JP2004184412A - 残留電力指示器を有する時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】 残留電力指示器を備えた発電器を有する時計を提供する。
【解決手段】 バレル(1)、バレルに収容されたバネ(1a)、バレルに対して機械的に結合された時間表示部材(5)、同じくバレルに結合された発電器(2)、及びこの発電器の周波数を基準周波数に従わせるための調整回路(6)を含む時計。調整回路は、この目的のために、発電器の周波数が基準周波数よりも高いことを調整回路が検知した時に、制動期間中に発電器を電気的に制動するように配置されたスイッチング手段(7)を含む。この時計は、発電器が、アナログ残留電力部材(11)の起動手段(10)を、制動期間中にこの起動手段と発電器との間の電気的結合によって伝えられる電気量(G2)を通じて制御することを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は残留電力指示器を備えた発電器を有する時計に関する。
上述の時計は内部にバネを収納したバレル(香箱)を含む。時間表示部材は発電器に接続されると共にバレルに機械的に結合される。調整回路は、発電器の周波数を基準周波数に従わせるようになっている。すなわち、調整回路は、それが発電器の周波数が基準周波数よりも高いことを検知した時に、制動期間中に発電器を電気的に制動するように構成されたスイッチング手段を含む。
図1に示すような時計は、従来技術、特に本出願人に付与された欧州特許第0762243号により公知である。この時計は、巻上げ装置は図示しないが手動又は自動的に巻かれたバネ1aが収納されたバレル1によって形成された機械的エネルギ供給装置を含む。
バレル1は、歯車列3を介して発電器2の磁化回転子2aと機械的に結合されている。発電器2は、少なくとも1つのコイル2bを含み、磁化回転子2aが駆動されて回転し、上述の少なくとも1つのコイル2bに結合されている矢印で示した磁界を発生した時に、このコイルから交番電圧Ugが発生する。
コイル2b(又は、複数のコイル2b)の端子は、後述する調整回路6に給電するために出力部で整流された電圧Uaを供給する整流器4に接続される。
時間関連指示器5のアナログ表示部材、一般的に一組の針又は他の任意の従来式機械的時間表示手段は、可動部の歯車列3を通じてバレルに対して機械的に結合され、回転自在に回転子2aに固定される。針5の回転速度は、正しい時間指示を得るのに必要な速度に針の速度が対応するように発電器周波数を基準周波数に従わせるための調整回路6により一定の平均値に保たれる。
本出願人に付与されたスイス特許出願第686332号の説明を参照することにより当業者はこのような制御装置を作製できるので、本明細書においては、この調整回路6に関して詳しく説明はしない。しかし、この回路についての理解を容易にするために、その主要な要素と働きについて以下に再度説明する。
この調整回路6は、時計動作タイプ水晶により安定化された発振器6aと、発振器6aの周波数を論理回路6cが使用することのできる周波数に変える周波数分周器6bとを含み、この論理回路は、時間指示器5の表示部材による正しい時間指示に対応する基準周波数のレベルに発電器の周波数を調整する目的で発電器2を制動させるために、制御信号により、スイッチング部材7、例えばトランジスタを制御する。
上述の特許文献による時計は、残留電力指示装置9も含んでいる。この装置は、追加の周波数分周器9bにより所定の期間中に連続的な制動信号8を数え続けるカウンタ9aを含む。所定の期間中に数えられたデータを記憶するために、カウンタ9aの出力部にはメモリ9cが接続され、このメモリの出力部には、記憶されたデータを残留電力指示器17の増分表示手段9eのための制御信号に変換する復号器9dが接続され、この増分表示手段は、着色ストリップ又は液晶セルにより得られる。「増分表示手段」という用語は、測定又は計算された量の値に対応するところまで照明されるか又は現れる連続的な印しを含んだ表示器9eを意味する。
発電器を有する時計の主な利点の1つは、従来の機械的時計の動きを石英の精度に調整できるということである。
欧州特許第0762243号 スイス特許出願第686332号 欧州特許第1109083号
しかし、欧州特許第0762243号において推奨された解決策は、適切に機能するにも拘わらず、調整回路の働きのために必要なものに追加された電子要素で本質的に形成された指示装置により制御される残留電力のための増分表示手段を使用するという欠点を有する。更に、これらの付加的電子要素は、電子回路の全体的消費を増大させる影響があるから、正しい時間指示の精度に対して有害である場合がある。
更に、従来式残留電力指示装置を組み込むという解決策は、発電器の作動中、特にその制動期間中にもたらされる指示を使用しないという欠点を有する。
従来技術の欠点を克服するために、本発明のアイデアは、時計の電力消費を増大させることなく、発電器の作動にリンクした指示を使用しながらアナログ残留電力指示器を提供することである。
従って、本発明は、発電器が、アナログ残留電力部材を起動させるための手段を、制動期間中にこの起動手段と発電器との間の電気的結合によって伝えられる電気量を通じて制御することを特徴とする冒頭に説明した型の時計に関する。
有利な実施態様によれば、起動手段は、固定子と回転子を含み、固定子を通じて発電器に対して電気的に結合される。固定子も回転子に対して磁気的に結合され、回転子は、巻かれたバネに対応する第1の位置と緩められたバネに対応する第2の位置との間で、アナログ残留電力表示部材を機械的に動かす。
本発明の他の利点及び特徴は、添付図面を参照して為される単に例示的な以下の説明から明らかになるであろう。
図2を参照すると、本発明の好ましい実施形態による時計の概略図が示されている。本図には、従来技術を示す図1を参照して説明したものと同じ要素が幾つか示されており、その参照符号は同じままであり、これらの同一要素についての説明は、繰り返しになるから省略する。
上述の従来技術において説明したように、発電器2の周波数が所定の基準周波数よりも高いことを調整回路6が検知した時の制動期間中に、発電器2が制動される。図3Aに示す発電器のコイル2bの端子間電圧Ugは、交番電圧であり、コイルの制動期間は、f1、f2、及びf3で印した区域で表されている。
これらの発電器の制動期間中に、1つ又は複数のコイル2bにおいて、エネルギが残留電力とリンクした図3Bに示す電気量G1の形で消散されることが明らかにされた。実際に、発電器が頻繁に制動される場合には、消散される平均エネルギは大きく、これは、残存する残留電力が多いことを意味する。逆に、発電器が頻繁に制動されない場合には、消散される平均エネルギは減少し、残存する残留電力はあまり多くない。
こうして、残留電力指示装置がもたらされる。この装置は、アナログ残留電力表示部材11を起動させる起動手段10を含む。これらの起動手段10は、特にコイル10bと磁化回転子10aとを含む固定子を有する電気的に制御されたアクチュエータで有利に形成することができる。
これらの起動手段10のための指令は、スイッチング手段7aから7dを通じてコイル2bとコイル10bとの間の電気的結合により、制動期間中に消散される電気量G1に依存して電気量G2の形で伝達される。有利な態様においては付加的コイル10bを流れる電流Iに対応するこの電気量G2は、起動手段10へ給電するだけでなく、平均磁界を誘導させて、磁化回転子10aを駆動させて回転させる。
磁化回転子を備えたアクチュエータの特定の例においては、付加的コイル10b内に誘導された平均磁界がゼロでないことを検査する必要がある。これを行うために、幾つかの異なる変形は、スイッチング手段を実装することが可能であり、このうち2つの変形が、例示的に図2及び図7にそれぞれ示されている。
図2に示す第1の有利な変形によれば、4つのスイッチ7aから7dを含むH字形整流器ブリッジ回路がスイッチング手段として使用されている。
伝達された電気量G2を図3Cに示す形で得るために、スイッチ7aから7dは、調整回路6により以下に説明する方法で供給される制動信号8によって制御される。
発電器のコイル2bに何らの制動も加えられていない時は、4つのスイッチ7aから7dは、図に示すような開放位置にあり、付加的コイルに伝達される電気量はゼロである。
上述のようにコイル2bに制動が加えられた時は、電気量G1が正か負かを区別することができる。電気量G1が正である間は、スイッチ7aと7bが同時に閉鎖位置へと切り換えられ、同時に、スイッチ7cと7dは開放位置へ切り換わる。電気量G1が負である間は、スイッチ7aと7bは同時に開放位置へと切り換えられ、同時に、スイッチ7cと7dは閉鎖位置へと切り換わる。これらのスイッチを逆の仕方で切り換えることもできる。スイッチング手段7a〜7bと7c〜7dに出される逆の指令は、インバータ8a及び8bを通じて得られる。
得られる伝達された電気量G2は、図3Cに示されている。この点に関して、この第1の変形によれば、電気量G2は、発電器の制動期間の時、つまりこれらの制動期間が続く時間全体を通して伝達されることが分かるであろう。
第2の変形によると、図7に示すような2つのスイッチを含むスイッチング手段を使用することにより、単に交番の正部分のみ又は負部分のみが付加的コイル10bに伝達される。
発電器のコイル2bに何らの制動も加えられない場合は、2つのスイッチは開放位置へと切り換えられている。
コイル2bに制動が加えられた場合は、電気量G1における正負の交番も区別される。交番が正の間は、スイッチのうちの一方は、閉鎖位置へと切り換えられ、他方は、開放位置へと切り換わる。交番が負の間は、上述とは逆の仕方でスイッチングが行われる。この変形によれば、伝達された量G2は、制動期間中に、選択された接続に依存して正又は負の交番の間のみに残留電力に関するデータを提供する。
この点に関して、この第2の変形によれば、図示されていない電気量G2は、制動期間中、すなわち、必ずしも制動期間が続いている時間全体を通じてではなく、例えば正の交番のような一定の期間だけ伝達されることが分かるであろう。
スイッチング手段を実装したいずれの変形においても、磁化回転子10aは、表示部材11を巻かれたバネに対応する第1の位置から緩められたバネに対応する第2の位置まで駆動するように準備される。この残留電力指示装置の働きの詳細については、図4から図6を参照しながら以下に説明する。
図4Aは、本発明の好ましい実施形態による電気的に制御されたアクチュエータの上面図を示している。
上述の通り、起動手段は、特に、固定子12に固定されたコイル10bを有するアクチュエータ10を含む。この固定子は、好ましくは円形空洞13を有し、それによって、材料のくびれ区域12cと12dにより繋がれた第1及び第2の固定子部分12aと12bを区切り、この固定子部分12aと12bは、コイルに給電された時、つまり発電器の制動期間の時に2つの反対磁極(N及びS)を形成する。この点に関して、固定子は、高い透磁性を有する材料で形成されるのが有利であることが分かるであろう。
円形空洞13は、その周縁上に2つの実質的に正反対のネック部14a及び14bを有する。2つのネック部14a及び14bを結ぶ直径に沿って定められた軸線Dは、固定子12の長さに沿って定められた軸線Eと例えば約45°の角度を形成する。
アクチュエータ10はまた、固定子12により定められた空洞13の中央に置かれてシャフト15に回転自在に装着された好ましくは円形の磁化回転子10aを含む。磁化回転子10aの磁極(N及びS)は、いわゆる回転子アイドル位置において図に示してある。
「回転子アイドル位置」(図6C参照)とは、固定子のコイル10bに給電されていない時、すなわちコイル内に誘導される平均磁界がゼロである時に回転子10aが取る位置を意味する。このアイドル位置は、特に固定子12の幾何学形状とネック部14a及び14bの位置とにより決まる。固定子12に対する磁化回転子10aの回転運動は、図6Aから図6Cに詳しく示されている。
図4Bは、図4Aのアクチュエータ10に使用されるのが望ましい駆動機構を示している。回転子は、この図4Bでは見えないが、シャフト15に装着され、シャフト15は、駆動歯車16と共に残留電力指示部材のための駆動歯車の組を形成する。図6Aから図6Cを参照して分かるように、有用な残留電力指示角度は60°程度であるから、図5に示すアナログ残留電力指示部材を駆動するシャフト18に装着され、駆動歯車16と噛み合う減速歯車17によって形成される減速歯車の組を設けるのが有利である。有利な態様においては、駆動歯車16の歯数と減速歯車17の歯数の比は2から3であり、これにより、有用な60°の角度に対してそれぞれ約120°又は180°の表示角度を利用できるように、残留電力を表示するための角度を増大させることができる。
例えば、衝撃により又は巻上げ機構の過度な巻上げにより残留電力指示部材が表示角度の外側まで動くことを防止するために、指示部材を阻止するための手段が設けられる。この目的のために、好ましくは扇形切欠部20を有する減速歯車17が使用され、単一の停止部材19と協働する第1及び第2の支持面21a及び21bを形成する。有利な態様においては、扇形切欠部20は、120°の中心角を有する。支持面21a及び21bが停止部材19と接触する2つの末端位置は、残留電力指示部材の2つの末端位置、つまり巻かれたバネに対応する第1の位置と緩められたバネに対応する第2の位置とに対応する。
尚、特に時計文字盤上に位置する角度表示のいずれかの側に置かれたスタッドの形の他の停止装置を設けることも可能である。
図5は、図4A及び4Bに示す実施形態による残留電力指示装置の全体を断面図で示している。プレート22は、特に固定子12及びコイル10bのための支持体として、また、駆動歯車16及び減速歯車17を装着したシャフト15及び18のための支持体として作用する。上部ブリッジ23は停止部材19の固定を可能にする。上部ブリッジ及び時計文字盤24内に形成された凹部は、アナログ残留電力指示部材11(典型的には、適当な目盛を指しながら動く針)を装着したシャフト18が通る。開口を通して指示をもたらす円板、又は他の任意の適当なアナログ表示手段を使用可能であることは言うまでもない。
図6A、図6B、及び図6Cは、時計バレル内に収容されたバネの巻上げの関数として固定子に対する磁化回転子の動きを示している。この動きは、制動期間中に伝達される電気量のために固定子(12)と回転子との間に存在する平均磁気結合と、高い透磁性を有する固定子の幾何学形状のために固定子と回転子との間に存在する位置決めトルク又は結合との間の対立により形成された磁気平衡の位置が変化することに対応する。
図6Aは、バネが完全に巻かれた時の磁化回転子10aの初期位置に対応している。この時、発電器は、その作動周波数を基準周波数へと低減するために、スイッチング手段により頻繁に制動される。制動期間中に、コイル10bは、発電器コイル2bに電気的に結合され、固定子12を通じて磁界を発生する。得られた平均誘導磁界は、固定子を磁気双極子と同化させて、第1の固定子部分12aが例えば磁気のN極に、また、第2の固定子部分12bが磁気のS極に対応する。
この場合、N極である固定子部分12aは、磁化回転子10aのS極を引き付ける。このトルクの位置は、固定子と回転子との間のこの磁気トルクと対抗し、その結果として、磁化回転子10aを図6Cに示すアイドル位置へと引き付ける。回転子の位置は、磁気平衡の位置によって与えられる。
図6Bは、バネがもはや完全には巻かれていない中間位置を示している。この場合、発電器に加えられる制動は、上述の場合よりも頻繁度が低く、固定子の平均磁気双極子も上述の場合よりも小さい。従って、磁化回転子10aの磁界平衡の位置は、図6Aに示す初期位置と図6Cに示すアイドル位置との間である。回転子は、矢印で示した方向へ回転する。
図6Cは、上述の通り、磁化回転子10aのアイドル位置、すなわち、バネが完全に緩められている時又は発電器がもはや基準周波数にて作動する位置にない時の発電器がもはや制動されない位置を示す。
この場合は、固定子と回転子との間の磁気トルクはゼロであり、従って、回転子の磁界平衡位置は、もはや位置決めトルクだけに依存せず、すなわち、回転子は、固定子の幾何学形状に依存してそのアイドル位置にある。こうなるために、固定子は、円形空洞13の周縁に作られた材料のくびれ区域12c及び12dとネック部14a及び14bとを有する。すなわち、アイドル位置は、固定子の軸線Eと磁化回転子のNS極を結ぶ軸線との間に約80°の角度aを形成する。
尚、この場合に、実際には、図示した位置と180°だけ角度がずれた逆極性の位置との2つのアイドル位置が存在する。従って、残留電力指示装置を組み立てる際に、磁石が図示した位置に任意に置かれる。
尚、更に別の考察として、アナログ残留電力指示部材は、特に歯車列のような時計可動部に対して使用される潤滑油の劣化に関する情報も提供することが明らかにされており、つまり、潤滑油が劣化した場合は、バネが完全に巻かれた時に、この部材は最大残留電力をもはや表示しない。有利な態様においては、従って、この部材はまた、潤滑油を取り換える目的でその経年劣化の指示器として使用されることになる。
また、指示器の安定性を増すために、指示装置のために粘性潤滑油が有利に使用されることも注目される。
更に、与えられた発電器が、本明細書において引用により組み込まれる本出願人の名前で出願された欧州特許第1109083号の図1に規定する発電器と好ましくは対応するという点も注目すべきである。このような発電器は、3つの平形直列接続コイルの両側に配置された2つのフランジを有する回転子を含み、これらのコイルは、固定子を形成し、回転子軸線と直交する同じ平面内で回転子軸線に対して実質的に相互に120°だけずらしてある。各フランジ上には、6つの磁石が、コイルに向いて規則的な間隔で半径方向に固定される。2つの連続する又は対向する磁石の極性は逆である。
尚、この点に関して、発電器の他の実施形態、特に、調整回路によって制御された周波数で振動の動きを発生させるようにバレルバネと機械的に結合された発電器を設けることが可能である。
最後に注目されることは、起動手段の他の実施形態を設けること、特に、以下に述べる2つの変形による起動手段を設けることが可能なことである。
第1の変形によれば、起動手段は、特に、例えば図2に示すようなスイッチング手段を通じて、制動期間の時に、例えば鉄−ニッケル合金又は鋼−黄銅型の合金の組合せである強磁性体が配置された1つ又は複数の発電器コイルに接続されたコイルを含む。制動期間の時に、残留電力に依存して発電器により伝達された電気量でコイルが電力供給される。この電気量、従って残留電力に依存する誘導磁界は、磁気歪みにより強磁性体を変形させる効果を有する。この強磁性体の変形は、適当な任意の機械的手段によって残留電力を指示するために使用される。
第2の変形によれば、起動手段は、特に、発電器の制動期間の時に1つ又は複数の発電器コイルに直列接続される形状記憶合金で形成されたワイヤを含む。形状記憶合金は、高温形状と低温形状という2つの異なる形状をとることができ、これら2つの形状は、この種類の合金で形成された上述のワイヤの温度を上昇させる効果を有する制動期間の時に伝達される電気量によって課せられる。最も一般的に使用される合金は、CuZnAl、TiNi、及びCuAlNiである。尚、有利な態様においては、CuAl合金にベリリウムを加えることは、一方で高温での良好な安定性を保証しながら、かなりの低い変形温度を得ることを可能にする。
従来技術による時計の概略図である。 本発明の好ましい実施形態による時計の一般的な概略図である。 図2の好ましい実施形態による電気制御を示す図である。 起動手段の有利な実施形態を示す図である。 本発明の有利な実施形態による指示装置の断面図である。ある。 起動手段で使用される磁化回転子の動きをバネ巻上げの関数として示す図である。 図2の実施形態によるスイッチング手段の変形を示す図である。
符号の説明
1 バレル、 1a バネ、 2 発電器、 5 時間表示部材、 6 調整回路
7 スイッチング手段、 10 起動手段、 11 アナログ残留電力部材

Claims (9)

  1. バレル(1)、該バレル内に収容されたバネ(1a)、該バレルに対して機械的に結合された時間表示部材(5)、同じく該バレルに結合された発電器(2)、及び該発電器の周波数を基準周波数に従わせるための調整回路(6)を含み、該調整回路が、この目的のために、該発電器の周波数が該基準周波数よりも高いことを該調整回路が検知した制動期間中に該発電器を電気的に制動するように配置されたスイッチング手段(7)を含む時計であって、
    発電器は、アナログ残留電力部材(11)の起動手段(10)を、制動期間中に該起動手段と該発電器との間の電気的結合により伝えられる電気量(G2)によって制御することを特徴とする時計。
  2. 前記残留電力表示部材の前記起動手段(10)は、前記表示部材(11)を巻かれたバネに対応する第1の位置から緩められたバネに対応する第2の位置まで動かすように配置されることを特徴とする請求項1に記載の時計。
  3. 前記発電器は、少なくとも1つのコイル(2b)を含み、
    前記起動手段は、付加的なコイル(10b)を含み、
    該起動手段と該発電器との間の前記電気的結合は、前記制動期間の時に前記コイルを電気的に結合するように配置された前記スイッチング手段(7a、7b、7c、7d)により達成されることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載の時計。
  4. 前記電気量(G1)は、交番しており、
    前記スイッチング手段(7a、7b、7c、7d)は、整流された電気量(G2)を前記付加的コイル(10b)に伝達するために切り換えられることを特徴とする請求項3に記載の時計。
  5. 前記起動手段(10)は、前記付加的コイル(10b)を含む固定子(12)と、該固定子と磁気的に結合され、前記アナログ残留電力表示部材(11)と機械的に結合された磁化回転子(10a)とにより形成された電気制御式アクチュエータを含むことを特徴とする請求項3又は請求項4のいずれか1項に記載の時計。
  6. 前記固定子(12)は、前記回転子(10a)のその回転運動に対応する有用な角度が約60°であるように2つのネック部(14a、14b)が配置された円形空洞(13)を有することを特徴とする請求項5に記載の時計。
  7. 前記回転子(10a)は、扇形切欠部(20)を有する減速歯車(17)を含む減速歯車の組を介して前記アナログ残留電力表示部材(11)と結合され、
    停止部材(19)が、前記歯車の回転角を制限するように該扇形部に配置されることを特徴とする請求項5又は請求項6のいずれか1項に記載の時計。
  8. 粘性潤滑油が、前記表示部材による残留電力の安定した指示を得るために使用されることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の時計。
  9. 前記アナログ残留電力表示部材はまた、前記第1の位置が僅かにずらされる、時計の潤滑油の経年劣化に関する指示を提供することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の時計。
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