JP2004141847A - 有機質廃棄物の処理装置並びに有機質廃棄物の処理方法 - Google Patents

有機質廃棄物の処理装置並びに有機質廃棄物の処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】袋体に装入された耐熱性菌を担持した培養材に、有機質廃棄物の被処理材を装入して混合して耐熱性性菌が活性化している方法、及び、装置によって発酵効率を高め、有機質廃棄物を発酵分解して肥料化することが出来、なおかつその一部の培養材を種菌とし、糠と有機質廃棄物を装入して発酵分解された糠が新たな培養材となり、これを繰り返すことにより連続処理できる簡単な有機質廃棄物の処理装置と有機質廃棄物の処理方法を提供する。
【解決手段】穀物起源の粉体に耐熱性菌等を担持した培養材9で、被処理材10を最適な温度と湿度を維持して連続的に発酵分解する処理方法と、収納容器4の中に、袋体保持部材3を差し込んだ袋体1aを収納し、袋体1aの装入排出口1bを折り曲げて閉じ、収納容器4の蓋4aも閉じて、軸4fを中心として収納容器4と、中に収納されている袋体1aとが回転手段とすることを特徴とする有機廃棄物の処理装置。
【選択図】     図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、有機質廃棄物、例えば生ごみ等を、微生物によって水と炭酸ガスに発酵分解して肥料にする事が出来る有機質廃棄物の処理装置と、有機質廃棄物の処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の有機質廃棄物の処理を行う場合、好気性菌を主に活性化する高温発酵によって有機質廃棄物を分解したり、嫌気性菌を主に活性化する低温発酵よって有機質廃棄物を分解する等の処理装置及び処理方法があった。
【0003】
好気性菌を主に活性化する高温発酵により有機質廃棄物を分解する処理装置及び処理方法は、好気性菌を担持した培養材に湿り気を与え、好気性菌が活性化する温度を維持し、混合することによって常に好気性菌が空気に触れる状態を作ることである。
【0004】
一方、嫌気性菌を主に活性化する低温発酵により有機質廃棄物を分解する処理装置及び処理方法は、嫌気性菌を担持した培養材に湿り気を与え、嫌気性菌が活性化する温度を維持し、混合した後は培養材と有機質廃棄物に空気を供給しない状態を作ることである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の有機質廃棄物の処理方法として、例えば特開平8−133880号公報に示される生ごみ処理装置がある。この生ごみ処理装置は、袋体からなる処理容器に生ごみを微生物と共に収容して一定期間経過させ堆肥等を生成する物であるが、袋体はビニール袋などの通気性のないものを使用しており、嫌気性菌を主にした発酵を利用した生ごみの処理を想定しているため、外袋体と内袋体の重ね合わせが必要であったり、発酵温度が上がらないためカイロを使用をしたり、生ごみを袋の中に収容して一定期間経過させなければならないと言う2次処理が必要であるなどの問題点がある。袋体を重ね合わせると素材が多く必要でもあり、加工の手間も多くなるし、発酵温度を上げるためのカイロを使うと費用も高価になり、2次処理が必要であると時間が掛かるため、保管場所の確保も必要となるなどの課題が発生する。
【0006】
また、従来の他の有機質廃棄物の処理装置及び処理方法として、好気性菌を主に活性化するものがある。この処理装置及び処理方法は、木質細片、例えばおがくず等にバクテリア等の好気性菌を担持した培養材と有機質廃棄物の被処理材を処理容器に装入して処理するために、60℃から80℃前後の高温発酵を条件とするための良好な換気を必要とする。従って、自らの発酵温度だけで処理効率を保持するための温度を維持することは難しく、高温度を維持するために換気装置を使って強制的に換気を行わなければならないと言う問題点があった。
【0007】
そして、有機質廃棄物の処理効率を保持するための温度を維持する必要もあり、補助的に暖房装置を用いて一定温度を維持する内部保温構造となり、例えば、熱風を強制的に処理容器内に噴出する装置を備えなければならないと言う問題点等もあった。
【0008】
また、熱風等を噴出すると乾燥するため、乾燥を防ぐ湿度調整用散水装置が必要であると言う問題点があった。また、培養材全体の換気を行うために、頻繁に、かつ断続的混合を必要とした、高エネルギーを消費する装置であり、強制換気装置と内部保温構造と、混合装置を設けていない場合は、発酵効率が低下すると言う問題点もあった。
【0009】
一方、嫌気性菌を主に活性化する約40℃以下の低温発酵による有機質廃棄物の処理装置及び処理方法は、強制換気や高温度を維持する必要は無く、省エネルギーではあるし、低温発酵のため栄養分を保存した肥料になる。しかし、肥料として使用する場合に有機質廃棄物の有害細菌の残留問題や、有機質廃棄物の分解処理スピードが高温発酵によって処理する方法に比べて著しく遅く、また、水分の蒸発が悪く減容化と減量化が有機質廃棄物の処理方法としては劣っていた。
【0010】
また、好気性菌を主体とした高温発酵で有機質廃棄物を分解処理をすると、発酵温度が60℃以上になるため、有機質廃棄物はボロボロになり、色は黒っぽくなり、肥料成分の窒素分や有機質のエネルギーロスが多く、作物に有効な肥料成分が失われ、効率的な肥料にならないと言う問題点があった。
【0011】
本発明は、上述の様な問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、強制換気が不要で、内部保温構造にする必要が無く、頻繁に断続的混合などの大きなエネルギーを消費せず、エネルギー消費の少ない間欠的混合か、もしくは低速での連続混合で、耐熱性菌等が活性化して、自然発酵で発酵効率の向上する環境を確保し、安全で肥料成分を失わず作物に有効で効果的な肥料を実現し、かつ、培養材と被処理材の排出も簡単で、処理容器内の掃除も簡単な有機質廃棄物の処理装置及び有機質廃棄物の処理方法を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る有機質廃棄物の処理装置においては、通気性及び柔軟性を有する材料で袋状に形成され、培養材及び有機質廃棄物の被処理材を収納する袋体と、この袋体が変形しないように保持する袋体保持部材と、袋体及び袋体保持部材を収納する収納容器と、培養材と有機質廃棄物の被処理材とが充分混合するように収納容器を回転させる回転手段とを備えたものである。
【0013】
また、収納容器は、内部に袋体及び袋体保持部材を収納したとき、袋体内に収納された培養材及び有機質廃棄物の被処理材が袋体外に漏れ出さないように、袋体の装入排出口を閉鎖する閉鎖手段を備えたものである。
【0014】
また、袋体に培養材及び有機質廃棄物の被処理材を収納する装入排出口を設け、この装入排出口を閉じて袋体を収納容器に収納したときに、収納容器に設けられた蓋により袋体の装入排出口が袋体保持部材の上側両端部に押し当てられて密封されるように構成したものである。
【0015】
また、袋体や収納容器の内面または内外面に炭を混入したペンキを塗り、消臭機能を持たせたものである。
【0016】
また、培養材は、穀物起源の実、果皮、種皮、内胚乳、外胚乳などを粉状にした粉体に耐熱性菌等の細菌を主に担持したものである。
【0017】
本発明による有機質廃棄物の処理方法においては、袋体に初期装入した培養材に穀物起源の実、果皮、種皮、内胚乳、外胚乳などを粉状にした粉体と有機質廃棄物の被処理材を繰り返して入れる事により、粉体に耐熱性菌等の細菌を主に担持した新たな培養材を繰り返して作ることが出来る方法である。
【0018】
本発明に係る有機質廃棄物の処理装置においては、通気性及び柔軟性を有して微生物に分解され難い有機質または無機質の材質で作られた紙で袋状の形成するか、または織布で袋状の形成するか、または不織布で袋状に形成して培養材及び有機質廃棄物の被処理材を収納する第二袋体を備えたものである。
【0019】
また、第二袋体の中に、通気性及び柔軟性を有して微生物に分解され難い有機質または無機質の材質で作られた紙で袋状に形成するか、または織布で袋状に形成するか、または不織布で袋状に形成して培養材及び被処理材を収納する中袋を備えたものである。
【0020】
また、第二袋体が変形しないように保持する第二袋体保持部材を備えたものである。
【0021】
また、培養材と被処理材を第二袋体の中で保温しながら粉砕する保温粉砕手段を備えたものである。
【0022】
また、第二袋体に培養材及び被処理材を装入排出する装入排出口を設け、この装入排出口またはこの装入排出口と第二袋体の側面を空気及び水蒸気は通すが水をはじく材料で覆いをする第二袋体カバーを備えたものである。
【0023】
また、第二袋体または第二袋体と第二袋体保持部材を収納する第二収納容器を設け、この第二収納容器は貫通孔で通気性を有して微生物に分解され難い有機質または無機質の材質で形成され、複数の貫通孔を備えたものである。
【0024】
また、第二収納容器に第二袋体を保温または、加熱する保温加熱手段を備えたものである。
【0025】
また、第二袋体に培養材と被処理材を装入し、第二袋体を変形させる手段または第二袋体を上下逆転させる攪拌手段とを備え、第二袋体を変形させた時または第二袋体を上下逆転させた時、培養材と被処理材が攪拌されるようにしたものである。
【0026】
また、第二袋体と、第二袋体を収納する第二収納容器と、第二収納容器に第二袋体を出し入れする袋体装入排出口と、袋体装入排出口に蓋を設け、培養材と被処理材とが充分攪拌するように第二収納容器を回転させる回転手段とを備えたものである。
【0027】
また、第二収納容器が逆回転しないように逆回転防止手段を備えたものである。
【0028】
【発明の実施の形態】
実施の形態1、
本発明の実施の形態1である有機廃棄物の処理方法及び有機廃棄物の処理装置を、図1〜図9に基づいて説明する。図1は、この発明の一実施の形態を示す有機質廃棄物の処理装置の一部を破断した正面断面図である。図2は、図1のA−A線に沿う断面図である。図3は、図1に示す有機廃棄物の処理装置の斜視図である。図4は、この発明の袋体の保持部材を示す斜視図である。図5〜図7は、袋体の中に袋体保持部材を装入し、袋体の装入排出口を開いた状態から、装入排出口を折り曲げて閉じるまでの状態を示す斜視図である。図8は、収納容器に収納された袋体の装入排出口を折り曲げる直前の状態を示す部分斜視図である。図9は、収納容器に収納された袋体の装入排出口を折り曲げた後の状態を示す部分斜視図である。
【0029】
図において、1aは袋体であり、通気性及び柔軟性を有する不織布の材料を用いて袋状に構成され、この袋体1aには装入排出口1b(図5に示す)が設けられ、装入排出口1bの部分には確実に装入排出口1bが閉鎖出来るように装入排出口補強部材2(図5に示す)が設けられている。
【0030】
3は袋体保持部材であり、図4に示すように袋体1aの形状を保つためプラスチックや鋼鉄やステンレス等の素材により、形は収納容器4(後述する)と同じ形でサイズは収納容器4より一回り小さい大きさで、なおかつ袋体1aの中に装入可能な大きさで骨格の芯部分のみ(図4に示す)で形成されていて、袋体1aの中に装入して使用するように構成されている。
【0031】
4は袋体1aを収納する収納容器であり、袋体1aを内部に収納出来るように袋体1aより一回り大きい大きさで箱状に形成され、上部に開閉可能な蓋4aが設けられ、袋体1aを装入排出ができるように装入排出口4b(図9に示す)を有し、袋体1aを内部に入れたまま収納容器4が回転出来るように、収納容器4の両端部4c、4d(図1に示す)の中心部にベアリング4eが設けられ、軸4fを中心に回転するように構成されている。
【0032】
図3に示す5は収納容器4の回転手段としての取っ手であり、耐食性の良いプラスチックや木や硬質ゴム等の素材により握りやすく形成され、面取りをした直方体の収納容器4を人力で回転出来るように収納容器4の一端の外周部に複数個取り付けられている。
【0033】
図3に示す6は収納容器4を必要に応じて固定するストッパーであり、コの字状の拘束部を有し、後述する脚部7に可動可能なように取り付けられ、拘束部で取っ手5を挟む事により収納容器4が固定出来るように設けられている。なお、収納容器4の本体にストッパーを差し込んで収納容器4を固定する等の構成でも良い。
【0034】
7は収納容器4を支えている脚部であり、脚部7には収納容器4が回転できる高さに、軸4fを支持する一対の軸受け7aが取り付けられている。また、ストッパー6の支持台も兼ねている。
【0035】
図3に示す8は収納容器4が雨に濡れないようにする雨よけカバーであり、防水性と柔軟性のあるビニールシート等の素材のシート8aと、このシート8aを支える鉄等の素材で形成された複数の骨組み部材8bで構成され、収納容器4の上部に被せるように脚部7に取り付けられている。
【0036】
図1に示す9は培養材であり、有機質廃棄物を発酵処理するため袋体1aの内部に装入されている。
【0037】
10は被処理材であり、業務用厨房又は家庭の台所等から排出されたものであり、魚、肉、野菜の一部などからなる有機質廃棄物で、袋体1aの内部に被処理材10として装入される。
【0038】
20は処理容器であり、培養材及び有機質廃棄物を収納する袋体1aと、この袋体が変形しないように保持する袋体保持部材3と、袋体1a及び袋体保持部材3を収納する収納容器4とにより構成されている。
【0039】
30は有機質廃棄物の処理装置であり、処理容器20と、この処理容器20を支える脚部7と、処理容器20を雨に濡れないようにする雨よけカバー8とにより構成されている。
【0040】
なお、処理装置30には消臭装置は設置されておらず、処理容器20の袋体1aと、袋体保持部材3と、収納容器4の内面または内外面に炭を混入したペンキを塗り(図示せず)、消臭機能を持たせている。
【0041】
次に、有機質廃棄物の処理装置としての動作を図1〜図9に基づき説明をする。先ず、収納容器4の蓋4aを開け、その中にある袋体1aの装入排出口1bから最初に培養材9を装入する。次に、被処理材10を装入し、その度に袋体1aの装入排出口1bを3回折り曲げ収納容器4の蓋4aを閉じる。次に、収納容器4を取っ手5により人力にて回転させ、培養材9と被処理材10とを混合することにより、被処理材10が発酵し良質な土壌改良材や肥料が生成される。なお、収納容器4を回転させるための駆動力は必ずしも人力とは限らず、電動機(図示せず)による動力でも良い。
【0042】
次に、有機質廃棄物の処理方法について説明する。先ず、積極的に培養材9の耐熱性菌のために水分を30%〜50%の範囲で調整し、混合しながら空気を多く供給して耐熱性菌を活性化すると、発酵温度は40℃〜60℃まで上昇し、病原菌や糸虫、ウィルスなどの病害虫が死滅し、リグニンやセルロース、タンニンなどの分解しにくい物質を分解しやすくする。また、糖化作用によりデンプンなどが分解され、タンパク質も分解酵素により分解されるなど、有機質廃棄物の処理が出来るだけでなく有効な肥料成分も失われず、作物にも効率の良い肥料が作れる。
【0043】
穀物起源の実、果皮、種皮、内胚乳、外胚乳などを粉状にした糠等は、麹菌と糖蜜などを加えて湿度や空気の流通を整えた環境で発酵すると、一時的には50℃までの発酵温度に上がることは周知の事実であるが、実験の結果、50℃までの一時的な発酵では、有機質廃棄物を処理する最適な培養材9にはならない。そこで、麹菌からの発酵した糠等に糖蜜や蜂蜜などの多様な蜜類を加え、乳酸菌や納豆菌を加える等の工夫を行い、定期的に天地返しを行い、水分を加減しながら30%〜50%の湿度管理を行って55℃前後の発酵温度を連続的に10〜14日間維持すると、安定した耐熱性菌が担持された培養材9になり、この培養材9は有機質廃棄物の被処理材10を処理する最適な培養材9である。
【0044】
耐熱性菌を活性化するために空気を供給する方法として、袋体1a内を混合すると、空気が混入されて耐熱性菌が活性化して温度が上がり、有機質廃棄物が含んでいた水分と発酵分解した後に発生する水分が蒸発する。そして、袋体1aが静止しているときは、空気が遮断されて温度が下がる。この作用をうまく利用するため、袋体1aに装入された培養材9に有機質廃棄物の被処理材10がまぶされ、被処理材10が埋もれた程度になって袋体1aが静止する状態が出来る間欠的混合をすると、発酵温度は55℃前後の温度帯になり、水分も蒸発するため湿度も安定し、3時間から48時間前後で有機質廃棄物の魚、肉、野菜など(木片や骨、野菜の繊維質、魚の皮、そして、大部分が汁物、塩気、油物などに偏っている物は除く)の高速処理が出来る。
【0045】
培養材9と被処理材10に適度な空気混入が出来る具体的な混合方法は、回転手段として人力で行える程度の駆動力で、取っ手5を持って処理容器20を回転させ、袋体1aに装入された培養材9に被処理材10がまぶされて埋まる程度の混合で、培養材9に被処理材10が埋まっている時間が一定時間以上の幅を持たすことが必要であり、範囲として1日1回から8回で、通常、2回から3回の回数で回転し、1度の回転時に2回転から10回転、通常3回転前後の間欠的な回転で、一般的には被処理材10の装入後に行う。また、回転の駆動力は電力でも良く、この場合は処理容器20にギヤ、ベルト、チェーン等を設けモータ等の電力を使った駆動装置(図示せず)が考えられ、処理能力が1日2キログラム以上を基準とすると、発酵温度が55℃前後から極端に低下しない程度の状態で、回転間隔は時速2回転から60回転程度、通常時速30回転程度の速度で、1日に3回から20回程度、通常1日に8回程度の回数で連続10分前後の運転時間で間欠的回転する処理方法がある。
【0046】
また、気候や装入する被処理材10の種類と処理能力で大きく変化するが、実験結果では、時速0.5回転から時速6回転程度の低速での連続回転の処理方法もある。
【0047】
培養材9として、色々な素材を試した結果、おがくずなどの木質細片や籾においては通気性はあり、発酵温度は60℃から80℃前後まで上がるのは良いが、保湿性が弱い。そこで通気性と保湿性の良い培養材9として穀物起源の粉体が適している。しかし、穀物を起源とした粉体の実験例として小麦粉のみでは、グルテンが強く湿気のある有機質廃棄物などを投入すると、グルテンが固まっていく性質を有し、培養材9としては不適格であった。そこで、それらの欠点を考慮した結果、グルテン含有が低い種類の穀物において、耐熱性菌を担持する培養材9として、適度な保湿と通気性を有しており、安価で入手しやすく実用的である果皮、種皮、外胚乳などを粉状した糠等が適している。又、小麦粉のみの欠点を補うために培養材9が固まらないようにしたり、培養材9の通気性を調節する場合や、消臭のためには、植物を炭素化した物でより良い肥料になる物で、例えば珈琲粕・燻炭や木炭等を混入しても良い。
【0048】
有機質廃棄物処理の具体的な方法は、袋体1aの中にある培養材9に、袋体1aの上部や下部、そして、両サイドから万遍なく空気の供給をすると、培養材9の表面には耐熱性菌が主に活性化し、有機質廃棄物である被処理材10をその中に埋めて温度と湿度を管理しながら処理する方法である。
【0049】
糠等を原料として耐熱性菌糖を担持した独自の培養材9は、耐熱性菌の生育繁殖に欠かせない水分や空気を適度に含んだ状態であり、袋体1aに初回は培養材9を袋体1aの容量の40〜70%の許容範囲で装入するが、袋体1aの形態と培養材9の分解処理能力のバランスを考えると、最適な量として容量の約50%から60%程度の装入量が良い。
【0050】
培養材9で発酵分解された後の被処理材10は、初期装入後10日から100日の期間で培養材9と共に袋体1aから排出させるが、排出される前日まで装入された被処理材10も大部分は発酵分解されており、一緒に排出することが出来る。そして、排出された物は、2次処理と言われる排出後の熟成期間を置く必要のないことが特徴であり、土壌改良材や肥料として使用され、その効用は、各種酵素によりアミノ酸や有機化合物の栄養が作られているため植物の根の活力を高め、土壌有害菌など有害な菌から植物の根を守り、根の栄養吸収を助けるため、生き生きとした作物が育つ。例えば、ホウレン草は本来の色である鮮やかな緑色で、苦みのない美味しさを保ち、大根は瑞々しくパリッとした食感であり、人参の味は果物の甘味のような美味しさがあり、作物が育ち難い荒れ地でも肥料としての効果が早く出る。
【0051】
耐熱性菌に糖蜜などを加えて湿度や空気の流通を整えた環境で発酵して熟成した穀物起源の糠等の培養材9で発酵分解された後の被処理材10は、初期装入後10日から100日の期間で培養材9と共に袋体1aから排出させるが、穀物起源の実、果皮、種皮、内胚乳、外胚乳などを粉状にした糠等の粉体とその他に業務用厨房又は家庭の台所等から排出された有機質廃棄物の被処理材10とを繰り返して入れる事により、上記粉体に耐熱性菌を担持した新たな培養材を10日から100日の期間で繰り返して作ることが出来る。
【0052】
この培養材は、初期培養材9に糠と水分が多い野菜なども含んだ有機質廃棄物を装入し、その後発酵温度が55℃に達してから10日間ほど有機質廃棄物の被処理材10を連続装入すると、初期培養材9に担持されている耐熱性菌が新たに装入された糠に担持され、新たな培養材になる。
【0053】
初期培養材9と糠を装入して出来た新たな培養材に被処理材10を連続装入して、袋体1aの容量に占める量が80%以上になって攪拌し難くなったり、被処理材装入開始後100日以上を経過した場合は、袋体1aの容量の30%まで培養材9と被処理材10を取り出し、新たに米糠を袋体1aの50%の容量まで装入し、再び被処理材10を繰り返し装入することが出来る。以後、新たに装入した米糠が発酵をすることにより、繰り返し新たな培養材が出来る。また、袋体1aから取り出した培養材9と被処理材10は土壌改良材や肥料として使用出来る。
【0054】
次に、上述の様に構成された有機質廃棄物の処理装置において、特徴とする各部の詳細な構成と作用効果について説明する。図2に示す収納容器4の蓋4aの閉まった状態の中にある袋体1aの装入排出口1bは、3回折り曲げてある。この装入排出口1bの3回の折り曲げと収納容器4の蓋4aが閉まっている状態が、収納容器4と袋体1aを回転させた時、袋体1aの内部に装入した培養材9と被処理材10が漏れ出ることがない閉鎖状態を作っており、装入排出口1bの折り曲げが2回以下では培養材9と被処理材10は漏れ出てしまう。収納容器4と袋体1aを回転させた時、培養材9と被処理材10が漏れ出ることがない閉鎖状態を作るためには、収納容器4の蓋4aをした状態で袋体1aの装入排出口1bを3回折り曲げた状態を維持することである。このために、蓋4aで装入排出口1bを押さえて袋体1aの中に装入されている袋体保持部材3の上側の端部3a、3bとの間に挟んで固定していることが重要な閉鎖手段である。
【0055】
図8は収納容器4に収納された袋体1aの装入排出口1bを折り曲げる直前の状態である。図9は収納容器4に収納された袋体1aの装入排出口1bを折り曲げた後の状態を示し、折り曲げられた装入排出口1bの両端部すなわち、装入排出口補強部材2の両端部を袋体1aの中に装入されている袋体保持部材3の上側の両端部3a、3bの上に置いて、収納容器4に設けられた蓋4aと袋体保持部材3の上側の両端部3a、3bとの間に袋体1aの装入排出口1bの両端部を挟んで固定して閉鎖出来るように構成している状態を示す斜視図である。
【0056】
図4に示す袋体保持部材3は、袋体1aの形状を保ち、袋体1a内の空間を確保するためのものであり、袋体1aに培養材9と被処理材10を装入し、袋体1aを上下逆転させたりした時、培養材9と被処理材10が攪拌出来やすくするためには袋体1a内の空間が空いている必要がある。そのため、形は収納容器4と同じ形でサイズは収納容器4より一回り小さい大きさで、なおかつ袋体1aの中に装入可能な大きさで骨格の芯部分のみ(図4に示す)で形成されていて、袋体1aの中に装入して使用するように構成されている。なお、この袋体保持部材3は必ずしも袋体1aの内部に入れて使用するだけとは限らず袋体1a形状を保つためには、袋体1aの外側周りで構成しても良い。
【0057】
図5〜図7は、袋体1aの中に袋体保持部材3を装入して、袋体1aの装入排出口1bを閉じて折り曲げている過程と、折り曲げた後の状態を示す斜視図である。袋体1aは、通気性及び柔軟性を有する材料の不織布等であるため袋体1aの形状を袋体保持部材3で保てるように袋体1aの中に袋体保持部材3を装入して一体化し、収納容器4に収納できるように収納容器4より一回り小さく保ち、袋体1aの装入排出口1bの部分には装入排出口補強部材2(図5に示す)を入れて袋体1aの装入排出口1bを補強し、袋体1aの装入排出口1bを折り曲げて密閉した部分から培養材9や被処理材10が漏れて出ないように作られている。なお、通気性と柔軟性があれば、袋体1aの素材は織布や紙等でも良い。
【0058】
図3は、有機質廃棄物の処理装置30のを示す斜視図である。8は雨よけカバーであり、ビニールシート等の素材のシート8aで脚部7から収納容器4を覆うように設けられ、培養材9や被処理材10を装入排出しない時や収納容器4を回転させない時は、カバーフック8dに引っ掛け金具8cで引っ掛けて固定されている。また、培養材9や被処理材10を装入排出する時はカバーフック8dから引っ掛け金具8cを外し、収納容器4の蓋4aを開ける時に一緒にシート8aも外して使用したり、処理容器20を回転させる時も一緒にシート8aを外して使用する。なお、シート8aの素材は耐食性のよい金属等でも良いし、また、雨よけカバー8は前後、両側面など装置全体を覆う構成にしても良い。
【0059】
本発明の有機質廃棄物の処理装置30は、耐熱性菌が活性化している環境で有機質廃棄物を処理するため、培養材9と共に排出された被処理材10は、培養材9の糠等と共に微生物の連携が良く、肥料成分の窒素分や有機質のエネルギーのロスがなく、病気に強く、栄養豊富な作物作りに効率の良い肥料となる。
【0060】
培養材9として、耐熱性菌を担持した適度な保湿と適度な通気性がある穀物起源の糠は、入手しやすく、安価で、実用的な物であるため、従来の耐熱性菌が活性化するための環境作りと比較すると、強制換気や温度維持や頻繁に断続的混合や水分補給などという条件が必要ない部分もあり、また必要でも外気温が氷点下になった場合の暖房程度の簡易さで良く、有機質廃棄物の分解処理能力も劣らずに、省エネルギーと言う点において大変有利な方法と装置である。
【0061】
耐熱性菌が活性化出来るように独自に工夫をした培養方法を使った穀物起源の糠等の培養材9は、有機質廃棄物の被処理材10を処理するだけでなく新しく糠を加えることにより、加えた糠が耐熱性菌を担持した新たな培養材9として被処理材10を処理する能力を持つことが出来、これを繰り返すことにより連続的に培養材を作ることが出来る点に置いて大変簡単で便利な方法である。
【0062】
一般的に従来の有機質廃棄物処理装置で必要条件とされる連続換気や、暖房や、頻繁な断続的攪拌などは人力では難しいが、本発明の実施の形態の有機質廃棄物の処理装置30は上記の条件が必ずしも必要でなく、省エネルギーであり、一定規模の有機質廃棄物の処理装置30までは、駆動力が人力でも可能であり、動力装置の製作に費やす労力や経費、動力装置の維持管理の経費を考えると、大変効率がよい。
【0063】
本発明の有機質廃棄物の処理装置30は、装置の形態として、駆動力は人力でも電動機などの動力でも、どちらにも切り替えることが出来、また、同じ形態で装置を拡大して被処理材10の処理量を増やすことも可能であり、有機質廃棄物の処理装置30を大きくすると被処理材10の処理能力は、装入する培養材9の量に比例するかそれ以上に、小型装置より大型装置になればなるほど増大するという利点がある。
【0064】
本発明の有機質廃棄物の処理装置30で、処理能力が2キロ前後までの駆動力が人力の処理装置は、モーターやスイッチが必要ないため、装置も軽くて操作も簡単である。
【0065】
本発明の有機質廃棄物の処理装置30は、悪臭は発生しないが糠独特の臭いと被処理材が分解されるときに臭いが発生するので、収納容器4に錆止めを塗った後に炭を混入したペンキを塗ったり、袋体1aにも塗ることにより、消臭機能を持たせることができ、臭いを軽減させることにより、室内で使用することも可能である。
【0066】
実施の形態2.
本発明の実施の形態2である有機廃棄物の処理方法及び有機廃棄物の処理装置を、図10及び図11に基づいて説明する。図10は、この発明の実施の形態2を示す有機質廃棄物の処理装置の断面図である。図11は、この発明の実施の形態2を示す有機質廃棄物の処理装置の第二袋体の斜視図である。
【0067】
図10において、40は第二有機質廃棄物処理装置である。41は第二袋体であり、通気性及び柔軟性を有して微生物に分解され難い有機質の紙、または有機質の織布、または無機質の織布、または有機質の不織布、または無機質の不織布の材質を用いて袋状に構成されている。この第二袋体41には装入排出口42(図11に示す)が設けられ、装入排出口42の部分には確実に装入排出口42が閉鎖出来るように装入排出口補強部材43(図11に示す)が設けられている。そして、第二袋体の材質は有機質廃棄物の被処理材51(後述する)の内容物によって使い分ける。例えば、水分の含有量の少ない被処理材51の場合は、有機質の紙で形成したり、水分の含有量が多い場合は水蒸気の発生が多いため無機質の織布や不織布で形成する。また、材料は綿や紙、そしてナイロン、ポリエステル、ポリ塩化ビニール、ポリプロピレン、ポリエチレン等の合成樹脂である。なお、第二袋体41の形状は立方体、直方体、円柱体など用途に応じて変化し、袋体の材質は形状に応じても使い分ける。例えば、有機質の材質の第二袋体41の場合は、材質が有機質であるために長期的には分解されるため被処理材51と共に処理できる。また有機質、無機質の織布の場合は、柔軟性に富んでいるため変形した第二袋体41を作る場合に適している。また有機質・無機質の不織布の場合は、単価が安く、加工が簡単である。
【0068】
44及び45は第二袋体41の上部取っ手であり、第二袋体41の一方の側面に第一取っ手44が設けられ、他方の側面に第二取っ手45が設けられている。この第一取っ手44と第二取っ手は、第一取っ手44に第二取っ手45を通して第二取っ手45を持って使用される。下端部には下部取っ手46(図11に示す)が設けられ、下部取っ手46と第二取っ手45を持って第二袋体41を上下逆転したとき、第二袋体41に装入されている培養材50(後述する)及び被処理材51が装入排出口42から排出しないように構成されている。
【0069】
この構成は、第二袋体41の装入排出口42を閉じて3回折り曲げた後、第一取っ手44に第二取っ手45を通し、第二取っ手45と下部取っ手46を持って第二袋体41を上下逆転したとき、3回折り曲げられた装入排出口42は自動的に締め付けられるために第二袋体41の装入排出口42を閉鎖する閉鎖機能がある。
【0070】
第一取っ手44、第二取っ手45及び下部取っ手46などを第二袋体41に形成することにより、これらの取っ手は第二袋体41を変形させる手段となり、第二取っ手45と下部取っ手46を持って下部取っ手46を第二取っ手45より高くすることにより第二袋体41は上下逆転して攪拌手段となる。
【0071】
47は中袋であり、通気性及び柔軟性を有して微生物に分解され難い有機質の紙、または有機質の織布、または無機質の織布、または有機質の不織布、または無機質の不織布の材質を用いて袋状に構成される。そして、中袋47は第二袋体41の内側に収納されて培養材50と被処理材51の装入後の保温及び湿度調整及び防臭などの機能のために使用される。また、中袋47の材質及び材料は第二袋体41と同じものであるが、第二袋体41と中袋47の材料及び材質は被処理材51の内容物によって使い分けられ、第二袋体41と中袋47の組み合わせ方によっては必ずしも第二袋体41には同じ材料及び材質の中袋47を収納するとは限らない。なお、中袋47の収納枚数は一枚とは限らず複数枚重ねて使用しても良い。また、外気温や袋内部の湿度によっては、中袋47が第二袋体41に常に収納されているとは限らない。
【0072】
48は第二袋体カバーであり、第二袋体41の装入排出口または第二袋体41の側面を覆う(図10に示す)機能を持っている。材質は空気及び水蒸気は通すが水をはじくためには微細で複数の孔を持つ無機質の織布や不織布であり、材料はナイロン、ポリエステル、ポリ塩化ビニール、ポリエチレン及びポリプロピレン等の合成樹脂等を使い、多重に重ねて袋状に形成して機能性を高めている。なお、第二袋体カバー48は第二袋体41の第二袋体カバー48だけでなく収納容器(図示せず)を使っている場合は、収納容器も含めて全体を覆うカバーともなり、保温効果も兼ねた保温防水カバーとして使用しても良い。
【0073】
49は第二袋体41を置いている複数の貫通孔を有する置き台であり、第二袋体41の底部からの水蒸気の拡散が出来るようにしてあり、腐食しない材質である塗装鋼板で形成している。なお、貫通孔の形や数は第二袋体41の総重量に耐えられるような構造が考慮してあれば、丸のパンチ穴やスリット状や網状等の形状でも良く、また材質はステンレス及びプラスチック等でも良く、形は円筒形、多角箱形(図示せず)等でも良い。また、置き台49の側面を伸ばして収納容器としての機能を持たせても良く、その場合は置き台49に保温機能も持たせるため発泡スチロールやウレタン等の断熱材や保温材を巻いても良い。
【0074】
50は培養材であり、穀物起源の実、果皮、種皮、内胚乳、外胚乳などを粉状にした粉体に耐熱性菌等の細菌を主に担持したものである米糠である。そして、この培養材50で有機質廃棄物である魚、肉、野菜等の一部からなる被処理材51を発酵分解するのである。なお、培養材50の材料は米糠に限らず籾殻、籾殻燻炭、麦粕等でも良く、またこれらにコーヒー粕や茶殻を混入しても良い。
【0075】
なお、中袋47及び第二袋体カバー48及び置き台49は、被処理材51の内容物によるか、第二袋体41の設置する状況の外気温や屋内などの設置場所などにより、使用しないときもある。
【0076】
次に、第二有機質廃棄物処理装置40としての動作を図10に基づき説明する。先ず、第二袋体41を覆っている第二袋体カバー48を取り除く。次に、第二袋体41の第一取っ手44から第二取っ手45を外して装入排出口42を開き、その中にある中袋47に外部より培養材50を装入する。次に、被処理材51を装入し、第二袋体41の装入排出口42を閉じて3回折り曲げ、第一取っ手44に第二取っ手45を通して装入排出口42を閉鎖する。次に、第二袋体41の第二取っ手45と下部取っ手46を持って上下逆転して、培養材50と被処理材51とを攪拌することにより、被処理材51が発酵処理される。なお、第二袋体41を上下逆転させるための駆動力は必ずしも人力とは限らず、モーター、エンジン等(図示せず)による動力でも良い。
【0077】
培養材50よる被処理材51の処理方法は、実施の形態1の培養材9による被処理材10の発酵処理方法と同じである。
【0078】
実施の形態3.
本発明の実施の形態3である有機廃棄物の処理方法及び有機廃棄物の処理装置を、図12〜図14に基づいて説明する。図12は、この発明の実施の形態3を示す有機質廃棄物の処理装置の正面断面図である。図13は、この発明の実施の形態3を示す有機質廃棄物の処理装置の一部を破断した斜視図である。図14は通気用部材の通気性を保った格子状を示す平面図である。
【0079】
図12において、60は第三有機質廃棄物処理装置である。61は第二袋体であり、通気性及び柔軟性を有して微生物に分解され難い有機質の紙、または有機質の織布、または無機質の織布、または有機質の不織布、または無機質の不織布の材質を用いて袋状に構成される。この第二袋体61には装入排出口62(図13に示す)が設けられ、装入排出口62の開口を維持するため、及び第二袋体61の形状を保持するための第二袋体保持部材65(後述する)が設けられ、第二袋体フック紐63(図13に示す)で第二袋体保持部材65に、第二袋体61は固定されている。そして、第二袋体61の材質は有機質廃棄物の被処理材79(後述する)の内容物によって使い分ける。例えば、水分の含有量の少ない被処理材79の場合は、有機質の紙で形成したり、水分の含有量が多い場合は水蒸気の発生が多いため無機質の織布や不織布で形成する。また、材料は綿や紙、そしてナイロン、ポリエステル、ポリ塩化ビニール、ポリプロピレン、ポリエチレン等の合成樹脂である。なお、第二袋体61の形状は第二収納容器70(後述する)の形状にもよるが、立方体、直方体、円柱体など用途に応じて変化し、袋体の材質は形状に応じても使い分ける。例えば、有機質の材質の第二袋体61の場合は、材質が有機質であるために長期的には分解されるため被処理材79と共に処理できる。また有機質、無機質の織布の場合は、柔軟性に富んでいるため変形した第二袋体61を作る場合に適している。また有機質・無機質の不織布の場合は、単価が安く、加工が簡単である。
【0080】
64は中袋であり、通気性及び柔軟性を有して微生物に分解され難い有機質の紙、または有機質の織布、または無機質の織布、または有機質の不織布、または無機質の不織布の材質を用いて袋状に構成される。そして、中袋64は第二袋体61の内側に収納されて培養材78と被処理材79の装入後の保温及び湿度調整及び防臭などの機能のために使用される。また、中袋64の材質及び材料は第二袋体61と同じものであるが、第二袋体61と中袋64の材料及び材質は被処理材79の内容物によって使い分けられ、第二袋体61と中袋64の組み合わせ方によっては必ずしも第二袋体61には同じ材料及び材質の中袋64を収納するとは限らない。なお、中袋64の収納枚数は一枚とは限らず複数枚重ねて使用しても良い。また、外気温や袋内部の湿度によっては、中袋64が第二袋体61に常に収納されているとは限らない。
【0081】
65は第二袋体保持部材であり、図12に示すように第二袋体61の形状を保つためプラスチックや鋼鉄やステンレス等の材料により、形状は第二収納容器70(後述する)に収納できる形状で上部は第二袋体カバー76(後述する)を支えるように形成され、サイズは第二収納容器70より一回り小さい大きさで、なおかつ第二袋体61の中に装入可能な大きさで骨格の芯部分のみ(図12に示す)で形成されていて、第二袋体61の中に装入して使用するように構成されている。なお、第二袋体61の形状を保つには第二袋体61の中に収納する場合だけでなく、第二袋体の外側で使用するように構成(図示せず)しても良い。また、第二収納容器70の内側上部に部材を直接取り付ける構成(図示せず)でも良い。
【0082】
66は保温加熱手段としてのヒーターであり、第二袋体61を囲むように形成されニクロム線などに通電して第二袋体61を保温加熱するためのものである。このヒーター66は、図12に示すようにコントローラー67で温度調節をして被処理材79の発酵処理の促進をし、内部保温材68と共に第二収納容器70に取り付けられた引っ掛けバー72(図12に示す)に引っ掛けられて設置している。
【0083】
68は加熱保温手段としての内部保温材であり、第二袋体61を囲むようにヒーター66の外側に形成されて第二袋体61を保温するためのものである。この内部保温材68は、毛布等でも良い。なお、軽量で通気性と柔軟性があり保温機能がある材質のものならば何でも良い。また、ヒーター66や内部保温材68の装着の順序は内外逆になって装着しても良いし、第二袋体61や第二収納容器70に直接装着されていても良い。また、気温や湿度に応じてヒーター66及び内部保温材68は脱着可能である。
【0084】
69は通気用部材であり、第二収納容器70の内側に設けられ、第二収納容器70との隙間を開けて通気性をよりスムーズにするために部材である。図14に示すように格子状の形状にして一辺を切り離して隙間を空けていて、材料は合成樹脂である。なお、形状は格子状だけでなく隙間を空けて通気性を保つための丸、三角、四角、多角形の筒状の集合体でも良く、材質も第二培養材78と第二被処理材79の重量を支える強度があり、腐食し難く形状が保たれる素材の木や紙やステンレス等で形成しても良い。
【0085】
70は第二収納容器であり、第二袋体61または第二袋体61と第二袋体保持部材65を収納する。この第二収納容器第70は、第二袋体61を内部に収納出来るように第二袋体61より一回り大きい大きさで箱状にしてあり、底部は通気性を保つように底上げて形成され、第二袋体61を装入排出ができるように第二袋体装入排出口71(図13に示す)を有している。また、この第二収納容器70は、第二袋体61の通気性を良くするために複数の貫通孔73(図13に示す)が開いていて、錆止め塗装をした鋼材で形成されている。なお、貫通孔73の数や形は第二袋体61の総重量に耐えられるような構造を考慮してあれば、貫通孔73の数と形状は丸のパンチ孔やスリット状や網状等でも良く、また材質はステンレス及びプラスチック等でも良く、形状は円筒形、多角箱形(図示せず)等でも良い。
【0086】
74は外部保温材であり、第二袋体61を含めて第二収納容器70も保温するために第二収納容器70の外部に設置されている。この外部保温材74は通気性のある毛布でも良いが外部に固定するためにポリプレピレン等の柔軟性のある材料で格子状に形成された外部保温材保持部材75で固定されている。なお、外部保温材保持部材75は複数のパンチ孔やスリット状の孔を開けたビニールシートや網状や複数の貫通孔のある金属部材等で構成しても良い。また、毛布そのものをフック等で直接取り付けても良し、毛布の間にヒーターを挟んで第二収納容器70の外部から保温のために通電しても良い。なお、気温に応じて外部保温材74及び外部保温材保持部材75は、脱着可能な構成にしてある。また、外部保温材98として第二収納容器90の形状や貫通孔に合わして発泡スチロールやウレタンなどを直接張り付けたり、脱着可能な構成にしても良い。
【0087】
76は第二袋体カバーであり、第二袋体61の装入排出口62と第二収納容器70の第二袋体装入排出口71と第二収納容器70の側面を覆う(図13に示す)機能を持っている。材質は空気及び水蒸気は通すが水をはじくためには、微細で複数の孔を持つ織布や不織布でナイロン、ポリエステル、ポリ塩化ビニール、ポリエチレン及びポリプロピレン等の合成樹脂等の材質を使い、多重に重ねて袋状に形成して機能性を高めている。また、第二袋体カバー76の上部に第二袋体カバー用取っ手77(図13に示す)が取り付けられている。なお、第二袋体カバー76は防水だけでなく保温効果の役目もある。
【0088】
78は培養材であり、穀物起源の実、果皮、種皮、内胚乳、外胚乳などを粉状にした粉体に耐熱性菌等の細菌を主に担持したものである米糠である。そして、この培養材78で有機質廃棄物である魚、肉、野菜等の一部からなる被処理材79を発酵分解するのである。なお、培養材78の材料は米糠に限らず籾殻、籾殻燻炭、麦粕等でも良く、またこれらにコーヒー粕や茶殻を混入しても良い。
【0089】
なお、中袋67は被処理材79の内容物によるか、第二袋体61の設置する状況の外気温や設置場所などにより、使用しないときもある。
【0090】
次に、図12及び図13に示す実施の形態3の第三有機質廃棄物処理装置60としての機能を説明をする。第三有機質廃棄物処理装置60は、培養材78と被処理材79が外部で既に混合して装入された物、または外部より被処理材79を装入する度に毎回同時に培養材60も装入された物、これら装入された物を貯蔵する機能があり、また貯蔵している期間中に培養材60による被処理材79の発酵を継続して促進できる機能を有する。次に、実施の形態1及び実施の形態2との違いを説明する。実施の形態1の有機質廃棄物処理装置30及び実施の形態2の第二有機質廃棄物処理装置40は、袋体1a、第二袋体41に一定量の培養材9、50を外部より初期装入し、その後、被処理材10、51を一日の処理能力規定量以内で装入しながら被処理材10、51を発酵処理する装置である。それに対して実施の形態3の第三有機質廃棄物処理装置60は、被処理材79に培養材78を外部で既に混合した状態で装入するか、または被処理材79と培養材60をその都度一緒に装入して発酵処理する装置である。
【0091】
培養材78よる被処理材79の処理方法は、実施の形態1の培養材9による被処理材10の発酵処理方法と同じである。
【0092】
実施の形態4.
本発明の実施の形態4である有機廃棄物の処理方法及び有機廃棄物の処理装置を、図15〜図17に基づいて説明する。図15は、この発明の実施の形態4を示す有機質廃棄物の処理装置の正面断面図である。図16は、この発明の実施の形態4を示す有機質廃棄物の処理装置の側面断面図である。図17は、この発明の実施の形態4を示す有機質廃棄物の処理装置の脚102とギア104部分の部分図である。
【0093】
図15において、80は第四有機質廃棄物処理装置である。81は第二袋体であり、通気性及び柔軟性を有して微生物に分解され難い有機質の紙、または有機質の織布、または無機質の織布、または有機質の不織布、または無機質の不織布の材質を用いて袋状に構成される。この第二袋体81には装入排出口82(図15に示す)が設けられ、装入排出口82の部分には確実に装入排出口82が閉鎖出来るように装入排出口補強部材83(図15に示す)が設けられている。また、第二袋体81の形状を保つため収納容器90(後述する)に取り付けられた第二袋体フック95(後述する)に引っ掛ける第二袋体フック紐84が設けられている。そして、第二袋体81の材質は有機質廃棄物の被処理材110(後述する)の内容物によって使い分ける。例えば、水分の含有量の少ない被処理材110の場合は、有機質の紙で形成したり、水分の含有量が多い場合は水蒸気の発生が多いため無機質の織布や不織布で形成する。また、材料は綿や紙、そしてナイロン、ポリエステル、ポリ塩化ビニール、ポリプロピレン、ポリエチレン等の合成樹脂である。なお、第二袋体81の形状は第二収納容器90(後述する)の形状にもよるが、立方体、直方体、円柱体など用途に応じて変化し、第二袋体81の材質は形状に応じても使い分ける。例えば、有機質の材質の第二袋体81の場合は、材質が有機質であるために長期的には分解されるため被処理材110と共に処理できる。また有機質や無機質の織布の場合は、柔軟性に富んでいるため変形した第二袋体81を作る場合に適している。また有機質、無機質の不織布の場合は、単価が安く、加工が簡単である。
【0094】
85は中袋であり、通気性及び柔軟性を有して微生物に分解され難い有機質の紙、または有機質の織布、または無機質の織布、または有機質の不織布、または無機質の不織布の材質を用いて袋状に構成される。そして、中袋85は第二袋体81の内側に収納されて培養材109と被処理材110の装入後の保温及び湿度調整及び防臭などの機能のために使用される。また、中袋85の材質及び材料は第二袋体81と同じものであるが、第二袋体81と中袋85の材料及び材質は被処理材110の内容物によって使い分けられ、第二袋体81と中袋85の組み合わせ方によっては必ずしも第二袋体81には同じ材料及び材質の中袋85を収納するとは限らない。なお、中袋85の収納枚数は一枚とは限らず複数枚重ねて使用しても良い。また、外気温や袋内部の湿度によっては、中袋85が第二袋体81に常に収納されているとは限らない。
【0095】
86は保温加熱手段としてのヒーターであり、第二袋体81を囲むように形成されニクロム線などに通電して第二袋体81を保温加熱とするためのものである。このヒーター86は、図15に示すようにコントローラー87で温度調節をして被処理材110の発酵処理の促進し、内部保温材88と共に第二収納容器90に取り付けられた引っ掛けバー94(図15に示す)に引っ掛けられて設置している。また、ヒーター86の形状は毛布状でも良いし、内部保温材88は通気性のある毛布そのものでも良い。なお、ヒーター86や内部保温材88は第二袋体81や第二収納容器90に直接装着されていても良い。また、気温に応じてヒーター86及び内部保温材88は脱着可能である。
【0096】
88は加熱保温手段としての内部保温材(図12に示す)であり、第二袋体81を囲むようにヒーター86の外側に形成されて第二袋体81を保温加熱するためのものである。この内部保温材88は、毛布等でも良い。なお、軽量で通気性と柔軟性があり保温機能がある材質のものならば何でも良い。また、ヒーター86や内部保温材88の装着の順序は内外逆になって装着しても良いし、第二袋体81や第二収納容器90に直接装着されていても良い。また、気温や湿度に応じてヒーター86及び内部保温材88は脱着可能である。
【0097】
89は通気用部材であり、第二収納容器90の内側に設けられ、第二収納容器90との隙間を開けて通気性をよりスムーズにするために部材である。格子状の形状にして一辺を切り離して隙間を空けていて、材料は合成樹脂である。なお、形状は格子状だけでなく隙間を空けて通気性を保つための丸、三角、四角、多角形の筒状の集合体でも良く、材質も培養材109と被処理材110の重量を支える強度があり、腐食し難く形状が保たれる素材の木や紙やステンレス等で形成しても良い。
【0098】
90は第二袋体81を収納する第二収納容器であり、第二袋体81を内部に収納出来るように第二袋体81より一回り大きい大きさで箱状に形成されている。この第二収納容器90は、上部に開閉可能な蓋92が設けられ、第二袋体81を装入排出ができるように第二袋体装入排出口91(図16に示す)を有し、第二袋体フック紐84を掛けられる一対の第二袋体フック95(図16に示す)を第二収納容器90の上部に有し、第二袋体81を内部に入れたまま第二収納容器90が回転出来るように、回転軸93を中心に回転するように構成されている。また、この第二収納容器90は第二袋体81の通気性のために複数の貫通孔96(図16に示す)が開いていて、錆止め塗装をした鋼板で形成されている。なお、貫通孔96の数や形は第二袋体81の総重量に耐えられるような構造を考慮してある貫通孔96の数と形状であれば、丸のパンチ孔やスリット状や網状等でも良く、また材質はステンレス及びプラスチック等でも良く、形は円筒形、多角箱形(図示せず)等でも良い。
【0099】
図16に示す97は第二収納容器90の取っ手である。この取っ手97は、取っ手97を取り付けることにより、脚部102(後述する)の軸受け103(後述する)に支えられた回転軸93を中心に第二収納容器90を回転させる回転手段となっている。また、耐食性の良いプラスチックや木や硬質ゴム等の素材により握りやすく形成され、面取りをした直方体の第二収納容器90を人力で回転するように第二収納容器90の一端の外周部に複数個取り付けられている。なお、回転駆動力は人力とは限らずモーター(図示せず)等の動力でも良い。
【0100】
98は外部保温材であり、第二袋体81を含めて第二収納容器90も保温するために第二収納容器90の外部に設置されている。この外部保温材98は通気性のある毛布でも良いが外部に固定するためにポリプレピレン等の柔軟性のある材料で格子状に形成された外部保温材保持部材99で固定されている。なお、外部保温材保持部材99は複数のパンチ孔やスリット状の孔を開けたビニールシートや複数の貫通孔のある金属部材等で構成しても良い。また、毛布そのものをフック等で直接取り付けても良し、毛布の間にヒーターを挟んで第二収納容器90の外部から保温のために通電しても良い。なお、気温に応じて外部保温材98及び外部保温材保持部材99は、脱着可能な構成にしてある。また、外部保温材98として第二収納容器90の形状や貫通孔に合わして発泡スチロールやウレタンなどを直接張り付けたり、脱着可能な構成にしても良い。
【0101】
111は保温防水カバーであり、第二収納容器90の上面またはこの上面と第二収納容器90の側面を、空気及び水蒸気は通すが水ははじく材料で覆って、保温と防水の目的とした保温防水機能を持っている。材質は空気及び水蒸気は通すが水をはじくためには、微細で複数の孔を持つ織布や不織布でナイロン、ポリエステル、ポリ塩化ビニール、ポリエチレン及びポリプロピレン等の合成樹脂等の材質を使い、多重に重ねて袋状に形成して機能性を高めている。また、保温防水カバー111の上部に保温防水カバー用取っ手112(図15に示す)が取り付けられている。
【0102】
図15に示す100は第二収納容器90を必要に応じて固定するストッパーである。このストッパー100は脚部102に固着されており、第二収納容器90に形成されたストッパー穴101にバネ(図示せず)で丸棒100aを落とし込むように構成されている。また、図17に示すように逆転防止するためにギア104が一対の回転軸93の一方に固着されており、脚部102に取り付けられたツメ105によって逆転を防止している。なお、逆転防止にはブレーキ(図示せず)等で固定する方法でも良い。
【0103】
102は第二収納容器90を支えている脚部である。この脚部102には第二収納容器90が回転できる高さに、一対の回転軸93を支持する一対の軸受け103が取り付けられている。また、ストッパー100の支持台も兼ねている。
【0104】
107は回転コンセントであり、ヒーター86に通電するために第二収納容器90の回転軸93に固着されている。またプラグ106は脚部102に固着されている。このプラグ106及び回転コンセント107は第二収納容器90が回転しても電流が流れるように、円形に二本の溝を入れてあり、この溝にプラグ106を差し込んで第二収納容器90の回転と共に回転コンセント107も回転する構成になっている。
【0105】
108は粉砕保温体であり、例えばプラスチック等で形成されており第二被処理材110の塊を粉砕しやすいように凹凸のある形状(図15に示す)にしてあり、培養材109と被処理材110を保温しながら粉砕するために第二袋体81の中に複数装入されている。この粉砕保温体108は、粉砕保温体108の重みと粉砕保温体108同士のぶつかり合いで第二被処理材110の塊を粉砕できる。
また、粉砕保温体108の中に水等を密封して水の蓄積熱で保温効果を持続するものである。なお、粉砕保温体108の数は第二袋体81の容積に応じて増減するものである。また、粉砕保温体108の材質は、割れ難い合成樹脂、金属等や熱を蓄積出来る陶材、石材、液体等を使い組み合わせて加工したものもでも良い。また、大きさと形状は、第二袋体81の容積と第二被処理材110の質に応じて決める必要があり、立方体、直方体、円筒形、多面体、球等でも良い。
【0106】
109は培養材であり、穀物起源の実、果皮、種皮、内胚乳、外胚乳などを粉状にした粉体に耐熱性菌等の細菌を主に担持したものである米糠である。そして、この培養材109で有機質廃棄物である魚、肉、野菜等の一部からなる被処理材110を発酵分解するのである。なお、培養材109の材料は米糠に限らず籾殻、籾殻燻炭、麦粕等でも良く、またこれらにコーヒー粕や茶殻を混入しても良い。
【0107】
なお、中袋85は被処理材110の内容物によるか、第二袋体81の設置する状況の外気温や設置場所などにより、使用しないときもある。
【0108】
次に、第四有機質廃棄物処理装置80としての動作を説明をする。先ず、保温防水カバー111を取り、蓋92を開け、第二袋体81の装入排出口82を開け、その中にある中袋85に外部より培養材109を装入する。次に、被処理材110を装入し、その度に第二袋体81の装入排出口82を3回折り曲げ蓋92をする。次に、取っ手97を持って第二収納容器90を回転させて、培養材109と被処理材110とを攪拌することにより、被処理材110が発酵処理される。なお、第二収納容器90を回転させるための駆動力は必ずしも人力とは限らず、モーターやエンジン(図示せず)による動力でも良い。
【0109】
次に、上述の様に構成された第四有機質廃棄物処理装置80の特徴とする第二袋体81の装入排出口82の閉鎖手段について詳細な説明をする。図15に示す第二収納容器90の蓋92の閉まった状態の中にある第二袋体81の装入排出口82は、3回折り曲げてある。この装入排出口82の3回の折り曲げと第二収納容器90の蓋92が閉まっている状態が、第二収納容器90と第二袋体81を回転させた時、第二袋体81の内部に装入した培養材109と被処理材110が漏れ出ることがない閉鎖状態を作っており、第二袋体81の装入排出口82の折り曲げが2回以下では培養材109と被処理材110は漏れ出てしまう。第二収納容器90と第二袋体81を回転させた時、培養材109と被処理材110が漏れ出ることがない閉鎖状態を作るためには、第二収納容器90の蓋92をした状態で第二袋体81の装入排出口82を三回折り曲げられた状態を維持することである。このために三回折り曲げられている第二袋体81の装入排出口82と装入排出口補強部材83の両端部を、第二収納容器90の蓋92と、第二収納容器90の上部に形成されている一対の第二袋体フック95との間に挟んで固定していることが重要な閉鎖手段である。なお、装入排出口補強部材83の幅を広くするなどの調節をして、第二袋体81の装入排出口82を第二袋体フック95と第二収納容器90の蓋92との間に挟まなくても培養材109と被処理材110の自重量と、第二収納容器90の蓋92との間で第二袋体81の装入排出口82を三回折り曲げられた状態が維持できるようにしても良い。
【0110】
次ぎに、第四有機質廃棄物処理装置80において特徴とする作用効果は、実施の形態1の有機質廃棄物処理装置30の作用効果と同じである。
【0111】
次ぎに、培養材109よる被処理材110の処理方法は、実施の形態1の培養材9による被処理材10の発酵処理方法と同じである。
【0112】
なお、明細書で示した期間や量や温度や回数などの数値は、例示であって、それだけに限定される物ではない。
【0113】
以上、実施の形態1〜4に基づき説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定される物でなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能である。
【0114】
実施の形態2では、第二取っ手45がある第二袋体41であるため、置き台41に必ずしも置く必要が無く、壁からぶら下げる構成でも良い。また、大量に有機質廃棄物の被処理材51を処理する場合は、第二袋体41を大きくして内部容積を確保しながら、第二袋体41の生地を丈夫な物にしてクレーンや各種重機で上下逆転して攪拌するようにしても良い。
【0115】
実施の形態1と4は、収納容器4や第二収納容器90が回転するため、有機質廃棄物処理装置30や有機質廃棄物処理装置80の事故防止のためや、防水や保温のためにも装置全体を覆うカバー(図示せず)をシャツター等で開閉できるようにしても良い。また、シャッターの材質は耐食性の合金属やプラスチック等でも良い。なお、防水布などでテント状にしても良いし、自動で開閉できる構成にしても良い。
【0116】
実施の形態1と4は、収納容器4や第二収納容器90が回転するため、収納容器4や第二収納容器90が大きくなった場合は、袋体1aの装入排出口1bや第二袋体81の装入排出口82も大きくなるため簡単に被処理材10や被処理材110を装入し難くなるため、装入排出口1bと装入排出口82の一部分に新しく小さな装入排出口(図示せず)を新設する構成にしても良い。
【0117】
実施の形態1〜4の培養材9、50、78、109と被処理材10151、79、110の発酵を安定して活性化させるために、粘り気のある被処理材10、51、79、110の場合は、通気性が少ないため空気供給をする換気のための換気扇(図示せず)を取り付けたり、水分含有量の少ない被処理材10、51、79、110の場合は水分補給のための散水装置(図示せず)を取り付けたりする構成にしても良い。
【0118】
実施の形態1、4の有機質廃棄物処理装置30あるいは第四有機質廃棄物処理装置80と、実施の形態2の第二有機質廃棄物処理装置40と、実施の形態3の第三有機質廃棄物処理装置60とを組み合わして有機質廃棄物の被処理材10、51、79、110を処理する方法について説明する。先ず、有機質廃棄物処理装置30あるいは第四有機質廃棄物処理装置80で袋体1aあるいは第二袋体81に外部から培養材9、109を初期装入する。次に、この培養材9、109に穀物起源の実、果皮、種皮、内胚乳、外胚乳などを粉状にした粉体(図示せず)と有機質廃棄物の被処理材10、110を繰り返して入れる事により、有機質廃棄物処理装置30あるいは第四有機質廃棄物処理装置80の中で粉体と被処理材10、110に耐熱性菌等の細菌が担持された新たな培養材が出来る。次ぎに第二有機質廃棄物処理装置40の中に、この新たな培養材を装入する事により第二有機質廃棄物処理装置40の中で培養材50となる。この培養材50に一定期間、一日の処理能力規定量以内で被処理材51を装入して処理をする。次ぎに第二有機質廃棄物処理装置40で一定期間処理された被処理材51と培養材50が混合された物を、第二有機質廃棄物処理装置40から第三有機質廃棄物処理装置60に装入する。第三有機質廃棄物処理装置60に装入された被処理材51と培養材50は、第三有機質廃棄物処理装置60の中で被処理材79と培養材78となり、継続して発酵しながら熟成してやがて取り出すときには発酵熟成肥料となる。以上のように有機質廃棄物の処理装置の組み合わせで有機質廃棄物を処理する方法でも良い。
【0119】
【発明の効果】
この発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0120】
本発明の有機質廃棄物の処理装置においては、通気性及び柔軟性を有する材料で袋状に形成され、培養材及び有機質廃棄物を収納する袋体と、この袋体が変形しないように保持する袋体保持部材と、袋体及び袋体保持部材を収納する収納容器と、培養材と有機質廃棄物の被処理材とが充分混合するように収納容器を回転させる回転手段とを備えるようにしたので、培養材と共に排出された被処理材は、培養材の糠等と共に微生物の連携が良く、肥料成分の窒素分や有機質のエネルギーのロスがなく、病気に強く、栄養豊富な作物作りに効率の良い肥料となる。
【0121】
また、収納容器は、内部に袋体及び袋体保持部材を収納したとき、袋体内に収納された培養材及び有機質廃棄物の被処理材が袋体外に漏れ出さないように、袋体の装入排出口の簡単な閉鎖手段を備えているので、装置の製作に費やす労力や経費、装置の維持管理の経費が少なくて良い。
【0122】
また、袋体に培養材及び有機質廃棄物の被処理材を収納する装入排出口を設け、この装入排出口を閉じて袋体を収納容器に収納したときに、収納容器に設けられた蓋により袋体の装入排出口の両端部すなわち、装入排出口補強部材の両端部を袋体の中に装入されている袋体保持部材の上側の両端部の上に置いて、収納容器に設けられた蓋と袋体保持部材の上側の両端部との間に袋体の装入排出口の両端部を挟んで固定して閉鎖出来るように構成したので、培養材や被処理材が外部に漏れ出さなくなるとともに、操作も簡単になる。
【0123】
また、袋体や収納容器に炭を混入したペンキを塗り消臭機能を持たせたので、臭いを軽減させることができ、室内での使用が可能である。
【0124】
また、培養材は、穀物起源の実、果皮、種皮、内胚乳、外胚乳などを粉状にした糠等の粉体に耐熱性菌等の細菌を主に担持させたので、原料である糠等は入手しやすく、安価で、実用的な物であるため、従来の耐熱性菌が活性化するための環境作りと比較すると、強制換気や温度維持や頻繁に断続的混合や水分補給などという条件が必要ない部分もあり、また必要でも外気温が氷点下になった場合の暖房程度の簡易さで良く、有機質廃棄物の分解処理能力も劣らずに、省エネルギーとなる。
【0125】
また、袋体に初期装入した培養材に穀物起源の実、果皮、種皮、内胚乳、外胚乳などを粉状にした粉体と有機質廃棄物の被処理材を繰り返して入れる事により、粉体に耐熱性菌等の細菌を主に担持した新たな培養材を繰り返して作ることが出来るようにしたので、連続的に培養材を作ることが出来る点に置いて大変簡単で便利である。
【0126】
また、本発明に係る有機質廃棄物の処理装置においては、通気性及び柔軟性を有して微生物に分解され難い有機質または無機質の材質で作られた紙で袋状の形成するか、または織布で袋状の形成するか、または不織布で袋状に形成して培養材及び有機質廃棄物の被処理材を収納する第二袋体を備えるようにしたので、粉のような微細なものから水分が多い物まであらゆる種類の有機質廃棄物の被処理材に対して第二袋体の材質を選ぶ事により、第二袋体から漏れることなくに対応して発酵処理でき、また、発酵の過程でも保温機能を持たせながら空気が供給できて、さらに発生する水蒸気を第二袋体から排出できる。
【0127】
また、第二袋体の中に、通気性及び柔軟性を有して微生物に分解され難い有機質または無機質の材質で作られた紙で袋状に形成するか、または織布で袋状に形成するか、または不織布で袋状に形成して培養材及び被処理材を収納する中袋を備えるようにしたので、漏れやすい臭いや重量のある有機質廃棄物に対しても状況に応じて中袋の材質を変えたり、中袋を多重に重ねることにより、保温、防臭及び耐久力のある中袋を備えた第二袋体として対応できる。また、中袋と一緒に被処理材の取り出しや取り替えが簡単にできる。
【0128】
また、第二袋体が変形しないように保持する第二袋体保持部材を備えるようにしたので、第二袋体の中の空間が確実に確保できるため、第二袋体の中で有機質廃棄物の攪拌がより充分にできて、それにより被処理材の発酵効率がよくなり処理能力が上がる。
【0129】
また、培養材と被処理材を第二袋体の中で保温しながら粉砕する保温粉砕手段を備えるようにしたので、有機質廃棄物の被処理材を入れても第二袋体の内部温度が低下せず、有機質廃棄物も小さく砕かれて発酵効率が良くなり処理能力が上がる。
【0130】
また、第二袋体に培養材及び被処理材を装入排出する装入排出口を設け、この装入排出口またはこの装入排出口と第二袋体の側面を空気及び水蒸気は通すが水をはじく材料で覆いをする第二袋体カバーを備えるようにしたので、雨や風があたる屋外での使用も可能になる。
【0131】
また、第二袋体または第二袋体と第二袋体保持部材を収納する第二収納容器を設け、この第二収納容器は、貫通孔で通気性を有して微生物に分解され難い有機質または無機質の材質で形成され、複数の貫通孔を備えるようにしたので、有機質廃棄物の発酵時に発生する水蒸気の放出と空気の供給がスムーズに行うことが出来るため、より効率の良い処理能力を持つようになる。
【0132】
また、第二収納容器に第二袋体を保温または、加熱する保温加熱手段を備えるようにしたので、平均外気温が10℃以下になっても有機質廃棄物の発酵処理能力を確実に確保できる。
【0133】
また、第二袋体に培養材と被処理材を装入し、第二袋体を変形させる手段または第二袋体を上下逆転させる攪拌手段とを備え、第二袋体を変形させた時または第二袋体を上下逆転させた時、培養材と被処理材が攪拌されるようにしたので、培養材を第二袋体に初期装入してあれば被処理材を装入するたびに毎回培養材を装入する必要が無く発酵処理ができるため、培養材の節約と発酵の維持ができる。
【0134】
また、第二袋体と、第二袋体を収納する第二収納容器と、第二収納容器に第二袋体を出し入れする袋体装入排出口と、袋体装入排出口に蓋を設け、培養材と被処理材とが充分攪拌するように第二収納容器を回転させる回転手段とを備えるようにしたので、多量の培養材と被処理材を短時間で小さな力で簡単に攪拌できる。また、多量の培養材と被処理材が攪拌できると被処理材の処理能力が上がるだけでなく、安定した発酵をする。
【0135】
また、第二収納容器が逆転しないように逆転防止手段を備えるようにしたので、逆転を確実に防止することにより、第二処理容器の逆転から来る事故防止とモーターやエンジンなどの動力で有機質廃棄物の処理装置を制御することが簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1を示す有機質廃棄物の処理装置の一部を破断した正面断面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】この発明の実施の形態1を示す有機質廃棄物の処理装置の斜視図である。
【図4】この発明の袋体の袋体保持部材を示す斜視図である。
【図5】この発明の袋体の中に袋体保持部材を装入した状態で袋体の装入排出口が、開いている状態を示す斜視図である。
【図6】この発明の袋体の中に袋体保持部材を装入した状態で袋体の装入排出口が、閉まって折り曲げられる直前の状態を示す斜視図である。
【図7】この発明の袋体の中に袋体保持部材を装入した状態で袋体の装入排出口が、閉まって折り曲げられた後の状態を示す部分透視した斜視図である。
【図8】この発明の収納容器に収納された袋体の装入排出口が、折り曲げられる直前の状態を示す部分斜視図である。
【図9】この発明の収納容器に収納された袋体の装入排出口が、折り曲げられた後の状態を示す部分斜視図である。
【図10】この発明の実施の形態2を示す有機質廃棄物処理装置の断面図である。
【図11】この発明の実施の形態2を示す有機質廃棄物処理装置の第二袋体の斜視図である。
【図12】この発明の実施の形態3を示す有機質廃棄物処理装置の正面断面図である。
【図13】この発明の実施の形態3を示す有機質廃棄物処理装置の一部を破断した斜視図である。
【図14】この発明の通気用部材の格子状を示す平面図である。
【図15】この発明の実施の形態4を示す有機質廃棄物処理装置の正面断面図である。
【図16】この発明の実施の形態4を示す有機質廃棄物処理装置の側面断面図である。
【図17】この発明の実施の形態4を示す有機質廃棄物処理装置のギア部分の断面図である。
【符号の説明】
1a 袋体、1b 装入排出口、2 装入排出口補強部材、3 袋体保持部材、
3a 端部、3b 端部、4 収納容器、4a 蓋、4b 装入排出口、
4c 端部、4d 端部、4e ベアリング、4f 軸、5 取っ手、
6 ストッパー、7 脚部、7a 軸受け、8 雨よけカバー、8a シート、
8b 骨組み部材、8c 引っ掛け金具、8d カバーフック、9 培養材、
10 被処理材、20 処理容器、30 有機質廃棄物処理装置
40 第二有機質廃棄物処理装置、41 第二袋体、42 装入排出口、
43 装入排出口補強部材、44 第一取っ手、45 第二取っ手、
46 下部取っ手、47 中袋、48 第二袋体カバー、49 置き台、
50 培養材、51 被処理材、
60 第三有機質廃棄物処理装置、 61 第二袋体、62 装入排出口、
63 第二袋体フック紐、64 中袋、65 第二袋体保持部材、
66 ヒーター、67 コントローラー、68 内部保温材、69 通気用部材、
70 第二収納容器、 71 第二袋体装入排出口、72 引っ掛けバー、
73 貫通孔、74 外部保温材、75 外部保温材保持部材、
76 第二袋体カバー、77 第二袋体カバー取っ手、78 培養材、
79 被処理材、
80 第四有機質廃棄物処理装置、81 第二袋体、82 装入排出口、
83 装入排出口補強部材、84 第二袋体フック紐、85 中袋、
86 ヒーター、87 コントローラー、88 内部保温材、89 通気用部材、
90 第二収納容器、91 第二袋体装入排出口、92 蓋、93 回転軸、
94 引っ掛けバー、95 第二袋体フック、96 貫通孔、97 取っ手、
98 外部保温材、99 外部保温材保持部材、100 ストッパー、
100a 丸棒、101 ストッパー穴、102 脚部、103 軸受け、
104 ギア、105 ツメ、106 プラグ、107 回転コンセント、
108 粉砕保温体、109 培養材、110 被処理材、
111 保温防水カバー、112 保温防水カバー取っ手、

Claims (16)

  1. 通気性及び柔軟性を有する材料で袋状に形成され、培養材及び有機質廃棄物の被処理材を収納する袋体と、この袋体が変形しないように保持する袋体保持部材と、上記袋体及び上記袋体保持部材を収納する収納容器と、上記培養材と上記有機質廃棄物の被処理材とが充分混合するように上記収納容器を回転させる回転手段とを備えたことを特徴とする有機質廃棄物の処理装置。
  2. 上記収納容器は、内部に上記袋体及び上記袋体保持部材を収納したとき、上記袋体内に収納された上記培養材及び上記有機質廃棄物の被処理材が上記袋体外に漏れ出さないように、上記袋体の装入排出口を閉鎖する閉鎖手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の有機質廃棄物の処理装置。
  3. 上記袋体に上記培養材及び上記有機質廃棄物の被処理材を収納する装入排出口を設け、この装入排出口を閉じて上記袋体を上記収納容器に収納したときに、上記収納容器に設けられた蓋により上記袋体の装入排出口が上記袋体保持部材の上側両端部に押し当てられて密封されるように構成したことを特徴とする請求項1または2のいずれか一項に記載の有機質廃棄物の処理装置。
  4. 上記袋体や上記収納容器の内面または内外面に炭を混入したペンキを塗り、消臭機能を持たせたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の有機質廃棄物の処理装置。
  5. 上記培養材は、穀物起源の実、果皮、種皮、内胚乳、外胚乳などを粉状にした粉体に耐熱性菌等の細菌を主に担持したものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の有機質廃棄物の処理装置。
  6. 上記袋体に初期装入した上記培養材に穀物起源の実、果皮、種皮、内胚乳、外胚乳などを粉状にした粉体と有機質廃棄物の被処理材を繰り返して入れる事により、上記粉体に耐熱性菌等の細菌を主に担持した新たな培養材を繰り返して作ることが出来ることを特徴とする有機質廃棄物の処理方法。
  7. 通気性及び柔軟性を有して微生物に分解され難い有機質または無機質の材質で作られた紙で袋状の形成するか、または織布で袋状の形成するか、または不織布で袋状に形成して培養材及び有機質廃棄物の被処理材を収納する第二袋体を備えたことを特徴とする有機質廃棄物の処理装置。
  8. 上記第二袋体の中に、通気性及び柔軟性を有して微生物に分解され難い有機質または無機質の材質で作られた紙で袋状に形成するか、または織布で袋状に形成するか、または不織布で袋状に形成して上記培養材及び上記被処理材を収納する中袋を備えたことを特徴とする請求項7に記載の有機質廃棄物の処理装置。
  9. 上記第二袋体が変形しないように保持する第二袋体保持部材を備えたことを特徴とする請求項7または8に記載の有機質廃棄物の処理装置。
  10. 上記培養材と上記被処理材を上記第二袋体の中で保温しながら粉砕する保温粉砕手段を備えたことを特徴とする請求項7〜9のいずれか一項に記載の有機質廃棄物の処理装置。
  11. 上記第二袋体に上記培養材及び上記被処理材を装入排出する装入排出口を設け、この装入排出口またはこの装入排出口と上記第二袋体の側面を空気及び水蒸気は通すが水をはじく材料で覆いをする第二袋体カバーを備えたことを特徴とする請求項7〜10のいずれか一項に記載の有機質廃棄物の処理装置。
  12. 上記第二袋体または上記第二袋体と上記第二袋体保持部材を収納する第二収納容器を設け、この第二収納容器は貫通孔で通気性を有して微生物に分解され難い有機質または無機質の材質で形成され、複数の貫通孔を備えたことを特徴とする請求項7〜11のいずれか一項に記載の有機質廃棄物の処理装置。
  13. 上記第二収納容器に上記第二袋体を保温または、加熱する保温加熱手段を備えたことを特徴とする請求項7〜12のいずれか一項に記載の有機質廃棄物の処理装置。
  14. 上記第二袋体に上記培養材と上記被処理材を装入し、上記第二袋体を変形させる手段または上記第二袋体を上下逆転させる攪拌手段とを備え、上記第二袋体を変形させた時または上記第二袋体を上下逆転させた時、上記培養材と上記被処理材が攪拌されるようにした処理容器を有することを特徴とする請求項7〜13のいずれか一項に記載の有機質廃棄物の処理装置。
  15. 上記第二袋体と、上記第二袋体を収納する上記第二収納容器と、上記第二収納容器に上記第二袋体を出し入れする袋体装入排出口と、上記袋体装入排出口に蓋を設け、上記培養材と上記被処理材とが充分攪拌するように上記第二収納容器を回転させる回転手段とを備えたことを特徴とする請求項7〜14のいずれか一項に記載の有機質廃棄物の処理装置。
  16. 上記第二収納容器が逆回転しないように逆回転防止手段を備えたことを特徴とする請求項7〜15のいずれ一項に記載の有機質廃棄物の処理装置。
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