JP2004196745A - Skin cosmetic - Google Patents

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a skin cosmetic which has persistency of moisture-keeping effect, is excellent in rough skin improving and preventing effects, and wrinkle preventing and improving effects, and also excellent in effects for imparting tenseness to the skin and effects for improving dinginess, and has excellent periodical stability. <P>SOLUTION: The skin cosmetic contains (A) at least one substance selected from seed extracts and seed hull extracts of a plant belonging to the genus Carya of the family Juglandaceae in an amount of 0.00005-2% by weight as solid matter, and (B) an oil-soluble antioxidant in an amount of 0.001-10% by weight. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は化粧水、乳液、クリーム、パック等の皮膚用の化粧料に関し、詳しくは使用時の感触が軽く使用後もべたつかず、保湿効果の持続性に優れ、肌荒れ防止効果、しわ防止・改善効果に優れるとともに肌にはりを与え、かつ経時安定性に優れる皮膚化粧料に関する。
【０００２】
【従来の技術】
通常、人の皮膚表面（肌）は皮脂膜に覆われており水分の蒸散が適度に抑制されているため、肌の水分が不足すると肌荒れ等を生じやすく、しわの原因にもなりやすい。このため、皮膚の水分を適切な範囲に保つことは皮膚の健康の面から見て非常に大切なことである。しかし、皮脂膜は洗顔や入浴時の洗浄により取り除かれてしまうことがあるので、一時的に肌の水分が失われやすくなる。そのため、洗顔後、あるいは入浴後には肌の水分を補い、保持するために化粧水、乳液、クリーム、美容液等の保湿化粧料が使用されている。一般に保湿化粧料には保湿剤としてグリセリン、１，３−ブチレングリコール、ソルビトール等の多価アルコール類、ピロリドンカルボン酸塩等が配合されているが、これらは高湿度下における水分保持力には優れているものの低湿度下における水分保持力に難があり、保湿効果の持続性が十分ではない。
【０００３】
そこで、肌の保湿効果や柔軟性を保つため、エステル油や炭化水素油等の種々の油性成分が用いられており、特に不飽和脂肪酸やその誘導体を含む油性成分が優れた生理学上、皮膚化学上の作用を有することが知られており様々な化粧料に配合されている（特許文献１、２）。しかしながら、これら油性成分を使用した化粧料は、経時的に酸化劣化する傾向を有することから、従来から種々の油溶性抗酸化剤が皮膚化粧料に利用されてきた（特許文献３〜５）。また、最近では肌の老化防止対策として皮脂の抗酸化が注目されており、肌の老化とは加齢にともない、しわ、血行不良、色素沈着等により肌のくすみ等が生じてくる現象であり、紫外線曝露により発生する活性酸素が皮脂の酸化を誘導することが肌老化の一因であるとの報告がある。そこで、油溶性抗酸化剤を製品の安定化だけでなく、塗布した後の皮脂の酸化防止を目的として配合した化粧料も開発されている（特許文献６）。
しかし、これらの油溶性抗酸化剤を使用した化粧料は経時的な安定性が十分ではなく、また、肌荒れ防止効果、しわ防止・改善効果等においても十分な効果を有していないのが現状であり、また、肌にはりを与える効果等を併せ持つものでもなかった。一方、肌の老化防止を目的として抗酸化能のある種々の植物抽出エキスを配合した化粧料が開発されているが、これらについても上記効果は十分でなく、しかも経時的に酸化劣化して変色を生じたり、沈殿する傾向があるとともに、肌へはりを与える効果、肌のくすみを改善する効果においても十分ではなかった。
【０００４】
【特許文献１】
特開平５−２８６８４６号公報
【特許文献２】
特開平８−１０９１２８号公報
【特許文献３】
特開昭５８−４１８１３号公報
【特許文献４】
特開平１０−２１２４７７号公報
【特許文献５】
特開平１０−２１２４７８号公報
【特許文献６】
特開平１０−１８２４０５号公報
【特許文献７】
特開２０００−７２６８６号公報
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような状況下で、上記課題を解決し、肌の保湿効果が持続し、肌荒れ防止効果やしわ防止・改善効果に優れるとともに、肌にはりを与える効果や肌のくすみ改善効果に優れ、かつ経時安定性にも優れた皮膚化粧料を提供することを目的とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の植物種子抽出物及び／又は種子殻抽出物と油溶性抗酸化剤とを特定の割合で含む皮膚化粧料により本発明の上記目的を達成しうることを見出した。
すなわち本発明は、（Ａ）クルミ科ペカン属に属する植物の種子抽出物及び種子殻抽出物から選ばれる少なくとも一種を固形分として０．００００５〜２重量％、及び（Ｂ）油溶性抗酸化剤を０．００１〜１０重量％含有することを特徴とする皮膚化粧料を提供するものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】
本発明の皮膚化粧料には、（Ａ）成分として、クルミ科ペカン属に属する植物の種子抽出物及び種子殻抽出物から選ばれる少なくとも一種が含有される。この抽出物の製造方法については特に制限はなく、例えばクルミ科（Juglandaceae）ペカン属（Carya）に属する植物、具体的にはヒッコリー（C.tomentosa(Poi)Nutt）やペカン（Carya illinoensis (wang)Ｋ．Koch）等の種子及び／又は種子殻をそのままもしくは乾燥後に、炭化水素化合物類、エステル類、ケトン類、エーテル類、ハロゲン化炭化水素化合物類、アルコール類及び水から選ばれる一種または二種以上の溶剤とともに加熱還流あるいは浸漬することにより目的の抽出物を得ることができる。好ましい抽出物は、クルミ科ペカン属ペカンの種子殻を用い、水または低級アルコールの一種または二種以上で抽出したものであり、更に好ましくは水で抽出したものである。
【０００８】
抽出方法の具体例としては以下に示す方法がある（特許文献７参照）。
まず、被処理種子及び／又は種子殻をそのままあるいは乾燥処理後破砕し、その重量の５〜１００倍量程度の抽出溶剤により抽出処理する。抽出温度は、使用する抽出溶剤の種類に応じて適宜選定される。例えば抽出溶剤が水である場合には、抽出温度は通常２０〜１２０℃程度であり、抽出溶剤が低級アルコールの場合、通常２０〜５０℃程度、好ましくは室温である。また、抽出時間は、抽出溶剤が水である場合には５〜６０分間程度でよいが、低級アルコールの場合２４〜９６時間程度が適当である。
抽出処理後、ろ過などの手段により固液分離して抽出液を取り出し、常法に従って抽出溶剤を留去させ、必要に応じ乾燥処理することにより目的の抽出物が得られる。
【０００９】
本発明の（Ａ）成分である前記抽出物の含有量は、固形分として化粧料全量につき０．００００５〜２重量％の範囲で選定される。この量が０．００００５重量％未満では肌荒れ防止効果、しわ防止・改善効果、肌にはりを与える効果が弱くなる。一方２重量％を超えると経時安定性が悪くなるだけでなくコスト的に不利である。該（Ａ）成分の好ましい含有量は、固形分として０．０００１〜１．５重量％であり、さらに０．０００５〜１重量％の範囲が好ましい。
なお、本発明においては（Ａ）成分の抽出物は、抽出液そのもの、又はその濃縮物、乾固物として配合される。したがって、該抽出物が抽出溶剤を含む場合には、ガスクロマトグラフィーや高速液体クロマトグラフィーなどにより溶剤量を定量し、固形分量を計算値として求める。
【００１０】
本発明の皮膚化粧料には（Ｂ）成分として油溶性抗酸化剤が含有される。油溶性抗酸化剤としては特に制限はないが、例えばα、β、γ、δ−トコフェロール等のビタミンＥ、酢酸ｄｌ−α−トコフェロール等のビタミンＥ誘導体、レチノール、３−デヒドロレチノール等のビタミンＡ、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、レチナール、レチノイン酸またはその塩、レチノイン酸エチル、レチノイン酸ブチル等のエステル類、レチニルリン酸またはその塩等のビタミンＡ誘導体、ビタミンＡを多く含有する魚類から抽出した肝油、アスコルビン酸パルミテート等のビタミンＣ誘導体、ブチルヒドロキシアニソール（ＢＨＡ）、ジブチルヒドロキシトルエン（ＢＨＴ）、オイゲノール、イソオイゲノール、没食子酸プロピル、ソルビン酸、また、セサミンやそれを多く含有するゴマ油、フラボノイド類が用いられる。この中でも、ビタミンＥまたはその誘導体、ビタミンＡまたはその誘導体、ビタミンＣ誘導体が好ましく用いられる。
【００１１】
本発明においては、（Ｂ）成分として、油溶性抗酸化剤を一種用いてもよく、二種以上組み合わせて用いてもよい。また、この含有量は組成物全量中に０．００１〜１０重量％の範囲で選定される。この量が０．００１重量％未満では肌荒れ防止効果、しわ防止・改善効果、くすみ改善効果が十分でなく、一方１０重量％を超えるとのびが悪くなったりべたつきを生じたりする等使用時及び使用後の感触が悪くなるとともに経時安定性に問題を生じることがある。該（Ｂ）成分の好ましい含有量は０．００５〜８重量％であり、さらに０．０１〜５重量％の範囲が好ましい。
本発明においては、肌荒れ防止効果、しわ改善効果、肌にはりを与える効果、くすみ改善効果などの点から、上記（Ａ）成分と（Ｂ）成分の配合比（Ａ／Ｂ）が１／２０〜５／１の範囲内にあることが好ましく、特に１／１０〜３／１の範囲内にあることが好ましい。
【００１２】
本発明の皮膚化粧料には、所望により、各種添加剤、例えば低級アルコール類、多価アルコール類、炭化水素系油、天然油脂類、エステル油、ロウ類、シリコーン誘導体、油性基剤、各種界面活性剤、水溶性高分子化合物、有機又は無機塩類、ｐＨ調整剤、殺菌剤、キレート剤、紫外線吸収剤、他の動植物由来の天然エキス、色素、香料などを配合することができる。
前記低級アルコール類としては、例えばエタノール、イソプロピルアルコールなどが、多価アルコール類としては、例えばプロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、１，３−ブチレングリコール、ポリエチレングリコールなどが挙げられる。
【００１３】
炭化水素系油としては、例えば流動パラフィン、流動イソパラフィン、スクワラン、ワセリン、固形パラフィンなどが、天然油脂類としては、例えば牛脂、豚脂、魚油などが、そしてエステル油としては、例えばトリ２−エチルヘキサン酸グリセリル等の合成トリグリセライド、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸セチル、オレイン酸エチル、オレイン酸オレイル、ミリスチン酸オクチルドデシルなどが挙げられる。
ロウ類としては、例えばミツロウ、カルナバロウなどが、シリコーン誘導体としては、例えば直鎖及び環状のジメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性ジメチルポリシロキサン、アミノ変性ジメチルポリシロキサンなどが、油性基剤としては、例えばセラミド、コレステロール、蛋白誘導体、ラノリン、ラノリン誘導体、レシチンなどが挙げられる。
【００１４】
各種界面活性剤としては、例えば石鹸、アシルメチルタウリン塩、アミドエーテル硫酸エステル塩等の陰イオン性界面活性剤；アミドアミノ酸塩、アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン等の両性界面活性剤；ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ひまし油、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、グリセリンモノ脂肪酸エステル、アルキルポリグルコシド、アルカノールアミド等の非イオン性界面活性剤；塩化アルキルトリメチルアンモニウム等の陽イオン性界面活性剤；アルキルジメチルアミンオキシド等の半極性界面活性剤などが挙げられる。
【００１５】
水溶性高分子化合物としては、例えばアルギン酸、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、キサンタンガム、ヒアルロン酸などが、無機又は有機塩類としては、例えばピロリドンカルボン酸塩、クエン酸塩、リンゴ酸塩、食塩などが、ｐＨ調整剤としては酸及びアルカリが挙げられる。
本発明の皮膚化粧料は、化粧水、乳液、クリーム、パック等の皮膚用の化粧料として好適に用いられる。
【００１６】
【実施例】
次に、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明はこれらの例によって何ら限定されるものではない。
製造例１ ペカン種子殻抽出物Ａ−１の製造
クルミ科ペカン属ペカンの種子（ペカンナッツ）を種子殻付きのまま粉砕し、その粉砕物１００ｇに５０重量％エタノール水溶液５００ｍLを加えて室温で４８時間静置して抽出液を得た。この抽出液より溶媒を減圧留去し、目的のペカン種子殻抽出物Ａ−１（褐色紛体７．２ｇ）を得た。
製造例２ ペカン種子殻抽出物Ａ−２の製造
製造例１と同様にして得たペカン種子殻粉砕物１００ｇに蒸留水５００ｍLを加えて１１０℃で１０分間加熱還流して抽出液を得た。この抽出液より溶媒を減圧留去し、目的のペカン種子殻抽出物Ａ―２（淡褐色紛体６．５ｇ）を得た。
製造比較例１ クルミ種子殻抽出物Ａ−３の製造
クルミ科クルミ（Walnut）の種子殻粉砕物１００ｇに蒸留水５００ｍLを加えて１１０℃で１０分間加熱還流して抽出液を得た。この抽出液より溶媒を減圧留去し、クルミ種子殻抽出物Ａ−３（褐色粉体２．４ｇ）を得た。
【００１７】
実施例１〜３及び比較例１〜４
第５表に示す組成を有する透明または半透明化粧水である皮膚化粧料を調製し、下記の方法によりその性能を評価した。結果を第５表に示す（第５表中、添加量は重量％で表す。以下同じ）。尚、添加成分として下記第１表に示す４成分を共通成分として使用した。
【００１８】
【表１】

【００１９】
（１）使用時ののび
２０名の女性（２２才〜３７才）をパネラーとし、洗顔した後に皮膚化粧料を使用した時の感触について下記のように判定し、２０名の平均値を求めて、平均値１．５点以上を使用時の感触の軽い化粧料であると評価した。
２点：使用時ののび良く、ひっかからずに軽い感触であると感じた場合。
１点：使用時ののびがやや悪く、ややひっかかると感じた場合。
０点：使用時ののびが悪く、ひっかかり重い感触であると感じた場合。
（２）使用後のべたつき
２０名の女性（２２才〜３７才）をパネラーとし、洗顔した後に皮膚化粧料を使用して１０分後の肌の感触について下記のように判定し、２０名の平均値を求めて、平均値１．５点以上を使用後にべたつきがない化粧料であると評価した。
２点：肌がべたつかないと感じた場合。
１点：肌がややべたつくと感じた場合。
０点：肌がべたつくと感じた場合。
【００２０】
（３）肌荒れ防止効果
肌荒れを生じ易い女性１０名（２３才〜３５才）をパネラーとし、皮膚化粧料を一日２回ずつ連続２週間使用した時の肌の状態について下記のように判定し、１０名の平均値を求めて、平均値１．５点以上を肌荒れ改善効果のある化粧料であると評価した。
２点：肌荒れが全く生じなかった場合。
１点：やや肌荒れが生じたと感じた場合。
０点：肌荒れ防止効果がないと感じた場合。
（４）しわ改善効果
１０名の女性（３１才〜４５才）をパネラーとし、皮膚化粧料を目尻に一日２回ずつ連続２週間使用した時の肌の状態について官能で下記のように判定し、１０名の平均値を求めて、平均値１．５点以上をしわ改善効果に優れた化粧料であると評価した。
２点：しわが明らかに目立たなくなったと感じた場合。
１点：しわがやや目立たなくなったと感じた場合。
０点：しわ改善効果が全く無いと感じた場合。
【００２１】
（５）肌にはりを与える効果
２０名の女性（２２才〜３７才）をパネラーとし、皮膚化粧料を一日２回ずつ連続２週間使用した時の肌の状態について官能で下記のように判定し、２０名の平均値を求めて、平均値１．５点以上を肌にはりを与える効果のある化粧料であると評価した。
２点：明らかに肌にはりがでたと感じた場合。
１点：やや肌にはりがでたと感じた場合。
０点：肌にはりがないと感じた場合。
（６）肌のくすみ改善効果
２０名の女性（２２才〜３７才）をパネラーとし、皮膚化粧料を一日２回ずつ連続２週間使用した時の肌の状態について官能で下記のように判定し、２０名の平均値を求めて、平均点１．５点以上を肌のくすみの改善効果に優れた化粧料であると評価した。
２点：くすみが明らかに目立たなくなったと感じた場合。
１点：くすみがやや目立たなくなったと感じた場合。
０点：くすみ改善効果が全く無いと感じた場合。
【００２２】
（７）経時安定性
化粧料を透明ガラス容器に密封して０℃、２５℃、４０℃で３ヶ月間保存し、その外観を観察して、下に示す３段階で評価した。
○：安定性良好（いずれの温度でも外観の変化がない。）
△：安定性やや不良（いずれかの温度において若干おり、沈殿を生じるまたは若干変色を生じる。）
×：安定性不良（いずれかの温度においており、沈殿を生じるまたは分離する。もしくは変色が著しい。）
実施例１〜３より、本発明の成分を用いた化粧水はいずれも使用時の感触が軽く使用後もべたつかず、肌荒れ防止効果、しわ改善効果に優れるとともに肌にはりを与え、くすみ改善効果に優れ、経時安定性にも優れていた。一方、比較例１〜４では十分な性能が得られていない。つまり、比較例１ではａ成分が配合されていないことから、肌荒れ防止効果、しわ改善効果、肌にはりを与える効果、くすみ改善効果が弱くなっており、比較例２では（Ｂ）成分が配合されていないことから肌荒れ防止効果、しわ改善効果、くすみ改善効果が弱くなっている。また、比較例３、比較例４では（Ａ）成分に変えて緑茶カテキンやクルミ種子殻抽出物が配合されていることから、安定性が悪くなったり、しわ改善効果、肌にはりを与える効果、くすみ改善効果が弱くなっている。
【００２３】
実施例４〜６
第６表に示す水中油型乳液である皮膚化粧料を調製し、実施例１〜３と同様の方法により評価を行なった。但し、添加成分として下記第２表に示す１１成分を共通成分として使用した。結果を第６表に示す（第６表中、添加量は重量％で表す。以下同じ）。
【００２４】
【表２】

【００２５】
実施例４〜６より、本発明の乳液はいずれも使用時の感触が軽く使用後もべたつかず、肌荒れ防止効果、しわ改善効果に優れるとともに肌にはりを与え、くすみ改善効果に優れ、経時安定性にも優れていた。
実施例７〜８
第６表に示す水中油型乳化クリームである皮膚化粧料を調製し、（７）経時安定性について下記の方法により評価を行った以外は、実施例１〜３と同様の方法によりその性能を評価した。但し、添加成分として下記第３表に示す８成分を共通成分として使用した。結果を第６表に示す。
【００２６】
【表３】

【００２７】
（７）経時安定性
化粧料を透明ガラス容器に密封して−５℃、２５℃、４５℃で１ヶ月間保存したときの状態を調査し、下に示す３段階で評価した。
○：安定性良好（外観の変化がなくブツ等も生じない。）
△：安定性やや不良（僅かに沈殿を生じるか僅かに分離が見られる。または僅かにブツ、ダマを生じている。）
×：安定性不良（明らかに沈殿を生じるか分離する。またはブツやダマを生じる。）
実施例７〜８より、本発明のクリームはいずれも使用時の感触が軽く使用後もべたつかず、肌荒れ防止効果、しわ改善効果に優れるとともに肌にはりを与え、くすみ改善効果に優れ、経時安定性にも優れていた。
【００２８】
実施例９〜１０
第６表に示す油中水型乳化クリームである皮膚化粧料を調製し、実施例７〜８と同様の方法により評価を行った。但し、添加成分として下記第４表に示す９成分を共通成分として使用した。結果を第６表に示す。
【００２９】
【表４】

【００３０】
実施例９〜１０より、本発明のクリームはいずれも使用時の感触が軽く使用後もべたつかず、肌荒れ防止効果、しわ改善効果に優れるとともに肌にはりを与え、くすみ改善効果に優れ、経時安定性にも優れていた。
【００３１】
【表５】

(注1) パルミチン酸レチノール（日本ロシュ（株）、ビタミンＡパルミテート：1000000IU/g(0.55g/g)）
(注2) ｄ−δ−トコフェロール（エーザイ（株））
(注3) 酢酸ｄ１―α―トコフェロール（日本ロシュ（株））
(注4) 緑茶カテキン（太陽化学（株）、サンフェノン １００）
【００３２】
【表６】

(注1) パルミチン酸レチノール（日本ロシュ（株）、ビタミンＡパルミテート：1000000IU/g(0.55g/g)）
(注2) ｄ−δ−トコフェロール（エーザイ（株））
(注3) 酢酸ｄ１―α―トコフェロール（日本ロシュ（株））
(注4) Ascorbyl Palmitate（日本ロシュ（株））
【００３３】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明により、使用時の感触が軽く使用後もべたつかず、肌荒れ防止効果、しわ改善効果に優れるとともに肌にはりを与え、くすみ改善効果に優れ、かつ経時安定性にも優れた皮膚化粧料が得られる。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to skin cosmetics such as lotions, emulsions, creams, and packs, and more particularly, has a light touch when used, is non-greasy even after use, has excellent moisture retention effects, is effective in preventing rough skin, and prevents and improves wrinkles. The present invention relates to a skin cosmetic which is excellent in effect, gives a skin stick, and has excellent stability over time.
[0002]
[Prior art]
Normally, the skin surface (skin) of a person is covered with a sebum film and the evaporation of moisture is appropriately suppressed. Therefore, when the moisture of the skin is insufficient, the skin tends to be rough and the like, and it is easy to cause wrinkles. For this reason, keeping the skin moisture within an appropriate range is very important from the viewpoint of skin health. However, since the sebum film may be removed by face washing or washing at the time of bathing, the moisture of the skin is easily lost temporarily. For this reason, moisturizing cosmetics such as lotions, emulsions, creams, and serums are used to supplement and retain the moisture of the skin after washing or bathing. In general, moisturizing cosmetics contain glycerin, 1,3-butylene glycol, polyhydric alcohols such as sorbitol, pyrrolidone carboxylate, etc. as moisturizers, which are excellent in water retention under high humidity. However, the water retention ability under low humidity is difficult, and the durability of the moisturizing effect is not sufficient.
[0003]
Therefore, in order to maintain the moisturizing effect and flexibility of the skin, various oily components such as ester oils and hydrocarbon oils have been used. Particularly, oily components containing unsaturated fatty acids and derivatives thereof are excellent in physiological and skin chemistry. It is known to have the above action, and is blended in various cosmetics (Patent Documents 1 and 2). However, cosmetics using these oily components have a tendency to be oxidatively degraded with time, and various oil-soluble antioxidants have conventionally been used for skin cosmetics (Patent Documents 3 to 5). In recent years, antioxidation of sebum has attracted attention as a measure to prevent skin aging, and skin aging is a phenomenon in which the skin becomes dull due to aging, wrinkles, poor blood circulation, pigmentation, etc. It has been reported that induction of sebum oxidation by active oxygen generated by exposure to ultraviolet light contributes to skin aging. Therefore, a cosmetic composition containing an oil-soluble antioxidant not only for stabilizing the product but also for preventing the sebum from being oxidized after application has been developed (Patent Document 6).
However, cosmetics using these oil-soluble antioxidants do not have sufficient stability over time and do not have sufficient effects in preventing rough skin, preventing and improving wrinkles. Further, it did not have an effect of giving a skin a skin or the like. On the other hand, cosmetics containing various plant extracts having antioxidant activity have been developed for the purpose of preventing skin aging, but the above effects are not sufficient for these cosmetics, and discoloration due to oxidative deterioration over time has occurred. In addition to the tendency to cause or sedimentation, the effect of giving a skin abrasion and the effect of improving the dullness of the skin were not sufficient.
[0004]
[Patent Document 1]
JP-A-5-286846 [Patent Document 2]
JP-A-8-109128 [Patent Document 3]
JP-A-58-41813 [Patent Document 4]
Japanese Patent Application Laid-Open No. H10-212577 [Patent Document 5]
JP-A-10-212478 [Patent Document 6]
JP 10-182405 A [Patent Document 7]
JP 2000-72686 A [0005]
[Problems to be solved by the invention]
Under such circumstances, the present invention solves the above-mentioned problems, maintains the moisturizing effect of the skin, is excellent in the effect of preventing rough skin and preventing / improving wrinkles, and has the effect of giving skin a skin effect and the effect of improving skin dullness. It is an object of the present invention to provide a skin cosmetic which is excellent in stability and stability over time.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
Means for Solving the Problems The present inventors have conducted intensive studies to solve the above-mentioned problems, and as a result, have developed a skin cosmetic containing a specific plant seed extract and / or a seed shell extract and an oil-soluble antioxidant in a specific ratio. It has been found that the above object of the invention can be achieved.
That is, the present invention relates to (A) 0.00005 to 2% by weight as a solid content of at least one selected from a seed extract and a seed shell extract of a plant belonging to the genus Pecan of the walnut family, and (B) an oil-soluble antioxidant. Is contained in an amount of 0.001 to 10% by weight.
[0007]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The skin cosmetic of the present invention contains, as the component (A), at least one selected from a seed extract and a seed shell extract of a plant belonging to the genus Pecan of the family Walnuts. There is no particular limitation on the method for producing this extract. For example, plants belonging to the genus Juglandaceae (Carya), specifically hickory (C.tomentosa (Poi) Nutt) or pecan (Carya illinoensis (wang)) K. Koch) or one or two or more selected from hydrocarbon compounds, esters, ketones, ethers, halogenated hydrocarbon compounds, alcohols and water The desired extract can be obtained by heating or refluxing or immersing with the above solvent. Preferred extracts are those extracted with water or one or more lower alcohols, and more preferably with water, using the seed shells of the pecan genus Pecans of the family Walnuts.
[0008]
A specific example of the extraction method is as follows (see Patent Document 7).
First, the seeds to be treated and / or the seed husks are crushed as they are or after drying, and then subjected to extraction with an extraction solvent of about 5 to 100 times the weight thereof. The extraction temperature is appropriately selected according to the type of extraction solvent used. For example, when the extraction solvent is water, the extraction temperature is usually about 20 to 120 ° C, and when the extraction solvent is a lower alcohol, it is usually about 20 to 50 ° C, preferably room temperature. The extraction time may be about 5 to 60 minutes when the extraction solvent is water, but is preferably about 24 to 96 hours when the extraction solvent is a lower alcohol.
After the extraction treatment, solid-liquid separation is performed by means such as filtration to take out the extract, the extraction solvent is distilled off according to a conventional method, and drying treatment is performed if necessary, whereby the target extract is obtained.
[0009]
The content of the extract, which is the component (A) of the present invention, is selected as a solid content in the range of 0.00005 to 2% by weight based on the total amount of the cosmetic. If the amount is less than 0.00005% by weight, the effect of preventing rough skin, the effect of preventing and improving wrinkles, and the effect of imparting a skin patch become weak. On the other hand, if it exceeds 2% by weight, not only the stability with time is deteriorated but also the cost is disadvantageous. The preferable content of the component (A) is 0.0001 to 1.5% by weight as a solid content, and more preferably 0.0005 to 1% by weight.
In the present invention, the extract of the component (A) is blended as an extract itself, a concentrate thereof, or a dried product. Therefore, when the extract contains an extraction solvent, the amount of the solvent is quantified by gas chromatography, high performance liquid chromatography, or the like, and the solid content is determined as a calculated value.
[0010]
The skin cosmetic of the present invention contains an oil-soluble antioxidant as the component (B). The oil-soluble antioxidant is not particularly limited, and examples thereof include vitamin E such as α, β, γ, and δ-tocopherol, vitamin E derivatives such as dl-α-tocopherol acetate, and vitamin A such as retinol and 3-dehydroretinol. , Retinol acetate, retinol palmitate, retinal, retinoic acid or a salt thereof, esters such as ethyl retinoic acid, butyl retinoic acid, vitamin A derivatives such as retinyl phosphoric acid or a salt thereof, and liver oil extracted from fish containing a large amount of vitamin A , Vitamin C derivatives such as ascorbic acid palmitate, butylhydroxyanisole (BHA), dibutylhydroxytoluene (BHT), eugenol, isoeugenol, propyl gallate, sorbic acid, sesamin and sesame oil and flavonoids containing a large amount thereof. Used You. Among these, vitamin E or its derivatives, vitamin A or its derivatives, and vitamin C derivatives are preferably used.
[0011]
In the present invention, as the component (B), one kind of oil-soluble antioxidant may be used, or two or more kinds thereof may be used in combination. The content is selected in the range of 0.001 to 10% by weight based on the total amount of the composition. When the amount is less than 0.001% by weight, the effect of preventing rough skin, the effect of preventing and improving wrinkles, and the effect of reducing dullness are not sufficient. On the other hand, when the amount exceeds 10% by weight, spreading and stickiness may be caused during use and use. In addition, after-touch may deteriorate, and a problem may occur in stability over time. The preferred content of the component (B) is 0.005 to 8% by weight, and more preferably 0.01 to 5% by weight.
In the present invention, the blending ratio (A / B) of the component (A) and the component (B) is 1/20 from the viewpoint of the effect of preventing rough skin, the effect of improving wrinkles, the effect of imparting skin, and the effect of improving dullness. It is preferably in the range of 1 to 5/1, and particularly preferably in the range of 1/10 to 3/1.
[0012]
The skin cosmetic of the present invention may optionally contain various additives such as lower alcohols, polyhydric alcohols, hydrocarbon-based oils, natural oils and fats, ester oils, waxes, silicone derivatives, oily bases, and various interfaces. Activators, water-soluble polymer compounds, organic or inorganic salts, pH adjusters, bactericides, chelating agents, ultraviolet absorbers, other natural extracts derived from animals and plants, pigments, fragrances, and the like can be added.
The lower alcohols include, for example, ethanol and isopropyl alcohol, and the polyhydric alcohols include, for example, propylene glycol, dipropylene glycol, glycerin, diglycerin, 1,3-butylene glycol, polyethylene glycol and the like.
[0013]
Examples of hydrocarbon oils include liquid paraffin, liquid isoparaffin, squalane, petrolatum, solid paraffin, and the like. Examples of natural fats and oils include beef tallow, lard, fish oil, and the like, and ester oils include tri-2-ethyl. Examples include synthetic triglycerides such as glyceryl hexanoate, isopropyl myristate, isopropyl palmitate, cetyl palmitate, ethyl oleate, oleyl oleate, and octyl dodecyl myristate.
Examples of the wax include beeswax and carnauba wax, examples of the silicone derivative include linear and cyclic dimethylpolysiloxane, polyether-modified dimethylpolysiloxane, and amino-modified dimethylpolysiloxane. Examples of the oily base include ceramide. Cholesterol, protein derivatives, lanolin, lanolin derivatives, lecithin and the like.
[0014]
Examples of the various surfactants include anionic surfactants such as soap, acylmethyltaurine salt, amide ether sulfate ester salt; amphoteric surfactants such as amide amino acid salt and amidopropyldimethylaminoacetic acid betaine; polyoxyethylene alkyl Ether, polyethylene glycol fatty acid ester, sorbitan fatty acid ester, polyoxyethylene sorbitan fatty acid ester, polyoxyethylene hardened castor oil, polyglycerin fatty acid ester, polyoxyethylene glycerin fatty acid ester, glycerin monofatty acid ester, alkyl polyglucoside, alkanolamide, etc. Ionic surfactants; cationic surfactants such as alkyltrimethylammonium chloride; semipolar surfactants such as alkyldimethylamine oxide;
[0015]
Examples of the water-soluble polymer compound include alginic acid, carboxyvinyl polymer, carboxymethylcellulose, hydroxypropylmethylcellulose, hydroxyethylcellulose, xanthan gum, hyaluronic acid, and the like, and inorganic or organic salts such as pyrrolidone carboxylate, citrate, and apple. Acid salts, salt and the like, and pH adjusters include acids and alkalis.
The skin cosmetic of the present invention is suitably used as skin cosmetics such as lotions, emulsions, creams, packs, and the like.
[0016]
【Example】
Next, the present invention will be described more specifically with reference to examples, but the present invention is not limited to these examples.
Production Example 1 Production of Pecan Seed Shell Extract A-1 Pecan seeds of pecan genus Pecan (Pecan nut) are pulverized with seed shells added, and 100 g of the pulverized product is added with 500 mL of a 50% by weight aqueous ethanol solution, and is added at room temperature for 48 hours. The solution was allowed to stand to obtain an extract. The solvent was distilled off from this extract under reduced pressure to obtain the target pecan seed shell extract A-1 (7.2 g of brown powder).
Production Example 2 Production of Pecan Seed Shell Extract A-2 To 100 g of ground pecan seed shell extract obtained in the same manner as in Production Example 1 was added 500 mL of distilled water, and the mixture was heated under reflux at 110 ° C. for 10 minutes to obtain an extract. The solvent was distilled off from this extract under reduced pressure to obtain the target pecan seed shell extract A-2 (6.5 g of a light brown powder).
Production Comparative Example 1 Production of Walnut Seed Shell Extract A-3 To 100 g of ground walnut (Walnut) seed shell was added 500 mL of distilled water, and the mixture was heated under reflux at 110 ° C. for 10 minutes to obtain an extract. The solvent was distilled off from this extract under reduced pressure to obtain a walnut seed shell extract A-3 (2.4 g of brown powder).
[0017]
Examples 1-3 and Comparative Examples 1-4
Skin cosmetics which were transparent or translucent lotions having the compositions shown in Table 5 were prepared, and their performance was evaluated by the following methods. The results are shown in Table 5 (in Table 5, the amount of addition is represented by% by weight; the same applies hereinafter). The four components shown in Table 1 below were used as common components as additional components.
[0018]
[Table 1]

[0019]
(1) At the time of use, 20 women (22 to 37 years old) were used as panelists, and the feeling when using skin cosmetics after washing their faces was determined as follows, and the average value of 20 women was determined. , An average value of 1.5 or more was evaluated as a cosmetic having a light touch during use.
2 points: When the user feels that it is comfortable to use and has a light touch without being scratched.
1 point: When the user feels that the spread during use is slightly poor and that it is slightly snagged.
0 point: When it is felt that the spread at the time of use is poor and that it is caught and heavy.
(2) Twenty sticky women after use (22 to 37 years old) were used as panelists, and after washing their face, the skin feeling after 10 minutes using skin cosmetics was determined as follows. The average value was determined, and an average value of 1.5 or more was evaluated as a non-sticky cosmetic after use.
2 points: If you feel that your skin is not sticky.
1 point: When the skin feels slightly sticky.
0 point: When the skin was felt sticky.
[0020]
(3) Skin Roughness Prevention Effect Ten women (aged 23 to 35) who are likely to have rough skin are considered as panelists, and the skin condition when skin cosmetics are used twice a day for two consecutive weeks is determined as follows. The average value of 10 persons was determined, and an average value of 1.5 or more was evaluated as a cosmetic having an effect of improving skin roughness.
2 points: No rough skin occurred.
1 point: When the skin feels slightly rough.
0 point: When feeling that there is no skin roughness prevention effect.
(4) Wrinkle improvement effect Ten women (31 to 45 years old) were panelists, and the skin condition was evaluated sensoryly as follows when skin cosmetics were used twice daily for 2 weeks on the outer corners of the eyes. The average value of 10 persons was determined, and an average value of 1.5 or more was evaluated as a cosmetic having an excellent wrinkle-reducing effect.
2 points: When wrinkles are felt to be clearly inconspicuous.
1 point: When wrinkles are felt to be slightly inconspicuous.
0 point: When it is felt that there is no wrinkle improvement effect.
[0021]
(5) Effect of giving skin affixing 20 women (22 to 37 years old) as panelists, and using skin cosmetics twice a day for 2 consecutive weeks for sensory skin condition as follows: Judgment was made, the average value of 20 persons was determined, and an average value of 1.5 or more was evaluated as a cosmetic having an effect of giving a skin patch.
2 points: When the skin is clearly felt to be peeled.
1 point: If you feel that the skin is slightly peeled.
0 point: When the skin feels no sticking.
(6) Skin dulling improvement effect Twenty women (22 to 37 years old) were used as panelists, and the skin condition was evaluated organoleptically as follows when the skin cosmetics were used twice a day for two consecutive weeks. Then, the average value of 20 persons was determined, and an average score of 1.5 or more was evaluated as a cosmetic excellent in the effect of improving dull skin.
2 points: When the user feels that the dullness is clearly less noticeable.
1 point: When the person feels that the dullness has become somewhat inconspicuous.
0 point: When it is felt that there is no dullness improvement effect at all.
[0022]
(7) Stability over time The cosmetic was sealed in a transparent glass container and stored at 0 ° C., 25 ° C., and 40 ° C. for 3 months, and its appearance was observed and evaluated according to the following three grades.
：: good stability (no change in appearance at any temperature)
Δ: Slightly poor stability (slightly at any temperature, causing precipitation or slight discoloration)
×: Poor stability (at any temperature, precipitates or separates, or discoloration is remarkable)
From Examples 1 to 3, all the lotions using the ingredients of the present invention have a light feel at the time of use, are not sticky even after use, are excellent in the effect of preventing rough skin and improving wrinkles, and give the skin a sticking effect, and the effect of improving dullness. And the stability with time was also excellent. On the other hand, in Comparative Examples 1 to 4, sufficient performance was not obtained. That is, since the component a was not blended in Comparative Example 1, the effect of preventing skin roughness, the effect of improving wrinkles, the effect of giving a skin, and the effect of improving dullness were weak. In Comparative Example 2, the component (B) was blended. The effect of preventing rough skin, the effect of improving wrinkles, and the effect of improving dullness are weakened. Further, in Comparative Examples 3 and 4, since green tea catechin and walnut seed shell extract were mixed instead of the component (A), the stability was deteriorated, the effect of improving wrinkles, and the effect of imparting skin to the skin. , The effect of improving dullness is weakened.
[0023]
Examples 4 to 6
Skin cosmetics as oil-in-water emulsions shown in Table 6 were prepared and evaluated in the same manner as in Examples 1 to 3. However, 11 components shown in Table 2 below were used as common components as additional components. The results are shown in Table 6 (in Table 6, the amount of addition is represented by% by weight; the same applies hereinafter).
[0024]
[Table 2]

[0025]
It can be seen from Examples 4 to 6 that the emulsions of the present invention all have a light feel at the time of use and are not sticky even after use, are excellent in the effect of preventing rough skin and improving wrinkles, give skin to the skin, are excellent in the effect of improving dullness, and are stable over time. It was also excellent.
Examples 7 and 8
A skin cosmetic which is an oil-in-water emulsified cream shown in Table 6 was prepared, and its performance was evaluated in the same manner as in Examples 1 to 3 except that (7) the stability over time was evaluated by the following method. evaluated. However, eight components shown in Table 3 below were used as common components as additional components. The results are shown in Table 6.
[0026]
[Table 3]

[0027]
(7) Stability over time The cosmetics were sealed in a transparent glass container and stored at -5 ° C, 25 ° C, and 45 ° C for one month, and the state was evaluated.
：: Good stability (no change in appearance and no bumps etc.)
Δ: Slightly poor stability (slight precipitation or slight separation is observed, or slight bumps and lumps are generated)
×: Poor stability (obviously precipitates or separates, or produces lint or lump)
From Examples 7 and 8, the creams of the present invention all have a light feel at the time of use and are not sticky even after use, and are excellent in the effect of preventing rough skin and in improving wrinkles, giving skin to the skin, and are excellent in the effect of improving dullness and stable over time. It was also excellent.
[0028]
Examples 9 to 10
Skin cosmetics, which are water-in-oil type emulsified creams shown in Table 6, were prepared and evaluated in the same manner as in Examples 7 and 8. However, nine components shown in Table 4 below were used as common components. The results are shown in Table 6.
[0029]
[Table 4]

[0030]
From Examples 9 to 10, the creams of the present invention all have a light feel at the time of use, are not sticky even after use, are excellent in the effect of preventing rough skin and improving wrinkles, give skin to the skin, are excellent in the effect of improving dullness, and are stable over time. It was also excellent.
[0031]
[Table 5]

(Note 1) Retinol palmitate (Nippon Roche Co., Ltd., Vitamin A palmitate: 1,000,000 IU / g (0.55 g / g))
(Note 2) d-δ-tocopherol (Eisai Co., Ltd.)
(Note 3) d1-α-tocopherol acetate (Nippon Roche Co., Ltd.)
(Note 4) Green tea catechin (Taiyo Chemical Co., Ltd., Sanphenon 100)
[0032]
[Table 6]

(Note 1) Retinol palmitate (Nippon Roche Co., Ltd., Vitamin A palmitate: 1,000,000 IU / g (0.55 g / g))
(Note 2) d-δ-tocopherol (Eisai Co., Ltd.)
(Note 3) d1-α-tocopherol acetate (Nippon Roche Co., Ltd.)
(Note 4) Ascorbyl Palmitate (Nippon Roche Co., Ltd.)
[0033]
【The invention's effect】
As described in detail above, according to the present invention, the feel at the time of use is light and non-greasy even after use, is excellent in skin roughness prevention effect, excellent in wrinkle improvement effect, gives skin to the skin, is excellent in dullness improvement effect, and has stability over time. Excellent skin cosmetics can be obtained.

Claims (2)

（Ａ）クルミ科ペカン属に属する植物の種子抽出物及び種子殻抽出物から選ばれる少なくとも一種を固形分として０．００００５〜２重量％、及び（Ｂ）油溶性抗酸化剤を０．００１〜１０重量％含有することを特徴とする皮膚化粧料。(A) 0.00005 to 2% by weight as a solid content of at least one selected from a seed extract and a seed shell extract of a plant belonging to the genus Pecan of the walnut family, and (B) 0.001 to 0.001% of an oil-soluble antioxidant. A skin cosmetic comprising 10% by weight. 油溶性抗酸化剤が、ビタミンＥ、ビタミンＡ、これらの誘導体、及びビタミンＣ誘導体から選ばれる少なくとも一種である請求項１記載の皮膚化粧料。The skin cosmetic according to claim 1, wherein the oil-soluble antioxidant is at least one selected from vitamin E, vitamin A, a derivative thereof, and a vitamin C derivative.