JP2004133261A - 現像ブレードを用いた現像装置、クリーニングブレードを用いたクリーニング装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置 - Google Patents

現像ブレードを用いた現像装置、クリーニングブレードを用いたクリーニング装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置 Download PDF

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居波 聡
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Abstract

【課題】トナーシール性の向上。
【解決手段】現像ブレード、若しくはクリーニングブレードは長手方向に渡る凸部を有し、現像容器、若しくはクリーニング容器上で前記凸部が当接する部分が凹部になっている。
【選択図】     図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザビームプリンターや複写機などの電子写真方式による電子写真画像形成装置に用いられる現像装置、およびクリーニング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、レーザービームプリンターや複写機といった電子写真方式による電子写真画像形成装置が広く普及している。
【0003】
このような画像形成装置では、感光体を一様に帯電した後、像露光を行い、静電潜像を形成し、これを現像装置によって可視化し、その可視画像を紙に転写・定着し、所望の画像を得ることができる。
【0004】
図2を用いて従来の現像装置の一例を説明する。54はアルミニウムやステンレススチールのパイプから形成された現像剤担持体としての非磁性現像スリーブであり、その中には、磁極N・Sが交互に複数個形成された磁石55が現像スリーブ54に対して不動に配設されている。現像スリーブ54の表面は、所望量のトナーが搬送できるよう適切な表面粗さに加工されている。現像スリーブ54上の位置には、現像剤規制部材51として、例えばウレタンゴムやシリコンゴム等の弾性ブレード52が支持板金53に固定されたものが、現像スリーブ54に対して所定の圧力で当接されている。以下現像剤規制部材51を現像ブレード51と称する。容器56内には攪拌部材57が配置され、トナー58をほぐしながらスリーブ方向に供給する。磁力により現像スリーブ54に引き付けられたトナー58は、該スリーブ54に当接している弾性ブレード52部で適量が規制され、摺擦されて摩擦帯電し、適切な電荷を与えられて感光体ドラム61と現像スリーブ54とが対向する現像領域へと搬送される。また、現像に寄与しなかったトナーは現像スリーブ54の回転に伴ってブレード上方に移動し、容器56へと戻る。
【0005】
<ブレード周り詳細>
現像ブレード51の構成について図3、図4を用いて詳細に説明する。
【0006】
現像ブレードには、構成的に大別すると接着タイプと注型タイプがある。
【0007】
▲1▼接着タイプ
図3に示すように、ゴム等の弾性ブレード52を、剛性を有する支持板金53に両面接着テープ或いはホットメルトテープ等の接着部材60で貼り付ける。その後、現像容器56の開口部であるブレード支点座面Bの長手方向外側のブレード取付座面Aに支持板金53をビス止めすることによって取り付ける。
一般に、全長をスリーブ当接幅の長方形にカットした弾性ブレード52を支持板金53に接着して現像ブレード51としている。
【0008】
▲2▼注型タイプ
図4に示すように、支持板金を型に挿入し、この型にゴム原料を流し込み、ブレードを支持板金と一体に成形する。この方式は支持板金とゴム部を一体に成形するので、接着タイプよりも寸法精度が良い上に、剥がれないという長所を有する。但し、接着タイプよりもコストが高い。
【0009】
現像ブレード周りの構成を決定するにあたって重要なのは、弾性ブレード52と容器56の間からのトナー漏れを防止することである。クリーニングブレードに関しても同様である。
【0010】
<トナー漏れ防止について>
ブレード52と容器56間からトナーが外部に漏れ出すのを防ぐためには、通常、図3に示すようにトナーシール座面F上に凸部D(以下トナーシール部と称する)を設け、このトナーシール部を弾性ブレードに侵入させるように密着させ、トナー漏れを防止することが多い。
【0011】
トナーシール部Dは弾性ブレード52に対して確実に当接させる必要があるため、容器寸法や弾性ブレード52の厚さばらつきを考慮すると、ブレード52に対するトナーシール部Dの侵入量は最大1mm程度になる場合がある。
【0012】
以上、従来の技術の説明であるが、トナー漏れの防止のためには、弾性ブレード52と容器56をある程度の力で密着させつつ、容器56や現像ブレード51を撓ませないことが重要なポイントである。クリーニング装置に関しても同様である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
近年、現像装置の小型化及び低コスト化を進める上で、容器56を薄肉化したり、現像ブレード51の支持板金53を薄くしたりする傾向がある。このとき、上述したようなトナーシール部を弾性ブレードに侵入させるように密着させてトナー漏れを防止する構成の場合においては、容器やブレード支持板金の剛性に対して、トナーシール部Dがブレード支持板金を過剰に押さえ込み、容器56やブレード支持板金53が撓んでしまい、以下のような不具合が起こる可能性が生じている。
【0014】
<トナーのシール性の低下>
トナーのシール性はトナーシール部Dが弾性ブレード52にある程度侵入することにより保たれている。このため容器56やブレード支持板金53の剛性が弱くなることにより、振動や衝撃などで、弾性ブレードへの侵入量よりも多く撓んでしまうと、トナーの漏れが生じる場合がある。
尚、ここで述べる侵入量とは、図5(図2のZ’部の拡大図)に示すようにトナーシール部Dが弾性ブレード52平面に対して仮想的に侵入した(破線で示す)量δ’のことである。
【0015】
これらの問題の原因となる容器56や支持板金53の撓みについて図6を用いて説明する。トナーシール部Dと弾性ブレード52が当接する場合、その接点Yには、図示矢印a方向に作用力fが作用し、それと同等の力が反作用力として、図示矢印a’方向にf’が作用する。
【0016】
このようにf,f’が作用すると、fの反力として弾性ブレード52が容器56を押す力F、f’の反力として容器56が弾性ブレード52を押す力F’が発生する。Fは支持部材・ブレードの材質・形状・厚さなどに、またF2は容器の材質・形状・厚さによって決まる。また、F、F’はともに各々f,f’が大きいほど大きくなる。
【0017】
このような場合において、F>F’であれば容器が撓み、逆にF<F’であればブレードが凹むもしくは支持部材が撓み、容器は変形しない。また弾性ブレードの厚さが薄いほど、下地である支持部材の剛性の影響を強く受けるため、見かけ上弾性ブレードの剛性が強くなる。したがってF>F’になりやすい。
【0018】
以上のようなメカニズムで容器や支持板金の薄肉化や小型化が進むと、FとF’のバランスが崩れて上記の問題を引き起こす場合があるのである。
【0019】
上記問題を回避するためには、図7に示すようにトナーシール部Dに相当する位置に発泡ポリウレタンのような軟弾性体59を取り付けることで、容器に過剰な圧力をかけることなく、トナーシール性を確保できる。しかし、部品点数を増やすため、コストアップしてしまう短所がある。クリーニング装置においても同様に軟弾性体を用いて、トナーシール性を確保している。
【0020】
上記問題を鑑み、本発明の目的は、部品点数を増やすことなく、トナーシール性を維持できる現像ブレード、クリーニングブレード及びこれを用いた現像装置、クリーニング装置、プロスカートリッジ、画像形成装置を提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明において上記目的は以下の手段により達成される。
【0022】
少なくとも像担持体上に形成された静電潜像を可視化するための現像剤と、前記現像剤を保持するための現像剤担持体と、前記現像剤担持体に当接し、前記現像剤担持体上の現像剤層厚を規制するためのブレード支持部材と弾性ブレードからなる現像ブレードと、前記現像ブレードを取り付けるための現像容器を有する現像装置において、
長手方向に渡って前記現像容器と当接する弾性体からなる凸部を有する現像ブレードを具備し、前記現像ブレード凸部が当接する前記現像容器のブレード当接部の形状が凹部になっていることを特徴とする。
【0023】
少なくとも像担持体と、前記像担持体に当接し、前記像担持体上の現像剤をクリーニングするためのブレード支持部材と弾性ブレードからなるクリーニングブレードと、前記クリーニングブレードを取り付けるためのクリーニング容器を有するクリーニング装置に用において、
長手方向に渡って前記クリーニング容器と当接する弾性体からなる凸部を有するクリーニングブレードを具備し、前記クリーニングブレード凸部が当接する前記クリーニング容器のブレード当接部の形状が凹部になっていることを特徴とする。
【0024】
第1の発明の現像装置において、ブレード支持部材に平行な方向をY方向としたとき、ブレード凸部上の面が、容器凹部と接触する部分において、Y方向と平行でないことを特徴とする現像装置。
【0025】
第2の発明のクリーニング装置において、ブレード支持部材に平行な方向をY方向としたとき、ブレード凸部上の面が、容器凹部と接触する部分において、Y方向と平行でないことを特徴とするクリーニング装置。
【0026】
少なくとも静電潜像を保持するための回転自在な像担持体と、クリーニング装置と、現像装置とを一体に包含するプロセスカートリッジにおいて第1〜4の発明の現像装置またはクリーニング装置を具備することを特徴とする。
【0027】
画像形成装置において、少なくとも第1〜5の発明の現像装置、クリーニング装置、あるいはプロセスカートリッジを用いることを特徴とする。
【0028】
以上の構成により、部品点数を増やすことなく、トナーシール性を維持できる現像ブレード、クリーニングブレードを用いた現像装置、クリーニング装置、プロスカートリッジ、画像形成装置を提供することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
(第1の実施例)
本発明における第一の実施例を図1、図8から図15に基づいて説明する。
【0030】
以下、図面を参照して、本発明を適用した現像装置の一態様について詳しく説明する。尚、以下の実施形態では、電子写真方式を用いた複写機、プリンタ等の画像形成装置、或いは画像形成装置本体に対して着脱自在なプロセスカートリッジに用いられる現像装置を例示して説明する。
【0031】
本実施例の特徴は、図1に示すように、弾性ブレード52に長手方向に渡る凸部を設け、容器のトナーシール座面F上におけるブレード凸部と当接する部分に凹部を設けることである。
【0032】
図1において、現像スリーブ54の中心を基準点Oとし、容器底面Eに平行かつスリーブ中心Oを通る軸をx軸、これに直交する軸をy軸とする。現像ブレード取り付け座面A、ブレード支点座面B,トナーシール座面F、支持部材とブレードの接着に関わる面はy軸に概ね平行とする。
【0033】
この特徴により、容器56やブレード支持板金53にかかる反力をx方向とy方向に分散することができ、トナーシール部Dを弾性ブレードに侵入させた場合に比べ、トナーシール1箇所においての容器のx方向にかかる力は小さくできる。このため、本実施例ではトナーシール個所が2箇所であるにも関わらず、侵入量に対する容器の撓み量は、従来例と同程度に抑えることができ、より高いトナーのシール性を得ることができる。
【0034】
尚、ここで述べる侵入量とは、弾性ブレード52の凸部を、容器56の凹部に当接させた場合においては、図8に示すように容器凹部がブレード凸部に対して仮想的に侵入した(破線で示す)量δのことであり、トナーシール部Dを弾性ブレード52に侵入させた場合においては、図5に示すようにトナーシール部Dが弾性ブレード52平面に対して仮想的に侵入した(破線で示す)量δ’のことである。
【0035】
<概要説明>
本実施形態では、本発明を適用した現像ブレード52を備えた画像形成装置を例示して説明する。
【0036】
まず、画像形成装置全体の概略構成について簡単に説明し、次に該画像形成装置における現像ブレード52及び現像装置について説明する。
【0037】
図9は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す模式構成図である。図9において、61は像担持体としての感光体ドラムであり、その表面が帯電装置22により一様に帯電される。そして、帯電装置22により一様に帯電した感光体ドラム61の表面に対して露光装置23から画像信号(例えば入力した原稿画像等)に対応した画像露光を照射することにより、感光体ドラム61の表面に静電潜像を形成する。この静電潜像を現像装置24によりトナー像に現像した後、これとタイミングを合わせて給送されてきた記録媒体に対して、前記感光体ドラム61上のトナー像を転写装置25により転写する。転写後、感光体ドラム61上に残留したトナーはクリーニング装置26によって除去される。前述の如くしてトナー像が転写された記録媒体は、ガイド等を介して定着装置27に送られ、該定着装置27により前記トナー像が定着された後、排出される。尚、図中、28は記録媒体の搬送経路である。
【0038】
図10を用いて本発明を適用した現像装置について説明する。54はアルミニウムやステンレススチールのパイプから形成された現像剤担持体としての非磁性現像スリーブであり、その中には、磁極N・Sが交互に複数個形成された磁石55が現像スリーブ54に対して不動に配設されている。現像スリーブ54の表面は、所望量のトナーが搬送できるよう適切な表面粗さに加工されている。現像スリーブ54上の位置には、現像剤規制部材51として、例えばウレタンゴムやシリコンゴム等の弾性ブレード52が支持部材53に固定されたものが、現像スリーブ54に対して所定の圧力で当接されている。以下、現像剤規制部材51を現像ブレードと称する。容器56内には攪拌部材57が配置され、トナー58をほぐしながらスリーブ方向に供給する。磁力により現像スリーブ54に引き付けられたトナー58は、弾性ブレード51部で適量が規制され、摺擦されて摩擦帯電し、適切な電荷を与えられて感光体ドラム61と現像スリーブ54とが対向する現像領域へと搬送される。また、現像に寄与しなかったトナーは現像スリーブ54の回転に伴ってブレード上方に移動し、容器56へと戻る。現像容器56は樹脂を成形したものであり、本実施例ではポリスチレン(ヤング率E=3×10Pa)を用いた。
【0039】
<ブレード、及びブレード取り付け部付近の構成>
図1及び図11を用いて、本発明を適用した現像装置のブレード及びブレード取り付け部付近の構成について更に詳しく説明する。
【0040】
図1は現像ブレード付近の部分断面図である。
【0041】
本実施例で用いるトナーシール座面F上に設ける凹部の形状は幅2.5mm、深さ3mmの四角形状とする。弾性ブレード52の形状を図11に示す。
【0042】
本実施例で用いる弾性ブレード52は幅20mm、長手長さ220mm、厚さ1.2mmのウレタンゴムシートである。ウレタンゴムのJIS−A硬度は65°、ヤング率E=3×10Paである。弾性ブレード52の図中α面には、幅方向の一端から3から5mmの位置に、長手方向に渡って凸部を設ける。その裏面であるβ面は平滑面とする。凸部形状はその断面が三角形となるようにする。この弾性ブレード52は型成形によって製造しても良いし、遠心成形にてシート状に成形した後、加工しても良い。
【0043】
現像ブレード51は、前述したように、ウレタンゴム板からなる弾性ブレード52を鉄板金からなるブレード支持部材53に両面テープ6Oで固定して構成している。鉄板金は厚さ1.8mmでL字に曲げ加工したものを用いる。鉄板金のヤング率Eは2×1011Paである。そして、図1に示すように凸部が、容器の凹部に当接するように、支持部材を容器にビス止め固定する。このとき支持部材から延長した弾性ブレードのβ面がスリーブに当接する。延長した部分の長さ(自由長)は8mmとする。
【0044】
次に本実施例の作用について説明する。
【0045】
トナーのシール性を十分に保つためには、容器の凹部が弾性ブレードの凸部に侵入するときの侵入量と、弾性ブレード52が容器を押すことで生じる容器の撓み量との関係が重要になる。トナーを漏れさせないためには、ある程度の侵入量が必要であり、かつ、そのときに、極力容器が撓まないことが望まれる。
【0046】
上記関係を明らかにするため、次の測定を行った。ブレード取り付け座面A及びブレード支持座面Bの位置はそのままで、トナーシール座面Fのx方向の位置を変化させた容器を複数個作成し、それぞれに図11の現像ブレード51を取り付け、容器凹部のブレード凸部への侵入量δを0〜0.8mmの間で変化させる。このときの容器52の撓み量を代表する値としてブレード支持座面Bの変位量を測定した。
【0047】
比較例として、図12(a)(b)に示すような、容器側に設けたトナーシール部Dが平らな弾性ブレードの面に侵入することでトナー漏れを防止する構成のものを用いる。図12(b)は(a)におけるZ”部の拡大図である。ここで、本実施例においては、トナーシール部が2箇所であるのに対し、比較例では1箇所であることに注意したい。比較例においても実施例同様に、侵入量δを0〜0.8mmの間で変化させ、このときのブレード支持座面Bの変位量を測定した。
【0048】
測定結果を図15に示す。図中の変位量はx方向の変位量である。実施例、比較例ともにy方向にはほぼ変位していなかった。これは容器55のブレード当接部付近はその形状から、y方向の剛性は強く、x方向の剛性は弱いことが原因と考えられる。
【0049】
この結果から、本実施例では、トナーシール部が2箇所で、比較例では1箇所であるにも関わらず、侵入量に対する撓み量の関係はほぼ等しいことがわかる。
【0050】
ここで、本実施例、及び、比較例でのトナーシール部付近に生じる力の関係について考える。比較例では図13に示すように、トナーシール部Dを弾性ブレードに侵入させることにより容器55に作用する反力F1’が全てx方向にかかっている。これに対し、本実施例では図14に示すようにx方向とy方向に力が分散される。このことから、本実施例では比較例に対して、トナーシール1箇所においての容器のx方向にかかる力は小さくなると考えられる。しかし、本実施例ではトナーシール個所が2箇所であるため、容器のx方向にかかる力はF1’xとF2’xの2つの力がかかる。このため本実施例における侵入量に対する容器の撓み量は、比較例とほぼ等しくなっているが、同じ侵入量に対し同じ撓み量であるならば、比較例よりトナーのシール個所が多い本実施例のほうがトナーシール性は高くなると考えられる。
【0051】
次に、実際に本実施例のトナーのシール性を見るために落下試験を行った。落下試験は、出荷用に箱詰めしたプロセスカートリッジを1.5mの高さからコンクリート製の床面に落下させることで行った。落下のさせ方は、1つのプロセスカートリッジにつき、直方体を構成する6つの面をそれぞれ下にして落下させた場合、底面に存在する4つの角をそれぞれ下にして落下させた場合の計10通りについて確認を行った。
【0052】
実施例、比較例ともに、前記の侵入量と容器の撓み量を測定したものと同じCRGで侵入量δが0.4mmのものを用いた。
【0053】
試験の結果を次表に示す。
【0054】
【表1】
Figure 2004133261
【0055】
この結果から、比較例に比べ、本実施例のほうが実際にトナーのシール性が良いことが確認できる。
【0056】
以上に説明したように、弾性ブレード52に長手方向に渡る凸部を設け、容器55のトナーシール座面F上におけるブレード凸部と当接する部分に凹部設けることにより、容器55やブレード支持板金53にかかる反力をx方向とy方向に分散することができ、トナーシール部Dを弾性ブレードに侵入させた場合に比べ、トナーシール1箇所においての容器のx方向にかかる力は小さくなる。このため、本実施例ではトナーシール個所が2箇所であるにも関わらず、侵入量に対する容器の撓み量は、従来例と同程度に抑えることができ、より高いトナーのシール性を得ることができる。
【0057】
本実施例において凸部形状は三角形としたが、これに限定されるものでなく、本発明の効果を奏する範囲であればどのような形状でも適用可能である。
【0058】
本実施例において凹部形状は四角形としたが、これに限定されるものでなく、本発明の効果を奏する範囲であればどのような形状でも適用可能である。
【0059】
尚、支持板金53や現像容器55の形状、材質なども、本発明の効果を奏する範囲において、本実施例で記載されたものに限定されるわけではない
(第2の実施例)
次に本発明の第二実施例について説明する。
【0060】
本実施例では、ブレード凸部形状が四角形であることを特徴とし、図16(a)(b)に示すような、幅2.0mm、高さ4mm四角形とする。図16(b)は(a)におけるZ’’’部の拡大図である。また、弾性ブレード凸部の容器への侵入量は0.3mmとし、その他の構成は第1実施例と同じ構成とする。
【0061】
本実施例において、実施例1で測定したのと同様に、容器の撓みを測定したところ、ブレード支持座面Bの変位量は約0.15mmであった。
【0062】
また、実際に上記の構成で凸部を容器に侵入させた場合、図17に示すように、凸部が変形し、トナーシール部分が2箇所になっていた。本実施例のトナーのシール性を見るために、実施例1の場合と同様に、落下試験を行った。
【0063】
比較例として実施例1の比較例(図12(a)(b))として用いたものと同じ、容器側に設けたトナーシール部が平らな弾性ブレードの面に侵入することでトナー漏れを防止する構成のもので、侵入量δが0.3mmを用いた。このときの容器の撓み量は0.15mmで、侵入量δ、容器の撓み量ともに本実施例とほぼ等しくなっている。試験の結果を次表に示す。
【0064】
【表2】
Figure 2004133261
【0065】
この結果から、比較例に比べ、本実施例のほうがトナーのシール性は良いことが確認できる。これは実施例では、前記したようにトナーシール部分が2箇所になっていたことと、図18で示すように、比較例ではトナーが漏れる場合の経路が一直線と単純であるのに対し、本実施例では図19に示すようにトナー漏れの経路がコの字形と複雑になっていることにより、より高いシール性を保つことができると考えられる。
【0066】
本実施例において凸部形状は四角形としたが、これに限定されるものでなく、本発明の効果を奏する範囲であればどのような形状でも適用可能である。
【0067】
本実施例において凹部形状は四角形としたが、これに限定されるものでなく、本発明の効果を奏する範囲であればどのような形状でも適用可能である。
【0068】
尚、支持板金53や現像容器56の形状、材質なども、本発明の効果を奏する範囲において、本実施例で記載されたものに限定されるわけではない
(第3の実施例)
次に本発明の第3実施例について用いて説明する。
【0069】
本実施例では、注型タイプのクリーニングブレードを用いた場合を例に説明する。
【0070】
図20のようにクリーニング装置においても、注入タイプのクリーニングブレード62の長手方向に渡る凸部を設け、クリーニング容器63のブレード凸部と当接する部分に凹部設けることにより、容器55やブレード支持板金53の撓みを抑えることができ、トナー漏れを防止することができる。
【0071】
注型タイプの弾性ブレードでは、ブレード凸形状を型で一体成型できるので、凸形状の設計自由度がより広がるメリットがある。現像ブレードを注型タイプの弾性ブレードにしても良い。
【0072】
また、本実施例において凸部形状は三角形としたが、これに限定されるものでなく、本発明の効果を奏する範囲であればどのような形状でも適用可能である。また、本実施例において凹部形状は四角形としたが、これに限定されるものでなく、本発明の効果を奏する範囲であればどのような形状でも適用可能である。尚、支持板金53や現像容器56の形状、材質なども、本発明の効果を奏する範囲において、本実施例で記載されたものに限定されるわけではない
【0073】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る第1から第6の発明によれば、少なくとも像担持体上に形成された静電潜像を可視化するための現像剤と、前記現像剤を保持するための現像剤担持体と、前記現像剤担持体に当接し、前記現像剤担持体上の現像剤層厚を規制するためのブレード支持部材と弾性ブレードからなる現像ブレードと、前記現像ブレードを取り付けるための現像容器を有する現像装置において、長手方向に渡って前記現像容器と当接する弾性体からなる凸部を有する現像ブレードを具備し、前記現像ブレード凸部が当接する前記現像容器のブレード当接部の形状が凹部になっていることを特徴とする。
【0074】
少なくとも像担持体と、前記像担持体に当接し、前記像担持体上の現像剤をクリーニングするためのブレード支持部材と弾性ブレードからなるクリーニングブレードと、前記クリーニングブレードを取り付けるためのクリーニング容器を有するクリーニング装置に用において、長手方向に渡って前記クリーニング容器と当接する弾性体からなる凸部を有するクリーニングブレードを具備し、前記クリーニングブレード凸部が当接する前記クリーニング容器のブレード当接部の形状が凹部になっていることを特徴とする。
【0075】
第1の発明の現像装置において、ブレード支持部材に平行な方向をY方向としたとき、ブレード凸部上の面が、容器凹部と接触する部分において、Y方向と平行でないことを特徴とする現像装置。
【0076】
第2の発明のクリーニング装置において、ブレード支持部材に平行な方向をY方向としたとき、ブレード凸部上の面が、容器凹部と接触する部分において、Y方向と平行でないことを特徴とするクリーニング装置。
【0077】
少なくとも静電潜像を保持するための回転自在な像担持体と、クリーニング装置と、現像装置とを一体に包含するプロセスカートリッジにおいて第1〜4の発明の現像装置またはクリーニング装置を具備することを特徴とする。
【0078】
画像形成装置において、少なくとも第1〜5の発明の現像装置、クリーニング装置、あるいはプロセスカートリッジを用いることを特徴とする。
【0079】
以上の構成により、部品点数を増やすことなく、トナーシール性と当接圧安定性を維持できる現像ブレード、クリーニングブレードを用いた現像装置、クリーニング装置、プロスカートリッジ、画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係る現像装置の断面図
【図2】従来の現像装置の構成を示す断面図
【図3】従来の現像装置の断面図
【図4】従来の現像装置の断面図
【図5】従来の現像装置における侵入量の説明図
【図6】ブレードと容器の接点に作用する力を示すイメージ図
【図7】従来の現像装置の断面図
【図8】実施例1に係る侵入量の説明図
【図9】本発明に係る画像形成装置の構成を示す断面図
【図10】本発明に係る現像装置の構成を示す断面図
【図11】実施例1に係る現像ブレードの断面図
【図12】実施例1、2に対する比較例の現像装置の断面図
【図13】実施例1、2に対する比較例の、ブレードと容器の接点に作用する力を示すイメージ図
【図14】実施例1にかかる、ブレードと容器の接点に作用する力を示すイメージ図
【図15】実施例1に係る検証実験の結果を示すグラフ
【図16】実施例2に係る現像装置の断面図
【図17】実施例2に係るトナーシール部付近の拡大図
【図18】実施例2に対する比較例のトナー漏れ経路を示すイメージ図
【図19】実施例2に係るトナー漏れ経路を示すイメージ図
【図20】実施例3に係るクリーニング装置の断面図
【符号の説明】
51‥‥現像ブレード
52‥‥弾性ブレード
53‥‥支持板金
54‥‥現像スリーブ
56‥‥現像容器
60‥‥接着部材
62・・・・クリーニングブレード
63・・・・クリーニング容器

Claims (6)

  1. 少なくとも像担持体上に形成された静電潜像を可視化するための現像剤と、前記現像剤を保持するための現像剤担持体と、前記現像剤担持体に当接し、前記現像剤担持体上の現像剤層厚を規制するためのブレード支持部材と弾性ブレードからなる現像ブレードと、前記現像ブレードを取り付けるための現像容器を有する現像装置において、
    長手方向に渡って前記現像容器と当接する弾性体からなる凸部を有する現像ブレードを具備し、前記現像ブレード凸部が当接する前記現像容器のブレード当接部の形状が凹部になっていることを特徴とする現像装置。
  2. 少なくとも像担持体と、前記像担持体に当接し、前記像担持体上の現像剤をクリーニングするためのブレード支持部材と弾性ブレードからなるクリーニングブレードと、前記クリーニングブレードを取り付けるためのクリーニング容器を有するクリーニング装置において、
    長手方向に渡って前記クリーニング容器と当接する弾性体からなる凸部を有するクリーニングブレードを具備し、前記クリーニングブレード凸部が当接する前記クリーニング容器のブレード当接部の形状が凹部になっていることを特徴とするクリーニング装置。
  3. 請求項1の現像装置において、ブレード支持部材に平行な方向をY方向としたとき、ブレード凸部上の面が、容器凹部と接触する部分において、Y方向と平行でないことを特徴とする現像装置。
  4. 請求項2のクリーニング装置において、ブレード支持部材に平行な方向をY方向としたとき、ブレード凸部上の面が、容器凹部と接触する部分において、Y方向と平行でないことを特徴とするクリーニング装置。
  5. 少なくとも静電潜像を保持するための回転自在な像担持体と、クリーニング装置と、現像装置とを一体に包含するプロセスカートリッジにおいて請求項1〜4のいずれかに記載の現像装置またはクリーニング装置を具備することを特徴とするプロセスカートリッジ
  6. 少なくとも請求項1〜5のいずれかに記載の現像装置、クリーニング装置、あるいはプロセスカートリッジを用いることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103034092A (zh) * 2011-09-28 2013-04-10 兄弟工业株式会社 刮片按压构件和显影剂盒
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