JP2004183104A - 合成樹脂類の処理方法及び設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】 プラスチック等の廃棄合成樹脂類を、これに含まれる含塩素高分子樹脂による問題を生じることなく炉の燃料や鉄源の還元剤として大量処理する。
【解決手段】 合成樹脂類を炉内供給に適した形状に加工処理した後、燃料および/または鉄源の還元剤として炉に供給するための方法であって、合成樹脂類の加工処理工程が合成樹脂類を加熱して脱塩素処理する工程を有することを基本的な特徴とし、特に好ましくは、合成樹脂類を破砕処理する工程と、該工程を経た合成樹脂類を加熱して脱塩素処理する工程と、該工程を経た合成樹脂類を冷却しつつまたは冷却後に粒状に粉砕処理する工程と、該粉砕処理後の粒状合成樹脂材を気送供給に適した粒度に篩分けする工程と、該篩分け工程により篩分けされた小粒径の粒状合成樹脂材を燃料および/または鉄源の還元剤として炉に気送供給し、炉内に吹き込む工程とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、プラスチック等の合成樹脂類を炉の燃料や鉄源の還元剤として使用する際の、合成樹脂類の処理方法及びその実施に供される設備に関する。
近年、産業廃棄物や一般廃棄物としてプラスチック等の合成樹脂類が急増しており、その処理が社会的に大きな問題となっている。なかでも高分子系の炭化水素化合物であるプラスチックは燃焼時に発生する発熱量が高く、一般焼却炉で焼却処理した場合に炉壁等を傷めることから大量処理が困難であり、その多くがごみ埋立地等に投棄されているのが現状である。しかし、プラスチック等の投棄は環境対策上好ましくなく、また昨今では埋立用の用地不足が社会問題となりつつあり、このため投棄によらない合成樹脂類の大量処理方法の開発が切望されている。
このような背景の下、プラスチック等の合成樹脂類を高炉等の補助燃料或いは鉄源の還元剤として用いる方法が、特許文献1及び特許文献2に示されている。これらの方法は、合成樹脂の粉砕物を羽口等から高炉内に吹き込むもので、例えば前者においては、炉内に吹き込まれる合成樹脂粉砕物の実質的な条件として、粒径1〜10mm、嵩密度0.35以上という条件が示されている。
特表平8−507015号公報 特公昭51−33493号公報
しかし、廃棄物である合成樹脂類中には塩化ビニル樹脂等の含塩素高分子樹脂が平均して約15%も含まれると言われており、このような合成樹脂類を高炉等に供給した場合には、含塩素高分子樹脂の熱分解や燃焼により多量の有害ガス(HCl)が発生し、著しい環境汚染を生じさせる。また、この有害ガスは強い腐食性ガスでもあるため配管等の腐食をもたらす。したがって、このような有害ガスの発生を防止するためには、事前に合成樹脂類から含塩素高分子樹脂のみを分離除去し、且つこれを効率的に処理する必要がある。
産業廃棄物や一般廃棄物として廃棄される合成樹脂類は、その種類や形態、形状が種々雑多であり、ポリエチレン、塩化ビニル等の熱可塑性樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂、エンジニアリングプラスチック等をはじめとしてその種類は数百にものぼり、これらが板材等の塊状、フィルム状或いは複合材等の形態で存在している。また形状についても、粒状のものから長尺或いは大径のものまで種々雑多である。
一般に廃棄合成樹脂類から含塩素高分子樹脂のみを事前に分離除去する方法としては、比重差を利用した湿式の分離法や遠心分離法等が考えられるが、上記のように廃棄合成樹脂類には種類や形態、形状に関して種々雑多な樹脂材が含まれるが故に、これらの分離法には以下のような問題点がある。
(a) 分離装置に装入した際の合成樹脂類の棚吊り等を防止するためには樹脂材のサイズを揃える必要があり、このための事前の破砕処理、つまり種々雑多な形態や形状を有する樹脂材を均一なサイズに揃えるための破砕処理が必要となる。
(b) 比重差を利用する湿式の分離法では、含塩素高分子樹脂材と他の樹脂材の比重が同程度の場合には、含塩素高分子樹脂材を他の樹脂材から分離除去することができない。
(c) 処理する廃棄合成樹脂類の種類によっては分離効率が低い。そのような合成樹脂類として、例えば、食品包装用ラップフィルム等が挙げられる。
(d) 含塩素高分子樹脂と他の樹脂がシート状に接着してあるような複合材では、含塩素高分子樹脂のみを分離することができない。
(e) 比重差を利用した湿式の分離装置や遠心分離装置では装置内で分離液が用いられるが、使用済みの汚れた分離液の処理が必要となり、処理コストの増大を招く。
(f) 分離除去した含塩素高分子樹脂類の処理を別途行う必要がある。
このように比重差を利用した湿式の分離法や遠心分離法等を利用して、事前に廃棄合成樹脂類から含塩素高分子樹脂材のみを分離除去することには種々の問題があり、現状では実用化は困難である。したがって、この廃棄合成樹脂類に含まれる含塩素高分子樹脂を如何に簡易且つ経済的に処理するかが、合成樹脂類の燃料化等による大量処理の成否を決める重要な要素となる。
したがって本発明の目的は、このような従来技術の問題を解決し、廃棄物たるプラスチック等の合成樹脂類を、これに含まれる含塩素高分子樹脂による問題を生じることなく炉の燃料や鉄源の還元剤として大量処理することができる合成樹脂類の処理方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、炉に供給される合成樹脂類の搬送性や流動性を効果的に高めることができる合成樹脂類の処理方法を提供することにある。
さらに本発明の他の目的は、そのような合成樹脂類の処理に好適な設備を提供することにある。
このような課題を解決するため、本発明の処理方法及び設備は以下のような構成を有する。
(1) 合成樹脂類を炉内供給に適した形状に加工処理した後、燃料および/または鉄源の還元剤として炉に供給するための方法であって、
合成樹脂類の加工処理工程が、合成樹脂類を加熱して脱塩素処理する工程を有することを特徴とする合成樹脂類の処理方法。
(2) 合成樹脂類を炉内供給に適した形状に加工処理した後、燃料および/または鉄源の還元剤として炉に供給するための方法であって、
合成樹脂類を加熱して脱塩素処理する工程と、該工程を経た合成樹脂類を冷却しつつまたは冷却後に粒状に粉砕処理する工程と、該粉砕処理後の粒状合成樹脂材を燃料および/または鉄源の還元剤として炉に供給するための工程とを有することを特徴とする合成樹脂類の処理方法。
(3) 合成樹脂類を炉内供給に適した形状に加工処理した後、燃料および/または鉄源の還元剤として炉に供給するための方法であって、
合成樹脂類を破砕処理する工程と、該工程を経た合成樹脂類を加熱して脱塩素処理する工程と、該工程を経た合成樹脂類を冷却しつつまたは冷却後に粒状に粉砕処理する工程と、該粉砕処理後の粒状合成樹脂材を燃料および/または鉄源の還元剤として炉に供給するための工程とを有することを特徴とする合成樹脂類の処理方法。
(4) 合成樹脂類を炉内供給に適した形状に加工処理した後、燃料および/または鉄源の還元剤として炉に供給するための方法であって、
合成樹脂類を破砕処理する工程と、該工程を経た合成樹脂類を加熱して脱塩素処理する工程と、該工程を経た合成樹脂類を冷却しつつまたは冷却後に粒状に粉砕処理する工程と、該粉砕処理後の粒状合成樹脂材を気送供給に適した粒度に篩分けする工程と、該篩分け工程により篩分けされた小粒径の粒状合成樹脂材を燃料および/または鉄源の還元剤として炉に気送供給し、炉内に吹き込む工程とを有することを特徴とする合成樹脂類の処理方法。
(5) 上記(1)〜(4)のいずれかの処理方法において、合成樹脂類を加熱して脱塩素処理する工程において、合成樹脂類を250〜350℃に加熱することを特徴とする合成樹脂類の処理方法。
(6) 上記(1)〜(5)のいずれかの処理方法において、粉砕処理工程を経て炉に供給される粒状合成樹脂材が、嵩密度0.30以上、安息角40°以下の粒状体であることを特徴とする合成樹脂類の処理方法。
(7) 合成樹脂類を炉内供給に適した形状に加工処理した後、燃料および/または鉄源の還元剤として炉に供給するための設備であって、
合成樹脂類を加熱して脱塩素処理するための塩素除去装置と、該装置による処理を経た合成樹脂類を冷却しつつまたは冷却後に粒状に粉砕処理するための粉砕装置と、該装置による粉砕処理後の粒状合成樹脂材を燃料および/または鉄源の還元剤として炉に供給する供給手段とを有することを特徴とする合成樹脂類の処理設備。
(8) 合成樹脂類を炉内供給に適した形状に加工処理した後、燃料および/または鉄源の還元剤として炉に供給するための設備であって、
合成樹脂類を破砕処理するための1次または複数次の破砕装置と、該装置により破砕処理された合成樹脂類を加熱して脱塩素処理するための塩素除去装置と、該装置による処理を経た合成樹脂類を冷却しつつまたは冷却後に粒状に粉砕処理するための粉砕装置と、該装置による粉砕処理後の粒状合成樹脂材を気送供給に適した粒度に篩分けする篩分け装置と、該装置により篩分けされた小粒径の粒状合成樹脂材を燃料および/または鉄源の還元剤として炉に気送供給し、炉内に吹き込む供給手段とを有することを特徴とする合成樹脂類の処理設備。
(9) 上記(7)または(8)の処理設備において、供給手段が、粉砕装置または篩分け装置から移送された粒状合成樹脂材を受け入れる一次貯留サイロと、該一次貯留サイロから供給される粒状合成樹脂材を炉に気送供給するための吹込みステーションとからなり、該吹込みステーションは少なくとも、前記一次貯留サイロから供給される粒状合成樹脂材が装入される二次貯留サイロと、該二次貯留サイロ側から供給される粒状合成樹脂材を受け入れ、これを炉に気送する吹込みタンクとを有するとともに、該吹込みタンクから炉の吹き込み部に粒状合成樹脂材を連続供給可能とした構成を有することを特徴とする合成樹脂類の処理設備。
加工処理工程に供給される合成樹脂類中の含塩素高分子樹脂材の割合は、廃棄物という性質上、経時的にある程度のバラツキを生じることがあり、比較的短期間(例えば、数時間〜数十時間程度)に限った場合には、加工処理工程に含塩素高分子樹脂材が全く含まれない合成樹脂類しか供給されない場合も考えられる。このような場合には、脱塩素処理工程で合成樹脂類を加熱しても一時的に実質的な脱塩素処理が行われないことになるが、本発明の処理方法はこのような場合も含むものであることは言うまでもない。
本発明によれば、廃棄物たるプラスチック等の合成樹脂類を、含塩素高分子樹脂の燃焼による有害ガスの発生という問題を何ら懸念することなく、また含塩素高分子樹脂材の分離除去に伴う問題を生じることなく、炉の燃料や鉄源還元剤として使用することができ、廃棄合成樹脂類の大量処理と有効利用を可能ならしめるという効果がある。
また、請求項6に係る発明の処理方法によれば、炉に供給される合成樹脂類の流動性や搬送性を効果的に高めることができ、高炉やスクラップ溶解炉等の炉において炉の操業に支障を来すことなく合成樹脂材を燃料や鉄源還元剤として炉内に適切に供給することができる。
図1は本発明による合成樹脂類の処理方法および設備の一構成例を示す概念図であり、1は合成樹脂類の加工処理設備である。
炉に燃料や鉄源還元剤として供給される合成樹脂類は加工処理設備1に受け入れられ、炉内供給に適した形状に加工処理されるが、本発明ではこの加工処理工程において、合成樹脂類を加熱することで合成樹脂類に含まれる含塩素高分子樹脂から塩化水素(ガス)を脱離させる脱塩素処理を行う。図1において、2がこの脱塩素処理工程が行われる塩素除去装置である。
一般に塩化ビニル等の含塩素高分子樹脂を加熱した場合、樹脂からの塩素(塩化水素)の脱離は約250℃前後から始って約350℃程度で終了し、さらに高温に加熱すると今度は炭化水素の熱分解が始まる。したがって、上記の脱塩素処理は合成樹脂類を250〜350℃、好ましくは300〜350℃程度の温度に加熱することにより行われる。
塩素除去装置2の形式に特別な制約はなく、例えば、外部加熱等によるスクリュー押し出し方式、熱分解炉方式、流動床方式、ロータリーキルン方式等の各種装置を用いることができる。
図2は熱分解炉方式の塩素除去装置2の一構成例を示すもので、6は熱分解炉本体、7はこの熱分解炉に合成樹脂類を供給するスクリューフィーダー、8は炉内の樹脂類を撹拌するための撹拌羽根、9は脱塩素処理後の樹脂材を炉外に抜き出すための抜き出し口、9aはその遮断弁、10は脱離した塩化水素(HCl)を炉外に排出するための排出口である。前記スクリューフィーダ7はモータ18により駆動する。
この図2に示す塩素除去装置2では、樹脂類の供給口11及びスクリューフィーダー7を通じて炉内に合成樹脂類が供給され、この合成樹脂類はモータ12により回転する撹拌羽根8で撹拌されつつ250〜350℃程度に加熱される。この加熱による熱分解によって合成樹脂類に含まれる含塩素高分子樹脂中の塩素分が塩化水素ガスの形で脱離し、この塩化水素ガスは排出口10から炉外に排出される。一方、脱塩素処理が完了した樹脂類(塩素分が脱離した樹脂材の炭素質の残渣を含む)は抜き出し口9から炉外に抜き出される。炉内の加熱はガス加熱や電気加熱等による外部加熱方式、ガスを炉内に直接供給するガス加熱方式等のいずれでもよい。
また、図3はスクリュー押し出し方式の塩素除去装置2の一構成例を示すもので、13は水平型のスクリューフィーダー、14はこのスクリューフィーダーの一端側に合成樹脂類を供給するための供給口、15はスクリューフィーダーの他端側から排出される処理済の樹脂材を抜き出すための抜き出し口、16は塩化水素ガスの排出口、17はスクリューフィーダー13を外囲する加熱装置である。前記スクリューフィーダー13はモータ19により駆動する。
この図3に示す塩素除去装置2では、供給口14からスクリューフィーダー13の一端側に供給された合成樹脂類はスクリューフィーダー13で移送されつつ加熱装置17により250〜350℃程度に加熱され、この加熱による樹脂の熱分解によって合成樹脂類に含まれる含塩素高分子樹脂中の塩素分が塩化水素ガスの形で脱離し、この塩化水素ガスは排出口16から排出される。また、移送中の加熱によって脱塩素処理が完了し、スクリューフィーダー13の他端から排出された樹脂類(塩素分が脱離した樹脂材の炭素質の残渣を含む)は抜き出し口15から抜き出される。
また、図4は2軸スクリュー押し出し方式の塩素除去装置2の一構成例を示すもので、20は水平型の2軸スクリューフィーダー、21a,21bはこのスクリューフィーダーの一端側に合成樹脂類を供給するための供給口であり、本構成例では一方の供給口21aに供給用スクリューフィーダー22が付設されている。また、23はスクリューフィーダー20の他端側から排出される処理済の樹脂材を抜き出すための抜き出し口、24はスクリューフィーダー20内に樹脂加熱用の熱媒体(通常は、当該装置で脱塩素され液状化した合成樹脂を熱媒体として供給)を供給するための熱媒供給口、25は塩化水素ガスの排出口である。前記スクリューフィーダー20はモータ26により、また前記供給用スクリューフィーダー22はモータ27により、それぞれ駆動する。
この塩素除去装置2では、供給口21a(及びスクリューフィーダー22)、供給口21bのいずれか一方または両方からスクリューフィーダー20の一端側に供給された合成樹脂類は、スクリューフィーダー20で移送されつつ、熱媒供給口24からスクリューフィーダー20内に供給された熱媒体により250〜350℃程度に加熱され、この加熱による樹脂の熱分解によって合成樹脂類に含まれる含塩素高分子樹脂中の塩素分が塩化水素ガスの形で脱離し、この塩化水素ガスは排出口25から排出される。また、移送中の加熱によって脱塩素処理が完了し、スクリューフィーダー20の他端側から排出された樹脂類(塩素分が脱離した樹脂材の炭素質の残渣を含む)は抜き出し口23から抜き出される。
図5及び図6はロータリーキルン方式の塩素除去装置2の一構成例を示すもので、37はロータリーキルン本体であり、このロータリーキルン本体37は耐火物38と鉄皮39とからなり、内部が合成樹脂類を移送しつつ脱塩素処理するための通路40を構成している。
このロータリーキルン本体37の通路40には、その一端側から合成樹脂類と熱媒体が供給されるとともに、熱源として加熱ガスが供給される。この加熱ガスはキルン全体を加熱するとともに、合成樹脂類と熱媒体を加熱する。合成樹脂類はキルンの回転により熱媒体と混合されつつ加熱され、この加熱によって合成樹脂類に含まれる含塩素高分子樹脂材中の塩素分が塩化水素として脱離する反応が生じ、塩化水素ガスが発生する。
通路40を流れた加熱ガスと含塩素高分子樹脂材から脱離した塩化水素ガスは通路40の他端側から排出され、この排出ガス中の塩化水素ガスは塩化水素吸収塔等で回収される。また、脱塩素処理が完了した合成樹脂類(塩素分が脱離した樹脂材の炭素質の残渣を含む)は熱媒体とともにキルン外に排出される。
このようなロータリーキルンを用いた脱塩素処理においては、合成樹脂類とともに通路40内に供給する熱媒体として、炉の鉄源還元剤、燃料または副原料として使用できる1種以上の粉粒物を用いることが好ましい。これによって、脱塩素処理を終えた合成樹脂類を熱媒体と分離することなく、そのまま炉の鉄源還元剤や燃料等として用いることができる。そのような熱媒体に適した粉粒物としては、粉コークス、粉鉱石、焼結粉等が挙げられ、これらのうちの1種以上を熱媒体として用いることが好ましい。
また、通路40内での熱媒体の偏析を防止して加熱効率を向上させるためには、熱媒体の粒径や比重が樹脂材になるべく近い方が好ましく、このような観点からは熱媒体として粉コークスを使用することが最も好ましい。
図7はロータリーキルン方式による塩素除去装置2のより具体的な構成例を示すもので、通路40を有するロータリーキルン本体37の一端側には、供給口42を備えた材料供給用のスクリューフィーダー41と加熱ガス(熱風)を供給するための熱風導管43が接続されている。また、ロータリーキルン本体37の他端側には処理済み樹脂材および排ガスの排出装置44が設けられている。この排出装置44は、その下部に樹脂材の排出口45を、また上部に排ガス排出口46を有している。その他図面において、47は熱風発生機、48はスクリューフィーダー41の駆動モータである。
このような塩素除去装置2では、スクリューフィーダー41を通じて合成樹脂類と熱媒体がロータリーキルン本体37の一端側から通路40内に供給されるとともに、熱風導管43から加熱ガスが供給される。
通路40内では上述したようにして合成樹脂類の脱塩素処理がなされ、排ガス(加熱ガス+塩化水素ガス)と脱塩素処理が完了した合成樹脂類(塩素分が脱離した樹脂材の炭素質の残渣を含む)および熱媒体の混合体は、ロータリーキルン本体37の他端側の排出装置44に排出され、排ガスは上部の排ガス排出口46から、また合成樹脂類および熱媒体の混合体は下部の排出口45から、それぞれ排出される。
なお、合成樹脂類と熱媒体のロータリーキルン本体37への供給は、それぞれ別々の供給装置を用いて行ってもよい。
図8及び図9、図10及び図11、図12はそれぞれロータリーキルン方式の塩素除去装置2の他の構成例を示すもので、これらはロータリーキルン本体を外管とその内部に配置される内管とから構成し、内管内を被処理樹脂材用の通路とするとともに、内管と外管間の空間を加熱ガス用の通路とした共通の特徴を有しており、このような特徴により、発生した塩化水素ガスを加熱ガスと混合させることなく取り出すことができ、このため排出ガスの処理に要する設備コストや処理コストを図5に示すような装置に較べて大幅に低減させることができる。また、塩化水素ガスが発生する内管全体を加熱ガスで加熱する構造であるため、内管全体の温度を、塩化水素が強い腐食性を示す150℃以下の温度域よりも高い温度域に維持することができ、このため発生した塩化水素ガスによる装置、特に内管各部の腐食を適切に防止することができる。
まず、図8および図9に示す塩素除去装置2において、49はロータリーキルン本体、50はこれを構成する外管、51は同じく内管であり、この内管51は外管50の内部長手方向に外管50と略同芯状に配置されている。そして、内管51の内部が合成樹脂類の通路52(処理用空間)を構成し、また外管50と内管51の間の空間が加熱ガスの通路53を構成している。
また、図10および図11は内管等の構成が異なる他の構成例を示すもので、図8および図9では外管内に単一の内管を配置した構造としたのに対し、外管50内に複数の内管51a〜51cを設けたものである。なお、外管50内に配置する内管51の数は任意である。
このような構造では、内管を複数本設けるためにそれだけ伝熱面積が大きくなり、このため通路53を流れる加熱ガスから内管内への熱伝達が効率的に行える利点があり、また、処理すべき樹脂材と熱媒体の配合比や種類を各内管毎に変えることができるため、例えば、粒径が大きく処理効率の劣る樹脂材については熱媒体の配合比を多くし、一方、粒径が小さく処理効率が高い樹脂材については熱媒体の配合比を少なくした上で、それぞれを別々の内管に供給して処理する、というような操業も可能である。
図12は他の構成例を示すもので、内管51の内部にガス導管54を配置し、被処理樹脂材の加熱効率をさらに高めることができるようにしたものである。なお、このようなガス導管は図10および図11の装置の内管51a〜51c内にも配置することができる。
以上述べた図8ないし図12のロータリーキルン方式の塩素除去装置2において、実質的に内管51,51a〜51cがその周方向で回転しさえすれば、合成樹脂類の脱塩素処理を何ら支障なく行うことができる。したがって、上記各装置では、外管50を含めたロータリーキルン本体49の全体をその周方向で回転可能に構成してもよいが、内管51,51a〜51cのみをその周方向で回転可能に構成してもよい。また、図10および図11の装置の場合には、内管51a〜51cを一体的に回転(したがって、この場合にはロータリーキルン49を回転させる場合と同様、個々の内管は偏心回転する)させてもよいし、また、各内管51a〜51cを個別に回転させてもよい。
図8ないし図12に示す塩素除去装置2では、合成樹脂類および熱媒体(粉粒物)と加熱ガスは、ロータリーキルン本体49の一端側から図示しない供給機構を通じて通路52および通路53に供給される。
通路53に供給された加熱ガスは、内管51,51a〜51cの全体を加熱し、その管壁を通じて合成樹脂類および熱媒体が加熱される。通路53を流れた加熱ガスはロータリーキルン本体49の他端側から排出される。
一方、内管51,51a〜51c内部の通路52に供給された合成樹脂類は、内管51,51a〜51cの回転によって熱媒体と混合され、且つ通路52を移送されつつ加熱され、この加熱によって合成樹脂類に含まれる含塩素高分子樹脂材中の塩素分が塩化水素として脱離し、塩化水素ガスが発生する。このようにして脱塩素処理が完了した合成樹脂類(塩素分が脱離した樹脂材の炭素質の残渣を含む)は熱媒体とともにロータリーキルン本体49の他端側から排出され、同時に塩化水素ガスも排出される。したがって、含塩素高分子樹脂材の加熱によって発生した塩化水素ガスは加熱ガスと混合することなく回収される。
なお、樹脂材と熱媒体を通路52内で円滑に移動させるため、通路52内に少量のキャリアガス(エア等)を通気させることができる。
また、以上の装置では内部で塩化水素が発生する内管51,51a〜51cの外側を加熱ガスが流れ、したがって内管全体が上述した250〜350℃程度の温度となるため、塩化水素ガスが接触する部分には、塩化水素による腐食作用が大きい150℃以下の温度領域は存在しない。したがって、塩化水素ガスによる装置の腐食、特に内管各部の腐食が適切に防止される。
なお、樹脂材とともに通路52内に供給される熱媒体(粉粒物)としては、上述した理由から炉の鉄源還元剤、燃料、副原料として使用可能な粉粒物(例えば、粉コークス、粉鉱石、焼結粉等)の1種以上を使用することが好ましく、これらの中でも特に粉コークスを用いることが最も好ましい。
なお、塩素除去装置2は上述した図2ないし図12に示すものに限らず、任意の方式及び構造のものを採用することができる。
上述したような加熱による脱塩素処理が施された合成樹脂類は、通常、塩素分を含んでいた樹脂材を除く樹脂材の多くが半溶融化または溶融化した状態にあり、このため塩素除去装置2内で若しくは該装置から排出された後に水冷等により冷却される。
塩素除去装置2で脱塩素処理された合成樹脂材は、脱塩素処理の処理方式によっては装置内で十分に粒状化されるが、そうでない場合には必要に応じて粉砕装置4で粉砕処理し、粒状に加工処理される。このような粉砕処理は水冷等による上記冷却中に行ってもよいし、また冷却後に行ってもよい。したがって、粉砕装置4を塩素除去装置2と一体化させ、脱塩素処理された直後の合成樹脂類を水冷等で冷却しながら粉砕処理できるような装置構成としてもよい。
以上のようにして加工処理設備1で処理された合成樹脂材は、供給手段4により炉に燃料として或いは高炉等においては鉄源の還元剤として搬送・供給される。この供給手段4は連続式(例えば、搬送コンベアや気送管等)、バッチ式のいずれでもよいが、特に炉への連続供給を可能とするには気送供給が最も好ましい。
なお、炉に供給される合成樹脂材は供給手段4による搬送途中において、図に示すような貯留ホッパ5に一時的に貯留させてもよい。
一方、塩素除去装置2から排出された塩化水素は、これを例えば中和装置に送り、アルカリまたはアルカリ土類と反応させることで中和処理してもよいが、例えば、塩化水素ガスを塩酸として回収する設備(塩酸回収設備)に供給することも可能である。
図13は本発明の処理方法及び設備の他の構成例を示すもので、加工処理工程では、1次破砕工程、2次破砕工程、選別工程(異物の選別除去)、脱塩素処理工程、粉砕工程、篩分け工程が順次行われ、これらを行うために加工処理ラインの入側から順に、一次破砕装置28、二次破砕装置29、選別装置30、塩素除去装置2、粉砕装置3、篩分け装置31が設けられている。
この加工処理ラインに受け入れられた合成樹脂類は、一次破砕装置28において粗破砕(塊状の合成樹脂材の場合、例えば粒径50mm程度に破砕)された後、コンベア搬送等の移送手段により二次破砕装置29に装入されて二次破砕(塊状の合成樹脂材の場合、例えば粒径20mm程度に破砕)される。なお、一次破砕された合成樹脂類は、上記コンベア搬送等の途中で磁選機36(磁石により鉄屑等を吸着して、これを除去する装置)により混入している鉄屑の除去が行われる。
二次破砕された合成樹脂類はコンベア搬送等の移送手段により選別装置30に装入され、ここで金属や土砂、石等の異物が風力選別等の方法により分離除去される。次いで、合成樹脂類は塩素除去装置2に送られ、先に述べたような合成樹脂類中に含まれる含塩素高分子樹脂材の塩素分の除去が行われ、塩素分を実質的に含まない合成樹脂類が得られる。この塩素除去装置2の方式や構成例は先に述べた通りである。
塩素除去装置2において含塩素高分子樹脂材の塩素分が除去された合成樹脂類は、冷却後、粉砕装置3(三次破砕装置)に送られ、所定の粒径以下(例えば、−6mm)まで粉砕処理され、粒状合成樹脂材が得られる。なお、上述したように粉砕装置4を塩素除去装置2と一体化し、脱塩素処理された直後の合成樹脂類を水冷等で冷却しながら粉砕処理できるような装置構成としてもよい。
このようにして得られた粒状合成樹脂材は、篩分け装置31により篩い分けされ、所定の粒径以下(例えば−6mm)のものだけが供給手段4により貯留サイロ5を経て炉に供給される。一方、所定の粒径を超える粒状合成樹脂材は粉砕装置3の入側の搬送ラインに戻され、他の合成樹脂類とともに粉砕装置3に再装入される。なお、この粗粒の粒状合成樹脂材は、系外に取り出して他工程に直接装入(例えば、高炉やスクラップ溶解炉への炉頂装入、コークス炉や焼結炉への直接装入等)するようにしてもよい。
なお、この構成例では各装置間を連絡する移送手段(経路)のうち、選別装置30と塩素除去装置2間の移送手段32a、粗粒の合成樹脂材を篩分け装置31から粉砕装置3の入側に返送するための移送手段32b、及び篩分け装置31と貯留サイロ5間の移送手段32c(供給手段4の一部)はそれぞれ気送管(図中、33は送風機)で構成され、合成樹脂材はこれら気送管を通じて気送される。
貯留サイロ5に貯留された粒状合成樹脂材は、コンベア搬送や気送等によって供給手段4の一部を構成する吹込み手段34に移送され、この吹込み手段34を通じて高炉等の炉に気送され、炉の羽口部等から炉内に吹き込まれる。
また、塩素除去装置2で発生した塩化水素ガスは塩酸回収設備35に送られ、ここで塩酸として回収される。この塩酸回収設備35の構成例は先に述べた通りである。
なお、先に述べたように加工処理ラインに供給される合成樹脂類中の含塩素高分子樹脂材の割合は、廃棄物という性質上、経時的にある程度のバラツキを生じることがあり、比較的短期間(例えば、数時間〜数十時間程度)に限った場合には、含塩素高分子樹脂材が全く含まれない合成樹脂類しか供給されない場合も考えられる。このような場合には、一時的に塩素除去装置2に供給される合成樹脂類中に含塩素高分子樹脂材が全く含まれないこともあり得る。
図13に示した構成例では磁選機36を1箇所だけに設けているが、加工処理ラインの複数箇所に配置してもよい。
また、各破砕装置(粉砕装置3も含む)の破砕方式は任意であり、通常の機械的手段のみによる破砕方式以外に、例えば被処理体を冷凍した状態で破砕する所謂冷凍破砕方式のものを適用することもできる。
通常、図13に示す加工処理設備の入側には、搬入合成樹脂類のヤード乾燥設備等の付帯設備が設けることもできる。
図14は本発明の処理方法及び設備の他の構成例を示すもので、供給手段4が、加工処理ラインで得られた粒状合成樹脂材が装入される一次貯留サイロ5aと、この一次貯留サイロ5aから供給される粒状合成樹脂材を高炉羽口部等の吹き込み部(以下、“吹き込み部”が高炉羽口部である場合を例に説明する)に気送供給するための吹込みステーション55とを有するものである。
なお、本構成例の加工処理ラインの構成は図13と同様であるので、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
篩分け装置31で篩分けされた後の小粒径の粒状合成樹脂材は移送手段32cを通じて一次貯留サイロ5aに移送される。
前記一次貯留サイロ5aと吹込みステーション55との間には、上流側から順に、一次貯留サイロ5aから供給される粒状合成樹脂材を受け入れて一時的に貯留するサービスタンク56と、このサービスタンク56から供給される粒状合成樹脂材を受け入れ、これを吹込みステーション55に気送供給するためのリフトタンク57が設けられている。
一次貯留サイロ5aからサービスタンク56には移送手段58により粒状合成樹脂材が供給される。この移送手段58は、例えば定量切り出し装置と搬送コンベア或いは自由落下式の移送ダクト若しくは移送管等により構成される。また、サービスタンク56からリフトタンク57には移送手段59により粒状合成樹脂材が移送されるが、この移送手段59は自由落下式の移送管により構成され、この移送管の途中には粒状合成樹脂材の供給及び停止とリフトタンク内の気圧を保持するための遮断弁60が設けられている。
前記リフトタンク57にはアキュームレータ61からのエア供給管62が接続され、気送用エアが供給される。この気送用エアによりリフトタンク57内の粒状合成樹脂材が気送管63を通じて吹込みステーション55に供給される。また、粒状合成樹脂材の気送量はリフトタンク57内に供給される気送用エアの圧力で制御される。
前記吹込みステーション55は、粒状合成樹脂材の高炉羽口部への連続供給を可能とするための多段式のタンクを有しており、この構成例では上流側から順に、二次貯留サイロ64、均圧タンク65及び吹込みタンク66を有し、前記気送管63が二次貯留サイロ64に接続されている。二次貯留サイロ64から均圧タンク65には移送手段67により、また均圧タンク65から吹込みタンク66には移送手段68により、それぞれ粒状合成樹脂材が供給される。これらの各移送手段67,68は自由落下式の移送管により構成され、またそれらの途中には粒状合成樹脂材の供給及び停止と均圧タンク65及び吹込みタンク66内の気圧を保持するための遮断弁69,70が設けられている。
前記吹込みタンク66から高炉BFの羽口部71には、気送管72及び各羽口部に通じる気送支管73(図中、74は各気送支管73への分配器)により粒状合成樹脂材が気送供給される。気送管72の吹込みタンク出側位置には、タンクから排出された粒状合成樹脂材をガスと混合して流動化させるための流動化装置75が設けられている。この流動化装置75は粒状合成樹脂材の供給・停止を行う機能も有している。また、気送管72にはアキュームレータ76からのエア供給管77が接続され、気送用エアを供給する。吹込みタンク66からの粒状合成樹脂材の気送量の調整は、吹込みタンク66内の圧力を例えば図示しない昇圧手段により調整することにより、さらに必要に応じてアキュームレータ76からの気送用ガスの流量を調整することにより行われる。
図15及び図16はそれぞれ吹込みステーション55の他の構成例を示すもので、これらは図14に示すような均圧タンクを設けず、複数組の二次貯留サイロ−吹込みタンクまたは吹込みタンクを並列的に設け、高炉羽口部への粒状合成樹脂材の連続供給を可能としたものである。
図15に示す吹込みステーション55は、二次貯留サイロ64a及び吹込みタンク66aと二次貯留サイロ64b及び吹込みタンク66bとを並列的に設け、二次貯留サイロ64a,64bに対して、気送管63に設けた分配装置78により粒状合成樹脂材を適宜振り分けて装入できるようにしている。二次貯留サイロ64a,64bから吹込みタンク66a,66bには、移送手段79a,79bによりそれぞれ粒状合成樹脂材が供給される。これらの各移送手段79a,79bは自由落下式の移送管により構成され、またそれらの途中には粒状合成樹脂材の供給及び停止と吹込みタンク内の気圧を保持するための遮断弁80a,80bが設けられている。また、各吹込みタンク66a,66bに接続された気送支管720a,720bのタンク出側位置には、図14の流動化装置75と同様の機能を有する流動化装置81a,81bが設けられている。
なお、図15に示す吹込みステーション55では、並列的な二次貯留サイロ−吹込みタンクを3組以上設けることもできる。
また、図16に示す吹込みステーション55は、二次貯留サイロ64の出側に吹込みタンク66a,66bを並列的に設け、分配装置83を有する移送手段82により二次貯留サイロ64から粒状合成樹脂材を各吹込みタンク66a,66bに適宜振り分けて供給できるようにしている。この移送手段82を構成する各吹込みタンクへの分岐管の途中には、粒状合成樹脂材の供給及び停止と吹込みタンク内の気圧を保持するための遮断弁84a,84bが設けられている。また、各吹込みタンク66a,66bに接続された気送支管720a,720bのタンク出側位置には、図14の流動化装置75と同様の機能を有する流動化装置85a,85bが設けられている。
なお、図16に示す吹込みステーション55では、並列的な吹込みタンクを3組以上設けることもできる。
図14に示すような処理設備によれば、加工処理ラインで加工処理された後、一次貯留サイロ5aに貯留された粒状合成樹脂材は、移送手段58,59を通じてサービスタンク56を経由してリフトタンク57に供給され、次いで、このリフトタンク57から吹込みステーション55に気送され、二次貯留サイロ64に装入される。
吹込みステーション55では、粒状合成樹脂材を吹込タンク66から高炉羽口部71に連続的に気送供給する。このような連続的な気送供給を行うため、均圧タンク65と吹込みタンク66間の移送手段68の遮断弁70を閉とした状態で二次貯留サイロ64から均圧タンク65に粒状合成樹脂材を装入しておき(装入時は移送手段67の遮断弁69は開状態)、吹込みタンク66内の粒状合成樹脂材の残量が少なくなった時点で、移送手段67の遮断弁69を閉とした状態で移送手段68の遮断弁70を開とし、均圧タンク65内の粒状合成樹脂材を吹込タンク66に補給する。以上の操作を繰り返すことにより、吹込みタンク66内の粒状合成樹脂材の残量を常時確保することができ、粒状合成樹脂材を吹込みタンク66から連続的に気送供給することができる。
また、吹込ステーション55が図15に示すような構成を有する場合には、リフトタンク57側から気送管63を通じて供給された粒状合成樹脂材は分配装置78により二次貯留サイロ64a,64bに適宜振り分け装入され、吹込みタンク66a,66b内の粒状合成樹脂材の残量に応じ、二次貯留サイロ64a,64bから吹込みタンク66a,66bに粒状合成樹脂材の補給が行われる。
粒状合成樹脂材は常にいずれか一方の吹込みタンク66a,66bから高炉羽口部に気送供給され、気送供給を行わない他方の吹込みタンクに対して二次貯留サイロから粒状合成樹脂材の補給が行われる。この粒状合成樹脂材の補給や気送供給を行う吹込みタンク66a,66bの切替の際には、二次貯留サイロ64a,64bと吹込みタンク66a,66b間の移送手段79a,79bの遮断弁80a,80bと吹込みタンク66a,66bの出側の流動化装置81a,81bが適宜開閉操作される。
また、吹込みステーション55が図16に示すような構成を有する場合には、リフトタンク57側から気送管63を通じて供給された粒状合成樹脂材は二次貯留タンク64に装入された後、移送手段82に設けられた分配装置83により、吹込みタンク66a,66b内の粒状合成樹脂材の残量に応じて各タンク66a,66bに適宜振り分け装入される。
粒状合成樹脂材は常にいずれか一方の吹込みタンク66a,66bから高炉羽口部に気送供給され、気送供給を行わない他方の吹込みタンクに対して二次貯留サイロ64から粒状合成樹脂材の補給が行われる。この粒状合成樹脂材の補給や気送供給を行う吹込みタンク66a,66bの切替の際には、二次貯留サイロ64と吹込みタンク66a,66b間の移送手段82の遮断弁84a,84bと吹込みタンク66a,66bの出側の流動化装置85a,85bが適宜開閉操作される。
以上のように図15,図16に示す構成の吹込みステーション55においても、粒状合成樹脂材を吹込みタンク66a,66bから高炉羽口部に連続的に気送供給することができる。
気送管72にはアキュームレータ76からエア供給管77を通じて気送用エアが供給され、このエアにより吹込みタンク66,66a,66bから排出された粒状合成樹脂材が気送管72及び気送支管73を通じて複数の羽口部71に送られ、燃料等として高炉内に吹き込まれる。
以上は合成樹脂材の高炉羽口部への吹き込みを例に説明したが、他の種類の炉においても、同様にして羽口部等の合成樹脂材吹き込み部に合成樹脂材が供給され、炉内への吹き込みが行われる。
図17ないし図19は本発明の処理設備のより具体的な構成例を示している。
加工処理ラインは入側から順に、端部に合成樹脂類の受入れホッパ86を備えた供給コンベア87と、この供給コンベア87で搬送された合成樹脂類を受け入れ、これを粗破砕するための一次破砕装置88と、この一次破砕装置88で粗破砕された合成樹脂類を二次破砕装置に搬送するための搬送コンベア89と、この搬送コンベア89で搬送された合成樹脂類を受け入れ、これを二次破砕するための二次破砕装置91と、この二次破砕装置91で破砕された合成樹脂類を風力選別機まで搬送するための搬送コンベア92と、この搬送コンベア92で搬送された合成樹脂類から土砂や金属等の異物を除去するための風力選別機93と、この風力選別機93で異物が除去された合成樹脂類を気送するための気送管94と、この気送管94で移送された合成樹脂類を気送用エアから分離するための分離機95と、この分離機95から排出される合成樹脂類を振分けコンベア96を介して受け入れる複数の塩素除去装置97a,97bと、この塩素除去装置97a,97bから排出された処理済みの樹脂材を受け入れる複数のクッションタンク98a,98bと、各クッションタンク98a,98bから供給される合成樹脂類を受け入れ、これを粉砕処理するための複数の粉砕装置99a,99bと、この粉砕装置99a,99bで粉砕処理された粒状合成樹脂材を投入コンベア100a,100bを介して受け入れ、粒状合成樹脂材を篩い分けするための篩分け装置101a,101b(振動排出装置)と、この篩分け装置101a,101bにより篩い分けされた粒径の小さい粒状合成樹脂材を搬送するための篩下コンベア102及び気送管103と、この気送管103により移送された粒状合成樹脂材を気送用エアから分離するための分離機104とを有しており、この分離機104で分離された粒状合成樹脂材が移送管を通じて一次貯留サイロ105に装入されるようになっている。
また、加工処理ラインは、篩分け装置101a,101bで篩い分けされた粒径の大きい合成樹脂材を受け入れ、これを移送するための篩上コンベア106及び気送管107と、この気送管107により移送された合成樹脂材を気送用エアから分離した後、粉砕装置99a(および/または粉砕装置99b)に再装入するための分離機108を有している。
また、前記搬送コンベア89の上部には磁選機109が配置されている。
前記風力選別機93は縦型のジグザグ状の通路110に合成樹脂類を装入し、この通路110の下方から上方に向けてエア吹き込むことにより合成樹脂類とそれ以外の異物とを選別分離するもので、合成樹脂類は軽いため風力により通路110を上昇して気送管94に排出され、一方、土砂や金属等の重い異物は通路110を落下して通路下方に排出される。
前記塩素除去装置97a,97bの構成等は先に述べた通りであるが、本構成例の塩素除去装置には脱塩素処理が完了した樹脂材を冷却するための冷却機構が付設されている。
また、塩素除去装置97a,97bから排出された塩化水素ガスは系外の塩酸回収設備等に導かれ、塩酸等として回収される。
また、前記振分けコンベア96と複数のクッションタンク98a,98bは、加工処理ラインに対する合成樹脂類の供給量に応じ、塩素除去装置97a,97b及び粉砕装置99a,99bの稼働数やこれら装置への合成樹脂類の供給量を調整する機能を有している。例えば、加工処理ラインへの合成樹脂類の供給量が比較的少ない場合には、振分けコンベア96により一方の塩素除去装置97aまたは97bに対してのみ合成樹脂類の供給を行うことにより、複数の塩素除去装置と粉砕装置のうちの一部の装置のみを稼働させる。一方、加工処理ラインへの合成樹脂の供給量が多い場合には、振分けコンベア96によって全部の塩素除去装置と粉砕装置に対して合成樹脂類の供給を行うことによりこれらを稼働させ、さらに合成樹脂類の供給量が粉砕装置99a,99bの処理能力に対して過剰の場合には、クッションタンク98,98bが合成樹脂類を一時的に貯留する役目を果す。
また、加工処理ラインでは合成樹脂類の破砕や粉砕処理が行われるため、破砕若しくは粉砕処理後の合成樹脂材を気送した後の気送用エアには微細な合成樹脂材のダストが多量に含まれている。このような気送用エアを処理するための構成として、分離機95,104で分離された気送用エアを集塵機に移送するための配管111,112と、これら配管により移送された気送用エアから合成樹脂ダストを捕集する集塵機113と、捕集された合成樹脂ダストを移送して一次貯留サイロ105に装入するための移送手段である集塵機下コンベア114が設けられている。
一次貯留サイロ85には定量切出し装置115が設けられ、この定量切出し装置115から切り出された粒状合成樹脂材が搬送コンベア116を介してサービスタンク56に供給される。
なお、サービスタンク56よりも下流側の構成(吹込みステーション55を含む)は、図14に示した構成例と同一であるので、同一の符号を付し詳細な説明は省略する。
その他の図面において、117は各気送管に設けられる送風機である。
図20は本発明の処理設備の他の構成例を示すもので、一次貯留サイロ105とサービスタンク56間に二次風力選別機118を設け、上流側の風力選別機93で除去し切れなかった異物を除去できるようにしたものである。この二次風力選別機118には、一次貯留サイロ105の定量切出し装置115から切り出された粒状合成樹脂材が搬送コンベア116を介して供給される。
上記二次風力選別機118の基本的な構造は先に述べた風力選別機93と同様である。この二次風力選別機118とサービスタンク56間には、二次風力選別機118で異物が除去された粒状合成樹脂材を気送するための気送管119と、この気送管119で移送された粒状合成樹脂材を気送用エアから分離するための分離機120と、この分離機120から排出される粒状合成樹脂材をサービスタンク56に搬送するための搬送コンベア121が設けられている。
次に、図17ないし図20に示した上記設備による合成樹脂類の加工処理工程について説明する。
合成樹脂類は加工処理ライン入側の受入れホッパ86に装入された後、供給コンベア87を経て一次破砕装置88に装入されて粗破砕(例えば、平均粒径50mm程度に破砕)される。次いで搬送コンベア89により二次破砕装置91に装入されて二次破砕(例えば、平均粒径20mm程度に破砕)される。なお、一次破砕された合成樹脂類は、上記搬送コンベア89の途中で磁選機109により混入している鉄屑の除去が行われる。
二次破砕された合成樹脂類は搬送コンベア92により風力選別機93に装入され、ここで金属や土砂、石等の異物が風力選別により分離除去される。このような選別を経た合成樹脂類は気送管94を通じて分離機95に気送され、ここで気送用エアから分離された後、振分けコンベア96を経て塩素除去装置97a,97bに装入され、ここで加熱による脱塩素処理がなされる。塩素除去装置97a,97bから排出された処理済みの樹脂材はクッションタンク98a,98bに装入され、次いで各粉砕装置99a,99b(三次破砕機)に送られて所定の粒径(例えば、平均粒径6mm以下)まで粉砕処理され、粒状合成樹脂材が得られる。
この粒状合成樹脂材は投入コンベア100a,100bを介して篩分け装置101a,101bに装入されて篩い分けされ、所定の粒径以下(例えば−6mm)のものだけが篩下コンベア102及び気送管103を通じて分離機104に移送され、この分離機104で気送用エアから分離された後、一次貯留サイロ105に装入される。一方、所定の粒径を超える合成樹脂材は篩上コンベア106及び気送管107を通じて分離機108に移送され、気送用エアから分離された後、粉砕装置99a(および/または粉砕装置99b)に戻され、再度粉砕処理される。
また、分離機95,104で分離された気送用エアは、配管111,112を通じて集塵機113に送られて合成樹脂ダストが捕集され、この合成樹脂ダストは集塵機下コンベア114により一次貯留サイロ105に装入される。
一次貯留サイロ105に貯留された粒状合成樹脂材は、定量切出し装置115及び搬送コンベア116によりサービスタンク56を経由してリフトタンク57に供給され、このリフトタンク57から吹込みステーション55に気送される。なお、これ以降の工程は図14に構成例に関して述べた内容と同一である。
また、図20に示した設備では、一次貯留サイロ105に貯留された粒状合成樹脂材は、定量切出し装置115及び搬送コンベア116により二次風力選別機118に供給されて異物が風力選別により分離除去された後、気送管119を通じて分離機120に気送され、ここで気送用エアから分離された後、搬送コンベア121とサービスタンク56を経由してリフトタンク57に供給され、このリフトタンク57から吹込みステーション55に気送される。
炉に供給される粒状合成樹脂材は嵩密度0.30以上、安息角40°以下に加工されることが好ましい。先に述べたように従来技術においては合成樹脂粉砕物の嵩密度を0.35以上とすることが提案されている。これに対して本発明者らの検討によれば、粒状合成樹脂材の嵩密度が0.30以上であれば圧力損失等の点を含めて粒状合成樹脂材を気送することに何の問題も生じないこと、また、粒状合成樹脂材の貯留サイロでのブリッジ(棚つり)や気送管系内の曲管部やバルブ周辺での詰まり等のトラブルの発生は粒状合成樹脂材の嵩密度とは殆ど関係がなく、粒状合成樹脂材の粒形状に大きく左右されること、そして、この粒形状に基づく上記トラブルの発生抑制効果は粒状合成樹脂材の安息角で整理できることが判明した。
図21は、脱塩素処理後に粉砕処理して得られた粒径6mm以下の粒状合成樹脂材について、その安息角と貯留サイロでのブリッジ(棚つり)や気送管内での詰まり等の供給トラブル発生頻度との関係を、嵩密度が異なる粒状合成樹脂材別に示したものである。なお、供給トラブル発生頻度は、粒径:6mm以下、安息角40°、嵩密度:0.40の粒状合成樹脂材を炉に供給した場合の供給トラブル発生頻度指数を“1”とし、この場合と比較した供給トラブル発生頻度を指数で示した。供給トラブル発生の有無は、貯留サイロ内の粒状合成樹脂材の重量変動を常時監視し、重量変動:0の状態が所定時間(例えば10分間程度)続いた場合にトラブル発生(サイロ切出部や気送管途中での詰り発生)と判断した。
図21によれば、粒状合成樹脂材の嵩密度に拘りなく、安息角を40°以下とすることにより上記のような供給トラブルを適切に防止できることが判る。したがって、脱塩素処理後の粉砕処理では、安息角40°以下を達成するために破砕方式等を適宜選択することが好ましい。
なお、本発明において加工処理して得る粒状合成樹脂材の粒径は、燃焼性等の観点から10mm以下、望ましくは4〜8mmとすることが好ましい。
本発明の合成樹脂類の処理方法は、高炉、スクラップ溶解炉、回転キルン等をはじめとする各種の炉に適用することができる。
なお、本発明では脱塩素処理工程で加熱された合成樹脂類を冷却して固化させるものであるが、脱塩素処理工程において合成樹脂類をより高温に加熱した場合、合成樹脂類は含塩素高分子樹脂中の塩素分が脱離した後、全量が油化した状態となる。したがって、場合によってはこのような油化した合成樹脂類をそのまま炉に供給して炉内に吹き込む方法も採り得る。
本発明が処理の対象としている合成樹脂類は、主として廃棄物(所謂ゴミとしての廃棄物、工場等での製造・加工時に生じる屑や不良品等を含む)たる合成樹脂類であり、したがって、その性質上合成樹脂以外の異物(金属、紙、その他の無機物及び有機物)が付着若しくは混入している合成樹脂類も対象となる。このような廃棄合成樹脂類の具体例としては、プラスチックボトル、プラスチック袋、プラスチック包み、プラスチックフィルム、プラスチックトレイ、プラスチックカップ、磁気カード、磁気テープ、ICカード、フレキシブルコンテナ、プリント基板、プリントシート、電線被覆材、事務機器または家電製品用ボディー及びフレーム、化粧合板、パイプ、ホース、合成繊維及び衣料、プラスチック成型ペレット、ウレタン材、梱包用シート、梱包用バンド、梱包用クッション材、電気用部品、玩具、文房具、トナー、自動車用部品(例えば、内装品、バンパー)、自動車または家電製品等のシュレッダーダスト、イオン交換樹脂、合成紙、合成樹脂接着剤、合成樹脂塗料、固形化燃料(廃棄プラスチック減容物)等が挙げられる。
なお、廃棄物として処理設備に搬入されてくる合成樹脂類のうち、含塩素高分子樹脂を含まず且つ形態が既に粒状であるためそのまま炉に気送供給可能なもの(例えば、粒状であるイオン交換樹脂材、成型加工用合成樹脂ペレット、玩具用合成樹脂小球等)については、本発明による加工処理を経ることなく、そのまま貯留サイロに装入するなどして炉に供給することができることは言うまでもない。
図8に示す塩素除去装置を備えた図13のフローチャートで示す本発明の合成樹脂類の処理設備に対して、表1に示す含塩素高分子樹脂を含む合成樹脂類を供給して粒径6mm以下の粒状合成樹脂材に加工処理し、これらを貯留サイロで一時的に貯留した後、気送管系を通じて高炉に気送し、微粉炭とともに羽口部から炉内に吹き込んだ。
加工処理後の粒状合成樹脂材の組成および高炉への供給量を表2に、また高炉の操業条件を表3に示す。
なお、粒状合成樹脂材の高炉への気送条件は以下の通りである。
気送ガス:空気
固気比:4.5kg/kg
Figure 2004183104
Figure 2004183104
Figure 2004183104
以上のような合成樹脂類の処理と高炉への供給を実施した結果、高炉の操業自体には全く支障はなく、また高炉に供給すべき粒状合成樹脂材の貯留サイロ切出部や気送管系での詰まり等の供給トラブル等も殆ど発生しなかった。
また、表2に示すように加工処理によって合成樹脂類中の塩素分のほとんどが除去されており、このため全操業中炉頂ガスを採取してそのガス組成を分析した結果でも、Clはほとんど検出されなかった。
本発明の処理方法及び設備の一構成例を示す説明図 熱分解炉方式の塩素除去装置の一構成例を示す説明図 スクリュー押し出し方式の塩素除去装置の一構成例を示す説明図 2軸スクリュー押し出し方式の塩素除去装置の一構成例を示す説明図 ロータリーキルン方式の塩素除去装置の一構成例を示す概念的に示す説明図 図5のロータリーキルン本体の横断面図 ロータリーキルン方式の塩素除去装置の他の構成例を示す説明図 ロータリーキルン方式の塩素除去装置の他の構成例を示す説明図 図8のロータリーキルン本体の横断面図 ロータリーキルン方式の塩素除去装置の他の構成例を示す説明図 図10のロータリーキルン本体の横断面図 ロータリーキルン方式の塩素除去装置の他の構成例を示す横断面図 本発明の処理方法及び設備の他の構成例を示す説明図 本発明の処理方法及び設備の他の構成例を示す説明図 図14に示す設備における吹込みステーションの他の構成例を示す説明図 図14に示す設備における吹込みステーションの他の構成例を示す説明図 本発明の処理設備のより具体的な一構成例を部分的に示す説明図 本発明の処理設備のより具体的な一構成例を部分的に示す説明図 本発明の処理設備のより具体的な一構成例を部分的に示す説明図 本発明の処理設備のより具体的な他の構成例を部分的に示す説明図 粉砕処理して得られた粒状合成樹脂材について、その安息角と供給トラブル発生頻度との関係を、嵩密度が異なる粒状合成樹脂材別に示したグラフ
符号の説明
1…加工処理設備、2…塩素除去装置、3…粉砕装置、4…供給手段、5,5a…貯留ホッパ、6…熱分解炉本体、7…スクリューフィーダー、8…撹拌羽根、9…抜き出し口、9a…遮断弁、10…排出口、11…供給口、12…モータ、13…スクリューフィーダー、14…供給口、15…抜き出し口、16…排出口、17…加熱装置、18,19…モータ、20…スクリューフィーダー、21a,21b…供給口、22…供給用スクリューフィーダー、23…抜き出し口、24…熱媒供給口、25…排出口、26,27…モータ、28…一次破砕装置、29…二次破砕装置、30…選別装置、31…篩分け装置、32a,32b,32c…移送手段、33…送風機、34…吹き込み手段、35…塩酸回収装置、36…磁選機、37…ロータリーキルン本体、38…耐火物、39…鉄皮、40…通路、41…スクリューフィーダー、42…供給口、43…熱風導管、44…排出装置、45…排出口、46…排ガス排出口、47…熱風発生機、48…駆動モータ、49…ロータリーキルン本体、50…外管、51,51a,51b,51c…内管、52,53…通路、54…ガス導管、55…吹込みステーション、56…サービスタンク、57…リフトタンク、58,59…移送手段、60…遮断弁、61…アキュームレータ、62…エア供給管、63…気送管、64,64a,64b…二次貯留サイロ、65…均圧タンク、66,66a,66b…吹込みタンク、67,68…移送手段、69,70…遮断弁、71…羽口部、72…気送管、73…気送支管、74…分配器、75…流動化装置、76…アキュームレータ、77…エア供給管、78…分配装置、79a,79b…移送手段、80a,80b…遮断弁、81a,81b…流動化装置、82…移送手段、83…分配装置、84a,84b…遮断弁、85a,85b…流動化装置、86…受入れホッパ、87…供給コンベア、88…一次破砕装置、89…搬送コンベア、91…二次破砕装置、92…搬送コンベア、93…風力選別機、94…気送管、95…分離機、96…振分けコンベア、97a,97b…塩素除去装置、98a,98b…クッションタンク、99a,99b…粉砕装置、100a,100b…投入コンベア、101a,101b…篩分け装置、102…篩下コンベア、103…気送管、104…分離機、105…一次貯留サイロ、106…篩上コンベア、107…気送管、108…分離機、109…磁選機、110…通路、111,112…配管、113…集塵機、114…集塵機下コンベア、115…定量切出し装置、116…搬送コンベア、117…送風機、118…二次風力選別機、119…気送管、120…分離機、121…搬送コンベア、720a,720b…気送支管

Claims (9)

  1. 合成樹脂類を炉内供給に適した形状に加工処理した後、燃料および/または鉄源の還元剤として炉に供給するための方法であって、
    合成樹脂類の加工処理工程が、合成樹脂類を加熱して脱塩素処理する工程を有することを特徴とする合成樹脂類の処理方法。
  2. 合成樹脂類を炉内供給に適した形状に加工処理した後、燃料および/または鉄源の還元剤として炉に供給するための方法であって、
    合成樹脂類を加熱して脱塩素処理する工程と、該工程を経た合成樹脂類を冷却しつつまたは冷却後に粒状に粉砕処理する工程と、該粉砕処理後の粒状合成樹脂材を燃料および/または鉄源の還元剤として炉に供給するための工程とを有することを特徴とする合成樹脂類の処理方法。
  3. 合成樹脂類を炉内供給に適した形状に加工処理した後、燃料および/または鉄源の還元剤として炉に供給するための方法であって、
    合成樹脂類を破砕処理する工程と、該工程を経た合成樹脂類を加熱して脱塩素処理する工程と、該工程を経た合成樹脂類を冷却しつつまたは冷却後に粒状に粉砕処理する工程と、該粉砕処理後の粒状合成樹脂材を燃料および/または鉄源の還元剤として炉に供給するための工程とを有することを特徴とする合成樹脂類の処理方法。
  4. 合成樹脂類を炉内供給に適した形状に加工処理した後、燃料および/または鉄源の還元剤として炉に供給するための方法であって、
    合成樹脂類を破砕処理する工程と、該工程を経た合成樹脂類を加熱して脱塩素処理する工程と、該工程を経た合成樹脂類を冷却しつつまたは冷却後に粒状に粉砕処理する工程と、該粉砕処理後の粒状合成樹脂材を気送供給に適した粒度に篩分けする工程と、該篩分け工程により篩分けされた小粒径の粒状合成樹脂材を燃料および/または鉄源の還元剤として炉に気送供給し、炉内に吹き込む工程とを有することを特徴とする合成樹脂類の処理方法。
  5. 合成樹脂類を加熱して脱塩素処理する工程において、合成樹脂類を250〜350℃に加熱することを特徴とする請求項1、2、3または4に記載の合成樹脂類の処理方法。
  6. 粉砕処理工程を経て炉に供給される粒状合成樹脂材が、嵩密度0.30以上、安息角40°以下の粒状体であることを特徴とする請求項1、2、3、4または5に記載の合成樹脂類の処理方法。
  7. 合成樹脂類を炉内供給に適した形状に加工処理した後、燃料および/または鉄源の還元剤として炉に供給するための設備であって、
    合成樹脂類を加熱して脱塩素処理するための塩素除去装置と、該装置による処理を経た合成樹脂類を冷却しつつまたは冷却後に粒状に粉砕処理するための粉砕装置と、該装置による粉砕処理後の粒状合成樹脂材を燃料および/または鉄源の還元剤として炉に供給する供給手段とを有することを特徴とする合成樹脂類の処理設備。
  8. 合成樹脂類を炉内供給に適した形状に加工処理した後、燃料および/または鉄源の還元剤として炉に供給するための設備であって、
    合成樹脂類を破砕処理するための1次または複数次の破砕装置と、該装置により破砕処理された合成樹脂類を加熱して脱塩素処理するための塩素除去装置と、該装置による処理を経た合成樹脂類を冷却しつつまたは冷却後に粒状に粉砕処理するための粉砕装置と、該装置による粉砕処理後の粒状合成樹脂材を気送供給に適した粒度に篩分けする篩分け装置と、該装置により篩分けされた小粒径の粒状合成樹脂材を燃料および/または鉄源の還元剤として炉に気送供給し、炉内に吹き込む供給手段とを有することを特徴とする合成樹脂類の処理設備。
  9. 供給手段が、粉砕装置または篩分け装置から移送された粒状合成樹脂材を受け入れる一次貯留サイロと、該一次貯留サイロから供給される粒状合成樹脂材を炉に気送供給するための吹込みステーションとからなり、該吹込みステーションは少なくとも、前記一次貯留サイロから供給される粒状合成樹脂材が装入される二次貯留サイロと、該二次貯留サイロ側から供給される粒状合成樹脂材を受け入れ、これを炉に気送する吹込みタンクとを有するとともに、該吹込みタンクから炉の吹き込み部に粒状合成樹脂材を連続供給可能とした構成を有することを特徴とする請求項7または8に記載の合成樹脂類の処理設備。
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