JP2004185285A - 画像処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】線数の低い背景画像の上に線数の高いオブジェクトが位置する画像データを印字する際に、線数の高いオブジェクトの属性信号を画像データよりも広い範囲に適用することを特徴とする画像処理システム。
【解決手段】画像処理装置、画像形成装置で構成される画像処理システムにおいて、前記画像処理装置は、外部装置からプリントデータを受信する受信手段、受信手段で受信したプリントデータを展開する展開手段、展開手段で展開した画像データの属性信号を生成する属性信号生成手段、展開された画像データと属性信号を保持する記憶手段、記憶手段に保持されている画像データと属性信号を前記画像形成装置へ送信する送信手段、とを備え、前記属性信号生成手段で画像データの属性信号を生成する際に、オブジェクトが重なっている場合は、上に位置するオブジェクトの属性信号を画像データよりも広い範囲で生成することを特徴とする画像処理システム。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワーク上に接続されるホストコンピュータから受け取ったプリントジョブを処理し、記録媒体に出力する画像出力装置に関し、特に画像データの種類に応じて画像出力モードが切り替え可能なプリントシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在では、ホストコンピュータ上で作成したプリントデータを画像処理装置を介してカラー複写機からプリントするカラー画像プリンティングシステムが発展してきている。
【0003】
このようなカラー画像プリンティングシステムにおいては、従来、例えば特開平11−127353号公報や特開2000−259819号公報に提案されたように、像域分離手段を用いて、画像の画素毎の特徴を抽出し、プリント出力するときの出力画像の品位を向上させるための画像処理に用いるという手段がある。
【0004】
図3は、特開平11−127353号公報等で用いられている画像処理装置の基本形であって、外部機器(1101)からの入力画像に対し、像域分離部(1107)にて画素毎にその周辺画素からの情報に基づき、エッジ検出(1108)・太さ判定(1109)などの特徴抽出を行い、抽出された特徴をもって文字・グラフィック領域であるか写真領域であるかの判定を行い、文字・グラフィック領域にのみスムージング回路(1104)にてスムージング処理を行うことによってエッジを滑らかにし、プリンタ部(1106)にて良好な画像を得ることができるようになっている。
【0005】
各オブジェクトが文字・グラフィック・写真のどれなのかによって、前記スムージング回路に属性信号を送ることによって処理を切り替えることが可能であるが、像域分離部では完全に像域を分離することはできず、時には誤判定による出力画像の画質の低下が発生する場合もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
画像処理装置が処理するプリントデータ(ここではPDLデータとして説明する)には各オブジェクトが文字・グラフィック・写真のどれなのかを示すための記述がなされており、各オブジェクトに対して属性信号を作成し、前記スムージング回路に送ることが可能である。
【0007】
しかし、異なる属性信号を持つ画像データが重なりなっている場合、特に線数の低いオブジェクトの上に線数の高いオブジェクトが存在する場合は、線数の切り替えの境界部分で所望の画質が得られない場合がある。
【0008】
本発明では、オブジェクトが重なりあっている場合に、上に位置するオブジェクトの属性信号を画像データよりも広くすることによって、切り替え部分の画質の低下を防止することを特徴とする画像処理システム及びその方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(1)画像処理装置、画像形成装置で構成される画像処理システムにおいて、前記画像処理装置は、外部装置からプリントデータを受信する受信手段、前記受信手段で受信したプリントデータを展開する展開手段、前記展開手段で展開した画像データの属性信号を生成する属性信号生成手段、前記展開手段で展開された画像データと前記属性信号生成手段で生成された属性信号を保持する記憶手段、前記記憶手段に保持されている画像データと属性信号を前記画像形成装置へ送信する送信手段、とを備え、前記属性信号生成手段で画像データの属性信号を生成する際に、オブジェクトが重なっている場合は、上に位置するオブジェクトの属性信号を画像データよりも広い範囲で生成することを特徴とする画像処理システム。
【0010】
(2)請求項1における前記画像処理装置において、下地に画像データがない、もしくは透明のオブジェクトの場合のみオブジェクトの属性信号を画像データよりも広い範囲で生成することを特徴とする画像処理システム。
【0011】
(3)請求項1における前記画像処理装置において、下地に画像データがない、もしくは透明のオブジェクトの場合は、オブジェクトが重なっている場合と比較してより広い範囲で属性信号を生成することを特徴とする画像処理システム。
【0012】
(4)請求項1における前記画像処理装置において、上に位置するオブジェクトの属性信号を画像データよりも広い範囲で生成する際に、広げる幅を任意に設定可能なことを特徴とする画像処理装置。
【0013】
(5)請求項1における前記画像処理装置において、さらに前記画像処理装置は、記録媒体の色をシミュレートして背景画像としてデータを作成する記録媒体色生成手段を備え、前記属性信号生成手段で属性信号を生成する際に、前記記録媒体生成手段で生成された画像データは常に固定の属性信号を生成することを特徴とする画像処理システム。
【0014】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の好適な実施の形態に係る画像処理装置及び画像出力装置の電気的な構成を概略的に示すブロック図である。この画像処理システムはホストコンピュータ10と、コントローラ20と、画像出力装置30とを有し、各々がケーブル1、ケーブル2を介して接続されている。
【0015】
ホストコンピュータ10は、プリントデータ(ここではPDLデータとして説明する)の供給源として機能する。コントローラ20は、ホストコンピュータ10からケーブル1、外部インターフェース25を介して供給されたプリントデータを、HDDコントローラ23を介して内蔵HD24に一旦保持する。内蔵HDに保持されたプリントデータは、CPUバス3を介してPDLバッファ26−2に一時的に保持される。コントローラ20はPDLバッファ26−2に保持されているPDLデータをフレームメモリ26−1に展開して画像データを生成する。
【0016】
フレームメモリ26−1に展開された画像データはケーブル2を介して画像出力装置30に転送され、記録媒体にプリントされる。ここで、ケーブル1、2は、パラレルケーブル、SCSIケーブル、シリアルケーブル、ネットワークケーブル等の汎用ケーブルでも、専用のケーブルでも構わない。
【0017】
画像出力装置30はホストコンピュータ10で生成したプリントデータを出力するプリンタとして機能する他、原稿を複写する複写機やスキャナとして機能する。
【0018】
また、コントローラ20は、ケーブル3を介して画像出力装置30のステータス情報等を取得し、ホストコンピュータ10に送信することができる他、このステータス情報に基づいて画像出力装置30を制御することができる。
【0019】
CPU21は、ROM22に格納された制御プログラムに基づいて動作し、画像処理装置20の機能を制御する。内蔵ハードディスク(HD)24は、プリント済みのPDLデータやPDLデータを展開して生成した画像データを一時的に保持する領域やフォントデータを格納する領域等を有し、HDDコントローラ23を介してCPUバス3に接続されている。RAM26は、ホストコンピュータ10より受信したPDLデータを一時的に保持するバッファであるPDLバッファ26−2と、PDLデータを展開し、その展開した画像データを一時的に保持するためフレームメモリ26−1とを含む。
【0020】
ところで、ROM22は例えばプログラマブルメモリ(例えば、EEPROM)により構成してホストコンピュータ10等から制御プログラムをインストール可能にすることも有効であるし、例えばフロッピー(R)ディスク、CD−ROM等のメモリ媒体及びそのコントローラ(ドライバ)等により構成することも有効である。なお、CPU21により読み取り可能な様態で制御プログラムを格納した状態のメモリ媒体自体(例えば、ROM22)が法上の発明を構成する。
【0021】
なお、コントローラ20は、ホストコンピュータ10から供給されるPDLデータに応じて、フルカラーまたはグレイスケール用の画像データを生成する。
【0022】
画像出力装置30に対する画像データの送信はケーブル2を介して行われる。画像出力装置30は、コントローラ20から供給された画像データに基づいて画像処理部310でCMYKデータ(グレイスケールの場合にはKデータ)を生成し、これを画像形成部320に供給して記録媒体上に画像を出力する。また、画像読み取り部300で読み取られた画像データを画像形成部320に供給して記録媒体上に画像を出力する。
【0023】
画像形成部320は、例えば400dpiの解像度のカラーまたはグレイスケール画像を出力する機能を有する。制御部340は、コントローラ20または操作部330からの命令に基づいて画像出力装置30の動作を制御する。
【0024】
図2は、画像出力装置30の具体的な構成例を示す図である。この構成例は、フルカラーの画像を出力可能な電子写真方式の画像形成装置であって、複写機としての機能とプリンタとしての機能とを有する。
【0025】
DF(Document Feeder)40は、原稿給紙装置であり、所定位置に積載された複数の原稿を1枚ずつ原稿読み取り位置に順次搬送する。DF40または手動により原稿読み取り位置に置かれた原稿は、例えば光学系やカラーCCD等を含む画像読み取り部300により読み取られて、これにより原稿画像に対応したRGBデータが生成され、画像処理部320へ送られる。
【0026】
画像処理部310は、コントローラから送られてきた画像データと画像読み取り部300から送られてきた画像データのいずれかを制御部340による制御に基づいて選択して画像形成部320及びコントローラ20へ送信する。すなわち、制御部350は、この画像出力装置30をプリンタとして使用する場合には、コントローラ20から供給される画像データを選択し、複写機として使用する場合には、画像読み取り部300から供給される画像データを選択する。
【0027】
画像処理部310は、入力されたRGBデータをYMCKデータに変換して、C,M,Y,Kの画像データを画像形成部320のレーザ駆動部31に供給する。
【0028】
レーザ駆動部31は、供給されるC,M,Y,Kの画像データをレーザ光に変換して、このレーザ光を感光ドラム32上で走査させて潜像を形成する。画像を出力するための記録紙は、上段カセット36または下段カセット37から選択して給紙され、搬送経路3を経由して感光ドラム32のところまで搬送される。
【0029】
感光ドラム32上の潜像は、不図示の現像器により現像され、これにより可視像(トナー像)が形成され、記録紙に転写される。この潜像の形成、現像、転写の動作は、C,M,Y,Kの各色について実行され、記録紙上にカラー画像が合成される。
【0030】
トナー像が転写された記録紙は、定着器33に搬送され、ここでトナー像が定着される。その後、記録紙は、片面に画像を形成するモードにおいては、排紙トレイ50に排出される。一方、両面に画像を形成するモードにおいては、記録紙の片面に対するトナー像の転写が終了したら搬送経路4を経由して反転ユニット34で反転され、搬送経路5および両面トレイ35を経由し、再び搬送経路3に搬送される。そして、裏面に対してトナー像を転写した後に、定着器33によりトナー像を定着し、排紙トレイ50に排出される。
【0031】
図3は、特開平11−127353号公報等で用いられている画像形成の基本形である。
【0032】
外部機器(3−01)からの入力画像が、濃度輝度変換部(3−02)に送られ、濃度輝度変換部(3−02)では、ルックアップテーブルROMにより、RGBのいわゆる加法昆色の3原色信号に変換される。これらのRGB信号は、輝度濃度変換部(3−03)において、いわゆる減法昆色の原理に基づくY,M,C,Kの信号に変換され、スムージング回路(3−04)に入力される。
【0033】
像域分離部(3−07)では画素毎にその周辺画素からの情報に基づき、エッジ検出(3−08)・太さ判定(3−09)などの特徴抽出を行い、抽出された特徴をもって文字・グラフィック領域であるか写真領域であるかの判定を行い、文字・グラフィック領域にのみスムージング回路(3−04)にてスムージング処理を行うことによってエッジを滑らかにし、プリンタ部(3−06)にて良好な画像を得ることができるようになっている。
【0034】
スムージング回路(3−04)では、像域分離部(3−07)の像域分離の結果(SEN信号)に応じて、画素毎に400線/800線の切り替えを行い、入力画像に対し倍の解像度を有するデータを生成する。
【0035】
そしてγ変換(3−05)において、それぞれの解像度の濃度データをプリンタの階調再現に応じてデータ変換を実施する。このように処理されたYMCKの画像信号と、400/800線の切り替え信号であるSEN信号は、レーザードライバに送られ、プリンタ部(3−06)でPWMによる濃度記録が行われる。
【0036】
図4は、図3における像域分離部によるSEN信号を使用せずに、画像処理装置側の属性信号を使用して400線/800線の切り替えを行う場合のブロック図である。
【0037】
画像処理装置(401)からはYMCK各色の画像データとYMCK各色に応じた属性信号(SEN信号)が送られ、スムージング回路(402)に入力される。スムージング回路(402)では、属性信号に応じて、画素毎に400線/800線の切り替えを行う。そしてγ変換(403)において、それぞれの解像度の濃度データをプリンタの階調再現に応じてデータ変換を実施する。このように処理されたYMCKの画像信号と、400/800線の切り替え信号であるSEN信号は、レーザードライバに送られ、プリンタ部(404)でPWMによる濃度記録が行われる。
【0038】
図5−1は、本実施例の各画素ごとに対応付けられた属性マップの一例を示す図である。図5−1では、ビットマップすなわち写真画素である背景画像の中に、文字画素であるCが入った画像をあらわしている。像域分離部によって生成される属性マップが、文字画素を1、写真画素を0で表すものとすると、図5−2に図示してあるように、各色に応じた0、1の二次元配置である属性マップが生成される。もちろん、写真画素を1、文字画素を0と表しても良く、この場合は図5で0と1の位置が逆転した属性マップとなる。
【0039】
属性マップは、各画素毎に対応がつけられるように格納されれば、どのように構成されてもよい。例えば、図5−2のような属性マップのプレーンとして、画像データと属性マップを別々に記憶するように構成しても良い。この場合、図6のように、CMYKの各プレーンに属性マップのプレーンを付加した5面を1ページの画像として保持する(Planner)。
【0040】
また、図7のようにCMYKデータが1画素内に構成される場合、各画素のCMYKデータの情報に付加する形で埋め込んでもよい(Chunky)。また、データの量を増やさないように構成するために、CMYK各プレーンのうちいずれか1つのプレーンもしくは複数のプレーンの画素毎の下位bitに属性マップを埋め込むように構成してもよいなど、必要に合わせてフォーマットを決めることができる。
【0041】
図8は1画素あたりのデータと属性信号を示している。
【0042】
図8−1は、CMYK各色毎に属性データを保持する場合の例で、CMYK各色の画像データ8ビットに各々1ビットの属性信号が不可されている。
【0043】
図8−2はCMYK各色の画像データをもとに、各色の属性データの和(OR)を取り、1画素のデータに対して1ビットの属性信号が不可されている。
【0044】
図8−1の場合は、各色9ビットのデータがCMYK4色で1画素あたり36ビットのデータになるのに対して、図8−2のような構成では、1画素あたり33ビットのデータになるため、データ量を少なくすることが可能となり、実装メモリも少なくてすむというメリットがある。
【0045】
また、図8−3に示してあるように、CMYK4色のうちのいずれか1色のデータを7ビットにし、そこに1ビットのデータを付加することによって、属性信号を付加することによるデータ量の増加を防ぐことも可能である。この例では、Blackのデータを7ビットにしているが、どの色のデータを7ビットにするかは、ユーザーが任意に指定可能であっても、自動判別によって設定されても構わない。
【0046】
さらには、本実施例では、8ビットのデータを7ビットのデータにしているが、画像データを圧縮することによって容量を小さくしても構わない。
【0047】
また、圧縮する際には、画像データのみを圧縮して、解凍後のデータに属性データを付加しても構わないし、属性データを含んだ形式で圧縮しても構わない。
【0048】
以下、属性信号の具体例を、図9〜図11を用いて説明する。図9は、アプリケーション上で作成したプリントデータを示す図である。
【0049】
図9において、91は“ABC”および“いろは”と書かれた文字で、92は写真であるオブジェクトである。図のとおり、92の写真の内部には“H”と書かれた文字が埋め込まれた原稿となっている。
【0050】
図10は、生成された属性マップの一例である。黒く描かれているところが属性マップで1となっている部分で、この場合1のところを文字画素として生成された結果が図10の属性マップとなる訳である。ここで背景の画素は写真画素領域と共に0として判定されていることに注意されたい。
【0051】
図11は、図9から生成された属性マップの別の一例である。図10と同様に、黒くなっているところが属性マップで1となっている部分で、この場合は1のところを写真画素として判定した結果である。図11では背景すなわち原稿上の下地にあたる部分は、文字画素と共に0となっており、写真画像が描かれた部分のみが抽出されている。このように、像域分離のし方によって、文字画素のみを抽出したり、逆に写真画素のみを抽出したりすることが可能である。
【0052】
図12は、PWM(Pulse Width Modulation)の幅による画素の再現性の違いを示した図である。上段の波形は400線の場合のPWM信号による画素の再現性を表しており、下段は266線の場合のPWM信号による画素の再現性を表している。図示してあるように、400線で印字される画素に対して、266線の場合は、図中の(A)の部分が印字されないという現象が発生してしまう。この現象により、細線等の一部が印字されずに途切れてしまったり、文字のエッジの部分がジャギー(階段状)になってしまうといった現象が発生する場合がある。
【0053】
図13は、図5−2のビットマップ画像の上に文字データが位置する場合の属性信号マップに対して、周囲の1画素まで範囲を広げた場合の属性信号マップを示した図である。図示されているように、周囲の画素まで広げて属性信号を保持することによって、文字のエッジの部分(400線)が背景のビットマップ画像(200線)の影響によってジャギー(階段状)になるのを防止することが可能となる。
【0054】
図14は任意のプリントジョブの処理の流れを示したフローチャートである。ホストコンピュータ上の任意のアプリケーションで作成した画像データをプリントする(S141)。プリントジョブを受け取った画像処理装置は、プリントデータを展開する(S142)。次に、任意のオブジェクトに対して、背景画像データがあるかどうかを判断し(S143)、背景画像データが存在する場合には、画像データよりも1画素広い範囲の属性データを生成する(S144)。一方、背景画像データが存在しないオブジェクトに対しては、画像データよりも3画素広い範囲の属性データを生成する(S145)。画像データ及び属性データの準備ができたら、それらを画像形成装置へ送信し(S146)、画像形成装置で記録媒体に印字される(S147)。
【0055】
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態では、背景画像として、任意の記録媒体の色(下地)をシミュレートする機能を備えた画像処理システムから出力する場合に、オブジェクトの種類によって属性信号を割り当てるだけではなく、決まったオブジェクトには固定の属性信号を割り当てる場合について説明する。
【0056】
図15−1は、1ページ上に文字部、グラフィック部、写真部のそれぞれのオブジェクトが配置されている画像データの例である。属性信号はオブジェクトの種類枚に定義することが可能であり、例えばモード1の場合は、文字部=400線、グラフィック部=200線、写真部=200線に設定し、モード2の場合は、文字部=400線、グラフィック部=400線、写真部=200線といったように設定することが可能である。一般的には、塗りつぶしやグラデーションは200線、細線等は400線の方がきれいに出力される。
【0057】
図15−2は、図15−1の画像データに対して、記録媒体色シミュレーションを適用した場合の図である。記録媒体は様々な種類があり、それぞれの種類によって下地の色が異なる。そのため、使用する記録媒体の下地の色によっては出力結果が、コンピュータ上で作成した色味とは異なる場合がある。このような問題を回避するために、下地(背景)に最終的に使用する記録媒体と同じ色の画像データを載せることによって、手元にはないが、最終的に出力する記録媒体を使用して出力した場合と同じ色味で出力することが可能である。
【0058】
一般的に、記録媒体色のシミュレートをする下地は、ビットマップ画像として生成すると画像データサイズが大きくなってしまうため、グラフィックオブジェクトで生成される。この場合、前述のように、オブジェクトの種類毎に属性信号を定義することが可能であるが、例えば、グラフィックオブジェクトの属性信号を200線と定義して出力した場合、図15−2にあるグラフィック部の斜線が点線状になってしまうといった不具合が生じる。一方で、グラフィック部を400線と定義して出力した場合は、記録媒体色のシミュレートである下地の部分が400線で印字され、用紙全体に均一ではなくムラ状になる場合がある。このように、同じグラフィックオブジェクトでも、種類によっては400線/200線のどちらが最適化という条件は異なるため、特定のオブジェクトにはプリントジョブに設定されているモードとは関係なく、固定の属性信号を設定することによってオブジェクト毎に最適な線数で印字され、所望の出力結果を得ることが可能となる。
【0059】
【発明の効果】
本発明によれば、背景に線数の低いオブジェクトがあるかないかによって、画像データよりも広い範囲に画像データの属性データを持つことによって、線数の違いによる線数の高い画素の再現性の低下を防止することが可能となる。
【0060】
また、属性データをオブジェクト毎に設定するのとは別に、特定のオブジェクトには固定の属性データを適用することによって、同種のオブジェクトでも異なる属性(線数)で印字することにより、最適な出力画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像処理装置及び画像出力装置の構成を示すブロック図である。
【図2】画像出力装置の具体的な構成例を示す図である。
【図3】特開平11−127353号公報等で用いられている画像処理のブロック図である。
【図4】本実施例1の画像処理のブロック図である。
【図5】属性マップの例を示した図である。
【図6】画像データを保持する際のフォーマットの例を示した図である。
【図7】各画素に1ビットの属性を付加した場合のデータの配列を示した図である。
【図8】各画素の画像データと属性データの配列を示した図である。
【図9】プリント画像データの例を示した図である。
【図10】図9のプリント画像の属性マップの例を示した図である。
【図11】ビットマップ領域のみ属性データを付加した場合の属性マップの例を示した図である。
【図12】PWMの幅による画素の再現性を示した図である。
【図13】図5−1の画像データの属性データを広い範囲に適用した場合の属性マップの例を示した図である。
【図14】任意の画像データを出力する際の処理の流れを示したフローチャートである。
【図15】記録媒体色をシミュレートした場合のサンプル画像を示した図である。

Claims (5)

  1. 画像処理装置、画像形成装置で構成される画像処理システムにおいて、前記画像処理装置は、
    外部装置からプリントデータを受信する受信手段、
    前記受信手段で受信したプリントデータを展開する展開手段、
    前記展開手段で展開した画像データの属性信号を生成する属性信号生成手段、
    前記展開手段で展開された画像データと前記属性信号生成手段で生成された属性信号を保持する記憶手段、
    前記記憶手段に保持されている画像データと属性信号を前記画像形成装置へ送信する送信手段、
    とを備え、前記属性信号生成手段で画像データの属性信号を生成する際に、オブジェクトが重なっている場合は、上に位置するオブジェクトの属性信号を画像データよりも広い範囲で生成することを特徴とする画像処理システム。
  2. 請求項1における前記画像処理装置において、下地に画像データがない、もしくは透明のオブジェクトの場合のみオブジェクトの属性信号を画像データよりも広い範囲で生成することを特徴とする画像処理システム。
  3. 請求項1における前記画像処理装置において、下地に画像データがない、もしくは透明のオブジェクトの場合は、オブジェクトが重なっている場合と比較してより広い範囲で属性信号を生成することを特徴とする画像処理システム。
  4. 請求項1における前記画像処理装置において、上に位置するオブジェクトの属性信号を画像データよりも広い範囲で生成する際に、広げる幅を任意に設定可能なことを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項1における前記画像処理装置において、さらに前記画像処理装置は、記録媒体の色をシミュレートして背景画像としてデータを作成する記録媒体色生成手段を備え、前記属性信号生成手段で属性信号を生成する際に、前記記録媒体生成手段で生成された画像データは常に固定の属性信号を生成することを特徴とする画像処理システム。
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