JP2004168750A - 改善された連続晶析方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】アダクト結晶またはビスフェノールA結晶の連続晶析方法に適用され、除熱量が削減され、そして、晶析装置内面、特に冷却器伝熱面への固体付着が抑制されて連続運転期間を長期化することの出来る、改善された連続晶析方法を提供する。
【解決手段】ビスフェノールAを含有する晶析原料を晶析装置に供給してビスフェノールAとフェノールとの付加物の結晶またはビスフェノールA結晶を晶析させ、晶析装置から抜き出されたスラリーを固液分離して結晶を回収する方法において、母液の一部を晶析装置に循環させる。
【選択図】 なし

Description

本発明は、改善された連続晶析方法に関し、詳しくは、ビスフェノールA・フェノール付加物の結晶またはビスフェノールA結晶の改善された連続晶析方法に関する。
酸触媒の存在下、アセトンに過剰量のフェノールを反応させてビスフェノールAを製造することは知られている。この反応生成物から高純度のビスフェノールAを取得する方法としては、反応生成物を晶析処理してビスフェノールAとフェノールとの付加物(アダクト)の結晶(以下、「アダクト結晶」という)を析出させ、得られた結晶のスラリーを固液分離し、回収されたアダクト結晶からフェノールを除去してビスフェノールAを取得して乾燥する方法が知られている。また、アダクト結晶に代えてビスフェノールA結晶を析出させる方法も知られている。
連続晶析方法は、大容量の粗原料を効率良く精製する方法として知られている。連続晶析を行う場合、原料調製工程において濃度調節を行い、飽和温度以上の温度に調節した後、晶析装置に供給されることが多い。この場合、原料の温度を上げ過ぎると、晶析装置の必要除熱量の増大を招く。また、それに伴って過飽和度も増大してしまうため、結晶核発生を増大し、結晶の平均粒径を低下させるだけでなく、冷却器伝熱面、配管内面などへのスケール堆積を助長する。従って、晶析原料調製工程では、通常、飽和温度よりも僅かに高い温度(例えば+3℃)に調節される。
アダクト結晶の連続晶析方法として、複数(第1〜第n−1)段の、晶析工程、固液分離工程、洗浄工程、結晶再溶解工程を包含し、(a)第n段目で得られた結晶の洗浄液に精製フェノ−ルを使用し、(b)第n−1段目で得られた結晶の再溶解用フェノ−ル溶液に第n段目で回収された洗浄排液または母液を使用し、(c)第n−1段目で得られた結晶の洗浄液に第n段目で回収された母液または洗浄排液を使用し、(d)第1段目〜第n−1段目の各段の結晶再溶解用フェノ−ル溶液中の不純物濃度と結晶洗浄液中の不純物濃度を各々次段よりも高くする方法が知られている(特許文献1)。
特開平5−117194号公報
しかしながら、本発明者らの検討によれば、晶析プロセス内における母液の有効利用の方法として、上記の様に、専ら、結晶の再溶解に母液を使用する方法では、冷却器伝熱面、配管内面などに結晶が析出してスケールと呼ばれる堆積物が形成され易く、長期的な安定運転に支障を生じる場合がある。特に、外部循環式冷却装置を有する晶析装置の場合、冷却器伝熱面、晶析原料と冷却スラリーとの合流点よりも下流の配管内面などにスケールが堆積し易く、連続した長期安定運転が困難な場合がある。
本発明は、上記実情に鑑みなされたものであり、その目的は、アダクト結晶またはビスフェノールA結晶の連続晶析方法に適用され、除熱量が削減され、そして、晶析装置内面、特に冷却器伝熱面への固体付着が抑制されて連続運転期間を長期化することの出来る、改善された連続晶析方法を提供することにある。
本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、次の様な知見を得た。すなわち、晶析プロセス内における母液の有効利用を図る際、母液の一部を晶析装置に循環させるのが有利である。何故ならば、晶析装置に循環させる場合は、晶析原料調製槽に循環した場合における無駄な加熱を受けることがなく、従って、晶析に必要な除熱量を削減出来る。しかも、無駄な加熱を回避して晶析原料のエンタルピー(又は温度)が低い分だけ、微細結晶の発生(すなわちスケールの発生)を抑制することが出来る。勿論、晶析原料調製槽に母液を循環したことによっても得られる結晶の品質には何ら影響はない。
本発明は、上記の知見に基づき完成されたものであり、その要旨は、ビスフェノールAを含有する晶析原料を晶析装置に供給してビスフェノールAとフェノールとの付加物の結晶またはビスフェノールA結晶を晶析させ、晶析装置から抜き出されたスラリーを固液分離して結晶を回収する方法において、母液の一部を晶析装置に循環させることを特徴とする連続晶析方法に存する。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。本発明の晶析方法は、基本的に晶析原料調製工程、晶析工程および固液分離工程から構成されている。
晶析原料調製工程においては、晶析原料調製槽にビスフェノールA(以下、BPAと略記する)のフェノール(以下、PLと略記する)溶液などの晶析原料および固液分離工程から循環される母液を供給する等して、晶析原料を調製する。BPAのPL溶液としては、通常、アセトンとPLとの反応工程から得られる反応生成物が使用されるが、必要により、液の一部を蒸発させたり、循環される母液を添加する等してBPA濃度を調節したり、熱交換器などを利用して加熱して結晶を溶解したりする。更には、前段の晶析工程で得られた結晶を固液分離した後、循環される母液と混合したり、加熱したりしてBPA濃度や温度の調節された晶析原料とする。
晶析原料調製工程(槽)の温度は、通常、BPAのPL溶の飽和温度より高い温度に設定される。好ましい温度は、飽和温度より1〜10℃高い温度、更に好ましい温度は飽和温度より1〜5℃高い温度である。なお、上記飽和温度は、ガスクロマトグラフィーや近赤外分光分析などを利用してBPA濃度を特定した上で、特開平5−15701号公報などの公知文献に記載の飽和溶解度曲線などを利用すれば求められる。
晶析原料調製槽では、原料の均一化を図るため、攪拌機などを使用して攪拌することが好ましい。原料調製時に液と液との混合を行う場合には、スタティックミキサー等を使用することも出来る。
例えば、アダクト結晶を析出させる場合、晶析原料調製工程にて調製された晶析原料は、BPA濃度が、通常18〜50重量%、好ましくは22〜30重量%のPL溶液または水溶液である。アセトン、水およびPLの何れかを含有する混合溶媒とすることもある。ここで、PL溶液は、若干の固形物を含むスラリーでもよいが、再晶析のためには完全な溶液であることが好ましい。晶析原料の温度は、通常60〜120℃である。
晶析工程において、晶析装置に導入された上記の晶析原料は、そこで冷却されるか、または、溶媒の蒸発などにより原料が濃縮され、結晶が析出して晶析スラリーが得られる。晶析装置としては、例えば、内部冷却式晶析槽、外部循環式冷却機構を備えた晶析槽などが使用される。スラリーの流れが比較的明確であるとの理由により、外部循環式冷却機構を備えた晶析槽が好適に使用される。外部循環冷却式晶析装置の好ましい形式としては、晶析槽および外部冷却器を有する外部循環ラインを有し、晶析原料が外部冷却器を出たスラリーと混合されてから晶析槽に供給される形式が挙げられる。
例えば、外部循環冷却式晶析装置によってアダクトの晶析を行う場合、晶析原料は、外部循環ラインで冷却された循環スラリーと混合され、45〜65℃に冷却されて晶析槽に供給される。なお、通常、晶析槽は断熱構造となっている。晶析槽を通過するプロセス流体は結晶化により若干の発熱がある。従って、晶析槽の入口と出口の温度差は通常0〜3℃である。
本発明においては、晶析原料調製槽出口の晶析原料と晶析槽出口のスラリーとの温度差は、通常5〜35℃、好ましくは10〜20℃とされる。
晶析槽を出た晶析スラリーは、一部が固液分離工程に供給され、一部が外部冷却器を有する外部循環ラインに供給される。晶析槽を出た晶析スラリーのうち固液分離工程に供給されるものの割合は、主として晶析槽における晶析の状態を指標として決定され、通常1〜30重量%、好ましくは1〜10重量%である。
晶析工程においては、複数段の晶析槽を使用した方がより効果的である。例えば、2段の晶析槽を使用した場合、固液分離後の循環母液の温度は1段目の晶析槽温度よりも低くなるため、より高い晶析効果が得られる。晶析工程における晶析槽の数は、特に限定されないが、通常1〜3基である。また、晶析装置は、微結晶を溶解させて結晶の平均粒径を大きくするために加熱器を有していてもよい。
固液分離工程においては、晶析スラリーが固液分離装置に供給されて固液分離され、結晶と母液とに分離される。そして、固液分離装置では固形分を洗浄した場合は、洗浄濾液は母液として取扱う。アダクトの場合、固液分離装置から抜き出された母液の温度は、通常65〜45℃である。
本発明方法においては、固液分離装置から抜き出された母液の一部を晶析装置に循環させることを特徴とする。以下、晶析装置に循環させる母液を循環母液という。
循環母液は、容器に一時的に保持されることが好ましく、その滞留時間は通常10分以下である。循環先の晶析スラリーの粘度は通常20cP以下とされる。循環母液は、ほぼ飽和であり、循環配管中での結晶析出が懸念される。従って、容器および循環配管は、保温または加熱されていることが好ましい。一方、加熱し過ぎると、除熱量削減効果が失われるため、循環母液の温度は、通常、飽和温度−(1〜3)℃以内とされる。
また、循環母液は僅かな微結晶(固液分離装置から目漏れした結晶)を含有することが好ましい。これは、配管が加熱され過ぎた場合、結晶が溶解して母液が飽和を維持するように作用するためである。一方、放熱などにより冷却されて過飽和状態になっても、結晶成長に作用する傾向が強いため、循環配管へのスケーリングが多少緩和される。微結晶の含有量は、固液分離装置の出口における濃度として、通常0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量%である。
母液の晶析装置への循環は、晶析装置に直接循環させればよい。晶析工程に循環される母液の供給先としては、例えば、外部循環冷却式の晶析槽の場合は、(1)晶析原料調製槽出口から外部循環冷却ラインとの合流点までの間または当該合流点と晶析槽との間、(2)晶析槽から外部冷却器へのライン、(3)外部冷却器出口と上記合流点との間の何れかが挙げられる。
また、晶析槽内に冷却装置を備えている場合、または、蒸発冷却式の晶析装置の場合は、母液を晶析槽内に直接循環させることにより除熱量の削減となるので好ましい。この場合、母液の供給点は、晶析槽の出口からも晶析原料供給口からも離れている方が好ましい。
母液の晶析装置への循環量は、晶析装置からのスラリー抜き出し量に対し、通常5〜60重量%、好ましくは10〜50重量%である。また、本発明においては、本発明の効果を損なわない範囲において、母液の一部は晶析原料調製工程に循環してもよい(なお、第1段目の晶析工程における晶析原料調製工程は反応工程となる)。この場合、晶析装置に循環される母液量(A)に対する晶析原料調製槽に循環される母液量(B)の比率(B/A)は、通常5以下、好ましくは3以下、更に好ましくは2以下とされる。
本発明方法により、冷却装置における除熱量を大幅に削減することが出来る。また、製品1kg当りのトータルの必要加熱量も削減することが出来る。
本発明方法の効果は、BPAの過飽和度を尺度として検討することが出来る。ここで、BPAの過飽和度は、溶液中のBPAの重量分率をXとし、当該溶液の測定温度における飽和溶液中のBPAの重量分率をXsatとすると、式:(X−Xsat)/Xsatで表される。溶液中における1次核の発生速度およびスケールの成長速度は過飽和度に対して指数関数的に増加するので、過飽和度を抑制することは非常に重要である。例えば、「I&EC Process Design And Development(1964),Vol.3 No.4」には、過飽和度または除熱量と伝熱面でのスケーリングの関係が数式化されており、過飽和度および除熱量を削減できれば、スケーリングを抑制できることが示されている。
本発明方法により、従来技術では過飽和度が高くなり過ぎていた場所、特に冷却伝熱面付近の過飽和度を低下させることが出来る。具体的には、晶析装置内において、母液の循環先では局所的な過冷却が発生し、冷却せずとも過飽和度が増長されて結晶析出が促進される。しかるに、従来必要であった除熱量が削減され、特に冷却伝熱面近辺の過飽和度を低下させることが出来る。即ち、冷却装置伝熱面における温度差が削減出来るので、伝熱面でのスケーリングが抑制でき、長期安定化のために大きく貢献する。
より具体的には、母液の循環先が、(1)原料調製槽出口から外部循環冷却ラインとの合流点までの間であれば、晶析装置全体の過飽和度が低下する。(2)上記の合流点と晶析槽との間であれば、外部冷却器から該合流点までの過飽和度が低下する。(3)晶析槽から外部冷却器へのラインであれば、外部冷却器から上記の合流点までの過飽和度が低下する。また、(4)外部冷却器出口と上記の合流点との間であれば、外部冷却器から合流点までの過飽和度が低下する。
本発明によれば、冷却器の負荷が低減されて冷却器の入口−出口の温度差が抑制され、従って、過飽和度が低減されるため、伝熱面でのスケールの堆積が抑制される。なお、本発明における様に母液の一部を晶析工程に循環させると、晶析原料調製工程への循環量が減少する。晶析原料の濃度は上がるものの、量が減少するので、晶析原料を溶解させるのに必要な熱量は減少する。更に冷却器の負荷も小さい。従って、本発明は総合的にエネルギー収支に関し有利である。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
図1に示すプロセスフローシートに従ってアダクト結晶の連続晶析を行った。図1において、1は晶析原料調製槽、2は晶析槽、3は冷却器、4は循環ポンプである。そして、晶析原料調製槽1の出口から晶析槽2、冷却器3、循環ポンプ4並びにそれらを接続するラインの範囲(図1中の波線で包囲された範囲)を第1晶析装置5と言い、更に、第1晶析装置5と同様の構成を有する第2晶析装置6を直列に接続して使用した。なお、循環ポンプ4からの吐出流量は、800重量部/minとした。
アダクトの母液含有原料ケーキ(BPA含有量:50重量%、温度50℃)21重量部/minと母液である飽和PL溶液(BPA濃度9重量%、温度50℃)31重量部/minとを使用し、結晶溶解および再晶析処理を行った。
上記の母液含有原料ケーキの全てを原料供給ラインL1から、また、上記のBPA濃度9重量%の飽和PL溶液のうち7重量部/minを晶析母液循環ラインL10から、それぞれ晶析原料調製槽1に導入し、連続的にケーキを完全に溶解させた(BPA濃度40重量%)。晶析原料調製槽1は、BPA濃度40重量%のPL溶液の飽和温度+3℃、すなち94℃に維持された。晶析原料は完全に液体であった。晶析原料は、ラインL2から28重量部/minの速度で抜き出され、外部循環ライン4の800重量部/minと併せて、晶析槽2に連続的に供給された。また、上記のBPA濃度9重量%のPL溶液のうち、残りの24重量部/minを晶析母液循環ラインL9から外部循環ラインL4のポイントAに連続的に供給した。
晶析槽2の出口温度が63℃に維持される様に冷却器3への冷却水流量を制御した。冷却器入口(外部循環ラインL4)での温度は62.6℃、冷却器出口(ポイントB)での温度は61.4℃であり、その温度差は1.2℃であった。晶析槽2内のBPA濃度を25重量%に維持してアダクト結晶を晶析させ、スラリーを晶析スラリー抜出しラインL3から連続的に828重量部/minの速度で抜き出した。
晶析スラリー抜出しラインL3から抜き出されたスラリー828重量部/minのうち、52重量部/minを晶析スラリー供給ラインL5から第2晶析装置6に供給し、残りの776重量部/minを晶析母液循環ラインL9から供給されたPL溶液24重量部/minと併せて、循環ポンプ4を経て外部循環ラインL4に供給した。
第2晶析装置6においては、その外部循環ラインの流量(即ち、その循環ポンプの吐出流量)を800重量部/minとし、晶析スラリー供給ラインL5から供給されたスラリー52重量部/minと併せ、温度約50℃のスラリーとし、852重量部/minの速度で晶析槽に供給して晶析を行わせ、そこからスラリーを852重量部/minの速度で抜き出した。
晶析槽から抜き出されたスラリー852重量部/minのうち800重量部/minは外部循環ラインに供給し、残りの52重量部/minを固液分離機7に供給して固液分離を行った。固液分離機7の結晶抜出しラインL7から21重量部/minの速度でアダクト結晶のケーキが回収され、母液(BPA濃度9重量%、温度50℃)31重量部/minは、晶析母液抜出しラインL8、晶析母液循環ラインL9及びラインL10を経て循環された。
その結果、晶析原料調製槽1で必要な熱量は、晶析後の結晶スラリー1kg当たり約23kcalとなった。また、冷却器3での除熱量は、晶析後の結晶スラリー1kg当たり約14kcalであった。
上記の通り、冷却器3の入口と出口の温度差が1.2℃と小さく抑えられたため、冷却器の負荷が小さく、冷却器の伝熱面でのスケールの成長が抑制される。そして、伝熱面でのスケールの成長の抑制は、次のことから確認された。
すなわち、上記の実施例において、冷却器3への冷却水流量、冷却器入口(外部循環ラインL4)及び冷却器出口(ポイントB)での温度について4時間に亘って連続測定を行ない、以下の式(1)によって伝熱計算を行って総括伝熱係数Uを求め、そして、以下の式(2)によってプロセス側汚れ係数rs1を求めた。その結果、rs1の1時間当たりの増加は非常に小さく0.00008mK/Wであった。
Figure 2004168750
ここで、Qは冷媒(冷却水)の伝熱量、Uは総括伝熱係数、Aは冷却器の伝熱面積、ΔTは冷却器の入口と出口の温度差の対数平均値、h1はプロセス側境膜伝熱係数(定数)、Ccは伝導伝熱抵抗係数(伝熱面の寸法及び材質により決定される定数)、rs2は冷媒側汚れ係数(定数)、h2は冷媒側境膜伝熱係数(冷媒流量に依存する係数)である。
因に、実施例1と同一条件にて晶析モデルを使用して計算した結果、外部循環ラインL4のポイントBにおける過飽和度は0.08重量%/重量%と計算された。
(比較例1)
実施例1において、母液のポイントAへの循環をしない外は、実施例1と実質的に同様に操作した。
即ち、アダクト結晶の母液含有原料ケーキ(BPA含有量:50重量%)21重量部/minと母液である飽和PL溶液(BPA濃度9重量%、温度50℃)31重量部/minとの全量を晶析原料調製槽1に導入し、BPA濃度を25重量%に調節しつつ、連続的にケーキを完全に溶解させた。晶析原料は完全に液体であった。晶析原料調製槽1は、BPA濃度25重量%のPL溶液の飽和温度+3℃、即ち80℃に維持された。晶析原料は52重量部/minの速度で抜き出され、外部循環ラインL4の800重量部/minと併せて晶析槽2に連続的に供給された。
晶析槽2の出口温度が63℃に維持されるように冷却器3への冷却水流量を制御した。冷却器入口(外部循環ラインL4)での温度は63℃、冷却器3出口(ポイントB)での温度は61.5℃であり、その温度差は1.5℃であった。晶析槽2内のBPA濃度を25重量%に維持しつつ、アダクト結晶を晶析させ、スラリーを晶析スラリー抜出しラインL3から連続的に852重量部/minの速度で抜き出した。
晶析スラリー抜出しラインL3から抜き出されたスラリー852重量部/minのうち、52重量部/minを晶析スラリー供給ラインL5から第2晶析装置6に供給し、残りの800重量部/minを循環ポンプ4を経て外部循環ラインL4に供給した。
第2晶析装置6においては、その外部循環ラインの流量(即ちその循環ポンプの吐出流量)を800重量部/minとし、晶析スラリー供給ラインL5から供給されたスラリー52重量部/minと併せ、温度約50℃のスラリーとなし、852重量部/minの速度でその晶析槽に供給して晶析を行わせ、そこからスラリーを852重量部/minの速度で抜き出した。晶析槽から抜き出されたスラリー852重量部/minのうち800重量部/minは外部循環ラインに供給し、残りの52重量部/minを固液分離機7に供給して固液分離を行った。固液分離機7の結晶抜出しラインL7から21重量部/minの速度でアダクト結晶のケーキが回収され、母液(BPA濃度9重量%、温度50℃)31重量部/minは、晶析母液抜出しラインL8及びライン晶析母液循環L10を経て循環された。
その結果、晶析原料調製槽1で必要な熱量は、晶析後の結晶スラリー1kg当たり約27kcalとなった。実施例1に比較して約4kcal/kgの加熱量ロスが発生したことになる。また、冷却器3での除熱量は、晶析後の結晶スラリー1kg当たり約18kcalであった。実施例1に比較して、1kg当たり約4kcalの除熱量ロスが発生したことになる。
また、実施例1と同様に伝熱計算を行ってプロセス側汚れ係数rs1を求めた結果、rs1の1時間当たりの増加は非常に大きく0.00015mK/Wであった。このことから、伝熱面でのスケールの生成が確認された。
因に、比較例1と同一条件にて晶析モデルを使用して計算した結果、外部循環ラインL4のポイントBにおける過飽和度は0.10重量%/重量%と計算された。
図2に示すプロセスフローシートに従ってBPA結晶の連続晶析を行った。図2中、2aは攪拌機、2bはジャケットである。
原料調製槽1にて、PL13.2重量%、BPA83.4重量%、水1.7重量%、アセトン1.7重量%の組成物を調製した。原料調製槽1はBPA析出温度+3℃、即ち132℃に維持された。晶析原料は完全に液体であった。晶析原料は、晶析原料供給ラインL2から7.2重量部/minの速度で抜き出され、晶析槽2の液面に連続的に供給された。
晶析槽2の出口温度は98℃に維持される様に、外部ジャケット(2b)への冷媒流量を制御した。晶析槽2内ではBPA結晶が析出し、晶析スラリーは晶析スラリー抜出しラインL6から連続的に固液分離機7に供給され、固液分離後の母液は晶析母液循環ラインL9を通じて晶析槽2へ循環された。循環母液の供給位置は、晶析槽2内の攪拌機(2a)の撹拌軸に対して原料供給位置と対称な位置とした。
循環母液の組成は、PL30.1重量%、BPA62.3重量%、水3.8重量%、アセトン3.8重量%であり、温度は98℃であった。また、母液の一部は12.8重量部/minの速度で晶析槽2に循環された。残りの母液は晶析母液抜出しラインL11より抜き出された。従って、晶析槽2内の組成は、PL24重量%、BPA70重量%、水3重量%、アセトン3重量%に調節された。このとき、スラリー濃度は11重量%であり、晶析スラリー抜出しラインL6から連続的に20重量部/minの速度で抜き出された。最終的に固液分離機7より得られるBPA結晶は4.1重量部/minであった。その結果、晶析槽2の外部ジャケット(2b)での除熱量は、晶析後の結晶スラリー1kg当たり約10kcalであった。
(比較例2)
図2に示すプロセスフローシートに従ってBPA結晶の連続晶析を行った。ただし、晶析母液循環ラインL9は使用しなかった。図2中の、晶析槽2は内部に攪拌機を備えた外部ジャケット式である。
原料調製槽1にてPL24重量%、BPA70重量%、水3重量%、アセトン3重量%の組成物を調製した。原料調製槽1はBPA析出温度+3℃、即ち111℃に維持された。晶析原料は完全に液体であった。晶析原料は、晶析原料供給ラインL2から20重量部/minの速度で抜き出され、晶析槽2の液面に連続的に供給された。晶析母液循環ラインL9は使用しなかったため、晶析槽2内の組成は、原料調製槽1と同一であった。
晶析槽2の出口温度は98℃に維持される様に、外部ジャケット(2b)への冷媒流量を制御した。晶析槽2内ではBPA結晶が析出し、晶析スラリーは晶析スラリー抜出しラインL6から連続的に20重量部/minの速度で抜き出された。スラリー濃度は11重量%であり、固液分離機7より得られるBPA結晶は4.1重量部/minであった。分離母液は晶析母液抜出しラインL11より全量抜き出された。その結果、晶析槽2の外部ジャケット(2b)での除熱量は、晶析後の結晶スラリー1kg当たり約11kcalであった。実施例2と比較して、約1kcal/kgの除熱量ロスが発生したことになる。
本発明方法を実施するためのプロセスフローシートの1例 本発明方法を実施するためのプロセスフローシートの他の1例
符号の説明
1:晶析原料調製槽
2:晶析槽
3:冷却器
4:循環ポンプ
5:第1晶析装置
6:第2晶析装置
7:固液分離機
L1:原料供給ライン
L2:晶析原料供給ライン
L3、L6:晶析スラリー抜き出しライン
L4:外部循環ライン
L5:晶析スラリー供給ライン
L7:結晶抜き出しライン
L8:母液抜き出しライン
L9、L10、L11:母液循環ライン

Claims (5)

  1. ビスフェノールAを含有する晶析原料を晶析装置に供給してビスフェノールAとフェノールとの付加物の結晶またはビスフェノールA結晶を晶析させ、晶析装置から抜き出されたスラリーを固液分離して結晶を回収する方法において、母液の一部を晶析装置に循環させることを特徴とする改善された連続晶析方法。
  2. 母液の晶析装置への循環量が晶析装置からのスラリー抜き出し量の5〜60重量%である請求項1に記載の連続晶析方法。
  3. 晶析装置へ循環させる母液が0.01〜10重量%の割合で微結晶を含有する請求項1又は2に記載の連続晶析方法。
  4. 晶析装置が冷却器を備えた外部循環ラインを有するものであり、母液の晶析装置への循環先が外部循環ラインである、請求項1〜3の何れかに記載の連続晶析方法。
  5. 晶析原料調製槽の出口温度と晶析槽の出口温度との差が5〜35℃である請求項1〜4の何れかに記載の連続晶析方法。
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