JP2004142500A - コネクタ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車載ユニット間を接続するワイヤーハーネスが不要となるコネクタ装置を提供する。
【解決手段】コネクタ装置1は、無線通信部11を有している。そして、車載制御ユニット9にコネクタ端子部10を介して接続する無線機能付きコネクタ装置1は、各制御ユニット9の間で転送される転送データについて、無線通信部11により無線で他の無線機能付きコネクタ装置と通信する。このようなコネクタ装置によって、車載制御ユニット間のデータ転送において従来必要であったワイヤーハーネスが不要となる。
【選択図】 図2
【解決手段】コネクタ装置1は、無線通信部11を有している。そして、車載制御ユニット9にコネクタ端子部10を介して接続する無線機能付きコネクタ装置1は、各制御ユニット9の間で転送される転送データについて、無線通信部11により無線で他の無線機能付きコネクタ装置と通信する。このようなコネクタ装置によって、車載制御ユニット間のデータ転送において従来必要であったワイヤーハーネスが不要となる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車載ユニットに接続するコネクタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の車載制御ユニットについては、図3に示すように車両内の所定位置に分散配置された各々の車載制御ユニット9がワイヤーハーネス8で接続されることによって相互間の情報伝達が行われる。しかし、図3に示す構成では、ワイヤーハーネス8を付設するためのスペースが必要となり、以下に示す乗用車などで要求される要請に応えることが一般的に難しくなる。
【0003】
(1)自動車の高性能化・高機能化の要請に対応するためには、制御装置が複雑化しデータ伝送される情報量が増加することとなるが、車両サイズの制約等からワイヤーハーネスのスペースをこれ以上確保するのが困難である。
【0004】
(2)ゆとりのある乗車空間を実現する要請に対しては、ワイヤーハーネスのスペースを削減できれば、この削減スペースを乗車空間に充てることができる。
【0005】
そこで、ワイヤーハーネスのスペースを低減する方法として、例えば特許文献1に開示される技術がある。この技術によれば、センサ出力に応答しスイッチ回路がスイッチングされることにより変動する電源電圧をECU(Electronic Control Unit)側で検出することで、センサモジュールとECUとの間に付設されるハーネス本数を低減できる。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−174282号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の特許文献1の技術では、複数のセンサモジュールが存在する場合においてスイッチ回路のスイッチングを検出する際、スイッチ回路の動作したセンサモジュールを特定するのが困難である。また、センサモジュールとECUとの間に付設されるハーネス本数は低減するもののワイヤーハーネスは必要であり、これに伴うスペースや付設作業が要求される。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、車載ユニット間を接続するワイヤーハーネスが不要となるコネクタ装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、車載ユニットの被接続部にコネクタ接続可能な接続部と、前記接続部を介して受け渡される車載ユニットの転送データについて、無線信号による通信を行う通信制御手段とを備え、複数の車載ユニットそれぞれに接続するコネクタ装置が前記通信制御手段により交信することで、前記複数の車載ユニットの間で前記転送データが転送される。
【0010】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係るコネクタ装置において、前記通信制御手段は、コネクタ接続する1の車載ユニットとの間で前記接続部を介して有線による転送データの送受信を行う送受信部と、前記1の車載ユニットと異なる他の車載ユニットとの間で無線による転送データの送受信を行う無線通信部と、前記無線通信部により前記他の車載ユニットから無線受信した転送データを前記送受信部により前記接続部を介して前記1の車載ユニットに有線送信制御するとともに、前記送受信部により前記接続部を介して前記1の車載ユニットから有線受信した転送データを前記無線通信部により前記他の車載ユニットに無線送信制御する制御部とを有する。
【0011】
また、請求項3の発明は、請求項2の発明に係るコネクタ装置において、所定の回路パターンが形成されたプリント配線板をさらに備え、前記プリント配線板に前記送受信部と前記無線通信部と前記制御部とが実装されるとともに、前記接続部は、前記プリント配線板の一辺に沿って並設される複数のコネクタ端子を有する。
【0012】
また、請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかの発明に係るコネクタ装置において、前記無線信号は、車両ごとに付与される識別信号を有する。
【0013】
<用語に関する記載>
請求項1中の「車載ユニット」には、ECUなどの制御機器に限らず、センサモジュールなどの観測機器も含まれる。
【0014】
【発明の実施の形態】
<コネクタ装置の要部構成>
図1は、本発明の実施形態に係るコネクタ装置1の要部構成を示す図である。
【0015】
コネクタ装置1は、自動車などの車両に搭載される雄コネクタとして構成されており、コネクタ端子部10と無線通信部11と転送データ送受信部12とを有している。また、コネクタ装置1は、無線通信部11および転送データ送受信部12とデータ伝送可能に接続するCPU15と、プリント配線板16とを有している。このプリント配線板16には、無線通信部11、転送データ送受信部12およびCPU15を実装するための回路パターンが形成されている。
【0016】
コネクタ端子部10は、複数のコネクタ端子10aがプリント配線板16の一辺に沿って並設されており、例えばモジュールやECU(Electronic Control Unit)などで構成される車載制御ユニット(以下では、単に「制御ユニット」という)9のコネクタ90と嵌合し、制御ユニット9から他の制御ユニットに制御情報などの転送データを転送するための接続部として機能する。コネクタ90については、図3に示す従来技術においてワイヤーハーネス8が接続される雌コネクタ(被接続部)として構成されており、この既存のコネクタ90に本実施形態に係るコネクタ装置1がコネクタ端子部10からなる接続部を介して着脱可能に接続される。
【0017】
無線通信部11は、コネクタ端子部10およびコネクタ90を介して受け渡される制御ユニット9の転送データについて、コネクタ装置1と同様の構成を有する他のコネクタ装置と無線信号による通信を行う。すなわち、無線通信部11は、CPU15から送られた転送データを無線で他の無線機能付きコネクタ装置に送信するとともに、他の無線機能付きコネクタ装置から無線で受信した転送データをCPU15に伝達する。
【0018】
転送データ送受信部12は、制御ユニット9に対して転送データの送受信を行う部位である。
【0019】
CPU15は、無線通信部11と転送データ送受信部12とを統括制御する制御部として機能する。具体的には、無線通信部11により他の制御ユニットから無線受信した転送データを転送データ送受信部12によりコネクタ端子部10を介して制御ユニット9に有線送信制御するとともに、転送データ送受信部12によりコネクタ端子部10を介して制御ユニット9から有線受信した転送データを無線通信部11により他の制御ユニットに無線送信制御する。
【0020】
以上の構成を有するコネクタ装置1においては、無線通信部11と転送データ送受信部12とCPU15とで通信制御手段が構成されることとなる。
【0021】
<コネクタ装置1の動作>
図2は、コネクタ装置1の動作を説明するための図である。
【0022】
各制御ユニット9にそれぞれ接続するコネクタ装置1は、無線によって通信可能に結合しており、無線で伝達される無線データDTは、車両毎に異なる特定のID情報Daと、各制御ユニット9の間で転送される転送データDbとで構成されている。
【0023】
転送データDbについては、各制御ユニット9にコネクタ接続するコネクタ装置1が無線通信部11により交信することで各車載ユニット9の間で転送が行われることとなる。
【0024】
また、識別信号として働くID情報Daについては、例えば車両ごとに統一された共通のIDが付与される。これにより、無線機能付きコネクタ装置1を備える車両で他の車両から漏洩した無線信号を受信する場合にも、転送データの混信を防止でき、コネクタ装置1を有する車両相互における無線信号の影響を低減できる。また、第三者が、車両外部に漏れた無線データ(転送データ)を傍受するのを防止できる。
【0025】
以上の無線機能付きコネクタ装置1の動作により、従来において各制御ユニット間を接続するワイヤーハーネスが無線で置換されるため、ワイヤーハーネスが不要となり、またワイヤーハーネスを取付けるスペースを削減できる。これに伴い、車両重量の低減を図れるとともに、ワイヤーハーネス取付け作業の低減が図れる。また、複数のモジュールのうち動作したモジュールを特定するのが困難であるという特許文献1の問題点についても、制御ユニット間を無線で結合するため、解消することとなる。
【0026】
また、エンジンルームと車室内のように分離された場所に配置される制御ユニット間を接続する場合、従来ではワイヤーハーネス付設のため車内のフレーム等に対する穴空けを行う必要があるが、無線機能付きコネクタ装置1によって上記の穴空けを省略できる。
【0027】
また、ワイヤーハーネスを付設する場合には、ワイヤーハーネスを伝って雨漏りする可能性があり、この対策を適切に行う必要があるが、無線機能付きコネクタ装置1によって上記の雨漏り対策が不要となる。
【0028】
さらに、コネクタ装置1は、制御ユニット9の既存のコネクタ90に接続できるため、既存の車両システムの構成を変更することなく、無線化に対応できる。また、制御ユニット間の接続について、無線またはワイヤーハーネスのいずれかを選択できることとなる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1ないし請求項4の発明によれば、複数の車載ユニットそれぞれに接続するコネクタ装置が通信制御手段により交信することで複数の車載ユニットの間で転送データが転送される。その結果、ワイヤーハーネスが不要となり、またワイヤーハーネスを取付けるスペースを削減できる。
【0030】
特に、請求項2の発明においては、通信制御手段が、送受信部と、無線通信部と、無線通信部により他の車載ユニットから無線受信した転送データを送受信部により1の車載ユニットに有線送信制御するとともに、送受信部により1の車載ユニットから有線受信した転送データを無線通信部により他の車載ユニットに無線送信制御する制御部とを有している。その結果、通信制御手段を簡易で適切に実現できる。
【0031】
また、請求項3の発明においては、所定の回路パターンが形成されたプリント配線板に送受信部と無線通信部と制御部とが実装されるとともに、接続部がプリント配線板の一辺に沿って並設される複数のコネクタ端子を有するため、コネクタ装置の製造が容易となる。
【0032】
また、請求項4の発明においては、無線信号が車両ごとに付与される識別信号を有するため、他の車両に対する無線信号の影響を低減できるとともに、無線信号の傍受を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るコネクタ装置1の要部構成を示す図である。
【図2】コネクタ装置1の動作を説明するための図である。
【図3】従来技術に係るワイヤーハーネスを利用したシステムを説明するための図である。
【符号の説明】
1 コネクタ装置
9 車載制御ユニット(制御ユニット)
10 コネクタ端子部
11 無線通信部
12 転送データ送受信部
15 CPU
DT 無線データ
Da ID情報
Db 転送データ
【発明の属する技術分野】
本発明は、車載ユニットに接続するコネクタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の車載制御ユニットについては、図3に示すように車両内の所定位置に分散配置された各々の車載制御ユニット9がワイヤーハーネス8で接続されることによって相互間の情報伝達が行われる。しかし、図3に示す構成では、ワイヤーハーネス8を付設するためのスペースが必要となり、以下に示す乗用車などで要求される要請に応えることが一般的に難しくなる。
【0003】
(1)自動車の高性能化・高機能化の要請に対応するためには、制御装置が複雑化しデータ伝送される情報量が増加することとなるが、車両サイズの制約等からワイヤーハーネスのスペースをこれ以上確保するのが困難である。
【0004】
(2)ゆとりのある乗車空間を実現する要請に対しては、ワイヤーハーネスのスペースを削減できれば、この削減スペースを乗車空間に充てることができる。
【0005】
そこで、ワイヤーハーネスのスペースを低減する方法として、例えば特許文献1に開示される技術がある。この技術によれば、センサ出力に応答しスイッチ回路がスイッチングされることにより変動する電源電圧をECU(Electronic Control Unit)側で検出することで、センサモジュールとECUとの間に付設されるハーネス本数を低減できる。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−174282号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の特許文献1の技術では、複数のセンサモジュールが存在する場合においてスイッチ回路のスイッチングを検出する際、スイッチ回路の動作したセンサモジュールを特定するのが困難である。また、センサモジュールとECUとの間に付設されるハーネス本数は低減するもののワイヤーハーネスは必要であり、これに伴うスペースや付設作業が要求される。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、車載ユニット間を接続するワイヤーハーネスが不要となるコネクタ装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、車載ユニットの被接続部にコネクタ接続可能な接続部と、前記接続部を介して受け渡される車載ユニットの転送データについて、無線信号による通信を行う通信制御手段とを備え、複数の車載ユニットそれぞれに接続するコネクタ装置が前記通信制御手段により交信することで、前記複数の車載ユニットの間で前記転送データが転送される。
【0010】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係るコネクタ装置において、前記通信制御手段は、コネクタ接続する1の車載ユニットとの間で前記接続部を介して有線による転送データの送受信を行う送受信部と、前記1の車載ユニットと異なる他の車載ユニットとの間で無線による転送データの送受信を行う無線通信部と、前記無線通信部により前記他の車載ユニットから無線受信した転送データを前記送受信部により前記接続部を介して前記1の車載ユニットに有線送信制御するとともに、前記送受信部により前記接続部を介して前記1の車載ユニットから有線受信した転送データを前記無線通信部により前記他の車載ユニットに無線送信制御する制御部とを有する。
【0011】
また、請求項3の発明は、請求項2の発明に係るコネクタ装置において、所定の回路パターンが形成されたプリント配線板をさらに備え、前記プリント配線板に前記送受信部と前記無線通信部と前記制御部とが実装されるとともに、前記接続部は、前記プリント配線板の一辺に沿って並設される複数のコネクタ端子を有する。
【0012】
また、請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかの発明に係るコネクタ装置において、前記無線信号は、車両ごとに付与される識別信号を有する。
【0013】
<用語に関する記載>
請求項1中の「車載ユニット」には、ECUなどの制御機器に限らず、センサモジュールなどの観測機器も含まれる。
【0014】
【発明の実施の形態】
<コネクタ装置の要部構成>
図1は、本発明の実施形態に係るコネクタ装置1の要部構成を示す図である。
【0015】
コネクタ装置1は、自動車などの車両に搭載される雄コネクタとして構成されており、コネクタ端子部10と無線通信部11と転送データ送受信部12とを有している。また、コネクタ装置1は、無線通信部11および転送データ送受信部12とデータ伝送可能に接続するCPU15と、プリント配線板16とを有している。このプリント配線板16には、無線通信部11、転送データ送受信部12およびCPU15を実装するための回路パターンが形成されている。
【0016】
コネクタ端子部10は、複数のコネクタ端子10aがプリント配線板16の一辺に沿って並設されており、例えばモジュールやECU(Electronic Control Unit)などで構成される車載制御ユニット(以下では、単に「制御ユニット」という)9のコネクタ90と嵌合し、制御ユニット9から他の制御ユニットに制御情報などの転送データを転送するための接続部として機能する。コネクタ90については、図3に示す従来技術においてワイヤーハーネス8が接続される雌コネクタ(被接続部)として構成されており、この既存のコネクタ90に本実施形態に係るコネクタ装置1がコネクタ端子部10からなる接続部を介して着脱可能に接続される。
【0017】
無線通信部11は、コネクタ端子部10およびコネクタ90を介して受け渡される制御ユニット9の転送データについて、コネクタ装置1と同様の構成を有する他のコネクタ装置と無線信号による通信を行う。すなわち、無線通信部11は、CPU15から送られた転送データを無線で他の無線機能付きコネクタ装置に送信するとともに、他の無線機能付きコネクタ装置から無線で受信した転送データをCPU15に伝達する。
【0018】
転送データ送受信部12は、制御ユニット9に対して転送データの送受信を行う部位である。
【0019】
CPU15は、無線通信部11と転送データ送受信部12とを統括制御する制御部として機能する。具体的には、無線通信部11により他の制御ユニットから無線受信した転送データを転送データ送受信部12によりコネクタ端子部10を介して制御ユニット9に有線送信制御するとともに、転送データ送受信部12によりコネクタ端子部10を介して制御ユニット9から有線受信した転送データを無線通信部11により他の制御ユニットに無線送信制御する。
【0020】
以上の構成を有するコネクタ装置1においては、無線通信部11と転送データ送受信部12とCPU15とで通信制御手段が構成されることとなる。
【0021】
<コネクタ装置1の動作>
図2は、コネクタ装置1の動作を説明するための図である。
【0022】
各制御ユニット9にそれぞれ接続するコネクタ装置1は、無線によって通信可能に結合しており、無線で伝達される無線データDTは、車両毎に異なる特定のID情報Daと、各制御ユニット9の間で転送される転送データDbとで構成されている。
【0023】
転送データDbについては、各制御ユニット9にコネクタ接続するコネクタ装置1が無線通信部11により交信することで各車載ユニット9の間で転送が行われることとなる。
【0024】
また、識別信号として働くID情報Daについては、例えば車両ごとに統一された共通のIDが付与される。これにより、無線機能付きコネクタ装置1を備える車両で他の車両から漏洩した無線信号を受信する場合にも、転送データの混信を防止でき、コネクタ装置1を有する車両相互における無線信号の影響を低減できる。また、第三者が、車両外部に漏れた無線データ(転送データ)を傍受するのを防止できる。
【0025】
以上の無線機能付きコネクタ装置1の動作により、従来において各制御ユニット間を接続するワイヤーハーネスが無線で置換されるため、ワイヤーハーネスが不要となり、またワイヤーハーネスを取付けるスペースを削減できる。これに伴い、車両重量の低減を図れるとともに、ワイヤーハーネス取付け作業の低減が図れる。また、複数のモジュールのうち動作したモジュールを特定するのが困難であるという特許文献1の問題点についても、制御ユニット間を無線で結合するため、解消することとなる。
【0026】
また、エンジンルームと車室内のように分離された場所に配置される制御ユニット間を接続する場合、従来ではワイヤーハーネス付設のため車内のフレーム等に対する穴空けを行う必要があるが、無線機能付きコネクタ装置1によって上記の穴空けを省略できる。
【0027】
また、ワイヤーハーネスを付設する場合には、ワイヤーハーネスを伝って雨漏りする可能性があり、この対策を適切に行う必要があるが、無線機能付きコネクタ装置1によって上記の雨漏り対策が不要となる。
【0028】
さらに、コネクタ装置1は、制御ユニット9の既存のコネクタ90に接続できるため、既存の車両システムの構成を変更することなく、無線化に対応できる。また、制御ユニット間の接続について、無線またはワイヤーハーネスのいずれかを選択できることとなる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1ないし請求項4の発明によれば、複数の車載ユニットそれぞれに接続するコネクタ装置が通信制御手段により交信することで複数の車載ユニットの間で転送データが転送される。その結果、ワイヤーハーネスが不要となり、またワイヤーハーネスを取付けるスペースを削減できる。
【0030】
特に、請求項2の発明においては、通信制御手段が、送受信部と、無線通信部と、無線通信部により他の車載ユニットから無線受信した転送データを送受信部により1の車載ユニットに有線送信制御するとともに、送受信部により1の車載ユニットから有線受信した転送データを無線通信部により他の車載ユニットに無線送信制御する制御部とを有している。その結果、通信制御手段を簡易で適切に実現できる。
【0031】
また、請求項3の発明においては、所定の回路パターンが形成されたプリント配線板に送受信部と無線通信部と制御部とが実装されるとともに、接続部がプリント配線板の一辺に沿って並設される複数のコネクタ端子を有するため、コネクタ装置の製造が容易となる。
【0032】
また、請求項4の発明においては、無線信号が車両ごとに付与される識別信号を有するため、他の車両に対する無線信号の影響を低減できるとともに、無線信号の傍受を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るコネクタ装置1の要部構成を示す図である。
【図2】コネクタ装置1の動作を説明するための図である。
【図3】従来技術に係るワイヤーハーネスを利用したシステムを説明するための図である。
【符号の説明】
1 コネクタ装置
9 車載制御ユニット(制御ユニット)
10 コネクタ端子部
11 無線通信部
12 転送データ送受信部
15 CPU
DT 無線データ
Da ID情報
Db 転送データ
Claims (4)
- 車載ユニットの被接続部にコネクタ接続可能な接続部と、
前記接続部を介して受け渡される車載ユニットの転送データについて、無線信号による通信を行う通信制御手段と、
を備え、
複数の車載ユニットそれぞれに接続するコネクタ装置が前記通信制御手段により交信することで、前記複数の車載ユニットの間で前記転送データが転送されることを特徴とするコネクタ装置。 - 請求項1に記載のコネクタ装置において、
前記通信制御手段は、
コネクタ接続する1の車載ユニットとの間で前記接続部を介して有線による転送データの送受信を行う送受信部と、
前記1の車載ユニットと異なる他の車載ユニットとの間で無線による転送データの送受信を行う無線通信部と、
前記無線通信部により前記他の車載ユニットから無線受信した転送データを前記送受信部により前記接続部を介して前記1の車載ユニットに有線送信制御するとともに、前記送受信部により前記接続部を介して前記1の車載ユニットから有線受信した転送データを前記無線通信部により前記他の車載ユニットに無線送信制御する制御部と、
を有することを特徴とするコネクタ装置。 - 請求項2に記載のコネクタ装置において、
所定の回路パターンが形成されたプリント配線板、
をさらに備え、
前記プリント配線板に前記送受信部と前記無線通信部と前記制御部とが実装されるとともに、
前記接続部は、前記プリント配線板の一辺に沿って並設される複数のコネクタ端子を有することを特徴とするコネクタ装置。 - 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のコネクタ装置において、
前記無線信号は、車両ごとに付与される識別信号を有することを特徴とするコネクタ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002306749A JP2004142500A (ja) | 2002-10-22 | 2002-10-22 | コネクタ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002306749A JP2004142500A (ja) | 2002-10-22 | 2002-10-22 | コネクタ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004142500A true JP2004142500A (ja) | 2004-05-20 |
Family
ID=32453416
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002306749A Pending JP2004142500A (ja) | 2002-10-22 | 2002-10-22 | コネクタ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004142500A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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