JP2004147025A - 画像処理装置およびそれを有する携帯端末装置 - Google Patents

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Katsuhiko Umetsu
梅津 克彦
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Abstract

【課題】画像データを所定の向きに補正してファイル化することができ、画像データを補正する処理の負担が少ない画像処理装置およびそれを有する携帯端末装置を提供する。
【解決手段】画像処理装置20は、ファイルシステム部28によって画像撮像部23によって生成された画像データをファイル化するときに、傾き検出手段25によって検出された画像撮像部23の撮像方向に平行な軸線まわりの傾斜状態に基づいて、画像データを所定の方向に回転して補正する。したがって、ファイル化された画像データを表示手段22によって表示させた場合、画像が所定の向きに補正されているので、画像を見やすくすることができる。また画像撮像部23で生成された画像データをファイル化するときだけ、画像処理部27が、傾き検出手段25が検出した傾斜状態に基づいて画像データを補正するので、画像処理部27の処理の負担を低減させることができる。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像機能付き携帯端末装置に好適に実施することができ、撮影時の装置の傾きに基づいて、撮像した画像データを補正する画像処理装置およびそれを有する携帯端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば携帯電話装置は、高性能化が進み、音声通話、データ通信に留まらず、ゲーム機能、スケジューラ機能、撮像機能、音楽再生機能などの通信には関係の無い機能が付加されるケースが増えている。特に、撮像機能については、電子メールなどで文字に加えて画像を用いることによって、より豊かな表現を行なうことができる点が利用者に支持されており、このため撮像機能を実現する画像処理装置を有する携帯電話装置は急速に普及してきている。
【0003】
撮像機能を実現する画像処理装置を有する電子機器、たとえば上述した携帯電話装置および電子スチルカメラなどでは、撮像する画像を確認するために、撮像手段によって撮像した画像を表示するビューファインダーとして液晶表示パネルなどの表示手段が設けられる。この表示手段は、それぞれの電子機器の形状に合わせた形状とされる。
【0004】
図15は、従来の携帯端末装置である携帯電話装置1の正面図であり、図16は、携帯電話装置1の背面図である。携帯電話装置1は、撮像レンズおよび荷結合素子(略称CCD)など含み、背面側に臨んで撮像レンズが設けられる撮像手段2、正面側に臨んで表示面が設けられ、液晶表示パネルなどによって実現される表示手段3およびアンテナ4などを備える。
【0005】
たとえば、携帯電話装置1の場合、図15に示すように表示手段3は縦長であることが多いので、撮像手段2の受光面もそれに合わせて縦長とする場合が多い。このような撮像手段2において、たとえば横長の被写体を撮像する場合、縦長の受光面に被写体を全て入れ込もうとすると、画像全体に対して被写体が相対的に小さくなってしまう問題がある。
【0006】
また携帯電話装置1では、操作者が自己を撮影する場合も多く、この場合には被写体までの距離が短くなってしまうので、撮像手段2の受光面が縦長であると、被写体が受光面内に入りきらなくなってしまう問題もある。
【0007】
図17は、携帯電話装置1の正面から見て、撮像方向に平行な軸線まわりに右方向に90°傾けた状態の携帯電話装置1を示す図であり、図18は、携帯電話装置1の正面から見て、撮像方向に平行な軸線まわりに左方向に90°傾けた状態の携帯電話装置1を示す図である。上述した問題は、図17および図18に示すように、携帯電話装置1を撮像方向に垂直な面内で左右いずれかの方向に90°傾けて撮影することによって解決することができるが、撮像手段によって生成された画像データをファイル化した場合、このファイルの画像は縦長の解像度となる。
【0008】
したがって、表示手段3を所定の方向から見て、この表示手段3にファイル化した画像データを表示させたときに、図15,図17および図18に示した状態で撮像手段によって生成された画像データでは、画像の見え方が異なってしまう。
【0009】
図19は、図15に示す状態で撮像手段2によって生成された画像データを、表示手段3に表示させ、所定の方向から見た画像4を例示的に示す図であり、図20は図17に示す状態で撮像手段2によって生成された画像データを、表示手段3に表示させ、所定の方向から見た画像5を例示的に示す図であり、図21は図18に示す状態で撮像手段2によって生成された画像データを、表示手段3に表示させ、所定の方向から見た画像6を例示的に示す図である。なお、図19〜図21に示す画像4〜6は、同一の被写体人物を撮像したときの画像である。
【0010】
図19〜図21に示すように、画像データを表示手段3によって表示させる場合、撮像したときの撮像手段2の状態に基づいて表示されるので、表示手段3の長手方向を上下方向とすると、図20および図21に示される画像4,5では、画像の上下方向に対して、表示手段3の上下方向が異なっている。したがって、表示される画像が見難くなり、たとえば図20および図21に示される画像を見やすくするためには、画像を撮像方向に対して傾けた方向とは逆方向に90°回転させる処理などが必要となる。
【0011】
つまり、上述した携帯電話装置1によって、撮像方向の軸線まわりに傾斜した状態で撮像手段2によって撮影した場合、表示手段3に表示される画像を見やすくするためには、撮像した画像データを表示させる毎に回転して表示させるか、もしくは携帯電話装置1自体を傾けて閲覧しなければならず、画像を利用する利用者が、画像を見やすくするような操作を行なう必要があるといった問題点がある。
【0012】
このような問題に鑑み、第1の従来の技術では、画像データ内に撮像時の装置の傾き状態を示す傾き情報を保存しておくことによって、撮像した画像を表示する装置において、その情報を元に画像データを補正して表示している。(たとえば、特許文献1参照)。
【0013】
また第2の従来技術では、装置の傾きを検出する検出手段と、撮像した画像データを送出する撮像手段と、検出手段からの傾き検出情報に対応して画像データを傾きのない状態に補正する補正手段と、画像データを常に補正手段によって補正する、または画像データを補正しないかを選択する選択手段とを備え、選択手段に基づいて、画像データの傾きを補正している。(たとえば、特許文献2参照)。
【0014】
【特許文献1】
特開平11−341324号公報
【特許文献2】
特開2001−160958号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
第1の従来の技術では、傾き情報を解釈することができない装置では、その傾き情報を利用することができず、画像の傾きを補正することができないという問題がある。
【0016】
第2の従来の技術では、傾き検出手段の検出に基づいて画像データを補正手段によって補正する場合には、常に画像データを補正するので、補正手段の処理の負担が増大してしまうといった問題がある。
【0017】
本発明の目的は、画像データを所定の向きに補正してファイル化することができ、かつ画像データを補正する処理の負担を減少させることができる画像処理装置およびそれを有する携帯端末装置を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明は、被写体を撮像して画像データを生成する撮像手段と、
撮像手段によって生成された画像データをファイル化するファイル化手段と、
撮像手段の撮像方向に平行な軸線まわりの傾斜状態を検出する傾き検出手段と、
ファイル化手段が画像データをファイル化するときに、傾き検出手段によって検出された傾斜状態に基づいて、撮像手段で生成された画像データを所定の向きに補正する傾き補正手段とを含むことを特徴とする画像処理装置である。
【0019】
本発明に従えば、撮像手段が被写体を撮像することによって生成する画像データをファイル化手段がファイル化するときに、傾き検出手段によって撮像手段の撮像方向に平行な軸線まわり傾斜状態に基づいて、傾き補正手段が画像データを所定の向きに補正することによって、画像データは所定の向きに補正された状態でファイル化される。撮像手段が撮像方向に平行な軸線まわりに傾斜した状態で、被写体を撮像したとしてもファイル化される画像データを所定の向きに補正するので、撮像するときに撮像手段の軸線まわりの傾斜を気にすることなく撮像することができ、撮影するときの操作者の負担を軽減することができる。
【0020】
ファイル化された画像データを、たとえば表示装置などに表示させると、傾きが補正された画像が表示されるので、表示された画像を回転させる操作などを行なう必要が無い。したがって、ファイル化された画像データを表示手段などによって表示させて閲覧するときの操作者の負担を軽減することができる。
【0021】
ファイル化手段によってファイル化されるときだけ、傾き補正手段は画像データを補正するので、第2の従来の技術の画像処理装置と比較して、画像の傾きを補正する補正手段の処理量を低減させることができ、画像データを補正する補正手段の処理の負担を軽減させることができる。
【0022】
また本発明は、前記補正手段が画像データを補正する否かを選択する選択手段を含むことを特徴とする。
【0023】
本発明に従えば、選択手段によって補正手段が画像データを補正する否かを選択することができるので、補正手段に画像データを補正しないことを選択した場合には、撮像手段によって生成された画像データをそのままファイル化させることができる。したがって、撮影時の画像データの補正に対する選択上の自由度が向上する。
【0024】
また本発明は、前記傾き補正手段は、前記傾き検出手段によって検出された傾斜状態が予め定める範囲内である場合に、画像データを所定の向きに補正することを特徴とする。
【0025】
本発明に従えば、傾き検出手段によって検出された傾斜状態が予め定める範囲内である場合、つまり撮像手段が、撮像方向に平行な軸線まわりに傾斜して、予め定める傾斜状態となった場合に、補正手段は、撮像した画像データを所定の方向に補正する。したがって、撮像した画像を補正する必要がある範囲を予め定めておくことによって、傾斜状態が予め定める範囲内のときだけ、傾き補正手段によって画像データを補正することができ、補正手段の処理の負担が軽減される。
【0026】
また本発明は、前記予め定める範囲を設定する設定手段を含むことを特徴とする。
【0027】
本発明に従えば、設定手段によって予め定める範囲を設定することができる、つまり撮像手段が撮像方向に平行な軸線まわりに傾斜したときに、その傾斜状態で撮像手段によって生成された画像データを補正するか否かを撮像者が設定することができるので、撮影時の画像データの補正に対する選択上の自由度が向上する。
【0028】
また本発明は、前記画像処理装置を有する携帯端末装置であって、
表示部を有し、
前記傾き検出手段は、表示部に表示される画像の上下方向と、表示部の上下方向とが一致するように画像データを補正することを特徴とする携帯端末装置である。
【0029】
本発明に従えば、携帯端末装置が有する表示部の上下方向と、この表示部に表示される画像の上下方向とが一致するので、ファイル化された画像データを表示部に表示させたとき、表示部に表示される画像が見やすくなる。携帯端末装置では、撮像手段によって被写体を撮像するときに手ぶれなどが発生しやすいので、傾き補正手段が撮像した画像の上下方向が撮像した表示部の上下方向と一致させるように画像データを補正することによって、手ぶれなどを気にすることなく撮像することができ、携帯端末装置での撮像を容易にすることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態の画像処理装置20の構成を示すブロック図であり、図2は画像処理装置20を有する携帯端末装置21の構成を示すブロック図である。なお、図1では表示手段22を同時に示している。
【0031】
画像処理装置20は、撮像手段である画像撮像部23、記憶手段であるメモリ部24、傾き検出手段25、傾き検出設定手段26、画像処理部27、およびファイル化手段であるファイルシステム部28を含む。
【0032】
画像撮像部23は、撮像レンズと、電荷結合素子(Charge Coupled Device;略称CCD)イメージセンサおよび相補型モス(Complementary Metal Oxide
Semiconductor;略称CMOS)イメージセンサなどの撮像素子と、赤色(R),緑色(G),青色(B)の3色のカラーフィルタと、マイクロレンズアレイと、増幅部と、アナログ/デジタル(Analog/Digital;略称A/D)変換部とを含む。
【0033】
画像撮像部23では、被写体で反射され撮像レンズを介して入射した光を、カラーフィルタを通してR,G,Bの3色光にして、R,G,Bの3色光をそれぞれ撮像素子によって電気信号に変換したのち、R,G,Bの3色光のそれぞれに対応した電気信号を増幅部によって増幅し、増幅部で増幅されたR,G,Bに対応したアナログの電気信号をA/D変換部によってデジタルの電気信号に変換して、画像データを生成する。
【0034】
メモリ部24は、作業メモリ領域31および表示メモリ領域32を有する。メモリ部24は、たとえばランダムアクセスメモリ(Random Access Memory;略称RAM)などの揮発性記録媒体によって実現される。
【0035】
作業メモリ領域31は、画像撮像部23によって生成された画像データを一時的に記憶し、また後述する画像処理部27およびファイルシステム部28などによって処理される画像データを一時的に記憶する。
【0036】
表示メモリ領域32は、表示手段22に表示させる画像データを記憶する。
傾き検出手段25は、画像撮像部23の撮像方向に平行な軸線まわりの傾斜状態、具体的には、画像撮像部23の撮像レンズの光軸に平行な軸線まわりの傾斜状態を検出する。
【0037】
図3および図4は、傾き検出手段25である傾斜センサの一例を示す図である。図3は、傾斜センサの側面図であり、図4は傾斜センサの上面図である。傾斜センサは、透過型フォトインタラプタ40と、ディスク部41とを有する。透過型フォトインタラプタ40は、遮光性樹脂から成る断面が略コ字形状のホルダ42と、ホルダ42の端部43に設けられる一対の軸受44とを有している。ディスク部41は、ディスク45と、ディスク45に固定され、ディスク45の中心を貫通するとともに透過型フォトインタラプタ40の軸受44によって回転自在に支持された回転軸46とを有する。ホルダ42の一方の端部43Aには、発光素子である赤外線発光ダイオードが設けられ、他方の端部43Bには、赤外線発光ダイオードに対向して、受光素子であるフォトトランジスタが設けられる。
【0038】
ディスク45には、回転軸線L1のまわりを略一周し、周方向に徐々に半径方向の幅が変化するスリット47が形成される。ディスク45が回転軸線L1まわりに回転すると、スリット47によって、赤外線発光ダイオードからフォトトランジスタへ照射される光の量が変化する。
【0039】
ディスク45には、重り48が設けられる。重り48は、スリット47の回転軸線L1まわりの中央部の近傍であって、スリット47を塞がないようにディスク45の外縁部に設けられる。ディスク45の重り48が重力によって最も低い位置となるように、ディスク45が回転し、ディスク45は重力によって静止位置に保たれる。重り48は、ディスク45が回転しても、ホルダ42に接触しないように設けられる。
【0040】
ディスク部41の回転軸46は、画像撮像部23の撮像方向、ここでは撮像レンズの光軸に平行に設けられる。本実施の形態において、前記平行とは略平行を含む。透過型フォトインタラプタ40は、携帯端末装置21に固定される。
【0041】
図5は、ディスク45が回転軸線L1まわりに変位したときのフォトトランジスタの出力電流を示すグラフである。図5では、ディスク45の半径方向でスリット47の幅が最も小さくなる位置Aから、ディスク45の半径方向でスリット47の幅が最も大きくなる位置Bまで、ディスク45を回転させた場合のフォトトランジスタの出力電流を示す。フォトトランジスタの出力電流は、位置Aから位置Bまで、一次関数によって表される。
【0042】
図5に示すように、傾きセンサでは、ディスク45のフォトインタラプタに対する相対的な回転角度に応じて、フォトトランジスタの出力電流が変化するので、その出力電流からセンサ本体の傾き角度を得ることができる。スリット47の周方向の中央部、つまり一端部である位置Aから他端部である位置Bの中央位置Cを基準位置とし、この基準位置でのフォトトランジスタの出力電流を傾きが無い状態として傾斜センサを通信端末装置21に設けると、フォトトランジスタの出力電流が増加または減少することによって、画像撮像部23の撮像方向に平行な軸線まわりの傾斜方向および傾斜角度を検出することができる。上述した構成の傾きセンサを用いることによって、撮像方向、つまり撮像レンズの光軸が、鉛直方向に平行となる場合を除いて、画像撮像部23の傾斜状態を検出することができる。
【0043】
傾き補正設定手段26は、傾き検出手段25によって検出した画像撮像部23の傾斜状態に基づいて、画像撮像部23によって生成された画像データを後述する画像処理部27が補正するか否かを選択する選択手段であるとともに、画像データを画像処理部27に補正させる場合には、画像データを補正する範囲を設定する設定手段である。
【0044】
傾き補正設定手段26は、補正選択スイッチと、補正範囲設定キーとを含む。傾き補正設定手段26の補正選択スイッチを操作することによって、傾き検出手段25の検出を停止することができ、これによって画像処理部27は画像データの傾きを補正しない。画像処理装置20では、携帯端末装置21が傾斜した状態であっても、その傾斜した状態で画像撮像部23によって生成された画像データを補正するか否かを操作者が設定することができ、操作者にとって撮影時の画像データの補正に対する選択上の自由度が向上する。
【0045】
傾き補正設定手段26における補正範囲の設定は、補正範囲設定キーを操作することによって行われる。補正範囲の設定については、後述する図9、図12および図13の説明で述べる。
【0046】
画像処理部27は、画像撮像部23によって生成され、メモリ部24の作業メモリ領域に格納されているR,G,Bで表される画像データを、輝度(Y)と色差(U,V)とで表される画像データに変換し、またY,U,Vで表される画像データのホワイトバランス調整などを行なう。画像処理部27は、メモリ部24の作業メモリ領域31から画像データを読出して、この画像データの処理を行った後、表示メモリ領域32に記憶させる。
【0047】
また画像処理部27は、傾き補正手段であり、上述した傾き検出手段25によって検出された傾斜状態に基づいて、画像データを所定の向きに補正する。
【0048】
図6は、画像処理部27が行なう画像データの補正を説明する図である。図6で、横軸は直交XY座標におけるX軸方向の位置を示し、縦軸は直交XY座標におけるY軸方向の位置を示す。ここでは、座標(x1,y1)を中心として、画像61を角度θだけ回転させる補正を行なう場合について述べる。画像処理部27は、画像61を回転させるときに、アフィン変換を用いる。アフィン変換を、式(1)および式(2)に示す。画像61の傾斜角度をθとすると、式(1)および式(2)によって、座標(x1,y1)を中心として角度θだけ回転した画像62を得ることができる。ここでは、補正前の画像データの各画素の座標を(x,y)とし、補正後の画像データの各画素の座標を(x´,y´)とする。
x´ = xcosθ+ysinθ+x1          …(1)
y´ = −xsinθ+ycosθ+y1         …(2)
【0049】
また画像処理部27は、画像データの符号化処理および圧縮処理された画像データの複号化処理を行なう。画像処理部23は、たとえばJPEG(Joint
Photographic coding Expert Group)によって画像データを符号化し、またJPEGによって符号化された画像データを復号化する。
【0050】
ファイルシステム部28は、画像データを所定の形式でファイル化する。ファイルシステム部28は、画像処理部27によって処理された画像データが、たとえばJPEGによって符号化されている場合には、このJPEGファイルを作成する。
【0051】
携帯端末装置21は、本実施の形態では携帯電話装置である。携帯端末装置21は前述した画像処理装置20の他に、表示手段22、無線通信部51、アンテナ52、制御部53、音声処理部54、音声入力部55、音声出力部56および操作入力部57を含む。
【0052】
表示手段22は、たとえば液晶表示パネルなどによって実現される。表示手段22の表示面は、矩形状である。
【0053】
無線通信部51は、送受信周波数の設定、基地局から送信され、アンテナ52で受信した信号の復調、アンテナ52から基地局に送信する信号の変調などを行なう。
【0054】
制御部53は、中央演算処理装置(Central Processing Unit)などによって実現され、内部に記憶される制御プログラムにしたがって、無線通信部51、音声処理部54、画像処理装置20および操作入力部57の各部を制御する。制御部53は、無線通信部51が復調したファイル化された文字データおよび画像データなどの受信データを所定の通信プロトコルに基づいて画像処理装置20に送り、無線通信部51が復調した音声データを音声処理部54に送る。また制御部53は、画像処理装置20によって生成されたファイル化された文字データおよび画像データを無線通信部51に送り、音声処理部54からの音声データを無線通信部51に送る。
【0055】
音声処理部54は、音声データを復号化して音声出力部56に与え、また音声入力部55から与えられる音声データを符号化して制御部53に与える。
【0056】
音声入力部55は、たとえばマイクロフォンによって実現され、音声データを入力し、この音声データを音声処理部54に与える。
【0057】
音声出力部56は、たとえばスピーカによって実現され、音声処理部54から与えられる復号化された音声データに基づいて発音する。
【0058】
操作入力部57は、画像撮像部23によって生成された画像データをファイルシステム部28によってファイル化させるための命令を入力するシャッタボタン、番号および文字などを入力する情報入力キー、画像撮像部23による撮像を開始する撮像モード選択キーなどを備える。操作者は、操作入力部57の各キーを操作することによって、所定の情報を入力することができる。
【0059】
図7は、携帯端末装置21の外観を示す正面図であり、図8は携帯端末装置21の外観を示す背面図である。携帯端末装置21は、略扁平立方体形状のケーシング64に、上述した画像処理装置20、表示手段22、無線通信部51、アンテナ52、制御部53、音声処理部54、音声入力部55、音声出力部56および操作入力部57が設けられる。
【0060】
ケーシング64の厚み方向、すなわち図7の紙面に垂直な方向一方面側に臨んで表示手段22の表示面が設けられ、ケーシング64の厚み方向一方面側に臨んで入力操作部57の各キーが設けられる。また、表示手段22および入力操作部57とは反対方向のケーシング64の厚み方向他方面側に臨んで画像撮像部23の撮像レンズが設けられる。ケーシング64の長手方向と、表示手段22の表示面の長手方向とは一致するように設けられる。
【0061】
図7に示すように、携帯端末装置21では、表示手段22の表示面の長手方向を上下方向、言い換えると携帯端末装置21の長手方向を上下方向としたとき、画像撮像部23の撮像方向に平行な軸線まわりの傾きが無い状態であるとし、この状態を正立状態とする。
【0062】
傾き検出手段25の回転軸線L1は、撮像方向、つまり撮像レンズの光軸と平行に設けられ、正立状態のときにディスク45の傾きが無い状態とする。
【0063】
画像撮像部23の解像度は、表示手段22と同じ解像度とし、携帯端末装置21が正立状態のときに上下方向が長手方向である矩形状とする。
【0064】
次に、傾き補正設定手段26で設定される補正範囲について説明する。
図9は、傾き補正設定手段26によって設定される補正範囲を説明する図である。図9では、撮像方向に臨んで、正立状態から撮像方向に平行な軸線まわりに右に55°傾斜させた携帯電話装置21を、表示手段22の表示面および入力操作部57の各キーが臨む側から見て示している。なお、携帯電話装置21の左右とは、携帯電話装置21を正立状態としたときに、撮像者が携帯電話装置21の表示手段22の表示面および入力操作部57の各キーが臨む側から見た携帯電話装置21の左右とする。
【0065】
携帯電話装置21を正立状態としたときに、画像撮像部23の撮像レンズの光軸に平行な軸、ここでは携帯電話装置21の厚み方向に平行であって、正面側から見て携帯電話装置21の略中心を通る軸から鉛直上方に向かう鉛直上方向線69に対して、撮像方向に垂直な面内で左右45°の角度に角度閾値を表す角度閾値線70を設ける。つまり、鉛直上方向線69に対して、撮像方向に臨んで左右45°未満の範囲を、180°傾き補正範囲71とし、鉛直上方向線69に対して、撮像方向に臨んで左に45°以上、左に135°未満までの範囲を左90°傾き補正範囲72とし、鉛直上方向線69に対して、撮像方向に臨んで右に45°以上、右に135°未満までの範囲を右90°傾き補正範囲73とし、鉛直上方向線69に対して、撮像方向に臨んで右に135°以上、右に180°以下までの範囲と、鉛直上方向線69に対して、撮像方向に臨んで左に135°以上、左に180°以下までの範囲を傾き無し範囲74とする。
【0066】
傾き補正設定手段26によって上述したような4つの範囲71〜74を設定する。画像処理部27は、傾斜センサのフォトトランジスタの出力電流に基づいて、重力が作用する向きを示す重力下方向線75が上述した4つの範囲のうちのどの範囲にあるかを検出することによって、傾斜状態を判断する。
【0067】
具体的には、上述した範囲に対応するフォトトランジスタの出力電流の閾値を設け、実際のフォトトランジスタの出力電流を検出することによって、重力下向線75が上述した補正範囲71〜74のどの範囲にあるかを判断する。
【0068】
重力下方向線75が、180°傾き補正範囲71内であれば、画像処理部27は画像データを右または左向きに180°回転し、左90°補正範囲72内であれば、画像処理部27は画像データを左に90°回転し、右90°補正範囲73内であれば、画像処理部27は画像データを右に90°回転し、傾き無し範囲74であれば、画像処理部27は画像データの補正を行なわない。
【0069】
たとえば、図9に示す通信端末装置21では、撮像方向に臨んで撮像方向に平行な軸線まわりに右に55°傾斜しているので、重力下方向線75が右90°傾き補正範囲内73となり、画像処理部27では、右に90°画像データを回転させる処理を行なう。つまり、画像データを表示手段22に表示させたときに表示される画像が、表示手段22の表示面が臨む側から見て、右に90°回転するように、画像処理部27によって画像データが補正される。
【0070】
図10は、携帯端末装置21を正立状態、または正立状態から撮像方向に臨んで左右いずれかに180°傾斜させて撮像した画像データを、携帯端末装置21を正立状態として表示手段22に表示させた画像81を例示的に示す図であり、図11は、携帯端末装置21を正立状態から左右いずれかに90°傾斜させて撮像した画像データを、携帯端末装置21を正立状態として表示手段22に表示させた画像82を例示的に示す図である。なお、図10および図11では、携帯端末装置21によって同じ被写体人物を撮像した場合を示している。図10および図11に示すように、画像処理装置20は、表示手段22に表示される画像の上下方向が表示手段22の上下方向と一致するように画像データを補正した後ファイル化する。
【0071】
これによって、ファイル化された画像データを、携帯端末装置21を正立状態として表示手段22に表示させた場合、正立状態で撮像した場合であっても、正立状態から撮像方向に平行な軸線まわりに90°傾けた状態で撮像した場合であっても、表示手段22には被写体人物像83が同じ向きに表示される。このように、画像撮像部23が撮像方向に平行な軸線まわりに傾斜した状態で、被写体を撮像したとしてもファイル化される画像データは所定の向きに補正されるので、撮像するときに画像撮像部23の軸線まわりの傾斜を気にすることなく撮像することができ、撮影するときの操作者の負担を軽減することができる。
【0072】
また、ファイル化された画像データを表示手段22などに表示させると、傾きが補正された画像が表示されるので、表示された画像を見やすくするために、表示させるときに表示された画像を回転させる操作などを行なう必要が無い。したがって、ファイル化された画像データを表示手段22などによって表示させて閲覧するときの操作者の負担を軽減することができる。
【0073】
上述した傾き補正設定手段26は、上述した補正範囲を任意に設定することができる。
【0074】
図12および図13は、傾き補正設定手段26によって設定される補正範囲を説明する図である。図12および図13では、撮像方向に臨んで、正立状態から撮像方向に平行な軸線まわりに右に55°傾斜させた携帯電話装置21を、表示手段22の表示面および入力操作部57の各キーが臨む側から見て示している。
【0075】
たとえば、図12に示すように、画像撮像部23の撮像レンズの光軸に平行な軸、ここでは携帯電話装置21の厚み方向に平行であって、正面側から見て携帯電話装置21の略中心を通る軸から鉛直上方に向かう鉛直上方向線69に対して、撮像方向に垂直な面内で左右60°の角度に角度閾値を表す角度閾値線70を設ける。鉛直上方向線69に対して、撮像方向に臨んで左右60°未満の範囲を、180°傾き補正範囲71とし、鉛直上方向線69に対して、撮像方向に臨んで左に60°以上、左に120°未満までの範囲を左90°傾き補正範囲72とし、鉛直上方向線69に対して、撮像方向に臨んで右に60°以上、右に120°未満までの範囲を右90°傾き補正範囲73とし、鉛直上方向線69に対して、撮像方向に臨んで右に120°以上、右に180°以下までの範囲と、鉛直上方向線69に対して、撮像方向に臨んで左に120°以上、左に180°以下までの範囲を傾き無し範囲74とする。
【0076】
このように補正範囲を設定すると、たとえば図12に示す携帯端末装置21では、撮像方向に臨んで右に55°傾斜しているが、画像処理部27では、傾斜していないと判断して画像データを回転する処理を行なわない。
【0077】
またたとえば、図13に示すように、画像撮像部23の撮像レンズの光軸に平行な軸、ここでは携帯電話装置21の厚み方向に平行であって、正面側から見て携帯電話装置21の略中心を通る軸から鉛直上方に向かう鉛直上方向線69に対して、撮像方向に垂直な面内で左右30°および90°の角度に角度閾値を示す角度閾値線70を設ける。鉛直上方向線69に対して、撮像方向に臨んで左右30°未満の範囲を、180°傾き補正範囲71とし、鉛直上方向線69に対して、撮像方向に臨んで左に30°以上、左に90°未満までの範囲を左120°傾き補正範囲76とし、鉛直上方向線69に対して、撮像方向に臨んで右に30°以上、右に90°未満までの範囲を右120°傾き補正範囲77とし、鉛直上方向線69に対して、撮像方向に臨んで左に90°以上、左に150°未満までの範囲を左60°傾き補正範囲78とし、鉛直上方向線69に対して、撮像方向に臨んで右に90°以上、右に150°未満までの範囲を右60°傾き補正範囲79とし、鉛直上方向線69に対して、撮像方向に臨んで右に150°以上、右に180°以下までの範囲と、鉛直上方向線69に対して、撮像方向に臨んで左に150°以上、左に180°未満までの範囲を傾き無し範囲74とする。
【0078】
重力下方向線75が、左120°傾き補正範囲76内であれば、画像データを左向きに120°回転し、右120°補正範囲77内であれば、画像データを右向きに120°回転し、左60°補正範囲78内であれば、画像データを左向き60°回転し、右60°補正範囲79内であれば、画像データを右向きに60°回転する。
【0079】
このように補正範囲を設定すると、図13に示す携帯端末装置21では、撮像方向に臨んで右に55°傾斜しているので、重力下方向線75が右60°傾き範囲79内となり、画像処理部27では、画像データを右方向に60°回転させる処理を行なう。このように角度閾値を複数設定して、補正範囲を細かく設定することによって、精度の高い補正が可能となる。
【0080】
本発明の実施のさらに他の形態では、傾き検出手段25によって検出された傾斜角度だけ、画像データを所定の方向に回転させてもよい。これによって、精度の高い補正を行なうことができ、表示手段22に表示される画像の上下方向と、表示手段22の上下方向とを常に一致させることができるので、表示手段22に表示される画像をより見やすくすることができる。
【0081】
図14は、携帯端末装置21における画像データの補正処理動作を示すフローチャートである。操作者がシャッタキーを操作する、つまり画像撮像部23によって生成された画像データをファイル化する命令が入力されると、ステップS1からステップS2に移り、シャッタキーが操作されたときに画像撮像部23によって生成された画像データが作業メモリ領域31に記憶して、ステップS3に移る。
【0082】
ステップS3では、ステップS2で作業メモリ領域31に記憶された画像データを読み出して、YUV変換処理およびホワイトバランス調整を行なった後、この画像データを表示メモリ領域32に記憶して、ステップS4に移る。
【0083】
ステップS4では、制御部53が、表示メモリ領域32に記憶される画像データを表示手段22に表示させて、ステップS5に移る。ステップS4で制御部53が画像データを表示手段22に表示させることによって、操作者は撮像した画像を確認することができる。
【0084】
ステップS5では、傾き補正設定手段26は、撮像方向に平行な軸線まわりの傾きを検出するように選択されているか否かを判断する。ステップS5で、傾き検出手段25による傾きの検出を行なうように選択されている場合、ステップS6に移り、傾き検出手段25による傾きの検出を停止するように選択されている場合、ステップS7に移る。
【0085】
ステップS6では、ステップS4で表示メモリ領域32に記憶された画像データを作業メモリ領域31に格納し、この画像データを読み出して、画像処理部27が、傾き検出手段25が検出した傾斜状態に基づいて、画像データを補正して、ステップS7に移る。
【0086】
ステップS7では、画像処理部27が画像データを符号化処理して、この画像データを作業メモリ領域31に記憶させ、ステップS8に移る。
【0087】
ステップS8では、ファイルシステム部28が、作業メモリ領域31から符号化された画像データを読み出して、この画像データをファイル化して、ステップS9に移り、動作処理を終了する。
【0088】
画像処理装置20では、ファイルシステム部28によって画像データをファイル化するときだけ、画像処理部27が画像データを補正するので、第2の従来の技術の画像処理装置と比較して、画像の傾きを補正する画像処理部27の処理量を低減させることができ、画像処理部27の処理の負担を軽減させることができる。
【0089】
上述した動作処理では、操作者がシャッタキーを操作することによって、画像データがファイル化されるが、本発明の実施の他の形態では、セルフタイマなどを設けて、操作者がタイマをセットすると、このセットした時間に応じた一定時間経過後に上述した図14のフローチャートのステップS1からステップS2に移る構成としてもよい。
【0090】
上述した通信端末装置21は、携帯電話装置であるが、本発明の実施のさらに他の形態では、PHS(Personal Handyphone System)であってもよい。また、本発明の携帯端末装置21は、折り畳み式の携帯電話装置であってもよい。
【0091】
また本発明の画像処理装置は、通信端末装置だけではなく、電子スチルカメラ、ノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)などの電子機器に適用してもよい。また本実施の形態では、傾斜状態は傾斜角度であるが、傾斜状態は傾斜量などであってもよい。
【0092】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、撮像手段が被写体を撮像することによって生成する画像データをファイル化手段がファイル化するときに、傾き検出手段によって撮像手段の撮像方向に平行な軸線まわり傾斜状態に基づいて、傾き補正手段が画像データを所定の向きに補正することによって、画像データは所定の向きに補正された状態でファイル化される。撮像手段が撮像方向に平行な軸線まわりに傾斜した状態で、被写体を撮像したとしてもファイル化される画像データは所定の向きに補正されるので、撮像するときに撮像手段の軸線まわりの傾斜を気にすることなく撮像することができ、撮影するときの操作者の負担を軽減することができる。
【0093】
ファイル化された画像データを、たとえば表示装置などに表示させると、傾きが補正された画像が表示されるので、表示された画像を回転させる操作などを行なう必要が無い。したがって、ファイル化された画像データを表示手段などによって表示させて閲覧するときの操作者の負担を軽減することができる。
【0094】
ファイル化手段によってファイル化されるときだけ、傾き補正手段は画像データを補正するので、第2の従来の技術の画像処理装置と比較して、画像の傾きを補正する補正手段の処理量を低減させることができ、補正手段の処理の負担を軽減させることができる。
【0095】
また本発明によれば、選択手段によって補正手段が画像データを補正するか否かを選択することができるので、補正手段に画像データを補正しないことを選択した場合には、撮像手段によって生成された画像データをファイル化手段によって、そのままファイル化することができる。したがって、撮影時の画像データの補正に対する選択上の自由度が向上する。
【0096】
また本発明によれば、傾き検出手段によって検出された傾斜状態が予め定める範囲内である場合、つまり撮像手段が、撮像方向に平行な軸線まわりに傾斜して、予め定める傾斜状態となった場合に、補正手段は、撮像した画像データを所定の方向に補正する。したがって、撮像した画像を補正する必要がある範囲を予め定めておくことによって、傾斜状態が予め定める範囲内のときだけ、傾き補正手段によって画像データを補正することができ、補正手段の処理の負担が軽減される。
【0097】
また本発明によれば、設定手段によって予め定める範囲の傾斜状態を設定することができる、つまり撮像手段が撮像方向に平行な軸線まわりに傾斜したときに、その傾斜状態で撮像手段によって生成された画像データを補正するか否かを撮像者が設定することができるので、撮影時の画像データの補正に対する選択上の自由度が向上する。
【0098】
また本発明によれば、携帯端末装置が有する表示部の上下方向と、この表示部に表示される画像の上下方向とが一致するので、表示部に表示される画像が見やすくなる。携帯端末装置では、撮像手段によって被写体を撮像するときに手ぶれなどが発生しやすいので、傾き補正手段が撮像した画像の上下方向が撮像した表示部の上下方向と一致させるように画像データを補正することによって、手ぶれなどを気にすることなく撮像することができ、携帯端末装置での撮像を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の画像処理装置20の構成を示すブロック図である。
【図2】画像処理装置20を有する携帯端末装置21の構成を示すブロック図である。
【図3】傾き検出手段25である傾斜センサの側面図である。
【図4】傾き検出手段25である傾斜センサの平面図である。
【図5】ディスク45が回転軸線L1まわりに変位したときのフォトトランジスタの出力電流を示すグラフである。
【図6】画像処理部27が行なう画像データの補正を説明する図である。
【図7】携帯端末装置21の外観を示す正面図である。
【図8】携帯電話装置21の外観を示す背面図である。
【図9】傾き補正設定手段26によって設定される補正範囲を説明する図である。
【図10】携帯端末装置21を正立状態、または正立状態から撮像方向に臨んで左右いずれかに180°傾斜させて撮像した画像データを、携帯端末装置21を正立状態として表示手段22に表示させた画像81を例示的に示す図である。
【図11】携帯端末装置21を正立状態から左右いずれかに90°傾斜させて撮像した画像データを、携帯端末装置21を正立状態として表示手段22に表示させた画像82を例示的に示す図である。
【図12】傾き補正設定手段26によって設定される補正範囲を説明する図である。
【図13】傾き補正設定手段26によって設定される補正範囲を説明する図である。
【図14】携帯端末装置21における画像データの補正処理動作を示すフローチャートである。
【図15】従来の携帯端末装置である携帯電話装置1の正面図である。
【図16】携帯電話装置1の背面図である。
【図17】携帯電話装置1の正面から見て、撮像方向に平行な軸線まわりに右方向に90°傾けた状態の携帯電話装置1を示す図である。
【図18】携帯電話装置1の正面から見て、撮像方向に平行な軸線まわりに左方向に90°傾けた状態の携帯電話装置1を示す図である。
【図19】撮像手段2によって生成された画像データを、表示手段3に表示させ、所定の方向から見た画像4を例示的に示す図である。
【図20】撮像手段2によって生成された画像データを、表示手段3に表示させ、所定の方向から見た画像5を例示的に示す図である。
【図21】撮像手段2によって生成された画像データを、表示手段3に表示させ、所定の方向から見た画像6を例示的に示す図である。
【符号の説明】
20 画像処理装置
21 通信端末装置
23 画像撮像部
25 傾き検出手段
26 傾き補正設定手段
27 画像処理部

Claims (5)

  1. 被写体を撮像して画像データを生成する撮像手段と、
    撮像手段によって生成された画像データをファイル化するファイル化手段と、
    撮像手段の撮像方向に平行な軸線まわりの傾斜状態を検出する傾き検出手段と、
    ファイル化手段が画像データをファイル化するときに、傾き検出手段によって検出された傾斜状態に基づいて、撮像手段で生成された画像データを所定の向きに補正する傾き補正手段とを含むことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記補正手段が画像データを補正する否かを選択する選択手段を含むことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記傾き補正手段は、前記傾き検出手段によって検出された傾斜状態が予め定める範囲内である場合に、画像データを所定の向きに補正することを特徴とする請求項1または2記載の画像処理装置。
  4. 前記予め定める範囲を設定する設定手段を含むことを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の画像処理装置を有する携帯端末装置であって、
    表示部を有し、
    前記傾き検出手段は、表示部に表示される画像の上下方向と、表示部の上下方向とが一致するように画像データを補正することを特徴とする携帯端末装置。
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