データ表示部42は、オペレータ等の指示に基づいて作成した要求を使用してデータサーバ5から必要なデータを読み出すので、データサーバ5が保存している時間データ付プラント機器状態デ−タ並びに状変発生データを自由に読み出すことができる。
【0133】
これにより、表示装置4はオペレータ等が要求しているデータを要求している形式で表示できるので、オペレータ等はプラント制御を効率良く行うことができ、プラント監視制御システムは精度の高いプラント監視制御を実現することができる。
【0134】
【発明の効果】
この発明によるプラント監視制御システムは、上述のように、複数のプラント機器で計測されて出力されるプラント機器状態アナログ信号をデジタル信号に変換し、コントロ−ラを通じて上記デジタル信号に基づいて上記各プラント機器の状態を表示装置に表示すると共に、上記表示装置からの制御指令により上記コントロ−ラを通じて上記各プラント機器を制御するプラント監視制御システムにおいて、上記デジタル信号の信号系の上記各プラント機器側の最上流で時間デ−タ付プラント機器状態デ−タを生成し、上記表示装置で当該時間デ−タ付プラント機器状態デ−タを上記コントロ−ラを通じて入力し上記時間デ−タ付プラント機器状態デ−タに基づき時間に関連付けたプラント機器状態の表示を行うので、
コントローラやプラント機器の増設や運転台数の増加あるいプラント機器の負荷自体が大きくなる等の要因により負荷が増えるなどにより監視制御用ネットワ−クの負荷が増大し、プラント機器状態デ−タのデ−タ量が増大することによりコントローラから表示装置へのプラント機器状態デ−タの送信が滞ったとしても、プラント機器状態デ−タには、デジタルデ−タのプラント機器側の最上流部で時間データが付加されているので、上記コントローラから上記表示装置へのプラント機器状態デ−タの送信の滞り(送信遅れ)とは無関係に、或いは上記コントローラ1〜1nへのプラント機器状態デ−タの送信の滞り(送信遅れ)とは無関係に、表示装置内のリアルタイムデータ表示装置は正しい時間でプラント機器状態デ−タを表示させることが可能となり精度の高いプラント監視制御を実現することができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態2で用いられる時間管理部の構成図である。
【図3】この発明の実施の形態3で用いられる時間設定部の構成図である。
【図4】この発明の実施の形態4で用いられる時間設定データ生成機能付時間設定部の構成図である。
【図5】この発明の実施の形態5で用いられるIO通信制御部の動作を示す図である。
【図6】この発明の実施の形態6で用いられるデータ入力部の動作を示す図である。
【図7】この発明の実施の形態7で用いられるバッファメモリへのデータ保存イメージを示す図である。
【図8】この発明の実施の形態8で用いられるバッファメモリへのデータ保存イメージを示す図である。
【図9】この発明の実施の形態9で用いられる監視制御用ネットワ−ク制御部の動作を示す図である。
【図10】この発明の実施の形態10で用いられる監視制御用ネットワ−ク制御部の動作を示す図である。
【図11】この発明の実施の形態10で用いられるバッファメモリの空き領域量を確認する機能を付加した監視制御用ネットワ−ク制御部の動作を示す図である。
【図12】この発明の実施の形態11で用いられる状変検出部の動作を示す図である。
【図13】この発明の実施の形態12で記憶部の動作を示す図である。
【図14】この発明の実施の形態13で用いられる検索部の動作を示す図である。
【図15】この発明の実施の形態14で用いられるリアルタイムデータ表示部の動作を示す図である。
【図16】この発明の実施の形態15で用いられる任意データ表示部の動作を示す図である。
【符号の説明】
1〜1n コントローラ、 11 監視制御用ネットワーク制御部、
12 状変検出部、 13 バッファメモリ、
14 IO通信制御部、 2〜2n データ入力カード、
21 データ入力部、 22 時間管理部、
221 クロック発生回路、 222 計時回路、
223 時間通知回路、 23 時間設定部、
231 時間設定データ生成機能付時間設定部、
2311 基準時間発生要素(GPS計時回路等)、
2312 時間設定データ生成回路、 2313 設定時間生成回路、
3 プラント機器側伝送路、 4 表示装置、
41 リアルタイムデータ表示部、 42 任意データ表示部、
43 操作入力部、 5 データサーバ、
51 記憶部、 52 検索部、
6 監視制御用ネットワ−ク、 7〜7n プラント機器。
Claims (17)
- 複数のプラント機器で計測されて出力されるプラント機器状態アナログ信号をデジタル信号に変換し、
コントロ−ラを通じて上記デジタル信号に基づいて上記各プラント機器の状態を表示装置に表示すると共に、
上記表示装置からの制御指令により上記コントロ−ラを通じて上記各プラント機器を制御するプラント監視制御システムにおいて、
上記デジタル信号の信号系の上記各プラント機器側の最上流で時間デ−タ付プラント機器状態デ−タを生成し、
上記表示装置で当該時間デ−タ付プラント機器状態デ−タを上記コントロ−ラを通じて入力し上記時間デ−タ付プラント機器状態デ−タに基づき時間に関連付けたプラント機器状態の表示を行う
ことを特徴とするプラント監視制御システム。 - それぞれ対応するプラント機器近傍に設けられ当該対応するプラント機器で計測されて出力されるプラント機器状態アナログ信号をデジタル信号に変換し時間デ−タ付プラント機器状態デ−タを生成する複数のデータ入力カード、
それぞれプラント側の対応するプラント機器から離れた位置に設置され対応する上記データ入力カードの時間デ−タ付プラント機器状態デ−タを保存し対応する上記プラント機器の状態に応じて上記対応するプラント機器を制御すると共に制御指令により上記対応するプラント機器を制御する複数のコントロ−ラ、
及び、プラントから遠隔の監視側に設けられ上記各データ入力カードが生成した上記時間デ−タ付プラント機器状態デ−タを上記コントロ−ラを通じて入力し上記各データ入力カードが生成した上記時間デ−タ付プラント機器状態デ−タに基づき時間に関連付けたプラント機器状態の表示を行うと共に上記コントロ−ラへの上記プラント機器制御指令を出力する表示装置、
を備えたプラント監視制御システム。 - 監視側の表示装置と、監視制御用ネットワ−クを介して上記監視側の表示装置に接続されたデータサーバと、
上記監視制御用ネットワ−クを介して上記表示装置並びに上記データサーバに接続されプラント側に設置されたコントローラと、
上記コントローラにプラント機器側伝送路を介して接続されプラント機器近傍に設けられたデータ入力カードとを備え、
上記データサーバは、コントローラからプラント機器状態デ−タを読出し保存する記憶部と、上記表示装置からの要求で上記プラント機器状態デ−タを上記記憶部から読出し上記表示装置に送信する検索部とを有し、
上記コントローラは、上記監視制御用ネットワ−クを介した通信を制御する監視制御用ネットワ−ク制御部と、上記プラント機器側伝送路を介した通信を制御するIO通信制御部と、上記データ入力カードから読み出したプラント機器状態デ−タを一時的に保存するバッファメモリと、上記プラント機器状態デ−タの変化を検出し上記監視制御用ネットワ−ク制御部経由で上記表示装置並びにデータサーバに状態変化発生を通知する状変検出部とを有し、
上記データ入力カードは、対応するプラント機器からプラント機器状態デ−タを読み出すデータ入力部と、読み出したプラント機器状態デ−タに時間データを付加する時間管理部と、時間管理部に正確な時間を設定する時間設定部とを有し、
上記表示装置は、監視制御用ネットワ−クを介してコントローラ内のバッファメモリからプラント機器状態デ−タを読み出して表示するリアルタイムデータ表示部と、上記監視制御用ネットワ−クを介して上記データサーバの検索部から任意のプラント機器状態デ−タを読み出して表示する任意データ表示部と、上記バッファメモリの設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−クを介して上記バッファメモリに設定し、上記状変検出部の設定情報を生成して当該設定情報を上記監視制御用ネットワ−クを介して上記状変検出部に設定する操作入力部と、を有している
プラント監視制御システム。 - 請求項1〜請求項3の何れか一に記載のプラント監視制御システムにおいて、上記時間デ−タ付プラント機器状態デ−タは、時間管理部によって、基準時からの時間を計時または標準時刻を管理し、上記データ入力部がプラントから読み出したプラント機器状態デ−タにプラント機器状態測定時間を示す時間データを付加ことにより生成されることを特徴とするプラント監視制御システム。
- 請求項4に記載のプラント監視制御システムにおいて、時間設定部が、上記表示装置の操作入力部が生成した時間設定データを上記コントローラ経由で受信し、上記時間設定データを上記時間管理部に渡すことによって、上記時間管理部が、上記時間設定データに基づいてプラント機器状態デ−タにプラント機器状態測定時間を示す時間データを付加することを特徴とするプラント監視制御システム。
- 請求項4に記載のプラント監視制御システムにおいて、時間設定部が、時間設定部が、自ら時間設定データを生成し、上記時間管理部に渡すことによって、上記時間管理部が、上記時間設定データに基づいてプラント機器状態デ−タにプラント機器状態測定時間を示す時間データを付加することを特徴とするプラント監視制御システム。
- 請求項1〜請求項3の何れか一に記載のプラント監視制御システムにおいて、
上記時間データ付プラント機器状態デ−タを、上記コントロ−ラのIO通信制御部が、プラント機器側伝送路を介してを読出して上記コントロ−ラのバッファメモリに上記時間データ付プラント機器状態デ−タを保存し、
上記バッファメモリに保存された時間データ付プラント機器状態デ−タに基づいて上記表示装置が時間に関連付けたプラント機器状態の表示を行う
ことを特徴とするプラント監視制御システム。 - 請求項2及び請求項3の何れか一に記載のプラント監視制御システムにおいて、
上記デ−タ入力カ−ドのデータ入力部が、プラントから読み出したプラント機器状態デ−タに上記時間管理部が時間データを付加したら、時間データを付加したプラント機器状態デ−タをプラント機器側伝送路を介して上記コントロ−ラのIO通信制御部に渡し、
上記IO通信制御部は受取った時間データ付プラント機器状態デ−タを上記コントロ−ラのバッファメモリに保存し、
上記バッファメモリに保存された時間データ付プラント機器状態デ−タに基づいて上記表示装置が時間に関連付けたプラント機器状態の表示を行う
ことを特徴とするプラント監視制御システム。 - 請求項1〜請求項3、請求項7、及び請求項8の何れか一に記載のプラント監視制御システムにおいて、上記コントロ−ラのバッファメモリは、上記時間データ付プラント制御データを時間データ順に保存することを特徴とするプラント監視制御システム。
- 請求項1〜3、請求項7、請求項8、及び請求項9の何れか一に記載のプラント監視制御システムにおいて、
上記コントロ−ラのバッファメモリは、保存している上記時間データ付プラント制御データのうちデータサーバに送信した上記時間データ付プラント機器状態デ−タを削除すると共に、上記コントロ−ラのIO通信制御部から渡される新たな時間データ付プラント制御データを一時保存する領域を確保し、
上記バッファメモリに保存された時間データ付プラント機器状態デ−タに基づいて上記表示装置が時間に関連付けたプラント機器状態の表示を行う
ことを特徴とするプラント監視制御システム。 - 請求項1〜3の何れか一に記載のプラント監視制御システムにおいて、
上記コントロ−ラの監視制御用ネットワ−ク制御部は、監視制御用ネットワ−クを介して上記表示装置から受けた要求に基づき上記コントロ−ラのバッファメモリから時間データ付プラント機器状態デ−タを読出し、上記監視制御用ネットワ−クを介して上記表示装置に上記時間データ付プラント機器状態デ−タを送信し、
上記監視制御用ネットワ−クを介してデータサーバから受けた要求に基づき上記バッファメモリから時間データ付プラント機器状態デ−タを読出し、上記監視制御用ネットワ−クを介して上記データサーバに上記時間データ付制御用データを送信することを特徴とするプラント監視制御システム。 - 請求項1〜請求項3及び請求項11の何れか一に記載のプラント監視制御システムにおいて、上記コントロ−ラの監視制御用ネットワ−ク制御部は、データサーバに未送信の上記コントロ−ラのバッファメモリ内の時間データ付プラント機器状態デ−タを上記バッファメモリから読出し、上記監視制御用ネットワ−クを介して上記データサーバに送信することを特徴とするプラント監視制御システム。
- 請求項1〜請求項3の何れか一に記載のプラント監視制御システムにおいて、上記コントロ−ラの状変検出部が、上記コントロ−ラのバッファメモリ内の時間データ付プラント機器状態デ−タと上記コントロ−ラのIO通信制御部が読み出した時間データ付プラント機器状態デ−タとを監視し、その状態の変化を検出した場合には、その状変情報を上記監視制御用ネットワークと上記監視制御用ネットワ−ク制御部とを経由して、データサーバと上記表示装置とに送信することを特徴とするプラント監視制御システム。
- 請求項13に記載のプラント監視制御システムにおいて、上記デ−タサ−バの記憶部が、上記監視制御用ネットワ−クを介して上記監視制御用ネットワ−ク制御部から上記コントロ−ラのバッファメモリ内の時間データ付プラント機器状態デ−タを受信し保存すると共に、上記監視制御用ネットワ−クと上記監視制御用ネットワ−ク制御部を介して上記コントロ−ラの状変検出部から受信した状変情報を保存することとを特徴とするプラント監視制御システム。
- 請求項1〜請求項3の何れか一に記載のプラント監視制御システムにおいて、上記コントロ−ラのバッファメモリ内の時間データ付プラント機器状態デ−タを受信し保存するデ−タサ−バの検索部が、上記コントロ−ラの監視制御用ネットワ−ク制御部を介して受信した上記表示装置からの要求に基づき上記デ−タサ−バの記憶部から時間データ付プラント機器状態デ−タを読出し、読み出した時間データ付プラント機器状態デ−タが監視制御用ネットワ−クを介して上記表示装置に送信されることを特徴とするプラント監視制御システム。
- 請求項1〜請求項3の何れか一に記載のプラント監視制御システムにおいて、上記表示装置のリアルタイムデータ表示部が、監視制御用ネットワ−クを介して上記コントロ−ラの監視制御用ネットワ−ク制御部から上記コントロ−ラのバッファメモリ内の時間データ付プラント機器状態デ−タを受信して表示し、上記監視制御用ネットワ−クと上記監視制御用ネットワ−ク制御部を介して上記コントロ−ラの状変検出部から受信した状変情報を表示することを特徴とするプラント監視制御システム。
- 請求項1〜請求項3の何れか一に記載のプラント監視制御システムにおいて、上記表示装置の任意データ表示部が、コントロ−ラのバッファメモリから時間データ付プラント機器状態デ−タを読み出して保存しているデ−タサ−バの検索部に監視制御用ネットワ−クを介して要求を送信し、その要求に基づいて上記検索部が検索した情報を上記監視制御用ネットワ−クを介して上記検索部から受信して表示することを特徴とするプラント監視制御システム。
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