JP2004147991A - 家庭用防災システム - Google Patents

家庭用防災システム Download PDF

Info

Publication number
JP2004147991A
JP2004147991A JP2002318719A JP2002318719A JP2004147991A JP 2004147991 A JP2004147991 A JP 2004147991A JP 2002318719 A JP2002318719 A JP 2002318719A JP 2002318719 A JP2002318719 A JP 2002318719A JP 2004147991 A JP2004147991 A JP 2004147991A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disaster prevention
water supply
pipe
remote controller
hot water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002318719A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshimasa Maeda
俊昌 前田
Masatoshi Enoki
正寿 榎
Shinji Miura
信二 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP2002318719A priority Critical patent/JP2004147991A/ja
Publication of JP2004147991A publication Critical patent/JP2004147991A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fire-Extinguishing By Fire Departments, And Fire-Extinguishing Equipment And Control Thereof (AREA)
  • Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)
  • Fire Alarms (AREA)

Abstract

【課題】一般住宅で火災発生時の高齢者を考慮した警告システムを形成するため、容易に且つコストをかけずに現状の防災システムでは達成されていない浴室や便所といった場所に警告を発する事を実現する事は、高齢者社会を迎えるにあたって非常に重要な課題である。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、コストをかけず簡便に、便所・浴室及び特定寝室に火災の警告表示を行える家庭用防災システムを提供することにある。
【解決手段】火災が発生した事を検出し、その情報を給湯用機器を通して、浴室や台所に設けられた給湯用機器のリモートコントローラーで、音声及び文字情報にて警告する。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水利用機器のリモートコントローラーを用いて音声若しくは文字や絵表示で火災等の警告を発する家庭用防災システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、特開2001−218863号に見られるものを詳述すると、以下の通りである。
一端が給水源に接続された配管と、当該配管に設けられたスプリンクラーヘッドを備えたスプリンクラー消火システムに於いて、スプリンクラーヘッドに火災検知時に動作信号を出力する接点機構を設け、前記スプリンクラーヘッドが設けられる室内に火災感知器を設置し、前記接点機構のリード線と前記火災感知器を同一の信号線に接続し、当該信号線は、防災システム専用の、警報ブザー等の制御盤に接続される様に構成される。
【0003】
また、特開平11−228357号に見られる様に、前記スプリンクラーヘッドと火災感知器相当の機能を備えて構成された住宅用スプリンクラーを用い、その火災検知時の動作信号を、防災システム専用の、警報ブザー等の制御盤に接続される様に構成する事も出来る。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−218863号
【特許文献2】
特開平11−228357号
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の防災システムにおいては、火災検知時の動作信号を、直接または中継器を介して、前記防災システム専用の、警報ブザー等の音響装置に発して、該当の音響装置を鳴動し警告・報知したが、例えば浴室や便所といった場所には、警報ブザー等の音響装置を設置しようとしても、前記音響装置は、耐湿性に劣るため、仕様の大幅な変更が必要となる。これは、コストの増大を意味するものであり、従って、費用面から考えて、前記の音響装置が、浴室や便所といった場所に設置される事はなかった。一方で、高齢者の全人口に占める割合が年々増加する中、消防白書によると、一般住宅での火災による死亡者は、近年、ほぼ一定であるが、前記死亡者に占める高齢者の割合は、年々増加している。また、死亡に至った原因を見ると、火災の発生に気付かずに逃げ遅れて死亡するケースが、非常に多い。高齢者の生活を考えると、浴室や便所といった場所で過ごす時間が増えるであろう事は、容易に想像が付き、且つ、高齢者の視覚や聴覚、及び避難に要する動作速度が、高齢者ではない世代と比べ、著しく劣る事も明白である。それ故に、高齢者が、火災発生時に近隣の通路等に設置された音響装置からの警告を確認出来ない場合があり、逃げ遅れに至るものと考えられ、例えば国土交通省告示第1301号に記載されている様に、「高齢者が居住する住宅の設計に係る指針」として、前記の音響装置が、便所・浴室及び特定寝室に設けられている事が推奨されるに至った。
ところで、昨今の一般住宅をみると、浴室には給湯設備やシステム浴槽のリモートコントローラーが、便所には洗浄便座やシステムトイレのリモートコントローラーが、既に設置されているケースが増えており、且つ、それらのリモートコントローラーには、音声やブザー音による音響装置のみならず、文字による表示機能が組み込まれているものがある。また、前記リモートコントローラーは、浴室や便所で使われることが想定されており、耐湿性に優れている一方、前記の音響装置や表示機能は、警告のためより寧ろ、リモートコントローラーの使用方法をガイドするために使われている。
以上の事から、一般住宅で火災発生時の高齢者を考慮した警告システムを形成するため、現状の防災システムでは達成されない、浴室や便所といった場所に警告を発する事を、容易に且つ、コストをかけずに実現する事は、高齢者社会を迎えるにあたって、非常に重要な課題である。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、コストをかけず簡便に、便所・浴室及び特定寝室に火災の警告表示を行える家庭用防災システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1では、水道本管から分岐して、その下流に設けた合成樹脂製の配管を用いた一般給水・給湯配管と防災用配管を分岐する分岐部と、前記防災用配管には、前記分岐部より下流に熱式感知機能、または、煙式感知機能を有する住宅用スプリンクラーを配設し、且つ、その経路の末端には、トイレやトイレのロータンク、または浴室のシャワー水栓、または洗濯機用の給水栓、または屋外散水用の給水栓を設けて定期的に防災用配管に通水が行われるように形成し、前記住宅用スプリンクラーは、その熱式感知機能、または、煙式感知機能が作動した場合、通信線を経由して、給湯用機器に、作動信号を送信する様に形成され、この作動信号を受けた時点で、前記給湯用機器は、それらに接続されたリモートコントローラーに火災警告として文字または絵表示と音声警告、またはそれらの何れか1つの方法で警告する様に形成された給湯用機器のリモートコントローラーを防災信号の末端警告機器として組み入れた事を特徴とする家庭用防災システムであり、給湯用機器に接続されたリモートコントローラーを、防災信号の末端警告機器として兼用する事で、コストをかけず簡便に警告機器を増設する事が可能となる。
【0007】
また、請求項2では、水道本管から分岐して、その下流に設けた合成樹脂製の配管を用いた一般給水・給湯配管と防災用配管を分岐する分岐部と、前記防災用配管には、前記分岐部より下流に住宅用スプリンクラーを配設し、且つ、その経路の末端には、トイレやトイレのロータンク、または浴室のシャワー水栓、または洗濯機用の給水栓、または屋外散水用の給水栓を設けて定期的に防災用配管に通水が行われるように形成し、前記水道本管分岐部から下流の配管経路の何れかの場所に設けた、圧力検出器の水圧の変動、または、前記水道本管分岐部から下流の防災用配管経路の何れかの場所に設けた、水流検出器による水流の変動の、何れか1つ、または、双方を検出して、住宅用スプリンクラーの開放散水状態と判断し、通信線を経由して、給湯用機器に作動信号を送信する様に形成され、この作動信号を受けた時点で、前記給湯用機器は、それらに接続されたリモートコントローラーに火災警告として文字または絵表示と音声警告、またはそれらの何れか1つの方法で警告する様に形成された給湯用機器のリモートコントローラーを防災信号の末端警告機器として組み入れた事を特徴とする家庭用防災システムであり、給湯用機器に接続されたリモートコントローラーを、防災信号の末端警告機器として兼用する事で、コストをかけず簡便に警告機器を増設する事が出来る。
【0008】
また、請求項3では、水道本管から分岐して、その下流に設けた合成樹脂製の配管を用いた一般給水・給湯配管と、防災用配管を分岐する分岐部と、この分岐部には家庭用防災機器、つまり、熱式感知機能または煙式感知機能、または住宅用スプリンクラーの開放散水状態を判断する検圧器または水量センサー、これらの作動信号により、主に一般配管経路を閉止、または、ほぼ閉止状態として、防災用配管経路を優先的に開放する給水切替器とを設けた、請求項1から2に記載の家庭用防災システムであり、給湯用機器に接続されたリモートコントローラーを、防災信号の末端警告機器として兼用する事で、コストをかけず簡便に、警告機器を増設する出来る事に加え、住宅用スプリンクラーが開放散水した場合、防災用配管でない、一般配管経路を閉止、または、ほぼ閉止し、住宅用スプリンクラーの散水量を確保する事が可能となり、火災の消火、または、延焼防止の効果が、より確実になる。
【0009】
また、請求項4では、給湯用機器に接続されるリモートコントローラーは、台所用リモートコントローラと浴室用リモートコントローラーとから形成され、または、その何れか1つのリモートコントローラーから形成された請求項1から3に記載の家庭用防災システムであり、これにより、浴室や台所へ家庭用防災システムの警告機器を低コストで簡便に設ける事が出来る。
【0010】
また、請求項5では、請求項1から4において、給湯用機器に接続されるリモートコントローラーとして、台所リモートコントローラーと浴室リモートコントローラーと共に、特定寝室等に設置される3番目のリモートコントローラーを接続して成る家庭用防災システムであり、これにより、特定寝室に家庭用防災システムの警告機器を低コストで簡便に設ける事が出来る。
【0011】
また、請求項6では、請求項1から5において、防災配管の末端、またはその他の場所に設けられたトイレまたは温水洗浄便座のリモートコントローラーで、音声警告と文字または絵表示、またはそれらの何れか1つの方法で警告する家庭用防災システムであり、これにより、便所に家庭用防災システムの警告機器を低コストで設ける事が出来る。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施例を表す。図1において、1は水道本管から枝分かれして各家庭に引き込まれる給水管の上流位置に設けられた量水計を含むメーターボックスで、この下流に合成樹脂製の一般給水配管5及び図示しない合成樹脂製の一般給湯配管6と、やはり合成樹脂製の防災配管23とを分岐する分岐部2から形成される。分岐部2には、給水切替器10が設けられている。
【0013】
給水切替器10から分岐して延設された防災配管23には、熱感知機能部21とスプリンクラー分岐継手27を有する住宅用スプリンクラー20が、スプリンクラー分岐継手27にて接続される。前記住宅用スプリンクラー20は、前記防災配管23の経路上に、2個直列に配設される。前記住宅用スプリンクラー20のうち、防災配管23の最下流に配設された住宅用スプリンクラー20のスプリンクラー分岐継手27において、その下流側には、防災配管23より小口径で合成樹脂製の第2の防災配管24が接続され、その末端には、給水の壁取り出し器具である給水コンセント25を介して末端給水装置26が接続される。尚、図1においては、末端給水装置26の例として、大便器を図示しているが、これは、浴室のシャワー水栓、または、洗濯機用の給水栓、または、屋外散水用の給水栓が接続される事もある。
【0014】
一方、給水切替器10から分岐して延設された一般給水配管5はヘッダーボックス3を介して各給水装置4に接続される。尚、ヘッダーボックス3からは、図示しない一般給湯配管6が、電気温水器31に接続される。尚、一般給水配管5と、一般給湯配管6は、防災配管23より小口径で形成されている。
【0015】
防災配管23と、一般給水配管5の分岐部2に設けられた給水切替器10は、その内部に制御基板14が配設され、この制御基板14は通信線36を介して電気温水器31の制御基板35に接続される。電気温水器31には、台所リモートコントローラー32と図示しない浴室リモートコントローラー33が接続される。更に、前記給水切替器10の制御基板14は、通信線17により、住宅用スプリンクラー20の熱感知機能部21及び警報ブザー22に接続される。
【0016】
通常時においては、給水切替器10の内部に設けられた停止弁12は開放状態にあり、給水装置4を開放すれば、給水元圧により、分岐部2からヘッダーボックス3、及び、一般給水配管5を経由して給水される。また、末端給水装置26を開放すれば、やはり分岐部2を経由して、防災配管23、住宅用スプリンクラー20、及び、第2の防災配管24を介して給水コンセント25を通過し、末端給水装置26に給水される。末端給水装置26が、定期的に開放される事で、住宅用スプリンクラー20のスプリンクラー分岐継手27は、停滞水が発生する事がない。尚、防災配管23は、住宅用スプリンクラー20が作動した場合の散水流量を十分確保する為に、一般給水配管5、一般給湯配管6、及び、第2の防災配管24より大口径に設定されているが、水圧が十分あれば、略同一の口径で配設される。
【0017】
住宅用スプリンクラー20が設置された居住空間で、火災が発生した場合、住宅用スプリンクラー20の熱感知機能部21が火災の熱を感知し、信号線17を介して、警報ブザー22と給水切替器10に火災信号を送る。この信号により、警報ブザー22は、警告音を鳴動させる。また、給水切替器10は、防災配管23側を優先して給水する為に、停止弁12を閉止し、且つ、電気温水器31の制御基板35に火災信号を送信する。この信号は、電気温水器31の制御基板35から、台所リモートコントローラーと浴室リモートコントローラーにエラーコードとして送信され、各リモートコントローラーから火災に関する文字情報の表示と音声による警告が成される。
【0018】
図2は、本発明のうち、住宅用スプリンクラー20の熱感知機能部21の断面略図である。天井40に面して設置された熱感知機能部21は、第1の熱溶解部材41により係止された受熱プレート42と、プロテクター43と、近接スイッチ51と、第2の熱溶解部材44により係止されたSP本体感熱部45から構成される。
【0019】
住宅用スプリンクラー20が設置された居住空間で火災が発生した場合、火災の熱により、受熱プレート42が熱を受け、第1の熱溶解部材41の温度が溶融点まで上昇すると、第1の熱溶解部材41が溶解し、受熱プレート42とプロテクター43の係止力が無くなり、受熱プレート42は、コイルスプリング46の弾性反発力により、下方に落下する。更に、プロテクター43は、支持バネ48の弾性反発力により、ストッパー47が外周方向に広がり、本体49から脱落する。プロテクター43には、磁石50が組み込まれており、本体49に設けられた近接スイッチ51を、前記磁石50の磁力により、OFF状態に保持しているが、プロテクター43が脱落する事により、磁石50の磁力が無くなり、近接スイッチ51はON状態となり、信号線17を介して、警報ブザー22、更に給水切替器10の制御基板14に火災信号を送る。この信号により、警報ブザー22は、警告音を鳴動させる。また、給水切替器10は、防災配管23側を優先して給水する為に、停止弁12を閉止し、且つ、電気温水器31の制御基板35に火災信号を送信する。この信号は、電気温水器31の制御基板35から、台所リモートコントローラーと浴室リモートコントローラーにエラーコードとして送信され、各リモートコントローラーから火災に関する文字情報の表示と音声による警告が成される。
【0020】
受熱プレート42とプロテクター43が脱落した後、SP本体感熱部45が露出し、火災による熱を受け、第2の熱溶解部材44の溶融点まで温度が上昇すると、SPヘッド52とSP本体感熱部45の係止力が無くなり、SP本体感熱部45は、下方に落下する。この時、給水元圧により図示しないスプリンクラー散水板53が、下方に飛び出して、住宅用スプリンクラー20は開放状態となり、散水を開始して、消火、または延焼を防止する。
【0021】
熱感知機能部21は、第1の熱溶解部材41により係止される受熱プレート42、及び、プロテクター43による第1の熱感知部と、及び近接スイッチ51から形成されるが、例えば、給水切替器10に設けられた検圧器13の圧力検出値により、住宅用スプリンクラー20の開放を検知し、火災信号として警報器22、及び、電気温水器31の制御基板35に信号を送信し、警報器22により警告音を鳴動させ、且つ、電気温水器31の制御基板35を介して接続された台所リモートコントローラー32と、浴室リモートコントローラー33から、火災に関する文字情報の表示と音声による警告を発する様に構成する事も出来る。すなわち、住宅用スプリンクラー20が開放されると、1分間に30リットル以上の大量の水が流れ、これにより水道本管からメーターボックス1を含む分岐継手15までの配管の圧力損失により、検圧器13の圧力が急激に低下する。この時の、圧力低下は、給水装置4や末端給水装置26の開放時の圧力低下に比べ、流量の違いにより著しく低く、検圧器13で、その差異を容易に識別する事が可能である。従って、この場合、熱感知機能部21の第1の熱感知部は不要であり、更に低コストで、家庭用防災システムを構築出来る。
【0022】
尚、検圧器13を用いる方法の他に、水道本管分岐部から分岐部2を通って、防災配管23の何れか1ヶ所に、図示しない流量センサー54を設けて、住宅用スプリンクラー20が開放された場合の流量を検出し、火災信号として同様の処理を行う事も出来る。この方法では、一般配管5、または、防災配管23から第2の防災配管24を経由して通水する通常の水使用時と、住宅用スプリンクラー20の解放による消火散水時で、通水流量の検出値が大きく異なる事を用いて、住宅用スプリンクラー20の開放に関する検出閾値を決定している。
【0023】
図3は、本発明における、給水切替器10の1つの実施例としての、略断面図である。給水本管から枝分かれした枝管に設けられたメーターボックス1と接続配管7により、給水切替器10の給水接続口60が接続される。以下、給水接続口60に設けられた、ゴミ等を除去するストレーナ11を経て、分岐継手15により、一端は、防災配管接続口61に、他端は停止弁12に接続される。停止弁12は、検圧器13を設けた検圧継手18を介して、一般配管接続口62に接続される。火災に関する信号は、通信線17を経由して、給水切替器10の上部に配設された制御基板14に送られる。また、前記制御基板は、図示しない専用通信線36によって、電気温水器31の制御基板35に接続される。火災に関する信号を受けると、制御基板14は、電動弁12を閉止させ、防災配管への優先給水モードとなる。尚、検圧器13の検出値により、住宅用スプリンクラー20の開放散水を検知し、同様に電動弁12を閉止して、防災配管への優先給水モードとする事も可能である。
【0024】
検圧器13は、制御基板14に設けられた、図示しない本体制御スイッチ19を押す事により、配管内部の圧力値を検出し、住宅用スプリンクラー20の最低必要圧が確保されているか、判定する事も出来る。これにより、施工者が防災用配管を施工した時点で、住宅用スプリンクラー20の必要水圧が確保されているか、容易に確認する事が可能となる。
【0025】
図4は、電気温水器31の、台所リモートコントローラー32である。前記台所リモートコントローラー32は、複数個の操作スイッチと状態表示部、及び、音声スピーカー38から構成されている。電気温水器31の制御基板35から送られたエラーコードのうち、火災信号に該当するエラーコードを受けた場合、文字表示部53に、文字警告表示37にて、火災に関する文字警告情報を表示し、音声スピーカー38にて、音声で火災に関する警告を出す。この台所リモートコントローラー32には、通常の電気温水器の操作スイッチである、お湯はりスイッチ56や温水器温度スイッチ57の他に、住宅用スプリンクラー20の作動時の操作スイッチを有しており、止水スイッチ54を押すと、給水切替器10により、防災配管23への通水が遮断され、住宅用スプリンクラー20が開放状態であっても、一時的に散水を止める事が出来る。これにより、住宅用スプリンクラーの作動により火災が消火された後に、不要な散水を止める事を可能とする。また、優先解除スイッチ55は、給水切替器10によるスプリンクラー優先給水を強制的に解除する。これにより、住宅用スプリンクラー20が、誤検知した場合に作動する、給水切替器10による防災配管優先給水を強制的に解除し、一般配管5で、水の使用を可能とする。また、図示はしないが、浴室と寝室にも、同様のリモートコントローラーを設置しているため、火災に関する警告を、文字表示と音声警告で行う。これにより、従来は、設置が困難であった、浴室への警告機器を、新設する事無く、設ける事が可能となり、同様に、特定寝室に、低コストで、警告機器を設ける事が可能となる。
【0026】
また、詳細の図は示さないが、温水暖房便座58のリモートコントローラー59にも、同様の警告機能を設けるてある。このため、便所でも、低コストで、且つ、簡便に、家庭用防災システムの警告機器を設ける事が可能となる。
【0027】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1では、家庭用防災システムの熱式感知機能、または、煙式感知機能により検出した火災信号を、給湯用設備に接続された、リモートコントローラーに、火災警告として、文字または絵表示と音声警告、またはそれらの何れか1つの方法で警告させる事により、従来より低価格で、家庭用防災システムの警告機器を構成する事が可能になる。
【0028】
請求項2では、水道本管分岐部から下流の配管経路の何れかの場所に設けた、圧力検出器の水圧の変動、または、水道本管分岐部から防災用配管経路の何れかの場所に設けた水流検出器による水流の変動の何れか1つ、または、双方を検出して住宅用スプリンクラーの開放状態と判断し、火災信号とする事で、従来は、スプリンクラー機能と共に必要であった、熱感知機能を削減し、低コストで家庭用防災システムを構成する事が可能となり、火災信号を、給湯用設備に接続された、リモートコントローラーに、火災警告として、文字または絵表示と音声警告、またはそれらの何れか1つの方法で警告させる事により、従来より低価格で、家庭用防災システムの警告機器を構成する事が可能になる。また、これに熱感知機能を追加して、火災検知の信頼性を高めた家庭用防災システムを構成する事も可能となる。
【0029】
請求項3では、請求項1から2に加え、一般給水・給湯配管と防災用配管の分岐部に家庭用防災機器の作動信号により、主に一般給水・給湯配管経路を閉止、または、ほぼ閉止状態として、防災用配管経路を優先的に開放する給水切替器を設ける事で、従来より低価格で、家庭用防災システムの警告機器を構成する事に加え、住宅用スプリンクラーの開放散水量を確実に確保する事が可能になる。
【0030】
請求項4では、給湯用設備に接続するリモートコントローラーが、台所リモートコントローラー32と浴室リモートコントローラー33、または、その何れか1つのリモートコントローラーから形成する事が可能であり、これにより、従来は、コスト上、警告機器の単独設置が困難だった、浴室への家庭用防災システムの警告機器を、低コストで設ける事が可能になると共に、様々な居室以外の住空間、例えば、台所や脱衣場といった場所にも、簡便に、警告機器として設置する事が可能となる。これにより、高齢者等、視覚・聴覚が衰えた方でも、火災に関する警告を、認知する事が容易になる。
【0031】
請求項5では、第3のリモートコントローラーを給湯用設備に設ける事で、特定寝室等に、簡便、且つ、低コストで、家庭用防災システムの警告機器を設ける事が可能になる。
【0032】
請求項6では、トイレ、または、温水洗浄便座のリモートコントローラーに警告機能を設ける事で、従来では、あまり設置されなかった、便所へ、家庭用防災システムの警告機器を、低コストで設ける事が可能になる。これにより、高齢者等、視覚・聴覚が衰えた方でも、火災に関する警告を、便所で認知する事が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるシステム図である。
【図2】本発明の実施の形態における熱感知機能部を示す略断面図である。
【図3】本発明の実施の形態における給水切替器の実施例を示す断面図である。
【図4】本発明の実施の形態における台所リモートコントローラーの外観図である。
【符号の説明】
1 メーターボックス
2 分岐部
3 ヘッダーボックス
4 給水装置
5 一般給水配管
10 給水切替器
11 ストレーナ
12 停止弁
13 検圧器
14 制御基板
15 分岐継手(チーズ)
16 通信線(給湯)
17 通信線(防災)
18 検圧継手
20 住宅用スプリンクラー
21 熱感知機能部
22 警報ブザー
23 防災配管
24 第2の防災配管
25 給水コンセント
26 末端給水装置
27 スプリンクラー分岐継手
30 給湯機
32 台所リモートコントローラー
36 専用通信線
37 文字警告表示部
38 音声スピーカー
40 天井
41 第1の熱溶解部材
42 受熱プレート
43 プロテクター
44 第2の熱溶解部材
45 SP本体感熱部
46 コイルスプリング
47 ストッパー
48 支持バネ
49 本体
50 磁石
51 近接スイッチ
52 SPヘッド
53 リモコン文字表示部
54 止水スイッチ
55 優先解除スイッチ
56 お湯はりスイッチ
57 温水器温度スイッチ
58 温水暖房便座
59 リモートコントローラー
60 給水接続口
61 防災配管接続口
62 一般配管接続

Claims (6)

  1. 水道本管から分岐して、その下流に設けた合成樹脂製の配管を用いた一般給水・給湯配管と防災用配管を分岐する分岐部と、前記防災用配管には、前記分岐部より下流に熱式感知機能、または、煙式感知機能を有する住宅用スプリンクラーを配設し、且つ、その経路の末端には、トイレやトイレのロータンク、または浴室のシャワー水栓、または洗濯機用の給水栓、または屋外散水用の給水栓を設けて定期的に防災用配管に通水が行われるように形成し、前記住宅用スプリンクラーは、その熱式感知機能、または、煙式感知機能が作動した場合、通信線を経由して、給湯用機器に作動信号を送信する様に形成され、この作動信号を受けた時点で、前記給湯用機器は、それらに接続されたリモートコントローラーに火災警告として文字または絵表示と音声警告、またはそれらの何れか1つの方法で警告する様に形成された給湯用機器のリモートコントローラーを防災信号の末端警告機器として組み入れた事を特徴とする家庭用防災システム。
  2. 水道本管から分岐して、その下流に設けた合成樹脂製の配管を用いた一般給水・給湯配管と防災用配管を分岐する分岐部と、前記防災用配管には、前記分岐部より下流に住宅用スプリンクラーを配設し、且つ、その経路の末端には、トイレやトイレのロータンク、または浴室のシャワー水栓、または洗濯機用の給水栓、または屋外散水用の給水栓を設けて定期的に防災用配管に通水が行われるように形成し、前記水道本管分岐部から下流の配管経路の何れかの場所に設けた圧力検出器の水圧の変動、または、前記水道本管分岐部から下流の防災用配管経路の何れかの場所に設けた水流検出器による水流の変動の、何れか1つ、または、双方を検出して、住宅用スプリンクラーの開放散水状態と判断し、通信線を経由して、給湯用機器に作動信号を送信する様に形成され、この作動信号を受けた時点で、前記給湯用機器は、それらに接続されたリモートコントローラーに火災警告として文字または絵表示と音声警告、またはそれらの何れか1つの方法で警告する様に形成された給湯用機器のリモートコントローラーを防災信号の末端警告機器として組み入れた事を特徴とする家庭用防災システム。
  3. 水道本管から分岐してその下流に設けた合成樹脂製の配管を用いた一般給水・給湯配管と防災用配管を分岐する分岐部と、この分岐部には家庭用防災機器の作動信号により、主に一般配管経路を閉止、または、ほぼ閉止状態として、防災用配管経路を優先的に開放する給水切替器とを設けた、請求項1から2に記載の家庭用防災システム。
  4. 給湯用機器に接続されるリモートコントローラーは、台所用リモートコントローラーと浴室用リモートコントローラーとから形成され、または、その何れか1つのリモートコントローラーから形成された請求項1から3に記載の家庭用防災システム。
  5. 給湯用機器に接続されるリモートコントローラーとして、台所リモートコントローラーと浴室リモートコントローラーと共に、特定寝室等に設置される3番目のリモートコントローラーを接続して成る請求項1から4に記載の家庭用防災システム。
  6. 防災配管の末端、またはその他の場所に設けられたトイレまたは温水洗浄便座のリモートコントローラーで、音声警告と文字または絵表示、またはそれらの何れか1つの方法で警告する請求項1から5記載の家庭用防災システム。
JP2002318719A 2002-10-31 2002-10-31 家庭用防災システム Pending JP2004147991A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002318719A JP2004147991A (ja) 2002-10-31 2002-10-31 家庭用防災システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002318719A JP2004147991A (ja) 2002-10-31 2002-10-31 家庭用防災システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004147991A true JP2004147991A (ja) 2004-05-27

Family

ID=32461789

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002318719A Pending JP2004147991A (ja) 2002-10-31 2002-10-31 家庭用防災システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004147991A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007022578A1 (en) * 2005-08-24 2007-03-01 Elmtown Pty Ltd Fire sprinkler system
WO2007105610A1 (ja) * 2006-03-14 2007-09-20 Daikin Industries, Ltd. 空気調和装置
KR101395826B1 (ko) * 2013-11-18 2014-05-15 주식회사 하이스텐 수도 겸용 스프링클러시스템
CN107730819A (zh) * 2017-10-23 2018-02-23 嘉善精田精密机械制造有限公司 一种家用烟雾报警装置
CN108806174A (zh) * 2018-07-11 2018-11-13 南通理工学院 一种火灾自动报警***
CN110477663A (zh) * 2017-12-04 2019-11-22 江苏进耕科技有限公司 带有记忆训练和人工智能远程控制功能的陪护装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007022578A1 (en) * 2005-08-24 2007-03-01 Elmtown Pty Ltd Fire sprinkler system
WO2007105610A1 (ja) * 2006-03-14 2007-09-20 Daikin Industries, Ltd. 空気調和装置
JP2007247924A (ja) * 2006-03-14 2007-09-27 Daikin Ind Ltd 空気調和装置
KR101395826B1 (ko) * 2013-11-18 2014-05-15 주식회사 하이스텐 수도 겸용 스프링클러시스템
CN107730819A (zh) * 2017-10-23 2018-02-23 嘉善精田精密机械制造有限公司 一种家用烟雾报警装置
CN110477663A (zh) * 2017-12-04 2019-11-22 江苏进耕科技有限公司 带有记忆训练和人工智能远程控制功能的陪护装置
CN108806174A (zh) * 2018-07-11 2018-11-13 南通理工学院 一种火灾自动报警***

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7900647B2 (en) Water leak detection and prevention systems and methods
USRE40933E1 (en) Apparatus for flow detection, measurement and control and method for use of same
US6333695B2 (en) Apparatus for flow detection, measurement and control and method for use of same in a fire sprinkler system
EP1888254B1 (en) Releasing control unit for a residential fire protection system
TW200744708A (en) Fire suppression system
US20080258904A1 (en) Alarm device and system
TW201806644A (zh) 火災警示閥
JP2004147991A (ja) 家庭用防災システム
JP4912827B2 (ja) 消火設備
JP4892311B2 (ja) 住宅用スプリンクラー設備
JP2008068048A (ja) 初期消火用スプリンクラ−
JPH059563U (ja) 住宅用自動消火設備
JP2704798B2 (ja) 住宅用スプリンクラー消火設備の自動点検装置
JPH02196Y2 (ja)
JP2004351043A (ja) 住宅用消火設備
JP4471345B2 (ja) スプリンクラー装置
JP2003290381A (ja) 防災用スプリンクラーを備えた給水システム
JPH066847Y2 (ja) スプリンクラー消火設備
JP2004152162A (ja) 家庭用防災システム
US20240024719A1 (en) Fire Sprinkler Waterflow Switch with an Integrated NAC Power Source
JPH0783773B2 (ja) スプリンクラー消火設備
JP2001084472A (ja) 居住者監視システム
JP2850105B2 (ja) 住宅用スプリンクラー消火設備
JPH03231684A (ja) スプリンクラ消火設備
CN111420332A (zh) 消防设备及消防设备控制方法