JP2004130976A - 自動車の車体前部構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フロアパネル5の前端部から延出してフロントカウル3に結合されるダッシュパネル6と、ダッシュパネル6と共に車体2の側面視で閉断面を形成するダッシュクロスメンバ7とを備える。一端部19がフロントカウル3もしくはダッシュクロスメンバ7に結合され、他端部20がフロントカウル3からダッシュクロスメンバ7に至る間のダッシュパネル6の部分21の上下方向におけるほぼ中央部22に結合されるブレース23を設ける。フロントカウル4もしくはダッシュクロスメンバ7と、ダッシュパネル6の部分21と、ブレース23との組み合せ体27が車体2の側面視で閉断面となるようにする。
【選択図】 図1
Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、自動車の走行時、車体前部を構成するダッシュパネルに振動に基づく騒音が発生しないようこのダッシュパネルを補強するようにした自動車の車体前部構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第2531718号公報
【0004】
【特許文献2】実開昭63‐101284号公報
【0005】
上記自動車の車体前部構造には、従来、上記特許文献1で示されたものがある。これによれば、車体の幅方向に延びこの車体の骨格の一部を構成するフロントカウルと、フロアパネルの前端部から上方に向って延出しその延出端部が上記フロントカウルに結合されるダッシュパネルと、車体の幅方向に延びて上記ダッシュパネルに結合されこのダッシュパネルと共に車体の側面視で閉断面を形成するダッシュクロスメンバと、上記ダッシュパネルの下部の車体の幅方向における中途部を上方に膨出させて形成したトンネルとが備えられている。
【0006】
ところで、上記特許文献1では、フロントカウルからダッシュクロスメンバに至る間の上記ダッシュパネルの部分と、上記ダッシュクロスメンバからトンネルに至る間の上記ダッシュパネルの他の部分とは、補強されないままに残されていてこれら各部分は平坦な板材であるため、自動車の走行時、上記ダッシュパネルの上記各部分がその厚さ方向で振動して騒音を発生するおそれがある。
【0007】
一方、上記特許文献2では、上記フロントカウルとトンネルとに補強材が架設され、この補強材により上記フロントカウルからトンネルに至る間のダッシュパネルの部分が上下方向で全体的に補強されている。このため、上記補強材によれば、上記ダッシュパネルの部分には、振動に基づく騒音は発生しないと考えられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特許文献2の補強材は、フロントカウルからトンネルに至る間のダッシュパネルの部分を全体的に補強していて形状が大形である。このため、上記補強材を設けると、車体の余剰空間が狭められてクーラーユニットなど車両構成部品の配置の自由度が低下させられ、また、車体の重量が増加することとなって、好ましくない。
【0009】
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、自動車の走行時、車体前部を構成するダッシュパネルに振動に基づく騒音が発生しないようにすると共に、このようにした場合でも、ダッシュパネル周りの車両構成部品の配置が容易にできるようにし、かつ、車体の重量が増加しないようにすることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の自動車の車体前部構造は、次の如くである。なお、この項において各用語に付記した符号は、本発明の技術的範囲を後述の「発明の実施の形態」の項の内容に限定解釈するものではない。
【0011】
請求項1の発明は、図1,2に例示するように、車体2の幅方向に延びるフロントカウル3と、フロアパネル5の前端部から上方に向って延出しその延出端部が上記フロントカウル3に結合されるダッシュパネル6と、車体2の幅方向に延びて上記ダッシュパネル6に結合されこのダッシュパネル6と共に車体2の側面視で閉断面を形成するダッシュクロスメンバ7とを備えた自動車の車体前部構造において、
【0012】
一端部19が上記フロントカウル3もしくはダッシュクロスメンバ7に結合され、他端部20が上記フロントカウル3からダッシュクロスメンバ7に至る間の上記ダッシュパネル6の部分21の上下方向におけるほぼ中央部22に結合されるブレース23を設け、
【0013】
上記フロントカウル4もしくはダッシュクロスメンバ7と、上記ダッシュパネル6の部分21と、上記ブレース23との組み合せ体27が車体2の側面視で閉断面となるようにしたものである。
【0014】
請求項2の発明は、図3に例示するように、車体2の幅方向に延びるフロントカウル3と、フロアパネル5の前端部から上方に向って延出しその延出端部が上記フロントカウル3に結合されるダッシュパネル6と、上記ダッシュパネル6の下部の車体2の幅方向における中途部を上方に膨出させて形成したトンネル8とを備えた自動車の車体前部構造において、
【0015】
一端部19が上記フロントカウル3もしくはトンネル8に結合され、他端部20が上記フロントカウル3からトンネル8に至る間の上記ダッシュパネル6の部分21の上下方向におけるほぼ中央部22に結合されるブレース23を設け、
【0016】
上記フロントカウル3もしくはトンネル8と、上記ダッシュパネル6の部分21と、上記ブレース23との組み合せ体27が車体2の側面視で閉断面となるようにしたものである。
【0017】
請求項3の発明は、図3に例示するように、フロアパネル5の前端部から上方に向って延出するダッシュパネル6と、車体2の幅方向に延びて上記ダッシュパネル6に結合されこのダッシュパネル6と共に車体2の側面視で閉断面を形成するダッシュクロスメンバ7と、上記ダッシュパネル6の下部の車体2の幅方向における中途部を上方に膨出させて形成したトンネル8とを備えた自動車の車体前部構造において、
【0018】
一端部19が上記ダッシュクロスメンバ7もしくはトンネル8に結合され、他端部20が上記ダッシュクロスメンバ7からトンネル8に至る間の上記ダッシュパネル6の部分21の上下方向におけるほぼ中央部22に結合されるブレース23を設け、
【0019】
上記ダッシュクロスメンバ7もしくはトンネル8と、上記ダッシュパネル6の部分21と、上記ブレース23との組み合せ体27が車体2の側面視で閉断面となるようにしたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。
【0021】
(第1の実施の形態)
【0022】
図1,2は、第1の実施の形態を示している。
【0023】
図において、符号1は自動車で、矢印Frは、この自動車1の前方を示している。
【0024】
上記自動車1の車体2は板金製で、この車体2は、この車体2の幅方向に延びその各端部が不図示のフロントピラーに結合されて車体2の骨格の一部分を構成するフロントカウル3と、車体2の内部の車室4の底面を形成するよう車体2の幅方向かつ前後方向に延びるフロアパネル5と、このフロアパネル5の前端部から上方に向って延出しその延出端部が上記フロントカウル3にスポット溶接S1により結合されるダッシュパネル6とを備えている。
【0025】
また、上記車体2は、この車体2の幅方向に延びて上記ダッシュパネル6の上下方向の中途部の後面(車室4側の面)にスポット溶接S2により結合されこのダッシュパネル6の中途部と共に車体2の側面視(図1)で閉断面を形成してダッシュパネル6を補強するダッシュクロスメンバ7と、上記ダッシュパネル6の下部の車体2の幅方向における中途部を車室4内に向うよう上方に膨出させることにより形成されたトンネル8と、上記ダッシュクロスメンバ7とトンネル8とに架設されてこれらにそれぞれスポット溶接S3により結合される補強パネル9と、上記ダッシュパネル6の中途部の前面(車室4側と反対の面)にスポット溶接S4(スポット溶接S2)により結合されてダッシュパネル6の中途部を補強する補強パネル10とを備えている。
【0026】
上記フロントカウル3は車体2の幅方向の各部断面が閉断面とされて大きい強度と剛性とを備えている。上記ダッシュパネル6は、その下部を構成して上記フロアパネル5の前端部から前上方の傾斜方向に向って延出する下部パネル13と、この下部パネル13の延出端部からほぼ鉛直上方に向って一体的に延出してその延出端部が上記フロントカウル3にスポット溶接S1により結合される上部パネル14とを備え、上記下部パネル13から上部パネル14への遷移部が上記ダッシュパネル6の中途部とされている。
【0027】
上記ダッシュクロスメンバ7は、車体2の幅方向の各部断面がコの字形状とされて大きい強度と剛性とを有している。このダッシュクロスメンバ7は上記車体2の幅方向におけるダッシュパネル6のほぼ全幅にわたり延び、その下縁部は上記ダッシュパネル6の下部パネル13の上部に結合させられ、上縁部は上記ダッシュパネル6の上部パネル14の下部に結合させられている。上記トンネル8は前後方向の各部断面が倒立U字形状とされて大きい強度と剛性とを有している。上記トンネル8と補強パネル9,10とは上記車体2の幅方向の中心線15上に配置されている。
【0028】
図1,2中実線(もしくは一点鎖線)で示すように上下方向に長く延びてその長手方向の一端部19が上記フロントカウル3(もしくはダッシュクロスメンバ7)の後面にスポット溶接S5により結合させられ、他端部20が上記フロントカウル3からダッシュクロスメンバ7に至る間の上記ダッシュパネル6の部分21の上下方向におけるほぼ中央部22にスポット溶接S6により結合させられるブレース23が設けられている。このブレース23は車体2の幅方向のほぼ中心線15上に配置され、かつ、車体2の幅方向の一部分にのみ対応するよう配置されている。
【0029】
また、上記ブレース23は板金製で、車体2の後面視(図2)で、倒立台形状をなすブレース本体部24と、このブレース本体部24の左右各外側縁に一体成形される外向きフランジ25とを備え、上記ブレース本体部24は、その中途部が車室4内に向って膨出させられることにより補強され、かつ、上記各外向きフランジ25によって補強され、これにより、上記ブレース23は大きい強度と剛性とを備えている。
【0030】
(第1の実施の形態の作用効果)
【0031】
ここで、自動車1の走行時、上記ダッシュパネル6の部分21がその厚さ方向(前後方向)で振動するときの振幅が上下方向において最大値になるのは、上記ダッシュパネル6の部分21の上下方向におけるほぼ中央部22である。
【0032】
そこで、上記したようにダッシュパネル6の部分21のほぼ中央部22を上記ブレース23によりフロントカウル3(もしくはダッシュクロスメンバ7)に結合させてこのフロントカウル3(もしくはダッシュクロスメンバ7)に支持させたのであり、このため、上記ダッシュパネル6の部分21が振動することは、上記ブレース23により効果的に抑制され、よって、このダッシュパネル6の部分21の振動に基づく騒音の発生はより確実に防止される。
【0033】
また、上記したように、自動車1の走行時、上記ダッシュパネル6の部分21が振動するときの振幅が車体2の幅方向において最大値になるのは、上記車体2のほぼ中心線15上である。
【0034】
そこで、上記したように車体2のほぼ中心線15上に上記ブレース23を配置したのであり、このため、上記ダッシュパネル6の部分21が振動することは更に効果的に抑制され、よって、このダッシュパネル6の部分21の振動に基づく騒音の発生は更に確実に防止される。
【0035】
また、上記ブレース23はその一端部19から他端部20に向うに従い断面係数が漸減することとされている。
【0036】
ここで、上記フロントカウル3(もしくはダッシュクロスメンバ7)の強度と剛性とは上記ダッシュパネル6の部分21のほぼ中央部22に比べて、より大きいことから、上記フロントカウル3(もしくはダッシュクロスメンバ7)から上記構成のブレース23を通りダッシュパネル6の部分21に至る部分の強度が急に変化することは抑制される。このため、ダッシュパネル6の部分21の振動を防止するブレース23のいずれかの部分に応力集中が生じることは抑制され、よって、このブレース23によれば、ダッシュパネル6の部分21の振動に基づく騒音の発生はより確実に防止される。
【0037】
また、上記フロントカウル3(もしくはダッシュクロスメンバ7)と、ダッシュパネル6の部分21と、ブレース23との組み合せ体27により車体2の側面視(図1)で閉断面が形成されている。
【0038】
このため、上記組み合せ体27には、その構造上、十分の強度と剛性とが確保されることから、その分、上記ダッシュパネル6の部分21の振動に基づく騒音の発生は更に確実に防止される。
【0039】
また、上記ダッシュパネル6の部分21のほぼ中央部22を基準として、上下方向におけるダッシュパネル6の部分21の両端部側のうち、少なくとも上記組み合せ体27の外方に位置するダッシュパネル6の部分21の端部側には、車体2の幅方向に延びてこのダッシュパネル6の部分21の上記端部側を補強するビード29が一体成形されている。
【0040】
このため、上記ダッシュパネル6の部分21は上記組み合せ体27とビード29とによって全体的に補強されて、上記ダッシュパネル6の部分21の振動に基づく騒音の発生は更に確実に防止される。
【0041】
そして、上記構成によれば、ブレース23は、上記ダッシュパネル6の部分21の上下方向に全体にわたり設けられたものではないため、その分、上記ブレース23の形状は小形となる。
【0042】
よって、上記ブレース23を設けることにより、ダッシュパネル6に振動に基づく騒音が発生しないようにした場合でも、ブレース23が小形である分、ダッシュパネル6周りの余剰空間を広くできて、このダッシュパネル6周りの車両構成部品の配置が容易にでき、また、車体2の重量の増加が防止される。
【0043】
なお、以上は図示の例によるが、上記ブレース23は、車体2の中心線15を基準として左右一対など複数設けてもよい。また、上記補強パネル9,10やビード29はなくてもよい。
【0044】
下記する図3は、第2、第3の実施の形態を示している。これら各実施の形態は、前記第1の実施の形態と構成、作用効果において多くの点で共通している。そこで、これら共通するものについては、図面に共通の符号を付してその重複した説明を省略し、異なる点につき主に説明する。また、これら各実施の形態における各部分の構成を、本発明の課題、作用効果に照らして種々組み合せてもよい。
【0045】
(第2の実施の形態)
【0046】
図3中実線と一点鎖線とは、第2の実施の形態を示している。
【0047】
これによれば、一端部19が上記フロントカウル3もしくはトンネル8に結合され、他端部20が上記フロントカウル3からトンネル8に至る間の上記ダッシュパネル6の部分21の上下方向におけるほぼ中央部22に結合されるブレース23(図3において、一端部19をフロントカウル3に結合した場合は実線、一端部19をトンネル8に結合した場合は一点鎖線で示してある。)が設けられている。
【0048】
上記フロントカウル3もしくはトンネル8と、ダッシュパネル6の部分21と、ブレース23との組み合せ体27が車体2の側面視で閉断面となるようにしてある。
【0049】
この実施の形態における作用効果は、前記(第1の実施の形態の作用効果)の項中、「フロントカウル3(もしくはダッシュクロスメンバ7)」を「フロントカウル3(もしくはトンネル8)」と読み替えればよい。
【0050】
(第3の実施の形態)
【0051】
図3中実線と二点鎖線とは、第3の実施の形態を示している。
【0052】
これによれば、一端部19が上記ダッシュクロスメンバ7もしくはトンネル8に結合され、他端部20が上記ダッシュクロスメンバ7からトンネル8に至る間の上記ダッシュパネル6の部分21の上下方向におけるほぼ中央部22に結合されるブレース23を設け、
【0053】
上記ダッシュクロスメンバ7もしくはトンネル8と、ダッシュパネル6の部分21と、ブレース23との組み合せ体27が車体2の側面視で閉断面となるようにしてある。
【0054】
この実施の形態における作用効果は、前記(第1の実施の形態の作用効果)の項中、「フロントカウル3(もしくはダッシュクロスメンバ7)」を「ダッシュクロスメンバ7(もしくはトンネル8)」と読み替えればよい。
【0055】
【発明の効果】
本発明による効果は、次の如くである。
【0056】
請求項1の発明は、車体の幅方向に延びるフロントカウルと、フロアパネルの前端部から上方に向って延出しその延出端部が上記フロントカウルに結合されるダッシュパネルと、車体の幅方向に延びて上記ダッシュパネルに結合されこのダッシュパネルと共に車体の側面視で閉断面を形成するダッシュクロスメンバとを備えた自動車の車体前部構造において、
【0057】
一端部が上記フロントカウルもしくはダッシュクロスメンバに結合され、他端部が上記フロントカウルからダッシュクロスメンバに至る間の上記ダッシュパネルの部分の上下方向におけるほぼ中央部に結合されるブレースを設けてある。
【0058】
ここで、自動車の走行時、上記ダッシュパネルの部分がその厚さ方向で振動するときの振幅が上下方向において最大値になるのは、上記ダッシュパネルの部分の上下方向におけるほぼ中央部である。
【0059】
そこで、上記したようにダッシュパネルの部分のほぼ中央部を上記ブレースによりフロントカウルもしくはダッシュクロスメンバに結合させてこのフロントカウルもしくはダッシュクロスメンバに支持させたのであり、このため、上記ダッシュパネルの部分が振動することは、上記ブレースにより効果的に抑制され、よって、このダッシュパネルの部分の振動に基づく騒音の発生はより確実に防止される。
【0060】
また、上記フロントカウルもしくはダッシュクロスメンバと、上記ダッシュパネルの部分と、上記ブレースとの組み合せ体が車体の側面視で閉断面となるようにしてある。
【0061】
このため、上記組み合せ体には、その構造上、十分の強度と剛性とが確保されることから、その分、上記ダッシュパネルの部分の振動に基づく騒音の発生は更に確実に防止される。
【0062】
そして、上記構成によれば、ブレースは、上記ダッシュパネルの部分の上下方向に全体にわたり設けられたものではないため、その分、上記ブレースの形状は小形となる。
【0063】
よって、上記ブレースを設けることにより、ダッシュパネルに振動に基づく騒音が発生しないようにした場合でも、ブレースが小形である分、ダッシュパネル周りの余剰空間を広くできて、このダッシュパネル周りの車両構成部品の配置が容易にでき、また、車体の重量の増加が防止される。
【0064】
請求項2の発明は、車体の幅方向に延びるフロントカウルと、フロアパネルの前端部から上方に向って延出しその延出端部が上記フロントカウルに結合されるダッシュパネルと、上記ダッシュパネルの下部の車体の幅方向における中途部を上方に膨出させて形成したトンネルとを備えた自動車の車体前部構造において、
【0065】
一端部が上記フロントカウルもしくはトンネルに結合され、他端部が上記フロントカウルからトンネルに至る間の上記ダッシュパネルの部分の上下方向におけるほぼ中央部に結合されるブレースを設け、
【0066】
上記フロントカウルもしくはトンネルと、上記ダッシュパネルの部分と、上記ブレースとの組み合せ体が車体の側面視で閉断面となるようにしてある。
【0067】
この発明による効果は、上記請求項1による「発明の効果」中、「フロントカウルもしくはダッシュクロスメンバ」を「フロントカウルもしくはトンネル」と読み替えればよい。
【0068】
請求項3の発明は、フロアパネルの前端部から上方に向って延出するダッシュパネルと、車体の幅方向に延びて上記ダッシュパネルに結合されこのダッシュパネルと共に車体の側面視で閉断面を形成するダッシュクロスメンバと、上記ダッシュパネルの下部の車体の幅方向における中途部を上方に膨出させて形成したトンネルとを備えた自動車の車体前部構造において、
【0069】
一端部が上記ダッシュクロスメンバもしくはトンネルに結合され、他端部が上記ダッシュクロスメンバからトンネルに至る間の上記ダッシュパネルの部分の上下方向におけるほぼ中央部に結合されるブレースを設け、
【0070】
上記ダッシュクロスメンバもしくはトンネルと、上記ダッシュパネルの部分と、上記ブレースとの組み合せ体が車体の側面視で閉断面となるようにしてある。
【0071】
この発明による作用効果は、上記請求項1による「発明の効果」中、「フロントカウルもしくはダッシュクロスメンバ」を「ダッシュクロスメンバもしくはトンネル」と読み替えればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態で、自動車の車体前部の側面断面図である。
【図2】第1の実施の形態で、自動車の車体前部の背面図である。
【図3】第2,3の実施の形態で、図1に相当する図である。
【符号の説明】
1 自動車
2 車体
3 フロントカウル
4 車室
5 フロアパネル
6 ダッシュパネル
7 ダッシュクロスメンバ
8 トンネル
9 補強パネル
10 補強パネル
15 中心線
19 一端部
20 他端部
21 部分
22 ほぼ中央部
23 ブレース
27 組み合せ体
29 ビード
S スポット溶接
Claims (3)
- 車体の幅方向に延びるフロントカウルと、フロアパネルの前端部から上方に向って延出しその延出端部が上記フロントカウルに結合されるダッシュパネルと、車体の幅方向に延びて上記ダッシュパネルに結合されこのダッシュパネルと共に車体の側面視で閉断面を形成するダッシュクロスメンバとを備えた自動車の車体前部構造において、
一端部が上記フロントカウルもしくはダッシュクロスメンバに結合され、他端部が上記フロントカウルからダッシュクロスメンバに至る間の上記ダッシュパネルの部分の上下方向におけるほぼ中央部に結合されるブレースを設け、
上記フロントカウルもしくはダッシュクロスメンバと、上記ダッシュパネルの部分と、上記ブレースとの組み合せ体が車体の側面視で閉断面となるようにした自動車の車体前部構造。 - 車体の幅方向に延びるフロントカウルと、フロアパネルの前端部から上方に向って延出しその延出端部が上記フロントカウルに結合されるダッシュパネルと、上記ダッシュパネルの下部の車体の幅方向における中途部を上方に膨出させて形成したトンネルとを備えた自動車の車体前部構造において、
一端部が上記フロントカウルもしくはトンネルに結合され、他端部が上記フロントカウルからトンネルに至る間の上記ダッシュパネルの部分の上下方向におけるほぼ中央部に結合されるブレースを設け、
上記フロントカウルもしくはトンネルと、上記ダッシュパネルの部分と、上記ブレースとの組み合せ体が車体の側面視で閉断面となるようにした自動車の車体前部構造。 - フロアパネルの前端部から上方に向って延出するダッシュパネルと、車体の幅方向に延びて上記ダッシュパネルに結合されこのダッシュパネルと共に車体の側面視で閉断面を形成するダッシュクロスメンバと、上記ダッシュパネルの下部の車体の幅方向における中途部を上方に膨出させて形成したトンネルとを備えた自動車の車体前部構造において、
一端部が上記ダッシュクロスメンバもしくはトンネルに結合され、他端部が上記ダッシュクロスメンバからトンネルに至る間の上記ダッシュパネルの部分の上下方向におけるほぼ中央部に結合されるブレースを設け、
上記ダッシュクロスメンバもしくはトンネルと、上記ダッシュパネルの部分と、上記ブレースとの組み合せ体が車体の側面視で閉断面となるようにした自動車の車体前部構造。
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