JP2004130682A - 印刷装置、プログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の印刷対象データに対して、テープ種類ごとの一括管理や一括処理が可能とする。
【解決手段】印刷対象データを、その印刷対象テータが印刷されるテープ種類と関連付けたファイルとして記憶する。記憶された単数または複数のファイルの中から、ユーザの指定するテープ種類、または装着されたテープ種類等、特定のテープ種類と関連付けて記憶されたファイルのみを自動的に抽出し、一覧の表示や一括印刷を行う。
【選択図】 図5
【解決手段】印刷対象データを、その印刷対象テータが印刷されるテープ種類と関連付けたファイルとして記憶する。記憶された単数または複数のファイルの中から、ユーザの指定するテープ種類、または装着されたテープ種類等、特定のテープ種類と関連付けて記憶されたファイルのみを自動的に抽出し、一覧の表示や一括印刷を行う。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数種類のテープに対して印刷対象データを印刷することができる印刷装置印刷装置、プログラム及び、そのプログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、裏面に接着剤が予め塗布された粘着性の被印刷シートと剥離紙とが剥離可能に重ね合わされた印刷テープの被印刷シート表面に所望の文字列(印刷対象データ)を印字する印字装置が知られている。この種の印字装置では、テープ表面に表題やタイトル名を、その場でかつきれいに印字でき、その後書類ファイルの背表紙やビデオテープの背面などに粘着できるなどの使い勝手の良さから、業務用或いは家庭用を問わず広く利用されている。
【0003】
この種の印字装置に使用される印刷テープとしては、テープ幅の異なる印刷テープがあるとともに、裏面に接着剤が塗布された粘着性の被印刷紙と剥離シートとが剥離可能に重ね合わされ、被印刷シートにはこれを印字が行われるラベル領域(ラベルとなる部分)とその周囲領域とに分断する切断ラインが予め形成されたラベルテープ等があり、そのテープ種類は多様である。
【0004】
このような印刷テープに印刷する印刷対象データをファイルとして構成し、ファイルエリアに複数記憶できる印刷装置がある。これによりユーザは必要に応じて記憶されたファイルを読み出し、編集、印刷するなどの作業が可能となる。そこで、検索したファイルを複数記憶可能な検索用メモリを別に用意して、他の作業と並列的に検索及び印刷作業を可能とすることで連続印刷作業等の効率を上げる印刷装置等が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−99637公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この種の印刷装置においては、上述の通り、使用可能なテープ種類が多数あるため印刷対象データに適合する印刷テープの特定作業が煩雑である。さらに、印刷装置内のファイルエリアの容量が大きいと、記憶可能なファイル数が多くなり、ファイルの検索作業そのものも時間がかかる。特に宛名ラベルの一括印刷のように多くの印刷対象データを印刷するには宛名ラベル用のファイルを逐次検索しながら印刷するため特に作業効率が悪くなるという問題点がある。
【0007】
そこで、本発明の目的は、複数の印刷対象データに対して、テープ種類ごとの一括管理や一括処理が可能となる印刷装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段、及び発明の効果】
上記目的を達成するために請求項1に記載の印刷装置は、複数種類のテープを着脱可能に装着でき、装着されたテープに印刷対象データを印刷することができる印刷装置であって、装着可能な複数種類のテープの中から、印刷対象データを印刷するテープの種類を設定するテープ種類設定手段と、前記印刷対象データを前記テープ種類設定手段によって設定されたテープの種類を関連付けて記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている前記印刷対象データを、前記テープ種類設定手段により設定されたテープの種類毎に抽出する抽出手段と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項11に記載のプログラムは、コンピュータを、装着可能な複数種類のテープの中から、印刷対象データを印刷するテープの種類を設定するテープ種類設定手段と、前記印刷対象データを、前記テープ種類設定手段によって設定されたテープの種類と関連付けて記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている前記印刷対象データを、前記テープ種類設定手段により設定された印刷対象データに関連付けられたテープの種類に基づいて、テープの種類毎に抽出する抽出手段と、して機能させることを特徴とする
【0010】
請求項1、請求項11によると、印刷対象データと、この印刷対象データを印刷するテープの種類とを関連付けて記憶しているため、テープの種類ごとの一括管理や一括処理が可能となる。
【0011】
請求項2に記載の印刷装置は、請求項1において、前記抽出手段は、抽出された印刷対象データを、抽出した順に記憶する抽出順記憶手段を有し、前記抽出順記憶手段によって記憶された印刷対象データを抽出手段によって抽出した順に前記印刷対象データを印刷する印刷制御手段を、さらに備えたことを特徴とする。
【0012】
請求項12に記載のプログラムは、請求項11において、前記抽出手段は、抽出された印刷対象データを、抽出した順に記憶する抽出順記憶手段を有し、前記抽出順記憶手段によって記憶された印刷対象データを抽出手段によって抽出した順に印刷させる印刷制御手段と、してコンピュータをさらに機能させることを特徴とする。
【0013】
請求項2、請求項12によると、テープの種類毎に印刷対象データが抽出され、抽出された順に印刷が行われるので、装着しているテープの交換回数が少なくてよくなって、ユーザの操作負担が軽減される。
【0014】
請求項3に記載の印刷装置は、請求項1又は2において、装着されたテープの種類を検出するテープ種類検出手段と、前記抽出手段により抽出された印刷対象データと関連付けて記憶されたテープの種類と、前記テープ種類検出手段によって検出されたテープの種類とが同じであるか否かを判別するテープ種類判別手段と、前記テープ種類判別手段によってテープの種類が同じでないと判断された場合にその旨を報知する報知手段と、をさらに備えたことを特徴とする。
【0015】
請求項13に記載のプログラムは、請求項11又は12において、コンピュータを、装着されたテープの種類を検出するテープ種類検出手段と、前記抽出手段により抽出された印刷対象データと関連付けて記憶されたテープの種類と、前記テープ種類検出手段によって検出されたテープの種類とが同じであるか否かを判別するテープ種類判別手段と、前記テープ種類判別手段によってテープの種類が同じでないと判断された場合にその旨を報知する報知手段と、してさらに機能させることを特徴とする。
【0016】
請求項3、請求項13によると、印刷対象データを印刷するテープの種類と装着されているテープの種類が異なる場合には、その旨を報知するため、利用者が間違ったテープに印刷することを回避できる。
【0017】
請求項4に記載の印刷装置は、請求項3において、前記報知手段は、装着するテープの交換を促す内容を報知することを特徴とする。
【0018】
請求項14に記載のプログラムは、請求項13において、前記報知手段は、装着するテープの交換を促す内容を報知するように機能させたことを特徴とする。
【0019】
請求項4、請求項14によると、印刷対象データを印刷するテープの種類と装着されているテープの種類が異なる場合に、テープの交換を催促するので、利用者はテープの交換のタイミングを容易に把握することができる。
【0020】
請求項5に記載の印刷装置は、請求項1において、装着されたテープ種類を検出するテープ種類検出手段を備え、前記テープ種類設定手段は、前記テープ種類検出手段の検出結果に基づきテープの種類を設定することを特徴とする。
【0021】
請求項15に記載のプログラムは、請求項11において、コンピュータを、装着されたテープ種類を検出するテープ種類検出手段として機能させ、前記テープ種類設定手段は、前記テープ種類検出手段の検出結果に基づきテープの種類を設定するように機能させることを特徴とする。
【0022】
請求項5、請求項15によると、テープ種類検出手段の検出結果に基づきテープの種類を自動的に設定するため、ユーザがテープの種類を設定する必要がなくなる。
【0023】
請求項6に記載の印刷装置は、請求項2乃至5のいずれか1項において、前記抽出手段によって抽出される印刷対象データを印刷するか否かを選択する選択手段をさらに備え、前記印刷制御手段は、前記選択手段によって選択された印刷対象データのみ印刷させることを特徴とする。
【0024】
請求項16に記載のプログラムは、請求項12乃至15のいずれか1項において、前記抽出手段によって抽出される印刷対象データを印刷するか否かを選択する選択手段としてさらに機能させ、前記印刷制御手段は、前記選択手段によって選択された印刷対象データのみ印刷させるように機能させることを特徴とする。
【0025】
請求項6、請求項16によると、印刷対象データの中から印刷したいものを選択できるので、不要な印刷対象データが印刷されることによるテープの無駄を回避することができる。
【0026】
請求項7に記載の印刷装置は、複数種類のテープを着脱可能に装着でき、装着されたテープに印刷対象データを印刷することができる印刷装置であって、印刷対象データをテープの種類と関連付けて記憶する記憶手段と、装着されたテープの種類を検出するテープ種類検出手段と、前記記憶手段に記憶されている前記印刷対象データの中から、前記テープ種類検出手段によって検出されたテープの種類と同一のテープに関連付けられた印刷対象データを抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された印刷対象データを印刷させる印刷制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0027】
請求項17に記載のプログラムは、コンピュータを、前記印刷対象データをテープの種類と関連付けて記憶する記憶手段と、着脱可能に装着されたテープの種類を検出するテープ種類検出手段と、前記記憶手段に記憶されている前記印刷対象データの中から、前記テープ種類検出手段によって検出されたテープの種類と同一のテープに関連付けられた印刷対象データを抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された印刷対象データを印刷させる印刷制御手段と、して機能させることを特徴とする。
【0028】
請求項7、請求項17によると、装着されているテープの種類に対応した全ての印刷対象データが抽出されるので、利用者が印刷対象データを指定する手間を省くことができる。
【0029】
請求項8に記載の印刷装置は、請求項7において、前記抽出手段によって抽出される印刷対象データを印刷するか否かを選択する選択手段をさらに備え、前記印刷制御手段は、前記選択手段によって選択された印刷対象データのみ印刷させることを特徴とする。
【0030】
請求項18に記載のプログラムは、請求項17において、前記抽出手段によって抽出される印刷対象データを印刷するか否かを選択する選択手段としてさらに機能させ、前記印刷制御手段は、前記選択手段によって選択された印刷対象データのみ印刷させるように機能させることを特徴とする。
【0031】
請求項8、請求項18によると、装着されているテープの種類に対応した印刷対象データの中から印刷したいものを選択できるので、不要な印刷対象データが印刷されることによるテープの無駄を回避することができる。
【0032】
請求項9に記載の印刷装置は、請求項1乃至8のいずれか1項において、複数種類のテープの少なくとも一つは、被印刷シートと剥離シートとが剥離可能に重ね合わされた長尺状のテープからなり、前記被印刷シートには、その被印刷シートを印刷対象であるラベル領域とそれ以外の周囲領域とに分断する切断ラインが形成されていることを特徴とする。
【0033】
請求項9によると、印刷するテープの少なくとも一つが、被印刷シートと剥離シートとが剥離可能に重ね合わされており、前記被印刷シートには、その被印刷シートを印刷が行われるラベル領域とそれ以外の周囲領域とに分断する切断ラインが形成されており、ラベル領域に印刷される印刷対象データをテープの種類ごとに一括管理や一括処理することが可能となる。
【0034】
請求項10に記載の印刷装置は、印字媒体として複数種類のテープのいずれかを収納したテープカセットと、そのテープカセットが着脱自在に装着される印字機構部と、印刷する印刷対象データを入力する入力手段と、複数種類のテープカセットの中から、前記入力手段によって入力された印刷対象データを印刷するテープを収納するテープカセットの種類を設定するカセット種類設定手段と、前記入力手段によって入力された印刷対象データと前記カセット種類設定手段によって設定されたテープカセットの種類とを関連付けて記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている前記印刷対象データを、テープカセットの種類毎に抽出する抽出手段と、を備えたことを特徴とする。
【0035】
請求項10によると、印刷対象データと、この印刷対象データを印刷するテープカセットの種類とを関連付けて記憶しているため、テープカセットの種類ごとの一括管理や一括処理が可能となる。
【0036】
なお、請求項11から18に記載されているプログラムは、CD−ROM、FD、MOなどのリムーバブル型記録媒体やハードディスク等の固定型記録媒体に記録して配布可能である他、有線又は無線の電気通信手段によってインターネットなどの通信ネットワークを介して配布可能である。
【0037】
【発明の実施の形態】
<第1の実施の形態>
以下、本発明の第1の実施の形態について、図1から図3を参照しつつ説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るテーププリンタの外観図である。図2は、テーププリンタの内部構成を示すブロック図である。図3はテーププリンタ内部のカセット装着部を示す平面図である。
テーププリンタ1は、ディスプレイ(表示手段)2と、キーボード(入力手段)3と、印刷ヘッド(印刷手段)4と、テープ種類検出装置(テープ種類検出手段)5と、制御部6と、カセット装着部7から構成される。テープ81は、テープカセット8に収納された状態でカセット装着部7に着脱自在に装着される。
【0038】
ディスプレイ2は、テーププリンタ1の表面に配置され、グラフィック液晶ディスプレイ21と、液晶ディスプレイコントローラ22から構成される。グラフィック液晶ディスプレイ21は、グラフィック表示が可能な液晶ディスプレイであり、様々な図柄や、文字のフォント形状やサイズを自由自在に表示できる。液晶ディスプレイコントローラ22は、グラフィック液晶ディスプレイ21をコントロールするICであり、制御部6に備えられるCPU61がインターフェースユニット65を介して液晶ディスプレイコントローラ22に規定のコマンドを入力することによって、グラフィック液晶ディスプレイ21をコントロールすることができる。
【0039】
キーボード3は、テーププリンタ1の表面に配置され、印刷しようとする文字の入力を行う文字キー、カーソルの移動を行うカーソル移動キー、テーププリンタの各種機能を呼び出す機能割付けキー(フォーマット選択キー、テープ種類設定キー、メモリ書き込みキー、メモリ読み出しキー、メモリ印刷キー、通常印刷キー等)等から構成される。
【0040】
印刷ヘッド4は、カセット装着部7において、テープ81が収納されたテープカセット8の内部に設けられたヘッド収容部89に対応する位置に配置されている。印刷ヘッド4には、制御部6により電気的にコントロールされる発熱素子がテープ81の幅方向(テープ81の給送方向と垂直な方向、図3における紙面と垂直な方向)に沿って多数配置されている。
【0041】
テープ種類検出装置5は、カセット装着部7内側底面において、テープカセット8に設けられたテープ種類を表す最大4箇所の孔に対応する位置に配置され、バネなどにより上方に付勢された4つのピンから構成される。
【0042】
制御部6は、CPU(Central Processing Unit)61と、ROM(Read OnlyMemory)62と、RAM(Random−Access Memory)63と、フラッシュメモリ64と、インターフェースユニット65と、データバス66とから構成される。
【0043】
CPU61は、各種コマンドに従って演算処理を行う中央演算処理装置である。
【0044】
ROM62は、CPU61が、図5の各機能部の作動を実現し、図6から図15のフローチャートのように実行させるプログラムが格納されている読み出し専用メモリである。
【0045】
RAM63は、CPU61がプログラムを実行する際に使用するデータの一時記憶用の揮発性メモリである。フラッシュメモリ64は、記憶が必要なデータを記憶しておく不揮発性メモリである。RAM63の内部は編集中の印刷対象データ等、作業中のデータを記憶する作業エリアと、その他、システム実行にあたっての必要なデータを記憶するエリアとで構成されている。
【0046】
フラッシュメモリ64は、印刷対象データとその印刷対象データを印刷するテープ種類とをファイルとして記憶するファイルエリアと、印刷文字のフォントデータや、印刷文字を修飾するフレーム枠の図柄データ等が記憶されているグラフィックエリアと、その他、テーププリンタで使用される単数または複数のテープ種類のデータ(テープ幅、ラベルの有無、ラベルのサイズ、ラベルの余白サイズ等)、フォーマット入力に使用される単数または複数のフォーマット書式のデータ等、プログラム実行にあたって必要なデータを記憶するエリアとで構成されている。
【0047】
インターフェースユニット65は、モジュールとして分離された装置と制御部を直接的、間接的に電気的接続する接続部である。
【0048】
データバス66は、CPU61と、ROM62と、RAM63と、フラッシュメモリ64と、インターフェースユニット65とを、それぞれ電気的に接続するデータ転送用ライン群である。制御部6内の全ての転送データは、データバス66を介して転送される。
【0049】
次に、テーププリンタ1の印刷機構について図3を参照しつつ説明する。図3はテーププリンタ1内部のカセット装着部7を拡大して示す平面図である。テープカセット8は、テーププリンタ1内のカセット装着部7に着脱自在に装着される。また、テープカセット8は、上方が開放された箱型の下側部材80の上方に図示しない上側部材を互いに組み付けて構成されており、下側部材80の内部には第1スプール82と、第2スプール83と、第3スプール84と、プラテンローラ85と、圧着ローラ86と、搬送ローラ87とが設けられている。搬送ローラ87は、テープカセット8がカセット装着部7に装着された際に、当該カセット装着部7に配置された図示しない駆動モータとの間で回転駆動力伝達経路が形成されるように配置される。下側部材80の内側には、テープカセット8をカセット装着部7に装着した際に印字ヘッド4を収容するための中空部であるヘッド収容部89が形成されている。印刷ヘッド4は、テープカセット8を装着すると、ヘッド収容部89内に挿入され、かつプラテンローラ85と接する位置に配置される。テープ81は、ロール状に巻回された状態で第1スプール82に組み付けられている。テープ81には、その幅やラベル領域の形状が異なる複数の種類が存在する。
【0050】
テープカセット8の下側部材80の外側底面には、2つの孔88が施されている。本実施の形態ではテープの種類判別の箇所は4つであり、そのうち中央の2箇所のみに孔88が施され、両側2箇所には孔が施されていない。したがって、テープカセット8をテープ装着部7に装着すると、テープ装着部7内側底面に設けられたテープ種類検出装置5に備えられた4つのピンのうち、中央の2つはテープカセット8底面に施された2つの孔88に貫挿されるが、両側の2つはバネの弾性力に抗してテープカセット8の底面により押圧される。なお、テープカセット8に施される孔88のパターン、即ち4箇所に孔88を施すか施さないかの組み合わせはテープの種類毎に異なり、テープ種類検出装置5は各ピンが押圧されたか否かを検出することによって、装着されているテープカセット8の種類を判別し、これによって、装着されているテープ81の種類を判別する。
【0051】
テープカセット8がテープ装着部7に装着されているとき、図示しない駆動モータが回転すると、駆動モータと接続されている搬送ローラ87が図3の矢印で示すように時計回りに回転する。そしてテープカセット8の第1スプール82に巻回されたテープ81は、搬送ローラ87の回転により生じた駆動力によって巻き解かれつつ、図3の矢印で示す方向に搬送される。
【0052】
第1スプール82から巻き解かれたテープ81は、第2スプール83及び第3スプール84に案内されつつ、プラテンローラ85により印刷ヘッド4と圧接し、圧着ローラ86は搬送ローラ87と圧接する。
【0053】
このようにして、プラテンローラ85と印刷ヘッド4とによって挟持された状態でテープ81が搬送されつつ、印刷ヘッド4に配設された発熱素子に選択的且つ間欠的に通電されることにより所望の画像が形成される。そして所望の画像が形成された後、テープ81は上述のように互いに圧接された搬送ローラ87と圧着ローラ86との間を通過し外部に排出される。
【0054】
次に、ラベルテープ81’について図4を参照しつつ説明する。図4(a)は代表的なラベルテープ81’の外観図である。ラベルテープ81’は、表面に被印刷面を有し、裏面に粘着剤層を有する被印刷シートと、離型性表面を有する剥離シートとが剥離可能に重ね合わされ、前記被印刷シートは、四隅を曲線状に面取りした矩形状等の所定の平面形状を有するラベル領域91と、その周囲領域92とを有し、ラベル領域91と周囲領域92との間には切断ライン93によりお互いが分離可能に切断されている。ラベル領域91は、剥離シートから剥離して目的物に貼り付けることによりラベルとして使用することができる。図4(a)に示すよう、ラベル領域91のラベル長やラベル幅が規定されることにより、同じテープ幅であっても、ラベルテープ81’の場合は印刷時の範囲が制限される。ラベルテープ81’とそれ以外の印刷テープとの違いや、ラベル幅やラベル長等の異なる複数種類のラベルテープ81’同士の違いは、テープ種類の違いとして認識される。なお、ラベル領域91や周囲領域92の幅(形状)が異なる様々なラベルテープ81’があり、図4(b)に示すような、ラベル領域91同士を分断する切断ライン93のみが形成された、周囲領域が存在しないラベル領域91のみのラベルテープ81’もある。また、剥離シートに印刷媒体としてのラベル領域91のみが、一定の間隔で剥離可能に重ね合わされたラベルテープもある。
【0055】
次に、テーププリンタ1の機能について、図5を参照しつつ説明する。図5は本発明の実施形態に係るテーププリンタ1の機能ブロック図である。各機能は制御部6によって実現される。
【0056】
テープ種類設定部(テープ種類設定手段)101は、ユーザの指示によりフラッシュメモリ64に記憶されている単数または複数のテープ種類データの中からユーザが選択した、印刷に使用するテープ種類のデータを設定する。テープ種類が設定されると、設定されたテープ種類に合致した印刷範囲等が設定される。
【0057】
ファイル記憶部(ファイル記憶手段)102は、印刷対象データとその印刷対象テータを印刷するテープ種類とを関連付けたファイルとしてフラッシュメモリ64のファイルエリアに記憶する。記憶されたファイルは、不揮発性メモリに記憶されているためにテーププリンタ1の電源を遮断しても消去されることはない。
【0058】
ファイル抽出部(抽出手段)103は、ファイル記憶部102により記憶された単数または複数のファイルの中から、ユーザの指定するテープ種類、または装着されたテープ種類等、特定のテープ種類と関連付けて記憶されたファイルのみを抽出する。抽出されたファイルのリストデータがRAM63の作業エリアに展開され、その内容がディスプレイ2に表示される。
【0059】
抽出順記憶部(抽出順記憶手段)104は、ファイル抽出部103で抽出したファイルを順にRAM63の作業エリアに記憶する。
【0060】
ファイル選択部(選択手段)105は、ファイル抽出部103から抽出されたファイルのリストの中からファイルを単数または複数選択し、選択されたファイルの各ファイルが持つ選択フラグをONにする。選択フラグがONとなったファイルはファイルエリアにあるファイルを指定して印刷するメモリ印刷の対象ファイルとなる。選択フラグがOFFのファイルはその対象ファイルとならない。
【0061】
印刷制御部(印刷制御手段)106は、抽出順記憶部104によって記憶されているファイル順に従い、ファイル選択部105により選択フラグがONになったファイルを順次連続して印刷する。
【0062】
テープ種類判断部(テープ種類判別手段)107は、テーププリンタ1に装着されているテープ種類と印刷対象として設定されている印刷テープ種類が同じかを判断する。装着部7に配置されているテープ種類検出装置5のデータから現在装着されているテープ種類を取り出し、印刷対象として設定されているテープ種類と比較することで判断する。
【0063】
報知部(報知手段)108は、テープ種類判断部107によりテーププリンタ1に装着されているテープ種類と現在設定されているテープ種類が異なると判断された場合に、その旨を報知するとともにテープ種類の交換を促すよう報知する。報知はディスプレイ2にその内容を表示することで実現される。
【0064】
次に本発明の作動について図6を参照しつつ説明する。図6は、本発明全体の作動を示すフローチャートである。電源投入によりシステムが作動開始となる。まず、ステップS1(以下S1と略す。以下のステップも同様)において、システムの初期化を行う。具体的には、CPU61やRAM63のデータの初期化、各種装置の起動準備の他、テープ種類検出装置5により現在装着されているテープ81のテープ種類の読み込み等を行う。印刷対象データの入力方法は大別して2つあり、1つはユーザが自由に書式を設定して入力する通常入力であり、あと1つは、あらかじめ規定された書式従って入力するフォーマット入力である。システムの初期化により入力方法は通常入力となり、その後S2へ移行する。
【0065】
S2において、キーボード3によるユーザのキー入力を待つ。キーボード3によるユーザのキー入力があるとS3に移行する。S3において、入力されたキーが文章入力キーか否か判断する。文章入力キーとは文字を入力するためのキーであり、文字キー、カーソル移動キー、改行キー等である。文章入力キーの場合は(S3:YES)、S4に移行し、S4では、現在の入力方法が指定された入力方法に従って入力するフォーマット入力か通常入力か否かを判断する。現在の入力方法が通常入力の場合は(S4:NO)、S5に移行し、図7のフローチャートに示す通常入力処理を行う。フォーマット入力の場合は(S4:YES)、S6に移行し、図8のフローチャートに示すフォーマット入力処理を行う。S5、S6の各処理が終了した後、S2に移行し、再びキーボード3からのユーザのキー入力を待つ。キーボード3によるユーザのキー入力が、文章入力キーでない場合は(S3:NO)、次のS7に移行する。
【0066】
S7において、キーボード3によるユーザのキー入力が、フォーマット選択キーか否か判断する。フォーマット選択キーの場合は(S7:YES)、S8に移行し、図9のフローチャートに示すフォーマット選択処理を行う。その後S2に移行し、再びキーボード3によるユーザのキー入力を待つ。キーボード3によるユーザのキー入力が、フォーマット選択キーでない場合は(S7:NO)、次のS9に移行する。
【0067】
S9において、キーボード3によるユーザのキー入力が、テープ種設定キーか否か判断する。テープ種設定キーの場合は(S9;YES)、S10に移行し、テープ種類設定部101により図10のフローチャートに示すテープ種設定処理を行う。その後S2に移行し、再びキーボード3によるユーザのキー入力を待つ。ユーザのキー入力が、テープ種設定キーでない場合は(S9:NO)、次のS11に移行する。
【0068】
S11において、キーボード3によるユーザのキー入力が、メモリ書き込みキーか否か判断する。メモリ書き込みキーの場合は(S11:YES)、S12に移行し、図11のフローチャートに示すメモリ書き込み処理を行う。その後、S2に移行し、再びキーボード3によるユーザのキー入力を待つ。キーボード3によるユーザのキー入力が、メモリ書き込みキーでない場合は(S11:NO)、次のS13に移行する。
【0069】
S13において、キーボード3によるユーザのキー入力が、メモリ読み出しキーか否か判断する。メモリ読み出しキーの場合は(S13:YES)、S14に移行し、図12のフローチャートに示すメモリ読み出し処理を行う。その後、S2に移行し、再びキーボード3によるユーザのキー入力を待つ。キーボード3によるユーザのキー入力が、メモリ読み出しキーでない場合は(S13:NO)、次のS15に移行する。
【0070】
S15において、キーボード3によるユーザのキー入力が、メモリ印刷キーか否か判断する。メモリ印刷キーの場合は(S15:YES)、S16に移行し、図13のフローチャートに示すメモリ印刷処理を行う。その後、S2に移行し、再びキーボード3によるユーザのキー入力を待つ。キーボード3によるユーザのキー入力が、メモリ印刷キーでない場合は(S15:NO)、次のS17に移行する。
【0071】
S17において、キーボード3によるユーザのキー入力が、印刷キーか否か判断する。印刷キーの場合は(S17:YES)、S18に移行し、通常印刷処理を行う。通常印刷処理は作業中のファイルを印刷する処理である。その後、S2に移行し、再びキーボード3によるユーザのキー入力を待つ)。キーボード3によるユーザのキー入力が、印刷キーでない場合は(S17:NO)、S19に移行し、その他の処理を行う。その後、S2に移行し、再びキーボード3によるユーザのキー入力を待つ。その他の処理には、例えば、ユーザが余白幅をデフォルト値から変更する処理等が含まれる。なお、本システムは、テーププリンタ1の電源を「OFF」にすることで終了する。
【0072】
図6のS5である通常入力の作動について図7を参照しつつ説明する。図7は通常入力の作動についてのフローチャートである。まず、S21において、入力された文章入力キーの内容が入力可能か否か判断する。文書入力キーが文字コードに対応したキーか、入力可能か否かはそれまでに入力した文字数と合わせて入力制限を越えていないか、テープ種類設定部101で設定されたテープ種類に印刷可能な文字サイズか等で判断される。文字が入力できない場合は(S21:NO)、S22に移行し、その旨をディスプレイ2に表示して、終了する。入力可能な場合は(S21:YES)、S23に移行して、入力キー内容をディスプレイ2に表示し、その後S24に移行して、入力キーの内容をRAM63の作業エリアに登録して終了する。通常入力を終了すると、その後、S2に移行して、次のキー入力を受け付けるためキーボード3によるキー入力待ちとなる(図6 S2参照)。
【0073】
図6のS6であるフォーマット入力の作動について図8を参照しつつ説明する。図8はフォーマット入力の作動についてのフローチャートである。フォーマット入力とはあらかじめ規定された書式に従って入力する方法であり、書式内容は一つまたは複数の項目ごとに規定されている。入力は各項目ごとに行う。まず、S31において、入力された、文章入力キーが、文字キーか否か判断する。文字キーであれば(S31:YES)、S32に移行し、現在の項目に入力可能か判断する。入力可能か否かはそれまでに入力した文字数と合わせて入力制限を越えていないか、テープ種類設定部101で設定されたテープ種類に印刷可能な文字サイズか等で判断される。入力できない場合は(S32:NO)、S33に移行し、その旨をディスプレイ2に表示してフォーマット入力処理を終了し、図6のフローチャートに戻り、S2のキー入力待ちとなる。入力可能な場合は(S32:YES)、S34に移行し、入力キー内容をディスプレイ2に表示して、その後、S35に移行する。S35において、入力キーの内容をRAM63の作業エリアに登録して終了し、図6のフローチャートに戻り、S2のキー入力待ちとなる。
【0074】
一方、入力されたキーが文字キーでない場合は(S31:NO)、S36に移行し、カーソル移動キーである項目移動キーか判断する。項目移動キーであれば(S36:YES)、S37に移行し、項目移動キーの方向に合わせて項目を移動して終了し、図6のフローチャートに戻り、S2のキー入力待ちとなる。項目の移動は、項目が複数ある場合には順次、次の項目に移動し、最後の項目の場合は最初の項目に移動する。項目が1つの場合は、項目を移動しない。入力された文書入力キーが項目移動キーでない場合は(S36:NO)、終了し、図6のフローチャートに戻り、S2のキー入力待ちとなる。
【0075】
図6のS8であるフォーマット選択の作動について図9を参照しつつ説明する。図9はフォーマット選択の作動についてのフローチャートである。フォーマット選択とは、ユーザが、フラッシュメモリ64に記憶された単数または複数のフォーマットデータから希望するフォーマットを選択する作業をいう。フォーマット選択を行うことにより、システムの入力方法は、通常入力からフォーマット入力に移行する。
【0076】
まず、S41において、フラッシュメモリ64に記憶されているフォーマットデータの中からユーザの指定するフォーマットデータを呼び出す準備を行う。具体的には、フラッシュメモリ64に記憶されている先頭のフォーマットデータをRAM65の作業エリアに読み出し、ユーザにフォーマットの内容を表示する準備を行う。その後S42に移行し、準備した先頭のフォーマットデータをディスプレイ2に表示する。その後、S43に移行し、表示されたフォーマットが選択されたか否かを判断する。表示されたフォーマットが選択されない場合は(S43:NO)、S44に移行し、次のフォーマットデータがあるかどうか確認し、次のフォーマットデータがなければ(S44:NO)、S45に移行し、先頭フォーマットを準備する。次に、S46に移行し、そのまま現在のフォーマットデータを表示させる。次のフォーマットデータがあれは(S44:YES)、S45に移行し、次のフォーマットテータを準備して、その後S42に移行し、フォーマットデータを表示させる。
【0077】
表示されたフォーマットデータが選択されれば(S43:YES)、その後S47に移行し、そのフォーマットデータを作業エリアに展開し、入力方法を通常入力からフォーマット入力に変更することでフォーマットを設定し、終了し、図6のフローチャートに戻り、S2のキー入力待ちとなる。
【0078】
図6のS10であるテープ種類設定の作動について図10を参照しつつ説明する。図10はテープ種類設定の作動についてのフローチャートである。テープ種類設定とは、フラッシュメモリ64に記憶されているテープ種類の一覧からユーザにより選択されたテープ種類を印刷対象テープとして設定する作業である。
【0079】
S51において、フラッシュメモリ64に記憶されているテープ種類一覧の先頭のテープ種類をディスプレイ2に表示する。その後S52に移行し、ユーザが表示されているテープ種類を設定するか否か判断する。設定しなければ(S52:NO)、S53に移行し、次のテープ種類をディスプレイ2に表示し、その後、S52に移行し、ユーザが表示されているテープを設定するか再び判断する。次のテープ種類がなくなれば再度先頭のテープ種類から表示する。表示のテープ種類が設定されれば(S52:YES)、S54に移行し、表示のテープ種類データを設定して、終了し、図6のフローチャートに戻り、S2のキー入力待ちとなる。
【0080】
図6のS12であるメモリ書き込みの作動について図11を参照しつつ説明する。図11はメモリ書き込みの作動についてのフローチャートである。メモリ書き込みとは、RAM63の作業エリアに記憶されている印刷対象データを印刷に使用するテープ種類データと関連付けてファイルとして、フラッシュメモリ64のファイルエリアに記憶する作業である。
【0081】
S61において、フォーマット入力か否か判断する。フォーマット入力は印刷に使用するテープ種類が固定されているため印刷対象データと関連付けて記憶するテープ種類データを指定する必要はないが、通常入力であれば印刷に使用するテープ種類を決定する必要がある。そこでフォーマット入力でなければ(S61:NO)、S62に移行し、印刷対象データに対してテープ種類が設定済みか否か判断し、未設定であれば(S62:NO)、S63に移行し、デフォルトのテープ種類を設定しておく。フォーマット入力の場合(S61:YES)や、通常入力でもテープ種類が設定済みの場合は(S62:YES)、S64に移行する。
【0082】
S64において、メモリ書き込みの前にフラッシュメモリ64のファイルエリアにファイルを記憶するだけの空きがあるか否か判断し、空きがなければ(S64:NO)、S65に移行し、その旨をディスプレイ2に表示して終了する。空きがあれば(S64:YES)、S66に移行し、ファイル記憶部102により印刷対象データとテープ種類とを関連付けてファイルとしてファイルエリアに記憶して終了し、図6のフローチャートに戻り、S2のキー入力待ちとなる。
【0083】
図6のS14であるメモリ読み出しの作動について図12を参照しつつ説明する。図12はメモリ読み出しの作動についてのフローチャートである。メモリ読み出しとは、フラッシュメモリ64のファイルエリアに記憶されているファイルの中からユーザに選択されたファイルをRAM63の作業エリアに展開することである。選択方法は、ファイル抽出部103により、テープ種類ごとに対応するファイルを順次ディスプレイ2に表示していき、目的となるファイルが表示されればユーザにより選択されてRAM63の作業エリアに読み出すものである。
【0084】
S71において、フラッシュメモリ64のファイルエリアにファイルが記憶されているか否か判断する。ファイルが記憶されていなければ(S71:NO)、S72に移行し、ファイルを読み込むことができない旨をディスプレイ2に表示して、終了し、図6のフローチャートに戻り、S2のキー入力待ちとなる。
【0085】
ファイルが記憶されていれば(S71:YES)、S73に移行し、テープ種類検出装置5により、テープが装着されているか否か確認する(S73)。ファイルは印刷対象データを当該印刷対象データが使用するテープ種類データと関連付けて記憶されており、その表示はテープ種類ごとに行う。印刷を行うに際してテープを装着している場合には、装着されたテープを使用する場合が多いと考えられるため、装着されているテープ種類と関連付けて記憶されているファイルを表示するのが効果的である。そこで、テープが装着されていれば(S73:YES)、S74に移行し、テープ種類判断装置5から装着されているテープ種類を判断し、ファイル抽出部103の抽出対象となるテープ種類に設定する。その後、S76に移行する。テープが装着されていなければ(S73:NO)、S75に移行し、記憶されているのテープ種類順にファイル表示を行うため、記憶されているテープ種類の先頭のテープ種類をファイル抽出部103の対象になるよう設定する。その後、S76に移行する。
【0086】
S76において、ファイル抽出部103により、設定したテープ種類のファイルが記憶されているか否か判断し、ファイルが無ければ(S76:NO)、S81に移行する。ファイルがあれば(S76:YES)、S77に移行し、ファイル抽出部103により、設定されたテープ種類に対応するファイルを先頭のファイルからディスプレイ2に表示する。その後、S78に移行し、ファイル選択部105により表示されたファイルを選択されるか否か判断し(S78)、選択されれば(S78:YES)、S79に移行し、表示されたファイルを選択ファイルとしてRAM63の作業エリアに読み出し、終了し、図6のフローチャートに戻り、S2のキー入力待ちとなる。
【0087】
表示されたファイルが選択されなければ(S78:NO)、S80に移行し、ファイル抽出部103により、次のファイルがあるか否かを判断し、ファイルがあれば(S80:YES)、S77に移行し、次のファイルをディスプレイ2に表示し、以後S77、S78、S79の作動を、表示ファイルが選択されるか(S78:YES)、設定されているテープ種類に対応する次のファイルが無くなる(S80:NO)まで繰り返す。
【0088】
次のファイルが無い場合は(S80:NO)、S81に移行し、次に設定するテープ種類があるか否か判断する。次のテープ種類があれば(S81:YES)、S82に移行し、次のテープ種類をファイル抽出部103に設定する。その後S76に移行する。次のテープ種類がなければ(S81:NO)、S72に移行し、その旨をディスプレイ2に表示して、終了する。
【0089】
S76において、テープ種類が設定されれば、再びファイル抽出部103により、設定したテープ種類のファイルが記憶されているか否か判断し、以後S76からS82の作動を、次のテープ種類が無くなるか(S81:NO)、ファイルが選択される(S78:YES)まで繰り返す。
【0090】
図6のS16であるメモリ印刷の作動について図13を参照しつつ説明する。図13はメモリ印刷の作動についてのフローチャートである。メモリ印刷とは、フラッシュメモリ64のファイルエリアに記憶されている単数または複数のファイルをファイル抽出部103によりファイル対応するテープ種類ごとにファイルを抽出し、かつ抽出順記憶装置104により抽出したファイルを順に記憶し、ファイル選択部105によりファイルを選択して、印刷制御部106により、選択されたファイルを抽出順記憶装置104により記憶されたファイル順に連続印刷することである。
【0091】
S91において、ファイル選択部105により、フラッシュメモリ64のファイルエリアからファイル抽出手段103で抽出されたファイルからファイルを選択する作業である図14のフローチャートに示すメモリ選択を行う。その後S92に移行し、ファイルエリアのファイルを抽出順記憶部104によって記憶されているファイル順に従って順次検索し、選択フラグがONになっているファイルがあるか否か判断する。ここで選択フラグがONになっているファイルがなければ(S92:NO)、S93に移行し、その旨をディスプレイ2に表示して終了する。選択フラグがONになっているファイルがあれば(S92:YES)、S94に移行して、そのファイルのデータをRAM63の作業エリアに読み出す。その後、S95に移行し、テープ種類判断部107により、読み出したファイルに対応するテープが装着されているか否か判断する、装着されていなければ(S95:NO)、S96に移行して、報知部108により、目的のテープを装着するように報知する。その後、装着されたテープが目的のテープでなかった場合(S97:NO)、S96に移行し、目的のテープが装着されるまで繰り返す。目的のテープが装着されれば(S97:YES)、その後S98に移行する。読み出したファイルに対応するテープが装着されている場合は(S95:YES)、その後S98に移行する。
【0092】
S98において、読み出した選択ファイルの印刷を実行する。その後S99に移行し、印刷が終了すると更にファイルエリアを検索して選択フラグがONになったファイルがあるか否か判断する。ファイルがあれば(S99:YES)、S94に移行し、再び選択ファイルを作業エリアに読み出す。以後S94からS99まで同様の処理を選択したファイルが無くなるまで行う。
【0093】
図13のS91であるメモリ選択の作動について図14を参照しつつ説明する。図14はメモリ選択の作動についてのフローチャートである。メモリ選択とは、ファイル選択部105により、フラッシュメモリ64のファイルエリアに記憶されている単数または複数のファイルの選択フラグをONすることであり、ファイル抽出部103により抽出されたテープ種類ごとに対応するファイルを順次ディスプレイに表示していき目的となるファイルが表示されれば選択して選択フラグをONにする。選択フラグをONにされたファイルは印刷制御部106による印刷対象となる。
【0094】
S101において、フラッシュメモリ64のファイルエリアにファイルが記憶されているか否か判断する。ファイルが記憶されていなければ(S101:NO)、S102に移行し、ファイルを読み込むことができないのでその旨をディスプレイ2に表示して終了する。
【0095】
ファイルが記憶されていれば(S101:YES)、S103に移行し、テープ種類検出装置5により、テープが装着されているか否か確認する。ファイルは印刷対象データを当該印刷対象データが使用するテープ種類データと関連付けて記憶されており、その表示はファイル抽出部103によりテープ種類ごとに行う。印刷を行うに際してテープを装着している場合には、装着されたテープを使用する場合が多いと考えられるため装着しているテープ種類と関連付けて記憶されているファイルを表示するのが効果的である。そこで、テープが装着されていれば(103:YES)、S104に移行し、テープ種類判断装置5から装着されているテープ種類を判断し、ファイル抽出部103の抽出対象となるテープ種類に設定する。その後、S106に移行する。テープが装着されていなければ(S103:NO)、S105に移行し、記憶されているのテープ種類順にファイル表示を行うため、記憶されているテープ種類の先頭のテープ種類をファイル抽出部103の対象になるよう設定する。その後、S106に移行する。
【0096】
S106において、ファイル抽出部103により設定したテープ種類に対応するファイルが記憶されているか否か判断し、ファイルが無ければ(S106:NO)、S111に移行する。ファイルがあれば(S106:YES)、S107に移行し、先頭のファイルからディスプレイ2に表示する。その後、S108に移行し、ファイル選択部105により表示されたファイルが選択されるか否か判断する。表示されたファイルが選択されれば(S108:YES)、S109に移行し、表示されたファイルの選択フラグをONにする。その後、S113に移行し、選択作業が終了か否か判断する。終了であれば(S113:YES)終了し、終了でなければ(S113:NO)、S110に移行する。
【0097】
表示されたファイルが選択されなければ(S108:NO)、S110に移行し、設定したテープ種に関連した次のファイルがあるか否かを判断する。ファイルがあれば(S110:YES)、S107に移行する。以後S106、S107、S108、S110を、S108において、表示ファイルが選択されるか、S110において、設定されているテープ種類に対応する次のファイルが無くなるまで繰り返す。
【0098】
次のファイルが無い場合は(S110:NO)、S111に移行し、次に設定するテープ種類があるか否か判断する。次のテープ種類がなければ(S111:NO)、S102に移行し、その旨をディスプレイ2に表示して(S102)、終了する。次のテープ種類があれば(S111:YES)、S112に移行し、ファイル抽出部103にテープ種類を設定する。その後S106に移行し、S106からS113を、次のテープ種類が無くなるか(S111:NO)、ファイル選択が終了するまで(S113:YES)、繰り返す。
【0099】
第1の実施の形態の具体的な例として、ラベルテープaに関連付けられて記憶された2種類の印刷対象テータA、Bと、ラベルテープbに関連つけられて記憶された印刷対象データCのうち、印刷対象データA及びCについてメモリ印刷する際のメモリ印刷処理について説明する。
【0100】
まず、メモリ書き込みについて説明する。印刷対象データAは、図7による通常入力処理に従って入力される。また、図10によるテープ種類設定処理に従って、テープ種類がラベルテープaに設定される。印刷対象データAとラベルテープaとを関連付けてファイル記憶部に記憶する処理は、図11のメモリ書き込み処理により以下の通り行われる。まず図11のフローチャートにおいて、フォーマット入力ではないので(S61:NO)、S62へ移行する。次に、テープ種類は設定済みであるので(S62:YES)、S64に移行し、メモリに空きがあれば(S64:YES)、印刷対象データとテープ種類とファイルとし、メモリ内のファイルエリアに記憶する。他の印刷対象データB,Cも同様にテープ種類と関連付けてファイル記憶部に記憶される。
【0101】
図13によるメモリ印刷する際は、まず、印刷するメモリの選択を行う(S91:図14参照)。このとき、メモリ内にはファイルが記憶されており(S101:YES)、テーププリンタには、ラベルテープaが装着されているので(S103:YES)、ラベルテープaと関連付けて記憶されている印刷対象データが順次表示される。この場合は、AとBが記憶されているため、A、Bが順次表示される。このとき、ユーザは、印刷対象データAを印刷したいのでAを選択する(S108:YES)。次に、印刷対象データCを選択するため、メモリ選択を終了せず(S113:NO)、S108に移行する。次に表示されるファイルは、印刷対象データBであるが、この場合、Bは印刷しないので(S108:NO)、S110に移行する。ここで、ラベルテープaに関連付けて記憶されているデータは、AとBのみであるため(S110:NO)、次のラベルテープbに移行する(S112)。ラベルテープbには、印刷対象データCが記憶されているので、Cが表示される(S107)。ユーザは、Cを印刷するため、選択フラグをONにする(S109)。他に印刷したいデータはないので終了し(S113:YES)、図13の印刷処理画面に戻る。
【0102】
ここで、選択された印刷対象データA及びCの印刷処理を行うが、テーププリンタに装着されているテープ種類がラベルテープaであるため、まずラベルテープaと関連付けて記憶されている印刷対象データAが印刷される(S98)。その後、また、メモリ内には印刷対象データCがあるため(S99:YES)、Cが読み出される。装着されたテープ種類は、まだラベルテープaであるので(S5:NO)、ユーザにテープの交換を促し(S96)、ユーザがラベルテープbを装着すると、印刷対象データCが印刷される(S98)。他に印刷するデータはないので(S99:NO)、印刷処理を終了する。
【0103】
以上、説明したように、本発明の第1の実施の形態によると、ファイル記憶部102により、印刷対象データとテープ種類とを関連付けてファイルとしてファイルエリアに記憶させていることから、テープ種類設定部101によりユーザが指定したテープ種類、またはテープ種類検出装置5により検出された装着しているテープ種類という特定のテープ種類に対応したファイルのみをファイル抽出部103によって、抽出してディスプレイ2に表示するという一括管理が可能となる。
【0104】
さらに、ファイル選択部105により、装着したテープ種類をはじめとして全てテープ種類の中からユーザの希望するファイルを単数または複数選択して、印刷制御部106により選択されたファイルを連続印刷するという複数ファイルの一括処理が可能となる。
【0105】
また、印刷対象となる印刷対象となるテープ種類と装着しているテープ種類が異なれば、報知部108によりその旨をディスプレイ2に表示して報知し、さらにはテープ種類の交換を報知されることからユーザの迅速な対処を期待できる。
【0106】
<第2の実施の形態>
次に本発明の第2の実施の形態について説明する。第1の実施の形態との相違はメモリ印刷の作動についてのみであるのでその部分のみ説明する。
【0107】
図6のS16であるメモリ印刷の作動について図15を参照しつつ説明する。図15は、本実施形態のメモリ印刷の作動についてのフローチャートである。本実施形態のメモリ印刷とは、印刷制御部106により、フラッシュメモリ64のファイルエリアに記憶されているファイルの中から、テープ種類検知装置5により、装着されているテープの種類に対応したファイルから任意に単数もしくは複数のファイルを選択して、選択したファイルを印刷制御部106により、連続印刷することである。
【0108】
S120において、テープ種類検知装置5によりテープが装着されているか判断する。テープが装着されていなければ(S120:NO)、S121に移行し、報知部108により、テープを装着するように報知する。その後、S122に移行し、ユーザがその内容をみてテープを装着するのを待つ。テープが装着されているか(S120:YES)、S120において、ユーザがテープを装着すれば、S123に移行し、装着されているテープ種類を検知する。そしてS124に移行し、ファイル抽出部103により、装着されたテープの種類に対応するファイルがフラッシュメモリ64のファイルエリアにあるか否か判断する。装着されたテープの種類に対応するファイルがなければ(S124:NO)、S131に移行し、その旨をディスプレイ2に表示して終了する。ファイルがあれば(S124:YES)、S125に移行し、装着したテープ種類に対応したファイルのデータをディスプレイ2に表示する。その後、S126に移行し、表示されたファイルを選択するか否か判断する。ファイルが選択されれば(S126:YES)、S127に移行し、選択したファイルの選択フラグをONにする。その後、S128に移行する。ファイルが選択されなければ(S126:NO)、S128に移行する。
【0109】
S128において、ファイル抽出部103により、装着されたテープ種類に対応した次のファイルがあるか否か判断する。次のファイルがあれば(S128:YES)、S125に移行し、ファイルをディスプレイ2に表示する。以後S125からS128を次のファイルが無くなるまで(S128:NO)繰り返す。次のファイルがなければ(S128:NO)、S129に移行する。
【0110】
S129において、選択フラグがONになったファイルを選択された先頭から印刷する。その後、S130に移行し、さらに選択フラグがONになったファイルがあるか否か判断する。選択フラグがONになったファイルがあれば(S130:YES)、S129に移行し、さらに印刷する。以後、選択フラグがONになったファイルがなくなるまで、S129とS130を繰り返す。
【0111】
第2の実施の形態の具体的な例として、ラベルテープaに関連付けられて記憶された印刷対象データAを印刷するときのメモリ印刷について、図15のフローチャートを用いて説明する。
【0112】
まず、装着されているテープ種類を判断し(S123)、装着されているテープ種類が、ラベルテープaであった場合、メモリからは、ラベルテープaに関連付けて記憶されている印刷対象データA及びBが順次読み出される(S125)。ここで、印刷したいデータは、Aであるため、ユーザが印刷対象データAを選択する(S127)。他に印刷するデータがないため(S128:NO)、印刷処理を行う(S129)。ここで、ラベルテープaに印刷したいデータが複数ある場合は、順次印刷したいデータを選択してから印刷する。
【0113】
以上、説明したように、本実施の形態によると、ファイル記憶部102により、印刷対象データとテープ種類とを関連付けてファイルとしてファイルエリアに記憶させていることから、テープ種類設定部101によりユーザが指定したテープ種類、またはテープ種類検出装置5により検出された装着しているテープ種類という特定のテープ種類に対応したファイルのみをファイル抽出部103によって、抽出してディスプレイ2に表示するという一括管理が可能となる。
【0114】
さらに、ファイル選択部105により、装着したテープ種類の中からユーザの希望するファイルを単数または複数選択して、印刷制御部106により選択されたファイルを連続印刷する等、装着されたテープ種類に対応したファイルの一括処理が可能となる。
【0115】
また、印刷対象となる印刷対象となるテープ種類と装着しているテープ種類が異なれば、報知部108によりその旨をディスプレイ2に表示して報知し、さらにはテープ種類の交換を報知されることからユーザの迅速な対処を期待できる。
【0116】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。例えば上述の第1、第2実施形態では、内蔵されたフラッシュメモリ64にファイルエリアを設けているが、内蔵されたメモリに限定されるものではなく、インターフェースを介して接続される各種記憶装置(外付けハードディスク、MOドライブ、DVDドライブ、メモリカードリーダ等)の他、ネットワーク接続されるパーソナルコンピュータの持つ記憶装置に設けてもよい。さらに、記憶装置に限らず制御部の全部または一部を接続されたパーソナルコンピュータ上で実現させるような構成でも良い。
【0117】
また、上述の第1、第2の実施の形態では、印刷対処データの入力方法は、文章入力キーにより、ユーザが直接キーボードから入力を行っているが、これに限定されるものでなく、インターフェースを介して接続される各種記憶装置(外付けハードディスク、MOドライブ、DVDドライブ、メモリーカードリーダ等)の他、ネットワーク接続されているパーソナルコンピュータから入力されたデータを読み出すようにしても良い。
【0118】
さらに、ファイルを記憶する方法として、上述の第1、第2の実施の形態では、印刷対象データとテープ種類とを直接関連付けてファイルとして、メモリ上のファイルエリアに記憶しているが、ファイルエリアを、インデックスエリアとデータエリアとに分け、印刷対象データ(例えば、A)の内容をメモリ上のテータエリアに記憶し、印刷対象データAが記憶されているメモリ上の先頭アドレス(例えば1000番地)とテープ種類(例えばラベルテープa)とを関連付けてファイルとして、インデックスエリアに記憶してもよい。
【0119】
このような場合、メモリ読み出しの際に、印刷対象データは、インデックスエリアの選択されたファイルに記憶されているメモリ上の先頭アドレスから読み出すだけでよく、全てのファイルエリアを検索する必要がないため処理速度が短縮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】テーププリンタの外観図である。
【図2】テーププリンタの内部構成を示すブロック図である。
【図3】カセット装着部を示す平面図である。
【図4】代表的なラベルテープの外観図である。
【図5】テーププリンタの機能ブロック図である。
【図6】テーププリンタの作動を示すフローチャートである。
【図7】通常入力の作動についてのフローチャートである。
【図8】フォーマット入力の作動についてのフローチャートである。
【図9】フォーマット選択の作動についてのフローチャートである。
【図10】テープ種類設定の作動についてのフローチャートである。
【図11】メモリ書き込みの作動についてのフローチャートである。
【図12】メモリ読み出しの作動についてのフローチャートである。
【図13】第1の実施の形態のメモリ印刷の作動についてのフローチャートである。
【図14】メモリ選択の作動についてのフローチャートである。
【図15】第2の実施の形態のメモリ印刷の作動についてのフローチャートである。
【符号の説明】
1 テーププリンタ
2 ディスプレイ
3 キーボード
4 印刷ヘッド
5 テープ種類判断装置
6 制御部
7 テープ装着部
8 テープカセット
21 グラフィック液晶ディスプレイ
22 液晶ディスプレイコントローラ
61 CPU
62 ROM
63 RAM
64 フラッシュメモリ
65 I/F
66 データバス
80 下側部材
81 テ−プ
82 第1スプール
83 第2スプール
84 第3スプール
85 プラテンローラ
86 圧着ローラ
87 搬送ローラ
88 孔
89 ヘッド収容部
91 ラベル領域
92 周囲領域
93 切断ライン
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数種類のテープに対して印刷対象データを印刷することができる印刷装置印刷装置、プログラム及び、そのプログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、裏面に接着剤が予め塗布された粘着性の被印刷シートと剥離紙とが剥離可能に重ね合わされた印刷テープの被印刷シート表面に所望の文字列(印刷対象データ)を印字する印字装置が知られている。この種の印字装置では、テープ表面に表題やタイトル名を、その場でかつきれいに印字でき、その後書類ファイルの背表紙やビデオテープの背面などに粘着できるなどの使い勝手の良さから、業務用或いは家庭用を問わず広く利用されている。
【0003】
この種の印字装置に使用される印刷テープとしては、テープ幅の異なる印刷テープがあるとともに、裏面に接着剤が塗布された粘着性の被印刷紙と剥離シートとが剥離可能に重ね合わされ、被印刷シートにはこれを印字が行われるラベル領域(ラベルとなる部分)とその周囲領域とに分断する切断ラインが予め形成されたラベルテープ等があり、そのテープ種類は多様である。
【0004】
このような印刷テープに印刷する印刷対象データをファイルとして構成し、ファイルエリアに複数記憶できる印刷装置がある。これによりユーザは必要に応じて記憶されたファイルを読み出し、編集、印刷するなどの作業が可能となる。そこで、検索したファイルを複数記憶可能な検索用メモリを別に用意して、他の作業と並列的に検索及び印刷作業を可能とすることで連続印刷作業等の効率を上げる印刷装置等が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−99637公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この種の印刷装置においては、上述の通り、使用可能なテープ種類が多数あるため印刷対象データに適合する印刷テープの特定作業が煩雑である。さらに、印刷装置内のファイルエリアの容量が大きいと、記憶可能なファイル数が多くなり、ファイルの検索作業そのものも時間がかかる。特に宛名ラベルの一括印刷のように多くの印刷対象データを印刷するには宛名ラベル用のファイルを逐次検索しながら印刷するため特に作業効率が悪くなるという問題点がある。
【0007】
そこで、本発明の目的は、複数の印刷対象データに対して、テープ種類ごとの一括管理や一括処理が可能となる印刷装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段、及び発明の効果】
上記目的を達成するために請求項1に記載の印刷装置は、複数種類のテープを着脱可能に装着でき、装着されたテープに印刷対象データを印刷することができる印刷装置であって、装着可能な複数種類のテープの中から、印刷対象データを印刷するテープの種類を設定するテープ種類設定手段と、前記印刷対象データを前記テープ種類設定手段によって設定されたテープの種類を関連付けて記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている前記印刷対象データを、前記テープ種類設定手段により設定されたテープの種類毎に抽出する抽出手段と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項11に記載のプログラムは、コンピュータを、装着可能な複数種類のテープの中から、印刷対象データを印刷するテープの種類を設定するテープ種類設定手段と、前記印刷対象データを、前記テープ種類設定手段によって設定されたテープの種類と関連付けて記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている前記印刷対象データを、前記テープ種類設定手段により設定された印刷対象データに関連付けられたテープの種類に基づいて、テープの種類毎に抽出する抽出手段と、して機能させることを特徴とする
【0010】
請求項1、請求項11によると、印刷対象データと、この印刷対象データを印刷するテープの種類とを関連付けて記憶しているため、テープの種類ごとの一括管理や一括処理が可能となる。
【0011】
請求項2に記載の印刷装置は、請求項1において、前記抽出手段は、抽出された印刷対象データを、抽出した順に記憶する抽出順記憶手段を有し、前記抽出順記憶手段によって記憶された印刷対象データを抽出手段によって抽出した順に前記印刷対象データを印刷する印刷制御手段を、さらに備えたことを特徴とする。
【0012】
請求項12に記載のプログラムは、請求項11において、前記抽出手段は、抽出された印刷対象データを、抽出した順に記憶する抽出順記憶手段を有し、前記抽出順記憶手段によって記憶された印刷対象データを抽出手段によって抽出した順に印刷させる印刷制御手段と、してコンピュータをさらに機能させることを特徴とする。
【0013】
請求項2、請求項12によると、テープの種類毎に印刷対象データが抽出され、抽出された順に印刷が行われるので、装着しているテープの交換回数が少なくてよくなって、ユーザの操作負担が軽減される。
【0014】
請求項3に記載の印刷装置は、請求項1又は2において、装着されたテープの種類を検出するテープ種類検出手段と、前記抽出手段により抽出された印刷対象データと関連付けて記憶されたテープの種類と、前記テープ種類検出手段によって検出されたテープの種類とが同じであるか否かを判別するテープ種類判別手段と、前記テープ種類判別手段によってテープの種類が同じでないと判断された場合にその旨を報知する報知手段と、をさらに備えたことを特徴とする。
【0015】
請求項13に記載のプログラムは、請求項11又は12において、コンピュータを、装着されたテープの種類を検出するテープ種類検出手段と、前記抽出手段により抽出された印刷対象データと関連付けて記憶されたテープの種類と、前記テープ種類検出手段によって検出されたテープの種類とが同じであるか否かを判別するテープ種類判別手段と、前記テープ種類判別手段によってテープの種類が同じでないと判断された場合にその旨を報知する報知手段と、してさらに機能させることを特徴とする。
【0016】
請求項3、請求項13によると、印刷対象データを印刷するテープの種類と装着されているテープの種類が異なる場合には、その旨を報知するため、利用者が間違ったテープに印刷することを回避できる。
【0017】
請求項4に記載の印刷装置は、請求項3において、前記報知手段は、装着するテープの交換を促す内容を報知することを特徴とする。
【0018】
請求項14に記載のプログラムは、請求項13において、前記報知手段は、装着するテープの交換を促す内容を報知するように機能させたことを特徴とする。
【0019】
請求項4、請求項14によると、印刷対象データを印刷するテープの種類と装着されているテープの種類が異なる場合に、テープの交換を催促するので、利用者はテープの交換のタイミングを容易に把握することができる。
【0020】
請求項5に記載の印刷装置は、請求項1において、装着されたテープ種類を検出するテープ種類検出手段を備え、前記テープ種類設定手段は、前記テープ種類検出手段の検出結果に基づきテープの種類を設定することを特徴とする。
【0021】
請求項15に記載のプログラムは、請求項11において、コンピュータを、装着されたテープ種類を検出するテープ種類検出手段として機能させ、前記テープ種類設定手段は、前記テープ種類検出手段の検出結果に基づきテープの種類を設定するように機能させることを特徴とする。
【0022】
請求項5、請求項15によると、テープ種類検出手段の検出結果に基づきテープの種類を自動的に設定するため、ユーザがテープの種類を設定する必要がなくなる。
【0023】
請求項6に記載の印刷装置は、請求項2乃至5のいずれか1項において、前記抽出手段によって抽出される印刷対象データを印刷するか否かを選択する選択手段をさらに備え、前記印刷制御手段は、前記選択手段によって選択された印刷対象データのみ印刷させることを特徴とする。
【0024】
請求項16に記載のプログラムは、請求項12乃至15のいずれか1項において、前記抽出手段によって抽出される印刷対象データを印刷するか否かを選択する選択手段としてさらに機能させ、前記印刷制御手段は、前記選択手段によって選択された印刷対象データのみ印刷させるように機能させることを特徴とする。
【0025】
請求項6、請求項16によると、印刷対象データの中から印刷したいものを選択できるので、不要な印刷対象データが印刷されることによるテープの無駄を回避することができる。
【0026】
請求項7に記載の印刷装置は、複数種類のテープを着脱可能に装着でき、装着されたテープに印刷対象データを印刷することができる印刷装置であって、印刷対象データをテープの種類と関連付けて記憶する記憶手段と、装着されたテープの種類を検出するテープ種類検出手段と、前記記憶手段に記憶されている前記印刷対象データの中から、前記テープ種類検出手段によって検出されたテープの種類と同一のテープに関連付けられた印刷対象データを抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された印刷対象データを印刷させる印刷制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0027】
請求項17に記載のプログラムは、コンピュータを、前記印刷対象データをテープの種類と関連付けて記憶する記憶手段と、着脱可能に装着されたテープの種類を検出するテープ種類検出手段と、前記記憶手段に記憶されている前記印刷対象データの中から、前記テープ種類検出手段によって検出されたテープの種類と同一のテープに関連付けられた印刷対象データを抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された印刷対象データを印刷させる印刷制御手段と、して機能させることを特徴とする。
【0028】
請求項7、請求項17によると、装着されているテープの種類に対応した全ての印刷対象データが抽出されるので、利用者が印刷対象データを指定する手間を省くことができる。
【0029】
請求項8に記載の印刷装置は、請求項7において、前記抽出手段によって抽出される印刷対象データを印刷するか否かを選択する選択手段をさらに備え、前記印刷制御手段は、前記選択手段によって選択された印刷対象データのみ印刷させることを特徴とする。
【0030】
請求項18に記載のプログラムは、請求項17において、前記抽出手段によって抽出される印刷対象データを印刷するか否かを選択する選択手段としてさらに機能させ、前記印刷制御手段は、前記選択手段によって選択された印刷対象データのみ印刷させるように機能させることを特徴とする。
【0031】
請求項8、請求項18によると、装着されているテープの種類に対応した印刷対象データの中から印刷したいものを選択できるので、不要な印刷対象データが印刷されることによるテープの無駄を回避することができる。
【0032】
請求項9に記載の印刷装置は、請求項1乃至8のいずれか1項において、複数種類のテープの少なくとも一つは、被印刷シートと剥離シートとが剥離可能に重ね合わされた長尺状のテープからなり、前記被印刷シートには、その被印刷シートを印刷対象であるラベル領域とそれ以外の周囲領域とに分断する切断ラインが形成されていることを特徴とする。
【0033】
請求項9によると、印刷するテープの少なくとも一つが、被印刷シートと剥離シートとが剥離可能に重ね合わされており、前記被印刷シートには、その被印刷シートを印刷が行われるラベル領域とそれ以外の周囲領域とに分断する切断ラインが形成されており、ラベル領域に印刷される印刷対象データをテープの種類ごとに一括管理や一括処理することが可能となる。
【0034】
請求項10に記載の印刷装置は、印字媒体として複数種類のテープのいずれかを収納したテープカセットと、そのテープカセットが着脱自在に装着される印字機構部と、印刷する印刷対象データを入力する入力手段と、複数種類のテープカセットの中から、前記入力手段によって入力された印刷対象データを印刷するテープを収納するテープカセットの種類を設定するカセット種類設定手段と、前記入力手段によって入力された印刷対象データと前記カセット種類設定手段によって設定されたテープカセットの種類とを関連付けて記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている前記印刷対象データを、テープカセットの種類毎に抽出する抽出手段と、を備えたことを特徴とする。
【0035】
請求項10によると、印刷対象データと、この印刷対象データを印刷するテープカセットの種類とを関連付けて記憶しているため、テープカセットの種類ごとの一括管理や一括処理が可能となる。
【0036】
なお、請求項11から18に記載されているプログラムは、CD−ROM、FD、MOなどのリムーバブル型記録媒体やハードディスク等の固定型記録媒体に記録して配布可能である他、有線又は無線の電気通信手段によってインターネットなどの通信ネットワークを介して配布可能である。
【0037】
【発明の実施の形態】
<第1の実施の形態>
以下、本発明の第1の実施の形態について、図1から図3を参照しつつ説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るテーププリンタの外観図である。図2は、テーププリンタの内部構成を示すブロック図である。図3はテーププリンタ内部のカセット装着部を示す平面図である。
テーププリンタ1は、ディスプレイ(表示手段)2と、キーボード(入力手段)3と、印刷ヘッド(印刷手段)4と、テープ種類検出装置(テープ種類検出手段)5と、制御部6と、カセット装着部7から構成される。テープ81は、テープカセット8に収納された状態でカセット装着部7に着脱自在に装着される。
【0038】
ディスプレイ2は、テーププリンタ1の表面に配置され、グラフィック液晶ディスプレイ21と、液晶ディスプレイコントローラ22から構成される。グラフィック液晶ディスプレイ21は、グラフィック表示が可能な液晶ディスプレイであり、様々な図柄や、文字のフォント形状やサイズを自由自在に表示できる。液晶ディスプレイコントローラ22は、グラフィック液晶ディスプレイ21をコントロールするICであり、制御部6に備えられるCPU61がインターフェースユニット65を介して液晶ディスプレイコントローラ22に規定のコマンドを入力することによって、グラフィック液晶ディスプレイ21をコントロールすることができる。
【0039】
キーボード3は、テーププリンタ1の表面に配置され、印刷しようとする文字の入力を行う文字キー、カーソルの移動を行うカーソル移動キー、テーププリンタの各種機能を呼び出す機能割付けキー(フォーマット選択キー、テープ種類設定キー、メモリ書き込みキー、メモリ読み出しキー、メモリ印刷キー、通常印刷キー等)等から構成される。
【0040】
印刷ヘッド4は、カセット装着部7において、テープ81が収納されたテープカセット8の内部に設けられたヘッド収容部89に対応する位置に配置されている。印刷ヘッド4には、制御部6により電気的にコントロールされる発熱素子がテープ81の幅方向(テープ81の給送方向と垂直な方向、図3における紙面と垂直な方向)に沿って多数配置されている。
【0041】
テープ種類検出装置5は、カセット装着部7内側底面において、テープカセット8に設けられたテープ種類を表す最大4箇所の孔に対応する位置に配置され、バネなどにより上方に付勢された4つのピンから構成される。
【0042】
制御部6は、CPU(Central Processing Unit)61と、ROM(Read OnlyMemory)62と、RAM(Random−Access Memory)63と、フラッシュメモリ64と、インターフェースユニット65と、データバス66とから構成される。
【0043】
CPU61は、各種コマンドに従って演算処理を行う中央演算処理装置である。
【0044】
ROM62は、CPU61が、図5の各機能部の作動を実現し、図6から図15のフローチャートのように実行させるプログラムが格納されている読み出し専用メモリである。
【0045】
RAM63は、CPU61がプログラムを実行する際に使用するデータの一時記憶用の揮発性メモリである。フラッシュメモリ64は、記憶が必要なデータを記憶しておく不揮発性メモリである。RAM63の内部は編集中の印刷対象データ等、作業中のデータを記憶する作業エリアと、その他、システム実行にあたっての必要なデータを記憶するエリアとで構成されている。
【0046】
フラッシュメモリ64は、印刷対象データとその印刷対象データを印刷するテープ種類とをファイルとして記憶するファイルエリアと、印刷文字のフォントデータや、印刷文字を修飾するフレーム枠の図柄データ等が記憶されているグラフィックエリアと、その他、テーププリンタで使用される単数または複数のテープ種類のデータ(テープ幅、ラベルの有無、ラベルのサイズ、ラベルの余白サイズ等)、フォーマット入力に使用される単数または複数のフォーマット書式のデータ等、プログラム実行にあたって必要なデータを記憶するエリアとで構成されている。
【0047】
インターフェースユニット65は、モジュールとして分離された装置と制御部を直接的、間接的に電気的接続する接続部である。
【0048】
データバス66は、CPU61と、ROM62と、RAM63と、フラッシュメモリ64と、インターフェースユニット65とを、それぞれ電気的に接続するデータ転送用ライン群である。制御部6内の全ての転送データは、データバス66を介して転送される。
【0049】
次に、テーププリンタ1の印刷機構について図3を参照しつつ説明する。図3はテーププリンタ1内部のカセット装着部7を拡大して示す平面図である。テープカセット8は、テーププリンタ1内のカセット装着部7に着脱自在に装着される。また、テープカセット8は、上方が開放された箱型の下側部材80の上方に図示しない上側部材を互いに組み付けて構成されており、下側部材80の内部には第1スプール82と、第2スプール83と、第3スプール84と、プラテンローラ85と、圧着ローラ86と、搬送ローラ87とが設けられている。搬送ローラ87は、テープカセット8がカセット装着部7に装着された際に、当該カセット装着部7に配置された図示しない駆動モータとの間で回転駆動力伝達経路が形成されるように配置される。下側部材80の内側には、テープカセット8をカセット装着部7に装着した際に印字ヘッド4を収容するための中空部であるヘッド収容部89が形成されている。印刷ヘッド4は、テープカセット8を装着すると、ヘッド収容部89内に挿入され、かつプラテンローラ85と接する位置に配置される。テープ81は、ロール状に巻回された状態で第1スプール82に組み付けられている。テープ81には、その幅やラベル領域の形状が異なる複数の種類が存在する。
【0050】
テープカセット8の下側部材80の外側底面には、2つの孔88が施されている。本実施の形態ではテープの種類判別の箇所は4つであり、そのうち中央の2箇所のみに孔88が施され、両側2箇所には孔が施されていない。したがって、テープカセット8をテープ装着部7に装着すると、テープ装着部7内側底面に設けられたテープ種類検出装置5に備えられた4つのピンのうち、中央の2つはテープカセット8底面に施された2つの孔88に貫挿されるが、両側の2つはバネの弾性力に抗してテープカセット8の底面により押圧される。なお、テープカセット8に施される孔88のパターン、即ち4箇所に孔88を施すか施さないかの組み合わせはテープの種類毎に異なり、テープ種類検出装置5は各ピンが押圧されたか否かを検出することによって、装着されているテープカセット8の種類を判別し、これによって、装着されているテープ81の種類を判別する。
【0051】
テープカセット8がテープ装着部7に装着されているとき、図示しない駆動モータが回転すると、駆動モータと接続されている搬送ローラ87が図3の矢印で示すように時計回りに回転する。そしてテープカセット8の第1スプール82に巻回されたテープ81は、搬送ローラ87の回転により生じた駆動力によって巻き解かれつつ、図3の矢印で示す方向に搬送される。
【0052】
第1スプール82から巻き解かれたテープ81は、第2スプール83及び第3スプール84に案内されつつ、プラテンローラ85により印刷ヘッド4と圧接し、圧着ローラ86は搬送ローラ87と圧接する。
【0053】
このようにして、プラテンローラ85と印刷ヘッド4とによって挟持された状態でテープ81が搬送されつつ、印刷ヘッド4に配設された発熱素子に選択的且つ間欠的に通電されることにより所望の画像が形成される。そして所望の画像が形成された後、テープ81は上述のように互いに圧接された搬送ローラ87と圧着ローラ86との間を通過し外部に排出される。
【0054】
次に、ラベルテープ81’について図4を参照しつつ説明する。図4(a)は代表的なラベルテープ81’の外観図である。ラベルテープ81’は、表面に被印刷面を有し、裏面に粘着剤層を有する被印刷シートと、離型性表面を有する剥離シートとが剥離可能に重ね合わされ、前記被印刷シートは、四隅を曲線状に面取りした矩形状等の所定の平面形状を有するラベル領域91と、その周囲領域92とを有し、ラベル領域91と周囲領域92との間には切断ライン93によりお互いが分離可能に切断されている。ラベル領域91は、剥離シートから剥離して目的物に貼り付けることによりラベルとして使用することができる。図4(a)に示すよう、ラベル領域91のラベル長やラベル幅が規定されることにより、同じテープ幅であっても、ラベルテープ81’の場合は印刷時の範囲が制限される。ラベルテープ81’とそれ以外の印刷テープとの違いや、ラベル幅やラベル長等の異なる複数種類のラベルテープ81’同士の違いは、テープ種類の違いとして認識される。なお、ラベル領域91や周囲領域92の幅(形状)が異なる様々なラベルテープ81’があり、図4(b)に示すような、ラベル領域91同士を分断する切断ライン93のみが形成された、周囲領域が存在しないラベル領域91のみのラベルテープ81’もある。また、剥離シートに印刷媒体としてのラベル領域91のみが、一定の間隔で剥離可能に重ね合わされたラベルテープもある。
【0055】
次に、テーププリンタ1の機能について、図5を参照しつつ説明する。図5は本発明の実施形態に係るテーププリンタ1の機能ブロック図である。各機能は制御部6によって実現される。
【0056】
テープ種類設定部(テープ種類設定手段)101は、ユーザの指示によりフラッシュメモリ64に記憶されている単数または複数のテープ種類データの中からユーザが選択した、印刷に使用するテープ種類のデータを設定する。テープ種類が設定されると、設定されたテープ種類に合致した印刷範囲等が設定される。
【0057】
ファイル記憶部(ファイル記憶手段)102は、印刷対象データとその印刷対象テータを印刷するテープ種類とを関連付けたファイルとしてフラッシュメモリ64のファイルエリアに記憶する。記憶されたファイルは、不揮発性メモリに記憶されているためにテーププリンタ1の電源を遮断しても消去されることはない。
【0058】
ファイル抽出部(抽出手段)103は、ファイル記憶部102により記憶された単数または複数のファイルの中から、ユーザの指定するテープ種類、または装着されたテープ種類等、特定のテープ種類と関連付けて記憶されたファイルのみを抽出する。抽出されたファイルのリストデータがRAM63の作業エリアに展開され、その内容がディスプレイ2に表示される。
【0059】
抽出順記憶部(抽出順記憶手段)104は、ファイル抽出部103で抽出したファイルを順にRAM63の作業エリアに記憶する。
【0060】
ファイル選択部(選択手段)105は、ファイル抽出部103から抽出されたファイルのリストの中からファイルを単数または複数選択し、選択されたファイルの各ファイルが持つ選択フラグをONにする。選択フラグがONとなったファイルはファイルエリアにあるファイルを指定して印刷するメモリ印刷の対象ファイルとなる。選択フラグがOFFのファイルはその対象ファイルとならない。
【0061】
印刷制御部(印刷制御手段)106は、抽出順記憶部104によって記憶されているファイル順に従い、ファイル選択部105により選択フラグがONになったファイルを順次連続して印刷する。
【0062】
テープ種類判断部(テープ種類判別手段)107は、テーププリンタ1に装着されているテープ種類と印刷対象として設定されている印刷テープ種類が同じかを判断する。装着部7に配置されているテープ種類検出装置5のデータから現在装着されているテープ種類を取り出し、印刷対象として設定されているテープ種類と比較することで判断する。
【0063】
報知部(報知手段)108は、テープ種類判断部107によりテーププリンタ1に装着されているテープ種類と現在設定されているテープ種類が異なると判断された場合に、その旨を報知するとともにテープ種類の交換を促すよう報知する。報知はディスプレイ2にその内容を表示することで実現される。
【0064】
次に本発明の作動について図6を参照しつつ説明する。図6は、本発明全体の作動を示すフローチャートである。電源投入によりシステムが作動開始となる。まず、ステップS1(以下S1と略す。以下のステップも同様)において、システムの初期化を行う。具体的には、CPU61やRAM63のデータの初期化、各種装置の起動準備の他、テープ種類検出装置5により現在装着されているテープ81のテープ種類の読み込み等を行う。印刷対象データの入力方法は大別して2つあり、1つはユーザが自由に書式を設定して入力する通常入力であり、あと1つは、あらかじめ規定された書式従って入力するフォーマット入力である。システムの初期化により入力方法は通常入力となり、その後S2へ移行する。
【0065】
S2において、キーボード3によるユーザのキー入力を待つ。キーボード3によるユーザのキー入力があるとS3に移行する。S3において、入力されたキーが文章入力キーか否か判断する。文章入力キーとは文字を入力するためのキーであり、文字キー、カーソル移動キー、改行キー等である。文章入力キーの場合は(S3:YES)、S4に移行し、S4では、現在の入力方法が指定された入力方法に従って入力するフォーマット入力か通常入力か否かを判断する。現在の入力方法が通常入力の場合は(S4:NO)、S5に移行し、図7のフローチャートに示す通常入力処理を行う。フォーマット入力の場合は(S4:YES)、S6に移行し、図8のフローチャートに示すフォーマット入力処理を行う。S5、S6の各処理が終了した後、S2に移行し、再びキーボード3からのユーザのキー入力を待つ。キーボード3によるユーザのキー入力が、文章入力キーでない場合は(S3:NO)、次のS7に移行する。
【0066】
S7において、キーボード3によるユーザのキー入力が、フォーマット選択キーか否か判断する。フォーマット選択キーの場合は(S7:YES)、S8に移行し、図9のフローチャートに示すフォーマット選択処理を行う。その後S2に移行し、再びキーボード3によるユーザのキー入力を待つ。キーボード3によるユーザのキー入力が、フォーマット選択キーでない場合は(S7:NO)、次のS9に移行する。
【0067】
S9において、キーボード3によるユーザのキー入力が、テープ種設定キーか否か判断する。テープ種設定キーの場合は(S9;YES)、S10に移行し、テープ種類設定部101により図10のフローチャートに示すテープ種設定処理を行う。その後S2に移行し、再びキーボード3によるユーザのキー入力を待つ。ユーザのキー入力が、テープ種設定キーでない場合は(S9:NO)、次のS11に移行する。
【0068】
S11において、キーボード3によるユーザのキー入力が、メモリ書き込みキーか否か判断する。メモリ書き込みキーの場合は(S11:YES)、S12に移行し、図11のフローチャートに示すメモリ書き込み処理を行う。その後、S2に移行し、再びキーボード3によるユーザのキー入力を待つ。キーボード3によるユーザのキー入力が、メモリ書き込みキーでない場合は(S11:NO)、次のS13に移行する。
【0069】
S13において、キーボード3によるユーザのキー入力が、メモリ読み出しキーか否か判断する。メモリ読み出しキーの場合は(S13:YES)、S14に移行し、図12のフローチャートに示すメモリ読み出し処理を行う。その後、S2に移行し、再びキーボード3によるユーザのキー入力を待つ。キーボード3によるユーザのキー入力が、メモリ読み出しキーでない場合は(S13:NO)、次のS15に移行する。
【0070】
S15において、キーボード3によるユーザのキー入力が、メモリ印刷キーか否か判断する。メモリ印刷キーの場合は(S15:YES)、S16に移行し、図13のフローチャートに示すメモリ印刷処理を行う。その後、S2に移行し、再びキーボード3によるユーザのキー入力を待つ。キーボード3によるユーザのキー入力が、メモリ印刷キーでない場合は(S15:NO)、次のS17に移行する。
【0071】
S17において、キーボード3によるユーザのキー入力が、印刷キーか否か判断する。印刷キーの場合は(S17:YES)、S18に移行し、通常印刷処理を行う。通常印刷処理は作業中のファイルを印刷する処理である。その後、S2に移行し、再びキーボード3によるユーザのキー入力を待つ)。キーボード3によるユーザのキー入力が、印刷キーでない場合は(S17:NO)、S19に移行し、その他の処理を行う。その後、S2に移行し、再びキーボード3によるユーザのキー入力を待つ。その他の処理には、例えば、ユーザが余白幅をデフォルト値から変更する処理等が含まれる。なお、本システムは、テーププリンタ1の電源を「OFF」にすることで終了する。
【0072】
図6のS5である通常入力の作動について図7を参照しつつ説明する。図7は通常入力の作動についてのフローチャートである。まず、S21において、入力された文章入力キーの内容が入力可能か否か判断する。文書入力キーが文字コードに対応したキーか、入力可能か否かはそれまでに入力した文字数と合わせて入力制限を越えていないか、テープ種類設定部101で設定されたテープ種類に印刷可能な文字サイズか等で判断される。文字が入力できない場合は(S21:NO)、S22に移行し、その旨をディスプレイ2に表示して、終了する。入力可能な場合は(S21:YES)、S23に移行して、入力キー内容をディスプレイ2に表示し、その後S24に移行して、入力キーの内容をRAM63の作業エリアに登録して終了する。通常入力を終了すると、その後、S2に移行して、次のキー入力を受け付けるためキーボード3によるキー入力待ちとなる(図6 S2参照)。
【0073】
図6のS6であるフォーマット入力の作動について図8を参照しつつ説明する。図8はフォーマット入力の作動についてのフローチャートである。フォーマット入力とはあらかじめ規定された書式に従って入力する方法であり、書式内容は一つまたは複数の項目ごとに規定されている。入力は各項目ごとに行う。まず、S31において、入力された、文章入力キーが、文字キーか否か判断する。文字キーであれば(S31:YES)、S32に移行し、現在の項目に入力可能か判断する。入力可能か否かはそれまでに入力した文字数と合わせて入力制限を越えていないか、テープ種類設定部101で設定されたテープ種類に印刷可能な文字サイズか等で判断される。入力できない場合は(S32:NO)、S33に移行し、その旨をディスプレイ2に表示してフォーマット入力処理を終了し、図6のフローチャートに戻り、S2のキー入力待ちとなる。入力可能な場合は(S32:YES)、S34に移行し、入力キー内容をディスプレイ2に表示して、その後、S35に移行する。S35において、入力キーの内容をRAM63の作業エリアに登録して終了し、図6のフローチャートに戻り、S2のキー入力待ちとなる。
【0074】
一方、入力されたキーが文字キーでない場合は(S31:NO)、S36に移行し、カーソル移動キーである項目移動キーか判断する。項目移動キーであれば(S36:YES)、S37に移行し、項目移動キーの方向に合わせて項目を移動して終了し、図6のフローチャートに戻り、S2のキー入力待ちとなる。項目の移動は、項目が複数ある場合には順次、次の項目に移動し、最後の項目の場合は最初の項目に移動する。項目が1つの場合は、項目を移動しない。入力された文書入力キーが項目移動キーでない場合は(S36:NO)、終了し、図6のフローチャートに戻り、S2のキー入力待ちとなる。
【0075】
図6のS8であるフォーマット選択の作動について図9を参照しつつ説明する。図9はフォーマット選択の作動についてのフローチャートである。フォーマット選択とは、ユーザが、フラッシュメモリ64に記憶された単数または複数のフォーマットデータから希望するフォーマットを選択する作業をいう。フォーマット選択を行うことにより、システムの入力方法は、通常入力からフォーマット入力に移行する。
【0076】
まず、S41において、フラッシュメモリ64に記憶されているフォーマットデータの中からユーザの指定するフォーマットデータを呼び出す準備を行う。具体的には、フラッシュメモリ64に記憶されている先頭のフォーマットデータをRAM65の作業エリアに読み出し、ユーザにフォーマットの内容を表示する準備を行う。その後S42に移行し、準備した先頭のフォーマットデータをディスプレイ2に表示する。その後、S43に移行し、表示されたフォーマットが選択されたか否かを判断する。表示されたフォーマットが選択されない場合は(S43:NO)、S44に移行し、次のフォーマットデータがあるかどうか確認し、次のフォーマットデータがなければ(S44:NO)、S45に移行し、先頭フォーマットを準備する。次に、S46に移行し、そのまま現在のフォーマットデータを表示させる。次のフォーマットデータがあれは(S44:YES)、S45に移行し、次のフォーマットテータを準備して、その後S42に移行し、フォーマットデータを表示させる。
【0077】
表示されたフォーマットデータが選択されれば(S43:YES)、その後S47に移行し、そのフォーマットデータを作業エリアに展開し、入力方法を通常入力からフォーマット入力に変更することでフォーマットを設定し、終了し、図6のフローチャートに戻り、S2のキー入力待ちとなる。
【0078】
図6のS10であるテープ種類設定の作動について図10を参照しつつ説明する。図10はテープ種類設定の作動についてのフローチャートである。テープ種類設定とは、フラッシュメモリ64に記憶されているテープ種類の一覧からユーザにより選択されたテープ種類を印刷対象テープとして設定する作業である。
【0079】
S51において、フラッシュメモリ64に記憶されているテープ種類一覧の先頭のテープ種類をディスプレイ2に表示する。その後S52に移行し、ユーザが表示されているテープ種類を設定するか否か判断する。設定しなければ(S52:NO)、S53に移行し、次のテープ種類をディスプレイ2に表示し、その後、S52に移行し、ユーザが表示されているテープを設定するか再び判断する。次のテープ種類がなくなれば再度先頭のテープ種類から表示する。表示のテープ種類が設定されれば(S52:YES)、S54に移行し、表示のテープ種類データを設定して、終了し、図6のフローチャートに戻り、S2のキー入力待ちとなる。
【0080】
図6のS12であるメモリ書き込みの作動について図11を参照しつつ説明する。図11はメモリ書き込みの作動についてのフローチャートである。メモリ書き込みとは、RAM63の作業エリアに記憶されている印刷対象データを印刷に使用するテープ種類データと関連付けてファイルとして、フラッシュメモリ64のファイルエリアに記憶する作業である。
【0081】
S61において、フォーマット入力か否か判断する。フォーマット入力は印刷に使用するテープ種類が固定されているため印刷対象データと関連付けて記憶するテープ種類データを指定する必要はないが、通常入力であれば印刷に使用するテープ種類を決定する必要がある。そこでフォーマット入力でなければ(S61:NO)、S62に移行し、印刷対象データに対してテープ種類が設定済みか否か判断し、未設定であれば(S62:NO)、S63に移行し、デフォルトのテープ種類を設定しておく。フォーマット入力の場合(S61:YES)や、通常入力でもテープ種類が設定済みの場合は(S62:YES)、S64に移行する。
【0082】
S64において、メモリ書き込みの前にフラッシュメモリ64のファイルエリアにファイルを記憶するだけの空きがあるか否か判断し、空きがなければ(S64:NO)、S65に移行し、その旨をディスプレイ2に表示して終了する。空きがあれば(S64:YES)、S66に移行し、ファイル記憶部102により印刷対象データとテープ種類とを関連付けてファイルとしてファイルエリアに記憶して終了し、図6のフローチャートに戻り、S2のキー入力待ちとなる。
【0083】
図6のS14であるメモリ読み出しの作動について図12を参照しつつ説明する。図12はメモリ読み出しの作動についてのフローチャートである。メモリ読み出しとは、フラッシュメモリ64のファイルエリアに記憶されているファイルの中からユーザに選択されたファイルをRAM63の作業エリアに展開することである。選択方法は、ファイル抽出部103により、テープ種類ごとに対応するファイルを順次ディスプレイ2に表示していき、目的となるファイルが表示されればユーザにより選択されてRAM63の作業エリアに読み出すものである。
【0084】
S71において、フラッシュメモリ64のファイルエリアにファイルが記憶されているか否か判断する。ファイルが記憶されていなければ(S71:NO)、S72に移行し、ファイルを読み込むことができない旨をディスプレイ2に表示して、終了し、図6のフローチャートに戻り、S2のキー入力待ちとなる。
【0085】
ファイルが記憶されていれば(S71:YES)、S73に移行し、テープ種類検出装置5により、テープが装着されているか否か確認する(S73)。ファイルは印刷対象データを当該印刷対象データが使用するテープ種類データと関連付けて記憶されており、その表示はテープ種類ごとに行う。印刷を行うに際してテープを装着している場合には、装着されたテープを使用する場合が多いと考えられるため、装着されているテープ種類と関連付けて記憶されているファイルを表示するのが効果的である。そこで、テープが装着されていれば(S73:YES)、S74に移行し、テープ種類判断装置5から装着されているテープ種類を判断し、ファイル抽出部103の抽出対象となるテープ種類に設定する。その後、S76に移行する。テープが装着されていなければ(S73:NO)、S75に移行し、記憶されているのテープ種類順にファイル表示を行うため、記憶されているテープ種類の先頭のテープ種類をファイル抽出部103の対象になるよう設定する。その後、S76に移行する。
【0086】
S76において、ファイル抽出部103により、設定したテープ種類のファイルが記憶されているか否か判断し、ファイルが無ければ(S76:NO)、S81に移行する。ファイルがあれば(S76:YES)、S77に移行し、ファイル抽出部103により、設定されたテープ種類に対応するファイルを先頭のファイルからディスプレイ2に表示する。その後、S78に移行し、ファイル選択部105により表示されたファイルを選択されるか否か判断し(S78)、選択されれば(S78:YES)、S79に移行し、表示されたファイルを選択ファイルとしてRAM63の作業エリアに読み出し、終了し、図6のフローチャートに戻り、S2のキー入力待ちとなる。
【0087】
表示されたファイルが選択されなければ(S78:NO)、S80に移行し、ファイル抽出部103により、次のファイルがあるか否かを判断し、ファイルがあれば(S80:YES)、S77に移行し、次のファイルをディスプレイ2に表示し、以後S77、S78、S79の作動を、表示ファイルが選択されるか(S78:YES)、設定されているテープ種類に対応する次のファイルが無くなる(S80:NO)まで繰り返す。
【0088】
次のファイルが無い場合は(S80:NO)、S81に移行し、次に設定するテープ種類があるか否か判断する。次のテープ種類があれば(S81:YES)、S82に移行し、次のテープ種類をファイル抽出部103に設定する。その後S76に移行する。次のテープ種類がなければ(S81:NO)、S72に移行し、その旨をディスプレイ2に表示して、終了する。
【0089】
S76において、テープ種類が設定されれば、再びファイル抽出部103により、設定したテープ種類のファイルが記憶されているか否か判断し、以後S76からS82の作動を、次のテープ種類が無くなるか(S81:NO)、ファイルが選択される(S78:YES)まで繰り返す。
【0090】
図6のS16であるメモリ印刷の作動について図13を参照しつつ説明する。図13はメモリ印刷の作動についてのフローチャートである。メモリ印刷とは、フラッシュメモリ64のファイルエリアに記憶されている単数または複数のファイルをファイル抽出部103によりファイル対応するテープ種類ごとにファイルを抽出し、かつ抽出順記憶装置104により抽出したファイルを順に記憶し、ファイル選択部105によりファイルを選択して、印刷制御部106により、選択されたファイルを抽出順記憶装置104により記憶されたファイル順に連続印刷することである。
【0091】
S91において、ファイル選択部105により、フラッシュメモリ64のファイルエリアからファイル抽出手段103で抽出されたファイルからファイルを選択する作業である図14のフローチャートに示すメモリ選択を行う。その後S92に移行し、ファイルエリアのファイルを抽出順記憶部104によって記憶されているファイル順に従って順次検索し、選択フラグがONになっているファイルがあるか否か判断する。ここで選択フラグがONになっているファイルがなければ(S92:NO)、S93に移行し、その旨をディスプレイ2に表示して終了する。選択フラグがONになっているファイルがあれば(S92:YES)、S94に移行して、そのファイルのデータをRAM63の作業エリアに読み出す。その後、S95に移行し、テープ種類判断部107により、読み出したファイルに対応するテープが装着されているか否か判断する、装着されていなければ(S95:NO)、S96に移行して、報知部108により、目的のテープを装着するように報知する。その後、装着されたテープが目的のテープでなかった場合(S97:NO)、S96に移行し、目的のテープが装着されるまで繰り返す。目的のテープが装着されれば(S97:YES)、その後S98に移行する。読み出したファイルに対応するテープが装着されている場合は(S95:YES)、その後S98に移行する。
【0092】
S98において、読み出した選択ファイルの印刷を実行する。その後S99に移行し、印刷が終了すると更にファイルエリアを検索して選択フラグがONになったファイルがあるか否か判断する。ファイルがあれば(S99:YES)、S94に移行し、再び選択ファイルを作業エリアに読み出す。以後S94からS99まで同様の処理を選択したファイルが無くなるまで行う。
【0093】
図13のS91であるメモリ選択の作動について図14を参照しつつ説明する。図14はメモリ選択の作動についてのフローチャートである。メモリ選択とは、ファイル選択部105により、フラッシュメモリ64のファイルエリアに記憶されている単数または複数のファイルの選択フラグをONすることであり、ファイル抽出部103により抽出されたテープ種類ごとに対応するファイルを順次ディスプレイに表示していき目的となるファイルが表示されれば選択して選択フラグをONにする。選択フラグをONにされたファイルは印刷制御部106による印刷対象となる。
【0094】
S101において、フラッシュメモリ64のファイルエリアにファイルが記憶されているか否か判断する。ファイルが記憶されていなければ(S101:NO)、S102に移行し、ファイルを読み込むことができないのでその旨をディスプレイ2に表示して終了する。
【0095】
ファイルが記憶されていれば(S101:YES)、S103に移行し、テープ種類検出装置5により、テープが装着されているか否か確認する。ファイルは印刷対象データを当該印刷対象データが使用するテープ種類データと関連付けて記憶されており、その表示はファイル抽出部103によりテープ種類ごとに行う。印刷を行うに際してテープを装着している場合には、装着されたテープを使用する場合が多いと考えられるため装着しているテープ種類と関連付けて記憶されているファイルを表示するのが効果的である。そこで、テープが装着されていれば(103:YES)、S104に移行し、テープ種類判断装置5から装着されているテープ種類を判断し、ファイル抽出部103の抽出対象となるテープ種類に設定する。その後、S106に移行する。テープが装着されていなければ(S103:NO)、S105に移行し、記憶されているのテープ種類順にファイル表示を行うため、記憶されているテープ種類の先頭のテープ種類をファイル抽出部103の対象になるよう設定する。その後、S106に移行する。
【0096】
S106において、ファイル抽出部103により設定したテープ種類に対応するファイルが記憶されているか否か判断し、ファイルが無ければ(S106:NO)、S111に移行する。ファイルがあれば(S106:YES)、S107に移行し、先頭のファイルからディスプレイ2に表示する。その後、S108に移行し、ファイル選択部105により表示されたファイルが選択されるか否か判断する。表示されたファイルが選択されれば(S108:YES)、S109に移行し、表示されたファイルの選択フラグをONにする。その後、S113に移行し、選択作業が終了か否か判断する。終了であれば(S113:YES)終了し、終了でなければ(S113:NO)、S110に移行する。
【0097】
表示されたファイルが選択されなければ(S108:NO)、S110に移行し、設定したテープ種に関連した次のファイルがあるか否かを判断する。ファイルがあれば(S110:YES)、S107に移行する。以後S106、S107、S108、S110を、S108において、表示ファイルが選択されるか、S110において、設定されているテープ種類に対応する次のファイルが無くなるまで繰り返す。
【0098】
次のファイルが無い場合は(S110:NO)、S111に移行し、次に設定するテープ種類があるか否か判断する。次のテープ種類がなければ(S111:NO)、S102に移行し、その旨をディスプレイ2に表示して(S102)、終了する。次のテープ種類があれば(S111:YES)、S112に移行し、ファイル抽出部103にテープ種類を設定する。その後S106に移行し、S106からS113を、次のテープ種類が無くなるか(S111:NO)、ファイル選択が終了するまで(S113:YES)、繰り返す。
【0099】
第1の実施の形態の具体的な例として、ラベルテープaに関連付けられて記憶された2種類の印刷対象テータA、Bと、ラベルテープbに関連つけられて記憶された印刷対象データCのうち、印刷対象データA及びCについてメモリ印刷する際のメモリ印刷処理について説明する。
【0100】
まず、メモリ書き込みについて説明する。印刷対象データAは、図7による通常入力処理に従って入力される。また、図10によるテープ種類設定処理に従って、テープ種類がラベルテープaに設定される。印刷対象データAとラベルテープaとを関連付けてファイル記憶部に記憶する処理は、図11のメモリ書き込み処理により以下の通り行われる。まず図11のフローチャートにおいて、フォーマット入力ではないので(S61:NO)、S62へ移行する。次に、テープ種類は設定済みであるので(S62:YES)、S64に移行し、メモリに空きがあれば(S64:YES)、印刷対象データとテープ種類とファイルとし、メモリ内のファイルエリアに記憶する。他の印刷対象データB,Cも同様にテープ種類と関連付けてファイル記憶部に記憶される。
【0101】
図13によるメモリ印刷する際は、まず、印刷するメモリの選択を行う(S91:図14参照)。このとき、メモリ内にはファイルが記憶されており(S101:YES)、テーププリンタには、ラベルテープaが装着されているので(S103:YES)、ラベルテープaと関連付けて記憶されている印刷対象データが順次表示される。この場合は、AとBが記憶されているため、A、Bが順次表示される。このとき、ユーザは、印刷対象データAを印刷したいのでAを選択する(S108:YES)。次に、印刷対象データCを選択するため、メモリ選択を終了せず(S113:NO)、S108に移行する。次に表示されるファイルは、印刷対象データBであるが、この場合、Bは印刷しないので(S108:NO)、S110に移行する。ここで、ラベルテープaに関連付けて記憶されているデータは、AとBのみであるため(S110:NO)、次のラベルテープbに移行する(S112)。ラベルテープbには、印刷対象データCが記憶されているので、Cが表示される(S107)。ユーザは、Cを印刷するため、選択フラグをONにする(S109)。他に印刷したいデータはないので終了し(S113:YES)、図13の印刷処理画面に戻る。
【0102】
ここで、選択された印刷対象データA及びCの印刷処理を行うが、テーププリンタに装着されているテープ種類がラベルテープaであるため、まずラベルテープaと関連付けて記憶されている印刷対象データAが印刷される(S98)。その後、また、メモリ内には印刷対象データCがあるため(S99:YES)、Cが読み出される。装着されたテープ種類は、まだラベルテープaであるので(S5:NO)、ユーザにテープの交換を促し(S96)、ユーザがラベルテープbを装着すると、印刷対象データCが印刷される(S98)。他に印刷するデータはないので(S99:NO)、印刷処理を終了する。
【0103】
以上、説明したように、本発明の第1の実施の形態によると、ファイル記憶部102により、印刷対象データとテープ種類とを関連付けてファイルとしてファイルエリアに記憶させていることから、テープ種類設定部101によりユーザが指定したテープ種類、またはテープ種類検出装置5により検出された装着しているテープ種類という特定のテープ種類に対応したファイルのみをファイル抽出部103によって、抽出してディスプレイ2に表示するという一括管理が可能となる。
【0104】
さらに、ファイル選択部105により、装着したテープ種類をはじめとして全てテープ種類の中からユーザの希望するファイルを単数または複数選択して、印刷制御部106により選択されたファイルを連続印刷するという複数ファイルの一括処理が可能となる。
【0105】
また、印刷対象となる印刷対象となるテープ種類と装着しているテープ種類が異なれば、報知部108によりその旨をディスプレイ2に表示して報知し、さらにはテープ種類の交換を報知されることからユーザの迅速な対処を期待できる。
【0106】
<第2の実施の形態>
次に本発明の第2の実施の形態について説明する。第1の実施の形態との相違はメモリ印刷の作動についてのみであるのでその部分のみ説明する。
【0107】
図6のS16であるメモリ印刷の作動について図15を参照しつつ説明する。図15は、本実施形態のメモリ印刷の作動についてのフローチャートである。本実施形態のメモリ印刷とは、印刷制御部106により、フラッシュメモリ64のファイルエリアに記憶されているファイルの中から、テープ種類検知装置5により、装着されているテープの種類に対応したファイルから任意に単数もしくは複数のファイルを選択して、選択したファイルを印刷制御部106により、連続印刷することである。
【0108】
S120において、テープ種類検知装置5によりテープが装着されているか判断する。テープが装着されていなければ(S120:NO)、S121に移行し、報知部108により、テープを装着するように報知する。その後、S122に移行し、ユーザがその内容をみてテープを装着するのを待つ。テープが装着されているか(S120:YES)、S120において、ユーザがテープを装着すれば、S123に移行し、装着されているテープ種類を検知する。そしてS124に移行し、ファイル抽出部103により、装着されたテープの種類に対応するファイルがフラッシュメモリ64のファイルエリアにあるか否か判断する。装着されたテープの種類に対応するファイルがなければ(S124:NO)、S131に移行し、その旨をディスプレイ2に表示して終了する。ファイルがあれば(S124:YES)、S125に移行し、装着したテープ種類に対応したファイルのデータをディスプレイ2に表示する。その後、S126に移行し、表示されたファイルを選択するか否か判断する。ファイルが選択されれば(S126:YES)、S127に移行し、選択したファイルの選択フラグをONにする。その後、S128に移行する。ファイルが選択されなければ(S126:NO)、S128に移行する。
【0109】
S128において、ファイル抽出部103により、装着されたテープ種類に対応した次のファイルがあるか否か判断する。次のファイルがあれば(S128:YES)、S125に移行し、ファイルをディスプレイ2に表示する。以後S125からS128を次のファイルが無くなるまで(S128:NO)繰り返す。次のファイルがなければ(S128:NO)、S129に移行する。
【0110】
S129において、選択フラグがONになったファイルを選択された先頭から印刷する。その後、S130に移行し、さらに選択フラグがONになったファイルがあるか否か判断する。選択フラグがONになったファイルがあれば(S130:YES)、S129に移行し、さらに印刷する。以後、選択フラグがONになったファイルがなくなるまで、S129とS130を繰り返す。
【0111】
第2の実施の形態の具体的な例として、ラベルテープaに関連付けられて記憶された印刷対象データAを印刷するときのメモリ印刷について、図15のフローチャートを用いて説明する。
【0112】
まず、装着されているテープ種類を判断し(S123)、装着されているテープ種類が、ラベルテープaであった場合、メモリからは、ラベルテープaに関連付けて記憶されている印刷対象データA及びBが順次読み出される(S125)。ここで、印刷したいデータは、Aであるため、ユーザが印刷対象データAを選択する(S127)。他に印刷するデータがないため(S128:NO)、印刷処理を行う(S129)。ここで、ラベルテープaに印刷したいデータが複数ある場合は、順次印刷したいデータを選択してから印刷する。
【0113】
以上、説明したように、本実施の形態によると、ファイル記憶部102により、印刷対象データとテープ種類とを関連付けてファイルとしてファイルエリアに記憶させていることから、テープ種類設定部101によりユーザが指定したテープ種類、またはテープ種類検出装置5により検出された装着しているテープ種類という特定のテープ種類に対応したファイルのみをファイル抽出部103によって、抽出してディスプレイ2に表示するという一括管理が可能となる。
【0114】
さらに、ファイル選択部105により、装着したテープ種類の中からユーザの希望するファイルを単数または複数選択して、印刷制御部106により選択されたファイルを連続印刷する等、装着されたテープ種類に対応したファイルの一括処理が可能となる。
【0115】
また、印刷対象となる印刷対象となるテープ種類と装着しているテープ種類が異なれば、報知部108によりその旨をディスプレイ2に表示して報知し、さらにはテープ種類の交換を報知されることからユーザの迅速な対処を期待できる。
【0116】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。例えば上述の第1、第2実施形態では、内蔵されたフラッシュメモリ64にファイルエリアを設けているが、内蔵されたメモリに限定されるものではなく、インターフェースを介して接続される各種記憶装置(外付けハードディスク、MOドライブ、DVDドライブ、メモリカードリーダ等)の他、ネットワーク接続されるパーソナルコンピュータの持つ記憶装置に設けてもよい。さらに、記憶装置に限らず制御部の全部または一部を接続されたパーソナルコンピュータ上で実現させるような構成でも良い。
【0117】
また、上述の第1、第2の実施の形態では、印刷対処データの入力方法は、文章入力キーにより、ユーザが直接キーボードから入力を行っているが、これに限定されるものでなく、インターフェースを介して接続される各種記憶装置(外付けハードディスク、MOドライブ、DVDドライブ、メモリーカードリーダ等)の他、ネットワーク接続されているパーソナルコンピュータから入力されたデータを読み出すようにしても良い。
【0118】
さらに、ファイルを記憶する方法として、上述の第1、第2の実施の形態では、印刷対象データとテープ種類とを直接関連付けてファイルとして、メモリ上のファイルエリアに記憶しているが、ファイルエリアを、インデックスエリアとデータエリアとに分け、印刷対象データ(例えば、A)の内容をメモリ上のテータエリアに記憶し、印刷対象データAが記憶されているメモリ上の先頭アドレス(例えば1000番地)とテープ種類(例えばラベルテープa)とを関連付けてファイルとして、インデックスエリアに記憶してもよい。
【0119】
このような場合、メモリ読み出しの際に、印刷対象データは、インデックスエリアの選択されたファイルに記憶されているメモリ上の先頭アドレスから読み出すだけでよく、全てのファイルエリアを検索する必要がないため処理速度が短縮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】テーププリンタの外観図である。
【図2】テーププリンタの内部構成を示すブロック図である。
【図3】カセット装着部を示す平面図である。
【図4】代表的なラベルテープの外観図である。
【図5】テーププリンタの機能ブロック図である。
【図6】テーププリンタの作動を示すフローチャートである。
【図7】通常入力の作動についてのフローチャートである。
【図8】フォーマット入力の作動についてのフローチャートである。
【図9】フォーマット選択の作動についてのフローチャートである。
【図10】テープ種類設定の作動についてのフローチャートである。
【図11】メモリ書き込みの作動についてのフローチャートである。
【図12】メモリ読み出しの作動についてのフローチャートである。
【図13】第1の実施の形態のメモリ印刷の作動についてのフローチャートである。
【図14】メモリ選択の作動についてのフローチャートである。
【図15】第2の実施の形態のメモリ印刷の作動についてのフローチャートである。
【符号の説明】
1 テーププリンタ
2 ディスプレイ
3 キーボード
4 印刷ヘッド
5 テープ種類判断装置
6 制御部
7 テープ装着部
8 テープカセット
21 グラフィック液晶ディスプレイ
22 液晶ディスプレイコントローラ
61 CPU
62 ROM
63 RAM
64 フラッシュメモリ
65 I/F
66 データバス
80 下側部材
81 テ−プ
82 第1スプール
83 第2スプール
84 第3スプール
85 プラテンローラ
86 圧着ローラ
87 搬送ローラ
88 孔
89 ヘッド収容部
91 ラベル領域
92 周囲領域
93 切断ライン
Claims (19)
- 複数種類のテープを着脱可能に装着でき、装着されたテープに印刷対象データを印刷することができる印刷装置であって、
装着可能な複数種類のテープの中から、印刷対象データを印刷するテープの種類を設定するテープ種類設定手段と、
前記印刷対象データを、前記テープ種類設定手段によって設定されたテープの種類と関連付けて記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている前記印刷対象データを、前記テープ種類設定手段により設定されたテープの種類毎に抽出する抽出手段と、
を備えたことを特徴とする印刷装置。 - 前記抽出手段は、抽出された印刷対象データを、抽出した順に記憶する抽出順記憶手段を有し、
前記抽出順記憶手段によって記憶された印刷対象データを抽出手段によって抽出した順に前記印刷対象データを印刷する印刷制御手段を、
さらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。 - 装着されたテープの種類を検出するテープ種類検出手段と、
前記抽出手段により抽出された印刷対象データと関連付けて記憶されたテープの種類と、前記テープ種類検出手段によって検出されたテープの種類とが同じであるか否かを判別するテープ種類判別手段と、
前記テープ種類判別手段によってテープの種類が同じでないと判断された場合にその旨を報知する報知手段と、
をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。 - 前記報知手段は、装着するテープの交換を促す内容を報知することを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
- 装着されたテープ種類を検出するテープ種類検出手段を備え、
前記テープ種類設定手段は、前記テープ種類検出手段の検出結果に基づきテープの種類を設定することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。 - 前記抽出手段によって抽出される印刷対象データを印刷するか否かを選択する選択手段をさらに備え、
前記印刷制御手段は、前記選択手段によって選択された印刷対象データのみ印刷させることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の印刷装置。 - 複数種類のテープを着脱可能に装着でき、装着されたテープに印刷対象データを印刷することができる印刷装置であって、
前期印刷対象データをテープの種類と関連付けて記憶する記憶手段と、
装着されたテープの種類を検出するテープ種類検出手段と、
前記記憶手段に記憶されている前記印刷対象データの中から、前記テープ種類検出手段によって検出されたテープの種類と同一のテープに関連付けられた印刷対象データを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出された印刷対象データを印刷させる印刷制御手段と、
を備えたことを特徴とする印刷装置。 - 前記抽出手段によって抽出される印刷対象データを印刷するか否かを選択する選択手段をさらに備え、
前記印刷制御手段は、前記選択手段によって選択された印刷対象データのみ印刷させることを特徴とする請求項7に記載の印刷装置。 - 複数種類のテープの少なくとも一つは、被印刷シートと剥離シートとが剥離可能に重ね合わされた長尺状のテープからなり、前記被印刷シートには、その被印刷シートを印刷対象であるラベル領域とそれ以外の周囲領域とに分断する切断ラインが形成されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の印刷装置。
- 印字媒体として複数種類のテープのいずれかを収納したテープカセットと、
そのテープカセットが着脱自在に装着される印字機構部と、
印刷する印刷対象データを入力する入力手段と、
複数種類のテープカセットの中から、前記入力手段によって入力された印刷対象データを印刷するテープを収納するテープカセットの種類を設定するカセット種類設定手段と、
前記入力手段によって入力された印刷対象データと前記カセット種類設定手段によって設定されたテープカセットの種類とを関連付けて記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている前記印刷対象データを、テープカセットの種類毎に抽出する抽出手段と、
を備えたことを特徴とする印刷装置。 - コンピュータを、
装着可能な複数種類のテープの中から、印刷対象データを印刷するテープの種類を設定するテープ種類設定手段と、
前記印刷対象データを、前記テープ種類設定手段によって設定されたテープの種類と関連付けて記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている前記印刷対象データを、前記テープ種類設定手段により設定された印刷対象データに関連付けられたテープの種類に基づいて、テープの種類毎に抽出する抽出手段と、
して機能させることを特徴とするプログラム。 - 前記抽出手段は、抽出された印刷対象データを、抽出した順に記憶する抽出順記憶手段を有し、
前記抽出順記憶手段によって記憶された印刷対象データを抽出手段によって抽出した順に印刷させる印刷制御手段と、
してコンピュータをさらに機能させることを特徴とする請求項11に記載のプログラム。 - コンピュータを、
装着されたテープの種類を検出するテープ種類検出手段と、
前記抽出手段により抽出された印刷対象データと関連付けて記憶されたテープの種類と、前記テープ種類検出手段によって検出されたテープの種類とが同じであるか否かを判別するテープ種類判別手段と、
前記テープ種類判別手段によってテープの種類が同じでないと判断された場合にその旨を報知する報知手段と、
してさらに機能させることを特徴とする請求項11又は12に記載のプログラム。 - 前記報知手段は、装着するテープの交換を促す内容を報知するように機能させたことを特徴とする請求項13に記載のプログラム。
- コンピュータを、
装着されたテープ種類を検出するテープ種類検出手段として機能させ、
前記テープ種類設定手段は、前記テープ種類検出手段の検出結果に基づきテープの種類を設定するように機能させることを特徴とする請求項11に記載のプログラム。 - コンピュータを、
前記抽出手段によって抽出される印刷対象データを印刷するか否かを選択する選択手段としてさらに機能させ、
前記印刷制御手段は、前記選択手段によって選択された印刷対象データのみ印刷させるように機能させることを特徴とする請求項12乃至15のいすれか1項に記載のプログラム。 - コンピュータを、
印刷対象データをテープの種類と関連付けて記憶する記憶手段と、
着脱可能に装着されたテープの種類を検出するテープ種類検出手段と、
前記記憶手段に記憶されている前記印刷対象データの中から、前記テープ種類検出手段によって検出されたテープの種類と同一のテープに関連付けられた印刷対象データを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出された印刷対象データを印刷させる印刷制御手段と、
して機能させることを特徴とするプログラム。 - コンピュータを、
前記抽出手段によって抽出される印刷対象データを印刷するか否かを選択する選択手段としてさらに機能させ、
前記印刷制御手段は、前記選択手段によって選択された印刷対象データのみ印刷させるように機能させることを特徴とする請求項17に記載のプログラム。 - 請求項11乃至18のいずれか1項に記載のプログラムを記録したコンピュータに読取可能な記録媒体。
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JP (1) | JP2004130682A (ja) |
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- 2002-10-10 JP JP2002297967A patent/JP2004130682A/ja active Pending
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