JP2004169901A - ヒンジ機構およびディスプレイモニター - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ディスプレイモニター本体とスタンド部材とがヒンジ部材4で連結されている。ヒンジ部材4はスタンド側部材6とモニター本体側部材7と連結シャフト8を備える。モニター本体側部材7にスリット孔が備えられ、スタンド側部材6にスリット孔に嵌入される突起部11dが備えられ、連結シャフト8の軸心回りの相対回転により突起部11dがスリット孔の長さ方向端部の角度規制部に当接して相対回転が規制される。突起部11dは規制位置より退避操作可能とされると共に突起部11dを規制位置復帰方向に付勢する復帰バネ12が備えられ、突起部11dの退避状態で通常回転角度範囲外に回転可能とされている。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、液晶ディスプレイ等のディスプレイモニターのチルト角度等を規制するヒンジ機構およびそのヒンジ機構を用いたディスプレイモニターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、ディスプレイモニターとして、液晶ディスプレイ等のモニター本体と、モニター本体を支持するスタンドと、モニター本体とスタンドとを連結するヒンジとを備えたディスプレイモニターがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
そして、前記ヒンジは、スタンドに固着されたスタンド側部材、モニター本体に固着されたモニター本体側部材、およびその両者を相対的に回動可能に連結するシャフトにより構成されている。
【0004】
また、スタンド側部材にはチルト角度制限用の嵌合空間たる溝が設けられ、モニター本体側部材には前記溝内を移動可能に嵌合するチルト角度制限用の突起が設けられている。
【0005】
そして、モニター本体を傾倒させていく時、モニター本体側部材は、シャフトを軸としてモニター本体と共に回動していく。その際、突起は溝に沿って移動し、溝の末端部に突起が突き当たって止まることで、モニター本体のチルト角度が制限される。
【0006】
この際、ユーザがモニター本体の画面を眺める通常使用状態においてのみ調整可能な動作角度範囲であれば、メンテナンス等を行う際には不便が生じるため、通常使用状態とメンテナンス時等とで動作角度範囲を変えることが可能な構造とされている。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−106542号公報(第2−5頁、図1)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
そして、上記特開2002−106542号公報に開示のヒンジ構造によれば、スタンド側部材とモニター本体側部材との前記動作角度範囲を第3部材の着脱により変更可能な構造とされている。
【0009】
即ち、第3部材を取り付けた状態では、ユーザがモニター本体の画面を眺める通常使用状態の範囲において調整可能な動作角度範囲とされ、第3部材を取り外した状態では、前記通常使用状態の動作角度範囲を越えて回動可能とされ、メンテナンス等が容易に行えるように構成されている。
【0010】
しかしながら、ヒンジとは別に、別途、第3部材を着脱可能に備えた構造であるため、第3部材が不用意に離脱して紛失するおそれがあると共に、メンテナンス時等において第3部材を取り外した際にも紛失を招くおそれがあった。
【0011】
そこで、この発明の目的は、必要に応じて回転角度の範囲が変更可能で、不用意な部品の紛失も有効に防止するヒンジ機構およびそのヒンジ機構を用いたディスプレイモニターを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
ヒンジ機構にかかる発明は、第1ヒンジ部材と第2ヒンジ部材とが連結シャフトを介して互いに連結され、第1ヒンジ部材と第2ヒンジ部材との連結シャフトの軸心回りの相対回転角度が回転角度規制手段により所定の通常回転角度範囲に規制され、回転角度規制手段の規制解除により前記通常回転角度範囲外に回転可能とされたヒンジ構造において、前記回転角度規制手段が、前記第1ヒンジ部材に備えられた突起部と、前記第2ヒンジ部材に前記軸心回りに離隔してそれぞれ備えられると共に第1ヒンジ部材と第2ヒンジ部材との相対回転により前記突起部が接離自在に当接して前記相対回転を規制する角度規制部とを有し、突起部が規制位置より退避操作可能な規制解除部とされると共に該規制解除部を規制位置復帰方向に付勢する復帰弾性体が備えられ、規制解除部の退避状態で前記通常回転角度範囲外に回転可能とされた点にある。
【0013】
ディスプレイモニターにかかる発明は、ディスプレイモニター本体と該ディスプレイモニター本体を保持するスタンド部材とがヒンジ部材を介して連結されたディスプレイモニターにおいて、前記ヒンジ部材は前記ヒンジ機構を有し、前記通常回転角度範囲で前記ディスプレイモニター本体がチルト角度変更自在とされると共に、前記規制解除部の退避状態でディスプレイモニター本体と前記スタンド部材とを折り畳み可能とされた点にある。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
【0015】
<実施の形態1>
図6および図7に示される如く、ディスプレイモニター1は、TFT液晶ディスプレイ等からなるディスプレイモニター本体2と、ディスプレイモニター本体2を保持するスタンド部材3と、ディスプレイモニター本体2とスタンド部材3を互いに連結するヒンジ部材4とから主構成されている。
【0016】
前記ヒンジ部材4は、図1ないし図5にも示される如く、スタンド部材3に固着される第1ヒンジ部材としてのスタンド側部材6と、ディスプレイモニター本体2に固着される第2ヒンジ部材としてのモニター本体側部材7と、スタンド側部材6とモニター本体側部材7とを互いに連結する連結シャフト8とから構成されている。
【0017】
前記スタンド側部材6は、スタンド部材3の頂部にネジ等の取付具により固着されるスタンド固定部10と、スタンド固定部10に一方向に沿ってスライド操作自在に組み付けられて保持されたストッパー部材11と、ストッパー部材11を所定方向に弾発付勢する復帰弾性体としての復帰バネ12とから構成されている。
【0018】
前記スタンド固定部10は金属板を適宜折曲形成してなり、平面視略矩形の基板部10aと、基板部10aの対向する両側縁の一側寄りにそれぞれ立設された一対の支持片部10bと、前記両側縁の他側寄りにそれぞれ立設されたバネ受け片部10cおよびガイド片部10dと、基板部10aの他の対向する両側縁にそれぞれ立設されたガイド壁部10eとから構成されている。
【0019】
そして、基板部10aには取付具挿通用の挿通孔10fが形成され、各支持片部10bには連結シャフト8を回転自在に支持するための支持孔10gがそれぞれ形成され、ガイド片部10dおよび各ガイド壁部10eには適宜大きさのガイド孔10h、10jがそれぞれ形成されている。
【0020】
また、一方の支持片部10bには、支持孔10gの近くに位置して突起挿通孔10kが形成されている。
【0021】
前記ストッパー部材11は金属板を適宜折曲形成してなり、スタンド固定部10における基板部10aと立設された各支持片部10b、バネ受け片部10c、ガイド片部10d、各ガイド壁部10eで囲まれた空間内で収容保持される適宜大きさに形成されたスライド板部11aと、前記バネ受け片部10cに対向してスライド板部11aの一側縁に立設されたバネ取付け片部11bと、前記ガイド片部10dのガイド孔10hに対応して、スライド板部11aの他側縁より延設された操作レバー部11cと、前記支持片部10bの突起挿通孔10kに対応してスライド板部11aの別の側縁より立設された突起部11dと、前記各ガイド壁部10eの各ガイド孔10jにそれぞれ対応してスライド板部11aの各側縁にそれぞれ突設されたガイド突起11eとを備える。
【0022】
前記復帰バネ12は適宜折曲形成された板バネよりなり、バネ取付け片部11bの取付部11fにはめ込み状に係止される係止部12aと、バネ取付け片部11bとバネ受け片部10cとの間に配置される湾曲状に膨出するバネ部12bとから構成されている。
【0023】
そして、復帰バネ12はバネ取付け片部11bの取付部11fに係止部12aを介して係止されている。また、ストッパー部材11の操作レバー部11cおよび突起部11dは、ガイド片部10dのガイド孔10hおよび支持片部10bの突起挿通孔10kに内側より挿通されてそれぞれ側方に突出状とされ、各ガイド突起11eは各ガイド壁部10eの各ガイド孔10jにそれぞれ挿入され、バネ受け片部10cとバネ取付け片部11bとの間に位置する復帰バネ12のバネ部12bの弾発力により、操作レバー部11cや突起部11dが側方に突出する方向に弾発付勢された状態で組み付けられている。
【0024】
ここに、操作レバー部11cを復帰バネ12の弾発力に抗して押し込み操作することにより、スタンド固定部10に対してストッパー部材11が両ガイド壁部10eの案内下、押し込み方向にスライド操作される。そして、押し込み力を解除すれば、復帰バネ12に蓄勢された弾発力により操作レバー部11cは初期位置に復帰されるように構成されている。
【0025】
また、ストッパー部材11のスライド移動に支承がないように、スタンド固定部10の挿通孔10f位置に対応して、スライド板部11aにスライド方向に長孔状とされた挿通孔11gが形成されている。
【0026】
前記モニター本体側部材7は略L字状に折曲形成された金属板の一対よりなり、各モニター本体側部材7は、ディスプレイモニター本体2の背面にネジ等の取付具により固着される取付板部7aと、連結シャフト8を回転自在に支持するための支持孔7bが形成された支持片部7cとからなり、スタンド固定部10の各支持片部10bと各モニター本体側部材7の各支持片部7cとがそれぞれ一対の連結シャフト8を介して互いに相対回転自在に連結されている。
【0027】
また、突起挿通孔10kより突出する突起部11dの位置に対応して、一方の支持片部7cには、連結シャフト8の軸心を中心とする円弧状のスリット孔7dが形成されると共に、スリット孔7dの延長線上に位置した支持片部7cの外周縁部に突起部11dが係脱自在に嵌合して係止される係止部7eが切り欠き形成されている。
【0028】
そして、突起挿通孔10kより突出する突起部11dが、モニター本体側部材7のスリット孔7dに嵌入された状態で、スタンド側部材6とモニター本体側部材7とが連結シャフト8の軸心回りに相対回転自在とされている。
【0029】
また、スタンド側部材6とモニター本体側部材7との相対回転により、突起部11dがスリット孔7dの長さ方向に沿って相対摺動されると共に長さ方向両端にそれぞれ接離自在に当接してその相対回転が規制される。ここに、スリット孔7dの両端により相対回転を規制する角度規制部14a、14bを構成している。そして、これらスリット孔7dと突起部11dによりスタンド側部材6とモニター本体側部材7との相対回転角度を規制する回転角度規制手段を構成している。
【0030】
そして、この相対回転が可能な角度範囲は、図6の仮想線で示される如く、ディスプレイモニター本体2が所望のチルト角度範囲が確保できるように、スリット孔7dは適宜長さを有しており、ここに、所定の通常回転角度範囲が設定されている。
【0031】
また、操作レバー部11cの押し込み操作により、突起部11dがスリット孔7d内に位置する規制位置より退避操作されると、スタンド側部材6とモニター本体側部材7との相対回転における規制が解除されるため、ディスプレイモニター本体2は前記チルト角度範囲を越えて通常回転角度範囲外に相対回転が可能となる。ここに、突起部11dは規制位置より退避操作可能な規制解除部を構成する。
【0032】
そして、通常回転角度範囲外にディスプレイモニター本体2を倒す方向に回転操作した時点で、操作レバー部11cに対する押し込み操作を解除し、その後、図7に示される如く、スタンド部材3の台部3aと略平行な折り畳み姿勢に折り畳むと、支持片部7cの係止部7eの位置が、退避されている突起部11dの位置に合致し、復帰バネ12の弾発力によりストッパー部材11が押し戻されて突起部11dが規制位置に復帰され、係止部7eに突起部11dが嵌合した状態が得られ、ここに、モニター本体側部材7とスタンド側部材6、即ちディスプレイモニター本体2とスタンド部材3とが相対回転不能にロックされた状態となるように構成されている。そして、この係止部7eは、通常回転角度範囲外に位置するロック角度部を構成する。
【0033】
本実施の形態は以上のように構成されており、通常時のディスプレイモニター1使用時には、モニター本体側部材7に形成されたスリット孔7dに、スタンド側部材6のストッパー部材11に設けられた突起部11dが嵌入された状態とされ、突起部11dがスリット孔7dの長さ方向に沿って相対摺動される通常回転角度範囲内で、ディスプレイモニター本体2が所望にチルト角度変更自在とされている。
【0034】
また、メンテナンス時等において、ディスプレイモニター本体2を通常回転角度範囲外に回転させたい場合には、操作レバー部11cを押し込み操作すれば、突起部11dはスリット孔7d内より退避するため、相対回転角度の規制が解除され、通常回転角度範囲外に回転可能となり、必要に応じて折り畳む等の多目的使用を実現することができる。
【0035】
そして、ディスプレイモニター本体2を図7に示されるような折り畳み姿勢とすることにより、梱包サイズのコンパクト化を図ることができ、梱包材の軽減、輸送時および保管時の積載数の拡大によりコストダウンや生産性の向上が図れる利点がある。
【0036】
また、ストッパー部材11は復帰バネ12によって突起部11dの規制位置復帰方向に常時付勢された構造であり、突起部11dがスリット孔7dに嵌入された状態や、突起部11dが係止部7eに嵌合された状態が維持されるため、規制位置からの不用意な自然解除が有効に防止できると共に、規制位置への復帰動作がスムーズに行われる利点がある。
【0037】
さらに、スタンド固定部10にストッパー部材11がスライド操作自在に組み付けられた構造であり、従来のような着脱自在な構造と比較して不用意な部品の紛失も有効に防止できる。
【0038】
なお、上記実施の形態において、突起部11dを規制位置復帰方向に付勢する復帰バネ12として板バネを利用した構造を示しているが、図8に示されるように引張コイルバネを復帰バネ12として利用する構造や、図9に示されるようにねじりコイルバネを復帰バネ12として利用する構造であってもよく、上記実施の形態に何ら限定されない。
【0039】
また、これら図8や図9において、ストッパー部材11は上記実施の形態と同様、スタンド固定部10にスライド操作自在に組み付け支持されており、同様構成部分は同一符号を付す。そして、図8におけるガイド片部10dはバネ受け片部を兼用した構造とされている。
【0040】
<実施の形態2>
図10ないし図12は、この発明の実施の形態2にかかるヒンジ部材4を示し、前記実施の形態1と同様、ディスプレイモニター1におけるディスプレイモニター本体2とスタンド部材3とを連結する部材として利用される。なお、前記実施の形態1と同様構成部分は同一符号を付し、その説明を省略する。
【0041】
即ち、本実施の形態においては、スタンド固定部10における一方の支持片部10b外周縁部に外側方に折曲された突起部10mが備えられ、この突起部10mと支持片部10bに形成された突起挿通孔10kから突出する突起部11dとが連結シャフト8の軸心回りに離隔して配置された構造とされている。
【0042】
また、対応するモニター本体側部材7における支持片部7cの外周縁部には、両突起部10m、11d間で連結シャフト8の軸心回りに相対回転される規制突起部7fが突出状に備えられた構造とされている。
【0043】
そして、スタンド側部材6とモニター本体側部材7との連結シャフト8の軸心回りの相対回転により、図10および図11に示される如く、規制突起部7fにおける回転方向前後の両端が各突起部10m、11dにそれぞれ接離自在に当接して、相対回転が所定の通常回転角度範囲に規制されるように構成されており、ここに、規制突起部7fの前記両端により相対回転を規制する角度規制部14a、14bを構成している。
【0044】
また、ストッパー部材11は前記実施の形態1と同様構成により、復帰バネ12による付勢下、スタンド固定部10にスライド操作自在に組み付けられており、操作レバー部11cの押し込み操作により突起部11dが規制位置より退避する構造とされている。ここに、一方の突起部11dは規制解除部を構成する。
【0045】
そして、この突起部11dの退避状態で、スタンド側部材6とモニター本体側部材7とを通常回転角度範囲外に相対回転すれば、他方の突起部10mに接離自在に当接する切欠状の段部からなる当接部7gが、支持片部7cの外周縁部に形成されており、図12に示される如く、この当接部7gと突起部10mとの当接状態で、前記実施の形態1におけるディスプレイモニター本体2の折り畳み姿勢が得られるように構成されている。
【0046】
また、この当接状態で突起部11dが規制位置に復帰されると、通常回転角度範囲への戻り方向の相対回転が規制突起部7fの角度規制部14aと突起部11dとの当接により規制され、折り畳み姿勢でロック状態となるように構成されている。ここに、当接部7gはロック角度部を構成する。
【0047】
本実施の形態は以上のように構成されており、通常時のディスプレイモニター1使用時には、両突起部10m、11d間に角度規制部14a、14bを備えた規制突起部7fが位置された状態とされ、規制突起部7fの両角度規制部14a、14bが各突起部10m、11dに接離自在に当接する通常回転角度範囲内で、ディスプレイモニター本体2が所望にチルト角度変更自在とされている。
【0048】
また、実施の形態1と同様、メンテナンス時等において、ディスプレイモニター本体2を通常回転角度範囲外に回転させたい場合には、操作レバー部11cを押し込み操作すれば、突起部11dは規制突起部7fの回転軌跡上より退避するため、相対回転角度の規制が解除され、通常回転角度範囲外に回転可能となり、必要に応じて折り畳む等の多目的使用を実現することができる。
【0049】
そして、ディスプレイモニター本体2を折り畳み姿勢とすることにより、梱包サイズのコンパクト化を図ることができ、梱包材の軽減、輸送時および保管時の積載数の拡大によりコストダウンや生産性の向上が図れる利点があると共に、ストッパー部材11は復帰バネ12によって突起部11dの規制位置復帰方向に常時付勢された構造であり、所定の規制状態が維持されるため、規制位置からの不用意な自然解除が有効に防止できると共に、規制位置への復帰動作がスムーズに行われる利点がある。
【0050】
また、スタンド固定部10にストッパー部材11がスライド操作自在に組み付けられた構造であり、従来のような着脱自在な構造と比較して不用意な部品の紛失も有効に防止できる。
【0051】
さらに、ディスプレイモニター本体2のチルト角度の最大回転範囲を、支持片部7cに切欠状に形成された当接部7gと突起部10mとの当接により規制する構造であり、当接部7gの切り欠き位置の変更によってチルト角度の回転範囲を容易に拡大することができる利点もある。
【0052】
<実施の形態3>
図13および図14は、この発明の実施の形態3にかかるヒンジ部材4を示し、前記実施の形態1と同様、ディスプレイモニター1におけるディスプレイモニター本体2とスタンド部材3とを連結する部材として利用される。なお、前記実施の形態1と同様構成部分は同一符号を付し、その説明を省略する。
【0053】
即ち、実施の形態1においては、スタンド固定部10にストッパー部材11を所定方向にスライド操作自在に組み付けた構造とされているが、本実施の形態においては、スタンド固定部10にストッパー部材としての操作レバー16が支軸17回りに回動操作自在に組み付けられた構造とされている。
【0054】
そして、操作レバー16の一端部に備えられた突起部16aが、モニター本体側部材7の支持片部7cに形成されたスリット孔7dや係止部7eに嵌脱自在に嵌入や嵌合する構造とされている。
【0055】
また、操作レバー16他端部の操作部16bは、スタンド固定部10の背面側に立設されたガイド壁部10eに形成された横方向に長いガイド孔10nに挿通状として背面に突出されており、図14の仮想線で示される如く、操作部16bを支軸17回りに回動操作することにより、スリット孔7dや係止部7eに嵌入や嵌合して相対回転を規制している突起部16aを、規制位置より退避して離脱するように構成されている。ここに、突起部16aは規制解除部を構成する。
【0056】
そして、スタンド固定部10に立設されたバネ受け片部10cと操作レバー16に立設されたバネ取付け片部16cとの相互間にわたって、突起部16aを規制位置復帰方向に付勢する引張コイルバネからなる復帰バネ12が張設されている。
【0057】
本実施の形態は以上のように構成されており、通常時のディスプレイモニター1使用時には、実施の形態1と同様、モニター本体側部材7に形成されたスリット孔7dに、スタンド側部材6の操作レバー16に設けられた突起部16aが嵌入された状態とされ、突起部16aがスリット孔7dの長さ方向に沿って相対摺動される通常回転角度範囲内で、ディスプレイモニター本体2が所望にチルト角度変更自在とされている。
【0058】
また、メンテナンス時等において、ディスプレイモニター本体2を通常回転角度範囲外に回転させたい場合には、操作レバー16を回動操作すれば、突起部16aはスリット孔7d内より退避するため、相対回転角度の規制が解除され、通常回転角度範囲外に回転可能となり、必要に応じて折り畳む等の多目的使用を実現することができる。
【0059】
そして、ディスプレイモニター本体2を折り畳み姿勢とすることにより、梱包サイズのコンパクト化を図ることができ、梱包材の軽減、輸送時および保管時の積載数の拡大によりコストダウンや生産性の向上が図れる利点があると共に、操作レバー16は復帰バネ12によって突起部16aの規制位置復帰方向に常時付勢された構造であり、所定の規制状態が維持されるため、規制位置からの不用意な自然解除が有効に防止できると共に、規制位置への復帰動作がスムーズに行われる利点がある。
【0060】
また、スタンド固定部10に操作レバー16が支軸17回りに回転自在に組み付けられた構造であり、従来のような着脱自在な構造と比較して不用意な部品の紛失も有効に防止できる。
【0061】
さらに、操作レバー16の操作部16bを背面に突出させた構造としているため、ディスプレイモニター1の背後からのチルト角度切り替えも容易に行えるという利点がある。
【0062】
<実施の形態4>
図15は、この発明の実施の形態4にかかるヒンジ部材4を示し、前記実施の形態1と同様、ディスプレイモニター1におけるディスプレイモニター本体2とスタンド部材3とを連結する部材として利用される。なお、前記実施の形態1と同様構成部分は同一符号を付し、その説明を省略する。
【0063】
実施の形態1においては、一方のモニター本体側部材7にのみスリット孔7dや係止部7eを設け、ストッパー部材11の突起部11dが係脱自在に係合する構造を示しているが、本実施の形態においては、両方のモニター本体側部材7における支持片部7cにそれぞれ実施の形態1と同様構成のスリット孔7dや係止部7eを設けると共に、両スリット孔7dや両係止部7eにそれぞれ係脱自在に係合する突起部11dが設けられた構造とされている。
【0064】
即ち、スタンド固定部10の対向するガイド壁部10e間にわたってスライド操作自在に一対のストッパー部材11A、11Bが適宜離隔して備えられ、一方のストッパー部材11Aには操作レバー部11cと突起部11dとが備えられ、他方のストッパー部材11Bにはバネ取付け片部11bと突起部11dとが備えられた構造とされている。
【0065】
そして、両ストッパー部材11A、11Bは、互いに連動して動作するように操作伝達部材18により連動連結されている。この操作伝達部材18は、一対の細長板状の連動杆19を備え、両連動杆19の長さ方向中間部がスタンド固定部10の基板部10aに、クロス状に配置された状態で枢軸30等を介して枢支連結されている。
【0066】
各連動杆19のそれぞれの端部側には、長さ方向に沿ったスライド溝19aがそれぞれ形成されており、各スライド溝19aに各ストッパー部材11A、11Bに備えられたスライド突起部が摺動自在に嵌入されている。
【0067】
また、そのバネ取付け片部11bとスタンド固定部10のバネ受け片部10cとにわたって引張コイルバネからなる復帰バネ12が張設された構造とされている。
【0068】
そして、ストッパー部材11Aの操作レバー部11cを押し込み操作すれば、ストッパー部材11Aの内方移動に伴ってその突起部11dは退避操作される。また、ストッパー部材11Aの内方移動に伴って、各スライド突起部が各スライド溝19a内を相対移動され、この相対移動により両連動杆19の中心角Aが拡げられる。
【0069】
この中心角Aの拡がりに伴って、他方のストッパー部材11Bにおける各スライド突起部も各スライド溝19a内を相対移動され、ストッパー部材11Bも内方移動され、ストッパー部材11Bにおける突起部11dも退避操作される。
【0070】
また、操作レバー部11cに対する押し込み操作を解除すると、復帰バネ12に蓄勢された付勢力によりストッパー部材11Bが外方移動され、上記と逆の動作により両ストッパー部材11A、11Bは初期位置に戻される。
【0071】
ここに、両ストッパー部材11A、11Bは、操作伝達部材18を介して互いに同期して連動する構造とされている。
【0072】
本実施の形態は以上のように構成されており、通常時のディスプレイモニター1使用時には、両モニター本体側部材7に形成された各スリット孔7dに、スタンド側部材6の各ストッパー部材11A、11Bに設けられた突起部11dがそれぞれ嵌入された状態とされ、各突起部11dが各スリット孔7dの長さ方向に沿って相対摺動される通常回転角度範囲内で、ディスプレイモニター本体2が所望にチルト角度変更自在とされている。
【0073】
また、メンテナンス時等において、ディスプレイモニター本体2を通常回転角度範囲外に回転させたい場合には、操作レバー部11cを押し込み操作すれば、両突起部11dは各スリット孔7d内よりそれぞれ退避するため、相対回転角度の規制が解除され、通常回転角度範囲外に回転可能となり、必要に応じて折り畳む等の多目的使用を実現することができる。
【0074】
そして、ディスプレイモニター本体2を折り畳み姿勢とすることにより、梱包サイズのコンパクト化を図ることができ、梱包材の軽減、輸送時および保管時の積載数の拡大によりコストダウンや生産性の向上が図れる利点があると共に、各ストッパー部材11A、11Bは復帰バネ12によって各突起部11dの規制位置復帰方向に常時付勢された構造であり、各突起部11dが各スリット孔7dに嵌入された状態や、各突起部11dが各係止部7eに嵌合された状態が維持されるため、規制位置からの不用意な自然解除が有効に防止できると共に、規制位置への復帰動作がスムーズに行われる利点がある。
【0075】
また、スタンド固定部10に各ストッパー部材11A、11Bや操作伝達部材18が組み付けられた構造であり、従来のような着脱自在な構造と比較して不用意な部品の紛失も有効に防止できる。
【0076】
さらに、突起部11dが両側に設けられ、両側のモニター本体側部材7に備えられたスリット孔7dや係止部7eに係脱自在に係合する構造であり、両側で相対回転角度の規制やロックが行われるため、ねじれ等の負荷がヒンジ部材4やディスプレイモニター本体2等に作用せず、円滑な安定した使用状態が得られる利点がある。
【0077】
<実施の形態5>
図16ないし図19は、この発明の実施の形態5にかかるヒンジ部材4を示し、前記実施の形態1と同様、ディスプレイモニター1におけるディスプレイモニター本体2とスタンド部材3とを連結する部材として利用される。なお、前記実施の形態1ないし実施の形態4においては、第1ヒンジ部材をスタンド側部材6とし、第2ヒンジ部材をモニター本体側部材7とした構造を示しているが、本実施の形態においては、第1ヒンジ部材をモニター本体側部材7とし、第2ヒンジ部材をスタンド側部材6として用いた構造とされている。また、前記実施の形態1と同様構成部分は同一符号を付している。
【0078】
即ち、本実施の形態においては、スタンド側部材6は、スタンド部材3の頂部にネジ等の取付具により固着されるスタンド固定部20のみからなり、モニター本体側部材7は、ディスプレイモニター本体2の背面にネジ等の取付具により固着されるモニタ固定部21と、モニタ固定部21に一方向に沿ってスライド操作自在に組み付けられて保持されたストッパー部材22と、ストッパー部材22を所定方向に弾発付勢する引張コイルバネ等からなる復帰バネ23とから構成されている。
【0079】
前記スタンド固定部20は、前記スタンド固定部10と同様、金属板を適宜折曲形成してなり、平面視略矩形の基板部20aと、基板部20aの対向する両側縁の一側寄りにそれぞれ立設された一対の支持片部20bとを備え、各支持片部20bには連結シャフト8を回転自在に支持するための支持孔20gがそれぞれ形成されている。
【0080】
前記モニタ固定部21は、ディスプレイモニター本体2の背面に固着される矩形の基板部21aと、基板部21aの両側縁部よりそれぞれ突設されると共に連結シャフト8を回転自在に支持するための支持孔21bが形成された支持片部21cとを備え、各支持片部21cとスタンド固定部20の各支持片部20bとが一対の連結シャフト8を介して互いに相対回転自在に連結されている。
【0081】
前記ストッパー部材22は、細長状の金属板を適宜折曲形成してなり、両支持片部21cにそれぞれ形成されたガイド孔21dにわたってスライド操作自在に嵌通されたスライド板部22aと、スライド板部22aの長さ方向中間部の上縁に突設されたバネ取付け片部22bと、一方の支持片部21c外側方に突出した操作レバー部22cと、他方の支持片部21c外側方に突出されると共に略U字状に折り返されて、支持片部21cに形成された第2ガイド孔21eより支持片部21c内側に嵌通された折返し部22dとを備え、折返し部22dの延設端に備えられた突起部22eが支持片部20bに形成されたスリット孔20dに嵌入されている。
【0082】
この際、スリット孔20dは、前記スリット孔7dと同様、スタンド側部材6とモニター本体側部材7とが連結シャフト8の軸心回りに相対回動可能となるべく、連結シャフト8の軸心を中心とする適宜長さの円弧状に形成されている。
【0083】
そして、スタンド側部材6とモニター本体側部材7との相対回転により、突起部22eがスリット孔20dの長さ方向に沿って相対摺動されると共に長さ方向両端にそれぞれ接離自在に当接してその相対回転が規制される構造とされている。ここに、スリット孔20dの両端により相対回転を規制する角度規制部14a、14bを構成し、これらスリット孔20dと突起部22eによりスタンド側部材6とモニター本体側部材7との相対回転角度を規制する回転角度規制手段を構成している。
【0084】
また、スリット孔20dの延長線上に位置した支持片部20bの外周縁部に、スタンド側部材6とモニター本体側部材7との折り畳み姿勢で突起部22eが係脱自在に嵌合して係止される係止部20eが切り欠き形成されている。
【0085】
そして、ストッパー部材22のバネ取付け片部22bと一方の支持片部21cとにわたって復帰バネ23が張設されており、突起部22eをスリット孔20dに対して嵌入方向に付勢している。
【0086】
本実施の形態は以上のように構成されており、通常時のディスプレイモニター1使用時には、スタンド側部材6の支持片部20bに形成されたスリット孔20dに、モニター本体側部材7のストッパー部材22に設けられた突起部22eが嵌入された状態とされ、突起部22eがスリット孔20dの長さ方向に沿って相対摺動される通常回転角度範囲内で、ディスプレイモニター本体2が所望にチルト角度変更自在とされている。
【0087】
また、メンテナンス時等において、ディスプレイモニター本体2を通常回転角度範囲外に回転させたい場合には、操作レバー部22cを押し込み操作すれば、図18仮想線で示される如く、突起部22eはスリット孔20d内より退避するため、相対回転角度の規制が解除され、通常回転角度範囲外に回転可能となり、必要に応じて折り畳む等の多目的使用を実現することができる。
【0088】
そして、ディスプレイモニター本体2を折り畳み姿勢とすることにより、梱包サイズのコンパクト化を図ることができ、梱包材の軽減、輸送時および保管時の積載数の拡大によりコストダウンや生産性の向上が図れる利点があると共に、ストッパー部材22は復帰バネ23によって突起部22eの規制位置復帰方向に常時付勢された構造であり、突起部22eがスリット孔20dに嵌入された状態や、突起部22eが係止部20eに嵌合された状態が維持されるため、規制位置からの不用意な自然解除が有効に防止できると共に、規制位置への復帰動作がスムーズに行われる利点がある。
【0089】
また、モニタ固定部21にストッパー部材22がスライド操作自在に組み付けられた構造であり、従来のような着脱自在な構造と比較して不用意な部品の紛失も有効に防止できる。
【0090】
なお、上記各実施の形態においては、ヒンジ部材4をディスプレイモニター1のチルト角度調整部に採用された構造を示しているが、ディスプレイモニター1に限られず、このような構造のヒンジ部材4を相対回転角度の調整を行う必要のある部材間に適宜採用すればよい。
【0091】
また、上記各実施の形態においては、復帰弾性体として各種の復帰バネ12を採用した構造を示しているが、ゴムや合成樹脂等の弾性体で構成する構造であってもよい。
【0092】
さらに、規制解除部を規制位置から退避させる構造も、上記各実施の形態に開示された構造に何ら限定されない。
【0093】
【発明の効果】
この発明におけるヒンジ機構によれば、回転角度規制手段が、第1ヒンジ部材に備えられた突起部と、第2ヒンジ部材に連結シャフトの軸心回りに離隔してそれぞれ備えられると共に第1ヒンジ部材と第2ヒンジ部材との相対回転により突起部が接離自在に当接して相対回転を規制する角度規制部とを有し、突起部が規制位置より退避操作可能な規制解除部とされると共に該規制解除部を規制位置復帰方向に付勢する復帰弾性体が備えられ、規制解除部の退避状態で通常回転角度範囲外に回転可能とされたものであり、必要に応じて回転角度の範囲が変更可能で、不用意な部品の紛失も有効に防止することができると共に、復帰弾性体の付勢作用により規制位置からの不用意な自然解除が有効に防止でき、さらには規制位置への復帰動作がスムーズに行われるという利点がある。
【0094】
また、この発明のディスプレイモニターによれば、前記ヒンジ機構を有するヒンジ部材によりディスプレイモニター本体とスタンド部材とが連結され、通常回転角度範囲でディスプレイモニター本体がチルト角度変更自在とされると共に、規制解除部の退避状態でディスプレイモニター本体とスタンド部材とを折り畳み可能とされたものであり、必要に応じてチルト角度の範囲が変更可能で、不用意な部品の紛失も有効に防止することができると共に、復帰弾性体の付勢作用により規制位置からの不用意な自然解除が有効に防止でき、さらには規制位置への復帰動作がスムーズに行われるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1にかかるヒンジ部材の分解斜視図である。
【図2】同組付け状態の斜視図である。
【図3】同平面図である。
【図4】ヒンジ部材の側面図である。
【図5】ヒンジ部材の側面図である。
【図6】ディスプレイモニターの側面図である。
【図7】ディスプレイモニターの折り畳み状態を示す側面図である。
【図8】実施の形態1にかかる変形例を示す斜視図である。
【図9】実施の形態1にかかる変形例を示す斜視図である。
【図10】この発明の実施の形態2にかかるヒンジ部材の側面図である。
【図11】同ヒンジ部材の側面図である。
【図12】同ヒンジ部材の側面図である。
【図13】この発明の実施の形態3にかかるヒンジ部材の斜視図である。
【図14】同平面図である。
【図15】この発明の実施の形態4にかかるヒンジ部材の平面図である。
【図16】この発明の実施の形態5にかかるヒンジ部材の斜視図である。
【図17】同正面図である。
【図18】同平面図である。
【図19】同側面図である。
【符号の説明】
1 ディスプレイモニター、2 ディスプレイモニター本体、3 スタンド部材、4 ヒンジ部材、6 スタンド側部材、7 モニター本体側部材、7d スリット孔、7e 係止部、7f 規制突起部、7g 当接部、8 連結シャフト、10 スタンド固定部、11 ストッパー部材、11c 操作レバー部、11d 突起部、12 復帰バネ、14a,14b 角度規制部、16 操作レバー、16a 突起部、20 スタンド固定部、20d スリット孔、20e 係止部、21 モニタ固定部、22 ストッパー部材、22c 操作レバー部、22e 突起部、23 復帰バネ。
Claims (7)
- 第1ヒンジ部材と第2ヒンジ部材とが連結シャフトを介して互いに連結され、第1ヒンジ部材と第2ヒンジ部材との連結シャフトの軸心回りの相対回転角度が回転角度規制手段により所定の通常回転角度範囲に規制され、回転角度規制手段の規制解除により前記通常回転角度範囲外に回転可能とされたヒンジ構造において、
前記回転角度規制手段が、前記第1ヒンジ部材に備えられた突起部と、前記第2ヒンジ部材に前記軸心回りに離隔してそれぞれ備えられると共に第1ヒンジ部材と第2ヒンジ部材との相対回転により前記突起部が接離自在に当接して前記相対回転を規制する角度規制部とを有し、突起部が規制位置より退避操作可能な規制解除部とされると共に該規制解除部を規制位置復帰方向に付勢する復帰弾性体が備えられ、規制解除部の退避状態で前記通常回転角度範囲外に回転可能とされたことを特徴とするヒンジ機構。 - 請求項1に記載のヒンジ機構において、
前記通常回転角度範囲外にロック角度部を備え、該ロック角度部での前記規制解除部の規制位置復帰により、前記第1ヒンジ部材と前記第2ヒンジ部材とが相対回転不能にロックされることを特徴とするヒンジ機構。 - 請求項2に記載のヒンジ機構において、
前記各角度規制部は弧状に形成されたスリット孔の両端にそれぞれ備えられ、前記突起部は前記スリット孔内に退避操作可能に挿入された前記規制解除部とされ、前記ロック角度部で前記突起部が係脱自在に嵌合して係止される係止部が、前記第2ヒンジ部材に設けられたことを特徴とするヒンジ機構。 - 請求項2に記載のヒンジ機構において、
前記第1ヒンジ部材に前記軸心回りに離隔して突起部がそれぞれ備えられ、前記第2ヒンジ部材に前記相対回転により前記両突起部に接離自在に当接して相対回転を規制する前記角度規制部を両端に有する規制突起部が備えられ、前記両突起部のうちいずれか一方の突起部が退避操作可能な前記規制解除部とされると共に、他方の突起部に前記ロック角度部で当接する当接部が第2ヒンジ部材に設けられ、規制解除部の前記規制位置復帰により角度規制部が当接して前記通常回転角度範囲への戻りが規制されることを特徴とするヒンジ機構。 - 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のヒンジ機構において、
前記規制解除部の前記退避操作が、規制解除部を備えた操作レバーの回動操作によることを特徴とするヒンジ機構。 - ディスプレイモニター本体と該ディスプレイモニター本体を保持するスタンド部材とがヒンジ部材を介して連結されたディスプレイモニターにおいて、
前記ヒンジ部材は請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のヒンジ機構を有し、前記通常回転角度範囲で前記ディスプレイモニター本体がチルト角度変更自在とされると共に、前記規制解除部の退避状態でディスプレイモニター本体と前記スタンド部材とを折り畳み可能とされたことを特徴とするディスプレイモニター。 - 請求項6に記載のディスプレイモニターにおいて、
前記ディスプレイモニター本体と前記スタンド部材との折り畳み姿勢で、前記規制解除部が規制位置に復帰されて前記第1ヒンジ部材と前記第2ヒンジ部材とが相対回転不能にロックされることを特徴とするディスプレイモニター。
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