JP2004196001A - 車両の背凭構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】バン型自動車Vの車体Bの後面に出入口3を開口し、この出入口3の下半部を開閉するロアーテールゲートGLが開放位置にあるとき、これを人の着座する着座面4とし、また、出入口3には、そこを横切るように、棒状の背凭BRを着脱可能に取り付けるようにした。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両、主としてバン型車両において、停車中に人が車体の出入口下部に着座したときに凭れ掛かるのに好適な、背凭の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車体の荷物室の床面に折りたたみ式のシートを設け、必要に応じてシートバック(背凭)を起こすことにより人が後を向いて座ることができるようにした、後部車体構造をもつ車両は公知である(たとえば、特許文献1参照 )。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−142477号公報 〔0016〕
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記従来のものでは、荷物室の床面に、背凭を有するシートを折りたたみできるようにヒンジ連結し、しかも車体にシートを設けるための収納部を設ける必要があるため、該シートを設けるために車体自体に構造上の変更を加える必要があって、車体構造が複雑化してしまいコスト高を招き、またその張出、格納操作が面倒であるという問題があり、その上、シートは車体から取り外すことができず、該シートが車室の有効利用の妨げになり、さらにシートの不使用時に該シート上に荷物などが載置されているとき、手軽にシートを利用することができないという他の問題もある。
【0005】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、前記問題点を解決し、車体に簡単に着脱可能に取り付けられるようにして、車体の底部に着座した人が簡単に利用することができ、背凭自体が車両本来の機能を妨げることがないようにした、構造簡単で、廉価である、新規な車両の背凭構造を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本請求項1記載の発明は、車体に、ゲートにより開閉される出入口を備えた車両において、前記出入口に、該出入口を横切るように棒状に形成した背凭を配設し、前記背凭の両端を車体に着脱可能に取り付け、該背凭に、車体の下部に着座した人が凭れ掛かれるようにしたことを特徴としており、かかる特徴によれば、車体の出入口に必要に応じて背凭を取り付けることができ、車体の下部に着座した人を安楽に休息させることができ、また、前記背凭は出入口より取り外すことができることから、背凭が出入口を通して種々の作業を行なう際に邪魔になることがなく、さらに背凭は棒状であって車体の底面から離れていることから、この背凭が車室の利用の妨げになることが少ない。
【0007】
また、前記目的達成のため、本請求項2記載の発明は、車体の後面にゲートにより開閉される出入口を備えた車両において、前記出入口の下部に、該出入口を横切るように棒状に形成した背凭を配設し、前記背凭の両端を、前記ゲートを閉じ位置にロックするために車体に設けたストライカ−に着脱可能に取り付け、該背凭に出入口の下部に着座した人が凭れ掛かれるようにしたことを特徴としており、かかる特徴によれば、車体の出入口に必要に応じて背凭を取り付けることができ、車体の下部に着座した人を安楽に休息させることができ、また、前記背凭は出入口より取り外すことができることから、背凭が出入口を通して種々の作業を行なう際に邪魔になることがなく、その上、背凭を車体に着脱可能に取り付けるのに、車体に既設のストライカーを利用するので、背凭を設けるのに際して部品点数の削減が可能であり、これにより、構造の簡素化と、コストダウンを図ることができる。
【0008】
さらに、前記目的達成のため、本請求項3記載の発明は、前記請求項1または2記載のものにおいて、前記背凭には、該背凭と車体の底面間に設けられて、前記背凭の前後を仕切る仕切部材が設けられることを特徴としており、かかる特徴によれば、前記請求項1または2記載の発明と同じ効果を奏する上に、前記仕切部材は、車室内を出入口側と、その反対側とに仕切ることができ、この仕切部材を、車室内に設けた荷物などの抑え部材として利用することができ、該荷物などの外部への落下や、ゲートとの干渉を防止することができる。
【0009】
さらにまた、前記目的達成のため、本請求項4記載の発明は、前記請求項3記載のものにおいて、前記仕切部材は、物入れに兼用されることを特徴としており、かかる特徴によれば、前記請求項3記載のものと同じ効果を奏する上に、着座面に着座した人などがこの仕切部材を物入れとして利用することができて、利便性を高めることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0011】
図1〜11は、本発明の第1実施例を示し、バン型の自動車に本発明車両の背凭構造を実施した場合であり、図1は、背凭の使用状態を示すバン型自動車の後部斜視図、図2は、図1の2矢視側面図、図3は、背凭の不使用状態を示すバン型自動車の後部斜視図、図4は、背凭の全体正面図、図5は、図4の5矢視の背凭の側面図、図6は、図4の6−6線に沿う断面図、図7は、図4の7矢視拡大図、図8は、図1の8矢視仮想円囲い部分の拡大図、図9は、エンドキャップを、ロアーストライカーに取り付ける過程を示す図、図10は、図1の10矢視拡大図、図11は、図3の11矢視拡大図である。
【0012】
図1〜3において、符号Vで示されるバン型自動車は、ボックス型の車体Bを備え、そこに設けられる後部座席1の後方に荷物室などに利用できる、有蓋の後部車室2が形成される。
【0013】
車体Bの後面には、前記有蓋の後部車室2に通じる後部出入口3が開口され、この後部出入口3は、テールゲートによって開閉可能である。このテールゲートは、アッパーテールゲートGUと、ロアーテールゲートGLとより構成され、アッパーテールゲートGUは、後部出入口3の上縁にヒンジ連結され、またロアーテールゲートGLは、後部出入口3の下縁にヒンジ連結され、両テールゲートGU,GLは、上下方向に観音開き式に開閉可能であり、アッパーテールゲートGUは、略水平な開き位置と、後部出入口3の上半部を閉じる閉じ位置との間を上下方向に開閉可能であり、また、ロアーテールゲートGLは、略水平な開き位置と、後部出入口3の下半部を閉じる閉じ位置との間を上下に開閉可能であり、図1,2に示すように、自動車が停車していて、ロアーテールゲートGLが略水平な開き位置にあるときは、その上面は、人が着座し得る着座面4として利用することができ、この着座面4は、そこに人が安息のため、車両に対して後方を向いて着座するに適した位置にある。
【0014】
図1,3に示すように、後部出入口3の左右内側面には、通常のように上下に間隔をあけてU字状の、左右アッパーストライカー6および左右ロアーストライカー7がそれぞれ固定され、アッパーテールゲートGUの内面左右両側には、それが閉じたときに、左右アッパーストライカー6に係止し得る左右アッパーラッチ8が、またロアーテールゲートGLの内面左右両側には、それが閉じたときに、左右ロアーストライカー7に係止し得る左右ロアーラッチ9が設けられる。
【0015】
車体B内の後部、すなわち有蓋の後部車室2の後部には、前記着座面4に着座した人が凭れ掛かることのできる、本発明にかかる簡易な背凭BRが着脱可能に設けられる。
【0016】
つぎに、主に図4〜11を参照して、この背凭BRの構造について詳細に説明するに、この背凭BRの主体部を構成する、背凭本体11は、ゴムなどの弾褥体により細長い棒状に形成される中空円筒体12の外周面に、ナイロン製の被覆カバー13を一体に纏着して構成されており、その中空円筒体12の中心部には、その軸方向に金属製の中空パイプよりなる支持軸14が貫通され、該支持軸14の両端部は、背凭本体11に両端縁よりも外部に突出している。図6に示すように、支持軸14の外周面には、複数条の凹溝14aが軸方向に形成され、これらの凹溝14aに弾褥性の背凭BRの内周面が食い込んでいて、これにより、支持軸14と背凭本体11とは一体に回転できるようになっている。
【0017】
図1,3に示すように、前記背凭本体11は、前記後部出入口3の下部を横切るように配置されていて、支持軸14の左右両端は、有蓋の後部車室2の左右内壁面に着脱可能に取り付けられる。
【0018】
以下に、この取付構造について具体的に説明するに、図4,5,7,8に示すように、前記支持軸14の左右両端には、軟質の合成樹脂材よりなる左右エンドキャップ16が一体に固定されている。左右エンドキャップ16は同じ構造を有しており、水平に延びる円筒状の基部17と、そこから下向きに延びるブロック状の先部18とより、段状に形成されており、左右エンドキャップ16の基部17は、支持軸14の両端部を覆うように、その両端部に一体に嵌着されており、また左右エンドキャップ16の先部18には、行き止まりでの一対の差込溝19aを有する凹状の嵌着溝19が形成されており、この嵌着溝19は、先部18の平坦な下面に開口している。また図5に示すように一対の差込溝19aの奥部内面には、摩擦保持用の凹凸面19bが形成されている。
【0019】
前記棒状の背凭BRは、その両端部が、車体Bの後部出入口3の内壁面の左右両側にそれぞれ固定した、前記ロアーテールゲートGLを閉じ位置にロックするための、既設の左右ロアーストライカー7を利用して固定される。通常のように、前記左右ロアーストライカー7は、金属棒によりU字状に形成されており、図1,3に示すように、棒状の背凭本体11を、後部出入口3の下半部を横切るように略水平に配置したのち、その左右エンドキャップ16の先部18の嵌着溝19の、一対の差込溝19aを、前記左右ロアーストライカー7の上方からそれらの両側部にそれぞれ差し込めば、背凭BRの両端を、左右ロアーストライカー7に一体的に取り付けることができる。ところで、図9に示すように、ロアーストライカー7は、自動車Vの前方に向いて若干下向きに傾斜しているので、図9(a),(b)に示すように、エンドキャップ16の嵌着溝19を、ロアーストライカー7の上方から、そこに嵌着したのち、背凭本体11を矢印aに示すように、若干自動車Vの前方側にターンすることにより、図9(c)に示すように、エンドキャップ16を、ロアーストライカー7に隙間を生じることなく嵌着することができ、これにより、背凭本体11を、左右ロアーストライカー7に「ガタ」を生じることなく、固定することができる。
【0020】
また、前記左右エンドキャップ16は、その嵌着溝19をロアーストライカー7から上方へ抜き取ることにより、そこから取り外すことができる。
【0021】
図4,5,7に示すように、左右エンドキャップ16の外端面には、背凭BRを不使用位置に保持するためのベルト23の基端が止着されている。これらのベルト23は、布などよりなる、長さ調節可能な可撓性の帯体により形成されており、それらの自由端には、係合リング24が取り付けられている。また、図7に示すように、このベルト23の自由端の近傍には、雄ボタン25が固着されている。
【0022】
一方、図3,11に示すように、後部出入口3の両側内面には、前記ベルト23の係合リング24と係脱可能に係合し得る、一対のカーゴフック28が、張出、格納可能に設けられており、さらに、図7に示すように、背凭本体11の背面側(車両前方側)には、前記雄ボタン25が着脱可能に留められる雌ボタン26が固着されている。
【0023】
背凭BRを使用状態、すなわち、前述したようにその左右エンドキャップ16を、左右のロアストライカー7にそれぞれ取り付けた状態では、前記ベルト23は、図7に鎖線にて示すように背凭本体11の背面側に反転して、その雄ボタン25を、背凭本体11背面の雌ボタン26に係合して、そのベルト23が、後部出入口3から見えないようにする。また背凭BRを不使用状態に保持するには、その左右エンドキャップ16を、左右のロアストライカー7から外したのち、左右のベルト23を、その雄ボタン25を雌ボタン26から外し、図3,11に示すように、その自由端の係合リング24を、前記カーゴフック28にそれぞれ係合するようにする。
【0024】
しかして、背凭BRの不使用状態では、その背凭本体11は、後部出入口3よりも車室2内に後退した位置に保持される。
【0025】
図4〜6に示すように、棒状の背凭本体11の被覆カバー13には、その略全長にわたり、仕切部材32が吊設される。この仕切部材32は、この実施例では、物入れを兼ねており、後部出入口3側からみて左右方向に長い長方形状の可撓性のネット袋により構成され、このネット袋32の上縁には、横方向の出入口33が開口され、この出入口33はファスナー34により開閉される。
【0026】
しかして、ネット袋よりなる仕切部材32は、有蓋の後部車室2内の下半部を前後に仕切ることができると共に出入口33から物を出し入れするための物入れとしても利用することができる。
【0027】
図4,5,10に示すように、仕切部材32、すなわちネット袋の両端下縁には、対をなす繋止フック36が可撓性の連結条37を介して連結されている。これらの繋止フック36は、後部車室2の底面の後部左右に起伏回動可能に取り付けた被フック部材38に係脱可能に係合させることができ、背凭BRが使用位置にあるときも、あるいはそれが不使用位置にあるときも一対の繋止フック36は、被フック部材38に係合することができ、何れの位置にある場合でも、可撓性の仕切部材32を張り状態に保持することができ、この仕切部材32により、後部車室2を、前後に仕切ることができる。
【0028】
なお、前記被フック部材38は、後部車室2内に収納した荷物などをロープなどで繋止するために、車室2に常設したものを利用してもよく、また、背凭BRを繋止するために特設してもよい。
【0029】
つぎに、この第1実施例の作用について説明する。
【0030】
▲1▼背凭BRを使用する場合
図1,2に示すように、自動車Vが停車した状態で、アッパーテールゲートGUおよびロアーテールゲートGLをいずれもの開放すると、後部出入口3が開口され、ロアーテールゲートGLは、略水平位置に維持されて、その上面は、人が後方を向いて着座するのに好適な着座面4とすることができる。そして、このとき、後部出入口3の下半部を横切るように棒状の背凭BRを配置して、その両端の左右エンドキャップ16を、後部出入口3の左右両側に設けてあるロアーテールゲートGLのロック用の左右ロアーストライカー7に前述したように、その上からそれぞれ嵌着してから背凭本体11を若干前方(図9矢印a方向)に回動すれば、背凭BRは、左右エンドキャップ16を介して左右ロアーストライカー7にガタを生じることなく固定することができる。また、背凭BRと一体の仕切部材32の左右下縁に連結した左右繋止フック36を、後部車室2側の被フック部材38に係合すれば、物入れに兼用される仕切部材32は、後部車室2の前後を仕切るように、該後部車室2内に張設される。
【0031】
したがって、図2に示すように、ロアーテールゲートGLの着座面4上に着座した人は、後部出入口3を横切るように、そこに設けた背凭BRに凭れ掛かることができ、安楽に休息することができる。また、物入れに兼用される仕切部材32には、小物を収納することができる。また、背凭BRは細長い棒状に形成されることから後部車室2と後部出入口3間で物の出入作業を行なう際に、この背凭BRが邪魔になることは殆どない。
【0032】
▲2▼背凭BRを不使用の場合
背凭本体11を、ロアーストライカー7から外し、背凭BR全体を後方(自動車前方)に若干傾倒したのち、左右のベルト23の係合リング24を、左右のカーゴフック28にそれぞれ係合すれば、背凭BRを不使用位置に固定することができる。なお、このとき、左右の繋止フック36は、被フック部材38に繋止したままである。
【0033】
しかして、この背凭BRの不使用状態では、アッパーテールゲートGUおよびロアーテールゲートGLを閉じ位置にロックして、自動車は走行可能であり、後部車室2は、背凭BRと、これに設けた仕切部材32とにより前後に仕切ることができ、後部車室2を荷物室として利用したとき、該室2内に収容した荷物が、アッパーおよびリアテールゲートGU、GLに干渉するのを防止することができる。
▲3▼背凭を格納する場合
背凭BRを前記使用状態、あるいは、不使用状態から取り外して、これを車体B内の適所に格納する。
【0034】
この場合、車体B内の後部車室2から背凭BRを取り除くことができるため、該後部車室2を荷物室などとして使用する場合に、その容積を有効に活用することができる。
【0035】
つぎに、本発明の第2実施例について図12(a)を参照して説明する。
【0036】
図12(a)は、本発明背凭構造を備えたバン型自動車の後部概略側面図であり、そのバン型自動車V1は、有蓋の車体Bを備え、その後部車室2の後面に出入口3が開口され、この出入口3は、上縁を車体後部にヒンジ連結した、一枚のテールゲートGTにより開閉される。後部車室2には、背凭BRの両端が着脱可能に取り付けられる。
【0037】
車体Bのデッキ面後部の着座面4に着座した人は、背凭BRに凭れ掛かることができ、安楽に休息することができる。
【0038】
つぎに、本発明の第3実施例について図12(b)を参照して説明する。
【0039】
図12(b)は、本発明背凭構造を備えたカーゴトラックV2の後部概略側面図であり、そのカーゴトラックV2は、無蓋の車体Bを備え、その後部に出入口3が開口され、この出入口3は、下縁を車体後部にヒンジ連結した、一枚の後部リヤゲートRGにより開閉される。無蓋の後部車室2には、背凭BRの両端が着脱可能に取り付けられる。
【0040】
車体Bの底面後部の着座面4に着座した人は、背凭BRに凭れ掛かることができ、安楽に休息することができる。
【0041】
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施例が可能である。
【0042】
たとえば前記実施例では、本発明をバン型自動車の後部車室に開口した後部出入口に実施した場合を説明したが、これを他の車両の車室に開口した出入口、たとえば側部出入口に実施してもよい。
【0043】
【発明の効果】
以上のように、本請求項1記載の発明によれば、車両の背凭構造において、車体の出入口に必要に応じて背凭を取り付けることができ、車体の下部に着座した人を安楽に休息させることができ、また、前記背凭は出入口より取り外すことができることから、背凭が出入口を通して種々の作業を行なう際に邪魔になることがなく、さらに背凭は棒状であって車体の底面から離れていることから、この背凭が車室の利用の妨げになることが少ない。
【0044】
また、本請求項2記載の発明によれば、車両の背凭構造において、車体の出入口に必要に応じて背凭を取り付けることができ、車体の下部に着座した人を一層安楽に休息させることができ、また、前記背凭は出入口より取り外すことができることから、背凭が出入口を通して種々の作業を行なう際に邪魔になることがなく、その上、背凭を車体に着脱可能に取り付けるのに、車体に既設のストライカーを利用するので、背凭を設けるのに際して部品点数の削減が可能であり、これにより、構造の簡素化と、コストダウンを図ることができる。
【0045】
さらに、本請求項3記載の発明によれば、前記請求項1または2記載の発明と同じ効果を奏する上に、前記仕切部材は、車室内を出入口側と、その反対側とに仕切ることができ、この仕切部材を、車室内に設けた荷物などの抑え部材として利用することができ、該荷物などの外部への落下や、ゲートとの干渉を防止することができる。
【0046】
さらにまた、本請求項4記載の発明によれば、前記請求項3記載のものと同じ効果を奏する上に、着座面に着座した人などがこの仕切部材を物入れとして利用することができ、利便性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】背凭の使用状態を示すバン型自動車の後部斜視図
【図2】図1の2矢視側面図
【図3】背凭の不使用状態を示すバン型自動車の後部斜視図
【図4】背凭の全体正面図
【図5】図4の5矢視の背凭の側面図
【図6】図4の6−6線に沿う断面図
【図7】図4の7矢視拡大図
【図8】図1の8矢視仮想円囲い部分の拡大図
【図9】エンドキャップを、ロアーストライカーに取り付ける過程を示す図
【図10】図1の10矢視拡大図
【図11】図3の11矢視拡大図
【図12】本発明の他の実施例を示す概略図
【符号の説明】
3・・・・・・・・・・・出入口
7・・・・・・・・・・・ストライカ−(ロアーストライカー)
32・・・・・・・・・・仕切部材
B・・・・・・・・・・・車体
BR・・・・・・・・・・背凭
GU・・・・・・・・・・ゲート(アッパーテールゲート)
GL・・・・・・・・・・ゲート(ロアーテールゲート)
GT・・・・・・・・・・ゲート(テールゲート)
RG・・・・・・・・・・ゲート(リヤゲート)
Claims (4)
- 車体(B)に、ゲート(GU,GL;GT;RG)により開閉される出入口(3)を備えた車両において、
前記出入口(3)に、該出入口(3)を横切るように棒状に形成した背凭(BR)を配設し、前記背凭(BR)の両端を車体(B)に着脱可能に取り付け、該背凭(BR)に車体(B)の下部に着座した人が凭れ掛かれるようにしたことを特徴とする、車両の背凭構造。 - 車体(B)の後面にゲート(GU,GL;GT;RG)により開閉される出入口(3)を備えた車両において、
前記出入口(3)の下部に、該出入口(3)を横切るように棒状に形成した背凭(BR)を配設し、前記背凭(BR)の両端を、前記ゲート(GU,GL;GT;RG)を閉じ位置にロックするために車体(B)に設けたストライカ−(7)に着脱可能に取り付け、該背凭(BR)に出入口(3)の下部に着座した人が凭れ掛かれるようにしたことを特徴とする、車両の背凭構造。 - 前記背凭(BR)には、該背凭(BR)と車体(B)の底面間に設けられて、前記背凭(BR)の前後を仕切る仕切部材(32)が設けられることを特徴とする、前記請求項1または2記載の車両の背凭構造。
- 前記仕切部材(32)は、物入れに兼用されることを特徴とする、前記請求項3記載の車両の背凭構造。
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