JP2004198676A - 部品交換用治具および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】構造の複雑化を招くことなく交換作業性を簡易化できる構成を備えた部品交換用治具を提供する。
【解決手段】交換対象となる部品101の少なくとも上方を覆う形状を有し、該交換対象部品を把持可能な把持部200B1を備えた部品交換用治具200であって、上記交換対象部品を把持した状態で該交換対象部品101の設置位置に向けた移動過程において上記交換対象部品101の把持態位が解除されて該交換対象部品を設置位置に設置する態位を設定する構成200を備えていることを特徴とする。
【選択図】 図7
【解決手段】交換対象となる部品101の少なくとも上方を覆う形状を有し、該交換対象部品を把持可能な把持部200B1を備えた部品交換用治具200であって、上記交換対象部品を把持した状態で該交換対象部品101の設置位置に向けた移動過程において上記交換対象部品101の把持態位が解除されて該交換対象部品を設置位置に設置する態位を設定する構成200を備えていることを特徴とする。
【選択図】 図7
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、部品交換用治具および画像形成装置に関し、さらに詳しくは画像形成処理に用いられる部品の交換構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機やプリンタあるいはファクシミリ装置や印刷機などの画像形成装置においては、潜像担持体である感光体に対して形成された静電潜像を現像装置により可視像処理し、可視像をシートなどに転写することにより記録出力を得ることができる。
【0003】
感光体は単一色のみを対象として1個設ける構成だけでなく、複数の色毎の画像を形成するために複数設けた構成があり、後者の場合にはフルカラー画像を含む多色画像を形成する場合に用いられる。
【0004】
例えばフルカラー画像を得る方式としては、色分解色に対する補色関係にある色のトナーなどの現像剤を用いて感光体毎に形成された色画像を搬送されてくるシートに対して順次重畳転写する方式あるいは感光体毎の色画像を中間転写体に対して順次転写した後、中間転写体上で重畳転写された画像をシートに対して一括転写する方式がある。
【0005】
一方、複数の感光体を用いる場合の構成の一つとして、上記方式のうちで後者の方式を採用する構成には、色毎の画像が形成可能な感光体をこの感光体からの画像が重畳転写される中間転写体としてのベルトの展張方向に沿って並置した、いわゆる、タンデム構造が知られている(例えば、特許文献1)。
【0006】
画像形成装置では、経時的に機能劣化を生じる部材を交換する場合があり、このような交換対象となる部材の一つに感光体がある。
感光体は、新規に画像形成装置内に設置されるまでの間、不用意に露光されたりあるいは表面の感光層に手などが触れないようにすることが感光特性変化を防止する上で必要とされる部材であり、このため、不用意な露光を防止した状態で画像形成装置内に挿入する構成(例えば、特許文献2)、あるいは感光体を持つ際に直接感光体に手が触れないようにした構成(例えば、特許文献3)がある。
【0007】
特許文献2には、感光体をこれの周囲を覆う保護カバーを備えたカートリッジ枠体内に収容し、カートリッジ枠体を画像形成装置に対して感光体の長手方向に沿って挿入する際に保護カバーが画像形成装置の壁部に突き当たることでカートリッジ枠体から離脱させる構成が示されている。
【0008】
特許文献3には、感光体の長手方向両端に基部が支持されて回動可能なハンドルを設け、画像形成装置の上方を開放することで露呈された感光体の設置部に対してハンドルを持って懸垂された状態の感光体を設置部に装填し、設置後、ハンドルを倒して設置部に収めることで感光体を取り出す際に再度ハンドルを使用できるようにした構成が示されている。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−281962号公報(「0008」欄、「0036」欄、図3、図6)
【特許文献2】
特開平9−127851号公報(「0045」欄、「0051」欄、図1,図5)
【特許文献3】
実開平3−92648号公報(図2)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献2に記載された構成においては、感光体の長手方向に沿って挿入する必要があるためにその挿入位置に対するカートリッジ枠体の位置決めが重要となる。しかも、挿入時にはカートリッジ枠体と保護カバーとが相対移動する必要があることから挿入抵抗が発生する。このため、感光体の挿入操作が容易でないという問題がある。
【0011】
特許文献3に記載された構成では、特許文献2に記載された構成のように外侮光に被爆されない構成となっていないので感光層の不用意な露光により感光特性が変化するばかりでなく、設置後にはハンドルを収めるためのスペースを準備する必要があることから画像形成装置内の空間容積が大きくなることで装置の大型化が生じる。
【0012】
本発明の目的は、上記従来の画像形成装置、特に、部品の交換作業および交換に必要とされる構成における問題に鑑み、構造の複雑化を招くことなく交換作業性を簡易化できる構成を備えた部品交換用治具および画像形成装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、交換対象となる部品の少なくとも上方を覆う形状を有し、該交換対象部品を把持可能な把持部を備えた部品交換用治具であって、
上記交換対象部品を把持した状態で該交換対象部品の設置位置に向けた移動過程において上記交換対象部品の把持態位が解除されて該交換対象部品を設置位置に設置する態位を設定する構成を備えていることを特徴としている。
【0014】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明に加えて、上記把持部は、上記交換対象部品の少なくとも上方を覆う部分の一部に設けられた可撓部で構成され、該可撓部は常時上記交換対象部品を挟持する方向の撓み習性が付与され、上記交換対象部品の設置位置に対向することで上記撓み習性に抗して拡開されることにより上記交換対象部品の挟持態位を解除される構成であることを特徴としている。
【0015】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明に加えて、上記交換対象部品の上方を覆う部分には不動状態の把手部が設けられていることを特徴としている。
【0016】
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のうちの一つに記載の発明に加えて、上記交換対象部品の設置位置への移動方向は重力方向とされていることを特徴としている。
【0017】
請求項5記載の発明は、請求項2または3記載の発明に加えて、上記交換対象部品の上方を覆う部分には、上記可撓部の拡開動作設定部が上記把手部に設けられていることを特徴としている。
【0018】
請求項6記載の発明は、請求項1乃至5のうちの一つに記載の発明に加えて、設置位置に配置されている交換対象部品に対して把持部を構成する可撓部を該交換対象部品の係合部に係合させて把持することにより設置位置から該交換対象部品を抜き取りが可能な態位を設定可能であることを特徴としている。
【0019】
請求項7記載の発明は、請求項1乃至6のうちの一つに記載の部品交換用治具により把持される交換対象部品として画像形成処理に係る部材のうちで少なくとも感光体を内部に収容した感光体ユニットを画像形成装置に備えていることを特徴としている。
【0020】
請求項8記載の発明は、請求項7記載の発明に加えて、上記感光体ユニットは、収容している感光体の上面を外部に露呈させる構成とされ、該感光体の上面が上記部品交換用治具により覆われることを特徴としている。
【0021】
請求項9記載の発明は、請求項7または8記載の発明に加えて、上記感光体ユニットは、感光体に対する画像形成処理を実行する装置を周辺部に配置した作像ユニットに位置しており、該作像ユニットは、同一面内で複数並置されて複数の色画像を形成可能であり、一括して収納位置と外部操作が可能な引き出し位置とに移動可能な構成であることを特徴としている。
【0022】
請求項10記載の発明は、請求項7乃至9のうちの一つに記載の発明に加えて、作像ユニットを収納位置に位置決め可能な筐体には、上記部品交換用治具の保管場所が設けられていることを特徴としている。
【0023】
請求項11記載の発明は、請求項7乃至10のうちの一つに記載の発明に加えて、上記部品交換用治具が、感光体ユニットの梱包部材として使用可能であることを特徴としている。
【0024】
請求項12記載の発明は、請求項7乃至11のうちの一つに記載の発明に加えて、上記感光体ユニットに収容される感光体は、これが配置される作像ユニとが収納位置に移動するまでの間、少なくとも上面が開閉可能なシャッターにより覆われる構成とされていることを特徴としている。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施形態による部品交換用治具を適用する画像形成装置の構成を示す模式図である。
同図に示す画像形成装置は、特許文献1にも上げられたタンデム方式のカラープリンタであるが、本発明では、プリンタだけでなく複写機やファクシミリ装置あるいは印刷機を対象とすることも可能である。
【0026】
図1において、画像形成装置1には、色分解色に対する補色関係にある色のトナーであるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)および黒(B)を用いた画像を形成可能な感光体2Y、2M、2C、2Bが垂直方向で同一線上に並置されている。
【0027】
各感光体は纏めて一つのユニットである感光体ユニットに配置されており、感光体ユニットの上部には感光体2Y、2M、2C、2Bの並置方向に平行する展張面を有するベルトが用いられた転写装置3を収容している転写ユニットが配置されている。
感光体ユニットの下部には、感光体に対する画像形成処理工程のうちで帯電、現像およびクリーニングを実行する装置4,5,6を纏めて有する作像ユニットが配置されている。作像ユニットの下方には、書き込み工程に用いられる走査装置7が配置されている。なお、図1においては、作像ユニット内の装置に関する符号がイエローを対象としてのみ付してあるが、他の色を対象とする装置も同様な構成とされている。
【0028】
転写装置3は、各感光体に対向している展張面に対して各感光体からの色画像を順次転写する1次転写工程と1次転写により重畳された画像を給紙装置8(図1では、複数の給紙カセット8Aを設けた場合が示されている)から繰り出されるシートに対して一括転写する2次転写工程とを実行するために設けられている。転写装置3における各感光体と対峙する位置にはローラで構成された1次転写装置9Y、9M、9C、9Bが、そして、2次転写位置には、シートを転写装置3に当接させながら搬送する搬送ベルト10およびローラで構成された2次転写装置11が配置されている。
【0029】
カラープリンタ1では、各感光体に対する帯電後に書き込み走査に応じた静電潜像が形成され、静電潜像が現像装置5によって可視像処理されると転写装置3に対して各感光体から色画像が1次転写装置9を介して順次転写されて重畳画像が形成され、重畳画像がシートに対して2次転写装置11により一括転写される。
転写装置3から重畳画像を一括転写されたシートは排紙トレイ1Aに至る搬送路中に設けられている定着装置12によって定着処理されて排出される。なお、図1中、符号13は転写装置3に用いられるベルトのクリーニング装置を示している。
【0030】
感光体ユニット、転写ユニットおよび作像ユニットは、図2に示すように、カラープリンタ1の筐体1B内での収納位置(図2(A)参照)と外部からの操作が可能な引き出し位置(図2(B)参照)との間を移動できるようになっており、収納位置では互いに近接若しくは押圧関係とされ、引き出し位置では互いに離間する関係とされている。特に、収納位置から引き出し位置に移動する過程において感光体ユニットが移動する方向を基準として転写ユニットおよび作像ユニットが上下方向に離間するようになっている。
図3は、ユニットのうちで、後述する作像ユニット100が引き出し位置に移動した状態を示している。
【0031】
図4は、各ユニットのうちで、作像ユニット(便宜上、符号100)を示す図であり、同図において、作像ユニット100は、作像ユニット100に位置する感光体の支持手段として設けられている感光体ユニット側に配置されたドラム状の感光体(便宜上、図1において黒色画像を対象とする感光体に用いた2Bで示す)に対して帯電行程を実行するローラを用いた帯電装置101で構成される帯電部、静電潜像の可視像処理を行う現像ローラ102および現像ローラ102上での現像層厚を規定する現像剤ドクター103さらには現像ローラ102に向けて攪拌帯電された現像剤、この場合にはトナーとキャリアとを混合した二成分系現像剤を搬送する搬送スクリュー104および105を備えた現像処理部と、転写後の感光体2Bに残留するトナーを除去するクリーニングブラシ106およびクリーニングブレード107を備えたクリーニング部を備えた構成されている。
【0032】
作像ユニット100は、感光体2Bを挟んで帯電部とクリーニング部とを備えた領域と現像処理部とが分割可能なカートリッジ構造をなし、その筐体部の一部には感光体2Bへの書き込み光を導入するための100Aが形成されている。なお、図4において符号103Aはシール部材を示し、符号108はトナー補給部に設けられているトナータンク108Aの出口に配置されているトナー補給スクリューを示し、符号109はクリーニングにより感光体2Bから回収されたトナーを現像部Bに向けて移送するための移送スクリューを示し、そして符号110はトナー濃度検知センサを示している。
トナー濃度センサ110は、現像処理部内でのトナー濃度を監視し、所定に濃度に応じてトナー補給スクリュー108の稼働状態を制御するようになっている。
作像ユニット100は、トナータンク108Aからの新規トナーに加えて感光体2Bから回収されたトナーも現像処理部に供給されるようになっており、いわゆる、トナーの再使用ができるリサイクル方式が採用されている。
【0033】
感光体2Bに対峙する現像ローラ102は、感光体2Bに対して2倍の周速比が設定されて高速回転することができ、感光体2Bの周面との間に0.3mm程度の現像ギャップが設定されるようになっている。現像ギャップは、現像剤を用いた磁気ブラシの穂立ちを確保すると共に穂立ちされた磁気ブラシの先端が感光体2Bの周面に良好に接触するために必要なものである。
【0034】
感光体ユニットは、作像ユニット100に対して交換などの際の便宜を図るために作像ユニット100に対して着脱できるようになっており、図3に示した引き出し状態の時に設置あるいは取り出しが行われる。なお、感光体ユニットは作像ユニット100から独立して設置あるいは取り出しが行える構成の他に、感光体とこの周辺に配置されている各画像形成処理に関わる装置とを纏めて収納することで一体化した一体型カートリッジ方式とすることも可能である。
【0035】
感光体ユニットには、図3に示すように感光体の上面を覆うことができるシャッター部材2Y1,2M1,2C1,2B1が設けられており、シャッター部材は、作像ユニット100と共に感光体ユニットが引き出し位置から収納位置に達するまでの間、感光体の上面を覆うことで外部光に対する防曝や不用意な接触による損傷を防止するようになっている。しかも、作像ユニット100が引き出されることにより古い感光体ユニットを取り出す際には感光体の上面がシャッター部材により覆われていることでオペレータがトナーで汚されるようなことがない、シャッター部材2Y1,2M1,2C1,2B1は、作像ユニットおよび感光体ユニットが収納位置に達した時点で感光体の上面を開放することができるようになっている。これにより、図1に示すように、感光体が転写ユニット側の転写部材と対向当接できる。
シャッター部材2Y1,2M1,2C1,2B1の開閉動作は、詳細を図示しないが、カラープリンタ内部に位置する係合部と係合することで開閉駆動力が付与されて動作する構成が用いられる。
【0036】
一方、図5は、交換対象部品である感光体を備えた感光体ユニット(便宜上、符号101で示す)の交換用治具200を示す図であり、交換用治具200は、感光体の上方を覆うことができる円弧形状からなる頭蓋部200Aを有すると共に頭蓋部200Aの下部には、水平方向に張り出して感光体ユニット101の上面(便宜上、図5において符号101Aで示す)の周縁部に当接して感光体ユニット101における感光体の露呈域以外の領域を覆うことができる遮蔽面200Bを備えたABSなどの樹脂製カバーを構成している。
頭蓋部200Aには、その中央に交換用治具200を持ち運ぶ際の把手200Cが一体形成されて不動状態で設けられている。
【0037】
遮蔽面200Bには、感光体の長手方向に沿った方向の複数箇所に感光体ユニット101の把持部を構成する可撓部200B1が設けられており、可撓部200B1は、基部が遮蔽面200Bに一体化されると共に基部から側方に伸び出したうえで垂直方向に折曲された延長端に下向き鈎状の係止爪200B2が形成されている。
係止部200B1は、感光体の長手方向(軸方向)と直角な方向に相当する副走査方向両側で同じ位置にそれぞれ設けられている。
【0038】
可撓部200B1は、感光体に対する副走査方向で、好ましくは係止爪200B2間の対向間隔が狭まる習性を付与されて感光体ユニット101を挟持できるようになっており、この習性に抗した負荷が作用することで拡開する方向に撓むことができるようになっている。そして、拡開した際にはこのときに作用する負荷が除かれると元の状態に復元できる撓み剛性を有している。
【0039】
一方、感光体ユニット101が装填される作像ユニット100側には、感光体ユニット101が装填された際に交換用治具200の把持状態を解除するための構成が設けられている。
図6は、交換用治具200における可撓部200B1とこれに対応する作像ユニット101側の構成を示す図であり、同図において、作像ユニット100側には、感光体ユニット101が装填された際に係止爪200B2に当接するように張り出した突き当て部100Aが可撓部200B1の係止爪200B2と対向する位置に設けられている。
【0040】
可撓部200B1の係止爪200B2は、突き当て部100Aに突き当たることで基部を支点として拡開する方向に撓むことができ、撓んだ際の拡開量が感光体ユニット101に形成されている係合部101Bの深さ以上となる時点で感光体ユニット101の挟持状態を解除できるようになっている。このため、突き当て部100Aは、感光体ユニット101側の係合部101の内部に入り込める張り出し量が設定されており、感光体ユニット101が下降した際に係合部101B内に位置する係止爪200B2を突き当てやすくしてある。また、係合部101Bは、係止爪200B2が拡開して挟持状態を解除された感光体ユニット101が装填位置に設置される際に急な落下が起きないように感光体ユニットの落下方向での長さが設定されている。つまり、挟持状態が解除された時点で感光体ユニット101が設置位置に到達することができるようにされている。
【0041】
本実施形態では、新規の感光体ユニット101を交換用治具200により運搬することができ、作像ユニット100の近傍に設定されている設置位置に装填することができる。図7は装填時の手順を示す図であり、同図(A)は、装填前の状態を、図7(B)は装填時での係止爪200B2と突き当て部100Aとの関係をそれぞれ示している。
【0042】
図7(A)において、感光体ユニット101に交換用治具200を装着する際には、交換用治具200を感光体ユニット101の上方から差し込む。これにより、感光体ユニット101の側壁に可撓部200B1の係止爪200B2が拡開されながら移動し、係合部101Cに係止爪200B2が対面すると自らの習性により係合部101C内に係止爪200B2が入り込むことで感光体ユニット101が交換用治具200によって挟持される。交換用治具200は、感光体ユニット101における感光体の露呈部および感光体ユニット101の上面を覆った状態で装着され、いわゆる、感光体ユニット101を梱包した状態となるので、外部からの衝撃や外部光の進入を防ぐことができる。
【0043】
交換用治具200の把手200Cを持って作像ユニット100での感光体ユニット101の設置位置に運ぶ際には、設置位置において交換用治具200およびこれに挟持されて一体化されている感光体ユニット101を重力方向に差し込む。
【0044】
図7(B)において、感光体ユニット101および交換用治具200が感光体ユニット101の設置位置に差し込まれると、交換用治具200の係止爪200B2が作像ユニット100側の突き当て部100Aに係止爪200B2が突き当たることにより係止爪200B2が拡開されるので、感光体ユニット101の挟持が解除され、感光体ユニット101が設置位置に装填されることになる。
【0045】
本実施形態においては、感光体ユニット101およびこれを挟持している交換用治具200を重力方向に差し込む過程において感光体ユニット101の挟持および挟持解除による設置が行えるので、特別な手順を必要とすることなく単純な装填方向という一方向への移動操作のみで設置が可能となる。また、交換用治具200には、頭蓋部200Aに把手200Cが設けられているので、図8に示すように、運搬および感光体ユニット101への装填時の作業性を向上させることができると共に感光体に直接手が触れることがない。このような操作性に関しては、図9に示す従来の操作方式である感光体の長手方向に差し込む場合に比べて差し込み位置の確認が容易となるばかりでなく、感光体ユニット101を把持する必要がないことからも明らかである。
【0046】
上記実施形態では、係止爪200B2の拡開状態を可撓部200B1の習性を利用して自動的に設定するようになっているが、手動操作により強制的に行うようにしても良い。図10は、この場合の構成を示す図であり、同図に示す構成は、撓部200B1の習性に抗して挟持態位を解除できるようにしたことを特徴としている。
【0047】
図10において、把手200Cと可撓部200B1との間には可撓部200B1の撓み変形による拡開動作を行わせるための牽引部材202が設けられている。
牽引部材202の一端は把手200Cの握り面に設けられて弾性付勢されている揺動操作部202Aに連結され、他端は把手200Cに形成された挿通部を介して可撓部200B1の揺動端に連結されている。揺動操作部202Aは、把手を握ることで上下動可能であり、係止爪200B2を拡開した状態を維持させるために、例えば、図示しないが把手表面に突没可能なストッパが設けられている。
【0048】
図10に示す構成では、操作部材202Aを握ることで牽引部材202が牽引されるので、可撓部200B1が垂下状態から拡開される方向に撓むことができるので、感光体ユニット101を設置位置に装填した時点で把手200C側の揺動操作部202Aを握ることで上方に変位させて牽引部材202を牽引して可撓部200B1を拡開させることができる。この状態はストッパにより保持され、保持を解除することで係止爪200B2を元の形状に復元して感光体ユニット101の係合部101Cに係合させることができる。この状態では、感光体ユニット101と交換用治具200とが一体化でき、運搬時に揺動操作部202Aを握っても不用意に可撓部200B1が拡開されるようなことがない。この構成においても、交換用治具200および感光体ユニット101を重力方向に装填する過程で感光体ユニット101の設置が可能となる。
【0049】
一方、カラープリンタの筐体部には、図11に示すように、交換用治具200の保管場所HPが設けられており、感光体ユニット101の把持および把持解除による設置に用いられた交換用治具200が収納できるようになっている。
【0050】
交換用治具200は、保管場所HPに保管されることで、感光体ユニット101を取り出す際に用いることができる。つまり、感光体ユニット101を作像ユニット100の設置位置から取り出す場合には、保管場所HPに収納されていた交換用治具200を取り出し、感光体ユニット101に装着する。この場合には図7(A)において説明した新規の感光体ユニット101を設置位置に運搬する際の手順と同じ手順で感光体ユニット101を把持して取り出すことになる。間小唄ユニット101の取り出しに際しては、設置位置への装填時と同様に、重力方向に交換用治具200を装着するだけでよく、特別な取り出し操作を必要としないで済むことにより交換作業性を簡易化することができる。
【0051】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、交換対象部品を把持した状態で交換部品の設置位置に向けて移動する過程において把持状態を解除できるので、移動そのものの動作を利用するだけで交換対象部品の設置が可能となる。
【0052】
請求項2記載の発明によれば、交換対象部品の上面を覆う部分の一部に連続した可撓部により交換対象部品を把持する構成であり、しかも、その可撓部の撓み習性に抗して拡開させるだけの簡単な操作により交換対象部品の把持状態からその状態を解除することができるので、特別な解除機構を要することなく、かつ交換対象部品に触れることなく設置することが可能となる。
【0053】
請求項3および4記載の発明によれば、交換対象部品の上方を覆う部分に把手が設けられており、しかも請求項4記載の発明では重力方向に移動させることで交換対象部品の重量に逆らうことなく設置することができる。これにより交換対象部品を水平方向などのような重力方向と異なる方向に移動させる場合と違って、設置位置に移動させるための操作力を軽減することができ操作性を向上させることが可能となる。
【0054】
請求項5記載の発明によれば、交換対象部品の上方を覆う部分に可撓部の拡開設定部が設けられているので、把手の把持力を利用して交換対象部品の把持状態を解除することができる。これにより、可撓部が強制的に拡開されることになり、交換対象部品の設置が確実に行えることになる。
【0055】
請求項6記載の発明によれば、可撓部を交換対象部品の係合部に契合させて把持状態を設定することにより設置位置から交換対象部品を抜き取ることができる。これにより、部品交換用治具を交換対象部品のの設置だけでなく交換対象部品に触れることなく取り外しが行える部材として兼用することができるので、設置および設置位置からの取り外しの両作業を最も少ない部品点数である単一部材ですませることが可能となる。
【0056】
請求項7記載の発明によれば、交換対象部品として感光体を収容した感光体ユニットが用いられているので、感光体の交換時に感光体に触れることなくしかも外部光に曝されないようにして新規感光体の設置および古い感光体の取り外しが可能となる。これにより、設置される際の感光体の特性の変化や損傷を防止することができる。
【0057】
請求項8記載の発明によれば、感光体ユニットに収容されている感光体の上面が外部に露呈する構成であってもその上面を部品交換用治具により覆われることができるので、不用意に外部光に被爆したり手が触れたりするのを確実に防止され、感光特性の変化や感光層の損傷を未然に防止することが可能となる。
【0058】
請求項9記載の発明によれば、同一面内で複数並置されている作像カートリッジが一括して収納位置と引き出し位置とに移動できる構成であるので、交換時には一々作像カートリッジ毎に移動させる必要がない。これにより、交換作業時に作像カートリッジの移動を少ない回数ですませることにより交換作業を容易化することが可能となる。
【0059】
請求項10記載の発明によれば、作像カートリッジを内部に収容する筐体に部品交換用治具の保管場所が設けられているので、交換作業時に別な位置から治具を準備しなくても画像形成装置自身に備え付けることで交換作業の手間を省くことが可能となる。
【0060】
請求項11記載の発明によれば、部品交換用治具を感光体ユニットの梱包部材として用いることができるので、感光体ユニットの運搬時には特別な梱包部材を準備する必要がない。これにより、単なる交換時での治具としてだけでなく多機能を有する部材とすることが可能となる。
【0061】
請求項12記載の発明によれば、作像ユニットが収納位置に達するまでの間感光体がシャッターにより覆われるようになっているので、交換対象とならない感光体が外部光に曝されることがない。これにより、感光体の特性劣化を未然に防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態によるユニット支持装置が適用される画像形成装置の一例を示す模式図である。
【図2】図1に示した画像形成装置におけるユニット支持装置の作用を説明するための模式図である。
【図3】図1に示した画像形成装置に装備されているユニットの引き出し状態を示す斜視図である。
【図4】図1に示した画像形成装置に用いられる交換部品が設置される作像ユニットの構成を説明するための模式図である。
【図5】図1に示した画像形成装置に用いられる部品交換用治具の構成を説明するための図である。
【図6】図5に示した部品交換用治具と作像ユニット側との把持解除構造を説明するための図である。
【図7】図5に示した部品交換用治具による作用を説明するための図であり、(A)は感光体ユニットの把持状態を、(B)は把持解除状態をそれぞれ示している。
【図8】図5に示した部品交換用治具を用いた交換作業の状態を説明するための図である。
【図9】部品交換時に関する従来構造での作業状態を示す図である。
【図10】図5に示した部品交換用治具の把持解除構造に関する別の構成を説明するための図である。
【図11】図5に示した部品交換用治具の収納構造を説明するための図である。
【符号の説明】
1 カラープリンタ
2Y、2M、2C、2B 感光体
100 作像ユニット
100A 突き当て部
101 感光体ユニット
101B 係合部
200 交換用治具
200B1 可撓部
200B2 係止爪
200C 把手
202 把持解除用牽引部材
HP 保管場所
【発明が属する技術分野】
本発明は、部品交換用治具および画像形成装置に関し、さらに詳しくは画像形成処理に用いられる部品の交換構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機やプリンタあるいはファクシミリ装置や印刷機などの画像形成装置においては、潜像担持体である感光体に対して形成された静電潜像を現像装置により可視像処理し、可視像をシートなどに転写することにより記録出力を得ることができる。
【0003】
感光体は単一色のみを対象として1個設ける構成だけでなく、複数の色毎の画像を形成するために複数設けた構成があり、後者の場合にはフルカラー画像を含む多色画像を形成する場合に用いられる。
【0004】
例えばフルカラー画像を得る方式としては、色分解色に対する補色関係にある色のトナーなどの現像剤を用いて感光体毎に形成された色画像を搬送されてくるシートに対して順次重畳転写する方式あるいは感光体毎の色画像を中間転写体に対して順次転写した後、中間転写体上で重畳転写された画像をシートに対して一括転写する方式がある。
【0005】
一方、複数の感光体を用いる場合の構成の一つとして、上記方式のうちで後者の方式を採用する構成には、色毎の画像が形成可能な感光体をこの感光体からの画像が重畳転写される中間転写体としてのベルトの展張方向に沿って並置した、いわゆる、タンデム構造が知られている(例えば、特許文献1)。
【0006】
画像形成装置では、経時的に機能劣化を生じる部材を交換する場合があり、このような交換対象となる部材の一つに感光体がある。
感光体は、新規に画像形成装置内に設置されるまでの間、不用意に露光されたりあるいは表面の感光層に手などが触れないようにすることが感光特性変化を防止する上で必要とされる部材であり、このため、不用意な露光を防止した状態で画像形成装置内に挿入する構成(例えば、特許文献2)、あるいは感光体を持つ際に直接感光体に手が触れないようにした構成(例えば、特許文献3)がある。
【0007】
特許文献2には、感光体をこれの周囲を覆う保護カバーを備えたカートリッジ枠体内に収容し、カートリッジ枠体を画像形成装置に対して感光体の長手方向に沿って挿入する際に保護カバーが画像形成装置の壁部に突き当たることでカートリッジ枠体から離脱させる構成が示されている。
【0008】
特許文献3には、感光体の長手方向両端に基部が支持されて回動可能なハンドルを設け、画像形成装置の上方を開放することで露呈された感光体の設置部に対してハンドルを持って懸垂された状態の感光体を設置部に装填し、設置後、ハンドルを倒して設置部に収めることで感光体を取り出す際に再度ハンドルを使用できるようにした構成が示されている。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−281962号公報(「0008」欄、「0036」欄、図3、図6)
【特許文献2】
特開平9−127851号公報(「0045」欄、「0051」欄、図1,図5)
【特許文献3】
実開平3−92648号公報(図2)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献2に記載された構成においては、感光体の長手方向に沿って挿入する必要があるためにその挿入位置に対するカートリッジ枠体の位置決めが重要となる。しかも、挿入時にはカートリッジ枠体と保護カバーとが相対移動する必要があることから挿入抵抗が発生する。このため、感光体の挿入操作が容易でないという問題がある。
【0011】
特許文献3に記載された構成では、特許文献2に記載された構成のように外侮光に被爆されない構成となっていないので感光層の不用意な露光により感光特性が変化するばかりでなく、設置後にはハンドルを収めるためのスペースを準備する必要があることから画像形成装置内の空間容積が大きくなることで装置の大型化が生じる。
【0012】
本発明の目的は、上記従来の画像形成装置、特に、部品の交換作業および交換に必要とされる構成における問題に鑑み、構造の複雑化を招くことなく交換作業性を簡易化できる構成を備えた部品交換用治具および画像形成装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、交換対象となる部品の少なくとも上方を覆う形状を有し、該交換対象部品を把持可能な把持部を備えた部品交換用治具であって、
上記交換対象部品を把持した状態で該交換対象部品の設置位置に向けた移動過程において上記交換対象部品の把持態位が解除されて該交換対象部品を設置位置に設置する態位を設定する構成を備えていることを特徴としている。
【0014】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明に加えて、上記把持部は、上記交換対象部品の少なくとも上方を覆う部分の一部に設けられた可撓部で構成され、該可撓部は常時上記交換対象部品を挟持する方向の撓み習性が付与され、上記交換対象部品の設置位置に対向することで上記撓み習性に抗して拡開されることにより上記交換対象部品の挟持態位を解除される構成であることを特徴としている。
【0015】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明に加えて、上記交換対象部品の上方を覆う部分には不動状態の把手部が設けられていることを特徴としている。
【0016】
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のうちの一つに記載の発明に加えて、上記交換対象部品の設置位置への移動方向は重力方向とされていることを特徴としている。
【0017】
請求項5記載の発明は、請求項2または3記載の発明に加えて、上記交換対象部品の上方を覆う部分には、上記可撓部の拡開動作設定部が上記把手部に設けられていることを特徴としている。
【0018】
請求項6記載の発明は、請求項1乃至5のうちの一つに記載の発明に加えて、設置位置に配置されている交換対象部品に対して把持部を構成する可撓部を該交換対象部品の係合部に係合させて把持することにより設置位置から該交換対象部品を抜き取りが可能な態位を設定可能であることを特徴としている。
【0019】
請求項7記載の発明は、請求項1乃至6のうちの一つに記載の部品交換用治具により把持される交換対象部品として画像形成処理に係る部材のうちで少なくとも感光体を内部に収容した感光体ユニットを画像形成装置に備えていることを特徴としている。
【0020】
請求項8記載の発明は、請求項7記載の発明に加えて、上記感光体ユニットは、収容している感光体の上面を外部に露呈させる構成とされ、該感光体の上面が上記部品交換用治具により覆われることを特徴としている。
【0021】
請求項9記載の発明は、請求項7または8記載の発明に加えて、上記感光体ユニットは、感光体に対する画像形成処理を実行する装置を周辺部に配置した作像ユニットに位置しており、該作像ユニットは、同一面内で複数並置されて複数の色画像を形成可能であり、一括して収納位置と外部操作が可能な引き出し位置とに移動可能な構成であることを特徴としている。
【0022】
請求項10記載の発明は、請求項7乃至9のうちの一つに記載の発明に加えて、作像ユニットを収納位置に位置決め可能な筐体には、上記部品交換用治具の保管場所が設けられていることを特徴としている。
【0023】
請求項11記載の発明は、請求項7乃至10のうちの一つに記載の発明に加えて、上記部品交換用治具が、感光体ユニットの梱包部材として使用可能であることを特徴としている。
【0024】
請求項12記載の発明は、請求項7乃至11のうちの一つに記載の発明に加えて、上記感光体ユニットに収容される感光体は、これが配置される作像ユニとが収納位置に移動するまでの間、少なくとも上面が開閉可能なシャッターにより覆われる構成とされていることを特徴としている。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施形態による部品交換用治具を適用する画像形成装置の構成を示す模式図である。
同図に示す画像形成装置は、特許文献1にも上げられたタンデム方式のカラープリンタであるが、本発明では、プリンタだけでなく複写機やファクシミリ装置あるいは印刷機を対象とすることも可能である。
【0026】
図1において、画像形成装置1には、色分解色に対する補色関係にある色のトナーであるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)および黒(B)を用いた画像を形成可能な感光体2Y、2M、2C、2Bが垂直方向で同一線上に並置されている。
【0027】
各感光体は纏めて一つのユニットである感光体ユニットに配置されており、感光体ユニットの上部には感光体2Y、2M、2C、2Bの並置方向に平行する展張面を有するベルトが用いられた転写装置3を収容している転写ユニットが配置されている。
感光体ユニットの下部には、感光体に対する画像形成処理工程のうちで帯電、現像およびクリーニングを実行する装置4,5,6を纏めて有する作像ユニットが配置されている。作像ユニットの下方には、書き込み工程に用いられる走査装置7が配置されている。なお、図1においては、作像ユニット内の装置に関する符号がイエローを対象としてのみ付してあるが、他の色を対象とする装置も同様な構成とされている。
【0028】
転写装置3は、各感光体に対向している展張面に対して各感光体からの色画像を順次転写する1次転写工程と1次転写により重畳された画像を給紙装置8(図1では、複数の給紙カセット8Aを設けた場合が示されている)から繰り出されるシートに対して一括転写する2次転写工程とを実行するために設けられている。転写装置3における各感光体と対峙する位置にはローラで構成された1次転写装置9Y、9M、9C、9Bが、そして、2次転写位置には、シートを転写装置3に当接させながら搬送する搬送ベルト10およびローラで構成された2次転写装置11が配置されている。
【0029】
カラープリンタ1では、各感光体に対する帯電後に書き込み走査に応じた静電潜像が形成され、静電潜像が現像装置5によって可視像処理されると転写装置3に対して各感光体から色画像が1次転写装置9を介して順次転写されて重畳画像が形成され、重畳画像がシートに対して2次転写装置11により一括転写される。
転写装置3から重畳画像を一括転写されたシートは排紙トレイ1Aに至る搬送路中に設けられている定着装置12によって定着処理されて排出される。なお、図1中、符号13は転写装置3に用いられるベルトのクリーニング装置を示している。
【0030】
感光体ユニット、転写ユニットおよび作像ユニットは、図2に示すように、カラープリンタ1の筐体1B内での収納位置(図2(A)参照)と外部からの操作が可能な引き出し位置(図2(B)参照)との間を移動できるようになっており、収納位置では互いに近接若しくは押圧関係とされ、引き出し位置では互いに離間する関係とされている。特に、収納位置から引き出し位置に移動する過程において感光体ユニットが移動する方向を基準として転写ユニットおよび作像ユニットが上下方向に離間するようになっている。
図3は、ユニットのうちで、後述する作像ユニット100が引き出し位置に移動した状態を示している。
【0031】
図4は、各ユニットのうちで、作像ユニット(便宜上、符号100)を示す図であり、同図において、作像ユニット100は、作像ユニット100に位置する感光体の支持手段として設けられている感光体ユニット側に配置されたドラム状の感光体(便宜上、図1において黒色画像を対象とする感光体に用いた2Bで示す)に対して帯電行程を実行するローラを用いた帯電装置101で構成される帯電部、静電潜像の可視像処理を行う現像ローラ102および現像ローラ102上での現像層厚を規定する現像剤ドクター103さらには現像ローラ102に向けて攪拌帯電された現像剤、この場合にはトナーとキャリアとを混合した二成分系現像剤を搬送する搬送スクリュー104および105を備えた現像処理部と、転写後の感光体2Bに残留するトナーを除去するクリーニングブラシ106およびクリーニングブレード107を備えたクリーニング部を備えた構成されている。
【0032】
作像ユニット100は、感光体2Bを挟んで帯電部とクリーニング部とを備えた領域と現像処理部とが分割可能なカートリッジ構造をなし、その筐体部の一部には感光体2Bへの書き込み光を導入するための100Aが形成されている。なお、図4において符号103Aはシール部材を示し、符号108はトナー補給部に設けられているトナータンク108Aの出口に配置されているトナー補給スクリューを示し、符号109はクリーニングにより感光体2Bから回収されたトナーを現像部Bに向けて移送するための移送スクリューを示し、そして符号110はトナー濃度検知センサを示している。
トナー濃度センサ110は、現像処理部内でのトナー濃度を監視し、所定に濃度に応じてトナー補給スクリュー108の稼働状態を制御するようになっている。
作像ユニット100は、トナータンク108Aからの新規トナーに加えて感光体2Bから回収されたトナーも現像処理部に供給されるようになっており、いわゆる、トナーの再使用ができるリサイクル方式が採用されている。
【0033】
感光体2Bに対峙する現像ローラ102は、感光体2Bに対して2倍の周速比が設定されて高速回転することができ、感光体2Bの周面との間に0.3mm程度の現像ギャップが設定されるようになっている。現像ギャップは、現像剤を用いた磁気ブラシの穂立ちを確保すると共に穂立ちされた磁気ブラシの先端が感光体2Bの周面に良好に接触するために必要なものである。
【0034】
感光体ユニットは、作像ユニット100に対して交換などの際の便宜を図るために作像ユニット100に対して着脱できるようになっており、図3に示した引き出し状態の時に設置あるいは取り出しが行われる。なお、感光体ユニットは作像ユニット100から独立して設置あるいは取り出しが行える構成の他に、感光体とこの周辺に配置されている各画像形成処理に関わる装置とを纏めて収納することで一体化した一体型カートリッジ方式とすることも可能である。
【0035】
感光体ユニットには、図3に示すように感光体の上面を覆うことができるシャッター部材2Y1,2M1,2C1,2B1が設けられており、シャッター部材は、作像ユニット100と共に感光体ユニットが引き出し位置から収納位置に達するまでの間、感光体の上面を覆うことで外部光に対する防曝や不用意な接触による損傷を防止するようになっている。しかも、作像ユニット100が引き出されることにより古い感光体ユニットを取り出す際には感光体の上面がシャッター部材により覆われていることでオペレータがトナーで汚されるようなことがない、シャッター部材2Y1,2M1,2C1,2B1は、作像ユニットおよび感光体ユニットが収納位置に達した時点で感光体の上面を開放することができるようになっている。これにより、図1に示すように、感光体が転写ユニット側の転写部材と対向当接できる。
シャッター部材2Y1,2M1,2C1,2B1の開閉動作は、詳細を図示しないが、カラープリンタ内部に位置する係合部と係合することで開閉駆動力が付与されて動作する構成が用いられる。
【0036】
一方、図5は、交換対象部品である感光体を備えた感光体ユニット(便宜上、符号101で示す)の交換用治具200を示す図であり、交換用治具200は、感光体の上方を覆うことができる円弧形状からなる頭蓋部200Aを有すると共に頭蓋部200Aの下部には、水平方向に張り出して感光体ユニット101の上面(便宜上、図5において符号101Aで示す)の周縁部に当接して感光体ユニット101における感光体の露呈域以外の領域を覆うことができる遮蔽面200Bを備えたABSなどの樹脂製カバーを構成している。
頭蓋部200Aには、その中央に交換用治具200を持ち運ぶ際の把手200Cが一体形成されて不動状態で設けられている。
【0037】
遮蔽面200Bには、感光体の長手方向に沿った方向の複数箇所に感光体ユニット101の把持部を構成する可撓部200B1が設けられており、可撓部200B1は、基部が遮蔽面200Bに一体化されると共に基部から側方に伸び出したうえで垂直方向に折曲された延長端に下向き鈎状の係止爪200B2が形成されている。
係止部200B1は、感光体の長手方向(軸方向)と直角な方向に相当する副走査方向両側で同じ位置にそれぞれ設けられている。
【0038】
可撓部200B1は、感光体に対する副走査方向で、好ましくは係止爪200B2間の対向間隔が狭まる習性を付与されて感光体ユニット101を挟持できるようになっており、この習性に抗した負荷が作用することで拡開する方向に撓むことができるようになっている。そして、拡開した際にはこのときに作用する負荷が除かれると元の状態に復元できる撓み剛性を有している。
【0039】
一方、感光体ユニット101が装填される作像ユニット100側には、感光体ユニット101が装填された際に交換用治具200の把持状態を解除するための構成が設けられている。
図6は、交換用治具200における可撓部200B1とこれに対応する作像ユニット101側の構成を示す図であり、同図において、作像ユニット100側には、感光体ユニット101が装填された際に係止爪200B2に当接するように張り出した突き当て部100Aが可撓部200B1の係止爪200B2と対向する位置に設けられている。
【0040】
可撓部200B1の係止爪200B2は、突き当て部100Aに突き当たることで基部を支点として拡開する方向に撓むことができ、撓んだ際の拡開量が感光体ユニット101に形成されている係合部101Bの深さ以上となる時点で感光体ユニット101の挟持状態を解除できるようになっている。このため、突き当て部100Aは、感光体ユニット101側の係合部101の内部に入り込める張り出し量が設定されており、感光体ユニット101が下降した際に係合部101B内に位置する係止爪200B2を突き当てやすくしてある。また、係合部101Bは、係止爪200B2が拡開して挟持状態を解除された感光体ユニット101が装填位置に設置される際に急な落下が起きないように感光体ユニットの落下方向での長さが設定されている。つまり、挟持状態が解除された時点で感光体ユニット101が設置位置に到達することができるようにされている。
【0041】
本実施形態では、新規の感光体ユニット101を交換用治具200により運搬することができ、作像ユニット100の近傍に設定されている設置位置に装填することができる。図7は装填時の手順を示す図であり、同図(A)は、装填前の状態を、図7(B)は装填時での係止爪200B2と突き当て部100Aとの関係をそれぞれ示している。
【0042】
図7(A)において、感光体ユニット101に交換用治具200を装着する際には、交換用治具200を感光体ユニット101の上方から差し込む。これにより、感光体ユニット101の側壁に可撓部200B1の係止爪200B2が拡開されながら移動し、係合部101Cに係止爪200B2が対面すると自らの習性により係合部101C内に係止爪200B2が入り込むことで感光体ユニット101が交換用治具200によって挟持される。交換用治具200は、感光体ユニット101における感光体の露呈部および感光体ユニット101の上面を覆った状態で装着され、いわゆる、感光体ユニット101を梱包した状態となるので、外部からの衝撃や外部光の進入を防ぐことができる。
【0043】
交換用治具200の把手200Cを持って作像ユニット100での感光体ユニット101の設置位置に運ぶ際には、設置位置において交換用治具200およびこれに挟持されて一体化されている感光体ユニット101を重力方向に差し込む。
【0044】
図7(B)において、感光体ユニット101および交換用治具200が感光体ユニット101の設置位置に差し込まれると、交換用治具200の係止爪200B2が作像ユニット100側の突き当て部100Aに係止爪200B2が突き当たることにより係止爪200B2が拡開されるので、感光体ユニット101の挟持が解除され、感光体ユニット101が設置位置に装填されることになる。
【0045】
本実施形態においては、感光体ユニット101およびこれを挟持している交換用治具200を重力方向に差し込む過程において感光体ユニット101の挟持および挟持解除による設置が行えるので、特別な手順を必要とすることなく単純な装填方向という一方向への移動操作のみで設置が可能となる。また、交換用治具200には、頭蓋部200Aに把手200Cが設けられているので、図8に示すように、運搬および感光体ユニット101への装填時の作業性を向上させることができると共に感光体に直接手が触れることがない。このような操作性に関しては、図9に示す従来の操作方式である感光体の長手方向に差し込む場合に比べて差し込み位置の確認が容易となるばかりでなく、感光体ユニット101を把持する必要がないことからも明らかである。
【0046】
上記実施形態では、係止爪200B2の拡開状態を可撓部200B1の習性を利用して自動的に設定するようになっているが、手動操作により強制的に行うようにしても良い。図10は、この場合の構成を示す図であり、同図に示す構成は、撓部200B1の習性に抗して挟持態位を解除できるようにしたことを特徴としている。
【0047】
図10において、把手200Cと可撓部200B1との間には可撓部200B1の撓み変形による拡開動作を行わせるための牽引部材202が設けられている。
牽引部材202の一端は把手200Cの握り面に設けられて弾性付勢されている揺動操作部202Aに連結され、他端は把手200Cに形成された挿通部を介して可撓部200B1の揺動端に連結されている。揺動操作部202Aは、把手を握ることで上下動可能であり、係止爪200B2を拡開した状態を維持させるために、例えば、図示しないが把手表面に突没可能なストッパが設けられている。
【0048】
図10に示す構成では、操作部材202Aを握ることで牽引部材202が牽引されるので、可撓部200B1が垂下状態から拡開される方向に撓むことができるので、感光体ユニット101を設置位置に装填した時点で把手200C側の揺動操作部202Aを握ることで上方に変位させて牽引部材202を牽引して可撓部200B1を拡開させることができる。この状態はストッパにより保持され、保持を解除することで係止爪200B2を元の形状に復元して感光体ユニット101の係合部101Cに係合させることができる。この状態では、感光体ユニット101と交換用治具200とが一体化でき、運搬時に揺動操作部202Aを握っても不用意に可撓部200B1が拡開されるようなことがない。この構成においても、交換用治具200および感光体ユニット101を重力方向に装填する過程で感光体ユニット101の設置が可能となる。
【0049】
一方、カラープリンタの筐体部には、図11に示すように、交換用治具200の保管場所HPが設けられており、感光体ユニット101の把持および把持解除による設置に用いられた交換用治具200が収納できるようになっている。
【0050】
交換用治具200は、保管場所HPに保管されることで、感光体ユニット101を取り出す際に用いることができる。つまり、感光体ユニット101を作像ユニット100の設置位置から取り出す場合には、保管場所HPに収納されていた交換用治具200を取り出し、感光体ユニット101に装着する。この場合には図7(A)において説明した新規の感光体ユニット101を設置位置に運搬する際の手順と同じ手順で感光体ユニット101を把持して取り出すことになる。間小唄ユニット101の取り出しに際しては、設置位置への装填時と同様に、重力方向に交換用治具200を装着するだけでよく、特別な取り出し操作を必要としないで済むことにより交換作業性を簡易化することができる。
【0051】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、交換対象部品を把持した状態で交換部品の設置位置に向けて移動する過程において把持状態を解除できるので、移動そのものの動作を利用するだけで交換対象部品の設置が可能となる。
【0052】
請求項2記載の発明によれば、交換対象部品の上面を覆う部分の一部に連続した可撓部により交換対象部品を把持する構成であり、しかも、その可撓部の撓み習性に抗して拡開させるだけの簡単な操作により交換対象部品の把持状態からその状態を解除することができるので、特別な解除機構を要することなく、かつ交換対象部品に触れることなく設置することが可能となる。
【0053】
請求項3および4記載の発明によれば、交換対象部品の上方を覆う部分に把手が設けられており、しかも請求項4記載の発明では重力方向に移動させることで交換対象部品の重量に逆らうことなく設置することができる。これにより交換対象部品を水平方向などのような重力方向と異なる方向に移動させる場合と違って、設置位置に移動させるための操作力を軽減することができ操作性を向上させることが可能となる。
【0054】
請求項5記載の発明によれば、交換対象部品の上方を覆う部分に可撓部の拡開設定部が設けられているので、把手の把持力を利用して交換対象部品の把持状態を解除することができる。これにより、可撓部が強制的に拡開されることになり、交換対象部品の設置が確実に行えることになる。
【0055】
請求項6記載の発明によれば、可撓部を交換対象部品の係合部に契合させて把持状態を設定することにより設置位置から交換対象部品を抜き取ることができる。これにより、部品交換用治具を交換対象部品のの設置だけでなく交換対象部品に触れることなく取り外しが行える部材として兼用することができるので、設置および設置位置からの取り外しの両作業を最も少ない部品点数である単一部材ですませることが可能となる。
【0056】
請求項7記載の発明によれば、交換対象部品として感光体を収容した感光体ユニットが用いられているので、感光体の交換時に感光体に触れることなくしかも外部光に曝されないようにして新規感光体の設置および古い感光体の取り外しが可能となる。これにより、設置される際の感光体の特性の変化や損傷を防止することができる。
【0057】
請求項8記載の発明によれば、感光体ユニットに収容されている感光体の上面が外部に露呈する構成であってもその上面を部品交換用治具により覆われることができるので、不用意に外部光に被爆したり手が触れたりするのを確実に防止され、感光特性の変化や感光層の損傷を未然に防止することが可能となる。
【0058】
請求項9記載の発明によれば、同一面内で複数並置されている作像カートリッジが一括して収納位置と引き出し位置とに移動できる構成であるので、交換時には一々作像カートリッジ毎に移動させる必要がない。これにより、交換作業時に作像カートリッジの移動を少ない回数ですませることにより交換作業を容易化することが可能となる。
【0059】
請求項10記載の発明によれば、作像カートリッジを内部に収容する筐体に部品交換用治具の保管場所が設けられているので、交換作業時に別な位置から治具を準備しなくても画像形成装置自身に備え付けることで交換作業の手間を省くことが可能となる。
【0060】
請求項11記載の発明によれば、部品交換用治具を感光体ユニットの梱包部材として用いることができるので、感光体ユニットの運搬時には特別な梱包部材を準備する必要がない。これにより、単なる交換時での治具としてだけでなく多機能を有する部材とすることが可能となる。
【0061】
請求項12記載の発明によれば、作像ユニットが収納位置に達するまでの間感光体がシャッターにより覆われるようになっているので、交換対象とならない感光体が外部光に曝されることがない。これにより、感光体の特性劣化を未然に防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態によるユニット支持装置が適用される画像形成装置の一例を示す模式図である。
【図2】図1に示した画像形成装置におけるユニット支持装置の作用を説明するための模式図である。
【図3】図1に示した画像形成装置に装備されているユニットの引き出し状態を示す斜視図である。
【図4】図1に示した画像形成装置に用いられる交換部品が設置される作像ユニットの構成を説明するための模式図である。
【図5】図1に示した画像形成装置に用いられる部品交換用治具の構成を説明するための図である。
【図6】図5に示した部品交換用治具と作像ユニット側との把持解除構造を説明するための図である。
【図7】図5に示した部品交換用治具による作用を説明するための図であり、(A)は感光体ユニットの把持状態を、(B)は把持解除状態をそれぞれ示している。
【図8】図5に示した部品交換用治具を用いた交換作業の状態を説明するための図である。
【図9】部品交換時に関する従来構造での作業状態を示す図である。
【図10】図5に示した部品交換用治具の把持解除構造に関する別の構成を説明するための図である。
【図11】図5に示した部品交換用治具の収納構造を説明するための図である。
【符号の説明】
1 カラープリンタ
2Y、2M、2C、2B 感光体
100 作像ユニット
100A 突き当て部
101 感光体ユニット
101B 係合部
200 交換用治具
200B1 可撓部
200B2 係止爪
200C 把手
202 把持解除用牽引部材
HP 保管場所
Claims (12)
- 交換対象となる部品の少なくとも上方を覆う形状を有し、該交換対象部品を把持可能な把持部を備えた部品交換用治具であって、
上記交換対象部品を把持した状態で該交換対象部品の設置位置に向けた移動過程において上記交換対象部品の把持態位が解除されて該交換対象部品を設置位置に設置する態位を設定する構成を備えていることを特徴とする部品交換用治具。 - 請求項1記載の部品交換用治具において、
上記把持部は、上記交換対象部品の少なくとも上方を覆う部分の一部に設けられた可撓部で構成され、該可撓部は常時上記交換対象部品を挟持する方向の撓み習性が付与され、上記交換対象部品の設置位置に対向することで上記撓み習性に抗して拡開されることにより上記交換対象部品の挟持態位を解除される構成であることを特徴とする部品交換用治具。 - 請求項1または2記載の部品交換用治具において、
上記交換対象部品の上方を覆う部分には不動状態の把手部が設けられていることを特徴とする部品交換用治具。 - 請求項1乃至3のうちの一つに記載の部品交換用治具において、
上記交換対象部品の設置位置への移動方向は重力方向とされていることを特徴とする部品交換用治具。 - 請求項2または3記載の部品交換用治具において、
上記交換対象部品の上方を覆う部分には、上記可撓部の拡開動作設定部が上記把手部に設けられていることを特徴とする部品交換用治具。 - 請求項1乃至5のうちの一つに記載の部品交換用治具において、
設置位置に配置されている交換対象部品に対して把持部を構成する可撓部を該交換対象部品の係合部に係合させて把持することにより設置位置から該交換対象部品を抜き取りが可能な態位を設定可能であることを特徴とする部品交換用治具。 - 請求項1乃至6のうちの一つに記載の部品交換用治具により把持される交換対象部品として画像形成処理に係る部材のうちで少なくとも感光体を内部に収容した感光体ユニットを備えていることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項7記載の画像形成装置において、
上記感光体ユニットは、収容している感光体の上面を外部に露呈させる構成とされ、該感光体の上面が上記部品交換用治具により覆われることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項7または8記載の画像形成装置において、
上記感光体ユニットは、感光体に対する画像形成処理を実行する装置を周辺部に配置した作像ユニットに位置しており、該作像ユニットは、同一面内で複数並置されて複数の色画像を形成可能であり、一括して収納位置と外部操作が可能な引き出し位置とに移動可能な構成であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項7乃至9のうちの一つに記載の画像形成装置において、
作像ユニットを収納位置に位置決め可能な筐体には、上記部品交換用治具の保管場所が設けられていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項7乃至10のうちの一つに記載の画像形成装置において、
上記部品交換用治具が、感光体ユニットの梱包部材として使用可能であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項7乃至11のうちの一つに記載の画像形成装置において、
上記感光体ユニットに収容される感光体は、これが配置される作像ユニとが収納位置に移動するまでの間、少なくとも上面が開閉可能なシャッターにより覆われる構成とされていることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002366194A JP2004198676A (ja) | 2002-12-18 | 2002-12-18 | 部品交換用治具および画像形成装置 |
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---|---|
JP2004198676A true JP2004198676A (ja) | 2004-07-15 |
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JP2002366194A Pending JP2004198676A (ja) | 2002-12-18 | 2002-12-18 | 部品交換用治具および画像形成装置 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2004198676A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7542702B2 (en) * | 2005-02-25 | 2009-06-02 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus having a simple cassette of image bearing photoconductors |
JP2010217745A (ja) * | 2009-03-18 | 2010-09-30 | Fuji Xerox Co Ltd | 像形成構造体及び画像形成装置 |
JP2012118258A (ja) * | 2010-11-30 | 2012-06-21 | Kyocera Document Solutions Inc | 感光体ユニット及び画像形成装置 |
JP2017021108A (ja) * | 2015-07-08 | 2017-01-26 | キヤノン株式会社 | 把手装置および定着装置 |
-
2002
- 2002-12-18 JP JP2002366194A patent/JP2004198676A/ja active Pending
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