JP2004139263A - 入退場管理システム及び入退場管理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡便かつ確実な入退室者の認証をし、大区画に入室後でも入退室者による目的小区画以外の小区画への入室を禁止し、又、入退室者の居所を把握しうる入退場管理システム及び装置を提供する。
【解決手段】本発明の入退室管理システムは、複数の小区画を含む大区画に設けられた入退場管理装置と、複数の小区画のそれぞれに設けられた入退場制御装置と、各小区画への少なくとも入場認証を行う認証装置と、大区画内の移動希望者に所持された携帯通信端末とを有する入退場管理システムであって、認証装置が、いずれかの入退場制御装置から入場認証が起動されたときに、携帯通信端末の識別情報に基づき、入退場管理装置が入場許可と設定した小区画に設けられている入退場制御装置からの入場認証起動のときのみ、入場許可の認証結果を、その入退場制御装置に返信することを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明の入退室管理システムは、複数の小区画を含む大区画に設けられた入退場管理装置と、複数の小区画のそれぞれに設けられた入退場制御装置と、各小区画への少なくとも入場認証を行う認証装置と、大区画内の移動希望者に所持された携帯通信端末とを有する入退場管理システムであって、認証装置が、いずれかの入退場制御装置から入場認証が起動されたときに、携帯通信端末の識別情報に基づき、入退場管理装置が入場許可と設定した小区画に設けられている入退場制御装置からの入場認証起動のときのみ、入場許可の認証結果を、その入退場制御装置に返信することを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入退場管理システム及び入退場管理装置に関し、例えば、認証対象者である移動希望者が所持する携帯通信端末を用いて区画への入退場を管理するシステム及び管理装置に適用しうる。
【0002】
【従来の技術】
【0003】
【特許文献1】特開2001−268665号公報
近年、携帯通信端末の技術の高度化と一般需要者への急速な普及に伴い、上記特許文献1のように、携帯通信端末が多種多様なシステムに応用されている。
【0004】
また、近年セキュリティ管理の向上が社会的に強く望まれており、そのうち高いセキュリティ管理が望まれている対象の1つとして建物等の入退室管理がある。
【0005】
従来の入退室管理システムは、入退室希望者が正当に入退室を許可してもよい者であるか否かを認証する必要があり、従来の認証システムとして、入退室希望者が所持する社員証等のカードに記憶されたID情報をカードリーダに読み取らせて認証するものや、入退室希望者のみが知るパスワードを利用して認証するものや、入退室希望者の指紋や虹彩や声紋等の個体の身体的特徴を利用して認証するものなどがある。
【0006】
そして、その入退室希望者が入退室を許可してもよい者であると判断したとき、ドア解錠指令を受けた制御部がドアを解錠して、入退室を許可する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、入退室管理について、より高いセキュリティ管理をするには、その入退室者が建物の入り口や建物フロアーに拠点を置く企業の正面玄関等(以下、建物等の玄関という。)での入退室管理のみではなく、建物内においても、その者の行動や居場所を管理できることが望ましい。
【0008】
また、入退室者が前もって会うことを約束していた来客に対しては、簡単かつ確実な認証により建物等の玄関での入退室を許可するとともに、建物内で目的に応じて予め決められた場所のみを入退室できるものとして管理することが望ましい。
【0009】
以上のような観点から、建物等の入退室に限らず、その他の区画等の入退場も含めた入退場管理システムであり、入退室希望者(より広い概念で移動希望者という。)に対して簡便かつ確実な個人認証を施し、移動希望者が大区画内に入場した後においても、その移動希望者が大区画内で入場許可の設定された小区画以外の小区画に入場することを禁止することができると共に、入退場を管理することによりその移動希望者の現在の居所を把握することができる入退場管理システム及び入退場管理装置が求められている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するために、第1の本発明の入退場管理システムは、複数の小区画を含む大区画に設けられた入退場管理装置と、複数の小区画のそれぞれに設けられた入退場制御装置と、各小区画への少なくとも入場認証を行う認証装置と、大区画内の移動希望者に所持された携帯通信端末とを有する入退場管理システムであって、大区画に設けられた入退場管理装置は、近距離無線通信によって携帯通信端末から得た識別情報に基づき、その携帯通信端末を所持する移動希望者の大区画内への入場可否を決定する大区画内入場可否決定手段と、大区画内への入場を許可する場合に、移動希望者が入場し得る1又は複数の小区画を設定する入場許可小区画設定手段とを備え、各小区画に設けられたそれぞれの入退場制御装置は、近距離無線通信によって携帯通信端末から得た少なくとも識別情報を認証装置に引き渡して入場認証させる入場認証起動手段と、認証装置から入場を許可する認証結果が返信されたときに、自己に係る小区画の開閉体を入場可能状態にする開閉体制御手段とを備え、認証装置は、いずれかの入退場制御装置から入場認証が起動されたときに、携帯通信端末の識別情報に基づき、入場許可小区画設定手段が入場許可と設定した小区画に設けられている入退場制御装置からの入場認証の起動か否かを判定し、入場許可と設定した小区画に設けられている入退場制御装置からの認証起動のときのみ、入場許可の認証結果を、その入退場制御装置に返信する認証手段を備えることを特徴とする。
【0011】
第2の本発明は、複数の小区画を含む大区画に設けられた入退場管理装置と、複数の小区画のそれぞれに設けられた入退場制御装置と、各小区画への少なくとも入場認証を行う認証装置と、大区画内の移動希望者に所持された携帯通信端末とを有する入退場管理システムの構成要件である入退場管理装置であって、近距離無線通信によって上記携帯通信端末から得た識別情報に基づき、その携帯通信端末を所持する移動希望者の大区画内への入場可否を決定する大区画内入場可否決定手段と、大区画内への入場を許可する場合に、移動希望者が入場し得る1又は複数の小区画を設定する入場許可小区画設定手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
(A)第1の実施形態
以下、本発明の入退場管理システムを、建物の入退室システムに適用した本実施形態について図面を参照しながら詳述する。
【0013】
第1の実施形態は、携帯通信端末を所持する入室希望者が、複数の小区画を含んだ大区画に入室後、更に小区画に入室する際に行なう入退室管理に関するものである。
【0014】
ここで、大区画と小区画との関係について図8を参照して説明する。
【0015】
図8に示すように、大区画は、複数の小区画(図8では8個の小区画である。)を含んで構成されるものであり、その入退場口の開閉体9(例えば、建物の出入口ドアや、例えば遊園地や展示場などの入退場ゲートなど)近傍に大区画用の入退室制御装置4−9を有している。
【0016】
また、各小区画も、それぞれ入退場口に開閉体8−1〜8−8(例えばドアなど)近傍に小区画用の入退室制御装置4−1〜4−8を有している。
【0017】
この大区画と小区画との関係は、例えば、大区画を建物とする場合、その建物を構成する各フロアーや、また、それら各フロアーを構成している各部屋等区画の大小に拘わらず自己の全ての構成区画を小区画とする。
【0018】
図8において、小区画への入場を希望する入退場希望者は、まず、大区画の入退場口で大区画に入場することの許可が必要であり、大区画用の入退室制御装置4−9によって行われる。なお、この大区画用の入退室制御装置4−9の操作は、入退場管理者の手動によるものであってもよい。そして、小区画への入場については、それぞれの小区画用の入退室制御装置4−1〜4−8による認証が行われる。
【0019】
第1の実施形態は、以上のような大区画の構成区画である小区画に入場する際になされる入退室管理システムに適用した場合である。
【0020】
なお、第1の実施形態では、大区画を建物とし、小区画をその建物の構成区画である部屋として説明する。
【0021】
(A−1)第1の実施形態の構成
図2は、本実施形態の入退室管理システム1の全体構成を示したブロック図である。
【0022】
図2に示すように、本実施形態の入退室管理システム1は、建物玄関のドア近傍又は各部屋のドア近傍に設置されている入退室制御装置4(4−1〜4−n)と、これら入退室制御装置4(4−1〜4−n)を統括的に管理するシステム管理装置3と、入退室希望者が所持する携帯通信端末2とを備える。
【0023】
携帯通信端末2は、入退室希望者が所持する通信端末装置であり、例えば、携帯電話機や、PHS端末機や、PDA等のように移動通信網や公衆網や専用網等に通信可能な通信端末装置である。また、携帯通信端末2は、入退室管理システム1に専用の通信端末装置であってもよい。
【0024】
また、携帯通信端末2は、赤外線通信を行なう機能を有しており、入退室希望者が建物に入室しようとする場合、入退室希望者の操作によって、赤外線通信により携帯通信端末2の識別情報を、建物玄関のドア近傍に設置された入退室制御装置4(4−1〜4−n)に送信するものである。
【0025】
なお、後述するように、建物玄関のドア近傍に設置された入退室制御装置4(4−1〜4−n)は、各部屋のドア近傍に設置された入退室制御装置4(4−1〜4−n)と異なる機能を備えるが、ここでは特に区別することなく入退室制御装置4(4−1〜4−n)として表示する。
【0026】
ここで、この識別情報は、携帯通信端末2を一意的に特定しうる識別情報であり、例えば、携帯通信端末2が携帯電話機である場合、その携帯電話機の電話番号や製造番号などであったり、また、新たに設定した独自の情報を識別情報(例えば文字情報、数字情報又はこれらを組み合わせた情報等)としてもよい。
【0027】
携帯通信端末2は、送信した識別情報が認証された後、建物玄関のドア近傍に設置された入退室制御装置4(4−1〜4−n)から入退室許可情報を赤外線通信により受け取り、その入退室許可情報を記憶するものである。
【0028】
ここで、この入退室許可情報は、建物内に入ることが許可された場合に与えられる情報であり、建物内の各部屋のうち入退室許可された部屋に入退室する際に使用する情報である。各部屋に入退室するためにはこの入退室許可情報の認証が必要である。従って、許可されていない部屋で、その入退室許可情報を使用しても、その入退室許可情報に基づく認証結果に基づいて、その入退室希望者はその部屋に入室することはできない。また、入退室許可情報の数は複数であってもよい。
【0029】
また、携帯通信端末2は、建物等内の入退室許可された部屋に入退室しようとする場合、赤外線通信により、携帯通信端末置2が記憶する識別情報と、建物の玄関で取得した入退室許可情報とを、各部屋のドア近傍に設置された入退室制御装置4(4−1〜4−n)に送信するものである。すなわち、携帯通信端末2は、建物内の許可された部屋に入室しようとする場合若しくはその許可された部屋から退室する場合、入退室許可情報と識別情報との2つの情報を用いて二重の認証を行なうようにする。
【0030】
なお、本実施形態では、入退室制御装置4(4−1〜4−n)との通信形態を赤外線通信としたが、他の無線通信(例えば、近距離無線通信(例えばBluetooth(登録商標))等)であってもよく、このような場合、携帯通信端末2は、これらに対応した通信部を備えるようにする。
【0031】
また、携帯通信端末2本体は、入退室希望者本人が所有するものである必要はなく、例えば入退室希望者が外部からの来客などである場合、当該建物の受付事務所等で、本実施形態に係る入退室管理システム1に専用の貸出用携帯通信端末2を、来客に貸出しするようにしてもよい。なお、この貸出用携帯通信端末2は、当該建物構内で使用するための専用なものであるとする。
【0032】
また例えば、入退室希望者が外部からの来客であっても、その入退室希望者が所持する携帯通信端末2が、後述するような機能を備えており、入退室許可を受けるべき者であることを一意的に特定できる識別情報を、所有又は前もって設定できるものであれば、その携帯情報端末2にも適用することができる。
【0033】
入退室制御装置4(4−1〜4−n)は、建物の玄関又は建物内の各部屋のドア近傍に設置されるものである。また、入退室制御装置4(4−1〜4−n)は、ネットワーク(例えば、企業内LAN等)を介してシステム管理装置3に接続している。
【0034】
入退室制御装置4(4−1〜4−n)が建物の玄関に設置されているものである場合、入退室希望者が入室しようとするとき又は退室しようとするとき、所持する携帯通信端末2から赤外線通信により送信された識別情報を受け取り、その識別情報をシステム管理装置3に与えるものである。また、システム管理装置3による認証処理後、入退室制御装置4(4−1〜4−n)は、システム管理装置3から当該識別情報に対応する入退室許可情報を受け取り、その入退室許可情報を赤外線通信により携帯通信端末2に返信する。また、システム管理装置3からのドア開錠指令に基づいて、入退室制御装置4(4−1〜4−n)はドアを解錠する(本実施形態ではドア開錠とするが、開閉体の開閉機能を意味する。)。
【0035】
すなわち、建物玄関のドアに設置された入退室制御装置4(4−1〜4−n)は、入退室希望者が建物内に入室する場合に、その認証結果に基づくドア解除機能と共に、少なくとも、対応する入退室許可情報の送信機能とを有する。
【0036】
また、携帯通信端末2に入退室許可情報を送信する際に、システム管理装置3からの識別情報に基づく認証結果も同時に携帯通信端末2に送信するようにしてもよい。そして、携帯通信端末2の表示部22が、この認証結果と入退室許可情報とを表示するようにする。
【0037】
また、入退室制御装置4(4−1〜4−n)が建物内の各部屋に設置されているものである場合、入退室希望者が入退室しようとするとき、携帯通信端末2から赤外線通信により送信される識別情報と入退室許可情報とを受け取り、その識別情報と入退室許可情報とをシステム管理装置3に与えるものである。その後、システム管理装置3によって識別情報と入退室許可情報とに基づいて入退室許可者であると判断されると、システム管理装置3からのドア開錠指令に基づいて、入退室制御装置4(4−1〜4−n)はドアを解錠する。
【0038】
システム管理装置3は、上述したネットワークを介して複数の入退室制御装置4(4−1〜4−n)を管理するものであり、建物玄関のドア近傍の入退室制御装置4(4−1〜4−n)から識別情報を受け取ると、その識別情報についての認証処理を施すものである。システム管理装置3による認証処理の結果、入退室希望者が入退室を許可すべき者であると判断したとき、その識別情報に対応する入退室許可情報を建物玄関のドア近傍の入退室制御装置4(4−1〜4−n)に与え、また、ドアを解錠するように建物玄関のドア近傍の入退室制御装置4(4−1〜4−n)にドア開錠指令を与えるものである。
【0039】
また、システム管理装置3は、各部屋のドア近傍の入退室制御装置4(4−1〜4−n)から識別情報と入退室許可情報とを受け取ると、その識別情報と入退室許可情報とに基づいて認証処理を施すものである。すなわち、これら2つの情報に基づいて二重の認証処理を施す。そして、入退室許可者であると判断した場合、そのドア解錠指令を対応する各部屋のドア近傍の入退室制御措置4(4−1〜4−n)に指令を与える。
【0040】
次に、図1は、本実施形態の入退室管理システム1の各構成要件の内部構成を示すブロック図である。
【0041】
図1に示すように、携帯情報端末2は、赤外線通信部21と、表示部22と、入力部23と、記憶部24とを有する。
【0042】
赤外線通信部21は、所定通信範囲内に赤外線を用いて所定情報を送受信するものである。赤外線通信部21は、入退室希望者が建物内又は各部屋に入室する際に、建物玄関又は各部屋のドア近傍に設置された入退室制御装置4の赤外線通信部41に対して、記憶部24に記憶されている識別情報、及び又は、入退室許可情報を、赤外線通信で送信するものである。
【0043】
また、赤外線通信部21は、赤外線通信部41から送信された入退室許可情報を受信し、その受信した入退室許可情報を携帯通信端末2が有する記憶部24に与えるものである。
【0044】
記憶部24は、当該携帯通信端末2が有する識別情報や、赤外線通信部21から与えられた入退室許可情報や、入力部23により入力された情報(例えば、入力設定による識別情報等)などを記憶するものである。
【0045】
入力部23は、文字列や数字列などにより組み合わされた情報を入力するものである。また、新たに入力した情報を識別情報として使用する場合、入力部23を用いて識別情報を設定して、その設定した識別情報を記憶部24に与える。
【0046】
表示部22は、携帯通信端末2が取得した情報や、携帯通信端末2の動作状態等を表示するものである。表示部22は、例えば、携帯通信端末2から識別情報の送信中は、送信中である旨を表示し、また、建物玄関のドア近傍の入退室制御装置4(4−1〜4−n)から入退室許可情報を受け取るときは、その入退室許可情報を受信した旨と、その入退室許可情報自体を表示する。
【0047】
入退室制御装置4(4−1〜4−n)は、上述したように、無線通信部41と、ドア開閉制御部42とを有している。
【0048】
赤外線通信部41は、赤外線通信をしうる通信処理部である。無線通信部41は、赤外線通信部21から赤外線通信により識別情報を受け取り、その識別情報を照合部33に与えるものである。
【0049】
また、入退室制御装置4(4−1〜4−n)が建物の玄関に設置されているものである場合、赤外線通信部41は、システム管理装置3における識別情報の認証後、システム管理装置3から入退室許可情報を受け取り、その入退室許可情報を赤外線通信により、携帯通信端末21に送信するものである。
【0050】
ドア開閉制御部42は、システム管理装置3からのドア解錠指令に基づいて、ドアを解錠するものである。
【0051】
システム管理装置3は、管理部31と、照合部32と、設定部33と、入退室者管理データベース34とを有している。
【0052】
管理部31は、入退室希望者の認証処理の管理やドア開錠の指令等を管理するものである。管理部31は、照合部32が入退室許可者であると判断したとき、その対応する入退室制御装置4(4−1〜4−n)に対してドア解錠指令をする。
【0053】
照合部32は、赤外線通信部41から識別情報を受け取ったとき、入退室者管理データベース34に管理されている管理データを参照して、その受け取った識別情報が登録されているものであるか否かを照合するものである。照合部32は、その識別情報に基づいて登録されている管理データが存在していれば、入退室を許可される者であり、管理データが存在していなければ、入退室を許可しない者と判断する。
【0054】
また、照合部32は、赤外線通信部41から識別情報と入退室許可情報とを受け取ったとき、入退室者管理データベース34に管理されている管理データを参照して、その識別情報が登録されている管理データであるか否かを照合すると共に、入退室者管理データベース34に管理されている確認データを参照して、入退室許可情報に基づいて入退室許可された部屋であるか否かの正誤を判断するものである。
【0055】
この入退室許可された部屋であるか否かの判断は、入退室許可情報の設定時に入退室許可された部屋と入退室許可情報とが対応付けられた確認データが入退室者管理データベース34で管理されており、その入退室許可情報に基づく確認データに含まれている入室許可された部屋と、入退室許可情報を与えてきた入退室制御装置4(4−1〜4−n)の設置位置関係とを判断して行なう。なお、入退室制御装置4(4−1〜4−n)の設置位置は予め把握されている。
【0056】
入退室者管理データベース34は、入退室を許可する者についての管理データ及び確認データとを管理するデータベースである。この管理データは、携帯通信端末2の識別情報をキーとして、当該入退室希望者の入退室に関する各種情報を対応付けられたデータである。また、確認データは、設定部33により設定された携帯通信端末2の識別情報に対応する入退室許可情報をキーとして、入退室許可された部屋(利用可能部屋)が少なくとも含まれているデータである。
【0057】
管理データは、予め設定されたものや、また、必要に応じて設定できるものである。このとき、後述する入力部36及び設定部33を利用して設定することができる。
【0058】
例えば、企業に勤務する勤務者や、あらかじめ訪れる予定が分かっている訪問者等についての管理データは予め設定することができる。また、予定になかった訪問者については、建物の受付事務所において、その訪問者が所持する携帯通信端末の識別情報及びその他の情報を、設定部33を用いて新たに管理データを設定することができる。
【0059】
入退室者管理データベース34は、照合部32が識別情報の認証をする際に、その識別情報に対応する管理データが取り出され、また照合部32が入退室許可情報を認証する際に、その入退室許可情報に対応する確認データが取り出される。
【0060】
設定部33は、入退室者管理データベース34に格納されている管理データ又は確認データを設定するものである。設定部33は、例えば、入退室希望者が訪問者である場合、その訪問者が所持している携帯通信端末2の通信機能を用いて送信された識別情報及びその他情報を受信することにより、管理データを設定できるようにしてもよい(例えば、vcard等の規格により規定される通信等を利用できる。)。この場合、設定部33がこの通信機能に応じた通信部を有することが必要になる。
【0061】
また、設定部33は、照合部32によって識別情報の認証をした後、その識別情報に対応する入退室許可情報が設定されていない場合、その識別情報に対応する入退室許可情報を設定して管理データとして入退室者管理データベース34に格納させるである。
【0062】
設定部33によって設定する管理データ及び確認データの例として、図3及び図4を参照して説明する。なお、この図3に示す管理データは、入退室者管理データベース34に格納される管理データでもある。
【0063】
図3は、識別情報をキーとして入退室希望者の管理データ例を示したものであり、図4は、識別情報と入退室許可情報とを対応付けた確認データ例を示したものである。
【0064】
図3に示すように、設定部33が作成する管理データは、識別情報をキーとして各種情報から構成される。
【0065】
図3の管理データの例において、「識別情報」は「携帯電話機の電話番号」である。上述したように、識別情報は携帯通信端末2を一意に特定しうる情報であるのでこれに限られない。従って、識別情報を入力して設定した識別情報である場合には、その設定入力した識別情報をキーとして、各種情報を対応付けるようにして管理データを設定する。
【0066】
「氏名」は「入退室希望者の氏名」である。この「氏名」を識別情報とすることも考えられるが、ごく稀に同姓同名の場合も有り得るので一意性が十分にあるとはいえない。また、悪意を伴い、本人と偽装する場合等の不正行為が生じるおそれもあるので、「氏名」を識別情報として機能させるのは最良ではない。
【0067】
「メールアドレス」は入退室希望者の電子メールアドレスである。このメールアドレスは、携帯通信端末2が作成メール送受信機能を有していることを想定し、それに対応したアドレスを意味している。また、入退室希望者がその企業の勤務者である場合は、その企業内で割り当てられている電子メールアドレスであってもよい。
【0068】
「利用可能部屋」は建物内に入室した後、入退室希望者に入退室を許可する部屋を示したものである。この利用可能部屋には、1又は複数の利用可能部屋を設定することができるし、また、制限なしにすることもできる。このようにすることで、入退室希望者の行動範囲を制限することができる。
【0069】
例えば、入退室希望者が訪問者である場合、その訪問者を案内する部屋以外の部屋に入室できないようにすることができる。また、訪問者であっても、その行動範囲を制限なしにすることもできる。さらに、入退室希望者がその企業の勤務者である場合でも、その勤務者の行動範囲を制限することができる。
【0070】
「所属」はその入退室希望者の属性を示すものである。例えば、入退室希望者がその企業の勤務者である場合、その入退室希望者が所属する部署を示し、また、入退室希望者が訪問者である場合、その入退室希望者が訪問者である旨、又は、その入退室希望者が属する企業名等を示す。
【0071】
「入退」とは、入退室希望者が目的の部屋に入室しているのか又は退室しているのかを表示するものである。本実施形態では、「入退」の欄に「チェック」が表示されている者はその目的の部屋に入室しているものとして、図3に示す。
【0072】
この「入退」の表示は、入退室希望者が入室しているか又は退室しているかを表示するものであり(すなわち、その入退室希望者の入退室に関する履歴を知ることができる。)、この他の方法により表示するようにしてもよい。例えば、入退室希望者が入室している場合、その入退室希望者の全部又は一部の情報を赤で表示し、入退室希望者が退室している場合、その入退室希望者の全部又は一部の情報を青で表示し、まだ入室もしていない者については黒で表示するようにしてもよい。なお、この場合「入退」の欄は必要としない。
【0073】
図4に示すように、確認データは、識別情報と対応する入退室許可情報に対して、少なくとも入退室希望者の利用可能部屋を対応付けるようにして設定される。
【0074】
「入退室許可情報」は、建物内に入った後、入退室希望者の使用目的の部屋に入室するとき又はその部屋から退室するときに、識別情報の認証処理とは異なる別の認証処理に使用する情報である。すなわち、入退室許可情報は、建物の玄関で(最初の入室のとき)、携帯情報通信装置2からの識別情報の認証処理をした後に与えられる情報であり、当該部屋が入退室希望者の利用可能部屋であるかを確認するための情報である。この「入退室許可情報」は、識別情報の照合後、設定部33によって、自動的又は入退室管理者の操作による手動的によって識別情報に対応するように設定するようにしてもよい。
【0075】
設定部33は、管理データを入力するための入力部36と、その設定に係る表示部35とに接続している。なお、システム管理装置3が入力部36と表示部35とを備えるようにしてもよい。
【0076】
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、本実施形態の入退室管理システム1の動作について説明する。
【0077】
まず、入退室希望者が建物の玄関を入室する場合における、本実施形態の入退室管理システム1の最初の認証動作について、図5を参照して説明する。
【0078】
図5は、本実施形態の入退室管理システム1の最初の認証動作のフローチャートである。
【0079】
なお、以下の説明において、入退室者管理データベース34は、勤務者やあらかじめ訪れる予定が分かっている訪問者等について、識別情報を含む管理データが設定されているものとし、管理データ設定されていない訪問者等については、建物の玄関において管理データ等の設定が必要となる。
【0080】
入退室希望者は、携帯通信端末2を所持している。その携帯通信端末2は、入退室希望者が所有するものであっても、当該入退室管理システム1専用の貸出用のものであってもよい。
【0081】
入退室制御装置4(4−1〜4−n)が、建物の玄関のドア近傍に設置されている。
【0082】
入退室希望者が建物の玄関に入室しようとする場合、入退室希望者の操作によって、携帯通信端末2の赤外線通信部21から赤外線通信により、識別情報が、建物玄関のドア近傍の入退室制御装置4(4−1〜4−n)の赤外線通信部41に送信される(S501)。
【0083】
赤外線通信部21から送信された識別情報は、赤外線通信部41により受信され(S502)、システム管理装置3の照合部32へ与えられる(S503、S504)。
【0084】
赤外線通信部41からシステム管理装置3に与えられた識別情報は、照合部32により、入退室者管理データベース34に格納されている管理データと照合され、当該入退室希望者についての認証が行われる(S505)。
【0085】
このとき、照合部32は、識別情報に基づいて入退室者管理データベース34に登録されている管理データが存在か否かを判断し、対応する管理データが存在している場合、その入退室希望者の入退室を許可するように動作する。また、対応する管理データが存在しない場合、その入退室希望者の入退室を許可しないように動作する(S513、S514)。
【0086】
このように入退室を許可しない場合、建物玄関ドア近傍の入室制御装置4(4−1〜4−n)の表示部(図示しない)が、入退室を許可しない旨を表示(例えば、色による表示や、音や音声による表示や文字情報による表示等)する。また、建物玄関ドア近傍の入室制御装置4(4−1〜4−n)からその旨が送信され、受信した携帯通信端末2の表示部22が、その旨が表示する(S513、S514)。このような場合、建物等の受付事務所で、新たな管理データの設定をした後、入退室を許可するようにする。
【0087】
照合部32によって管理データが存在すると判断した後、当該識別情報について入退室許可情報が設定されていなければ、設定部33によって、その識別情報に対応する入退室許可情報が設定される(S506)。
【0088】
この入退室許可情報は、識別情報に対応するもので、すでに入退室許可情報が設定されている場合は設定されない。また、入退室許可情報に少なくとも利用可能場所を対応付けられた確認データを設定し、その確認データが、入退室者管理データベース34に格納される。
【0089】
設定部33によって設定された入退室許可情報は、対応する建物玄関ドア近傍の入室制御装置4(4−1〜4−n)の赤外線通信部41に与えられる(S507、S508)。
【0090】
設定部33から建物玄関ドア近傍の入退室制御装置4(4−1〜4−n)に与えられた入退室許可情報は、赤外線通信部41から赤外線通信により、携帯通信端末2の赤外線通信部21に送信され(S509、S510)、記憶部24に記憶される(S511)。
【0091】
また、設定部33から建物玄関ドア近傍の入退室制御装置4(4−1〜4−n)に入退室許可情報が与えられると共に、管理部31からドア解錠指令がドア開閉制御部42に与えられる(S507、S508)。
【0092】
管理部31からのドア解錠指令に基づいて、ドア開閉制御部42はドアを解錠して、入退室希望者の入退室を許可する(S512)。
【0093】
次に、入退室希望者が建物内に入室後、建物内の部屋に入退室する場合における、本実施形態の入退室管理システムの動作について、図6を参照して説明する。
【0094】
図6は、本実施形態の入退室管理システムの動作のフローチャートである。
【0095】
入退室制御装置4(4−1〜4−n)が、建物内の部屋のドア近傍に設置されている。
【0096】
入退室希望者が建物等の部屋に入室しようとする場合、入退室希望者の操作によって携帯通信端末2の赤外線通信部21から赤外線通信により、識別情報と入退室許可情報とが、建物内の部屋のドア近傍の入退室制御装置4(4−1〜4−n)の赤外線通信部41に送信される(S601)。
【0097】
赤外線通信部21からの識別情報と入退室許可情報とは、赤外線通信部41により受信され(S602)、システム管理装置3の照合部32へ与えられる(S603、S604)。
【0098】
赤外線通信部41からの識別情報は、照合部32によって、入退室者管理データベース34で管理されている管理データと照合され、当該入退室希望者についての認証が行われる(S605)。
【0099】
このとき、照合部32は、識別情報に基づいて入退室者管理データベース34に登録された管理データが存在するか否かを判断し、対応する管理データが存在する場合、入退室希望者が正当な者であると判断する。また、対応する管理データが存在しないと判断する場合、入退室希望者が正当な者ではないと判断する(S607、S608)。
【0100】
このとき、建物内の部屋のドア近傍の入退室制御装置4(4−1〜4−n)の表示部(図示しない)が、入退室を許可しない旨を表示する。また、建物内の部屋のドア近傍の入退室制御装置4(4−1〜4−n)からその旨が送信され、受信した携帯通信端末2の表示部22に、その旨が表示されるようにしてもよい(S607、S608)。
【0101】
次に、照合部32による識別情報の認証後、建物内の部屋のドア近傍の入退室制御装置4(4−1〜4−n)からの入退室許可情報は、照合部32によって、入退室者管理データベース34で管理されている確認データと照合されて、当該部屋が利用可能部屋であるか否か判断される(S606)。
【0102】
このとき、入退室許可情報の認証が正当でないものと判断した場合、入退室を許可しないように動作する(S607、S608)。この場合、識別情報の認証が正当でないものと判断した場合と同様であるので説明を省略する。
【0103】
照合部32による入退室許可情報の認証後、当該入退室許可情報が正当なものであると判断した場合、対応する建物内の部屋のドア近傍の入退室制御装置4(4−1〜4−n)のドア開閉制御部41に、管理部31からドア解錠指令が与えられる(S609)。
【0104】
また、管理部31から建物内の部屋のドア近傍の入退室制御装置4(4−1〜4−n)に与えられたドア解錠指令に基づいて、ドア開閉制御部41はドアを解錠して、入退室希望者の入退室を許可する(S610)。
【0105】
(A−3)第1の実施形態の効果
以上のように、本実施形態によれば、携帯通信端末2に赤外線通信部21を備えさせることにより、赤外線通信を利用して入退室管理することができる。
【0106】
また、本実施形態によれば、入退室者が目的部屋に入退室する際、建物内に入室したときに、システム管理装置3により設定された入退室許可情報を使用することにより、各入退室希望者に応じて入退室を許可する部屋を制限することができるので入退室管理のセキュリティを向上させることができる。
【0107】
また、システム管理装置3が入退室制御装置4(4−1〜4−n)を管理しているので、入退室希望者の目的部屋への入退室現況を知ることができる。すなわち、建物内に入退室した後の入退室希望者の行動(その部屋に居るのか居ないのか)や、現在の位置等を知ることができる。
【0108】
従って、例えば、入退室希望者と連絡を取りたい場合、システム管理装置3の管理データ、及び又は、確認データを参照することによって、その入退室希望者の現在位置を知ることができ、その現在位置(すなわち入退室希望者がいる部屋)へ連絡を取ることができる。
【0109】
(B)第2の実施形態
次に、本発明の入退場管理システムを、建物の入退室管理システムに適用した第2の実施形態について図を参照して説明する。
【0110】
第2の実施形態は、携帯通信端末と入室制御装置との通信形態について、少なくとも2種類以上の通信手段を用いる場合の適用である。
【0111】
この少なくとも2種類以上の通信手段により、携帯通信端末と入退室制御装置との間で、携帯通信端末の識別情報と、この識別情報に対応するように設定された入退室許可情報との送受信を行なうことにより、入退室管理を行なう。
【0112】
(B−1)第2の実施形態の構成
図7は、第2の実施形態に係る入退室管理システムの各構成要件の内部構成を示したブロック図である。
【0113】
図7に示すように、本実施形態の入退室管理システム700は、大きく、携帯通信端末200と、入退室制御装置400と、システム管理装置300とを備えるものである。第2の実施形態の入退室管理システム700の構成要件については、第1の実施形態の入退室管理システム1の構成要件と対応する構成を備える。
【0114】
携帯通信端末200は、赤外線通信部210と、表示部220と、入力部230と、記憶部240と、無線通信部250とを有している。
【0115】
入退室制御装置400は、赤外線通信部410と、ドア開閉制御部420と、無線通信部430とを有している。
【0116】
システム管理装置300は、管理部310と、照合部320と、設定部330と、入退室管理データベース340とを有している。
【0117】
なお、携帯通信端末200の表示部220、入力部230、記憶部240、及び、入退室制御装置400のドア開閉制御部420について、第1の実施形態で説明した携帯通信端末2の表示部22、入力部23、記憶部24、及び、入退室制御装置4のドア開閉制御部42に対応するものであり、対応する番号を付し、これらの機能説明については省略する。
【0118】
また、システム管理装置300は、第1の実施形態で説明したシステム管理装置3に対応するものであり、システム管理装置300の各構成要件について、システム管理装置3の各構成要件と対応する符号を付し、これらの機能説明については省略する。
【0119】
携帯通信端末200は、上述したように無線通信部250を有している。
【0120】
無線通信部250は、近距離無線通信により、携帯通信端末200の記憶部240に記憶されている識別情報を、入退室制御装置400に送信するものである。無線通信部250は、入退室制御装置400の無線通信部430から近距離無線通信により送信された識別情報に基づく認証結果を受け取り、その認証結果を表示部220に与えるものである。
【0121】
無線通信部250は、建物に入退室する場合、その建物玄関のドア近傍に設置された入退室制御装置400との間で、識別情報の通信が行われ、その後、建物内の部屋に入退室する場合には、さらに、その部屋のドア近傍に設置された入退室制御装置400との間で、識別情報の通信が行われる。
【0122】
赤外線通信部210は、システム管理装置300による識別情報の認証後に設定された入退室許可情報を、入退室制御装置400の赤外線通信部410から受け取り、その受け取った入退室許可情報を記憶部240に与えるものである。
【0123】
赤外線通信部210は、建物の玄関のドア近傍に設置された入退室制御装置400から入退室許可情報を取得し、その建物内の部屋に入退室する際に、その部屋のドア近傍に設置された入退室制御装置400に、その取得した入退室許可情報を赤外線通信より送信する。
【0124】
入退室制御装置400は、無線通信部430と、赤外線通信部410とを有している。
【0125】
この無線通信部430は、携帯通信端末200の無線通信部250から近距離無線通信により送信された識別情報を受け取り、その受け取った識別情報をシステム管理装置300の照合部320に与えるものである。また、無線通信部430は、照合部320による識別情報の認証後、その認証結果を近距離無線通信より無線通信部250に与えるものである。
【0126】
赤外線通信部410は、照合部320による識別情報の認証後、設定された識別情報に対応する入退室許可情報を設定部330から受け取り、その入退室許可情報を赤外線通信により赤外線通信部210に与えるものである。
【0127】
赤外線通信部410は、建物内の部屋のドア近傍に設置されており、入退室希望者がその部屋を目的の部屋として入室するとき、携帯通信端末200の赤外線通信部210から、入退室許可情報を受け取り、その入退室許可情報を照合部320に与える。
【0128】
以上のように、携帯通信端末200と入室制御装置400との間の情報通信について、無線通信部250と無線通信部430との間は、近距離無線通信による識別情報の通信が行われ、赤外線通信情報通信装置200と赤外線通信部410との間は、赤外線通信による入退室許可情報の通信が行われる。
【0129】
このように、第2の実施形態は、携帯通信端末200と入退室制御装置400との間で、異なる情報の送受信をそれぞれ異なる通信手段により行なう点が第1の実施形態と異なる。
【0130】
もちろん、近距離無線通信により入退室許可情報を通信するようにし、赤外線通信により識別情報を通信するようにしてもよい。
【0131】
(B−2)第2の実施形態の動作
次に、第2の実施形態の入退室管理システム700の動作について説明する。
【0132】
第2の実施形態の入退室管理システム700について、システム管理装置300が行なう識別情報の認証処理、識別情報に対応する入退室許可情報の設定処理、識別情報及び入退室許可情報に基づく管理データの管理等は、第1の実施形態のシステム管理装置3の動作と対応するため、ここではこれら動作説明を省略し、第1の実施形態の動作と異なる動作をする、携帯通信端末200と入退室制御装置400との間で行なう識別情報等の通信動作について詳説する。
【0133】
まず、入退室希望者が建物に入室する場合について説明する。
【0134】
入退室希望者が建物の玄関に入室しようとする場合、入退室希望者の操作によって携帯通信端末200の無線通信部250から近距離無線通信により、識別情報が入退室制御装置400に送信される。
【0135】
入退室制御装置400に送信された識別情報は、無線通信部430により受信され、システム管理装置3へ与えられる。
【0136】
入退室制御装置400からシステム管理装置300に与えられた識別情報は、システム管理装置300において、照合部320により、入退室者管理データベース340に格納されている管理データと照合され、当該入退室希望者についての認証が行われる。
【0137】
照合部320による識別情報の認証後、その認証結果は、入退室制御装置400に与えられ、無線通信部430から、近距離無線通信により、携帯通信端末200の無線通信部250に与えられる。また、当該識別情報について入退室許可情報が設定されていないものであれば、設定部330により入退室許可情報が設定され、入退室者管理データベース340に格納される。
【0138】
設定部330により設定された入退室許可情報は、赤外線通信部410に与えられ、赤外線通信部410から、赤外線通信により、携帯通信端末200の赤外線通信部210に与えられる。この入退室許可情報は、記憶部240に記憶される。
【0139】
また、システム管理装置300において、入退室許可情報の設定と共に、管理部310からドア解錠指令が、ドア開閉制御部420に与えられ、そのドア解錠指令に基づいてドアが解錠される。
【0140】
次に、入退室希望者が建物内に入室後、建物内の目的の部屋に入退室する場合における、本実施形態の入退室管理システムの動作について説明する。
【0141】
入退室制御装置400が、建物内の部屋のドア近傍に設置されている。
【0142】
入退室希望者が建物内の部屋に入退室しようとする場合、入退室希望者の操作によって、無線通信部200からの識別情報と、赤外線通信部21からの入退室許可情報とが、入退室制御装置400に送信される。
【0143】
入退室制御装置400に送信された識別情報は、無線通信部430により受信され、入退室許可情報は、赤外線通信部410により受信され、それぞれシステム管理装置300の照合部320へ与えられる。
【0144】
入退室制御装置400からの識別情報は、照合部320により、入退室者管理データベース340に格納されている管理データと照合され、当該入退室希望者についての認証が行われる。
【0145】
次に、照合部320による識別情報の認証後、入退室制御装置400からの入退室許可情報は、照合部320により、入退室者管理データベース340で管理されている管理データと照合されて、当該識別情報に対応するものであるか否か判断されると共に、その部屋が利用可能部屋であるか否か判断される。
【0146】
このようにして、識別情報と入退室許可情報との認証が行われて正当であると判断されると、管理部310からドア開閉制御部420に、ドア解錠指令が与えられ、そのドア解錠指令に基づいてドアを解錠する。
【0147】
(B−3)第2の実施形態の効果
以上、本実施形態よれば、第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0148】
また、本実施形態によれば、互いに異なる近距離無線通信を用いて、識別情報及び入退室許可情報を送受信することにより、より高いセキュリティで入退室を管理することができる。
【0149】
(C)他の実施形態
上述した第1及び第2の実施形態では、建物内の部屋に入室する場合を中心に説明したが、その部屋から退室する場合についても、それぞれ入室時と同様にして管理される。
【0150】
上述した第1及び第2の実施形態では、識別情報及び入退室許可情報の照合処理とドア解錠指令とについて、システム管理装置3及び300が行なうこととして説明したが、入退室管理システム1及び700が別の認証装置を設け、その認証装置がこれら処理をするようにしてもよい。
【0151】
また、入退室制御装置4及び400が、入退室者管理データベース34及び340に対応するデータベース、又は、各部屋毎の入退室許可情報のみを保持するような記憶手段を備えるようにして、更に上記説明した認証装置を備えるようにして、入退室制御装置4及び400本体が、識別情報及び入退室許可情報を認証するようにしてもよい。
【0152】
さらに、入退室制御装置4及び400が、上記のような入退室者管理データベース34及び340と同様な内容を保持するデータベース等を備えるようにした場合、システム管理装置3及び300が、入退室者管理データベース34及び340で管理されているデータを各入退室制御装置4及び400毎(すなわち各部屋毎に)振り分ける分散手段を備えるようにしてもよい。
【0153】
以上のようにすることで、各入退室制御装置4及び400が(各部屋で)、簡易かつ正確な入退室管理をすることができる。また、各入退室制御装置4及び400のデータベースの管理負担を少なくすることができる。
【0154】
上述した第1及び第2の実施形態では、入室許可情報が作成されると携帯通信端末2及び200の記憶部24及び240に記憶されるようにして、部屋に入退室する際に、その入退室許可情報を送信するものとして説明した。しかし、この入退室許可情報が作成された後、各部屋の入退室制御装置4及び400が、対応する部屋の入退室許可情報を管理し、各部屋に入退室の際に、入力部などにより手動でその入退室許可情報を取り込み認証するようにしてもよい。
【0155】
上述した第1及び第2の実施形態において、設定部33及び入退室者管理データベース34と、入力部36及び表示部35とが、ネットワーク(例えば企業内LAN、インターネット等)で接続されており、この入力部36及び表示部35が、例えば、オフィスにおける各勤務者のパソコン等であるとしてもよい。
【0156】
このようにすることで、各勤務者に面会に来る訪問者があらかじめ分かっている場合、受付事務所等に連絡して管理データを設定してもらうことなく、各自(各勤務者)が各自のパソコン等により各管理データを訪問前に設定することができ、より容易に入退室管理システムの運用を行なうことができる。
【0157】
図3において、管理データを構成する各種情報は、これらに限られないのは当然である。図3に示した各種情報の他、例えば、その部屋を使用する使用時間や、入室時間、退室時間等の情報を構成するようにしてもよい。
【0158】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、複数の小区画を含む大区画に設けられた入退場管理装置と、複数の小区画のそれぞれに設けられた入退場制御装置と、各小区画への少なくとも入場認証を行う認証装置と、大区画内の移動希望者に所持された携帯通信端末とを有する入退場管理システムであって、大区画に設けられた入退場管理装置は、近距離無線通信によって携帯通信端末から得た識別情報に基づき、その携帯通信端末を所持する移動希望者の大区画内への入場可否を決定する大区画内入場可否決定手段と、大区画内への入場を許可する場合に、移動希望者が入場し得る1又は複数の小区画を設定する入場許可小区画設定手段とを備え、各小区画に設けられたそれぞれの入退場制御装置は、近距離無線通信によって携帯通信端末から得た少なくとも識別情報を認証装置に引き渡して入場認証させる入場認証起動手段と、認証装置から入場を許可する認証結果が返信されたときに、自己に係る小区画の開閉体を入場可能状態にする開閉体制御手段とを備え、認証装置は、いずれかの入退場制御装置から入場認証が起動されたときに、携帯通信端末の識別情報に基づき、入場許可小区画設定手段が入場許可と設定した小区画に設けられている入退場制御装置からの入場認証の起動か否かを判定し、入場許可と設定した小区画に設けられている入退場制御装置からの認証起動のときのみ、入場許可の認証結果を、その入退場制御装置に返信する認証手段を備えることにより、移動希望者に対して簡便かつ確実な個人認証を施し、移動希望者が大区画内に入場した後においても、その移動希望者が入場許可を設定された小区画以外の小区画に入場することを禁止することができると共に、入退場を管理することによりその移動希望者の現在の居所を把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る入退場管理システムの各構成要件の内部構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態に係る入退場管理システムの全体構成を示すブロック図である。
【図3】第1の実施形態に係る管理データの構成例を示す説明図である。
【図4】第1の実施形態に係る確認データの構成例を示す説明図である。
【図5】第1の実施形態に係る入退場管理システムの動作を示すフローチャートである。
【図6】第1の実施形態に係る入退場管理システムの動作を示すフローチャートである。
【図7】第2の実施形態に係る入退場管理システムの各構成要件の内部構成を示すブロック図である。
【図8】本発明に係る入退場管理システムの概念を説明する説明図である。
【符号の説明】
1、700…入退室管理システム、2、200…携帯通信端末、
21、210…赤外線通信部、3、300…システム管理装置、
31、310…管理部、32、320…照合部、33、330…設定部、
34、340…入退室者管理データベース、
4(4−1〜4−n)、400…入退室制御装置、
41、410…赤外線通信部、42、420…ドア開閉制御部
8−1〜8−8…開閉体(例えばドアなど)、
9…大区画の開閉体(例えばドアなど)。
【発明の属する技術分野】
本発明は、入退場管理システム及び入退場管理装置に関し、例えば、認証対象者である移動希望者が所持する携帯通信端末を用いて区画への入退場を管理するシステム及び管理装置に適用しうる。
【0002】
【従来の技術】
【0003】
【特許文献1】特開2001−268665号公報
近年、携帯通信端末の技術の高度化と一般需要者への急速な普及に伴い、上記特許文献1のように、携帯通信端末が多種多様なシステムに応用されている。
【0004】
また、近年セキュリティ管理の向上が社会的に強く望まれており、そのうち高いセキュリティ管理が望まれている対象の1つとして建物等の入退室管理がある。
【0005】
従来の入退室管理システムは、入退室希望者が正当に入退室を許可してもよい者であるか否かを認証する必要があり、従来の認証システムとして、入退室希望者が所持する社員証等のカードに記憶されたID情報をカードリーダに読み取らせて認証するものや、入退室希望者のみが知るパスワードを利用して認証するものや、入退室希望者の指紋や虹彩や声紋等の個体の身体的特徴を利用して認証するものなどがある。
【0006】
そして、その入退室希望者が入退室を許可してもよい者であると判断したとき、ドア解錠指令を受けた制御部がドアを解錠して、入退室を許可する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、入退室管理について、より高いセキュリティ管理をするには、その入退室者が建物の入り口や建物フロアーに拠点を置く企業の正面玄関等(以下、建物等の玄関という。)での入退室管理のみではなく、建物内においても、その者の行動や居場所を管理できることが望ましい。
【0008】
また、入退室者が前もって会うことを約束していた来客に対しては、簡単かつ確実な認証により建物等の玄関での入退室を許可するとともに、建物内で目的に応じて予め決められた場所のみを入退室できるものとして管理することが望ましい。
【0009】
以上のような観点から、建物等の入退室に限らず、その他の区画等の入退場も含めた入退場管理システムであり、入退室希望者(より広い概念で移動希望者という。)に対して簡便かつ確実な個人認証を施し、移動希望者が大区画内に入場した後においても、その移動希望者が大区画内で入場許可の設定された小区画以外の小区画に入場することを禁止することができると共に、入退場を管理することによりその移動希望者の現在の居所を把握することができる入退場管理システム及び入退場管理装置が求められている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するために、第1の本発明の入退場管理システムは、複数の小区画を含む大区画に設けられた入退場管理装置と、複数の小区画のそれぞれに設けられた入退場制御装置と、各小区画への少なくとも入場認証を行う認証装置と、大区画内の移動希望者に所持された携帯通信端末とを有する入退場管理システムであって、大区画に設けられた入退場管理装置は、近距離無線通信によって携帯通信端末から得た識別情報に基づき、その携帯通信端末を所持する移動希望者の大区画内への入場可否を決定する大区画内入場可否決定手段と、大区画内への入場を許可する場合に、移動希望者が入場し得る1又は複数の小区画を設定する入場許可小区画設定手段とを備え、各小区画に設けられたそれぞれの入退場制御装置は、近距離無線通信によって携帯通信端末から得た少なくとも識別情報を認証装置に引き渡して入場認証させる入場認証起動手段と、認証装置から入場を許可する認証結果が返信されたときに、自己に係る小区画の開閉体を入場可能状態にする開閉体制御手段とを備え、認証装置は、いずれかの入退場制御装置から入場認証が起動されたときに、携帯通信端末の識別情報に基づき、入場許可小区画設定手段が入場許可と設定した小区画に設けられている入退場制御装置からの入場認証の起動か否かを判定し、入場許可と設定した小区画に設けられている入退場制御装置からの認証起動のときのみ、入場許可の認証結果を、その入退場制御装置に返信する認証手段を備えることを特徴とする。
【0011】
第2の本発明は、複数の小区画を含む大区画に設けられた入退場管理装置と、複数の小区画のそれぞれに設けられた入退場制御装置と、各小区画への少なくとも入場認証を行う認証装置と、大区画内の移動希望者に所持された携帯通信端末とを有する入退場管理システムの構成要件である入退場管理装置であって、近距離無線通信によって上記携帯通信端末から得た識別情報に基づき、その携帯通信端末を所持する移動希望者の大区画内への入場可否を決定する大区画内入場可否決定手段と、大区画内への入場を許可する場合に、移動希望者が入場し得る1又は複数の小区画を設定する入場許可小区画設定手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
(A)第1の実施形態
以下、本発明の入退場管理システムを、建物の入退室システムに適用した本実施形態について図面を参照しながら詳述する。
【0013】
第1の実施形態は、携帯通信端末を所持する入室希望者が、複数の小区画を含んだ大区画に入室後、更に小区画に入室する際に行なう入退室管理に関するものである。
【0014】
ここで、大区画と小区画との関係について図8を参照して説明する。
【0015】
図8に示すように、大区画は、複数の小区画(図8では8個の小区画である。)を含んで構成されるものであり、その入退場口の開閉体9(例えば、建物の出入口ドアや、例えば遊園地や展示場などの入退場ゲートなど)近傍に大区画用の入退室制御装置4−9を有している。
【0016】
また、各小区画も、それぞれ入退場口に開閉体8−1〜8−8(例えばドアなど)近傍に小区画用の入退室制御装置4−1〜4−8を有している。
【0017】
この大区画と小区画との関係は、例えば、大区画を建物とする場合、その建物を構成する各フロアーや、また、それら各フロアーを構成している各部屋等区画の大小に拘わらず自己の全ての構成区画を小区画とする。
【0018】
図8において、小区画への入場を希望する入退場希望者は、まず、大区画の入退場口で大区画に入場することの許可が必要であり、大区画用の入退室制御装置4−9によって行われる。なお、この大区画用の入退室制御装置4−9の操作は、入退場管理者の手動によるものであってもよい。そして、小区画への入場については、それぞれの小区画用の入退室制御装置4−1〜4−8による認証が行われる。
【0019】
第1の実施形態は、以上のような大区画の構成区画である小区画に入場する際になされる入退室管理システムに適用した場合である。
【0020】
なお、第1の実施形態では、大区画を建物とし、小区画をその建物の構成区画である部屋として説明する。
【0021】
(A−1)第1の実施形態の構成
図2は、本実施形態の入退室管理システム1の全体構成を示したブロック図である。
【0022】
図2に示すように、本実施形態の入退室管理システム1は、建物玄関のドア近傍又は各部屋のドア近傍に設置されている入退室制御装置4(4−1〜4−n)と、これら入退室制御装置4(4−1〜4−n)を統括的に管理するシステム管理装置3と、入退室希望者が所持する携帯通信端末2とを備える。
【0023】
携帯通信端末2は、入退室希望者が所持する通信端末装置であり、例えば、携帯電話機や、PHS端末機や、PDA等のように移動通信網や公衆網や専用網等に通信可能な通信端末装置である。また、携帯通信端末2は、入退室管理システム1に専用の通信端末装置であってもよい。
【0024】
また、携帯通信端末2は、赤外線通信を行なう機能を有しており、入退室希望者が建物に入室しようとする場合、入退室希望者の操作によって、赤外線通信により携帯通信端末2の識別情報を、建物玄関のドア近傍に設置された入退室制御装置4(4−1〜4−n)に送信するものである。
【0025】
なお、後述するように、建物玄関のドア近傍に設置された入退室制御装置4(4−1〜4−n)は、各部屋のドア近傍に設置された入退室制御装置4(4−1〜4−n)と異なる機能を備えるが、ここでは特に区別することなく入退室制御装置4(4−1〜4−n)として表示する。
【0026】
ここで、この識別情報は、携帯通信端末2を一意的に特定しうる識別情報であり、例えば、携帯通信端末2が携帯電話機である場合、その携帯電話機の電話番号や製造番号などであったり、また、新たに設定した独自の情報を識別情報(例えば文字情報、数字情報又はこれらを組み合わせた情報等)としてもよい。
【0027】
携帯通信端末2は、送信した識別情報が認証された後、建物玄関のドア近傍に設置された入退室制御装置4(4−1〜4−n)から入退室許可情報を赤外線通信により受け取り、その入退室許可情報を記憶するものである。
【0028】
ここで、この入退室許可情報は、建物内に入ることが許可された場合に与えられる情報であり、建物内の各部屋のうち入退室許可された部屋に入退室する際に使用する情報である。各部屋に入退室するためにはこの入退室許可情報の認証が必要である。従って、許可されていない部屋で、その入退室許可情報を使用しても、その入退室許可情報に基づく認証結果に基づいて、その入退室希望者はその部屋に入室することはできない。また、入退室許可情報の数は複数であってもよい。
【0029】
また、携帯通信端末2は、建物等内の入退室許可された部屋に入退室しようとする場合、赤外線通信により、携帯通信端末置2が記憶する識別情報と、建物の玄関で取得した入退室許可情報とを、各部屋のドア近傍に設置された入退室制御装置4(4−1〜4−n)に送信するものである。すなわち、携帯通信端末2は、建物内の許可された部屋に入室しようとする場合若しくはその許可された部屋から退室する場合、入退室許可情報と識別情報との2つの情報を用いて二重の認証を行なうようにする。
【0030】
なお、本実施形態では、入退室制御装置4(4−1〜4−n)との通信形態を赤外線通信としたが、他の無線通信(例えば、近距離無線通信(例えばBluetooth(登録商標))等)であってもよく、このような場合、携帯通信端末2は、これらに対応した通信部を備えるようにする。
【0031】
また、携帯通信端末2本体は、入退室希望者本人が所有するものである必要はなく、例えば入退室希望者が外部からの来客などである場合、当該建物の受付事務所等で、本実施形態に係る入退室管理システム1に専用の貸出用携帯通信端末2を、来客に貸出しするようにしてもよい。なお、この貸出用携帯通信端末2は、当該建物構内で使用するための専用なものであるとする。
【0032】
また例えば、入退室希望者が外部からの来客であっても、その入退室希望者が所持する携帯通信端末2が、後述するような機能を備えており、入退室許可を受けるべき者であることを一意的に特定できる識別情報を、所有又は前もって設定できるものであれば、その携帯情報端末2にも適用することができる。
【0033】
入退室制御装置4(4−1〜4−n)は、建物の玄関又は建物内の各部屋のドア近傍に設置されるものである。また、入退室制御装置4(4−1〜4−n)は、ネットワーク(例えば、企業内LAN等)を介してシステム管理装置3に接続している。
【0034】
入退室制御装置4(4−1〜4−n)が建物の玄関に設置されているものである場合、入退室希望者が入室しようとするとき又は退室しようとするとき、所持する携帯通信端末2から赤外線通信により送信された識別情報を受け取り、その識別情報をシステム管理装置3に与えるものである。また、システム管理装置3による認証処理後、入退室制御装置4(4−1〜4−n)は、システム管理装置3から当該識別情報に対応する入退室許可情報を受け取り、その入退室許可情報を赤外線通信により携帯通信端末2に返信する。また、システム管理装置3からのドア開錠指令に基づいて、入退室制御装置4(4−1〜4−n)はドアを解錠する(本実施形態ではドア開錠とするが、開閉体の開閉機能を意味する。)。
【0035】
すなわち、建物玄関のドアに設置された入退室制御装置4(4−1〜4−n)は、入退室希望者が建物内に入室する場合に、その認証結果に基づくドア解除機能と共に、少なくとも、対応する入退室許可情報の送信機能とを有する。
【0036】
また、携帯通信端末2に入退室許可情報を送信する際に、システム管理装置3からの識別情報に基づく認証結果も同時に携帯通信端末2に送信するようにしてもよい。そして、携帯通信端末2の表示部22が、この認証結果と入退室許可情報とを表示するようにする。
【0037】
また、入退室制御装置4(4−1〜4−n)が建物内の各部屋に設置されているものである場合、入退室希望者が入退室しようとするとき、携帯通信端末2から赤外線通信により送信される識別情報と入退室許可情報とを受け取り、その識別情報と入退室許可情報とをシステム管理装置3に与えるものである。その後、システム管理装置3によって識別情報と入退室許可情報とに基づいて入退室許可者であると判断されると、システム管理装置3からのドア開錠指令に基づいて、入退室制御装置4(4−1〜4−n)はドアを解錠する。
【0038】
システム管理装置3は、上述したネットワークを介して複数の入退室制御装置4(4−1〜4−n)を管理するものであり、建物玄関のドア近傍の入退室制御装置4(4−1〜4−n)から識別情報を受け取ると、その識別情報についての認証処理を施すものである。システム管理装置3による認証処理の結果、入退室希望者が入退室を許可すべき者であると判断したとき、その識別情報に対応する入退室許可情報を建物玄関のドア近傍の入退室制御装置4(4−1〜4−n)に与え、また、ドアを解錠するように建物玄関のドア近傍の入退室制御装置4(4−1〜4−n)にドア開錠指令を与えるものである。
【0039】
また、システム管理装置3は、各部屋のドア近傍の入退室制御装置4(4−1〜4−n)から識別情報と入退室許可情報とを受け取ると、その識別情報と入退室許可情報とに基づいて認証処理を施すものである。すなわち、これら2つの情報に基づいて二重の認証処理を施す。そして、入退室許可者であると判断した場合、そのドア解錠指令を対応する各部屋のドア近傍の入退室制御措置4(4−1〜4−n)に指令を与える。
【0040】
次に、図1は、本実施形態の入退室管理システム1の各構成要件の内部構成を示すブロック図である。
【0041】
図1に示すように、携帯情報端末2は、赤外線通信部21と、表示部22と、入力部23と、記憶部24とを有する。
【0042】
赤外線通信部21は、所定通信範囲内に赤外線を用いて所定情報を送受信するものである。赤外線通信部21は、入退室希望者が建物内又は各部屋に入室する際に、建物玄関又は各部屋のドア近傍に設置された入退室制御装置4の赤外線通信部41に対して、記憶部24に記憶されている識別情報、及び又は、入退室許可情報を、赤外線通信で送信するものである。
【0043】
また、赤外線通信部21は、赤外線通信部41から送信された入退室許可情報を受信し、その受信した入退室許可情報を携帯通信端末2が有する記憶部24に与えるものである。
【0044】
記憶部24は、当該携帯通信端末2が有する識別情報や、赤外線通信部21から与えられた入退室許可情報や、入力部23により入力された情報(例えば、入力設定による識別情報等)などを記憶するものである。
【0045】
入力部23は、文字列や数字列などにより組み合わされた情報を入力するものである。また、新たに入力した情報を識別情報として使用する場合、入力部23を用いて識別情報を設定して、その設定した識別情報を記憶部24に与える。
【0046】
表示部22は、携帯通信端末2が取得した情報や、携帯通信端末2の動作状態等を表示するものである。表示部22は、例えば、携帯通信端末2から識別情報の送信中は、送信中である旨を表示し、また、建物玄関のドア近傍の入退室制御装置4(4−1〜4−n)から入退室許可情報を受け取るときは、その入退室許可情報を受信した旨と、その入退室許可情報自体を表示する。
【0047】
入退室制御装置4(4−1〜4−n)は、上述したように、無線通信部41と、ドア開閉制御部42とを有している。
【0048】
赤外線通信部41は、赤外線通信をしうる通信処理部である。無線通信部41は、赤外線通信部21から赤外線通信により識別情報を受け取り、その識別情報を照合部33に与えるものである。
【0049】
また、入退室制御装置4(4−1〜4−n)が建物の玄関に設置されているものである場合、赤外線通信部41は、システム管理装置3における識別情報の認証後、システム管理装置3から入退室許可情報を受け取り、その入退室許可情報を赤外線通信により、携帯通信端末21に送信するものである。
【0050】
ドア開閉制御部42は、システム管理装置3からのドア解錠指令に基づいて、ドアを解錠するものである。
【0051】
システム管理装置3は、管理部31と、照合部32と、設定部33と、入退室者管理データベース34とを有している。
【0052】
管理部31は、入退室希望者の認証処理の管理やドア開錠の指令等を管理するものである。管理部31は、照合部32が入退室許可者であると判断したとき、その対応する入退室制御装置4(4−1〜4−n)に対してドア解錠指令をする。
【0053】
照合部32は、赤外線通信部41から識別情報を受け取ったとき、入退室者管理データベース34に管理されている管理データを参照して、その受け取った識別情報が登録されているものであるか否かを照合するものである。照合部32は、その識別情報に基づいて登録されている管理データが存在していれば、入退室を許可される者であり、管理データが存在していなければ、入退室を許可しない者と判断する。
【0054】
また、照合部32は、赤外線通信部41から識別情報と入退室許可情報とを受け取ったとき、入退室者管理データベース34に管理されている管理データを参照して、その識別情報が登録されている管理データであるか否かを照合すると共に、入退室者管理データベース34に管理されている確認データを参照して、入退室許可情報に基づいて入退室許可された部屋であるか否かの正誤を判断するものである。
【0055】
この入退室許可された部屋であるか否かの判断は、入退室許可情報の設定時に入退室許可された部屋と入退室許可情報とが対応付けられた確認データが入退室者管理データベース34で管理されており、その入退室許可情報に基づく確認データに含まれている入室許可された部屋と、入退室許可情報を与えてきた入退室制御装置4(4−1〜4−n)の設置位置関係とを判断して行なう。なお、入退室制御装置4(4−1〜4−n)の設置位置は予め把握されている。
【0056】
入退室者管理データベース34は、入退室を許可する者についての管理データ及び確認データとを管理するデータベースである。この管理データは、携帯通信端末2の識別情報をキーとして、当該入退室希望者の入退室に関する各種情報を対応付けられたデータである。また、確認データは、設定部33により設定された携帯通信端末2の識別情報に対応する入退室許可情報をキーとして、入退室許可された部屋(利用可能部屋)が少なくとも含まれているデータである。
【0057】
管理データは、予め設定されたものや、また、必要に応じて設定できるものである。このとき、後述する入力部36及び設定部33を利用して設定することができる。
【0058】
例えば、企業に勤務する勤務者や、あらかじめ訪れる予定が分かっている訪問者等についての管理データは予め設定することができる。また、予定になかった訪問者については、建物の受付事務所において、その訪問者が所持する携帯通信端末の識別情報及びその他の情報を、設定部33を用いて新たに管理データを設定することができる。
【0059】
入退室者管理データベース34は、照合部32が識別情報の認証をする際に、その識別情報に対応する管理データが取り出され、また照合部32が入退室許可情報を認証する際に、その入退室許可情報に対応する確認データが取り出される。
【0060】
設定部33は、入退室者管理データベース34に格納されている管理データ又は確認データを設定するものである。設定部33は、例えば、入退室希望者が訪問者である場合、その訪問者が所持している携帯通信端末2の通信機能を用いて送信された識別情報及びその他情報を受信することにより、管理データを設定できるようにしてもよい(例えば、vcard等の規格により規定される通信等を利用できる。)。この場合、設定部33がこの通信機能に応じた通信部を有することが必要になる。
【0061】
また、設定部33は、照合部32によって識別情報の認証をした後、その識別情報に対応する入退室許可情報が設定されていない場合、その識別情報に対応する入退室許可情報を設定して管理データとして入退室者管理データベース34に格納させるである。
【0062】
設定部33によって設定する管理データ及び確認データの例として、図3及び図4を参照して説明する。なお、この図3に示す管理データは、入退室者管理データベース34に格納される管理データでもある。
【0063】
図3は、識別情報をキーとして入退室希望者の管理データ例を示したものであり、図4は、識別情報と入退室許可情報とを対応付けた確認データ例を示したものである。
【0064】
図3に示すように、設定部33が作成する管理データは、識別情報をキーとして各種情報から構成される。
【0065】
図3の管理データの例において、「識別情報」は「携帯電話機の電話番号」である。上述したように、識別情報は携帯通信端末2を一意に特定しうる情報であるのでこれに限られない。従って、識別情報を入力して設定した識別情報である場合には、その設定入力した識別情報をキーとして、各種情報を対応付けるようにして管理データを設定する。
【0066】
「氏名」は「入退室希望者の氏名」である。この「氏名」を識別情報とすることも考えられるが、ごく稀に同姓同名の場合も有り得るので一意性が十分にあるとはいえない。また、悪意を伴い、本人と偽装する場合等の不正行為が生じるおそれもあるので、「氏名」を識別情報として機能させるのは最良ではない。
【0067】
「メールアドレス」は入退室希望者の電子メールアドレスである。このメールアドレスは、携帯通信端末2が作成メール送受信機能を有していることを想定し、それに対応したアドレスを意味している。また、入退室希望者がその企業の勤務者である場合は、その企業内で割り当てられている電子メールアドレスであってもよい。
【0068】
「利用可能部屋」は建物内に入室した後、入退室希望者に入退室を許可する部屋を示したものである。この利用可能部屋には、1又は複数の利用可能部屋を設定することができるし、また、制限なしにすることもできる。このようにすることで、入退室希望者の行動範囲を制限することができる。
【0069】
例えば、入退室希望者が訪問者である場合、その訪問者を案内する部屋以外の部屋に入室できないようにすることができる。また、訪問者であっても、その行動範囲を制限なしにすることもできる。さらに、入退室希望者がその企業の勤務者である場合でも、その勤務者の行動範囲を制限することができる。
【0070】
「所属」はその入退室希望者の属性を示すものである。例えば、入退室希望者がその企業の勤務者である場合、その入退室希望者が所属する部署を示し、また、入退室希望者が訪問者である場合、その入退室希望者が訪問者である旨、又は、その入退室希望者が属する企業名等を示す。
【0071】
「入退」とは、入退室希望者が目的の部屋に入室しているのか又は退室しているのかを表示するものである。本実施形態では、「入退」の欄に「チェック」が表示されている者はその目的の部屋に入室しているものとして、図3に示す。
【0072】
この「入退」の表示は、入退室希望者が入室しているか又は退室しているかを表示するものであり(すなわち、その入退室希望者の入退室に関する履歴を知ることができる。)、この他の方法により表示するようにしてもよい。例えば、入退室希望者が入室している場合、その入退室希望者の全部又は一部の情報を赤で表示し、入退室希望者が退室している場合、その入退室希望者の全部又は一部の情報を青で表示し、まだ入室もしていない者については黒で表示するようにしてもよい。なお、この場合「入退」の欄は必要としない。
【0073】
図4に示すように、確認データは、識別情報と対応する入退室許可情報に対して、少なくとも入退室希望者の利用可能部屋を対応付けるようにして設定される。
【0074】
「入退室許可情報」は、建物内に入った後、入退室希望者の使用目的の部屋に入室するとき又はその部屋から退室するときに、識別情報の認証処理とは異なる別の認証処理に使用する情報である。すなわち、入退室許可情報は、建物の玄関で(最初の入室のとき)、携帯情報通信装置2からの識別情報の認証処理をした後に与えられる情報であり、当該部屋が入退室希望者の利用可能部屋であるかを確認するための情報である。この「入退室許可情報」は、識別情報の照合後、設定部33によって、自動的又は入退室管理者の操作による手動的によって識別情報に対応するように設定するようにしてもよい。
【0075】
設定部33は、管理データを入力するための入力部36と、その設定に係る表示部35とに接続している。なお、システム管理装置3が入力部36と表示部35とを備えるようにしてもよい。
【0076】
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、本実施形態の入退室管理システム1の動作について説明する。
【0077】
まず、入退室希望者が建物の玄関を入室する場合における、本実施形態の入退室管理システム1の最初の認証動作について、図5を参照して説明する。
【0078】
図5は、本実施形態の入退室管理システム1の最初の認証動作のフローチャートである。
【0079】
なお、以下の説明において、入退室者管理データベース34は、勤務者やあらかじめ訪れる予定が分かっている訪問者等について、識別情報を含む管理データが設定されているものとし、管理データ設定されていない訪問者等については、建物の玄関において管理データ等の設定が必要となる。
【0080】
入退室希望者は、携帯通信端末2を所持している。その携帯通信端末2は、入退室希望者が所有するものであっても、当該入退室管理システム1専用の貸出用のものであってもよい。
【0081】
入退室制御装置4(4−1〜4−n)が、建物の玄関のドア近傍に設置されている。
【0082】
入退室希望者が建物の玄関に入室しようとする場合、入退室希望者の操作によって、携帯通信端末2の赤外線通信部21から赤外線通信により、識別情報が、建物玄関のドア近傍の入退室制御装置4(4−1〜4−n)の赤外線通信部41に送信される(S501)。
【0083】
赤外線通信部21から送信された識別情報は、赤外線通信部41により受信され(S502)、システム管理装置3の照合部32へ与えられる(S503、S504)。
【0084】
赤外線通信部41からシステム管理装置3に与えられた識別情報は、照合部32により、入退室者管理データベース34に格納されている管理データと照合され、当該入退室希望者についての認証が行われる(S505)。
【0085】
このとき、照合部32は、識別情報に基づいて入退室者管理データベース34に登録されている管理データが存在か否かを判断し、対応する管理データが存在している場合、その入退室希望者の入退室を許可するように動作する。また、対応する管理データが存在しない場合、その入退室希望者の入退室を許可しないように動作する(S513、S514)。
【0086】
このように入退室を許可しない場合、建物玄関ドア近傍の入室制御装置4(4−1〜4−n)の表示部(図示しない)が、入退室を許可しない旨を表示(例えば、色による表示や、音や音声による表示や文字情報による表示等)する。また、建物玄関ドア近傍の入室制御装置4(4−1〜4−n)からその旨が送信され、受信した携帯通信端末2の表示部22が、その旨が表示する(S513、S514)。このような場合、建物等の受付事務所で、新たな管理データの設定をした後、入退室を許可するようにする。
【0087】
照合部32によって管理データが存在すると判断した後、当該識別情報について入退室許可情報が設定されていなければ、設定部33によって、その識別情報に対応する入退室許可情報が設定される(S506)。
【0088】
この入退室許可情報は、識別情報に対応するもので、すでに入退室許可情報が設定されている場合は設定されない。また、入退室許可情報に少なくとも利用可能場所を対応付けられた確認データを設定し、その確認データが、入退室者管理データベース34に格納される。
【0089】
設定部33によって設定された入退室許可情報は、対応する建物玄関ドア近傍の入室制御装置4(4−1〜4−n)の赤外線通信部41に与えられる(S507、S508)。
【0090】
設定部33から建物玄関ドア近傍の入退室制御装置4(4−1〜4−n)に与えられた入退室許可情報は、赤外線通信部41から赤外線通信により、携帯通信端末2の赤外線通信部21に送信され(S509、S510)、記憶部24に記憶される(S511)。
【0091】
また、設定部33から建物玄関ドア近傍の入退室制御装置4(4−1〜4−n)に入退室許可情報が与えられると共に、管理部31からドア解錠指令がドア開閉制御部42に与えられる(S507、S508)。
【0092】
管理部31からのドア解錠指令に基づいて、ドア開閉制御部42はドアを解錠して、入退室希望者の入退室を許可する(S512)。
【0093】
次に、入退室希望者が建物内に入室後、建物内の部屋に入退室する場合における、本実施形態の入退室管理システムの動作について、図6を参照して説明する。
【0094】
図6は、本実施形態の入退室管理システムの動作のフローチャートである。
【0095】
入退室制御装置4(4−1〜4−n)が、建物内の部屋のドア近傍に設置されている。
【0096】
入退室希望者が建物等の部屋に入室しようとする場合、入退室希望者の操作によって携帯通信端末2の赤外線通信部21から赤外線通信により、識別情報と入退室許可情報とが、建物内の部屋のドア近傍の入退室制御装置4(4−1〜4−n)の赤外線通信部41に送信される(S601)。
【0097】
赤外線通信部21からの識別情報と入退室許可情報とは、赤外線通信部41により受信され(S602)、システム管理装置3の照合部32へ与えられる(S603、S604)。
【0098】
赤外線通信部41からの識別情報は、照合部32によって、入退室者管理データベース34で管理されている管理データと照合され、当該入退室希望者についての認証が行われる(S605)。
【0099】
このとき、照合部32は、識別情報に基づいて入退室者管理データベース34に登録された管理データが存在するか否かを判断し、対応する管理データが存在する場合、入退室希望者が正当な者であると判断する。また、対応する管理データが存在しないと判断する場合、入退室希望者が正当な者ではないと判断する(S607、S608)。
【0100】
このとき、建物内の部屋のドア近傍の入退室制御装置4(4−1〜4−n)の表示部(図示しない)が、入退室を許可しない旨を表示する。また、建物内の部屋のドア近傍の入退室制御装置4(4−1〜4−n)からその旨が送信され、受信した携帯通信端末2の表示部22に、その旨が表示されるようにしてもよい(S607、S608)。
【0101】
次に、照合部32による識別情報の認証後、建物内の部屋のドア近傍の入退室制御装置4(4−1〜4−n)からの入退室許可情報は、照合部32によって、入退室者管理データベース34で管理されている確認データと照合されて、当該部屋が利用可能部屋であるか否か判断される(S606)。
【0102】
このとき、入退室許可情報の認証が正当でないものと判断した場合、入退室を許可しないように動作する(S607、S608)。この場合、識別情報の認証が正当でないものと判断した場合と同様であるので説明を省略する。
【0103】
照合部32による入退室許可情報の認証後、当該入退室許可情報が正当なものであると判断した場合、対応する建物内の部屋のドア近傍の入退室制御装置4(4−1〜4−n)のドア開閉制御部41に、管理部31からドア解錠指令が与えられる(S609)。
【0104】
また、管理部31から建物内の部屋のドア近傍の入退室制御装置4(4−1〜4−n)に与えられたドア解錠指令に基づいて、ドア開閉制御部41はドアを解錠して、入退室希望者の入退室を許可する(S610)。
【0105】
(A−3)第1の実施形態の効果
以上のように、本実施形態によれば、携帯通信端末2に赤外線通信部21を備えさせることにより、赤外線通信を利用して入退室管理することができる。
【0106】
また、本実施形態によれば、入退室者が目的部屋に入退室する際、建物内に入室したときに、システム管理装置3により設定された入退室許可情報を使用することにより、各入退室希望者に応じて入退室を許可する部屋を制限することができるので入退室管理のセキュリティを向上させることができる。
【0107】
また、システム管理装置3が入退室制御装置4(4−1〜4−n)を管理しているので、入退室希望者の目的部屋への入退室現況を知ることができる。すなわち、建物内に入退室した後の入退室希望者の行動(その部屋に居るのか居ないのか)や、現在の位置等を知ることができる。
【0108】
従って、例えば、入退室希望者と連絡を取りたい場合、システム管理装置3の管理データ、及び又は、確認データを参照することによって、その入退室希望者の現在位置を知ることができ、その現在位置(すなわち入退室希望者がいる部屋)へ連絡を取ることができる。
【0109】
(B)第2の実施形態
次に、本発明の入退場管理システムを、建物の入退室管理システムに適用した第2の実施形態について図を参照して説明する。
【0110】
第2の実施形態は、携帯通信端末と入室制御装置との通信形態について、少なくとも2種類以上の通信手段を用いる場合の適用である。
【0111】
この少なくとも2種類以上の通信手段により、携帯通信端末と入退室制御装置との間で、携帯通信端末の識別情報と、この識別情報に対応するように設定された入退室許可情報との送受信を行なうことにより、入退室管理を行なう。
【0112】
(B−1)第2の実施形態の構成
図7は、第2の実施形態に係る入退室管理システムの各構成要件の内部構成を示したブロック図である。
【0113】
図7に示すように、本実施形態の入退室管理システム700は、大きく、携帯通信端末200と、入退室制御装置400と、システム管理装置300とを備えるものである。第2の実施形態の入退室管理システム700の構成要件については、第1の実施形態の入退室管理システム1の構成要件と対応する構成を備える。
【0114】
携帯通信端末200は、赤外線通信部210と、表示部220と、入力部230と、記憶部240と、無線通信部250とを有している。
【0115】
入退室制御装置400は、赤外線通信部410と、ドア開閉制御部420と、無線通信部430とを有している。
【0116】
システム管理装置300は、管理部310と、照合部320と、設定部330と、入退室管理データベース340とを有している。
【0117】
なお、携帯通信端末200の表示部220、入力部230、記憶部240、及び、入退室制御装置400のドア開閉制御部420について、第1の実施形態で説明した携帯通信端末2の表示部22、入力部23、記憶部24、及び、入退室制御装置4のドア開閉制御部42に対応するものであり、対応する番号を付し、これらの機能説明については省略する。
【0118】
また、システム管理装置300は、第1の実施形態で説明したシステム管理装置3に対応するものであり、システム管理装置300の各構成要件について、システム管理装置3の各構成要件と対応する符号を付し、これらの機能説明については省略する。
【0119】
携帯通信端末200は、上述したように無線通信部250を有している。
【0120】
無線通信部250は、近距離無線通信により、携帯通信端末200の記憶部240に記憶されている識別情報を、入退室制御装置400に送信するものである。無線通信部250は、入退室制御装置400の無線通信部430から近距離無線通信により送信された識別情報に基づく認証結果を受け取り、その認証結果を表示部220に与えるものである。
【0121】
無線通信部250は、建物に入退室する場合、その建物玄関のドア近傍に設置された入退室制御装置400との間で、識別情報の通信が行われ、その後、建物内の部屋に入退室する場合には、さらに、その部屋のドア近傍に設置された入退室制御装置400との間で、識別情報の通信が行われる。
【0122】
赤外線通信部210は、システム管理装置300による識別情報の認証後に設定された入退室許可情報を、入退室制御装置400の赤外線通信部410から受け取り、その受け取った入退室許可情報を記憶部240に与えるものである。
【0123】
赤外線通信部210は、建物の玄関のドア近傍に設置された入退室制御装置400から入退室許可情報を取得し、その建物内の部屋に入退室する際に、その部屋のドア近傍に設置された入退室制御装置400に、その取得した入退室許可情報を赤外線通信より送信する。
【0124】
入退室制御装置400は、無線通信部430と、赤外線通信部410とを有している。
【0125】
この無線通信部430は、携帯通信端末200の無線通信部250から近距離無線通信により送信された識別情報を受け取り、その受け取った識別情報をシステム管理装置300の照合部320に与えるものである。また、無線通信部430は、照合部320による識別情報の認証後、その認証結果を近距離無線通信より無線通信部250に与えるものである。
【0126】
赤外線通信部410は、照合部320による識別情報の認証後、設定された識別情報に対応する入退室許可情報を設定部330から受け取り、その入退室許可情報を赤外線通信により赤外線通信部210に与えるものである。
【0127】
赤外線通信部410は、建物内の部屋のドア近傍に設置されており、入退室希望者がその部屋を目的の部屋として入室するとき、携帯通信端末200の赤外線通信部210から、入退室許可情報を受け取り、その入退室許可情報を照合部320に与える。
【0128】
以上のように、携帯通信端末200と入室制御装置400との間の情報通信について、無線通信部250と無線通信部430との間は、近距離無線通信による識別情報の通信が行われ、赤外線通信情報通信装置200と赤外線通信部410との間は、赤外線通信による入退室許可情報の通信が行われる。
【0129】
このように、第2の実施形態は、携帯通信端末200と入退室制御装置400との間で、異なる情報の送受信をそれぞれ異なる通信手段により行なう点が第1の実施形態と異なる。
【0130】
もちろん、近距離無線通信により入退室許可情報を通信するようにし、赤外線通信により識別情報を通信するようにしてもよい。
【0131】
(B−2)第2の実施形態の動作
次に、第2の実施形態の入退室管理システム700の動作について説明する。
【0132】
第2の実施形態の入退室管理システム700について、システム管理装置300が行なう識別情報の認証処理、識別情報に対応する入退室許可情報の設定処理、識別情報及び入退室許可情報に基づく管理データの管理等は、第1の実施形態のシステム管理装置3の動作と対応するため、ここではこれら動作説明を省略し、第1の実施形態の動作と異なる動作をする、携帯通信端末200と入退室制御装置400との間で行なう識別情報等の通信動作について詳説する。
【0133】
まず、入退室希望者が建物に入室する場合について説明する。
【0134】
入退室希望者が建物の玄関に入室しようとする場合、入退室希望者の操作によって携帯通信端末200の無線通信部250から近距離無線通信により、識別情報が入退室制御装置400に送信される。
【0135】
入退室制御装置400に送信された識別情報は、無線通信部430により受信され、システム管理装置3へ与えられる。
【0136】
入退室制御装置400からシステム管理装置300に与えられた識別情報は、システム管理装置300において、照合部320により、入退室者管理データベース340に格納されている管理データと照合され、当該入退室希望者についての認証が行われる。
【0137】
照合部320による識別情報の認証後、その認証結果は、入退室制御装置400に与えられ、無線通信部430から、近距離無線通信により、携帯通信端末200の無線通信部250に与えられる。また、当該識別情報について入退室許可情報が設定されていないものであれば、設定部330により入退室許可情報が設定され、入退室者管理データベース340に格納される。
【0138】
設定部330により設定された入退室許可情報は、赤外線通信部410に与えられ、赤外線通信部410から、赤外線通信により、携帯通信端末200の赤外線通信部210に与えられる。この入退室許可情報は、記憶部240に記憶される。
【0139】
また、システム管理装置300において、入退室許可情報の設定と共に、管理部310からドア解錠指令が、ドア開閉制御部420に与えられ、そのドア解錠指令に基づいてドアが解錠される。
【0140】
次に、入退室希望者が建物内に入室後、建物内の目的の部屋に入退室する場合における、本実施形態の入退室管理システムの動作について説明する。
【0141】
入退室制御装置400が、建物内の部屋のドア近傍に設置されている。
【0142】
入退室希望者が建物内の部屋に入退室しようとする場合、入退室希望者の操作によって、無線通信部200からの識別情報と、赤外線通信部21からの入退室許可情報とが、入退室制御装置400に送信される。
【0143】
入退室制御装置400に送信された識別情報は、無線通信部430により受信され、入退室許可情報は、赤外線通信部410により受信され、それぞれシステム管理装置300の照合部320へ与えられる。
【0144】
入退室制御装置400からの識別情報は、照合部320により、入退室者管理データベース340に格納されている管理データと照合され、当該入退室希望者についての認証が行われる。
【0145】
次に、照合部320による識別情報の認証後、入退室制御装置400からの入退室許可情報は、照合部320により、入退室者管理データベース340で管理されている管理データと照合されて、当該識別情報に対応するものであるか否か判断されると共に、その部屋が利用可能部屋であるか否か判断される。
【0146】
このようにして、識別情報と入退室許可情報との認証が行われて正当であると判断されると、管理部310からドア開閉制御部420に、ドア解錠指令が与えられ、そのドア解錠指令に基づいてドアを解錠する。
【0147】
(B−3)第2の実施形態の効果
以上、本実施形態よれば、第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0148】
また、本実施形態によれば、互いに異なる近距離無線通信を用いて、識別情報及び入退室許可情報を送受信することにより、より高いセキュリティで入退室を管理することができる。
【0149】
(C)他の実施形態
上述した第1及び第2の実施形態では、建物内の部屋に入室する場合を中心に説明したが、その部屋から退室する場合についても、それぞれ入室時と同様にして管理される。
【0150】
上述した第1及び第2の実施形態では、識別情報及び入退室許可情報の照合処理とドア解錠指令とについて、システム管理装置3及び300が行なうこととして説明したが、入退室管理システム1及び700が別の認証装置を設け、その認証装置がこれら処理をするようにしてもよい。
【0151】
また、入退室制御装置4及び400が、入退室者管理データベース34及び340に対応するデータベース、又は、各部屋毎の入退室許可情報のみを保持するような記憶手段を備えるようにして、更に上記説明した認証装置を備えるようにして、入退室制御装置4及び400本体が、識別情報及び入退室許可情報を認証するようにしてもよい。
【0152】
さらに、入退室制御装置4及び400が、上記のような入退室者管理データベース34及び340と同様な内容を保持するデータベース等を備えるようにした場合、システム管理装置3及び300が、入退室者管理データベース34及び340で管理されているデータを各入退室制御装置4及び400毎(すなわち各部屋毎に)振り分ける分散手段を備えるようにしてもよい。
【0153】
以上のようにすることで、各入退室制御装置4及び400が(各部屋で)、簡易かつ正確な入退室管理をすることができる。また、各入退室制御装置4及び400のデータベースの管理負担を少なくすることができる。
【0154】
上述した第1及び第2の実施形態では、入室許可情報が作成されると携帯通信端末2及び200の記憶部24及び240に記憶されるようにして、部屋に入退室する際に、その入退室許可情報を送信するものとして説明した。しかし、この入退室許可情報が作成された後、各部屋の入退室制御装置4及び400が、対応する部屋の入退室許可情報を管理し、各部屋に入退室の際に、入力部などにより手動でその入退室許可情報を取り込み認証するようにしてもよい。
【0155】
上述した第1及び第2の実施形態において、設定部33及び入退室者管理データベース34と、入力部36及び表示部35とが、ネットワーク(例えば企業内LAN、インターネット等)で接続されており、この入力部36及び表示部35が、例えば、オフィスにおける各勤務者のパソコン等であるとしてもよい。
【0156】
このようにすることで、各勤務者に面会に来る訪問者があらかじめ分かっている場合、受付事務所等に連絡して管理データを設定してもらうことなく、各自(各勤務者)が各自のパソコン等により各管理データを訪問前に設定することができ、より容易に入退室管理システムの運用を行なうことができる。
【0157】
図3において、管理データを構成する各種情報は、これらに限られないのは当然である。図3に示した各種情報の他、例えば、その部屋を使用する使用時間や、入室時間、退室時間等の情報を構成するようにしてもよい。
【0158】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、複数の小区画を含む大区画に設けられた入退場管理装置と、複数の小区画のそれぞれに設けられた入退場制御装置と、各小区画への少なくとも入場認証を行う認証装置と、大区画内の移動希望者に所持された携帯通信端末とを有する入退場管理システムであって、大区画に設けられた入退場管理装置は、近距離無線通信によって携帯通信端末から得た識別情報に基づき、その携帯通信端末を所持する移動希望者の大区画内への入場可否を決定する大区画内入場可否決定手段と、大区画内への入場を許可する場合に、移動希望者が入場し得る1又は複数の小区画を設定する入場許可小区画設定手段とを備え、各小区画に設けられたそれぞれの入退場制御装置は、近距離無線通信によって携帯通信端末から得た少なくとも識別情報を認証装置に引き渡して入場認証させる入場認証起動手段と、認証装置から入場を許可する認証結果が返信されたときに、自己に係る小区画の開閉体を入場可能状態にする開閉体制御手段とを備え、認証装置は、いずれかの入退場制御装置から入場認証が起動されたときに、携帯通信端末の識別情報に基づき、入場許可小区画設定手段が入場許可と設定した小区画に設けられている入退場制御装置からの入場認証の起動か否かを判定し、入場許可と設定した小区画に設けられている入退場制御装置からの認証起動のときのみ、入場許可の認証結果を、その入退場制御装置に返信する認証手段を備えることにより、移動希望者に対して簡便かつ確実な個人認証を施し、移動希望者が大区画内に入場した後においても、その移動希望者が入場許可を設定された小区画以外の小区画に入場することを禁止することができると共に、入退場を管理することによりその移動希望者の現在の居所を把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る入退場管理システムの各構成要件の内部構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態に係る入退場管理システムの全体構成を示すブロック図である。
【図3】第1の実施形態に係る管理データの構成例を示す説明図である。
【図4】第1の実施形態に係る確認データの構成例を示す説明図である。
【図5】第1の実施形態に係る入退場管理システムの動作を示すフローチャートである。
【図6】第1の実施形態に係る入退場管理システムの動作を示すフローチャートである。
【図7】第2の実施形態に係る入退場管理システムの各構成要件の内部構成を示すブロック図である。
【図8】本発明に係る入退場管理システムの概念を説明する説明図である。
【符号の説明】
1、700…入退室管理システム、2、200…携帯通信端末、
21、210…赤外線通信部、3、300…システム管理装置、
31、310…管理部、32、320…照合部、33、330…設定部、
34、340…入退室者管理データベース、
4(4−1〜4−n)、400…入退室制御装置、
41、410…赤外線通信部、42、420…ドア開閉制御部
8−1〜8−8…開閉体(例えばドアなど)、
9…大区画の開閉体(例えばドアなど)。
Claims (3)
- 複数の小区画を含む大区画に設けられた入退場管理装置と、上記複数の小区画のそれぞれに設けられた入退場制御装置と、上記各小区画への少なくとも入場認証を行う認証装置と、大区画内の移動希望者に所持された携帯通信端末とを有する入退場管理システムであって、
上記大区画に設けられた上記入退場管理装置は、近距離無線通信によって上記携帯通信端末から得た識別情報に基づき、その携帯通信端末を所持する上記移動希望者の上記大区画内への入場可否を決定する大区画内入場可否決定手段と、上記大区画内への入場を許可する場合に、上記移動希望者が入場し得る1又は複数の小区画を設定する入場許可小区画設定手段とを備え、
上記各小区画に設けられたそれぞれの上記入退場制御装置は、近距離無線通信によって上記携帯通信端末から得た少なくとも識別情報を上記認証装置に引き渡して入場認証させる入場認証起動手段と、上記認証装置から入場を許可する認証結果が返信されたときに、自己に係る上記小区画の開閉体を入場可能状態にする開閉体制御手段とを備え、
上記認証装置は、いずれかの上記入退場制御装置から入場認証が起動されたときに、上記携帯通信端末の識別情報に基づき、上記入場許可小区画設定手段が入場許可と設定した上記小区画に設けられている上記入退場制御装置からの入場認証の起動か否かを判定し、入場許可と設定した上記小区画に設けられている上記入退場制御装置からの入場認証の起動のときのみ、入場許可の認証結果を、その上記入退場制御装置に返信する認証手段を備える
ことを特徴とする入退場管理システム。 - 上記入退場管理装置は、上記移動希望者が上記大区画へ入場したときに、上記入場許可小区画設定手段が入場許可を設定した上記小区画への入場を許可する小区画許可情報を、上記携帯通信端末に与えて記憶させ、
上記認証手段は、いずれかの上記入退場制御装置から受け取った上記携帯通信端末の識別情報と上記小区画入場許可情報とに基づいて、上記入場許可小区画設定手段が入場許可と設定した上記小区画に設けられている上記入退場制御装置からの入場認証の起動か否かを判定し、入場許可と設定した上記小区画に設けられている上記入退場制御装置からの入場認証の起動のときのみ、入場許可の認証結果を、その上記入退場制御装置に返信する
ことを特徴とする請求項1に記載の入退場管理システム。 - 複数の小区画を含む大区画に設けられた入退場管理装置と、上記複数の小区画のそれぞれに設けられた入退場制御装置と、上記各小区画への少なくとも入場認証を行う認証装置と、大区画内の移動希望者に所持された携帯通信端末とを有する入退場管理システムの構成要件である入退場管理装置であって、
近距離無線通信によって上記携帯通信端末から得た識別情報に基づき、その携帯通信端末を所持する上記移動希望者の上記大区画内への入場可否を決定する大区画内入場可否決定手段と、
上記大区画内への入場を許可する場合に、上記移動希望者が入場し得る1又は複数の小区画を設定する入場許可小区画設定手段と
を備えることを特徴とする入退場管理装置。
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006011721A (ja) * | 2004-06-24 | 2006-01-12 | Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd | 災害時安否確認システム |
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- 2002-10-16 JP JP2002301970A patent/JP2004139263A/ja active Pending
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