JP2004181498A - ヘミング金型装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】プリヘムパンチと本ヘムパンチとを一体化した構成においても、一体化したパンチのヘミング加工時における移動軌跡が最短軌跡となるようにする。
【解決手段】ステップベンドパンチ5を昇降駆動用油圧シリンダ2により下降させて、ステップベンドパンチ5のプリヘムパンチ部5aをスキンパネル9の縁部9aに圧接させてこの縁部9aを予備曲げ加工し、この予備曲げ加工の完了と略同時に、ステップベンドパンチ5の下降を維持した状態で、上下降量検知センサ10によって検知された回動時期に応じて駆動される回動駆動用油圧シリンダ6によりステップベンドパンチ5を一旦外方向に回動させた後に内方向に回動させて、本ヘムパンチ部5bの上面5cでフレームパネル9の縁部9aを加圧してこの縁部9aを本曲げする。
【選択図】 図6
【解決手段】ステップベンドパンチ5を昇降駆動用油圧シリンダ2により下降させて、ステップベンドパンチ5のプリヘムパンチ部5aをスキンパネル9の縁部9aに圧接させてこの縁部9aを予備曲げ加工し、この予備曲げ加工の完了と略同時に、ステップベンドパンチ5の下降を維持した状態で、上下降量検知センサ10によって検知された回動時期に応じて駆動される回動駆動用油圧シリンダ6によりステップベンドパンチ5を一旦外方向に回動させた後に内方向に回動させて、本ヘムパンチ部5bの上面5cでフレームパネル9の縁部9aを加圧してこの縁部9aを本曲げする。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、相互に重なる車両のパネル等の板材のうち、一方の板材の縁部を包み込むように他方の板材の縁部を縁曲げ加工するヘミング金型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両のドアパネル、エンジンフード、トランクリッド等のアウターパネルとインナーパネルの組み合わされた部品において、アウターパネルの端部は、その縁部を強く且つ滑らかにする等のため、インナーパネルの縁部を包み込んで180度の折り返し密着曲げをするようなヘミング加工が行われる。
【0003】
このようなヘミング加工でのアウターパネルの縁部を曲げる際において、従来、プリヘミング加工(予備曲げ加工)してから本へミング加工(本曲げ加工)する場合に、アウターパネルの縁部を、最初にプリヘミング加工するためのプリヘムパンチで予備曲げ加工した後、次いで、予備曲げ加工した縁部を本曲げ加工するための本ヘムパンチで本曲げ加工するヘミング方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
また、ヘミング加工を行う装置として、アウターパネルの縁部を最初にプリヘミング加工するためのプリヘムパンチと、予備曲げ加工した縁部を本曲げ加工するための本ヘムパンチとを一体化した金型を備えた装置が、従来より知られている(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平4−351227号公報
【特許文献2】
特開平9−38733号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記特許文献1に記載されているヘミング方法でヘミング加工を行う装置では、アウターパネルの縁部をプリヘミング加工するためのプリヘムパンチ9、及び予備曲げ加工した縁部を本曲げ加工するためのヘムパンチ(本ヘムパンチ)17はそれぞれ別体で構成されている。このため、プリヘムパンチ9とヘムパンチ(本ヘムパンチ)17とを連動させて動作させるための、第1カム15、第2カム16、及び第1カム15と第2カム16に当接可能なローラ14等の部材が必要になり、装置全体の構造が複雑になる。
【0007】
また、上記特許文献2のプリヘムパンチ本ヘムパンチとを一体化した金型を備えた装置では、上側定盤6が第1の下降をし、油圧シリンダ93を水平方向にアウターパネルP1に向かって駆動することで、アウターパネルP1の縁部を金型本体95の第1の折曲面(プリヘムパンチ)95cでプリヘム加工を行い(段落番号[0026]参照)、次いで、油圧シリンダ93を水平方向に向かって駆動することでアウターパネルP1から逃がして、上側定盤6が上昇することで初期位置まで復帰し(段落番号[0027]参照)、再度上側定盤6を第1の下降距離よりも長い第2の下降をして、油圧シリンダ93を水平方向にアウターパネルP1に向かって駆動することで、アウターパネルP1の縁部を金型本体95の第2の折曲面(本ヘムパンチ)95dで本ヘミング加工を行う(段落番号[0028]〜[0029]参照)。
【0008】
このように上記特許文献2の装置では、上側定盤6が垂直方向に下降してから、油圧シリンダ93が水平方向にアウターパネルP1に向かって駆動することによって、プリヘム加工を行う金型本体95の第1の折曲面(プリヘムパンチ)95cと、本ヘミング加工を行う金型本体95の第2の折曲面(本ヘムパンチ)95dとの移動軌跡が最短軌跡でないので、ヘミング加工時におけるサイクルタイムが長くなり、生産効率が良くなかった。
【0009】
そこで本発明は、プリヘムパンチと本ヘムパンチとを一体化した構成においても、一体化したパンチのヘミング加工時における移動軌跡が最短軌跡となるようにして、サイクルタイムの短縮化を図ることができるヘミング金型装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、相互に重なる第1、第2の板材のうち、第1の板材の縁部を包み込むように第2の板材の外周縁部を縁曲げ加工するヘミング金型装置であって、前記第1の板材の縁部を包み包み込んだ前記第2の板材の予備曲げ前の所定角度に曲げられた外周縁部側を少なくとも載置する下側定盤と、前記下側定盤と対向するようにして上方に設置した上側定盤と、前記上側定盤を前記下側定盤に対して上下方向に昇降駆動させる昇降手段と、前記上側定盤に一端側が揺動軸を介して回動自在に支持され、前記下側定盤側の他端側に傾斜面を有する予備曲げパンチ部と、前記予備曲げパンチ部の上部に近接して本曲げパンチ部とを一体的に形成したベンドパンチと、前記ベンドパンチを前記揺動軸を回動中心にして回動させる回動手段と、前記上側定盤の下降に対応して、前記回動手段を回動させる時期を検出する検出手段と、を備え、前記ベンドパンチを昇降手段により原位置から連続的に下降させ、前記ベンドパンチの予備曲げパンチ部の傾斜面を前記第2の板材の所定角度に曲げられた外周縁部に圧接させて前記第2の板材の外周縁部を予備曲げ加工し、この予備曲げ加工の完了と略同時に、前記ベンドパンチの下降を維持した状態で、前記検出手段によって検知された回動時期に応じて駆動される前記回動手段により前記ベンドパンチを一旦外方向に回動させた後に内方向に回動させて、前記本曲げパンチ部で前記第2の板材の外周縁部を加圧して前記第2の板材の外周縁部を本曲げすることを特徴としている。
【0011】
本発明によれば、ベンドパンチを下降させて、ベンドパンチの予備曲げパンチ部の傾斜面を第2の板材の外周縁部に圧接させて第2の板材の外周縁部を予備曲げ加工し、この予備曲げ加工の完了と略同時に、ベンドパンチの下降を維持した状態で、検出手段によって検知された回動時期に応じて駆動される回動手段によって、ベンドパンチを一旦外方向に回動させた後に内方向に回動させ、本曲げパンチ部で第2の板材の外周縁部を加圧して第2の板材の外周縁部を本曲げすることにより、予備曲げ加工から本曲げ加工におけるベンドパンチの軌跡が直線を組み合わせた矩形を描く軌跡でなく、曲線を描く最短の軌跡とすることができるので、サイクルタイムの短縮化を図ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るヘミング金型装置の要部を示す概略側面図である。
【0013】
このヘミング金型装置1は、昇降駆動用油圧シリンダ2が接続された上型定盤3と、上型定盤3に一端側が揺動軸4を回動中心にして回動自在に支持されたステップベンドパンチ5と、揺動軸4を中心にしてステップベンドパンチ5を回動させる回動駆動用油圧シリンダ6と、固定設置された平板状の下型定盤7を備えている。
【0014】
ステップベンドパンチ5の下端側には、フレームパネル8の縁部を包み込んだスキンパネル9をプリヘミング(予備曲げ)するためのプリヘムパンチ部5aと、プリヘムパンチ部5aの上部近傍に本ヘミング(本曲げ)するための本ヘムパンチ部5bとが一体に形成されている。プリヘムパンチ部5aは、水平面に対して略45度の傾斜面に形成されている。本ヘムパンチ部5bは、溝状に切り欠かれて形成されており、その上部に平坦部5cを有している。ステップベンドパンチ5は、ヘミング加工の前後においては垂直方向に位置している。
【0015】
回動駆動用油圧シリンダ6は、上型定盤3の下面に揺動自在に支持されており、シリンダ先端側はステップベンドパンチ5の上部側に揺動自在に支持されている。下型定盤7のステップベンドパンチ5側の上側面7aは、ステップベンドパンチ5の溝状の本ヘムパンチ部5bに入るように突起状に形成されている。下型定盤7上には、フレームパネル8の縁部を包み込んだスキンパネル9が載置され、スキンパネル9の略直角に曲げられた縁部9aは下型定盤7の上側面7a上に載置される。
【0016】
上型定盤3には、その上下降量(ストローク)を検知する上下降量検知センサ10が設置されており、回動駆動用油圧シリンダ6には、そのシリンダの伸び量及び縮み量(ストローク)を検知する伸び縮み量検知センサ11が設置されている。上下降量検知センサ10と伸び縮み量検知センサ11で検知した各検知情報は制御装置12に入力され、制御装置12は、上下降量検知センサ10と伸び縮み量検知センサ11から入力される各検知情報に基づいて、上型定盤3及び回動駆動用油圧シリンダ6の作動を制御する(詳細は後述する)。
【0017】
次に、上記したヘミング金型装置1によるヘミング加工の手順について説明する。
【0018】
先ず、図1に示すように、フレームパネル8の縁部を包み込むように、予め縁部9aを略直角に曲げたスキンパネル9にフレームパネル8を、スキンパネル9が下向きになるように相互に重ねて下型定盤7上に載せる。この際、下型定盤7の上側面7aの上方に、ステップベンドパンチ5のプリヘムパンチ部5aが位置しており、スキンパネル9の略直角に曲げた縁部9aを、下型定盤7の上側面7a側の上面に載置する。
【0019】
そして、図2、図3に示すように、ヘミング加工開始スイッチ(不図示)を入れることにより、制御装置12の制御によって昇降駆動用油圧シリンダ2が駆動され、原位置(上死点)にある上型定盤3を垂直下方に下降させて、ステップベンドパンチ5のプリヘムパンチ部5aをスキンパネル9の縁部9aに圧接させ、縁部9aを約45度にプリヘミング(予備曲げ)加工する。この際、上型定盤3の下降量は上下降量検知センサ10によって検知され、制御装置12は、上下降量検知センサ10から入力される検知情報に基づいて上型定盤3の下降量を認識し、予め設定した下降量に達したと判断すると、プリヘミング加工を終了する。
【0020】
なお、このプリヘミング加工時において、プリヘミング開始時(もしくはその直前)から回動駆動用油圧シリンダ6を作動させてシリンダを伸ばして、ステップベンドパンチ5を右側方向(外方向)に回動させながらスキンパネル9の縁部9aに圧接するようにしても良い。
【0021】
そして、図4に示すように、上記のプリヘミング(予備曲げ)加工の完了と略同時に、制御装置12から回動駆動用油圧シリンダ6の駆動部(不図示)に制御信号を出力し、回動駆動用油圧シリンダ6を作動させてシリンダを伸ばすと共に、昇降駆動用油圧シリンダ2の駆動を維持し、上型定盤3を垂直下方に更に下降させる。回動駆動用油圧シリンダ6のシリンダが伸びることによって、揺動軸4を回動中心にしてステップベンドパンチ5が図の右側方向(外方向)に所定量だけ回動し、ステップベンドパンチ5のプリヘムパンチ部5aがスキンパネル9の縁部9aから離間する。
【0022】
この際、回動駆動用油圧シリンダ6のシリンダ伸び量は伸び縮み量検知センサ11によって検知され、制御装置12は、伸び縮み量検知センサ11から入力される検知情報に基づいて油圧シリンダ6のシリンダ伸び量を認識し、予め設定した伸び量に達したと判断すると、ステップベンドパンチ5のプリヘムパンチ部5aがスキンパネル9の縁部9aから離間して所定の隙間が得られた状態となり、回動駆動用油圧シリンダ6のシリンダの伸び作動を停止させる。
【0023】
更に、同時に上型定盤3の下降量は上下降量検知センサ10によって検知され、制御装置12は、上下降量検知センサ10から入力される検知情報に基づいて上型定盤3の下降量を認識し、予め設定した下降量に達したと判断すると、図5に示すように、ステップベンドパンチ5の本ヘムパンチ部5bが、スキンパネル9の縁部9aと対向する位置に下降している。
【0024】
そして、この状態から、制御装置12から回動駆動用油圧シリンダ6の駆動部(不図示)に制御信号を出力し、回動駆動用油圧シリンダ6を作動させてシリンダを縮めると共に、昇降駆動用油圧シリンダ2の駆動を維持し、上型定盤3を垂直下方に更に下降させる。回動駆動用油圧シリンダ6のシリンダが縮まることによって、揺動軸4を回動中心にしてステップベンドパンチ5が左側方向(内方向)に回動し、ステップベンドパンチ5の本ヘムパンチ部5bがスキンパネル9の縁部9aに位置する。
【0025】
そして、図6に示すように、上型定盤3が垂直下方に下降状態にあるので、内方向に回動するステップベンドパンチ5の本ヘムパンチ部5bの上面5cが、スキンパネル9の約45度にプリヘミングされた縁部9aに圧接してスキンパネル9の縁部9aが本ヘミング加工される。
【0026】
この際、上型定盤3の下降量は上下降量検知センサ10から入力される検知情報に基づいて上型定盤3の下降量を認識し、予め設定した下降量に達したと判断すると、スキンパネル9の縁部9aの本ヘミング加工が終了したと判断し、スキンパネル9の縁部9aの本ヘミング加工を完了する。この本ヘミング加工の完了時には、上型定盤3はこのヘミング金型装置1における下死点まで下降した状態にあり、ステップベンドパンチ5は原位置である垂直状態にある。
【0027】
なお、この本ヘミング加工時おいて、本ヘミング開始から終了までの間、回動駆動用油圧シリンダ6のシリンダを縮めてステップベンドパンチ5を左側方向(内方向)に回動させながら、本ヘムパンチ部5bの上面5cをスキンパネル9の縁部9aに圧接するようにしても良い。
【0028】
そして、スキンパネル9の縁部9aの本ヘミング加工が完了すると、制御装置12の制御により上型定盤3の昇降駆動用油圧シリンダ2と回動駆動用油圧シリンダ6を駆動して、上型定盤3を原位置(上死点)まで上昇させながら、ステップベンドパンチ5を上記したプリヘミングから本ヘミング加工時と逆方向の軌道となるように回動させて図1に示した初期位置に戻し、次のヘミング加工に備える。
【0029】
このように本実施の形態では、上型定盤3に回動自在に支持されたステップベンドパンチ5に、プリヘミング加工を行うプリヘムパンチ部5aと本ヘムパンチ加工を行う本ヘムパンチ部5bを一体に形成し、上型定盤3を下降させながらステップベンドパンチ5を原位置(垂直位置)から一旦外方向へ回動させてから内方向に回動させることによって、ステップベンドパンチ5の軌跡が、従来のように直線を組み合わせた矩形を描く軌跡でなく、曲線を描く最短の軌跡でプリヘミング加工から本ヘミング加工を行うことができ、サイクルタイムの短縮化を図ることができる。
【0030】
また、本実施の形態では、ステップベンドパンチ5に、プリヘミング加工を行うプリヘムパンチ部5aと本ヘムパンチ加工を行う本ヘムパンチ部5bを一体に形成したことにより、金型構造の簡素化を図ることができる。
【0031】
また、本実施の形態では、テップベンドパンチ5のプリヘムパンチ部5aが水平面に対して傾斜していることにより、上型定盤3を連続的に下降させても、スキンパネル9の縁部9aに摺接しながらプリヘムパンチ部5aを回動させることができるので、本実施の形態のように回動駆動用油圧シリンダ6で上型定盤3を下降させる構成以外にも、上型定盤3の下降を断続的に制御することが難しいメカ構造のプレス機も用いることができる。
【0032】
また、本実施の形態では、ステップベンドパンチ5を回動駆動用油圧シリンダ6で回動させる構成であったが、これ以外にも空圧式のシリンダによってステップベンドパンチ5を回動させる構成でもよい。
【0033】
また、本実施の形態では、プリヘミング加工から本ヘミング加工における上型定盤3の下降量は、上下降量検知センサ10によるシリンダストローク量の検出によって行う構成であったが、上型定盤3の下降量をその下降時間によって検出するようにしても良い。
【0034】
また、本実施の形態では、回動自在に支持されたステップベンドパンチ5は回動駆動用油圧シリンダ6によって回動させる構成であったが、回転アクチュエータを用いてステップベンドパンチ5を回動させる構成でも良い。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ベンドパンチを下降させて、ベンドパンチの予備曲げパンチ部の傾斜面を第2の板材の外周縁部に圧接させて第2の板材の外周縁部を予備曲げ加工し、この予備曲げ加工の完了と略同時に、ベンドパンチの下降を維持した状態で、検出手段によって検知された回動時期に応じて駆動される回動手段によって、ベンドパンチを一旦外方向に回動させた後に内方向に回動させ、本曲げパンチ部で第2の板材の外周縁部を加圧して第2の板材の外周縁部を本曲げすることにより、予備曲げ加工から本曲げ加工におけるベンドパンチの軌跡が直線を組み合わせた矩形を描く軌跡でなく、曲線を描く最短の軌跡とすることができるので、サイクルタイムが短縮化され、生産効率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るヘミング金型装置の要部を示す概略側面図。
【図2】本発明の実施の形態に係るヘミング金型装置によるプリヘミング加工時を示す概略側面図。
【図3】プリヘミング加工されたフレームパネルの縁部を示す拡大側面図。
【図4】本発明の実施の形態に係るヘミング金型装置によるプリヘミング加工から本ヘミング加工への移行を示す概略側面図。
【図5】本発明の実施の形態に係るヘミング金型装置による本ヘミング加工の開始時を示す概略側面図。
【図6】本発明の実施の形態に係るヘミング金型装置による本ヘミング加工時を示す概略側面図。
【符号の説明】
1 ヘミング金型装置
2 昇降駆動用油圧シリンダ(昇降手段)
3 上型定盤
4 揺動軸
5 ステップベンドパンチ(ベンドパンチ)
5a プリヘムパンチ部(予備曲げパンチ部)
5b 本ヘムパンチ部(本曲げパンチ部)
6 回動駆動用油圧シリンダ(回動手段)
7 下型定盤
8 フレームパネル(第1の板材)
9 スキンパネル(第2の板材)
9a 縁部(外周縁部)
10 上下降量検知センサ(検出手段)
11 伸び縮み量検知センサ
12 制御装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、相互に重なる車両のパネル等の板材のうち、一方の板材の縁部を包み込むように他方の板材の縁部を縁曲げ加工するヘミング金型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両のドアパネル、エンジンフード、トランクリッド等のアウターパネルとインナーパネルの組み合わされた部品において、アウターパネルの端部は、その縁部を強く且つ滑らかにする等のため、インナーパネルの縁部を包み込んで180度の折り返し密着曲げをするようなヘミング加工が行われる。
【0003】
このようなヘミング加工でのアウターパネルの縁部を曲げる際において、従来、プリヘミング加工(予備曲げ加工)してから本へミング加工(本曲げ加工)する場合に、アウターパネルの縁部を、最初にプリヘミング加工するためのプリヘムパンチで予備曲げ加工した後、次いで、予備曲げ加工した縁部を本曲げ加工するための本ヘムパンチで本曲げ加工するヘミング方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
また、ヘミング加工を行う装置として、アウターパネルの縁部を最初にプリヘミング加工するためのプリヘムパンチと、予備曲げ加工した縁部を本曲げ加工するための本ヘムパンチとを一体化した金型を備えた装置が、従来より知られている(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平4−351227号公報
【特許文献2】
特開平9−38733号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記特許文献1に記載されているヘミング方法でヘミング加工を行う装置では、アウターパネルの縁部をプリヘミング加工するためのプリヘムパンチ9、及び予備曲げ加工した縁部を本曲げ加工するためのヘムパンチ(本ヘムパンチ)17はそれぞれ別体で構成されている。このため、プリヘムパンチ9とヘムパンチ(本ヘムパンチ)17とを連動させて動作させるための、第1カム15、第2カム16、及び第1カム15と第2カム16に当接可能なローラ14等の部材が必要になり、装置全体の構造が複雑になる。
【0007】
また、上記特許文献2のプリヘムパンチ本ヘムパンチとを一体化した金型を備えた装置では、上側定盤6が第1の下降をし、油圧シリンダ93を水平方向にアウターパネルP1に向かって駆動することで、アウターパネルP1の縁部を金型本体95の第1の折曲面(プリヘムパンチ)95cでプリヘム加工を行い(段落番号[0026]参照)、次いで、油圧シリンダ93を水平方向に向かって駆動することでアウターパネルP1から逃がして、上側定盤6が上昇することで初期位置まで復帰し(段落番号[0027]参照)、再度上側定盤6を第1の下降距離よりも長い第2の下降をして、油圧シリンダ93を水平方向にアウターパネルP1に向かって駆動することで、アウターパネルP1の縁部を金型本体95の第2の折曲面(本ヘムパンチ)95dで本ヘミング加工を行う(段落番号[0028]〜[0029]参照)。
【0008】
このように上記特許文献2の装置では、上側定盤6が垂直方向に下降してから、油圧シリンダ93が水平方向にアウターパネルP1に向かって駆動することによって、プリヘム加工を行う金型本体95の第1の折曲面(プリヘムパンチ)95cと、本ヘミング加工を行う金型本体95の第2の折曲面(本ヘムパンチ)95dとの移動軌跡が最短軌跡でないので、ヘミング加工時におけるサイクルタイムが長くなり、生産効率が良くなかった。
【0009】
そこで本発明は、プリヘムパンチと本ヘムパンチとを一体化した構成においても、一体化したパンチのヘミング加工時における移動軌跡が最短軌跡となるようにして、サイクルタイムの短縮化を図ることができるヘミング金型装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、相互に重なる第1、第2の板材のうち、第1の板材の縁部を包み込むように第2の板材の外周縁部を縁曲げ加工するヘミング金型装置であって、前記第1の板材の縁部を包み包み込んだ前記第2の板材の予備曲げ前の所定角度に曲げられた外周縁部側を少なくとも載置する下側定盤と、前記下側定盤と対向するようにして上方に設置した上側定盤と、前記上側定盤を前記下側定盤に対して上下方向に昇降駆動させる昇降手段と、前記上側定盤に一端側が揺動軸を介して回動自在に支持され、前記下側定盤側の他端側に傾斜面を有する予備曲げパンチ部と、前記予備曲げパンチ部の上部に近接して本曲げパンチ部とを一体的に形成したベンドパンチと、前記ベンドパンチを前記揺動軸を回動中心にして回動させる回動手段と、前記上側定盤の下降に対応して、前記回動手段を回動させる時期を検出する検出手段と、を備え、前記ベンドパンチを昇降手段により原位置から連続的に下降させ、前記ベンドパンチの予備曲げパンチ部の傾斜面を前記第2の板材の所定角度に曲げられた外周縁部に圧接させて前記第2の板材の外周縁部を予備曲げ加工し、この予備曲げ加工の完了と略同時に、前記ベンドパンチの下降を維持した状態で、前記検出手段によって検知された回動時期に応じて駆動される前記回動手段により前記ベンドパンチを一旦外方向に回動させた後に内方向に回動させて、前記本曲げパンチ部で前記第2の板材の外周縁部を加圧して前記第2の板材の外周縁部を本曲げすることを特徴としている。
【0011】
本発明によれば、ベンドパンチを下降させて、ベンドパンチの予備曲げパンチ部の傾斜面を第2の板材の外周縁部に圧接させて第2の板材の外周縁部を予備曲げ加工し、この予備曲げ加工の完了と略同時に、ベンドパンチの下降を維持した状態で、検出手段によって検知された回動時期に応じて駆動される回動手段によって、ベンドパンチを一旦外方向に回動させた後に内方向に回動させ、本曲げパンチ部で第2の板材の外周縁部を加圧して第2の板材の外周縁部を本曲げすることにより、予備曲げ加工から本曲げ加工におけるベンドパンチの軌跡が直線を組み合わせた矩形を描く軌跡でなく、曲線を描く最短の軌跡とすることができるので、サイクルタイムの短縮化を図ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るヘミング金型装置の要部を示す概略側面図である。
【0013】
このヘミング金型装置1は、昇降駆動用油圧シリンダ2が接続された上型定盤3と、上型定盤3に一端側が揺動軸4を回動中心にして回動自在に支持されたステップベンドパンチ5と、揺動軸4を中心にしてステップベンドパンチ5を回動させる回動駆動用油圧シリンダ6と、固定設置された平板状の下型定盤7を備えている。
【0014】
ステップベンドパンチ5の下端側には、フレームパネル8の縁部を包み込んだスキンパネル9をプリヘミング(予備曲げ)するためのプリヘムパンチ部5aと、プリヘムパンチ部5aの上部近傍に本ヘミング(本曲げ)するための本ヘムパンチ部5bとが一体に形成されている。プリヘムパンチ部5aは、水平面に対して略45度の傾斜面に形成されている。本ヘムパンチ部5bは、溝状に切り欠かれて形成されており、その上部に平坦部5cを有している。ステップベンドパンチ5は、ヘミング加工の前後においては垂直方向に位置している。
【0015】
回動駆動用油圧シリンダ6は、上型定盤3の下面に揺動自在に支持されており、シリンダ先端側はステップベンドパンチ5の上部側に揺動自在に支持されている。下型定盤7のステップベンドパンチ5側の上側面7aは、ステップベンドパンチ5の溝状の本ヘムパンチ部5bに入るように突起状に形成されている。下型定盤7上には、フレームパネル8の縁部を包み込んだスキンパネル9が載置され、スキンパネル9の略直角に曲げられた縁部9aは下型定盤7の上側面7a上に載置される。
【0016】
上型定盤3には、その上下降量(ストローク)を検知する上下降量検知センサ10が設置されており、回動駆動用油圧シリンダ6には、そのシリンダの伸び量及び縮み量(ストローク)を検知する伸び縮み量検知センサ11が設置されている。上下降量検知センサ10と伸び縮み量検知センサ11で検知した各検知情報は制御装置12に入力され、制御装置12は、上下降量検知センサ10と伸び縮み量検知センサ11から入力される各検知情報に基づいて、上型定盤3及び回動駆動用油圧シリンダ6の作動を制御する(詳細は後述する)。
【0017】
次に、上記したヘミング金型装置1によるヘミング加工の手順について説明する。
【0018】
先ず、図1に示すように、フレームパネル8の縁部を包み込むように、予め縁部9aを略直角に曲げたスキンパネル9にフレームパネル8を、スキンパネル9が下向きになるように相互に重ねて下型定盤7上に載せる。この際、下型定盤7の上側面7aの上方に、ステップベンドパンチ5のプリヘムパンチ部5aが位置しており、スキンパネル9の略直角に曲げた縁部9aを、下型定盤7の上側面7a側の上面に載置する。
【0019】
そして、図2、図3に示すように、ヘミング加工開始スイッチ(不図示)を入れることにより、制御装置12の制御によって昇降駆動用油圧シリンダ2が駆動され、原位置(上死点)にある上型定盤3を垂直下方に下降させて、ステップベンドパンチ5のプリヘムパンチ部5aをスキンパネル9の縁部9aに圧接させ、縁部9aを約45度にプリヘミング(予備曲げ)加工する。この際、上型定盤3の下降量は上下降量検知センサ10によって検知され、制御装置12は、上下降量検知センサ10から入力される検知情報に基づいて上型定盤3の下降量を認識し、予め設定した下降量に達したと判断すると、プリヘミング加工を終了する。
【0020】
なお、このプリヘミング加工時において、プリヘミング開始時(もしくはその直前)から回動駆動用油圧シリンダ6を作動させてシリンダを伸ばして、ステップベンドパンチ5を右側方向(外方向)に回動させながらスキンパネル9の縁部9aに圧接するようにしても良い。
【0021】
そして、図4に示すように、上記のプリヘミング(予備曲げ)加工の完了と略同時に、制御装置12から回動駆動用油圧シリンダ6の駆動部(不図示)に制御信号を出力し、回動駆動用油圧シリンダ6を作動させてシリンダを伸ばすと共に、昇降駆動用油圧シリンダ2の駆動を維持し、上型定盤3を垂直下方に更に下降させる。回動駆動用油圧シリンダ6のシリンダが伸びることによって、揺動軸4を回動中心にしてステップベンドパンチ5が図の右側方向(外方向)に所定量だけ回動し、ステップベンドパンチ5のプリヘムパンチ部5aがスキンパネル9の縁部9aから離間する。
【0022】
この際、回動駆動用油圧シリンダ6のシリンダ伸び量は伸び縮み量検知センサ11によって検知され、制御装置12は、伸び縮み量検知センサ11から入力される検知情報に基づいて油圧シリンダ6のシリンダ伸び量を認識し、予め設定した伸び量に達したと判断すると、ステップベンドパンチ5のプリヘムパンチ部5aがスキンパネル9の縁部9aから離間して所定の隙間が得られた状態となり、回動駆動用油圧シリンダ6のシリンダの伸び作動を停止させる。
【0023】
更に、同時に上型定盤3の下降量は上下降量検知センサ10によって検知され、制御装置12は、上下降量検知センサ10から入力される検知情報に基づいて上型定盤3の下降量を認識し、予め設定した下降量に達したと判断すると、図5に示すように、ステップベンドパンチ5の本ヘムパンチ部5bが、スキンパネル9の縁部9aと対向する位置に下降している。
【0024】
そして、この状態から、制御装置12から回動駆動用油圧シリンダ6の駆動部(不図示)に制御信号を出力し、回動駆動用油圧シリンダ6を作動させてシリンダを縮めると共に、昇降駆動用油圧シリンダ2の駆動を維持し、上型定盤3を垂直下方に更に下降させる。回動駆動用油圧シリンダ6のシリンダが縮まることによって、揺動軸4を回動中心にしてステップベンドパンチ5が左側方向(内方向)に回動し、ステップベンドパンチ5の本ヘムパンチ部5bがスキンパネル9の縁部9aに位置する。
【0025】
そして、図6に示すように、上型定盤3が垂直下方に下降状態にあるので、内方向に回動するステップベンドパンチ5の本ヘムパンチ部5bの上面5cが、スキンパネル9の約45度にプリヘミングされた縁部9aに圧接してスキンパネル9の縁部9aが本ヘミング加工される。
【0026】
この際、上型定盤3の下降量は上下降量検知センサ10から入力される検知情報に基づいて上型定盤3の下降量を認識し、予め設定した下降量に達したと判断すると、スキンパネル9の縁部9aの本ヘミング加工が終了したと判断し、スキンパネル9の縁部9aの本ヘミング加工を完了する。この本ヘミング加工の完了時には、上型定盤3はこのヘミング金型装置1における下死点まで下降した状態にあり、ステップベンドパンチ5は原位置である垂直状態にある。
【0027】
なお、この本ヘミング加工時おいて、本ヘミング開始から終了までの間、回動駆動用油圧シリンダ6のシリンダを縮めてステップベンドパンチ5を左側方向(内方向)に回動させながら、本ヘムパンチ部5bの上面5cをスキンパネル9の縁部9aに圧接するようにしても良い。
【0028】
そして、スキンパネル9の縁部9aの本ヘミング加工が完了すると、制御装置12の制御により上型定盤3の昇降駆動用油圧シリンダ2と回動駆動用油圧シリンダ6を駆動して、上型定盤3を原位置(上死点)まで上昇させながら、ステップベンドパンチ5を上記したプリヘミングから本ヘミング加工時と逆方向の軌道となるように回動させて図1に示した初期位置に戻し、次のヘミング加工に備える。
【0029】
このように本実施の形態では、上型定盤3に回動自在に支持されたステップベンドパンチ5に、プリヘミング加工を行うプリヘムパンチ部5aと本ヘムパンチ加工を行う本ヘムパンチ部5bを一体に形成し、上型定盤3を下降させながらステップベンドパンチ5を原位置(垂直位置)から一旦外方向へ回動させてから内方向に回動させることによって、ステップベンドパンチ5の軌跡が、従来のように直線を組み合わせた矩形を描く軌跡でなく、曲線を描く最短の軌跡でプリヘミング加工から本ヘミング加工を行うことができ、サイクルタイムの短縮化を図ることができる。
【0030】
また、本実施の形態では、ステップベンドパンチ5に、プリヘミング加工を行うプリヘムパンチ部5aと本ヘムパンチ加工を行う本ヘムパンチ部5bを一体に形成したことにより、金型構造の簡素化を図ることができる。
【0031】
また、本実施の形態では、テップベンドパンチ5のプリヘムパンチ部5aが水平面に対して傾斜していることにより、上型定盤3を連続的に下降させても、スキンパネル9の縁部9aに摺接しながらプリヘムパンチ部5aを回動させることができるので、本実施の形態のように回動駆動用油圧シリンダ6で上型定盤3を下降させる構成以外にも、上型定盤3の下降を断続的に制御することが難しいメカ構造のプレス機も用いることができる。
【0032】
また、本実施の形態では、ステップベンドパンチ5を回動駆動用油圧シリンダ6で回動させる構成であったが、これ以外にも空圧式のシリンダによってステップベンドパンチ5を回動させる構成でもよい。
【0033】
また、本実施の形態では、プリヘミング加工から本ヘミング加工における上型定盤3の下降量は、上下降量検知センサ10によるシリンダストローク量の検出によって行う構成であったが、上型定盤3の下降量をその下降時間によって検出するようにしても良い。
【0034】
また、本実施の形態では、回動自在に支持されたステップベンドパンチ5は回動駆動用油圧シリンダ6によって回動させる構成であったが、回転アクチュエータを用いてステップベンドパンチ5を回動させる構成でも良い。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ベンドパンチを下降させて、ベンドパンチの予備曲げパンチ部の傾斜面を第2の板材の外周縁部に圧接させて第2の板材の外周縁部を予備曲げ加工し、この予備曲げ加工の完了と略同時に、ベンドパンチの下降を維持した状態で、検出手段によって検知された回動時期に応じて駆動される回動手段によって、ベンドパンチを一旦外方向に回動させた後に内方向に回動させ、本曲げパンチ部で第2の板材の外周縁部を加圧して第2の板材の外周縁部を本曲げすることにより、予備曲げ加工から本曲げ加工におけるベンドパンチの軌跡が直線を組み合わせた矩形を描く軌跡でなく、曲線を描く最短の軌跡とすることができるので、サイクルタイムが短縮化され、生産効率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るヘミング金型装置の要部を示す概略側面図。
【図2】本発明の実施の形態に係るヘミング金型装置によるプリヘミング加工時を示す概略側面図。
【図3】プリヘミング加工されたフレームパネルの縁部を示す拡大側面図。
【図4】本発明の実施の形態に係るヘミング金型装置によるプリヘミング加工から本ヘミング加工への移行を示す概略側面図。
【図5】本発明の実施の形態に係るヘミング金型装置による本ヘミング加工の開始時を示す概略側面図。
【図6】本発明の実施の形態に係るヘミング金型装置による本ヘミング加工時を示す概略側面図。
【符号の説明】
1 ヘミング金型装置
2 昇降駆動用油圧シリンダ(昇降手段)
3 上型定盤
4 揺動軸
5 ステップベンドパンチ(ベンドパンチ)
5a プリヘムパンチ部(予備曲げパンチ部)
5b 本ヘムパンチ部(本曲げパンチ部)
6 回動駆動用油圧シリンダ(回動手段)
7 下型定盤
8 フレームパネル(第1の板材)
9 スキンパネル(第2の板材)
9a 縁部(外周縁部)
10 上下降量検知センサ(検出手段)
11 伸び縮み量検知センサ
12 制御装置
Claims (1)
- 相互に重なる第1、第2の板材のうち、第1の板材の縁部を包み込むように第2の板材の外周縁部を縁曲げ加工するヘミング金型装置であって、
前記第1の板材の縁部を包み包み込んだ前記第2の板材の予備曲げ前の所定角度に曲げられた外周縁部側を少なくとも載置する下側定盤と、
前記下側定盤と対向するようにして上方に設置した上側定盤と、
前記上側定盤を前記下側定盤に対して上下方向に昇降駆動させる昇降手段と、
前記上側定盤に一端側が揺動軸を介して回動自在に支持され、前記下側定盤側の他端側に傾斜面を有する予備曲げパンチ部と、前記予備曲げパンチ部の上部に近接して本曲げパンチ部とを一体的に形成したベンドパンチと、
前記ベンドパンチを前記揺動軸を回動中心にして回動させる回動手段と、
前記上側定盤の下降に対応して、前記回動手段を回動させる時期を検出する検出手段と、を備え、
前記ベンドパンチを昇降手段により原位置から連続的に下降させ、前記ベンドパンチの予備曲げパンチ部の傾斜面を前記第2の板材の所定角度に曲げられた外周縁部に圧接させて前記第2の板材の外周縁部を予備曲げ加工し、この予備曲げ加工の完了と略同時に、前記ベンドパンチの下降を維持した状態で、前記検出手段によって検知された回動時期に応じて駆動される前記回動手段により前記ベンドパンチを一旦外方向に回動させた後に内方向に回動させて、前記本曲げパンチ部で前記第2の板材の外周縁部を加圧して前記第2の板材の外周縁部を本曲げする、
ことを特徴とするヘミング金型装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002352840A JP2004181498A (ja) | 2002-12-04 | 2002-12-04 | ヘミング金型装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002352840A JP2004181498A (ja) | 2002-12-04 | 2002-12-04 | ヘミング金型装置 |
Publications (1)
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JP2004181498A true JP2004181498A (ja) | 2004-07-02 |
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JP2002352840A Pending JP2004181498A (ja) | 2002-12-04 | 2002-12-04 | ヘミング金型装置 |
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Country | Link |
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100969012B1 (ko) | 2008-04-18 | 2010-07-09 | 현대자동차주식회사 | 헤밍장치 |
JP2012000656A (ja) * | 2010-06-18 | 2012-01-05 | Hokuto Corp | ヘミングプレス装置 |
JP2012000657A (ja) * | 2010-06-18 | 2012-01-05 | Hokuto Corp | ヘミングプレス装置 |
CN103736864A (zh) * | 2014-02-13 | 2014-04-23 | 安庆市江城冶金机械有限公司 | 一种新型管接头的复边成型模具 |
EP2801418A1 (de) * | 2013-05-07 | 2014-11-12 | Rolf Kölle | Vorrichtung zum Verbinden von Blechschalen zu einem Gehäuse eines Werkstücks mittels Falzen an Rändern der Blechschalen |
CN105642761A (zh) * | 2016-04-01 | 2016-06-08 | 广东远见精密五金股份有限公司 | 翻边模具 |
-
2002
- 2002-12-04 JP JP2002352840A patent/JP2004181498A/ja active Pending
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