JP2004147265A - 色予測モデル作成方法、色予測モデル作成装置、記憶媒体、色予測モデル作成プログラム - Google Patents

色予測モデル作成方法、色予測モデル作成装置、記憶媒体、色予測モデル作成プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】各カラーパッチに対応する標準値を保持する必要がなく、また異常の原因をユーザに報知する色予測モデル作成方法および色予測モデル作成装置を提供する。
【解決手段】パッチ画像選択出力部1でCMYKデータセットを用いてプリンタから出力されたパッチシート上のカラーパッチをパッチ測色部2で測色して測色値データセットを得る。測色値解析判定部3は、CMYKデータセットと測色値データセットから、両者の対応関係が正しいか否かを判定する。異常が検出された場合には、想定できる範囲で、その異常の原因を特定してエラーコードを異常測色値報知部4に送る。異常測色値報知部4は、エラーコードに従い、異常の原因と対処方法をユーザに報知する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタやディスプレイなどのカラー画像出力装置における色再現性を向上させるための色変換(カラーマッチング処理あるいはカラーマネジメントともいう)を施す技術に関するものであり、より詳細には、カラー画像出力装置のデバイス色信号とデバイス独立色信号との間の色変換を行うための色予測モデルを作成する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
液晶やCRT(Cathode Ray Tube)を始めとする表示装置は、コントラストや輝度特性あるいは再現可能な色域(Gamut;ガマット;色再現域)などの違いによって、表示方式ごとに色の見え方が異なる。また、表示装置が設置された環境における照明条件や表示装置を見るときの角度あるいは距離によって色の見え方や感じ方が変わる。さらに、経年変化によってデバイス特性が変化するため、出荷時の特性が同じであったとしても、その後の使われ方によって色再現特性が変化する。
【0003】
さらに、プリンタやスキャナなどの周辺機器とデータをやり取りする際には、入出力特性や色再現域が異なるのが当然である。例えば、インターネットなどを利用した情報処理システムでは、パソコンなどの各端末機器におけるモニター相互間の画像の色合わせあるいはモニターのカラー画像とプリンタによってプリントアウトされたカラー画像との色合わせは重要な課題である。
【0004】
また、例えば、DTP(Desk Top Publishing)などで使用されるシステムでは、通常CRTなどの画像表示装置上で画像の生成および編集を行い、最終的なドキュメントを印刷するといった形で出力している。用いられる表示装置や出力機器は多種開発され、複数種、複数台の装置が利用されてきている。
【0005】
このような環境においては、例えば、CRTに表示されている画像の色をプリンタで再現したり、印刷の色をプリンタで再現したり、また、スキャナで写真を読み込んでCRTで写真の色を再現したりと、異なるデバイスの間で色を一致させる必要がある。このような必要性から、異なるデバイス間で色を一致させる技術について種々の方法が提案されている。
【0006】
近年、カラー画像を取り扱う分野においては、各装置において出力される色を統一的に管理するために、すなわち、デバイス(カラー画像入力装置やカラー画像出力装置)が異なっても画像(特に色)の見え方が同じであるようにするために、システム全体としてのカラーマッチング処理を実現する仕組みが考えられている。このような仕組みを、カラーマネージメントシステム(CMS;Color Management System)と呼んでいる。
【0007】
CMSの代表的な例として、ICCプロファイルを用いた手法が挙げられる。ICCプロファイルとは、ICC(International Color Consortium)によって標準化されたデバイスの特性を記述するためのフォーマットであり、その実体は、通常、CIE(Commission Internationale de L’Eclairage)で規定されるCIEXYZやCIELABなどのデバイスに依存しない色空間であるデバイス独立色空間と、対象となるデバイスに固有の色空間であるデバイス色空間との間の変換テーブルや変換マトリクスである。
【0008】
そして、再現元となるデバイスのICCプロファイルを用いて、再現元のデバイス色信号をデバイス独立色信号に変換し、再現先となるデバイスのICCプロファイルを用いてデバイス独立色信号を再現先のデバイス色信号に変換することで、再現元のデバイスの色を再現先デバイスで再現することができる。このように、CMSではデバイス独立色空間を介することにより再現元のデバイスと再現先のデバイスとの色一致を実現することが多い。
【0009】
デバイス固有な色空間とデバイスに独立な色空間との間の色変換方法としては、カラーマスキング法のような線形なマトリクスを用いる方法やノイゲバウアー(Neugebauer)方程式に代表されるような理論式を用いる方法がある。しかしながら、これらの方法では、実際のデバイスの特性を精度良く記述することが困難である。最近では、多次元テーブルを使用して色変換を行うことが一般的になってきた。多次元テーブルは、例えば、既知のデバイス色信号によるカラーパッチで構成されるパッチ画像を対象のデバイスで出力し、出力された各カラーパッチを測色して得られる測色値(XYZやCIELAB色信号などのデバイス独立な色信号)と、対応するカラーパッチのデバイス色信号との対応関係から、直接作成したり、これらの対応関係から学習したニューラルネットワークなどによる色変換(予測)モデルに基づいて作成している。
【0010】
前述した測色値とデバイス色信号との対応関係から色変換モデルを作成する場合、使用するパッチ画像は、デバイス特性を記述する対象となるデバイスで出力する必要がある。対象となるデバイスはユーザの手元に存在することが多いため、通常はユーザ自身がパッチ画像を対象のデバイスで出力し、出力されたパッチを測色することになる。
【0011】
ここで、全てのユーザがパッチ画像を出力したり、測色を行うことに対して熟練しているわけではない。そのため、対象となるデバイスに不適切なパッチ画像を出力して測色したり、複数のパッチ画像の測色を行う場合に順番を間違えたり、マトリクス状に配置されたパッチの測色方向を間違えたり、さらには測色器そのものの異常や測色時の不手際により、得られた測色値が本来のデバイス特性とは異なってしまう場合がある。このように本来のデバイス特性とは異なる測色値を基にして色変換モデルを作成し、その色変換モデルを使用してCMSを構築しても、目的とする色再現は実現できないという問題がある。
【0012】
この問題を解決する方法として、特許文献1に記載されているように、測色の対象となる各カラーパッチに応じた標準値を予め準備しておき、測色して得られた測色値と標準値とを比較し、これが許容範囲外であればユーザにその旨を報知する方法がある。この方法によれば、不適切なパッチ画像を出力して測色したり、複数のパッチ画像の測色を行う場合に順番を間違えたり、マトリクス状に配置されたパッチの測色方向を間違えたり、さらには測色器そのものの異常があった場合などは数多くのパッチに対する測色値と標準値との色差が許容範囲を超えるので、その旨をユーザに報知し、パッチ画像の再出力や測色の再実施を促すことができる。また、測色時の不手際などがあった場合には部分的に測色値と標準値との色差が許容範囲を超えるので、その許容範囲を超えたパッチを報知して、パッチ画像の再出力や測色の再実施を促すことができる。
【0013】
しかしながら、特許文献1に記載されている方法では、再出力及び再測色を促す報知を実施することはできるが、何が原因で測色値に異常が発生したのかを報知することはできない。そのため、ユーザは同じ過ちを繰り返す可能性があるという問題がある。
【0014】
また、ユーザが使用する可能性のある多くのデバイスに対応する唯一の標準値を適切に定めることは困難であるため、唯一の標準値を使用する場合はその許容範囲を大きくとらざるを得ず、目的の効果を得られない場合がある。また、許容範囲を小さくするためには対象とする多種多様のデバイスごとに適切な標準値と許容範囲を用意しなければならず、多大なコストがかかるという問題がある。
【0015】
【特許文献1】
特開2002−94820号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、各カラーパッチに対応する標準値を保持する必要がなく、カラーパッチのデバイス色信号とその測色値とからどのような原因で測色値に異常が発生したのかを判定し、ユーザに報知することが可能な色予測モデル作成方法および色予測モデル作成装置を提供することを目的とするものである。また、そのような色予測モデル作成方法を実現するプログラム及び該プログラムを格納した記憶媒体を提供することを目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数のカラーパッチを含むパッチ画像をカラー画像出力装置で出力したパッチシートを測色して取得した測色値と対応する前記カラーパッチのデバイス色信号との対応関係に基づいて、カラー画像出力装置におけるデバイス色信号とデバイスに依存しないデバイス独立色信号との間の変換を実施する色予測モデルを作成する色予測モデル作成方法及び色予測モデル作成装置であって、パッチシートからパッチを測色した際の測色値と、対応するデバイス色信号との対応関係が正しいか否かを判定する。そして、その判定結果に基づいて判定結果を報知するが、このとき、対応関係が正しくない場合にその原因をユーザに報知することを特徴としている。これによって、単に誤っていることを報知するだけでなく、何が原因で測色値に異常が発生したのかを報知することができ、ユーザが同じ過ちを繰り返す可能性を低減して、正確な測色操作を促すことができる。
【0018】
なお、カラーパッチの測色値とデバイス色信号との対応関係が正しいか否かの判定は、その測色値と対応するデバイス色信号との対応関係に基づいて簡易的な色予測モデルを作成し、その簡易的な色予測モデルによりデバイス色信号から測色値を予測して予測測色値とし、予測した予測測色値とデバイス色信号に対応する測色値との色差により、各測色値の正当性を判定するように構成することができる。このように簡易的な色予測モデルを作成して利用することによって、パッチ画像に対応する標準的な測色値である標準測色値データを使用せずに、判定を行うことができる。
【0019】
また、カラーパッチの測色値とデバイス色信号との対応関係が正しいか否かの判定は、パッチ画像として同一色のカラーパッチを複数個含んでいる場合には、そのパッチ画像に含まれる複数個の同一カラーパッチの測色値を利用して判定することができる。さらに、パッチ画像が測色順序に影響を受けない最初及び最後の少なくとも一方のカラーパッチと同一色の複数個のカラーパッチを含んでいる場合には、そのパッチ画像に含まれるカラーパッチの測色順序に影響を受けない最初及び最後の少なくとも一方のカラーパッチ及び該カラーパッチと同一色のカラーパッチの測色値から、適切なパッチ画像を使用していないために不整合が発生しているか、及び、カラーパッチを測色する順序を間違えたために不整合が発生しているかを判断することができる。これらの場合も、パッチ画像に対応する標準的な測色値である標準測色値データは不要である。
【0020】
判定結果の報知の際には、想定可能な異常測色値が得られた原因と対策をユーザに報知するとともに、色予測モデルの作成が可能な程度の異常である場合は、ユーザに色予測モデルの作成を続行するか否かを確認するように構成することができる。例えば多少の異常を容認するユーザや、故意に色をずらした色予測モデルを作成する場合などでは、異常である旨の報知がなされても、色予測モデルの作成を続行させることが可能である。
【0021】
また、報知の内容として、例えば予測測色値とデバイス色信号に対応する測色値との色差の大きなカラーパッチの番号、該カラーパッチのデバイス色信号値、該カラーパッチの測色値の少なくとも1つ以上を、ユーザに報知するように構成することができる。
【0022】
さらに、このような本発明の色予測モデル作成方法を実現したプログラムを提供し、また、そのプログラムを格納した記憶媒体を提供することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1の実施の形態を示すブロック図である。図中、1はパッチ画像選択出力部、2はパッチ測色部、3は測色値解析判定部、4は異常測色値報知部、5は色予測モデル作成部である。以下の説明では、作成する色予測モデルの対象となるデバイスをCMYKの4色により記録出力を行うプリンタ(以下、CMYKプリンタと呼ぶ)とし、色予測モデルで使用するデバイス独立な色空間をCIELABとする。ただし、本発明はこれに限定するものではなく、CMYの3色を用いるプリンタ、ディスプレイやスキャナなどのようにRGB色空間を用いるデバイスや、XYZ,CIELUVなどの他のデバイス独立色空間を使用することもできる。
【0024】
パッチ画像選択出力部1は、予め用意された1つ以上のパッチ画像の中から色予測モデルの作成対象となるCMYKプリンタに適したパッチ画像をCMYKプリンタで出力して、プリント物であるパッチシートを取得する。このとき、ただ1つのパッチ画像しか提供されていない場合はそのパッチ画像を出力すればよい。また、複数のパッチ画像が提供されている場合は、色予測モデルの作成対象となるCMYKプリンタに適したパッチ画像を選択して出力すればよい。パッチ画像の選択は、ユーザが直接パッチ画像を選択しても良いし、ユーザインタフェースを介してユーザは使用するデバイスの種別や条件を指定することでシステムが適切なパッチ画像を選択するようにしても良い。システムがユーザに指定されたデバイスの種別や条件から適切なパッチ画像を出力するための方法としては、例えば、代表的なデバイスの種類や条件に対して適切と考えられるパッチ画像を関連付けたテーブルを予め作成しておき、このテーブルに従って指定されたデバイスの種別や条件から適切なパッチ画像を選択して出力する方法がある。
【0025】
図2は、本発明の第1の実施の形態で用いるパッチシートの一例の説明図である。パッチ画像には、多数のカラーパッチが含まれており、そのパッチ画像がCMYKプリンタから出力されることによって、図2に示すようなパッチ画像が得られる。この例では、横30×縦20=600個のカラーパッチが並べられている。このようなパッチ画像(パッチシート)中に並べられているカラーパッチには、それぞれ、そのカラーパッチをCMYKプリンタから出力する際に用いたCMYKデータが対応づけられている。パッチ画像中のカラーパッチの順番に従って対応するCMYKデータが並べられ、CMYKデータセットが構成されている。このCMYKデータセットは、以降の処理において使用される。なお、パッチ画像は図2に示すものに限られないことは言うまでもない。カラーパッチの数が異なっていてもよいし、配置も図2に示すような配置に限られない。さらに、複数枚のパッチ画像で構成されてもよい。
【0026】
図1に戻り、パッチ測色部2は、パッチ画像選択出力部1で出力されたパッチシート上のカラーパッチをユーザが定められた順序で測色した各カラーパッチの測色値(この例ではCIELAB)を受け取り、測色値の並びである測色値データセットを作成する。
【0027】
測色値解析判定部3は、パッチ画像選択出力部1で出力したパッチ画像における各カラーパッチのCMYK色信号の並びであるCMYKデータセットと、パッチ測色部2で測色して得られた測色値データセットとの対応関係が適切か否か判定したり、色予測モデルを作成するに際して異常のある測色値が無いかどうかを判定する。この判定方法については後述する。
【0028】
前述したCMYKデータセットは、パッチ画像選択出力部1で出力したパッチ画像に対応するものを直接ユーザが測色値解析判定部3に対して指示しても良いし、パッチ画像選択出力部1においてシステムがユーザにより指定されたデバイスの種別や条件から適切なパッチ画像を選択する際に、選択したパッチ画像に対応するCMYKデータセットを測色値解析判定部3に対して渡すようにしても良い。
【0029】
そして、この測色値解析判定部3がCMYKデータセットと測色値データセットの対応関係や個々の測色値に問題があると判定した場合には、測色値解析判定部3は、後述する異常測色値報知部4がその旨をユーザに通知できるように、測色値を解析して得られた情報をエラー情報として異常測色値報知部4に対して渡す。また、問題がないと判定した場合には、後述する色予測モデル作成部5が色予測モデルを作成できるように測色値データセットとCMYKデータセットを色予測モデル作成部5に渡す。
【0030】
異常測色値報知部4は、測色値解析判定部3から受け取ったエラー情報に基づいてエラーに関する情報をユーザに報知する。さらに、エラーの種類に従ってユーザに対して色予測モデルの作成を続行するか否かを確認したり、エラーを是正するための方法を提示して終了の確認を求めるなど、発生した問題に対する対処を促すようにしてもよい。
【0031】
色予測モデル作成部5は、測色値解析判定部3から受け取った測色値データセットとCMYKデータセットを使用して、対象のCMYKプリンタの色予測モデルを作成する。この色予測モデル作成部5は、測色値データセットと対象のデバイス色空間における色信号の並び(すなわちこの例におけるCMYKデータセット)との関係からモデルを作成する方法であればどのような方法でも良い。色予測モデル作成方法としては、例えば、ニューラルネットワークによる色予測モデルであり測色値データセットとCMYKデータセットを教師データとして学習を行い、ニューラルネットワークの各ニューロンの重みを決定する方法や、測色値データセットとCMYKデータセットを入出力の実データとした特開平10−262157号公報に記載されている色伝達特性予測方法などを使用することができる。
【0032】
以下、本実施の形態における主要な構成の一つである測色値解析判定部3及び異常測色値報知部4について詳述する。まず測色値解析判定部3について説明する。図3は、本実施例における測色値解析判定部3のブロック図である。図中、31は異常測色値検出部である。本実施の形態においては、測色値解析判定部3は異常測色値検出部31を含んで構成されている。測色値解析判定部3の後段の異常測色値報知部4および色予測モデル作成部5も図3中に示されているが、これらについての説明は省略する。
【0033】
異常測色値検出部31は、ユーザが直接選択するか、もしくは、ユーザが指定したプリンタ種別などの情報からシステムが選択したCMYKデータセットと、ユーザが指定した測色値データセットを解析して、CMYKデータセットの各CMYKデータに対応する測色値データに異常があるか否かを判定する。
【0034】
図4は、本発明の第1の実施の形態における異常測色値検出部31の処理の一例を示すフローチャートである。まずS101において、与えられたCMYKデータセット中のCMYKデータの総数と測色値データセット中の測色値データの総数とを比較する。そして、これが等しくない場合には、S102において、測色したパッチ画像が誤っていると判定する。この場合、測色したパッチ画像が所定のものでないか、もしくは、与えられたCMYKデータセットが所定のものでないことが考えられる。具体的な処理としては、例えば、CMYKデータの総数と測色値データの総数とが一致しないことを示すエラーコード(ここでは一例として“−1”とする)を異常測色値報知部4に渡して、異常測色値検出部31の処理を完了するように構成することができる。
【0035】
CMYKデータ総数と測色値データの総数とが等しい場合には、以降の処理で異常な測色値の有無を判定することになる。その処理として、ここではCMYKデータセットと測色値データセットから簡易的な色予測モデルを作成し、前記簡易的な色予測モデルによりCMYKデータから予測した予測測色値と、そのCMYKデータに対応する測色値データとの色差により、各測色値の正当性を判定する。簡易的な色予測モデルとして、以下の例では重回帰モデルを使用する例を示している。
【0036】
S103では、与えられたCMYKデータセットと測色値データセットに基づいて重回帰モデルを作成する。この例で使用する重回帰モデルは以下の式によるモデルを使用した。
* =L0 +L1 C+L2 M+L3 Y+L4 K+L5 2 +L6 2 +L7 2 +L8 2 +L9 CM+L10CY+L11CK+L12MY+L13MK+L14YKa* =a0 +a1 C+a2 M+a3 Y+a4 K+a5 2 +a6 2 +a7 2 +a8 2 +a9 CM+a10CY+a11CK+a12MY+a13MK+a14YKb* =b0 +b1 C+b2 M+b3 Y+b4 K+b5 2 +b6 2 +b7 2 +b8 2 +b9 CM+b10CY+b11CK+b12MY+b13MK+b14YKこの式において、C,M,Y,KはCMYKプリンタのデバイス色信号であり、C2 ,M2 ,Y2 ,K2 ,CM,CY,CK,MY,MK,YKはC,M,Y,Kから算出した2次の項であり、Ln ,an ,bn (nは1≦n≦14の整数)は重回帰分析により算出した係数である。重回帰分析によりこれらの係数を算出する方法は公知の手法として多くの文献などに記載されているため、ここでは説明を省略する。
【0037】
一般に、デバイス色信号とデバイス独立色信号との間の関係は上記のような単純な多項式で表現できるものではない。従って、上記の重回帰モデルでは精度良く色予測を行うことができない。しかしながら、デバイス色信号の各色成分がある一定の方向に変化すると、デバイス独立色信号の各色成分もほとんどの場合、ある一定の方向に変化する。そのため、デバイス色信号とデバイス独立色信号との間には大きな相関関係があり、重回帰モデルでも大体の近似値を得ることができる。なお、この例ではCMYKの2次の項までを入力とする重回帰モデルを使用したが、これに限らず、さらに多次の項まで考慮してもよいし、また、現実的な時間内でデバイス色信号とデバイス独立色信号との間の関係をモデル化できる他の方法を使用してもよい。
【0038】
S104では、S103で作成した重回帰モデルを使用して、CMYKデータセットの各CMYKデータから予測測色値を算出する。
【0039】
S105では、S104でCMYKデータセットの各CMYKデータから算出した予測測色値と、同じCMYKデータに対応する測色値データセット中の測色値との色差を算出する。また、算出したCMYKデータごとの色差を平均した平均色差も合わせて算出する。
【0040】
S106では、S105で算出した平均色差が予め定めた閾値以下であるか否かを判定する。判定した結果、平均色差が閾値よりも大きい場合は、S107において、CMYKデータセット測色値データセットとの対応が取れていないと判定する。このように平均色差が大きいということは、測色値が全体的にばらついている、すなわち、重回帰モデルで予測した大枠における傾向から多くの測色値がはずれていることを意味する。例えばパッチ画像を間違えている場合や、測色機が故障していたり、測色時に異なる順序で測色したなどが考えられる。具体的な処理としては、例えば、CMYKと測色値との対応が取れていないことを示すエラーコード(ここでは一例として“−2”とする)を異常測色値報知部4に渡して、異常測色値検出部31の処理を完了するように構成することができる。
【0041】
S108では、S105で算出した各測色値ごとの色差が予め定めた閾値以下であるか否かを判定する。判定の結果、閾値よりも大きい色差が検出された場合は、S109において、測色値の一部に異常があるものと判定する。具体的な処理としては、異常を検出した色差に対応する測色値、CMYKデータおよびCMYKデータセット中における番号(この番号はパッチ画像中のカラーパッチの番号と対応づけておく)とともに、色差が閾値を超えたことを示すエラーコード(ここでは一例として“−3”とする)を異常測色値報知部4に渡して、異常測色値検出部31の処理を完了するように構成することができる。なお、閾値を超えた全ての色差に対応するカラーパッチの番号を抽出しても良いし、抽出した閾値を超える色差のうち上位のいくつかについてのみ、対応するカラーパッチの番号を抽出するように構成しても良い。
【0042】
S106およびS108において共に閾値以下であると判定された場合には、S110において測色したパッチ画像は適切であると判定し、CMYKデータセットおよび測色値データセットを色予測モデル作成部5に渡して、異常測色値検出部31の処理を完了する。
【0043】
なお、図4に示した処理の一例では、各カラーパッチの測色値に対応する予測測色値をすべて算出してから、次に両者の色差を全て算出した後に判定を行った。これによって先に平均色差との比較を行うことを可能とした。しかしこれに限らず、カラーパッチごとに予測測色値の算出、色差の算出、閾値による判定を行うような構成にしてもよい。
【0044】
また、S105で平均色差を算出し、S106で平均色差が閾値以下であるか否かを判定して測色値全体のばらつきを検出しているが、平均色差の代わりに重相関係数を算出して、この重相関係数が予め定められた閾値よりも大きければ、測色値全体のばらつきが小さい、換言するとCMYKデータセットと測色値データセットとの対応が全体として取れていると判定することもできる。なお、重相関係数の算出方法に関しても公知の手法であるためここでは説明を省略する。
【0045】
さらに、S106やS108で実施している閾値による判定は、複数の閾値を設けて多段階の判定を行い、測色値のばらつきの程度や測色値の異常の程度を判定できるように構成することもできる。
【0046】
次に異常測色値報知部4について説明する。図5は、本発明の第1の実施の形態における異常測色値報知部4の処理の一例を示すフローチャートである。異常測色値報知部4は、測色値解析判定部3から渡されるエラー情報に従ってユーザに対して異常な測色値が存在することを報知し、エラー情報の種類によっては異常の生じたカラーパッチに関する情報を付加情報として報知したり、色予測モデル作成の続行や終了をユーザに対して確認するユーザインタフェースを提供する。もちろん、このようなユーザインタフェースから入力されたユーザの指示に従って、色予測モデル作成の続行や終了を実施することは言うまでもない。
【0047】
この実施の形態においては、上述の測色値解析判定部3の処理の一例でも説明したように、測色値解析判定部3から渡されるエラーの種別は「CMYKデータ総数と測色値データ総数との不一致」、「測色値全体がばらついている(CMYKデータセットと測色値データセットとの相関が低い)」、「測色値の一部に異常な(特異な)データがある」の3種類である。これらの種別に対するエラーコードを、ここではそれぞれ“−1”,“−2”,“−3”とする。
【0048】
S201では、エラーコードが“−1”、すなわち、「CMYKデータ総数と測色値データ総数との不一致」というエラーであるか否かを判定する。そのようなエラーであれば、S202において例えば「エラーが発生しました。指定したカラーパッチの数と測色値の数が異なっています。もう一度確認してください。」などといったメッセージを表示する。
【0049】
S203では、エラーコードが“−2”、すなわち、「測色値全体がばらついている(CMYKデータセットと測色値データセットとの相関が低い)」というエラーであるか否かを判定する。そのようなエラーであれば、S204において例えば「エラーが発生しました。『パッチ画像を間違えている』か『パッチの測色順序を間違えている』か『測色器の故障』である可能性があります。各項目を確認してください。」等といったメッセージを表示する。
【0050】
S205はエラーコードが“−3”、すなわちこの例ではエラーコードが“−1”でも“−2”でもない場合に、例えば「エラーが発生しました。一部のカラーパッチの測色値がパッチ測色器の故障または測色の失敗などにより正しく得られていない可能性があります。各項目を確認してください。」等といったメッセージを表示する。このとき、異常が発生したカラーパッチの番号とそのCMYKデータおよび測色値を参考情報として表示するとよい。
【0051】
S202,S204,S205において適切なメッセージを表示した後に、S206で処理終了の確認を行い、ユーザによる確認の操作の後、異常測色値報知部4の処理を終了する。
【0052】
図6は、異常検出時の表示画面の一例の説明図である。図6に示した例では、エラーコードとして“−3”が異常測色値報知部4に渡された場合を示している。この例では、エラーメッセージとともに、異常が発生したカラーパッチの番号とそのCMYKデータおよび測色値を参考情報として表示している。さらに、「続行しますか?」というメッセージとともに、「はい」、「いいえ」という2つのボタンを表示している。この「はい」ボタンを操作した場合には、異常を検出していても、そのときのCMYKデータセットと測色値データセットとを色予測モデル作成部5に渡し、色予測モデルを作成することができる。例えば故意に色を修正した場合、異常として検出されてしまうが、ここで処理の続行を指示することによって色予測モデルを作成することが可能となる。もちろん、「いいえ」ボタンを操作することによって、処理を終了させることができる。
【0053】
以上、詳細に説明したように、この第1の実施の形態における構成によれば、色予測モデルの対象となるカラー出力装置の標準測色データを使用せずに、指定されたCMYKデータセットと測色値データセットの対応関係や測色値データの異常の有無を判定することができる。そのため、サポートする種々のカラー出力装置ごとに標準測色データを用意しておくという手間を省くことができる。
【0054】
また、CMYKデータセットと測色値データセットの対応関係や測色値データに異常があるか否かを解析して、その想定できる範囲でその異常の原因と対処方法をユーザに報知するので、ユーザは速やかに対処を実施することができる。
【0055】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態においても、上述の第1の実施の形態と同様、作成する色予測モデルの対象となるデバイスをCMYKプリンタとし、色予測モデルで使用するデバイス独立な色空間をCIELABとする。ただし、これらに限定されるものではなく、CMYプリンタ、ディスプレイRGB、スキャナRGBなどのデバイスや、XYZ,CIELUVなどの他のデバイス独立色空間を使用することもできる。なお、この第2の実施の形態における構成は、上述の第1の実施の形態と同様であるので図示を省略し、上述の第1の実施の形態と異なる部分についてのみ詳細に説明する。
【0056】
図7は、本発明の第2の実施の形態で用いるパッチシートの一例の説明図である。この第2の実施の形態では、図7に示すような横30個×縦20個のカラーパッチから構成される2枚のパッチ画像を用いる。また、このパッチ画像中のカラーパッチの順番に並べられた1200個のカラーパッチに対応するCMYKデータからなるCMYKデータセットを使用するものとする。
【0057】
図7に示すパッチシートでは、黒く塗りつぶしたカラーパッチ(基準パッチ及びカラーパッチA、カラーパッチB)は全て同じCMYKデータを持つものとする。ただし、これに限定されるものではなく、この例とは異なる個数のカラーパッチを含むパッチ画像を使用しても良いし、1枚や3枚以上のパッチ画像で構成されるCMYKデータセットを使用しても良いが、図7に示すようにパッチ画像全体を通して同じCMYKデータを持つカラーパッチを複数個配置する必要がある。
【0058】
一般的なパッチ画像およびCMYKデータセットにおいては重要な色(例えば、白やシアン100%やマゼンタ100%等)をパッチ画像中に複数個配置することで冗長性を持たせ、よりロバストな測色値データを取得できるように構成することが多い。従って、このように複数個配置された同じCMYKデータのカラーパッチを基準パッチとすることによって、既存のパッチ数やカラーパッチの組み合わせを変更することなく、この第2の実施の形態を実現することができる。
【0059】
なお、図7においては基準パッチと呼ぶカラーパッチと同じCMYKデータを持つ2つのカラーパッチをパッチ画像に配置しているが、基準パッチと同じCMYKデータを持つカラーパッチがパッチ画像中に少なくとも1つ配置されていれば良い。
【0060】
この第2の実施の形態においては、パッチ画像選択出力部1、パッチ測色部2、異常測色値報知部4、色予測モデル作成部5は上述の第1の実施の形態と同様であるため、ここでの説明を省略する。
【0061】
図8は、本発明の第2の実施の形態における測色値解析判定部3の一例を示す構成図である。図中、32は測色値不整合検出部である。図8に示すように、この第2の実施の形態における測色値解析判定部3は、測色値不整合検出部32と異常測色値検出部31を含んで構成される。
【0062】
測色値不整合検出部32は、CMYKデータセット中の同じCMYK値を持つCMYKデータに対応する測色値同士で比較を行って、その色差を算出する。図7にも示したように、この第2の実施の形態ではパッチ画像中に基準パッチと同じCMYKデータを持つカラーパッチが存在する。基準パッチは測色の順序が異なっても(例えば水平方向に行うところを垂直方向に行った場合でも)、当該パッチ画像の最後などで測色されることが期待できる。しかし、この基準パッチと同じCMYKデータについては、測色される順序によって順番が異なってしまう。従って、CMYKデータセットに対応するパッチ画像を正しい順序で正しく作成した測色値データセットであれば、算出した色差はせいぜいカラー画像出力装置の経時変化分と面内むら分程度となるが、適切でないパッチ画像を測色した場合や測色の順番を間違えたりした場合はこの色差が極端に増加してしまう。測色値不整合検出部32は、このようなことに着目して測色値の不整合を検出するものである。
【0063】
図9は、測色値不整合検出部32の処理の一例を示すフローチャートである。まずS301では、与えられたCMYKデータセット中のCMYKデータの総数と測色値データセット中の測色値データの総数とを比較する。そして、これが等しくない場合には、S302において、測色したパッチ画像が誤っているものと判定する。この場合、測色したパッチ画像が所定のものでないか、もしくは、与えられたCMYKデータセットが所定のものでないことが考えられる。処理としては、例えば、CMYKデータの総数と測色値データの総数とが一致しないことを示すエラーコード(ここでは例えば“−1”)を異常測色値報知部4に渡して、測色値解析判定部3の処理を完了するように構成することができる。CMYKデータの総数と測色値データの総数とが等しい場合には、以降の処理で異常な測色値の有無を判定することになる。
【0064】
S303では、CMYKデータセットの中の基準パッチに対応するCMYKデータである基準CMYKデータを取得する。例えば図7に示したパッチ画像の例では、2枚目のパッチ画像の最後のカラーパッチを基準パッチとしており、具体的には1200番目のCMYKデータである。もちろん、基準パッチの位置は任意であり、同じCMYKデータである少なくとも2つ以上のCMYKデータを1セット以上含んでいるCMYKデータセットと、このCMYKデータセットに対応するパッチ画像を使用していれば、その同じCMYKデータのうちの1つを基準パッチとすればよい。
【0065】
S304では、CMYKデータセットの中から基準CMYKデータと同じCMYK値を持つCMYKデータを探索する。上述のように、この第2の実施の形態では基準CMYKデータと等しいCMYKデータは必ず存在するとしているため、ここでは必ずひとつ以上のCMYKデータが見つかるはずである。図7に示した例で使用しているパッチ画像の場合は、基準CMYKデータと同じCMYK値を持つCMYKデータの番号として21(カラーパッチA)と850(カラーパッチB)とが探索されるはずである。
【0066】
ここで、使用する基準CMYKデータと等しいCMYK値を持つCMYKデータの番号は、パッチ画像の種類ごとに異なっていることが必要である。この番号がパッチ画像の種類ごとに異なる番号であれば、適切なパッチ画像以外のパッチ画像を出力して測色した測色値データセットを指定した場合には、CMYKデータセットとの間で不整合が発生する。これによって、本来、ほぼ等しい測色値となるべき基準パッチと同じCMYK値のカラーパッチ同士の色差が大きくなる。
【0067】
S305では、基準パッチと探索したカラーパッチのCMYKデータに対応する測色値データの色差を算出する。図7に示した本実施例で使用しているパッチ画像の場合は、1200番目の測色値と21番目の測色値との色差と、1200番目の測色値と850番目の測色値との色差の2つの色差を算出する。
【0068】
S306では、S305で算出した色差が予め定められた閾値以下であるか否かを判定する。ここで使用する予め定められた閾値は、カラー画像出力装置の経時変化分と面内むら分にいくらかのマージンを加えたものであることが望ましい。このように閾値を設定することで精度良く判定することができる。
【0069】
このS306における判定の結果、全ての色差が閾値以下であれば、S307において、測色したパッチ画像は適切であると判定して測色値不整合検出部32の処理を完了し、次の異常測色値検出部31における処理を開始する。いずれかの色差が閾値以上であれば、S308において、CMYKデータセットと測色値データセットとの対応が取れていないものと判定する。処理としては、誤ったパッチ画像を測色している旨を示すエラーコード(例えばエラーコード“−2”)を異常測色値報知部4に渡すように構成することができる。
【0070】
上述の測色値不整合検出部32の処理の一例では、基準パッチを予め決めておき、この基準パッチと同じCMYK値を持つカラーパッチを探索するものとした。しかしこれに限らず、例えば、基準パッチを決めずにCMYKデータセットに複数個の同じCMYK値を持つカラーパッチを配置しておき、この同じCMYK値を持つCMYKデータをCMYKデータセットの中から探索して、探索された同じCMYK値を持つCMYKデータに対応するカラーパッチの中の1つを基準パッチのように取り扱っても良い。このような手法をとった場合には、基準パッチを予め決定しておかなくて済むため、汎用性が高くなる。一方、多くのCMYKデータの中から同じCMYK値を持つCMYKデータを探索しなくてはならないため、探索に余計な時間を要するという短所もある。
【0071】
測色値不整合検出部32でCMYKデータセットと測色値データセットの対応関係に問題がないと判定された場合は、異常測色値検出部31の処理を実施する。この第2の実施の形態における異常測色値検出部31の処理は、上述の第1の実施の形態で説明した異常測色値検出部31の処理の一例である図4の中のS101,S102を省略した処理とすることができる。S103以降の処理は第1の実施の形態で既に説明しているため、ここでは説明を省略する。
【0072】
以上、詳細に説明したように、この第2の実施の形態の構成によれば、色予測モデルの対象となるカラー出力装置の標準測色データを使用せずに、指定されたCMYKデータセットと測色値データセットの対応関係や測色値データにおける異常の有無を、より確実に判定できる。そのため、サポートする種々のカラー出力装置ごとに標準測色データを用意しておくという手間を省くことができる。
【0073】
また、上述の第1の実施の形態と同様に、CMYKデータセットと測色値データセットの対応関係や測色値データにおける異常の有無を解析して、想定できる範囲でその異常の原因と対処方法をユーザに報知することができる。これによって、ユーザは速やかに対処を実施することができる。
【0074】
以下、本発明の第3の実施の形態について説明する。この第3の実施の形態では、上述の第2の実施の形態に加えて、カラーパッチの測色順序が間違っていることを検出可能に構成した例を示している。なお、この第3の実施の形態においても、作成する色予測モデルの対象となるデバイスをCMYKプリンタとし、色予測モデルで使用するデバイス独立な色空間をCIELABとする。もちろん、この第3の実施の形態においても、デバイス及びデバイス独立な色空間はこれに限定されるものではなく、CMYプリンタ、ディスプレイRGB、スキャナRGBなどのデバイスや、XYZ,CIELUVなどの他のデバイス独立色空間を使用することもできる。
【0075】
この第3の実施の形態における構成は、上述の第2の実施の形態で使用した図1に示すブロック図と同様である。また、測色値解析判定部3の構成も上述の第2の実施の形態で説明した図8に示した構成と同様であり、測色値不整合検出部32と異常測色値検出部31から構成される。従って、以下では上述の第2の実施の形態と異なる部分についてのみ詳細に説明する。
【0076】
図10は、本発明の第3の実施の形態で用いるパッチシートの一例の説明図である。この第2の実施の形態では、図10に示すような横30個×縦20個のカラーパッチから構成される1枚のパッチ画像と、このパッチ画像中のカラーパッチの順番に並べられた600個のCMYKデータからなるCMYKデータセットを使用するものとする。そして、図10において黒く塗りつぶしたカラーパッチCと基準パッチは、同じCMYK値を持つものとする。なお、パッチ画像はこの例に限定されるものではなく、図10に示す例とは異なる個数のカラーパッチを含むパッチ画像を使用しても良いし、複数のパッチ画像で構成されるCMYKデータセットを使用しても良い。ただし、この第3の実施の形態においては、基準パッチをパッチ画像の最初もしくは最後に配置する必要がある。これは、パッチ画像中のカラーパッチを正規の順番で測色したか否かを判定するため、測色する順序に左右されない位置にあるカラーパッチを基準パッチとする必要があることによるものである。そのため、この第3の実施の形態においては、基準パッチを図10に示すようにパッチ画像の最後、すなわち、600番目に配置している。
【0077】
上述の第2の実施の形態でも述べたように、一般的なパッチ画像およびCMYKデータセットにおいては重要な色(例えば、白やシアン100%やマゼンタ100%)をパッチ画像中に複数個配置することで冗長性を持たせて、よりロバストな測色値データを取得できるように構成することが多い。したがって、このように複数個配置するカラーパッチをパッチ画像の最初や最後に基準パッチとして配置することで既存のパッチ数やパッチの組み合わせを変更することなく実施することができる。
【0078】
図11は、本発明の第3の実施の形態における測色値不整合検出部32の処理の一例を示すフローチャートである。S401およびS402の処理は、それぞれ、第2の実施の形態で説明した図9におけるS301およびS302に相当する。その処理は第2の実施の形態とまったく同様であり、測色値データの数をチェックするものである。
【0079】
S403では、基準パッチに対応するCMYKデータセットの中で予め定められた順番にある基準CMYKデータを取得する。この例ではパッチ画像の最後のカラーパッチを基準パッチとしており、図10に示した例で使用しているパッチ画像の場合は、600番目のCMYKデータである。基準パッチを各パッチ画像の最後のカラーパッチとするほか、基準パッチの位置を最初もしくは最初と最後の両方に設けても良い。つまり、基準パッチはカラーパッチを測色する順番に影響を受けない位置にあればよい。
【0080】
S404では、CMYKデータセットの中から基準CMYKデータと同じCMYKデータを探索する。ここでは基準CMYKデータと等しいCMYKデータは必ず存在するとしているため、この探索によって必ず1つ以上のCMYKデータが見つかるはずである。図10に示した例で使用しているパッチ画像の場合は、基準CMYKデータと同じCMYKデータの番号として139(カラーパッチC)が探索されるはずである。
【0081】
S405では、基準CMYKデータとS404で探索されたCMYKデータのそれぞれに対応する測色値データの色差を算出する。図10に示した例で使用しているパッチ画像の場合は、600番目の測色値と139番目の測色値との色差を算出する。
【0082】
S406では、S405で算出した色差が予め定められた閾値以下であるか否かを判定する。ここで使用する予め定められた閾値は、カラー画像出力装置の経時変化分と面内むら分にいくらかのマージンを加えたものであることが望ましい。このような閾値を設定することによって、精度良く判定を行うことができる。
【0083】
このS406における判定の結果、全ての色差が閾値以下であれば、S407において測色したパッチ画像は適切であると判定して測色値不整合検出部32の処理を完了し、次の異常測色値検出部31における処理を開始する。いずれかの色差が閾値以上であれば、S408以降の不整合検出処理を継続する。
【0084】
S408は、誤った順序で探索したカラーパッチに対応する測色値データを取得する。この例においては図10に示すように左上のカラーパッチから横方向に測色するように設計されている。測色時のミスなどにより左上のカラーパッチから縦方向に測色した場合を、パッチ画像自体を間違えて測色してしまった場合と分けて判定するために、左上のカラーパッチから縦方向に測色した場合にS404で探索されたカラーパッチが何番目に位置するかを算出し、算出した番号に相当する測色値データを取得する。
【0085】
前述したとおり、図10に示したパッチ画像の例において正規の順序で測色した場合のカラーパッチCの順番、すなわち、S404で探索されたCMYKデータの番号Tは139である。また、図10に示したパッチ画像のカラーパッチは横方向mが30個、縦方向nが20個で構成されている。このとき、横方向の位置Xおよび縦方向の位置Yは以下の式で算出できる。
Y=Int{(T−1)/m}+1
X=T−m(Y−1)
ここで、Int(値)は、値を超えない整数値を返す関数である。図10に示した例の場合は、Y=5,X=19となる。
【0086】
そして、カラーパッチCを間違った方向に測色したときのCMYKデータの番号T’は以下の式で算出できる。
T’=n(X−1)+Y
図10に示した例の場合は、T’=365となる。従って、ここでは365番目の測色値データを取得することになる。
【0087】
S409では、基準パッチに対応する測色値データとS408で取得した測色値データとの色差を算出する。図10に示したパッチ画像の例の場合は、600番目の測色値と364番目の測色値との色差を算出することになる。
【0088】
S410では、S409で算出した色差が予め定められた閾値以下であるか否かを判定する。ここで使用する予め定められた閾値は、カラー画像出力装置の経時変化分と面内むら分にいくらかのマージンを加えたものであることが望ましい。このような閾値を設定することによって、精度良く判定を行うことができる。
【0089】
このS410における判定の結果、全ての色差が閾値以下であれば、S411において、パッチ画像は縦方向に測色されていると判定する。この場合、異常測色値報知部4にエラー情報として、例えば、エラーコード“−4”を渡すように構成することができる。
【0090】
いずれかの色差が閾値以上であれば、S412において、誤ったパッチ画像を測色していると判定する。この場合、異常測色値報知部4にエラー情報として、例えば、エラーコード“−2”を渡すように構成することができる。
【0091】
以上のように測色値解析判定部3における判定を行うことによって、測色時のミスなどにより左上のカラーパッチから縦方向に測色した場合と、単にパッチ画像を間違えて測色してしまった場合とを分けて判定することができる。
【0092】
異常測色値報知部4における処理は、基本的には上述の第1の実施の形態で説明した図5に示す処理により実現することができる。ただし、この第3の実施の形態の場合は、測色値解析判定部3の結果により判定されるエラーコードとして、「カラーパッチの測色する順序が間違っている」ことを示すエラーコード“−4”が増えている。そのため、エラーコード“−4”のための判定処理と、そのエラーコード用のメッセージをユーザに報知する処理を追加しなければならない。
【0093】
このように第3の実施の形態によれば、色予測モデルの対象となるカラー出力装置の標準測色データを使用せずに、指定されたCMYKデータセットと測色値データセットの対応関係や測色値データにおける異常の有無をより確実に判定できる。そのため、サポートする種々のカラー出力装置ごとに標準測色データを用意しておくという手間を省くことができる。
【0094】
また、上述の第1の実施の形態と同様に、CMYKデータセットと測色値データセットの対応関係や測色値データにおける異常の有無を解析して、その想定できる範囲でその異常の原因と対処方法をより詳細にユーザに報知することができる。そのため、ユーザは速やかに対処を実施することができる。
【0095】
なお、上述の各実施の形態は、コンピュータプログラムによっても実現することが可能である。その場合、そのような色予測モデル作成プログラムおよびそのプログラムが用いるデータなどは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記憶することも可能である。記憶媒体とは、コンピュータのハードウェア資源に備えられている読取装置に対して、プログラムの記述内容に応じて、磁気、光、電気等のエネルギーの変化状態を引き起こして、それに対応する信号の形式で、読取装置にプログラムの記述内容を伝達できるものである。例えば、磁気ディスク、光ディスク、CD−ROM、コンピュータに内蔵されるメモリ等である。また、プログラムの全部あるいは一部をネットワークなどを通じてコンピュータの記憶手段に記憶させ、実行させるように構成することもできる。
【0096】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、色予測モデルの対象となるカラー出力装置の標準測色データを使用せずに、指定されたCMYKデータセットと測色値データセットの対応関係や測色値データにおける異常の有無を判定することができる。これによって、サポートする種々のカラー出力装置ごとに標準測色データを用意しておくという手間を省くことができるという効果がある。
【0097】
また、CMYKデータセットと測色値データセットの対応関係や測色値データにおける異常の有無を解析して、想定できる範囲で、その異常の原因と対処方法をユーザに報知することができる。そのため、ユーザは速やかに対処を実施することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態で用いるパッチシートの一例の説明図である。
【図3】本実施例における測色値解析判定部3のブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における異常測色値検出部31の処理の一例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施の形態における異常測色値報知部4の処理の一例を示すフローチャートである。
【図6】異常検出時の表示画面の一例の説明図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態で用いるパッチシートの一例の説明図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態における測色値解析判定部3の一例を示す構成図である。
【図9】測色値不整合検出部32の処理の一例を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第3の実施の形態で用いるパッチシートの一例の説明図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態における測色値不整合検出部32の処理の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…パッチ画像選択出力部、2…パッチ測色部、3…測色値解析判定部、4…異常測色値報知部、5…色予測モデル作成部、31…異常測色値検出部、32…測色値不整合検出部。

Claims (14)

  1. 複数のカラーパッチを含むパッチ画像をカラー画像出力装置で出力したパッチシートを測色して取得した測色値と対応する前記カラーパッチのデバイス色信号との対応関係に基づいて、前記カラー画像出力装置におけるデバイス色信号とデバイスに依存しないデバイス独立色信号との間の変換を実施する色予測モデルを作成する色予測モデル作成方法において、前記測色値と前記デバイス色信号との対応関係が正しいか否かを判定する測色値解析判定工程と、前記測色値正当性判定工程における判定結果に基づいて該判定結果を報知する異常測色値報知工程を含み、前記異常測色値報知工程では、前記対応関係が正しくない場合にその原因をユーザに報知することを特徴とする色予測モデル作成方法。
  2. 前記測色値解析判定工程は、前記カラーパッチの測色値と対応するデバイス色信号との対応関係に基づいて簡易的な色予測モデルを作成し、前記簡易的な色予測モデルによりデバイス色信号から予測した予測測色値とデバイス色信号に対応する測色値との色差により各測色値の正当性を判定する異常測色値検出工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の色予測モデル作成方法。
  3. 前記パッチ画像は、同一色のカラーパッチを複数個含んでおり、前記測色値解析判定工程は、前記パッチ画像に含まれる複数個の同一色のカラーパッチの測色値を利用して、前記測色値と対応するデバイス色信号との対応が取れているか否かを判定する測色値不整合検出工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の色予測モデル作成方法。
  4. 前記パッチ画像は、測色順序に影響を受けない最初及び最後の少なくとも一方のカラーパッチと同一色の複数個のカラーパッチを含んでおり、前記測色値不整合検出工程は、前記パッチ画像に含まれるカラーパッチの測色順序に影響を受けない最初及び最後の少なくとも一方のカラーパッチ及び該カラーパッチと同一色のカラーパッチの測色値から、適切なパッチ画像を使用していないために不整合が発生しているか、及び、カラーパッチを測色する順序を間違えたために不整合が発生しているかを判断することを特徴とする請求項3に記載の色予測モデル作成方法。
  5. 前記異常測色値報知工程は、前記測色値解析判定工程で得られた判定結果に基づいて想定可能な異常測色値が得られた原因と対策をユーザに報知し、色予測モデルの作成が可能な程度の異常である場合はユーザに色予測モデルの作成を続行するか否かを確認することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の色予測モデル作成方法。
  6. 前記異常測色値報知工程は、前記測色値解析判定工程で得られた判定結果に基づいて、予測測色値とデバイス色信号に対応する測色値との色差の大きなカラーパッチの番号、該カラーパッチのデバイス色信号値、該カラーパッチの測色値の少なくとも1つ以上をユーザに報知することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の色予測モデル作成方法。
  7. 複数のカラーパッチを含むパッチ画像をカラー画像出力装置で出力したパッチシートを測色して取得した測色値と対応する前記カラーパッチのデバイス色信号との対応関係に基づいて、前記カラー画像出力装置におけるデバイス色信号とデバイスに依存しないデバイス独立色信号との間の変換を実施する色予測モデルを作成する色予測モデル作成装置において、前記測色値と前記デバイス色信号との対応関係が正しいか否かを判定する測色値解析判定手段と、前記測色値正当性判定手段における判定結果に基づいて該判定結果を報知する異常測色値報知手段を含み、前記異常測色値報知手段は、前記対応関係が正しくない場合にその原因をユーザに報知することを特徴とする色予測モデル作成装置。
  8. 前記測色値解析判定手段は、前記カラーパッチの測色値と対応するデバイス色信号との対応関係に基づいて簡易的な色予測モデルを作成し、前記簡易的な色予測モデルによりデバイス色信号から予測した予測測色値とデバイス色信号に対応する測色値との色差により各測色値の正当性を判定する異常測色値検出手段を含むことを特徴とする請求項7に記載の色予測モデル作成装置。
  9. 前記パッチ画像は、同一色のカラーパッチを複数個含んでおり、前記測色値解析判定手段は、前記パッチ画像に含まれる複数個の同一色のカラーパッチの測色値を利用して、前記測色値と対応するデバイス色信号との対応が取れているか否かを判定する測色値不整合検出手段を含むことを特徴とする請求項7に記載の色予測モデル作成装置。
  10. 前記パッチ画像は、測色順序に影響を受けない最初及び最後の少なくとも一方のカラーパッチと同一色の複数個のカラーパッチを含んでおり、前記測色値不整合検出手段は、前記パッチ画像に含まれるカラーパッチの測色順序に影響を受けない最初及び最後の少なくとも一方のカラーパッチ及び該カラーパッチと同一色のカラーパッチの測色値から、適切なパッチ画像を使用していないために不整合が発生しているか、及び、カラーパッチを測色する順序を間違えたために不整合が発生しているかを判断することを特徴とする請求項9に記載の色予測モデル作成装置。
  11. 前記異常測色値報知手段は、前記測色値解析判定手段で得られた判定結果に基づいて想定可能な異常測色値が得られた原因と対策をユーザに報知し、色予測モデルの作成が可能な程度の異常である場合はユーザに色予測モデルの作成を続行するか否かを確認するユーザインタフェース手段を有することを特徴とする請求項7ないし請求項10のいずれか1項に記載の色予測モデル作成装置。
  12. 前記異常測色値報知手段は、前記測色値解析判定手段で得られた判定結果に基づいて、予測測色値とデバイス色信号に対応する測色値との色差の大きなカラーパッチの番号、該カラーパッチのデバイス色信号値、該カラーパッチの測色値の少なくとも1つ以上をユーザに報知することを特徴とする請求項7ないし請求項10のいずれか1項に記載の色予測モデル作成装置。
  13. 複数のカラーパッチを含むパッチ画像をカラー画像出力装置で出力したパッチシートを測色して取得した測色値と対応する前記カラーパッチのデバイス色信号との対応関係に基づいて、前記カラー画像出力装置におけるデバイス色信号とデバイスに依存しないデバイス独立色信号との間の変換を実施する色予測モデルを作成する処理をコンピュータに実行させるプログラムを格納したコンピュータ読取可能な記憶媒体において、請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の色予測モデル作成方法をコンピュータに実行させるプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読取可能な記憶媒体。
  14. 複数のカラーパッチを含むパッチ画像をカラー画像出力装置で出力したパッチシートを測色して取得した測色値と対応する前記カラーパッチのデバイス色信号との対応関係に基づいて、前記カラー画像出力装置におけるデバイス色信号とデバイスに依存しないデバイス独立色信号との間の変換を実施する色予測モデルを作成する処理をコンピュータに実行させる色予測モデル作成プログラムであって、請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の色予測モデル作成方法をコンピュータに実行させることを特徴とする色予測モデル作成プログラム。
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