JP2004136262A - ハウス型・有機物発酵処理システム - Google Patents

ハウス型・有機物発酵処理システム Download PDF

Info

Publication number
JP2004136262A
JP2004136262A JP2002340123A JP2002340123A JP2004136262A JP 2004136262 A JP2004136262 A JP 2004136262A JP 2002340123 A JP2002340123 A JP 2002340123A JP 2002340123 A JP2002340123 A JP 2002340123A JP 2004136262 A JP2004136262 A JP 2004136262A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
house
fermenter
fermentation
organic
vacuum pump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002340123A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3706097B2 (ja
Inventor
Minoru Tomita
富田 実
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2002340123A priority Critical patent/JP3706097B2/ja
Publication of JP2004136262A publication Critical patent/JP2004136262A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3706097B2 publication Critical patent/JP3706097B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/20Fertilizers of biological origin, e.g. guano or fertilizers made from animal corpses
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P60/00Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
    • Y02P60/80Food processing, e.g. use of renewable energies or variable speed drives in handling, conveying or stacking
    • Y02P60/87Re-use of by-products of food processing for fodder production
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/30Wastewater or sewage treatment systems using renewable energies
    • Y02W10/37Wastewater or sewage treatment systems using renewable energies using solar energy

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Treatment Of Sludge (AREA)
  • Fertilizers (AREA)
  • Fertilizing (AREA)
  • Fodder In General (AREA)

Abstract

【課題】大量の有機廃棄物を短時間で処理し、肥料化又は飼料化を行え、環境に配慮し、且つランニングコスト及びイニシャルコストの安いハウス型・有機物発酵処理システムを提供する。
【解決手段】ハウス(発酵槽)本体は、上部と下部に分離でき、一体化した場合には、任意で減圧状態(真空ポンプA29,真空ポンプB29a,真空ポンプC29b)及び常圧状態(空気吸入口9,ブロワー31)のどちらも保つことができる装置で構成されており、且つ加温装置(ヒーター14,ヒーティング34)及び殺菌装置(紫外線照射装置13,オゾン発生装置27)、自走式撹拌機12、自走式スラリー散布装置を備えている。又、オゾン発生装置27とターリングタワー33を備え、システム内から一切の排水、廃棄を出さない様にしている。ハウス本体は、分離後、ハウス下部が移動し、効率良く処理前の有機廃棄物と処理後の有機物を入れ換えられる構造となっている。
【選択図】  図10

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は有機物質、特に有機廃棄物の肥料化及び飼料化を行う機能を有するシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、有機廃棄物を発酵させ肥料化及び飼料化を行うためのプラント(装置)の提案は、数多くなされているが大きく分けると固形物の発酵と液体物の発酵の二つに分けることができる。
【0003】
二つの処理方法を述べる前に、有機廃棄物の現状と、特に家畜糞尿の場合はその飼育形態により排出される糞尿の状態及び量について違いがあるため、あらかじめ記述する。
【0004】
〔有機廃棄物の現状〕
まず、代表的な有機廃棄物としては家畜糞尿、食物残渣、農漁業系残渣がある。
特に家畜糞尿は深刻で、平成11年11月より「家畜糞尿の適正な管理及び適正な処理」が法政化され、それを義務付けた。しかしながらその量は莫大で、全国で毎年約1億トン有機廃棄物として排出され、その約8%程度が堆肥に加工され農地還元されているにすぎず、90%以上は野積状態で放置されるか、穴を掘って埋めるか、垂れ流し状態である。
【0005】
又、一般家庭から出される生ゴミの場合は、全国約4千万世帯で1世帯当り毎日1.5kgの生ゴミを排出すると年間2,190万トンになり、一般家庭の生ゴミは家畜糞尿排出量の1/5位発生している。
【0006】
農業系残渣物は、規格品外や豊作、輸入等による生産調整という名目で畑に放置され、悪臭公害や土壌腐敗の原因となったり、不法投棄問題を引き起している。又、農産物加工場から排出される有機廃棄物、例えば澱粉粕、大豆の絞り粕、酒類粕、選果残渣、等莫大な量が排出され、そのほとんどが有効利用されず放置又は埋立処理されている。
【0007】
漁業系残渣物は、平成13年度より海洋投棄が禁止となり、入港し水揚げされた水産物は商品にならない海藻類、貝類、ヒトデ、魚類も全て陸上で有機廃棄物として処理されており、全体の水揚げ量の30%を超える量になっている。全国で毎年約530万トンの水揚げがあるので年間約159万トン程度発生し、水産加工場から排出される約100万トンと合せるとその数は約260万トンとなる。又、それ以外にも公共施設、外食産業、市場から排出される有機廃棄物も莫大な数量になっている。
【0008】
以上の様に有機廃棄物は、家畜糞尿を筆頭に毎年増加傾向で推移しているが、その量があまりにも莫大なため処理が追いつかないのが現状であり、又その事が悪臭、土壌・水質汚染、大気汚染等の公害問題や不法投棄問題、焼却炉(ダイオキシンの問題)、埋立地建設による財政問題等、様々な諸問題を引起している。
【0009】
〔家畜飼育形態による糞尿状態の違い及び量〕
家畜の種類によって糞尿の量と状態には大きな違いがある。現在、農林省が家畜と定義している動物は6種類(乳用牛、肉用牛、豚、採卵鶏、馬、ブロイラー)で糞尿発生量は乳用牛約70%、肉用牛約20%、豚約6%、採卵鶏約2%、馬約1%、プロイラー約1%であり、今後馬の飼育が若干減り、乳用牛の飼育が微増傾向である。
【0010】
糞尿の状態は飼育形態、特に敷料の量と密接な関係があり、固形物として処理を行うか液体物として処理するかは飼育形態で決まる。豚、採卵鶏、馬、ブロイラーは地域によって多少のばらつきはあるものの糞尿発生量が少なく、敷料材が十分で飼育形態も比較的確立れていることなどから、その糞尿のほとんどは含水比が75%前後の固形物(ソリッドと呼ばれるタイプ)として取り扱うことができる。
【0011】
家畜糞尿の一番の問題は、全体の糞尿発生量の約90%を占める牛である。肉用牛はその価値が高価なことから、フリーバーンと呼ばれる飼養形態(数頭の牛を部屋ごとに分け濃厚飼料で育てる)が多く、敷料材もオガクズ等水分を吸収しやすい材料が大量に使用されていて、ほとんどんがソリッドタイプとして取り扱うことができる。
【0012】
特に問題なのは乳用牛の糞尿で、成牛1頭当り人間の大人50〜60人分で、約、糞(敷料材含む)50kg、尿が15kgの発生量があり、その数量は肉用牛と較べると3倍近くなる。又、飼育形態も牛舎につなぎ飼育するスタンチョンスタイル(搾乳牛に多い)と数頭ごとの部屋に分け飼育を行うフリーストール(乾乳牛に多い)に分けられるが、乳用牛は肉用牛と比べてその価格が低いことから、敷料材も安価な麦稈、稲稈、牧草を使用するため排出される糞尿の含水比は上がり、スタンチョンスタイルでは含水比が約87%(セミソリッドと呼ばれるタイプ)、フリーストールスタイルに至っては含水比が90%(スラリーと呼ばれるタイプ)を超え、液体物として取り扱われる。
【0013】
近年は、トータルコスト削減のために搾乳牛に対してもコストのかからないフリーストールスタイルでの飼育形態が増加している。すなわち、糞尿の状態もセミソリッドタイプ(発酵させるには固液分離が必要)からスラリータイプ(液体)に移行されてきており、増加傾向にあり、〔有機廃棄物の現状〕で述べた様に家畜糞尿の全国年間排出量は約1億トンあるので、その70%を占める乳用牛、特にスラリータイプの処理は大問題である。
【0014】
従来、有機廃棄物を発酵させる技術には先に述べた様に、大きく分けると固形物の発酵と液体物の発酵の2つがある。
【0015】
まず第1に固形有機廃棄物の発酵であるが、基本的には有機廃棄物の含水比を70%前後に調節してから、有機廃棄物の中に含まれている発酵微生物菌でそのまま発酵処理を行う。含水比調節を行う方法としては、脱水機で水分を絞り固液分離を行うか、又は副資材として他の有機物(籾殻、おが粉、米糠等)を混ぜ合せるのが一般的である。
【0016】
当然、発酵させて堆肥を作るか、家畜や魚などの飼料を作るかで混ぜ合せる副資材は変ってくる。又、含水比を70%前後に調節するのは、通常固形有機物の発酵は好気微生物による発酵を期待するためである。好気微生物による有機物の発酵(微生物が有機物を分解する活動)は、その含水比が70%以下になり空気の供給があれば活発に促進される。
【0017】
又、空気を供給するために切返し(有機物を反転させる)が必要であるが、この切返し度合いによって発酵時間が大きく変わる。毎日頻繁に切返しを行い、風通しの良い条件で水分を蒸発散させながら含水比を60%以下になる様発酵させれば、だいたい120日前後で良質の有機肥料、又は有機飼料ができあがる。又、通常切返しにおいては、数量が少ない場合はバックホー、ショベル等の重機で行い、数量が多くなると自動撹拌装置が付いたハウス型処理施設で行っている。
【0018】
第2に液体有機廃棄物の発酵であるが、その主な対象有機廃棄物は先に述べた乳用牛の飼育形態が、フリーストールスタイルによって排出されるスラリータイプの糞尿と、セミソリッドタイプの糞尿を脱水機又は自然流下し、固液分離させた尿である。
【0019】
スラリータイプの糞尿は、肥料効果が高くその成分がほとんど無機態あるいは分解されやすい有機態であることから、化学肥料と類似した肥料効果を表すが、発酵によってその成分が損なわれることはほとんどない。
【0020】
通常タンクに液状の糞尿を集め、タンク内にエアレーション(空気を送る)で曝気処理を行い、好気微生物菌による発酵を促し、悪臭を減少させ液肥として使用する。適正な保温とエアレーションを行なえば発酵期間としてはおおよそ30日位である。
【0021】
又、密閉タンクに液体有機廃棄物である糞尿を入れ、嫌気微生物による発酵を30日前後行い、発酵により発生するメタンガスを30日前後かけ取り出しエネルギーの有効利用をした後、液肥として使用する場合もある。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
第1の固形有機廃棄物の発酵処理による肥料化及び飼料化であるが、
▲1▼含水比調節を行うため、副資材が必要であり処理コストが嵩む問題がある。
▲2▼切返しによる自然発酵のため発酵状態が外気温度、湿度に左右され、特に外気温が下がる寒冷地においては、冬期間発酵菌が休止してしまい発酵そのものができなくなる問題がある。
【0023】
▲3▼切返しによる自然発酵のため、切返しが少なく空気の供給が十分でない場合や含水比の調節が十分でない場合(75%以上)等は、好気微生物菌による発酵ではなく、嫌気微生物菌での発酵に占有され、腐敗菌を多量に含む腐敗した肥料や飼料ができてしまう。当然のことながら肥料や飼料として使用することができず、有機廃棄物に逆戻りである。
【0024】
▲4▼
【従来の技術】で記述した様に有機廃棄物の量は莫大で、例えば北海道での酪農家戸数は約11,000戸で1戸当りの乳用牛の飼育頭数は平均的な農家で100頭前後である。即ち、1頭の乳用牛の1日当り糞尿排出量が65kgであれば100頭で6トン500kg排出され、1年間では農家1戸から2,372トン500kg排出される計算になる。莫大な量の有機廃棄物を発酵処理するのに長時間(固形で120日、液体で60日)時間をかけるため、処理する施設規模、使用面積が大々がかりになりイニシャルコストが嵩む問題がある。
【0025】
▲5▼有機廃棄物の含水比を下げるために水分を大気中に蒸発散させるため、アンモニア、メタンガス、亜酸化窒素、硫化水素等、発酵時の還元物質がガス体として揮散し、悪臭公害(主にアンモニア)や地球温暖化(主にメタンガス、亜酸化窒素)等の諸問題を引き起してしまう。
【0026】
▲6▼自然発酵のため発酵条件(発酵開始時の含水比、外気温、湿度、酸素供給量等)により、処理完了時の発酵状態(有機物構成成分、好気微生物菌、嫌気微生物菌の数量等)が一定ではなく、使用原料が同じでも均一の製品を作ることができない。
【0027】
第2の液体有機廃棄物の発酵処理による肥料化であるが、色々な問題点をはらんでいる。
▲1▼発酵により臭気を減少させることができるが、その悪臭はひどく取扱いが大変で使用後は悪臭公害となる。
【0028】
▲2▼発酵によってその成分が損なわれることはほとんどないため、肥料効果は期待できるが田畑に多くの数量を投入することができない。これは仮に液肥を作っても出口(市場)がなく、市場性がないということであり無理に田畑に投入すれば植物の生育をさまたげることとなる。
【0029】
▲3▼液状のため地下浸透及び大気中の揮散が多く、窒素分は硝酸態窒素として水質汚染をし、揮散したガス体(アンモニア、メタンガス、亜酸化窒素、硫化水素等)は大気汚染の原因となってしまう。
【0030】
▲4▼発酵時間が長く(30〜60日前後)かかると、前記で述べた様に毎日大量の糞尿が排出されるので、施設規模が大掛かりになりイニシャルコストが嵩む問題がある。特に嫌気微生物菌で発酵を行い、メタンガスを取り出しエネルギーの有効利用を行うバイオガスプラントは、イニシャルコストが高くランニングコストも嵩む問題がある。
【0031】
▲5▼▲4▼で述べたバイオガスプラントは、エネルギーの有効利用という観点からは将来的に大切なことであるが、しかしなからバイオガス発電した場合を例に取ると、現実とは汞離している。色々なメーカーがあり一概に論じることはできないが、2億円相当の設備投資をして得ることのできる電力は、一般家庭8戸〜10戸分である。逆に考えると8戸〜10戸の一般家庭で2億円もの電力を消費するにはどの位の年月がかかるか、ということであり到底商業ベースで対価効果は成立しない。又、バイオガス(メタンガス、炭素ガス)を取り出してエネルギーの有効利用後の液肥であるが、前記述と同様に市場性やコストの問題がある。以上を鑑みたとき、バイオガスプラントは将来的な研究課題として施工されるべきである。
【0032】
▲6▼液体有機廃棄物である糞尿の最大の問題点は、莫大な排出量に対して発酵させても主要成分値に変化がないことから多量に施肥することができず、悪臭がひどく流動性があるため取扱いが困難なことである。
【0033】
▲7▼前記より鑑みると、液体有機廃棄物に関する限り固形有機廃棄物における処理とは完全な違いがある。それは、減臭を行うことはできるがエネルギーの利用という以外、利用方法がないことである。一般的に「処理する」という分野には属さないということが問題点であり、現実に液体有機廃棄物であるスラリーを処理する方法はないのが現状である。
【0034】
この発明は前記課題を解消するもので、閉塞されたシステム内で一度に多くの有機物質を強制発酵させることにより多くの時間(日数)や広大な施設規模、使用面積を必要とせず、且つ外気温や湿度等の外的条件に発酵が左右されることがなく、悪臭や還元物質をほとんどシステム外部に放出しない。又、システムの発酵槽であるハウス内を減圧し、内部の沸点を下げ強制乾燥とセル現象(内部破壊)を同時に行い有機物の性状を変える物理的破壊を行うため含水比を下げるための副資材(籾殻、おが粉、米糠等)の必要がなく、且つ発行時間の短縮が行え経済的である。
【0035】
しかも本発明は有機物質、無機物質を問わず、光化学分解法により殺菌することができ、特に有機物質については好気微生物菌、嫌気微生物菌のどちらでも発酵処理を行うことができ、且つ市販されている有用な微生物菌を使用することもできる。
【0036】
又、ハウス(発酵槽)内で発生した還元物質であるガス体は熱交換器で凝縮水となるが、オゾンの酸化により化学変化を起こし無害となる。例えば、硫化水素はCO2+2H2S→CH2O+H2O+S2、メタンはCO2+CH4→2CH2O、アンモニアは2CO2+2NH4→2CH2O+2H2O+N2とそのほとんどが水と炭素化合物に分解する。
【0037】
又、凝縮水は熱交換器に使用されるための冷却循環水として再利用し、過剰になった分だけを水蒸気としてクーリングタワーより蒸発散させる。即ち、一切の排水、廃液をシステムの外部に出すことがないので、水質汚染や大気汚染を引き起すことがない。
【0038】
又、本発明は有機廃棄物の固液分離が行え、且つ固液同時、あるいは時間差で処理することができ、固形有機廃棄物は良質の肥料や飼料に発酵させ、液体有機廃棄物はそのほとんどを消滅処理し、且つ固形有機廃棄物や副資材にその肥効性を残すことができる。
【0039】
以上のごとく本発明は、大量の有機廃棄物を固体、液体問わず短時間で水質汚染、大気汚染をすることなく発酵処理をし、且つ無機物質、有機物質を問わず殺菌を行う機能を備えたシステムを提供することを目的とするものである。
【0040】
【課題を解決するための手段】
[1]前記目的を達成するために、講じた本説明の手段は次の通りである。
請求項1の発明にあたっては、ハウス型・有機物発酵処理システムの発酵槽本体であるハウスを10.ハウス上部(発酵槽),と11.ハウス下部(発酵槽),とに分離できる様に構成した。
【0041】
[2]10.ハウス上部(発酵槽),は発酵槽内部に太陽光を取り込むため、透過性の良い耐圧ガラスの二重構造となっており、耐圧ガラスと耐圧ガラスの間は10a.断熱層空間,となっている。又、10.ハウス上部(発酵槽),は支柱及び21.支圧壁,と共に基礎に連結され固定されている。
【0042】
[3]11.ハウス下部(発酵槽),は一体化された2槽で構成されており、19.ハウス下部(発酵槽)移動ローラー,により▲2▼.処理テリトリーA,〜▲6▼.処理テリトリーC,の間で移動ができる。又、▲4▼.処理テリトリーB,にて発酵を行うときは、18.ハウス下部(発酵槽)設置ジャッキ,により、10.ハウス上部(発酵槽),に密着される。又、このとき10.ハウス上部(発酵槽),と連結されている21.支圧壁,は内側の壁が可動式になっており、22.支圧壁ジャッキ,により密着する。10.ハウス上部(発酵槽),と11.ハウス下部(発酵槽),が密着する面には全て23.メジ材,が設けてあり完全に密閉された発酵槽が出来上がる。
【0043】
[4]10.ハウス上部(発酵槽),には、複数の真空ポンプ(29.真空ポンプA,29a.真空ポンプB,29b.真空ポンプC,)が24.防塵器(サイクロン),と25.熱交換器(コンデンサー),を経由し、並列に備え付けており、且つ9.空気吸入口,の弁の開閉と31.ブロワー,を連動し可動させることにより、ハウス(発酵槽)内の大気圧を任意に常圧状態と減圧状態にすることができる。又、並列に備え付けた真空ポンプは、ハウス(発酵槽)内の減圧率が設定値に到達すると1台を残して可動が停止するが、ハウス(発酵槽)内の温度が上昇すると順次可動し、一定の減圧状態を保つ様構成している。
【0044】
[5]又、10.ハウス上部(発酵槽),は13.紫外線照射装置,複数台、14.ヒーター,複数台、15.自走式オゾン噴霧装置,16.自走式スラリー散布装置,17.自走式発酵菌噴霧装置,12.自走式撹拌機,を備え付けている。
【0045】
[6]又、11.ハウス下部(発酵槽),が21.支圧壁,と接する面は20.ハウス下部(発酵槽)開閉壁,となっており、▲2▼.処理テリトリーA,か▲6▼.処理テリトリーC,に移動している場合は任意に開閉を行うことができる。又、11.ハウス下部(発酵槽),の20.ハウス下部(発酵槽)開閉壁,以外の全ての面には、34.ヒーティング,が設けてある。
【0046】
[7]請求項2の請求にあたっては、10.ハウス上部(発酵槽),両サイド最下部に梁が備えてあり、その上部にA.撹拌機走行レール,が設置されていて、上部を12.自走式撹拌機,が両方向に行き来できる様構成している。
【0047】
[8]▲4▼.処理テリトリーB,で処理された有機廃棄物は、11.ハウス下部(発酵槽),ごと▲2▼.処理テリトリーA,か▲6▼.処理テリトリーC,に19.ハウス下部(発酵槽)ローラー,により移動され、20.ハウス下部(発酵槽)開閉壁,を開いた後ショベルローダーにより搬出される。
【0048】
[9]請求項3の請求にあたっては、10.ハウス上部(発酵槽),中段の両サイドに13.紫外線照射装置,と14.ヒーター,が交互に備えつけられており、又、27b.オゾン送入ガイドレール,軌道に沿って配されている15.自走式オゾン噴霧装置,が27.オゾン発生装置,で作ったオゾンを噴霧する様構成している。
【0049】
[10]11.ハウス下部(発酵槽),には、20.ハウス下部(発酵槽)開閉壁,を除く全ての面に34.ヒーティング,が備えてあり、5.太陽電池,で作られた電気が6.蓄電池,を通して34.ヒーティング,に送られる。(このとき、直流電流を交流電流に交換しているのはインバーターである。)
【0050】
[11]請求項4の請求にあたっては、10.ハウス上部(発酵槽),は発酵槽内部に太陽光の熱を取り込むため、透過性の良い耐圧ガラスの二重構造となっており、耐圧ガラスと耐圧ガラスの間は10a.断熱層空間,となっており、この空間は30.真空ポンプD,が接続されており任意の圧力断熱層を作ることができる。
【0051】
[12]請求項5の請求にあたっては、▲1▼.搬入テリトリーA,と▲5▼.搬入テリトリーB,に2.固液分離機,を備え、このとき分離された固体有機廃棄物は▲2▼.処理テリトリーA,か▲6▼.処理テリトリーC,にショベルローダー等で搬入され、▲4▼.処理テリトリーB,で発酵処理させる。又、このとき分離された液形有機廃棄物は、2.固液分離機,の下部に備えてある2c.排水管,を通して4.液体有機物貯留タンク,に貯留される。この貯留された液体有機廃棄物は10.ハウス上部(発酵槽),に備えている、16自走式スラリー散布装置,に4a.液体有機物送入管,を通して送られ散布される。このとき、散布するタイミングは、▲4▼.処理テリトリーB,で処理されている固形有機廃棄物の含水比と大きく関わるため任意に設定できる様構成されている。
【0052】
[13]請求項6の請求にあたっては、10.ハウス上部(発酵槽),と11.ハウス下部(発酵槽),とに分離できる様構成した。10.ハウス上部(発酵槽),は支柱及び21.支圧壁,と共に基礎に連結され固定されている。11.ハウス下部(発酵槽),は一体化された2槽で構成されており、20.ハウス下部(発酵槽)開閉壁,を備えている。11.ハウス下部(発酵槽),の下部には、18.ハウス下部(発酵槽)設置ジャッキ,と19.ハウス下部(発酵槽)移動ローラー,が備えつけられていて自在に10.ハウス上部(発酵槽),が設置されていている。▲4▼.処理テリトリーB,に移動し設置ができる様構成されている。
【0053】
[14]10.ハウス上部(発酵槽),には12.自走式撹拌機,が備えてあり、10.ハウス上部(発酵槽),と11.ハウス下部(発酵槽),が一体となり、▲4▼.処理テリトリーB,で発酵処理を行っているときは撹拌姿勢となり自動撹拌を行うが、▲4▼.処理テリトリーB,での発酵処理が終わり▲2▼.処理テリトリーA,か▲6▼.処理テリトリーC,に11.ハウス下部(発酵槽),が移動を行う場合は、12a.スクープ,が跳ね上がり、11.ハウス下部(発酵槽),の移動を妨げない様構成されている。
【0054】
[15]請求項7の請求にあたっては、10.ハウス上部(発酵槽),に複数の真空ポンプ(29.真空ポンプA,29a.真空ポンプB,29b.真空ポンプC,)が24.防塵器(サイクロン),25.熱交換器(コンデンサー),を経由し、並列に備え付けられ31.ブロワー,は直接10.ハウス上部(発酵槽),に備え付けられている。複数の真空ポンプ(29.真空ポンプA,29a.真空ポンプB,29b.真空ポンプC,)により、ハウス(発酵槽)から引き出された水蒸気やガス体(還元物質)は25.熱交換器(コンデンサー),で凝縮水となり、26.凝縮水タンク,へと集められ26a.凝縮水送水管,を通して33.クーリングタワー,へと送られ余剰水分が蒸発し、残りは25.熱交換器(コンデンサー),に使う冷却循環水として使用される。
【0055】
[16]このとき、26.凝縮水タンク,には27a.オゾン送付管,を通して、27.オゾン発生装置,によって作られたオゾンが投入され脱塩基化が行われるので、冷却循環水及び33.クーリングタワー,から蒸発かる水分は無害な水(H2O)と炭素化合物(C)に変化し問題を起こさない。又、31.ブロワー,により引き出されるガス体(還元物質)や水分も、前記同様に25.熱交換器(コンデンサー),と26.凝縮水タンク,を経由してか、又は直接33.クーリングタワー,に送入するため前記と同様に問題を起こさない。
【0056】
【作用】
このように構成された本発明のハウス型・有機物発酵処理システムは、ハウス(発酵槽)内に投入された大量の有機廃棄物(固形・液体)を数時間で発酵処理や消滅処理をすることができるので、広大な場所や長時間の時間を必要としない。
【0057】
又、ハウス内(発酵槽)を減圧し沸点を下げ、強制乾燥と強制発酵を同時に行うため、少ないエネルギー量で処理物の水分を気化させ、且つ太陽エネルギーを最大限に活用するため、有機廃棄物の含水比を下げるための副資材も必要とせず、ランニングコストの軽減が計られ経済的である。又、有機物処理システム内から一切の排水、廃液を出さないため環境に優しい。
【0058】
【実施例】
以下、添付の図面を参照して本発明の好適な実施の形態について詳述する。
【0059】
このハウス型・有機物発酵処理システムは、課題を解決するための手段の項において説明したものと同様な構造となっており、更にそれらに付随する1.投入ホッパー,1a.投入コンベアー,2a.圧縮ジャッキ,2b.押出しジャッキ,3.排出ホッパー,3a.排出コンベアー,7.油圧ユニット,8.発酵微生物菌貯留タンク,8a.発酵菌送入管,24a.還元物質吸入管A,24b.還元物質吸入管B,28.送水ポンプA,32.送水ポンプB,B.温度計測器,C.湿度計測器,▲3▼.搬出テリトリーA,▲7▼.搬出テリトリーB,を図1.2に示してある。
【0060】
まず[1]▲1▼.搬入テリトリーA,か▲5▼.搬入テリトリーB,に搬入された有機廃棄物は、その必要性に応じて2.固液分離機,で分離するか直接▲2▼.処理テリトリーA,もしくは▲6▼.処理テリトリーC,に露出されている11.ハウス下部(発酵槽),へ、ショベルローダー等で搬入する。
【0061】
[2]このとき、固液分離を行う場合は有機廃棄物を1.投入ホッパー,に投入し、1a.投入コンベアー,で2.固液分離処理機,に送入する。送入された有機廃棄物は2a.圧縮ジャッキ,により押しつぶされ固液に分離される。2.固液分離機,の槽内底面は、穴の明いた目皿となっており、分離された液体は2c.配水管,を通り4.液体有機物貯留タンク,へ貯留され、固体は2b.押出しジャッキ,により3.排出ホッパー,に入れられ3a.排出コンベアー,で再び▲1▼.搬入テリトリーA,か▲5▼.搬入テリトリーB,へと戻され、11.ハウス下部(発酵槽),へ投入される。
【0062】
[3]有機廃棄物の投入が完了した11.ハウス下部(発酵槽),は20.ハウス下部(発酵槽)開閉壁,を閉じ、19.ハウス下部(発酵槽)移動ローラー,で▲4▼.処理テリトリーB,に移動を行い、18.ハウス下部(発酵槽)設置ジャッキ,と21.支圧壁,が起動され10.ハウス上部(発酵槽),と完全に密着した一体の発酵槽ができるよう構成される。
【0063】
[4]11.ハウス下部(発酵槽),は、一体化の区切られた2槽の発酵槽で構成しているため、このとき▲4▼.処理テリトリーB,に位置していた発酵槽はこれから処理する発酵槽があった処理テリトリーと反対の方向に露出される。このことにより露出された発酵槽の完了処理物は搬出され、又、有機廃棄物が投入されるというサイクルになっている。又[2]で4.液体有機物貯留タンク,へ貯留された液体有機物は4a.液体有機物送入菅,を通して、16.自走式スラリー散布装置,により発酵槽内に散布され固形有機物と一緒に発酵処理が行われる。このとき液体有機物は、体積的にはそのほとんどが消滅してしまう。
【0064】
[5]10.ハウス上部(発酵槽),と11.ハウス下部(発酵槽),が密閉され一体となったハウス型・有機物発酵処理槽であるが、上部は10.ハウス上部(発酵槽),が太陽光を取り込むため透過性の良い耐圧ガラスの二重構造となっていて、10a.断熱層空間,を設けてあり断熱と共に耐圧層おも形成している。このことにより、四季を通してかなりの温室効果を得ることができる。二重構造としているのは,断熱層を設けると共に構造物が直接大気圧を受けない様大気圧の緩和層(耐圧層)を形成することを目的としている。
【0065】
[6]又、密閉されたハウス・有機物発酵処理槽であるが、[5]で示した温室効果による加温方法以外にも14.ヒーター,と34.ヒーティング,による加温装置を備えている。
【0066】
[7]14.ヒーター,と34.ヒーティング,には5.太陽電池,で作られる電池が6.蓄電池,に貯められ、インバーターで制御され送られてくる。
【0067】
[8]こうして[1]〜[4]で記述のごとく、ハウス(発酵槽)に投入された有機廃棄物(固体、液体)は温室効果、14.ヒーター,34.ヒーティング,による加温を受けることとなる。
【0068】
[9]こうして[8]に記述のごとく、有機廃棄物(固体、液体)は加温されるが、同時に真空ポンプの働きにより減圧を受ける。
【0069】
[10][3]記述のハウス(発酵槽)内の有機廃棄物(固体、液体)は[8]記述の加温と[9]記述の減圧を同時に受け、発酵微生物菌による発酵が促進される。
【0070】
[11]このときハウス(発酵槽)内は減圧によって沸点が下がる。又、後に記述するが沸点が60度位であればハウス(発酵槽)内の熱量はそのほとんどが温室効果でまかなえ14.ヒーター,と34.ヒーティング,は補助的(冬期、夜)なものと考えられる。
【0071】
[12]10.ハウス上部(発酵槽),には24.防塵器(サイクロン),と25.熱交換器(コンデンサー),が経由して複数の真空ポンプ(29.真空ポンプA,29a.真空ポンプB,29b.真空ポンプC,)が接続されていて、ハウス型・有機物発酵処槽から水分とガス体である還元物質を25.熱交換器(コンデンサー),で凝縮水に変え、33.クーリングタワー,に送り蒸発散と熱交換に使用する冷却循環水として循環させている。
【0072】
[13]真空ポンプでハウス型・有機物発酵処理槽から、空気、水分、ガス体を吸引し減圧状態にするのは、ハウス型・有機物発酵処理槽内の沸点を下げ、槽内の蒸発散にすする熱エネルギー量を減らしつつ強制乾燥を行うと同時に有機物質にセル現象(内部破壊)を起こさせ、有機物質の性状を変えることにより発酵微生物菌が繁殖する断面を爆発的に増やすことを目的としている。当然槽内は、減圧され嫌気状態となるので発酵力の強い嫌気微生物菌はこれも爆発的に増殖される。
【0073】
[14][13]の強制乾燥、有機物質の性状変化(内部から破壊されるため、スカスカのスポンジ状になり分解しやすくなる)及び性状変化に伴う発酵微生物菌の繁殖断面の確保、嫌気状態での嫌気微生物菌の爆発的増殖、これらが互いに相乗効果となり、従来自然発酵で120日間位かかっていた有機廃棄物の発酵処理が数時間(2時間から最大5時間)で処理できる様になる。
【0074】
[15][12]において複数の真空ポンプ(29.真空ポンプA,29a.真空ポンプB,29b.真空ポンプC,)を並列に接続するのは、ハウス型・有機物発酵処理システムの槽内を一定の減圧状態に保つためである。仮に、同じ到達圧力性能を備えた真空ポンプで何もない密閉されたタンク、あるいは容器を減圧するのであれば、真空ポンプの大小により到達圧力に達するまでの時間的な差は出るものの、一度、到達圧力に達すればそれを維持することは真空ポンプの大小に関係なく同じであり、当然真空ポンプの台数など関係はない。
【0075】
[16]しかしながら、本発明は何もない密閉されたタンクではなく、[1]〜[4]に記述のごとく、有機物を発酵処理するためのシステムであるので、当然気密性を有した発酵槽内には有機物が投入されている。
【0076】
[17]発酵槽内は1台の真空ポンプで、減圧をかければすぐに設定した到達圧力に達し沸点を下げる。しかし有機物からの水分の蒸発散が始まり、発酵微生物菌の活動により発酵が促され、ガス体である還元物質が発生してくると、発酵槽内の温度は沸点を無視して上昇を始める。このとき真空ポンプの圧力計は、設定到達圧力を示している。
【0077】
[18]これは圧力計が到達圧力を示していても、発酵槽内が一定の減圧状態を保っていないことを示している。なぜならば、減圧によって発酵槽内の沸点が下がり、一定の減圧状態を保っているのであれば沸点以上の温度上昇は起きない。水を大気圧状態で、いくら熱しても100度以上の温度に上昇しないのと同じ理由である。
【0078】
[19]ではなぜ真空ポンプの圧力計が設定到達圧力を示していて、発酵槽内の沸点が下がっているにもかかわらず、発酵槽内温度が上昇するかというと、設定到達圧力を保っていないためである。
【0079】
[20]これは、真空ポンプの吸排気能力(到達圧力に達する時間)を上回る量の溶存水、溶存空気、還元物質であるガス体が、有機物から出されているためである。
【0080】
[21]真空ポンプの圧力計を信じて発酵槽内の温度上昇を見逃すか、無視すると有機廃棄物を時間をかけて乾燥することはできるが、発酵処理をすることはできない。[13]、[14]で記述の通りである。
【0081】
[22]本発明、ハウス型・有機物発酵処理システムにおいて、設定到達圧力まで減圧し、設定到達圧力の状態に保つことは生命線であり、何にもまして大切なことである。
【0082】
[23]本発明、ハウス型・有機物発酵処理システムにおいては、発酵槽内の減圧状態を一定に保つため、発酵槽内の温度管理をし、真空ポンプの可動と連動させている。つまり、減圧を開始するときは全ての真空ポンプが可動し設定した減圧状態に到達させる。しかし設定減圧状態に到達すると、29.真空ポンプA,だけが可動し設定減圧状態を保ち、29a.真空ポンプB,と29b.真空ポンプC,は停止する。このとき29a.真空ポンプB,と29b.真空ポンプC,は真空ポンプの圧力計に関係なく、発酵槽内のB.温度計測器,と連動し可動する様設定する。減圧状態により設定されているはずの発酵槽内沸点温度を超えて、温度が上昇しだすと自動的にまず29a.真空ポンプB,が可動を開始し、設定減圧状態を保つ。当然再び温度が上昇しだすと、最後の29b.真空ポンプC,の可動が開始され、設定減圧状態を保つ様に構成されている。
【0083】
[24]つまり発酵槽温度に連動し可動する真空ポンプの必要台数は、処理を行う有機廃棄物の質と量に比例しているということであり、逆に必要台数の真空ポンプを可動させれば発酵処理槽は拡大でき、有機廃棄物の処理量を増やすことができるということである。
【0084】
[25]本発明、ハウス型・有機物発酵処理システムにおいては、全て−740mmHg(絶対圧力20mmHg)到達圧力の真空ポンプで、発酵槽内圧力が−600mmHg以上になる様設定している。−600mmHgのときの沸点は約60度であるが、これは大気圧の酸素濃度の約20%位である。
【0085】
[26]発酵槽内温度が80度以上になると(約−400mmHg、絶対圧力360mmHg)[13]、[14]で記述した有機廃棄物の発酵処理はほとんど期待できない。
【0086】
[27]次に複数の真空ポンプ(29.真空ポンプA,29a.真空ポンプB,29b.真空ポンプC,)によって発酵槽から吸引された水分、空気、ガス体(還元物質)は、25.熱交換器(コンデンサー),で凝縮水に変えられ、最終的には33.クーリングタワー,に送られ処理されるが、その前に一度、26.凝縮水タンク,に集められ27.オゾン発生装置,で作られたオゾンを27a.オゾン送付管,より注入撹拌されることにより、
【従来の技術】
【0036】及び
【課題を解決するための手段】[15]で記述のごとく、問題を起こさない様構成されている。
【0087】
[28]次に[1]〜[4]で記述のハウス(発酵槽)には、12.自走式撹拌装置,が備え付けられており、処理対象である有機廃棄物を自走しながら撹拌を行っている。これは処理を早め、処理にムラが起きない様にするためである。
【0088】
[29]次に[1]〜[4]で記述のハウス(発酵槽)には、31.ブロワー,と9.空気吸入口,を備え付けている。これは[13]〜[26]で記述のごとく有機廃棄物を密閉されたハウス(発酵槽)に入れ、加温と減圧と乾燥を行い、発酵処理を行うわけであるがほとんどの場合、この状態での処理だけで発酵処理を完了することはできないためである。
【0089】
[30]上記のごとく、加温と減圧と乾燥による発酵処理を行えば[13]〜[14]に記述の様に処理が行えるが、この状態での処理だけで完了したのでは発酵肥料として田畑に施肥した場合問題が起きてしまう。
【0090】
[31]これは[13]に記述の通り、発酵槽内を嫌気状態で発酵力の強い嫌気微生物菌の働きを利用するためである。
【0091】
[32]嫌気微生物菌は大きく分けると偏性嫌気性菌と通性嫌気性菌に分けられる。偏性嫌気性菌は非常に嫌気的で空気の中では生存できない微生物で、通性嫌気性菌は嫌気と好気の中間に位置するもので嫌気的ではあるけれど空気の中でも生存が可能な微生物である。(人間の大腸菌、乳酸菌、光合成菌)
【0092】
[33]実は、病原菌や腐敗菌のほとんどが嫌気性が強く、嫌気的になるほどその病原性や腐敗性も強くなる傾向がある。
【0093】
[34][13]に記述の通り、発酵処理を行うときはその発酵力を利用するが、発酵処理が完了間近になると嫌気性の強い偏性嫌気性菌は不要(いては困る)であるため、ハウス(発酵槽)内に空気を9.空気吸入口,より31.ブロワー,で吸引し、常圧状態にすることにより殺菌を行う。([32]に記述の通り偏性嫌気性菌は空気の中で生存できない)
【0094】
[35]常圧状態で12.自走式撹拌機,でまんべんなく撹拌された有機廃棄物は、次に好気微生物による発酵が開始され、通性嫌気性菌とブレンドされた良質の堆肥となる。
【0095】
[36]次に、13.紫外線照射装置,とハウス(発酵槽)にオゾンを噴霧する15.自走式オゾン噴霧装置,についてである。これは埋立地等の有機廃棄物を本発明のハウス型・有機物発酵処理システムで処理する場合に使用する。
【0096】
[37]ダイオキシン類等の有害物質を含む可能性がある有機廃棄物を処理する場合は、オゾンの持つ酸化力を利用して脱塩基化を行い、紫外線照射による殺菌を行う(光化学分解)方法としては、10.ハウス上部(発酵槽),に[6]〜[7]に記述の14.ヒーター,と交互に13.紫外線照射装置,が設けてあり、必要に応じて紫外線を照射し殺菌を行う。又、同じく10.ハウス上部(発酵槽),には[4]で記述の16.自走式スラリー散布装置と平行する形で備え付けられており、必要に応じて15.自走式オゾン噴霧装置から、オゾンが出される様に構成されている。
【0097】
[38]次に8.発酵微生物菌貯留タンク,であるが、これは主に[1]〜[4]で記述している有機廃棄物が家畜の糞尿ではなく、食物残渣や農業系残渣の場合主に使用される。その理由は家畜の糞尿には腸内菌や枯草菌等の発酵菌が多量に含まれているので、前記[1]〜[35]の様な環境を与えるとおのずと発酵しやすい。ところが食物残渣や農業系残渣物は人手が多く介在しているせいもあって、含まれている発酵菌が非常に少ない場合が多い。特に野菜の場合は農薬を使用している場合など、発酵菌がほとんどない場合がある。
【0098】
[39]前記の場合等は、家畜糞尿と混ぜ合せた上で発酵処理を行うか、8.発酵微生物菌貯留タンク,で培養されている市販又は採取した発酵菌を8a.発酵菌送入管,で送り、17.自走式発酵菌噴霧装置,で噴霧する。
【0099】
[40]発酵微生物菌の採取及び培養は難しいことではなく、誰にでも簡単に行うことができる。例えば、乳酸菌等は2〜3日分の米のとぎ汁に牛乳を入れ、3日位置けば乳酸菌培養液ができるし、稲の切り株に御飯を載せ、2〜3日置いてから容器に入れ35度前後のお湯と黒糖などの糖類を入れて置くと4〜5日で枯草菌培養液ができあがる。
【0100】
[41]尚、[5]に示している10.ハウス上部(発酵槽),に使用している耐圧ガラスは、透過性の良い耐圧素材であればその材質にこだわるものではない。又、[28]に示している12.自走式撹拌機,(スクープ方式)は、その機能を有していればスクリュー方式、オーガー方式等その型式にこだわるものではない。又、[6]〜[8]に示している加温方法(ソーラーシステムによる加温方法)は、その機能を有していればボイラー、買電等そのシステムにこだわるものではない。又、[4]に示している11.ハウス下部(発酵槽),は、その機能を有していれば材質及び形状(区切られた2槽)にこだわるものではない。例えば、発酵時間(開給から完了まで)が短い場合は3槽でも5槽でもよい。
【効果】
以上のごとく、構成し作用する本発明のハウス型・有機物発酵処理システムは、システム内部で発酵に適した環境を作り強制発酵を行うため、発酵が外的要因に左右されず大量の固形有機廃棄物を短時間(1/500〜1/1,500程度)で発酵処理し、且つ従来処理ができなかった液体有機廃棄物(スラリー)を消滅処理することができる。このため広大な場所や施設を必要とせず、イニシャルコストが安く済み経済的である。悪臭、還元物質(ガス体)、排水、廃液をシステム外部に放出しないため環境に優しい。本システムの動力源の大半を太陽光でまかなうため、ランニングコストが安く済み経済的であり、環境に優しい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るハウス型・有機物発酵処理システムの側面図である。
【図2】本発明に係るハウス型・有機物発酵処理システムの平面図である。
【図3】本発明に係るハウス型・有機物発酵処理システムの側面図と減圧システム部詳細図1である。
【図4】本発明に係るハウス型・有機物発酵処理システムの平面図と減圧システム部詳細図2である。
【図5】図2のIII−III断面図及び拡大図である。
【図6】本発明に係るハウス型・有機物発酵処理システムの断面図であり、発酵槽下部移動状況図である。
【図7】本発明に係るハウス型・有機物発酵処理システムの断面図であり、支圧壁詳細図1である。
【図8】本発明に係るハウス型・有機物発酵処理システムの側面図であり、支圧壁詳細図2である。
【図9】本発明に係るハウス型・有機物発酵処理システムの側面図であり、撹拌機詳細図である。
【図10】本発明に係るハウス型・有機物発酵処理システムのフロー図である。
【符号の説明】
1. 投入ホッパー           20.ハウス下部(発酵槽)開閉壁
1a.投入コンベアー          21.支圧壁
2. 固液分離機            22.支圧壁ジャッキ
2a.圧縮ジャッキ           23.メジ材
2b.押出しジャッキ          24.防塵器(サイクロン)
2c.排水管              24a.還元物質吸入管A
3. 排出ホッパー           24b.還元物質吸入管B
3a.排出コンベアー          25.熱交換器(コンデンサー)
4. 液体有機物貯留タンク       26.凝縮水タンク
4a.液体有機物送入管         26a.凝縮水送水管
5. 太陽電池             27.オゾン発生装置
6. 蓄電池              27a.オゾン送付管
7. 油圧ユニット           27b.オゾン送入ガイドレール
8. 発酵微生物菌貯留タンク      28.送水ポンプA
8a.発酵菌送入管           29.真空ポンプA
9. 空気吸入口            29a.真空ポンプB
10.ハウス上部(発酵槽)       29b.真空ポンプC
10a.断熱層空間           30.真空ポンプD
11.ハウス下部(発酵槽)       31.ブロワー
12.自走式撹拌機           32.送水ポンプB
12a.スクープ            33.クーリングタワー
Figure 2004136262

Claims (7)

  1. 有機物質(家畜糞尿・食物残渣・農漁業系残渣等)の発酵を促し肥料化及び飼料化を行う機能を有する、ハウス型・発酵処理システムで、高い気密性を有しハウス(発酵槽)内の大気圧を任意に常圧状態と減圧状態にすることができ、且つ一定の減圧状態を保つことができる装置を備えている。
  2. ハウス(発酵槽)内の有機物質を撹拌し、処理有機物質を効率良くハウスの外に排出する装置を備えていることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  3. ハウス(発酵槽)内に殺菌装置と加温装置を備えていることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  4. ハウス(発酵槽)内に太陽エネルギーを取り込みつつ、断熱設備(保温)を備えていることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  5. 有機物質の固液分離が行え、固液を同時あるいは時間差で処理する装置を備えていることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  6. 有機物の発酵処理時は、ハウス(発酵槽)本体が一体となり、発酵処理終了時には上部ハウス(発酵槽)と下部ハウス(発酵槽)に分離できる装置を備えていることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  7. 有機物処理システム内から、一切の排水、廃液を出さないことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
JP2002340123A 2002-10-18 2002-10-18 有機廃棄物発酵処理システム Expired - Fee Related JP3706097B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002340123A JP3706097B2 (ja) 2002-10-18 2002-10-18 有機廃棄物発酵処理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002340123A JP3706097B2 (ja) 2002-10-18 2002-10-18 有機廃棄物発酵処理システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004136262A true JP2004136262A (ja) 2004-05-13
JP3706097B2 JP3706097B2 (ja) 2005-10-12

Family

ID=32462701

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002340123A Expired - Fee Related JP3706097B2 (ja) 2002-10-18 2002-10-18 有機廃棄物発酵処理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3706097B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200449463Y1 (ko) 2010-06-15 2010-07-15 주식회사두합크린텍 태양광에너지를 이용한 고도산화공정방식의 부유식 물정화장치
KR101157517B1 (ko) * 2011-11-22 2012-06-20 비케이환경종합건설 주식회사 밀폐형 통풍식 발효조가 구비된 가축분뇨 퇴비화 시스템
JP2013505816A (ja) * 2009-09-28 2013-02-21 グアンチョウ、ピュデ、エンバイロンメンタル、プロテクション、エキップメント、リミテッド 下水汚泥の濃縮‐脱水および好気的空気乾燥を統合する方法
KR101345486B1 (ko) 2011-08-19 2013-12-27 주식회사 에이티생명과학 건/습식 일체형 연속식 혐기 퇴비화시스템
KR101366496B1 (ko) * 2013-09-23 2014-02-28 (주)백암바이오 축혈을 이용한 농축 액상 비료 제조 방법
CN104649725A (zh) * 2015-03-05 2015-05-27 苏州市协进升降设备有限公司 基于动物尸体的无公害处理***及其控制方法
KR101898269B1 (ko) * 2018-06-28 2018-09-12 마이크로맥스 영농조합법인 유기성 폐기물의 발효 처리장치
CN111606744A (zh) * 2020-07-07 2020-09-01 山东省临沂科威机械有限公司 农村有机废弃物综合处理分斗式发酵设备及工艺

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106116736B (zh) * 2016-07-11 2021-12-24 湖南屎壳郎环境科技有限公司 规模化养殖场畜禽粪尿及病死畜禽胎盘治理***及方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013505816A (ja) * 2009-09-28 2013-02-21 グアンチョウ、ピュデ、エンバイロンメンタル、プロテクション、エキップメント、リミテッド 下水汚泥の濃縮‐脱水および好気的空気乾燥を統合する方法
US8808419B2 (en) 2009-09-28 2014-08-19 Guangzhou New Extend Rising Environmental Protection Technologies Machinery Equipment Co., Ltd. Method of integration of concentration-dehydration and aerobic air-drying of sewage sludge
KR200449463Y1 (ko) 2010-06-15 2010-07-15 주식회사두합크린텍 태양광에너지를 이용한 고도산화공정방식의 부유식 물정화장치
KR101345486B1 (ko) 2011-08-19 2013-12-27 주식회사 에이티생명과학 건/습식 일체형 연속식 혐기 퇴비화시스템
KR101157517B1 (ko) * 2011-11-22 2012-06-20 비케이환경종합건설 주식회사 밀폐형 통풍식 발효조가 구비된 가축분뇨 퇴비화 시스템
KR101366496B1 (ko) * 2013-09-23 2014-02-28 (주)백암바이오 축혈을 이용한 농축 액상 비료 제조 방법
WO2015041421A1 (ko) * 2013-09-23 2015-03-26 (주)백암바이오 축혈을 이용한 농축 액상 비료 제조 방법
CN104649725A (zh) * 2015-03-05 2015-05-27 苏州市协进升降设备有限公司 基于动物尸体的无公害处理***及其控制方法
KR101898269B1 (ko) * 2018-06-28 2018-09-12 마이크로맥스 영농조합법인 유기성 폐기물의 발효 처리장치
WO2020004800A1 (ko) * 2018-06-28 2020-01-02 마이크로맥스 영농조합법인 유기성 폐기물의 발효 처리장치
CN111606744A (zh) * 2020-07-07 2020-09-01 山东省临沂科威机械有限公司 农村有机废弃物综合处理分斗式发酵设备及工艺
CN111606744B (zh) * 2020-07-07 2024-05-14 山东省临沂科威机械有限公司 农村有机废弃物综合处理分斗式发酵设备及工艺

Also Published As

Publication number Publication date
JP3706097B2 (ja) 2005-10-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107759254B (zh) 一种基于种养结合的畜禽养殖场污染生态治理***及方法
DE60114863T2 (de) Konzept zur trennung von aufschlämmung und herstellung von biogas
CN103396180B (zh) 一种利用金针菇菌渣处理病死动物的方法
BR112012023753B1 (pt) tratamento de resíduos orgânicos
CN104193426B (zh) 一种粪便发酵干燥一步完成的方法与设备
CN104892052A (zh) 一种通过酸、碱处理秸秆的有机肥生产工艺
CN106810302A (zh) 一种养殖粪污资源化利用生产有机肥料的方法
JPWO2010044167A1 (ja) 有用産物製造装置、その装置によって製造された有用産物及びその製造方法
CN108976013A (zh) 牛粪尿一体化有机肥及其制备方法
CN104222506A (zh) 一种环境友好型猪饲养方法
CN111153749A (zh) 一种农业废弃物处理加工工艺
CN103664259B (zh) 利用鸭粪便发酵生产生物有机肥料的方法
JP3706097B2 (ja) 有機廃棄物発酵処理システム
CN219752189U (zh) 一种好氧堆肥室
CN1820577A (zh) 退化土地修复剂
CN109678565A (zh) 养殖粪污中温太阳能好氧发酵罐
CN212246803U (zh) 一种有机肥的加工设备
CN201418312Y (zh) 农业微生态零排放共生***
CN111777434A (zh) 一种畜禽养殖粪污发热微生物腐熟方法及其腐熟装置
CN111533588A (zh) 一种有机肥生产方法及加工设备
CN208166874U (zh) 一种预热式好氧堆肥装置
CN213202855U (zh) 一种畜禽养殖粪污发热微生物腐熟装置
KR101595184B1 (ko) 유기성 폐기물의 퇴비화방법
KR102165738B1 (ko) 계분 처리 시스템 및 방법
CN108822912A (zh) 一种城市粪便处理及加工的新材料研发利用体系

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040830

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050308

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050509

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20050509

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050719

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050727

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080805

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110805

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees