JP2004177987A - データ処理制御装置、データ処理制御方法及びシステム - Google Patents

データ処理制御装置、データ処理制御方法及びシステム Download PDF

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浩一 ▼高▲峯
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Abstract

【課題】出力能力が異なる携帯端末機器間で交換した画像データを表示することができない。
【解決手段】データ処理制御装置は、画像データ等の加工対象データを出力することができる出力装置の出力能力情報に基づいて加工対象データ加工し、当該加工対象データを加工した加工済データを出力装置に出力する。これにより、加工対象データは、出力装置の出力能力に応じたデータに変換されてるので、出力装置は、どのような加工対象データでも出力することができる。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の端末に転送するデータを加工又は管理するデータ処理制御装置、データ処理制御方法及びシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタル技術及びネットワーク技術の進歩により、携帯端末は我々の身近なところで使われるようになってきている。携帯端末とは、携帯電話やPDA(Personal DigitalAssistance)等がある。特に代表的な携帯電話は、電子メールの送受信や、WWW(World Wide Wave)を利用した情報提供サービス等のインターネット接続サービスの機能が実装されたのを機に、爆発的に普及してきている。そして、次世代の携帯電話の通信方式であるW-CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)などによれば、高速なデータ転送が可能になり、動画・音声によるリアルタイムの通信が可能となる。
【0003】
また、上記インターネット接続サービスが実装された携帯電話はインターネットに接続することができ、携帯電話のユーザはインターネットを介して、画像データ等をダウンロードすることができる。また、ユーザはこのようにダウンロードした画像データを、携帯電話のモニタの壁紙として利用したり、メールの添付ファイルとして利用したりしている。
【0004】
さらに、デジタル技術及びネットワーク技術の向上により、携帯電話等の携帯端末からサーバに格納されたデータを閲覧可能とするデータストレージサービス(フォトアルバムサービス)等が開発されている。このサービスを利用すれば、携帯端末にてサーバに格納された画像データ等を見ることができる。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−242389
【0006】
【特許文献2】
特開2001−265631
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、携帯端末においては、小型化、軽量化を図るため、メモリの容量やモニタの大きさが制限され、そのためモニタの解像度(画素数)はテレビやパソコンのモニタに比べて極めて低い。したがって、上記データストレージサービスのサーバにピクセル数480(横)×640(縦)の画像データが格納されていても、例えば120(横)×160(縦)ドットの携帯端末のモニタは、上記画像データを1/16しか表示することができない。そのため、ユーザはモニタに表示されていない部分の画像を見るために、画像をスクロールさせなければならない。このように、低解像度のモニタでは、画像データ全体を同時に表示することができない場合があり、その場合ユーザは画像データの全体を把握し辛い。また、携帯端末の仕様には、モニタのドット数を超えるピクセル数の画像データを受信しない仕様があり、当然このような仕様の携帯端末においてはピクセル数の多い画像データをモニタに表示することができない。
【0008】
さらに、携帯電話、PDA等の携帯端末、パソコン等の端末機器が対応していないファイル形式(例えば、JPEG・GIF・MPEG等)で作成された画像データがサーバに格納されていても、このような端末機器は画像データを表示することができない。
【0009】
また、端末機器のモニタの表示能力は機種によって異なるので、表示能力が異なる他の端末機器から送られてきた画像データを端末機器のモニタが表示できない場合がある。
【0010】
そこで、本発明は上記事案に鑑みて提案されたものであって、画像データ等を端末機器の出力能力に適した形式に加工して端末機器に出力するデータ処理制御装置、データ処理制御方法及びデータ処理制御システムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明のデータ処理制御装置は、出力要求装置から発せられた出力装置への加工対象データの出力要求があると、当該出力装置(例えば、モニタ)の出力能力に応じて加工対象データを加工済データに加工し、当該加工済データを上記出力装置に出力する。
【0012】
上記加工対象データの加工は、上記データ処理制御装置に備えられた加工手段が行う。上記加工手段が出力装置の出力能力に応じて加工済データを生成するために、上記データ処理制御装置には上記加工対象データと該加工対象データの属性情報と、出力装置の出力能力情報とを加工手段に提供する提供手段が備えられている。
【0013】
この提供手段は、データ処理制御装置に備えられた加工対象データと属性情報と出力能力情報を記憶している記憶手段、又は加工対象データと属性情報と出力能力情報を保持している外部の機器と通信することができる通信制御手段を用いることができる。
【0014】
また、上記提供手段を、上記記憶手段と上記通信制御手段の2つの手段から構成してもよい。例えば加工対象データの加工に必要な加工対象データ、属性情報、出力能力情報のうち、加工対象データと属性情報を記憶手段が保持し、出力能力情報を外部の機器が保持しておく。
【0015】
このように出力装置の出力能力に応じて加工対象データを加工することで、加工対象データの属性に関わらず、出力装置のモニタ等に加工済データを出力することができる。
【0016】
なお出力要求装置と出力装置は異なる装置でも同一の装置でもよい。同一の装置の場合、出力要求装置に、当該出力要求装置の出力能力に応じた加工済データが出力されることになる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1に示す本発明のデータ処理制御装置100は、提供手段112としての記憶手段101を備え、当該記憶手段101には、下記の出力装置120Bの出力能力情報200が記憶されている。上記出力能力情報200とは、携帯電話、PDA、パソコン、テレビ等の出力装置120の出力能力に関する情報である。上記データ処理制御装置100は、プリンタや複写機などの画像形成装置・セットトップボックスやテレビなどの放送受信機・ゲートウェイ・ホームサーバなどにハードウエア、あるいはソフトウエアの形で備えられている。
【0018】
該出力装置情報200は、図2(a)に示すように所定の出力装置120Bを特定するための特定情報201と、当該出力装置120Bに備えられた表示手段121の出力能力に関する情報である出力能力情報202から構成されている。この特定情報201とは例えば、上記出力装置120BのIPアドレス、MACアドレス、製造番号等、出力装置120Bを特定するための情報である。また上記出力能力情報202とは、上記表示手段121の解像度(ドット数)・出力可能なファイル形式(例えば、JPEG・GIF・MPEG等)等から構成される情報である。
【0019】
さらに、上記記憶手段101には、画像データ・映像データ等の加工対象データ212と、該加工対象データ212に関する情報である属性情報211とが対応付けられて記憶されている。上記属性情報211とは、図2(b)に示すように上記加工対象データ212のファイル名・データサイズ・ピクセル数・ファイル形式(例えば、JPEG、GIF、MPEG等)・加工対象データ212が記憶されたディレクトリ名から構成される情報である。
【0020】
なお、上記記憶手段101への上記出力装置情報200の登録は、例えば出力装置120Bのユーザが当該出力装置120Bとデータ処理制御装置100とをLANやインターネット等を介して通信可能に接続し、当該出力装置120BのROM等に記憶されている出力装置情報200をデータ処理制御装置100に送信することで行われる。このように送信された出力装置情報200は、データ処理制御装置100の通信制御手段109を介して取得手段102にて取得され、該取得手段102によって上記記憶手段101に登録される。
【0021】
また、上記記憶手段101に記憶された加工対象データ212と属性情報211(以下、適宜「加工対象データ等」という)は、元々所定のWEBサイト上や、上記出力装置120Bが備える記憶手段122やデータ処理制御装置100に記憶された加工対象データを上記出力装置120Bに出力するための出力要求を出す出力要求装置120Aや、CD−R、DVD−R、SD―card等の記憶媒体に記憶されていたデータであってもよい。
【0022】
WEBサイト上にある加工対象データ等の上記記憶手段101への登録は、例えばデータ処理制御装置100のユーザが、当該データ処理制御装置100をインターネットを介して所定のWEBサイトに接続させることで行われる。即ち、データ処理制御装置100のモニタ121に表示された所定の画像データをユーザがマウス等で選択すると、当該画像データ(加工対象データ212)と当該画像データの属性情報211を上記取得手段102が通信制御手段109を介して取得し、上記記憶手段101に登録する。
【0023】
また、CD−R、DVD−R、SD―card等の記憶媒体に記憶された加工対象データ等の上記記憶手段101への登録は、ユーザが各記憶媒体を上記データ処理制御装置100に備えられたドライブに挿填すると、上記取得手段102が上記記憶媒体から加工対象データ等を取得し、上記記憶手段101に登録する。
【0024】
出力装置120B、例えば携帯電話120Bの記憶手段122に記憶されている加工対象データ等の上記記憶手段101への登録は、携帯電話120Bとデータ処理制御装置100とが通信可能な状態にて行われる。
【0025】
例えば、携帯電話120Bのユーザは当該携帯電話120Bを無線LANモードに切り替える。無線LANモードに切り替わると、携帯電話120Bに備えられた通信制御手段123は現在当該無線LANに接続されている外部機器の検出を行う。ここで、上記通信制御手段123は携帯電話120Bと無線LANに接続された通信可能な外部機器として、上記データ処理制御装置100と、STB(セットトップボックス)搭載の受信機を検出したこととする。なお、上記通信制御手段123が検出する外部機器は、当該通信制御手段123とLANケーブルやインターネットで接続されている外部機器であってもよい。
【0026】
上記通信制御手段123が通信可能な外部機器として、上記データ処理制御装置100と受信機を検出すると、携帯電話100の表示制御手段124は図3(a)に示すように「現在通信可能な機器一覧」として「1.データ処理制御装置、2.受信機」を携帯電話120Bのモニタ121に表示する。
【0027】
ここでユーザは、携帯電話120Bに備えられたカーソルキー等を用いて、携帯電話120Bの通信相手を選択する(ここでは、「1.データ処理制御装置」を選択する。)。このように通信相手が選択されると、上記通信制御手段123は、図3(b)に示すように「1.加工対象データの出力要求、2.加工対象データの登録、3.加工対象データの送信要求」をモニタ121に表示する。ここでは、上記加工対象データ212を上記記憶手段101に登録するため、ユーザは「2.加工対象データの登録」を携帯電話120Bに備えられたカーソルキー等を用いて選択する。
【0028】
「2.加工対象データの登録」が選択されると、上記表示制御手段124は、図3(c)に示すよう上記記憶手段122に記憶されている加工対象データ212のファイル名の一覧をモニタ121に表示する。
【0029】
ファイル名の一覧がモニタ121に表示されると、ユーザは上記記憶手段101に登録したい加工対象データ212のファイル名を携帯電話120Bのカーソルキー等を用いて選択する。なお、表示されたファイル名の全部を選択する場合は、ユーザはモニタ121の「全部を選択」と表示された領域を選択する。
【0030】
以上のように登録の対象となる加工対象データ212が選択されると、上記通信制御手段123は、選択された加工対象データ212と該加工対象データ212の属性情報211と携帯電話120Bの特定情報201を上記データ処理制御装置100に送信する。
【0031】
上記取得手段102は、上記携帯電話120Bから送信された加工対象データ等と特定情報201を上記通信制御手段109を介して受信すると、受信した加工対象データ等を記憶手段101に登録する。
【0032】
なお、出力要求装置120Aに記憶された加工対象データの記憶手段101への登録は、出力装置120Bに記憶された加工対象データの記憶手段101への登録と同じ方法で行うことができる。
【0033】
なお、図4に示す上記出力要求装置120A及び出力装置120Bの充電器400に、当該充電器400に装着された上記出力要求装置120A及び出力装置120Bの記憶手段122に記憶された加工対象データ等を、上記データ処理制御装置100の取得手段102に転送する転送手段401を備えてもよい。充電器400に転送手段401を備えておくことで、充電時間を利用して、出力要求装置120A及び出力装置120Bに記憶されている加工対象データ等を上記データ処理制御装置100に転送することができる。
【0034】
以上のようにして、上記出力能力情報202と特定情報201とが上記記憶手段101に記憶された出力装置120Bに、上記記憶手段101に記憶された加工対象データ212を出力する場合について説明する。
【0035】
なお、以下の実施の形態1〜6においては、1台の携帯電話が出力装置120Bと出力要求装置120Aを兼ねている場合があるので、実施の形態1〜7において携帯電話が出力要求装置120Aとして機能する場合、携帯電話の参照符号を120Aとし、出力装置120Bとして機能する場合、携帯電話の参照符号を120Bとしている。
【0036】
(実施の形態1)
本実施の形態及び実施の形態2、3においては携帯電話が出力要求装置120Aと出力装置120Bの機能を兼ねている。
携帯電話120Aのユーザは上記記憶手段101に記憶されている加工対象データ212の中から、携帯電話120Bのモニタ121の壁紙にする画像を選択するため、上記記憶手段101に記憶されている加工対象データ212の一覧を携帯電話120Aに表示させる作業を行う。
【0037】
まずユーザは、図3(a)に示すように携帯電話120Aの通信相手として上記データ処理制御装置100を選択し、続いて図3(b)の「1.加工対象データの出力要求」を選択する。「1.加工対象データの出力要求」が選択されると、データ処理装置100の記憶手段101に記憶された加工対象データ212を取得するために、上記通信制御手段123は、まず加工対象データ212の抽出要求と当該携帯電話120Aの特定情報201を上記データ処理制御装置100に送信する(図5、S501)。
【0038】
上記通信制御手段123から送信された抽出要求と携帯電話120Aの特定情報201は上記データ処理制御装置100の通信制御手段109を介して抽出手段104にて取得される(図5、S502)。上記抽出手段104は、抽出要求と特定情報201を取得すると、上記記憶手段101に記憶されている属性情報211を全部取得し、該属性情報211を上記通信制御手段109を介して上記携帯電話120Aに送信する(図5、S503)。
【0039】
上記抽出手段104から送信された属性情報211は、上記通信制御手段123を介して上記表示制御手段124にて取得される。属性情報211を取得すると、該表示制御手段124は図6(a)に示すようにモニタ121に当該属性情報211を表示する(図5、S504)。なお、ここでの表示は、ユーザが加工対象データ212の内容を知ることを目的とするため、上記表示制御手段124は上記属性情報211のうちファイル名・ピクセル数・データサイズ・ファイル形式のみを表示している。
【0040】
ここでユーザは、モニタ121を参照し、図6(b)に示すように壁紙にする加工対象データ212のレコード(ファイル名・ピクセル数・データサイズ・ファイル形式)を携帯電話120Aのカーソルキー等を用いて選択する(図5、S505)。
【0041】
上記表示制御手段124は、加工対象データ212のレコードが選択されると、図6(c)に示すように選択されたレコードに対応する加工対象データ212の属性情報211と、モニタ121の出力能力情報202(ドット数等)とを表示する。さらに、表示制御手段124は、当該加工対象データ212をモニタ121の表示能力に適した形式に加工させるか否かをユーザに選択させる選択枝(「YES」・「NO」)をモニタ121に表示する。ここでは、ユーザは携帯電話120Aのカーソルキーを用いて、図6(c)に示す「YES」を選択したこととする(図5、S506)。
【0042】
「YES」が選択されると、上記通信制御手段123は選択された加工対象データ212の出力要求と、当該加工対象データ212のファイル名及びディレクトリ名と、当該携帯電話120Bの特定情報201とを上記データ処理制御装置100に送信する(図5、S507)。
【0043】
上記データ処理制御装置100の抽出手段104は出力要求と、ファイル名とディレクトリ名とを上記通信制御手段109を介して受信すると、受信したファイル名とディレクトリ名に対応する加工対象データ212と属性情報211とを上記記憶手段101から取得し、該加工対象データ212と属性情報211を加工手段105に入力する。さらに、上記抽出手段104は、受信した特定情報201と対応する出力能力情報202を上記記憶手段101から取得し、当該出力能力情報202と特定情報201を上記加工手段105に入力する(図5、S508)。
【0044】
上記加工手段105は、上記抽出手段104から入力された属性情報211のファイル形式と、携帯電話120Bの出力能力情報202のファイル形式とを比較し、ファイル形式を変換しなくても加工対象データ212を携帯電話120Bのモニタ121が表示できるか否かを判断する(図5、S509)。
【0045】
表示することができないと判断すると、上記加工手段105は、入力された加工対象データ212のファイル形式を、上記出力能力情報202に含まれる所定のファイル形式に変換し、次の処理に移行する(図5、S510)。また加工手段105は表示することができると判断するとファイル形式を変換せずに次の処理に移行する。
【0046】
次に上記加工手段105は、上記出力能力情報202のドット数と属性情報211のピクセル数を比較し、ドット数とピクセル数が異なる場合、加工対象データ212の解像度変換を行う(図5、S511〜S512)。例えば、当該出力能力情報202のドット数(即ち、携帯電話120Bのモニタ121のドット数)が120(横)×160(縦)であり、属性情報211(加工対象データ212)のピクセル数が240(横)×320(縦)である場合、上記加工手段105は加工対象データ212のピクセル数とモニタ121のドット数が同じになるように(加工対象データ212のピクセル数が1/4になるように)解像度変換を行う。なお、上記加工手段105は上記加工対象データ212のファイル形式や、解像度変換に応じて、上記属性情報211のファイル形式、ピクセル数を変更する。
【0047】
上記加工手段105は、解像度変換を完了すると、加工後のデータ312(以下、「加工済データ312」という)と当該加工済データ312の属性情報311と特定情報201を出力手段106に出力する。上記出力手段106は、加工済データ312と属性情報311と特定情報201を取得すると、当該特定情報201が示す携帯電話120Bに、上記通信制御手段109を介して当該加工済データ312と属性情報311を出力する(図5、S513)。
【0048】
上記出力手段106から出力された上記加工済データ312と属性情報311は、上記通信制御手段123にて取得される。当該通信制御手段123が加工済データ312と属性情報311とを取得すると、上記表示制御手段124は当該属性情報311に基づいて加工済データ312をモニタ121に表示したり、上記記憶手段122に格納したりする(図5、S514)。
【0049】
以上のように、携帯電話120Aのユーザは、出力要求と抽出要求とを送信するだけで、携帯電話120Bのモニタ121に、本来のピクセル数がモニタ121のドット数よりも多い画像データの全体を表示することができる。また上記のように、加工対象データ212のファイル形式の変換を行うことで、携帯電話120Bのモニタ121が加工前の加工対象データ212のファイル形式の表示機能を持っていない場合であっても、加工対象データ212をモニタ121に表示することができる。また、加工対象データ212の解像度変換等の加工は上記データ処理制御装置100にて行われるので、上記携帯電話120Aは加工対象データ212の加工に関わることがないため、携帯電話120AのCPU等が加工処理のために占有されることがない。
【0050】
なお、携帯電話120Aのユーザが図6(c)に示す「NO」を選択した場合、上記通信制御手段123は、上記出力要求をデータ処理制御装置100に送信せずに、上記加工対象データ212のファイル名及びディレクトリ名と当該携帯電話120Bの特定情報201のみを上記データ処理制御装置100に送信する(図5、S515)。上記抽出手段104は、出力要求を受信せずにファイル名及びディレクトリ名と当該携帯電話120Bの特定情報201とを受信した場合、ファイル名とディレクトリ名に対応する加工対象データ212と属性情報211とを上記記憶手段101から取得する。そして、上記抽出手段104は受信した特定情報201と、取得した加工対象データ212と属性情報211を、上記加工手段105に入力せずに、上記出力手段106に入力する。上記出力手段106は、入力された加工対象データ212と属性情報211を上記通信制御手段109を介して特定情報201にて特定される携帯電話120Bに出力する(図5、S513)。
【0051】
また、上記加工手段105が行う解像度変換は、縦方向の解像度変換と横方向の解像度変換の変換比が異なるようにしてもよい。例えばモニタ121のドット数が120(横)×143(縦)であり、加工対象データ212のピクセル数360(横)×286(縦)である場合、上記加工手段105は加工対象データ212の横方向のピクセル数を1/3にし、縦方向のピクセル数を1/2にしてもよい。
【0052】
さらに、上記では加工対象データ212とその属性情報211と携帯電話120Bの特定情報201と出力能力情報202が予め上記記憶手段101に記憶されている場合について説明したが、特定情報201と出力能力情報202が上記記憶手段101に記憶されていない場合、上記抽出手段104は上記携帯電話120Aから送信される特定情報201に対応する出力能力情報202を上記記憶手段101から取得することができない。上記記憶手段101から出力能力情報202が取得できない場合、上記抽出手段104は、通信制御手段109を介して上記携帯電話120Bに出力能力情報202の問い合わせを行う。
【0053】
上記抽出手段104は、上記問い合わせに対応して上記携帯電話120Bから出力能力情報202が送られてくると、当該出力能力情報202と、携帯電話120Bの特定情報201を上記加工手段105に入力する。この場合、記憶手段101が加工対象データ212とその属性情報211の提供手段112となり、通信制御手段109が出力能力情報202についての提供手段112となる。なお、上記抽出手段104は、ここで送られてきた出力能力情報202と特定情報201を上記記憶手段101に登録してもよい。
【0054】
また、提供手段112としての記憶手段101が、データ処理制御装置100に備えられていない場合、通信制御手段109が加工対象データ212とその属性情報211と携帯電話120Bの出力装置情報200の提供手段112となる。
【0055】
例えば携帯電話120Aの記憶手段122にWEBサイトから取得された未加工の画像データ(加工対象データ212)が格納されている場合を想定する。このとき、携帯電話120Aのユーザが、図3(b)に示す「1.加工対象データの出力要求」を選択すると、上記表示制御手段124は、図6(a)に示すように記憶手段122に記憶された加工対象データ212の属性情報211の一覧をモニタ121に表示する。ユーザは、表示された属性情報211の中から壁紙にしたい加工対象データ212のレコードを選択する。レコードが選択されると、上記通信制御手段123は、選択された加工対象データ212とその属性情報211を記憶手段122から取得し、当該加工対象データ212とその属性情報211と出力要求と携帯電話120Bの出力能力情報200をデータ処理制御装置100に送信する。
【0056】
上記抽出手段104は、通信制御手段109を介して加工対象データ212とその属性情報211と出力要求と出力能力情報200を受け取ると、これらを上記記憶手段101に登録する。なお、ここでは加工対象データ212を記憶手段101に登録することにしているが、必ずしも登録の必要はない。
【0057】
さらに上記抽出手段104は、受信した加工対象データ212とその属性情報211と出力能力情報200を上記加工手段105に入力する。これにより上記したように加工対象データ212と属性情報211は、携帯電話120Bから送信された加工対象データ212とその属性情報211と出力能力情報200に基づいて所定のファイル形式、または解像度に加工されて携帯電話120Bに入力されることになる(図5、ステップS508〜S514)。
【0058】
ところで、加工対象データ212の加工の時間を省くために、加工手段105にて生成された加工済データ312は、図7に示すよう登録手段111にて上記記憶手段101の所定のディレクトリに記憶させ、それの属性情報311と対応付けるようにするのが好ましい。
【0059】
すなわち、まず、以下に説明するように、特定の加工対象データ212が加工されたときに生成される加工済データ312は記憶手段101の所定のディレクトリに格納されることになる。このとき、当該特定の加工対象データ212の属性情報211に、図7に示すように、加工済データ312が記憶手段101上に存在することを示す履歴情報211d(図7では211d、211d)に、例えば、加工済データ312a、312bの記憶手段101上のディレクトリ名を含める。(属性情報211と記載したフィールドに上記ディレクトリ名も書き込む)
このとき、出力能力の異なる複数種類の携帯電話120Aから、同じ加工対象データ212に対する出力要求があったときには、対応する数の履歴情報211dが加工対象データ212の属性情報211に含められることになる。
【0060】
この状態で、上記のように出力要求とファイル名とディレクトリ名と特定情報201を受信すると、抽出手段104は上記記憶手段101から加工対象データ212とその属性情報211と出力能力情報202を取得する。次いで、当該抽出手段104は、取得した属性情報211に履歴情報211dが含まれているか否かを判断する(図5、S508→図8、S801)。
【0061】
上記判断処理において上記抽出手段104は、属性情報211に履歴情報211dが含まれていると判断すると、当該履歴情報211d(履歴情報が複数あるときは最初の履歴情報211d)が示すディレクトリから加工済データ312aの属性情報311aを取得する(図8、S802)。次いで、上記抽出手段104は、取得した加工済データ312aとその属性情報311aと出力能力情報202を上記加工手段105に入力する。
【0062】
上記加工手段105は、入力された属性情報311aの中に携帯電話120Bの出力能力情報202のファイル形式と同じファイル形式が含まれているか、および、当該属性情報311のピクセル数と携帯電話120Bの出力能力情報202のドット数が同じであるか否かを判断する(図8、S803→S804)。
【0063】
ここで、上記両方の判断が肯定回答であると、上記加工手段105は、当該属性情報311aと、当該属性情報311aに対応する加工済データ312aを上記特定情報201共に上記出力手段106に転送する。当該出力手段106は通信制御手段109を介して当該加工済データ312aとその属性情報311aを携帯電話120Bに送信することになる(図5、S513)。
【0064】
上記の加工手段105での各判断処理で否定回答が得られたとき、当該加工手段105は抽出手段104に否定回答を得た旨を通知する。当該通知を受けると、上記抽出手段104は、次の履歴情報211dに基づいて加工済データ312bとその属性情報311bを取得し、上記加工手段105に入力する(図8、S805、YES→S802)。
【0065】
否定回答を得た旨の通知を受けたときに、次の履歴情報211dが加工対象データ212の属性情報211に含まれていないとき、抽出手段104は、加工手段105に加工対象データ212とその属性情報211を入力する。加工手段105は、加工対象データ212とその属性情報211が入力されると、上記のように加工対象データ212の加工を行う(図8、S805、NO→図5、S508)。なお、上記抽出手段104が上記履歴情報211dが含まれているか否かの判断処理の手順(図8、S801)で否定回答を得たときも、加工対象データ212が、上記のように上記加工手段105にて加工処理が行われる(図8、S801、NO→図5、S508)。
【0066】
上記のように図8に示す加工済データ312を抽出しないで、図5に示す処理に移行するということは、出力要求のあった携帯電話120Bと同じ表示能力の携帯電話120Bに対応する加工済データ312は初めて生成されるということになる。そこで上記加工手段105は、生成した加工済データ312とその属性情報311を出力手段106に転送して出力装置120Bに送信すると共に、登録手段111に転送する。当該登録手段111は、当該加工済データ312とその属性情報311を関連付けて上記記憶手段101に格納するとともに、当該加工済データ312のディレクトリ名を履歴情報211dとして加工対象データ212の属性情報フィールドに書き込む。
【0067】
これによって、次に携帯電話120Bと出力能力が同じ出力装置からの出力要求があったときに、図8に示すように抽出手段104と加工手段105が起動することになる。
【0068】
以上のように以前に作成された加工済データ312を利用することで、加工対象データ212の加工の時間を省くことができる。
【0069】
なお、上記履歴情報211dには、上記属性情報211に代えて出力要求を送信した携帯電話120Bの特定情報201を用いてもよい。この場合、上記加工手段105は、特定情報201を参照することで、加工済データ312がどの出力装置用に加工された加工対象データ212であるかが分かる。即ち、履歴情報211dの特定情報201と出力要求と共に送信された特定情報201が一致するとき、特定の加工対象データ212が当該出力要求を送信した出力装置用に加工した加工済データ312が存在することになる。したがって、一致するときは、上記加工手段105は、上記記憶手段101に記憶された加工済データ312を上記出力手段106に出力する。また、一致しないときは、加工手順はステップ508に移行し、上記加工手段105にて加工対象データ212が加工される。
【0070】
(実施の形態2)
以上では、上記加工手段105は解像度変換を行って加工対象データ212のピクセル数とモニタ121のドット数とを同じにしているが、例えば加工対象データ212のピクセル数が140(横)×200(縦)であり、携帯電話120Bのモニタ121のドット数が120(横)×160(縦)の場合、加工対象データ212の左右両端から10ピクセル、上下両端から20ピクセルのデータを削除して、加工対象データ212のピクセル数とモニタ121のドット数を同じにしてもよい。
【0071】
なお、上記加工手段105は、上下端から又は左右端から同じピクセル数を削除するようにしても、または、例えば加工対象データ212の下側や、左側のピクセルを優先的に削除したり、または、例えば上端の5ピクセルと下端の35ピクセル、左端から15とピクセル右端から5ピクセルを削除するようにしてもよい。
【0072】
また、以上のように上記加工手段105が削除するピクセルは、例えばデータ処理制御装置100のユーザが予め加工手段105にプログラムとして設定しておいてもよい。しかし、予め設定されたピクセルを削除する場合、必ずしも携帯電話120Bのユーザが希望するピクセル(所定の画像領域)が削除されるわけでない。
【0073】
そこで上記加工手段105は、ピクセルを削除する前の状態の加工対象データ212と属性情報211をバッファ110に格納する。次に、加工手段105は抽出手段104から取得した加工対象データ212の所定のピクセルを削除する。もちろん、加工手段105はピクセルの削除に伴い属性情報211も変更する。
【0074】
続いて、加工手段105は所定のピクセルを削除した加工済データ312と、属性情報311と、どのピクセルを削除したかを示す削除情報と、削除領域の確認要求を特定情報201を用いて上記出力手段106と通信制御手段109を介して上記携帯電話120Bに送信する。
【0075】
上記携帯電話120Bの通信制御手段123は上記出力手段106から送信された加工済データ312、属性情報311、削除情報、確認要求を取得すると、取得した加工済データ312、属性情報311、削除情報、確認要求を上記表示制御手段124に転送する。ここで上記表示制御手段124は図9(a)に示すようにモニタ121に属性情報311を用いて当該加工済データ312と、「この画像でよろしいですか」いう確認を表示する。
【0076】
ここで、ユーザが携帯電話120Bの所定のキーを用いて「YES」を選択すると、表示制御手段124は、加工済データ312と属性情報311を上記記憶手段122に格納する。さらに、ユーザが上記のように「YES」を選択すると、上記通信制御手段123は、上記バッファ110に格納された加工対象データ212と属性情報211の削除を指示する信号を上記データ処理制御装置100に送信する。当該信号は通信制御手段109を介して上記加工手段105にて受信され、加工手段105は加工対象データ212と属性情報211をバッファ110から削除する。
【0077】
一方、ユーザが携帯電話120Bの所定のキーを用いて「NO」を選択すると、上記表示制御手段124はモニタ121に図9(b)に示すような加工済データ312の削除情報を表示する。ここでユーザは加工済データ312の上下左右端から削除するピクセル数を携帯電話120Bのカーソルキーやテンキー等を用いて、削除情報が表示されている入力欄に入力する。
【0078】
ここで入力された値は、上記通信制御手段123にて上記データ処理制御装置100に送信され、該データ処理制御装置100の加工手段105にて取得される。上記加工手段105は、バッファ110に記憶されている加工対象データ212と属性情報211とを取得し、当該取得した加工対象データ212からユーザが入力した値に基づいて所定のピクセルを削除する。
【0079】
所定のピクセルを削除すると、上記加工手段105は、所定のピクセルを削除した加工済データ312と属性情報311と特定情報201を上記出力手段106に出力する。もちろん、加工手段105はピクセルの削除に伴い属性情報311も変更している。
【0080】
上記出力手段106は加工済データ312と属性情報311を取得すると、上記通信制御手段109を介して上記携帯電話120Bに加工済データ312と属性情報311とを送信する。上記通信制御手段123は、加工済データ312と属性情報311とを取得すると、取得した加工済データ312と属性情報311を上記表示制御手段124に転送する。当該表示制御手段124は転送された属性情報311に基づいて、加工済データ312をモニタ121に表示すると共に、上記記憶手段122に加工済データ312と属性情報311とを格納する。
(実施の形態3)
上記図7あるいは図8においては、加工済データ312と属性情報311のディレクトリ名は、上記加工対象データ212の属性情報211が記述されるフィールドに履歴情報211dとして記述するようにしたが、これに代わって、携帯電話120Bの記憶手段122に上記履歴情報211dを記憶させるようにしてもよい。
【0081】
この場合も、実施の形態1のように上記登録手段111は、加工手段105から転送された加工済データ312とその属性情報311を記憶手段101の所定のディレクトリに記憶させる。
【0082】
上記登録手段111は、加工済データ312と属性情報311を上記記憶手段101に記憶させると、当該加工済データ312を記憶したディレクトリ名を上記出力手段106に転送する。
【0083】
上記出力手段106は、実施の形態1のように加工手段105から転送された属性情報311(ドット数等)に上記登録手段111から転送されたディレクトリ名を履歴情報211dとして含ませる。上記出力手段106は、属性情報311にディレクトリ名を含ませると、当該属性情報311と加工済データ312を加工手段105から転送された特定情報201が示す携帯電話120Bに上記通信制御手段109を介して出力する。
【0084】
上記出力手段106から出力された加工済データ312と上記属性情報311は、上記携帯電話120Bの通信制御手段123にて取得されると、互いに対応付けられて上記記憶手段122に格納される。
【0085】
ところで、携帯電話120Bの記憶手段122の容量は一般的に小さいので、ユーザが必要でなくなった加工済データ312を記憶手段122から削除してしまうことがある。しかしその後、ユーザは削除した加工済データ312を携帯電話120Bのモニタ121に表示したい場合がある。この場合、モニタ121の出力能力に応じて加工された加工対象データ212(加工済データ312)は、上記データ処理制御装置100の記憶手段101に記憶されているので、ユーザはデータ処理制御装置100から当該加工済データ312を取得するために以下のような作業を行う。
【0086】
まずユーザは、携帯電話120Aのメニューキーを押下して、上記表示制御手段124に、図10(a)に示すようなメニューを表示させる。次に、ユーザが、携帯電話120Aの所定のカーソルキーを用いて図10(a)の「1.属性情報の表示」を選択する。「1.属性情報の表示」が選択されると、表示制御手段124は、記憶手段122に記憶された属性情報211の中から、図10(b)に示すように履歴情報211dとしてのディレクトリ名が含まれる属性情報311の一覧をモニタ121に表示する。ユーザは図10(b)のようにモニタ121に表示された属性情報311の中から所定の属性情報311を携帯電話120Aのカーソルキー等で選択する。
【0087】
このとき上記記憶手段122に、例えばWEBサイトから取得された未加工の加工対象データ212等の属性情報211も記憶されていたとしても、ディレクトリ名が含まれた属性情報311を記憶手段122に記憶しておくことで、上記表示制御手段124は、ディレクトリ名が含まれた属性情報311のみをモニタ121に表示することができる。これによって、ユーザは、表示したい加工済データ312の属性情報311を容易に見つけることができる。
【0088】
ユーザにて所定の属性情報311が選択されると、上記通信制御手段123は選択された属性情報311のディレクトリ名を記憶手段122から取得し、取得したディレクトリ名と、選択された属性情報311のファイル名と、加工済データ312の取得要求を上記データ処理制御装置100に送信する。
【0089】
データ処理制御装置100の抽出手段104は上記取得要求等を上記通信制御手段109を介して受信すると、当該取得要求と共に受信したディレクトリ名とファイル名とに対応する加工済データ312を上記記憶手段101から取得する。従って、抽出手段104は、加工済データ312の抽出のために、実施の形態1のように加工対象データ212の属性情報211に含まれる履歴情報211dを参照する必要はない。
【0090】
上記抽出手段104は特定情報201と取得した加工済データ312を上記出力手段106に転送し、出力手段106は上記携帯電話120Bに上記通信制御手段109を介して加工済データ312を送信する。
【0091】
なお、図10(b)に示すよう属性情報311の一覧をモニタ121に表示する機能を携帯電話120Bに備えることで、ユーザは、携帯電話120B用に加工した加工対象データ212を常に確認することができる。
【0092】
(実施の形態4)
実施の形態の1に記載のように、携帯電話120Aのユーザは、出力手段106から出力された加工済データ312をモニタ121で確認してから当該加工済データ312を印刷したい場合が想定される。
【0093】
一方、事業所等では、複数種類の印刷装置を備えることがあるが、この場合、この複数の印刷装置の中からユーザが所望する印刷装置で加工済データ312を印刷することができるようにしておくと、所定の印刷品質を確保することができることになる。
【0094】
上記のような観点から、上記複数の各印刷装置の特定情報と、印刷装置の印刷能力に関する情報である印刷能力情報を上記データ処理制御装置100の記憶手段101に予め記憶させておく。印刷装置の特定情報と印刷能力情報の上記記憶手段101への登録は、上記携帯電話120Bの特定情報201と出力能力情報202の登録方法と同様の方法を用いて行うことができる。
【0095】
また印刷装置の特定情報とは、印刷装置を特定するための情報であり、例えば印刷装置の製品名、製造番号、IPアドレス、MACアドレス等である。印刷能力情報とは、印刷装置の解像度や、印刷装置が印刷することができるファイル形式等から構成される情報である。なお、上記印刷装置とは、データ処理制御装置100とは別の装置(例えば、データ処理制御装置100とLANで接続されたプリンタ)であっても、またデータ処理制御装置100を備えたプリンタであっても良い。
【0096】
以上のような情報が記憶手段101に記憶された状態で、加工済データ312を所望の印刷装置で印刷するために、携帯電話120Aのユーザは以下のような作業を行う。なお、本実施の形態及び実施の形態5においては、携帯電話が出力要求装置120Aとして動作し、印刷装置が出力装置120Bとして動作することになる。
【0097】
実施の形態1のように加工済データ312が上記表示制御手段124にてモニタ121に表示された状態で、ユーザは、携帯電話120Aのメニューキーを押下して図10(a)に示す画面をモニタ121に表示させる。このとき当該加工済データ312とその属性情報311は、上記登録手段111にてデータ処理装置100に備えられたバッファ110或は、記憶手段101の所定のディレクトリにも格納されていることを前提とする。
【0098】
ここでユーザは携帯電話120Aのカーソルキー等を用いて「2.加工済データの印刷」を選択する。「2.加工済データの印刷」が選択されると、上記通信制御手段123はメニューキーが押下される直前にモニタ121に表示されていた加工済データ312の属性情報311に含まれるファイル名とディレクトリ名とを記憶手段122から取得する。上記通信制御手段123は、取得したファイル名とディレクトリ名と印刷要求(出力要求)を上記データ処理制御装置100に送信する。
【0099】
ファイル名とディレクトリ名と上記印刷要求は上記通信制御手段109を介して上記データ処理制御装置100の選択手段108にて受信される。ファイル名とディレクトリ名と上記印刷要求を受信すると、該選択手段108は、上記記憶手段101に登録されている印刷装置の特定情報と印刷能力情報を取得する。上記選択手段108は、取得した印刷装置の特定情報と印刷能力情報を上記通信制御手段109を介して携帯電話120Aに送信する。
【0100】
上記印刷装置の特定情報と印刷能力情報は、携帯電話120Aの上記通信制御手段123を介して上記表示制御手段124に受信され、上記表示制御手段124にてモニタ121にリスト表示される。
【0101】
ここでユーザが上記特定情報と印刷能力情報を参照して加工済データ312の印刷を行う印刷装置を上記リストの中から選択すると、上記表示制御手段124は、選択された印刷装置の特定情報を上記選択手段108に送信する。
【0102】
上記選択手段108は、上記印刷要求と共に送信されたディレクトリ名とファイル名にて特定される加工済データ312を記憶手段101から取得する。上記選択手段108は、上記送信された特定情報の印刷装置に対して、取得した加工済データ312と印刷命令を送信し、これによって、上記指定された印刷装置は、加工済データ312を印刷することになる。
【0103】
以上のように記憶手段101に印刷装置の特定情報と印刷能力情報を記憶させておくことで、ユーザは印刷能力情報を参照して、複数の印刷装置の中から所望の1つの印刷装置にて加工済データを印刷することができる。
【0104】
(実施の形態5)
加工済データ312を印刷する際に、上記選択手段108が上記記憶手段101に記憶されている印刷能力情報と、印刷する加工済データ312の属性情報を比較して、加工済データ312を印刷する印刷装置を選択するようにしてもよい。
【0105】
この場合、ユーザは、実施の形態4のようにして印刷する加工済データ312のファイル名とディレクトリ名と印刷要求をデータ処理制御装置100に送信する。上記選択手段108は上記のように当該印刷要求を受信して、以下のようにして加工済データ312を印刷する印刷装置の選択を行う。
【0106】
まず、上記選択手段108は、印刷要求と共に受信したディレクトリ名とファイル名に対応する属性情報211と、各印刷装置の特定情報と印刷能力情報を記憶手段101から取得する。
【0107】
ここで上記選択手段108は属性情報211の画素数やファイル形式と印刷装置の印刷能力情報に基づいて、加工済データ312を印刷する印刷装置を選択する。この選択とは、例えば加工済データ312のファイル形式のデータを印刷することできる印刷装置を選択したり、加工済データ312のピクセル数が多い場合は、より高解像度の印刷装置を選択することである。
【0108】
上記選択手段108は印刷装置を選択すると、加工済データ312と印刷命令とを当該印刷装置に送信し、当該印刷装置は送信された加工済データ312を印刷する。
【0109】
また、上記のような印刷命令ではモニタ121に出力されている加工済データ312が印刷されることになる。しかし、上記のように携帯電話120Aのモニタ121の解像度は、テレビ画面など比べて小さく、そのため、加工対象データ212に比べて画質が粗い(解像度が低い)加工済データ312が印刷されてしまうことになる。
【0110】
そこで、上記登録手段111は、上記のように加工済データ312を上記記憶手段101に格納する際に、図11に示すように加工済データ312の属性情報311に加工前の加工対象データ212が記憶されたディレクトリ名314を含ませる。
【0111】
加工済データ312の属性情報311に加工前の加工対象データ212が記憶されたディレクトリ名314が含まれている場合、上記選択手段108は、当該ディレクトリから加工対象データ212とその属性情報211を取得する。
【0112】
上記選択手段108は取得した加工対象データ212の属性情報211と、印刷装置の特定情報と印刷能力情報に基づいて印刷装置を選択するようになる。
【0113】
上記実施の形態1〜3では出力要求装置120A及び出力装置120Bとして携帯電話120Bを用いて説明しているが、出力要求装置120A及び出力装置120Bは携帯電話120A、120Bに限られるものではない。例えば、出力要求装置120Aは、ディジタルカメラや撮影機能付きPDAなどの携帯端末などであってもよい。この場合、図12に示すようにユーザは撮影機能を有する携帯端末Aで撮影した画像データを加工対象データ212として加工済データ312を出力する携帯端末Bの出力能力情報202と共にデータ処理制御装置100に送信し、これをデータ処理制御装置100により携帯端末B用に加工すれば、撮影した画像データを携帯端末Bで表示することが可能となることはいうまでもない。
(実施の形態6)
以上のようにデータ処理制御装置100は、出力装置120Bの出力能力に適したデータ形式に加工対象データ212を加工できるので、所定の出力要求装置120Aから出力能力が異なる出力装置120Bに加工対象データ212を送信する際に、データ処理制御装置100で加工対象データ212を加工してもよい。
【0114】
例えば、図13に示すようにユーザAが自分の携帯電話120A(出力要求装置120A)に記憶された画像データをユーザBの携帯電話120B(出力装置120B)に送信する場合を想定する。
【0115】
まずユーザAは、携帯電話120Aのモニタ121に図3(a)に示す画面が表示されている状態において、上記のように「1.データ処理制御装置」を選択し、ついで図3(b)の「3.加工対象データの送信要求」を選択する。「3.加工対象データの送信要求」が選択されると、上記表示制御手段124は、図3(b)に示すように「3.1出力装置のデータ」と「3.2データ処理制御装置のデータ」をモニタ121に表示する。
ここでは、携帯電話120Aに記憶された画像データを送信するので、ユーザAは「3.1出力装置のデータ」を選択する(図14、S1401)。
【0116】
「3.1出力装置のデータ」が選択されると、上記表示制御手段124は、携帯電話120Aの記憶手段122に記憶された画像データのファイル名を図3(c)のようにモニタ121に表示する。ユーザは、表示されたファイル名から、ユーザBの携帯電話120Bに送信したい画像データのファイル名を選択する(図14、S1402)。なお、ここで表示制御手段124が表示する内容は、ファイル名に限らず、ファイル名に加えて画像データのピクセル数、データサイズ、ファイル形式、ディレクトリ名を表示してもよいし、画像のサムネルを表示してもよい。
【0117】
ファイル名が選択されると、上記表示制御手段124は、図13に示すようにユーザBの携帯電話120Bの特定情報を入力する画面をモニタ121に表示する。ここでユーザAは、特定情報としてユーザBの携帯電話120Bのメールアドレスを入力する(図14、S1403)。
【0118】
メールアドレスが入力され決定ボタン125が押下されると、上記通信制御手段123は、ユーザAが選択した画像データと当該画像データの属性情報211を上記記憶手段122から取得する。そして、上記通信制御手段123は、取得した画像データと属性情報211と携帯電話120Bのメールアドレスとを含む他の機器への画像データの出力要求である送信要求を上記データ処理制御装置100に送信する(図14、S1404)。
【0119】
上記送信要求は、上記通信制御手段109を介して上記抽出手段104にて受信される(図14、S1405)。送信要求を受信すると、上記抽出手段104は、送信要求に含まれる携帯電話120Bのメールアドレスにて特定される携帯電話120Bの出力能力情報202が記憶手段101に記憶されているかどうか判断する(図14、S1406)。
【0120】
記憶されていると判断した場合、上記抽出手段104は、上記記憶手段101から携帯電話120Bの出力能力情報202を取得する。そして上記抽出手段104は、携帯電話120Aから送信された画像データとその属性情報211とメールアドレスと取得した出力能力情報202を上記加工手段105に入力する。上記加工手段105は、画像データの属性情報211と出力能力情報202を用いて実施の形態1のように画像データを加工する(図14、S1407)。
【0121】
上記加工手段105は、加工が完了すると、加工した画像データとその属性情報311と携帯電話120Bのメールアドレスを上記出力手段106に出力する。上記出力手段106は、画像データと属性情報311とメールアドレスが入力されると、画像データとその属性情報311を添付した電子メールをユーザBの携帯電話120Bに上記通信制御手段109を介して送信する(図14、S1408)。
【0122】
以上のように、ユーザAの携帯電話120Aから送信された画像データは、上記加工手段105によって、ユーザBの携帯電話120Bのモニタ121が表示できる形式に変換される。よって、本来携帯電話120Bのモニタ121が表示できない画像データであっても、上記加工手段105にて画像データが加工されることで携帯電話120Bのモニタ121に表示される。
【0123】
また、上記判断ステップ1506において携帯電話120Bの出力能力情報202が上記記憶手段101に記憶されていないと判断すると、上記抽出手段104は、携帯電話120Bのメールアドレスと出力能力情報202の取得命令を上記取得手段102に転送する。メールアドレスと取得命令を受信すると、上記取得手段102は、携帯電話120Aから送信された画像データを受信するかどうかを問い合わせる問い合わせ電子メールM(図13に示す)を上記通信制御手段109を介して携帯電話120Bに送信する(図14、S1409)。
【0124】
ユーザBは問い合わせ電子メールMを受信すると、携帯電話120Aから送信された画像データを受信するかどうか判断し、問い合わせ電子メールMに記述された「YES」または「NO」のラジオボタンm1、m2のいずれかにチェックを入れる(図14、S1410)。
【0125】
ユーザBが「YES」のラジオボタンm1にチェックを入れると、上記問い合わせ電子メールMに添付されたアプリケーションが携帯電話120Bの出力能力情報202をROM126から取得して、当該出力能力情報202を上記データ処理制御装置100に送信する。もちろん、ユーザB自身が、携帯電話120Bの出力能力情報202を電子メールに添付してデータ処理制御装置100に送信してもよい。
【0126】
上記アプリケーションが送信した携帯電話120Bの出力能力情報202は、上記通信制御手段109を介して抽出手段104に受信される。
【0127】
上記抽出手段104は、出力能力情報202を受信すると、携帯電話120Aから送信された画像データとその属性情報211と携帯電話120Bのメールアドレスと転送された出力能力情報202を上記加工手段105に入力する(図14、1407)。そして上記加工手段105は、上記のように画像データを加工して、出力手段106を介して、加工した画像データとその属性情報311を添付した電子メールPを携帯電話120Bに送信する(図14、S1408)。
【0128】
ユーザBが上記問い合わせ電子メールMの「NO」のラジオボタンm2にチェックを入れた場合、上記問い合わせ電子メールMに添付されたアプリケーションは、受信が拒否された旨を上記取得手段102に送信する。上記取得手段102は、上記通信制御手段109を介して拒否された旨を受信すると、上記抽出手段104に受信が拒否された旨を通知する。
【0129】
上記拒否された旨が通知されると、上記抽出手段104は、携帯電話120Aから送信された画像データを携帯電話120Bに送信せずに、携帯電話120Aに、携帯電話120Bに画像データの受信が拒否された旨を通知する。
【0130】
また、ユーザAが携帯電話120Aの記憶手段122でなくて、データ処理制御装置100の記憶手段101に記憶された画像データをユーザBに送りたい場合もある。
【0131】
この場合、ユーザAは、携帯電話120Aのモニタ121に図3(b)に示す内容が表示されている状態で「3.加工対象データの送信要求」を選択し、ついで「3.2データ処理制御装置のデータ」を選択する(図14、S1411)。
【0132】
「3.2データ処理制御装置のデータ」が選択されると、上記通信制御手段123は、実施の形態1のように、抽出要求と携帯電話120Aの特定情報201をデータ処置制御装置100に送信する。この抽出要求と携帯電話120Aの特定情報201は、上記抽出手段104に受信され、上記抽出手段104は、実施の形態1のように記憶手段101に記憶されている属性情報211を携帯電話120Aに送信する。
【0133】
上記抽出手段104から送信された属性情報211は、携帯電話120Aの通信制御手段123を介して上記表示制御手段124にて受信され、上記表示制御手段124は、受信した属性情報211を図6(a)に示すようにモニタ121に表示する。
【0134】
ユーザAは、モニタ121に表示された属性情報211から図6(b)に示すように携帯電話120Bに送信したい画像データの属性情報211(レコード)を選択する(図14、S1412)。レコードが選択されると、上記表示制御手段124は、図13に示すようにユーザBの携帯電話120Bの特定情報を入力する画面をモニタ121に表示する。ユーザAにて携帯電話120Bのメールアドレスが入力されると、上記通信制御手段123は、ユーザAが選択した属性情報211と携帯電話120Aの特定情報201とメールアドレスを含む送信要求を上記データ処理制御装置100の抽出手段104に送信する(図14、S1403→S1404)。
【0135】
ここでの送信要求には「3.1出力装置のデータ」が選択された場合と違って、画像データが含まれていないので、上記抽出手段104は、送信要求を受信すると、送信要求に含まれる属性情報211のディレクトリ名とファイル名を参照して、当該属性情報211に対応する画像データと属性情報211を記憶手段101から取得する。画像データと属性情報211を取得すると、上記抽出手段104は、「3.1出力装置のデータ」を選択した場合と同じように、上記加工手段105に画像データと属性情報211とメールアドレスを入力する。当該画像データと属性情報211は、加工手段105にて加工され、携帯電話120Bに所定の出力要求装置120Aを利用して、データ処理制御装置100に記憶された画像データを他の出力装置120Bのモニタ121が表示できる形式に変換して、他の出力装置120Bに送信することができる。
【0136】
上記データ処理制御装置100は、ホームサーバ等に実装して個人の加工対象データ212を記憶したり、加工したりするだけでなく、インターネットに接続されて、記憶手段101を複数の契約者に使用させるための商業用の加工対象データサーバとして用いられてもよい。
【0137】
商業用としてデータ処理制御装置100を用いると、上記記憶手段101には、大量の加工対象データ212が記憶されることが予想される。すると、例えばデータ処理制御装置100の契約者が、実施の形態1のように携帯電話120Aから抽出要求をデータ処理制御装置100に送信すると、大量の加工対象データ212の属性情報211がデータ処理制御装置100から送信される。大量の属性情報211から所望の加工対象データ212の属性情報211を見つけることは、非常に煩わしい。
【0138】
データ処理制御装置100から送信される属性情報211の中には、他の契約者の加工対象データ212の属性情報211がある。そこで、例えば各契約者の携帯電話120Aには、各契約者の加工対象データ212の属性情報211のみが送信されるようにして、データ処理制御装置100から送信される属性情報211の量を減らす。
【0139】
そのため、上記加工対象データサーバの運営者は、図15に示すように各契約者に記憶手段101の中から所定の領域を各契約者の専用領域101aとして貸し出して、各契約者に各契約者の専用領域101aへアクセスするためのパスワードPWを付与しておく。一方加工対象データサーバの運営者は、抽出手段104にパスワードPWと、当該パスワードPWが付与された契約者の携帯電話120Aの特定情報201と、当該パスワードPWと対応する専用領域101aを対応付けたアクセステーブル104aを記憶させる。
【0140】
各契約者は、自分の加工対象データ212の属性情報211を見る場合、例えば専用領域101aにアクセスするためのパスワードPWを携帯電話120Aに入力して、上記のように携帯電話120Aから上記データ処理制御装置100へ抽出要求と特定情報201を送信する。上記抽出手段104はパスワードPWと抽出要求と特定情報201を受信すると、当該パスワードPWと特定情報201が上記アクセステーブル104aに対応付けられているかどうか判断する。
【0141】
対応付けられている場合、上記抽出手段104は、携帯電話120Aから送信されたパスワードPWと対応付けられた専用領域101aから属性情報211を取り出して携帯電話120Aに送信する。これにより、契約者の携帯電話120Aには、自分の加工対象データ212の属性情報211のみが送信されることになる。
【0142】
対応付けられていないと判断すると、上記抽出手段104は、属性情報211の取得を行わずに、例えば携帯電話120Aに属性情報211の取り出しができない旨を通知する。
【0143】
(実施の形態7)
上記取得手段102は、出力要求装置120A、又は出力装置120Bから送信された加工対象データ212を記憶させるディレクトリ名として、加工対象データ212と共に送信される出力要求装置120A、又は出力装置120Bの特定情報201を用いてもよい。
【0144】
ディレクトリ名に特定情報201を利用すると、複数台(複数人)の携帯電話120A、120Bから上記データ処理制御装置100に同一のファイル名の加工対象データ212が送信されても、それらは別々のディレクトリ内に登録されることになる。そのため、上記抽出手段104がこれらのファイルを区別することができる。
【0145】
例えば出力装置120Bから送信された特定情報201がIPアドレス(210.145.108.01)である場合、上記取得手段102は、上記加工対象データ212の格納先のディレクトリ名として、「210.145.108.01」を用いる。よって、IPアドレス(210.145.108.01)の出力装置120Bから転送された加工対象データ212は、図16に示すように全て「210.145.108.01」のディレクトリに格納されることになる。
【0146】
また、上記のように取得手段102は、WEBサイトやCD−R、DVD−R、SD−card等から上記加工対象データ212を取得した場合、当該加工対象データ212のディレクトリ名として、WEBサイトのURL(Uniform Resource Locator)や、記憶媒体の種類名等を用いてもよい。
【0147】
同様に実施の形態3における上記登録手段111が加工済データ312を記憶するディレクトリ名として、出力要求を送信した携帯電話120Bの特定情報201を用いてもよい。
【0148】
この場合、出力要求を送信した携帯電話120Bの特定情報201を登録手段111に知らせるため、上記加工手段105は、上記加工済データ312と属性情報311と共に抽出手段104から転送された特定情報201を上記登録手段111に転送する。
【0149】
例えば上記加工手段105から転送された特定情報201が携帯電話120BのIPアドレス(210.145.108.01)である場合、上記登録手段111は、上記加工済データ312の格納先のディレクトリ名として、「210.145.108.01」を用いる。よって、上記携帯電話120Bのモニタ121の出力能力情報202に基づいて生成された加工済データ312は、全て「210.145.108.01」のディレクトリに格納されることになる。
【0150】
【発明の効果】
以上のように、上記データ処理制御装置100は携帯電話等の出力要求装置120Aから出力要求とを受信すると、出力装置120Bの出力手段(モニタ)121の出力能力に適した形式に加工対象データ212を加工し、加工した加工対象データ212(加工済データ312)を出力装置120Bに出力する。
【0151】
したがって、上記データ処理制御装置100が、加工対象データ212のピクセル数を表示手段121のドット数と同じになるように解像度変換して出力装置120Bに出力することで、本来のピクセル数が出力装置120Bの表示手段121のドット数よりも多い加工対象データの全体を表示手段121に表示することができる。
【0152】
また、加工対象データ212の所定のピクセルを削除することで、出力装置120Bのユーザが必要とする部分の加工対象データ212のみを表示手段121に出力させることができる。
【0153】
また、加工対象データ212の加工は上記データ処理制御装置100にて行われるので、上記出力要求装置120A、出力装置120Bは加工対象データ212の加工に関わることがなく、そのため出力要求装置120A、出力装置120BのCPU等が加工処理のために占有されることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】データ処理制御システムの概略図
【図2】データ処理制御装置の記憶手段の概念図
【図3】加工対象データの出力・登録・送信を行うときのモニタの図
【図4】充電器とデータ処理制御装置の概略機能ブロック図
【図5】加工の手順を示したフローチャート
【図6】加工する加工対象データを選択するときのモニタの図
【図7】加工履歴情報が加工対象データの属性情報に記述されたことを示す概念図
【図8】加工手順を示したフローチャート
【図9】加工対象データの所定のピクセルを削除するときのモニタの図
【図10】モニタの初期画面を示した図
【図11】データ処理制御装置の記憶手段の概念図
【図12】異なる携帯端末間で加工対象データの通信を行う場面を示した図
【図13】異なる携帯電話間で加工対象データの通信を行う場面を示した図
【図14】加工の手順を示したフローチャート
【図15】加工対象データサーバとして用いたデータ処理制御装置の概念図
【図16】加工済データと属性情報が記憶されたディレクトリ名が記述された属性情報の概念図。
【符号の説明】
100 データ処理制御装置
101 記憶手段
102 取得手段
104 抽出手段
105 加工手段
106 出力手段
108 選択手段
120 出力装置
121 表示手段

Claims (36)

  1. 出力要求装置からの出力要求に応じて特定のデータを出力装置に出力するデータ処理制御装置において、
    上記出力要求とともに得られる加工対象データを特定する情報に基づいて、当該加工対象データとその属性情報及び上記出力装置の出力能力情報とを加工手段に提供する提供手段と、
    上記属性情報と上記出力装置の出力能力情報に基づいて上記加工対象データを加工して加工済データを得る加工手段と、
    上記加工済データを上記出力装置に出力する出力手段とを備えることを特徴とするデータ処理制御装置。
  2. 上記提供手段が、加工対象データと、該加工対象データの属性情報と、出力能力情報とを記憶する記憶手段である請求項1に記載のデータ処理制御装置。
  3. 上記提供手段が、加工対象データと、該加工対象データの属性情報とを記憶する記憶手段と、出力能力情報を出力装置より受ける通信制御手段である請求項1に記載のデータ処理制御装置。
  4. 上記提供手段が、加工対象データと、該加工対象データの属性情報と、出力能力情報とを外部の機器より受ける通信制御手段である請求項1に記載のデータ処理制御装置。
  5. 上記出力能力情報を提供する外部の機器が、上記出力装置又は上記出力要求装置である請求項4に記載のデータ処理制御装置。
  6. 出力要求に先立て得られる特定の出力装置に対する加工対象データの抽出要求に対応して、出力要求装置へ、当該出力装置に対応する加工対象データを特定する情報を出力する抽出手段を備え、
    上記提供手段が、出力要求装置が選択した特定の加工対象データの出力要求に対して、当該加工対象データを上記加工手段に提供する請求項2又は3に記載のデータ処理制御装置。
  7. 上記加工対象データを特定する情報が、当該加工対象データの属性情報である請求項1に記載のデータ処理制御装置。
  8. 上記通信制御手段にて取得された上記出力能力情報を上記記憶手段に格納する取得手段を備えた請求項3又は4に記載のデータ処理制御装置。
  9. 上記取得手段が、上記通信制御手段にて取得された上記加工対象データと上記属性情報を上記記憶手段に格納する請求項8に記載のデータ処理制御装置。
  10. さらに上記加工済データとその属性情報を上記記憶手段に格納する登録手段を備えた請求項2または3に記載のデータ処理制御装置。
  11. 上記登録手段は、出力装置を特定するための特定情報を上記加工済データとその属性情報に対応付けて上記記憶手段に格納する請求項10に記載のデータ処理制御装置。
  12. 上記出力装置が、上記出力要求装置と同じ装置である請求項1に記載のデータ処理制御装置。
  13. 上記出力装置が、上記出力要求装置と異なる装置である請求項1に記載のデータ処理制御装置。
  14. 上記出力手段が、上記加工対象データを加工した旨を上記属性情報に含ませる請求項1に記載のデータ処理制御装置。
  15. 上記属性情報が、上記加工対象データのファイル名、解像度、ファイル形式、データサイズのうち少なくとも1つから構成される請求項1から14のいずれか1項に記載のデータ処理制御装置。
  16. 上記加工対象データの属性情報は、当該加工対象データの加工の履歴情報を含み、
    上記加工手段は、上記履歴情報と上記出力能力情報に基づいて加工対象データを加工するか否かを決定する請求項1から14のいずれか1項に記載のデータ処理制御装置。
  17. 上記履歴情報は、加工対象データが加工されたか否かを示す請求項16に記載のデータ処置制御装置。
  18. 上記加工手段は、上記履歴情報に、加工対象データを加工するときに出力能力情報が用いられた出力装置を特定するための特定情報を付加する請求項17に記載のデータ処理制御装置。
  19. 上記加工は、上記加工対象データの解像度変換である請求項1から18のいずれか1項に記載のデータ処理制御装置。
  20. 上記加工は、上記加工対象データの特定領域を削除することである請求項1から請求項18のいずれか1項に記載のデータ処理制御装置。
  21. 上記出力装置は、携帯端末又はセットトップボックスを備えた受信機である請求項1から請求項18のいずれか1項に記載のデータ処理制御装置。
  22. 上記特定情報は、IPアドレスである請求項11に記載のデータ処理制御装置。
  23. 上記取得手段が、上記出力要求装置からの出力装置への加工対象データの出力要求に対して、当該出力装置に出力能力情報を問い合わせる請求項8に記載のデータ処理制御装置。
  24. 上記加工対象データの出力要求に対して、上記出力能力情報と当該出力要求の加工対象データの属性情報に基づいて、加工対象データを出力する出力装置を選択する選択手段を備えた請求項1に記載のデータ処理制御装置。
  25. 上記出力装置が、印刷装置であり、出力要求が印刷要求である請求項24に記載のデータ処理制御装置。
  26. 上記出力要求には、上記加工対象データ、上記属性情報、出力能力情報、特定情報のうち少なくとも1つが含まれる請求項1に記載のデータ処理制御装置。
  27. 出力要求装置からの出力要求に応じて特定のデータを出力装置に出力するデータ処理制御方法において、
    上記出力要求とともに得られる加工対象データを特定する情報に基づいて、当該加工対象データとその属性情報及び上記出力装置の出力能力情報とを加工手段に提供する提供ステップと、
    上記属性情報と上記出力装置の出力能力情報に基づいて上記加工対象データを加工して加工済データを得る加工ステップと、
    上記加工済データを上記出力装置に出力する出力ステップとを備えることを特徴とするデータ処理制御方法。
  28. 上記加工対象データの出力要求に対して、上記出力能力情報と当該出力要求の加工対象データの属性情報に基づいて、当該加工対象データを出力する出力装置を選択する選択ステップを備えた請求項27に記載のデータ処理制御方法。
  29. 上記出力装置が、印刷装置であり、出力要求が印刷要求である請求項28に記載のデータ処理制御方法。
  30. 上記出力装置を充電器に装着する装着ステップと、
    上記装着ステップにて充電器に装着された出力装置から、加工対象データと該加工対象データの属性情報を取得し、取得した加工対象データと該加工対象データの属性情報とを上記記憶手段に格納する取得ステップとから構成される請求項27に記載のデータ処理制御方法。
  31. 出力要求装置からの出力要求に応じて特定のデータを出力装置に出力するデータ処理制御システムにおいて、
    データ処理制御装置側に、
    上記出力要求とともに得られる加工対象データを特定する情報に基づいて、当該加工対象データとその属性情報及び上記出力装置の出力能力情報とを加工手段に提供する提供手段と、
    上記属性情報と上記出力装置の出力能力情報に基づいて上記加工対象データを加工して加工済データを得る加工手段と、
    上記加工済データを上記出力装置に出力する出力手段とを備え、
    上記出力要求装置側に、
    上記出力要求と加工対象データを特定する情報を上記提供手段に送信する通信制御手段を備えることを特徴とするデータ処理制御システム。
  32. 上記加工対象データの出力要求に対して、上記出力能力情報と上記加工対象データの属性情報とに基づいて、当該加工対象データを出力する出力装置を選択する選択手段とを備えた請求項31に記載のデータ処理制御システム。
  33. 上記出力装置が印刷装置であり、上記出力要求が印刷要求である請求項32に記載のデータ処理制御システム。
  34. 上記出力装置が、上記出力要求装置と同じ装置である請求項31に記載のデータ処理制御システム。
  35. 上記出力装置が、上記出力要求装置と異なる装置である請求項31に記載のデータ処理制御システム。
  36. 上記出力要求装置から出力装置への加工対象データの出力要求に対して、当該出力装置に出力能力情報を問い合わせる取得手段をデータ処理制御装置側に備えた請求項31に記載のデータ処理制御システム。
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