JP2004193772A - 画像記録媒体作成システム及び画像記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】DVDディスク等よりも安価なCDにより高画質の動画像データを保存することができる画像記録媒体作成システムと、これにより作成される画像記録媒体を提供する。
【解決手段】メモリーカード107に記録されているJPEG静止画像データjpgを読み出し、当該JPEG画像データjpgに基づく静止画像を一つのフレームとして、当該フレームと画像が同一のフレームを連続的に表示するような動画の動画像データを作成する。そして、この動画像データをCDレコーダ111により、このCDレコーダ111に挿入されCD−R114に記録する。CD−R114に記録される動画像データは、MEPG方式に準拠する方法により圧縮されたMPEG動画像データであり、MPEG動画像データに基づく動画像は、個々のフレームの静止画像の解像度が480×704ドットとなるものである。
【選択図】 図1
【解決手段】メモリーカード107に記録されているJPEG静止画像データjpgを読み出し、当該JPEG画像データjpgに基づく静止画像を一つのフレームとして、当該フレームと画像が同一のフレームを連続的に表示するような動画の動画像データを作成する。そして、この動画像データをCDレコーダ111により、このCDレコーダ111に挿入されCD−R114に記録する。CD−R114に記録される動画像データは、MEPG方式に準拠する方法により圧縮されたMPEG動画像データであり、MPEG動画像データに基づく動画像は、個々のフレームの静止画像の解像度が480×704ドットとなるものである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体に画像データを記録することで、画像記録媒体を作成する画像記録媒体作成システム及びこれにより作成される画像記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルカメラにより撮影された画像を、CDに画像データとして記録し、保存することが一般的に行われている。これによれば、写真等の画像の品質を落とさずに、長期間保存することができるとともに、写真にすると約数百枚分の画像データが一枚のCDに記録できるため、よりコンパクトに多くの画像を保管することが可能になる。上記の画像データは、デジタルカメラ用のメモリーカードに一旦圧縮された状態で保存され、通常この圧縮された状態のまま、CDに記憶される。この圧縮方式としては、例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式が採用される。
【0003】
また、上記のように静止画像を保存するだけではなく、CDに動画像を保存することもできる。例えば、CDにて動画を再生するためのものとして、VCD(Video CD)がある。VCDへの動画像データの保存は、当該動画像データをMPEG(Moving Photographic Experts Group)方式、特にMPEG−1の方式に準拠する方式で圧縮して行うことができる。なお、動画像データを、同一のフレームが少なくとも一定期間連続的に表示されるようなものとすれば、写真等の画像のように静止して見える画像も再生することができる。これにより、例えばデジタルカメラ等により撮影された複数の静止画像(例えば、JPEG方式により圧縮されている)が、それぞれ一定期間順番に(スライド式に)表示されるような形態の動画像データを、VCDに記録することもできる。
【0004】
【発明が解決すべき課題】
しかしながら、CDに前述のように同一の静止画像が連続的に表示されるような動画像データを保存するとしても、DVD等に比べるとはるかに解像度は劣り、一般的なVCDでは、240×352ドットという比較的低い解像度の静止画像を表示するのにとどまっているというのが実情である。
【0005】
このような問題を鑑みて、本発明は、DVDディスク等よりも安価なCDにより高画質の動画像データを保存することができる画像記録媒体作成システムと、これにより作成される画像記録媒体を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
上記課題を解決するために、本発明の画像記録媒体作成システムは、JPEG方式に準拠する圧縮方式にて圧縮されたJPEG静止画像データを、外部機器から読み込む静止画像データ読み込み手段と、
JPEG静止画像データに基づく静止画像を一つのフレームとして、当該フレームと画像が同一のフレームが少なくとも一定期間連続的に表示されるような動画の動画像データを、JPEG静止画像データから作成する動画像データ作成手段と、
作成された動画像データを画像記録媒体としてのコンパクトディスク(CD)に記録する画像記録媒体作成手段と、
を有する画像記録媒体作成システムであって、
動画像データ作成手段は、静止画像が、240×352ドットを超え、480×780ドット以下の範囲の解像度にて表示されるような動画像データを作成するものであることを特徴とする。
【0007】
上記のような画像記録媒体作成システムの構成によれば、静止画像を同一の画像が連続的に表示されるような動画像として、当該動画像の動画像データをコンパクトディスク(CD)に保存したとき、当該動画像の解像度がDVDなみのコンパクトディスクを作成することができる。すなわち、従来のVCDよりも静止画像(静止しているように見える動画)の解像度を向上させることができ、より安価なコンパクトディスクにより、より高画質な(DVD並みの)静止画像をモニタ等の表示機器に表示させることができる。なお、CDに記録される動画像データは、例えばデジタルカメラやスキャナ等の外部機器から読み込まれた複数のJPEG静止画像データに基づく複数の静止画像を、それぞれ一定期間順番に表示するようにしたものとすることができる。これにより、各種静止画像を、スライド形式にて表示することができ、例えば、一連の出来事(例えば子供の成長記録等)を、1枚あるいは複数枚のCDに分けて保存しておくことができる。
【0008】
さらに、動画像データ作成手段は、動画像データをMPEG方式に準拠する圧縮方式にて圧縮されたMPEG動画像データとして作成するものとすることができる。MPEG方式に準拠する圧縮方式では、ひとつのフレームをフレーム内符号化するとともに、時間軸方向においては動き補償フレーム間予測化により圧縮しているので、静止画像が連続で表示される、つまりフレーム間の差分がないような動画のデータを圧縮する際には、非常に効率のよいデータの圧縮が行われる。そのため、今回のように、静止画像を一定期間連続して表示するような場合には、当該静止画像の解像度を向上させることも可能となる。
さらに、MPEG方式に準拠する方式にて、動画像データがコンパクトディスク(CD)に記録されるので、当該CDを、例えばDVDプレーヤ等のMPEG方式に対応する再生機器により再生することができる。そのため、本発明の画像記録媒体作成システムにより作成された画像記録媒体としてのコンパクトディスクにより、DVDプレーヤ等を介して、家庭用テレビにより映像を楽しむことができる。なお、MPEG動画像データに基づいて再生される動画像は、複数のJPEG静止画像データに基づく静止画像が、一定間隔にて順番に(スライド式に)再生されるものである。
【0009】
さらに、上記画像記録媒体作成システムおいては、画像記録媒体作成手段は、動画像データとともに、JPEG静止画像データをCDに記録するものとしてもよい。このように、例えばCDのような画像記録媒体に、画像データとして、JPEG方式にて圧縮されたJPEG静止画像データをも、動画像データとともに保存しておけば、例えばDVDプレーヤ等を介して、家庭用テレビでMPEG動画像データに基づく動画を鑑賞することができるとともに、パソコン等においては、JPEG静止画像データに基づく静止画像を、鑑賞あるいは編集等することができる。つまり、1枚のCDにより、家庭用テレビ及びパソコンの2種類の機器で、画像を楽しむことができる。
【0010】
さらに、上記本発明の画像記録媒体作成システムにより作成される本発明の画像記録媒体は、静止画像が少なくとも一定期間連続的に表示されるような動画の動画像データを記録したコンパクトディスクとしての画像記録媒体であって、
動画像データは、静止画像が、240×352ドットを超え、480×780ドット以下の範囲の解像度にて表示されるようにしたものであることを特徴とする。
このような、本発明のコンパクトディスク(CD)である画像記録媒体は、DVDディスクに比べて非常に安価であり、かつ、DVDに匹敵する高画質の画像を再生することが可能である。また、記録されている動画像データは、例えば、デジタルカメラ等に撮影された画像や、既にプリント出力済みの古い写真等の画像を、一定期間順番に表示するようにしたものとすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付の図面を用いて説明する。
まず、図1は本実施例の画像記録媒体作成システムの概要を説明するブロック図である。図1に示す画像記録媒体作成システム100は、CPU102、ROM103、RAM104及びHDD105を有するコンピュータ112を有する。そして、このコンピュータ112には、I/Oポート101を介して、メモリーカード用スロット106(以下、スロット106とする)、スキャナ108、モニタ109、プリンタ110及びCDレコーダ111等の入力機器及び出力機器が接続されて、本発明に画像記録媒体作成システム100が構成されている。スロット106には、メモリーカード107が挿入可能とされており、当該メモリーカード107には、例えばデジタルカメラ(図示せず)により撮影された画像のJPEG静止画像データとしての画像データ(A.jpg、B.jpg、C.jpg・・・)が保存されている。これらの画像データ(A.jpg、B.jpg、C.jpg・・・)は、デジタルカメラ本体によりJPEG方式の圧縮処理が施された状態で保存されている。なお、メモリカード107には、様々な方式のものがあるが、これを挿入するスロット106は、それぞれの方式にあったものを採用する。なお、メモリーカード107に対応するアダプタにメモリーカード107を取りつけてスロット106に挿入するようにしても良い。
【0012】
さらに、コンピュータ112内のRAM104内には、データ作成プログラムワークエリア104a、画像データ(JPEG)メモリ104b、画像データ編集メモリ104c、音声データメモリ104d、文字データメモリ104eアプリケーションメモリ104f、編集プログラムワークエリア104g、画像データ(MPEG)メモリ104h等が割り当てられている。さらに、HDD105内には、音声データとして音楽データ1、音楽データ2、音楽データ3、・・・等が記憶されている。
【0013】
次に、図3及び図1を用いて、本発明の画像記録媒体作成システム100により、画像記録媒体を作成する手順を説明する。画像記録媒体としては、CD−Rの場合について示すが、CD−RWでもよい。まず、コンピュータ112の電源をONにし、図3、S1のアプリケーションの起動を行う。ここで、スロット106から、メモリーカード107に記録されている画像データを読み出し、続いて画像の削除・追加及び編集を行ったのち、JPEG方式の画像データからMPEG方式の画像データを作成するとともに、作成したMPEG動画像データ(MPEG)をCDに書きこむまでの処理は、当該S1において起動されたアプリケーション上で行なわれることになる。アプリケーションが起動すると、当該アプリケーションの操作画面が図1のモニタ109に表示される。
【0014】
S1の処理後、スロット106にメモリーカード107が挿入されているかどうかを判断する(S2)。この判断により、スロット106にメモリーカード107が挿入されていない場合には、S3のメモリーカード107をスロット106に挿入する。このとき、モニタ109にメモリカード107のスロット106への挿入を促す表示がなされる。一方、メモリーカード107がスロット106に挿入されていることが確認されると、モニタ109にメモリーカード107の種類の選択画面が表示され、今回挿入したメモリーカード107の種類を画面上にて選択する(S4)。
【0015】
上記メモリーカード107の選択は、選択画面上の対応する位置を作業者が指あるいは専用の支持棒で触れることにより行うことができる(タッチパネル機能)。なお、以降に説明する画像の追加・削除及び編集等など、全ての作業を、モニタ109の表示される画面上を、指あるいは専用の支持棒にて触れることにより行うことができる。
【0016】
S4において、スロット106に挿入されたメモリーカード107と同じ種類のものを選択画面上から選択したことが確認されると、当該メモリーカード107に保存されているJPEG静止画像データ(A.jpg、B.jpg、C.jpg・・・)を読み出す(S5)。このS5の処理は、例えばROMに格納されている前述のアプリケーションソフトに付随しているデータ読み出しプログラムに基づきCPU102により行なわれる。この際、メモリーカード107に保存されている画像データのうち、JPEG方式により圧縮されている画像データ(JPEG画像データ)だけを検索して、当該JPEG画像データのみを読み出すように、上記のデータ読み出しプログラムを設定しておく。読み出されたJPEG画像データは、図1に示すHDD105に記録されるとともに、RAM104の画像データ(JPEG)メモリ104bに一時格納される。そして、図2(a)に示すように、各画像データ(A.jpg、B.jpg、C.jpg・・・)に基づく画像(1、2、3・・・)が一括して、モニタ109に表示される(S6)。なお、データ読み出しプログラムとCPU102とが静止画像データ読み込み手段とされる。
【0017】
続いて、S7において、画像データの追加があるかどうか判断し、さらに画像データの追加がある場合には、図2(a)の追加ボタン109dを選択し、前述のS3の工程に移る。これにより、新たにスロット106に挿入された別のメモリーカード107に保存されているJPEG静止画像データが、図4(a)に示すように、先に読みこまれたJPEG静止画像データとともに、RAM104の画像データ(JPEG)メモリ104bに一時記録される。そして、追加されたJPEG静止画像データに基づく画像が、図2(a)の表示画面109aに、先に読みこまれた画像とともに表示される。
【0018】
一方、これ以上画像データの追加をしない場合には、S8において、画像の編集をするかどうかを判断する。画像の編集を行う場合は、以下の各種編集操作を行う(S9)。まず、各々の画像に文字をつける場合には、図2(a)に示す表示画面において、文字の編集を行いたい画像を選択する。具体的には、表示画面109aの操作フレーム109bに表示されている編集ボタン109eを押した後、表示されている画像(1、2、3・・・)から編集したい画像を選択する。編集したい画像の選択が終了すると、図2(b)に示すように、選択された画像のみが大きく、モニタ109の表示画面109aに表示される(図2(b)は画像1を選択した場合の表示画面109aを示すものである)。そして、画像1に、文字をつける場合には、操作フレーム109bに表示されている色選択領域109gにおいて、画像1に合う好みの色を選択し、指或いは専用の指示棒により、表示画面の上をなぞって、画像1上に適宜文字を付与する。文字の付与に際しては、線の太さ領域109iから適当な線の太さを選択したり、消しゴム109h等を適宜選択しながら(場合によっては線の色も変えたりしながら)、好みの文字を形成することができる。また、文字だけではなくて、画像に飾り等を付与することもできる。編集が終了したら保存ボタン109jを選択して、編集操作を終了する。
【0019】
なお、本実施の形態の場合、編集操作により付与される文字あるいは画像の飾り等のオブジェクトは、JPEG静止画像データとは別のオブジェクトデータ(例えば、ビットマップデータ)D1として、図4(b)に示すように各JPEG静止画像データjpgに対応する形態で画像データ編集エリア104cに保存される。
【0020】
また、不要な画像を削除する場合には、図2(a)に示す表示画面において、操作フレーム109b内の削除ボタン109cを選択したのち、当該表示画面109a上で不要な画像を、指あるいは専用の支持棒により選択することで行うことができる。この選択により不要と判断された画像に対しては、削除されることを示す旨の表示(例えば×マーク等)が表示画面上に付与される。なお、不要と選択された画像を、再度指あるいは専用の支持棒等にて選択することで、画像の削除を取りやめることができる。このとき、図4(b)に示すように、画像データ(JPEG)編集エリア104c上に記録されているJPEG静止画像データjpgと対応する形態で、当該画像を記録するかどうかを判断するための記録判断データD2を作成する。図4(b)においては、画像を記録する場合(画像が削除されない場合)を0で表し、画像が削除される場合(画像を記録しない場合)を1で表している。そして、MPEG動画像データを作成するときには、この記録判断データD2が0のものだけを読み出すようにする。
【0021】
さらに、S9の画像の編集処理においては、動画像において再生される静止画像の順番を変更することもできる。つまり、図2(a)の表示画面109aにおいて、操作フレーム109bに表示されている順番ボタン(109f)を選択し、その後、順番を入れ替える画像を選択する。そして、入れ替える画像を選択している状態で、操作フレーム109b内の「前へ」あるいは「次へ」ボタン109kを適宜選択することにより、選択した画像を表示画面上で移動させ、好みの順番に設定することができる。このとき(あるいは編集操作が完了したとき)、図4(b)に示すように、設定された順番に基づいて、画像順番データD3がそれぞれのJPEG画像データjpgに対応する形で形成される。
【0022】
上記のような一連の編集が終了すれば、図2(a)の表示画面において、操作フレーム109b内の終了ボタン109lを選択する。これにより、画像編集操作は終了し、図2(a)に示す表示画面は閉じられ、続いて、作成される動画像に背景音楽(BGM)を付与するかどうかの判断を促す選択画面が表示される(例えば、「BGMをつけますか?」、「はい」、「いいえ」のような記載の表示)。ここで、作成される動画像に背景音楽(BGM)をつけるかどうか判断し(S10)、BGMをつける場合には、図1に示すHDD105に記録されている音声データとしての複数の音楽データ(音楽データ1、音楽データ2、音楽データ3・・・)が読み出され(S12)、表示画面109aに当該音楽データの情報(例えば、題名、演奏時間等)が表示される。これにより、表示された複数の音楽データの情報を参照して、好みの音楽を選択することができる。そして、音楽(BGM)が選択されると、選択された音楽の音楽データがRAM104の音楽データメモリ104dに一時記録される。なお、音声データとしては、音楽だけに限らず、人の声や動物の鳴き声あるいは物音等の音声も採用することができる。
【0023】
上記のような音楽データの読み込み(S12)が終了したり、動画像にBGMを付与したりしない場合には、全ての編集操作が完了されたとみなされ、画像データ編集エリア104cに格納されている、JPEG静止画像データjpgから、MPEG動画像データをデータ作成手段により作成する。このとき、CPUにより、例えばROM103内に格納されている図示しないデータ作成プログラムを読み出し、当該プログラムをRAM104のデータ作成プログラムワークエリア104aで起動させることができる。すなわち、本実施の形態の場合、CPU102とデータ作成プログラムが動画像データ作成手段とされる。当該動画像データ作成手段は、図4(b)に示すように、画像データ編集エリア104cに記録されているJPEG静止画像データjpgと、前述のオブジェクトデータD1と、記録判断データD2と、画像順番データD3とに基づき、当該JPEG静止画像データjpgに基づく静止画像が、図4(c)に示すように、選択された順番どおりに表示されるようなMPEG動画像データ(X.mpg)を作成する。作成されたMPEG動画像データは、RAM104の画像データ(MPEG)メモリ104hに一時的に記録される(S11)。なお、動画像データ作成手段は、480×704ドットの解像度にて前記静止画像を表示するようにした動画像データを作成するものである。
【0024】
上記のように、MPEG動画像データが作成されれば、作成されたMPEG動画像データを、画像記録媒体としてのCD−Rに記録する。まず、図3、S13に示すように、図1に示すCDレコーダ111にCD−Rが挿入されているかどうかを確認する。CDレコーダ111にCD−Rが挿入されていない場合には、モニタ109の表示画面にCD−RをCDレコーダ111に挿入するように促す表示がなされる。CD−RがCDレコーダに挿入されていたり、S14においてCD−Rが挿入されると、モニタ109の表示画面に、CD−RにMPEG動画像データを記録してもよいか確認する確認表示が為され、記録してもよい旨の選択を行うと、画像記録媒体作成手段(CDレコーダ111)により、CD−RにMPEG動画像データが記録される(S15)。このとき、CD−Rには、MPEG動画像データとともに、JPEG静止画像データ及び音楽データ1(BGMとして音楽データ1を採用した場合)も記録される。なお、JPEG静止画像データjpgは、図4(b)に示す記録判断データD2に基づいて、MPEG動画像データ(X.mpg)の作成に用いられているものだけが、記録媒体(CD−R)に記録されるようにすることができる。
【0025】
図5は、作成された画像記録媒体としてのCD−Rをそれに記録されてい各種データとともに簡単に説明するものである。前述したように、CD−Rには、MPEG動画像データ(MPEG.DIRに格納されている)はもとより、JPEG静止画像データ(JPEG.DIRに格納されている)と音楽データ(music.DIRに格納されている)が記録されている。そして、MPEG動画像データは、音楽データとリンクされており、DVDプレーヤ等のMPEG方式に対応する再生機器により本発明のCD−Rを再生すると、MPEG動画像データに基づく動画とリンクして音楽データに基づくBGMが再生されることになる。なお、MPEG動画像データに基づく動画像は、JPEG静止画像データに基づく静止画像が、選択した順番で一定の間隔にて次々と表示されるスライド式の形態で再生される。具体的には、図5のCD−Rに記録されているMPEG動画像データの場合、JPEG静止画像データのA.jpgに基づく静止画像A’が一定間隔再生された後、B.jpg、C.jpgに基づく静止画像B’、C’がそれぞれ順番に一定間隔再生される。
【0026】
また、作成されたCDに記録されているJPEG静止画像データは、通常の静止画像データとして、パソコン(例えば家庭用パソコン)により編集したり、モニタ上に出力される画像を鑑賞したり、あるいはメール等により画像を送信する等の既知の方法で活用することができる。
このように、本発明の画像記録媒体作成システム100においては、DVDプレーヤ等のMPEG方式に準拠する再生装置を介してテレビ(例えば、家庭用テレビ)により静止画像のスライドショーを楽しむことができ、かつ、パソコン等により、JPEG静止画像データに基づき、画像の編集、画像の鑑賞等を楽しむことができる画像記録媒体を、より安価なCD(CD−R、CD−RW)により作成することができる。
【0027】
上記のような本発明の画像記録媒体作成システムにより、DVDプレーヤにより解像度480×704ドットの静止画像が連続的に表示されるような動画像を再生可能なCDを作成することができるが、MPEG動画像データのもととなるJPEG静止画像データは、上記実施例のようにメモリーカード107から読み出されるものだけに限られるものではない。例えば、図1に示すように、コンピュータ112に接続される外部機器として、スキャナ108を採用し、当該スキャナ108により静止画像をJPEG方式にて圧縮された静止画像データ(JPEG静止画像データ)として読取り、このJPEG静止画像データからMPEG動画像データを作成することもできる。具体的には、既にプリント出力(現像)済みの写真の画像をスキャナ108により取り込んで、CDにMPEG動画像データ及びJPEG静止画像データとして保存することができる。
【0028】
また、コンピュータ112にCDドライブ113を接続し、当該CDドライブ113に挿入されるCD(フォトCD、CD−R、CD−RW等)に保存されているJPEG静止画像データを読取り、前述のようにMPEG動画像データを作成して、別のCD(CD−R、CD−RW)に記録することもできる。なお、CDドライブ113とCDレコーダ111とは、一体をなすものとして構成することができる。
【0029】
上記のような、画像記録媒体作成システム100は、フォトショップ、コンビニエンスストア、あるいは結婚式場、レジャー施設等の場所に設置されて、その効果を最大限に発揮する。フォトショップあるいはコンビニエンスストア等に設置した場合、古い写真の画像を、JPEG静止画像データおよびMPEG動画像データとして、CDに記録するというサービスを行ったり、デジカメにより撮影された画像をプリント出力する代りに(あるいは、プリント出力することに加えて)、当該画像データを、CDに記録するというサービスを行うこともできる。一方、結婚式場やレジャー施設のような場所に設置することにより、式の参加者あるいは観光客等に、本発明のシステムにより作成されたCDを、記念として配布する等のサービスを行うことができる。また、式の参加者や観光客に対しては、当該式の参加者や観光客等が撮影する画像を、気分が高揚しているその場で、各種編集を行いながらCDに保存し、またその場で見ることができるというサービスを提供することができる。
【0030】
さらに、本発明の画像記録媒体作成システム100は、携帯可能なものとすることができる。このようにすれば、例えば観光バス等の中に容易に設置することができる。本発明の画像記録媒体作成システム100を観光バス内に設置することにより、以下のようなサービスを行うことができる。すなわち、観光客あるいは添乗員が観光地にてデジタルカメラで(添乗員が観光客にデジタルカメラを貸し出したり、あるいは観光客が持っている自前のデジタルカメラを用いて)撮影した画像の画像データを、次の観光地への移動中に、観光バスの中でCDにMPEG方式に準拠する圧縮方式で記録し、作成されたCDを観光客に配布することができる。また、観光バスの中にDVDプレーヤ及びテレビを設置しておいて、作成されたCDを、DVDプレーヤにより再生することで、観光バスの移動中にデジタルカメラで撮影したばかりの画像をスライド式の形態で楽しむこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像記録媒体作成システムの概略を示す説明図。
【図2】静止画像を編集する際の表示画面を示す図。
【図3】画像記録媒体の作成工程を示すフローチャート。
【図4】JPEG静止画像データからMPEG動画像データを作成する処理を説明する図。
【図5】本発明の画像記録媒体を示す図。
【符号の説明】
100 画像記録媒体作成システム
102 CPU(静止画像データ読み込み手段、動画像データ作成手段)
111 CDレコーダ(画像記録媒体作成手段)
114 CD−R(画像記録媒体)
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体に画像データを記録することで、画像記録媒体を作成する画像記録媒体作成システム及びこれにより作成される画像記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルカメラにより撮影された画像を、CDに画像データとして記録し、保存することが一般的に行われている。これによれば、写真等の画像の品質を落とさずに、長期間保存することができるとともに、写真にすると約数百枚分の画像データが一枚のCDに記録できるため、よりコンパクトに多くの画像を保管することが可能になる。上記の画像データは、デジタルカメラ用のメモリーカードに一旦圧縮された状態で保存され、通常この圧縮された状態のまま、CDに記憶される。この圧縮方式としては、例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式が採用される。
【0003】
また、上記のように静止画像を保存するだけではなく、CDに動画像を保存することもできる。例えば、CDにて動画を再生するためのものとして、VCD(Video CD)がある。VCDへの動画像データの保存は、当該動画像データをMPEG(Moving Photographic Experts Group)方式、特にMPEG−1の方式に準拠する方式で圧縮して行うことができる。なお、動画像データを、同一のフレームが少なくとも一定期間連続的に表示されるようなものとすれば、写真等の画像のように静止して見える画像も再生することができる。これにより、例えばデジタルカメラ等により撮影された複数の静止画像(例えば、JPEG方式により圧縮されている)が、それぞれ一定期間順番に(スライド式に)表示されるような形態の動画像データを、VCDに記録することもできる。
【0004】
【発明が解決すべき課題】
しかしながら、CDに前述のように同一の静止画像が連続的に表示されるような動画像データを保存するとしても、DVD等に比べるとはるかに解像度は劣り、一般的なVCDでは、240×352ドットという比較的低い解像度の静止画像を表示するのにとどまっているというのが実情である。
【0005】
このような問題を鑑みて、本発明は、DVDディスク等よりも安価なCDにより高画質の動画像データを保存することができる画像記録媒体作成システムと、これにより作成される画像記録媒体を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
上記課題を解決するために、本発明の画像記録媒体作成システムは、JPEG方式に準拠する圧縮方式にて圧縮されたJPEG静止画像データを、外部機器から読み込む静止画像データ読み込み手段と、
JPEG静止画像データに基づく静止画像を一つのフレームとして、当該フレームと画像が同一のフレームが少なくとも一定期間連続的に表示されるような動画の動画像データを、JPEG静止画像データから作成する動画像データ作成手段と、
作成された動画像データを画像記録媒体としてのコンパクトディスク(CD)に記録する画像記録媒体作成手段と、
を有する画像記録媒体作成システムであって、
動画像データ作成手段は、静止画像が、240×352ドットを超え、480×780ドット以下の範囲の解像度にて表示されるような動画像データを作成するものであることを特徴とする。
【0007】
上記のような画像記録媒体作成システムの構成によれば、静止画像を同一の画像が連続的に表示されるような動画像として、当該動画像の動画像データをコンパクトディスク(CD)に保存したとき、当該動画像の解像度がDVDなみのコンパクトディスクを作成することができる。すなわち、従来のVCDよりも静止画像(静止しているように見える動画)の解像度を向上させることができ、より安価なコンパクトディスクにより、より高画質な(DVD並みの)静止画像をモニタ等の表示機器に表示させることができる。なお、CDに記録される動画像データは、例えばデジタルカメラやスキャナ等の外部機器から読み込まれた複数のJPEG静止画像データに基づく複数の静止画像を、それぞれ一定期間順番に表示するようにしたものとすることができる。これにより、各種静止画像を、スライド形式にて表示することができ、例えば、一連の出来事(例えば子供の成長記録等)を、1枚あるいは複数枚のCDに分けて保存しておくことができる。
【0008】
さらに、動画像データ作成手段は、動画像データをMPEG方式に準拠する圧縮方式にて圧縮されたMPEG動画像データとして作成するものとすることができる。MPEG方式に準拠する圧縮方式では、ひとつのフレームをフレーム内符号化するとともに、時間軸方向においては動き補償フレーム間予測化により圧縮しているので、静止画像が連続で表示される、つまりフレーム間の差分がないような動画のデータを圧縮する際には、非常に効率のよいデータの圧縮が行われる。そのため、今回のように、静止画像を一定期間連続して表示するような場合には、当該静止画像の解像度を向上させることも可能となる。
さらに、MPEG方式に準拠する方式にて、動画像データがコンパクトディスク(CD)に記録されるので、当該CDを、例えばDVDプレーヤ等のMPEG方式に対応する再生機器により再生することができる。そのため、本発明の画像記録媒体作成システムにより作成された画像記録媒体としてのコンパクトディスクにより、DVDプレーヤ等を介して、家庭用テレビにより映像を楽しむことができる。なお、MPEG動画像データに基づいて再生される動画像は、複数のJPEG静止画像データに基づく静止画像が、一定間隔にて順番に(スライド式に)再生されるものである。
【0009】
さらに、上記画像記録媒体作成システムおいては、画像記録媒体作成手段は、動画像データとともに、JPEG静止画像データをCDに記録するものとしてもよい。このように、例えばCDのような画像記録媒体に、画像データとして、JPEG方式にて圧縮されたJPEG静止画像データをも、動画像データとともに保存しておけば、例えばDVDプレーヤ等を介して、家庭用テレビでMPEG動画像データに基づく動画を鑑賞することができるとともに、パソコン等においては、JPEG静止画像データに基づく静止画像を、鑑賞あるいは編集等することができる。つまり、1枚のCDにより、家庭用テレビ及びパソコンの2種類の機器で、画像を楽しむことができる。
【0010】
さらに、上記本発明の画像記録媒体作成システムにより作成される本発明の画像記録媒体は、静止画像が少なくとも一定期間連続的に表示されるような動画の動画像データを記録したコンパクトディスクとしての画像記録媒体であって、
動画像データは、静止画像が、240×352ドットを超え、480×780ドット以下の範囲の解像度にて表示されるようにしたものであることを特徴とする。
このような、本発明のコンパクトディスク(CD)である画像記録媒体は、DVDディスクに比べて非常に安価であり、かつ、DVDに匹敵する高画質の画像を再生することが可能である。また、記録されている動画像データは、例えば、デジタルカメラ等に撮影された画像や、既にプリント出力済みの古い写真等の画像を、一定期間順番に表示するようにしたものとすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付の図面を用いて説明する。
まず、図1は本実施例の画像記録媒体作成システムの概要を説明するブロック図である。図1に示す画像記録媒体作成システム100は、CPU102、ROM103、RAM104及びHDD105を有するコンピュータ112を有する。そして、このコンピュータ112には、I/Oポート101を介して、メモリーカード用スロット106(以下、スロット106とする)、スキャナ108、モニタ109、プリンタ110及びCDレコーダ111等の入力機器及び出力機器が接続されて、本発明に画像記録媒体作成システム100が構成されている。スロット106には、メモリーカード107が挿入可能とされており、当該メモリーカード107には、例えばデジタルカメラ(図示せず)により撮影された画像のJPEG静止画像データとしての画像データ(A.jpg、B.jpg、C.jpg・・・)が保存されている。これらの画像データ(A.jpg、B.jpg、C.jpg・・・)は、デジタルカメラ本体によりJPEG方式の圧縮処理が施された状態で保存されている。なお、メモリカード107には、様々な方式のものがあるが、これを挿入するスロット106は、それぞれの方式にあったものを採用する。なお、メモリーカード107に対応するアダプタにメモリーカード107を取りつけてスロット106に挿入するようにしても良い。
【0012】
さらに、コンピュータ112内のRAM104内には、データ作成プログラムワークエリア104a、画像データ(JPEG)メモリ104b、画像データ編集メモリ104c、音声データメモリ104d、文字データメモリ104eアプリケーションメモリ104f、編集プログラムワークエリア104g、画像データ(MPEG)メモリ104h等が割り当てられている。さらに、HDD105内には、音声データとして音楽データ1、音楽データ2、音楽データ3、・・・等が記憶されている。
【0013】
次に、図3及び図1を用いて、本発明の画像記録媒体作成システム100により、画像記録媒体を作成する手順を説明する。画像記録媒体としては、CD−Rの場合について示すが、CD−RWでもよい。まず、コンピュータ112の電源をONにし、図3、S1のアプリケーションの起動を行う。ここで、スロット106から、メモリーカード107に記録されている画像データを読み出し、続いて画像の削除・追加及び編集を行ったのち、JPEG方式の画像データからMPEG方式の画像データを作成するとともに、作成したMPEG動画像データ(MPEG)をCDに書きこむまでの処理は、当該S1において起動されたアプリケーション上で行なわれることになる。アプリケーションが起動すると、当該アプリケーションの操作画面が図1のモニタ109に表示される。
【0014】
S1の処理後、スロット106にメモリーカード107が挿入されているかどうかを判断する(S2)。この判断により、スロット106にメモリーカード107が挿入されていない場合には、S3のメモリーカード107をスロット106に挿入する。このとき、モニタ109にメモリカード107のスロット106への挿入を促す表示がなされる。一方、メモリーカード107がスロット106に挿入されていることが確認されると、モニタ109にメモリーカード107の種類の選択画面が表示され、今回挿入したメモリーカード107の種類を画面上にて選択する(S4)。
【0015】
上記メモリーカード107の選択は、選択画面上の対応する位置を作業者が指あるいは専用の支持棒で触れることにより行うことができる(タッチパネル機能)。なお、以降に説明する画像の追加・削除及び編集等など、全ての作業を、モニタ109の表示される画面上を、指あるいは専用の支持棒にて触れることにより行うことができる。
【0016】
S4において、スロット106に挿入されたメモリーカード107と同じ種類のものを選択画面上から選択したことが確認されると、当該メモリーカード107に保存されているJPEG静止画像データ(A.jpg、B.jpg、C.jpg・・・)を読み出す(S5)。このS5の処理は、例えばROMに格納されている前述のアプリケーションソフトに付随しているデータ読み出しプログラムに基づきCPU102により行なわれる。この際、メモリーカード107に保存されている画像データのうち、JPEG方式により圧縮されている画像データ(JPEG画像データ)だけを検索して、当該JPEG画像データのみを読み出すように、上記のデータ読み出しプログラムを設定しておく。読み出されたJPEG画像データは、図1に示すHDD105に記録されるとともに、RAM104の画像データ(JPEG)メモリ104bに一時格納される。そして、図2(a)に示すように、各画像データ(A.jpg、B.jpg、C.jpg・・・)に基づく画像(1、2、3・・・)が一括して、モニタ109に表示される(S6)。なお、データ読み出しプログラムとCPU102とが静止画像データ読み込み手段とされる。
【0017】
続いて、S7において、画像データの追加があるかどうか判断し、さらに画像データの追加がある場合には、図2(a)の追加ボタン109dを選択し、前述のS3の工程に移る。これにより、新たにスロット106に挿入された別のメモリーカード107に保存されているJPEG静止画像データが、図4(a)に示すように、先に読みこまれたJPEG静止画像データとともに、RAM104の画像データ(JPEG)メモリ104bに一時記録される。そして、追加されたJPEG静止画像データに基づく画像が、図2(a)の表示画面109aに、先に読みこまれた画像とともに表示される。
【0018】
一方、これ以上画像データの追加をしない場合には、S8において、画像の編集をするかどうかを判断する。画像の編集を行う場合は、以下の各種編集操作を行う(S9)。まず、各々の画像に文字をつける場合には、図2(a)に示す表示画面において、文字の編集を行いたい画像を選択する。具体的には、表示画面109aの操作フレーム109bに表示されている編集ボタン109eを押した後、表示されている画像(1、2、3・・・)から編集したい画像を選択する。編集したい画像の選択が終了すると、図2(b)に示すように、選択された画像のみが大きく、モニタ109の表示画面109aに表示される(図2(b)は画像1を選択した場合の表示画面109aを示すものである)。そして、画像1に、文字をつける場合には、操作フレーム109bに表示されている色選択領域109gにおいて、画像1に合う好みの色を選択し、指或いは専用の指示棒により、表示画面の上をなぞって、画像1上に適宜文字を付与する。文字の付与に際しては、線の太さ領域109iから適当な線の太さを選択したり、消しゴム109h等を適宜選択しながら(場合によっては線の色も変えたりしながら)、好みの文字を形成することができる。また、文字だけではなくて、画像に飾り等を付与することもできる。編集が終了したら保存ボタン109jを選択して、編集操作を終了する。
【0019】
なお、本実施の形態の場合、編集操作により付与される文字あるいは画像の飾り等のオブジェクトは、JPEG静止画像データとは別のオブジェクトデータ(例えば、ビットマップデータ)D1として、図4(b)に示すように各JPEG静止画像データjpgに対応する形態で画像データ編集エリア104cに保存される。
【0020】
また、不要な画像を削除する場合には、図2(a)に示す表示画面において、操作フレーム109b内の削除ボタン109cを選択したのち、当該表示画面109a上で不要な画像を、指あるいは専用の支持棒により選択することで行うことができる。この選択により不要と判断された画像に対しては、削除されることを示す旨の表示(例えば×マーク等)が表示画面上に付与される。なお、不要と選択された画像を、再度指あるいは専用の支持棒等にて選択することで、画像の削除を取りやめることができる。このとき、図4(b)に示すように、画像データ(JPEG)編集エリア104c上に記録されているJPEG静止画像データjpgと対応する形態で、当該画像を記録するかどうかを判断するための記録判断データD2を作成する。図4(b)においては、画像を記録する場合(画像が削除されない場合)を0で表し、画像が削除される場合(画像を記録しない場合)を1で表している。そして、MPEG動画像データを作成するときには、この記録判断データD2が0のものだけを読み出すようにする。
【0021】
さらに、S9の画像の編集処理においては、動画像において再生される静止画像の順番を変更することもできる。つまり、図2(a)の表示画面109aにおいて、操作フレーム109bに表示されている順番ボタン(109f)を選択し、その後、順番を入れ替える画像を選択する。そして、入れ替える画像を選択している状態で、操作フレーム109b内の「前へ」あるいは「次へ」ボタン109kを適宜選択することにより、選択した画像を表示画面上で移動させ、好みの順番に設定することができる。このとき(あるいは編集操作が完了したとき)、図4(b)に示すように、設定された順番に基づいて、画像順番データD3がそれぞれのJPEG画像データjpgに対応する形で形成される。
【0022】
上記のような一連の編集が終了すれば、図2(a)の表示画面において、操作フレーム109b内の終了ボタン109lを選択する。これにより、画像編集操作は終了し、図2(a)に示す表示画面は閉じられ、続いて、作成される動画像に背景音楽(BGM)を付与するかどうかの判断を促す選択画面が表示される(例えば、「BGMをつけますか?」、「はい」、「いいえ」のような記載の表示)。ここで、作成される動画像に背景音楽(BGM)をつけるかどうか判断し(S10)、BGMをつける場合には、図1に示すHDD105に記録されている音声データとしての複数の音楽データ(音楽データ1、音楽データ2、音楽データ3・・・)が読み出され(S12)、表示画面109aに当該音楽データの情報(例えば、題名、演奏時間等)が表示される。これにより、表示された複数の音楽データの情報を参照して、好みの音楽を選択することができる。そして、音楽(BGM)が選択されると、選択された音楽の音楽データがRAM104の音楽データメモリ104dに一時記録される。なお、音声データとしては、音楽だけに限らず、人の声や動物の鳴き声あるいは物音等の音声も採用することができる。
【0023】
上記のような音楽データの読み込み(S12)が終了したり、動画像にBGMを付与したりしない場合には、全ての編集操作が完了されたとみなされ、画像データ編集エリア104cに格納されている、JPEG静止画像データjpgから、MPEG動画像データをデータ作成手段により作成する。このとき、CPUにより、例えばROM103内に格納されている図示しないデータ作成プログラムを読み出し、当該プログラムをRAM104のデータ作成プログラムワークエリア104aで起動させることができる。すなわち、本実施の形態の場合、CPU102とデータ作成プログラムが動画像データ作成手段とされる。当該動画像データ作成手段は、図4(b)に示すように、画像データ編集エリア104cに記録されているJPEG静止画像データjpgと、前述のオブジェクトデータD1と、記録判断データD2と、画像順番データD3とに基づき、当該JPEG静止画像データjpgに基づく静止画像が、図4(c)に示すように、選択された順番どおりに表示されるようなMPEG動画像データ(X.mpg)を作成する。作成されたMPEG動画像データは、RAM104の画像データ(MPEG)メモリ104hに一時的に記録される(S11)。なお、動画像データ作成手段は、480×704ドットの解像度にて前記静止画像を表示するようにした動画像データを作成するものである。
【0024】
上記のように、MPEG動画像データが作成されれば、作成されたMPEG動画像データを、画像記録媒体としてのCD−Rに記録する。まず、図3、S13に示すように、図1に示すCDレコーダ111にCD−Rが挿入されているかどうかを確認する。CDレコーダ111にCD−Rが挿入されていない場合には、モニタ109の表示画面にCD−RをCDレコーダ111に挿入するように促す表示がなされる。CD−RがCDレコーダに挿入されていたり、S14においてCD−Rが挿入されると、モニタ109の表示画面に、CD−RにMPEG動画像データを記録してもよいか確認する確認表示が為され、記録してもよい旨の選択を行うと、画像記録媒体作成手段(CDレコーダ111)により、CD−RにMPEG動画像データが記録される(S15)。このとき、CD−Rには、MPEG動画像データとともに、JPEG静止画像データ及び音楽データ1(BGMとして音楽データ1を採用した場合)も記録される。なお、JPEG静止画像データjpgは、図4(b)に示す記録判断データD2に基づいて、MPEG動画像データ(X.mpg)の作成に用いられているものだけが、記録媒体(CD−R)に記録されるようにすることができる。
【0025】
図5は、作成された画像記録媒体としてのCD−Rをそれに記録されてい各種データとともに簡単に説明するものである。前述したように、CD−Rには、MPEG動画像データ(MPEG.DIRに格納されている)はもとより、JPEG静止画像データ(JPEG.DIRに格納されている)と音楽データ(music.DIRに格納されている)が記録されている。そして、MPEG動画像データは、音楽データとリンクされており、DVDプレーヤ等のMPEG方式に対応する再生機器により本発明のCD−Rを再生すると、MPEG動画像データに基づく動画とリンクして音楽データに基づくBGMが再生されることになる。なお、MPEG動画像データに基づく動画像は、JPEG静止画像データに基づく静止画像が、選択した順番で一定の間隔にて次々と表示されるスライド式の形態で再生される。具体的には、図5のCD−Rに記録されているMPEG動画像データの場合、JPEG静止画像データのA.jpgに基づく静止画像A’が一定間隔再生された後、B.jpg、C.jpgに基づく静止画像B’、C’がそれぞれ順番に一定間隔再生される。
【0026】
また、作成されたCDに記録されているJPEG静止画像データは、通常の静止画像データとして、パソコン(例えば家庭用パソコン)により編集したり、モニタ上に出力される画像を鑑賞したり、あるいはメール等により画像を送信する等の既知の方法で活用することができる。
このように、本発明の画像記録媒体作成システム100においては、DVDプレーヤ等のMPEG方式に準拠する再生装置を介してテレビ(例えば、家庭用テレビ)により静止画像のスライドショーを楽しむことができ、かつ、パソコン等により、JPEG静止画像データに基づき、画像の編集、画像の鑑賞等を楽しむことができる画像記録媒体を、より安価なCD(CD−R、CD−RW)により作成することができる。
【0027】
上記のような本発明の画像記録媒体作成システムにより、DVDプレーヤにより解像度480×704ドットの静止画像が連続的に表示されるような動画像を再生可能なCDを作成することができるが、MPEG動画像データのもととなるJPEG静止画像データは、上記実施例のようにメモリーカード107から読み出されるものだけに限られるものではない。例えば、図1に示すように、コンピュータ112に接続される外部機器として、スキャナ108を採用し、当該スキャナ108により静止画像をJPEG方式にて圧縮された静止画像データ(JPEG静止画像データ)として読取り、このJPEG静止画像データからMPEG動画像データを作成することもできる。具体的には、既にプリント出力(現像)済みの写真の画像をスキャナ108により取り込んで、CDにMPEG動画像データ及びJPEG静止画像データとして保存することができる。
【0028】
また、コンピュータ112にCDドライブ113を接続し、当該CDドライブ113に挿入されるCD(フォトCD、CD−R、CD−RW等)に保存されているJPEG静止画像データを読取り、前述のようにMPEG動画像データを作成して、別のCD(CD−R、CD−RW)に記録することもできる。なお、CDドライブ113とCDレコーダ111とは、一体をなすものとして構成することができる。
【0029】
上記のような、画像記録媒体作成システム100は、フォトショップ、コンビニエンスストア、あるいは結婚式場、レジャー施設等の場所に設置されて、その効果を最大限に発揮する。フォトショップあるいはコンビニエンスストア等に設置した場合、古い写真の画像を、JPEG静止画像データおよびMPEG動画像データとして、CDに記録するというサービスを行ったり、デジカメにより撮影された画像をプリント出力する代りに(あるいは、プリント出力することに加えて)、当該画像データを、CDに記録するというサービスを行うこともできる。一方、結婚式場やレジャー施設のような場所に設置することにより、式の参加者あるいは観光客等に、本発明のシステムにより作成されたCDを、記念として配布する等のサービスを行うことができる。また、式の参加者や観光客に対しては、当該式の参加者や観光客等が撮影する画像を、気分が高揚しているその場で、各種編集を行いながらCDに保存し、またその場で見ることができるというサービスを提供することができる。
【0030】
さらに、本発明の画像記録媒体作成システム100は、携帯可能なものとすることができる。このようにすれば、例えば観光バス等の中に容易に設置することができる。本発明の画像記録媒体作成システム100を観光バス内に設置することにより、以下のようなサービスを行うことができる。すなわち、観光客あるいは添乗員が観光地にてデジタルカメラで(添乗員が観光客にデジタルカメラを貸し出したり、あるいは観光客が持っている自前のデジタルカメラを用いて)撮影した画像の画像データを、次の観光地への移動中に、観光バスの中でCDにMPEG方式に準拠する圧縮方式で記録し、作成されたCDを観光客に配布することができる。また、観光バスの中にDVDプレーヤ及びテレビを設置しておいて、作成されたCDを、DVDプレーヤにより再生することで、観光バスの移動中にデジタルカメラで撮影したばかりの画像をスライド式の形態で楽しむこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像記録媒体作成システムの概略を示す説明図。
【図2】静止画像を編集する際の表示画面を示す図。
【図3】画像記録媒体の作成工程を示すフローチャート。
【図4】JPEG静止画像データからMPEG動画像データを作成する処理を説明する図。
【図5】本発明の画像記録媒体を示す図。
【符号の説明】
100 画像記録媒体作成システム
102 CPU(静止画像データ読み込み手段、動画像データ作成手段)
111 CDレコーダ(画像記録媒体作成手段)
114 CD−R(画像記録媒体)
Claims (7)
- JPEG方式に準拠する圧縮方式にて圧縮されたJPEG静止画像データを、外部機器から読み込む静止画像データ読み込み手段と、
前記JPEG静止画像データに基づく静止画像を一つのフレームとして、当該フレームと画像が同一のフレームが少なくとも一定期間連続的に表示されるような動画の動画像データを、前記JPEG静止画像データから作成する動画像データ作成手段と、
作成された前記動画像データを画像記録媒体としてのコンパクトディスク(CD)に記録する画像記録媒体作成手段と、
を有する画像記録媒体作成システムであって、
前記動画像データ作成手段は、前記静止画像が、240×352ドットを超え、480×780ドット以下の範囲の解像度にて表示されるような動画像データを作成するものであることを特徴とする画像記録媒体作成システム。 - 前記動画像データ作成手段は、前記動画像データを、MPEG方式に準拠する圧縮方式にて圧縮されたMPEG動画像データとして作成するものであることを特徴とする請求項1に記載の画像記録媒体作成システム。
- 前記動画像データ作成手段は、480×704ドットの解像度にて前記静止画像を表示するようにした動画像データを作成するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像記録媒体作成システム。
- 前記画像記録媒体作成手段は、前記動画像データとともに、前記JPEG静止画像データを前記CDに記録するものであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像記録媒体作成システム。
- 前記動画像データは、複数の前記JPEG静止画像データに基づく複数の異なる静止画像を、それぞれ一定期間順番に表示するようにしたものであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の画像記録媒体作成システム。
- 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像記憶媒体作成システムにより作成されたコンパクトディスクであることを特徴とする画像記録媒体。
- 静止画像が少なくとも一定期間連続的に表示されるような動画の動画像データを記録したコンパクトディスクとしての画像記録媒体であって、
前記動画像データは、前記静止画像が、240×352ドットを超え、480×780ドット以下の範囲の解像度にて表示されるようにしたものであることを特徴とする画像記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002356935A JP2004193772A (ja) | 2002-12-09 | 2002-12-09 | 画像記録媒体作成システム及び画像記録媒体 |
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Publications (1)
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JP (1) | JP2004193772A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102148930A (zh) * | 2010-02-05 | 2011-08-10 | 佳能株式会社 | 摄像设备和图像处理方法 |
-
2002
- 2002-12-09 JP JP2002356935A patent/JP2004193772A/ja active Pending
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