JP2004194218A - アンテナ装置およびそれを用いた無線装置 - Google Patents

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Hiroyuki Uejima
博幸 上島
Yutaka Saito
裕 斎藤
Junichi Sakai
純一 酒井
Koichi Asaka
宏一 淺香
Masami Makino
将美 牧野
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】簡単な平面構成で円偏波放射を可能とし、1点給電方式によって複雑な給電回路を不要とし、アンテナ素子の平面的な広がりを低減することにより無線装置への内蔵を容易にするアンテナ装置およびこれを用いた無線装置を提供すること。
【解決手段】第1アンテナ素子1および第2アンテナ素子2はいずれも半波長(λ/2)の長さを有する導線で構成され、第1アンテナ素子1と第2アンテナ素子2とを空間的に直交して配置するとともに、第1アンテナ素子1の一端と第2アンテナ素子2の一端を電気的に接続した接点3を備えてL字形状となし、第2アンテナ素子2において接点3から略8分の1波長以内の所定の位置に給電部4を設けるように構成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信システムに使用され、円偏波を放射するアンテナ装置およびそれを用いた無線装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、アンテナ装置としては、2点給電方式のパッチアンテナが提案されている。この種のアンテナは、直線偏波用のパッチ素子に2つの給電点を備え、ハイブリッドカップラ回路や4分の1波長オフセット回路によって給電することにより、円偏波を放射するようにしたものである(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、従来のアンテナ装置として、1点給電方式のパッチアンテナも提案されている。この種のアンテナは、直線偏波用のパッチ素子に摂動素子を備え、パッチ素子内部の適切な位置に1点給電することにより、円偏波を放射するようにしたものである(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
また、従来のアンテナ装置として、1点給電方式の線状アンテナも提案されている。この種のアンテナは、L型をなす2組の導線を同一平面内において十字形状をなすように屈曲部を近接して配置し、この近接部に1点給電することにより、円偏波を放射するようにしたものである(例えば、特許文献3参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−267835号公報(第1頁、図1)
【特許文献2】
特開2001−339232号公報(第2−4頁、図1−5)
【特許文献3】
特開平11−330850号公報(第1頁、図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来例によるアンテナ装置では以下のような課題がある。例えば2点給電方式のアンテナにおいては、給電部の構成が複雑であるという問題があった。また、1点給電方式のパッチアンテナおよび線状アンテナにおいては、パッチ素子および線状素子の占有面積が大きいという問題があった。このことは、例えば、自動車のダッシュボードに固定されるカーナビゲーションシステムやオーディオ装置、パソコンのディスプレイ装置や携帯端末に内蔵する場合に、これら装置の表面に配置する液晶ディスプレイなどの表示装置やその他部品を配置できる面積に制約を与えることになり、アンテナ装置の無線装置への内蔵が困難であるという問題があった。
【0007】
本発明は、上記のような従来の問題を解決するものであり、簡単な平面構成で、1点給電方式により円偏波放射が可能であり、複雑な給電回路を不要とし、アンテナ素子の平面的な広がりを低減することにより、無線装置への内蔵を容易にしたアンテナ装置およびこれを用いた無線装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のアンテナ装置は、略半波長の第1アンテナ素子と、給電部を有する略半波長の第2アンテナ素子とを備え、前記第1アンテナ素子と第2アンテナ素子とを直交して配置するとともに、前記第1アンテナ素子の一端と第2アンテナ素子の一端とを電気的に接続した接点を有し、前記給電部が前記第2アンテナ素子において前記接点から略30分の1波長の位置に配置されたことを特徴とする。この構成により、簡単な平面構成で、1点給電方式により円偏波放射が可能であり、複雑な給電回路を不要とし、線状アンテナ素子の平面的な広がりを低減することにより、無線装置への内蔵を容易に行うことができる。
【0009】
また、本発明のアンテナ装置は、半波長よりも所定の長さだけ長い第1アンテナ素子と、半波長より所定の長さだけ短い第2アンテナ素子とを備え、前記第1アンテナ素子と前記第2アンテナ素子との長さの和を略1波長とし、前記第1アンテナ素子と前記第2アンテナ素子とをそれぞれの一端が近接するとともに直交して配置し、前記第1アンテナ素子と前記第2アンテナ素子との近接部に給電部を備えたことを特徴とする。この構成により、簡単な平面構成で、1点給電方式により円偏波放射が可能であり、複雑な給電回路を不要とし、線状アンテナ素子の平面的な広がりを低減することにより、無線装置への内蔵を容易に行うことができる。
【0010】
また、本発明のアンテナ装置は、略半波長の第1アンテナ素子と、給電部を有する略半波長の第2アンテナ素子とを備え、前記第1アンテナ素子と第2アンテナ素子とを直交して配置するとともに、前記第1アンテナ素子の中点以外の位置に前記第2アンテナ素子の一端を電気的に接続した接点を有し、前記給電部が前記第2アンテナ素子において前記接点から所定の距離に配置され、前記所定の距離は、前記第1のアンテナ素子の一端から前記接点までの距離に基づいて定められた位置であることを特徴とする。この構成により、簡単な平面構成で、1点給電方式により円偏波放射が可能であり、複雑な給電回路を不要とし、線状アンテナ素子の平面的な広がりを低減することにより、無線装置への内蔵を容易に行うことができる。
【0011】
また、本発明のアンテナ装置は、前記第1アンテナ素子および前記第2アンテナ素子を、導体板に設けられたスロット素子で構成したことを特徴とする。この構成により、アンテナ装置を板状に形成することができる。
【0012】
また、本発明のアンテナ装置は、前記アンテナ素子または前記導体板およびスロット素子を、誘電体基板上に形成された印刷パターンにより構成することを特徴とする。この構成により、アンテナ装置を誘電体基板上の印刷パターンにより形成することができる。
【0013】
また、本発明のアンテナ装置は、前記アンテナ素子または前記スロット素子に近接対向して反射素子を設けたことを特徴とする。この構成により、高いアンテナ利得を得ることができる。
【0014】
また、本発明の無線装置は、上記のいずれかのアンテナ装置を内蔵したことを特徴とするものであり、この構成により無線装置を小型化することができる。
【0015】
また、本発明の無線装置は、表面に表示手段を備え、前記アンテナ装置を前記無線装置内の一角において前記表示手段の外周に配置したことを特徴とするものであり、直方体形状の無線装置の角に寄せてアンテナ装置を配置することができ、無線装置を一層小型化することができる。
【0016】
また、本発明の無線装置は、前記アンテナ装置を複数内蔵し、前記複数のアンテナ装置を選択する手段、または、前記複数のアンテナ装置からの信号を合成する手段を備えたことを特徴とする。この構成により、ダイバーシチ方式を採用することができ、無線通信を良好に行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
まず、本発明の第1の実施の形態におけるアンテナ装置の構成について図1から図5を用いて説明する。図1は本発明の第1の実施の形態におけるアンテナ装置の基本的構成を示す図、図2は図1のアンテナ装置の原型である1波長ダイポールアンテナにおける電流分布を示す図、図3は図1のアンテナ装置の動作を説明する電流分布の時間変化を示す図、図4は図1のアンテナ装置の放射パターンを示す特性図、図5は図1のアンテナ装置の軸比パターンを示す特性図である。
【0018】
図1において、第1アンテナ素子1および第2アンテナ素子2は、いずれも半波長(λ/2)の長さを有する導線で構成され、第1アンテナ素子1と第2アンテナ素子2とを空間的に直交して配置するとともに、第1アンテナ素子1の一端と第2アンテナ素子2の一端とを電気的に接続して接点3としたL字形状に形成されている。また、第2アンテナ素子2において接点3から例えば30分の1波長(λ/30)の位置にギャップを備え、このギャップに給電部4が設けられる。例えば、アンテナの動作周波数を2.4GHzに設定した場合、第1アンテナ素子1および第2アンテナ素子2の長さは、それぞれ約60mmとなり、給電部4は接点3から約4mmの位置に設定される。
【0019】
ここで、本実施の形態1におけるアンテナ装置の原型である1波長ダイポールアンテナの構成および動作について説明する。図2は基本的な1波長ダイポールアンテナを示し、図2(a)は給電部4を1波長ダイポール素子の中点に、図2(b)は給電部4を1波長ダイポール素子の一端から4分の1波長の位置に設けている。それぞれの1波長ダイポールアンテナを2つの半波長ダイポールアンテナと見なした場合、図2(a)においては、電流分布5と6の位相差がゼロ、図2(b)においては、電流分布7と8の位相差が180度となる。したがって、図2(a)の給電部4の位置と図2(b)の給電部4の位置との間の中点Pに給電部を設けると位相差が90度となり、この状態の1波長ダイポール素子を真中で90度屈曲した状態が、図1に示すアンテナ装置と同様な構成となる。
【0020】
次に、本実施の形態におけるアンテナ装置の動作について図3から図5を用いて説明する。図3(a)から図3(h)は、図1のアンテナ装置の第1アンテナ素子1と第2アンテナ素子2における電流分布の時間変化を1周期(T)を8等分して示した図である。また、矢印9から16は各時間における第1アンテナ素子1と第2アンテナ素子2の各電流分布を合成した電流ベクトルを示している。第1アンテナ素子1と第2アンテナ素子2は、空間的に直交し、給電部4の位置を適切に選択することで、第1アンテナ素子1と第2アンテナ素子2の位相差が約90度となり、この電流ベクトルは絶対値がいずれの時間でも等しく、Z方向に向かって右回りに周期的に回転するため、Z方向において右旋円偏波、−Z方向において左旋円偏波が放射され、Z方向および−Z方向で放射が最大となり、円偏波指向性利得は約2dBとなる。
【0021】
図4(a)は図1のアンテナ装置のXZ面放射パターン、図4(b)はYZ面放射パターンであり、実線17および実線19は右旋円偏波、破線18および20は左旋円偏波の放射パターンである。図4(c)は座標系を示す図であり、以下の実施の形態においてもこの座標系を用いる。なお、横軸が放射角で0度がZ軸方向を示し、縦軸は最大放射方向のレベルで正規化した放射レベル相対値を示す。利得半値幅(放射レベル相対値が−3dB以上となる放射角の幅)は、XZ面およびYZ面のいずれの面においても約90度である。
【0022】
図5(a)の実線21は、図1のアンテナ装置のXZ面軸比パターン、図5(b)の実線22は、YZ面軸比パターンであり、放射角0度および±180度すなわちZ軸および−Z軸方向において軸比が最小の1dB未満、軸比半値幅(軸比が3dB以下となる放射角の幅)は、XZ面およびYZ面のいずれの面においても約25度である。
【0023】
このように、本実施の形態1のアンテナ装置によれば、略半波長の第1アンテナ素子1と第2アンテナ素子2とを直交して配置するとともに、それぞれの一端を電気的に接続して接点3とし、給電部4を第2アンテナ素子2の接点3から30分の1波長の位置に設けたので、従来の円偏波を放射するアンテナよりも簡単な平面構成であるにも拘らず、図4および図5に示したように、十分な円偏波放射特性を得ることができる。また、複雑な給電回路を不要とし、線状アンテナ素子の平面的な広がりを低減することにより、無線装置への内蔵を容易に行うことができる。特に直方体形状の無線装置に内蔵する場合は、その角に寄せて配置できるので、部品の配置上の制約を小さくすることができる。
【0024】
また、図6は本発明の第1の実施の形態における別のアンテナ装置の基本的構成を示す図である。図6のアンテナ装置において、第1アンテナ素子69は、半波長よりも所定の長さだけ長く(例えば、0.53波長)、第2アンテナ素子70は、半波長よりも所定の長さだけ短く(例えば、0.47波長)、第1アンテナ素子69と第2アンテナ素子70との長さの和が約1波長で、第1アンテナ素子69と第2アンテナ素子70とをそれぞれの一端が近接するとともに空間的に直交してL字形状に配置し、第1アンテナ素子69と第2アンテナ素子70との接点71に給電部72を備える。アンテナの動作周波数を2.4GHzに設定した場合、第1アンテナ素子69の長さは約64mm、第2アンテナ素子70の長さは約56mmに設定される。このアンテナの動作は、図1に示したアンテナ装置と同様であるため、同様な作用効果を得ることができる。したがって、図1のアンテナ装置における素子形状を基準とした上記の説明は、図6のアンテナ装置に対しても適用可能であり、作用効果に変化はない。
【0025】
(実施の形態2)
次に、本発明の第2の実施の形態におけるアンテナ装置について説明する。図7は本発明の第2の実施の形態におけるアンテナ装置の基本的な構成を示している。図7において、第1アンテナ素子としての第1スロット素子24および第2アンテナ素子としての第2スロット素子25は、それぞれ四角形の導体板23に設けられた開口部であり、いずれも半波長(λ/2)の長さに構成され、第1スロット素子24と第2スロット素子25とを導体板23の面上において直交して配置するとともに、第1スロット素子24の一端と第2スロット素子25の一端とを連結して接点26としたL字形状に形成され、第2スロット素子25において接点26から例えば30分の1波長の位置に給電部27が設けられる。アンテナの動作周波数を2.4GHzに設定した場合、第1スロット素子24および第2スロット素子25の長さは、それぞれ約60mmとなり、給電部27は接点26から約4mmの位置に設定される。
【0026】
次に、本実施の形態2におけるアンテナ装置の動作について説明する。図7において、上記のように構成されたアンテナ装置は、図1に示した実施の形態1におけるアンテナ装置と補対の関係となり、図3における各アンテナ素子における電流分布および合成電流ベクトルを、図7における各スロット素子における磁流分布および合成磁流ベクトルに置換して、同様にその動作を説明することができる。図7においても、Z方向において右旋円偏波、−Z方向において左旋円偏波が放射され、Z方向および−Z方向で放射が最大となり、円偏波指向性利得は約2dBとなり、実施の形態1と同様となるので、重複した説明は省略する。
【0027】
このように、本実施の形態2のアンテナ装置によれば、導体板23上に略半波長の第1スロット素子24と第2スロット素子25とを直交して配置するとともに、それぞれの一端を連結して接点26とし、給電部27を第2スロット素子25の接点26から30分の1波長の位置に設けたので、簡単な平面構成で、1点給電方式により円偏波放射が可能であり、複雑な給電回路を不要とし、線状アンテナ素子の平面的な広がりを低減することにより、無線装置への内蔵を容易に行うことができ、さらにアンテナ装置を板状に構成することができる。
【0028】
(実施の形態3)
次に、本発明の第3の実施の形態におけるアンテナ装置について図8から図10を用いて説明する。図8は本発明の実施の形態3におけるアンテナ装置の基本的な構成を示す図、図9は図のアンテナ装置の放射パターンを示す特性図、図10は図8のアンテナ装置の軸比パターンを示す特性図である。本実施の形態3におけるアンテナ装置は、図1のアンテナ装置の構成を変更したものである。図8において、第1アンテナ素子28および第2アンテナ素子29は、いずれも半波長(λ/2)の長さを有する導線で構成され、第1アンテナ素子28と第2アンテナ素子29とを空間的に直交して配置するとともに、第1アンテナ素子28の一端から8分の1波長(λ/8)の位置に第2アンテナ素子29の一端を電気的に接続した接点30を有する非対称T字形状に形成されている。また、第2アンテナ素子29において接点30から例えば20分の1波長(λ/20)の位置にギャップを備え、このギャップに給電部31が設けられる。例えば、アンテナの動作周波数を2.4GHzに設定した場合、第1アンテナ素子28および第2アンテナ素子29の長さは、それぞれ約60mmとなり、給電部31は接点30から約6mmの位置に設定される。
【0029】
次に、本実施の形態3におけるアンテナ装置の動作について図8から図10を用いて説明する。上記のように構成されたアンテナ装置は、実施の形態1における図1のアンテナ装置と同様にその動作を説明することができる。図8においても、Z方向において右旋円偏波、−Z方向において左旋円偏波が放射され、Z方向および−Z方向で放射が最大となり、円偏波指向性利得は約2dBとなる。図9(a)は図8のアンテナ装置のXZ面放射パターン、図9(b)はYZ面放射パターンであり、実線32および実線34は右旋円偏波、破線33および35は左旋円偏波の放射パターンである。利得半値幅はXZ面において約110度、YZ面において約90度である。図10(a)の実線36は図8のアンテナ装置のXZ面軸比パターン、図10(b)の実線37はYZ面軸比パターンであり、放射角0度および±180度すなわちZ軸および−Z軸方向において軸比が最小の1dB未満、軸比半値幅はXZ面において約55度、YZ面において約25度である。実施の形態1のアンテナ装置に比べて、XZ面の利得半値幅が約20度広く、XZ面の軸比半値幅が2倍以上広い。
【0030】
このように、本実施の形態3のアンテナ装置によれば、略半波長の第1アンテナ素子28と第2アンテナ素子29とを直交して配置するとともに、第1アンテナ素子28の一端から8分の1波長(λ/8)の位置に第2アンテナ素子29の一端を電気的に接続して接点30とし、給電部31を第2アンテナ素子29の接点30から20分の1波長(λ/20)の位置に配置したので、簡単な平面構成で、1点給電方式により円偏波放射が可能で、複雑な給電回路を不要とし、線状アンテナ素子の平面的な広がりを低減することにより、無線装置への内蔵を容易に行うことができる。
【0031】
なお、本実施の形態3において、一例として、給電部31を第2アンテナ素子29の接点30から20分の1波長の位置に設けたのは、Z軸方向において軸比を最小とするためであるが、給電部31を接点30から8分の1波長以内の適切な位置に配置することで、同様な作用効果が得られる。また、第1アンテナ素子28の中点以外の位置に第2アンテナ素子29の一端を電気的に接続して接点30としているが、接点30として第1アンテナ素子28の中点を避けるのは、第1アンテナ素子28の一端から4分の1波長の電流分布と他端から4分の1波長の電流分布が互いに打ち消しあうために円偏波となり得ないためである。また、接点30を第1アンテナ素子28の中点に近づけた場合は、Z軸および−Z軸方向において軸比を最小とするために、第2アンテナ素子29の接点30から給電部31までの距離を20分の1波長の位置から8分の1波長の位置まで離せばよい。この関係を図11(a)に示す。図11(a)において、横軸は第1アンテナ素子28の第2アンテナ素子29側の一端(右端)から第2アンテナ素子29との接点30までの距離であり、縦軸は第2アンテナ素子29上にある給電部31の接点30からの距離である。図11(a)は、第1アンテナ素子28の右端から中央へ向けて、接点30の位置を変えて設置した場合に、その第1アンテナ素子28の右端から接点30までの距離に基づいて、給電部31の位置を示したものである。接点30と給電部31との位置関係が、この図11(a)に示した距離の関係であれば、このアンテナ装置から輻射される電波は円偏波となり、図9および図10の特性を得ることができる。例を図11(b)および(c)に示す。図11(b)では、図11(a)におけるA点は、第1アンテナ素子28の右端から接点30までの距離が約10mmであるときの給電部31の位置は、接点30から約5mmであることが分かる。図11(c)では、図11(a)におけるB点は、第1アンテナ素子28の右端から接点30までの距離が約20mmであるときの給電部31の位置は、接点30から約12mmであることが分かる。つまり、第1アンテナ素子28の右端から接点30までの距離に基づいて、給電部31の距離が定められるのである。これに伴ってXZ面における利得半値幅と軸比半値幅はいずれも広角となる。
【0032】
(実施の形態4)
次に、本発明の第4の実施の形態におけるアンテナ装置について説明する。図12は本発明の実施の形態4におけるアンテナ装置の基本的な構成を示す図である。本実施の形態4におけるアンテナ装置は、図7に示した実施の形態2におけるアンテナ装置の構成を変更したものである。図12において、四角形の導体板38の右角部には、それぞれ略半波長(λ/2)の長さを有する第1アンテナ素子としての第1スロット素子39および第2アンテナ素子としての第2スロット素子40が、直交する開口として形成されるとともに、第1スロット素子39の一端から8分の1波長(λ/8)の位置に第2スロット素子40の一端を連結して接点41とした非対称T字形状に形成されている。第2スロット素子40において接点26から例えば20分の1波長(λ/20)の位置に給電部42が設けられる。例えば、アンテナの動作周波数を2.4GHzに設定した場合、第1スロット素子39および第2スロット素子40の長さは、それぞれ約60mmとなり、給電部42は接点41から約6mmの位置に設定される。
【0033】
次に、本実施の形態4におけるアンテナ装置の動作について図12を用いて説明する。上記のように構成されたアンテナ装置は、実施の形態3における図8のアンテナ装置と補対の関係となり、同様にその動作を説明することができる。図12においても、Z方向において右旋円偏波、−Z方向において左旋円偏波が放射され、Z方向および−Z方向で放射が最大となり、円偏波指向性利得は約2dBとなる。したがって、重複した説明は省略する。
【0034】
以上のように、本実施の形態4のアンテナ装置によれば、導体板38上に略半波長の第1スロット素子39と第2スロット素子40とを直交して配置するとともに、第1スロット素子39の一端から8分の1波長(λ/8)の位置に第2スロット素子40の一端を連結して接点41とし、給電部42を第2スロット素子40の接点41から20分の1波長(λ/20)の位置に設けたので、簡単な平面構成で、1点給電方式により円偏波放射が可能で、複雑な給電回路を不要とし、線状アンテナ素子の平面的な広がりを低減することにより、無線装置への内蔵を容易に行うことができる。
【0035】
(実施の形態5)
次に、本発明の第5の実施の形態におけるアンテナ装置について説明する。図13は本実施の形態5におけるアンテナ装置の基本的な構成を示す図である。本実施の形態5におけるアンテナ装置は、図1の実施の形態1におけるアンテナ装置の構成を変更したものである。図13において、第1アンテナ素子としての第1アンテナパターン44および第2アンテナ素子としての第2アンテナパターン45は、いずれも誘電体基板43上に形成された印刷パターンで構成され、誘電体基板43上で半波長(λ/2)の実効長を有するように設定されている。第1アンテナパターン44と第2アンテナパターン45とは、空間的に直交して配置されるとともに、第1アンテナパターン44の一端に第2アンテナ素子45の一端を電気的に接続して接点46としたL字形状に形成されている。また、第2アンテナパターン45の接点46から例えば30分の1波長(λ/30)の位置にギャップを備え、このギャップに給電部47が設けられる。例えば、誘電体基板43の比誘電率が4.4である場合、誘電体基板43上の波長は自由空間の約70%に短縮されるため、アンテナの動作周波数を2.4GHzに設定した場合、第1アンテナパターン44および第2アンテナパターン45の長さは、それぞれ約42mmとなり、給電部47は接点46から約3mmの位置に設定される。
【0036】
次に、本実施の形態5におけるアンテナ装置の動作について図13を用いて説明する。上記のように構成されたアンテナ装置において、給電部47に高周波信号を励振すると、実施の形態1における図1のアンテナ装置と同様に動作する。図13においても、Z方向において右旋円偏波、−Z方向において左旋円偏波が放射され、Z方向および−Z方向で放射が最大となり、円偏波指向性利得は約2dBとなる。したがって重複した説明は省略する。
【0037】
このように、本実施の形態5のアンテナ装置によれば、略半波長の第1アンテナパターン44と第2アンテナパターン45とを誘電体基板43上に直交して配置するとともに、第1アンテナパターン44の一端と第2アンテナパターン45の一端を電気的に接続して接点46とし、給電部47を第2アンテナパターン45の接点46から30分の1波長(λ/30)の位置に設けたので、アンテナ装置を誘電体基板上に印刷パターンにより形成製することができ、簡単な平面構成で、1点給電方式により円偏波放射が可能で、複雑な給電回路を不要とし、線状アンテナ素子の平面的な広がりを低減することにより、無線装置への内蔵を容易に行うことができる。
【0038】
なお、本実施の形態5は、誘電体基板43上に図1に示したアンテナ装置を構成した例であるが、誘電体基板上に図7、図8、図12にそれぞれ示したアンテナ装置を印刷パターンにより構成しても、同様な効果を得ることができる。
【0039】
(実施の形態6)
次に、本発明の第6の実施の形態におけるアンテナ装置について説明する。図14は本実施の形態6におけるアンテナ装置の基本的な構成を示す図、図15は図14のアンテナ装置の放射パターンを示す特性図、図16は図14のアンテナ装置の軸比パターンを示す特性図である。本実施の形態6におけるアンテナ装置は、図1に示したアンテナ装置の構成を変更したものである。図14において、第1アンテナ素子49および第2アンテナ素子50、接点51、給電部52は、実施の形態1における図1の各部と同一の構成のため詳細な説明を省略する。反射板53は、第1のアンテナ素子49および第2のアンテナ素子50に対し間隔Lを隔てて−Z方向に対向配置され、1辺が半波長以上である。
【0040】
次に、本実施の形態6におけるアンテナ装置の動作について図14から図16を用いて説明する。上記のように構成されたアンテナ装置において、アンテナ素子49および50から−Z方向への放射は、反射板53により反射されてZ方向に放射される。例えば間隔Lを4分の1波長(λ/4)に設定した場合、Z方向において右旋円偏波が放射され、Z方向で放射が最大となり、円偏波指向性利得は約9dBとなる。図15(a)は図14のアンテナ装置のXZ面放射パターン、図15(b)はYZ面放射パターンであり、実線55および実線57は右旋円偏波、破線56および58は左旋円偏波の放射パターンである。利得半値幅はXZ面およびYZ面のいずれの面においても約80度である。図16(a)の実線59は図14のアンテナ装置のXZ面軸比パターン、図16(b)の実線60はYZ面軸比パターンであり、放射角0度すなわちZ軸方向において軸比が最小の1dB未満、軸比半値幅はXZ面およびYZ面のいずれの面においても約25度である。
【0041】
このように、本実施の形態6によれば、第1アンテナ素子49および第2アンテナ素子50に近接対向して反射板53を設けたので、高いアンテナ利得を得ることができ、簡単な平面構成で、1点給電方式により円偏波放射が可能で、複雑な給電回路を不要とし、線状アンテナ素子の平面的な広がりを低減することにより、無線装置への内蔵を容易に行うことができる。
【0042】
なお、本実施の形態6において、反射板53を、第1のアンテナ素子49および第2のアンテナ素子50に対し間隔Lを隔ててZ方向に配置すれば、−Z方向において左旋円偏波が放射され、−Z方向で放射が最大となり、円偏波指向性利得は約9dBとなる。また、反射素子として反射板53ではなく、第1のアンテナ素子49および第2のアンテナ素子50と同様な線状または板状で、L型の反射素子としてもよく、同様な作用効果が得られる。
【0043】
また、本実施の形態6は、反射板53を図1に示したアンテナ装置に近接対向させて構成した例であるが、反射板53を図7、図8、図12、図13にそれぞれ示したアンテナ装置に近接対向させて構成しても、同様な作用効果を得ることができる。
【0044】
(実施の形態7)
次に、本発明の第7の実施の形態における無線装置について説明する。図17(a)は本実施の形態7における無線装置の基本的な構成を示す概略正面図、図17(b)はその概略平面図である。図17において、液晶ディスプレイ装置61は、自動車のダッシュボードに固定されるカーナビゲーションシステムの表示手段であり、周囲にフロントパネル62を備えている。アンテナ装置63は、図13の実施の形態5におけるアンテナ装置と同様の構成であり、高周波ケーブル64によって無線回路部65と接続される。無線回路部65は、誘電体基板66においてアンテナ装置63を配置した側と反対の面に実装される。誘電体基板66上においてアンテナ装置63を配置した側の印刷パターンおよび液晶ディスプレイ61の表示部61aによって反射板が構成され、この反射板はアンテナ装置63から所定の間隔(例えば4分の1波長)で配置される。アンテナ装置63はL字形状であり、直方体形状のフロントパネル62内の一角において液晶ディスプレイ61の外周に配置される。なお、アンテナ装置63、表示部61aと誘電体基板66はいずれも平行に配置される。
【0045】
次に、本実施の形態7における無線装置の動作について図17を用いて説明する。上記のように構成された無線装置において、アンテナ装置63からの放射は、誘電体基板66および液晶ディスプレイ61の表示部61aで構成される反射板によってZ方向に集中し、約9dBの円偏波指向性利得を得ることができ、車室内方向において利得が高く軸比が良好となる。また、反射板によって、アンテナ装置63と無線回路部65は相互の影響を軽減できる。また、アンテナ装置63はL字形状であるためフロントパネル62内部の角に配置することで平面的な広がりを抑えることができ、液晶ディスプレイ61の表示部61aの面積に与える制約を低減することができる。よって、フロントパネル62への内蔵が容易となり、装置全体を小型化できる。また、上記無線装置と車室内に持ち込まれた携帯端末との通信を想定した場合、携帯端末のアンテナ装置の偏波が一意には定まらないため、ダッシュボードに固定される無線装置の偏波としては円偏波が有効である。
【0046】
このように、本実施の形態7の無線装置によれば、自動車のダッシュボードに固定されるカーナビゲーションシステムの液晶ディスプレイ61のフロントパネル62内に、高周波ケーブル64によって無線回路部65に接続されたアンテナ装置63を備えているので、アンテナ装置63が液晶ディスプレイ61の表示部61aの面積に与える制約を低減することができる。したがって、フロントパネル62への内蔵が容易となり、無線装置全体を小型化することができる。
【0047】
なお、本実施の形態7において、無線装置およびアンテナ装置の構成は本実施の形態に限るものではなく、無線装置としては例えば携帯端末であってもよく、同様な構成であれば同様な効果が得られる。また、アンテナ装置は前述の実施の形態1から6におけるいずれのアンテナ装置であってもよく、自動車の車室内寸法は一般に車高よりも車幅方向に広いため、図8の実施の形態3におけるアンテナ装置または図12の実施の形態4におけるアンテナ装置であれば、車幅方向において利得半値幅と軸比半値幅をいずれも広げることができる。また、フロントパネル62が樹脂ではなく金属からなる場合は、このフロントパネルに開口を設けて図7の実施の形態2おけるスロットアンテナの構成としても同様の効果が得られる。
【0048】
(実施の形態8)
次に、本発明の第8の実施の形態における無線装置について図18および図19を用いて説明する。図18は本実施の形態8における無線装置の基本的な構成を示す図、図19は図18の無線装置の基本的構成を示すブロック図である。図18において、上記実施の形態7における図17の無線装置と同一の構成要素については同一の符号を付して詳細な説明は省略する。本実施の形態8では、アンテナ装置63と左右対称に、フロントパネル61の内部において液晶ディスプレイ装置61の外周に配置したアンテナ装置67を備えている。図19において、選択スイッチ68は、アンテナ装置63または67のいずれかを選択する手段である。
【0049】
次に、本実施の形態8における無線装置の動作について図18および図19を用いて説明する。上記のように構成された無線装置において、アンテナ装置63からの放射は、Z方向において右旋円偏波、アンテナ装置67からの放射は、Z方向において左旋円偏波となる。選択スイッチ68は無線回路部65の受信レベルが高くなるようにアンテナ装置63または67のいずれかを選択する。これによって、右左旋円偏波ダイバーシチ受信ができる。
【0050】
この説明のように、本実施の形態8の無線装置によれば、自動車のダッシュボードに固定されるカーナビゲーションシステムの液晶ディスプレイ61のフロントパネル62内に、高周波ケーブル64によって無線回路部65に接続された左右一対のアンテナ装置63、67を備え、これらアンテナ装置63、67を選択スイッチ68により選択するようにしたので、ダイバーシチ受信によって無線通信を良好に行うことができる。
【0051】
なお、本実施の形態8において、無線装置およびアンテナ装置の構成は本実施の形態に限るものではなく、例えばアンテナ装置の数は3以上であってもよく、複数のアンテナ装置をいずれも右旋円偏波としてスペースダイバーシチの構成としてもよく、同様な構成であれば同様な効果が得られる。また、複数のアンテナ装置から1つを選択する構成について述べたが、複数のアンテナ装置からの複数の信号を合成する合成手段を備えるように構成してもよい。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、簡単な平面構成で円偏波放射が可能であり、1点給電方式により複雑な給電回路を不要とし、線状アンテナ素子の平面的な広がりを低減することにより、無線装置への内蔵を容易にできるアンテナ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるアンテナ装置の基本的な構成を示す正面図
【図2】図1のアンテナ装置の原型である1波長ダイポールアンテナにおける電流分布を示す模式図
【図3】図1のアンテナ装置の動作を説明する電流分布の時間変化を示す模式図
【図4】図1のアンテナ装置の放射パターンを示す特性図
【図5】図1のアンテナ装置の軸比パターンを示す特性図
【図6】本発明の第1の実施の形態における別のアンテナ装置の基本的な構成を示す正面図
【図7】本発明の第2の実施の形態におけるスロットアンテナ装置の基本的な構成を示す正面図
【図8】本発明の第3の実施の形態におけるアンテナ装置の基本的な構成を示す正面図
【図9】図8のアンテナ装置の放射パターンを示す特性図
【図10】図8のアンテナ装置の軸比パターンを示す特性図
【図11】(a)本発明の第3の実施の形態におけるアンテナ装置の第1アンテナ素子における第2アンテナ素子との接点(第1アンテナ素子の一端からの距離)と給電点位置(第1アンテナ素子と第2アンテナ素子の接点からの距離)との関係を示す特性図
(b)本発明の第3の実施の形態における接点位置と給電点位置との例を示す図
(c)本発明の第3の実施の形態における接点位置と給電点位置との例を示す図
【図12】本発明の第4の実施の形態におけるスロットアンテナ装置の基本的な構成を示す正面図
【図13】(a)本発明の第5の実施の形態におけるアンテナ装置の基本的構成を示す正面図
(b)本発明の第5の実施の形態におけるアンテナ装置の基本的構成を示す底面図
【図14】(a)本発明の第6の実施の形態におけるアンテナ装置の基本的な構成を示す正面図
(b)本発明の第6の実施の形態におけるアンテナ素子と誘電体基板との関係を示す底面図
【図15】図14のアンテナ装置の放射パターンを示す特性図
【図16】図14のアンテナ装置の軸比パターンを示す特性図
【図17】(a)本発明の第7の実施の形態における無線装置の基本的な構成を示す概略正面図
(b)本発明の第7の実施の形態における無線装置の基本的な構成を示す概略平面図
【図18】本発明の第8の実施の形態における無線装置の基本的な構成を示す正面図
【図19】図18の無線装置の基本的構成を示すブロック図
【符号の説明】
1、28、49、69 第1アンテナ素子
2、29、50、70 第2アンテナ素子
3、30、51、71 接点
4、31、52、72 給電部
23、38 導電体
24、39 第1スロット素子(第1アンテナ素子)
25、40 第2スロット素子(第2アンテナ素子)
26、41 接点
27、42 給電部
43 誘電体基板
44 第1アンテナパターン
45 第2アンテナパターン
46 接点
47 給電部
53 反射板
61 液晶ディスプレイ装置
62 フロントパネル
63 アンテナ装置
64 高周波ケーブル
65 無線回路部
66 誘電体基板
67 アンテナ装置
68 選択スイッチ

Claims (9)

  1. 略半波長の第1アンテナ素子と、給電部を有する略半波長の第2アンテナ素子とを備え、前記第1アンテナ素子と第2アンテナ素子とを直交して配置するとともに、前記第1アンテナ素子の一端と第2アンテナ素子の一端とを電気的に接続した接点を有し、前記給電部が前記第2アンテナ素子において前記接点から略30分の1波長の位置に配置されたことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 半波長よりも所定の長さだけ長い第1アンテナ素子と、半波長より所定の長さだけ短い第2アンテナ素子とを備え、前記第1アンテナ素子と前記第2アンテナ素子との長さの和を略1波長とし、前記第1アンテナ素子と前記第2アンテナ素子とをそれぞれの一端が近接するとともに直交して配置し、前記第1アンテナ素子と前記第2アンテナ素子との近接部に給電部を備えたことを特徴とするアンテナ装置。
  3. 略半波長の第1アンテナ素子と、給電部を有する略半波長の第2アンテナ素子とを備え、前記第1アンテナ素子と第2アンテナ素子とを直交して配置するとともに、前記第1アンテナ素子の中点以外の位置に前記第2アンテナ素子の一端を電気的に接続した接点を有し、前記給電部が前記第2アンテナ素子において前記接点から所定の距離に配置され、前記所定の距離は、前記第1のアンテナ素子の一端から前記接点までの距離に基づいて定められた位置であることを特徴とするアンテナ装置。
  4. 前記第1アンテナ素子および前記第2アンテナ素子を、導体板に設けられたスロット素子で構成したことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載のアンテナ装置。
  5. 前記アンテナ素子または前記導体板およびスロット素子を、誘電体基板上に形成された印刷パターンにより構成することを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載のアンテナ装置。
  6. 前記アンテナ素子または前記スロット素子に近接対向して反射素子を設けたことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかに記載のアンテナ装置。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれかに記載したアンテナ装置を内蔵したことを特徴とする無線装置。
  8. 表面に表示手段を備え、前記アンテナ装置を前記無線装置内の一角において前記表示手段の外周に配置したことを特徴とする請求項7記載の無線装置。
  9. 前記アンテナ装置を複数内蔵し、前記複数のアンテナ装置を選択する手段、または、前記複数のアンテナ装置からの信号を合成する手段を備えたことを特徴とする請求項7または請求項8記載の無線装置。
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