JP2004135790A - 外科用手術装置及びそれを用いた異常報知システム - Google Patents

外科用手術装置及びそれを用いた異常報知システム Download PDF

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Abstract

【課題】異常を報知する表示手段の構成を複雑化せず、異常報知にのみ用いられる表示灯を最小限として、最小の部品点数で異常の発生、及び異常の発生している箇所或いはその状態を術者に報知することができるようにする。
【解決手段】図2に示すように超音波砕石装置に設けられている操作・表示部8には、ハンドピース3に対して高周波が出力されているときに点灯する出力表示灯16とそのときに選択した出力レベルを表示する出力設定表示灯14とローラポンプ6を駆動するポンプ駆動部7が駆動しているときに点灯する吸引表示灯17とそのときの選択した出力レベルを表示する吸引設定表示灯14と異常表示灯18とが設けられており、超音波砕石装置に内装されている装置に異常が発生した場合、異常表示灯18を点灯させると共に、異常の発生している装置に関連する表示灯14〜17を選択的に点滅させて、異常の発生している装置を瞬時に認識させる。
【選択図】図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、装置異常を報知するに際し、各装置の動作状態を表示する表示手段の表示状態を組み合わせて装置異常、及び異常の発生している箇所を術者に報知する外科用手術装置及びそれを用いた異常報知システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種の外科用手術装置には、術者に装置異常の発生を報知すると共に、異常発生の箇所を特定する表示手段が設けられている。表示手段としては、装置異常が発生した場合に、その異常の発生している箇所に応じて点灯或いは点滅する警告灯や異常の発生している箇所をエラーコードで表示するコード表示部等が多く採用されている。
【0003】
この警告灯やコード表示部等は、異常の発生を報知すると共に、異常の発生している箇所を特定する機能を有しているため、システムを構成する装置の種類が多い場合、当該装置に対応した数の警告灯を装備しなければならず、又、コード表示部では、エラーコードを表示する文字表示用LEDや液晶表示装置等の桁数を装置の数に応じた分だけ予め設定しておかなければならず、構成が複雑化してしまう不都合がある。
【0004】
更に、システムを構成する装置の種類が多い場合、異常状態を表示する表示部の面積を拡大したり、部品点数を増加しなければならないため、製品コストがアップしてしまう不都合がある。
【0005】
これに対処するに、例えば特開平6−311570号公報、特開平9−735364号公報には、警告灯の点滅のパターンを用いて発生した異常の種類を報知し、術者は警告灯の点滅パターンに基づいて異常の状態を判別するようにした警告装置が開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−311570号公報
【0007】
【特許文献2】
特開平9−75364号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した両公報に開示されている技術では、術者が警告灯の点滅パターンに対応する異常の状態を把握していない場合は、この点滅パターンに基づいて異常の状態を瞬時に理解することができず、不便を来たす不都合がある。
【0009】
又、この各公報には、異常が発生した際に、上述した警告灯による表示以外に警告音によっても報知する技術が開示されている。
【0010】
しかし、通常、手術室内では、複数の装置が使用されており、且つ各装置は術者の視野の外にある場合が多く、術者が警告音を聞いて異常の発生を確認するには、手術位置から一旦目を離してどの装置に、どのような異常が発生しているかを逐一確認しなければならないが、装置の位置によっては術者が手術位置から異常の発生している箇所を確認することが困難な場合がある。
【0011】
又、手術中の術者が、警告音に基づいて複数の装置の中から異常の発生している箇所を特定することは困難で、特に、警告音が他の装置の発する通常の音と重なった場合、或いは術者の背後に装置が配設されている場合には、警告音が聞き取り難く、装置の異常を瞬時に判別することが困難である。
【0012】
この場合、複数の装置の音を判別し易くするために、音声による報知を行ったり、術者が装置毎に警告音を登録することも可能であるが、音声や術者の登録した警告音を記憶するメモリや、音声を再生する回路などが別途必要になり、製品コストがアップしてしまう不都合がある。
【0013】
又、それぞれの装置を集中制御することにより、集中制御パネルに、異常が発生している装置と、異常の状態(或いは異常の発生箇所)を表示することも可能であるが、装置に通信手段を設ける必要があり、集中制御に対応していない装置は異常状態を表示することができない問題がある。
【0014】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、異常を報知する表示手段の構成を複雑化せず、異常報知にのみ用いられる表示灯を最小限として、最小の部品点数で異常の発生、及び異常の発生している箇所を術者に報知することができ、術者は異常の発生、及び異常の発生している箇所を瞬時に認識することの可能な外科用手術装置及びそれを用いた異常報知システムを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明による第1の外科用手術装置は、第1の機能部の動作状態を表示する第1の表示部と、前記第1の機能部の動作レベルを表示する第2の表示部と、第2の機能部の動作状態を表示する第3の表示部と、前記第2の機能部の動作レベルを表示する第4の表示部と、前記第1の機能部と第2の機能部とを有する装置の異常を表示する第5の表示部と、前記各表示部の内少なくとも2つの表示部の表示状態の組み合わせで装置異常及び異常の発生している箇所或いは異常状態を特定する表示制御部とを備えたことを特徴とする。
【0016】
第2の外科用手術装置は、複数の機能部の動作状態を表示する複数の動作状態表示部と、前記複数の機能部の動作レベルを表示する複数の動作レベル表示部と、前記複数の機能部を有する装置の異常を表示する装置異常表示部と、前記各表示部の内少なくとも2つの表示部の表示状態の組み合わせで装置異常及び異常の発生している機能部を特定する表示制御部とを備えたことを特徴とする。
【0017】
第3の外科用手術装置を用いた異常報知システムは、第1或いは第2の外科用手術装置を用いた異常報知システムにおいて、前記外科用手術装置を、術者の近傍或いは体に取付ける異常報知装置とを備え、前記外科用手術装置が、装置の異常状態を検出する異常検出手段と該異常検出手段で検出した異常状態を示す情報を無線送信する無線送信手段とを有し、前記異常報知装置が、前記無線送信手段から送信された情報を受信する無線受信手段と該無線受信手段で受信した情報に基づいて異常状態を示す情報を報知する異常報知手段とを有し、前記異常報知手段が、前記外科用手術装置の異常状態を表示する表示手段と、異常発生時に音声を出力する音声発生手段と、異常発生時に振動を出力する振動発生手段と、の1つ或いは複数の組み合わせで報知することを特徴とする。
【0018】
第4の外科用手術装置を用いた異常報知システムは、前記異常報知装置が、1つ以上の異常発生時のメッセージを記録可能な音声記録手段と前記無線送信手段から送信された情報に基づき予め記録されているメッセージを再生して音声を出力する音声再生手段と、を有することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の一実施の形態を説明する。図1〜図3に本発明の第1の実施の形態を示す。図1に超音波砕石システムの概略構成図を示し、図2に超音波砕石システムに設けられている操作・表示部の正面図を示す。
【0020】
図1に示すように、超音波砕石システム1は、外科用手術装置の一例である超音波砕石装置2と、この超音波砕石装置2との組み合わせで使用するハンドピース3、フットスイッチ4とを備えている。
【0021】
又、超音波砕石装置2は、第1の機能部としての高周波発振部5と、吸引(或いは送水)を行なうローラポンプ6と、このローラポンプ6を駆動する第2の機能部としてのポンプ駆動部7と、操作・表示部8と、制御部9とを備えている。
【0022】
又、ハンドピース3は、ハンドピース本体3aと、このハンドピース本体3aから延出するプローブ3bとを備え、又、ハンドピース本体3aから延出するハンドピースケーブル3cが、コネクタ11を介して高周波発振部5に接続され、又、このハンドピース3に接続されている吸引チューブ3dがローラポンプ6に連通されている。
【0023】
更に、制御部9は、フットスイッチ4からの高周波発振、或いはポンプのON/OFFを指示する信号に従い、高周波発振部5とポンプ駆動部7とに対して高周波発振信号とポンプ駆動信号とを各々出力する出力制御機能と、表示部8の表示状態を制御する表示制御機能とを備えている。
【0024】
又、図2に示すように、超音波砕石装置2に設けられている操作・表示部8には、高周波発振部5の出力レベルを設定する出力設定スイッチ12と、ローラポンプ6の吸引レベルを段階的に設定する吸引設定スイッチ13とが設けられ、更に、出力設定スイッチ12に対応して設けられた複数の表示灯で構成された第2の表示部としての出力設定表示灯14と、吸引設定スイッチ13に対応して設けられた複数の表示灯で構成された第4の表示部としての吸引設定表示灯15と、高周波発振部5から高周波が発振されているときに点灯する第1の表示部としての出力表示灯16と、ポンプ駆動部7が駆動しているときに点灯する第3の表示部としての吸引表示灯17と、装置の異常を検出したときに点灯する第5の表示部としての異常表示灯18とが設けられている。尚、本実施の形態では、出力表示灯16と吸引表示灯17とで動作状態表示部が構成され、又、出力設定表示灯14と吸引設定表示灯15とで動作レベル表示部が構成され、更に、異常表示灯18が装置異常表示部を兼用している。
【0025】
次に、制御部9において処理される出力制御機能及び表示制御機能について説明する。
術者が患者の体腔内に形成された結石を砕石する場合、先ず、ハンドピース3に設けられているプローブ3bを内視鏡(図示せず)を介して体腔内に挿入し、結石に接触させた後、フットスイッチ4を操作して出力を指示すると、制御部9はフットスイッチ4からの指示に従い、高周波発振部5とポンプ駆動部7とに対して高周波発振信号とポンプ駆動信号とを各々出力する。
【0026】
高周波発振信号を受信した高周波発振部5は、ハンドピース3に対して高周波を印加してプローブ3bを振動させる。一方、ポンプ駆動信号を受信したポンプ駆動部7は、ローラポンプ6を駆動し、ハンドピース3から延出する吸引チューブ3dを介して吸引を行い、プローブ3bの振動により破砕された結石片を回収する。
【0027】
その際、制御部9では、高周波発振部5、ローラポンプ6、ポンプ駆動部7へ出力する各駆動信号が正常であり、且つ高周波発振部5、ローラポンプ6、ポンプ駆動部7の各装置が正常に動作しているか否かを常時検出している。
【0028】
各駆動信号が正常であり、且つ各装置が正常に動作している場合、出力表示灯16と吸引表示灯17とを点灯させて、術者に動作状態が正常であることを知らせる。
【0029】
一方、制御部9において、フットスイッチ4、高周波発振部5、ローラポンプ6、ポンプ駆動部7の何れかが正常に動作していない動作異常、或いは何れかの駆動信号の電流値が設定値よりも高い出力異常と判断した場合は、異常表示灯18を点灯させると共に、異常の発生した装置に応じて、各表示灯14〜17を選択的に点滅させて、術者に異常発生と異常の状態或いは異常の発生している箇所を知らせる。尚、この場合、異常の程度によっては、超音波砕石装置2の使用を直ちに停止する必要があると判断したときは、各駆動信号の出力を停止させるようにしても良い。
【0030】
本実施の形態では、異常表示灯18を点灯させることで異常の発生を術者に報知し、又、関連する装置の動作状態を表示する表示灯を点滅させることで異常の状態或いは異常の発生している箇所を瞬時に認識できるようにしている。
【0031】
図3に異常発生時の異常の状態或いは異常の発生している箇所を特定するために表示する表示灯の組み合わせの態様を例示する。尚、同図における「出/吸」の欄は、異常系統の分類を示しており、「出」は超音波発振部系統の異常、「吸」はローラポンプ系統の異常、「出/吸」はフットスイッチ系統の異常である。
【0032】
同図に示すように、高周波発振部5からの出力に異常が発生している場合は、異常表示灯18を点灯させると共に、高周波発振の出力状態を示す出力表示灯16と全ての出力設定表示灯14とを点滅させて、高周波発振部5に出力異常が発生していることを術者に知らせる。
【0033】
又、フットスイッチ4が正常に作動しない(フットスイッチ異常)場合は、異常表示灯18を点灯させると共に、フットスイッチ4により制御する高周波発振とローラポンプ6との動作状態を表示する出力表示灯16と吸引表示灯17とを点滅させて、フットスイッチ4の動作に異常が発生していることを術者に知らせる。
【0034】
更に、ポンプ駆動部7が正常に作動していない(ポンプ異常)場合は、異常表示灯18を点灯させると共に、吸引設定表示灯15を点滅させて、ポンプ駆動部7の動作に異常が発生していることを術者に知らせる。
【0035】
又、高周波発振部5が設定された出力レベルに対応する電流値よりも大きな電流を出力していることを検出した場合は、出力を停止し、異常表示灯18を点灯させると共に、全ての出力設定表示灯14を点滅させて、高周波発振部5に異常が発生している(内部異常)ことを術者に知らせる。
【0036】
又、図2及び図3に示されるように通常の駆動状態で、超音波出力及びポンプ吸引の駆動の有無とその動作レベルを表示する表示灯において、超音波出力系統のエラー(出力異常と内部異常)又は、ポンプ吸引系統のエラー(ポンプ異常)を、それぞれ通常の駆動状態での駆動の有無とその動作レベル表示をする表示灯に対応させたので、エラー種別が判別し易い。尚、フットスイッチ異常はそのどちらにも属さないため、両系統の出力表示灯16と吸引表示灯17を同時点滅させている。
【0037】
このように、本実施の形態では、システムの異常を異常表示灯18を点灯させて知らせると共に、異常の状態或いは異常の発生している箇所を、通常動作においてそれに関連する装置の動作状態を表示する表示灯を点滅動作させることで特定するようにしたので、異常状態を報知するだけに使用される表示灯を最小限(本実施の形態では異常表示灯18のみ)にすることができる。従って、最小の部品点数で異常の発生、及び異常の状態或いは異常の発生している箇所を術者に報知することができ、部品点数の簡素化による製品コストの低減が実現できるばかりでなく、術者に異常の発生、及び異常の状態或いは異常の発生している箇所を瞬時に認識させることができるため、装置異常に対して素早く対応することができ、高い信頼性を得ることができる。
【0038】
又、図4〜図6に本発明の第2の実施の形態を示す。ここで、図4は異常報知システムを装備する超音波砕石システムの概略構成図、図5は異常報知装置の斜視図、図6は異常報知装置の充電部の回路構成図である。
【0039】
図4に示すように、術者が外科用手術装置の一例である超音波凝固切開装置21と手術台22との間で手術を行なっている場合、超音波凝固切開装置21に異常が発生したとき、術者が異常の発生を確認するためには、手術位置から一旦目を離して、超音波凝固切開装置21側へ振り向く必要がある。
【0040】
又、警告音で装置異常を報知するように設定されている場合、他の装置の発する音が大きかったり、或いは警告音が超音波凝固切開装置21自体の発する音と似ている場合、手術中の術者が異常発生に気づくまでに若干遅れが生じる可能性がある。
【0041】
そこで、本実施の形態では、超音波凝固切開装置21に無線送信手段23を設け、超音波凝固切開装置21に内装されている異常検出手段(図示せず)で異常が検出された場合、検出した異常の状態(及び発生箇所)を示す情報を無線送信手段23にて無線送信する。この無線送信手段23から送信された情報は、術者の腕或いはその近傍に配設された異常報知手段としての異常報知装置24で受信される。
【0042】
図5に示すように、異常報知装置24は、取付け部25と、この取付け部25な固設されたケース25aとを有し、このケース25aに無線受信手段26、振動部27、及び充電部が内蔵されている。
【0043】
無線受信手段26が、無線送信手段23から送信された異常発生を示す情報を受信すると、振動発生手段の一例である振動部27が振動して異常の発生を術者に報知する。
【0044】
振動部27の振動の間隔を異常の状態或いは異常の発生している箇所に応じて適宜設定することで、術者に振動の間隔から異常の状態或いは異常の発生している箇所を瞬時に認識させることができる。すなわち、例えば異常の発生している箇所がハンドピース3である場合は、間欠的に振動させ、又、超音波凝固切開装置21自体の異常であって、その状態が直ちに使用を中止する必要がある場合は連続的に振動させる。
【0045】
このように、本実施の形態では、装置に異常が発生した場合、術者の腕或いはその近傍に配設した異常報知装置24の振動部27を振動させることで、術者に装置異常を知らせ、且つそのときの振動の間隔にて術者に異常の状態或いは異常の発生している箇所を瞬時に認識させるようにしたので、例えば超音波凝固切開装置21に異常が発生している場合であっても手術中に異常を確認するために手術位置から一旦目を離して一々振り向く必要が無く、異常の状態が手術の遂行に支障を来たすものでなければ、そのまま手術を続行することができるので、素早い対応が可能となる。
【0046】
ところで、異常報知装置24は、滅菌域で使用するため、滅菌できる構成としなければならない。本実施の形態で採用する異常報知装置24は、無線により無線送信手段23からの異常を示す情報を受信するようにしているため、電源が内蔵されている。この場合、内蔵する電池の種類によってはオートクレーブなど一部の滅菌方法が使用できなかったり、充電のための接点が露出している場合は滅菌が困難であった。その対策として、異常報知装置24に滅菌ドレープを被着させて使用することも考えられるが、それによって操作性が損なわれる可能性がある。
【0047】
そのため、図6に示すように、本実施の形態では、二次電池32、この二次電池32に接続された二次側コイル33、整流手段34、コイル内部に設置されるコア35を内蔵するケース25aを密閉構造として、異常報知装置24の滅菌を可能としている。
【0048】
そして、充電に際しては、外部交流電源36に接続された一次側コイル37の内側に、二次側コイル33を挿通し、一次側コイル37に発生している交流電流にて、二次側コイル33に誘導電流を発生させ、この誘導電流にて二次電池32を充電する。その結果、充電部が密閉されているため、異常報知装置24の滅菌が容易となり取扱性が向上する。尚、この場合、特に図示しないが、アンテナにコイルを接続し無線誘導による起動力で充電する構成としてもよい。
【0049】
又、図7に本発明の第3実施の形態による異常報知装置の斜視図を示す。
本実施の形態で示す異常報知手段としての異常報知装置41は、取付け部25に設けたケース25aに、無線受信手段26と音声発生手段及び音声記録手段及び音声再生手段としての音声記憶再生手段42と操作部43と表示手段としての表示部44が配設されている。
【0050】
音声記憶再生手段42は異常発生時のメッセージを1つ或いは複数記録可能であり、複数記録されている場合、異常発生時には予め設定された異常状態に対応するメッセージが出力される。
【0051】
超音波凝固切開装置21に設けられている無線送信手段23(図4参照)から送信された異常の発生を示す情報が無線受信手段26にて受信されると、その情報に基づき、異常の状態或いは異常の発生している箇所を特定する音声が音声記憶再生手段42から出力される。同時に、表示部44に、異常の発生している箇所や異常の状態を特定する情報等を表示部44に表示し、術者に異常の発生、異常の発生している箇所、及び異常発生箇所を特定する情報を報知する。そして、装置の内部故障など使用を直ちに中止する必要がある場合は、術者が操作部43を操作して、リセットするまで、警告のためのメッセージを繰り返し再生する。
【0052】
又、図8、図9に本発明の第4実施の形態を示す。ここで、図8はポンプ駆動部の回路図、図9は電源電圧及び回転数設定信号の変化を態様別に示す波形図である。
【0053】
図8は、図1に示した超音波砕石装置2に設けられているポンプ駆動部7と、このポンプ駆動部7に電流を供給する直流電源部46を示したのものである。
【0054】
直流電源部46から出力された電流は、モータコントローラ47に入力され、このモータコントローラ47は制御部9からの回転数設定信号を受けて、DCモータ48を駆動する。モータコントローラ47に接続する電源ライン49にはGNDとの間に充分大きな容量のコンデンサ50が接続されている。尚、DCモータ48の定格が10〜40W程度の場合は、コンデンサ50の容量は4000μF〜10000μFで効果が得られる。
【0055】
ところで、図9(a)には、コンデンサ50を介装しない場合の電源電圧DC及び回転数設定信号VSの変化が示されている。
【0056】
この場合、モータ始動時に電源電圧DCが一時的に大きく低下するため、制御部9がリセットされてしまう可能性があり、制御動作に支障を来たす。
【0057】
又、図9(b)には、コンデンサ50を介装した場合の電源電圧DC及び回転数設定信号VSの変化が示されている。
【0058】
モータ始動時の電源電圧DCの低下は小さくなり、電圧低下による制御部9のリセットは発生しし難くなる。しかし、この場合でも回転数設定信号VSにより設定される回転数が大きく設定されている場合は始動時にモータコントローラ47が大電流を消費するため、電圧の低下が大きくなり、制御部9がリセット動作する可能性が残る。
【0059】
これを防止するため、本実施の形態では、図9(c),(d)に示すように、モータ始動時に回転数設定信号VSにより設定される回転数を低い値から徐々に上昇させるような制御を行なっている。このように制御することで、電圧低下が発生しない低い回転数でモータを始動し、徐々に回転数を上昇させることで突入電流が小さくなり、設定値まで回転数を上昇させても電圧の低下は発生しない。
【0060】
このときの回転数設定信号VSの変化は電源電圧DCの低下が発生しない範囲であれば、図9(c)に示すように滑らかに変化させても、図9(d)に示すように段階的に変化させても良い。
【0061】
又、ある回転数以下では回転数設定信号VSが急に大きく変化しても電源電圧DCには影響がないため、モータ始動時の回転数設定信号VSを電源電圧DCが大きく変化しない値の上限付近に設定し、そこから回転数設定信号VSを徐々に大きく変化させることで、回転数が設定値に達するまでの時間を短縮させることができる。
【0062】
このように、本実施の形態によれば、モータ始動時の回転数を低い値から徐々に上昇させるように制御しているので、電源容量を過大にすることなく、定常駆動時の消費電流をまかなうように充分な範囲で電流容量の小さい直流電流を用いることが可能となり、装置全体の小型化、及び、製品コストの低減を実現することが可能となる。
【0063】
これに対して、従来は、DCモータで駆動されるローラポンプを有するポンプ駆動部においては、ポンプの駆動開始時にモータが定常駆動時と比較して大きな電流を消費するため、定常駆動時を基準にすると、過大な容量を有する直流電流が必要であり、装置全体が大型化するばかりでなく、製品コストのアップを招いていた。
【0064】
[付記]以上説明したように、本発明によれば、以下の如き構成を得ることができる。
【0065】
(1)第1の機能部の動作状態を表示する第1の表示部と、
第2の機能部の動作状態を表示する第2の表示部と、
前記第1及び第2の機能部の動作状態を監視し、動作の異常を検出する動作状態検出部と、
前記動作状態検出部が異常を検出したとき、異常が発生したことを表示する異常表示部と、
前記動作状態検出部が異常であることを検出した機能部に対応する第1或いは第2の表示部を動作させる表示動作制御手段と、
を備えたことを特徴とする外科用手術装置。
【0066】
(2)送水或いは吸引を行うためのローラポンプを備えた外科用手術装置において、
前記ローラポンプを駆動するモータと、
前記ローラポンプの動作開始時に、設定された回転数よりも低い初期値で回転を開始し、その後設定された回転数まで回転数を変化させるモータコントローラと、
前記モータコントローラの電源ラインとGNDラインとの間に付加されたコンデンサと、
を備えることを特徴とする外科用手術装置。
【0067】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、正常時の装置の動作状態を示す表示部を用いて、装置異常、及び異常の状態或いは異常の発生している箇所を特定できるようにしたので、異常を報知する表示手段の構成を複雑化せず、異常報知にのみ用いられる表示灯を最小限として、最小の部品点数で異常の発生、及び異常の状態或いは異常の発生している箇所を術者に報知することができる。又、術者は異常の発生、及び異常の状態或いは異常の発生している箇所を瞬時に認識することができ、異常発生に対して素早く対処することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施の形態による超音波砕石システムの概略構成図
【図2】同、超音波砕石システムに設けられている操作・表示部の正面図
【図3】同、装置異常発生時の表示灯の点灯及び点滅の態様を示す図表
【図4】第2実施の形態による異常報知システムを装備する超音波砕石システムの概略構成図
【図5】同、異常報知装置の斜視図
【図6】同、異常報知装置の充電部の回路構成図
【図7】第3実施の形態による異常報知装置の斜視図
【図8】第4実施の形態によるポンプ駆動部の回路図
【図9】同、(a)コンデンサを介装しないポンプ駆動部の電源電圧と回転数設定信号との変化を示す波形図、(b)コンデンサを介装したポンプ駆動部の電源電圧と回転数設定信号との変化を示す波形図、(c)コンデンサを介装したポンプ駆動部の電源電圧とモータ始動時の回転数設定信号を連続的に変化させたときの波形図、(d)コンデンサを介装したポンプ駆動部の電源電圧とモータ始動時の回転数設定信号を段階に変化させたときの波形図
【符号の説明】
2 超音波砕石装置(外科用手術装置)
5 高周波発振部(第1の機能部)
7 ポンプ駆動部(第2の機能部)
9 制御部(表示制御部)
14 出力設定表示灯(第2の表示部)
15 吸引設定表示灯(第4の表示部)
16 出力表示灯(第1の表示部)
17 吸引表示灯(第3の表示部)
18 異常表示灯(第5の表示部)
23 無線送信手段
24,41 異常報知装置
26 無線受信手段
27 振動部(振動発生手段)
42 音声記憶再生手段(音声発生手段、音声再生手段)
44 表示部(表示手段)

Claims (4)

  1. 第1の機能部の動作状態を表示する第1の表示部と、
    前記第1の機能部の動作レベルを表示する第2の表示部と、
    第2の機能部の動作状態を表示する第3の表示部と、
    前記第2の機能部の動作レベルを表示する第4の表示部と、
    前記第1の機能部と第2の機能部とを有する装置の異常を表示する第5の表示部と、
    前記各表示部の内少なくとも2つの表示部の表示状態の組み合わせで装置異常及び異常の発生している箇所或いは異常状態を特定する表示制御部と、
    を備えたことを特徴とする外科用手術装置。
  2. 複数の機能部の動作状態を表示する複数の動作状態表示部と、
    前記複数の機能部の動作レベルを表示する複数の動作レベル表示部と、
    前記複数の機能部を有する装置の異常を表示する装置異常表示部と、
    前記各表示部の内少なくとも2つの表示部の表示状態の組み合わせで装置異常及び異常の発生している機能部を特定する表示制御部と、
    を備えたことを特徴とする外科用手術装置。
  3. 請求項1或いは2に記載の外科用手術装置を用いた異常報知システムにおいて、
    前記外科用手術装置を、術者の近傍或いは体に取付ける異常報知装置とを備え、
    前記外科用手術装置が、装置の異常状態を検出する異常検出手段と該異常検出手段で検出した異常状態を示す情報を無線送信する無線送信手段とを有し、
    前記異常報知装置が、前記無線送信手段から送信された情報を受信する無線受信手段と該無線受信手段で受信した情報に基づいて異常状態を示す情報を報知する異常報知手段とを有し、
    前記異常報知手段が、前記外科用手術装置の異常状態を表示する表示手段と、異常発生時に音声を出力する音声発生手段と、異常発生時に振動を出力する振動発生手段と、の1つ或いは複数の組み合わせで報知することを特徴とする外科用手術装置を用いた異常報知システム。
  4. 前記異常報知装置が、1つ以上の異常発生時のメッセージを記録可能な音声記録手段と、前記無線送信手段から送信された情報に基づき予め記録されているメッセージを再生して音声を出力する音声再生手段と、を有することを特徴とする請求項3記載の外科用手術装置を用いた異常報知システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006325940A (ja) * 2005-05-26 2006-12-07 Olympus Medical Systems Corp 手術装置
JP2010133765A (ja) * 2008-12-03 2010-06-17 Omron Corp センサ装置における異常報知方法および異常報知装置

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