JP2004152089A - 車両における緊急状態監視方法およびカーナビゲーション装置 - Google Patents
車両における緊急状態監視方法およびカーナビゲーション装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】車両内環境状態の悪化が引き起こされようとしても搭乗者が素早く対応することができるようにする。
【解決手段】ガスセンサ19により車室内の環境の環境レベルを計測し、制御部11は、計測された環境レベルがあらかじめ設定された注意基準レベルを超えた場合には車室内の環境状態が緊急状態になりつつあることを、緊急状態の回避方法を車室内に報知することで警告するため、何らかの影響により車室内環境状態の悪化が引き起こされようとしても搭乗者が素早く対応することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】ガスセンサ19により車室内の環境の環境レベルを計測し、制御部11は、計測された環境レベルがあらかじめ設定された注意基準レベルを超えた場合には車室内の環境状態が緊急状態になりつつあることを、緊急状態の回避方法を車室内に報知することで警告するため、何らかの影響により車室内環境状態の悪化が引き起こされようとしても搭乗者が素早く対応することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両における緊急状態監視方法およびこの方法を使用してなるカーナビゲーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両周囲の環境を測定する道路環境観測システムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−331062号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
例えば、何らかの影響により車室内に一酸化炭素などのガスが入りこみ、車室内の搭乗者がその状況に気付くことなく車室内で長時間過ごすと、不慮の事故が起こりうる。このような緊急状態を想定すると、この緊急状態を回避するために搭乗者が素早く対応する必要を生じる。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、何らかの影響により車両内環境状態の悪化が引き起こされようとしても搭乗者が素早く対応することができる車両における緊急状態監視方法およびこの方法を使用したカーナビゲーション装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明によれば、車両内に配設された物理量センサにより環境の環境レベルを計測し、計測された環境レベルがあらかじめ設定された注意基準レベルを超えた場合には環境状態が緊急状態になりつつあることを、当該緊急状態の回避方法を車室内に報知することで警告するため、何らかの影響により車両内環境状態の悪化が引き起こされようとしても搭乗者が素早く対応することができる。しかも、例えば、事故による急な故障などが車両に引き起こされ、排気ガスを多量に排出してしまうことによる環境の悪化が懸念されたとしても、例えば排気センサにより計測された環境レベルが注意基準レベルを超えた場合には環境状態が緊急状態になりつつあることを車室内に報知することで警告するため、搭乗者はこれに素早く対応することができ環境の悪化を未然に防ぐことができる。
【0007】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明において、注意基準レベルを上回るようにあらかじめ設定された緊急基準レベルを計測された環境レベルが超えた場合には、環境状態が緊急状態にあることを例えば車両周囲等の車両外に報知することで通知するため、たとえ緊急状態になりつつあることを伝える報知が搭乗者に届かず環境状態が緊急状態に至ってしまったとしても、車両外に報知され車両内の緊急を素早く通知することができる。
【0008】
さて、その他、例えば自動車を所有する運転者が、車室内に子供を残したまま自動車を離れた場合、車室内に緊急状態の回避方法を報知したとしても、子供が幼い場合には報知されたことが認識できないので、回避方法が車室内に単に報知されたとしても子供が緊急を回避できない虞がある。そこで、請求項3記載の発明によれば、計測された環境レベルがあらかじめ設定された警告基準レベルを超えた場合には環境状態が緊急状態になりつつあることを、緊急状態の回避方法を車両外にも報知することで警告するため、たとえ幼い子供が車室内に残されていたとしても、車両外の緊急通報センタや人物等に警告が素早く行き届くため、緊急状態に至る前に車室内の搭乗者を救助することができる。
【0009】
また、請求項4記載の発明によれば、上述記載の発明において、人が車室内に乗車されていることを条件として報知するため、車両外に不要な報知がなされることを極力防ぐことができる。
【0010】
請求項5記載の発明によれば、警告制御手段は、車両内に配設された物理量センサにより計測された環境の環境レベルがあらかじめ設定された注意基準レベルを超えた場合には車両内の環境状態が緊急状態になりつつあることを緊急状態の回避方法を車室内に報知することで警告させるように制御し、位置特定手段は、車両の現在位置を特定し、通知手段が、注意基準レベルを上回るようにあらかじめ設定された緊急基準レベルを物理量センサにより計測された環境レベルが超えた場合には、車両内の環境状態が緊急状態にあることを、少なくとも位置特定手段により特定された現在位置と共に車両外に位置する緊急通報センタに対して通知するため、車両の現在位置情報が緊急通報センタに行き届き、緊急状態に至ったとしても車両が緊急状態に至ったことを車両の現在位置と共に素早く通知することができる。
【0011】
この場合、請求項6または7記載の発明によれば、人が車室内に乗車されていることを条件として報知させるように制御するため、車両外に不要な報知がなされることを極力防ぐことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の緊急状態監視方法を使用したカーナビゲーション装置に適用した一実施形態について図1ないし図2を参照しながら説明する。
カーナビゲーション装置の全体の概略的な電気的構成を機能ブロック図として示す図1において、自動車(車両)内に搭載されるカーナビゲーション装置1は、位置特定手段としての位置検出部2、地図データ入力部3、スイッチ情報入力部4、メモリ部5、報知手段としての表示部6および音出力部7、通知手段としてのデータ通信部8、環境情報検出部9、乗車検出部10などを、マイコンを主体としてなる制御部(警告制御手段)11に接続して構成されている。
【0013】
これらのうち、位置検出部2は、周知のように、GPS衛星からの電波に基づいて車両の位置情報を得るために用いられるGPSセンサや、ジャイロセンサ、車速センサなどから構成され、車両の現在位置、進行方向、高度などを高精度に特定する部分である。
【0014】
地図データ入力部3は、地図データやそれに付随する目的地検索用のデータ(目的地データや所謂タウンページデータなど)、合成音声データなどの各種データを記憶した地図データ記録媒体からデータを読み込むためのドライブ装置から成り、その地図データ記録媒体としては、CD−ROM,DVD−ROMなどの大容量記憶媒体が用いられる。
【0015】
このとき、地図データは、道路形状、道路幅、道路名などの道路データ群、建造物データ群、地形データ群などを含むと共に、その地図を表示部6の画面上に再生するためのデータ、さらには、主要な地名や建造物名などを文字表示するための文字データを含んで構成されている。
【0016】
スイッチ情報入力部4は、詳しく図示はしないが、表示部6の画面近傍に設けられたメカスイッチや、表示部6の画面上に設けられたタッチパネルを含んで成り、搭乗者は、それらスイッチ情報入力部4を用いて、経路案内動作のための目的地の設定や、表示部6に表示される道路地図の縮尺の選択などの各種のコマンドを入力できるようになっている。尚、必要に応じて、このスイッチ情報入力部4と同等の機能を有するリモコンが設けられることもある。
【0017】
メモリ部5は、例えばROM、RAM及びEEPROMを含んで構成されており、ROMにはナビゲーションに係るプログラムが格納され、ワーキングエリアとして機能するRAMには地図データ入力部3を通じて取得した地図データなどが一時的に格納され、EEPROMには電源遮断時にも保持が必要なデータ(車両情報など)が格納されるようになっている。
【0018】
表示部6は、例えばフルカラー液晶ディスプレイから成り、その画面には、通常時には、車両の現在地周辺の地図が選択設定された縮尺で表示されると共に、その表示に重ね合せて、車両の現在位置及び進行方向を示す現在地マークが選択的に表示されるようになっている。また、表示部6には、搭乗者が目的地などの各種の入力を行なうための入力用画面や、各種のメッセージなども表示されるようになっている。
【0019】
音出力部7は、地図データ入力部3を通じて得られる合成音声データに基づいて、経路案内時における音声ガイドや、操作説明の音声ガイド等の各種音声や案内等を出力する前に運転者に注意を促す単音等を出力するようになっている。 データ通信部8は、外部装置との間での双方向通信機能を備えたものであり、例えばパケット通信機、携帯電話機、自動車電話機などから構成されている。
【0020】
乗車検出部10は、後述する温度センサ20により検出された車室内の温度の変化に基づいて人が乗車しているか否かを検出するようになっている。尚、この乗車検出部10は自動車の運転席,助手席等に設けられる重量を検出するための重量センサを備えて構成されていても良いし、赤外線センサを備えていても良い。すなわち、乗車検出部10は、重量変化に基づいて人が乗車しているか否かを検出するようになっていても良いし、車室内に配設される赤外線センサにより人が乗車しているか否かを検出するようになっていても良いし、これら重量センサによる重量変化や温度センサ20による温度変化や赤外線センサによる検出の何れか2つ以上を併用し人が乗車しているか否かを検出するようになっていても良い。
【0021】
そして、制御部11は、そのソフトウエア的構成により、地図データ取得部12、マップマッチング部13、経路計算部14、経路案内部15、描画部16、画面制御管理部17、通知制御手段としての通信制御部18の各処理部の機能を実現するようになっている。
これらのうち、地図データ取得部12は、上記各処理部での処理動作に必要となる地図データを地図データ入力部3から取得して、それら処理部に提供する。
【0022】
マップマッチング部13は、位置検出部2により検出された車両の現在位置情報、並びに地図データ入力部3から取得した地図データの道路形状データなどに基づいて、車両の現在位置がどの道路上に存在するかを特定する。
【0023】
経路計算部14は、マップマッチング部13で算出された現在位置或いは搭乗者がスイッチ情報入力部4を通じて指定した出発地から、搭乗者によりスイッチ情報入力部4を通じて指定された目的地までの適切な経路を、指定された条件(例えば有料道路優先、一般道優先、距離優先など)に従って計算(探索)するものであり、その手法としては、周知のダイクストラ法などが用いられる。
【0024】
経路案内部15は、経路計算部14により計算された目的地までの経路情報、並びに地図データ取得部12を通じて取得した地図データ内に含まれる道路形状情報や交差点・踏切などの位置情報などから、表示部6の画面表示や音出力部7による音声ガイドによる案内動作(例えば交差点での右左折の案内、踏切がある旨の注意案内など)に必要な経路案内データを作成するようになっている。
【0025】
描画部16は、画面制御管理部17の指示に従って、現在位置などを示すための各種縮尺の道路地図や、高速道路の略図、交差点付近の拡大図などをビデオRAMに描画(記録)し、表示部6の画面に表示する。それら地図は、地図データ取得部12によって取得された地図データに基づいて描画されるものであり、地図データ中の文字データに基づいて主要な地名や建造物名なども文字表示するようになっている。また、経路案内時には、地図中に、現在位置及び目的地を表示すると共に、走行すべき経路を他と異なる色で表示し、さらに各種ランドマークなども表示するようになっている。
【0026】
ここで、カーナビゲーション装置1を車両に搭載した状態では、その車両についての全高、車両重量、車幅、積載物を含む高さ、積載物の重量や搭乗者の重量などの車両情報を入力して当該カーナビゲーション装置1側に記憶させるという初期設定操作が必要となるものである。このような初期設定操作を行うために、上記画面制御管理部17は、表示部6に車両情報入力画面を表示するものであり、この入力画面を通じて入力された車両情報はメモリ部5内のEEPROMに記憶されるようになっている。
【0027】
通信制御部18は、データ通信部8を通じて車両外の通信網にアクセスするなどの制御を行うためのものであり、これにより外部と通信することができるようになっている。
【0028】
以上のような構成により、制御部11による処理動作を中心として、表示部6の画面に車両の現在位置を道路地図に重ね合せて表示するロケーション機能、搭乗者が設定した目的地までの最適な経路を求めて案内する経路探索及び経路案内の機能が実現されるようになっている。
【0029】
<環境情報検出部について>
さて、本発明の要旨に主として関係する構成として挙げられる環境情報検出部9は、車室内の例えば上部または下部に設けられるガスセンサ19、温度センサ20、さらに車両内の車室外に設けられる後述するセンサが接続された排気検出部21を含んで、計測する手段が構成されており、これらにより物理量センサとして機能するように構成されている。尚、排気検出部21は必要に応じて設ければ良い。
【0030】
これらのうちガスセンサ19が車室内における一酸化炭素ガス、および二酸化炭素などの不活性ガスを検出し、温度センサ20が車室内の温度を検出することで、車室内の環境の環境レベルを計測するようになっている。
【0031】
排気検出部21は、自動車内に配設される図示しない酸素(O2)センサ、空燃費(A/F)検出部を接続して構成されている。周知のように、酸素センサは、排気ガス中の酸素濃度を検出するようになっており、空燃費検出部は、ガス濃度検出センサを備え当該センサにより未燃ガス濃度を検出し、酸素センサから検出された酸素濃度と未燃ガス濃度とからエンジン内の燃焼空燃費を検出し、車両内の各種制御を行う図示しない各種ECUにフィードバックすることで、運転状況に合わせた最適な燃焼状態に制御されるようになっている。排気検出部21では、このような酸素センサおよび空燃費検出部により排気ガスの酸素濃度および未燃ガス濃度を検出し環境の環境レベルを計測するようになっている。
【0032】
上記構成の作用について、図2をも参照しながら説明する。図2は、上記構成の作用をフローチャートで示している。ここでは、課題欄で説明したように、何らかの影響により一酸化炭素等のガスが車室内に入りこむ場合を想定して実施例を示す。まず、環境情報検出部9は、ガスセンサ19、温度センサ20、排気検出部21により環境レベルを例えば所定周期で計測している(S1)。制御部11は、計測された環境レベルがあらかじめ設定された注意基準レベルを超えた場合には(S2:YES)、表示部6に警告を表示させ、音出力部7から警告音声を出力させ、緊急状態になりつつあることを車室内に報知する(S3)。具体的には、例えば、ガスセンサ19により一酸化炭素ガスが検出され、制御部11によりこのガス濃度が注意基準レベルを超えたことが判定された場合には、制御部11は、例えば「車室内で有毒なガスが検出されています。窓を開けて換気を行ってください。」というメッセージを緊急状態の回避方法として、表示部6から例えば連続的に点滅状態で表示させたり、音出力部7から音声を連続的に出力させて警告する。S2において、制御部11は、環境レベルが注意基準レベルを超えていないことが確認された場合にはS1に戻り、処理を再び繰り返す。
【0033】
例えば、乗車している大人の目が覚め、車室内を換気することができる状態であればこの状態が回避され緊急状態に至ることはないが、例えば、大人が車室内で熟睡中である場合や幼い子供のみが乗車している場合には、警告が伝わらない場合がある。この場合、ガス濃度がさらに濃くなるときもある。このとき、制御部11は、計測された環境レベルが、注意基準レベルを超えるようにあらかじめ設定された警告基準レベルを超えたか否かを判定し、さらに、制御部11は、乗車検出部10により人が乗車しているか否かを判定する。そして、制御部11は、環境レベルが注意基準レベルを超えており、且つ、人が乗車されていることが検出され確認されれば(S4:YES)、制御部11の通信制御部18を通じて緊急状態にあることを車両外に報知することで通知する(S5)。
【0034】
この場合、制御部11の通信制御部18は、位置検出部2により特定された車両の現在位置情報も、例えば緊急通報センタ(図示せず)に対してデータ通信部8に通知させる。緊急通報センタは、例えば、病院,消防署,各種機関など救急時に365日24時間体制で即座に対応できるように所定地域毎に1又は数箇所設けられている施設であり、緊急状態である情報(もしくは緊急状態になりつつある情報)及び車両の現在位置情報が通知されると、当該センタの所員が車両の現在位置情報の示す位置に駆けつけ、緊急状態を回避させることができる。これにより、緊急状態に至ったとしても、車両が緊急状態に至ったことを車両の現在位置と共に素早く通知することができ、この緊急状態を素早く回避することができる。S4において、制御部11は、判定が確認されなければ(S4:NO)、再びS1に戻り処理を繰り返すことになる。
【0035】
このような一実施形態によれば、ガスセンサ19により車室内の環境の環境レベルを計測し、計測された環境レベルがあらかじめ設定された注意基準レベルを超えた場合には車室内の環境状態が緊急状態になりつつあることを、緊急状態の回避方法を車室内に報知することで警告するため、何らかの影響により車室内環境状態の悪化が引き起こされようとしても搭乗者が素早く対応することができる。
【0036】
注意基準レベルを上回るようにあらかじめ設定された緊急基準レベルをガスセンサ19により計測された環境レベルが超えた場合には、環境状態が緊急状態にあることを位置検出部2により検出された現在位置情報と共に緊急通報センタに通知するため、たとえ緊急状態になりつつあることを伝える報知が搭乗者に届かず環境状態が緊急状態に至ってしまったとしても、緊急通報センタに通知され車両内の緊急を素早く通知することができる。
【0037】
制御部11は、人が車室内に乗車されていることを条件として表示部6に表示させ音出力部7から出力させるように制御するため、車両外に不要な報知がなされることを極力防ぐことができる。
【0038】
(他の実施形態)
本発明は上記し且つ図面に記載した実施例にのみ限定されるものではなく、例えば次のような変形または拡張が可能である。
データ通信部8は、カーナビゲーション装置1に搭載されていても外部に接続されていても良い。
環境情報検出部9は、ガスセンサ19、温度センサ20、排気検出部21を含んでなるように構成したがこれらのうち何れか1つが含まれていれば良い。
図2のS2において、環境レベルが注意基準レベルを超えた場合、図2のS3において、車両外の車両周囲に向けて、緊急状態の回避方法を表示部6により表示するようにしたり、車両外の車両周囲に向けて音出力部7により音や音声を出力するようにしても良い。この場合、幼い子供のみが車室内に残されていたとしても、車両周囲の人物などに警告が素早く行き届くため、緊急状態に至る前に車室内の搭乗者を救助することができる。また、環境レベルが注意基準レベルを超えた場合、データ通信部8により車両外の緊急通報センタに通知するように構成しても良い。
図2のS2における制御部11の判断条件として、人が乗車されていることを条件に加えても良い。この場合、車両外に不要な報知がなされることを極力防ぐことができる。
【0039】
ガスセンサ19により一酸化炭素ガス濃度を計測する実施形態を示したが、排気検出部21により排気ガス濃度を計測するものにも適用することができる。この場合、例えば排気検出部21により計測された環境レベルが注意基準レベルを超えた場合には環境状態が緊急状態になりつつあることを車室内に報知することで警告するように構成する。例えば、事故による急な故障などが車両に引き起こされ、排気ガスを多量に排出してしまうことによる環境の悪化が懸念されたとしても、環境状態が緊急状態になりつつあることを車室内に報知することで警告するため、警告が行われると搭乗者はこれに素早く対応することができ、環境の悪化を未然に防ぐことができる。排気検出部21に接続される各種センサを、従来機能の他に、環境の環境レベルを検出した情報を車室内および車両外に報知するための用途に使用することができる。
図2のS4において、人が乗車されていることを条件として、緊急状態にあることを報知し通知するようにしたが、この条件は必要に応じて設ければ良い。また、図2のS5において、制御部11を、車室内にも報知し通知制御するように構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の全体構成を示す機能ブロック図
【図2】制御内容を示すフローチャート
【符号の説明】
1はカーナビゲーション装置、2は位置検出部(位置特定手段)、6は表示部(報知手段)、7は音出力部(報知手段)、8はデータ通信部(通知手段)、11は制御部(警告制御手段)、18は通信制御部(通知制御手段)、19はガスセンサ(物理量センサ)、20は温度センサ(物理量センサ)、21は排気検出部(物理量センサ)である。
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両における緊急状態監視方法およびこの方法を使用してなるカーナビゲーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両周囲の環境を測定する道路環境観測システムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−331062号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
例えば、何らかの影響により車室内に一酸化炭素などのガスが入りこみ、車室内の搭乗者がその状況に気付くことなく車室内で長時間過ごすと、不慮の事故が起こりうる。このような緊急状態を想定すると、この緊急状態を回避するために搭乗者が素早く対応する必要を生じる。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、何らかの影響により車両内環境状態の悪化が引き起こされようとしても搭乗者が素早く対応することができる車両における緊急状態監視方法およびこの方法を使用したカーナビゲーション装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明によれば、車両内に配設された物理量センサにより環境の環境レベルを計測し、計測された環境レベルがあらかじめ設定された注意基準レベルを超えた場合には環境状態が緊急状態になりつつあることを、当該緊急状態の回避方法を車室内に報知することで警告するため、何らかの影響により車両内環境状態の悪化が引き起こされようとしても搭乗者が素早く対応することができる。しかも、例えば、事故による急な故障などが車両に引き起こされ、排気ガスを多量に排出してしまうことによる環境の悪化が懸念されたとしても、例えば排気センサにより計測された環境レベルが注意基準レベルを超えた場合には環境状態が緊急状態になりつつあることを車室内に報知することで警告するため、搭乗者はこれに素早く対応することができ環境の悪化を未然に防ぐことができる。
【0007】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明において、注意基準レベルを上回るようにあらかじめ設定された緊急基準レベルを計測された環境レベルが超えた場合には、環境状態が緊急状態にあることを例えば車両周囲等の車両外に報知することで通知するため、たとえ緊急状態になりつつあることを伝える報知が搭乗者に届かず環境状態が緊急状態に至ってしまったとしても、車両外に報知され車両内の緊急を素早く通知することができる。
【0008】
さて、その他、例えば自動車を所有する運転者が、車室内に子供を残したまま自動車を離れた場合、車室内に緊急状態の回避方法を報知したとしても、子供が幼い場合には報知されたことが認識できないので、回避方法が車室内に単に報知されたとしても子供が緊急を回避できない虞がある。そこで、請求項3記載の発明によれば、計測された環境レベルがあらかじめ設定された警告基準レベルを超えた場合には環境状態が緊急状態になりつつあることを、緊急状態の回避方法を車両外にも報知することで警告するため、たとえ幼い子供が車室内に残されていたとしても、車両外の緊急通報センタや人物等に警告が素早く行き届くため、緊急状態に至る前に車室内の搭乗者を救助することができる。
【0009】
また、請求項4記載の発明によれば、上述記載の発明において、人が車室内に乗車されていることを条件として報知するため、車両外に不要な報知がなされることを極力防ぐことができる。
【0010】
請求項5記載の発明によれば、警告制御手段は、車両内に配設された物理量センサにより計測された環境の環境レベルがあらかじめ設定された注意基準レベルを超えた場合には車両内の環境状態が緊急状態になりつつあることを緊急状態の回避方法を車室内に報知することで警告させるように制御し、位置特定手段は、車両の現在位置を特定し、通知手段が、注意基準レベルを上回るようにあらかじめ設定された緊急基準レベルを物理量センサにより計測された環境レベルが超えた場合には、車両内の環境状態が緊急状態にあることを、少なくとも位置特定手段により特定された現在位置と共に車両外に位置する緊急通報センタに対して通知するため、車両の現在位置情報が緊急通報センタに行き届き、緊急状態に至ったとしても車両が緊急状態に至ったことを車両の現在位置と共に素早く通知することができる。
【0011】
この場合、請求項6または7記載の発明によれば、人が車室内に乗車されていることを条件として報知させるように制御するため、車両外に不要な報知がなされることを極力防ぐことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の緊急状態監視方法を使用したカーナビゲーション装置に適用した一実施形態について図1ないし図2を参照しながら説明する。
カーナビゲーション装置の全体の概略的な電気的構成を機能ブロック図として示す図1において、自動車(車両)内に搭載されるカーナビゲーション装置1は、位置特定手段としての位置検出部2、地図データ入力部3、スイッチ情報入力部4、メモリ部5、報知手段としての表示部6および音出力部7、通知手段としてのデータ通信部8、環境情報検出部9、乗車検出部10などを、マイコンを主体としてなる制御部(警告制御手段)11に接続して構成されている。
【0013】
これらのうち、位置検出部2は、周知のように、GPS衛星からの電波に基づいて車両の位置情報を得るために用いられるGPSセンサや、ジャイロセンサ、車速センサなどから構成され、車両の現在位置、進行方向、高度などを高精度に特定する部分である。
【0014】
地図データ入力部3は、地図データやそれに付随する目的地検索用のデータ(目的地データや所謂タウンページデータなど)、合成音声データなどの各種データを記憶した地図データ記録媒体からデータを読み込むためのドライブ装置から成り、その地図データ記録媒体としては、CD−ROM,DVD−ROMなどの大容量記憶媒体が用いられる。
【0015】
このとき、地図データは、道路形状、道路幅、道路名などの道路データ群、建造物データ群、地形データ群などを含むと共に、その地図を表示部6の画面上に再生するためのデータ、さらには、主要な地名や建造物名などを文字表示するための文字データを含んで構成されている。
【0016】
スイッチ情報入力部4は、詳しく図示はしないが、表示部6の画面近傍に設けられたメカスイッチや、表示部6の画面上に設けられたタッチパネルを含んで成り、搭乗者は、それらスイッチ情報入力部4を用いて、経路案内動作のための目的地の設定や、表示部6に表示される道路地図の縮尺の選択などの各種のコマンドを入力できるようになっている。尚、必要に応じて、このスイッチ情報入力部4と同等の機能を有するリモコンが設けられることもある。
【0017】
メモリ部5は、例えばROM、RAM及びEEPROMを含んで構成されており、ROMにはナビゲーションに係るプログラムが格納され、ワーキングエリアとして機能するRAMには地図データ入力部3を通じて取得した地図データなどが一時的に格納され、EEPROMには電源遮断時にも保持が必要なデータ(車両情報など)が格納されるようになっている。
【0018】
表示部6は、例えばフルカラー液晶ディスプレイから成り、その画面には、通常時には、車両の現在地周辺の地図が選択設定された縮尺で表示されると共に、その表示に重ね合せて、車両の現在位置及び進行方向を示す現在地マークが選択的に表示されるようになっている。また、表示部6には、搭乗者が目的地などの各種の入力を行なうための入力用画面や、各種のメッセージなども表示されるようになっている。
【0019】
音出力部7は、地図データ入力部3を通じて得られる合成音声データに基づいて、経路案内時における音声ガイドや、操作説明の音声ガイド等の各種音声や案内等を出力する前に運転者に注意を促す単音等を出力するようになっている。 データ通信部8は、外部装置との間での双方向通信機能を備えたものであり、例えばパケット通信機、携帯電話機、自動車電話機などから構成されている。
【0020】
乗車検出部10は、後述する温度センサ20により検出された車室内の温度の変化に基づいて人が乗車しているか否かを検出するようになっている。尚、この乗車検出部10は自動車の運転席,助手席等に設けられる重量を検出するための重量センサを備えて構成されていても良いし、赤外線センサを備えていても良い。すなわち、乗車検出部10は、重量変化に基づいて人が乗車しているか否かを検出するようになっていても良いし、車室内に配設される赤外線センサにより人が乗車しているか否かを検出するようになっていても良いし、これら重量センサによる重量変化や温度センサ20による温度変化や赤外線センサによる検出の何れか2つ以上を併用し人が乗車しているか否かを検出するようになっていても良い。
【0021】
そして、制御部11は、そのソフトウエア的構成により、地図データ取得部12、マップマッチング部13、経路計算部14、経路案内部15、描画部16、画面制御管理部17、通知制御手段としての通信制御部18の各処理部の機能を実現するようになっている。
これらのうち、地図データ取得部12は、上記各処理部での処理動作に必要となる地図データを地図データ入力部3から取得して、それら処理部に提供する。
【0022】
マップマッチング部13は、位置検出部2により検出された車両の現在位置情報、並びに地図データ入力部3から取得した地図データの道路形状データなどに基づいて、車両の現在位置がどの道路上に存在するかを特定する。
【0023】
経路計算部14は、マップマッチング部13で算出された現在位置或いは搭乗者がスイッチ情報入力部4を通じて指定した出発地から、搭乗者によりスイッチ情報入力部4を通じて指定された目的地までの適切な経路を、指定された条件(例えば有料道路優先、一般道優先、距離優先など)に従って計算(探索)するものであり、その手法としては、周知のダイクストラ法などが用いられる。
【0024】
経路案内部15は、経路計算部14により計算された目的地までの経路情報、並びに地図データ取得部12を通じて取得した地図データ内に含まれる道路形状情報や交差点・踏切などの位置情報などから、表示部6の画面表示や音出力部7による音声ガイドによる案内動作(例えば交差点での右左折の案内、踏切がある旨の注意案内など)に必要な経路案内データを作成するようになっている。
【0025】
描画部16は、画面制御管理部17の指示に従って、現在位置などを示すための各種縮尺の道路地図や、高速道路の略図、交差点付近の拡大図などをビデオRAMに描画(記録)し、表示部6の画面に表示する。それら地図は、地図データ取得部12によって取得された地図データに基づいて描画されるものであり、地図データ中の文字データに基づいて主要な地名や建造物名なども文字表示するようになっている。また、経路案内時には、地図中に、現在位置及び目的地を表示すると共に、走行すべき経路を他と異なる色で表示し、さらに各種ランドマークなども表示するようになっている。
【0026】
ここで、カーナビゲーション装置1を車両に搭載した状態では、その車両についての全高、車両重量、車幅、積載物を含む高さ、積載物の重量や搭乗者の重量などの車両情報を入力して当該カーナビゲーション装置1側に記憶させるという初期設定操作が必要となるものである。このような初期設定操作を行うために、上記画面制御管理部17は、表示部6に車両情報入力画面を表示するものであり、この入力画面を通じて入力された車両情報はメモリ部5内のEEPROMに記憶されるようになっている。
【0027】
通信制御部18は、データ通信部8を通じて車両外の通信網にアクセスするなどの制御を行うためのものであり、これにより外部と通信することができるようになっている。
【0028】
以上のような構成により、制御部11による処理動作を中心として、表示部6の画面に車両の現在位置を道路地図に重ね合せて表示するロケーション機能、搭乗者が設定した目的地までの最適な経路を求めて案内する経路探索及び経路案内の機能が実現されるようになっている。
【0029】
<環境情報検出部について>
さて、本発明の要旨に主として関係する構成として挙げられる環境情報検出部9は、車室内の例えば上部または下部に設けられるガスセンサ19、温度センサ20、さらに車両内の車室外に設けられる後述するセンサが接続された排気検出部21を含んで、計測する手段が構成されており、これらにより物理量センサとして機能するように構成されている。尚、排気検出部21は必要に応じて設ければ良い。
【0030】
これらのうちガスセンサ19が車室内における一酸化炭素ガス、および二酸化炭素などの不活性ガスを検出し、温度センサ20が車室内の温度を検出することで、車室内の環境の環境レベルを計測するようになっている。
【0031】
排気検出部21は、自動車内に配設される図示しない酸素(O2)センサ、空燃費(A/F)検出部を接続して構成されている。周知のように、酸素センサは、排気ガス中の酸素濃度を検出するようになっており、空燃費検出部は、ガス濃度検出センサを備え当該センサにより未燃ガス濃度を検出し、酸素センサから検出された酸素濃度と未燃ガス濃度とからエンジン内の燃焼空燃費を検出し、車両内の各種制御を行う図示しない各種ECUにフィードバックすることで、運転状況に合わせた最適な燃焼状態に制御されるようになっている。排気検出部21では、このような酸素センサおよび空燃費検出部により排気ガスの酸素濃度および未燃ガス濃度を検出し環境の環境レベルを計測するようになっている。
【0032】
上記構成の作用について、図2をも参照しながら説明する。図2は、上記構成の作用をフローチャートで示している。ここでは、課題欄で説明したように、何らかの影響により一酸化炭素等のガスが車室内に入りこむ場合を想定して実施例を示す。まず、環境情報検出部9は、ガスセンサ19、温度センサ20、排気検出部21により環境レベルを例えば所定周期で計測している(S1)。制御部11は、計測された環境レベルがあらかじめ設定された注意基準レベルを超えた場合には(S2:YES)、表示部6に警告を表示させ、音出力部7から警告音声を出力させ、緊急状態になりつつあることを車室内に報知する(S3)。具体的には、例えば、ガスセンサ19により一酸化炭素ガスが検出され、制御部11によりこのガス濃度が注意基準レベルを超えたことが判定された場合には、制御部11は、例えば「車室内で有毒なガスが検出されています。窓を開けて換気を行ってください。」というメッセージを緊急状態の回避方法として、表示部6から例えば連続的に点滅状態で表示させたり、音出力部7から音声を連続的に出力させて警告する。S2において、制御部11は、環境レベルが注意基準レベルを超えていないことが確認された場合にはS1に戻り、処理を再び繰り返す。
【0033】
例えば、乗車している大人の目が覚め、車室内を換気することができる状態であればこの状態が回避され緊急状態に至ることはないが、例えば、大人が車室内で熟睡中である場合や幼い子供のみが乗車している場合には、警告が伝わらない場合がある。この場合、ガス濃度がさらに濃くなるときもある。このとき、制御部11は、計測された環境レベルが、注意基準レベルを超えるようにあらかじめ設定された警告基準レベルを超えたか否かを判定し、さらに、制御部11は、乗車検出部10により人が乗車しているか否かを判定する。そして、制御部11は、環境レベルが注意基準レベルを超えており、且つ、人が乗車されていることが検出され確認されれば(S4:YES)、制御部11の通信制御部18を通じて緊急状態にあることを車両外に報知することで通知する(S5)。
【0034】
この場合、制御部11の通信制御部18は、位置検出部2により特定された車両の現在位置情報も、例えば緊急通報センタ(図示せず)に対してデータ通信部8に通知させる。緊急通報センタは、例えば、病院,消防署,各種機関など救急時に365日24時間体制で即座に対応できるように所定地域毎に1又は数箇所設けられている施設であり、緊急状態である情報(もしくは緊急状態になりつつある情報)及び車両の現在位置情報が通知されると、当該センタの所員が車両の現在位置情報の示す位置に駆けつけ、緊急状態を回避させることができる。これにより、緊急状態に至ったとしても、車両が緊急状態に至ったことを車両の現在位置と共に素早く通知することができ、この緊急状態を素早く回避することができる。S4において、制御部11は、判定が確認されなければ(S4:NO)、再びS1に戻り処理を繰り返すことになる。
【0035】
このような一実施形態によれば、ガスセンサ19により車室内の環境の環境レベルを計測し、計測された環境レベルがあらかじめ設定された注意基準レベルを超えた場合には車室内の環境状態が緊急状態になりつつあることを、緊急状態の回避方法を車室内に報知することで警告するため、何らかの影響により車室内環境状態の悪化が引き起こされようとしても搭乗者が素早く対応することができる。
【0036】
注意基準レベルを上回るようにあらかじめ設定された緊急基準レベルをガスセンサ19により計測された環境レベルが超えた場合には、環境状態が緊急状態にあることを位置検出部2により検出された現在位置情報と共に緊急通報センタに通知するため、たとえ緊急状態になりつつあることを伝える報知が搭乗者に届かず環境状態が緊急状態に至ってしまったとしても、緊急通報センタに通知され車両内の緊急を素早く通知することができる。
【0037】
制御部11は、人が車室内に乗車されていることを条件として表示部6に表示させ音出力部7から出力させるように制御するため、車両外に不要な報知がなされることを極力防ぐことができる。
【0038】
(他の実施形態)
本発明は上記し且つ図面に記載した実施例にのみ限定されるものではなく、例えば次のような変形または拡張が可能である。
データ通信部8は、カーナビゲーション装置1に搭載されていても外部に接続されていても良い。
環境情報検出部9は、ガスセンサ19、温度センサ20、排気検出部21を含んでなるように構成したがこれらのうち何れか1つが含まれていれば良い。
図2のS2において、環境レベルが注意基準レベルを超えた場合、図2のS3において、車両外の車両周囲に向けて、緊急状態の回避方法を表示部6により表示するようにしたり、車両外の車両周囲に向けて音出力部7により音や音声を出力するようにしても良い。この場合、幼い子供のみが車室内に残されていたとしても、車両周囲の人物などに警告が素早く行き届くため、緊急状態に至る前に車室内の搭乗者を救助することができる。また、環境レベルが注意基準レベルを超えた場合、データ通信部8により車両外の緊急通報センタに通知するように構成しても良い。
図2のS2における制御部11の判断条件として、人が乗車されていることを条件に加えても良い。この場合、車両外に不要な報知がなされることを極力防ぐことができる。
【0039】
ガスセンサ19により一酸化炭素ガス濃度を計測する実施形態を示したが、排気検出部21により排気ガス濃度を計測するものにも適用することができる。この場合、例えば排気検出部21により計測された環境レベルが注意基準レベルを超えた場合には環境状態が緊急状態になりつつあることを車室内に報知することで警告するように構成する。例えば、事故による急な故障などが車両に引き起こされ、排気ガスを多量に排出してしまうことによる環境の悪化が懸念されたとしても、環境状態が緊急状態になりつつあることを車室内に報知することで警告するため、警告が行われると搭乗者はこれに素早く対応することができ、環境の悪化を未然に防ぐことができる。排気検出部21に接続される各種センサを、従来機能の他に、環境の環境レベルを検出した情報を車室内および車両外に報知するための用途に使用することができる。
図2のS4において、人が乗車されていることを条件として、緊急状態にあることを報知し通知するようにしたが、この条件は必要に応じて設ければ良い。また、図2のS5において、制御部11を、車室内にも報知し通知制御するように構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の全体構成を示す機能ブロック図
【図2】制御内容を示すフローチャート
【符号の説明】
1はカーナビゲーション装置、2は位置検出部(位置特定手段)、6は表示部(報知手段)、7は音出力部(報知手段)、8はデータ通信部(通知手段)、11は制御部(警告制御手段)、18は通信制御部(通知制御手段)、19はガスセンサ(物理量センサ)、20は温度センサ(物理量センサ)、21は排気検出部(物理量センサ)である。
Claims (7)
- 車両内に配設された物理量センサにより環境の環境レベルを計測し、
前記計測された環境レベルがあらかじめ設定された注意基準レベルを超えた場合には環境状態が緊急状態になりつつあることを、当該緊急状態の回避方法を車室内に報知することで警告することを特徴とする車両における緊急状態監視方法。 - 前記注意基準レベルを上回るようにあらかじめ設定された緊急基準レベルを前記計測された環境レベルが超えた場合には、前記環境状態が前記緊急状態にあることを少なくとも車両外に報知することで通知することを特徴とする請求項1記載の車両における緊急状態監視方法。
- 前記計測された環境レベルがあらかじめ設定された注意基準レベルを超えた場合には前記環境状態が緊急状態になりつつあることを、当該緊急状態の回避方法を車両外にも報知することで警告することを特徴とする請求項1または2記載の車両における緊急状態監視方法。
- 人が車室内に乗車されていることを条件として報知することを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の車両における緊急状態監視方法。
- 車両内に配設された物理量センサにより計測された環境の環境レベルがあらかじめ設定された注意基準レベルを超えた場合には前記車両内の環境状態が緊急状態になりつつあることを当該緊急状態の回避方法を車室内に報知することで警告させるように制御する警告制御手段と、
車両の現在位置を特定する位置特定手段とを備え、
前記注意基準レベルを上回るようにあらかじめ設定された緊急基準レベルを、前記物理量センサにより計測された環境レベルが超えた場合には、前記車両内の環境状態が緊急状態にあることを、少なくとも前記位置特定手段により特定された現在位置と共に車両外に位置する緊急通報センタに対して通知手段に通知させるように制御する通知制御手段を設けたことを特徴とするカーナビゲーション装置。 - 前記警告制御手段は、人が車室内に乗車されていることを条件として報知させるように制御することを特徴とする請求項5記載のカーナビゲーション装置。
- 前記通知制御手段は、人が車室内に乗車されていることを条件として通知させるように制御することを特徴とする請求項5または6記載のカーナビゲーション装置。
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