JP2004184820A - 画像形成装置およびプロセスカートリッジ - Google Patents

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隆 遠藤
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Abstract

【課題】転写材搬送体または中間転写体上のトナー粒子を、複数の作像手段に備えられる廃トナー格納部に回収する場合において、廃トナー量があふれることを防止した画像形成装置およびプロセスカートリッジを提供する。
【解決手段】電極アンテナ14c、14dを設け、各廃トナー格納部14b内部に存在する廃トナー量を測定する。また、電極アンテナ13e、13fを設け、未使用トナー格納部としての各現像装置13内部に存在する未使用トナー量を測定する。廃トナー量、または廃トナー量と未使用トナー量の測定値に基づき、画像形成装置本体に設けられたコントローラ内に存在する廃トナー量制御部7が、複数の廃トナー格納部14bへの回収比率を決定し制御する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置及びプロセスカートリッジに関するものであり、詳しくは、複数の作像手段を有するカラー画像形成装置において、像担持体上のトナー粒子をクリーニング手段により回収し、回収したトナー粒子を廃トナー格納部へ格納する際の制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の乾式電子写真方式の画像形成装置が知られているが、最近のオフィス文書のカラー化により、これら画像形成装置もカラー画像を形成するものが増加している。なお、本明細書において、「カラー画像」とは2以上の色を重ねて形成された画像を意味し、例えばブラックと赤からなる2色で画像を形成するものや、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色を用いてフルカラー画像を形成するものを指す。
電子写真方式のカラー画像形成装置では、感光体等の像担持体上に各色のトナー画像を形成した後に、これを直接転写方式又は中間転写方式によって記録用紙やOHP等の転写材に重ねて転写させてカラー画像を形成する方式が多く用いられている。「直接転写方式」とは、像担持体上のトナー像を転写材搬送体上に担持させられた転写材にダイレクトに転写させる転写方式であり、各色のトナー像は転写材上で重ね合わされる。一方「中間転写方式」とは、像担持体上のトナー像を一度中間転写体に転写させ、中間転写体上のトナー像をさらに転写材に転写させる転写方式であり、各色のトナー像は中間転写体上で重ね合わされる。
【0003】
直接転写方式、中間転写方式のいずれにおいても、長時間良好な画像を形成するためには転写材搬送体又は中間転写体をクリーニングする必要がある。その理由は以下のとおりである。
直接転写方式においては、トナー像はダイレクトに転写材に転写させられるため、出力画像の形成中に転写材搬送体上にトナー像を形成させるプロセスは存在せず、一見転写材搬送体のクリーニングは不要に思える。しかし画像形成動作の直前又は直後において、転写材搬送体に転写材が搬送されていない状態で像担持体から転写材搬送体へのトナー粒子の付着が発生する事がありえる。また、転写材搬送体上にトナーパッチを形成して色あわせや濃度補正を行なう画像形成装置においては、直接転写方式といえども転写材搬送体上にトナー像が積極的に形成される。これら転写材搬送体上のトナー粒子をクリーニングしないでおくと、転写材搬送体上に残留したトナー粒子が転写材の裏面に付着して紙面を汚すこととなる。特に1つの転写材の両面に画像を形成する機能を有する画像形成装置においては、転写材の第2面への画像形成中に転写材搬送体上に残留したトナー粒子が転写材の第1面に付着する事により、第1面に形成した画像が汚れる事となる。
中間転写方式においては、トナー像は中間転写体上に形成された後に、転写材に2次転写させられる。ここで2次転写率が100%であれば、中間転写体上に存在する全てのトナー粒子が転写材に移行させられるため、中間転写体のクリーニングは不要となる。しかし実際には100%の転写率を達成する事は容易ではなく、中間転写体上には若干のトナー粒子が残留する。したがってこれをクリーニングせずに放置しておくと、直接転写方式と場合と同じように、転写材の裏面や両面画像形成時の第1面を汚染する事となる。
【0004】
そこで、直接転写方式、中間転写方式のいずれにおいても転写材搬送体又は中間転写体上のトナー粒子をクリーニングするプロセスが必要となるが、転写材搬送体又は中間転写体にクリーニング装置を設けてトナー粒子を回収すると、回収した廃トナーをいかに処理するかが問題となる。回収した廃トナーを廃トナーボックスに蓄積しつづけると廃トナーボックスからトナーがあふれる恐れがある。
かかる不具合を防止するために、トナーを再利用する事や廃トナーボックスを大きく設計する事も考えられるが、転写材搬送体又は中間転写体から回収されたトナーは混色しているためにトナーリサイクルが困難であり、また廃トナーボックスを大きくする事は装置の大型化につながり省スペースの観点から好ましくない。
一方、廃トナーボックスが満杯になった事を検知してこれを交換する事も考えられるが、そもそも交換部品が増加する事はメンテナンスの複雑化を招き好ましくない。
【0005】
交換によるメンテナンスを前提とする画像形成装置としては、現像手段、帯電手段、クリーニング手段などの手段の少なくとも1つを像担持体と一体に構成して交換対象とする「プロセスカートリッジ方式」が良く知られている。プロセスカートリッジの代表としては、像担持体、現像手段、帯電手段、クリーニング手段(帯電手段や現像手段がクリーニング機能を兼ねていても良い)、および所定量のトナー粒子をすべて一体に構成した「オール・イン・ワン・カートリッジ」が知られているが、この他に、像担持体を含むドラムユニットと現像手段及びトナー粒子を含むユニットとの2つを個別に交換対象とする方式なども考えられる。どの作像要素を交換単位とするかは、各作像要素の寿命などに応じて適宜決定すればよい。
また、交換によるメンテナンスを前提とする画像形成装置としては、プロセスカートリッジ方式の他にも、トナー粒子のみを収納したトナーカートリッジを単独で交換対象とする方式も考えられる。以下、プロセスカートリッジやトナーカートリッジなどのカートリッジを交換する事でメンテナンスを行なうメンテナンス方式を「カートリッジ方式」と記す。
【0006】
カートリッジ方式においては、交換対象が多い機器をメンテナンスすることはユーザーやサービスマンにとって負担となる。したがって転写材搬送体や中間転写体から回収したトナー粒子を専用の廃トナーボックスに格納させ、これを個別に交換対象とする事は好ましくない。
そこで、転写材搬送体または中間転写体上のトナー粒子を一度像担持体上に回収させ、これを像担持体上のトナーを回収するためのクリーニング手段内に格納する事が考えられる。この方式を使用すれば、転写材搬送体または中間転写体専用の廃トナーボックスが不要となるので交換部品の増加を抑えることができ、カートリッジ方式の画像形成装置においてもユーザー等の負担増加を抑えることが可能となる。
【0007】
しかし、転写材搬送体あるいは中間転写体上のトナー粒子を像担持体用のクリーニング手段で回収する場合、かかるクリーニング手段を像担持体上のトナー粒子のみを回収する目的で使用する場合と異なり、回収される廃トナー量の予測が困難であるという問題が生じる。すなわち、像担持体用のクリーニング手段を像担持体上のトナー粒子のみを回収する目的で使用する場合には、像担持体から転写材あるいは中間転写体へトナー粒子が移行する転写率の標準的な値に基づいて廃トナー量を予測する事が可能であるが、それに加えて転写材搬送体あるいは中間転写体上のトナー粒子をも像担持体用のクリーニング手段で回収する場合には、転写材搬送体や中間転写体上のトナー粒子がどのような割合で各クリーニング手段に回収されるかを予測する事は困難である。また、前述のように転写材搬送体あるいは中間転写体上にトナーパターンを形成してこれを像担持体用廃トナーボックスで回収する場合には、使用のされ方によってトナーパターンを形成する回数は異なるために、廃トナー量を予測する事はさらに困難となる。例えば電源投入時に毎回トナーパターンを転写材搬送体又は中間転写体上に形成して色あわせ等を実行する画像形成装置では電源投入回数によって廃トナー量は異なるし、ジャムが発生した際にトナーパターンを転写材搬送体又は中間転写体上に形成して色あわせ等を実行する画像形成装置ではジャムの発生頻度によって廃トナー量は異なる。このように廃トナーの発生量は機器の制御方式やユーザーの使い方によって大きな差が生じえる。
【0008】
廃トナー量が多すぎる場合、像担持体上から回収したトナー粒子を格納する廃トナー格納部が満杯になって廃トナー粒子があふれるという不具合が生じえる。
これを防止するために各廃トナー格納部を充分大きくする事も考えられるが、交換部品である廃トナー格納部が大型化してユーザーが扱うのに不便となるだけでなく、環境保護の観点からも好ましくない。
特許文献1では、廃トナー量があふれるのを防止するために、現像手段内の現像スリーブとプロセスカートリッジ内のアンテナ電極とでコンデンサを形成し、現像スリーブに印加されるACバイアスによってアンテナ電極に発生する電流値を用いて当該コンデンサの静電容量を認識し、この静電容量からトナーの残量を把握する方式が提案されている。
また、特許文献2では、プロセスカートリッジの側面に互いに非接触な2つの導体パターンを有する平面アンテナを設け、2つの導体パターン間に交流バイアスを印加する事で得られる導体パターン間の静電容量の値をトナー残量に置き換える方式が提案されている。
【0009】
一方、交換対象低減の観点からは、画像形成に使用するための未使用トナー粒子を格納した未使用トナー格納部と、廃トナー格納部とを一体に構成し、画像形成装置本体に対して着脱可能とすることによって未使用トナー格納部と廃トナー格納部の交換を一度で済ませる方式が望ましい。しかしかかる方式においては、未使用トナー格納部内の未使用トナー粒子と、廃トナー格納部内の廃トナー量との間にミスマッチが生じると、未使用トナー粒子が残存しているにもかかわらず廃トナー粒子が満杯となって交換を余儀なくされたり、また逆に廃トナー格納部にはまだ充分な余裕があるのに未使用トナー粒子が消費されたために交換を余儀なくされたりという事態が生じる。前者の場合には未使用トナー粒子が消費される前にカートリッジを交換する事になるため、ユーザーに損失を生じさせるとともに環境負荷を増大させる。後者の場合には他の廃トナー格納部に格納される廃トナー量が増加する事によって当該他の廃トナー格納部の交換時期が早まり、結果として当該他の廃トナー格納部を含むカートリッジ内の未使用トナー粒子が消費されないこととなり、ユーザーに損失を生じさせるとともに環境負荷を増大させる。
【0010】
【特許文献1】
特開2001−222161の実施例1
【特許文献2】
特開2002−132029の[0041]〜[0043]、および、図4
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上記問題点に鑑み、本発明の第一の目的は、廃トナー量を検知しながら制御を行なう事により、転写材搬送体又は中間転写体上のトナー粒子を廃トナー格納部に回収する場合においても廃トナーがあふれる事を防止した画像形成装置及びプロセスカートリッジを提供することである。
また、本発明の第二の目的は、廃トナー量と未使用トナー量とのバランスをとることによって、適切でユーザー及び環境に配慮したメンテナンスを可能にする画像形成装置及びプロセスカートリッジを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明は、転写体と、転写体の移動方向に沿って配設された複数の作像手段とを備える画像形成装置であって、各作像手段は、少なくとも像担持体と、像担持体上の潜像をトナー像として現像する現像手段と、現像に供するトナー粒子を格納する未使用トナー格納部と、像担持体上のトナー粒子を回収するクリーニング手段と、クリーニング手段により回収されたトナー粒子を格納する廃トナー格納部とを備え、転写体から像担持体へと移行させたトナー粒子をクリーニング手段によって回収する事で転写体上のトナー粒子のクリーニングを行なう画像形成装置において、前記廃トナー格納部は、その内部に存在する廃トナー量を測定する廃トナー量測定手段を備える廃トナー格納部であり、前記画像形成装置は、廃トナー量測定手段の測定結果に基づいて各廃トナー格納部に格納するトナー粒子の比率を決定する回収比率決定手段を有することを特徴とする画像形成装置である。
請求項1に記載の画像形成装置では、廃トナー量を測定しつつ各廃トナー格納部に収納する廃トナー量を決定し、転写材搬送体又は中間転写体上のトナー粒子を廃トナー格納部に回収させる場合でも廃トナー格納部からトナーが溢れるのを防止する。
なお、「廃トナー量を測定する」とは、廃トナーの絶対量を測定する事の他、廃トナーが所定の値以上あるいは以下であるか否かのみを判定することを含む。
また「比率を決定する」とは、複数の廃トナー格納部のそれぞれに廃トナーを格納する場合の比率を決定する事の他、特定の廃トナー格納部には全く廃トナーを格納しないと決定する事や、あるいは特定の廃トナー格納部にのみ廃トナーを格納すると決定する事も含む。
【0013】
なお、本発明者らが鋭意検討したところ、帯電させられたトナー粒子に電気的な力を作用させることによって転写体から像担持体にトナー粒子を移行させる場合には、「廃トナー量を測定する」方法としては、転写体から像担持体にトナーを移行させるバイアス印加を行った時間に基づいて廃トナーを予測するような間接的な方法ではなく、格納された廃トナーの量を実際に測定する必要があることを見出した。その理由は以下のとおりである。
本発明のように転写体から像担持体へとトナー粒子を移行させる場合には、転写体上に一定時間放置されたトナー粒子の帯電量が変化しやすく、転写体から像担持体へと移行させるバイアスを印加したとしてもどの程度の量のトナー粒子が実際に像担持体に移行するかは予測困難である。また、移行するトナー粒子の量は転写体上のトナー層厚や温湿度条件によっても変化する。このような困難を改善するために、転写体上のトナーを強制的に帯電させる帯電機構を設けてみたが、一度の強制帯電によって像担持体に回収可能なまでに帯電させられるトナー粒子の量はトナー層厚等により変動するために改善効果は充分ではなく、やはり転写体上の全てのトナー粒子を像担持体に回収させることは困難であった。
従って、転写体から像担持体へ電気的な力によってトナー粒子を回収する場合には、摺擦力等によって物理的に回収したトナー粒子を搬送機構によって搬送するような場合とは異なり、バイアス印加時間等の間接的なデータによって廃トナー量を予測する方法では正確な測定はできず、廃トナーに接触させた電極間に電圧を印加して静電容量を測定する方式や、廃トナー格納部に入射した光の透過光量を測定する方式など、実際に廃トナーの容量を測定する必要があることがわかった。
【0014】
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記廃トナー格納部は、未使用トナー格納部と一体に構成されており、かつ、未使用トナー格納部は、内部の未使用トナー量を測定する未使用トナー量測定手段を有し、前記回収比率決定手段は、廃トナー量測定手段の測定結果と未使用トナー量測定手段の測定結果に基づき、廃トナー格納部に格納するトナー粒子の比率を決定する回収決定手段であることを特徴とする画像形成装置である。
請求項2に記載の画像形成装置では、廃トナー量だけではなく未使用トナー量をも測定しつつ各廃トナー格納部に収納する廃トナー量を決定し、廃トナー量と未使用トナー量とのバランスをとる。
ここで「未使用トナー量を測定する」とは、未使用トナーの絶対量を測定する事の他、未使用トナーが所定の値以上あるいは以下であるか否かのみを判定することを含む。
【0015】
請求項3に記載の本発明は、請求項1または2に記載の画像形成装置において、前記回収比率決定手段は、廃トナーの量が所定値以上である廃トナー格納部には転写体上のトナー粒子を回収させないように回収比率を決定する回収比率決定手段であることを特徴とする画像形成装置である。
請求項3に記載の画像形成装置では、転写体上のトナー粒子を回収させるだけの容量が残っていない廃トナー格納部には転写体上の廃トナー粒子を回収させないようにし、トナー溢れを防止する。また、未使用トナーを残したまま廃トナーが満杯になってしまい、交換を余儀なくされるという事態を回避する。
請求項4に記載の本発明は、請求項1または2に記載の画像形成装置において、前記回収比率決定手段は、未使用トナーの量が所定値以下である未使用トナー格納部と一体に構成された廃トナー格納部に対し、転写体上のトナー粒子を優先的に回収させるように回収比率を決定する回収比率決定手段であることを特徴とする画像形成装置である。
請求項4に記載の画像形成装置では、未使用トナー残量が所定のしきい値よりも少ない未使用トナー格納部と一体に構成された廃トナー格納部に対して廃トナーを優先的に格納させるようにし、交換が近い廃トナー格納部に優先的に廃トナーを格納させる。
請求項5に記載の本発明は、請求項1または2に記載の画像形成装置において、前記回収比率決定手段は、一体に構成された未使用トナー格納部と廃トナー格納部ごとに、廃トナーの蓄積率に対する未使用トナーの使用率を計算し、廃トナーの蓄積率に対する未使用トナーの使用率が相対的に大きな廃トナー格納部には転写体上のトナー粒子を優先的に回収させるように回収比率を決定する回収比率決定手段であることを特徴とする画像形成装置である。
請求項5に記載の画像形成装置では、廃トナーの蓄積率に対する未使用トナーの使用率が相対的に大きな廃トナー格納部に対して廃トナーを優先的に格納させるようにし、未使用トナーの減少と廃トナーの増加のバランスをとる。すなわち本発明を用いれば、一体に構成された未使用トナー格納部と廃トナー格納部とが、未使用トナーが適正に消費されるとともに廃トナーが適正に蓄積された状態で交換時期を迎える事となる。これにより1つの廃トナー格納部に廃トナーが集中して溢れ出すことを防止でき、また個々の廃トナー格納部の容量を低減できるので省スペース設計に寄与する。
【0016】
請求項6に記載の本発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成装置において、前記画像形成装置は、転写体上に所定のトナーパターンを形成可能であるとともに、転写体上に形成されたトナーパターンを検知する手段を有することを特徴とする画像形成装置である。
請求項6に記載の画像形成装置では、転写体上のトナーパターン形成に用いられた多量のトナーが廃トナー格納部に格納されるので、請求項1から5に記載の発明を適用する事が非常に効果的である。
【0017】
請求項7に記載の本発明は、転写体を備える画像形成装置本体に対して着脱可能なプロセスカートリッジであって、該プロセスカートリッジは作像手段を備え、前記転写体の移動方向に沿って複数配設されるプロセスカートリッジであって、前記作像手段は、少なくとも像担持体と、像担持体上の潜像をトナー像として現像する現像手段と、現像に供するトナー粒子を格納する未使用トナー格納部と、像担持体上のトナー粒子を回収するクリーニング手段と、クリーニング手段により回収されたトナー粒子を格納する廃トナー格納部とを備え、転写体から像担持体へと移行させたトナー粒子をクリーニング手段によって回収する事で転写体上のトナー粒子のクリーニングを行なうプロセスカートリッジにおいて、前記プロセスカートリッジは、前記廃トナー格納部の内部に存在する廃トナー量を測定する廃トナー量測定手段と、各廃トナー格納部に格納するトナー粒子の比率を決定するために画像形成装置本体に設けられた回収比率決定手段へと前記廃トナー量測定手段の測定結果を伝達する伝達手段とを有することを特徴とするプロセスカートリッジである。
請求項8に記載の本発明は、請求項7に記載のプロセスカートリッジにおいて、前記廃トナー格納部は、未使用トナー格納部と一体に構成されており、かつ、未使用トナー格納部は、内部の未使用トナー量を測定する未使用トナー量測定手段を有し、前記回収比率決定手段は、廃トナー量測定手段の測定結果と未使用トナー量測定手段の測定結果に基づき、廃トナー格納部に格納するトナー粒子の比率を決定する回収決定手段であることを特徴とするプロセスカートリッジである。
【0018】
請求項9に記載の本発明は、請求項7または8に記載のプロセスカートリッジにおいて、前記回収比率決定手段は、廃トナーの量が所定値以上である廃トナー格納部には転写体上のトナー粒子を回収させないように回収比率を決定する回収比率決定手段であることを特徴とするプロセスカートリッジである。
請求項10に記載の本発明は、請求項7または8に記載のプロセスカートリッジにおいて、前記回収比率決定手段は、未使用トナーの量が所定値以下である未使用トナー格納部と一体に構成された廃トナー格納部に対し、転写体上のトナー粒子を優先的に回収させるように回収比率を決定する回収比率決定手段であることを特徴とするプロセスカートリッジである。
請求項11に記載の本発明は、請求項7または8に記載のプロセスカートリッジにおいて、前記回収比率決定手段は、一体に構成された未使用トナー格納部と廃トナー格納部ごとに、廃トナーの蓄積率に対する未使用トナーの使用率を計算し、廃トナーの蓄積率に対する未使用トナーの使用率が相対的に大きな廃トナー格納部には転写体上のトナー粒子を優先的に回収させるように回収比率を決定する回収比率決定手段であることを特徴とするプロセスカートリッジである。
請求項12に記載の本発明は、請求項7ないし11のいずれかに記載のプロセスカートリッジにおいて、前記未使用トナー格納部と廃トナー格納部は、作像手段に対して着脱可能に構成されることを特徴とするプロセスカートリッジである。
請求項7ないし12のいずれかに記載のプロセスカートリッジは、カートリッジ方式を採用し、メンテナンス性を向上させる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下より、本発明の実施の形態について図に基づき説明する。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の第1の実施の形態を図面に従って説明する。各図において、同一の部分は同一の記号で表されている。
図1は本発明を適用可能な画像形成装置の概略構成図である。本実施形態では一例として、転写体として転写搬送体について説明するが、本発明の「転写体」は、転写材搬送体と中間転写体との両方を含むものである。ここで「転写材搬送体」とは、記録用紙やOHP等の転写材を担持しつつ像担持体まで搬送し、像担持体上のトナー像を転写材に直接転写させる転写体である。また「中間転写体」とは、像担持体から一次転写されたトナー像を担持して転写材との接触部まで移動させ、このトナー像を転写材に2次転写させる転写体である。また、転写体は転写材搬送体または中間転写体として機能すればその形状に制限はなく、ドラム形状であってもベルト形状であっても良い。
通常の画像形成動作においては、給紙装置5から供給される記録用紙等の転写材は、吸着ローラ2aに所定の電圧が印加される事で、転写体である転写材搬送ベルト2に吸着させられる。転写材は転写材搬送ベルト2に担持された状態で転写材搬送ベルトとともに移動し、移動中に作像手段であるプロセスカートリッジ1K、1M、1C、1Yからトナー像が転写させられる。転写材が搬送ベルト2を通過して定着装置3に到達すると、転写材上のトナー像は加熱ローラ3aおよび加圧ローラ3bに挟まれつつ加熱されることで転写材上に定着させられ、転写材上に可視像が形成される。
【0020】
各色トナー像の色ずれやトナー濃度の調整を行なうモードにおいては、プロセスカートリッジ1K、1M、1C、1Yから転写材搬送ベルト2上に直接所定パターンのトナー像が形成され、Pセンサ2bによってかかるトナーパターンが検出され、その検出結果に基づいて書込タイミングや現像バイアスの変更などが行なわれ、最適なカラー画像を得ることができる状態に調整させられる。その後転写材搬送ベルト2上のトナーパターンがプロセスカートリッジ1K、1M、1C、1Yに回収されることで、転写材搬送ベルト2の清掃が行なわれる。かかる清掃動作については後述する。
ここで1K、1M、1C、1Yはそれぞれブラック、マゼンタ、シアン、イエローのトナー像を形成するためのプロセスカートリッジである。かかるプロセスカートリッジは、図2に示すように転写材搬送ベルト2が退避する事で開放された空間から着脱可能となっており、ユーザーによる交換が可能となっている。画像形成時には書込装置4K、4M、4C、4Yからプロセスカートリッジ1K、1M、1C、1Yに対して、ブラック、マゼンタ、シアン、イエローの画像情報に応じた書込光がそれぞれ照射させられ、各プロセスカートリッジはこの書込光に応じたトナー像を形成して転写材に転写する。
【0021】
転写材搬送ベルト2を介して像担持体11と対向する転写ローラ2bは、少なくとも芯金と芯金を被覆する導電性弾性層とを有している。導電性弾性層は、ポリウレタンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンポリエチレン(EPDM)等の弾性材料に、カーボンブラック、酸化亜鉛、酸化スズ等の導電性付与剤を配合分散して電気抵抗値(体積抵抗率)を106〜1010Ω・cmの中抵抗に調整した弾性体である。
書込装置4K、4M、4C、4Yは、画像情報に従って帯電後の像担持体11に潜像を書き込むための装置である。ポリゴンを用いた光走査装置やLEDアレイ等、種々のものを使用する事ができる。
【0022】
次に、図3を用いて本例のプロセスカートリッジを説明する。なお、プロセスカートリッジ1K、1M、1C、1Yは同一構造であるので1つのみを説明する。
像担持体11は負帯電の有機感光体であり、図示を省略した回転駆動機構によって矢印方向すなわち反時計回り方向に回転されるようにして備えられている。
クリーニング装置14は像担持体11の回転方向に対してカウンターで当接させられたクリーニングブレード14aと、クリーニングされたトナー粒子を廃トナーとして収納する廃トナー格納部14bとを有する。
廃トナー格納部14bの片側側面にはプリント基板上にエッチングまたは印刷された2つの電極アンテナ14c、14dが設けられており、電極アンテナ14c、14d間の静電容量の値を用いて廃トナー格納部14b内の廃トナー量を測定するように構成されている。電極アンテナ14c、14dによる廃トナー量測定の原理については後述する。
【0023】
帯電部材12は、芯金12a上に、ウレタン樹脂、導電性粒子としてのカーボンブラック、硫化剤、発泡剤等を処方した発泡ウレタンによる中抵抗層12bをローラ状に形成した可撓性の帯電ローラである。なお、中抵抗層12bの材質は上記に限定するものではなく、ウレタン、エチレン−プロピレン−ジエンポリエチレン(EPDM)、ブタジエンアクリロニトリルゴム(NBR)、シリコーンゴムや、イソプレンゴム等に抵抗調整のためにカーボンブラックや金属酸化物等の導電性物質を分散したゴム材や、またこれらを発泡させたものを用いることができる。なお、本実施形態では接触帯電方式を採用しているが、近接帯電方式やその他の帯電方式でも良い。
【0024】
現像装置13は、時計回りに回転させられ像担持体11と接触する現像ローラ13aと、現像ローラ13aに対してトナー粒子をコートする供給ローラ13bと、現像ローラ13a上にコートされたトナー粒子の厚みを規制しつつ摩擦によりトナー粒子を負帯電させる弾性ブレード13cと、プロセスカートリッジ内のトナー粒子を攪拌しつつ供給ローラに向けて移動させる攪拌部材13dとを有している。また、画像形成装置本体にプロセスカートリッジ1が装着された状態において、現像ローラ13aに対して後述する電源から直流バイアスが印加可能に構成されている。具体的には、プロセスカートリッジ1側面に設けられた電気的接点と画像形成装置本体側の電気的接点とが接触する事で、装置本体側の電源から現像ローラ13aに直流バイアスが印加される。
また、未使用トナー格納部を兼ねる現像装置13内には、図示せぬトナー粒子が格納されている。プロセスカートリッジ1の使用開始時には供給ローラ13bを埋めるほどのトナー粒子が格納されているが、使用するに従ってトナー粒子は減少していく。現像装置13の片側側面にはプリント基板上にエッチングまたは印刷された2つの電極アンテナ13e、13fが設けられており、電極アンテナ13e、13f間の静電容量の値を用いて現像装置13内の未使用トナー量を測定するように構成されている。電極アンテナ13e、13fによる未使用トナー量測定の原理については後述する。
【0025】
次に、かかるプロセスカートリッジの動作を説明する。
本例の画像形成装置は、複写機およびプリンタとして機能する事ができる画像形成装置である。複写機として機能する際にはスキャナから読み込まれた画像情報がA/D変換、MTF補正、階調処理等の種々の画像処理を施されて書込みデータに変換される。プリンタとして機能する際には、コンピュータ等から転送されるページ記述言語やビットマップ等の形式の画像情報に対して画像処理が施されて書込みデータに変換される。
画像形成に先駆けて、像担持体11は表面の移動速度が所定の測度となるように図3の矢印方向すなわち反時計回り方向に回転を始める。また帯電ローラ12は像担持体11に対してつれまわり回転させられる。このとき帯電ローラ12の芯金には帯電バイアス印加電源から−1000Vの直流電圧が印加され、これにより像担持体11の表面が約−400Vに帯電させられる。
書込装置4(4C、4M、4Y、4K)は、帯電させられた像担持体11に対して書込みデータに応じた露光を行なう。すなわち、光照射によって画像部の電位を変化させる事で光照射されなかった非画像部の電位との差を発生させ、この電位コントラストによる静電潜像を形成する。
【0026】
書込装置4によって像担持体11上に形成された静電潜像は、現像装置13によって1成分現像され、画像部にトナー粒子が付着することによってトナー像として像担持体11上に可視化される。本例の現像装置13は接触型の非磁性1成分現像方式によって像担持体11上にトナー像を形成する。具体的には、現像ローラ13aを時計回りに回転させ、時計回りに回転する弾性体からなる供給ローラ13bを現像ローラ13aと接触させる事で供給ローラ上のトナー粒子を現像ローラ13a上にコートさせる。現像ローラ13a上にコートされたトナー粒子は、弾性ブレード13cによって厚みを規制されながら弾性ブレード13cとの摩擦により負帯電させられ、その後現像ローラ13aの回転に従って像担持体11との対向部に搬送させられる。
現像ローラ13aと像担持体11との対向部においては、現像ローラ13aに対して電源から−300Vの直流バイアスが印加される事で現像ローラ13aと像担持体11との間に直流電界が形成され、負帯電させられたトナー粒子はこの直流電界によって像担持体11上の画像部にのみ選択的に付着し、トナー像となる。
【0027】
像担持体11上に形成させられたトナー像が転写ローラ2と像担持体11との対向部である転写部に到達するのとタイミングを合わせて給紙装置5から転写材が搬送され、像担持体11上のトナー像は転写ローラ2に印加された電圧により転写材へと転写される。転写されたトナー像は定着装置3によって転写材に定着され画像が出力される。
一方、転写されずに像担持体11上に残留したトナー(転写残トナー)はクリーニング装置14によってクリーニングされ、クリーニング後の像担持体11表面は次回の画像形成のために使用される。
【0028】
(廃トナー量測定)
次に、廃トナー格納部14b内部に格納された廃トナーの量を逐次に測定するための現像剤量測定装置6について、図4を用いて説明する。以下、現像剤測定装置6により測定される現像剤量は廃トナー量を示す。
前述したように、クリーニング装置14は像担持体11の回転方向に対してカウンターで当接させられたクリーニングブレード14aと、クリーニングされたトナー粒子を廃トナーとして収納する廃トナー格納部14bとを有し、廃トナー格納部14bの片側側面にはプリント基板上にエッチングまたは印刷された2つの電極アンテナ14c、14dが設けられている。本実施形態における電極アンテナ14cは現像ローラ13aと導通させられており、現像ローラ13aと同電位となるように構成されている。
【0029】
図4に示すように、電極アンテナ14cは電極アンテナ14dとコンデンサを形成していると考える事ができ、以下においては電極アンテナ14cと電極アンテナ14dとから構成されるコンデンサの静電容量をC1と記す。
現像ローラ13aに対して画像形成装置本体内の電源7から電圧V1が印加されると、電極アンテナ14cも現像ローラ13aと同電位となり、このとき電極アンテナ14cと対向する電極アンテナ14dには所定の電荷が誘起される。誘起される電荷量Qは電極アンテナ14cと電極アンテナ14dとの間の電位差Vが一定であれば静電容量C1に比例する(Q=C1×Vの関係)。ここで、C1の値は電極アンテナ14cと電極アンテナ14dとの間にある物質の誘電率によって変化するが、トナー粒子と空気とでは誘電率が異なるために、廃トナー格納部14b内に存在する廃トナーが増加していくに従い誘電率は変化していく。すなわち、C1の値は廃トナー量と相関がある。
したがって、電極アンテナ14dに誘起させられる電荷量Qを検出することで、静電容量C1を介して廃トナー量が検出できる事になる。
【0030】
そこで、電極アンテナ14dに誘起させられる電荷量Qを検出する機構について詳説する。
上述したように、本例の画像形成装置本体内には、現像ローラ13aおよび電極アンテナ14cに対して電圧V1を印加するための電圧印加手段である電源7が存在する。V1印加時にはコンデンサC1の両端に所定の電圧が発生し、電流I1が発生する。電流I1は整流回路を介して検出回路61に接続されており、I1から正の値を持つ部分のみを抽出した電流であるIserchが検出回路61に到達する。
一方、現像ローラ13aに印加されるV1は同時にリファレンス用コンデンサCrefにも印加され、これによってV1印加時にはリファレンス用コンデンサCrefの両端にも所定の電圧が発生し、電流I2が発生する。リファレンス用コンデンサCrefは整流回路を介して検出回路61に接続されており、I2から負の値を持つ部分のみを抽出した電流であるIrefが検出回路61に到達する。ここでリファレンス用コンデンサは、現像バイアス変動による検出精度悪化を防止するために設けられている。
検出回路61は、IserchおよびIrefから静電容量C1を求めて、これをテーブル変換することで廃トナー量を認識する。変換テーブルは各プロセスカートリッジ1および画像形成装置に特有のものであり、工場出荷時に画像形成装置本体に記憶されている。
【0031】
IserchおよびIrefから静電容量C1を求める詳細について以下説明する。従来技術(特許文献1、2)にも記載されているACバイアスを印加する方式について図5(a)を用いて説明し、DC直流バイアスを印加する方式を図5(b)を用いて説明する。なお、本例ではDCバイアスを印加して現像を行なっているので、専用の電源を設けることによる高コスト化防止のために図5(b)を用いて説明する方式を使用するが、現像バイアスがACバイアスである場合には図5(a)を用いて説明する方式を使用することが低コストの観点から好ましい。
【0032】
図5(a)において、電圧V1としてACバイアスを印加するので、V1は当然交流波となる。V1が変化するときにコンデンサに電荷が誘起されるため、電流I1はV1の立ち上がり時に正の値を取り、立ち下がり時に負の値をとって発生する。I1のうち正の値を有する部分だけが整流回路を通過するので、Iserchは図示のようになる。
ここで、ACバイアスであるV1の周波数をf[Hz]、振幅をVp[V]とすると、単位時間あたりに検出回路61に到達するIserchの積分値Iserch(sum)は
Iserch(sum)=f×Vp×C1
となる。一方同様に、単位時間あたりに検出回路61に到達するIrefの積分値Iref(AV)は
Iref(sum)=−f×Vp×Cref
となる。検出回路61にはIserch+Irefが到達するので、結局その単位時間あたりの積分値は以下のように求められる。
Iserch(sum)+Iref(sum)=f×Vp×(C1−Cref)・・・式(1)
従って、単位時間あたりに検出回路61に到達する電流の積分値Iserch(sum)+Iref(sum)を求めれば、式(1)からC1の値が求まることになる。Iserch(sum)+Iref(sum)またはC1の値は本体側制御部(画像形成装置全体の動作を制御するコントローラの事)に送られ、テーブル変換によって廃トナー量が求められる。求められた廃トナー量はオペレーションパネルに表示されたり、ホストPCに送られて棒グラフ上のゲージとして表示されたりする。
【0033】
図5(b)では、ACバイアスを印加する事なくC1を求める現像剤検出装置6について説明する。
本例の画像形成装置の制御部は、通常の現像バイアス印加モードとは別のモードとして間欠的に電源7をON/OFFさせる廃トナー量測定モードを備えており、例えば画像形成動作が一段落した時や、ユーザーの指示があったときや、前回測定時から起算して所定時間が経過または所定回数の画像形成動作が実施されたときや、電源投入時などにこのモードを実施する。廃トナー量測定モードが実施されると電源7が短い周期でON/OFFされ、その結果、図5(b)に示すような電圧V1が発生する。V1が変化するときにコンデンサに電荷が誘起されるため、電流I1はV1の立ち上がり時に正の値を取り、立ち下がり時に負の値をとって発生する。I1のうち正の値を有する部分だけが整流回路を通過するので、Iserchは図示のようになる。
ここで、電源7をON/OFFする周波数をfonoff[Hz]、ON時の電圧値をVdc[V]とし、電源OFF時に電圧が充分低い値まで下がりきるとすると、単位時間あたりに検出回路61に到達するIserchの積分値Iserch(sum)は
Iserch(sum)=fonoff×Vdc×C1
となる。一方同様に、単位時間あたりに検出回路61に到達するIrefの積分値Iref(AV)は
Iref(sum)=−fonoff×Vdc×Cref
となる。検出回路61にはIserch+Irefが到達するので、結局その単位時間あたりの積分値は以下のように求められる。
Iserch(sum)+Iref(sum)=fonoff×Vdc×(C1−Cref)・・・式(2)
従って、ACバイアス印加の場合と同様に、単位時間あたりに検出回路61に到達する電流の積分値Iserch(sum)+Iref(sum)を求めれば、式(2)からC1の値が求まることになる。Iserch(sum)+Iref(sum)またはC1の値は本体側制御部に送られ、テーブル変換によって廃トナー量が求められる。求められた廃トナー量はオペレーションパネルに表示されたり、ホストPCに送られて棒グラフ上のゲージとして表示されたりする。
【0034】
ここで、DC電源を間欠的にON/OFFして廃トナー量の検出を行なうとする場合には、AC電源を用いて廃トナー量の検出を行なう場合と異なり、画像形成動作中に廃トナー量の検出を実施しようとすると画像形成に不具合が生じるという特有の課題がある。
すなわち、AC電源を用いて廃トナー量の検出を行なう場合には、現像バイアス等自体が電圧値の変化を伴なうためにIserch(sum)+Iref(sum)は画像形成中に容易に得ることができる。しかしながら、DC電源を用いて廃トナー量の検出を行なう場合には、画像上の筋やトナー付着などが発生してしまう恐れがある。この理由を以下に記す。
【0035】
DC電源を使用した場合、電圧値の立ち上がり性能は製品ごとに差があるが、現在は一般的に数百[V/μsec]である。このため電圧の立ち上がり、立ち下がり時間だけでも数[μsec]の時間が必要となる。一方、上述した測定方法では電流値を積分値として検出する事が電流検出の確実性、精度の面から好ましいが、電流IserchやIrefは電源の立ち上がり時および立ち下がり時にしか流れないために、ある程度大きな電流値を得るためには単位時間あたりにできるだけ多くの回数、電源7をON/OFFする必要がある。立ち上がり、立ち下がり時間だけで例えば2[μsec]の時間が必要であるとすると、最高でも1秒間に5万回しかON/OFFを行なう事はできない。現在の画像形成装置は高速化が進んでおり、100[mm/sec]のスピードで像担持体11表面が移動するものもある。このような画像形成装置で1秒間に5万回ON/OFFを行なうと、画像においては2[μm]の間隔で現像バイアスがON/OFFされることになる。この間隔はトナーの個数平均粒径の半分程度になるために個々のトナーへの影響は大きく、現像が不安定となって筋ムラ等が発生する恐れが生じるのである。
【0036】
また、例えば像担持体11が負帯電感光体の場合、画像部電位は必ずしも0[V]まで除電されているわけではなく−50〜−100[V]の残留電位が存在する場合があるので、現像中にDC電源を立ち下げてしまう事で、像担持体11の非画像部へのトナー付着を生じてしまう。ACバイアスを印加する場合も非画像部にトナーを印加させるようなバイアスが発生する時間が存在するが、ACバイアスの場合には電圧の振幅が大きいために、非画像部に付着したトナーが現像ニップ下流側で再び現像ローラ13aに移行しやすい。一方、DCバイアスを間欠的に印加した場合にはACバイアスの場合と比較して非画像部に付着したトナーを現像ローラ13aに引き戻す電界は弱く、トナー付着が深刻となる。
このため、画像上での筋ムラ発生を防止し、かつ非画像部へのトナー付着を防止するために、現像ローラ13aにDCバイアスを印加する廃トナー量測定モードを画像形成動作とは別のモードとして設けるか、あるいは画像形成中に測定を行なう場合には印加するバイアス等に工夫をする必要が生じる。
【0037】
そこで本例では、現像ローラ13aにDCバイアスを印加する廃トナー量測定モードを画像形成動作とは別のモードとし、非画像形成中に廃トナー量測定を行なう事とする。例えば画像形成休止時に廃トナー量の測定を行なったり、モノクロ画像形成時にシアン、マゼンタ、イエローの廃トナー量の測定を行なう等である。この場合には、非画像形成時での現像バイアスの印加となるために、像担持体11が帯電されていないとトナーが現像されてしまったり、あるいは像担持体11が回転していないと像担持体11上の1箇所に振動電圧が継続的に印加されることになってハザードを引き起こす事がある。
【0038】
そこで、非画像形成中に廃トナー量測定を行なう場合、以下に示す事項のうちの1つ、あるいはこれらの事項の2つ以上を組み合わせた動作を実施する。
(1)廃トナー量測定時には、像担持体11を回転させつつ帯電装置12によって帯電させることによって、トナー粒子を像担持体11上に移行させない電界を形成する。
(2)廃トナー量測定時には、現像ローラ13aを像担持体11から離間させることによって、非接触とする。
(3)廃トナー量測定時には、現像ローラ13aと像担持体11とを導通させる事によって、同電位とする。
(1)を実施する場合には、電源7によって間欠的な直流バイアスが印加される際には画像形成装置全体を制御するコントローラは像担持体11を回転させるとともに帯電装置12を作動させて像担持体11表面を帯電させればよい。
【0039】
(2)、(3)を実施する場合の1つの例として、(2)、(3)を同時に実施する場合を図6に示す。
図6(a)において、現像剤残量測定時にはカム部材Bが点線で示した位置から実線で示す位置に回転し、その結果プロセスカートリッジ1は回転中心Aを中心として回転する。これによって現像ローラ13aは像担持体11から離間する。プロセスカートリッジ1側面には、図6(b)に示すように、像担持体11基体と電気的に接続された接点Cと、現像ローラ13aと電気的に接続された導体部材Dとが設けられている。導体部材Dは、現像ローラ13aが像担持体11から接触している場合にも離間している場合にも画像形成装置本体側の電気接点と接触するように構成されており、導体部材Dを通じて電源7より現像ローラ13aに電圧が印加される。
【0040】
このような構成において、現像ローラ13aが像担持体11から離間していない状態では、図6(b)に示すように導体部材Dと接点Cとは非接触である。このため電源7からは現像ローラ13aにのみ電圧が印加される。一方、現像ローラ13aが像担持体11から離間すると、図6(c)に示すように導体部材Dと接点Cとが接触し、像担持体11と現像ローラ13aとが同電位となる。
このような構成によって、現像剤残量測定時には現像ローラ13aと像担持体11とが離間されるので、現像ローラ13aにバイアスを印加する事による像担持体11表面へのハザードやトナー付着が防止できる。また更に、廃トナー量測定時には現像ローラ13aと像担持体11とが同電位となるので、現像ローラ13aから像担持体11へトナーが飛翔する事がなく、像担持体11への予期せぬトナー付着を防止することができる。
なお、図6では(2)、(3)を同時実施することで作像要素へのハザードを効果的に低減しているが、もちろん(2)、(3)を個別に実施しても作像要素へのハザード低減効果はある。
【0041】
以上、ACバイアスを用いた場合、およびDCバイアスのみを用いた場合について廃トナー量を測定する構成を説明したが、本発明に使用する廃トナー量測定方法としては電極アンテナを使用する方法に限らない。例えば、現像ローラ13a、帯電部材12やクリーニング装置14(静電クリーニングの場合)等の作像要素にバイアスを印加し、廃トナーを挟んでその作像要素と対向する金属板に誘起される電荷から静電容量を検出しても良い。なお、電極アンテナとしてはこの他にも、現像ローラ13a等を一方の電極アンテナとし、現像装置13等の内部に像担持体11長手方向に伸びる金属片を設け、これを他方の電極アンテナとする方式(特許文献1のような方式)を用いても良い。
また、本発明は静電容量によって測定を行なう場合には限定されず、例えば廃トナー格納部14bに対して側方から光を照射してこの光を逆側のセンサで検知し、検知された光量が少ない場合には廃トナー量が多い、などと検知しても良い。
さらに、本発明における廃トナー量測定手段は、各作像手段ごとに1つずつ設けられているが、電極アンテナなどを用いる場合はその全部または一部が作像手段と一体に構成されていても良いし、ピクセルカウント方式や光透過方式の場合は作像手段と別体に構成されていても良い。
【0042】
(未使用トナー量測定)
次に、現像装置13内部の未使用トナー量を測定するための機構について以下説明する。
前述したように、現像装置13の片側側面にはプリント基板上にエッチングまたは印刷された2つの電極アンテナ13e、13fが設けられている。本例における電極アンテナ13eは現像ローラ13aと導通させられており、現像ローラ13aと同電位となるように構成されている。
本例において現像装置13内部の未使用トナー量を測定する原理は、クリーニング装置14内の廃トナー量を測定する原理と全く同じである。現像装置13内部の未使用トナー量を測定するための検出回路62と現像装置13に設けられた電極アンテナ13e、13fとの関係を図7に示すが、電極アンテナ14cを電極アンテナ13eに、電極アンテナ14dを電極アンテナ13fに置き換えれば、図3を用いて説明したクリーニング装置14内の廃トナー量を測定する機構と全く同様に未使用トナー量を測定することができる。
このとき、電極アンテナ14cと電極アンテナ13eの電位は同電位であるので、検出回路61と62とでIrefの値を共有しても良い。その場合、検出回路61、62の各々に流れ込むIrefが不安定となるので、検出回路61、62ではIserch(sum)+Iref(sum)を直接電流値として検知するのではなく、Iserch(sum)及びIref(sum)の各値をまず検知し、この値を用いてIserch(sum)+Iref(sum)を計算によって求めると良い。
【0043】
また、本例においては検出回路61、62は各色ごとに設けられているが、回路数低減の観点から、検出回路61、62を各1つのみ設けて61C、61M、61Y、61K、および62C、62M、62Y、62Kとし、色ごとの廃トナー量又は未使用トナー量の測定は測定時間をずらして実施するようにしても良い。この場合、測定された廃トナー量等の値は時間的にずれを生じた測定値となるが、測定対象の切り替えを適正に実施すれば以下に説明する廃トナー量制御に支障をきたすほどの誤差とはならない。
【0044】
(廃トナー量制御)
次に、本発明の主要部である廃トナー量制御について説明する。
廃トナー量制御は、各廃トナー格納部14bに格納するトナー粒子の比率を決定する回収比率決定手段により実施する。回収比率決定手段とは、画像形成装置本体に設けられたコントローラ内に存在する廃トナー量制御部7である。廃トナー量制御部7は、転写材搬送ベルト2のクリーニングモードにおいて、各プロセスカートリッジのうちのどれに廃トナーを回収するかを決定して転写バイアスを制御する機能を果たす。ここで転写材搬送ベルト2のクリーニングモードの実行はコントローラからの指令によって開始されるが、本例では、
・前回のクリーニングモード終了後から所定枚数の画像形成動作後に実行される定期的クリーニング
・転写材搬送ベルト2にトナーパターンを形成して色ずれ、トナー濃度調整を実行した後に必ず実行されるトナーパターン除去クリーニング
の2つのタイミングでクリーニングを実行するものとする。
【0045】
廃トナー量制御部7の具体的構成を図8を用いて以下に説明する。
廃トナー量制御部7は、CMYK各色の廃トナー量をそれぞれ取得するC色廃トナー量取得部71c、M色廃トナー量取得部71m、Y色廃トナー量取得部71y、K色廃トナー量取得部71kと、CMYK各色の未使用トナー量をそれぞれ取得するC色未使用トナー量取得部72c、M色未使用トナー量取得部72m、Y色未使用トナー量取得部72y、K色未使用トナー量取得部72kと、分析部73とから構成される。ここでCMYK各色の廃トナー量は、検出回路61C、61M、61Y、61Kからの出力に基づいて本体側制御部で算出される値である。またCMYK各色の未使用トナー量は検出回路62C、62M、62Y、62Kからの出力に基づいて本体側制御部で算出される値である。
【0046】
分析部73はCMYK各色の廃トナー量及び未使用トナー量から各色プロセスカートリッジ1に格納すべき廃トナー量を算出し、この算出結果に従い転写材搬送ベルト2上のトナー粒子が適切なプロセスカートリッジ1に格納されるように転写バイアスを制御する。この算出アルゴリズムを含め、クリーニングモードを実行するためのフローチャートを図9に示す。
図9において、転写材搬送ベルト2のクリーニングモードがスタートすると(S701)、コントローラは各プロセスカートリッジ1C、1M、1Y、1K(以下、図では「PC」と略記する)において現像ローラ13aを像担持体11から離間させる(S702)。この離間については図6で説明したが、これによって間欠的なDCバイアス印加時の像担持体11へのトナー付着を防止し、また転写材搬送ベルト2から回収された廃トナーがクリーニングブレード14aをすり抜けたとしてもかかるトナーが現像装置13に混入する事を防止することができる。
次いで各プロセスカートリッジ1C、1M、1Y、1K内の廃トナー量がC色廃トナー量取得部71c、M色廃トナー量取得部71m、Y色廃トナー量取得部71y、K色廃トナー量取得部71kによって取得され、またCMYK各色の未使用トナー量がC色未使用トナー量取得部72c、M色未使用トナー量取得部72m、Y色未使用トナー量取得部72y、K色未使用トナー量取得部72kによって取得されて、分析部73に送られる(S703)。
【0047】
分析部73では、各プロセスカートリッジ1C、1M、1Y、1Kの廃トナー量を所定のしきい値と比較する事により、廃トナー量が所定値以下であるプロセスカートリッジ1の数mを取得する(S704)。この処理は、廃トナー量が所定以上であるプロセスカートリッジ1に廃トナーを格納させると廃トナーがあふれてしまう事を考慮し、そのようなプロセスカートリッジ1には転写材搬送ベルト2上の廃トナーを格納させないという思想に基づく処理である。このため次工程で廃トナー量が所定値以下であるプロセスカートリッジ1の数mが0かどうかを判定し(S705)、m=0であれば転写材搬送ベルト2上の廃トナーを格納させるためのプロセスカートリッジ1が存在しないので「プロセスカートリッジを交換してください」などのエラーメッセージを表示させて(7S07)処理を終了する(S708)。
【0048】
一方、mが0ではない場合(S706)には、廃トナー量が所定値以下であり、かつ、未使用トナー量が所定値以下であるプロセスカートリッジ1の数kを取得する。具体的には、各プロセスカートリッジ1C、1M、1Y、1Kを対象に以下の処理を行なう。
(1)廃トナー量を所定のしきい値と比較し、廃トナー量がしきい値以下である場合には第一のフラグを1とし、廃トナー量がしきい値より大きい場合には第一のフラグを0とする。
(2)未使用トナー量を所定のしきい値と比較し、未使用トナー量がしきい値以下である場合には第二のフラグを1とし、しきい値より大きい場合には第二のフラグを0とする。
(3)第一のフラグと第二のフラグの論理積を演算し、この結果が1ならばそのプロセスカートリッジは廃トナー量が所定値以下であり、かつ、未使用トナー量が所定値以下であると判断する。
S706の処理を行なう理由は以下の通りである。すなわち転写材搬送ベルト2上の廃トナーを格納可能なプロセスカートリッジ1(=廃トナー量が所定値以下であるプロセスカートリッジ)のうちでも、未使用トナー量が所定値以下のプロセスカートリッジ1は交換が近い事が予想される。かかるプロセスカートリッジ1に対して積極的に廃トナーを格納させることは、他のプロセスカートリッジ1への負担軽減の観点から好ましい。
【0049】
従って、S709では廃トナー量が所定値以下であり、かつ未使用トナー量が所定値以下であるプロセスカートリッジ1が存在しないか否かを判定し、k=0すなわちそのようなプロセスカートリッジ1が存在しない場合には、廃トナー量が所定値以下である全てのプロセスカートリッジ1を「廃トナー格納対象PC」とし(S710)、kが0でない場合には、廃トナー量が所定値以下であり、かつ未使用トナー量が所定値以下であるプロセスカートリッジ1のみを「廃トナー格納対象PC」とする(S711)。ここで「廃トナー格納対象PC」とは、転写材搬送ベルト2上のトナー粒子を回収させるプロセスカートリッジ1の事である。いずれの場合も、分析部73は全ての「廃トナー格納対象PC」の数nと、各「廃トナー格納対象PC」を特定するためのIDであるjを取得する。本例ではjとしてプロセスカートリッジ1に番号を付ける。この番号は、吸着ローラ2aと転写材搬送ベルト2とが接触する位置を最上流とした時、転写材搬送ベルト2の移動方向上流側から下流側にカウントアップする番号である。例えば「廃トナー格納対象PC」が1Mおよび1Kであれば、n=2であり、1MのIDは1、1KのIDは2である。
【0050】
次いで、各「廃トナー格納対象PC」に対して転写材搬送ベルト2上のトナー粒子を均等に回収させる。すなわち、S712では各「廃トナー格納対象PC」について、吸着ローラ2aと転写材搬送ベルト2との接触位置と、像担持体11と転写材搬送ベルト2との接触位置との距離Xj(j=1〜n)を取得する。S713では像担持体11、転写材搬送ベルト2を駆動させる。
S714では転写材搬送ベルト2上のトナー粒子を回収させるに先立って吸着ローラ2aにバイアスを印加する。このバイアスは本例では+700Vとするが、吸着ローラ2aと対向する転写材搬送ベルト2の従動ローラがアースされているので、吸着ローラ2aと転写材搬送ベルト2との間で放電が発生する事になる。この放電によって転写材搬送ベルト2上のトナー粒子が帯電させられる。すなわちトナー帯電の観点からは、吸着ローラ2aに印加するバイアスは放電開始電圧以上であれば良い。
【0051】
S715ではj=0が設定され、S716ではjがインクリメントされる。
ついで分析部73はS717に示すアルゴリズムに従って、各プロセスカートリッジ1C、1M、1Y、1Kに対向する転写ローラ2bc、2bm、2by、2bkに電圧を印加するようにコントローラに指令を出す。S715において、Lbeltは転写材搬送ベルト2の周長であり、Vbeltは転写材搬送ベルト2の周速であり、T=Lbelt/Vbeltである。
t=Xj/Vbeltという時刻は、t=0において吸着ローラ2aと転写材搬送ベルト2とが接触していた接点がj番目のプロセスカートリッジと転写材搬送ベルト2との接点に至る時刻である。T/nという時間間隔は、転写材搬送ベルト2の一つの部分領域のすべてにj番目のプロセスカートリッジが接触するために必要な時間である。ここで部分領域とは、転写材搬送ベルト2をn個の領域に分割した場合の一つの領域である。従って時刻Xj/Vbeltから時刻T/n+Xj/Vbeltの間に、t=0において吸着ローラ2aと転写材搬送ベルト2とが接触していた接点を先頭とする1つの部分領域のすべてが、j番目のプロセスカートリッジと接触することとなる。
【0052】
このため、この時間においてj番目のプロセスカートリッジに転写材搬送ベルト2上からトナー粒子を回収する転写バイアスを印加し、かつj番目以外のプロセスカートリッジ1にj番目のプロセスカートリッジ1とは逆極性の転写バイアスを印加すると、転写材搬送ベルト2上からトナー粒子はもっぱらj番目のプロセスカートリッジ1に回収され、それ以外のプロセスカートリッジ1には回収されない。なお本例においては、吸着ローラ2aによってトナー粒子がプラス帯電しているので、「転写材搬送ベルト上からトナー粒子を回収する転写バイアスを印加する」とは具体的には、j番目のプロセスカートリッジ1と対向する転写ローラ2にプラスの電圧(本例では+1000V)を印加することを意味する。また「j番目以外のプロセスカートリッジ1にはj番目のプロセスカートリッジ1と逆極性の転写バイアスを印加する」とは、j番目以外のプロセスカートリッジ1にマイナスの電圧(本例では−300V)を印加することを意味する。
S718では、全ての「廃トナー格納対象PC」でS717に示す処理が実行されたかがチェックされ、Yesならクリーニングモードを終了し、Noなら再びS716に戻って処理を繰り返す。このように処理する事により、全ての「廃トナー格納対象PC」でS717に示す処理が実行されれば、転写材搬送ベルト2上の全領域に存在したトナー粒子が回収される事となる。
【0053】
以上のように、本例では各プロセスカートリッジ1C、1M、1Y、1Kに格納されている廃トナー量を検知しつつ転写材搬送ベルト2上のトナー粒子を適切なプロセスカートリッジ1に回収するため、特定のプロセスカートリッジ1に廃トナーが集中してトナーがあふれる事を防止することが出来る。また、廃トナー量が所定値以上のプロセスカートリッジ1には転写材搬送ベルト2上のトナー粒子を回収させないように制御しているので、未使用トナーがまだ存在するにも関わらず廃トナーが満杯に近くなった場合でも、廃トナーがあふれる事を心配せずに未使用トナーを使い続けることが出来る。さらに、各プロセスカートリッジ1C、1M、1Y、1K内の未使用トナー量を測定し、未使用トナーが少ないプロセスカートリッジ1には集中的に廃トナーを格納させるように制御したので、交換時期が近いプロセスカートリッジ1に廃トナーを集中的に回収させる事が出来、廃トナー満杯により交換時期が早まるという問題から他のプロセスカートリッジ1を守る事が出来る。
また本例では、転写材搬送ベルトのクリーニングモード実行時に現像ローラ13aが像担持体11から離間しているので、クリーニング不良が発生したとしても像担持体11上のトナー粒子が現像装置13に移行することがなく、混色を効果的に防止できる。さらに、クリーニングモード実行に先立って転写材搬送ベルト2上のトナー粒子を吸着ローラにより帯電させているので、クリーニング効率を向上させることが出来る。
【0054】
なお、S705においてm=0であった場合の処理としては、エラーメッセージを表示させる他、単にクリーニングモードを実行しないようにしても良い。すなわち、S704における「所定値」とは転写材搬送ベルト上のトナーパターンを回収できるだけの余地が廃トナー格納部にあるか否かの判断に用いるしきい値であり、トナーパターンを回収する際に増加する廃トナーの量は通常の画像形成において発生する転写残トナー量よりも多いことを考慮すると、この「所定値」を廃トナー格納部が満杯になったか否かを判断するための限界値と区別しても良い。従って、全てのプロセスカートリッジ1において廃トナー量がS704における「所定値」を越えていたとしても、廃トナー量が「廃トナー格納部が満杯になったか否かを判断するための限界値」を超えるまでは、通常の画像形成を継続させるとともにクリーニングモードを実行させないように制御する事も出来る。
そのようにすれば、色ずれ補正処理などは実行を制限される事となるが、廃トナーが満杯になるまでプロセスカートリッジ1を使用できる利点がある。
なお本発明は、中間転写ベルト、転写ドラム、中間転写ドラムなどを用いたカラ−画像形成装置にも適用可能である事はいうまでもない。
【0055】
[実施の形態2]
実施の形態1は、未使用トナー量または廃トナー量が所定のしきい値以上または以下かという観点から、未使用トナー量の測定および廃トナー量の測定を行なうものである。これは、プロセスカートリッジ1の使用が終極段階に近づいているか否かという2者択一の関係のみを測定するものである。
しかし電極アンテナによる測定では、未使用トナー量の初期の段階を100%としたとき何%消費されたか、あるいは廃トナー量の満杯状態を100%としたときに現在の廃トナー量が何%であるかといった逐次測定が可能である。従って本実施形態では、未使用トナーの使用率および廃トナーの蓄積率をチェックし、未使用トナーの使用率と廃トナーの蓄積率とがバランスを取るように制御を行なう。その処理の詳細を以下に示す。
【0056】
実施の形態2は、クリーニングモードの実行フローチャートが異なる以外は実施の形態1と同じである。そこで図10に従い、フローチャートのみを説明する。
図10において、転写材搬送ベルト2のクリーニングモードがスタートすると(S730)、コントローラは各プロセスカートリッジ1C、1M、1Y、1Kにおいて現像ローラ13aを像担持体11から離間させる(S731)。
次いで、各プロセスカートリッジ1C、1M、1Y、1K内の廃トナー量がC色廃トナー量取得部71c、M色廃トナー量取得部71m、Y色廃トナー量取得部71y、K色廃トナー量取得部71kによって取得され、またCMYK各色の未使用トナー量がC色未使用トナー量取得部72c、M色未使用トナー量取得部72m、Y色未使用トナー量取得部72y、K色未使用トナー量取得部72kによって取得されて、分析部73に送られる(S732)。
【0057】
分析部73では、各プロセスカートリッジ1C、1M、1Y、1Kの廃トナー量を所定のしきい値と比較する事により、未使用トナー量が所定値以下であるプロセスカートリッジ1の数kを取得する(S733)。具体的には、各プロセスカートリッジを対象に未使用トナー量を所定のしきい値と比較し、未使用トナー量がしきい値以下である場合には未使用トナー量が所定値以下であると判断する。
S733の処理を行なう理由は以下の通りである。すなわち各プロセスカートリッジ1C、1M、1Y、1Kのうちでも、未使用トナー量が所定値以下のプロセスカートリッジ1は交換が近い事が予想される。かかるプロセスカートリッジ1に対して積極的に廃トナーを格納させることは、他のプロセスカートリッジ1への負担軽減の観点から好ましい。
【0058】
従って、S734では未使用トナー量が所定値以下であるプロセスカートリッジ1が存在しないか否かを判定し、k=0すなわちそのようなプロセスカートリッジ1が存在しない場合には全てのプロセスカートリッジ1を「廃トナー格納対象PC」とし(S735)、kが0でない場合には未使用トナー量が所定値以下であるプロセスカートリッジ1のみを「廃トナー格納対象PC」とする(S736)。いずれの場合も、分析部73は全ての「廃トナー格納対象PC」の数nと、各「廃トナー格納対象PC」を特定するためのIDであるjを取得する。
S737では各「廃トナー格納対象PC」について、吸着ローラ2aと転写材搬送ベルト2ベルトとの接触位置と、感光体と転写材搬送ベルト2との接触位置との距離Xj(j=1〜n)を取得する。
【0059】
S738はS743と対をなした本実施形態の特徴部分であり、各「廃トナー格納対象PC」について、Ujという値を取得する。ここでUjとはj番目のプロセスカートリッジにおける以下の値Uを意味する。
U=(未使用トナーの使用率−廃トナーの蓄積率+100)/2
未使用トナーの使用率とは、初期状態の未使用トナーを100%としたとき、現在までに未使用トナーを何%使用したかを示す値である。例えば画像形成によってトナーの3割を消費した場合には、未使用トナーの使用率=30%となる。
なお、初期の未使用トナー量が電極アンテナ13e、13fを埋め尽くすほどの量であった場合には、所定量のトナー粒子が消費されるまでは未使用トナー量の減少を測定できないため、未使用トナーの使用率は0%を保ち続ける事になる。
廃トナーの蓄積率とは、廃トナーが満杯の状態における廃トナー量(この値はあらかじめ決められている)を100%としたとき、現在までに何%の廃トナーが蓄積されたかを示す値である。例えば100gの廃トナーが蓄積された状態を満杯と定義するプロセスカートリッジにおいては、40gの廃トナーが蓄積された状態は廃トナーの蓄積率=40%である。
【0060】
ここで、未使用トナーの使用率と廃トナーの蓄積率とのバランスが取れている事が望ましい。(理想的には未使用トナーの使用率が100%になると同時に廃トナーの蓄積率も100%になることがスペース的な無駄がなく望ましいが、廃トナーの発生量はトナーパターンを何回形成するかなどにより異なるので、一般的に未使用トナーの使用率が100%になると同時に廃トナーの蓄積率も100%になる可能性は低いと考えられる。)そこで本例では、後述する処理によりUjを用いて未使用トナーの使用率と廃トナーの蓄積率とのバランスをとるように制御を行なう。
Ujを計算した後、S739で像担持体11、転写材搬送ベルト2を駆動させる。S740では転写材搬送ベルト2上のトナー粒子を回収させるに先立って、吸着ローラ2aに実施形態1と同様なバイアスを印加する。
【0061】
S741ではj=0が設定され、S742ではjがインクリメントされる。
ついで分析部73はS743に示すアルゴリズムに従って、各プロセスカートリッジ1C、1M、1Y、1Kに対向する転写ローラ2bc、2bm、2by、2bkに電圧を印加するようにコントローラに指令を出す。すなわち、t=Xj/Vbelt〜T×Uj/SUM(Uj)+Xj/Vbeltではj番目のプロセスカートリッジに転写材搬送ベルト2上からトナー粒子を回収する転写バイアスを印加し、かつj番目以外のプロセスカートリッジ1にj番目のプロセスカートリッジ1とは逆極性の転写バイアスを印加する。
t=Xj/Vbeltという時刻は、t=0において吸着ローラ2aと転写材搬送ベルト2とが接触していた接点がj番目のプロセスカートリッジ1と転写材搬送ベルト2との接点に至る時刻である。T×Uj/SUM(Uj)という時間間隔は、j番目のプロセスカートリッジ1が転写材搬送ベルト2上のトナー粒子を回収する時間である。ここでSUM(Uj)とは、n個のプロセスカートリッジ1についてUjの和をとったものであり、例えば4つのプロセスカートリッジ1C、1M、1Y、1Kのすべてでトナー粒子の回収を行なう場合にはSUM(Uj)=U1+U2+U3+U4である。従ってUj/SUM(Uj)はj番目のプロセスカートリッジ1をUで重み付けをした比率である。
【0062】
上述したようにU=(未使用トナーの使用率−廃トナーの蓄積率+100)/2で、この値は未使用トナーの使用率が高いほど、また廃トナーの蓄積率が低いほど大きくなる値である。換言すれば、Uが大きな値を持つプロセスカートリッジ1ほど、未使用トナーが消費されているのに廃トナーが蓄積されていない傾向にある。すなわち、かかるプロセスカートリッジ1は、廃トナーを格納する余地が充分あるにも関わらず未使用トナーが消費されて交換に至る可能性が比較的高いプロセスカートリッジ1である。従って、他のプロセスカートリッジ1と比較して多量の廃トナーを格納させる事が望ましい。かかる観点からS743では、Uj/SUM(Uj)という重み付けを用いて、Ujの値が大きなプロセスカートリッジではトナー粒子を回収させる時間が相対的に長くなるように制御を行なっている。
本実施形態ではこのような処理を行なう事により、未使用トナーの使用率と廃トナーの格納率とのバランスをとることが出来、廃トナー量の制御をより緻密に行なう事が出来る。
なお、転写バイアスの値については実施の形態1と同様である。
【0063】
S744では全ての「廃トナー格納対象PC」でS743に示す処理が実行されたかがチェックされ、Yesならクリーニングモードを終了し、Noなら再びS742に戻って処理を繰り返す。このように処理する事により、全ての「廃トナー格納対象PC」でS743に示す処理が実行されれば、転写材搬送ベルト2上の全領域に存在したトナー粒子が回収される事となる。
したがって、本実施形態によれば、未使用トナー量と廃トナー量とのバランスが保たれるように制御を行なうので、実施の形態1に比較して廃トナー量の制御をより緻密に行なう事が出来る。
【0064】
[実施の形態3]
実施の形態3では、実施の形態2と比べ、クリーニングモード実行時にUjで重み付けしたプロセスカートリッジ1のうちからUjが最大の値をとるもののみにトナー粒子を回収させる。すなわち実施の形態3は、クリーニングモードの実行フローチャートが異なる以外は実施の形態2と同じである。そこで図11に従い、フローチャートのみを説明する。
図11において、転写材搬送ベルト2のクリーニングモードがスタートすると(S760)、コントローラは各プロセスカートリッジ1C、1M、1Y、1Kにおいて現像ローラ13aを像担持体11から離間させる(S761)。
次いで、各プロセスカートリッジ1C、1M、1Y、1K内の廃トナー量がC色廃トナー量取得部71c、M色廃トナー量取得部71m、Y色廃トナー量取得部71y、K色廃トナー量取得部71kによって取得され、またCMYK各色の未使用トナー量がC色未使用トナー量取得部72c、M色未使用トナー量取得部72m、Y色未使用トナー量取得部72y、K色未使用トナー量取得部72kによって取得され分析部73に送られる(S762)。
【0065】
S763では実施の形態2と同様に、以下に定義されるUjを取得する。
U=(未使用トナーの使用率−廃トナーの蓄積率+100)/2
未使用トナーの使用率、および廃トナーの蓄積率の定義は、実施の形態2と同様である。
S764ではUjの値が最大であるプロセスカートリッジを「廃トナー格納対象PC」とし、IDであるjを取得する。Ujの値が最大のものが複数あれば、いずれか一つを選択する。すなわち本例ではクリーニングモードにおいて廃トナーを回収するプロセスカートリッジ1はただ一つとする。ここでUjの値が最大のものが複数あるときにいずれか一つを選択する方法としては、色順に優先順位をあらかじめ設定しておくなど種々の方法をとりうる。
【0066】
S765では選択されたただ1つの「廃トナー格納対象PC」について、「廃トナー格納対象PC」に含まれる像担持体と転写材搬送ベルト2との接触位置と、吸着ローラ2aと転写材搬送ベルト2ベルトとの接触位置との2点間の距離Xjを取得する。
その後、S766で像担持体11、転写材搬送ベルト2を駆動させる。S767では転写材搬送ベルト2上のトナー粒子を回収させるに先立って、吸着ローラ2aに実施の形態1、2と同様なバイアスを印加する。
【0067】
分析部73はS768に示すアルゴリズムに従って、各プロセスカートリッジ1C、1M、1Y、1Kに対向する転写ローラ2bc、2bm、2by、2bkに電圧を印加するようにコントローラに指令を出す。すなわち、「廃トナー格納対象PC」であるj番目のプロセスカートリッジ1に転写材搬送ベルト2上からトナー粒子を回収する転写バイアスを印加し、かつj番目以外のプロセスカートリッジ1にj番目のプロセスカートリッジ1とは逆極性の転写バイアスを印加する。このバイアスは、転写材搬送ベルト2が1周する時間以上印加する事が望ましい。印加時間は適宜定めればよく、例えば転写材搬送ベルト2が2周する間、印加を続けても良い。なお、転写バイアスの値については実施の形態1と同様である。
【0068】
S768において所定時間、転写バイアスを印加させると、クリーニングモードは終了する(S769)。
本実施形態ではこのような処理を行なう事により、未使用トナーの使用率と廃トナーの格納率とのバランスが最も悪いプロセスカートリッジ1に対してのみトナー粒子を回収させる。この結果特定のプロセスカートリッジ1にのみ転写材搬送ベルト2上の廃トナーが格納されていく事になるが、トナー粒子を格納するに従ってその特定のプロセスカートリッジ1では値Ujが低下していく事になるので、ある時点でUjが最大であるプロセスカートリッジ1が切り替わる可能性が高く、その切り替わりを繰り返す事により各プロセスカートリッジ1C、1M、1Y、1Kに均等に廃トナーが格納されていく事になる。
したがって、本実施形態によれば、簡易なアルゴリズムによって廃トナー量の制御をより緻密に行なう事が出来る。
【0069】
[実施の形態4]
実施の形態4では、実施の形態1〜3に比べ、現像装置13の外部から未使用トナー粒子を供給する事が可能であり、かつ、クリーニング装置14の外部へ廃トナー粒子を排出する事が可能である点が異なる。
具体的には、本実施形態の画像形成装置は図12に示すように、プロセスカートリッジ1C、1M、1Y、1Kにそれぞれ対応するトナー廃トナーカートリッジ102C、102M、102Y、102Kが画像形成装置本体に対して脱着可能に設けられている。ここでトナー廃トナーカートリッジ102とは、現像装置13に未使用トナーを供給するための未使用トナー格納部と、クリーニング装置14から廃トナーを排出される廃トナー格納部とが一体に構成されたものである。
図13に示すように、プロセスカートリッジ1C、1M、1Y、1Kの構造は実施の形態1とほぼ等しいが、現像装置13の側面に未使用トナーを搬入するための搬入パイプ13xが存在する点、及び、クリーニング装置14の側面に廃トナーを排出するための排出パイプ14xが存在する点が異なっている。
トナー廃トナーカートリッジ102は、未使用トナー粒子を格納するための未使用トナー格納部1022と、廃トナー粒子を格納するための廃トナー格納部1021とが一体に構成されている。
【0070】
次に、プロセスカートリッジ1とトナー廃トナーカートリッジ102との結合について説明する。
まず、プロセスカートリッジ1またはトナー廃トナーカートリッジ102の装着時には、図13(a)に示すように両者がやや離間した位置に挿入され、その後カム部材103によってトナー廃トナーカートリッジ102がプロセスカートリッジ1に向けて押圧させられることで、図13(b)の状態で結合する。このとき、未使用トナー格納部1022に設けられたゴムなどからなる弁を開放しつつ搬入パイプ13xが進入し、また廃トナー格納部1021に設けられたゴムなどからなる弁を開放しつつ排出パイプ14xが進入する事で未使用トナーや廃トナーの移動が可能となる。
プロセスカートリッジ1またはトナー廃トナーカートリッジ102の取外し時には、カム部材103が回転することで図13(b)から図13(a)の状態に移行し、プロセスカートリッジ1またはトナー廃トナーカートリッジ102が取外し可能となる。
【0071】
このように構成することで、トナー廃トナーカートリッジ102とプロセスカートリッジ1とを別々に交換でき、また、トナー廃トナーカートリッジ102の交換により未使用トナー粒子の供給及び廃トナー粒子の画像形成装置外への排出が可能となる。したがって、作像要素の寿命と、未使用トナー粒子の格納限界または廃トナー粒子の蓄積限界とが対応していない場合でも、一方のみを交換するだけで済み、環境負荷を低減させることができる。また、トナー廃トナーカートリッジ102の交換を行なうことで、新たなトナーの供給と廃トナーの供給とが一度で済ませられるため、交換部品低減によるユーザーアプライアンスの向上が達成できる。さらに本実施形態では、転写材搬送ベルト2上のトナー粒子もトナー廃トナーカートリッジ102に回収されるために、トナー廃トナーカートリッジ102の交換のみで転写材搬送ベルト2上の廃トナーの回収も達成でき、ユーザーアプライアンス性が良い。
【0072】
また、トナー廃トナーカートリッジ102には、未使用トナーの量を測定するための電極アンテナ1022b、および廃トナーの量を測定するための電極アンテナ1021bが設けられている。これらの電極アンテナ1022b、1021bは、画像形成装置本体側の接点を通じて専用の電源と接続されており、実施の形態1で説明した電極アンテナ13e、13f、14c、14dと同様の原理によって静電容量値を測定してトナー量に換算する。
廃トナー量の制御方法としては、各トナー廃トナーカートリッジ102C、102M、102Y、102Kにおいて、実施の形態1〜3のいずれかで説明したフローチャートに従い廃トナー量の制御を行なう。
したがって本実施形態では、各トナー廃トナーカートリッジ102C、102M、102Y、102Kに格納されている廃トナー量を検知しつつ、転写材搬送ベルト2上のトナー粒子を適切なトナー廃トナーカートリッジ102に回収するため、特定のトナー廃トナーカートリッジ102に廃トナーが集中してトナーがあふれる事を防止することが出来る。またその他、各実施の形態に記載された効果と同様な効果を、トナー廃トナーカートリッジ102に関して得ることが出来る。
【0073】
[変形例1]
変形例1として、各実施の形態において、未使用トナー量の測定を電極アンテナを用いて行なう代わりにピクセルカウント方式で行なうことも可能である。
ピクセルカウント方式とは、画像形成した画像のピクセルの数を加算して記憶手段に記憶させ、この加算値を参照することで現在までに消費したトナー量、ひいては未使用トナーの使用率を予測する方式である。トナーカートリッジの予期せぬ交換があることを考えると、ピクセルカウントの値は各トナーカートリッジと一体にされたメモリに記憶させる事が望ましい。
【0074】
[変形例2]
変形例2として、各実施の形態において、未使用トナー量または廃トナー量の測定を電極アンテナを用いて行なう代わりに光透過方式で行なうことも可能である。
光透過方式とは、廃トナー格納部または未使用トナー格納部に設けた光透過路に光を入射させ、その透過光を検知する事で現像剤の量を測定する方法である。
未使用トナー量あるいは廃トナー量が所定のしきい値以上あるいは以下であることのみを検知する場合には透過光が検出されるか否かのみを判断すればよい。一方未使用トナーの使用率や廃トナーの蓄積率を測定する場合には、比較的スポットの大きな光を入射させて透過光を受光し、受光面積を未使用トナーの使用率や廃トナーの蓄積率に換算すればよい。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、廃トナー量を検知しつつ転写体上のトナー粒子を適切な廃トナー格納部に回収するため、特定の廃トナー格納部に廃トナーが集中してトナーがあふれる事を防止した画像形成装置及びカートリッジを提供することが出来る。
また、未使用トナー量も検知し、未使用トナー量と廃トナー量とに基づいて回収比率を決定することで、ユーザーおよび環境に配慮した画像形成装置及びカートリッジを提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用可能な画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
【図2】図1において、転写材搬送ベルトを退避させてプロセスカートリッジを着脱させる様子を示す図である。
【図3】プロセスカートリッジを説明するための概略構成図である。
【図4】廃トナー量の測定方法を説明するためのブロック図である。
【図5】静電容量の検出方方法を説明するためのタイミングチャートであり、(a)ACバイアスを印加したとき、(b)DCバイアスを印加したときを示す。
【図6】廃トナー量測定を行なうときのプロセスカートリッジを示す図であり、(a)側面断面図、(b)像担持体と現像ローラが接しているときの外観図、(c)像担持体と現像ローラが離間しているときの外観図である。
【図7】未使用トナー量の測定方法を説明するためのブロック図である。
【図8】廃トナー制御部の構成を示す図である。
【図9】実施形態1におけるクリーニングモードのフローチャートである。
【図10】実施形態2におけるクリーニングモードのフローチャートである。
【図11】実施形態3におけるクリーニングモードのフローチャートである。
【図12】実施形態4における画像形成装置を示す概略構成図である。
【図13】実施形態4におけるプロセスカートリッジとトナー廃トナーカートリッジとを示す概略構成図であり、(a)両カートリッジ装着前(b)装着後である。
【符号の説明】
1 プロセスカートリッジ
102 トナー廃トナーカートリッジ
1021 廃トナー格納部
1021b 電極アンテナ
1022 未使用トナー格納部
1022b 電極アンテナ
103 カム部材
2 転写材搬送ベルト
2a 吸着ローラ
2b Pセンサ
3 定着装置
3a 加熱ローラ
3b 加圧ローラ
4 書込装置
5 給紙装置
6 現像剤量測定装置
61、62 検出回路
63 電源
7 廃トナー量制御部
71 廃トナー取得部
72 未使用トナー取得部
73 分析部
11 像担持体
12 帯電部材
12a 芯金
12b 中抵抗層
13 現像装置
13a 現像ローラ
13b 供給ローラ
13c 弾性ブレード
13d 攪拌部材
13e、13f 電極アンテナ
13x 搬入パイプ
14 クリーニング装置
14a クリーニングブレード
14b 廃トナー格納部
14c、14d 電極アンテナ
14x 排出パイプ
A 回転中心
B カム部材
C 接点
D 導体部材

Claims (12)

  1. 転写体と、転写体の移動方向に沿って配設された複数の作像手段とを備える画像形成装置であって、
    複数の作像手段はそれぞれ、少なくとも像担持体と、像担持体上の潜像をトナー像として現像する現像手段と、現像に供するトナー粒子を格納する未使用トナー格納部と、像担持体上のトナー粒子を回収するクリーニング手段と、クリーニング手段により回収されたトナー粒子を格納する廃トナー格納部とを備え、
    転写体から像担持体へと移行させたトナー粒子をクリーニング手段によって回収する事で転写体上のトナー粒子のクリーニングを行なう画像形成装置において、
    前記廃トナー格納部は、その内部に存在する廃トナー量を測定する廃トナー量測定手段を備える廃トナー格納部であり、
    前記画像形成装置は、廃トナー量測定手段の測定結果に基づいて各廃トナー格納部に格納するトナー粒子の比率を決定する回収比率決定手段を有する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記廃トナー格納部は、未使用トナー格納部と一体に構成されており、かつ、未使用トナー格納部は、内部の未使用トナー量を測定する未使用トナー量測定手段を有し、
    前記回収比率決定手段は、廃トナー量測定手段の測定結果と未使用トナー量測定手段の測定結果に基づき、廃トナー格納部に格納するトナー粒子の比率を決定する回収決定手段である
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2に記載の画像形成装置において、
    前記回収比率決定手段は、廃トナーの量が所定値以上である廃トナー格納部には転写体上のトナー粒子を回収させないように回収比率を決定する回収比率決定手段である
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1または2に記載の画像形成装置において、
    前記回収比率決定手段は、未使用トナーの量が所定値以下である未使用トナー格納部と一体に構成された廃トナー格納部に対し、転写体上のトナー粒子を優先的に回収させるように回収比率を決定する回収比率決定手段である
    ことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1または2に記載の画像形成装置において、
    前記回収比率決定手段は、一体に構成された未使用トナー格納部と廃トナー格納部ごとに、廃トナーの蓄積率に対する未使用トナーの使用率を計算し、廃トナーの蓄積率に対する未使用トナーの使用率が相対的に大きな廃トナー格納部には転写体上のトナー粒子を優先的に回収させるように回収比率を決定する回収比率決定手段である
    ことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記画像形成装置は、転写体上に所定のトナーパターンを形成可能であるとともに、転写体上に形成されたトナーパターンを検知する手段を有する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  7. 転写体を備える画像形成装置本体に対して着脱可能なプロセスカートリッジであって、
    該プロセスカートリッジは作像手段を備え、前記転写体の移動方向に沿って複数配設されるプロセスカートリッジであって、
    前記作像手段は、少なくとも像担持体と、像担持体上の潜像をトナー像として現像する現像手段と、現像に供するトナー粒子を格納する未使用トナー格納部と、像担持体上のトナー粒子を回収するクリーニング手段と、クリーニング手段により回収されたトナー粒子を格納する廃トナー格納部とを備え、
    転写体から像担持体へと移行させたトナー粒子をクリーニング手段によって回収する事で転写体上のトナー粒子のクリーニングを行なうプロセスカートリッジにおいて、
    前記プロセスカートリッジは、前記廃トナー格納部の内部に存在する廃トナー量を測定する廃トナー量測定手段と、
    各廃トナー格納部に格納するトナー粒子の比率を決定するために画像形成装置本体に設けられた回収比率決定手段へと前記廃トナー量測定手段の測定結果を伝達する伝達手段と を有する
    ことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  8. 請求項7に記載のプロセスカートリッジにおいて、
    前記廃トナー格納部は、未使用トナー格納部と一体に構成されており、かつ、未使用トナー格納部は、内部の未使用トナー量を測定する未使用トナー量測定手段を有し、
    前記回収比率決定手段は、廃トナー量測定手段の測定結果と未使用トナー量測定手段の測定結果に基づき、廃トナー格納部に格納するトナー粒子の比率を決定する回収決定手段である
    ことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  9. 請求項7または8に記載のプロセスカートリッジにおいて、前記回収比率決定手段は、廃トナーの量が所定値以上である廃トナー格納部には転写体上のトナー粒子を回収させないように回収比率を決定する回収比率決定手段である
    ことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  10. 請求項7または8に記載のプロセスカートリッジにおいて、
    前記回収比率決定手段は、未使用トナーの量が所定値以下である未使用トナー格納部と一体に構成された廃トナー格納部に対し、転写体上のトナー粒子を優先的に回収させるように回収比率を決定する回収比率決定手段である
    ことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  11. 請求項7または8に記載のプロセスカートリッジにおいて、
    前記回収比率決定手段は、一体に構成された未使用トナー格納部と廃トナー格納部ごとに、廃トナーの蓄積率に対する未使用トナーの使用率を計算し、廃トナーの蓄積率に対する未使用トナーの使用率が相対的に大きな廃トナー格納部には転写体上のトナー粒子を優先的に回収させるように回収比率を決定する回収比率決定手段である
    ことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  12. 請求項7ないし11のいずれかに記載のプロセスカートリッジにおいて、
    前記未使用トナー格納部と廃トナー格納部は、作像手段に対して着脱可能に構成される
    ことを特徴とするプロセスカートリッジ。
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