JP2004137935A - 電動ポンプ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電動ポンプ装置において,集積製作誤差を少なくして,電動モータの出力軸を支持する一対の軸受の同軸性を確保する。
【解決手段】第1ポンプハウジング半体1aと,これとの間にポンプ室5を画成する第2ポンプハウジング半体1bと,ポンプ室5内に収容されるインペラ6とからポンプPを構成し,第2ポンプハウジング半体1bに,出力軸16をインペラ6に連結する電動モータMを取り付けてなる電動ポンプ装置において,第2ポンプハウジング半体1bに,出力軸16の両端部を支承する一対の軸受23,24を支持する軸受支持部20を一体成形した。
【選択図】 図1
【解決手段】第1ポンプハウジング半体1aと,これとの間にポンプ室5を画成する第2ポンプハウジング半体1bと,ポンプ室5内に収容されるインペラ6とからポンプPを構成し,第2ポンプハウジング半体1bに,出力軸16をインペラ6に連結する電動モータMを取り付けてなる電動ポンプ装置において,第2ポンプハウジング半体1bに,出力軸16の両端部を支承する一対の軸受23,24を支持する軸受支持部20を一体成形した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,エンジンの燃料噴射弁への燃料供給等に使用される電動ポンプ装置に関し,特に,吸入ポートを有する第1ポンプハウジング半体と,吐出ポートを有していて第1ポンプハウジング半体との間に前記吸入ポート及び吐出ポートが開口するポンプ室を画成する第2ポンプハウジング半体と,前記ポンプ室内に回転自在に収容されるポンプインペラとからポンプを構成し,前記第2ポンプハウジング半体を貫通する電動モータの出力軸を前記ポンプインペラに連結した電動ポンプ装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
かゝる電動ポンプ装置は,例えば下記特許文献1に開示されているように既に知られている。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−332204号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のかゝる電動ポンプ装置では,電動モータの出力軸を支持する一対の軸受を,共通の装置ハウジングに個別に固着される,ポンプのハウジング半体と電動モータのブラケットとにそれぞれ支持させているので,製作誤差の集積ににより両軸受の同軸性が損なわれる虞がある。
【0005】
本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたもので,集積製作誤差を少なくして,電動モータの出力軸を支持する一対の軸受の同軸性を容易に確保し得るようにした前記電動ポンプ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために,本発明は,吸入ポートを有する第1ポンプハウジング半体と,吐出ポートを有していて第1ポンプハウジング半体との間に前記吸入ポート及び吐出ポートが開口するポンプ室を画成する第2ポンプハウジング半体と,前記ポンプ室内に回転自在に収容されるポンプインペラとからポンプを構成し,前記第2ポンプハウジング半体を貫通する電動モータの出力軸を前記ポンプインペラに連結した電動ポンプ装置において,前記第2ポンプハウジング半体に,前記出力軸の両端部を支承する一対の軸受を支持する軸受支持部を一体成形したことを第1の特徴とする。
【0007】
この第1の特徴によれば,一対の軸受を支持する軸受支持部を第2ポンプハウジング半体に一体成形したことで,集積製作誤差による両軸受の同軸性の狂いを防ぐことができ,したがって製作を容易にしつゝ両軸受の同軸精度を高め,常に出力軸の支持を安定させてロータの回転振動及び軸受の偏摩耗を防ぐことができ,さらにポンプ室と両軸受との同軸性を容易に確保することができる。
【0008】
また本発明は,第1の特徴に加えて,前記一対の軸受の少なくとも一方を前記軸受支持部に一体成形したことを第2の特徴とする。
【0009】
この第2の特徴によれば,少なくとも一方の軸受と軸受支持部との一体化により部品点数の削減を図ると共に,両軸受の同軸性の精度を高めることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を,添付図面に示す本発明の好適な実施例に基づいて説明する。
【0011】
図1は本発明の第1実施例に係る電動ポンプ装置の縦断面図,図2は本発明の第2実施例に係る電動ポンプ装置の縦断面図,図3は本発明の第3実施例に係る電動ポンプ装置の縦断面図である。
【0012】
先ず,図1に示す本発明の第1実施例の説明より始める。
【0013】
本発明の電動ポンプ装置Pは,ウエスコ型の燃料ポンプPと,それを駆動する電動モータMとを結合してユニット化されたもので,燃料タンクT内の燃料中に浸漬配置され,その燃料の燃料噴射弁Iへの圧送に供される。
【0014】
燃料ポンプPのポンプハウジング1は,吸入ポート2を有するアルミ合金製の第1ポンプハウジング半体1aと,吐出ポート3を有して第1ポンプハウジング半体1aにボルト4で結合される,同じくアルミ合金製の第2ポンプハウジング半体1bとからなっている。その第2ポンプハウジング半体1bには,吸入ポート2及び吐出ポート3が開口するポンプ室5が凹部として形成され,このポンプ室5にポンプインペラ6が回転自在に収納される。
【0015】
電動モータMは,ステータコア12及びステータコイル13からなるステータ10と,このステータ10を囲繞する有底円筒状のロータ本体14及びその内周面に付設した永久磁石15からなるアウタロータ11と,ロータ本体14の端壁中心部のハブ14aに固着された出力軸16とでブラシレス型に構成される。
【0016】
ステータコア12は,前記第2ポンプハウジング半体1bに一体成形されて,その背面から突出する中空円筒状の軸受支持部20の外周面に圧入により固定される。
【0017】
上記軸受支持部20の基部及び先端部の内周面には第1及び第2軸受ハウジング21,22が形成され,これらに第1及び第2軸受23,24がそれぞれ圧入により装着され,これら第1及び第2軸受23,24によって前記出力軸16の両端部が支承される。図示例の場合,第1及び第2軸受23,24にはメタル軸受が使用される。
【0018】
出力軸16は,断面半月状の先端部16aを有しており,これを前記ポンプインペラ6中心部の半月状の連結孔6aに嵌合することにより,ポンプインペラ6と連結される。
【0019】
第2ポンプハウジング半体1bの,ポンプ室5に開口する凹部25において,出力軸16には,出力軸16の第1及び第2軸受23,24からの抜け出しを阻止する抜け止め部材26が圧入される。。
【0020】
また第2ポンプハウジング半体1bの外周には,一側にカプラ30を一体に備えた合成樹脂製のカプラベース31の一端部が圧入により固着され,このカプラベース31からカプラ30にかけて,ステータコイル13に接続した接続端子32が埋設される。またカプラベース31の他端部外周には,電動モータMを覆うモータハウジング33が圧入により固着される。
【0021】
カプラベース31には,第2ポンプハウジング半体1bの吐出ポート3をモータハウジング33内に連通する通孔34が設けられている。またモータハウジング33の端壁には燃料出口管35が一体に形成されており,これに,燃料噴射弁Iに連なる燃料導管36が接続される。
【0022】
また前記ロータ本体14の端壁には,その内外を連通する複数の透孔37が穿設されている。
【0023】
この第1実施例の作用について説明する。
【0024】
電動モータMが作動すると,その出力軸16によりポンプインペラ6が回転駆動され,燃料吸入ポート2からポンプ室5に吸入された燃料タンクT内の燃料は,ポンプインペラ6により昇圧されて吐出ポート3に吐出される。
【0025】
吐出ポート3に吐出された燃料は,通孔34からモータハウジング33内を通過し,燃料出口管35から燃料導管36を経て燃料噴射弁Iに供給され,その開弁時に,図示しないエンジンの吸入ポートへ向けて噴射される。
【0026】
この間,モータハウジング33内では,流動する燃料により電動モータMの各部及び第2軸受24が冷却され,また第2ポンプハウジング半体1bの凹部25では,第1軸受23がポンプ室5の燃料により冷却される。
【0027】
ところで,第2ポンプハウジング半体1bに一体成形された単一の軸受支持部20に第1及び第2軸受ハウジング21,22が形成されるので,これら第1及び第2軸受ハウジング21,22は同軸加工が可能であり,これらに圧入される第1及び第2軸受23,24の,集積製作誤差による同軸性の狂いを防ぐことができ,したがって製作を容易にしつゝ両軸受23,24の同軸精度を高め,常に出力軸16の支持を安定させてアウタロータ11の回転振動及び軸受23,24の偏摩耗を防ぐことができ,さらにポンプ室5と両軸受23,24との同軸性を容易に確保することができる。
【0028】
またカプラベース31に一体に形成されるカプラ30は,モータハウジング33に一側に配置されるので,カプラ30が電動ポンプ装置Pの全高を高めることはない。したがって,電動ポンプ装置Pは,比較的浅い燃料タンクTにも収容可能である。
【0029】
次に,図2に示す本発明の第2実施例について説明する。
【0030】
この第2実施例は,第1及び第2軸受23,24の一方(図示例では第2軸受24)を軸受支持部20と一体成形したものである。この場合,両軸受23,24を軸受支持部20に一体成形することは困難であるので,他方の軸受(図示例では第1軸受23)は,前実施例と同様に軸受支持部20に圧入される。その他の構成は前実施例と同様の構成であるので,図2中,前実施例と対応する部分には同一の参照符号を付して,その説明を省略する。
【0031】
この第2実施例によれば,一方の軸受24と軸受支持部20との一体化により部品点数の削減を図ると共に,第1及び第2軸受23,24の同軸性の精度を高めることができる。
【0032】
最後に,図3に示す本発明の第3実施例について説明する。
【0033】
この第3実施例は,第1ポンプハウジング半体1a,第2ポンプハウジング半体1b及びカプラベース31の三者を単一のかしめリング40により結合した点,カプラベース31の上端に結合されるモータハウジング33を合成樹脂製として,その上端壁にカプラ30及び燃料出口管35を一体成形した点,カプラ30には,接続端子32を埋設した,カプラベース31と一体の端子支持部41をシール部材42を介して嵌合した点,並びに燃料出口管35に,燃料ポンプPの作動停止時,燃料導管36内の燃料に一定の圧力を保持するチェック弁43を設けた点が前記第1実施例と相違しており,その他の構成は前実施例と同様であるので,図3中,第1実施例と対応する部分には同一の参照符号を付して,その説明を省略する。
【0034】
この第3実施例によれば,第1ポンプハウジング半体1a,第2ポンプハウジング半体1b及びカプラベース31の三者を単一のかしめリング40により結合したことで,上記三者の結合構造の簡素化を図ることができ,またカプラ30及び燃料出口管35をモータハウジング33の上面に併設したことで,モータハウジング33の小径化を図ることができる。
【0035】
本発明は,上記実施例に限定されるものではなく,その要旨の範囲を逸脱することなく種々の設計変更が可能である。例えば,第1及び第2ポンプハウジング半体1a,1bは合成樹脂製とすることもでき,また電動ポンプ装置Aは,燃料タンクTと燃料噴射弁I間を結ぶ燃料通路の途中に介装することもできる。
【0036】
また図2の第2実施例においては,多少複雑な成形金型を使用すれば,第1及び第2両軸受23,24を軸受支持部20に一体成形することも可能である。
【0037】
【発明の効果】
以上のように本発明の第1の特徴によれば,吸入ポートを有する第1ポンプハウジング半体と,吐出ポートを有していて第1ポンプハウジング半体との間に前記吸入ポート及び吐出ポートが開口するポンプ室を画成する第2ポンプハウジング半体と,前記ポンプ室内に回転自在に収容されるポンプインペラとからポンプを構成し,前記第2ポンプハウジング半体を貫通する電動モータの出力軸を前記ポンプインペラに連結した電動ポンプ装置において,前記第2ポンプハウジング半体に,前記出力軸の両端部を支承する一対の軸受を支持する軸受支持部を一体成形したので,集積製作誤差による両軸受の同軸性の狂いを防ぐことができ,したがって製作を容易にしつゝ両軸受の同軸精度を高め,常に出力軸の支持を安定させてロータの回転振動及び軸受の偏摩耗を防ぐことができ,さらにポンプ室と両軸受との同軸性を容易に確保することができる。
【0038】
また本発明の第2の特徴によれば,第1の特徴に加えて,前記一対の軸受の少なくとも一方を前記軸受支持部に一体成形したので,部品点数の削減を図ると共に,第1及び第2軸受の同軸性の精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る電動ポンプ装置の縦断面図
【図2】本発明の第2実施例に係る電動ポンプ装置の縦断面図
【図3】本発明の第3実施例に係る電動ポンプ装置の縦断面図
【符号の説明】
A・・・・・電動ポンプ装置
I・・・・・燃料噴射弁
P・・・・・ポンプ(燃料ポンプ)
M・・・・・電動モータ
T・・・・・燃料タンク
1・・・・・ポンプハウジング
1a・・・・第1ポンプハウジング半体
1b・・・・第2ポンプハウジング半体
2・・・・・吸入ポート
3・・・・・吐出ポート
5・・・・・ポンプ室
6・・・・・ポンプインペラ
16・・・・出力軸
20・・・・軸受支持部
23・・・・軸受(第1軸受)
24・・・・軸受(第2軸受)
【発明の属する技術分野】
本発明は,エンジンの燃料噴射弁への燃料供給等に使用される電動ポンプ装置に関し,特に,吸入ポートを有する第1ポンプハウジング半体と,吐出ポートを有していて第1ポンプハウジング半体との間に前記吸入ポート及び吐出ポートが開口するポンプ室を画成する第2ポンプハウジング半体と,前記ポンプ室内に回転自在に収容されるポンプインペラとからポンプを構成し,前記第2ポンプハウジング半体を貫通する電動モータの出力軸を前記ポンプインペラに連結した電動ポンプ装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
かゝる電動ポンプ装置は,例えば下記特許文献1に開示されているように既に知られている。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−332204号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のかゝる電動ポンプ装置では,電動モータの出力軸を支持する一対の軸受を,共通の装置ハウジングに個別に固着される,ポンプのハウジング半体と電動モータのブラケットとにそれぞれ支持させているので,製作誤差の集積ににより両軸受の同軸性が損なわれる虞がある。
【0005】
本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたもので,集積製作誤差を少なくして,電動モータの出力軸を支持する一対の軸受の同軸性を容易に確保し得るようにした前記電動ポンプ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために,本発明は,吸入ポートを有する第1ポンプハウジング半体と,吐出ポートを有していて第1ポンプハウジング半体との間に前記吸入ポート及び吐出ポートが開口するポンプ室を画成する第2ポンプハウジング半体と,前記ポンプ室内に回転自在に収容されるポンプインペラとからポンプを構成し,前記第2ポンプハウジング半体を貫通する電動モータの出力軸を前記ポンプインペラに連結した電動ポンプ装置において,前記第2ポンプハウジング半体に,前記出力軸の両端部を支承する一対の軸受を支持する軸受支持部を一体成形したことを第1の特徴とする。
【0007】
この第1の特徴によれば,一対の軸受を支持する軸受支持部を第2ポンプハウジング半体に一体成形したことで,集積製作誤差による両軸受の同軸性の狂いを防ぐことができ,したがって製作を容易にしつゝ両軸受の同軸精度を高め,常に出力軸の支持を安定させてロータの回転振動及び軸受の偏摩耗を防ぐことができ,さらにポンプ室と両軸受との同軸性を容易に確保することができる。
【0008】
また本発明は,第1の特徴に加えて,前記一対の軸受の少なくとも一方を前記軸受支持部に一体成形したことを第2の特徴とする。
【0009】
この第2の特徴によれば,少なくとも一方の軸受と軸受支持部との一体化により部品点数の削減を図ると共に,両軸受の同軸性の精度を高めることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を,添付図面に示す本発明の好適な実施例に基づいて説明する。
【0011】
図1は本発明の第1実施例に係る電動ポンプ装置の縦断面図,図2は本発明の第2実施例に係る電動ポンプ装置の縦断面図,図3は本発明の第3実施例に係る電動ポンプ装置の縦断面図である。
【0012】
先ず,図1に示す本発明の第1実施例の説明より始める。
【0013】
本発明の電動ポンプ装置Pは,ウエスコ型の燃料ポンプPと,それを駆動する電動モータMとを結合してユニット化されたもので,燃料タンクT内の燃料中に浸漬配置され,その燃料の燃料噴射弁Iへの圧送に供される。
【0014】
燃料ポンプPのポンプハウジング1は,吸入ポート2を有するアルミ合金製の第1ポンプハウジング半体1aと,吐出ポート3を有して第1ポンプハウジング半体1aにボルト4で結合される,同じくアルミ合金製の第2ポンプハウジング半体1bとからなっている。その第2ポンプハウジング半体1bには,吸入ポート2及び吐出ポート3が開口するポンプ室5が凹部として形成され,このポンプ室5にポンプインペラ6が回転自在に収納される。
【0015】
電動モータMは,ステータコア12及びステータコイル13からなるステータ10と,このステータ10を囲繞する有底円筒状のロータ本体14及びその内周面に付設した永久磁石15からなるアウタロータ11と,ロータ本体14の端壁中心部のハブ14aに固着された出力軸16とでブラシレス型に構成される。
【0016】
ステータコア12は,前記第2ポンプハウジング半体1bに一体成形されて,その背面から突出する中空円筒状の軸受支持部20の外周面に圧入により固定される。
【0017】
上記軸受支持部20の基部及び先端部の内周面には第1及び第2軸受ハウジング21,22が形成され,これらに第1及び第2軸受23,24がそれぞれ圧入により装着され,これら第1及び第2軸受23,24によって前記出力軸16の両端部が支承される。図示例の場合,第1及び第2軸受23,24にはメタル軸受が使用される。
【0018】
出力軸16は,断面半月状の先端部16aを有しており,これを前記ポンプインペラ6中心部の半月状の連結孔6aに嵌合することにより,ポンプインペラ6と連結される。
【0019】
第2ポンプハウジング半体1bの,ポンプ室5に開口する凹部25において,出力軸16には,出力軸16の第1及び第2軸受23,24からの抜け出しを阻止する抜け止め部材26が圧入される。。
【0020】
また第2ポンプハウジング半体1bの外周には,一側にカプラ30を一体に備えた合成樹脂製のカプラベース31の一端部が圧入により固着され,このカプラベース31からカプラ30にかけて,ステータコイル13に接続した接続端子32が埋設される。またカプラベース31の他端部外周には,電動モータMを覆うモータハウジング33が圧入により固着される。
【0021】
カプラベース31には,第2ポンプハウジング半体1bの吐出ポート3をモータハウジング33内に連通する通孔34が設けられている。またモータハウジング33の端壁には燃料出口管35が一体に形成されており,これに,燃料噴射弁Iに連なる燃料導管36が接続される。
【0022】
また前記ロータ本体14の端壁には,その内外を連通する複数の透孔37が穿設されている。
【0023】
この第1実施例の作用について説明する。
【0024】
電動モータMが作動すると,その出力軸16によりポンプインペラ6が回転駆動され,燃料吸入ポート2からポンプ室5に吸入された燃料タンクT内の燃料は,ポンプインペラ6により昇圧されて吐出ポート3に吐出される。
【0025】
吐出ポート3に吐出された燃料は,通孔34からモータハウジング33内を通過し,燃料出口管35から燃料導管36を経て燃料噴射弁Iに供給され,その開弁時に,図示しないエンジンの吸入ポートへ向けて噴射される。
【0026】
この間,モータハウジング33内では,流動する燃料により電動モータMの各部及び第2軸受24が冷却され,また第2ポンプハウジング半体1bの凹部25では,第1軸受23がポンプ室5の燃料により冷却される。
【0027】
ところで,第2ポンプハウジング半体1bに一体成形された単一の軸受支持部20に第1及び第2軸受ハウジング21,22が形成されるので,これら第1及び第2軸受ハウジング21,22は同軸加工が可能であり,これらに圧入される第1及び第2軸受23,24の,集積製作誤差による同軸性の狂いを防ぐことができ,したがって製作を容易にしつゝ両軸受23,24の同軸精度を高め,常に出力軸16の支持を安定させてアウタロータ11の回転振動及び軸受23,24の偏摩耗を防ぐことができ,さらにポンプ室5と両軸受23,24との同軸性を容易に確保することができる。
【0028】
またカプラベース31に一体に形成されるカプラ30は,モータハウジング33に一側に配置されるので,カプラ30が電動ポンプ装置Pの全高を高めることはない。したがって,電動ポンプ装置Pは,比較的浅い燃料タンクTにも収容可能である。
【0029】
次に,図2に示す本発明の第2実施例について説明する。
【0030】
この第2実施例は,第1及び第2軸受23,24の一方(図示例では第2軸受24)を軸受支持部20と一体成形したものである。この場合,両軸受23,24を軸受支持部20に一体成形することは困難であるので,他方の軸受(図示例では第1軸受23)は,前実施例と同様に軸受支持部20に圧入される。その他の構成は前実施例と同様の構成であるので,図2中,前実施例と対応する部分には同一の参照符号を付して,その説明を省略する。
【0031】
この第2実施例によれば,一方の軸受24と軸受支持部20との一体化により部品点数の削減を図ると共に,第1及び第2軸受23,24の同軸性の精度を高めることができる。
【0032】
最後に,図3に示す本発明の第3実施例について説明する。
【0033】
この第3実施例は,第1ポンプハウジング半体1a,第2ポンプハウジング半体1b及びカプラベース31の三者を単一のかしめリング40により結合した点,カプラベース31の上端に結合されるモータハウジング33を合成樹脂製として,その上端壁にカプラ30及び燃料出口管35を一体成形した点,カプラ30には,接続端子32を埋設した,カプラベース31と一体の端子支持部41をシール部材42を介して嵌合した点,並びに燃料出口管35に,燃料ポンプPの作動停止時,燃料導管36内の燃料に一定の圧力を保持するチェック弁43を設けた点が前記第1実施例と相違しており,その他の構成は前実施例と同様であるので,図3中,第1実施例と対応する部分には同一の参照符号を付して,その説明を省略する。
【0034】
この第3実施例によれば,第1ポンプハウジング半体1a,第2ポンプハウジング半体1b及びカプラベース31の三者を単一のかしめリング40により結合したことで,上記三者の結合構造の簡素化を図ることができ,またカプラ30及び燃料出口管35をモータハウジング33の上面に併設したことで,モータハウジング33の小径化を図ることができる。
【0035】
本発明は,上記実施例に限定されるものではなく,その要旨の範囲を逸脱することなく種々の設計変更が可能である。例えば,第1及び第2ポンプハウジング半体1a,1bは合成樹脂製とすることもでき,また電動ポンプ装置Aは,燃料タンクTと燃料噴射弁I間を結ぶ燃料通路の途中に介装することもできる。
【0036】
また図2の第2実施例においては,多少複雑な成形金型を使用すれば,第1及び第2両軸受23,24を軸受支持部20に一体成形することも可能である。
【0037】
【発明の効果】
以上のように本発明の第1の特徴によれば,吸入ポートを有する第1ポンプハウジング半体と,吐出ポートを有していて第1ポンプハウジング半体との間に前記吸入ポート及び吐出ポートが開口するポンプ室を画成する第2ポンプハウジング半体と,前記ポンプ室内に回転自在に収容されるポンプインペラとからポンプを構成し,前記第2ポンプハウジング半体を貫通する電動モータの出力軸を前記ポンプインペラに連結した電動ポンプ装置において,前記第2ポンプハウジング半体に,前記出力軸の両端部を支承する一対の軸受を支持する軸受支持部を一体成形したので,集積製作誤差による両軸受の同軸性の狂いを防ぐことができ,したがって製作を容易にしつゝ両軸受の同軸精度を高め,常に出力軸の支持を安定させてロータの回転振動及び軸受の偏摩耗を防ぐことができ,さらにポンプ室と両軸受との同軸性を容易に確保することができる。
【0038】
また本発明の第2の特徴によれば,第1の特徴に加えて,前記一対の軸受の少なくとも一方を前記軸受支持部に一体成形したので,部品点数の削減を図ると共に,第1及び第2軸受の同軸性の精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る電動ポンプ装置の縦断面図
【図2】本発明の第2実施例に係る電動ポンプ装置の縦断面図
【図3】本発明の第3実施例に係る電動ポンプ装置の縦断面図
【符号の説明】
A・・・・・電動ポンプ装置
I・・・・・燃料噴射弁
P・・・・・ポンプ(燃料ポンプ)
M・・・・・電動モータ
T・・・・・燃料タンク
1・・・・・ポンプハウジング
1a・・・・第1ポンプハウジング半体
1b・・・・第2ポンプハウジング半体
2・・・・・吸入ポート
3・・・・・吐出ポート
5・・・・・ポンプ室
6・・・・・ポンプインペラ
16・・・・出力軸
20・・・・軸受支持部
23・・・・軸受(第1軸受)
24・・・・軸受(第2軸受)
Claims (3)
- 吸入ポート(2)を有する第1ポンプハウジング半体(1a)と,吐出ポート(3)を有していて第1ポンプハウジング半体(1a)との間に前記吸入ポート(2)及び吐出ポート(3)が開口するポンプ室(5)を画成する第2ポンプハウジング半体(1b)と,前記ポンプ室(5)内に回転自在に収容されるポンプインペラ(6)とからポンプ(P)を構成し,前記第2ポンプハウジング半体(1b)を貫通する電動モータ(M)の出力軸(16)を前記ポンプインペラ(6)に連結した電動ポンプ装置において,
前記第2ポンプハウジング半体(1b)に,前記出力軸(16)の両端部を支承する一対の軸受(23,24)を支持する軸受支持部(20)を一体成形したことを特徴とする電動ポンプ装置。 - 請求項1記載の電動ポンプ装置において,
前記一対の軸受(23,24)の少なくとも一方を前記軸受支持部(20)に一体成形したことを特徴とする電動ポンプ装置。 - 請求項1又は2記載の電動ポンプ装置において,
前記ポンプ(P)を,燃料タンク(T)内の燃料をエンジンの噴射弁(I)に圧送する燃料ポンプとしたことを特徴とする電動ポンプ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002301979A JP2004137935A (ja) | 2002-10-16 | 2002-10-16 | 電動ポンプ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002301979A JP2004137935A (ja) | 2002-10-16 | 2002-10-16 | 電動ポンプ装置 |
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JP2004137935A true JP2004137935A (ja) | 2004-05-13 |
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ID=32450184
Family Applications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012527562A (ja) * | 2009-05-19 | 2012-11-08 | カーエスベー・アクチエンゲゼルシャフト | ピトー管ポンプ |
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2002
- 2002-10-16 JP JP2002301979A patent/JP2004137935A/ja active Pending
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