JP2004147824A - 遊技媒体の収納装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】少ない部品点数で、収納部に収納されている遊技媒体の帯電を防止することができるとともに、誤動作を防止することができる遊技媒体の収納装置を提供する。
【解決手段】メダル収納部50は、導電性材料により所定抵抗値を有するように形成されている。メダル収納部50が設置される位置には検出端子62a、62bが設けられ、メダル収納部50には検出端子62a、62bが挿通可能な挿通孔52a、52bが設けられている。メダル収納部50が設置位置に設置されると、メダル収納部50は導電部材15を介してフレームグランドに接続される。メダル収納部50に収納されているメダルの量が所定量に達し、検出端子62aと62b間がメダルによって導通されると、検出回路61から検出信号が出力される。この時、メダル収納部50の抵抗値Rによって検出端子62aと62b間の回路電位の変化が緩和されるため、ノイズの発生が防止される。
【選択図】 図2
【解決手段】メダル収納部50は、導電性材料により所定抵抗値を有するように形成されている。メダル収納部50が設置される位置には検出端子62a、62bが設けられ、メダル収納部50には検出端子62a、62bが挿通可能な挿通孔52a、52bが設けられている。メダル収納部50が設置位置に設置されると、メダル収納部50は導電部材15を介してフレームグランドに接続される。メダル収納部50に収納されているメダルの量が所定量に達し、検出端子62aと62b間がメダルによって導通されると、検出回路61から検出信号が出力される。この時、メダル収納部50の抵抗値Rによって検出端子62aと62b間の回路電位の変化が緩和されるため、ノイズの発生が防止される。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技媒体の収納装置に関する。特に、収納部に収納されている遊技媒体の帯電を防止することができる遊技媒体の収納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技媒体を使用して遊技を行う遊技機として、例えば、スロットマシンが知られている。スロットマシンの概略構成を図1に示す。図1は、スロットマシン1を正面から見た図である。
スロットマシン1の枠体10は、図6に示すように、底面部材11a、側面部材11b及び11c、上面部材11d、棚部材11e、背面部材11f、蓋部材(図示省略)等を有している。側面部材11b及び11c、天井部材11dの前方側には、金具(導電性を有するフレーム)12a、12b、12cが設けられている。金具12aには、フレームグランド線13が接続されている。
スロットマシン1の枠体10の上部(棚部材11eの上部)には、図柄表示部(蓋部材に設けられた左図柄表示部、中図柄表示部、右図柄表示部)に表示させる図柄が配列された回転リール(左図柄用回転リール21、中図柄用回転リール22、右図柄用回転リール23)が設けられている。この回転リールを駆動する駆動装置(例えば、電動機)は、主制御装置30により制御される。主制御装置30には、電源装置40から電源が供給されている。
枠体10の下部(底面部材11aの上部)には、遊技媒体であるメダルを貯留するメダル貯留部24が設けられている。メダル貯留部24には、蓋部材に設けられたメダル投入口に遊技者が投入したメダルや、係員あるいは自動補給機によって補給されたメダルが貯留される。
また、遊技者がメダルを投入して遊技を行った結果、当たりとなった場合(例えば、左図柄停止ボタン、中図柄停止ボタン、右図柄停止ボタンを操作して左図柄用回転リール21、中図柄用回転リール22、右図柄用回転リール23を停止させた時に左図柄表示部、中図柄表示部、右図柄表示部に停止表示された図柄によって所定の図柄配列が構成された場合)にメダルを払い出すメダル払出装置25が設けられている。このメダル払出装置25は、主制御装置30により制御される。
ここで、払い出されたメダルの数より投入されたメダルの数が多い場合には、メダル貯留部24に貯留されるメダルの量(数)が増加する。そこで、メダル貯留部24の上部には、所定量を超えたメダルを排出する排出口26が設けられている。排出口26から排出されたメダルは、排出口26の下方に設けられているメダル収納部50に収納される。
【0003】
ところで、このような状態が続くと、メダル収納部50に収納されているメダルの量(数)が増加し、メダル収納部50からメダルが溢れる可能性がある。
そこで、メダル収納部50に収納されているメダルの量が所定量に達したこと(堆積状態)を検出する検出装置(メダル堆積状態検出装置)を設け、検出装置によりメダル収納部50に収納されているメダルの量が所定量に達したことが検出された場合に報知等を行うようにしている。
メダル収納部50に収納されているメダルの量が所定量に達したことを検出する検出装置を設けたメダル収納装置は、例えば、特許文献1に記載されている。従来のメダル収納装置の電気回路図を図5に示す。また、メダル収納部50を枠体10から取り出した状態を図6に示し、メダル収納部50を枠体10に設置した状態を図7に示す。検出装置60は、メダル(遊技媒体)が導電性を有していることを利用している。
メダル収納部50は、絶縁材料により、上部が開放された箱形状に形成されている。メダル収納部50は、図6に示すように、枠体10の底面部材11a上の、メダル貯留部24に設けられている排出口26の下方位置に設置される。
メダル収納部50の、枠体10の奥側(背面部材11f側)に設置される後部材には、底部材から同じ高さの位置に挿通孔52a、52bが設けられている。なお、メダル収納部50の前面側には、メダル収納部50を枠体10に出し入れするために取手が設けられている。
【0004】
また、枠体10の背面部材11fには、メダル収納部50が図7に示す位置に設置された時に、メダル収納部50に設けられている挿通孔52a、52bと対向する位置に検出端子62a、62bが設けられている。検出端子62a、62bの間隔は、メダル1枚の直径より長く設定されている。検出端子62a、62bは、検出装置60の検出回路61に接続されている。検出装置60の検出回路61は、検出端子62aと62b間の導通状態あるいは非導通状態を示す検出信号を出力する。
メダル収納部50を設置する時には、図7に示すように、検出端子62a、62bが、メダル収納部50に設けられている挿通孔52a、52bに挿通され、メダルが収納される収納空間部内に突出するように、前方から押し込む。
メダル収納部50が図7に示されているように設置されている状態で、メダル収納部50に収納されたメダルの量が多くなり、検出端子62aと62b間が2枚以上のメダルによって接続されると、メダルが導電性を有しているため、検出端子62aと62b間が導通する。これにより、検出装置60は、メダル収納部50に収納されているメダルの量が所定量に達したことを示す検出信号を出力する。
主制御装置30は、検出装置60の検出信号に基づいて、メダル収納部50内に収納されているメダルの量が所定量に達したことを判別すると、例えば、報知装置を作動させて係員等に報知する。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−299994号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
メダル収納部50に収納されているメダルが帯電されていると、検出端子62aと62b間が複数枚のメダルによって接続された時に、検出端子62aと62bを介して検出回路61に高電圧が加わり、主制御装置30が誤動作する可能性がある。このため、メダル収納部50に収納されているメダルの帯電を防止するように構成されている。
例えば、図5〜図7に示すように、メダル収納部50の、枠体10の奥側に設置される後部材の下部に挿通孔52cが設けられている。また、枠体10の背面部材11fには、メダル収納部50が図7に示す位置に設置された時に、メダル収納部50に設けられている挿通孔52cと対向する位置にフレームグランド端子62cが設けられている。フレームグランド端子62cは、フレームグランド線13を介して枠体10のフレームグランドに接続されている。
この場合、メダル収納部50を図7に示す位置に設置すると、検出端子62a、62b、フレームグランド端子62cが、それぞれメダル収納部50に設けられている挿通孔52a、52b、52cに挿通され、メダルが収納される収納空間部内に突出する。これにより、メダル収納部50に収納されているメダルは、直接あるいは他のメダルとグランド端子62cを介してフレームグランドに接続されるため、メダルの帯電が防止される。
【0007】
ここで、図5に示すように、検出装置60は、基板に検出回路61等が配置された検出基板として構成され、検出回路61は検出基板の回路グランドに接続されている。これに対し、フレームグランド端子62cは、枠体10のフレームグランドに接続されている。このため、検出装置60の回路グランドと枠体10のフレームグランドが同電位でない場合がある。この場合には、メダル収納部50に収納されているメダルが検出端子62a、62bに接触した時に、検出端子62a、62bの電位が急激に変化し、検出端子62a、62b間にノイズが発生して誤動作する可能性がある。
検出端子62a、62bの電位が急激に変化するのを防止する方法として、検出端子62a、62bとフレームグランド間にノイズフィルタ70を設ける方法が考えられる。
しかしながら、この方法は、ノイズフィルタ70を用いるため、部品点数が増加し、また、ノイズフィルタ70を接続する作業が必要となる。
そこで、本発明は、少ない部品点数で、収納部に収納されている遊技媒体の帯電を防止することができるとともに、誤動作を防止することができる遊技媒体の収納装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための本発明の第1発明は、請求項1に記載されたとおりの遊技媒体収納装置である。
請求項1に記載の遊技媒体の収納装置では、収納されている遊技媒体の量が所定量に達したことを検出するための検出端子が設けられている収納部を、導電性材料により所定抵抗値を有するように形成するとともに、フレームグランドに接続している。これにより、例えば、検出端子が遊技媒体及び収納部を介してフレームグランドと接続された時、収納部の抵抗によって検出端子の電位の変化が抑制されるため、検出端子とグランドアース間にノイズフィルタ等の回路部品を設けることなく、検出端子にノイズが発生するのを防止することができる。したがって、少ない部品点数で、収納部に収納されている遊技媒体の帯電を防止することができるとともに、ノイズによる誤動作を防止することができる。
また、本発明の第2発明は、請求項2に記載されたとおりの遊技媒体の収納装置である。
請求項2に記載の遊技媒体の収納装置では、収納部を導電性樹脂により形成している。これにより、種々の形状の収納部を容易に得ることができる。
また、本発明の第3発明は、請求項3に記載されたとおりの遊技媒体の収納装置である。
請求項3に記載の遊技媒体の収納装置では、収納部が設置位置に設置された時に収納部と接触可能であり、フレームグランドと接続されている導電性部材を設けている。これにより、収納部を設置するだけで収納部がフレームグランドに接続されるため、収納部をフレームグランドに接続する操作が容易である。
また、本発明の第4発明は、請求項4に記載されたとおりの遊技媒体収納装置である。
請求項4に記載の遊技媒体の収納装置では、収納部を支持する支持部材の支持面に導電性部材を設けている。これにより、収納部を支持部材の支持面上に載置するだけで収納部がフレームグランドに接続されるため、収納部をフレームグランドに接続する操作が一層容易である。
また、本発明の第5発明は、請求項5に記載されたとおりの遊技媒体の収納装置である。
請求項5に記載の遊技媒体の収納装置では、収納部の設置位置の周りの壁部材に導電性部材を設けているため、枠体の外部からノイズが侵入するのを防止することができ、ノイズによる誤動作を一層防止することができる。さらに、収納部と接触可能に設けられている導電性部材を壁部材の導電性部材を介してフレームグランドに接続しているため、収納部に収納されている遊技媒体の帯電防止と枠体の外部からのノイズの侵入を少ない部品で達成することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
本発明の遊技媒体の収納装置の一実施の形態を図2〜図4に示す。なお、本実施の形態は、本発明をスロットマシンのメダル収納装置に用いたものである。図2は本実施の形態の電気回路図を示し、図3は本実施の形態で用いているメダル収納部を枠体から取り出した状態を示し、図4は本実施の形態の収納部を枠体に設置した状態を示す図である。
【0010】
本実施の形態のスロットマシンは、図1に示すスロットマシン1と同様の構成である。すなわち、回転リール21〜23、メダル貯蔵部24、メダル払出装置25、メダル貯蔵装置に設けられた排出口26、排出口26の下方に配置されるメダル収納部50、主制御装置30、電源装置40等を備えている。
主制御装置30は、CPU(処理装置)31や記憶回路(図示省略)等を備えている。主制御装置30は、基板にCPU31等が配置され、主制御基板として構成されている。主制御装置30では、各回路のグランド端子は主制御基板の回路グランドに接続されている。主制御装置30は、例えば、前記したように、回転リール21〜23を駆動する駆動装置の制御、図柄表示部に停止表示されている図柄に基づいて当たりであるか否かを判定する当たり判定処理、当たりである場合に対応する数のメダルをメダル払出装置25から払い出す払出処理、検出装置60から出力される検出信号に基づいてメダル収納部50に収納されているメダルの量が所定量に達したか否かを判定するメダル量判定処理等を実行する。
電源装置40は、スイッチング回路(SW回路)等により構成され、主制御装置30等に所定電圧の直流電源を供給する。電源装置40は、基板にスイッチング回路等が配置され、電源基板として構成されている。電源装置40では、各回路のグランド端子は電源基板の回路グランドに接続されている。
【0011】
検出装置60は、検出回路61、検出端子62a、62b等により構成され、メダル収納部50に収納されているメダルの量(数)が所定量に達したか否かを示す検出信号を主制御装置30(CPU31)に出力する。本実施の形態では、メダル収納部50に設けられている検出端子62aと62b間の導通状態または非導通状態を示す検出信号を検出回路61から出力する。
検出装置60は、基板に検出回路61等が配置され、検出基板として構成されている。検出装置60では、検出回路61等のグランド端子は検出基板の回路グランドに接続されている。
【0012】
本実施の形態では、枠体10の底面部材11a上の、メダル貯蔵部24に設けられている排出口26の下方位置に設置されるメダル収納部50は、導電性材料、例えば、良導電体であるカーボンブラックを適度に混入させたポリカーボネート樹脂により、上部が開放された箱形状に形成されている。メダル収納部50の抵抗値Rは、ポリカーボネート樹脂単体で、例えば、表面抵抗が[1×1016Ω]であるのに対し、例えば、[1×106]Ω〜[1×109]Ωに設定される。
メダル収納部50の、枠体10の奥側(背面部材11f側)に設置される後部材には、底部材からほぼ同じ高さの位置に挿通孔52a、52bが設けられている。
【0013】
枠体10の背面部材11fには、メダル収納部50が図4に示す設置位置に設置された時に、メダル収納部50に設けられている挿通孔52a、52bと対向する位置にほぼ平行に検出端子62a、62bが設けられている。検出端子62a、62bの間隔は、誤検出を防止するために、メダル1枚の直径より長く設定されている。
また、枠体10の底面部材11aのメダル収納部材50を支持する支持面(図3、図4では上側の面)には、メダル収納部材50が設置される位置に導電部材(第1の導電部材)15が設けられている。本実施の形態では、導電部材15として、所定の幅を有して長手方向に延びる金属プレートが用いられている。そして、導電部材15は、メダル収納部50が設置される位置に、枠体10の前方側から後方側(奥方向)に設置されている。さらに、本実施の形態では、導電部材15と側面部材11bに設けられている金具(フレーム)12aとの接続作業を容易にするため、導電部材15は、メダル収納部50が設置される位置の側面部材11bに近接した位置に設置されている。
また、枠体10の側面部材11b、背面部材11f、側面部材11cの内面、棚部材11eの下面には、導電性部材(第2の導電部材)14a、14b等が設けられている。本実施の形態では、導電性部材14a、14b等として、アルミ箔が用いられている。導電性部材14a、14b等は、枠体10の外部からノイズが侵入するのを防止するように設けられている。
そして、側面部材11bに設けられている金具12aは、側面部材11bの内面に設けられている導電性部材14a、背面部材11fの内面に設けられている導電性部材14bを介してグランドフレーム線13に接続されている。
【0014】
本実施の形態は以上のように構成されているため、メダル収納部50を、図3及び図4に示すように、メダル貯留部24の排出口26の下方位置で、枠体10の底面部材11aの支持面(上面)上を枠体10の前方から後方(奥方向)に押し込むと、枠体10の背面部材11fに設けられている検出端子62a、62bは、メダル収納部50に設けられている挿通孔52a、52bを挿通し、収納空間部内に突出する。
同時に、メダル収納部10の底面が、枠体10の底面部材11aの支持面に設けられている導電部材15に面接触する。ここで、導電部材15は、枠体10の側面部材11bに設けられている金具12a、側面部材11b及び背面部材11fの内面に設けられている導電性部材14a及び14bを介してフレームグランド13に接続されている。したがって、メダル収納部10を設置位置に設置すると、メダル収納部50(底面)は、フレームグランドに自動的に接続される。
これにより、メダル収納部50に収納されているメダルは、メダル収納部50の底面、導電部材15、金具12a、導電性部材14a及び14b、フレームグランド線13を介してフレームグランドに接続される。したがって、メダル収納部50に収納されているメダルの帯電を防止することができる。
【0015】
この状態で、メダル収納部50に収納されているメダルの量が多くなり、検出端子62aと62b間が2枚以上のメダルによって接続されると、検出端子62aと62b間が導通する。この時、検出回路61のグランド端子が回路グランドに接続され、メダル収納部50がフレームグランドに接続されていることによって、検出端子62a、62bの電位が変化する場合でも、メダル収納部50の抵抗値によってその変化が緩やかになる。このため、検出端子62a、62bの電位の急激な変化によって検出端子62a、62b間にノイズが発生するのを防止することができ、ノイズによる誤動作を防止することができる。
本実施の形態では、メダル収納部50が有する抵抗値を用いて検出端子62a、62bの電位の変化を緩やかにしている。このため、ノイズフィルタ等の電気回路部品を設ける必要がなく、部品点数や作業工程数を軽減することができる。なお、検出端子62aと62b間が導通した時には、前記したように、検出装置60(検出回路61)は、メダル収納部50に収納されているメダルの量が所定量に達したことを示す検出信号を出力する。主制御装置30は、検出装置60の検出信号に基づいて、メダル収納部50に収納されているメダルの量が所定量に達したことを判別すると、例えば、報知装置を作動させて係員等に報知する。また、本実施の形態では、枠体10の側面部材11b、11c、背面部材12fの内面、棚部材11eの下面、すなわち、メダル収納部50の周りの壁部材に導電性部材が設けられているため、枠体10の外部からノイズが侵入するのを防止する(外部からのノイズを遮蔽する)ことができる。これにより、ノイズによる誤動作をより防止することができる。
さらに、導電部材14a及び14bを、側面部材11bに設けられている金具12aをフレームグランド線13に接続するための導電部材として用いているため、部品点数を低減することができる。
【0016】
本発明は、実施の形態で説明した構成に限定されず種々の変更、追加、削除が可能である。
例えば、メダル収納部50の材料や抵抗値等は、検出端子62a、62bの電位の変化によるノイズの発生等を防止することできれば、適宜変更可能である。
また、メダル収納部50の形状、設置位置等は種々変更可能である。
また、メダル収納部50と接続される導電性部材15の形状、構造、材料、設置位置等は、メダル収納部50をフレームグランドに接続することができれば種々変更可能である。例えば、導電性樹脂で形成してもよいし、側面部材11bや背面部材11fに設けてもよい。あるいは、メダル収納部50との接続を、点接触方法を用いて行ってもよいし、接続部材を用いて行ってもよい。
また、導電性部材15を金具12a、導電性部材14a、14b等を介してフレームグランド線13に接続したが、直接フレームグランド線13に接続してもよい。
また、金属性部材15(メダル収納部50が接続される金属製部材)と、金蔵性部材14a、14b(金属性部材15をフレームグランド線13に接続する金属製部材)を別々に設けたが、金属製部材15と金属製部材14aあるいは14bを兼用することもできる。この場合には、メダル収納部50をフレームグランド線13に接続する導電性部材とノイズ遮蔽用の金属性部材を1つの金属性部材で構成することができる。
また、メダル収納部50を排出口26の下方位置に容易に設置できるようにするために、メダル収納部50を排出口の下方位置まで案内する案内部材を設けてもよい。さらに、この案内部材を導電性材料で形成し、フレームグランドに接続してもよい。この場合には、導電性部材15を省略することができる。
また、メダル収納部50と接続される導電部材13をフレームグランドに接続する方法は種々変更可能である。
また、側面部材11b、11c及び背面部材11fの内面、棚部材11eの下面にノイズ遮蔽用の導電性部材14a、14b等を設けたが、ノイズ遮蔽用の導電部材を設ける箇所は適宜変更可能である。さらに、ノイズ遮蔽用の導電部材は省略してもよい。
また、検出端子の設置位置や数は種々変更可能である。さらに、メダル収納部50に収納されているメダルの量が所定量に達したことを検出する方法は、検出端子の設置位置や数等に応じて適宜変更可能である。
また、スロットマシンのメダル貯蔵部24の排出口から排出されたメダルを収納するメダル収納部に本発明を適用した場合について説明したが、本発明は、これ以外の種々のメダル収納部に適用することができる。例えば、メダル貸機内のメダル収納部に適用することができる。
また、メダルを使用するスロットマシンに適用した場合について説明したが、本発明は、メダル以外の種々の導電性を有する遊技媒体を使用する遊技機に適用することができる。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1〜請求項5に記載の遊技媒体の収納装置を用いれば、少ない部品点数で、収納部に収納されている遊技媒体の帯電を防止することができるとともに、誤動作を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スロットマシンの概略構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施の形態の電気回路図である。
【図3】本発明の一実施の形態で用いているメダル収納部を枠体から取り出した状態を示す図である。
【図4】本発明の一実施の形態で用いているメダル収納部を枠体に設置した状態を示す図である。
【図5】従来例の電気回路図である。
【図6】従来例で用いているメダル収納部を枠体から取り出した状態を示す図である。
【図7】従来例で用いているメダル収納部を枠体に設置した状態を示す図である。
【符号の説明】
10 枠体
12a、12b、12c 金具
13 フレームグランド線
24 メダル貯蔵部
26 排出口
30 主制御装置
40 電源装置
50 メダル収納部
52a、52b、52c 挿通孔
60 検出装置
62a、62b 検出端子
62c フレームグランド端子
70 ノイズフィルタ
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技媒体の収納装置に関する。特に、収納部に収納されている遊技媒体の帯電を防止することができる遊技媒体の収納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技媒体を使用して遊技を行う遊技機として、例えば、スロットマシンが知られている。スロットマシンの概略構成を図1に示す。図1は、スロットマシン1を正面から見た図である。
スロットマシン1の枠体10は、図6に示すように、底面部材11a、側面部材11b及び11c、上面部材11d、棚部材11e、背面部材11f、蓋部材(図示省略)等を有している。側面部材11b及び11c、天井部材11dの前方側には、金具(導電性を有するフレーム)12a、12b、12cが設けられている。金具12aには、フレームグランド線13が接続されている。
スロットマシン1の枠体10の上部(棚部材11eの上部)には、図柄表示部(蓋部材に設けられた左図柄表示部、中図柄表示部、右図柄表示部)に表示させる図柄が配列された回転リール(左図柄用回転リール21、中図柄用回転リール22、右図柄用回転リール23)が設けられている。この回転リールを駆動する駆動装置(例えば、電動機)は、主制御装置30により制御される。主制御装置30には、電源装置40から電源が供給されている。
枠体10の下部(底面部材11aの上部)には、遊技媒体であるメダルを貯留するメダル貯留部24が設けられている。メダル貯留部24には、蓋部材に設けられたメダル投入口に遊技者が投入したメダルや、係員あるいは自動補給機によって補給されたメダルが貯留される。
また、遊技者がメダルを投入して遊技を行った結果、当たりとなった場合(例えば、左図柄停止ボタン、中図柄停止ボタン、右図柄停止ボタンを操作して左図柄用回転リール21、中図柄用回転リール22、右図柄用回転リール23を停止させた時に左図柄表示部、中図柄表示部、右図柄表示部に停止表示された図柄によって所定の図柄配列が構成された場合)にメダルを払い出すメダル払出装置25が設けられている。このメダル払出装置25は、主制御装置30により制御される。
ここで、払い出されたメダルの数より投入されたメダルの数が多い場合には、メダル貯留部24に貯留されるメダルの量(数)が増加する。そこで、メダル貯留部24の上部には、所定量を超えたメダルを排出する排出口26が設けられている。排出口26から排出されたメダルは、排出口26の下方に設けられているメダル収納部50に収納される。
【0003】
ところで、このような状態が続くと、メダル収納部50に収納されているメダルの量(数)が増加し、メダル収納部50からメダルが溢れる可能性がある。
そこで、メダル収納部50に収納されているメダルの量が所定量に達したこと(堆積状態)を検出する検出装置(メダル堆積状態検出装置)を設け、検出装置によりメダル収納部50に収納されているメダルの量が所定量に達したことが検出された場合に報知等を行うようにしている。
メダル収納部50に収納されているメダルの量が所定量に達したことを検出する検出装置を設けたメダル収納装置は、例えば、特許文献1に記載されている。従来のメダル収納装置の電気回路図を図5に示す。また、メダル収納部50を枠体10から取り出した状態を図6に示し、メダル収納部50を枠体10に設置した状態を図7に示す。検出装置60は、メダル(遊技媒体)が導電性を有していることを利用している。
メダル収納部50は、絶縁材料により、上部が開放された箱形状に形成されている。メダル収納部50は、図6に示すように、枠体10の底面部材11a上の、メダル貯留部24に設けられている排出口26の下方位置に設置される。
メダル収納部50の、枠体10の奥側(背面部材11f側)に設置される後部材には、底部材から同じ高さの位置に挿通孔52a、52bが設けられている。なお、メダル収納部50の前面側には、メダル収納部50を枠体10に出し入れするために取手が設けられている。
【0004】
また、枠体10の背面部材11fには、メダル収納部50が図7に示す位置に設置された時に、メダル収納部50に設けられている挿通孔52a、52bと対向する位置に検出端子62a、62bが設けられている。検出端子62a、62bの間隔は、メダル1枚の直径より長く設定されている。検出端子62a、62bは、検出装置60の検出回路61に接続されている。検出装置60の検出回路61は、検出端子62aと62b間の導通状態あるいは非導通状態を示す検出信号を出力する。
メダル収納部50を設置する時には、図7に示すように、検出端子62a、62bが、メダル収納部50に設けられている挿通孔52a、52bに挿通され、メダルが収納される収納空間部内に突出するように、前方から押し込む。
メダル収納部50が図7に示されているように設置されている状態で、メダル収納部50に収納されたメダルの量が多くなり、検出端子62aと62b間が2枚以上のメダルによって接続されると、メダルが導電性を有しているため、検出端子62aと62b間が導通する。これにより、検出装置60は、メダル収納部50に収納されているメダルの量が所定量に達したことを示す検出信号を出力する。
主制御装置30は、検出装置60の検出信号に基づいて、メダル収納部50内に収納されているメダルの量が所定量に達したことを判別すると、例えば、報知装置を作動させて係員等に報知する。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−299994号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
メダル収納部50に収納されているメダルが帯電されていると、検出端子62aと62b間が複数枚のメダルによって接続された時に、検出端子62aと62bを介して検出回路61に高電圧が加わり、主制御装置30が誤動作する可能性がある。このため、メダル収納部50に収納されているメダルの帯電を防止するように構成されている。
例えば、図5〜図7に示すように、メダル収納部50の、枠体10の奥側に設置される後部材の下部に挿通孔52cが設けられている。また、枠体10の背面部材11fには、メダル収納部50が図7に示す位置に設置された時に、メダル収納部50に設けられている挿通孔52cと対向する位置にフレームグランド端子62cが設けられている。フレームグランド端子62cは、フレームグランド線13を介して枠体10のフレームグランドに接続されている。
この場合、メダル収納部50を図7に示す位置に設置すると、検出端子62a、62b、フレームグランド端子62cが、それぞれメダル収納部50に設けられている挿通孔52a、52b、52cに挿通され、メダルが収納される収納空間部内に突出する。これにより、メダル収納部50に収納されているメダルは、直接あるいは他のメダルとグランド端子62cを介してフレームグランドに接続されるため、メダルの帯電が防止される。
【0007】
ここで、図5に示すように、検出装置60は、基板に検出回路61等が配置された検出基板として構成され、検出回路61は検出基板の回路グランドに接続されている。これに対し、フレームグランド端子62cは、枠体10のフレームグランドに接続されている。このため、検出装置60の回路グランドと枠体10のフレームグランドが同電位でない場合がある。この場合には、メダル収納部50に収納されているメダルが検出端子62a、62bに接触した時に、検出端子62a、62bの電位が急激に変化し、検出端子62a、62b間にノイズが発生して誤動作する可能性がある。
検出端子62a、62bの電位が急激に変化するのを防止する方法として、検出端子62a、62bとフレームグランド間にノイズフィルタ70を設ける方法が考えられる。
しかしながら、この方法は、ノイズフィルタ70を用いるため、部品点数が増加し、また、ノイズフィルタ70を接続する作業が必要となる。
そこで、本発明は、少ない部品点数で、収納部に収納されている遊技媒体の帯電を防止することができるとともに、誤動作を防止することができる遊技媒体の収納装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための本発明の第1発明は、請求項1に記載されたとおりの遊技媒体収納装置である。
請求項1に記載の遊技媒体の収納装置では、収納されている遊技媒体の量が所定量に達したことを検出するための検出端子が設けられている収納部を、導電性材料により所定抵抗値を有するように形成するとともに、フレームグランドに接続している。これにより、例えば、検出端子が遊技媒体及び収納部を介してフレームグランドと接続された時、収納部の抵抗によって検出端子の電位の変化が抑制されるため、検出端子とグランドアース間にノイズフィルタ等の回路部品を設けることなく、検出端子にノイズが発生するのを防止することができる。したがって、少ない部品点数で、収納部に収納されている遊技媒体の帯電を防止することができるとともに、ノイズによる誤動作を防止することができる。
また、本発明の第2発明は、請求項2に記載されたとおりの遊技媒体の収納装置である。
請求項2に記載の遊技媒体の収納装置では、収納部を導電性樹脂により形成している。これにより、種々の形状の収納部を容易に得ることができる。
また、本発明の第3発明は、請求項3に記載されたとおりの遊技媒体の収納装置である。
請求項3に記載の遊技媒体の収納装置では、収納部が設置位置に設置された時に収納部と接触可能であり、フレームグランドと接続されている導電性部材を設けている。これにより、収納部を設置するだけで収納部がフレームグランドに接続されるため、収納部をフレームグランドに接続する操作が容易である。
また、本発明の第4発明は、請求項4に記載されたとおりの遊技媒体収納装置である。
請求項4に記載の遊技媒体の収納装置では、収納部を支持する支持部材の支持面に導電性部材を設けている。これにより、収納部を支持部材の支持面上に載置するだけで収納部がフレームグランドに接続されるため、収納部をフレームグランドに接続する操作が一層容易である。
また、本発明の第5発明は、請求項5に記載されたとおりの遊技媒体の収納装置である。
請求項5に記載の遊技媒体の収納装置では、収納部の設置位置の周りの壁部材に導電性部材を設けているため、枠体の外部からノイズが侵入するのを防止することができ、ノイズによる誤動作を一層防止することができる。さらに、収納部と接触可能に設けられている導電性部材を壁部材の導電性部材を介してフレームグランドに接続しているため、収納部に収納されている遊技媒体の帯電防止と枠体の外部からのノイズの侵入を少ない部品で達成することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
本発明の遊技媒体の収納装置の一実施の形態を図2〜図4に示す。なお、本実施の形態は、本発明をスロットマシンのメダル収納装置に用いたものである。図2は本実施の形態の電気回路図を示し、図3は本実施の形態で用いているメダル収納部を枠体から取り出した状態を示し、図4は本実施の形態の収納部を枠体に設置した状態を示す図である。
【0010】
本実施の形態のスロットマシンは、図1に示すスロットマシン1と同様の構成である。すなわち、回転リール21〜23、メダル貯蔵部24、メダル払出装置25、メダル貯蔵装置に設けられた排出口26、排出口26の下方に配置されるメダル収納部50、主制御装置30、電源装置40等を備えている。
主制御装置30は、CPU(処理装置)31や記憶回路(図示省略)等を備えている。主制御装置30は、基板にCPU31等が配置され、主制御基板として構成されている。主制御装置30では、各回路のグランド端子は主制御基板の回路グランドに接続されている。主制御装置30は、例えば、前記したように、回転リール21〜23を駆動する駆動装置の制御、図柄表示部に停止表示されている図柄に基づいて当たりであるか否かを判定する当たり判定処理、当たりである場合に対応する数のメダルをメダル払出装置25から払い出す払出処理、検出装置60から出力される検出信号に基づいてメダル収納部50に収納されているメダルの量が所定量に達したか否かを判定するメダル量判定処理等を実行する。
電源装置40は、スイッチング回路(SW回路)等により構成され、主制御装置30等に所定電圧の直流電源を供給する。電源装置40は、基板にスイッチング回路等が配置され、電源基板として構成されている。電源装置40では、各回路のグランド端子は電源基板の回路グランドに接続されている。
【0011】
検出装置60は、検出回路61、検出端子62a、62b等により構成され、メダル収納部50に収納されているメダルの量(数)が所定量に達したか否かを示す検出信号を主制御装置30(CPU31)に出力する。本実施の形態では、メダル収納部50に設けられている検出端子62aと62b間の導通状態または非導通状態を示す検出信号を検出回路61から出力する。
検出装置60は、基板に検出回路61等が配置され、検出基板として構成されている。検出装置60では、検出回路61等のグランド端子は検出基板の回路グランドに接続されている。
【0012】
本実施の形態では、枠体10の底面部材11a上の、メダル貯蔵部24に設けられている排出口26の下方位置に設置されるメダル収納部50は、導電性材料、例えば、良導電体であるカーボンブラックを適度に混入させたポリカーボネート樹脂により、上部が開放された箱形状に形成されている。メダル収納部50の抵抗値Rは、ポリカーボネート樹脂単体で、例えば、表面抵抗が[1×1016Ω]であるのに対し、例えば、[1×106]Ω〜[1×109]Ωに設定される。
メダル収納部50の、枠体10の奥側(背面部材11f側)に設置される後部材には、底部材からほぼ同じ高さの位置に挿通孔52a、52bが設けられている。
【0013】
枠体10の背面部材11fには、メダル収納部50が図4に示す設置位置に設置された時に、メダル収納部50に設けられている挿通孔52a、52bと対向する位置にほぼ平行に検出端子62a、62bが設けられている。検出端子62a、62bの間隔は、誤検出を防止するために、メダル1枚の直径より長く設定されている。
また、枠体10の底面部材11aのメダル収納部材50を支持する支持面(図3、図4では上側の面)には、メダル収納部材50が設置される位置に導電部材(第1の導電部材)15が設けられている。本実施の形態では、導電部材15として、所定の幅を有して長手方向に延びる金属プレートが用いられている。そして、導電部材15は、メダル収納部50が設置される位置に、枠体10の前方側から後方側(奥方向)に設置されている。さらに、本実施の形態では、導電部材15と側面部材11bに設けられている金具(フレーム)12aとの接続作業を容易にするため、導電部材15は、メダル収納部50が設置される位置の側面部材11bに近接した位置に設置されている。
また、枠体10の側面部材11b、背面部材11f、側面部材11cの内面、棚部材11eの下面には、導電性部材(第2の導電部材)14a、14b等が設けられている。本実施の形態では、導電性部材14a、14b等として、アルミ箔が用いられている。導電性部材14a、14b等は、枠体10の外部からノイズが侵入するのを防止するように設けられている。
そして、側面部材11bに設けられている金具12aは、側面部材11bの内面に設けられている導電性部材14a、背面部材11fの内面に設けられている導電性部材14bを介してグランドフレーム線13に接続されている。
【0014】
本実施の形態は以上のように構成されているため、メダル収納部50を、図3及び図4に示すように、メダル貯留部24の排出口26の下方位置で、枠体10の底面部材11aの支持面(上面)上を枠体10の前方から後方(奥方向)に押し込むと、枠体10の背面部材11fに設けられている検出端子62a、62bは、メダル収納部50に設けられている挿通孔52a、52bを挿通し、収納空間部内に突出する。
同時に、メダル収納部10の底面が、枠体10の底面部材11aの支持面に設けられている導電部材15に面接触する。ここで、導電部材15は、枠体10の側面部材11bに設けられている金具12a、側面部材11b及び背面部材11fの内面に設けられている導電性部材14a及び14bを介してフレームグランド13に接続されている。したがって、メダル収納部10を設置位置に設置すると、メダル収納部50(底面)は、フレームグランドに自動的に接続される。
これにより、メダル収納部50に収納されているメダルは、メダル収納部50の底面、導電部材15、金具12a、導電性部材14a及び14b、フレームグランド線13を介してフレームグランドに接続される。したがって、メダル収納部50に収納されているメダルの帯電を防止することができる。
【0015】
この状態で、メダル収納部50に収納されているメダルの量が多くなり、検出端子62aと62b間が2枚以上のメダルによって接続されると、検出端子62aと62b間が導通する。この時、検出回路61のグランド端子が回路グランドに接続され、メダル収納部50がフレームグランドに接続されていることによって、検出端子62a、62bの電位が変化する場合でも、メダル収納部50の抵抗値によってその変化が緩やかになる。このため、検出端子62a、62bの電位の急激な変化によって検出端子62a、62b間にノイズが発生するのを防止することができ、ノイズによる誤動作を防止することができる。
本実施の形態では、メダル収納部50が有する抵抗値を用いて検出端子62a、62bの電位の変化を緩やかにしている。このため、ノイズフィルタ等の電気回路部品を設ける必要がなく、部品点数や作業工程数を軽減することができる。なお、検出端子62aと62b間が導通した時には、前記したように、検出装置60(検出回路61)は、メダル収納部50に収納されているメダルの量が所定量に達したことを示す検出信号を出力する。主制御装置30は、検出装置60の検出信号に基づいて、メダル収納部50に収納されているメダルの量が所定量に達したことを判別すると、例えば、報知装置を作動させて係員等に報知する。また、本実施の形態では、枠体10の側面部材11b、11c、背面部材12fの内面、棚部材11eの下面、すなわち、メダル収納部50の周りの壁部材に導電性部材が設けられているため、枠体10の外部からノイズが侵入するのを防止する(外部からのノイズを遮蔽する)ことができる。これにより、ノイズによる誤動作をより防止することができる。
さらに、導電部材14a及び14bを、側面部材11bに設けられている金具12aをフレームグランド線13に接続するための導電部材として用いているため、部品点数を低減することができる。
【0016】
本発明は、実施の形態で説明した構成に限定されず種々の変更、追加、削除が可能である。
例えば、メダル収納部50の材料や抵抗値等は、検出端子62a、62bの電位の変化によるノイズの発生等を防止することできれば、適宜変更可能である。
また、メダル収納部50の形状、設置位置等は種々変更可能である。
また、メダル収納部50と接続される導電性部材15の形状、構造、材料、設置位置等は、メダル収納部50をフレームグランドに接続することができれば種々変更可能である。例えば、導電性樹脂で形成してもよいし、側面部材11bや背面部材11fに設けてもよい。あるいは、メダル収納部50との接続を、点接触方法を用いて行ってもよいし、接続部材を用いて行ってもよい。
また、導電性部材15を金具12a、導電性部材14a、14b等を介してフレームグランド線13に接続したが、直接フレームグランド線13に接続してもよい。
また、金属性部材15(メダル収納部50が接続される金属製部材)と、金蔵性部材14a、14b(金属性部材15をフレームグランド線13に接続する金属製部材)を別々に設けたが、金属製部材15と金属製部材14aあるいは14bを兼用することもできる。この場合には、メダル収納部50をフレームグランド線13に接続する導電性部材とノイズ遮蔽用の金属性部材を1つの金属性部材で構成することができる。
また、メダル収納部50を排出口26の下方位置に容易に設置できるようにするために、メダル収納部50を排出口の下方位置まで案内する案内部材を設けてもよい。さらに、この案内部材を導電性材料で形成し、フレームグランドに接続してもよい。この場合には、導電性部材15を省略することができる。
また、メダル収納部50と接続される導電部材13をフレームグランドに接続する方法は種々変更可能である。
また、側面部材11b、11c及び背面部材11fの内面、棚部材11eの下面にノイズ遮蔽用の導電性部材14a、14b等を設けたが、ノイズ遮蔽用の導電部材を設ける箇所は適宜変更可能である。さらに、ノイズ遮蔽用の導電部材は省略してもよい。
また、検出端子の設置位置や数は種々変更可能である。さらに、メダル収納部50に収納されているメダルの量が所定量に達したことを検出する方法は、検出端子の設置位置や数等に応じて適宜変更可能である。
また、スロットマシンのメダル貯蔵部24の排出口から排出されたメダルを収納するメダル収納部に本発明を適用した場合について説明したが、本発明は、これ以外の種々のメダル収納部に適用することができる。例えば、メダル貸機内のメダル収納部に適用することができる。
また、メダルを使用するスロットマシンに適用した場合について説明したが、本発明は、メダル以外の種々の導電性を有する遊技媒体を使用する遊技機に適用することができる。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1〜請求項5に記載の遊技媒体の収納装置を用いれば、少ない部品点数で、収納部に収納されている遊技媒体の帯電を防止することができるとともに、誤動作を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スロットマシンの概略構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施の形態の電気回路図である。
【図3】本発明の一実施の形態で用いているメダル収納部を枠体から取り出した状態を示す図である。
【図4】本発明の一実施の形態で用いているメダル収納部を枠体に設置した状態を示す図である。
【図5】従来例の電気回路図である。
【図6】従来例で用いているメダル収納部を枠体から取り出した状態を示す図である。
【図7】従来例で用いているメダル収納部を枠体に設置した状態を示す図である。
【符号の説明】
10 枠体
12a、12b、12c 金具
13 フレームグランド線
24 メダル貯蔵部
26 排出口
30 主制御装置
40 電源装置
50 メダル収納部
52a、52b、52c 挿通孔
60 検出装置
62a、62b 検出端子
62c フレームグランド端子
70 ノイズフィルタ
Claims (5)
- 遊技媒体を収納する収納部と、収納部に離間して設けられた複数の検出部材と、複数の検出部材間が遊技媒体によって電気的に接続されたことを検出する検出装置を備える遊技媒体の収納装置であって、
収納部は、導電性材料により所定抵抗値を有するように形成されているとともに、フレームグランドに接続されている、
遊技媒体の収納装置。 - 請求項1に記載の遊技媒体の収納装置であって、収納部は、導電性樹脂により形成されている遊技媒体の収納装置。
- 請求項1または2に記載の遊技媒体の収納装置であって、フレームグランドに接続されているとともに、収納部が設置位置に設置された時に収納部と接触可能な導電性部材を備える遊技媒体の収納装置。
- 請求項3に記載の遊技媒体の収納装置であって、導電性部材は、収納部を支持する支持部材の支持面に設けられている遊技媒体の収納装置。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の遊技媒体の収納装置であって、収納部の設置位置の周りの壁部材に導電性部材を備え、収納部と接触可能に設けられている導電性部材は、壁部材の導電性部材を介してフレームグランドに接続されている遊技媒体の収納装置。
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