JP2004183319A - 浮床構造及びその施工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】施工面での工夫によって、追加の新たな部材を要することなく、重量床衝撃音を改善する。
【解決手段】本発明の1例の浮床構造1は、床基版2と床基版2上の複数の防音部材3と各防音部材3上の浮床部材4とを具えており、各防音部材3は、複数の衝撃吸収部材3Aと各衝撃吸収部材3A上の板状部材3Bとを有している。浮床構造1は、浮床部材4の最下層部材4Aと板状部材3Bとが50〜200mmのピッチで固定されていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、防音材部上に浮床部材の層を形成した浮床構造に係るものであり、更に詳しくは、重量床衝撃音を低減すると共に、転倒落下時の人体を保護できる安全性の高い浮床構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
重量床衝撃音は、床、壁、柱、梁等の構造材が高い固定度で固定されているRC造等の剛構造建築物においては、床版厚を増す事で容易に改善出来るので、かかる剛構造建物では専ら床版厚を増す手段で解決されている。
【0003】
ところが、構造材の固定度の低い木造、鉄骨造、ツーバイフォー造では、重量床衝撃音の改善に苦慮しており、本発明者等はかなり良好な結果を示す種々の改良を試みている(例えば、特許文献1及び2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−144999号公報
【特許文献2】
特願2002−134128号明細書
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近年の景気動向等で、材料及び施工の両面でのコストが年々きびしさを増し、コストを出来る丈、抑制して尚かつ高性能である事が求められている。
【0006】
本発明の課題は、低固定度の建物に於る浮床構造において、コスト上昇を抑えつつ重量床衝撃音を改善することである。
また、本発明の課題は、施工面での工夫によって、追加の新たな部材を要することなく、重量床衝撃音を改善することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、床基版と、前記床基版上の複数の防音部材と、前記各防音部材上の浮床部材とを具え、前記防音部材が複数の衝撃吸収部材と前記各衝撃吸収部材上の板状部材とを有している、浮床構造において、前記浮床部材の最下層部材と前記板状部材とが50〜200mmのピッチで固定されていることを特徴とする浮床構造に係るものである。
【0008】
本発明者は、施工面での工夫で、新たな部材を追加する事なく、如何にして防音性能のアップを行うか、また、そのときに、施工面での効率ダウンを如何にして最小限にするかを検討した。
【0009】
本発明者は多くの実験を行い、その結果、所定の防音部材の板状部材と浮床部材の最下層部材との固定ピッチを密にする事で、著しく防音性能が改善できることを知見した。
【0010】
また、本発明者は、浮床部材の層状部材の層間固定のピッチを密にする事で、防音性能が改善できることを知見し、このとき、ビス先端部が固定される下側の層状部材を貫通した方が更に好結果となるという知見を得た。
【0011】
また、このとき、性能の安定性を増す上で、床外周の壁との隙間を確保し、通気幅木で処理するのが有効であった。また、床版の外周近傍に防音部材を配置することで、性能の安定性が確保されるという知見も得た。
【0012】
これ等の対策には、使用ビス本数が増す程度のコスト悪化はあるものの、その他の重大なコスト悪化要因は無いので、ほぼコスト増なしで性能向上が出来る事が判った。また、今回の部材固定度アップにより、当初予期しなかった荷重による床変位量が少なくなるという知見も得た。
【0013】
本発明者の研究によれば、浮床部材の最下層部材と防音部材の板状部材とが所定の密な固定ピッチで固定されることで、浮床部材の最下層部材は防音部材の板状部材の厚み分が増すと共に、結果として凹凸板を形成し、凹凸板として働くこととなると考えられた。
【0014】
かかる凹凸板は、浮床部材の受けた衝撃が振動となって凸部に集中し、凸部の下の衝撃吸収部材がこの集中した振動を効率的に吸収することとなる。
【0015】
結果として、浮床部材の最下層部材と防音部材の板状部材とが所定の密な固定ピッチで固定された浮床構造は、衝撃吸収部材の本来の振動吸収性能を十分に発揮させ、その重量床衝撃音の改善性能は、浮床構造の固定度ピッチを単に増したような程度の差ではなく、浮床部材と防音床材の板状部材との間の高められた固定度によって浮床部材と防音床材との間の振動伝達パターンを変化させ、振動抑制及びそれに伴う騒音防止性能を著しく向上させる。
【0016】
また、かかる浮床構造は、浮床部材の曲げ剛性が増大し、衝撃力のロスが増大すると共に、広い浮床面積で衝撃力を受ける為、音性能の改善効果が高くなり、併せて載荷時の床変位量も小さくなると考えられる。
【0017】
本発明の利用分野としては、特に、床、壁、柱、梁等の構造材が低い固定度で固定されている建築物の分野で好適であり、木造、鉄骨造、ツーバイフォー等の戸建住宅や低層集合住宅の様な重量床衝撃音の対策に苦慮している建物の床や、幼児や老人の居住区、病院等の防音性能及び安全性が重視される床で特に好適である。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の実施をする形態について説明する。
以下、浮床構造について、施工手順に沿って順次説明する。
(1)床基版
床基版は床の基盤をなすものである。床基版としては、ALC床版、木床パネル、根太上に合板等の板材を連設したもの等が挙げられる。
【0019】
床基版は、増し打ちモルタルやセルフレベリング材、合板、パーチクルボード、石膏ボードを単体又は併用して、ビス固定により連結一体化した床版としたものが、全体として重く振動し難いので望ましい。
【0020】
増し打ちモルタルやセルフレベリング材の水硬性無機質材は、乾燥収縮や床衝撃で割れ易いので連結一体化にはなり難く、防耐火上に有効な処理と考えるべきである。その観点からは、石膏ボードを併用しても同様な効果が得られる。何れにしても、前記無機質材の上部に、ビス固定が可能な木質板材で床版間を連結固定したものが良い。
【0021】
(2)防音部材
次に、前記床基版上に複数の防音部材を設置し、固定することができる。各防音部材は、複数の衝撃吸収部材と各衝撃吸収部材上の板状部材とを有している。防音部材の形状、材質等は、特に制限されることなく種々のものを用いることができ、矩形、細長い形状等の防音部材を用いることができる。
【0022】
板状部材は、複数の衝撃吸収部材を固定することができる。板状部材の下の衝撃吸収部材には、予め粘着剤等の床基版への固定手段を設けることができる。
【0023】
防音部材の床基版への固定手段としては、前記した粘着剤の他に、衝撃吸収部材の下に支持材を固定しておき、支持材の床基版側の固定面に粘着処理を施したものであっても良く、支持材をビスや釘で固定しても良い。また、設置時にコーキング等の接着剤で固定しても良い。
【0024】
各衝撃吸収部材は、高さを何種類かに変えて、衝撃吸収を何段階かで行うことができる。かかる場合、衝撃反力としての弾性要素を多く含む物の高さを低くして物理的な衝撃反力が生じない様にする事も良い。この場合は、衝撃吸収部材は高さの高いもののみが床基版に固定されていれば良い。
【0025】
防音部材は、床基版の外周の壁から50〜200mmの距離だけ離れた所に、壁面に沿ってその内側の床基版上に任意の間隔で設置する方が良い。防音性能がより一層安定し、打点と受音点間のバラツキが少なくなり、供用時には家具等が設置される確率が高く、その時の床変位量が少なくなる。
【0026】
各防音部材間は離間して設置するのが良い。防音部材が細長い形状の場合、その短辺同士の離間距離は、防音部材同士がこすれて騒音を発生することがないように、10〜50mm程度離すのが良い。
【0027】
細長い防音部材の長辺同士の離間距離は、短辺の中心線である芯々間で250〜650mmが適している。通常の居室として使用するには400〜650mmで良く、多くの人々が集まったり、大量の本等の重量物の搭載が予定されたりする場合は250〜460mmが適している。250mm未満ではコスト高となり音性能も良くならないのでメリットがなく、逆に650mmを超えると、徐々に音性能、床変位共に悪化し好ましくない。
【0028】
(3)浮床部材
前記各防音部材上、すなわち防音部材の板状部材上に設けられる。捨て貼り板材、床仕上げ材等が含まれる。浮床部材は最も下側を捨て貼り板材等の最下層部材によって形成する。
【0029】
このとき、浮床部材の最下層部材は、床の外周部を除き、防音部材の長辺と最下層部材とを平行で用いる場合は、最下層部材の長辺端部が防音部材の板状部材の短辺中心線上に固定され、最下層部材の継目を形成することができる。
【0030】
また、防音部材の長辺と最下層部材の長辺とが直交するように用いる場合は、最下層部材の短辺端部が防音部材の板状部材の短辺中心線上に固定され、最下層部材の継目を形成することができる。
【0031】
浮床部材の最下層部材は防音部材の板状部材により支持されている。特に、最下層部材の端部が防音部材により支持されているのが好ましく、支持されない場合は、衝撃変位や載荷変位が極端に大きくなる部位が生じ、重量床衝撃音の打点と受音点間のバラツキが大きくなり、結果として防音性が悪化する場合がある。
【0032】
上記の如く、最下層部材の端部を防音部材の板状部材上に設置する場合、防音部材の設置ピッチは必ずしも同一ピッチにする必要はない。
【0033】
浮床部材や床基版は、床外周の壁との間に隙間を設けることができる。かかる隙間は、床基版と防音部材と浮床部材とで形成される空間の空気が、床衝撃で浮床部材が下方に押される事によって圧縮されるので、かかる空気の逃げ道として働き、共振現象(太鼓現象)を防止することができる。
【0034】
この浮床部材と外周の壁との隙間は、通常5mm程度でよく、仕上げ材に、通気性を確保した通気幅木を設け、かかる隙間を見えない様に仕上げれば、美感を損なう事はない。
【0035】
浮床部材は複数の層状部材を用いて形成することができ、かかる層状部材としては、種々のもの、特に種々の木質板材を用いることができる。かかる層状部材のうち、最下層のものは、前述の最下層部材である。かかる層状部材として木質板材を用いれば、木質板材は水分の吸放出により伸縮するので、前述の隙間は浮床部材と壁とのこすれ音防止の観点からも重要である。
【0036】
浮床部材の最下層部材は、防音部材の板状部材上に設置し、所定の50〜200mmのピッチになるように固定する。かかる固定の手段には、特に制限されないが、通常のビスを用いることができる。
【0037】
固定は、1列又は2列で上記所定ピッチとなる様にする事が、他部材を加えずに音性能を改善する上で予想外の効果がある。
【0038】
固定ピッチは50mm以下にしても防音性能の改善効果は上がらないのでこれ以上密にする必要はない。逆に、200mmを超えると改善効果は徐々に悪化する。1列固定では50〜150mmピッチが良く、2列固定では100〜200mmピッチが改善効果と施工性の点で好ましい。また、2列固定では固定部を支持材の中心線に対して対称でも千鳥状でもその効果は変わらない。
【0039】
この様に、浮床部材の最下層部材と防音部材の板状部材との固定ピッチを密にする事により、浮床部材の最下層部材は防音部材の板状部材の厚み分が増され、結果として凹凸板が形成される事となり、最下層部材の曲げ剛性が増大し、衝撃力のロスが増大すると共に、広い浮床面積で衝撃力を受ける為、音性能の改善効果が高くなり、併せて載荷時の床変位量も小さくなる。
【0040】
ビス固定に当っては、ビス先端部が板状部材を貫通し、板状部材の下部から数ミリ程度突出させる方が固定度が増し、改善効果が高くなる。
【0041】
次に、浮床部材は、複数の層状部材で構成するとき、木質板材のみで構成しても良いが、層状部材としての石膏ボードや制振材はビス固定度が低いので、その上下に必ず木質板材を用い、木質板材間を固定するのが良い。
【0042】
浮床部材の曲げ剛性を均一化する為に、複数の層状部材を継目が重ならない様に、ずらして積層固定し、表面に床仕上げ材を設けることができる。
【0043】
木質板材は下層の木質板材の長辺に対して、上層の木質板材の長辺を直交する方向で積層固定し、下層の木質板材の継目と上層の木質板材の継目とがずれる様にすることができる。つまり、継目が同位置にあると衝撃や荷重により極端に弱い部分が形成される事になる為である。このとき、継目のずらし長さは、300mm程度が好ましいが、少なくとも100mmを確保するのがよい。
【0044】
浮床部材の各層状部材間の固定は、木質板材間において、固定ピッチが縦横方向に各々100〜350mmである事が好ましい。100mmより密に固定しても、音性能は改善しなくなり、施工性が悪化するので、100mmより短くする必要はない。350mmを超えると、徐々に防音性能は悪化するので好ましくなくなる。この様にする事で、浮床部材の一体化が発揮され、音性能の改善効果が増す一方で、載荷変位量も少なくなる。これは、衝撃や荷重が浮床部材全体で受けられ、衝撃が床全体に分散され、床の単位面積当りの負荷量が軽減される為と考えられる。
【0045】
このとき、固定ビスを用いることができ、かかる場合には、下層の木質板材等の層状部材の下面にビスの先端部が貫通して露出する様にした方が、固定度が上昇するので良い。
【0046】
浮床部材の表面は、任意の床仕上げ材を用いれば良いが、本発明の浮床構造は軽量床衝撃音の改善効果も大きいので、防音仕様の床仕上げ材はコスト面でも不利となるので使う必要はない。
【0047】
最後に床外周の隙間処理として、浮床下部空間と浮床上部の部屋との通気性を確保し、美感上、隙間をかくす為の通気幅木を設置して施工を完了する。
【0048】
図面を参照して、本発明をより一層詳細に説明する。図面中、同一の符号は、特に断りのない場合、同様の部材等を示す。
図1は実施例1にかかる防音部材の配置と防音部材及び最下層部材の固定ピッチを示す平面図である。図2は実施例1にかかる浮床構造の断面図である。図3は実施例1にかかる層状部材間の固定ピッチを示す平面図である。
【0049】
図4は実施例2にかかる層状部材間の固定ピッチを示す平面図である。図5は実施例3にかかる防音部材の配置と防音部材及び最下層部材の固定ピッチを示す平面図である。図6は実施例3にかかる層状部材間の固定ピッチを示す平面図である。図7は実施例4にかかる防音部材の配置と防音部材及び最下層部材の固定ピッチを示す平面図である。図8は実施例4にかかる層状部材間の固定ピッチを示す平面図である。
【0050】
図1〜3に示すように、本発明の1例の浮床構造1は、床基版2と床基版2上の複数の防音部材3と各防音部材3上の浮床部材4とを具えており、各防音部材3は、複数の衝撃吸収部材3Aと各衝撃吸収部材3A上の板状部材3Bとを有している。浮床構造1は、浮床部材4の最下層部材4Aと板状部材3Bとが50〜200mmのピッチで固定されていることを特徴とする。
【0051】
図1は、実施例1及び2の2階床基版2への防音部材3の配置と浮床部材4の最下層部材4Aとしてのパーチクルボードの配置及び防音部材3の板状部材3Aへのビス5の固定ピッチを示す平面図である。
【0052】
床基版2の外周には壁があり(図では省略)、壁と浮床部材4(ここではパーチクルボードで代表している。)との間には、隙間6がある。
【0053】
床基版2の外縁近傍部には壁に沿って防音部材3が配置され、その内側に囲まれた床基版2上にも、防音部材3が部屋長辺に平行に360mmピッチで配置されている。
【0054】
防音部材3の板状部材3B上には、浮床部材4の最下層部材4Aであるパーチクルボードが載置され、最下層部材4Aの短辺の端部は、防音部材3の板状部材3Bの幅方向の中心線上で固定されて継目7が形成されている。最下層部材4Aと板状部材3Bとは、2列で100mmピッチでビス5による固定部を形成している。
【0055】
図2では、浮床部材4の最下層部材4Aとしてのパーチクルボードを点線で示し、その上には層状部材8Aとしての制振材を載置し(図2では省略している。)、その上側の層状部材8Bとしてのパーチクルボードを実線で示す。
【0056】
最下層部材4Aの長辺に対し、層状部材8A上の層状部材8Bの長辺が直交する方向で、しかも最下層部材4Aの継目9と層状部材8A上の層状部材8Bの継目10とは300mmずらされ、継目が一致しない様に配置されている。
【0057】
浮床部材4を形成している上下2層の最下層部材4Aと層状部材8Bとの間はビス11によって固定されており、固定ピッチは、図2に示す如くすることができ、層状部材8Bの縦方向200mmピッチ、横方向150mmピッチである。
【0058】
図3は、実施例1の浮床構造の断面図である(実施例2〜4及び比較例1でも基本的な構成部材は共通する。)。実施例2等では、図3の防音部材3の板状部材3Bと浮床部材4の最下層部材4Aとの間のビス5による固定ピッチ、ビス5の貫通状況、浮床部材4の最下層部材4Aと層状部材8Bとの間のビス11による固定ピッチ及びビス11の貫通状況が実施例1と異なるが、代表例として実施例1として示す。
【0059】
図3に詳細に示すように、鉄骨梁12に、防振ゴム13を介して固定材14を用いて、ALC床版15等を固定することができる。複数の隣接したALC床版15間は、パーチクルボード16をALC床版15上に敷設し、ビス17で連結一体化して床基版2を形成することができる。
【0060】
床基版2の上に、粘着層18を介して、防音部材3を配置するが、防音部材3は、複数の衝撃吸収材3A,3C,3Dを板状部材3Bに固定したものを用いることができる(図3では、防音部材は1つのように見えるが、実際は互いに離間して複数で用いられており、連結一体化した床基版2上に配置されている。)。
【0061】
防音部材3上には、浮床部材4の最下層部材4Aとしてのパーチクルボードを配置し、防音部材3の板状部材3Bに多数のビス5を用いて固定する。ビス5の先端部は、板状部材3Bの下側に貫通させることができる。
【0062】
最下層部材4Aの上には、層状部材8Aとしての制振材を敷設し、その上に他の層状部材8Bとしてのパーチクルボードを敷設し、下層の最下層部材4Aと上層の層状部材8Bとは、下層の最下層部材4Aを貫通するように上層の層状部材8B上から多数のビス11で固定する。ビス11の先端部は最下層部材4Aの下面に貫通している。
【0063】
その上には、層状部材8Cとしてのフローリング材をフロアーネイル19でその下の層状部材8Bに固定して、浮床部材4を形成する。
【0064】
図1〜3等では省略したが、床と床外周の壁との収まり部は通気幅木により周辺の隙間が見えないように仕上げることができる。
【0065】
図4は、実施例2の浮床構造21において、浮床部材4の層状部材4A,8B間の固定ピッチを示す平面図である。最下層部材4Aとしてのパーチクルボードと層状部材8Aとしての制振材(図4では省略する。)の上の層状部材8Bとしてのパーチクルボードの配置と、ビス11の固定ピッチを示す。
【0066】
図2と同様に、浮床部材4の外周には壁があり、床と壁との間には隙間6を設けることができる。浮床部材4の最下層部材4Aのパーチクルボードを点線で示し、上層の層状部材8Bのパーチクルボードを実線で示している。各々のパーチクルボードの長辺は下層のパーチクルボードと上層のパーチクルボードでは長辺が互いに直交方向で配置され、継目9と継目10とは300mmずらして、一致しない配置となっている。また、上からの下のパーチクルボードへのビス11による固定部は、縦400mmピッチ、横500mmピッチとなっている。
【0067】
図5は、実施例3の浮床構造31において、防音部材32の配置と防音部材32の板状部材32B及び最下層部材4Aの固定ピッチを示す平面図である。実施例1及び2で用いる防音部材3の半分の長さの防音部材32を用い、床外周の壁に沿っての防音部材3の配置をなくし、部屋の長辺方向に平行に防音部材32を300mmピッチで配置する。
【0068】
最下層部材4Aのパーチクルボードの短片端部の継目7が、防音部材32の板状部材32Bの幅方向の中心線上に配置する為、一部の防音部材32間の間隔は300mmピッチから多少ずれている。防音部材32の板状部材32Bと最下層部材4Aのパーチクルボードは、最下層部材4Aの短片端部の継目7部分は2列で、その他は1列で、ビス5によって50mmピッチで固定されている。
【0069】
図6は、実施例3の浮床構造31において、図2及び4と同様に、最下層部材4Aのパーチクルボードを点線で示し、その上の層状部材の制振材は省略するが、制振材の上に用いる層状部材8Bとしてのパーチクルボードを実線で示す。
【0070】
図2及び4と同様に、前記上下2層のパーチクルボードは互いに長辺を直交する方向に配置し、継目9及び10が300mmずらして配置され、上下のパーチクルボードのビス11による固定部を示した平面図である。ビス固定部は縦横共300mmピッチである。
【0071】
図7は、実施例4の浮床構造41において、防音部材32と最下層部材4Aのパーチクルボードの配置と防音部材32の板状部材32Bと前記パーチクルボードのビス5による固定を示す平面図である。
【0072】
防音部材32は、部屋の壁に沿った配置はなく、部屋長辺に平行に配置し、その間隔は540mmピッチとなっている。防音部材32は、実施例3と同様に、実施例1及び2で用いた防音部材3の半分の長さの防音部材32である。
【0073】
最下層部材4Aのパーチクルボードは、部屋の壁との隙間6を設けるように配置されている。防音部材32の板状部材32Bと最下層部材4Aのパーチクルボードとは、2列の150mmピッチで、ビス5による固定部を形成している。
【0074】
図8は、実施例4の浮床構造41において、図2及び4と同様に、最下層部材4Aのパーチクルボードを点線で示し、その上の層状部材の制振材は省略するが、制振材の上に用いる層状部材8Bとしてのパーチクルボードを実線で示す。
【0075】
図2及び4と同様に、前記上下2層のパーチクルボードは互いに長辺を直交する方向に配置し、継目9及び10が300mmずらして配置され、上下のパーチクルボードのビス11による固定部を示した平面図である。ビス固定部は縦横共150mmピッチである。
【0076】
【実施例】
図面を参照しながら、実施例及び比較例に基づいて本発明を説明する。
(実施例1)
図1〜3に示すような浮床構造を施工する。
鉄骨造住宅の2階の鉄骨梁上に、防振ゴムを配設後、ALC床版(100mm厚×606mm幅×1818mm長さ)を、鉄骨梁上の防振ゴム上にALC床版の短片を支持するように配置し、固定部材によって固定する。
【0077】
その後、ALC床版上で、ALC床版の長辺に直交する方向に、15mm厚×910mm幅×1818mm長さのパーチクルボードを、ALC用ビスでパーチクルボード上から固定する。隣接するALC床版は、縦横約300mmピッチで固定して一体化床版を形成する。尚、1階2階共6畳の大きさで同位置の上下の部屋を使用する。
【0078】
前記床上に予め用意した防音部材を固定する。予め用意した防音部材は、衝撃吸収部材A,B,Cの3種であり、これらを20mm厚×100mm幅×1760mm長さのパーチクルボードからなる板状部材に、Aを8個、Bを8個、Cを2個取り付け、A,Bの床基版側固定面には1mm厚の粘着層を設ける。
【0079】
前記防音部材を床外周の壁に沿って板状部材の幅方向の中心線が壁から100mmとなる位置に固定し、その内側に板状部材の幅方向の中心線間が360mmピッチで、防音部材の長辺がALC床版上のパーチクルボードの長辺と直交する方向で、設置固定する。
【0080】
防音部材を設置しながら、その上に、20mm厚×909mm幅×1818mm長さのパーチクルボードを防音部材の長辺に直交する方向で載置し、防音部材の板状部材に、長手方向2列で、100mmピッチのビス間隔でビス先端が板状部材下面に貫通するように、ビス長さ51mmで固定する。
【0081】
防音部材は、パーチクルボードの短片端部が板状部材の幅方向の中心線上になる様に調整したので、防音部材の設置ピッチは、パーチクルボードの短片端部がある部分は設置ピッチが多少ずれている。床外周の壁とは5mmの隙間を設けて設置する。
【0082】
次に、8mm厚×455mm幅×910mm長さの比重2.5の制振材を、全面に敷設した後、15mm厚×910mm幅×1818mm長さのパーチクルボードを、長辺が前記制振材下のパーチクルボードの長辺と直交し、かつ継目が重ならない様に300mmずらして設置し、ビスで制振材下のパーチクルボード下面にビス先端が貫通する様に、ビス長さ51mmで固定する。固定のビスピッチは縦200mm、横150mmとする。
【0083】
次に、12mm厚×303mm幅×1818mm長さのフローリング材を、フロアーネイルで、300mmピッチで、下層パーチクルボードに固定する。フローリング材の長辺が下層のパーチクルボードの長辺に直交する方向で固定する。次に、壁との隙間部に10mm厚の通気幅木を取り付けて、浮床構造を完成させる。
【0084】
浮床構造の性能評価を行う。重量床衝撃音の測定は、衝撃源をタイヤとして行う。また、床の5箇所で、床荷重を60、80及び120kgとした時の床の変位量を測定する。結果を表1に示す。
【0085】
(実施例2)
図1、3及び4に示すような浮床構造を施工する。
実施例1の浮床部材のフローリング材を、通気幅木に注意して除去し、浮床部材の最下層の20mm厚パーチクルボードと15mm厚パーチクルボードの固定ピッチを縦400mm、横450mmとなる様にビスを抜く。次に、フローリング材を、フロアーネイルで300ピッチで固定して、浮床構造を施工して、実施例1と同様に供試する。結果を表1に示す。
【0086】
(実施例3)
図3、5及び6に示すような浮床構造を施工する。
実施例1のように、ALC床版上に、パーチクルボードを敷設し、300mmピッチでALC床版とパーチクルボードとをビス固定して、連結一体化床版を形成する。
【0087】
実施例1で用いた防音部材を半分の長さに切断し、20mm厚×100mm幅×880mm長さのパーチクルボードからなる板状部材に、衝撃吸収部材A,B,Cが、各々Aを4個、Bを4個、Cを1個付いた防音部材とする。衝撃吸収部材A,Bの床基版側固定面には、1mm厚の粘着層を設ける。
【0088】
前記防音部材を、部屋の長辺に防音部材の長辺が平行になるようにして、防音部材の幅方向の中心線間を300mmピッチで配置しながら、20mm厚×909mm幅×1818mm長さのパーチクルボードを載置する。このとき、パーチクルボードの短片端部が、防音部材の板状部材の幅方向中心線上で支持される様に、防音部材のピッチを部分的に調整する。
【0089】
防音部材とパーチクルボードとは、防音部材の板状部材に、一列で、50mmピッチで、板状部材下面にビス先端が通過する様に、長さ51mmのビスで固定する。このとき、パーチクルボードは壁から5mmの隙間ができる様にセットする。
【0090】
次に、8mm厚×455mm幅×910mm長さの比重2.5の制振材をパーチクルボード上に敷設し、その上に、下部のパーチクルボードの長辺と長辺が直交する方向で、かつ継目が300mmずれる様に、15mm厚×909mm幅×1818mm長さのパーチクルボードを配置し、縦横300mmピッチで、ビスで固定する。このとき、ビス先端は下層のパーチクルボード下面に貫通する様にビス長さ51mmで固定する。
【0091】
次に、上層のパーチクルボードの長辺と長辺が直交する方向で、フローリング材(12mm厚×303mm幅×1818mm長さ)をフロアーネイルで固定し、壁との隙間部は通気幅木を設け、浮床構造を施工し、実施例1と同様に性能評価する。結果を表1に示す。
【0092】
(実施例4)
図3、7及び8に示す浮床構造を施工する。
実施例3と同様にして、ALC床版とパーチクルボードとで、連結一体化床版の状態まで他部材を除去し、実施例3に用いた防音部材を用いて、部屋の長手方向に防音部材の長手方向を平行に設け、防音部材の長辺間の芯々で540mm間隔となる様に、防音部材を配置し、20mm厚×909mm幅×1818mm長さのパーチクルボードをビス固定する。
【0093】
このとき、防音部材の板状部材とパーチクルボードとの固定は、2列で150mmピッチとビス長さを51mmとし、ビス先端は板状部材の下面に貫通させて固定する。
【0094】
次に、8mm厚×455mm幅×910mm長さの比重2.5の制振材をパーチクルボード上に敷設し、その上に、パーチクルボードの15mm厚×909mm幅×1818mm長さを下層パーチクルボードと長辺が直交し、継目が300mmずれる様に配置し、縦横150mmピッチで、下層パーチクルボードの下面にビス先端が貫通する様に、ビス長さ51mmビスで固定する。
【0095】
次に、パーチクルボード長辺と長辺が直交する方向で、フローリング材(12mm厚×303mm幅×1818mm長さ)をフロアーネイルでパーチクルボードに固定する。ここで、浮床部材は仕上げ材も含めて、全て壁との隙間を5mm設ける。通気幅木で前記隙間を処理して浮床構造を仕上げ、実施例1と同様にして、重量床衝撃音と床変位量とを試験する。
【0096】
(比較例1)
図1、9及び10に示すような床構造を施工する。
図9は比較例1にかかる防音部材の配置と防音部材及び最下層部材の固定ピッチを示す平面図である。図10は比較例1にかかる層状部材間の固定ピッチを示す平面図である。
【0097】
比較例1では、防音部材3の配置、浮床部材4の最下層部材4Aとしてのパーチクルボードの配置及び防音部材3の板状部材3Bと最下層部材4Aとの間のビス5による固定を、図9に示すようにする。
【0098】
防音部材及び浮床部材は、浮床構造の外周と壁(図では省略する。)との間で隙間を設け、防音部材は、壁に沿って、壁の内側の床基版上に部屋長辺に平行で配置する。このような防音部材の配置は、実施例1及び2と全く同じ位置であり、各防音部材の間隔は360mmである。
【0099】
実施例1及び2と異なる点は、防音部材の板状部材と最下層部材との間のビスによる固定のピッチが、実施例1及び2では2列で100mmピッチであるのに対し、比較例1では1列で300mmピッチである点である。
【0100】
具体的には、図9の比較例1では、床構造の最下層部材としてのパーチクルボードを点線で示し、その上の制振層(図9では省略する。)の上のパーチクルボードの配置が下層のパーチクルボードと長辺が互いに直交する方向で配置され、継目は300mmであり、床外周の壁(図9では省略する。)との隙間があり、前記上下層のパーチクルボード間のビス固定部が縦及び横共450mmのピッチである。
【0101】
この例の床構造は、実施例2の実験終了後、防音部材上の浮床部材の最下層パーチクルボードまで除去し、防音部材の板状部材とパーチクルボードの固定ビスを除去し、改めて防音部材の板状部材とパーチクルボードを、1列で300mmピッチで固定する。このとき、ビスは板状部材下面に貫通しない長さの38mm長さのビスを使用する。
【0102】
次に、パーチクルボード上に、8mm厚×455mm幅×1818mm長さの比重2.5の制振材を敷設し、その上に、15mm厚×909mm幅×1818mm長さのパーチクルボードを下層のパーチクルボードの長辺と互いに直交する方向で配置し、継目は300mmずらす。
【0103】
上下のパーチクルボード間は、41mm長さのビスを用い、下層パーチクルボード下面にビス先端は貫通しないで固定する。次に、フローリング材(12mm厚×303mm幅×1818mm長さ)を、フロアーネイルで下層パーチクルボード長辺と直交する方向で固定し、壁周辺の隙間を通気幅木で処理して床構造を形成し、実施例1と同様に重量衝撃音と床変位量を測定する。結果を表1にまとめて示す。
【0104】
【表1】
Figure 2004183319
【0105】
以下、実施例と比較例の実験結果を表1に基づいて説明する。
実施例1では、防音部材の板状部材と、浮床部材の最下層部材であるパーチクルボードのビス固定ピッチを2列で100mmとしたものである。
【0106】
また、板状部材下面にビス先端を貫通して固定している。最下層部材とその上部の層状部材との固定は縦200mmピッチ、横150mmピッチである。防音部材は、床外周に壁に沿って設置し、内側に360mmピッチで配置した。
【0107】
その結果、決定周波数63Hzにおいて、L51となり、比較例1と比べ、3dBも改善できている。その他の周波数も全て改善しており、防音部材の板状部材の固定ピッチ、浮床部材の層状部材の上下のパーチクルボード間の固定の密度の差だけで、L−54からL−51に改善でき、これは新たな部材を加えたものでもなく、施工上の工夫のみで改善できる事が判る。これは非常に大きな改善であると言える。又、床変位量も非常に少なく、耐荷重性も向上することが判る。
【0108】
実施例2は、実施例1の浮床部材の層状部材のパーチクルボード間の固定を縦400mm、横450mmに変化させた例である。それ以外は、実施例1と同一である。
【0109】
比較例1と比べ、基本的に防音部材の板状部材と最下層部材のパーチクルボードとの固定が、比較例1では1例で300mmであり、ビス先端が支持材下面に貫通がない点が相違し、結果として、比較例1のL−54からL−52に改善されている。ここでも大きく改善されており、防音部材の板状部材の固定度が改善の大きな要因であり、浮床部材の層状部材間の固定も実施例1との差から無視できない改善点である事が判る。又、床変位量も非常に少ない耐荷重性にも効果が大きい事が判る。
【0110】
実施例3は、防音部材の板状部材と浮床部材の最下層部材のパーチクルボードとの固定を、1列で50mmピッチとした例である。
【0111】
また、この例は、浮床部材の層状部材の上下パーチクルボード間の固定を、縦横300mmピッチとした例である。
【0112】
この例では、防音部材の配置は、壁に沿った配置はせず、防音部材は、実施例1、2及び比較例1で用いた構成と同じで、長さのみ半分のサイズとして使用した。防音部材の長辺間の芯々間は300mmとした。ただし、浮床部材の最下層部材の短辺端部を防音部材の幅方向線上で受ける為に部分的に多少のバラツキを持たせた。
【0113】
その結果、L−51となり、比較例1と同様な構成にも拘らず、改善度が大である事が判る。また、床変位量も非常に少なく、耐荷重性の改善にも効果が大である。
【0114】
実施例4は、防音部材の板状部材と最下層部材のパーチクルボードとの固定を2列で150mmピッチとした例である。
【0115】
また、この例は、ビス先端を板状部材下面に貫通させ、浮床部材の層状部材の上下のパーチクルボード間の固定を縦横150mmピッチとし、ビス先端を下側パーチクルボード下面に貫通させた例である。
【0116】
さらに、この例は、実施例3と同様に、防音部材は壁に沿った配置ではなく、室内の長手方向に平行に防音部材の長辺間の芯々間は540mmとした。
【0117】
その結果、L−52となり、比較例1と同様な構成にも拘らず、改善度が大である事が判る。また、床変位量も非常に少なく、耐荷重性の改善にも効果が大である。
【0118】
以上より、実施例1〜4に示すように、従来から固定度の低い建築物では重量床衝撃音の改善に苦慮していたが、新たな部材を加える事なく改善出来、コスト面でもビス量が多くなるだけで施工時間もほとんど変わらないので、低固定度の建物に於る、浮床構造で、コスト上昇を抑えつつ重畳床衝撃音を改善する上で非常に効果が大である。
【0119】
【発明の効果】
本発明の浮床構造によれば、浮床部材の最下層部材と防音部材の板状部材とが所定の密な固定ピッチで固定されることにより、浮床部材の最下層部材は防音部材の板状部材の厚みの分が増して、凹凸板として働くこととなり、浮床部材と防音床材との間の振動伝達パターンを変化させ、振動抑制及びそれに伴う騒音防止性能が著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1にかかる防音部材の配置と防音部材及び最下層部材の固定ピッチを示す平面図である。
【図2】実施例1にかかる浮床構造の断面図である。
【図3】実施例1にかかる層状部材間の固定ピッチを示す平面図である。
【図4】実施例2にかかる層状部材間の固定ピッチを示す平面図である。
【図5】実施例3にかかる防音部材の配置と防音部材及び最下層部材の固定ピッチを示す平面図である。
【図6】実施例3にかかる層状部材間の固定ピッチを示す平面図である。
【図7】実施例4にかかる防音部材の配置と防音部材及び最下層部材の固定ピッチを示す平面図である。
【図8】実施例4にかかる層状部材間の固定ピッチを示す平面図である。
【図9】比較例1にかかる防音部材の配置と防音部材及び最下層部材の固定ピッチを示す平面図である。
【図10】比較例1にかかる層状部材間の固定ピッチを示す平面図である。
【符号の説明】
1 浮床構造
2 床基版
3 防音部材
4 浮床部材
3A,3C,3D 衝撃吸収部材
3B 板状部材
4A 最下層部材
5,11,17 ビス
6 隙間
8A,8B 層状部材
7,9,10 継目
12 鉄骨梁
13 防振ゴム
14 固定材
15 ALC床版
16 パーチクルボード
19 フロアーネイル

Claims (6)

  1. 床基版と、前記床基版上の複数の防音部材と、前記各防音部材上の浮床部材とを具え、前記防音部材が複数の衝撃吸収部材と前記各衝撃吸収部材上の板状部材とを有している、浮床構造において、
    前記浮床部材の最下層部材と前記板状部材とが50〜200mmのピッチで固定されていることを特徴とする浮床構造。
  2. 前記浮床部材が複数の層状部材からなり、前記各層状部材が縦横方向に各々100〜350mmのピッチで固定されていることを特徴とする請求項1記載の浮床構造。
  3. 前記防音部材が前記床版の外周部近傍に設置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の浮床構造。
  4. 前記浮床部材の最下層部材と前記板状部材とがビスによって固定されており、前記ビスの先端部が前記板状部材を貫通していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の浮床構造。
  5. 前記浮床部材が複数の層状部材からなり、前記各層状部材がビスによって互いに固定されており、前記ビスの先端部が下側の前記層状部材を貫通していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の浮床構造。
  6. 床版と、前記床版上の複数の防音部材と、前記各防音部材上の浮床部材とを具え、前記防音部材が複数の衝撃吸収部材と前記各衝撃吸収部材上の板状部材とを有している、浮床構造を施工するにあたり、
    前記浮床部材の最下層部材と前記板状部材とを50〜200mmのピッチで固定することを含むことを特徴とする浮床構造の施工方法。
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