JP2004168271A - Overturning prevention device for rail traveling machine - Google Patents

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an overturning prevention device for a rail traveling machine which surely prevents overturning without increasing in scale, and is used for even the rail traveling machine provided in a general structure or on the ground. <P>SOLUTION: The overturning prevention device 10 is for the rail traveling machine traveling by wheels on a rail R. The device 10 is constituted of a supporting part 11 fitted to a web RW of the rail R and movable in the longitudinal direction of the rail R and a supporting part moving mechanism 20 for mounting the supporting part 11 on a traveling part 2 of the rail traveling machine to support the wheels 3. The supporting part 11 is movably mounted in the width direction of the rail R in relation to the traveling part 2 by the supporting part moving mechanism 20. Overturning is prevented by making the traveling part 11 follow the rail R and moving the traveling part 11, even if the supporting part 11 is not enlarged, and the device 10 can be adopted also for the rail traveling machine provided in the general structure or on the ground. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、軌条走行機械の転倒防止装置に関する。天井クレーンや門型クレーン等の軌条走行機械は、機械の下端に設けられた車輪によって倉庫等の天井や地面に設置されたレール上を走行して移動する。しかし、車輪はレールに載せられているだけであり、地震等によって機械に対して転倒モーメントが作用すると、脱輪したり転倒したりする危険がある。
本発明は、かかる機械の転倒を防ぐことができる軌条走行機械の転倒防止装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
地震荷重による軌条走行機械の転倒を防止する技術として、先行文献１（従来例１）に開示された防止具がある。
従来例１の防止具は、原子力プラントの建屋上部に設けられた走行レール上を移動する天井クレーンに設けられたものであり、転倒防止金具と脱輪防止ローラを備えている。
従来例１の防止具の転倒防止金具は、走行レールの一方の側面の近傍に、走行レールのウエブに引っかかるように設置されている。そして、脱輪防止ローラが、走行レールを両側から挟むように設けられており、この脱輪防止ローラがレール側面に沿って移動することによって走行レールと転倒防止金具との相対的な位置が一定に保たれている。
このため、天井クレーンに転倒モーメントが発生して車輪が浮きあがっても、浮き上がった車輪近傍の転倒防止金具の先端部を走行レールのウエブに引っかけることできるから、天井クレーンの転倒を防ぐことができる。
【特許文献１】
特開２０００−１２２１１２号公報
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、従来例１の防止具の脱輪防止ローラは、防止具支持部材を介してサドルに固定されているから、隣接する走行レールに取り付けられている脱輪防止ローラ同士の間隔（ローラ間隔）は一定の間隔に固定される。ところが、隣接する走行レール同士の間隔（レール間隔）は、原子力プラントのように極度に高い剛性を有する建造物に設置したような場合を除けば、レール自体のひずみによって走行方向に沿って変化する。そして、ローラ間隔とレール間隔との差が生じれば、脱輪防止ローラには、レール幅方向の力が加わるので、その力によって破損してしまう可能性がある。
かといって、脱輪防止ローラを大型化して剛性を高くすればローラ自体の破損は防ぐことができるが、防止具が大型化するし、コストも高くなるという問題がある。
【０００４】
また、脱輪防止ローラを設けずに、つば付き車輪によって脱輪を防止するようにすれば、レールの歪みがレールの幅と一対のつば同士の間隔との差よりも小さければ、車輪等にレール幅方向の力が加わることは防ぐことができる。しかし、レール幅方向における車輪とレールの相対的な位置は常に変化するから、転倒防止金具とレールのウエブとの相対的な位置も変化することになる。すると、転倒モーメントが発生したときの転倒防止金具とレールのウエブとの相対的な位置によっては、両者が引っかかる部分が小さくなる可能性があり、この場合、転倒防止金具によって転倒モーメントを支持できない可能性があるし、局所に過大な力が加わることになるので、転倒防止金具が破損してしまう可能性がある。
かといって、転倒防止金具を大型化すれば、転倒防止金具とレールのウエブとの相対的な位置に係わらず両者の引っかかる部分を大きくすることができるが、転倒防止金具を大型化すると、走行レールのペーシやフックボルトに接触してしまうので機械の走行の障害となるという問題がある。
【０００５】
したがって、従来例１の防止具は、原子力プラントのように極度に高い剛性を有する建造物に設置された軌条走行機械では有効に機能するが、一般的な軌条走行機械には採用することができない。
【０００６】
本発明はかかる事情に鑑み、装置を大型化することなく確実に転倒を防ぐことができ、しかも、一般的な構造物や地面に設けられた軌条走行機械であっても使用することができる軌条走行機械の転倒防止装置を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
請求項１の軌条走行機械の転倒防止装置は、レール上を車輪によって走行する軌条走行機械の転倒防止装置であって、該転倒防止装置が、前記レールのウエブに嵌合され、かつ該レールの長手方向移動可能な支持部と、該支持部を、車輪を支持する軌条走行機械の走行部に取り付ける支持部移動機構とからなり、前記支持部が、前記支持部移動機構によって、前記走行部に対して前記レールの幅方向移動可能に取り付けられていることを特徴とする。
請求項２の軌条走行機械の転倒防止装置は、請求項１記載の発明において、前記支持部が、前記レールのウエブを挟むように設けられた一対の爪部を備えており、該爪部の先端が、前記レールのウエブの下方に屈曲しており、前記一対の爪部の内面に、前記レールの側面を挟むように一対のガイドローラが設けられていることを特徴とする。
請求項３の軌条走行機械の転倒防止装置は、請求項１記載の発明において、前記支持部移動機構が、前記レールの幅方向と平行に配設されたガイド軸と、該ガイド軸に、その軸方向移動可能に取り付けられたスライダを備えており、該スライダに、前記支持部が固定されていることを特徴とする。
請求項４の軌条走行機械の転倒防止装置は、請求項１記載の発明において、前記支持部において、前記レールのウエブ上面と対向する面に、レールのウエブ上面を転動する上ローラが設けられていることを特徴とする。
請求項５の軌条走行機械の転倒防止装置は、請求項１記載の発明において、前記支持部移動機構が、前記支持部を支持する本体と、該本体を前記走行部に着脱可能に固定する固定部とを備えており、前記支持部が、分割結合可能に設けられた一対の支持部材から構成されており、前記支持部移動機構を前記走行部に取り付けた状態において、前記一対の支持部材を結合すると、前記レールのウエブが前記一対の爪部に挟まれ、該一対の支持部材を分割すると、前記レールのウエブが前記一対の爪部から解放されることを特徴とする。
請求項６の軌条走行機械の転倒防止装置は、請求項１記載の発明において、前記転倒防止装置が、同一レール上を走行する隣接する車輪間に設けられていることを特徴とする。
請求項７の軌条走行機械の転倒防止装置は、請求項１記載の発明において、軌条走行機械の車輪を、該車輪が載せられているレールの長手方向から挟むように、一対の前記転倒防止装置が設けられていることを特徴とする。
【０００８】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
本実施形態の転倒防止装置は、例えば天井クレーンや門型クレーン、片門型クレーン等、車輪によってレール上を走行する軌条走行機械に取り付けられ、車輪の脱輪や、機械本体の転倒を防止するためのものである。
以下には、代表として、本実施形態の転倒防止装置を天井クレーンに採用した場合を説明する。
【０００９】
図４は本実施形態の転倒防止装置１０を採用した天井クレーン１の概略説明図である。同図において符号Ｒは、工場や倉庫等の建物の天井に設けられた一対のレールを示している。また、符号１は、一対のレールＲ，Ｒ間に設けられた天井クレーンを示している。この天井クレーンは、走行部２を介して、一対のレールＲ，Ｒ上に載せられている。
【００１０】
図１は本実施形態の転倒防止装置１０を取り付けた天井クレーン１の走行部２の概略斜視図である。図２は本実施形態の転倒防止装置１０を取り付けた天井クレーン１の走行部２の正面図である。図１および図２に示すように、天井クレーン１の走行部２は、レールＲと平行な一対のフレーム４，４を有している。この一対のフレーム４，４間には、公知のつば付車輪３が回転可能に設けられており、このつば付車輪３はレールＲ上に載せられている。
このつば付車輪３を転動させてレールＲ上を移動させれば、走行部２をレールＲの長手方向に移動させることができるから、天井クレーン１をレールＲの長手方向に沿って移動させることができるのである。そして、つば付車輪３を使用しているから、レールＲ自体にひずみがあったとしても、そのひずみがつば付車輪３の幅、言い換えればつばの内面間の距離と同等かわずかに広い程度であれば、脱輪を防ぐことができる。
【００１１】
さて、本実施形態の転倒防止装置１０を説明する。
図１および図２に示すように、前記走行部２の一対のフレーム４，４間には、本実施形態の転倒防止装置１０が設けられている。本実施形態の転倒防止装置１０は、前記レールＲのウエブＲＷに嵌合された支持部１１と、この支持部１１を前記走行部２の一対のフレーム４，４に取り付ける支持部移動機構２０とから構成されている。
【００１２】
まず、支持部１１を説明する。
図３は本実施形態の転倒防止装置１０の支持部１１の概略縦断面図である。
図２および図３に示すように、支持部１１は、一対の支持部材１２，１２から構成されており、下端が前記レールＲのウエブＲＷに嵌合し、上端が後述する支持部移動機構２０を介して走行部２のフレーム４に取り付けられている。
【００１３】
この支持部１１は、互いに着脱可能に設けられた一対の支持部材１２，１２から構成されている。各支持部材１２の下端部には、先端（図２では下端）がレールＲのウエブＲＷの下方に屈曲した爪部１２ｂ を有しており、この一対の爪部１２ｂ ，１２ｂ の間に溝状のウエブ嵌合空間１２ｈ が形成されている。そして、支持部１１１は、このウエブ嵌合空間１２ｈ 内にレールＲのウエブＲＷを収容するように、レールＲに嵌合している。
このため、天井クレーン１に転倒モーメントが加わって車輪３が浮き上がろうとすると、レールＲのウエブＲＷに一対の爪部１２ｂ ，１２ｂ の先端がひっかかり、車輪３の浮き上がりを阻止することができる。
【００１４】
図２および図３に示すように、一対の爪部１２ｂ ，１２ｂ の内面には、それぞれガイドローラ１４が設けられている。この一対のガイドローラ１４，１４は、両者の間にレールＲのウエブＲＷの側面を挟むように、そして、いずれかのガイドローラ１４もレールＲのウエブＲＷの側面を転動するように設けられている。
また、ウエブ嵌合空間１２ｈ の上面、つまり支持部１１の上部内面には、レールＲのウエブＲＷ上面を転動するように、上ローラ１５が設けられている。
このため、支持部１１は、レールＲのウエブＲＷと直接接触せず、一対のガイドローラ１４，１４および上ローラ１５を介してレールＲのウエブＲＷと接触する。よって、天井クレーン１が移動したときに、支持部１１とレールＲとの間の抵抗を少なくすることができ、支持部１１が天井クレーン１の移動の抵抗となることを防ぐことができる。
【００１５】
しかも、一対の爪部１２ｂ ，１２ｂ は、一対のガイドローラ１４，１４とともに常にレールＲに沿って移動しているから、一対の爪部１２ｂ ，１２ｂ とレールＲのウエブＲＷとの間の距離は、レールＲ自体の歪みによってレール間隔Ｗが変化しても、常に一定に保たれる。したがって、天井クレーン１が、レールＲのどの位置を走行していても、転倒モーメントが加わると、一対の爪部１２ｂ ，１２ｂ の先端を、一定の接触面積で、確実にレールＲのウエブＲＷと接触させることができる。
【００１６】
また、支持部１１の上部内面に上ローラ１５を設けているから、支持部１１の上部内面とレールＲのウエブＲＷの上面との距離を常に一定に保つことができる。言い換えれば、爪部１２ｂ の先端内面とレールＲのウエブＲＷ下面との間隔を、常に適正な距離に保つことができるから、爪部１２ｂ が機械の移動の抵抗となることを防ぐことができる。そして、天井クレーン１に転倒モーメントが発生したときに、レールＲのウエブＲＷ下面と爪部１２ｂ 先端との間に過大な衝撃が発生することを防ぐことができる。
【００１７】
さらに、一対の爪部１２ｂ ，１２ｂ がレールＲのウエブＲＷの両側に設けられているから、両方の爪部１２ｂ によって転倒モーメントを支持することができ、１つの爪部１２ｂに加わる力を小さくすることができる。よって、支持部１１を小型化、つまり爪部１２ｂ を小型化しても確実に転倒モーメントを支持することができるから、支持部１１がレールＲのペーシやフックボルトに接触することを防ぐことができ、機械の走行の障害となることを防ぐことができる。
【００１８】
つぎに、支持部移動機構２０を説明する。
図２および図３に示すように、前記走行部２の一対のフレーム４，４の間には、支持部移動機構２０の本体２１が配置されている。この本体２１は、一対のフレーム４，４にそれぞれ取り付けられた一対の本体プレート２２，２２を備えている。この本体プレート２２は、背面が一対のフレーム４，４同士が対向する面に面接触するように取り付けられる支持板２２ａ と、フレーム４の上面に載せられ、前記支持板２２ａ をフレーム４に取り付けるために使用される固定板２２ｂ とを備えており、この固定板２２ｂ が、固定部２５によってフレーム４に固定されている。
【００１９】
図２に示すように、前記一対の本体プレート２２の支持板２２ａ の間には、前記レールＲの幅方向と平行な複数の軸部２３が設けられている。この複数の軸部２３のうち、一の軸部２３には、その軸部２３の軸方向に沿って移動可能なスライダ２４が取り付けられている。そして、このスライダ２４には、前記支持部１１の上端が取り付けられている。
【００２０】
このため、走行部２のつば付車輪３を転動させて、天井クレーン１をレールＲの長手方向に沿って移動させると、支持部１１はレールＲに追従して移動するが、レールＲ自体のひずみ等によって一対のレールＲ，Ｒ同士の間隔Ｗ（以下、レール間隔Ｗという）が変化すると、支持部１１は、レール間隔Ｗの変化量の分だけ、スライダ２４とともに軸部２３に沿ってスムースにレールＲの幅方向に移動される。つまり、支持部１１は、走行部２に対して、レール間隔Ｗの変化量の分だけレールＲの幅方向に移動される。
よって、レールＲの歪みによるレール間隔Ｗの変化を支持部移動機構２０によって吸収することができるので、支持部１１にレールＲの幅方向の力が加わることを防ぐことができる。すると、レールＲの幅方向の力を支持部１１が支持する必要がないので、支持部１１を小型化することができる。言い換えれば、支持部１１を大型化しなくても、走行部１１をレールＲに確実に追従させて移動させて転倒を防ぐことができるから、一般的な構造物や地面に設けられた軌条走行機械にも採用することができる。
【００２１】
しかも、支持部移動機構２０は、軸部２３とスライダ４によって支持部１１を移動させているだけであるから、装置の構造が簡単になる。そして、装置の構造を簡単にすることができるから、装置を小型化でき、故障等の発生も抑えることができる。
上述したスライダ２４が取り付けられた一の軸部２３が、特許請求の範囲にいうガイド軸である。
【００２２】
また、図２に示すように、前記固定部２５は、例えば側面視略Ｃ字状に形成された係合部材２６と、係合部材２６の一端に螺合したボルト２７とから構成されている。このため、係合部材２６によって固定板２２ｂ とフレーム４とを挟んだ状態で、ボルト２７を締め付ければ固定板２２ｂ 、つまり本体プレート２２をフレーム４に固定でき、ボルト２７をゆるめれば本体プレート２２をフレーム４から取り外すことができる。つまり、支持部移動機構２０は、固定部２５によって走行部２のフレーム４に着脱可能に取り付けられているのである。
そして、上述したように、支持部１１は、分割結合可能な一対の支持部材１２，１２から構成されているから、支持部１１の一対の支持部材１２ ，１２を分割結合させれば、レールＲのウエブＲＷに対して支持部１１を嵌合離脱させることができる。
【００２３】
このため、一対の支持部材１２ ，１２を分割しておき、固定部２５によって支持部移動機構２０の本体２１を走行部２のフレーム４に取り付け、その後、一対の支持部材１２ ，１２を結合すれば、支持部１１をレールＲのウエブＲＷに嵌合させることができる。
よって、本実施形態の転倒防止装置１０は、軌条走行機械に後から取り付けることができるから、既にレールＲ上に設置されている軌条走行機械にも採用することができる。そして、固定部２５によって支持部移動機構２０を走行部２等に取り付けさえすればよいから、取り付けも簡単であるし、軌条走行機械の構造を変更する必要がないので、転倒防止装置１０を短時間で設置することができ、設置するコストも安くすることができる。
【００２４】
なお、固定部２５は、上記の構成に限られず、本体プレート２２をフレーム４に着脱可能に取り付けられる構成であれば、特に限定はない。
さらになお、本体プレート２２は、固定部２５によって支持板２２ａ を直接フレーム４に取り付けることができるのであれば、支持板２２ａ だけでもよく、固定板２２ｂ を設けなくてもよい。
さらになお、本体プレート２２を設けずに、軸部２３を直接一対のフレーム４，４間に設けてもよい。
さらになお、軸部２３に、その長さを調節する機構、例えば押しネジ構造を採用すれば、一対の本体プレート２２同士の間隔を調整することができる。すると、走行部２の一対のフレーム４，４の間隔にかかわらず、支持部移動機構２０を取り付けることができるので、好適である。
【００２５】
そして、図５に示すように、本実施形態の転倒防止装置１０を、同一レールＲ上を走行する隣接するつば付車輪３間に設けておけば、効率よくレールＲの歪みを吸収することができるし、転倒防止装置１０が一台であってもバランスよく転倒モーメントを支持することができる。
なお、上記のごとく転倒防止装置１０一台であっても十分に転倒を防止する効果が得られるが、図２に示すように、一対の転倒防止装置１０を、つば付車輪３が載せられているレールＲの長手方向から挟むように設けておけば、より確実に脱輪や転倒を防ぐことができる。
【００２６】
【発明の効果】
請求項１の発明によれば、支持部がレールのウエブに嵌合しているので、支持部をレールに確実に追従させて移動させることができる。よって、どのような状態であっても、軌条走行機械に転倒モーメントが加われば、支持部がレールを確実に保持することでき、転倒モーメントを支持することができる。また、支持部は、支持部移動機構によって走行部に対してレールの幅方向移動可能であるから、レールの歪みによって隣接するレール間隔が変化しても、その変化を支持部移動機構が吸収する。このため、支持部にレール幅方向の力が加わることを防ぐことができるから、支持部を大型化しなくても機械の転倒を確実に防ぐことができる。そして、支持部を大型化しなくても確実に転倒を防ぐことができるから、一般的な構造物や地面に設けられた軌条走行機械にも採用することができる。
請求項２の発明によれば、一対のガイドローラを介してレールと支持部が接触するから、軌条走行機械が移動したときに、支持部とレールとの間の抵抗を少なくすることができる。よって、支持部が軌条走行機械の移動の抵抗となることを防ぐことができる。また、支持部には、先端がレールのウエブの下方に屈曲した一対の爪部を備えているので、軌条走行機械に転倒モーメントが加わって車輪が浮き上がろうとすると、レールのウエブに一対の爪部の先端がひっかかり、車輪が浮き上がりを阻止することができる。しかも、一対の爪部が、一対のガイドローラとともに常にレールに沿って移動しているから、どのような状態で転倒モーメントが加わっても、爪部の先端を、一定の接触面積で、確実にレールのウエブと接触させることができる。そして、レールのウエブの両側に一対の爪部を設けているから、両方の爪部によって転倒モーメントを支持することができ、１つの爪に加わる力を小さくすることができる。よって、支持部を小型化、つまり爪部を小型化しても確実に転倒モーメントを支持することができるから、支持部が走行レールのペーシやフックボルトに接触することを防ぐことができ、機械の走行の障害となることを防ぐことができる。
請求項３の発明によれば、支持部にレール幅方向の力が加わっても、支持部をスライダを介してガイド軸に沿ってスムースに移動させることができ、しかも、移動機構が簡単になるので、装置を小型化でき、故障等の発生も抑えることができる。
請求項４の発明によれば、上ローラを設けることによって支持部上部内面とレールのウエブ上面との距離を常に一定に保つことができる。言い換えれば、爪部先端内面とレールのウエブ下面との間隔を適正な距離に保つことができるから、爪部が機械の移動の抵抗となることを防ぐことができるし、転倒モーメントが発生したときに、レールのウエブ下面と爪部先端との間に過大な衝撃が発生することを防ぐことができる。
請求項５の発明によれば、一対の支持部材を分割しておき、固定部によって本体を走行部に取り付けた後、一対の支持部材を結合すれば、支持部によってレールのウエブを挟んで支持させることができるから、転倒防止装置を既存の軌条走行機械にも取り付けることができる。しかも、軌条走行機械の構造を変更する必要がないので、転倒防止装置を短時間で設置することができ、コストも安くすることができる。
請求項６の軌条走行機械の転倒防止装置は、転倒防止装置が、同一レール上を走行する隣接する車輪間に設けられているから、効率よくレールの歪みを吸収することができる。また、隣接する車輪間に転倒防止装置が設けられているから、転倒防止装置が一台であってもバランスよく転倒モーメントを支持することができるし、
請求項７の発明によれば、転倒防止装置が車輪の前後に設けられているので、より確実に転倒を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本実施形態の転倒防止装置１０を取り付けた天井クレーン１の走行部２の概略斜視図である。
【図２】本実施形態の転倒防止装置１０を取り付けた天井クレーン１の走行部２の正面図である。
【図３】本実施形態の転倒防止装置１０の支持部１１の概略縦断面図である。
【図４】本実施形態の転倒防止装置１０を採用した天井クレーン１の概略説明図である。
【図５】本実施形態の転倒防止装置１０を取り付けた天井クレーン１の走行部２の概略斜視図である。
【符号の説明】
１ 天井クレーン
２ 走行部
３ つば付車輪
１０ 転倒防止装置
１１ 支持部
１２ 支持部材
１２ｂ 爪部
１４ ガイドローラ
１５ 上ローラ
２０ 支持部移動機構
２１ 本体
２３ 軸部
２４ スライダ
２５ 固定部
Ｒ レール
ＲＷ ウエブ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a fall prevention device for a rail running machine. A rail traveling machine such as an overhead crane or a portal crane travels and moves on rails installed on the ceiling or the ground of a warehouse or the like by wheels provided at the lower end of the machine. However, the wheels are merely mounted on the rails, and there is a risk that the wheels may fall off or fall if a falling moment acts on the machine due to an earthquake or the like.
The present invention relates to a fall prevention device for a rail running machine that can prevent the machine from overturning.
[0002]
[Prior art]
As a technique for preventing the rail running machine from overturning due to an earthquake load, there is a preventive device disclosed in the prior art document 1 (conventional example 1).
The preventive device of Conventional Example 1 is provided on an overhead crane that moves on a traveling rail provided at the top of a building of a nuclear power plant, and includes a fall prevention fitting and a wheel prevention roller.
The fall prevention metal fitting of the prevention tool of Conventional Example 1 is installed near one side surface of the traveling rail so as to be hooked on the web of the traveling rail. A derailment prevention roller is provided so as to sandwich the traveling rail from both sides, and the relative position between the traveling rail and the fall prevention bracket is constant by moving the derailment prevention roller along the rail side surface. It is kept in.
For this reason, even if a wheel is lifted up due to an overturning moment generated in the overhead crane, the tip of the overturn prevention bracket near the raised wheel can be hooked on the web of the traveling rail, so that the overhead crane can be prevented from overturning. .
[Patent Document 1]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-122112
[Problems to be solved by the invention]
However, since the derailment prevention roller of the preventive device of Conventional Example 1 is fixed to the saddle via the preventive device support member, the distance between the derailment prevention rollers attached to the adjacent traveling rails (roller interval). Are fixed at fixed intervals. However, the interval between adjacent traveling rails (rail interval) changes along the traveling direction due to the distortion of the rail itself, except when installed in a building having extremely high rigidity such as a nuclear power plant. . Then, if a difference between the roller interval and the rail interval occurs, a force in the rail width direction is applied to the derailment preventing roller, and the roller may be damaged by the force.
On the other hand, if the size of the derailment prevention roller is increased to increase the rigidity, the roller itself can be prevented from being damaged. However, there is a problem that the size of the prevention tool is increased and the cost is increased.
[0004]
In addition, if the wheel is prevented from coming off by using a flanged wheel without providing a wheel for preventing the wheel coming off, if the distortion of the rail is smaller than the difference between the width of the rail and the interval between the pair of flanges, the wheel may be used. Applying a force in the rail width direction can be prevented. However, since the relative position of the wheel and the rail in the rail width direction always changes, the relative position of the fall prevention fitting and the web of the rail also changes. Then, depending on the relative position between the overturn prevention bracket and the rail web when the overturning moment occurs, there is a possibility that the portion where both are hooked may become small, and in this case, the overturn prevention bracket may not be able to support the overturning moment. And an excessive force is locally applied, so that the fall prevention fitting may be damaged.
On the other hand, increasing the size of the fall-prevention bracket makes it possible to increase the portion where both the fall-prevention bracket and the rail web are caught, regardless of the relative position. There is a problem in that it may interfere with the running of the machine because it comes into contact with the rail pace and hook bolts.
[0005]
Therefore, the preventive device of Conventional Example 1 functions effectively in a rail running machine installed in a building having extremely high rigidity such as a nuclear power plant, but cannot be adopted in a general rail running machine. .
[0006]
In view of such circumstances, the present invention can surely prevent the device from overturning without increasing the size of the device, and can also be used for a rail running machine provided on a general structure or the ground. An object of the present invention is to provide a fall prevention device for a traveling machine.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The fall prevention device for a rail traveling machine according to claim 1, wherein the fall prevention device for a rail traveling machine traveling on wheels by wheels is provided, wherein the fall prevention device is fitted to a web of the rail, and A supporting portion movable in the longitudinal direction, and a supporting portion moving mechanism for attaching the supporting portion to a traveling portion of a rail traveling machine that supports wheels, wherein the supporting portion is moved to the traveling portion by the supporting portion moving mechanism. On the other hand, the rail is mounted so as to be movable in the width direction.
The fall prevention device for a rail running machine according to claim 2 is the invention according to claim 1, wherein the support portion includes a pair of claw portions provided so as to sandwich the web of the rail. A tip is bent below the web of the rail, and a pair of guide rollers is provided on inner surfaces of the pair of claw portions so as to sandwich a side surface of the rail.
According to a third aspect of the present invention, in the invention of the first aspect, the support moving mechanism includes a guide shaft disposed parallel to a width direction of the rail, and A slider is provided so as to be movable in the axial direction, and the support is fixed to the slider.
According to a fourth aspect of the present invention, in the invention according to the first aspect, an upper roller for rolling the upper surface of the web of the rail is provided on the surface of the support portion facing the upper surface of the web of the rail. It is characterized by having.
According to a fifth aspect of the present invention, in the fall prevention device for a rail traveling machine according to the first aspect of the present invention, the support moving mechanism is configured to fix the main body to the running portion detachably. And the support portion is constituted by a pair of support members provided so as to be able to be split and coupled, and in a state where the support portion moving mechanism is attached to the traveling portion, the pair of support members are provided. When combined, the web of the rail is sandwiched between the pair of claws, and when the pair of support members are divided, the web of the rail is released from the pair of claws.
According to a sixth aspect of the present invention, in the overturn prevention device for a rail running machine according to the first aspect, the overturn prevention device is provided between adjacent wheels traveling on the same rail.
A fall prevention device for a rail running machine according to claim 7 is the invention according to claim 1, wherein the pair of the fall prevention devices is arranged so as to sandwich a wheel of the rail running machine from a longitudinal direction of a rail on which the wheel is mounted. Is provided.
[0008]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Next, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
The fall prevention device of the present embodiment is attached to a rail traveling machine that travels on rails by wheels, such as an overhead crane, a portal crane, a single-port crane, and the like, to prevent the wheels from falling off and the machine body from falling. It is for.
Hereinafter, as an example, a case where the overturn prevention device of the present embodiment is employed for an overhead crane will be described.
[0009]
FIG. 4 is a schematic explanatory view of the overhead crane 1 employing the overturn prevention device 10 of the present embodiment. In the figure, reference symbol R indicates a pair of rails provided on the ceiling of a building such as a factory or a warehouse. Reference numeral 1 denotes an overhead crane provided between the pair of rails R. The overhead crane is mounted on a pair of rails R via a traveling unit 2.
[0010]
FIG. 1 is a schematic perspective view of a traveling unit 2 of an overhead crane 1 to which a fall prevention device 10 according to the present embodiment is mounted. FIG. 2 is a front view of the traveling unit 2 of the overhead crane 1 to which the fall prevention device 10 of the present embodiment is attached. As shown in FIGS. 1 and 2, the traveling unit 2 of the overhead crane 1 has a pair of frames 4 and 4 parallel to the rail R. A known wheel 3 with a collar is rotatably provided between the pair of frames 4 and 4, and the wheel 3 with a collar is mounted on a rail R.
If the wheel 3 with a brim is rolled and moved on the rail R, the traveling part 2 can be moved in the longitudinal direction of the rail R. Therefore, the overhead crane 1 is moved in the longitudinal direction of the rail R. You can do it. And since the wheel 3 with a collar is used, even if the rail R itself has a distortion, the distortion is equal to or slightly wider than the width of the wheel 3 with a collar, in other words, the distance between the inner surfaces of the collar. If there is, it can prevent derailment.
[0011]
Now, the overturn prevention device 10 of the present embodiment will be described.
As shown in FIG. 1 and FIG. 2, a fall prevention device 10 of the present embodiment is provided between the pair of frames 4 and 4 of the traveling unit 2. The overturn prevention device 10 of the present embodiment includes a support portion 11 fitted to the web RW of the rail R, a support portion moving mechanism 20 for attaching the support portion 11 to the pair of frames 4 and 4 of the traveling portion 2, It is composed of
[0012]
First, the support 11 will be described.
FIG. 3 is a schematic longitudinal sectional view of the support portion 11 of the fall prevention device 10 of the present embodiment.
As shown in FIGS. 2 and 3, the support portion 11 is composed of a pair of support members 12, 12, the lower end of which is fitted to the web RW of the rail R, and the upper end of which is a support portion moving mechanism 20 described later. It is attached to the frame 4 of the traveling section 2 via the.
[0013]
The support portion 11 is composed of a pair of support members 12, 12 provided detachably from each other. The lower end of each support member 12 has a claw 12b whose tip (lower end in FIG. 2) is bent below the web RW of the rail R, and a groove is formed between the pair of claw portions 12b. Is formed. The support portion 111 is fitted to the rail R such that the web RW of the rail R is accommodated in the web fitting space 12h.
For this reason, when the wheel 3 is going to float due to the overturning moment being applied to the overhead crane 1, the tips of the pair of claws 12 b 1 and 12 b are hooked on the web RW of the rail R, and the lifting of the wheel 3 can be prevented.
[0014]
As shown in FIGS. 2 and 3, guide rollers 14 are provided on the inner surfaces of the pair of claw portions 12b, 12b, respectively. The pair of guide rollers 14 is provided so as to sandwich the side surface of the web RW of the rail R between the two, and one of the guide rollers 14 is provided so as to roll on the side surface of the web RW of the rail R. ing.
An upper roller 15 is provided on the upper surface of the web fitting space 12h, that is, on the upper inner surface of the support portion 11 so as to roll on the upper surface of the web RW of the rail R.
Therefore, the support portion 11 does not directly contact the web RW of the rail R, but comes into contact with the web RW of the rail R via the pair of guide rollers 14, 14 and the upper roller 15. Therefore, when the overhead crane 1 moves, the resistance between the support part 11 and the rail R can be reduced, and the support part 11 can be prevented from becoming a resistance for the movement of the overhead crane 1.
[0015]
Moreover, since the pair of claw portions 12b, 12b are always moving along the rail R together with the pair of guide rollers 14, 14, the distance between the pair of claw portions 12b, 12b and the web RW of the rail R is Even if the rail interval W changes due to the distortion of the rail R itself, it is always kept constant. Therefore, regardless of the position of the overhead crane 1 traveling on the rail R, when the overturning moment is applied, the tips of the pair of claws 12b, 12b are surely brought into contact with the web RW of the rail R with a constant contact area. Can be contacted.
[0016]
Further, since the upper roller 15 is provided on the upper inner surface of the support portion 11, the distance between the upper inner surface of the support portion 11 and the upper surface of the web RW of the rail R can always be kept constant. In other words, the distance between the inner surface of the tip of the claw portion 12b and the lower surface of the web RW of the rail R can always be kept at an appropriate distance, so that the claw portion 12b can be prevented from becoming a resistance to the movement of the machine. Then, when a falling moment is generated in the overhead crane 1, it is possible to prevent an excessive impact from being generated between the lower surface of the web RW of the rail R and the tip of the claw portion 12b.
[0017]
Further, since a pair of claws 12b, 12b are provided on both sides of the web RW of the rail R, the overturning moment can be supported by both claws 12b, and the force applied to one claw 12b is reduced. be able to. Therefore, even if the support portion 11 is miniaturized, that is, even if the claw portion 12b is miniaturized, it is possible to reliably support the overturning moment, and it is possible to prevent the support portion 11 from coming into contact with the pace of the rail R or the hook bolt. In addition, it is possible to prevent an obstacle to running of the machine.
[0018]
Next, the support moving mechanism 20 will be described.
As shown in FIGS. 2 and 3, a main body 21 of the support moving mechanism 20 is disposed between the pair of frames 4 and 4 of the traveling unit 2. The main body 21 includes a pair of main body plates 22, 22 attached to a pair of frames 4, 4, respectively. The main body plate 22 is mounted on the upper surface of the frame 4 so that the back surface is in contact with the surface where the pair of frames 4 and 4 face each other, and the main body plate 22 is mounted on the upper surface of the frame 4. The fixing plate 22b is fixed to the frame 4 by the fixing portion 25.
[0019]
As shown in FIG. 2, a plurality of shaft portions 23 parallel to the width direction of the rail R are provided between the support plates 22 a of the pair of main body plates 22. One of the plurality of shaft portions 23 is provided with a slider 24 movable along the axial direction of the shaft portion 23. The upper end of the support 11 is attached to the slider 24.
[0020]
For this reason, when the overhead crane 1 is moved along the longitudinal direction of the rail R by rolling the flanged wheel 3 of the traveling section 2, the support section 11 moves following the rail R, but the rail R itself is moved. When the distance W between the pair of rails R, R (hereinafter, referred to as rail distance W) changes due to the strain or the like, the support portion 11 moves along the slider 24 along the shaft portion 23 by the amount of change in the rail distance W. It is smoothly moved in the width direction of the rail R. That is, the support portion 11 is moved in the width direction of the rail R by the amount of change in the rail interval W with respect to the traveling portion 2.
Therefore, since the change in the rail interval W due to the distortion of the rail R can be absorbed by the support moving mechanism 20, it is possible to prevent a force in the width direction of the rail R from being applied to the support 11. Then, the support portion 11 does not need to support the force in the width direction of the rail R, so that the support portion 11 can be downsized. In other words, it is possible to move the traveling portion 11 by reliably following the rail R and to prevent it from overturning without increasing the size of the support portion 11, so that the rail traveling machine provided on a general structure or the ground can be used. Can also be adopted.
[0021]
Moreover, since the support moving mechanism 20 merely moves the support 11 by the shaft 23 and the slider 4, the structure of the apparatus is simplified. Further, since the structure of the device can be simplified, the size of the device can be reduced, and occurrence of a failure or the like can be suppressed.
The one shaft portion 23 to which the above-described slider 24 is attached is a guide shaft described in the claims.
[0022]
As shown in FIG. 2, the fixing portion 25 includes, for example, an engagement member 26 formed in a substantially C shape in a side view, and a bolt 27 screwed to one end of the engagement member 26. . Therefore, when the fixing plate 22b and the frame 4 are sandwiched by the engaging member 26, the fixing plate 22b, that is, the main body plate 22 can be fixed to the frame 4 by tightening the bolt 27, and the main body plate can be fixed by loosening the bolt 27. 22 can be removed from the frame 4. That is, the supporting unit moving mechanism 20 is detachably attached to the frame 4 of the traveling unit 2 by the fixing unit 25.
And, as described above, since the support portion 11 is composed of the pair of support members 12, 12 that can be divided and connected, if the pair of support members 12, 12 of the support portion 11 are divided and connected, the rail R The support portion 11 can be fitted to and removed from the web RW.
[0023]
For this reason, the pair of support members 12 1 and 12 are divided, the main body 21 of the support portion moving mechanism 20 is attached to the frame 4 of the traveling unit 2 by the fixing portion 25, and then the pair of support members 12 1 and 12 are connected. Thus, the support portion 11 can be fitted to the web RW of the rail R.
Therefore, since the overturn prevention device 10 of the present embodiment can be attached to the rail traveling machine later, it can also be applied to the rail traveling machine already installed on the rail R. Then, since it is only necessary to attach the supporting part moving mechanism 20 to the traveling part 2 or the like by the fixing part 25, the attachment is simple, and it is not necessary to change the structure of the rail traveling machine. It can be installed in a short time, and the installation cost can be reduced.
[0024]
The fixing portion 25 is not limited to the above-described configuration, and is not particularly limited as long as the main body plate 22 can be detachably attached to the frame 4.
Furthermore, as long as the support plate 22a can be directly attached to the frame 4 by the fixing portion 25, the main body plate 22 may include only the support plate 22a or may not include the fixing plate 22b.
Furthermore, the shaft portion 23 may be directly provided between the pair of frames 4 and 4 without providing the main body plate 22.
Furthermore, if a mechanism for adjusting the length of the shaft portion 23, for example, a push screw structure is adopted, the interval between the pair of main body plates 22 can be adjusted. Then, regardless of the interval between the pair of frames 4 and 4 of the traveling unit 2, the support unit moving mechanism 20 can be attached, which is preferable.
[0025]
Then, as shown in FIG. 5, if the overturn prevention device 10 of the present embodiment is provided between the adjacent rimmed wheels 3 running on the same rail R, the distortion of the rail R can be efficiently absorbed. In addition, even if the number of the overturn prevention devices 10 is one, the overturning moment can be supported with a good balance.
As described above, the effect of sufficiently preventing overturning can be obtained even with a single overturn prevention device 10, but as shown in FIG. 2, the pair of overturn prevention devices 10 is mounted on the wheel 3 with the collar. If it is provided so as to be sandwiched from the longitudinal direction of the rail R, it is possible to more reliably prevent derailing and falling.
[0026]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, since the support portion is fitted to the web of the rail, the support portion can be moved by reliably following the rail. Therefore, in any state, if the overturning moment is applied to the rail traveling machine, the support portion can surely hold the rail, and can support the overturning moment. Further, since the support portion can be moved in the width direction of the rail with respect to the traveling portion by the support portion moving mechanism, even if the distance between adjacent rails changes due to distortion of the rail, the change is absorbed by the support portion moving mechanism. . For this reason, since a force in the rail width direction can be prevented from being applied to the support portion, the machine can be surely prevented from overturning without increasing the size of the support portion. In addition, since it is possible to surely prevent the overturn without increasing the size of the support portion, the present invention can be applied to a general structure or a rail traveling machine provided on the ground.
According to the second aspect of the present invention, since the rail and the support come into contact with each other via the pair of guide rollers, when the rail traveling machine moves, the resistance between the support and the rail can be reduced. Therefore, it is possible to prevent the support portion from becoming a resistance to the movement of the rail traveling machine. In addition, since the supporting portion has a pair of claw portions whose tips are bent below the web of the rail, when a wheel is lifted due to a falling moment applied to the rail traveling machine, a pair of claw portions are attached to the web of the rail. The tip of the claw portion is caught and the wheel can be prevented from lifting. In addition, since the pair of claws are always moving along the rail together with the pair of guide rollers, the tip of the claw can be securely fixed with a constant contact area regardless of the overturning moment in any state. It can be in contact with the rail web. And since a pair of claw parts are provided on both sides of the web of the rail, the overturning moment can be supported by both claw parts, and the force applied to one claw can be reduced. Therefore, even if the support portion is downsized, that is, the downturn can be reliably supported even if the claw portion is downsized, it is possible to prevent the support portion from contacting the pace of the traveling rail or the hook bolt, and to prevent the machine from rotating. It is possible to prevent an obstacle to traveling.
According to the third aspect of the present invention, even if a force in the rail width direction is applied to the support portion, the support portion can be smoothly moved along the guide shaft via the slider, and the moving mechanism is simplified. Therefore, the size of the apparatus can be reduced, and occurrence of a failure or the like can be suppressed.
According to the fourth aspect of the present invention, by providing the upper roller, the distance between the inner surface of the upper portion of the support portion and the upper surface of the web of the rail can always be kept constant. In other words, the distance between the inner surface of the claw tip end and the lower surface of the web of the rail can be kept at an appropriate distance, so that the claw can be prevented from becoming a resistance to the movement of the machine, and when a falling moment occurs. Moreover, it is possible to prevent an excessive impact from being generated between the lower surface of the web of the rail and the tip of the claw portion.
According to the invention of claim 5, after the pair of support members are divided and the main body is attached to the traveling portion by the fixing portion, and the pair of support members are joined, the support portion sandwiches the web of the rail and supports the rail. Therefore, the fall prevention device can be attached to an existing rail traveling machine. In addition, since there is no need to change the structure of the rail traveling machine, the fall prevention device can be installed in a short time, and the cost can be reduced.
In the overturn prevention device for a rail running machine according to claim 6, since the overturn prevention device is provided between adjacent wheels traveling on the same rail, distortion of the rail can be efficiently absorbed. In addition, since the overturn prevention device is provided between adjacent wheels, even a single overturn prevention device can support the overturning moment in a well-balanced manner.
According to the invention of claim 7, since the fall prevention device is provided before and after the wheel, it is possible to more reliably prevent the fall.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic perspective view of a traveling unit 2 of an overhead crane 1 to which a fall prevention device 10 of the present embodiment is mounted.
FIG. 2 is a front view of a traveling unit 2 of the overhead crane 1 to which the overturn prevention device 10 of the present embodiment is attached.
FIG. 3 is a schematic longitudinal sectional view of a support portion 11 of the fall prevention device 10 of the present embodiment.
FIG. 4 is a schematic explanatory view of an overhead crane 1 employing the overturn prevention device 10 of the present embodiment.
FIG. 5 is a schematic perspective view of a traveling section 2 of the overhead crane 1 to which the overturn prevention device 10 of the present embodiment is mounted.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Overhead crane 2 Running part 3 Wheel with brim 10 Fall prevention device 11 Support part 12 Support member 12b Claw part 14 Guide roller 15 Upper roller 20 Support part moving mechanism 21 Main body 23 Shaft part 24 Slider 25 Fixed part R Rail RW Web

Claims (7)

レール上を車輪によって走行する軌条走行機械の転倒防止装置であって、
該転倒防止装置が、
前記レールのウエブに嵌合され、かつ該レールの長手方向移動可能な支持部と、該支持部を、車輪を支持する軌条走行機械の走行部に取り付ける支持部移動機構とからなり、
前記支持部が、前記支持部移動機構によって、前記走行部に対して前記レールの幅方向移動可能に取り付けられている
ことを特徴とする軌条走行機械の転倒防止装置。A fall prevention device for a rail running machine that runs on wheels on wheels,
The fall prevention device,
A support portion fitted to the web of the rail and movable in the longitudinal direction of the rail, and a support portion moving mechanism for attaching the support portion to a traveling portion of a rail traveling machine that supports wheels,
The fall prevention device for a rail traveling machine, wherein the support portion is attached to the traveling portion so as to be movable in a width direction of the rail by the support portion moving mechanism. 前記支持部が、
前記レールのウエブを挟むように設けられた一対の爪部を備えており、
該爪部の先端が、前記レールのウエブの下方に屈曲しており、
前記一対の爪部の内面に、前記レールの側面を挟むように一対のガイドローラが設けられている
ことを特徴とする請求項１記載の軌条走行機械の転倒防止装置。The support portion,
It has a pair of claws provided so as to sandwich the web of the rail,
The tip of the claw portion is bent below the web of the rail,
The fall prevention device for a rail traveling machine according to claim 1, wherein a pair of guide rollers is provided on inner surfaces of the pair of claw portions so as to sandwich a side surface of the rail. 前記支持部移動機構が、
前記レールの幅方向と平行に配設されたガイド軸と、
該ガイド軸に、その軸方向移動可能に取り付けられたスライダを備えており、
該スライダに、前記支持部が固定されている
ことを特徴とする請求項１記載の軌条走行機械の転倒防止装置。The support moving mechanism,
A guide shaft arranged in parallel with the width direction of the rail,
The guide shaft is provided with a slider movably mounted in the axial direction,
The fall prevention device for a rail running machine according to claim 1, wherein the support portion is fixed to the slider. 前記支持部において、前記レールのウエブ上面と対向する面に、レールのウエブ上面を転動する上ローラが設けられている
ことを特徴とする請求項１記載の軌条走行機械の転倒防止装置。2. The fall prevention device for a rail running machine according to claim 1, wherein an upper roller that rolls on the web upper surface of the rail is provided on a surface of the support portion facing the web upper surface of the rail. 前記支持部移動機構が、
前記支持部を支持する本体と、該本体を前記走行部に着脱可能に固定する固定部とを備えており、
前記支持部が、分割結合可能に設けられた一対の支持部材から構成されており、前記支持部移動機構を前記走行部に取り付けた状態において、
前記一対の支持部材を結合すると、前記レールのウエブが前記一対の爪部に挟まれ、
該一対の支持部材を分割すると、前記レールのウエブが前記一対の爪部から解放される
ことを特徴とする請求項１記載の軌条走行機械の転倒防止装置。The support moving mechanism,
A main body that supports the support portion, and a fixing portion that detachably fixes the main body to the traveling portion,
In the state where the support portion is constituted by a pair of support members provided so as to be able to be split and coupled, and the support portion moving mechanism is attached to the traveling portion,
When the pair of support members are combined, the web of the rail is sandwiched between the pair of claw portions,
The fall prevention device for a rail running machine according to claim 1, wherein the web of the rail is released from the pair of claws when the pair of support members are divided. 前記転倒防止装置が、同一レール上を走行する隣接する車輪間に設けられている
ことを特徴とする請求項１記載の軌条走行機械の転倒防止装置。The overturn prevention device for a rail running machine according to claim 1, wherein the overturn prevention device is provided between adjacent wheels traveling on the same rail. 軌条走行機械の車輪を、該車輪が載せられているレールの長手方向から挟むように、一対の前記転倒防止装置が設けられている
ことを特徴とする請求項１記載の軌条走行機械の転倒防止装置。The pair of the overturn prevention devices are provided so as to sandwich the wheel of the rail traveling machine from the longitudinal direction of the rail on which the wheel is mounted, and the overturn prevention of the rail traveling machine according to claim 1, characterized in that: apparatus.

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