JP6228835B2 - 生ごみ処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、生ごみ処理方法に関する。
一般に、生ごみは、各家庭から集められて各市町村のごみ処理場においてごみ焼却炉により焼却されている。ごみ焼却炉は、生ごみを燃焼室に投入して処理するが、生ごみには多くの水分を含んでいるため、生ごみ中から水分除去した後に燃焼室に投入することが提案されている。ただし、生ごみは、水分を含んだまま各家庭から集められてごみ処理場まで輸送されるので、嵩が大きくかつ重量物であり、これを遠くのごみ処理場まで搬送することにより輸送コスト増加を招いている。
また、生ごみを大量に焼却することは、ダイオキシン等の有毒ガスを発生させるだけでなく、二酸化炭素(CO)等の温室効果ガスを大量に大気中に放出する要因となる。従って、焼却する生ごみ量を削減することが地球温暖化を抑制するためにも望ましい。また、ごみ処理場の処理能力を超えて生ごみが大量に集められると、生ごみが放置されたままとなり、悪臭や害虫(蛆虫等)が発生する等の問題を有している。さらに、生ごみの焼却には燃料のコストがかかるため、自治体や家庭への負担が大きくなる。
ところで、生ごみは、野菜屑や果物の皮など、全体の70%〜80%ほどの水分を含んだ生ごみと、食物残渣や肉、魚のあらなど、全体の20%〜30%ほどの水分を含んだ生ごみと、の二種類に大別される。このうち、野菜屑等の生ごみは、1週間程度の天日干し等により乾燥させることで嵩や重量をかなり減らすことができるため、例えば、各家庭等で生ごみを乾燥させた後に回収することによりごみ処理場までの輸送コスト等を削減することが可能である。一方、魚のあら等の生ごみは、乾燥させても嵩や重量がそれほど減少しないので、依然として輸送コストの問題は残っている。野菜屑等の生ごみと魚のあら等の生ごみとを完全に分別して回収することができれば、それぞれに適した処理を行うことができるが、生ごみの完全な分別回収を実現することは難しい。
また、生ごみを焼却せずに、堆肥化工場により生ごみを発酵させて堆肥化することも多く提案されている。しかし、生ごみを発酵させるために、生ごみから水分を除去することが必要となる。そのため、大規模な脱水設備や広大な天日干しスペースが必要となるため、都市圏では実現が難しく、都市圏から離れた地域で実施せざるを得ない。その結果、生ごみを都市圏から離れた地域まで輸送するためのコストがかかることとなり、輸送コストの問題は解消していない。
また、各家庭で生ごみを発酵させて堆肥化することも試みられているが、最適な発酵条件を長期にわたり継続して実現することは難しい。特許文献1では、生ゴミを各家庭にあまり負担をかけずに容易に回収するといった提案がなされている。特許文献1では、貯蔵用容器に、生ごみを堆肥とともに投入して発酵させ、次いで堆肥化用のスペースに集積して発酵物を更に発酵させ、堆肥化する。次いで、この堆肥を小分けにして分配し、生ごみとともに貯蔵用容器に入れて発酵させることを順次繰り返すといった事項が開示されている。この特許文献1では、生ごみが減容されるとともに軽量化され、かつ、悪臭のあまり出ない状態で回収できるので、回収された生ごみの堆肥化が、生ごみをそのまま処理する場合に比べ、短期間で、小規模設備により行うことができるとしている。
特開2003−081685号公報
特許文献1は、設備コスト等は抑えられるものの、複数の複雑な工程を行わなければならない。従って、各家庭にあまり負担をかけないとしながらも、各家庭で行う工程は複雑であり負担が軽減されたとは考えにくい。特に、生ごみを発酵させて堆肥化する際に用いる種堆肥を作成するにあたり、畜糞と腐植土とを所定の比率で混ぜて混合物とし、さらにこの混合物と腐植とを所定の比率で混ぜ、おが屑等の水分調整材を混ぜて全体として60%〜70%の水分率に調整し、次いで、これを充分な通気のもとで1〜3週間かけて1次発酵を行わせ、その後、この1次発酵物を、別途調整した処理液にて、水分率が55%〜65%となるように調整し、その後、約2週間の堆積発酵を行なって堆肥化する、といった複雑な工程を行っている。そのため、このような一連の工程を一般家庭で容易に行うことは難しい。
以上のような事情に鑑み、本発明では、簡易な構成により生ごみを容易かつ確実に処理することができ、家庭内においても容易に実施することが可能な生ごみ処理方法を提供することを目的とする。
本発明では、容器中に投入される生ごみを処理する方法であって、容器中の最下層に草チップを投入して草チップ層を形成し、草チップ層の上に、発酵菌を混入した米糠と、乳酸菌により発酵した竹粉と、発酵した乾燥畜糞とを投入して混合した発酵層を形成し、発酵層に生ごみを投入して撹拌する。
また、生ごみは、少なくとも一部の水分を除去した後に発酵層に投入されてもよい。また、発酵層の上面を、紙類による紙蓋で被覆するとともに、紙蓋の上に重しを設置し、容器の上端を容器蓋で閉じるとともに容器蓋上に重しを設置し、容器蓋を含めて容器の上部をビニールシートで被覆してもよい。また、紙蓋は、新聞紙またはダンボールが用いられてもよい。
本発明によれば、発酵菌を混入した米糠と、乳酸菌により発酵した竹粉と、発酵した乾燥畜糞とを投入して混合した発酵層に生ごみを投入して撹拌することにより、生ごみを容易かつ確実に処理することができ、簡易な構成が採用されるため、家庭内においても容易に実施することができる。また、草チップ層の上に発酵層を形成しているので、生ごみから生じた水分を草チップ層により吸収することで、不要な水分を発酵層から除去することができ、発酵状態を適切に維持することができる。さらに草チップ層の草チップに付着している菌類などの土壌微生物によって生ごみ処理を補助させることができる。
また、生ごみ内の水分の一部を予め除去しておくことにより、発酵時間を短縮させることができ、生ごみ処理を促進させることができる。また、発酵層の上面を、紙類による蓋部で被覆することにより、草チップ層と併せて発酵層の不要な水分を紙蓋で吸収することができる。また、容器の上端を容器蓋で閉じ、さらに容器蓋を含めて容器の上部をビニールシートで被覆することにより、ハエ等の害虫の進入を阻止し、蛆虫の発生等を抑制できるとともに、風雨に対処できる。また、紙蓋として新聞紙またはダンボールが用いられることにより、家庭内で不要となったものを利用することができ、コストを低減させることができる。
生ごみ処理方法の実施形態を適用した一例を示す断面図である。 生ごみ処理方法の手順を説明するフローチャートである。 (a)は容器に草チップ層を形成した状態、(b)は草チップ層の上に発酵層を形成した状態、を示す断面図である。 (a)は発酵層上に生ごみが投入された状態、(b)は発酵層中において生ごみを撹拌した状態、を示す断面図である。 (a)は紙蓋及び重しを設置した状態、(b)は容器蓋及び重しを設置しかつビニールシートで被覆した状態、を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。ただし、本発明は以下に説明する実施形態に限定されるものではない。また、図面においては、実施形態を説明するため、一部または全部を模式的に記載するとともに、一部分を大きくまたは強調して記載するなど適宜縮尺を変更して表現した部分を含んでいる。
生ごみ処理方法の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、生ごみ処理方法の実施形態を適用した一例を示す断面図である。図1に示すように、本実施形態のごみ処理方法には、容器10が用いられる。容器10は、上方に開口部10aを有し、下方に底板10bを有している。容器10は、例えば、水平断面が円環状であってプラスチック製のポリバケツが用いられる。例えば、100リットル前後の容量を持つ容器10が用いられる。
なお、容器10の形状や大きさ、材質は任意である。例えば、容器10として、水平断面が矩形状のものが用いられてもよく、また、材質としてステンレス製等の金属製のものが用いられてもよい。また、容器10として、廃棄されたドラム缶の上端を切除したものが用いられてもよい。また、容器10として、段ボール箱内にビニール袋等を入れたものが用いられてもよい。また、容器10の大きさは、一般住宅の庭先や集合住宅のベランダ等に設置可能な大きさのものが用いられてもよい。
容器10の上端には、開口部10aを閉じるための容器蓋11を備える。容器蓋11は、容器10の上端を覆うように置かれるものが用いられる。なお、容器蓋11は、容器10の内部を密封する必要はなく、少なくとも虫や雨水が容器10内に入り込むのを抑制できるものであればよい。容器蓋11は、容器10と同一の材質であってもよく、また、異なる材質であってもよい。また、容器蓋11は、容器10の上端に蝶番等により連結され、容器10の開口部10aを開閉可能なものでもよい。
容器10内には、容器10の底板10b上に形成された草チップ層12と、草チップ層12の上に形成された発酵層13と、が収容される。草チップ層12は、容器10内の最下層に例えば3cm〜10cmの厚さで形成される。草チップ層12は、例えば、草(枯草を含む)を長さ1cm〜5cm程に切断された草チップが用いられ、これらが底板10b上に投入されて形成される。草チップに用いる草は特に限定されず、庭や公園等に生えている雑草を刈り取ったものが用いられる。従って、草チップを新たに購入する必要はなく、簡単に入手できる。また、一部の草を切断せずにそのまま草チップとして用いてもよい。また、草チップ層12の厚さも任意であり、発酵層13の量(厚さ)に応じて形成されてもよい。また、草チップ層12には、例えば、落ち葉(枯葉)が含まれてもよい。
草チップ層12は、草チップが乱雑に投入されて形成されており、微小な隙間が多数形成されている。草チップ層12は、発酵層13の下に形成されており、発酵層13で生じた水分を吸収することができ、不要な水分を発酵層13から除去して発酵状態を適切に維持するといった水分調整機能を有している。また、草チップ層12は、草等に付着した土壌微生物として、例えば枯草菌を代表とするバチルス属のバクテリア等の好気性菌群を有する。これら好気性菌群は、後述する発酵層13の生ごみ処理にも寄与する。また、草チップ層12は、微小な隙間を多数有しているため、発酵層13に対して菌類への酸素の供給を行うことができる。なお、後述するが発酵層13を撹拌する際に、草チップ層12を曝気させることにより、微小な隙間に新たな外気を導入させることができる。
発酵層13は、発酵菌を混入した米糠と、乳酸菌により発酵した竹粉と、発酵した乾燥畜糞と、を混合したものであって、草チップ層12の上に形成される。この発酵層13は、主に生ごみGを処理するものとして用いられる。
1トンの生ゴミGを処理する場合に換算すると、米糠は、10リットルに、例えば、ラクトバチルス菌等の発酵菌を250g混入させて発酵させたものが用いられる。ラクトバチルス菌は、グラム陽性の乳酸桿菌である。米糠には、炭水化物等の有機物を分解する作用を有する発酵菌等の微生物を混入させ、その含水率を例えば10%〜20%程度として、微生物を安定に貯蔵させている。そのため、生ごみGと撹拌されることにより、微生物が含水率の増加によって活動を開始し、水分や硝酸カルシウムや硝酸ナトリウムを栄養源として増殖し、食品廃棄物に含まれる有機物を分解して、生ごみGを好気的に発酵させる機能を有する。発酵が進むにつれて、発酵熱が発生し、時間の経過に伴い、発酵が完了する。生ごみGが発酵層13と撹拌されることにより、発酵の際に生成される発酵熱によって水分が蒸発され、例えば含水率が30%〜40%程度の粉末状の食品廃棄物となる。
竹粉は、例えば、米糠10リットルに対して1〜3kgの割合で投入される。竹粉は、伐採した竹を粉砕機で細かくしたものであり、一般に土壌改良剤として用いられる。乳酸菌により発酵した竹粉は、生ごみGとともに撹拌されることにより、堆肥化を促進することができる。なお、竹粉は、単に粉砕機で細かくしたものだと粉砕が荒く、針状繊維が残る。また、粉砕時に発生する熱で竹の中にある乳酸菌が減少して水分が蒸発し、折角の有効な成分がなくなってしまう。本実施形態の竹粉としては、熱をあたえずに竹を切削し、細かいパウダー状のものが用いられる。これにより、竹粉は、乳酸菌の消失を抑制するとともに、ハニカム構造(細胞組織)を崩さずに作成され、ハニカム構造の中に、多量の乳酸菌を生きたままで保持している。
また、竹粉は、ハニカム構造を崩さずに切削されるため、例えば、発酵後にPH3〜4となって、例えば、土中の石灰分の分解を促進する。これにより、竹粉は、乳酸菌によって乳酸や酢酸などの有機物を多く生成することができる。そのため、発酵層13が弱酸性となり、弱酸性を好む酵母菌もどんどん増え、腐敗菌や病原菌の活動を抑制し、善玉菌を優位にすることができる。竹粉は、例えば、100gあたり、Na(ナトリウム)が3mg、K(カリウム)が1273mg、Ca(カルシウム)が14mg、Fe(鉄)が5.4mg、Mg(マグネシウム)が25.6mg、Mn(マンガン)が4.9mg、P(リン)が43mg、Zn(亜鉛)が1.4mgのミネラル組成を有する。
一般的に、竹は、成長が早く、その硬さと柔軟性から古来より工芸品や日用品といった竹細工や、繊維を利用して作られる紙、消毒に使う竹酢液、脱臭に使う竹炭、建材や工事現場の足組みなど様々なところで活用されてきた。しかし、現在、竹の利用率が低下したため、地方の山々では竹林がいたるところに広がり、高齢化が進んで山の手入れが出来ない地域では竹の処理に困っているのが現状である。そこで、余剰の竹を使うことで竹の有効利用を図ることが可能となる。また、本実施形態に使用される竹粉は、市販されているものが用いられてもよい。
発酵した乾燥畜糞は、例えば、米糖10リットルに対して1〜3kgの割合で投入される。発酵した乾燥畜糞は、生ごみGとともに撹拌されることにより、堆肥化を促進することができる。乾燥蓄糞としては、牛糞、豚糞、鶏糞、馬糞、山羊や羊の羊糞等を発酵させて乾燥させたものが用いられる。本実施形態では、乾燥蓄糞として豚糞が用いられる。乾燥蓄糞は、水分量が取扱性に与える影響が大きい。例えば、含水率が60%w.b.以上であると、仮比重が大きく、付着性も大きくなる。これとは逆に、含水率が30%w.b.以下になると、粉塵が発生するようになる。そのため、本実施形態では、例えば含水率が25〜55%w.b.のものが用いられる。また、乾燥蓄糞は、pH値が、例えば5.5〜8.5であることが好ましい。pH値が5.5以下になると、ミネラルの過剰害やリン酸の固定や吸収障害などが起こるので取扱性が低下する。
乾燥蓄糞は、EC値(含有されるイオンの量)が、低い方が好ましく、例えばEC値3.0dS/m以下が好ましい。乾燥蓄糞のイオン成分としては、カリウム、ナトリウム、塩素、硝酸等である。乾燥蓄糞は、C/N比(炭素と窒素との割合)が高いと窒素量が少ない。好ましくは、C/N比10〜40である。値が大きすぎると、発酵層13において窒素飢餓を起こすおそれがある。乾燥蓄糞は、アンモニア態窒素と硝酸態窒素との割合において、アンモニア態窒素が少ない方が好ましい。アンモニアは、堆肥化の初期に発生し、悪臭や作物生育阻害の原因となる。これに対して、硝酸態窒素割合は、堆肥中の無機量窒素のなかで硝酸態窒素が占める割合を示し、この値は、大きい方が好ましい。硝酸態窒素は、アンモニアを硝化してできる。この反応は、主に、二次発酵中に起こる。
乾燥蓄糞は、肥料成分バランス(全窒素量を1とした時のカリウムの割合)が低い方が好ましい。肥料成分バランスの適正値は、5以下が好ましい。乾燥蓄糞は、重金属濃度(銅と亜鉛との濃度)が、高すぎると好ましくない。そのため、重金属濃度の適正値は、例えば銅が300ppm以下で、亜鉛が900ppm以下が好ましい。
乾燥蓄糞は、生ごみGと撹拌されることにより、有機物分解のための適切な生態系を創造する。すなわち、分解を行う生物のうち、もっとも直接的に働くのはバクテリア等の微生物であり、その中でも、菌類、糸状菌、原生生物、放線菌等の重要な微生物によって、生ごみGが効率的に発酵される。なお、上記した乾燥畜糞(例えば豚糞)は、市販されているものが用いられてもよい。
生ごみGは、発酵層13に投入されて撹拌される。生ごみGは、特に含水率の低い魚のアラや食物残渣などが対象であるが、果物の皮や葉物が対象となっても構わない。また、生ごみGは、発酵層13に投入される前に水分の一部または全部を除去させてもよい。これにより、生ごみGの発酵時間を短縮させることができる。生ごみGから水分の除去は、手で絞るほかに、天日干しや乾燥機等が使用されてもよい。また、発酵層13の撹拌は、作業者による手作業の他に、攪拌機等が使用されてもよい。
発酵層13の上面には、紙蓋14が配置される。紙蓋14としては、新聞紙やダンボール等の紙類が用いられ、生ごみGが混入されている発酵層13の上面を被覆する。紙蓋14が新聞紙やダンボール等の紙類であるために、新たに購入する必要がなく、家庭内にある備品を利用することができる。紙蓋14の上には、重し15が載せられる。重し15は、例えば、布製やビニール製の袋に土や砂を入れたものが用いられる。重し15は、発酵層13に対して紙蓋14を密着させるものとして用いられる。紙蓋14は、発酵層13の上面と密着することにより、発酵層13に虫が入るのを防止するとともに、発酵層13で生じた余分な水分を吸収することができる。なお、図示では重し15を1つ載せているが、複数載せてもよい。また、重し15は、袋に土や砂を入れたものに代えて、石やブロック、レンガ等が使用されてもよい。
容器10の上端の開口部10aは、容器蓋11により閉じられており、この容器蓋11の上に、重し16が載せられている。重し16は、上記した重し15と同様に、例えば、布製やビニール製の袋に土や砂を入れたものである。容器蓋11に重し16が載せられることにより、風等により容器蓋11が容器10から外れるのを防止する。なお、重し16は、複数載せてもよく、また、袋に土や砂を入れたものに代えて、石やブロック、レンガ等が使用されてもよい。
重し16を載せた容器蓋11を覆うように、ビニールシート17が設置される。ビニールシート17は、例えば、ブルーシートが用いられる。このように、容器10の開口部10aは容器蓋11及びビニールシート17によって覆われた状態となる。これにより、発酵層13からの臭気が外部に漏れるのを抑制しつつ、虫が発酵層13に入るのを防止し、さらに、雨水が発酵層13に入るのを防止することができる。なお、ビニールシート17の上に重しを載せて、ビニールシート17が風等により飛ばされないようにしてもよい。また、ビニールシート17の端部を地面や建屋に連結させてもよい。
図2は、生ごみ処理方法の手順を説明するフローチャートである。このフローチャートに沿って、適宜図3〜図5を用いて説明する。図2に示すように、まず、容器10中に草チップを投入して最下層に草チップ層12を形成させる(ステップS1)。図3(a)は、容器10に草チップ層12を形成した状態を示している。図3(a)に示すように、予め雑草等を切断して草チップを作成した後、この草チップを容器10に投入して底板10bから3cm〜10cmの草チップ層12を形成する。その際、草チップを底板10bに押し付けて圧縮するか否かは任意である。いずれの場合であっても草チップ間に微小な隙間を形成させることが可能である。
次に、草チップ層12の上に発酵層13を形成する(ステップS2)。図3(b)は、草チップ層12の上に発酵層13を形成した状態を示している。図3(b)に示すように、発酵層13は、発酵菌を混入した米糠と、乳酸菌により発酵した竹粉と、発酵した乾燥畜糞とが容器10内の草チップ層12に投入され、これらが混合されて形成される。なお、容器10とは別の容器において、発酵菌を混入した米糠と、乳酸菌により発酵した竹粉と、発酵した乾燥畜糞とを予め混合させ、この混合物を容器10に投入してもよい。
次に、生ごみGを容器10に投入し、発酵層13とともに撹拌する(ステップS3)。図4(a)は、発酵層13上に生ごみGが投入された状態、図4(b)は、発酵層13中において生ごみGを撹拌した状態を示している。図4(a)に示すように、生ごみGは発酵層13に投入され、続いて、図4(b)に示すように、発酵層13が撹拌されることにより生ごみGは発酵層13中に入り込む。発酵層13の撹拌は、生ごみGが発酵層13中でかたまらないように、各生ごみGが上記した米糠等の混合物で被覆されるように行う。
なお、生ごみGの量が多い場合は、数時間または数日あけて発酵層13に対して投入してもよい。1回で投入可能な生ごみGの量は、発酵層13の量に応じて決定され、例えば発酵層13と同量の生ごみGまで投入可能としてもよい。また、発酵層13の撹拌は、手作業で行ってもよく、攪拌機を用いてもよい。撹拌する場合、最下層の草チップ層12を壊さないように撹拌してもよい。また、撹拌時に草チップ層12が外気に触れるように撹拌を行ってもよい。
また、生ごみGを発酵層13に投入する際、生ごみG中の水分の一部を除去した後に発酵層13に投入してもよい。これにより、発酵層13中に必要以上の水分が投入されることを防止できる。生ごみGからの水分の除去は、手で絞る他に、数時間〜数日の天日干しや乾燥機が用いられてもよい。
次に、紙蓋14を発酵層13上に設置し、紙蓋14上に重し15を設置する(ステップS4)。図5(a)は、紙蓋14及び重し15を設置した状態を示している。図5(a)に示すように、紙蓋14は、発酵層13の上面を覆うように設置される。なお、紙蓋14は、複数枚の紙(新聞紙や段ボール)が積層されて設置されてもよい。続いて、紙蓋14上に重し15が載せられる。この重し15によって紙蓋14が発酵層13と密着する。
次に、容器10の開口部10aを容器蓋11で閉じるとともに、容器蓋11の上に重し16を載せ、さらに容器蓋11を覆うようにビニールシート17を設置する(ステップS5)。図5(b)は、容器蓋11及び重し16を設置しかつビニールシート17で被覆した状態を示している。図5(b)に示すように、容器10の開口部10aを閉じた容器蓋11上に重し16を載せ、これらを覆うようにビニールシート17が設置される。これにより、虫が容器10内に入り込むのを防止するとともに、雨水が容器10内に入り込むのを防止する。
なお、図5(b)に示す状態は、図1に示す状態と同様である。発酵層13中の生ごみGは、発酵層13により処理されて堆肥化される。なお、処理中に生じた余分な水分は、草チップ層12または紙蓋14により吸収され、発酵効率が低下するのを防止している。
次に、容器10の容量が一杯となったか否かが判断される(ステップS6)。容器10の容量が一杯となっていない場合(ステップS6:NO)は、ステップS3に戻り、生ごみGの投入及び撹拌が繰り返される。一方、容器10の容量が一杯となった場合(ステップS6:YES)は、発酵層13が所定期間放置される(ステップS7)。これにより、生ごみGの発酵を十分に行うことができる。所定期間としては、例えば2日〜10日である。所定期間は、生ごみGを十分に発酵させることができる期間が適用され、投入する生ごみGの量や種類、気温や湿度によって変動する。なお、所定期間中に発酵層13を適宜撹拌してもよい。
次に、所定期間が経過した後、発酵層13が取り出される(ステップS8)。発酵層13の取り出しは、ビニールシート17を外し、重し16及び容器蓋11を取り外した後、重し15を取り出して、紙蓋14を除去した後に行う。なお、生ごみGは発酵層13によって処理されており、悪臭はなく、重量が軽くなっており、取扱性に優れる。
上述したように、本実施形態によれば、発酵菌を混入した米糠と、乳酸菌により発酵した竹粉と、発酵した乾燥畜糞とを投入して混合した発酵層13に生ごみGを投入するので、生ごみGを容易かつ確実に処理することができ、簡易な構成が採用されるため、家庭内においても容易に実施することができる。
以上、実施形態について説明したが、本発明は、上述した説明に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
10・・・容器
11・・・容器蓋
12・・・草チップ層
13・・・発酵層
14・・・紙蓋
15、16・・・重し
17・・・ビニールシート
G・・・生ごみ

Claims (4)

  1. 容器中に投入される生ごみを処理する方法であって、
    前記容器中の最下層に草チップを投入して草チップ層を形成し、
    前記草チップ層の上に、発酵菌を混入した米糠と、乳酸菌により発酵した竹粉と、発酵した乾燥畜糞とを投入して混合した発酵層を形成し、
    前記発酵層に生ごみを投入して撹拌することを特徴とする生ごみ処理方法。
  2. 前記生ごみは、少なくとも一部の水分を除去した後に前記発酵層に投入されることを特徴とする請求項1記載の生ごみ処理方法。
  3. 前記発酵層の上面を、紙類による紙蓋で被覆するとともに、前記紙蓋の上に重しを設置し、
    前記容器の上端を容器蓋で閉じるとともに前記容器蓋上に重しを設置し、前記容器蓋を含めて前記容器の上部をビニールシートで被覆することを特徴とする請求項1または請求項2記載の生ごみ処理方法。
  4. 前記紙蓋は、新聞紙またはダンボールが用いられることを特徴とする請求項3記載の生ごみ処理方法。
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