JP2004135206A - 画素信号混色低減装置 - Google Patents

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川上 誠
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Abstract

【課題】原色単板デジタルカメラにおける撮像素子出力画素信号の混色不具合による画素状ムラを低減する混色低減装置を提供することを目的とする。
【解決手段】特定色画素信号から、特定色画素信号と横方向に隣接する特定色以外の画素信号より算出した一定割合の信号成分を減算する補正処理手段(103)と、特定色画素信号が飽和レベルに達した場合に特定色画素信号に対する隣接画素信号漏れ込み低減補正処理の停止を命令する処理停止命令手段(104)とを備え、補正対象画素信号の横方向に隣接する画素信号の場合および補正対象画素信号の場合であっても信号レベルが飽和している場合には、補正処理手段(103)で補正していない補正対象画素信号を選択出力させ、補正対象画素信号の信号レベルが飽和していない場合は補正処理手段(103)で補正した補正画素信号を選択出力させ、画素信号レベルムラ(バラつき)を低減するとともに画素信号レベル飽和時に補正処理手段(103)の弊害発生を抑制する。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原色単板デジタルカメラにおける撮像素子出力画素信号の混色不具合の抑制処理に関するものである。詳しくは、撮像素子の高画素化にともなう画素サイズの微細化で隣接画素に信号が漏れ込みによる混色、撮像素子の高画素化にともなう高速駆動化で特に水平転送漏れによる混色で、画素信号の信号レベルにムラ(バラつき)が発生するので、これを低減する混色不具合の抑制処理に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
CCD撮像素子(イメージセンサ)の基本構造について、IT−CCD( Interline Transfer Charge−Coupled−Device )を例に挙げて説明する。
【0003】
IT−CCDは、被写体の光の情報を電荷の情報(画像信号)に光電変換するフォトダイオード(以降、PDとする)がマトリックス状に配列されており、各列のPDの間に、垂直CCDが配列されている。垂直CCDの一方の端には水平CCDが配置されており、水平CCDの端部に電荷検出部と出力回路(信号出力端子)がある。
【0004】
CCDイメージセンサは、光電変換,電荷蓄積,電荷転送,電荷検出の4つの基本動作を順次行い、二次元画像を電気信号に変えて出力する。
すなわち、入射した光がPDで電荷(電子)に変換されて蓄えられる。PDに蓄えられた信号電荷は、一斉に垂直CCDへ移送される。垂直CCDへ移送された信号電荷は、水平CCDに近い方(ライン)から順番に水平CCDに移送される。この1ライン分ずつの信号電荷は、水平CCDによって電荷検出部に近い方(画素)から1画素ずつ電荷検出部へと送り込まれ、電圧に変換されて信号出力端子に現れる。これらの基本動作を繰り返すことによりすべてのラインを出力して1画面の画像を構成する。
【0005】
このように、水平CCDに移送された1ライン分の全ての画素の電荷検出を行ってから、垂直転送を1ラインだけ行うので、垂直転送周期に対し、水平転送・電荷検出処理(電荷検出を終えた信号電荷を捨ててから、次の信号電荷を電荷検出部に移送して電荷検出を行う。このような処理を1画素毎に行う)周期は遥かに短く、高速な処理となっている。
【0006】
さらに、光電変換を行うPD上には、図33のように光情報の色分離を行うカラーフィルタがマトリックス状に配列されている。図33はRGBベイヤー配列カラーフィルタの例である。
【0007】
光の情報はカラーフィルタを透過後、PDに入射して信号電荷に変換され、光の明暗と同時に色の情報も識別できる。
これらの従来技術は、例えば(非特許文献1)に記載されている。
【0008】
【非特許文献1】
「CCDカメラ技術入門」 竹村裕夫著 発行所:コロナ社
1997年12月初版発行 第23〜35頁
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
CCD撮像素子は、近年の高画素化にともない、光学系(レンズ)のコンパクト化のための画素サイズの微細化や、面更新レートを上げるための高速駆動化が進行している。
【0010】
高画素化にともなう画素サイズの微細化における課題について説明する。
図34(a),図34(b)ともCCD撮像素子の画素部(PDと垂直CCDで構成)の水平方向の断面の概略図である。図34(a),図34(b)とも同じ番号を用いている。10は光の集光率を上げるためのマイクロレンズ、12はカラーフィルタ、13は垂直転送CCDで信号電荷を垂直転送しているときに光が入らないようにするための遮光膜、14は垂直転送電極・信号電荷読出し電極、15は垂直CCD、16は信号電荷読出し部、17はPD、18は入射光である。
【0011】
図34(b)は、図34(a)に対して高画素化にともなう画素サイズの微細化が進んでいる状態を示す。図34(b)から分かるように画素間のピッチが狭まり、マイクロレンズ10によって集光されカラーフィルタ12を通過した光が、水平両隣の垂直CCD15や垂直両隣のPD17に漏れやすくなっている。
【0012】
次に高画素化にともなうCCD撮像素子高速駆動化における課題について説明する。
図35(a)はPD2に蓄積されたRGB信号電荷が一斉にVCCD1に読み出されるところ、図35(b)はVCCD1に移送されたRGB信号電荷が、1ラインずつ垂直転送され、水平CCD3に一番近いラインの信号電荷が水平CCD3に移送されるところ、図36(a)は電荷検出部4に近い画素の信号電荷から、1画素ずつ電荷検出部4へと移送されているところ、図36(b)は水平CCD3に一番近いラインの画素信号が電圧に変換されて出力しているところ、図37(a)は水平CCD3に一番近いラインの全ての画素信号が電圧に変換・出力され、VCCD1がまた1ラインずつ垂直転送され、水平CCD3に2番目に近かったラインの信号電荷が水平CCDに移送されているところ、図37(b)は図36(a)と同様電荷検出部に近い画素の信号電荷から1画素ずつ電荷検出部4へと送りこまれているところ、図37(c)は水平CCD3に2番目に近かったラインの信号電荷が電圧に変換されて出力しているところである。
【0013】
RGB信号電荷が理想的に読み出されれば、不具合は生じないが、前述のように垂直転送に比べ、水平転送・信号電荷検出、特に信号電荷検出は1画素ずつ信号電荷を検出・電圧変換を行い、信号電荷検出・電圧変換後、リセットパルス信号で信号電荷を排出し、その後、次の信号電荷の検出・電圧変換処理を行うので、高速な処理となっている高画素化に伴なう高速駆動化で、この信号電荷検出・電圧変換処理後の信号電荷が完全に排出しきれず信号電荷が残りやすくなった。この信号電荷排出残りと次の信号電荷が混合して、CCD撮像素子から実際に読み出されたRGB画素信号は、信号電荷が横漏れした状態になる。
【0014】
以上のように、R信号とB信号の漏れ込みの影響を受けて、RGラインのG信号とBGラインのG信号との信号レベル差による画素ムラが発生する。
R信号もB信号もG信号の漏れ込みの影響を受け、純粋なR信号、B信号でないので、分光特性劣化はあるが、画素ムラ(ライン段差)は発生しない。
【0015】
次に、光の漏れ込み、信号電荷の漏れ込みが画質に与える影響について、説明する。
一般的にRとBのカラーフィルタの透過率の差によりG信号に混ざるR成分の信号レベルとB成分の信号レベルが異なるので、白色・黄色・シアン色の被写体でRGラインのG信号とBGラインのG信号との信号レベル差による画素ムラ(ライン段差)が発生する。
【0016】
RとBのカラーフィルタの透過率の差が無ければ、白色被写体についてはR信号成分とB信号成分が同じようにG信号側に漏れ込むので、画素ムラは発生しないが、この場合でも、黄色被写体ではB信号成分のG信号側の漏れ込みがなくR信号成分だけがG信号側に漏れ込み、シアン色被写体ではR信号成分のG信号側の漏れ込みがなくB信号成分だけがG信号側に漏れ込み、画素ムラは発生する。
【0017】
CCD撮像素子の高画素化あるいは光学系(レンズ)のコンパクト化のためのCCDの小型化に伴う画素サイズの微細化、高画素化に伴なう面更新レートを上げるための高速駆動化が進めば、上記の格子縞の画質の不具合が顕著になる。CCD撮像素子の特性改善だけでは画素状ムラ画質の不具合を回避するのは困難である。
【0018】
本発明は上記の課題に鑑み、CCDのカメラシステムにおいて、画素状ムラを低減できる画素信号混色低減装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明の画素信号混色低減装置は、R(赤),G(緑),B(青)の3原色を有しそのうちの特定色を市松状に配列された画素信号の混色不具合の抑制処理を実行する画素信号混色低減装置であって、特定色画素信号から、特定色画素信号と横方向に隣接する特定色以外の画素信号より算出した一定割合の信号成分を減算する補正処理手段と、特定色画素信号が飽和レベルに達した場合に特定色画素信号に対する隣接画素信号漏れ込み低減補正処理の停止を命令する処理停止命令手段とを備えたことを特徴とする。
【0020】
この構成によると、例えば、補正対象画画素信号をG信号とした場合に、画素ムラ(画素信号レベルムラ)不具合の原因となるG信号あるいはR信号・B信号の隣接画素信号成分漏れ込みを低減するとともに、G信号あるいはR信号・B信号の信号レベルが飽和したときに、または、RGラインのG信号とBGラインのG信号のうちいずれか一方のG信号が飽和したときに、隣接画素信号成分漏れ込み低減補正の弊害を抑制する。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施の形態を図1〜図32に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1,図2(a)(b),図3〜図8は本発明の(実施の形態1)を示す。
【0022】
本発明の(実施の形態1)の画素信号混色低減装置を図1に示す。
この構成図は、駆動クロック周期が1画素レートと同一である場合の図である。
【0023】
101,102はDフリップフロップで、元々の画素信号(遅延無し画素信号)に対して1画素分遅延した画素信号,2画素分遅延した画素信号を生成する。
103は補正処理手段で、R(赤),G(緑),B(青)の3原色を有しそのうちの特定色を市松状に配列された画素信号で、特定色画素信号の信号レベルが飽和していない場合に、特定色画素信号から、特定色画素信号と横方向に隣接する特定色以外の画素信号より算出した一定割合の信号成分を減算する。
【0024】
具体的には、この補正処理手段103は、平均値算出回路103aと、第1の信号切換回路103bと、漏れ込み信号成分算出回路103cと、減算処理回路103dとで構成されている。
【0025】
平均値算出回路103aは、元々の画素信号S0と、Dフリップフロップ101,102で2画素分遅延した画素信号S2とを入力信号として補正対象画素(この構成図では1画素分遅延した画素信号)の横方向に隣接する画素信号の平均値を算出する。
【0026】
第1の信号切換回路103bは、RGライン・BGライン判別信号CO1を切換信号として、RGラインR信号のRGラインG信号側の漏れ込み割合設定値N1とBGラインB信号のBGラインG信号側の漏れ込み割合設定値N2とを切り換えて出力する。
【0027】
なお、補正対象の画素信号ラインがRGラインの場合の補正対象画素Gを図2(a)に示す。補正対象の画素信号ラインがBGラインの場合の補正対象画素Gを図2(b)に示す。
【0028】
漏れ込み信号成分算出回路103cは、前記平均値算出回路103aで算出した補正対象画素の横方向に隣接する画素信号の平均値と前記第1の信号切換回路103bから出力したG信号側の漏れ込み割合設定値から漏れ込み信号成分を算出する。具体的には、漏れ込み信号成分算出回路103cは、例えば、漏れ込み割合のレジスタ設定値が8bitデータの場合、補正対象画素の横方向隣接画素信号の平均値と漏れ込み割合のレジスタ設定値を乗算回路で乗算した後ビットシフトダウンで1/256するという構成である。
【0029】
減算処理回路103dは、補正対象画素信号(この構成図では1画素分遅延した画素信号)から漏れ込み信号成分算出回路103cで算出したG信号側の漏れ込み信号成分を減算する。
【0030】
このようにして補正処理手段103は、1画素分遅延した画素信号(補正対象画素信号)から、この補正処理手段103のブロック内部で算出した横方向に隣接する画素信号への漏れ込み信号成分を減算する。
【0031】
104は処理停止命令手段で、特定色画素信号が飽和レベルに達した場合に、特定色画素信号に対する隣接画素信号漏れ込み低減補正処理の停止を命令する。具体的には、この処理停止命令手段104は、飽和非飽和判別回路104aと、論理和回路104bとで構成されている。論理和回路104bの入力には、飽和非飽和判別回路104aの出力と、排他論理和回路105bの出力とが入力されている。排他論理和回路105bの入力には、駆動クロック2分周信号発生回路105aの出力と、ライン判別信号CO1とが入力されている。
【0032】
詳しくは、G信号はRGラインかBGラインかによって奇数番目の画素信号となるか偶数番目の画素信号となるかが変わるので、排他論理和回路105bは、駆動クロック2分周信号とRGライン・BGライン判別信号の排他論理和をとってRGライン・BGラインとも1画素分遅延した画素信号がG信号のときは‘L’を、1画素分遅延した画素信号がRGラインのR信号またはBGラインのB信号のときは‘H’の、すなわちG信号判別信号を出力する。
【0033】
飽和非飽和判別回路104aは、1画素分遅延した画素信号S1が飽和している場合(信号レベルが1023のとき)は‘H’を出力し、1画素分遅延した画素信号が飽和していない場合(信号レベルが1023より小さいのとき)には‘L’を出力する。
【0034】
論理和回路104bは、1画素分遅延した画素信号がRGラインのR信号またはBGラインのB信号のとき若しくはRGライン・BGラインともG信号飽和時は‘H’を出力し、それ以外の1画素分遅延した画素信号がRGライン・BGラインともG信号(G信号非飽和時)の時は‘L’を出力するようにG信号判別信号と飽和非飽和判別回路104aの出力との論理和をとる。
【0035】
このようにして処理停止命令手段104は、信号切換回路106の切換信号の発生ブロックとして作用しており、1画素分遅延した画素信号がRGラインのR信号またはBGラインのB信号のとき若しくはRGライン・BGラインともG信号が飽和時は‘H’を出力し、それ以外の1画素分遅延した画素信号がRGライン・BGラインとも非飽和時のG信号の時は‘L’を出力する。
【0036】
信号切換回路106は、処理停止命令手段104で発生した切換信号の位相が‘H’の時は1画素分遅延した画素信号S1を出力するように切り換えられ、処理停止命令手段104で発生した切換信号の位相が‘L’の時には、補正処理手段103によって1画素分遅延した画素信号S1から漏れ込み信号成分を減算補正した補正画素信号SSに切り換えて出力する。これによりR信号・B信号および飽和時のG信号の場合は1画素分遅延した画素信号を、非飽和時のG信号の場合は漏れ込み信号成分を減算補正した画素信号を出力する。
【0037】
図1のように構成された画素信号混色低減装置の動作について、図3〜図8を用いて説明する。
図4のような3原色カラーフィルタ配列(ベイヤー配列)の撮像素子で、図3のような信号レベル50%白色、信号レベル50%黄色、信号レベル50%シアン色、信号レベル100%白色、信号レベル100%黄色、信号レベル100%シアン色の被写体を撮像したとき、本来の理想的な撮像素子出力を、図5に示す。
【0038】
図3〜図8では、撮像素子出力を10bitデータの十進数という形式で示し、説明を簡単にするため、例えば、無彩色撮像時は
R信号レベル = G信号レベル = B信号レベル
というように色バランスがとれた理想的な信号としている。
【0039】
例えば、RGラインR信号の1/32の信号成分が横方向に隣接するRGラインG信号側に、RGラインG信号の1/16の信号成分が横方向に隣接するRGラインR信号側に、BGラインG信号の1/16の信号成分が横方向に隣接するBGラインB信号側に、BGラインB信号の1/64の信号成分が横方向に隣接するBGラインG信号側に漏れ込んだときの信号データを図6に示す。
【0040】
特に問題となるのは、G信号が飽和していないときのRGラインのG信号とBGラインのG信号の段差であるが(図5〜図8では、RGラインR信号成分が横方向に隣接するRGラインG信号側に、RGラインG信号成分が横方向に隣接するRGラインR信号側に、BGラインG信号の信号成分が横方向に隣接するBGラインB信号側に、BGラインB信号の信号成分が横方向に隣接するBGラインG信号側に漏れ込む量が異なっている場合についての説明となっているが、漏れ込む量が一致していてもR信号・G信号・B信号の3原色が全て存在する白色被写体ではRGラインのG信号とBGラインのG信号の段差は発生しないが、例えば、シアン色の被写体の場合はG信号・B信号、黄色の被写体の場合はR信号・G信号しか存在しないのでRGラインのG信号とBGラインのG信号の段差は発生する。またG信号飽和時は、隣接画素信号の漏れ込みがあっても飽和レベル以上になることはありえないのでRGラインのG信号とBGラインのG信号の段差は発生しない)、この(実施の形態1)の補正処理手段103で、例えば、漏れ込み割合のレジスタ設定値が8bitデータでかつ補正対象画素の横方向隣接画素信号の平均値と漏れ込み割合のレジスタ設定値を乗算回路で乗算した後、ビットシフトダウンで1/256という構成の場合、RGラインR信号のG信号側の漏れ込み割合レジスタ設定値を8(8/256=1/32)・BGラインB信号のG信号側の漏れ込み割合レジスタ設定値を4(4/256)とした場合、RGラインG信号からRGラインG信号の横方向隣接のRGラインR信号の1/32の信号成分をBGラインG信号からBGラインG信号の横方向隣接のBGラインB信号の1/64の信号成分を減算していることになり、その処理結果を図7に示す。
【0041】
以上のG信号側の漏れ込み信号成分減算処理により、図7から分かるように、G信号が飽和していないときは、RGラインのG信号とBGラインのG信号の段差は解消するが、G信号が飽和しているときは、上記G信号側の漏れ込み信号成分減算処理の弊害があらわれ、G信号飽和部分にはなかったRGラインのG信号とBGラインのG信号の段差が発生する。
【0042】
そこでさらに、この(実施の形態1)の画素信号混色低減装置では図1の処理停止命令手段104内の飽和非飽和判別回路104aでG信号が飽和しているかどうかを判別してG信号飽和時は漏れ込み信号成分減算処理をしていない画素信号選択出力させて、漏れ込み信号成分減算処理はG信号が飽和していない場合に限定している。
【0043】
その結果、図8に示すようにG信号が飽和していない場合は隣接画素信号の横方向の漏れ込み信号成分によるRGラインのG信号とBGラインのG信号の段差が低減され、かつG信号飽和部分には漏れ込み信号成分減算処理の弊害は発生しなくなる。
【0044】
(実施の形態2)
本発明の(実施の形態2)の画素信号混色低減装置を図9に示す。
101,102はDフリップフロップで、元々の画素信号S0(遅延無し画素信号)に対して1画素分遅延した画素信号S1,2画素分遅延した画素信号S2を生成する。
【0045】
補正処理手段303は、元々の画素信号S0と、Dフリップフロップ101,102で2画素分遅延した画素信号S2とを入力信号として補正対象画素(この構成図では1画素分遅延した画素信号)の横方向に隣接する画素信号の平均値を算出する。平均値算出回路303aと、平均値算出回路303aの出力を入力として特定色画素信号と横方向に隣接する特定色以外の画素信号より算出した一定割合の信号成分を減算する第1の補正処理手段と、平均値算出回路303aの出力を入力として特定色以外の画素信号から、特定色以外の画素信号と横方向に隣接する特定色画素信号より算出した一定割合の信号成分を減算する第2の補正処理手段とを有している。
【0046】
詳しくは、第1の補正処理手段は、第1の信号切換回路303bと、第1の漏れ込み信号成分算出回路303cと、減算処理回路303gとで構成されている。
【0047】
第1の信号切換回路303bでは、RGライン・BGライン判別信号CO1を切換信号として、RGラインR信号のRGラインG信号側の漏れ込み割合設定値N1,BGラインB信号のBGラインG信号側の漏れ込み割合設定値N2の切り換えを行う。
【0048】
第2の補正処理手段は、第2の信号切換回路303dと、第2の漏れ込み信号成分算出回路303eと、前記減算処理回路303gとで構成されている。
第2の信号切換回路303dは、RGライン・BGライン判別信号CO1を切換信号として、RGラインG信号のRGラインR信号側の漏れ込み割合設定値N3,BGラインG信号のBGラインB信号側の漏れ込み割合設定値N4の切り換えを行う。
【0049】
第1の漏れ込み信号成分算出回路303cでは、平均値算出回路303aで算出した補正対象画素の横方向に隣接する画素信号の平均値と切換回路303bから出力したG信号側の漏れ込み割合設定値から漏れ込み信号成分を算出する。
【0050】
第2の漏れ込み信号成分算出回路303eでは、平均値算出回路303aで算出した補正対象画素の横方向に隣接する画素信号の平均値と第2の信号切換回路303dから出力したR信号側またはB信号側の漏れ込み割合設定値から漏れ込み信号成分を算出する。例えば、漏れ込み割合のレジスタ設定値が8bitデータの場合、補正対象画素の横方向隣接画素信号の平均値と漏れ込み割合のレジスタ設定値を乗算回路で乗算した後ビットシフトダウンで1/256という構成。
【0051】
排他論理和回路304aでは、G信号はRGラインかBGラインかによって奇数番目の画素信号となるか偶数番目の画素信号となるかが変わるので、駆動クロック2分周信号発生回路304bとRGライン・BGライン判別信号CO1の排他論理和をとってRGライン・BGラインとも1画素分遅延した画素信号がG信号のときは‘L’を、1画素分遅延した画素信号がRGラインのR信号またはBGラインのB信号のときは‘H’、すなわちG信号判別信号を出力する。
【0052】
第3の信号切換回路303fでは、排他論理和回路304aの出力信号(G信号判別信号)を切換信号として、第1の漏れ込み信号成分算出回路303cまたは第2の漏れ込み信号成分算出回路303eの出力の切り換えを行う。
【0053】
減算処理回路303gは、補正対象画素信号(この構成図では1画素分遅延した画素信号S1)から第3の信号切換回路303fの回路出力のG信号隣接R信号またはB信号によるG信号側の漏れ込み信号成分、またはR信号またはB信号隣接G信号によるR信号またはB信号側の漏れ込み信号成分の減算処理を行う。
【0054】
従って、補正処理手段303は、1画素分遅延した画素信号(補正対象画素信号)から、303のブロック内部で算出した横方向に隣接する画素信号への漏れ込み信号成分を減算する。
【0055】
第1,第2の補正処理手段による補正処理の停止を命令する処理停止命令手段としての飽和非飽和判別回路305では、1画素分遅延した画素信号S1が飽和している場合は‘H’を1画素分遅延した画素信号が飽和していないときは‘L’を出力する。
【0056】
第4の信号切換回路306では、飽和非飽和判別回路305で発生した切換信号の位相が‘H’の時は1画素分遅延した画素信号に、飽和非飽和判別回路305で発生した切換信号の位相が‘L’の時は、漏れ込み信号成分減算処理ブロック303で1画素分遅延した画素信号から漏れ込み信号成分を減算補正した補正画素信号に切り換えて出力する。
【0057】
これにより飽和時のR信号・G信号・B信号の場合は1画素分遅延した画素信号を(漏れ込み信号成分減算処理をしない)、非飽和時のR信号・G信号・B信号の場合は漏れ込み信号成分を減算補正した画素信号を出力する。
【0058】
このような構成にすることで、隣接画素信号の横方向の漏れ込み信号成分によるRGラインのG信号とBGラインのG信号の段差およびR信号・B信号のG信号成分漏れ込みが低減され、かつR信号・G信号・B信号飽和部分には漏れ込み信号成分減算処理の弊害は発生しなくなる。
【0059】
なお、図9では第3の信号切換回路303fによって、第1の漏れ込み信号成分算出回路303cの出力と、第2の漏れ込み信号成分算出回路303eの出力とを切り換えて、減算処理回路303gに選択的に減算する補正信号を供給したため、単一の飽和非飽和判別回路305で第4の信号切換回路306を切り換えて信号漏れ込み低減補正処理の停止を命令するように構成したが、第1の漏れ込み信号成分算出回路303cの出力に、特定色画素(G)信号が飽和レベルに達した場合に、特定色画素信号に対する信号漏れ込み低減補正処理の停止を命令する第1の処理停止命令手段を設け、第2の漏れ込み信号成分算出回路303eの出力に、特定色以外の画素(R,B)信号が飽和レベルに達した場合に、特定色以外の画素信号に対する隣接画素信号漏れ込み低減補正処理の停止を命令する第2の処理停止命令手段を設けて構成することもできる。
【0060】
(実施の形態3)
図10,図11(a)(b)は、本発明の(実施の形態3)を示す。
本発明の(実施の形態3)の画素信号混色低減装置を図10に示す。
【0061】
この構成図は、駆動クロック周期が1画素レートと同一である場合の図である。
補正処理手段504のそれ自体の構成は、(実施の形態1)の補正処理手段103と同じであって、平均値算出回路504a,第1の信号切換回路504b,漏れ込み信号成分算出回路504c,減算処理回路504dは、それぞれ平均値算出回路103a,第1の信号切換回路103b,漏れ込み信号成分算出回路103c,減算処理回路103dと同じである。
【0062】
501,502,503はDフリップフロップで、補正対象画素信号ライン、補正対象画素信号ラインの上に隣接する画素信号ライン、補正対象画素信号ラインの下に隣接する画素信号ラインをそれぞれ1画素分遅延させた3ラインの画素信号を生成する。
【0063】
ここでは、Dフリップフロップ502,503の出力が平均値算出回路504aの入力に供給され、Dフリップフロップ501の出力が減算処理回路504dの入力に供給されている。
【0064】
平均値算出回路504aは、補正対象画素信号ラインの上に隣接する画素信号ラインを1画素分遅延させて生成した画素信号と補正対象画素信号ラインの下に隣接する画素信号ラインを1画素分遅延させて生成した画素信号を入力させて補正対象画素(この構成図では補正対象画素信号ライン信号を1画素分遅延させて生成した画素信号)の縦方向に隣接する画素信号の平均値を算出する。
【0065】
第1の信号切換回路504bでは、RGライン・BGライン判別信号CO1を切換信号として、BGラインB信号のRGラインG信号側の漏れ込み割合設定値N5とRGラインR信号のBGラインG信号側の漏れ込み割合設定値N6との切り換えを行う。
【0066】
なお、補正対象の画素信号ラインがRGラインの場合の補正対象画素Gを図11(a)に示す。補正対象の画素信号ラインがBGラインの場合の補正対象画素Gを図11(b)に示す。
【0067】
漏れ込み信号成分算出回路504cでは、平均値算出回路504aで算出した補正対象画素の縦方向に隣接する画素信号の平均値と第1の切換回路504bのから出力したG信号側の漏れ込み割合設定値から漏れ込み信号成分を算出する(例えば、漏れ込み割合のレジスタ設定値が8bitデータの場合、補正対象画素の横方向隣接画素信号の平均値と漏れ込み割合のレジスタ設定値を乗算回路で乗算した後ビットシフトダウンで1/256という構成)。
【0068】
減算処理回路504dでは、補正対象画素信号(この構成図では補正対象画素信号ライン信号を1画素分遅延させて生成した画素信号)から漏れ込み信号成分算出回路504cで算出したG信号側の漏れ込み信号成分を減算する。
【0069】
従って、補正処理手段504は、補正対象画素信号ライン信号を1画素分遅延させて生成した画素信号(補正対象画素信号)から、ブロック504の内部で算出した縦方向に隣接する画素信号への漏れ込み信号成分を減算する。
【0070】
処理停止命令手段505は、(実施の形態1)の処理停止命令手段104と同じであって、飽和非飽和判別回路505a,論理和回路505bは、それぞれ飽和非飽和判別回路104a,論理和回路104bと同じである。論理和回路505bの入力には、飽和非飽和判別回路505aの出力と、排他論理和回路506bの出力とが入力されている。排他論理和回路506bの入力には、駆動クロック2分周信号発生回路506aの出力と、ライン判別信号CO1とが入力されている。
【0071】
詳しくは、G信号はRGラインかBGラインかによって奇数番目の画素信号となるか偶数番目の画素信号となるかが変わるので駆動クロック2分周信号とRGライン・BGライン判別信号の排他論理和をとって、排他論理和回路506bは、RGライン・BGラインとも補正対象画素信号ライン信号を1画素分遅延させて生成した画素信号がG信号のときは‘L’を、補正対象画素信号ライン信号を1画素分遅延させて生成した画素信号がRGラインのR信号またはBGラインのB信号のときは‘H’、すなわちG信号判別信号を出力する。
【0072】
飽和非飽和判別回路505aでは、補正対象画素信号ライン信号を1画素分遅延させて生成した画素信号が飽和している場合は‘H’を1画素分遅延した画素信号が飽和していないときは‘L’を出力する。
【0073】
論理和回路505bでは、補正対象画素(補正対象画素信号ライン信号を1画素分遅延させて生成した画素信号)がRGラインのR信号またはBGラインのB信号のとき若しくはRGライン・BGラインともG信号飽和時は‘H’を、それ以外の補正対象画素(補正対象画素信号ライン信号を1画素分遅延させて生成した画素信号)がRGライン・BGラインともG信号(G信号非飽和時)の時は‘L’を出力するようにG信号判別信号と飽和非飽和判別回路505aの出力との論理和をとる。
【0074】
従って、処理停止命令手段505では、第2の切換信号507の発生ブロックで補正対象画素(補正対象画素信号ライン信号を1画素分遅延させて生成した画素信号)がRGラインのR信号またはBGラインのB信号のとき若しくはRGライン・BGラインともG信号が飽和時は‘H’を、それ以外の補正対象画素(補正対象画素信号ライン信号を1画素分遅延させて生成した画素信号)画素信号がRGライン・BGラインともG信号の時は‘L’を出力する。
【0075】
第2の切換信号507は、処理停止命令手段505で発生した切換信号の位相が‘H’の時は補正対象画素(補正対象画素信号ライン信号を1画素分遅延させて生成した画素信号)に、処理停止命令手段505で発生した切換信号の位相が‘L’の時は補正処理手段504の補正対象画素(補正対象画素信号ライン信号を1画素分遅延させて生成した画素信号)から漏れ込み信号成分を減算補正した補正画素信号に切り換えて出力する。
【0076】
これによりR信号・B信号および飽和時のG信号の場合は補正対象画素(補正対象画素信号ライン信号を1画素分遅延させて生成した画素信号)を、非飽和時のG信号の場合は漏れ込み信号成分を減算補正した画素信号を出力する。
【0077】
この構成によると、G信号が飽和していない場合は隣接画素信号の縦方向の漏れ込み信号成分によるRGラインのG信号とBGラインのG信号の段差が低減され、かつG信号飽和部分には漏れ込み信号成分減算処理の弊害は発生しなくなる。
【0078】
(実施の形態4)
図12は本発明の(実施の形態4)を示す。補正対象画素信号ラインがRGラインの場合、BGラインの場合の補正対象画素の説明図は図11(a),図11(b)を参照。
【0079】
本発明の(実施の形態4)の画素信号混色低減装置を図12に示す。
この構成図は、駆動クロック周期が1画素レートと同一である場合の図である。
【0080】
補正処理手段704のそれ自体の構成は、(実施の形態2)の補正処理手段303と同じであって、平均値算出回路704a,第1の信号切換回路704b,第1の漏れ込み信号成分算出回路704c,第2の信号切換回路704d,第2の漏れ込み信号成分算出回路704e,第3の信号切換回路704f,減算処理回路704gは、それぞれ平均値算出回路303a,第1の信号切換回路303b,第1の漏れ込み信号成分算出回路303c,第2の信号切換回路303d,第2の漏れ込み信号成分算出回路303e,第3の信号切換回路703f,減算処理回路703gと同じである。
【0081】
501,502,503はDフリップフロップで、補正対象画素信号ライン、補正対象画素信号ラインの上に隣接する画素信号ライン、補正対象画素信号ラインの下に隣接する画素信号ラインをそれぞれ1画素分遅延させた3ラインの画素信号を生成する。
【0082】
補正処理手段704の平均値算出回路704aでは、補正対象画素信号ラインの上に隣接する画素信号ラインを1画素分遅延させて生成した画素信号と補正対象画素信号ラインの下に隣接する画素信号ラインを1画素分遅延させて生成した画素信号を入力させて補正対象画素(この構成図では補正対象画素信号ライン信号を1画素分遅延させて生成した画素信号)の縦方向に隣接する画素信号の平均値を算出する。
【0083】
第1の信号切換回路704bでは、RGライン・BGライン判別信号CO1を切換信号として、BGラインB信号のRGラインG信号側の漏れ込み割合設定値N5と、RGラインR信号のBGラインG信号側の漏れ込み割合設定値N6との切り換えを行う。
【0084】
第1の漏れ込み信号成分算出回路704cでは、平均値算出回路704aで算出した補正対象画素の縦方向に隣接する画素信号の平均値と第1の信号切換回路704bから出力したG信号側の漏れ込み割合設定値から漏れ込み信号成分を算出する。例えば、漏れ込み割合のレジスタ設定値が8bitデータの場合、補正対象画素の横方向隣接画素信号の平均値と漏れ込み割合のレジスタ設定値を乗算回路で乗算した後ビットシフトダウンで1/256という構成。
【0085】
第2の信号切換回路704dでは、RGライン・BGライン判別信号CO1を切換信号として、BGラインG信号のRGラインR信号側の漏れ込み割合設定値N7と、RGラインG信号のBGラインB信号側の漏れ込み割合設定値N8との切り換えを行う。
【0086】
第2の漏れ込み信号成分算出回路704eでは、平均値算出回路704aで算出した補正対象画素の縦方向に隣接する画素信号の平均値と第2の信号切換回路704dから出力したR信号側またはB信号側の漏れ込み割合設定値から漏れ込み信号成分を算出する。例えば、漏れ込み割合のレジスタ設定値が8bitデータの場合、補正対象画素の縦方向隣接画素信号の平均値と漏れ込み割合のレジスタ設定値を乗算回路で乗算した後ビットシフトダウンで1/256という構成。
【0087】
排他論理和回路705aは、G信号はRGラインかBGラインかによって奇数番目の画素信号となるか偶数番目の画素信号となるかが変わるので駆動クロック2分周信号発生回路705bの出力と、RGライン・BGライン判別信号CO1との排他論理和をとって、RGライン・BGラインとも1画素分遅延した画素信号がG信号のときは‘L’を、1画素分遅延した画素信号がRGラインのR信号またはBGラインのB信号のときは‘H’、すなわちG信号判別信号を出力している。
【0088】
第3の信号切換回路704fでは、排他論理和回路705aの出力信号(G信号判別信号)を切換信号として、RGラインR信号のBGラインG信号側の漏れ込み割合設定値・BGラインB信号のRGラインG信号側の漏れ込み割合設定値(704b出力のR信号成分またはB信号成分のG側の漏れ込み割合設定値)とBGラインG信号のRGラインR信号側の漏れ込み割合設定値・RGラインG信号のBGラインB信号側の漏れ込み割合設定値(704d出力のG信号成分のR信号側またはB信号側の漏れ込み割合設定値)の切り換え(すなわち、G側の漏れ込み割合設定値とR信号側またはB信号側の漏れ込み割合設定値をG信号判別信号で切換える)を行う。
【0089】
減算処理回路704gでは、補正対象画素信号(この構成図では補正対象画素信号ライン信号を1画素分遅延させて生成した画素信号)から第3の信号切換回路704fの出力のG信号の縦方向隣接R信号またはB信号によるG信号側の漏れ込み信号成分またはR信号またはB信号の縦方向隣接G信号によるR信号またはB信号側の漏れ込み信号成分を減算する。
【0090】
従って、補正処理手段704は、補正対象画素信号ライン信号を1画素分遅延させて生成した画素信号(補正対象画素信号)から、補正処理手段704の内部で算出した縦方向に隣接する画素信号への漏れ込み信号成分を減算する。
【0091】
飽和非飽和判別回路706では、補正対象画素信号ライン信号を1画素分遅延させて生成した画素信号が飽和している場合は‘H’を出力し、補正対象画素信号ライン信号を1画素分遅延させて生成した画素信号が飽和していないときは‘L’を出力する。
【0092】
第4の信号切換回路707では、飽和非飽和判別回路706の出力信号を切換信号として、切換信号の位相が‘H’の時は補正対象画素信号ライン信号を1画素分遅延させて生成した画素信号を出力画素信号として出力し、切換信号の位相が‘L’の時には減算処理回路704gの出力信号を出力画素信号として出力する。
【0093】
これにより、飽和時のR信号・G信号・B信号の場合は補正対象画素信号ライン信号を1画素分遅延させて生成した画素信号を(漏れ込み信号成分減算処理をしない)、非飽和時のR信号・B信号G信号の場合は漏れ込み信号成分を減算補正した画素信号を出力する。
【0094】
この構成により、隣接画素信号の縦方向の漏れ込み信号成分によるRGラインのG信号とBGラインのG信号の段差およびR信号・B信号のG信号成分漏れ込みが低減され、かつR信号・G信号・B信号飽和部分には漏れ込み信号成分減算処理の弊害は発生しなくなる。
【0095】
なお、図12では第3の信号切換回路704fによって、第1の漏れ込み信号成分算出回路704cの出力と、第2の漏れ込み信号成分算出回路704eの出力とを切り換えて、減算処理回路704gに選択的に減算する補正信号を供給したため、単一の飽和非飽和判別回路706で第4の信号切換回路707を切り換えて信号漏れ込み低減補正処理の停止を命令するように構成したが、第1の漏れ込み信号成分算出回路704cの出力に、特定色画素の例えば(G)信号が飽和レベルに達した場合に、特定色画素信号に対する信号漏れ込み低減補正処理の停止を命令する第1の処理停止命令手段を設け、第2の漏れ込み信号成分算出回路704eの出力に、特定色以外の画素の例えば(R,B)信号が飽和レベルに達した場合に、特定色以外の画素信号に対する隣接画素信号漏れ込み低減補正処理の停止を命令する第2の処理停止命令手段を設けて構成することもできる。
【0096】
(実施の形態5)
図13は本発明の(実施の形態5)を示す。補正対象画素信号ラインがRGラインの場合、BGラインの場合の補正対象画素の説明図は図11(a),図11(b)を参照。
【0097】
本発明の(実施の形態5)の画素信号混色低減装置を図10に示す。
この構成図は、駆動クロック周期が1画素レートと同一である場合の図である。
【0098】
101,502,503,104はDフリップフロップで、補正対象画素信号ライン、補正対象画素信号ラインの上に隣接する画素信号ライン、補正対象画素信号ラインの下に隣接する画素信号ラインを、それぞれ1画素分遅延した3ラインの画素信号および補正対象画素信号ラインおよび補正対象画素信号ラインの2画素分遅延した信号を生成する。
【0099】
第1の補正処理手段905は、図1の補正処理手段103と同じ構成であり、補正対象ライン信号を1画素分遅延させて生成した画素信号(補正対象画素信号)から、この第1の補正処理手段905の内部で算出した横方向に隣接する画素信号への漏れ込み信号成分を減算する。
【0100】
第2の補正処理手段906は、図10の補正処理手段504と同じ構成であり、第1の補正処理手段905で処理した画素信号(補正対象画素信号)からさらにこのブロック906の内部で算出した縦方向に隣接する画素信号への漏れ込み信号成分を減算する。
【0101】
信号切換回路908は図1の信号切換回路106と同じ構成であり、切換信号を発生する処理停止命令手段907は図1の処理停止命令手段104と同じ構成である。駆動クロック2分周信号発生回路105a,排他論理和回路105bで構成される部分も 図1と同じ構成である。
【0102】
従って、処理停止命令手段907は、補正対象ライン信号を1画素分遅延させて生成した画素信号(補正対象画素信号)がRGラインのR信号またはBGラインのB信号のとき、若しくはRGライン・BGラインともG信号が飽和時は‘H’を、それ以外の補正対象ライン信号を1画素分遅延させて生成した画素信号(補正対象画素信号)がRGライン・BGラインともG信号の時は‘L’を出力する。信号切換回路908は、処理停止命令手段907で発生した切換信号の位相が‘H’の時は補正対象ライン信号を1画素分遅延させて生成した画素信号(補正対象画素信号)を出力し、処理停止命令手段907で発生した切換信号の位相が‘L’の時は、第2の補正処理手段906の出力の補正画素信号に切り換えて出力する。
【0103】
これにより信号切換回路908の出力には、R信号・B信号および飽和時のG信号の場合は補正対象ライン信号を1画素分遅延させて生成した画素信号(補正対象画素信号)が出力され、非飽和時のG信号の場合は漏れ込み信号成分を減算補正した画素信号を出力する。
【0104】
この構成により、隣接画素信号の横方向および縦方向の漏れ込み信号成分によるRGラインのG信号とBGラインのG信号の段差が低減され、かつG信号飽和部分には漏れ込み信号成分減算処理の弊害は発生しなくなる。
【0105】
(実施の形態6)
図14は本発明の(実施の形態6)を示す。補正対象画素信号ラインがRGラインの場合、BGラインの場合の補正対象画素の説明図は図11(a),図11(b)を参照。
【0106】
本発明の(実施の形態6)の画素信号混色低減装置を図14に示す。
この構成図は、駆動クロック周期が1画素レートと同一である場合の図である。
【0107】
101,102,502,503はDフリップフロップで、Dフリップフロップ101,502,503は、補正対象画素信号ライン、補正対象画素信号ラインの上に隣接する画素信号ライン、補正対象画素信号ラインの下に隣接する画素信号ラインを、それぞれ1画素分遅延した3ラインの画素信号を生成する。Dフリップフロップ102は、補正対象画素信号ラインおよび補正対象画素信号ラインの2画素分遅延した信号を生成する。
【0108】
第1の補正処理手段1105は、図9の補正処理手段303と同じ構成であり、補正対象ライン信号を1画素分遅延させて生成した画素信号(補正対象画素信号)から、この第14の補正処理手段1105の内部で算出した横方向に隣接する画素信号への漏れ込み信号成分を減算する。
【0109】
第2の補正処理手段1106は、図12の補正処理手段704と同じ構成であり、第1の補正処理手段1105で横方向隣接画素信号漏れ込み減算処理した画素信号(補正対象画素信号)からさらに、この第2の補正処理手段1106の内部で算出した縦方向に隣接する画素信号への漏れ込み信号成分を減算する。
【0110】
飽和非飽和判別回路1107は、図12の飽和非飽和判別回路706と同じ構成で、補正対象ライン信号を1画素分遅延させて生成した画素信号(補正対象画素信号)が飽和時は‘H’を、補正対象ライン信号を1画素分遅延させて生成した画素信号(補正対象画素信号)が非飽和時は‘L’を出力する。
【0111】
信号切換回路1108は、飽和非飽和判別回路1107の出力信号を切り換え信号として、飽和非飽和判別回路1107で発生した切換信号の位相が‘H’の時はDフリップフロップ101の出力信号を出力し、飽和非飽和判別回路1107で発生した切換信号の位相が‘L’の時は、第1,第2の補正処理手段1105,1106によって漏れ込み信号成分を減算補正した補正画素信号に切り換えて出力する。
【0112】
これにより、R信号・B信号および飽和時のG信号の場合は補正対象ライン信号を1画素分遅延させて生成した画素信号(補正対象画素信号)を、非飽和時のG信号の場合は漏れ込み信号成分を減算補正した画素信号を出力する。
【0113】
この構成により、隣接画素信号の横方向および縦方向の漏れ込み信号成分によるRGラインのG信号とBGラインのG信号の段差が低減され、かつ画素信号飽和部分には漏れ込み信号成分減算処理の弊害は発生しなくなる。
【0114】
なお、図14では飽和非飽和判別回路1107で発生した切換信号の位相が‘H’の時はDフリップフロップ101の出力信号を出力し、第1,第2の補正処理手段1105,1106による補正処理を停止したが、これは図15に示すようにも構成できる。
【0115】
図15では次の2系統に分割されている。つまり、特定色の横方向の補正を実施する第1の補正処理手段1105aと、この第1の補正処理手段1105aの出力信号を入力として特定色の縦方向の補正を実施する第3の補正処理手段1106aと、第3の補正処理手段1106aの出力またはDフリップフロップ101の出力信号を選択して出力する第1の信号切換回路1108aとで1つの系統が構成され、もう一つの系統は、特定色以外の横方向の補正を実施する第2の補正処理手段1105bと、この第2の補正処理手段1105bの出力信号を入力として特定色以外の縦方向の補正を実施する第4の補正処理手段1106bと、第4の補正処理手段1106bの出力またはDフリップフロップ101の出力信号を選択して出力する第2の信号切換回路1108bとで構成されている。
【0116】
第1,第2の信号切換回路1108a,1108bは飽和非飽和判別回路1107の出力で切り換えられ、飽和していない状態では第3の信号切換回路1108cを介して第3の補正処理手段1106aの出力信号または第4の補正処理手段1106bが出力画素信号として出力される。
【0117】
なお、飽和非飽和判別回路1107a,1107bが、特定色画素信号が飽和レベルに達した場合に、特定色画素信号に対する隣接画素信号漏れ込み低減補正処理を停止し、特定色以外の画素信号が飽和レベルに達した場合に、特定色以外の画素信号に対する隣接画素信号漏れ込み低減補正処理を停止する。
【0118】
(実施の形態7)
図16〜図23は本発明の(実施の形態7)を示す。
本発明の(実施の形態7)の画素信号混色低減装置を図16に示す。
【0119】
この構成図は、駆動クロック周期が1画素レートと同一である場合の図である。画素ムラ補正については信号横漏れの場合について説明する。
Dフリップフロップ101,502,503は、補正対象画素信号ライン、補正対象画素信号ラインの上に隣接する画素信号ライン、補正対象画素信号ラインの下に隣接する画素信号ラインをそれぞれ1画素分遅延した3ラインの画素信号ラインを生成する。
【0120】
Dフリップフロップ102,1306,1307は、補正対象画素信号ライン、補正対象画素信号ラインの上に隣接する画素信号ライン、補正対象画素信号ラインの下に隣接する画素信号ラインを、それぞれ2画素分遅延した3ラインの画素信号ラインを生成する。
【0121】
補正処理手段1305は、1画素分遅延した画素信号(補正対象画素信号)から、この補正処理手段1305の内部で算出した横方向に隣接する画素信号への漏れ込み信号成分を減算する。内部の処理は図1の補正処理手段103と同じなので説明は省略する。
【0122】
Dフリップフロップ1306は、補正対象ラインの上に隣接する画素信号ライン信号を1画素分遅延させて補正対象画素の斜め右上の画素信号を、Dフリップフロップ1307は、補正対象ラインの下に隣接する画素信号ライン信号を1画素分遅延させて補正対象画素の斜め右下の画素信号を生成し、そして補正対象画素信号はDフリップフロップ101で1画素分遅延させていることから、補正対象画素信号ラインの上に隣接する画素信号ライン信号は補正対象画素の斜め左上の画素信号、補正対象画素信号ラインの下に隣接する画素信号ライン信号は補正対象画素の斜め左下の画素信号となる。
【0123】
信号切換回路1310を切り換える飽和非飽和判別回路1308は、第1〜第5の飽和非飽和判別回路1308a〜1308eを有している。
第1の飽和非飽和判別回路1308aは、補正対象画素の斜め左上の画素信号が飽和したときに‘H’を、非飽和のとき‘L’を出力する。第2の飽和非飽和判別回路1308bは、補正対象画素の斜め右下の画素信号が飽和したときに‘H’を、非飽和のとき‘L’を出力する。第3の飽和非飽和判別回路1308cは、補正対象画素の斜め左下の画素信号が飽和したときに‘H’を、非飽和のとき‘L’を出力する。第4の飽和非飽和判別回路1308dは、補正対象画素の斜め右上の画素信号が飽和したときに‘H’を、非飽和のとき‘L’を出力する。第5の飽和非飽和判別回路1308eは、補正対象画素が飽和したときに‘H’を、非飽和のとき‘L’を出力する。
【0124】
論理積回路1308fは、第1の飽和非飽和判別回路1308aの出力と第2の飽和非飽和判別回路1308bの出力との論理積を検出する。
論理積回路1308gは、第3の飽和非飽和判別回路1308cの出力と第4の飽和非飽和判別回路1308dの出力との論理積を検出する。
【0125】
論理積回路1308hは、論理積回路1308fの出力と論理積回路1308gの出力との論理積を検出する。
論理積回路1308iは、論理積回路1308hの出力と第5の飽和非飽和判別回路1308eの出力との論理積を検出する。この論理積回路1308iの出力は論理和回路1309を介して信号切換回路1310の切換信号となっている。
【0126】
すなわち、飽和非飽和判別回路1308は、補正対象画素の斜め左上の画素信号・補正対象画素の斜め右下の画素信号・補正対象画素の斜め左下の画素信号・補正対象画素の斜め左下の画素信号そして補正対象画素信号の飽和非飽和判別回路で、補正対象画素の斜め左上の画素信号・補正対象画素の斜め右下の画素信号・補正対象画素の斜め左下の画素信号・補正対象画素の斜め左下の画素信号そして補正対象画素信号が同時に飽和した場合に‘H’を出力、それ以外の場合は‘L’を出力する。
【0127】
304bは駆動クロック2分周信号発生回路、304aは排他論理和回路で、G信号はRGラインかBGラインかによって奇数番目の画素信号となるか偶数番目の画素信号となるかが変わるので駆動クロック2分周信号とRGライン・BGライン判別信号の排他論理和をとってRGライン・BGラインとも補正対象画素信号がG信号のときは‘L’を、補正対象画素信号がRGラインのR信号またはBGラインのB信号のときは‘H’の、すなわちG信号判別信号を出力し、論理和回路1309は補正対象画素信号がRGラインのR信号またはBGラインのB信号のとき若しくは論理積回路1308iの出力が‘H’のときは‘H’を、それ以外の場合、すなわち補正対象画素信号がRGライン・BGラインともG信号でかつ論理積回路1308iの出力が‘H’の時は‘L’を出力するように、G信号判別信号との論理和を検出する。
【0128】
従って、この論理和回路1309の出力には、補正対象画素信号がRGラインのR信号またはBGラインのB信号のとき、若しくはRGライン・BGラインともG信号が飽和時でかつ補正対象G信号(補正対象画素信号)隣接斜め右上、隣接斜め右下、隣接斜め左下、隣接斜め左上のG信号も飽和している場合は‘H’を、補正対象画素信号のG信号が非飽和時若しくはG信号が飽和時かつ隣接斜め右上、隣接斜め右下、隣接斜め左下、隣接斜め左上のG信号すべてが飽和していないときは‘L’を出力する。
【0129】
信号切換回路1310は、論理和回路1309の出力の位相が‘H’の時は1画素分遅延した補正対象ラインの画素信号に、論理和回路1309の出力の位相が‘L’の時は補正処理手段1305で1画素分遅延した画素信号から漏れ込み信号成分を減算補正した補正画素信号に切り換えて出力画素信号を出力する。
【0130】
これにより、R信号・B信号またはG信号飽和時かつG信号隣接斜め右上、隣接斜め右下、隣接斜め左下、隣接斜め左上のG信号の全てが飽和時には1画素分遅延した補正対象ライン画素信号を、G信号非飽和時もしくはG信号飽和時かつG信号隣接斜め右上、隣接斜め右下、隣接斜め左下、隣接斜め左上のG信号の全てが飽和していない場合には漏れ込み信号成分を減算補正した画素信号を出力する。
【0131】
図16のように構成された画素信号混色低減装置の動作について図18〜図23を用いて説明する。
図19のような3原色カラーフィルタ配列(ベイヤー配列)の撮像素子で図18のような被写体を撮像したとき、本来の理想的な撮像素子出力を、図20に示す。
【0132】
図18〜図23では、撮像素子出力を10bitデータを十進数という形式で示し、説明を簡単にするため、例えば、無彩色撮像時は
R信号レベル = G信号レベル = B信号レベル
というように色バランスがとれた理想的な信号としている。
【0133】
例えば、R信号の1/32の信号成分が横方向に隣接するG信号側に、G信号の1/16の信号成分が横方向に隣接するR信号側またはB信号側に、B信号の1/64の信号成分が横方向に隣接するG信号側に漏れ込んだときの信号データを図21に示す。
【0134】
特に問題となるのは、G信号が飽和していないときはRGラインのG信号とBGラインのG信号の段差であるが(G信号飽和時は、隣接画素信号の漏れ込みがあっても飽和レベル以上になることはありえないのRGラインのG信号とBGラインのG信号の段差は発生しない)、この(実施の形態7)の画素信号混色低減装置の漏れ込み信号成分減算処理ブロック(図16の1305)で、例えば、漏れ込み割合のレジスタ設定値が8bitデータの場合、補正対象画素の横方向隣接画素信号の平均値と漏れ込み割合のレジスタ設定値を乗算回路で乗算した後ビットシフトダウンで1/256という構成の場合、RGラインR信号のG信号側の漏れ込み割合レジスタ設定値を8(8/256=1/32)・BGラインB信号のG信号側の漏れ込み割合レジスタ設定値を4(4/256)とした場合、RGラインG信号からRGラインG信号の横方向隣接のR信号の1/32の信号成分をBGラインG信号からBGラインG信号の横方向隣接のB信号の1/64の信号成分を減算していることになり、その処理結果を図22に示す。G信号が飽和していないときは、RGラインのG信号とBGラインのG信号の段差は解消するが、G信号が飽和しているときは、上記G信号側の漏れ込み信号成分減算処理の弊害があらわれ、G信号飽和部分にはなかったRGラインのG信号とBGラインのG信号の段差が発生する。
【0135】
また、図18〜図23のようにRGラインのG信号、BGラインのG信号のうちRGラインのG信号の方だけ飽和した場合(R信号成分の隣接G信号側の漏れ込み量が、B信号成分の隣接G信号側の漏れ込み量より多い場合)、前記の(実施の形態1)〜(実施の形態6)のような構成の画素信号混色低減装置ではG信号飽和時は信号漏れ込み補正を行わないので、RGラインのG信号については補正を行わず、BGラインのG信号についてだけ信号漏れ込み補正を行うことになるので、かえってRGラインのG信号とBGラインのG信号の段差が発生する。
【0136】
そこでさらに、この(実施の形態7)の画素信号混色低減装置では、飽和非飽和判別回路1308によって、補正対象G信号が飽和しているとき、補正対象G信号の斜め右上、斜め右下、斜め左上、斜め左下が飽和しているかどうかを判別して補正対象G信号飽和時に補正対象G信号の斜め右上、斜め右下、斜め左上、斜め左下が飽和している場合(RGラインのG信号もBGラインG信号もともに飽和している場合は、信号切換回路1310を切り換えて、漏れ込み信号成分減算処理をしていない画素信号を選択して出力させ、補正対象G信号が飽和していない場合かもしくは補正対象G信号が飽和の場合でも補正対象G信号の斜め右上、斜め右下、斜め左上、斜め左下が飽和していない場合には漏れ込み信号成分減算処理を行った画素信号を選択して出力させる。
【0137】
その結果、図23に示すようにG信号が飽和していない場合は、隣接画素信号の漏れ込み信号成分によるRGラインのG信号とBGラインのG信号の段差が低減され、かつG信号が飽和した場合(RGラインのG信号、BGラインのG信号もともに飽和)またはRGラインのG信号、BGラインのG信号のうちRGラインのG信号の方だけ飽和した場合に、漏れ込み信号成分減算処理の弊害が発生しなくなる。
【0138】
なお、この(実施の形態7)では飽和非飽和判別回路1308を、(実施の形態1)に実施して、補正対象特定色画素信号レベル飽和かつ補正対象特定色画素信号の斜め右上、斜め右下、斜め左上、斜め左下に隣接する補正対象周辺特定色画素信号レベル飽和時は、補正対象特定色画素信号に対する隣接画素信号漏れ込み補正処理を停止する場合を例に挙げて説明したが、(実施の形態2)〜(実施の形態6)においても同様に飽和非飽和判別回路1308を設けることによって画質ムラの改善を期待できる。
【0139】
(実施の形態8)
図24は本発明の(実施の形態8)を示す。補正対象画素信号ラインがRGラインの場合の補正対象画素の説明図は図17を参照。
【0140】
図24は本発明の(実施の形態8)の画素信号混色低減装置を示し、(実施の形態7)の飽和非飽和判別回路1308の論理積回路1308hを論理和回路1508hに変更して飽和非飽和判別回路1508とした点だけが異なっている。
【0141】
この構成によると、隣接画素信号の漏れ込み信号成分によるRGラインのG信号とBGラインのG信号の段差が低減され、かつG信号が飽和した場合(RGラインのG信号、BGラインのG信号もともに飽和)またはRGラインのG信号、BGラインのG信号のうちRGラインのG信号の方だけ飽和した場合に漏れ込み信号成分減算処理の弊害が発生しなくなる。
【0142】
なお、この(実施の形態8)では飽和非飽和判別回路1508を、(実施の形態1)に実施して、補正対象特定色画素信号レベル飽和かつ補正対象特定色画素信号の斜め右上と斜め左下に隣接する補正対象周辺特定色画素信号レベル飽和時、または補正対象特定色画素信号レベル飽和かつ補正対象特定色画素信号の斜め右下と斜め左上に隣接する補正対象周辺特定色画素信号レベル飽和時、または補正対象特定色画素信号レベル飽和時かつ補正対象特定色画素信号の斜め右上、斜め右下、斜め左上、斜め左下に隣接する補正対象周辺特定色画素信号レベル飽和時は、特定色画素信号に対する隣接画素信号漏れ込み低減補正処理を停止する場合を例に挙げて説明したが、(実施の形態2)〜(実施の形態6)においても同様に飽和非飽和判別回路1508を設けることによって画質ムラの改善を期待できる。
【0143】
(実施の形態9)
図25〜図31は、本発明の(実施の形態9)を示す。補正対象画素信号ラインがRGラインの場合の補正対象画素の説明図は図17を参照。
【0144】
本発明の(実施の形態9)の画素信号混色低減装置を図25に示す。
この構成図は、駆動クロック周期が1画素レートと同一である場合の図である。画素ムラ補正については信号横漏れの場合について説明する。
【0145】
1701,1702,1703,1706,1707,1712,1713はDフリップフロップである。Dフリップフロップ1701,1706,1712は、補正対象画素信号ライン、補正対象画素信号ラインの上に隣接する画素信号ライン、補正対象画素信号ラインの下に隣接する画素信号ラインをそれぞれ1画素分遅延した3ラインの画素信号ラインを生成する。
【0146】
Dフリップフロップ1702,1707,1713は、補正対象画素信号ライン、補正対象画素信号ラインの上に隣接する画素信号ライン、補正対象画素信号ラインの下に隣接する画素信号ラインをそれぞれ2画素分遅延した3ラインの画素信号ラインを生成する。
【0147】
Dフリップフロップ1703は、補正対象画素信号ライン信号を3画素分遅延した画素信号を生成する。
1704,1708,1714は補正処理手段で、内部の処理は図1の補正処理手段103と同じである。
【0148】
補正処理手段1704は、横方向漏れ込み信号成分減算処理ブロックとして、1画素分遅延した画素信号(補正対象ライン画素信号)から、この補正処理手段1704の内部で算出した横方向に隣接する画素信号への漏れ込み信号成分を減算する。
【0149】
補正処理手段1708,1714も1704と同じ構成の横方向漏れ込み信号成分減算処理ブロックで、補正処理手段1708の方は補正対象ライン信号の上に隣接する画素信号ラインの信号に対する横方向漏れ込み信号成分減算処理、補正処理手段1714は補正対象ライン信号の下に隣接する画素信号ラインの信号に対する横方向漏れ込み信号成分減算処理を行う。
【0150】
図25から分かるように補正処理手段1704に入力する画素信号は、補正処理手段1708,1714に入力する画素信号より1画素分遅延量が多いので、補正処理手段1704で補正対象G信号の横方向漏れ込み信号成分減算処理が行われているときは、補正処理手段1708は補正対象G信号の上に隣接する画素信号ラインの補正対象G信号の1画素分あとの画素信号の横方向漏れ込み信号成分減算処理、すなわち、補正対象G信号の斜め左上のG信号の横方向漏れ込み信号成分減算処理、同様に補正処理手段1714は補正対象G信号の斜め左下のG信号の横方向漏れ込み信号成分減算処理を行うことになる。
【0151】
従って、補正処理手段1708の出力にDフリップフロップ1710,1711を通して得られた信号は補正対象G信号の斜め右上のG信号の横方向漏れ込み信号成分減算処理の結果である。補正処理手段1714の出力にDフリップフロップ1715,1716を通して得られた信号は補正対象G信号の斜め右下のG信号の横方向漏れ込み信号成分減算処理の結果である。
【0152】
1705は補正対象画素(補正対象G信号)の飽和非飽和判別回路で、補正対象画素飽和時は‘H’を補正対象画素非飽和時は‘L’を出力する。
1717は平均値算出回路で、補正対象画素信号の斜め右上、斜め右下、斜め左上、斜め左下の画素信号(G信号)の横方向漏れ込み信号成分減算処理結果の平均値を算出する。
【0153】
1718は大小比較回路で、補正対象画素(補正対象G信号)の横方向漏れ込み信号成分減算処理結果と補正対象画素信号の斜め右上、斜め右下、斜め左上、斜め左下の画素信号(補正対象G信号の斜め右上、斜め右下、斜め左上、斜め左下のG信号)の横方向漏れ込み信号成分減算処理の結果の平均値の大小を比較し、補正対象画素の横方向漏れ込み信号成分減算処理結果が補正対象画素信号の斜め右上、斜め右下、斜め左上、斜め左下の画素信号の横方向漏れ込み信号成分減算処理結果平均値よりも小さいときは‘H’を、補正対象画素の横方向漏れ込み信号成分減算処理結果が補正対象画素信号の斜め右上、斜め右下、斜め左上、斜め左下の画素信号の横方向漏れ込み信号成分減算処理結果平均値よりも大きいときは‘L’を出力する。
【0154】
論理積回路1719は飽和非飽和判別回路1705の出力と大小比較回路1718の出力との論理積を出力する。
論理積回路1719の出力を選択信号とした信号切換回路1720は、補正対象画素の横方向漏れ込み信号成分減算処理結果と補正対象画素信号の斜め右上、斜め右下、斜め左上、斜め左下の画素信号の横方向漏れ込み信号成分減算処理結果平均値を切り換えて出力する。
【0155】
すなわち、補正対象画素飽和時かつ補正対象画素の横方向漏れ込み信号成分減算処理結果が補正対象画素信号の斜め右上、斜め右下、斜め左上、斜め左下の画素信号の横方向漏れ込み信号成分減算処理結果平均値よりも小さいときは選択信号は‘H’となり、補正対象画素信号の斜め右上、斜め右下、斜め左上、斜め左下の画素信号の横方向漏れ込み信号成分減算処理結果平均値を選択して出力し、補正対象画素非飽和時もしくは補正対象画素飽和時かつ補正対象画素の横方向漏れ込み信号成分減算処理結果が補正対象画素信号の斜め右上、斜め右下、斜め左上、斜め左下の画素信号の横方向漏れ込み信号成分減算処理結果平均値よりも大きいときは選択信号は‘L’となり、補正対象画素の横方向漏れ込み信号成分減算処理結果を選択出力する。
【0156】
1709は飽和非飽和判別回路で、補正対象ライン(補正対象画素)の上に隣接する画素信号を1画素分遅延した画素信号(補正対象G信号の斜め左上G信号)を判別して、飽和時は‘H’、非飽和時は‘L’という判別結果を出力する。
【0157】
さらに、飽和非飽和判別回路1709の出力を2段のDフリップフロップ1721,1722を通して補正対象G信号の斜め右上G信号についての飽和非飽和判別結果を得る。
【0158】
1723は飽和非飽和判別回路で、補正対象ライン(補正対象画素)の下に隣接する画素信号の1画素分遅延した画素信号(補正対象G信号の斜め左下G信号)を判別して、飽和時は‘H’、非飽和時は‘L’という判別結果を出力する。
【0159】
さらに、飽和非飽和判別回路1723の出力を2段のDフリップフロップ1724,1725を通して補正対象G信号の斜め右下G信号についての飽和非飽和判別結果を得る。
【0160】
論理積回路1726は、飽和非飽和判別回路1709の出力とDフリップフロップ1722の出力との論理積を検出する。
論理積回路1727は、飽和非飽和判別回路1723の出力とDフリップフロップ1725の出力との論理積を検出する。
【0161】
論理積回路1728は、論理積回路1726,1727の出力の論理積を検出する。つまり、補正対象画素(補正対象G信号)の斜め右上、斜め右下、斜め左上、斜め左下の画素信号(補正対象G信号の斜め右上、斜め右下、斜め左上、斜め左下のG信号)が全て飽和したときは、‘H’を、補正対象画素の斜め右上、斜め右下、斜め左上、斜め左下の画素信号非飽和時または補正対象画素の斜め右上、斜め右下、斜め左上、斜め左下が全て飽和していないときは‘L’を出力する。
【0162】
論理積回路1729は、論理積回路1728の出力と飽和非飽和判別回路1705の出力との論理積を検出する。つまり、補正対象画素の斜め右上、斜め右下、斜め左上、斜め左下の画素信号が飽和かつ補正対象画素飽和時のみ出力が‘H’、それ以外の場合は‘L’を出力する。
【0163】
1730はG信号判別信号発生回路で、G信号のときは‘L’、R信号またはB信号のときは‘H’を出力する。なお、内部回路は図1の処理停止命令手段104と駆動クロック2分周信号発生回路105aおよび排他的論理和回路105bとで同様に構成されている。
【0164】
論理和回路1731は、G信号判別信号発生回路1730の出力と論理積回路1729の出力との論理和を検出する。
論理和回路1731の出力を切換信号とした信号切換回路1732は、R信号・B信号またはG信号飽和時かつG信号隣接斜め右上、隣接斜め右下、隣接斜め左下、隣接斜め左上のG信号全てが飽和時には1画素分遅延した補正対象ライン画素信号を出力、G信号飽和時かつG信号漏れ込み信号成分減算補正結果よりG信号隣接斜め右上、隣接斜め右下、隣接斜め左下、隣接斜め左上のG信号の信号成分減算補正結果のほうが大きいときは補正対象G信号漏れ込み信号成分減算補正結果と補正対象G信号隣接斜め右上、隣接斜め右下、隣接斜め左下、隣接斜め左上のG信号の信号成分減算補正結果の信号差が無くなるように補正対象G信号漏れ込み信号成分減算補正結果を補正対象G信号隣接斜め右上、隣接斜め右下、隣接斜め左下、隣接斜め左上のG信号の信号成分減算補正結果にすげかえて出力し、G信号非飽和時もしくはG信号飽和時かつG信号漏れ込み信号成分減算補正結果よりG信号隣接斜め右上、隣接斜め右下、隣接斜め左下、隣接斜め左上のG信号の信号成分減算補正結果のほうが小さいときは、補正対象G信号漏れ込み信号成分減算補正結果を出力する。
【0165】
図25のように構成された画素信号混色低減装置の動作について、図26〜図31を用いて説明する。
図27のような3原色カラーフィルタ配列(ベイヤー配列)の撮像素子で図26のような被写体を撮像したとき、本来の理想的な撮像素子出力を、図28に示す。図26〜図31では、撮像素子出力を10bitデータを十進数という形式で示し、説明を簡単にするため、例えば、無彩色撮像時は
R信号レベル = G信号レベル = B信号レベル
というように色バランスがとれた理想的な信号としている。
【0166】
例えば、R信号の1/32の信号成分が横方向に隣接するG信号側に、G信号の1/16の信号成分が横方向に隣接するR信号側またはB信号側に、B信号の1/64の信号成分が横方向に隣接するG信号側に漏れ込んだときの信号データを図29に示す。
【0167】
特に問題となるのは、G信号が飽和していないときはRGラインのG信号とBGラインのG信号の段差であるが(G信号飽和時は、隣接画素信号の漏れ込みがあっても飽和レベル以上になることはありえないのRGラインのG信号とBGラインのG信号の段差は発生しない)、この(実施の形態9)の画素信号混色低減装置の漏れ込み信号成分減算処理ブロック(図25の1704,1708,1714)で、例えば、漏れ込み割合のレジスタ設定値が8bitデータの場合、補正対象画素の横方向隣接画素信号の平均値と漏れ込み割合のレジスタ設定値を乗算回路で乗算した後ビットシフトダウンで1/256という構成の場合、RGラインR信号のG信号側の漏れ込み割合レジスタ設定値を8(8/256=1/32)・BGラインB信号のG信号側の漏れ込み割合レジスタ設定値を4(4/256)とした場合、RGラインG信号からRGラインG信号の横方向隣接のR信号の1/32の信号成分をBGラインG信号からBGラインG信号の横方向隣接のB信号の1/64の信号成分を減算していることになり、その処理結果を図30に示す。G信号が飽和していないときは、RGラインのG信号とBGラインのG信号の段差は解消するが、G信号が飽和しているときは、上記G信号側の漏れ込み信号成分減算処理の弊害があらわれ、G信号飽和部分にはなかったRGラインのG信号とBGラインのG信号の段差が発生する。
【0168】
また、図26〜図31のようにRGラインのG信号、BGラインのG信号のうちRGラインのG信号の方だけ飽和した場合(R信号成分の隣接G信号側の漏れ込み量が、B信号成分の隣接G信号側の漏れ込み量より多い場合)、本発明の(実施の形態1)〜(実施の形態6)のような構成の画素信号混色低減装置では、G信号飽和時は信号漏れ込み補正を行わないので、RGラインのG信号については補正を行わず、BGラインのG信号についてだけ信号漏れ込み補正を行うことになるので、かえってRGラインのG信号とBGラインのG信号の段差が発生する。
【0169】
そこでさらに、この(実施の形態9)の画素信号混色低減装置では図25の論理積回路1729で、補正対象G信号が飽和しているとき、補正対象G信号の斜め右上、斜め右下、斜め左上、斜め左下が飽和しているかどうかを判別して補正対象G信号飽和時に補正対象G信号の斜め右上、斜め右下、斜め左上、斜め左下が飽和している場合(RGラインのG信号もBGラインG信号もともに飽和している場合は信号切換回路1732で漏れ込み信号成分減算処理をしていない画素信号選択出力し、補正対象G信号が飽和していない場合かもしくは補正対象G信号が飽和の場合でも補正対象G信号の斜め右上、斜め右下、斜め左上、斜め左下が飽和していない場合には1732で漏れ込み信号成分減算処理を行った画素信号を選択出力する。以上の構成は前記の(実施の形態7)の構成と同じである。
【0170】
さらに、RGラインのG信号、BGラインのG信号のうちRGラインのG信号の方だけ飽和した場合(R信号成分の隣接G信号側の漏れ込み量が、B信号成分の隣接G信号側の漏れ込み量より多い場合)のG信号側の漏れ込み信号成分減算処理の弊害を軽減するために、補正対象G信号飽和時かつ補正対象G信号の斜め左上、斜め左下、斜め右上、斜め右下隣接G信号が飽和していないときに、図25の大小比較回路1718で補正対象GのG信号側の漏れ込み信号成分減算処理結果と補正対象G信号の斜め左上、斜め左下、斜め右上、斜め右下隣接G信号のG信号側の漏れ込み信号成分減算の処理結果を大小比較して、補正対象GのG信号側の漏れ込み信号成分減算の処理結果が大きい場合は補正対象GのG信号側の漏れ込み信号成分減算の処理結果を出力、補正対象G信号のG信号側の漏れ込み信号成分減算の処理結果が小さい場合は補正対象GのG信号側の漏れ込み信号成分減算の処理結果と補正対象G信号の斜め左上、斜め左下、斜め右上、斜め右下隣接G信号のG信号側の漏れ込み信号成分減算の処理結果の信号レベル差をなくするために図25の構成図では補正対象G信号の補正結果として、補正対象G信号の斜め左上、斜め左下、斜め右上、斜め右下隣接G信号のG信号側の漏れ込み信号成分減算の処理結果にすげかえて出力する。
【0171】
その結果、図31に示すようにG信号が飽和していない場合は隣接画素信号の漏れ込み信号成分によるRGラインのG信号とBGラインのG信号の段差が低減され、かつG信号が飽和した場合(RGラインのG信号、BGラインのG信号もともに飽和)またはRGラインのG信号、BGラインのG信号のうちRGラインのG信号の方だけ飽和した場合に漏れ込み信号成分減算処理の弊害が発生しなくなる。
【0172】
なお、この(実施の形態9)では、1710,1711,1715,1716,1717,1718,1720などで、補正対象の特定色画素信号レベル飽和時かつ補正対象特定色画素信号の斜め右上、斜め右下、斜め左上、斜め左下に隣接する補正対象周辺特定色画素信号レベルが飽和していない場合であって、補正対象特定色画素信号について隣接画素信号漏れ込み低減補正処理して得られた補正処理後の補正対象特定色の画素信号の信号レベルが、補正対象特定色画素信号の斜め右上、斜め右下、斜め左上、斜め左下に隣接する補正対象周辺特定色画素信号について隣接画素信号漏れ込み低減補正処理して得られた補正処理後の補正対象周辺特定色画素信号の信号レベルよりも小さい場合は、補正対象特定色の画素信号の信号レベルを補正処理後の補正対象周辺特定色画素信号の信号レベルと同じにするレベル調節手段1733が構成されている。
【0173】
また、1705,1709,1721,1722,1723,1724,1725,1726,1727,1728,1729,1730,1731などで、補正対象特定色画素信号レベル飽和時かつ補正対象特定色画素信号の斜め右上、斜め右下、斜め左上、斜め左下に隣接する補正対象周辺の特定色画素信号レベル飽和時は、補正対象特定色画素信号に対する隣接画素信号漏れ込み低減処理を停止を命令する処理停止命令手段1734が構成されている。
【0174】
なお、この(実施の形態9)ではレベル調節手段1733と処理停止命令手段1734などを(実施の形態1)に実施した場合を例に挙げて説明したが、(実施の形態2)〜(実施の形態6)においても同様にレベル調節手段1733と処理停止命令手段1734を設けることによって画質ムラの改善を期待できる。
【0175】
(実施の形態10)
図32は本発明の(実施の形態10)を示す。補正対象画素信号ラインがRGラインの場合、BGラインの場合の補正対象画素の説明図は図17を参照。
【0176】
図32の構成図は、駆動クロック周期が1画素レートと同一である場合の図である。画素ムラ補正については信号横漏れの場合について説明する。図25と同じものには同一の符号を付けて説明する。
【0177】
1918は平均値算出回路で、補正対象画素信号の斜め右下、斜め左上に隣接する補正対象周辺画素信号(G信号)の横方向漏れ込み信号成分減算の処理結果の平均値を算出する。
【0178】
1919は平均値算出回路で、補正対象画素信号の斜め右上、斜め左下に隣接する補正対象周辺画素信号(G信号)の横方向漏れ込み信号成分減算の処理結果の平均値を算出する。
【0179】
1920は大小比較回路で、補正対象画素(補正対象G信号)の横方向漏れ込み信号成分減算の処理結果と補正対象画素信号の斜め右下、斜め左上に隣接する補正対象周辺画素信号(補正対象G信号の斜め右下、斜め左上のG信号)の横方向漏れ込み信号成分減算の処理結果平均値を比較し、補正対象画素の横方向漏れ込み信号成分減算の処理結果が補正対象画素信号の斜め右下、斜め左上に隣接する補正対象周辺画素信号の横方向漏れ込み信号成分減算の処理結果平均値よりも小さいときは‘H’を、補正対象画素の横方向漏れ込み信号成分減算の処理結果が補正対象画素信号の斜め右下、斜め左上に隣接する補正対象周辺画素信号の横方向漏れ込み信号成分減算の処理結果平均値よりも大きいときは‘L’を出力する。
【0180】
1921は大小比較回路で、補正対象画素(補正対象G信号)の横方向漏れ込み信号成分減算の処理結果と補正対象画素信号の斜め右上、斜め左下に隣接する補正対象周辺画素信号(補正対象G信号の斜め右上、斜め左下のG信号)の横方向漏れ込み信号成分減算の処理結果平均値を比較し、補正対象画素の横方向漏れ込み信号成分減算の処理結果が補正対象画素信号の斜め右上、斜め左下に隣接する補正対象周辺画素信号の横方向漏れ込み信号成分減算の処理結果平均値よりも小さいときは‘H’を、補正対象画素の横方向漏れ込み信号成分減算の処理結果が補正対象画素信号の斜め右上、斜め左下に隣接する補正対象周辺画素信号の横方向漏れ込み信号成分減算の処理結果平均値よりも大きいときは‘L’を出力する。
【0181】
この(実施の形態10)では、平均値算出回路1918と大小比較回路1920とで第1のレベル調節手段が構成されており、平均値算出回路1919と大小比較回路1921とで第2のレベル調節手段が構成されている。
【0182】
また、この(実施の形態10)では、(実施の形態9)を示す図25における処理停止命令手段1734に相当する処理停止命令手段が、1934,1935,1936,1938,1730,1731によって構成されている。
【0183】
1922は大小比較回路1920の出力信号を切換信号とした信号切換回路で、大小比較回路1920の出力信号が‘H’のときには平均値算出回路1918の出力信号を選択して出力し、大小比較回路1920の出力信号が‘L’のときには平均値算出回路1919の出力信号を選択して出力する。
【0184】
論理積回路1923は、大小比較回路1920の出力信号と大小比較回路1921の出力信号との論理積を検出する。つまり、大小比較回路1920の出力信号及び大小比較回路1921の出力信号がともに‘H’の場合は‘H’を出力、それ以外の場合は‘L’を出力する。
【0185】
論理積回路1923の出力信号を切換信号とした信号切換回路1924は、論理積回路1923の出力信号が‘H’のときは、平均値算出回路1917の出力信号を選択して出力し、平均値算出回路1923の出力信号が‘L’のときは信号切換回路1922の出力信号を選択して出力する。
【0186】
論理和回路1925は、大小比較回路1920の出力信号と大小比較回路1921の出力信号の論理和検出する。つまり、大小比較回路1920の出力信号及び大小比較回路1921の出力信号がともに‘H’または大小比較回路1920の出力信号と大小比較回路1921の出力信号のうちいずれか一方が‘H’の場合は‘H’を出力、大小比較回路1920の出力信号及び大小比較回路1921の出力信号がともに‘L’の場合は‘L’を出力する。
【0187】
ここで論理積回路1719は、論理和回路1925の出力と飽和非飽和判別回路1705の出力との論理積を検出する(1925の出力信号及び1905の出力信号がともに‘H’の場合は‘H’を出力、それ以外の場合は‘L’を出力)。
【0188】
論理積回路1719の出力信号を切換信号とした大小比較回路1920は、論理積回路1719の出力信号が‘H’のときは、信号切換回路1924の出力信号を選択して出力し、論理積回路1719の出力信号が‘L’のときは、補正処理手段1704の出力信号を選択して出力する。
【0189】
論理積回路1934は、Dフリップフロップ1722の出力信号と飽和非飽和判別回路1723の出力信号の論理積を検出する(1722の出力信号及び1723の出力信号がともに‘H’の場合は‘H’を出力、それ以外の場合は‘L’を出力)。
【0190】
論理積回路1935は、飽和非飽和判別回路1709の出力信号とDフリップフロップ1725の出力信号の論理積を検出する(1709の出力信号及び1725の出力信号がともに‘H’の場合は‘H’を出力、それ以外の場合は‘L’を出力)。
【0191】
論理和回路1936は論理積回路1934,1935の出力信号の論理和を検出する(1934の出力信号及び1935の出力信号がともに‘H’または1934の出力信号と1935の出力信号のうちいずれか一方が‘H’の場合は‘H’を出力、1934の出力信号及び1935の出力信号がともに‘L’の場合は‘L’を出力)。
【0192】
論理積回路1938は、論理和回路1936の出力信号と飽和非飽和判別回路1705の出力信号の論理積を検出する(1936の出力信号及び1705の出力信号がともに‘H’の場合は‘H’を出力、それ以外の場合は‘L’を出力)。
【0193】
ここで論理和回路1731は、論理積回路1938の出力信号とG信号判別信号発生回路1730の出力信号の論理和を検出する(1938の出力信号及び1730の出力信号がともに‘H’または1938の出力信号と1730の出力信号のうちいずれか一方が‘H’の場合は‘H’を出力、1938の出力信号及び1730の出力信号がともに‘L’の場合は‘L’を出力)。
【0194】
ここで信号切換回路1732は、論理和回路1731の出力信号が‘H’のときはDフリップフロップ1902の出力信号を選択して出力し、論理和回路1731の出力信号が‘L’のときは、信号切換回路1720の出力信号を選択出力する。
【0195】
この構成によると、隣接画素信号の漏れ込み信号成分によるRGラインのG信号とBGラインのG信号の段差が低減され、かつG信号が飽和した場合(RGラインのG信号、BGラインのG信号もともに飽和)またはRGラインのG信号、BGラインのG信号のうちRGラインのG信号またはBGラインのG信号の一方のラインのG信号だけ飽和した場合に漏れ込み信号成分減算処理の弊害が発生しなくなる。
【0196】
【発明の効果】
以上のように本発明の請求項1および請求項4,請求項7記載の発明は、特定色画素信号から、特定色画素信号と隣接する特定色以外の画素信号より算出した一定割合の信号成分を減算して、補正対象画画素信号が飽和レベルに達した場合には前記補正処理を停止することで、例えば、補正対象画画素信号をG信号とした場合に、G信号の横方向に隣接するR信号またはB信号からG信号側に漏れ込むことによる信号混色不具合と信号混色によるRGラインのG信号とBGラインのG信号の段差を低減すると同時に、G信号飽和時における隣接画素信号成分漏れ込み補正処理の弊害を抑制できる。
【0197】
本発明の請求項2および請求項3,5,6,8,9に記載の発明は、特定色画素信号から、特定色画素信号と隣接する特定色以外の画素信号より算出した一定割合の信号成分を減算するとともに、特定色画素信号が飽和レベルに達した場合に、特定色画素信号に対する信号漏れ込み低減補正処理の停止を命令して、さらに、特定色以外の画素信号から、特定色以外の画素信号と隣接する特定色画素信号より算出した一定割合の信号成分を減算するとともに、特定色以外の画素信号が飽和レベルに達した場合に、特定色以外の画素信号に対する隣接画素信号漏れ込み低減補正処理を停止する。
【0198】
例えば、補正対象画画素信号をG信号とした場合に、G信号と隣接するR信号またはB信号からG信号側に漏れ込むことによる信号混色不具合と信号混色によるRGラインのG信号とBGラインのG信号の段差、およびR信号またはB信号と隣接すると同時に、G信号からR信号側またはB信号側に漏れ込むことによる信号混色不具合を低減し、R・G・B信号飽和時における隣接画素信号成分漏れ込み補正処理の弊害を抑制できる。
【0199】
本発明の請求項10記載の画素信号混色低減装置は、請求項1〜請求項9のいずれかにおいて、補正対象特定色画素信号レベル飽和かつ補正対象特定色画素信号の斜め右上、斜め右下、斜め左上、斜め左下に隣接する補正対象周辺特定色画素信号レベル飽和時は、補正対象特定色画素信号に対する隣接画素信号漏れ込み補正処理を停止する飽和非飽和判別回路を備えたので、例えば、補正対象画画素信号をG信号とした場合に、補正対象G信号の信号レベルが飽和していない場合、または補正対象G信号レベル飽和時に補正対象G信号に隣接する補正対象周辺G信号の信号レベルが飽和していない場合に、補正対象G信号から補正対象G信号に隣接するR信号またはB信号から算出した一定割合の信号成分を減算する隣接画素信号成分漏れ込み補正処理を行い、補正対象G信号レベル飽和時かつ補正対象G信号に隣接する補正対象周辺G信号レベル飽和時は、補正対象G信号に対する隣接画素信号成分漏れ込み補正処理を停止することにより、隣接する画素信号に漏れ込むことによる信号混色不具合を低減すると同時に、RGラインのG信号またはBGラインのG信号のうち、いずれか片方のG信号が飽和した場合における隣接画素信号成分漏れ込み補正処理の弊害を抑制できる。
【0200】
本発明の請求項12および請求項13記載の画素信号混色低減装置は、請求項1〜請求項9のいずれかにおいて、補正対象特定色画素信号レベル飽和時かつ補正対象特定色画素信号に隣接する補正対象周辺特定色画素信号レベルが飽和していない場合であって、補正対象特定色画素信号について隣接画素信号漏れ込み低減補正処理して得られた補正処理後補正対象特定色画素信号の信号レベルが、補正対象特定色の画素信号に隣接する補正対象周辺特定色画素信号について隣接画素信号漏れ込み低減補正処理して得られた補正処理後の補正対象周辺特定色の画素信号の信号レベルよりも小さい場合は、補正対象特定色画素信号の信号レベルを補正処理後の補正対象周辺特定色の画素信号の信号レベルと同じにするレベル調節手段と、補正対象特定色画素信号レベル飽和時かつ補正対象特定色画素信号に隣接する補正対象周辺特定色画素信号レベル飽和時は、補正対象特定色画素信号に対する隣接画素信号漏れ込み低減処理を停止を命令する処理停止命令手段を備えたので、例えば、補正対象画画素信号をG信号とした場合に、隣接する画素信号に漏れ込むことによる信号混色不具合を低減すると同時に、RGラインのG信号またはBGラインのG信号の片方のG信号が飽和した場合における隣接画素信号成分漏れ込み補正処理の弊害を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画素信号混色低減装置の(実施の形態1)の構成図
【図2】同実施の形態の補正対象が装置信号ラインがRGラインの場合の説明図と補正対象が装置信号ラインがBGラインの場合の説明図
【図3】同実施の形態の隣接画素信号成分漏れ込み補正処理動作の説明図
【図4】同実施の形態の隣接画素信号成分漏れ込み補正処理動作の説明図
【図5】同実施の形態の隣接画素信号成分漏れ込み補正処理動作の説明図
【図6】同実施の形態の隣接画素信号成分漏れ込み補正処理動作の説明図
【図7】同実施の形態の隣接画素信号成分漏れ込み補正処理動作の説明図
【図8】同実施の形態の隣接画素信号成分漏れ込み補正処理動作の説明図
【図9】本発明の画素信号混色低減装置の(実施の形態2)の構成図
【図10】本発明の画素信号混色低減装置の(実施の形態3)の構成図
【図11】同実施の形態の補正対象が装置信号ラインがRGラインの場合の説明図と補正対象が装置信号ラインがBGラインの場合の説明図
【図12】本発明の画素信号混色低減装置の(実施の形態4)の構成図
【図13】本発明の画素信号混色低減装置の(実施の形態5)の構成図
【図14】本発明の画素信号混色低減装置の(実施の形態6)の構成図
【図15】同実施の形態の別の実施例の構成図
【図16】本発明の画素信号混色低減装置の(実施の形態7)の構成図
【図17】同実施の形態の補正対象が装置信号ラインがRGラインの場合の説明図
【図18】同実施の形態の隣接画素信号成分漏れ込み補正処理動作の説明図
【図19】同実施の形態の隣接画素信号成分漏れ込み補正処理動作の説明図
【図20】同実施の形態の隣接画素信号成分漏れ込み補正処理動作の説明図
【図21】同実施の形態の隣接画素信号成分漏れ込み補正処理動作の説明図
【図22】同実施の形態の隣接画素信号成分漏れ込み補正処理動作の説明図
【図23】同実施の形態の隣接画素信号成分漏れ込み補正処理動作の説明図
【図24】本発明の画素信号混色低減装置の(実施の形態8)の構成図
【図25】本発明の画素信号混色低減装置の(実施の形態9)の構成図
【図26】同実施の形態の隣接画素信号成分漏れ込み補正処理動作の説明図
【図27】同実施の形態の隣接画素信号成分漏れ込み補正処理動作の説明図
【図28】同実施の形態の隣接画素信号成分漏れ込み補正処理動作の説明図
【図29】同実施の形態の隣接画素信号成分漏れ込み補正処理動作の説明図
【図30】同実施の形態の隣接画素信号成分漏れ込み補正処理動作の説明図
【図31】同実施の形態の隣接画素信号成分漏れ込み補正処理動作の説明図
【図32】本発明の画素信号混色低減装置の(実施の形態10)の構成図
【図33】撮像素子のカラーフィルタ配列説明図
【図34】撮像素子の高画素化にともなう微細化による課題説明図
【図35】撮像素子の高画素化にともなう高速駆動化による課題説明図
【図36】撮像素子の高画素化にともなう高速駆動化による課題説明図
【図37】撮像素子の高画素化にともなう高速駆動化による課題説明図
【符号の説明】
101,102  Dフリップフロップ
103  補正処理手段
104  補正対象G信号/補正対象外R信号B信号判別および補正対象G信号飽和非飽和判別信号発生ブロック
106  信号切換回路
301,302  Dフリップフロップ
303  補正処理手段
304  補正対象画素信号の信号レベルの飽和非飽和判別回路
305  信号切換回路
501,502  Dフリップフロップ
503  Dフリップフロップ
504  縦方向補正処理手段
505  処理停止命令手段
506  信号切換回路
704  補正処理手段
706  信号切換回路
901,902  Dフリップフロップ
903,904  Dフリップフロップ
905  補正処理手段
906  縦方向補正処理手段
907  処理停止命令手段
908  信号切換回路
1105  第1の補正処理手段
1106  第2の補正処理手段
1107  飽和非飽和判別回路
1108  信号切換回路
1305  補正処理手段
1306,1307  Dフリップフロップ
1308  飽和非飽和判別回路判別回路
1309  論理和回路
1310  信号切換回路
1508  飽和非飽和判別回路
1510  信号切換回路
1701,1702,1703  Dフリップフロップ
1704  補正処理手段
1705  補正対象画素信号飽和非飽和判別信号発生ブロック
1706,1707  Dフリップフロップ
1708  補正処理手段
1709  飽和非飽和判別回路
1710,1711  Dフリップフロップ
1712,1713  Dフリップフロップ
1714  補正処理手段
1715,1716  Dフリップフロップ
1717  平均値算出回路
1718  大小比較回路
1719  論理積回路
1720  信号切換回路
1721,1722  Dフリップフロップ
1723  画素信号飽和非飽和判別信号発生ブロック
1724,1725  Dフリップフロップ
1726,1727  論理積回路
1728,1729  論理積回路
1730  G信号判別信号発生回路
1731  論理和回路
1732  信号切換回路
1928  画素信号飽和非飽和判別信号発生ブロック
1918,1919  平均値算出回路
1920,1921  大小比較回路
1922  信号切換回路
1923  論理積回路
1924  信号切換回路
1925  論理和回路
1927  信号切換回路
1934,1935  論理積回路
1936  論理和回路
1938  論理積回路

Claims (13)

  1. R(赤),G(緑),B(青)の3原色を有しそのうちの特定色を市松状に配列された画素信号の混色不具合の抑制処理を実行する画素信号混色低減装置であって、
    特定色画素信号から、特定色画素信号と横方向に隣接する特定色以外の画素信号より算出した一定割合の信号成分を減算する補正処理手段と、
    特定色画素信号が飽和レベルに達した場合に特定色画素信号に対する隣接画素信号漏れ込み低減補正処理の停止を命令する処理停止命令手段と
    を備えたことを特徴とする画素信号混色低減装置。
  2. R(赤),G(緑),B(青)の3原色を有しそのうちの特定色を市松状に配列された画素信号の混色不具合の抑制処理を実行する画素信号混色低減装置であって、
    特定色画素信号から、特定色画素信号と横方向に隣接する特定色以外の画素信号より算出した一定割合の信号成分を減算する第1の補正処理手段と、
    特定色画素信号が飽和レベルに達した場合に、特定色画素信号に対する信号漏れ込み低減補正処理の停止を命令する第1の処理停止命令手段と、
    特定色以外の画素信号から、特定色以外の画素信号と横方向に隣接する特定色画素信号より算出した一定割合の信号成分を減算する第2の補正処理手段と、
    特定色以外の画素信号が飽和レベルに達した場合に、特定色以外の画素信号に対する隣接画素信号漏れ込み低減補正処理を停止する第2の処理停止命令手段とを備えることを特徴とする画素信号混色低減装置。
  3. R(赤),G(緑),B(青)の3原色を有しそのうちの特定色を市松状に配列された画素信号の混色不具合の抑制処理を実行する画素信号混色低減装置であって、
    特定色画素信号から、特定色画素信号と横方向に隣接する特定色以外の画素信号より算出した一定割合の信号成分を減算する第1の補正処理手段と、
    特定色以外の画素信号から、特定色以外の画素信号と横方向に隣接する特定色画素信号より算出した一定割合の信号成分を減算する第2の補正処理手段と、
    画素信号が飽和レベルに達した場合に前記第1,第2の補正処理手段による信号漏れ込み低減補正処理の停止を命令する処理停止命令手段と
    を備えることを特徴とする画素信号混色低減装置。
  4. R(赤),G(緑),B(青)の3原色を有しそのうちの特定色を市松状に配列された画素信号の混色不具合の抑制処理を実行する画素信号混色低減装置であって、
    特定色画素信号から、特定色画素信号の縦方向に隣接する特定色以外の画素信号より算出した一定割合の信号成分を減算する補正処理手段と、
    特定色画素信号が飽和した場合に、特定色画素信号に対する隣接画素信号漏れ込み低減補正処理を停止する処理停止命令手段と
    を備えたことを特徴とする画素信号混色低減装置。
  5. R(赤),G(緑),B(青)の3原色を有しそのうちの特定色を市松状に配列された画素信号の混色不具合の抑制処理を実行する画素信号混色低減装置であって、
    特定色画素信号から、特定色画素信号の縦方向に隣接する特定色以外の画素信号より算出した一定割合の信号成分を減算する第1の補正処理手段と、
    特定色画素信号が飽和した場合には特定色画素信号に対する隣接画素信号漏れ込み低減補正処理の停止を命令する第1の処理停止命令手段と、
    特定色以外の画素信号から、特定色以外の画素信号の縦方向に隣接する特定色画素信号より算出した一定割合の信号成分を減算する第2の補正処理手段と、
    特定色以外の画素信号が飽和した場合には特定色以外の画素信号に対する隣接画素信号漏れ込み低減補正処理の停止を命令する第2の処理停止命令手段と
    を備えたことを特徴とする画素信号混色低減装置。
  6. R(赤),G(緑),B(青)の3原色を有しそのうちの特定色を市松状に配列された画素信号の混色不具合の抑制処理を実行する画素信号混色低減装置であって、
    特定色画素信号から、特定色画素信号の縦方向に隣接する特定色以外の画素信号より算出した一定割合の信号成分を減算する第1の補正処理手段と、
    特定色以外の画素信号から、特定色以外の画素信号の縦方向に隣接する特定色画素信号より算出した一定割合の信号成分を減算する第2の補正処理手段と、
    画素信号が飽和した場合に前記第1,第2の補正処理手段による信号漏れ込み低減補正処理の停止を命令する処理停止命令手段と
    を備えたことを特徴とする画素信号混色低減装置。
  7. R(赤),G(緑),B(青)の3原色を有しそのうちの特定色を市松状に配列された画素信号の混色不具合の抑制処理を実行する画素信号混色低減装置であって、
    特定色画素信号から、特定色画素信号と横方向に隣接する特定色以外の画素信号より算出した一定割合の信号成分を減算する第1の補正処理手段と、
    特定色画素信号から特定色画素信号の縦方向に隣接する特定色以外の画素信号より算出した一定割合の信号成分を減算する第2の補正処理手段と、
    特定色画素信号が飽和レベルに達した場合に前記第1,第2の補正処理手段による信号漏れ込み低減補正処理の停止を命令する処理停止命令手段と
    を備えたことを特徴とする画素信号混色低減装置。
  8. R(赤),G(緑),B(青)の3原色を有しそのうちの特定色を市松状に配列された画素信号の混色不具合の抑制処理を実行する画素信号混色低減装置であって、
    特定色画素信号から特定色画素信号と横方向に隣接する特定色以外の画素信号より算出した一定割合の信号成分を減算する第1の補正処理手段と、
    特定色以外の画素信号から、特定色以外の画素信号と横方向に隣接する特定色画素信号より算出した一定割合の信号成分を減算す第2の補正処理手段と、
    第1の補正処理手段の出力信号を入力信号として特定色画素信号から特定色画素信号の縦方向に隣接する特定色以外の画素信号より算出した一定割合の信号成分を減算する第3の補正処理手段と、
    第2の補正処理手段の出力信号を入力信号として特定色以外の画素信号から特定色以外の画素信号の縦方向に隣接する特定色画素信号より算出した一定割合の信号成分を減算する第4の補正処理手段と、
    特定色画素信号が飽和レベルに達した場合に、特定色画素信号に対する隣接画素信号漏れ込み低減補正処理を停止する第1の飽和非飽和判別回路と、
    特定色以外の画素信号が飽和レベルに達した場合に、特定色以外の画素信号に対する隣接画素信号漏れ込み低減補正処理を停止する第2の飽和非飽和判別回路と
    を備えることを特徴とする画素信号混色低減装置。
  9. R(赤),G(緑),B(青)の3原色を有しそのうちの特定色を市松状に配列された画素信号の混色不具合の抑制処理を実行する画素信号混色低減装置であって、
    特定色画素信号から特定色画素信号と横方向に隣接する画素信号より算出した一定割合の信号成分を減算する第1の補正処理手段と、
    第1の補正処理手段の出力信号を入力信号として特定色画素信号から特定色画素信号の縦方向に隣接する画素信号より算出した一定割合の信号成分を減算する第2の補正処理手段と、
    補正対象画素信号が飽和した場合に前記第1,第2の補正処理手段による信号漏れ込み低減補正処理の停止を命令する処理停止命令手段と
    を備えることを特徴とする画素信号混色低減装置。
  10. 補正対象特定色画素信号レベル飽和かつ補正対象特定色画素信号の斜め右上、斜め右下、斜め左上、斜め左下に隣接する補正対象周辺特定色画素信号レベル飽和時は、補正対象特定色画素信号に対する隣接画素信号漏れ込み補正処理を停止する飽和非飽和判別回路を備えた
    請求項1〜請求項9のいずれかに記載の画素信号混色低減装置。
  11. 補正対象特定色画素信号レベル飽和かつ補正対象特定色画素信号の斜め右上と斜め左下に隣接する補正対象周辺特定色画素信号レベル飽和時、または補正対象特定色画素信号レベル飽和かつ補正対象特定色画素信号の斜め右下と斜め左上に隣接する補正対象周辺特定色画素信号レベル飽和時、または補正対象特定色画素信号レベル飽和時かつ補正対象特定色画素信号の斜め右上、斜め右下、斜め左上、斜め左下に隣接する補正対象周辺特定色画素信号レベル飽和時は、特定色画素信号に対する隣接画素信号漏れ込み低減補正処理を停止する飽和非飽和判別回路を備えた
    請求項1〜請求項9のいずれかに記載の画素信号混色低減装置。
  12. 補正対象特定色画素信号レベル飽和時かつ補正対象特定色画素信号の斜め右上、斜め右下、斜め左上、斜め左下に隣接する補正対象周辺特定色画素信号レベルが飽和していない場合であって、補正対象特定色画素信号について隣接画素信号漏れ込み低減補正処理して得られた補正処理後補正対象特定色画素信号の信号レベルが、補正対象特定色画素信号の斜め右上、斜め右下、斜め左上、斜め左下に隣接する補正対象周辺特定色画素信号について隣接画素信号漏れ込み低減補正処理して得られた補正処理後補正対象周辺特定色画素信号の信号レベルよりも小さい場合は、補正対象特定色画素信号の信号レベルを補正処理後補正対象周辺特定色画素信号の信号レベルと同じにするレベル調節手段と、
    補正対象特定色画素信号レベル飽和時かつ補正対象特定色画素信号の斜め右上、斜め右下、斜め左上、斜め左下に隣接する補正対象周辺特定色画素信号レベル飽和時は、補正対象特定色画素信号に対する隣接画素信号漏れ込み低減処理を停止を命令する処理停止命令手段を備えた
    請求項1〜請求項9のいずれかに記載の画素信号混色低減装置。
  13. 補正対象特定色画素信号レベル飽和時かつ補正対象特定色画素信号の斜め右上と斜め左下と斜め右下と斜め左上に隣接する補正対象周辺特定色画素信号が飽和していない場合であって補正対象特定色画素信号について隣接画素信号漏れ込み低減補正処理して得られた補正処理後補正対象特定色画素信号の信号レベルが、補正対象特定色画素信号の斜め右上と斜め左下に隣接する補正対象周辺特定色画素信号について隣接画素信号漏れ込み低減補正処理して得られた補正処理後補正対象周辺特定色画素信号の信号レベルより大きくかつ補正対象特定色画素信号について隣接画素信号漏れ込み低減補正処理して得られた補正処理後補正対象特定色画素信号の信号レベルが、補正対象特定色画素信号の斜め右下と斜め左上に隣接する補正対象周辺特定色画素信号について隣接画素信号漏れ込み低減補正処理して得られた補正処理後補正対象周辺特定色画素信号の信号レベルより小さい場合には、補正対象特定色画素信号の信号レベルを補正対象特定色画素信号の斜め右下と斜め左上に隣接する特定色画素信号について隣接画素信号漏れ込み低減補正処理して得られた補正処理後補正対象周辺特定色画素信号の信号レベルと同じにする第1のレベル調節手段と、
    補正対象特定色画素信号レベル飽和時かつ補正対象特定色画素信号の斜め右上と斜め左下と斜め右下と斜め左上に隣接する補正対象周辺特定色画素信号が飽和していない場合であって補正対象特定色画素信号について隣接画素信号漏れ込み低減補正処理して得られた補正処理後補正対象特定色画素信号の信号レベルが、補正対象特定色画素信号の斜め右上と斜め左下に隣接する補正対象周辺特定色画素信号について隣接画素信号漏れ込み低減補正処理して得られた補正処理後補正対象周辺特定色画素信号の信号レベルより小さくかつ補正対象特定色画素信号について隣接画素信号漏れ込み低減補正処理して得られた補正処理後補正対象特定色画素信号の信号レベルが、補正対象特定色画素信号の斜め右下と斜め左上に隣接する特定色画素信号について隣接画素信号漏れ込み低減補正処理して得られた補正処理後補正対象周辺特定色画素信号の信号レベルより大きい場合には、補正対象特定色画素信号の信号レベルを補正対象特定色画素信号の斜め右上と斜め左下に隣接する補正対象周辺特定色画素信号について信号漏れ込み低減補正処理して得られた補正処理後補正対象周辺特定色画素信号の信号レベルと同じにする第2のレベル調節手段と
    を設け、前記処理停止命令手段を、
    補正対象特定色画素信号レベル飽和時かつ、補正対象特定色画素信号の斜め右上と斜め左下に隣接する補正対象周辺特定色画素信号レベルが飽和している時または、補正対象特定色画素信号の斜め右下と斜め左上に隣接する補正対象周辺特定色画素信号レベルが飽和している時または、補正対象特定色画素信号の斜め右上、斜め右下、斜め左上、斜め左下に隣接する補正対象周辺特定色画素信号レベルが飽和している時は、補正対象特定色画素信号に対する隣接画素信号漏れ込み補正処理を停止するよう構成した
    請求項12記載の画素信号混色低減装置。
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