JP2004167811A - プリンタ - Google Patents

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Mitsuhiro Mori
光広 森
Koichi Sanpei
浩一 三瓶
Yoshihiro Watanabe
良浩 渡辺
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Abstract

【課題】プリンタに関し、余計なスペースを必要とせず且つインクジェットヘッドのメンテナンス作業を確実に行うことができるようにすることを目的とする。
【解決手段】プリンタは、フレームと、該フレームに昇降可能に支持されたインクジェットヘッド14と、該インクジェットヘッドの下方で該インクジェットヘッドに対して横方向に移動可能なシャッタ18とを備え、該インクジェットヘッドが上昇位置にあり且つ該シャッタが該インクジェットヘッドの下方の位置にあるときに、該インクジェットヘッドのまわりの該フレームの部分42及び該シャッタ18は該インクジェットヘッド14のノズル面に対してインク吸引室50を形成する構成とする。
【選択図】 図10

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はインクジェットヘッドを搭載したプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
パソコンの需要の増大とともに、周辺機器の1つであるプリンタの需要も増大している。なかでも、低価格で、高画質カラー印刷が可能なインクジェットプリンタの需要の増大は著しい。ライン型インクジェットヘッドを有するプリンタは、1つのインクジェットヘッド又は複数のインクジェットヘッドを用紙の印字幅全体を覆うように配置して、インクジェットヘッドを用紙搬送方向に対して横方向に移動させずに印字するようになっている。印字は用紙搬送方向に対して横方向(主走査方向)に実施される。大型のプリンタにおいては、数個から数十個のインクジェットヘッドが用紙搬送方向に対して横方向に配置される。
【0003】
インクジェットヘッドは、インクを吐出するための複数のノズルを有する。使用の間に、ノズルは紙粉や粘度が高くなったインクにより目詰まりを起こし、インクの吐出不良を起こす場合がある。そのため、ノズルの目詰まりを解消し、吐出不良を回復するメンテナンス手段を設けることが必要になる。このようなメンテナンス手段は、インクジェットヘッドのノズル面を覆うキャップを含む。キャップはノズル面に対してインク吸引室を形成し、インク吸引室を減圧して、ノズルからインクを吸引して目詰まりを解消する。
【0004】
インク吸引室を形成するキャップの一例においては、キャップが印字領域の外側のホームポジション(準備位置あるいはメンテナンス位置)に配置され、インクジェットヘッドが印字位置とホームポジションとの間で移動可能に配置される(例えば、特許文献1参照)。この場合、インクジェットヘッドは印字位置からホームポジションに移動し、インクジェットヘッドがキャップに係合した状態でインク吸引等のメンテナンス作業を行う。インクジェットヘッドはメンテナンス作業終了後にホームポジションから印字位置に戻り、印字を再開することができる。
【0005】
インク吸引室を形成するキャップの他の一例においては、インクジェットヘッドが固定の位置に配置され、キャップがインクジェットヘッドに対して移動可能に配置される。(例えば、特許文献2参照)。キャッブはインクジェットヘッドのまわりを横倒しのU字状の軌道に沿って動くことができるように配置され、キャップが横倒しのU字の下側水平部分に位置するときにキャップがインクジェットヘッドのノズル面を覆い、インク吸引室を形成する。キャップが横倒しのU字の上側水平部分に位置するときにキャップがインクジェットヘッドのノズル面を開放し、インクジェットヘッドは印字を実施することができる。
【0006】
また、印字の補正手段を設けたプリンタがある(特許文献3,4参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開平6−24008号公報
【特許文献2】
特開2001−293874号公報
【特許文献3】
特開2000−255067号公報
【特許文献4】
特開2001−310498号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
キャップがホームポジションに配置されている場合には、印字領域の外側にホームポジションのために大きなスペースが必要になり、プリンタのサイズが大きくなる。また、インクジェットヘッドはメンテナンス作業毎に印字位置とホームポジションとの間を移動するので、インクジェットヘッドがホームポジションから印字位置へ戻るときにインクジェットヘッドの位置が微妙にずれやすい。従って、印字の精度を確保するためにインクジェットヘッドの位置の微調整が必要になり、装置のコストが増大する。
【0009】
キャップが横倒しのU字状の軌道に沿って移動する場合には、キャップがU字状の軌道に沿って容易に変形できる材料で作られることが必要であり、キャップがインクジェットヘッドに取り付けられたときに望ましくない形状に変形してインク吸引室の密封性が低下する可能性がある。また、キャップがインクジェットヘッドの上側及び下側にくるので、インクジェットヘッドの高さの調整が難しい。
【0010】
本発明の目的は余計なスペースを必要とせず且つインクジェットヘッドのメンテナンス作業を確実に行うことのできるプリンタを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明によるプリンタは、フレームと、該フレームに昇降可能に支持された少なくとも1つのインクジェットヘッドと、該インクジェットヘッドの下方で該インクジェットヘッドに対して横方向に移動可能なシャッタとを備え、該インクジェットヘッドが上昇位置にあり且つ該シャッタが該インクジェットヘッドの下方の位置にあるときに、該インクジェットヘッドのまわりの該フレームの部分及び該シャッタが該インクジェットヘッドのノズル面に対してインク吸引室を形成することを特徴とするものである。
【0012】
この構成によれば、インクジェットヘッドのまわりのフレームの部分及びシャッタがインク吸引室を形成し、これらの部分が合わせて従来のキャップと同様に作用する。インクジェットヘッドが上昇位置にあるときにメンテナンス作業を行い、インクジェットヘッドが下降した印字位置で印字を実施することができる。インクジェットヘッドは水平方向には移動しないので、本発明のプリンタは、キャップが印字領域の外側のホームポジションに配置される場合と比べて比較的に小さなスペースで配置されることができる。また、インクジェットヘッドは水平方向に移動しないので、インクジェットヘッドのX−Y平面での印字位置の調整は不要になる。また、シャッタはキャップの底部に相当するほぼ平坦な形状に形成されることができ、密封性の高いインク吸引室を形成することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1は本願の発明の実施例のプリンタの一部の略図的な側面図であり、図2は図1のプリンタの一部の平面図である。図1及び図2において、プリンタ10は、ケーシング(図示せず)と、ケーシングに設けられたフレーム12と、2つのインクジェットヘッド14とを有する。各インクジェットヘッド14はフレーム12に設けられたヘッドユニット16に昇降可能に取り付けられている。シャッタ18が各インクジェットヘッド14に付属して配置されている。
【0014】
プラテンとして作用するガイド板20がインクジェットヘッド14と対向して配置され、用紙22がガイド板20とインクジェットヘッド14との間を通って搬送される。用紙22は搬送ローラ24によって用紙搬送方向Xに搬送される。図2において、Yは用紙の印字領域の幅を示す。2つのインクジェットヘッド14は、用紙搬送方向Xに対して横方向に延び、用紙搬送方向Xに対して横方向に用紙22の印字幅全体を覆うように配置される。インクジェットヘッド14は図2の平面(X−Y平面)内では固定位置に配置され、用紙搬送方向Xに対して横方向(主走査方向)には移動せずに印字を行うようになっている。インクジェットヘッド14は図2の平面に対して垂直な平面(Z平面)内で昇降可能に配置されている。
【0015】
図3から図6はプリンタ10の変形例を示す図である。図3においては、5個のインクジェットヘッド14が用紙搬送方向Xに対して横方向に用紙22の印字幅全体を覆うように配置される。シャッタ18はそれぞれ関連するインクジェットヘッド14の右側に配置される。Hは従来技術におけるホームポジションを示す。インクジェットヘッド14がホームポジションHへ移動する従来技術の場合には、プリンタが大きなスペースを必要とするが、本発明ではそのような余分なスペースを必要としない。
【0016】
図4においては、5個のインクジェットヘッド14が用紙搬送方向Xに対して横方向に用紙22の印字幅全体を覆うように配置される。一部のシャッタ18は関連するインクジェットヘッド14の右側に配置され、残りの一部のシャッタ18は関連するインクジェットヘッド14の左側に配置される。これによって、さらにプリンタの設置スペースを小さくすることができる。
【0017】
図5においては、9個のインクジェットヘッド14が用紙搬送方向Xに対して横方向に用紙22の印字幅全体を覆うように配置される。図6においては、9個のインクジェットヘッド14が用紙搬送方向Xに対して横方向に用紙22の印字幅全体を覆うように配置される。いずれの場合にも、シャッタ18が各インクジェットヘッド14に付属して配置されている。インクジェットヘッド14は図2の平面に対して垂直な平面(Z平面)内で昇降可能に配置されている。好ましくは、プリンタ10は複数のインクジェットヘッド14を含むが、プリンタ10は1つのインクジェットヘッド14を含むものとすることができる。
【0018】
図7はインクジェットヘッド14のノズル面26を示す図である。インクジェットヘッド14はカラー印刷に必要な複数の列のノズル28を有する。インクジェットヘッド14の外周には環状のフランジ30が設けられている。
【0019】
図8は2つのインクジェットヘッド14のノズル28の配置を簡略化して示す図である。基本的に全てのインクジェットヘッド14は同じように作られ、ノズル28間のピッチAは全てのインクジェットヘッド14で同じである。隣接する2つのインクジェットヘッド14の外端部に位置するノズル28間のピッチBも単一のインクジェットヘッド14のノズル28間のピッチAと同じになるように配置される。このようにして、用紙22の幅一杯に連続的に印字を行うことができる。
【0020】
図9はインクジェットヘッド14が印字位置にあるインクジェットヘッド14及びシャッタ18を示す図2の矢印IXの方向から見た断面図である。図9においては、シャッタ18がインクジェットヘッド14の下方の位置から後退した位置にある。図10は図9のインクジェットヘッド14が上昇位置にあるインクジェットヘッド14及びシャッタ18を示す断面図である。図10においては、シャッタ18がインクジェットヘッド14の下方の位置にある。
【0021】
フレーム12に設けられたヘッドユニット16は矩形の筒壁部分42を有し、インクジェットヘッド14は筒壁部分42の内部に配置され、支持部材44によって支持される。環状の第1のシール部材46が筒壁部分42の内面の上方の位置に設けられ、第2のシール部材48が筒壁部分42の内面の下方の位置に設けられている。第1のシール部材46はインクジェットヘッド14が上昇位置へ向かって動かされるときにインクジェットヘッド14の外周に設けられた環状のフランジ30に密封状に接触する。第2のシール部材48はシャッタ18がインクジェットヘッド14の下方の位置に動かされるときにシャッタ18と密封状に接触する。
【0022】
従って、図10に示されるように、インクジェットヘッド14が上昇位置にあり且つシャッタ18がインクジェットヘッド14の下方の位置にあるときに、インクジェットヘッド14のまわりの筒壁部分(フレームの部分)42及びシャッタ18がインクジェットヘッド14のノズル面26に対してインク吸引室50を形成する。すなわち、筒壁部分42及びシャッタ18が一緒になって従来のキャップと同様に作用する。
【0023】
さらに、シャッタ18の内側(シャッタ18の上側)には多孔質体52が配置されている。また、筒壁部分42の第1のシール部材46と第2のシール部材48との間の部分の内側にも多孔質体54が配置されている。ワイパ56がシャッタ18の先端部に配置されている。さらに、インク吸引室50を減圧するために、図示しない真空源に接続された真空吸引管58がシャッタ18に設けられる。真空吸引管58は多孔質体52を通してインク吸引室50に接続される。60は真空吸引されたインクの滴であり、62はインク吸引室50に溜まったインクである。
【0024】
図11(A)〜(D)はインクジェットヘッド14のメンテナンス動作を説明する図である。インクジェットヘッド14は図9に示す印字位置において印字動作を実施する。インクジェットヘッド14のメンテナンス動作が必要になった場合には、インクジェットヘッド14は図11(A)に示す上昇位置に移動され、シャッタ18は図9に示す後退位置から図11(A)に示すインクジェットヘッド14の下方の位置へ移動される。これにより、インク吸引室50が形成され、第1のシール部材46及び第2のシール部材48がインク吸引室50をシールする。
【0025】
そこで、真空吸引管58から多孔質体52を通してインク吸引室50を減圧すると、インクジェットヘッド14内にあるインク60がノズル28を通ってインク吸引室50内へ吸引される。これによって、インクジェットヘッド14内にあるインク60がノズル面26を通過し、ノズル28の目詰まりが解消される。インク60はインク吸引室50でインク溜まり62となり、インク吸引室50から多孔質体52を通って外部へ排出される。
【0026】
図11(B)に示すように、インク吸引室50の減圧が停止され、インクジェットヘッド14が図11(A)の上昇位置よりも少し低い第2の上昇位置へ下降される。すると、第1のシール部材46はインクジェットヘッド14の外周に設けられたフランジ30から離れ、インク吸引室50は大気に開放される。それから、真空吸引管58から吸引を行うことで、インクは毛細管現象により多孔質体52に沿って外部へ排出される。
【0027】
図11(C)に示すように、シャッタ18がインクジェットヘッド14の下方の位置から後退位置へ向かって移動される。このとき、ワイパ56はインクジェットヘッド14のノズル面26を拭き、清掃する。
【0028】
図11(D)に示すように、シャッタ18がインクジェットヘッド14の下方の位置から後退位置に移動されたら、インクジェットヘッド14を印字位置へ下降させ、印字を実施することができる。
【0029】
図12はインクジェットヘッド14が上昇位置にある状態のインクジェットヘッド14の昇降機構64を示す図2の矢印XIIの方向から見た断面図である。図13はインクジェットヘッド14が印字位置にある状態のインクジェットヘッド14の昇降機構64を示す断面図である。昇降機構64は昇降ユニット66及び昇降部材68を有する。昇降ユニット66はヘッドユニット16の筒壁部分42の外側に設けられる。インクジェットヘッド14を支持する支持部材44は昇降部材68に取り付けられる。昇降ユニット66はモータ70とボールネジ72とからなる送り機構を含み、昇降部材68はボールネジ72と係合するナット74に結合されている。従って、ボールネジ72を回転させることにより、インクジェットヘッド14を昇降させることができる。
【0030】
図14から図19はインクジェットヘッド14をヘッドユニット16に取り付ける手順を示す図である。図14は図12及び図13の昇降機構64を示す平面図である。図15は図14の昇降機構64を示す断面図である。昇降ユニット66は間隔をあけて対向する一対の矩形状の箱体を有し、この箱体にモータ70と、ボールネジ72と、ナット74が配置される。
【0031】
昇降部材68は一辺が開放された矩形状の枠状板部材からなり、この枠状板部材は、昇降ユニット66の内部から外側へ延び且つ昇降ユニット66に沿って延びる一対のストレート部分と、一対のストレート部分を接続する接続部分とからなる。昇降部材68は、ねじ穴68aと、位置決めピン68bとを有し、支持部材44が、昇降部材68に対して、位置決めピン68bで位置決めされ且つねじ穴68aに螺着されるねじ68cによって固定されるようになっている。
【0032】
図15に示されるように、昇降部材68の矩形の開放部分に対応する位置にあるヘッドユニット16の筒壁部分42の一部42Aは、筒壁部分42の本体から分離して形成され、筒壁部分42の本体に脱着可能になっている。第1のシール46の一部46Aも同様に第1のシール46の本体から分離して形成され、第1のシール46の本体に脱着可能になっている。ただし、第1のシール46の本体及び一部46Aは一体構造とされ、ヘッドユニット16の筒壁部分42の一部42Aを筒壁部分42の本体に取り付けた後で、ヘッドユニット16の筒壁部分42の内面に取り付けるようにしてもよい。
【0033】
図14及び図15は、インクジェットヘッド14がヘッドユニット16に取り付けられる前の状態を示す。この場合、ヘッドユニット16の筒壁部分42の一部42Aは、筒壁部分42の本体から取り外される。
【0034】
図16及び図17は、インクジェットヘッド14が昇降部材68の開放側からヘッドユニット16に中間位置まで挿入された状態を示す。インクジェットヘッド14を支持する支持部材44は昇降部材68の表面に沿って摺動しながら挿入される。
【0035】
図18及び図19は、インクジェットヘッド14がヘッドユニット16に一杯に挿入された状態を示す。この状態で、インクジェットヘッド14を位置決めピン68bによってヘッドユニット16に対して位置決めし、ねじ68cをねじ穴68aに螺着することによってインクジェットヘッド14を昇降部材68に固定する。さらに、ヘッドユニット16の筒壁部分42の一部42Aを、筒壁部分42の本体に取り付ける。
【0036】
図20はシャッタ18をインクジェットヘッド14に対して横方向に動かす移動機構76を含むプリンタを示す図である。図20では、シャッタ18はインクジェットヘッド14の下方の位置から後退した位置にある。図21はシャッタ18はインクジェットヘッド14の下方の位置に移動した位置にある図20のプリンタを示す図である。
【0037】
移動機構76は、エアシリンダ78を含む。ピストン80がエアシリンダ78内に摺動可能に配置され、ピストン80に結合されたピストンロッド82がリンク84を介してシャッタ18に結合される。エアシリンダ78のポート78A,78Bへのエアの供給を制御することによってシャッタ18をインクジェットヘッド14に対して往復移動させることができる。
【0038】
図22はシャッタ18をインクジェットヘッド14に対して横方向に動かす移動機構76を含むプリンタの変形例を示す図である。図22では、シャッタ18はインクジェットヘッド14の下方の位置にある。図23はシャッタ18がインクジェットヘッド14の下方の位置から後退した位置にある図22のプリンタを示す図である。この例では、移動機構76は、モータ86と、ボールネジ88と、ナット90と、リンク92とを含む。シャッタ18はリンク92に結合されている。この例では、ボールネジ88を回転させることによりシャッタ18をインクジェットヘッド14に対して往復移動させることができる。
【0039】
図24はインクジェットヘッド14を有するプリンタ10の使用方法の例を示す図である。(A)に示す例では、標準的な用紙22が使用され、インクジェットヘッド14はノズル面26がガイド板20に対してx1の距離になるような高さに設定して使用される。(B)に示す例では、(A)で使用される用紙と比べて厚い用紙22が使用され、インクジェットヘッド14はノズル面26がガイド板20に対してx2の距離になるような高さに設定して使用される。x2はx1よりも大きい。こうすることにより、ノズル面26と用紙22との間隔を一定にすることができる。このように、本発明では、インクジェットヘッド14は後退した位置にあるシャッタ18と干渉することなく所望の高さで使用することができる。
【0040】
図25はシャッタ18の内側に設けられる多孔質体52の例を示す図である。(A)に示す例では、多孔質体52は一様な圧縮率で形成されている。(B)に示す例では、多孔質体52は真空吸引管58のインク吸引口に近づくほど圧縮率が大きくなるように形成されている。多孔質体52の圧縮率が変化すると、インクは多孔質体52の圧縮率が大きい方へ移動しやすくなる。
【0041】
図26は用紙の印字領域の幅Yとインクジェットヘッド14との関係を示す図である。シャッタ18は省略されている。図26においては、プリンタ10は2つのインクジェットヘッド14を使用すれば用紙の印字領域の幅Yを覆うことができる。従って、1つのインクジェットヘッド14は不使用状態に維持されることができる。この場合、不使用のインクジェットヘッド14は図11(D)に示す印字位置の高さで維持される必要はなく、図11(A)又は(B)に示すメンテナンス位置の高さで維持されればよい。このように、単に不使用の状態で維持する場合には、図11(A)に示すメンテナンス位置の高さで維持される場合にも、真空吸引を行う必要はない。ただし、シャッタ18はインクジェットヘッド14の下方の位置に移動され、インクジェットヘッド14を保護するのが好ましい。
【0042】
図27は2つの隣接するインクジェットヘッド14のノズル28の間隔を検出するセンサ94を備えたプリンタの例を示す図である。図27においては、例えば文字Aが印字されている。左側の文字Aには濃淡ムラがあり、右側の文字Aには白スジがある。図8に示されるように、隣接する2つのインクジェットヘッド14の外端部に位置するノズル28間のピッチBが単一のインクジェットヘッド14のノズル28間のピッチAと同じになるように配置されていれば、図27に示すような文字Aの欠陥は生じない。しかし、実際には、インクジェットヘッド14には個体差があり、かつ、インクジェットヘッド14のプリンタへの取り付け誤差があるので、それらの誤差が合成されて大きな累積誤差となり、隣接する2つのインクジェットヘッド14の外端部に位置するノズル28間のピッチBが許容値よりも変化することがある。このような場合に、インクジェットヘッド14の端部にあるノズル28を予備ノズルとし、センサ94の出力を基にノズル28の吐出を制御すれば、印字の欠陥を防止することができる。
【0043】
図28は右側のインクジェットヘッド14が通常のノズル28及び予備ノズル28Aを有し、ノズル間の間隔が小さい場合のプリンタ10の例を示す図である。右側のインクジェットヘッド14のノズル28間のピッチがAであり、左側のインクジェットヘッド14のノズル28間のピッチがCであり、端部にある2つの通常のノズル28間のピッチがBである。この場合、ピッチBが所定値よりも小さいと、文字Aに濃淡ムラが生じる可能性が高いので、予備ノズル28A及びその隣の正常ノズル28を不吐出とし、文字Aに濃淡ムラが生じるのを防止する。
【0044】
図29は右側のインクジェットヘッド14が通常のノズル28及び予備ノズル28Aを有し、ノズル間の間隔が大きい場合のプリンタ10の例を示す図である。右側のインクジェットヘッド14のノズル28間のピッチがAであり、左側のインクジェットヘッド14のノズル28間のピッチがCであり、端部にある2つの通常のノズル28間のピッチがBである。この場合、ピッチBが所定値よりも大きいと、文字Aに白スジが生じる可能性が高いので、予備ノズル28Aを吐出させ、文字Aに白スジが生じるのを防止する。
【0045】
以上説明した実施態様には次の特徴が含まれる。
【0046】
(付記1) フレームと、該フレームに昇降可能に支持された少なくとも1つのインクジェットヘッドと、該インクジェットヘッドの下方で該インクジェットヘッドに対して横方向に移動可能なシャッタとを備え、該インクジェットヘッドが上昇位置にあり且つ該シャッタが該インクジェットヘッドの下方の位置にあるときに、該インクジェットヘッドのまわりの該フレームの部分及び該シャッタが該インクジェットヘッドのノズル面に対してインク吸引室を形成することを特徴とするプリンタ。
【0047】
(付記2) 該フレームの部分は、該インクジェットヘッドが上昇位置にあるときに該インクジェットヘッドの外周部又は該外周部に設けられた部材に密封状に接触する第1のシール部と、該シャッタが該インクジェットヘッドの下方の位置にあるときに該シャッタと密封状に接触する第2のシール部とを含むことを特徴とする付記1に記載のプリンタ。
【0048】
(付記3) 該インクジェットヘッドが該上昇位置から下降された位置にあるときに、該インクジェットヘッドの外周部又は該外周部に設けられた部材が第1のシール部から離れ、該インク吸引室を大気に開放することを特徴とする付記2に記載のプリンタ。
【0049】
(付記4) 該シャッタが該インクジェットヘッドの下方の位置から後退した位置にあるときに、該インクジェットヘッドが該シャッタよりも下方の印字位置をとることができることを特徴とする付記3に記載のプリンタ。
【0050】
(付記5) 該インクジェットヘッドを該フレームに対して昇降させる昇降機構と、該シャッタを該インクジェットヘッドに対して横方向に動かす移動機構を含むことを特徴とする付記1に記載のプリンタ。
【0051】
(付記6) 該インク吸引室を減圧する真空導入手段を備えることを特徴とする付記1に記載のプリンタ。
【0052】
(付記7) 該シャッタは該インクジェットヘッドのノズル面を清掃するワイパを有することを特徴とする付記1に記載のプリンタ。
【0053】
(付記8) 該シャッタの内側には多孔質体が配置されていることを特徴とする付記1に記載のプリンタ。
【0054】
(付記9) 該多孔質体はインク吸引口に近づくほど圧縮率が大きいことを特徴とする付記8に記載のプリンタ。
【0055】
(付記10) 該多孔質体を通して該インク吸引室から真空吸引することを特徴とする付記8に記載のプリンタ。
【0056】
(付記11) 該少なくとも1つのインクジェットヘッドは複数のインクジェットヘッドからなり、各インクジェットヘッドに該シャッタが付属していることを特徴とする付記1に記載のプリンタ。
【0057】
(付記12) 該複数のインクジェットヘッドのうちの少なくとも1つのインクジェットヘッドが印字条件により不使用状態とされることができ、このときに、該インクジェットヘッドは上昇位置にもたらされ該シャッタにより保護されることを特徴とする付記11に記載のプリンタ。
【0058】
(付記13) 2つの隣接するインクジェットヘッドのノズルの間隔を検出するセンサを備えることを特徴とする付記10に記載のプリンタ。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、余計なスペースを必要とせず且つインクジェットヘッドのメンテナンス作業を確実に行うことのできるブリンタを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の発明の実施例のプリンタの一部の略図的な側面図である。
【図2】図1のプリンタの一部の平面図である。
【図3】プリンタの変形例を示す図である。
【図4】プリンタの変形例を示す図である。
【図5】プリンタの変形例を示す図である。
【図6】プリンタの変形例を示す図である。
【図7】インクジェットヘッドのノズル面を示す図である。
【図8】インクジェットヘッドのノズルの配置の例を示す図である。
【図9】インクジェットヘッドが印字位置にあるインクジェットヘッド及びシャッタを示す図2の矢印IXの方向から見た断面図である。
【図10】図9のインクジェットヘッドが印字位置にあるインクジェットヘッド及びシャッタを示す断面図である。
【図11】インクジェットヘッド14のメンテナンス動作を説明する図である。
【図12】インクジェットヘッドが上昇位置にある状態のインクジェットヘッドの昇降機構を示す図2の矢印XIIの方向から見た断面図である。
【図13】インクジェットヘッドが印字位置にある状態のインクジェットヘッドの昇降機構を示す断面図である。
【図14】図12及び図13の昇降機構を示す平面図である。
【図15】図14の昇降機構を示す断面図である。
【図16】インクジェットヘッドが中間位置まで挿入された状態にある図14の昇降機構を示す平面図である。
【図17】図16の昇降機構を示す断面図である。
【図18】インクジェットヘッドが一杯に挿入された状態にある図16の昇降機構を示す平面図である。
【図19】図18の昇降機構を示す断面図である。
【図20】シャッタをインクジェットヘッドに対して横方向に動かす移動機構を含むプリンタを示す図である。
【図21】シャッタはインクジェットヘッドの下方の位置に移動した位置にある図20のプリンタを示す図である。
【図22】シャッタをインクジェットヘッドに対して横方向に動かす移動機構を含むプリンタの変形例を示す図である。
【図23】シャッタはインクジェットヘッドの下方の位置から後退した位置にある図22のプリンタを示す図である。
【図24】インクジェットヘッドを有するプリンタの使用方法の例を示す図である。
【図25】シャッタの内側に設けられる多孔質体の例を示す図である。
【図26】用紙の印字領域の幅とインクジェットヘッドとの関係を示す図である。
【図27】2つの隣接するインクジェットヘッドのノズルの間隔を検出するセンサを備えたプリンタの例を示す図である。
【図28】予備ノズルを有し、ノズル間の間隔が小さい場合のプリンタの例を示す図である。
【図29】予備ノズルを有し、ノズル間の間隔が大きい場合のプリンタの例を示す図である。
【符号の説明】
10…プリンタ
14…インクジェットヘッド
16…ヘッドユニット
18…シャッタ
20…ガイド板
22…用紙
26…ノズル面
28…ノズル
30…フランジ
42…筒壁部分
44…支持部材
46…第1のシール部材
48…第2のシール部材
50…インク吸引室
52…多孔質体
54…多孔質体
56…ワイパ
58…真空吸引管
64…昇降機構
66…昇降ユニット
68…昇降部材
76…移動機構

Claims (3)

  1. フレームと、該フレームに昇降可能に支持された少なくとも1つのインクジェットヘッドと、該インクジェットヘッドの下方で該インクジェットヘッドに対して横方向に移動可能なシャッタとを備え、該インクジェットヘッドが上昇位置にあり且つ該シャッタが該インクジェットヘッドの下方の位置にあるときに、該インクジェットヘッドのまわりの該フレームの部分及び該シャッタが該インクジェットヘッドのノズル面に対してインク吸引室を形成することを特徴とするプリンタ。
  2. 該フレームの部分は、該インクジェットヘッドが上昇位置にあるときに該インクジェットヘッドの外周部又は該外周部に設けられた部材に密封状に接触する第1のシール部と、該シャッタが該インクジェットヘッドの下方の位置にあるときに該シャッタと密封状に接触する第2のシール部とを含むことを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
  3. 該インク吸引室を減圧する真空導入手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016150482A (ja) * 2015-02-17 2016-08-22 コニカミノルタ株式会社 保湿装置及びインクジェット記録装置
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JP2021115849A (ja) * 2020-01-29 2021-08-10 株式会社リコー 液体を吐出する装置

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