JP2004135824A - 高次脳機能障害診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アルツハイマー病等の高次脳機能障害を、記憶障害、記銘障害が顕在化していないような初期の段階で診断できるようにする。
【課題を解決するための手段】空間内の複数位置に配置され被験者による操作を受け付ける操作入力手段11、12と、前記操作入力手段11、12のうち何れを操作すべきかを被験者に対して指示する指示手段と、前記指示手段が被験者に対する指示を実行してから前記操作入力手段11、12が被験者による操作を受け付けるまでの時間差である反応時間を測定する反応時間測定手段とを少なくとも具備する高次脳機能障害診断装置1を構成し、被験者が操作する操作入力手段11、12の体中心に対する相対的な配置と被験者が該操作入力手段11、12を操作するときに駆使する身体部位の体中心に対する相対的な配置とが不適合である条件下での反応時間を測定し得るようにした。
【選択図】図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アルツハイマー病に代表される高次脳機能障害を診断するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
高次脳機能障害の一であるアルツハイマー病は、短期及び長期の記憶障害を基本症状とし、その他に抽象思考や判断の障害、失語、失行、失認、構成障害等の高次大脳皮質機能異常と性格変化等を惹起する。臨床では、アルツハイマー病の罹患の有無を診断する際にいわゆる長谷川式簡易知能評価スケールを用いることが多い。これは、痴呆態にある高齢者等をスクリーニングする目的で作成された簡易知能検査法である(非特許文献1を参照)。長谷川式簡易知能評価スケールの設問は見当識、記憶、記銘、計算、想起からなり、被験者に口頭で回答させることで大まかな知能障害の有無とおよその程度を判定可能である。上記のようなスクリーニングに加え、詳細な神経心理学的検査や血液検査、さらにCT、MRI等の諸検査を行った上で、アルツハイマー病の診断がなされている。
【0003】
また、近年では、PET(ポジトロンCT)、SPECT(シングルフォトンエミッションCT)を使用して、CTやMRIでは得られない脳局所のグルコース代謝、酸素消費率、脳血流等を測定できるようになり、アルツハイマー病の病態が明らかとなりつつある。例えば、若年性のアルツハイマー病では、頭頂葉のグルコース代謝の低下が著しい(非特許文献2を参照)。これらはアルツハイマー病の初期症状を捉え得る有望な手段ではあるが、放射性物質を被験者の体内に投与する必要があることもあって、現状では研究目的の利用が多く一般には普及していない。
【0004】
【非特許文献1】長谷川和夫、“改訂長谷川式簡易知能評価スケール”、[online]、平成14年9月9日検索、インターネット<URL  http://www.noge.or.jp/gaiyou/kango−bu/byoutou/suke−ru/hasegawa.htm>
【非特許文献2】Sakamoto S, Ishii K, Sasaki M, Hosaka K, Mori T, Matsui M, Hirono N, Mori E,“ Differences in cerebral metabolic impairment between early and late onset types of Alzheimer’s disease ”J Neurol Sci
2002 Aug 15;200(1−2):27−32
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
アルツハイマー病の診断においては、記憶障害、記銘障害の有無や程度を調査することが基本とされている。しかしながら、アルツハイマー病の初期段階では、興味や関心の低減、集中力の低下等の、どことなく従来と違う、この人らしくないといった漠然とした印象を与えるに過ぎないことが多く、記憶障害、記銘障害が必ずしも顕在化しない。特に、若年性アルツハイマー病の初期段階では、記憶障害、記銘障害はあまり見られない。そのため、医師、患者本人や周囲の者がアルツハイマー病の発症に気づかないことも多く、病状がかなりの程度進行してはじめてアルツハイマー病と診断されることとなる。
【0006】
以上の問題に鑑みて、本発明は、アルツハイマー病等の高次脳機能障害の早期診断を可能とすることを目的とし、そのために有効な手段を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決すべく、空間内の複数位置に配置され被験者による操作を受け付ける操作入力手段と、前記操作入力手段のうち何れを操作すべきかを被験者に対して指示する指示手段と、前記指示手段が被験者に対する指示を実行してから前記操作入力手段が被験者による操作を受け付けるまでの時間差である反応時間を測定する反応時間測定手段とを少なくとも具備する高次脳機能障害診断装置を構成した。
【0008】
アルツハイマー病の罹患者は、たとえ記憶障害、記銘障害が依然顕在化していないといえども、空間認識能力その他の脳機能にダメージを受けている。そして、例えば、罹患者から見て左側に存在する物を自身の右手を使って操作するような能力に衰えが生じる。本発明は、被験者が操作する操作入力手段の体中心に対する相対的な配置と被験者が該操作入力手段を操作するときに駆使する身体部位の体中心に対する相対的な配置とが不適合である「体中心座標系不適合」の条件下での反応時間を測定することにより、脳機能の損耗を検出して被験者が高次脳機能障害に罹患しているか否かを診断し得るようにしたものである。
【0009】
あるいは、空間内の複数位置に配置され被験者による操作を受け付ける操作入力手段と、前記操作入力手段のうち何れを操作すべきかを被験者に対して指示する指示手段と、被験者による操作を受け付けた操作入力手段が、操作すべきものとして前記指示手段が被験者に対し指示したものであるか否かを判定する判定手段とを少なくとも具備する高次脳機能障害診断装置を構成し、体中心座標系不適合の条件下での正答率若しくは誤答率を調査することにより、高次脳機能障害への罹患の有無を診断し得るようにしてもよい。
【0010】
加えて、前記指示手段は、空間内の複数位置の何れかにおいて被験者の五感に訴えかける態様の刺激を出力しその出力位置により被験者が操作すべき操作入力手段を指示するものであり、かつ刺激の出力位置と被験者が操作すべき操作入力手段との相関を変更可能なものであって、被験者が操作する操作入力手段の体中心に対する相対的な配置と該操作入力手段を操作すべき旨を指示する刺激の出力位置の体中心に対する相対的な配置とが適合及び不適合である条件下での反応時間を測定し得る、または正答率若しくは誤答率を調査し得ることが好ましい。このようなものであれば、被験者の体中心座標系不適合の状態に対処する機能の損耗をより明確に検知可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1に示すように、本実施形態における高次脳機能障害診断装置1は、空間内の複数位置に配置され被験者による操作を受け付ける操作入力手段11、12と、前記操作入力手段11、12のうち何れを操作すべきかを被験者に対して指示する指示手段13と、前記指示手段13が被験者に対する指示を実行してから前記操作入力手段11、12が被験者による操作を受け付けるまでの時間差である反応時間を測定する反応時間測定手段14と、被験者による操作を受け付けた操作入力手段11、12が操作すべきものとして指示したものであるか否かを判定する判定手段15とを具備する。被験者は、指示手段13による指示をもとに、操作すべき操作入力手段11、12を操作する。そして、反応時間測定手段14により反応時間を測定し、かつ判定手段15の機能を利用して正答率若しくは誤答率を調査するものである。
【0012】
アルツハイマー病に代表される高次脳機能障害の罹患者は様々な症状を呈するが、その一つとして体中心座標系不適合の状態に対処する能力の低下がある。ここで、体中心座標系適合あるいは体中心座標系不適合であるということについて述べると、被験者の体中心または体軸を基準とし、体外空間並びに被験者の身体を複数の空間区分、身体部位に区分した場合において、対比される要素が対応する区分にあること、即ち、空間内に配置した一の操作入力手段11、12が属する空間区分と該操作入力手段11、12を操作するときに駆使する身体部位とが対応していることを体中心座標系適合といい、対応していないことを体中心座標系不適合という。典型例を挙げると、体外空間を被験者から見て左右の空間区分、左側空間と右側空間とに区切るとともに被験者の身体を左半身と右半身とに区切った場合に、左側空間内に存在する操作入力手段11を左半身の所要部位を駆使して操作することが体中心座標系適合に該当し、右半身の所要部位を駆使して操作することが体中心座標系不適合に該当する。本発明に係る高次脳機能障害診断装置1を用いて反応時間を測定し及び/または正答率若しくは誤答率を調査することで、体中心座標系不適合の状態に対処する能力を定量的に評価でき、ひいては高次脳機能障害への罹患の有無を診断することが可能となる。
【0013】
高次脳機能障害診断装置1は、例えば、図2に示すように、プロセッサ1a、メインメモリ1b、補助記憶装置1c、表示制御装置1d、ディスプレイ1e、入力装置1f、等のハードウェア資源を具備する。補助記憶装置1cは、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ、DVD−ROMの如き光ディスクドライブ、その他であるが、着脱自在なもの、即ちカートリッジ式のメモリカードや外付け式のディスクドライブ等であっても構わない。表示制御装置1dは、プロセッサ1aより受けた描画指示をもとに表示させるべき画像データを生成してディスプレイ1eに向けて送出する機能を有するビデオチップ(あるいは、グラフィクスチップ)1d1、画像データ等を一時的に格納しておく役割を担うビデオメモリ(Video RAM)1d2等の既知のデバイスを用いて構成できる。入力装置1fは、被験者の手指により操作可能な押下ボタン、キーボード、マウス、トラックパッド、タッチパネルその他をおしなべて包含する。
【0014】
通常、プロセッサ1aによって実行されるべきプログラムが補助記憶装置1cに格納されており、プログラムの実行の際には補助記憶装置1cからメインメモリ1bに読み込まれ、プロセッサ1aによって解読される。そして、該プログラムに従い上記のハードウェア資源を作動して、図3に示す操作入力手段11、12、指示手段13、反応時間測定手段14、判定手段15としての機能を発揮するようにしている。
【0015】
既に述べたように、操作入力手段11、12は、被験者による操作を受け付けるものである。操作入力手段11、12は、入力装置1f及びそのデバイスドライバを利用して構成される。なお、図4(a)、(b)に示すように、二つの操作入力手段11、12を空間内の左右位置に配置し、その一方を被験者の左手(または、右手)により操作させ、他方を右手(左手)により操作させるようにすることが好ましい。本実施形態では、被験者の手指で操作できる二つの押下ボタン等を被験者の正中正面より左右に配置して操作入力手段11、12としている。但し、操作入力手段11、12の態様は種々のものが考えられ、例えば、汎用的なキーボード上の離間した二つのキー(「z」キーと「/」キー、等)をもって操作入力手段11、12としても構わない。
【0016】
指示手段13は、被験者の五感に訴えかける態様にて被験者が操作すべき操作入力手段11、12を指示する。本実施形態では、空間内の複数位置L1、L2の何れかにおいて被験者の五感、特に視覚に訴えかける態様の刺激を出力し、その出力位置により操作すべき操作入力手段11、12を指示するものとしている。本実施形態において、指示手段13は、表示制御装置1d及びディスプレイ1eの機能を利用して構成される。そして、図5(a)、(b)に示すように、ディスプレイ1eの画面1e1上の左右の所定位置L1、L2の何れかに刺激たるサインSNを表示することにより、左右何れかの操作入力手段11、12を操作すべき旨の指示を被験者に与えるようにしている。なお、画面1e1上の左の位置L1にサインSNを表示することが、被験者から見て左側の操作入力手段11を操作すべき旨を指示するものであることもあれば、逆に被験者から見て右側の操作入力手段12を操作すべき旨を指示するものであることもある。この点については、後述する。
【0017】
反応時間測定手段14は、指示手段13が被験者に対する指示を実行してから操作入力手段11、12が被験者による操作を受け付けるまでの時間差である反応時間を測定する。測定した反応時間に係るデータは、メインメモリ1b若しくは補助記憶装置1cの所要の記憶領域に格納される。
【0018】
判定手段15は、被験者による操作を受け付けた操作入力手段11、12が、操作すべきものとして前記指示手段13が被験者に対し指示したものであるか否かを判定する。判定結果に係るデータは、メインメモリ1b若しくは補助記憶装置1cの所要の記憶領域に格納される。
【0019】
因みに、上記の各部の機能が電気通信回線を介して通信可能に接続している複数の情報処理装置に分担され、これらが協働することにより高次脳機能障害診断装置1として成立していてもよい。
【0020】
上述のような構成を有する高次脳機能障害診断装置1を用い、図4に示すように、左側に配置した操作入力手段11を被験者の左手で操作させ右側に配置した操作入力手段12を被験者の右手で操作させる体中心座標系適合(図4(a)に示す)及び左側に配置した操作入力手段11を被験者の右手で操作させ右側に配置した操作入力手段12を被験者の左手で操作させる体中心座標系不適合(図4(b)に示す)の条件下で、被験者に対する試験を行う。
【0021】
加えて、体中心座標系不適合の状態に対処する能力をより的確に評価すべく、被験者が操作する操作入力手段11、12の体中心に対する相対的な配置と前記指示手段13が出力する刺激の出力位置L1、L2の体中心に対する相対的な配置とが適合及び不適合である条件下での反応時間を測定する、または正答率若しくは誤答率を調査することが望ましい。詳述すると、被験者の体中心または体軸を基準とし、指示手段13により刺激が出力される体外空間の領域(いわゆる刺激空間)並びに操作入力手段11、12が配置され被験者が操作を行う体外空間の領域(いわゆる反応空間)を複数の空間区分に区分した場合において、対比される要素が対応する区分にあること、即ち、刺激空間内での刺激の出力位置L1、L2が属する空間区分と反応空間内に配置した一の操作入力手段11、12が属する空間区分とが対応していることがここにいう適合であり、対応していないことがここにいう不適合である。特に、本実施形態では、ディスプレイ1eを介して被験者の視覚に訴えかける態様の刺激たるサインSNを刺激空間たる画面1e1上に出力することとしており、上記の「適合」を網膜中心座標系適合、上記の「不適合」を網膜中心座標系不適合と呼称することができる。典型例を挙げると、図5に示すように、刺激空間、反応空間をそれぞれ被験者から見て左右の空間区分に区切った場合に、刺激空間の左側(右側)の区分で刺激を出力することに対し反応空間の左側(右側)の区分に存在する操作入力手段11、12を被験者に操作させることが網膜中心座標系適合(図5(a)に示す)に該当し、反応空間の右側(左側)の区分に存在する操作入力手段11、12を被験者に操作させることが網膜中心座標系不適合(図5(b)に示す)に該当する。体中心座標系適合/不適合の条件に、さらに網膜中心座標系適合/不適合の条件を合わせると、2×2=4通りの試験条件が生成される。これら各条件の下で、指示手段13により被験者に対し指示を与えこの指示をもとに操作すべき操作入力手段11、12を操作させる試行を行い、反応時間を測定し、正答率若しくは誤答率を調査する。通常、試行は、各条件下でそれぞれ複数回行う。
【0022】
さらに、前記指示手段13は、刺激の出力位置L1、L2と被験者が操作すべき操作入力手段11、12との相関を無作為に、あるいは予め設定されたパターンに従い変更可能であることが好ましい。本実施形態に当てはめて言い換えれば、網膜中心座標系適合/不適合の条件を無作為に、あるいは予め設定されたパターンに従い試行毎に変更可能であることが好ましい。このとき、指示手段13が、被験者に対する指示である刺激の出力に先立ち、刺激の出力位置L1、L2と被験者が操作すべき操作入力手段11、12との相関を被験者に教示するものであればより好適である。例えば、図6に示すように、次回以降の試行が網膜中心座標系適合の条件の下に行われることを被験者に教示するための表示T1(図6(a)に示す)あるいは網膜中心座標系不適合の条件の下に行われることを被験者に教示するための表示T2(図6(b)に示す)を適宜画面1e1上に出力するものとして、前記指示手段13を構成する。
【0023】
本実施形態における高次脳機能障害診断装置1が実行する処理の手順を、図7のフローチャートを参照して述べる。まず、次回以降の試行が網膜中心座標系適合の条件下で行われるか網膜中心座標系不適合の条件下で行われるかを無作為に、あるいは予め設定されたパターンに従い決定する(ステップS1)。指示手段13は、前記ステップS1にて決定した網膜中心座標系適合/不適合の条件を(図6(a)あるいは図6(b)に例示した表示T1、T2を画面1e1上に出力するという形で)被験者に教示する(ステップS2)。そして、指示手段13が、刺激空間たる画面1e1上の何れかの位置L1、L2を選択して(ステップS3)刺激たるサインSNを出力する(ステップS4)。続いて、各操作入力手段11、12が、被験者による操作入力を待ち受ける(ステップS6)とともに、反応時間測定手段14が、何れかの操作入力手段11、12が操作を受け付けるまでの経過時間の計測を開始する(ステップS5)。何れかの操作入力手段11、12が操作を受け付けたとき(ステップS6)、反応時間測定手段14による経過時間の計測を完了する(ステップS7)。また、判定手段15が、指示手段13による指示に合致する正しい操作入力手段11、12を被験者が操作したか否かを判定する(ステップS8)。このとき、前記ステップS1にて決定した網膜中心座標系適合/不適合の条件に基づき、操作を受け付けた操作入力手段11、12が操作すべきものとして指示したものであるか否かを判定する。具体例を挙げて言えば、画面1e1上の左側の位置L1にサインSNを出力したときに被験者から見て左側の操作入力手段11が操作された場合に、網膜中心座標系適合の条件下では正答と判定し、網膜中心座標系不適合の条件下では誤答と判定する。しかして、必要に応じて上記のステップS1ないしステップS8、あるいはステップS3ないしステップS8を繰り返す。試行により得た反応時間の測定データまたは正答/誤答の判定結果のデータは、電気通信回線を介して外部の情報処理装置へ送信、ディスプレイ1eの画面1e1上に表示、ハードディスクやフレキシブルディスクその他の記憶媒体へ書き込み、プリントアウト、等の態様にて出力する。
【0024】
以降、本発明に係る高次脳機能障害診断装置1を用いて行った試験の結果に関して述べる。図8に示すものは、アルツハイマー病に罹患していない健常者(20名、平均年齢23.5歳)の反応時間の測定結果である。それぞれ、uUは体中心座標系適合・網膜中心座標系適合、uIは体中心座標系適合・網膜中心座標系不適合、cCは体中心座標系不適合・網膜中心座標系適合、cIは体中心座標系不適合・網膜中心座標系適不適合の条件下での試行における反応時間を表している。図9に示すように、体中心座標系適合の条件下での反応時間よりも体中心座標系不適合の条件下での反応時間の方が遅れる傾向にある。しかし、uIの条件下での反応時間とcCの条件下での反応時間との間に大きな差は見られない。一方で、図9に示すものは、初期の若年性アルツハイマー病の罹患者(50歳代)の反応時間の測定結果である。全体的な傾向として反応時間の遅れが見られる(反応時間は加齢等による影響も受ける)が、uIの条件下での反応時間とcCの条件下での反応時間とを比較しても明白なように、特に体中心座標系不適合の条件下での反応時間の遅延化が顕著となる。さらに、この被験者の正答率は、図10に示すものとなった。体中心座標系不適合の条件下での正答率が明らかに低下している。なお、健常者を被験者とした場合には、試験条件に依存した正答率の大きな変動は見られない。
【0025】
当該試験において、その被験者は、外部より入力される視覚情報と、固有受容器(proprioceptive)を介して入力される、自身の身体部位の空間内での***や姿勢に関する情報とを統合して、動作(即ち、操作入力手段11、12を操作すること)を実行するための空間的コーディングを行う必要がある。このとき、特に脳の前頭−頭頂及び上側頭回(STG)を機能させている。ところが、アルツハイマー病等に起因してこれら前頭−頭頂あるいは上側頭回に損傷が発生すると、空間的コーディング能力が低減し、その結果体中心座標系不適合の状態に対処することが困難となる。本発明はこの点に着目してなされたものであり、被験者の体中心座標系不適合の状態への対処能力を定量評価することでアルツハイマー病等の高次脳機能障害への罹患の有無を早期に診断することを可能としている。
【0026】
以上に詳述した本実施形態によれば、空間内の複数位置に配置され被験者による操作を受け付ける操作入力手段11、12と、前記操作入力手段11、12のうち何れを操作すべきかを被験者に対して指示する指示手段13と、前記指示手段13が被験者に対する指示を実行してから前記操作入力手段11、12が被験者による操作を受け付けるまでの時間差である反応時間を測定する反応時間測定手段14とを具備し、被験者が操作する操作入力手段11、12の体中心に対する相対的な配置と被験者が該操作入力手段11、12を操作するときに駆使する身体部位の体中心に対する相対的な配置とが不適合である体中心座標系不適合の条件下での反応時間を測定し得るように構成した高次脳機能障害診断装置1を用いることで、被験者の体中心座標系不適合の状態への対処能力を定量的に評価することができ、特徴的な症状が必ずしも顕著でない初期の高次脳機能障害の罹患者であってもその罹患を診断可能となる。該高次脳機能障害診断装置1は、高価な検査機器や特殊な薬品等を必要としないため、低コストで利用できる。しかも、非侵襲性のものであり被験者への精神的、肉体的負担が軽く、定期的に診断を実施したとしても副作用のおそれが極めて少ない。
【0027】
同様に、空間内の複数位置に配置され被験者による操作を受け付ける操作入力手段11、12と、前記操作入力手段11、12のうち何れを操作すべきかを被験者に対して指示する指示手段13と、被験者による操作を受け付けた操作入力手段11、12が、操作すべきものとして前記指示手段13が被験者に対し指示したものであるか否かを判定する判定手段15とを具備し、被験者が操作する操作入力手段11、12の体中心に対する相対的な配置と被験者が該操作入力手段11、12を操作するときに駆使する身体部位の体中心に対する相対的な配置とが不適合である条件下での正答率若しくは誤答率を調査し得るように構成した高次脳機能障害診断装置1用いることでも、体中心座標系不適合の状態に対処する能力を定量評価でき、高次脳機能障害の早期診断が可能となる。
【0028】
さらに、前記指示手段13が、空間内の複数位置L1、L2の何れかにおいて被験者の五感に訴えかける態様の刺激SNを出力しその出力位置L1、L2により被験者が操作すべき操作入力手段11、12を指示するものであり、かつ刺激SNの出力位置L1、L2と被験者が操作すべき操作入力手段11、12との相関を変更可能なものであれば、被験者が操作する操作入力手段11、12の体中心に対する相対的な配置と該操作入力手段11、12を操作すべき旨を指示する刺激SNの出力位置L1、L2の体中心に対する相対的な配置とが適合及び不適合である条件下での反応時間を測定し得る、または正答率若しくは誤答率を調査し得る。即ち、上述例におけるuI(体中心座標系不適合・網膜中心座標系適合)、cI(体中心座標系不適合・網膜中心座標系適不適合)の条件下での反応時間を測定し得る、または正答率若しくは誤答率を調査し得る。そして、被験者の体中心座標系不適合の状態に対処する機能の損耗をより的確に検知することが可能となり、結果として高次脳機能障害の早期診断に資する。
【0029】
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。特に、指示手段13による刺激は、ディスプレイ1eの画面1e1上にサインSNを表示するという視覚に訴えかけるものには限られず、例えば、聴覚や触覚に訴えかけるものであってもよい。
【0030】
その他、各部の具体的構成や図7に示す処理の手順等もまた、上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。勿論、パーソナルコンピュータその他の汎用的な情報処理装置にプログラムをインストールして本発明に係る高次脳機能障害診断装置1を構成することも可能であって、専用の装置を製造することが必須であるわけではない。
【0031】
【発明の効果】
以上に詳述した本発明によれば、アルツハイマー病等の高次脳機能障害を早期に診断することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における高次脳機能障害診断装置の全体構成を示す図。
【図2】同高次脳機能障害診断装置が具備するハードウェア資源を示す図。
【図3】同高次脳機能障害診断装置の機能ブロック図。
【図4】同高次脳機能障害診断装置を用いた試験方法を模式的に示す図。
【図5】同高次脳機能障害診断装置を用いた試験方法を模式的に示す図。
【図6】試験条件の教示の態様を例示する図。
【図7】同高次脳機能障害診断装置が実行する処理の手順を示すフローチャート。
【図8】健常者の反応時間の測定結果を示す図。
【図9】アルツハイマー病患者の反応時間の測定結果を示す図。
【図10】アルツハイマー病患者の正答率の調査結果を示す図。
【符号の説明】
1…高次脳機能障害診断装置
11、12…操作入力手段
13…指示手段
14…反応時間測定手段
15…判定手段

Claims (6)

  1. 空間内の複数位置に配置され被験者による操作を受け付ける操作入力手段と、
    前記操作入力手段のうち何れを操作すべきかを被験者に対して指示する指示手段と、
    前記指示手段が被験者に対する指示を実行してから前記操作入力手段が被験者による操作を受け付けるまでの時間差である反応時間を測定する反応時間測定手段とを少なくとも具備し、
    被験者が操作する操作入力手段の体中心に対する相対的な配置と被験者が該操作入力手段を操作するときに駆使する身体部位の体中心に対する相対的な配置とが不適合である条件下での反応時間を測定し得るように構成した高次脳機能障害診断装置。
  2. 空間内の複数位置に配置され被験者による操作を受け付ける操作入力手段と、
    前記操作入力手段のうち何れを操作すべきかを被験者に対して指示する指示手段と、
    被験者による操作を受け付けた操作入力手段が、操作すべきものとして前記指示手段が被験者に対し指示したものであるか否かを判定する判定手段とを少なくとも具備し、
    被験者が操作する操作入力手段の体中心に対する相対的な配置と被験者が該操作入力手段を操作するときに駆使する身体部位の体中心に対する相対的な配置とが不適合である条件下での正答率若しくは誤答率を調査し得るように構成した高次脳機能障害診断装置。
  3. 前記指示手段は、空間内の複数位置の何れかにおいて被験者の五感に訴えかける態様の刺激を出力しその出力位置により被験者が操作すべき操作入力手段を指示するものであり、かつ刺激の出力位置と被験者が操作すべき操作入力手段との相関を変更可能なものであって、
    被験者が操作する操作入力手段の体中心に対する相対的な配置と該操作入力手段を操作すべき旨を指示する刺激の出力位置の体中心に対する相対的な配置とが適合及び不適合である条件下での反応時間を測定し得るまたは正答率若しくは誤答率を調査し得ることを特徴とする請求項1または2記載の高次脳機能障害診断装置。
  4. 請求項1記載の高次脳機能障害診断装置を構成するために用いられるものであって、情報処理装置を、少なくとも
    空間内の複数位置に配置され被験者による操作を受け付ける操作入力手段、
    前記操作入力手段のうち何れを操作すべきかを被験者に対して指示する指示手段、及び、
    前記指示手段が被験者に対する指示を実行してから前記操作入力手段が被験者による操作を受け付けるまでの時間差である反応時間を測定する反応時間測定手段として機能させるプログラム。
  5. 請求項2記載の高次脳機能障害診断装置を構成するために用いられるものであって、情報処理装置を、少なくとも
    空間内の複数位置に配置され被験者による操作を受け付ける操作入力手段、
    前記操作入力手段のうち何れを操作すべきかを被験者に対して指示する指示手段、及び
    被験者による操作を受け付けた操作入力手段が、操作すべきものとして前記指示手段が被験者に対し指示したものであるか否かを判定する判定手段として機能させるプログラム。
  6. 前記指示手段は、空間内の複数位置の何れかにおいて被験者の五感に訴えかける態様の刺激を出力しその出力位置により被験者が操作すべき操作入力手段を指示するものであり、かつ刺激の出力位置と被験者が操作すべき操作入力手段との相関を変更可能なものであることを特徴とする請求項4または5記載のプログラム。
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