JP2004142347A - 表面加飾品及び表面加飾方法 - Google Patents

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Shinya Tsujimoto
逵 本 信 也
Tatsuki Ochiai
落 合 達 己
Koichi Okamoto
岡 本 浩 一
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Trinity Industrial Corp
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Abstract

【課題】皮しぼ加工が施される各色の表面加飾品を各色ごとに成形して保管する場合の在庫管理に係るコストを低減して、表面加飾品を任意の色に成形できるようにすることを技術的課題としている。
【解決手段】表面に皮しぼ加工が施された基材(2)の上から、表面に同様の皮しぼ加工が施された加飾シート(3)を真空成形により貼り付ける際に、その基材(2)と加飾シート(3)との間に、基材(2)の表面に施された皮しぼ模様の凹溝に入り込む微粒状の中空フィラー(5)を混入した接着剤(6)からなる接着層(7)を形成するようにした。
【選択図】図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表面に皮しぼ加工が施された基材の上から、表面に別の皮しぼ加工が施された加飾シートを真空成形により貼り付けた表面加飾品及びその加飾方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車内装部品などのプラスチック製品は、見栄えのよさ(高級感)、ソフト感、成形容易性、低コストが要求され、これらの性能を満足する表面加飾として「皮しぼ加工」と称する加飾方法が知られている。
【0003】これは、皮革製品に見られるような数ミリ程度の細かいうろこ状の凹凸をプラスチック製品の表面に施すものであり、プラスチック成形金型に皮しぼ模様を施しておくだけで、射出成形と同時に表面加飾を行うことができ、質感の向上と低コスト化を満足する。
【0004】ところで、最近では自動車居室内の色もユーザの好みに応じてオーダーできるようになっており、自動車メーカ側もそのオーダーカラーの色数分の内装品をそろえておき、ユーザのオーダに即座に対応できる体制を整えている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したような「皮しぼ加工」が施される自動車内装品は、射出成形と同時に表面加飾がなされることから、自動車内装品の色は成形機に投入したプラスチックの色で決まり、したがって、ある色の自動車内装品を成形したときに、成形機内に投入したその色のプラスチックを使いきるまで、ある程度の数量の自動車内装品を一度に成形しなければ、異なる色の自動車内装品を成形することができない。
【0006】即ち、射出成形のようなプラスチック成形は、現在成形中のプラスチックでの成形が終了しなければ、それと異なる色のプラスチックでの成形ができないので、オーダーの入ったときに即座にそのオーダーカラーのプラスチックで成形を行うことができない。
このため、予め各オーダーカラーごとに自動車内装品を製造しているが、在庫が増えるだけでなく、在庫管理に要するコストが嵩むという問題がある。
【0007】そこで本発明は、「皮しぼ加工」が施される表面加飾品を各オーダーカラーごとに射出成形することなく、在庫管理に係るコストを低減して、表面加飾品を任意の色に成形できるようにすることを技術的課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、本発明は、表面に皮しぼ加工が施された基材の上から、表面に同様の皮しぼ加工が施された加飾シートを真空貼付させた表面加飾品において、基材と加飾シートとの間に、基材表面に施された皮しぼ加工の凹部に入り込む微粒状の中空フィラーを混入した接着剤からなる接着層が形成されていることを特徴とする。
【0009】これによれば、例えば、基材を標準色となる色(例えば、受注量の多い黒色)のプラスチックで成形し、且つ、その表面に皮しぼ加工が施しておけば、標準色のオーダーが入ったときはその基材単体で標準色の製品として使用できる。
また、加飾シートを基材の色とは異なるオーダーカラーで形成することにより、特定の色のオーダーが入ったときには、そのオーダーカラーの加飾シートを貼り付けることにより、加飾シートの表面には皮しぼ加工が施されているので、これを貼り付けた表面加飾品の表面も皮しぼ加工が施されることとなる。
【0010】ここで、基材と加飾シートは、微粒状の中空フィラーを混入した接着剤で接着されているので、加飾シートを貼り込んだときに接着剤に含まれている微粒状の中空フィラーが基材の表面に施された皮しぼ加工の凹溝の奥深く入り込んで、基材と加飾シートの間に形成される微細な隙間がなくなるので、接着力が格段に向上し、剥がれ難くなる。
【0011】その結果、真空成形により基材と加飾シートを密着させたときに加飾シートが前後左右方向に引っ張られて、加飾シートと基材との間で剪断力が作用しても、加飾シートは基材に強固に接着されているので、加飾シートが剪断方向にずれることがなく、したがって、加飾シートの表面に形成された皮しぼ模様の凹凸が平らになることもない。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図1は本発明に係る表面加飾品を示す説明図、図2はその拡大断面図、図3はその製造工程を示す説明図である。
【0013】図1に示す自動車内装品(表面加飾品)1は、表面に皮しぼ加工が施された基材2の上から、表面に同様の皮しぼ加工が施された加飾シート3を真空成形により貼り付けて形成されている。
【0014】基材2は、自動車内装品として標準色となる使用頻度の最も高い色のプラスチック(例えば黒色)で形成され、それ単体でその色の製品として使用できる程度に仕上られている。
また、真空成形用の基材2としても使用できるように、その表裏を貫通する直径0.5〜1mm程度の微細な真空吸引用の空気孔4…が所定間隔で形成されている。
【0015】また、加飾シート3は、基材2の色とは異なるオーダーカラー(灰、茶、白、ベージュ、赤など)で形成されており、基材2と加飾シート3との間に、基材2の表面に施された皮しぼ加工の凹部に入り込む微粒状の中空フィラー5を混入した接着剤6からなる接着層7が形成されている。
【0016】この中空フィラー5としては,例えば、直径70μm程度のガラス製微粒状中空球が用いられ、その混合比率は、中空フィラー:接着剤が略1:5となるように選定されている。
なお、中空フィラー5の直径は皮しぼ加工の凹溝の奥まで入り込む大きさに選定され、実験の結果、直径50〜100μm程度が好ましい。
【0017】この自動車内装品1を成形する場合、まず、図3(a)に示すように、表面に皮しぼ加工が施された加飾シート3の裏面に中空フィラー5を混入したホットメルト型接着剤6を塗布する。
このホットメルト型接着剤6としては、例えば、架橋性官能基を有する熱可塑性ポリマーに架橋剤が配合され、加熱により架橋するように構成されたものが用いられ、予め加飾シート3に塗布して使用する。
次いで、これを加熱して接着剤6を溶融させた状態で、図3(b)に示すように、治具8にセットされた基材2の表面に被せて、その周囲をクランパ9で固定し、基材2に形成された空気孔4…及び治具8に形成された吸引孔10から真空引きすると、図3(c)に示すように加飾シート3が基材2に密着する。
【0018】この際、基材2と加飾シート3は、微粒状の中空フィラー5を混入した接着剤6で接着されるので、加飾シート3を真空成形で貼り付けたときに接着剤6に含まれている微粒状の中空フィラー5が基材2の表面に形成された皮しぼ模様の凹溝の奥まで深く入り込むことになる。
その結果、基材2と加飾シート3の間に形成される微細な隙間がなくなって接着面積が広くなるので、加飾シート3を真空成形で貼り付けた瞬間から接着剤6により大きな拘束力が作用し、両者は剥がれ難くなる。
【0019】その結果、接着剤6が完全に硬化する前から加飾シート3の接着部分が基材2に強固に拘束されるので、真空成形により基材2と加飾シート3を密着させることにより加飾シート3を前後左右方向に引っ張る引張力が作用しても、その表面に形成された皮しぼ加工の凹凸が平らになることがない。
【0020】したがって、標準色で成形した基材2と異なる色の加飾シート3を用意しておけば、標準色の注文が入ったときは、基材2をそのまま標準色の製品として出荷し、それとは異なる色の注文が入ったときはその都度、基材2の上からその色の加飾シート3を真空成形により貼り付けるだけで、表面に皮しぼ加工が施された任意の色の自動車内装品1を成形することができるので、多数の在庫を保管する手間もない。
【0021】また、クッション性のある加飾シート3を基材2に貼り付けることにより、ソフト感を有する高級仕様の自動車内装品1を形成できる。
この場合は、基材2と異なる色の加飾シート3を用いる場合に限らず、標準色の高級自動車内装品1を成形する場合は、基材2と同じ標準色の加飾シート3を使用すればよい。
【0022】すなわち、同じ車種に取り付ける同じ色の自動車内装品でも、スタンダードタイプなどの廉価車とデラックスタイプなどの高級車では品質が異なり、スタンダードタイプにはプラスチック成形により皮しぼ加工を施しただけのソフト感の少ない基材2を内装品としてそのまま装着し、デラックスタイプは加飾シート3を貼り付けて形成した自動車内装品1を装着すればよい。
したがって、スタンダードタイプの内装品として使用されている成形品が、高級仕様の自動車内装品1を成形する場合の基材2となるので、専用の基材を別途形成する必要がなく、部品の種類を減らすことができる。
【0023】そして、基材2の表面に皮しぼ加工が施されていても、加飾シート3を接着する接着剤6には中空フィラー5が混入されているので、加飾シート3が基材2に強固に接着され、また、真空成形する際に加飾シート3の表面に施された皮しぼ模様が消失することもない。
【0024】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、表面に皮しぼ加工が施された基材の上から、同様の皮しぼ加工が施された加飾シートをその皮しぼ加工を消失させることなく貼り付けることができるので、基材を標準色で成形し、それと異なる色の加飾シートを用意しておけば、注文に応じて「皮しぼ加工」が施される任意の色の表面加飾品を成形することができ、「皮しぼ加工」が施される表面加飾品を各色ごとに射出成形することなく、在庫管理に係るコストを低減して、高級感ある任意の色の表面加飾品を成形できるという大変優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る表面加飾品を示す説明図。
【図2】その拡大断面図。
【図3】その製造工程を示す説明図。
【符号の説明】
1………自動車内装品(表面加飾品)
2………基材
3………加飾シート
4………空気孔
5………中空フィラー
6………接着剤
7………接着層

Claims (5)

  1. 表面に皮しぼ加工が施された基材の上から、表面に同様の皮しぼ加工が施された加飾シートを真空成形により貼り付けた表面加飾品において、基材と加飾シートとの間に、基材の表面に施された皮しぼ模様の凹溝に入り込む微粒状の中空フィラーを混入した接着剤からなる接着層が形成されていることを特徴とする表面加飾品。
  2. 前記基材が、標準色となる色のプラスチックで形成されると共に、前記加飾シートが基材の色とは異なる任意の色で形成された請求項1記載の表面加飾品。
  3. 前記中空フィラーが、直径50〜100μmのガラス製中空球である請求項1又は2記載の表面加飾品。
  4. 中空フィラー:接着剤の混合比率が、体積比で略1:5である請求項1乃至3記載の表面加飾品。
  5. 表面に皮しぼ加工が施された基材の上から、表面に同様の皮しぼ加工が施された加飾シートを真空成形により貼り付けた表面加飾品において、加飾シートの裏面に中空フィラーを混入したホットメルト型接着剤を塗布し、これを加熱して接着剤を溶融させた状態で基材に被せた後、基材に形成された空気孔から真空引きして加飾シートを基材に密着させることを特徴とする表面加飾方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103395204A (zh) * 2013-08-05 2013-11-20 格林精密部件(惠州)有限公司 一种注塑件全自动真空加饰工艺
JP2015205955A (ja) * 2014-04-17 2015-11-19 日本特殊陶業株式会社 ウェハ加熱装置用の接着剤及びこれを用いたウェハ加熱装置

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