JP2004154786A - プレス成形方法及びプレス成形型 - Google Patents

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Abstract

【課題】押し力調節装置を用いることなく、オス型によって成形される面に強度勾配又は制御した歪分布を付与したプレスパネルを成形できるようにする。
【解決手段】オス型1とメス型2との間に板材3を挟んで形状を転写するに際して、オス型1とメス型2とが協同して板材3を曲げ始めるのに伴って、板材3の自由端部をダイフェース面4から離してこの自由端部とダイフェース面4との距離を所定範囲に保ちながら板材3をオス型1とメス型2との間に引き込んで、ダイエッジ部を通過する板材3に略一定の曲げ塑性歪を与えつつ成形する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プレス成形、とくにしわ押さえを行わないプレス成形において、板材に対する歪の制御を行い得るプレス成形方法及びプレス成形型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のプレス成形方法としては、例えば、オス型とメス型の間に板材を挟んで型の形状を転写する単純な成形方法や、メス型ダイフェースとブランクホルダによって板材を挟んだ状態でオス型による板材の成形を行う成形方法があるほか、メス型ダイフェースとブランクホルダによって板材を挟んだ状態で成形する際に、ブランクホルダとメス型ダイフェースによる板材挟持力を途中で変化させることができるようにした成形方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来のプレス成形方法において、ブランクホルダを有しないプレス成形方法の場合、パネル成形時の曲げ変形量を制御することが難しく、また、しわ押さえを持つプレス成形型による成形方法の場合、板材に付与する歪を制御することはできるものの、比較的大きな張力を受けながら行なわれる曲げ変形では、板厚減少が大きくなると共に、ダイエッジ部Rでの曲げ変形とこれに続く曲げ戻し変形により縦壁のそり量が増加してしまう、すなわち、成形性が悪化してしまうという問題があった。
【0004】
一方、ブランクホルダを有するプレス成形型のうち、成形中のしわ押さえ力を制御するプレス成形方法の場合、形状凍結性を改善することはできるものの、しわ押さえ力を変化させるための押し力調節装置を必要とするという問題があり、これらの問題を解決することが従来の課題となっていた。
【0005】
【発明の目的】
本発明は、上述した課題に着目してなされたものであって、従来必要としていた押し力調節装置を用いることなく、オス型によって成形される面(例えば、縦壁面や水平面など)に強度勾配又は制御した歪分布を付与したプレスパネルを成形することができるプレス成形方法及びプレス成形型を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のプレス成形方法は、ポンチとダイとの間に板材を挟んで形状を転写するに際して、ポンチとダイとが協同して板材を曲げ始めるのに伴って、板材の自由端部をダイフェース面から離してこの自由端部とダイフェース面との距離を所定範囲に保ちながら板材をポンチとダイとの間に引き込んで、ダイエッジ部を通過する板材に略一定の曲げ塑性歪を与えつつ成形する構成としたことを特徴としており、この構成を前述した従来の課題を解決するための手段としている。
【0007】
【発明の効果】
本発明によれば、上記した構成としたため、形状凍結性を改善することができるのは勿論のこと、しわ押さえ力を変化させるための大掛かりな押し力調節装置を必要とすることなく、板材に対する歪の制御を行うことができ、その結果、オス型によって成形される面(例えば、縦壁面や水平面など)に強度勾配を持たせたプレスパネルや、制御した歪分布を付与したプレスパネルを成形することが可能であるという非常に優れた効果がもたらされる。
【0008】
【実施例】
以下、図面を参照しながら本発明の実施例について説明するが、本発明は、以下の実施例のみに限定されないことは言うまでもない。
【0009】
(実施例1)
図1は本発明の一実施例を示している。
【0010】
図1(a)に示すように、このプレス成形型は、オス型1とメス型2を備えており、歪時効性鋼板から成る板材3はメス型ダイフェース面4上に設置される。オス型1には、メス型ダイフェース面4から一定の間隔をあけて配置した面工具(曲げ塑性歪付与機構)5が設けてあり、この面工具5は吊り下げ治具8によって自重で吊られた状態にある。
【0011】
この場合、吊り下げ治具8は、図2にも示すように、オス型取付部8aと、下端に面工具5が装着されてオス型取付部8aに抜け止めされた状態で上下方向に移動可能に支持される面工具支持棒8bと、オス型取付部8a及び面工具5の間において面工具支持棒8bに嵌装されて面工具5にダイフェース面4方向の力を付与するスプリング8cを具備しており、面工具5は、オス型1に対してプレス成形方向に相対移動することができるようになっている。
【0012】
また、このプレス成形型は、オス型1に対して板材3を押し付け可能なパッド6を備えていると共に、ダイフェース面4と面工具5との間隔を保持するクリアランス調節治具7を備えている。なお、オス型1及びメス型2は単純プレス成形の要領で設計すれば事足りる。
【0013】
このプレス成形型において、オス型1が板材3を成形し始めると、図1(b)に示すように、板材3の端面はメス型2のダイフェース面4から跳ね上がるが、メス型2のダイフェース面4から一定の間隔をおいて設けられて吊り下げ治具8のスプリング8cによってダイフェース面4方向の押付け力が付与された面工具5の面に接触するので、板材3の自由端部の跳ね上がりが制限されて、メス型2のダイフェース面4と面工具5の間に保持される。
【0014】
そして、オス型1の成形が進むにつれて、図1(c),(d)に示すように、板材3はオス型1とメス型2のクリアランスに挟まれた領域と、メス型2のダイRと、面工具5及び板材3の接触部とで形成される曲線弧をなぞりながら成形されていく。この際、面工具5とメス型2のダイフェース4との間隔は広く設定することも、狭く設定することもできる。
【0015】
上記したプレス成形方法及びプレス成形型において、オス型とメス型は従来のプレス成形型における機能と変わらない。上記面工具5は、従来のプレス金型のしわ押さえと同じ位置に設置されるが、その機能は異なり、板材の全面にわたって押し付け力を働かせるのではなく、メス型2のダイフェース面4に対して一定の間隔をもって、板材3がダイキャビティ内へ流入する時の形状を制限することによって、成形後のパネルに付与される歪分布を制御する機能を有している。
【0016】
オス型とメス型による従来の単純成形方法では、オス型が板材をダイキャビティ内に押し込みはじめると、板材の端部は跳ね上がり、板材がダイキャビティ内に流入するときにはダイエッジR部分での板材の曲げ変形は限られた範囲でしか起こらなかった。しかしながら、上記面工具5において、板材3がオス型1によってダイキャビティ内に流入させられるときには、板材3の自由端部の跳ね上がりを制限することができるため、面工具5と板材3との接触によってダイエッジ部から制限される範囲の形状となり、面工具5が無い場合と比較して多い歪量を導入することができる。
【0017】
パッド6は、板材3をオス型1とともに挟むことができ、成形中の板材3の流入のアンバランスの発生を回避し、板材3の成形過程における形状のコントロールをし易くできるメリットがある。面工具5とダイフェース面4との間隔はクリアランス調節治具7をダイフェース面4と面工具5との間に挟んで成形することにより解決している。これによって加工硬化による耐力の上昇や、歪時効性を有する金属材料の塗装熱処理後の強度上昇を見込んだ歪を素材の板材3に制御して与えることができる。
【0018】
次に、本実施例の工具寸法を図3に示す。上記プレス成形型を使用したプレス成形方法によって成形したパネル(図4(a)参照)は、上記面工具5を使用しないプレス成形方法によって成形したパネル(図4(b)参照)に比べて、曲げ変形によって板材3の両表面付近に導入できる歪量が増加した。歪時効性鋼板を用いてパネルを成形したことによって、塗装工程での熱処理(170℃ 約20分)後には、板材3に加わった歪による加工硬化とベークハードによる強度上昇とによって部材強度を上昇させることができた。
【0019】
効果の範囲を図5に示す。成形深さの1/3の高さまでは板材3の両表面に発生させることができる歪量(実線)が本発明を実施しない場合に比べて充分に大きく、板に近いところでは縦壁そり量(破線)のパラメータが大きくなり、部品精度の悪化が懸念されるが、ダイフェース4と面工具5の間隔を板厚の2倍以下とすることによって、精度の悪化を抑えることができ、後工程で修正できる見込みを得た。より好ましいくは、面工具5はダイフェース面4から成形深さの1/5までの範囲に保つことによって、導入できる歪量を増加させることができる。
【0020】
成形後のパネルは,従来と同じようにスポット溶接等によって他の部品と組み立てられる。面工具5は、オス型1が板材3をメス型2に押し込むときに生じる板材3の自由端部の跳ね上がりに制限を加え、成形過程における板材3の形状を制御しようとするものであるため、板材3を押さえるような大きな力は必要としない。したがって、面工具5の支持機構は、上記した吊り下げ治具8のように、上から吊るすなどの簡便な機構で事足りる。このように、上型によって面工具5を支持することで、型を開いたときにダイフェース面4上から面工具5を離間させることができるので、ロボットによる板材3の投入や成形後のパネルの搬出が阻害されることはない。
【0021】
なお、プレス成形型に付属する従来のしわ押さえ機構を板材3のしわ押さえに使用せずに、ダイフェース面4と面工具5のクリアランスの調節に利用することができることは言うまでもない。
【0022】
上記した実施例では、オス型1とメス型2との間に板材3を挟んで形状を転写するプレス成形において、成形する板材3には歪時効性を有する金属製板材を用い、メス型ダイフェース面4から間隔をもって設置した面工具5とメス型ダイフェース面4との隙間に板材3を配置し、この際、面工具5とメス型ダイフェース面4に置かれた板材3との隙間は、板厚の2倍以上で且つ成形深さの1/3以下とし、より好ましくは、板厚2倍以上で且つ成形深さの1/5以下であることとしたため、しわ押さえの機能を必要とすることなく、パネル縦壁面の歪量を制御することができる。また、面工具5を片側や一部にだけ設置するようになすことによって、パネルの面を選択的に強度上昇させることができる。
【0023】
(実施例2)
図6は、本発明の他の実施例を示している。
【0024】
図6(a)に示すように、この実施例によるプレス成形型が先の実施例によるプレス成形型と相違するところは、面工具5を上型またはプレス機上面に対して面工具移動装置9によって取り付け、この面工具移動装置9によって面工具5とダイフェース面4との間隔を調節可能とした点にあり、他の構成は先の実施例によるプレス成形型と同じである。なお、この場合も、オス型1及びメス型は単純プレス成形と同様に設計すればよい。
【0025】
このプレス成形型において、オス型1が板材3を成形し始めると、図6(b)に示すように、板材3の端面はメス型2のダイフェース面4から跳ね上がるが、メス型2のダイフェース面4から一定の間隔をあけて設けられた面工具5の面に接触し、板材3の自由端部はメス型2ダイフェース面4と面工具5との間に保持される。
【0026】
成形の初期において、面工具5はダイフェース面4に近い位置に配置しておき、オス型1による成形が進むにつれて、図6(c),(d)に示すように、面工具移動装置9によって、オス型1とメス型2のクリアランスを広げて行き、成形終了に至る。
【0027】
このようにして成形されたパネルをスポット溶接で溶接して構造体とし、車体焼付け塗装工程熱処理(170℃、20分)を終えると、縦壁面においてフランジ部から底部方向に向かって強度勾配を持ったパネルを成形することができた。
【0028】
上記した実施例では、先の実施例の成形型の構成に加えて、吊り下げられて設置された面工具5とメス型ダイフェース4との間隔を変化させる面工具移動装置9を設けた構成としたため、縦壁面に強度勾配又は制御した分布を与えたプレスパネルを成形できる。また、面工具5とメス型ダイフェース4との間隔を成形中に変化させることができるので、縦壁面に発生するそりを解消するのに有利な成形条件を作り出すことができる。
【0029】
(実施例3)
図7は、本発明のさらに他の実施例を示している。
【0030】
図7(a)に示すように、このプレス成形型は、オス型1とメス型2を備えており、440MPa級板厚1.6mmの熱延歪時効性鋼板から成る板材3はメス型ダイフェース面4上に設置される。オス型1には、メス型ダイフェース面4から一定の間隔をあけて配置した面工具5が設けてあって、この面工具5は先の実施例の成形型で用いた吊り下げ治具8と同じ構造の吊り下げ治具8によって自重で吊られた状態にあり、したがって、面工具5は、オス型1に対してプレス成形方向に相対移動することができるようになっている。
【0031】
また、このプレス成形型は、オス型1に対して板材3を押し付け可能なパッド6を備えていると共に、ダイフェース面4と面工具5との間隔を保持するクリアランス調節治具7を備えている。
【0032】
この実施例において、オス型1は、その板材3を押す面のコーナ部に成形方向に断面突起形状をなす張出し部1aを有している。パッド6はメス型2のダイR止まりよりもプレス成形方向に入った位置(メス型2の底部寄り)に設置し、このパッド6の断面形状は、オス型1が板材3を押す面の断面形状を板厚分だけオフセットして倣った形状をなしている。なお、オス型1及びメス型2は単純プレス成形の要領で設計すれば事足りる。
【0033】
このプレス成形型において、オス型1が板材3を成形し始めると、図7(b)に示すように、板材3の端面はメス型2のダイフェース面4から跳ね上がるが、メス型2のダイフェース面4から一定の間隔をおいて設けられて吊り下げ治具8によってダイフェース面4方向の押付け力が付与された面工具5の面に接触するので、板材3の自由端部の跳ね上がりが制限されて、メス型2のダイフェース面4と面工具5の間に保持される。
【0034】
そして、オス型1の成形が進むにつれて、図7(c),(d)に示すように、板材3はオス型1とメス型2のクリアランスに挟まれた領域と、メス型2のダイRと、面工具5及び板材3の接触部とで形成される曲線弧をなぞりながら成形されていく。
【0035】
次いで、オス型1の断面突起形状をなすコーナ部先端の張出し部1aがダイR止まりに差し掛かると、オス型1はパッド6と接触して、オス型1の頂面に設けられた反プレス方向(成形方向に対して反対方向)のくぼみ形状を板材3に成形し、この後、パッド6はオス型1と密着したまま成形の下死点までダイフェース面4と面工具5との間の板材3を引き込みながら成形が進行していく。
【0036】
上記したプレス成形方法は、ブランクホルダを有しないプレス成形型に適用可能な技術である。オス型1の断面突起形状をなす張出し部1aは、部材断面の周長を大きくするために設けた。ブランクホルダを具備しないプレス成形型では、オス型1が板材3を成形し始める初期段階において板材3に十分な張力を与えることが不可能であるため、単にオス型1に形状を付与してパット6で成形しても導入できる引張り歪は僅かである。
【0037】
しかしながら、オス型1のコーナ部にプレス成形方向に張出した2つの断面突起形状の張出し部1aを設けて、オス型1のコーナ部先端がダイR止まりまで進んだときにパッド6により板材3にプレス成形方向と反対向きのくぼみを成形することによって、オス型1の頂面への歪を増加させることができることを見出した。
【0038】
これは、オス型1のコーナ部とメス型2のダイR止まりによって発生する板材3のせん断変形が、その後のダイキャビティ内への材料の流入に対して抵抗になると考えられ、オス型1の頂面のプレス成形方向とは反対向きのくぼみを成形する際に、オス型1の両コーナ部先端を越えて材料が流入しないようにするためには、オス型1が板材3を押して成形する際に生じる板材3のダイフェース面4からの離反を一定値以内に制限することがより効果的であり、本実施例においては、面工具5が板材3のダイフェース面4からの離反を制限する役割を果たしている。
【0039】
本実施例の面工具5が設けられていても、オス型1のコーナ部先端がダイR止まりの深さまで成形が進む前にオス型1の頂面の成形方向に対するくぼみ形状を成形しても歪は増加しない。これはオス型1のコーナRとメス型2のダイRによるせん断変形が生じていないためにオス型の頂面の板材3に拘束力が発生せず、そのままパッド6でくぼみを成形してもくぼみ内への材料の流入が生じるためである。
【0040】
したがって、オス型1のコーナ部先端がプレス成形方向にダイR止まりの深さまで進入することと、オス型1のコーナRとメス型2のダイRによって生じる板材3のせん断変形をより大きくしてダイキャビティ内への材料の流入を抑制するために板材3がダイフェース面4から離れることを制限する機構(本実施例の面工具5)の設置と、これらによって発生させることができるオス型1の頂面での板材3への張力の発現下とにおいて、オス型1の頂面に設けられた形状をパッド6で成形することによって、本発明の効果が得られることを見出した。
【0041】
なお、本実施例においても、面工具5は板材3がダイフェース面4から離れるときの板材3の端面の跳ね上がりを制限することさえできればよいため、面工具5の支持機構は、上記した吊り下げ治具8のように、上から吊るすなどの簡便な機構で事足りる。
【0042】
図8(a)は上記プレス成形型の断面を示し、図8(b)に効果を示す。オス型1におけるコーナRの張出し部1a間の水平面の歪は6%以上となっている。これに対して、面工具及びオス型コーナRに張出し形状を設けない比較1の成形型(図9(a)参照)で成形した場合は、水平面は1%未満の歪であった。
【0043】
また、上記実施例と同じ構成の成形型(図8(a))において、パッド6によるオス型1の頂面の成形をオス型1が板材3を成形するのと同時に行った場合、すなわち、オス型1が成形方向にダイRの深さまで達しないときに成形した場合の効果を図9(c)に比較例2として示す。図から判るように、オス型1の頂面の水平面に導入した歪は1%以下であった。このようにしてしわ押え機構がないプレス成形型においても歪時効性を有する金属製板材3の水平面に歪を付与することができる。
【0044】
以上説明したように、本実施例によれば、オス型1とメス型2との間に板材3を挟んで形状を板材3に転写するに際して、板材押圧面におけるコーナ部の少なくとも一方にプレス方向に張出した断面突起形状をなす張出し部1aを有するオス型1を用いて成形する場合において、ダイフェース面4の少なくとも一部と所定間隔をおいて対向配置した面工具5とメス型ダイフェース面4との隙間に配置した板材3及びオス型1の底面に対して間隔を空けてパッド6を配置し、面工具5とダイフェース面4との間隔を一定に保ちつつオス型1の先端がダイR止まり以降まで進んだときに、パッド6がオス型1の張出し部1aに対応する突起形状を板材3に転写するようにしたため、上下方向に成形方向を持つプレス成形型によって成形される歪時効性を有する金属製板材6のプレスパネルの水平面の歪を増加させることができる。また、面工具5を設置することによって、縦壁面への曲げ・曲げ戻し歪を増加させることができ、歪時効後の材料の強度をより上昇させることができる。さらに、面工具5のダイフェース面4からの間隔を成形中に制御するようになせば、縦壁面に導入する歪を制御することができる。
【0045】
(実施例4)
図10は、本発明のさらに他の実施例を示している。
【0046】
図10(a)に示すように、このプレス成形型は、オス型1とメス型2を備えており、440MPa級板厚1.6mmの熱延歪時効性鋼板から成る板材3はメス型ダイフェース面4上に設置される。また、このプレス成形型は、オス型1に対して板材3を押し付け可能なパッド6を備えている。
【0047】
この実施例においても、オス型1は、その板材3を押す面のコーナ部に成形方向に断面突起形状をなす張出し部1aを有している。パッド6はメス型2のダイR止まりよりもプレス成形方向に入った位置(メス型2の底部寄り)に設置し、このパッド6の断面形状は、オス型1が板材3を押す面の断面形状を板厚分だけオフセットして倣った形状をなしている。そして、オス型1のコーナ部とメス型2のダイRとがすれ違うときのクリアランスが小さくなるようにオス型1のコーナ部の張出し部1aをメス型2の壁方向に約0.1mm張出させてある。
【0048】
このプレス成形型において、オス型1が板材3を成形し始めて、図10(b)に示すように、メス型(2)ダイRの深さまで成形が進むと、オス型1のコーナ部とメス型2のダイRとの狭くなったクリアランスにおけるせん断変形によって板材3に対する拘束力が発生し、オス型1はパッド6と接触してオス型1の頂面に設けられた成形方向に対して反対の方向のくぼみ形状を成形し、その後、図10(c)に示すように、パッド6はオス型1と密着したまま成形の下死点までダイフェース面4上の板材3を引き込みながら成形が進行していく。このとき、水平面に3%以上の歪を与えることができた(図11参照)。
【0049】
(実施例5)
図12は、本発明のさらに他の実施例を示している。
【0050】
図12(a)に示すように、この実施例によるプレス成形型は、板材3をハット状断面に成形するプレス成形型であって、このプレス成形型が実施例1によるプレス成形型と相違するところは、ハット状断面におけるフランジ部に対応するメス型ダイフェース面4、及び、上記フランジ部に対応し且つダイフェース面4に相対するオス型1の双方に、板材3のほぼ板厚の距離だけオフセットさせた2つの平坦面とこれらの平坦面同士を結ぶ斜面とによって成る段差1b,2bを複数設けて、パネル組み立て時のスポット打点面とした点にあり、他の構成は実施例1によるプレス成形型と同じである。
【0051】
このプレス成形型において、オス型1が板材3を成形し始めると、図12(b)に示すように、板材3の端面はメス型2のダイフェース面4から跳ね上がるが、メス型2のダイフェース面4から一定の間隔をおいて設けられて吊り下げ治具8によってダイフェース面4方向の押付け力が付与された面工具5の面に接触するので、板材3の自由端部の跳ね上がりが制限されて、メス型2のダイフェース面4と面工具5の間に保持される。
【0052】
そして、オス型1の成形が進むにつれて、図12(c)に示すように、板材3はオス型1とメス型2のクリアランスに挟まれた領域と、メス型2のダイRと、面工具5及び板材3の接触部とで形成される曲線弧をなぞりながら成形されていき、成形後期において、図12(d)に示すように、ダイフェース面4上とオス型1のフランジ成形面にほぼ板厚の距離だけオフセットさせた2つの平坦面と斜面とによって成る段差1b,2bによって、図12(e)に示すように、ハット形断面をなす部材のフランジ面に凹凸状のスポット打点面が成形される。この際、面工具5とメス型ダイフェース4との間隔は広く設定することも、狭く設定することもできる。
【0053】
上記したプレス成形方法及びプレス成形型において、オス型とメス型は従来のプレス成形型における機能と変わらないが、本実施例の成形型では、成形後期のスポット打点面成形時において、板材3が縦壁面にせん断歪を加えられながらオス型1によってダイキャビティ内に流入させられるため、面工具5のみで成形した部材に比してさらに縦壁面への歪量を増加させ得るメリットがある。
【0054】
その効果は、図13中の実線によって示すように、段差1b,2bを大きくすることによってより大きな歪を縦壁面に導入することができる。さらに、成形後期にスポット打点面がオス型1及びメス型2の各段差1b,2bによって成形されることによって、成形後期に縦壁面への張力が増大させることができ、図13中の破線に示すように、フランジ面の段差1b,2bによって板材3の縦壁面の壁そり量を減少させることができた。
【0055】
一方、フランジ部に設ける段差1b,2bを大きくすることによって板厚の減少が大きくなり、亀裂を発生する部位が現れる。亀裂を発生させずに段差1b,2bを形成できる範囲が図14に示す範囲であり、フランジ部に形成すべき段差1b,2bの範囲は板厚の2.5倍以内であることを見出した。
【0056】
次に、本実施例の工具寸法を図15(a)に示す。上記プレス成形型を使用したプレス成形方法によって成形したパネル(図16(a)参照)は、上記プレス成形方法によらないで成形したパネル(図16(b)参照)に比べて、曲げ変形及び成形後期のスポット打点面成形時における縦壁部のせん断歪によって板材3の両表面付近に導入できる歪量が増加した。加えて、ダイエッジR部の歪も増加させることができた。歪時効性鋼板を用いてパネルを成形したことによって、塗装工程での熱処理(170℃ 約20分)後には、板材3に加わった歪による加工硬化とベークハードによる強度上昇とによって部材強度を上昇させることができた。スポット打点面成形後のパネルは、従来と同じようにスポット溶接等によって他の部品と組み立てられる。
【0057】
上記したように、本実施例のプレス成形方法及びプレス成形型では、オス型1とメス型2との間に板材3を挟んで形状を転写するプレス成形において、成形する板材3には歪時効性を有する金属製板材を用い、メス型ダイフェース面4から間隔をもって設置した面工具5とメス型ダイフェース面4との隙間に板材3を配置し、この際、面工具5とメス型ダイフェース面4に置かれた板材3との隙間は、板厚の2倍以上で且つ成形深さの1/3以下とし、より好ましくは、板厚2倍以上で且つ成形深さの1/5以下であることとし、加えて、ハット状断面のフランジ部に対応するダイフェース面、及び、ハット状断面のフランジ部に対応し且つダイフェース面に相対するオス型1に、板材3の板厚の2.5倍以内の距離をおいて段違いをなす2つの平坦面とこれらの平坦面同士を結ぶ斜面とによって成る段差1b,2bを複数設けた構成としたため、亀裂を発生させることなく、成形後の部材の縦壁面とコーナー部の歪量を増加させることができ、これによって、歪時効後の強度を増加させることができる。また、フランジ面の凹凸はスポット打点面として利用できると同時に、縦壁面の壁そり量を減少させることが可能であるというメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のプレス成形型によるプレス成形工程説明図(a)〜(d)である。
【図2】図1におけるプレス成形型の吊り下げ治具の拡大説明図である。
【図3】図1におけるプレス成形型の工具形状説明図である。
【図4】図1におけるプレス成形型を使用したプレス成形方法によって成形したパネルに導入できる歪量を示す説明図(a)及び図1におけるプレス成形型を使用しないプレス成形方法によって成形したパネルに導入できる歪量を示す説明図(b)である。
【図5】図1におけるプレス成形型のダイフェース面と面工具の間隔に対する縦壁両表面の歪量及び縦壁そり量の関係を示すグラフである。
【図6】本発明の他の実施例のプレス成形型によるプレス成形工程説明図(a)〜(d)である。
【図7】本発明のさらに他の実施例のプレス成形型によるプレス成形工程説明図(a)〜(d)である。
【図8】図7におけるプレス成形型の工具形状説明図(a)及び図7におけるプレス成形型を使用したプレス成形方法によって成形したパネルに導入できる歪量を示す説明図(b)である。
【図9】比較例1のプレス成形型の工具形状説明図(a),比較例1のプレス成形型を使用したプレス成形方法によって成形したパネルに導入できる歪量を示す説明図(b)及び比較例2のプレス成形方法によって成形したパネルに導入できる歪量を示す説明図(c)である。
【図10】本発明のさらに他の実施例のプレス成形型によるプレス成形工程説明図(a)〜(c)である。
【図11】図10におけるプレス成形型を使用したプレス成形方法によって成形したパネルに導入できる歪量を示す説明図である。
【図12】本発明のさらに他の実施例のプレス成形型によるプレス成形工程説明図(a)〜(d)及びこのプレス成形工程で作成されたパネルの斜視説明図(e)である。
【図13】図12におけるプレス成形型のダイフェース面段差高さに対する縦壁両表面の歪量及び縦壁そり量の関係を示すグラフである。
【図14】図12におけるプレス成形型のダイフェース面段差高さと板厚減少率との関係を示すグラフである。
【図15】図12におけるプレス成形型の工具形状説明図(a)及び図12(a)における白抜き矢印方向からの矢視説明図(b)である。
【図16】図12におけるプレス成形型を使用したプレス成形方法によって成形したパネルに導入できる歪量を示す説明図(a)及び図12におけるプレス成形型を使用しないプレス成形方法によって成形したパネルに導入できる歪量を示す説明図(b)である。
【符号の説明】
1 オス型(ポンチ)
1a 張出し部
1b 段差
2 メス型(ダイ)
2b 段差
3 板材
4 メス型ダイフェース面
5 面工具(曲げ塑性歪付与機構)
6 パッド
7 クリアランス調節治具(スペーサ治具)

Claims (21)

  1. ポンチとダイとの間に板材を挟んで形状を転写するに際して、ポンチとダイとが協同して板材を曲げ始めるのに伴って、板材の自由端部をダイフェース面から離してこの自由端部とダイフェース面との距離を所定範囲に保ちながら板材をポンチとダイとの間に引き込んで、ダイエッジ部を通過する板材に略一定の曲げ塑性歪を与えつつ成形することを特徴とするプレス成形方法。
  2. 板材の自由端部とダイフェース面との距離を板材の板厚の2倍以上で且つ板材の成形深さの1/3以下の範囲に保つことを特徴とする請求項1に記載のプレス成形方法。
  3. 板材の自由端部とダイフェース面との距離を板材の板厚の2倍以上で且つ板材の成形深さの1/5以下の範囲に保つことを特徴とする請求項1又は2に記載のプレス成形方法。
  4. 板材の成形中に自由端部とダイフェース面との距離を変化させながら成形することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つの項に記載のプレス成形方法。
  5. ポンチとダイとの間に板材を挟んで形状を転写するに際して、ポンチとダイとが協同して板材を曲げ始めるのに伴って、板材の自由端部をダイフェース面から離し、板材がポンチとダイエッジ部とに挟まれてせん断変形した後に、ポンチの頂面に対応する板材の少なくとも一部に反プレス方向に凸の変形を与えつつ板材をポンチとダイとの間に引き込んで、ポンチの頂面に対応する板材の少なくとも一部に引張り塑性歪を与えることを特徴とするプレス成形方法。
  6. ポンチの板材押圧面にはそのコーナ部の少なくとも一方にプレス方向に張出した断面突起形状をなす張出し部を設け、このポンチの張出し部以外の板材押圧面に向かい合う板材許容面を有するパッドを設けて、板材がポンチとダイエッジ部とに挟まれてせん断変形した後に上記パッドに当接するべくこのパッドの初期位置を調節して配置し、板材がパッドに当接した後はポンチの張出し部以外の板材押圧面とパッドの板材受容面とで板材を挟みつつ引き込むこと特徴とする請求項5に記載のプレス成形方法。
  7. 板材がポンチとダイエッジ部とに挟まれてせん断変形する際に、ポンチとダイエッジ部とのクリアランスを板材の板厚の5%以下に狭めることを特徴とする請求項5又は6に記載のプレス成形方法。
  8. ポンチとダイエッジ部とに挟まれてせん断変形する板材の自由端部とダイフェース面との距離を所定範囲に保つことで、ダイエッジ部を通過する板材に略一定の曲げ歪を与える曲げ塑性歪付与機構を用いることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つの項に記載のプレス成形方法。
  9. 曲げ塑性歪付与機構は、ダイフェース面の少なくとも一部と所定間隔をおいて対向配置した面工具を具備し、この面工具とメス型ダイフェース面との隙間に板材を配置して成形することを特徴とする請求項8に記載のプレス成形方法。
  10. ポンチとダイとの間に板材を挟んで形状を板材に転写するに際して、板材押圧面におけるコーナ部の少なくとも一方にプレス方向に張出した断面突起形状をなす張出し部を有するポンチを用いて成形する場合において、ダイフェース面の少なくとも一部と所定間隔をおいて対向配置した面工具とメス型ダイフェース面との隙間に配置した板材及びポンチの底面に対して間隔を空けてパッドを配置し、面工具とダイフェース面との間隔を一定に保ちつつポンチの先端がダイR止まり以降まで進んだときに、パッドがポンチの張出し部に対応する突起形状を板材に転写することを特徴とするプレス成形方法。
  11. ダイフェース面と面工具との間隔を調節するスぺーサ治具を用いることを特徴とする請求項10に記載のプレス成形方法。
  12. 板材をハット状断面に成形するに際して、ハット状断面におけるフランジ部に対応するダイフェース面、及び、上記フランジ部に対応し且つダイフェース面に相対するポンチの双方に、板材の板厚の2.5倍以内の距離をおいて段違いをなす2つの平坦面とこれらの平坦面同士を結ぶ斜面とによって成る段差を複数設けて成形することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1つの項に記載のプレス成形方法。
  13. 板材は歪時効性を有する金属製板材であることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1つの項に記載のプレス成形方法。
  14. ポンチとダイとを有するプレス成形型において、ポンチとダイとによる曲げに伴ってダイフェース面から離れる板材の自由端部とダイフェース面との距離を所定範囲に保ちながら板材をポンチとダイとの間に引き込むことでダイエッジ部を通過する板材に略一定の曲げ歪を与える曲げ塑性歪付与機構を備えていることを特徴とするプレス成形型。
  15. 曲げ塑性歪付与機構は、ポンチを保持する上型から吊り下げられてダイフェース面の少なくとも一部と所定間隔をおいて対向する面を有する面工具と、この面工具とダイフェース面との間隔を一定に保つ治具を具備していることを特徴とする請求項14に記載のプレス成形型。
  16. 面工具と、ダイフェース面との間隔を変化させる面工具駆動手段を設けたことを特徴とする請求項15に記載のプレス成形型。
  17. ポンチは、板材押圧面におけるコーナ部の少なくとも一方にプレス方向に張出した断面突起形状をなす張出し部を有し、このポンチの張出し部以外の板材押圧面に向かい合う板材許容面を有し且つ板材がポンチとダイエッジ部とに挟まれてせん断変形した段階で板材に当接するべく初期位置の調節がなされて配置したパッドを設け、板材がポンチとダイエッジ部とに挟まれてせん断変形し、板材がパッドに当接した後はポンチの張出し部以外の板材押圧面とパッドの板材受容面とで板材を挟んでポンチの頂面に対応する板材の少なくとも一部に反プレス方向に凸の変形を与えつつ板材を引き込むこと特徴とする請求項14〜16のいずれか1つの項に記載のプレス成形型。
  18. 板材押圧面におけるコーナ部の少なくとも一方にプレス方向に張出した断面突起形状をなす張出し部を有するポンチと、ダイと、プレス方向にダイフェース面からダイR止まりまでの距離以上の間隔を空けて設置されてポンチの張出し部に対応する突起形状を板材に転写するパッドと、板材の自由端部からダイキャビティ方向への長さを有するダイフェース面の少なくとも一部と所定間隔をおいて対向配置され且つ少なくともポンチの先端がダイフェースからダイR止まりまでを成形するまでの間跳ね上がった板材の自由端部が接触可能な面を有する工具を備えていることを特徴とするプレス成形型。
  19. 工具は、ポンチを保持する上型から吊り下げられて設置され、治具によりメス型のダイフェースとの間隔が一定に保たれていることを特徴とする請求項18に記載のプレス成形型。
  20. 板材をハット状断面に成形するプレス成形型であって、ハット状断面におけるフランジ部に対応するダイフェース面、及び、上記フランジ部に対応し且つダイフェース面に相対するポンチの双方に、板材の板厚の2.5倍以内の距離をおいて段違いをなす2つの平坦面とこれらの平坦面同士を結ぶ斜面とによって成る段差を複数設けたことを特徴とする請求項14〜19のいずれか1つの項に記載のプレス成形型。
  21. 歪時効性を有する金属製板材から成り、上記請求項1〜12に記載のプレス成形方法により成形されたことを特徴とする自動車用強度部材。
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