JP2004188530A - 歩行式移動装置並びにその動作制御装置及び動作制御方法 - Google Patents

歩行式移動装置並びにその動作制御装置及び動作制御方法 Download PDF

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Takayuki Furuta
貴之 古田
Tetsuo Tawara
哲雄 田原
Hisashi Okumura
悠 奥村
Masaharu Shimizu
正晴 清水
Hiroaki Kitano
宏明 北野
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Abstract

【課題】簡単な構成により各関節部の機械的駆動限界位置を検出して、原点出しを行なうようにした歩行式移動装置、特に二脚歩行式人型ロボットと、その動作制御装置及び動作制御方法を提供する。
【解決手段】ロボット10は、各関節部を揺動させる駆動手段と各駆動手段を駆動制御する動作制御装置とを有する。動作制御装置40は、動作計画部41と、動作生成部42と、補償部43と、制御部44と、検出部としてのロボットの各関節部の角度を検出する角度センサ、即ち角度計測ユニット45及び両足部に備えられたZMP検出センサと、動作監視部46とを備えている。動作制御装置40は、電源投入時に、各関節部について双方の揺動方向に機械的駆動限界位置まで駆動して、その限界位置を当該関節部に設けられた角度センサ45、力センサ又は電流センサにより検出して、当該関節部の原点出しを行なう。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、二脚歩行式人型ロボット及びその動作制御装置そして動作制御方法に関し、特に低コストで且つ正確な各関節部の原点出しを実現するようにした動作制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、所謂二脚歩行式人型ロボットは、胴体部と、胴体部の下部両側にて揺動可能な中間に膝部,下端に足部を備えた脚部と、胴体部の上部両側にて揺動可能な中間に肘部,下端に手部を備えた腕部と、胴体部の上端に取り付けられた頭部とを備えており、上記脚部の足部,下腿部,大腿部そして上記腕部の手部,下腕部及び上腕部の揺動可能な関節部をそれぞれ揺動させる駆動手段と、各駆動手段をそれぞれ駆動制御する動作制御装置とを備えることにより構成されている。
【0003】
このように構成された二脚歩行式人型ロボットによれば、動作制御装置が、歩行を含む種々の動作を実現するための動作パターンに従って、各関節部に対応する駆動手段をそれぞれ駆動制御して、各関節部を適宜に揺動させることにより、二脚歩行あるいは全身運動を実現するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような二脚歩行式ロボットにおける各関節部は、駆動手段として位置制御のためのアクチュエータを備えており、これらのアクチュエータは、電源投入時には、動作制御装置によって、それぞれ各関節部の初期状態としての目標角度位置まで瞬時に駆動制御されるようになっている。このため、電源オフ時から各関節部が揺動しない状態では、電源投入時には各関節部は殆ど揺動しない。
【0005】
しかしながら、各関節部の組立直後や、電源オフ時に関節部が外力により強制的に揺動された場合などにおいては、各関節部の角度は、初期状態としての目標角度位置から大きくずれることがある。このような場合に、電源を投入すると、動作制御装置は、上述したように各関節部の角度位置を、それぞれ初期状態としての目標角度位置まで瞬時に駆動制御することになる。このため、各関節部の瞬時の揺動によって、人型ロボットが姿勢を崩して倒れたり、場合によっては人型ロボットが損傷してしまったり、あるいは例えば腕部の大きな揺動などによって人型ロボットの周囲の人間や動物あるいは器物等に当たってしまい、これらの損傷,破壊等を招くおそれがある。
【0006】
他方、各関節部は、その揺動に際して、人型ロボットの構造上の制限による機械的な駆動限界を有している。そして、この機械的な駆動限界が、駆動手段による駆動範囲に対して狭く設定されている場合、駆動制御の誤りにより、関節部が駆動限界を越えて駆動されてしまうと、駆動手段が損傷してしまうことがある。従って、電源投入の際には、動作制御装置は、各関節部の原点位置および動作可能範囲を認識するため、所謂原点出しを行なう必要がある。
【0007】
このため、従来の人型ロボットにおいては、各関節部に関して、それぞれ上述した駆動限界付近に、機械的,電気的あるいは光学的等のセンサがリミットスイッチとして設けられており、動作制御装置が、電源投入時に各関節部について双方の揺動方向に機械的駆動限界位置まで駆動して、その限界位置をリミットスイッチにより特定して当該関節部の原点出しを行なうと共に、各関節部が駆動限界を超えて駆動されないようにしている。
【0008】
しかしながら、このような関節部毎にセンサを設ける構成は、関節数が少ないロボットにおいては効果的であるが、人型ロボットのような多関節のロボットにおいては、関節部毎にそれぞれ双方向の駆動限界付近にセンサを設けなければならず、センサの検出信号を取り出すための複雑な配線も必要になってしまう。従って、部品点数が多くなり、コストが増大してしまうと共に、センサへの配線が関節部の駆動を妨げてしまったり、関節部の駆動により配線が損傷,断線するおそれがある。さらに、小型のロボットにおいては、上述したセンサを設けるスペースを確保することが困難になってくる。
【0009】
この発明は、以上の点にかんがみて、簡単な構成により各関節部の機械的駆動限界位置を検出して、原点出しを行なうようにした歩行式移動装置、特に二脚歩行式人型ロボットと、その動作制御装置及び動作制御方法を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明の第一の構成によれば、本体と、本体に対してそれぞれ関節部を介して揺動可能に取り付けた複数本の脚部と、各脚部を関節部の周りに揺動させる駆動手段と、各駆動手段をそれぞれ駆動制御する動作制御装置とを有する歩行式移動装置において、上記動作制御装置が、電源投入時に、各関節部について、双方の揺動方向に機械的駆動限界位置まで揺動させて、その限界位置を角度センサ、力センサ又は電流センサにより検出して、当該関節部の原点出しを行なうことを特徴としている。
【0011】
また、上記目的を達成するため、この発明の第二の構成によれば、胴体部と、胴体部の下部両側にて揺動可能な中間に膝部,下端に足部を備えた二本の脚部と、胴体部の上部両側にて揺動可能な中間に肘部,下端に手部を備えた腕部と、胴体部の上端に取り付けた頭部とを備えており、上記脚部の足部,下腿部,大腿部と上記腕部の手部,下腕部及び上腕部そして胴体部及び頭部の揺動可能な各関節部をそれぞれ揺動させる駆動手段と、各駆動手段をそれぞれ駆動制御する動作制御装置とを有する二脚歩行式人型ロボットにおいて、上記動作制御装置が、電源投入時に、各関節部について、双方の揺動方向に機械的駆動限界位置まで駆動して、その限界位置を当該関節部に設けられた角度センサ、力センサ又は電流センサにより検出して、当該関節部の原点出しを行なうことを特徴としている。
【0012】
本発明による二脚歩行式人型ロボットは、好ましくは、上記動作制御装置が、各関節部について、駆動手段をトルク制御モードにより駆動制御して、最小トルクで駆動させることにより、機械的駆動限界位置に当接してトルクが増大したとき又は角度変化がある一定範囲内に収まったとき、機械的駆動限界位置を検出する。
【0013】
本発明による二脚歩行式人型ロボットは、好ましくは、各関節部が、それぞれ揺動部分を機械的駆動限界位置で抑止するためのストッパ機構を備えている。
【0014】
本発明による二脚歩行式人型ロボットは、好ましくは、上記ストッパ機構が、ロボットの各部のフレームに設けられている。
【0015】
本発明による二脚歩行式人型ロボットは、好ましくは、上記ストッパ機構が、関節部の外形により構成されている。
【0016】
本発明による二脚歩行式人型ロボットは、好ましくは、上記動作制御装置が、当該関節部の原点出しがロボットの各部と干渉しないように、他の関節部を駆動制御して、ロボットの各部を退避させておく。
【0017】
また、上記目的を達成するため、この発明の第三の構成によれば、胴体部と、胴体部の下部両側にて揺動可能な中間に膝部,下端に足部を備えた二本の脚部と、胴体部の上部両側にて揺動可能な中間に肘部,下端に手部を備えた腕部と、胴体部の上端に取り付けられた頭部とを備えており、上記脚部の足部,下腿部,大腿部と上記腕部の手部,下腕部及び上腕部そして胴体部及び頭部の揺動可能な各関節部をそれぞれ揺動させる駆動手段とを含む二脚歩行式人型ロボットに関して、各駆動手段をそれぞれ駆動制御する二脚歩行式人型ロボットの動作制御装置において、上記動作制御装置が、電源投入時に、各関節部について、双方の揺動方向に機械的駆動限界位置まで駆動して、その限界位置を当該関節部に設けられた角度センサ、力センサ又は電流センサにより検出して、当該関節部の原点出しを行なうことを特徴とするものである。
【0018】
本発明による二脚歩行式人型ロボットの動作制御装置は、好ましくは、上記動作制御装置が、各関節部について、駆動手段をトルク制御モードにより駆動制御して、最小トルクで駆動させることにより、機械的駆動限界位置に当接してトルクが増大したとき又は角度変化がある一定範囲内に収まったとき、機械的駆動限界位置を検出する。
【0019】
本発明による二脚歩行式人型ロボットの動作制御装置は、好ましくは、各関節部が、それぞれ揺動部分を機械的駆動限界位置で抑止するためのストッパ機構を備えている。
【0020】
本発明による二脚歩行式人型ロボットの動作制御装置は、好ましくは、上記ストッパ機構がロボットの各部のフレームに設けられている。
【0021】
本発明による二脚歩行式人型ロボットの動作制御装置は、好ましくは、上記ストッパ機構が関節部の外形により構成されている。
【0022】
本発明による二脚歩行式人型ロボットは、好ましくは、上記動作制御装置が、当該関節部の原点出しがロボットの各部と干渉しないように他の関節部を駆動制御して、ロボットの各部を退避させておく。
【0023】
さらに、上記目的を達成するため、この発明の第四の構成によれば、胴体部と、胴体部の下部両側にて揺動可能な中間に膝部,下端に足部を備えた二本の脚部と、胴体部の上部両側にて揺動可能な中間に肘部,下端に手部を備えた腕部と、胴体部の上端に取り付けられた頭部とを備えており、上記脚部の足部,下腿部,大腿部と上記腕部の手部,下腕部及び上腕部そして胴体部及び頭部の揺動可能な各関節部をそれぞれ揺動させる駆動手段とを含む二脚歩行式人型ロボットに関して、各駆動手段をそれぞれ駆動制御する二脚歩行式人型ロボットの動作制御方法において、上記動作制御方法が、電源投入時に、各関節部について、双方の揺動方向に機械的駆動限界位置まで駆動して、その限界位置を当該関節部に設けられた角度センサ、力センサ又は電流センサにより検出して、当該関節部の原点出しを行なうことを特徴とするものである。
【0024】
上記構成によれば、上記動作制御装置が、電源投入時に、各関節部に対応する駆動手段を駆動制御することによって、当該各関節部の揺動部分を一方向に揺動させて、第一の機械的駆動限界位置まで移動させる。そして、動作制御装置が、この第一の機械的駆動限界位置の角度を、各関節部の駆動制御のために設けられた角度センサ、力センサ又は電流センサにより検出して、当該関節部の一方向に関する機械的駆動限界位置とする。
その後、動作制御装置が、同様にして、当該各関節部の揺動部分を逆方向に揺動させて、第二の機械的駆動限界位置まで移動させる。そして、動作制御装置が、この第二の機械的駆動限界位置の角度を、各関節部の駆動制御のための角度センサ、力センサ又は電流センサにより検出して、当該関節部の逆方向に関する機械的駆動限界位置とする。これにより、動作制御装置は、各関節部について、それぞれ双方向の機械的駆動限界位置を検出することにより、当該関節部の原点出しを行なう。
【0025】
従って、電源投入時に行なう原点出しが、各関節部の双方向の機械的駆動限界位置までの揺動により、当該関節部の角度位置を検出する角度センサ、力センサ又は電流センサを利用して行なわれるので、従来のように、各関節部について双方向の限界位置を検出するためのリミットスイッチが不要になり、さらに各リミットスイッチへの配線が不要となる。これにより、部品点数が少なくて済むと共に、組立作業が容易になり、また各関節部の駆動が余分な配線によって妨げられたり、各関節部の駆動によってセンサの配線が損傷,断線して限界を超えるようなことがない。さらに、小型のロボットにおいてもリミットスイッチが不要であることから、容易に各関節部の機械的駆動限界位置を検出して、原点出しを行なうことができる。
【0026】
上記動作制御装置が、各関節部について、駆動手段をトルク制御モードにより駆動制御して、最小トルクで駆動させることにより、機械的駆動限界位置に当接してトルクが増大したとき又は角度変化がある一定範囲内に収まったとき、機械的駆動限界位置を検出する場合には、揺動部分が機械的駆動限界位置に当接すると、トルクが急激に増大するので、このトルクの急激な増大を検出することにより、容易に機械的駆動限界位置を検出することができる。なお、関節角度の変化が生じない状態を機械的駆動限界位置とみなしてよい。
【0027】
各関節部が、それぞれ揺動部分を機械的駆動限界位置で抑止するためのストッパ機構を備えている場合には、揺動部分がストッパ機構により確実に機械的駆動限界位置で停止されることになり、当該関節部が機械的駆動限界位置を越えて揺動して、破壊するようなことがない。
【0028】
上記ストッパ機構がロボットの各部のフレームに設けられている場合には、ロボット毎のストッパ機構による停止位置のバラツキが低減される。
【0029】
上記ストッパ機構が関節部の外形により構成されている場合には、新たに関節部にストッパ機構のための凸部等を形成する必要がなく、関節部の外形を利用して、関節部の機械低駆動限界での揺動を抑止させることができる。
【0030】
上記動作制御装置が、当該関節部の原点出しがロボットの各部と干渉しないように、他の関節部を駆動制御してロボットの各部を退避させておく場合には、当該関節部の原点出しの際に、当該関節部の揺動部分が揺動の途中でロボットの各部と干渉することがなく、確実に原点出しが行なわれる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示した実施の形態に基づいて、この発明を詳細に説明する。
図1乃至図2は、この発明による二脚歩行式人型ロボットの一実施形態の構成を示している。図1において、二脚歩行式人型ロボット10は、胴体部11と、胴体部11の下部両側に取り付けられた脚部12L,12Rと、胴体部の上部両側に取り付けられた腕部13L,13Rと、胴体部の上端に取り付けられた頭部14と、を含んでいる。
【0032】
上記胴体部11は、上方の胸部11aと下方の腰部11bとに分割され、胸部11aが、前屈部11cにて腰部11bに対して前後方向に揺動可能に、特に前方に前屈可能に、そして左右方向に旋回可能に支持されている。さらに、上記胴体部11の胸部11aには、後述する歩行制御装置50が内蔵されている。尚、上記前屈部11cは、前後揺動用の関節部11d及び左右旋回用の関節部11eを備えており、各関節部11d及び11eは、それぞれ関節駆動用モータ(図2参照)により構成されている。
【0033】
上記脚部12L,12Rは、それぞれ大腿部15L,15R,下腿部16L,16R及び足部17L,17Rと、から構成されている。
ここで、上記脚部12L,12Rは、図2に示すように、それぞれ六個の関節部、即ち上方から順に、胴体部11の腰部11bに対する脚部旋回用の関節部18L,18R、脚部のロール方向(x軸周り)の関節部19L,19R、脚部のピッチ方向(y軸周り)の関節部20L,20R、大腿部15L,15Rと下腿部16L,16Rの接続部分である膝部21L,21Rのピッチ方向の関節部22L,22R、足部17L,17Rに対する足首部のピッチ方向の関節部23L,23R、足首部のロール方向の関節部24L,24Rを備えている。尚、各関節部18L,18R乃至24L,24Rは、それぞれ関節駆動用モータにより構成されている。
【0034】
このようにして、腰関節は、上記関節部11d,11eから構成され、股関節は、上記関節部18L,18R,19L,19R,20L,20Rから構成され、また足関節は、関節部23L,23R,24L,24Rから構成されることになる。これにより、二脚歩行式人型ロボット10の左右両側の脚部12L,12Rは、それぞれ6自由度を与えられることになり、各種動作中にこれらの12個の関節部をそれぞれ駆動モータにより適宜の角度に駆動制御することにより、脚部12L,12R全体に所望の動作を与えて、例えば任意に三次元空間を歩行することができるように構成されている。
【0035】
上記腕部13L,13Rは、それぞれ上腕部25L,25R,下腕部26L,26R及び手部27L,27Rと、から構成されている。
ここで、上記腕部13L,13Rの上腕部25L,25R,下腕部26L,26R及び手部27L,27Rは、上述した脚部12L,12Rと同様にして、図2に示すように、それぞれ五個の関節部、即ち上方から順に、肩部にて、胴体部11に対する上腕部25L,25Rのピッチ方向の関節部28L,28R、ロール方向の関節部29L,29R、そして左右方向の関節部30L,30R、上腕部25L,25Rと下腕部26L,26Rの接続部分である肘部31L,31Rにてピッチ方向の関節部32L,32R、手首部にて下腕部26L,26Rに対する手部27L,27Rのピッチ方向の関節部33L,33Rを備えている。なお、各関節部28L,28R乃至33L,33Rは、それぞれ関節駆動用モータにより構成されている。
【0036】
このようにして、二脚歩行式人型ロボット10の左右両側の腕部13L,13Rはそれぞれ5自由度を与えられ、各種動作中にこれらの12個の関節部をそれぞれ駆動モータにて適宜の角度に駆動制御して、腕部13L,13R全体に所望の動作を与えることができるように構成されている。ここで、上記肩部におけるピッチ方向の関節部28L,28Rは、ロール方向の関節部29L,29R及び左右方向の関節部30L,30Rに対して回転軸が前方にずれて配設されており、前方への腕部13L,13Rの振り角度が大きく設定されている。
【0037】
上記頭部14は、胴体部11の上部11aの上端に取り付けられており、例えば視覚としてのカメラや聴覚としてのマイクが搭載されている。また、上記頭部14は、図2に示すように、首のピッチ方向の関節部35及び左右方向の関節部36を備えている。なお、各関節部35,36は、それぞれ関節駆動用モータで構成されている。
【0038】
このようにして、二脚歩行式人型ロボット10の頭部14は、2自由度を与えられ、各種動作中にこれらの2個の関節部35,36をそれぞれ駆動モータにて適宜の角度に駆動制御して、頭部14を左右方向または前後方向に動かすことができるように構成されている。上記ピッチ方向の関節部35は、左右方向の関節部36に対して回転軸が前方にずれて配設されており、前方への頭部14の揺動角度が大きく設定されている。
【0039】
さらに、上記二脚歩行式人型ロボット10においては、胴体部11の前屈部11cの関節部11dと、脚部12L,12Rの前後方向の関節部、即ち股間節の関節部20L,20R,膝部の関節部22L,22R,足首部の関節部23L,23Rは、図3及び図4に示す角度範囲で揺動可能に支持されている。
【0040】
即ち、足首部の関節部23L,23Rは、その揺動角度θ1が−20乃至+20度以上の角度範囲で揺動可能である。また、膝部の関節部22L,22Rは、その揺動角度θ2が−120乃至0度以上の角度範囲で揺動可能である。さらに、腰関節の関節部20L,20Rは、その揺動角度θ3が−45乃至+60度以上の角度範囲で揺動可能である。また、胴体部11の前屈部11cは、その揺動角度θ4が、−10乃至+60度以上の角度範囲で揺動可能である。
【0041】
これに対して、胴体部11の前屈部11cの関節部11eは、図5に示す角度範囲で揺動可能に支持されている。即ち、前屈部11cの関節部11eは、その揺動角度θ5が図5(A)に示す左方に関して−45度以上、そして図5(B)に示す右方に関して+45度以上の角度範囲で旋回可能である。
【0042】
図6は、図1乃至図5に示した二脚歩行式人型ロボット10の電気的構成を示している。図6において、二脚歩行式人型ロボット10は、駆動手段、即ち上述した各関節部即ち関節駆動用モータ11d,11e,18L,18R乃至36を駆動制御する動作制御装置40を備えている。
【0043】
上記動作制御装置40は、動作計画部41と、動作生成部42と、補償部43と、制御部44と、検出部としてのロボットの各関節部の角度を検出する角度センサ、即ち角度計測ユニット45及び両足部17L,17Rに備えられたZMP検出センサ(図示せず)と、動作監視部46と、を備えている。なお、二脚歩行式ロボット10の座標系として、前後方向をx方向(前方+),横方向をy方向(内方+)そして上下方向をz方向(上方+)とするxyz座標系を使用する。
【0044】
上記動作計画部41は、外部から入力された次の動作指令に基づいて当該動作指令に対応する動作を計画する。即ち、動作計画部41は、当該動作指令に対応する動作を行なうために必要なロボットの各部の角運動量を計算して、ロボットの動作軌道すなわち動作計画を生成する。なお、この動作計画部41は、後述するように動作監視部46からロボットの現在の姿勢等が入力されており、動作計画の生成の際に、このロボットの現在の姿勢等を参照する。
【0045】
上記動作生成部42は、動作データとして、二脚歩行式人型ロボット10の動作に必要な各関節部15L,15R乃至36の角度データを生成する。その際、この動作生成部42は、後述する補償部43からの指令に基づいて、内部のパラメータ及び角度データを修正するようになっている。
【0046】
上記補償部43は、動作生成部42からの各関節部の角度データθrefに基づいてZMP目標値を計算すると共に、角度計測ユニット45からの姿勢情報及び前記ZMP検出センサからの検出出力に基づいて、ZMP実際値を計算する。そして、この補償部43は、このZMP実際値をZMP目標値と比較して、その差に基づいてZMP補償量を計算して、動作生成部42に出力する。これにより動作生成部42は、補償部43からのZMP補償量がフィードバックされ、このZMP補償量に基づいて動作データを修正して、モード信号と共に制御部44へ出力する。
【0047】
また、上記制御部44は、動作生成部42からの修正された動作データ及びモード信号に基づいて各関節駆動用モータの制御信号を生成し、力制御モードまたは位置制御モードにて、各関節駆動用モータを駆動制御するようになっている。なお、この制御部44は、力制御モード時には各関節駆動用モータに対して所定のトルクで駆動制御を行なう。また、制御部44は、位置制御モード時には各関節駆動用モータに対して所定の角度位置まで駆動制御を行なう。
【0048】
ここで、制御部44は、電源投入時には各関節部の原点出しを行なうようになっている。即ち、制御部44は、電源投入時に、ロボットの各関節部について、双方の揺動方向に機械的駆動限界位置まで駆動して、その限界位置を当該関節部に設けられた角度検出ユニット45により角度情報として検出して、原点位置として記憶することにより、所謂原点出しを行なう。その際、制御部44は、一つの関節部の原点出しを行なう際に、当該関節部の双方向の機械的駆動限界位置への揺動がロボットの各部と干渉しないように、他の関節部を前もって決められたパラメータで駆動制御するようにしている。これにより、ロボットの各部は、当該関節部の原点出しの動作と干渉するようなことはなく、当該関節部の原点出しが確実に行なわれ得ることになる。そして、制御部44は、このような原点出しにより検出した各関節部の原点位置を記憶する。
【0049】
上記原点出しを、各関節部に設けられた角度センサとしての角度検出ユニット45ではなく、各関節部に設けられた駆動モータのトルクを検出する力センサ、或いは駆動モータの駆動電流を検出する電流センサによって検出するようにしてもよい。
【0050】
上記関節部は、図7に図式的に示すように、ストッパ機構を備えている。図7において、関節部50は、固定部分51と固定部分51に対して回転軸52の周りに揺動可能な揺動部分53とから構成されている。さらに、関節部50は、揺動部分53の機械的駆動限界位置を規制するためのストッパ機構として、固定部分51に設けられた突起51aと揺動部分53に設けられた突起53aとを備えている。
これにより、関節部50にて、揺動部分53が矢印A方向に揺動したとき、揺動部分53の突起53aが固定部分51の突起51aに当接することにより、揺動部分53の揺動が第一の機械的駆動限界位置にて規制される。また、揺動部分53が矢印Aと反対方向に揺動したときには、揺動部分53の突起53aが固定部分51の図示しない第二の突起に当接することにより、同様にして、揺動部分53の揺動が第一の機械的駆動限界位置にて規制される。この場合、各突起51a,53aを、それぞれ固定部分51及び揺動部分53と一体に構成すれば、固定部分51及び揺動部分53の形成の際に同時に形成することができ、容易に且つ低コストで備えられる。
【0051】
また、上記関節部は、図8に図式的に示すようなストッパ機構を備えていてもよい。即ち、図8において、関節部60は、固定部分61と固定部分61に対して回転軸62の周りに揺動可能な揺動部分63とから構成されている。さらに、関節部60は、揺動部分63の機械的駆動限界位置を規制するためのストッパ機構として、固定部分61の外形として形成された当接部61a,61bと、揺動部分63の外形として形成された当接部63a,63bと、を備えている。
これにより、関節部60にて、揺動部分63が矢印A方向に揺動したとき、揺動部分63の当接部63aが固定部分61の当接部61aに当接して、揺動部分63の揺動が第一の機械的駆動限界位置にて規制される。また、揺動部分63が矢印Aと反対方向に揺動したときには、揺動部分63の当接部63bが固定部分61の当接部61bに当接することにより、同様にして、揺動部分63の揺動が第一の機械的駆動限界位置にて規制される。この場合、各当接部61a,61b,63a,63bは、それぞれ固定部分61及び揺動部分63の一部として構成されているので、固定部分61及び揺動部分63の形成の際に同時に形成されることにより、容易に且つ低コストで備えられる。
【0052】
本発明実施形態による二脚歩行式ロボット10は以上のように構成されており、動作制御装置40は以下のように動作する。
まず、電源投入時には、上記制御部44は、図9のフローチャートに示すように、各関節部の原点出しを行なう。図9のフローチャートにて、制御部44は、ステップST1にて、i=1として、関節部iに関して原点出しを行なう。即ち、制御部44は、ステップST2にて、各関節部を位置制御モードに設定して、ステップST3にて、各関節部を前もって決められたパラメータP(i,j)で位置制御し、他の関節部j(関節部iを除く他の関節部)を位置制御して、関節部iの原点出しに関してロボットの各部が干渉しないように設定する。
【0053】
続いて、制御部44は、ステップST4にて、関節部iを力制御モードに設定して、ステップST5にて、当該関節部iの揺動部分を一方向に揺動させる。ここで、ステップST6にて、当該関節部iの揺動部分が第一の機械的駆動限界位置に当接することにより、当該関節部iの関節駆動用モータの負荷(トルク)が急激に増大すると又は角度変化がある一定範囲内に収まると、ステップST7にて、制御部44は、そのときの当該関節部iに関連する角度計測ユニット45からの角度情報に基づいて原点位置(第一の機械的駆動限界位置)を検出する。
【0054】
次に、制御部44は、ステップST8にて、当該関節部iの揺動部分を逆方向に揺動させる。ここで、ステップST9にて、当該関節部iの揺動部分が第二の機械的駆動限界位置に当接することにより、当該関節部iの関節駆動用モータの負荷(トルク)が急激に増大すると又は角度変化がある一定範囲内に収まると、ステップST10にて、制御部44は、そのときの当該関節部iに関連する角度計測ユニット45からの角度情報に基づいて、原点位置(第二の機械的駆動限界位置)を検出する。これにより、制御部44は、ステップST11にて、双方向の機械的駆動限界位置を検出して記憶することにより、当該関節部iの駆動範囲を取得することができる。
【0055】
その後、制御部44は、ステップST12にて、i=i+1を演算し、さらにステップST13にて、i<n(全関節部の数)であれば、ステップST2に戻って上記動作を繰り返す。そして、ステップST13にて、i=nとなったら、すべての関節部の原点出しが完了したので、制御部44は処理を終了する。
【0056】
このようにして、各関節部の原点出しが終了した後、動作計画部41が、外部から入力された次の動作指令に基づいて、当該動作指令に対応する動作を計画し、ロボットの動作計画を生成する。そして、動作生成部42が、動作計画部41により生成された動作計画に基づいて、二脚歩行式人型ロボット10の動作に必要な各関節部の角度データを生成すると共に、補償部43により計算されたZMP補償量に基づいて角度データを修正して、制御部44に出力する。
【0057】
これにより制御部44は、動作生成部42からの修正された動作データに基づいて各関節駆動用モータの制御信号を生成し、各関節駆動用モータを駆動制御する。その際、制御部44は、前もって記憶している各関節部の機械的駆動限界位置の角度位置と、角度計測ユニット45からのそのときの角度位置とを比較して、常にそのときの角度位置が駆動限界内に収まるように制御信号を生成する。これにより、各関節部は、その駆動限界を越えて揺動されることがないので、駆動限界を越える駆動制御によって各関節駆動用モータが破壊することもない。
【0058】
このようにして、二脚歩行式人型ロボット10は、動作制御装置40の動作によって要求動作を実行することになる。その際、制御部44が、各関節部を駆動限界内に収まるように各関節駆動用モータを駆動制御するので、各関節部がその駆動限界を越えて揺動されることがない。従って、駆動限界を越える駆動制御によって、各関節駆動用モータが破壊することがない。また、従来のように、各関節部に対して、その駆動限界付近にリミットスイッチを設ける必要がないので、リミットスイッチに対する配線も不要となり、部品点数が少なくて済み、部品コストが低減されると共に、各関節部の揺動が配線により制限されたり、各関節部の揺動により配線が損傷,断線することもない。
【0059】
上述した実施形態においては、動作制御装置40は、ZMP規範の動作制御を行なうようになっているが、これに限らず、他の任意の方法によってロボットの動作制御を行なうようにしてもよいことは明らかである。また、上述した実施形態においては二脚歩行式人型ロボット10について説明したが、これに限らず、関節部を備えた少なくとも複数本の脚部を有する歩行式移動装置に対して本発明を適用し得ることは明らかである。
【0060】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、上記動作制御装置が、電源投入時に、各関節部に対応する駆動手段を駆動制御することによって、当該各関節部の揺動部分を一方向に揺動させて第一の機械的駆動限界位置まで移動させる。そして、動作制御装置が、この第一の機械的駆動限界位置の角度を、各関節部の駆動制御のために設けられた角度センサ、力センサ又は電流センサにより検出して、当該関節部の一方向に関する機械的駆動限界位置とする。その後、動作制御装置が、同様にして、当該各関節部の揺動部分を逆方向に揺動させて、第二の機械的駆動限界位置まで移動させる。そして、動作制御装置が、この第二の機械的駆動限界位置の角度を、各関節部の駆動制御のための角度センサ、力センサ又は電流センサにより検出して、当該関節部の逆方向に関する機械的駆動限界位置とする。これにより、動作制御装置は、各関節部についてそれぞれ双方向の機械的駆動限界位置を検出することにより当該関節部の原点出しを行なう。
【0061】
従って、電源投入時に行なう原点出しが、各関節部の双方向の機械的駆動限界位置までの揺動により、当該関節部の角度位置を検出する角度センサ等を利用して行なわれるので、従来のように、各関節部について双方向の限界位置を検出するためのリミットスイッチが不要になり、さらに各リミットスイッチへの配線が不要となる。したがって、部品点数が少なくて済むと共に、組立作業が容易になり、また各関節部の駆動が余分な配線によって妨げられたり、各関節部の駆動によってセンサの配線が損傷,断線して限界を超えるようなことがない。さらに、小型のロボットにおいても、リミットスイッチが不要であることから、容易に各関節部の機械的駆動限界位置を検出して、原点出しを行なうことができる。
このようにして、本発明によれば、簡単な構成により各関節部の機械的駆動限界位置を検出して、原点出しを行なうようにした歩行式移動装置、特に二脚歩行式人型ロボットと、その動作制御装置及び動作制御方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による二脚歩行式人型ロボットの一実施形態の外観を示し、(A)は概略正面図、(B)は概略側面図である。
【図2】図1の二脚歩行式人型ロボットの機械的構成を示す概略図である。
【図3】図1の二脚歩行式人型ロボットの前屈部及び脚部の各関節部の前方への揺動限界を示す概略図である。
【図4】図1の二脚歩行式人型ロボットの前屈部及び脚部の各関節部の後方への揺動限界を示す概略図である。
【図5】図1の二脚歩行式人型ロボットの前屈部の各関節部の、(A)左方向への旋回限界及び(B)右方向への旋回限界をそれぞれ示す概略図である。
【図6】図1の二脚歩行式人型ロボットの電気的構成を示すブロック図である。
【図7】図1の二脚歩行式人型ロボットの各関節部のストップ機構の第一の構成例を示す概略図である。
【図8】図1の二脚歩行式人型ロボットの各関節部のストップ機構の第二の構成例を示す概略図である。
【図9】図1に示す二脚歩行式人型ロボットの原点出しの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 二脚歩行式人型ロボット
11 胴体部
11a 上部
11b 下部
11c 前屈部
11d,11e 関節部(関節駆動用モータ)
12L,12R 脚部
13L,13R 腕部
14 頭部
15L,15R 大腿部
16L,16R 下腿部
17L,17R 足部
18L,18R乃至24L,24R 関節部(関節駆動用モータ)
21L,21R 膝部
25L,25R 上腕部
26L,26R 下腕部
27L,27R 手部
28L,28R乃至33L,33R 関節部(関節駆動用モータ)
31L,31R 肘部
35,36 関節部(関節駆動用モータ)
40 動作制御装置
41 動作計画部
42 動作生成部
43 補償部
44 制御部
45 角度計測ユニット
46 動作監視部
50,60 関節部
51,61 固定部分
52,62 揺動部分
51a,61a 突起
61a,61b,62a,62b 当接部

Claims (14)

  1. 本体と、本体に対してそれぞれ関節部を介して揺動可能に取り付けられた複数本の脚部と、各脚部を関節部の周りに揺動させる駆動手段と、各駆動手段をそれぞれ駆動制御する動作制御装置と、を有している歩行式移動装置において、
    上記動作制御装置が、電源投入時に、各関節部について、双方の揺動方向に機械的駆動限界位置まで揺動させて、その限界位置を角度センサ、力センサ又は電流センサにより検出して、当該関節部の原点出しを行なうことを特徴とする、歩行式移動装置。
  2. 胴体部と、胴体部の下部両側にて揺動可能な中間に膝部,下端に足部を備えた二本の脚部と、胴体部の上部両側にて揺動可能な中間に肘部,下端に手部を備えた腕部と、胴体部の上端に取り付けられた頭部と、を備えており、
    上記脚部の足部,下腿部,大腿部と上記腕部の手部,下腕部及び上腕部そして胴体部及び頭部の揺動可能な各関節部をそれぞれ揺動させる駆動手段と、各駆動手段をそれぞれ駆動制御する動作制御装置と、を有している二脚歩行式人型ロボットにおいて、
    上記動作制御装置が、電源投入時に、各関節部について、双方の揺動方向に機械的駆動限界位置まで駆動して、その限界位置を当該関節部に設けられた角度センサ、力センサ又は電流センサにより検出して、当該関節部の原点出しを行なうことを特徴とする、二脚歩行式人型ロボット。
  3. 前記動作制御装置が、各関節部について、駆動手段をトルク制御モードにより駆動制御して、最小トルクで駆動させることにより、機械的駆動限界位置に当接してトルクが増大したとき又は角度変化がある一定範囲内に収まったとき、機械的駆動限界位置を検出することを特徴とする、請求項2に記載の二脚歩行式人型ロボット。
  4. 各関節部が、それぞれ揺動部分を機械的駆動限界位置で抑止するためのストッパ機構を備えていることを特徴とする、請求項2に記載の二脚歩行式人型ロボット。
  5. 前記ストッパ機構が、ロボットの各部のフレームに設けられていることを特徴とする、請求項4に記載の二脚歩行式人型ロボット。
  6. 前記ストッパ機構が、関節部の外形により構成されていることを特徴とする、請求項5に記載の二脚歩行式人型ロボット。
  7. 前記動作制御装置が、当該関節部の原点出しがロボットの各部と干渉しないように、他の関節部を駆動制御して、ロボットの各部を退避させておくことを特徴とする、請求項2から6の何れかに記載の二脚歩行式人型ロボット。
  8. 胴体部と、胴体部の下部両側にて揺動可能な中間に膝部,下端に足部を備えた二本の脚部と、胴体部の上部両側にて揺動可能な中間に肘部,下端に手部を備えた腕部と、胴体部の上端に取り付けられた頭部と、を備えており、上記脚部の足部,下腿部,大腿部と上記腕部の手部,下腕部及び上腕部そして胴体部及び頭部の揺動可能な各関節部をそれぞれ揺動させる駆動手段と、を含む二脚歩行式人型ロボットに関して、各駆動手段をそれぞれ駆動制御する二脚歩行式人型ロボットの動作制御装置において、
    上記動作制御装置が、電源投入時に、各関節部について、双方の揺動方向に機械的駆動限界位置まで駆動して、その限界位置を当該関節部に設けられた角度センサ、力センサ又は電流センサにより検出して、当該関節部の原点出しを行なうことを特徴とする、二脚歩行式人型ロボットの動作制御装置。
  9. 前記動作制御装置が、各関節部について、駆動手段をトルク制御モードにより駆動制御して、最小トルクで駆動させることにより、機械的駆動限界位置に当接してトルクが増大したとき又は角度変化がある一定範囲内に収まったとき、機械的駆動限界位置を検出することを特徴とする、請求項7に記載の二脚歩行式人型ロボットの動作制御装置。
  10. 各関節部が、それぞれ揺動部分を機械的駆動限界位置で抑止するためのストッパ機構を備えていることを特徴とする、請求項8に記載の二脚歩行式人型ロボットの動作制御装置。
  11. 前記ストッパ機構が、ロボットの各部のフレームに設けられていることを特徴とする、請求項10に記載の二脚歩行式人型ロボットの動作制御装置。
  12. 前記ストッパ機構が、関節部の外形により構成されていることを特徴とする請求項11に記載の二脚歩行式人型ロボットの動作制御装置。
  13. 前記動作制御装置が、当該関節部の原点出しがロボットの各部と干渉しないように、他の関節部を駆動制御してロボットの各部を退避させておくことを特徴とする、請求項8から12の何れかに記載の二脚歩行式人型ロボットの動作制御装置。
  14. 胴体部と、胴体部の下部両側にて揺動可能な中間に膝部,下端に足部を備えた二本の脚部と、胴体部の上部両側にて揺動可能な中間に肘部,下端に手部を備えた腕部と、胴体部の上端に取り付けられた頭部と、を備えており、上記脚部の足部,下腿部,大腿部と上記腕部の手部,下腕部及び上腕部そして胴体部及び頭部の揺動可能な各関節部をそれぞれ揺動させる駆動手段と、を含む二脚歩行式人型ロボットに関して、各駆動手段をそれぞれ駆動制御する二脚歩行式人型ロボットの動作制御方法において、
    上記動作制御方法が、電源投入時に、各関節部について、双方の揺動方向に機械的駆動限界位置まで駆動して、その限界位置を当該関節部に設けられた角度センサ、力センサ又は電流センサにより検出して、当該関節部の原点出しを行なうことを特徴とする、二脚歩行式人型ロボットの動作制御方法。
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