JP2004117281A - 傾斜角度測定装置 - Google Patents

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福田 晃治
Takashi Osawa
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Abstract

【課題】信号を電気的に過度な増幅することなく測定精度を向上させることができる傾斜角度測定装置を得る。
【解決手段】ケース2は、超音波センサ3、4を収容するケース本体6、およびケース本体6の上部を覆う蓋体7から成る。ケース本体6は超音波センサ3、4の送受信面を露出させる窓部23、24を有する底板21、この底板21の周縁から上方に延びて蓋体7の下面に当接する筒状の側板22、および底板21から窓部23、24を含むように下方に延びるホーン部27、28を有する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば車両の下面に取り付けられ、路面に向けて発射した送信波と路面で反射した受信波とから道路に対する車両の傾斜角度を測定する傾斜角度測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の傾斜角度測定装置に関するものとして、超音波を作り出す超音波発生器、この超音波発生器が作り出した超音波を走行道路に向けて発射するとともに走行道路で反射した信号を検知する前後2つのソナー、これらの2つのソナーが検知した信号から走行道路に対する自動車の2つの端の間に存在する距離を求める反射信号処理装置などが備えられている。(例えば特許文献1参照)
【0003】
一方、一対の超音波振動子を備えた超音波送受波器が開示されている。この超音波送受波器では、一方の超音波振動子が送波用とされ、他方の超音波振動子が受波用とされ、両超音波振動子は同じ形状の一対のホーンが平行に配置され樹脂で一体に成形されている。各ホーンはのど部から開口部へ向けて口径が漸次拡大し、両ホーンはそれぞれの開口部が略長方形板であるバッフル部に開口する形で一体に接続されている。そして、バッフル部の外面であるバッフル面が凹溝または凸壁によって分割され、一方の超音波振動子から対象物に向けて発せられた超音波の回り込み波が、他方の超音波振動子に受波されることが軽減されている。(例えば特許文献2参照)
【0004】
【特許文献1】
特開昭56−8727号公報
【特許文献2】
実公昭55−144481号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ソナーの側面が矩形で示されているように、ソナーから発射した超音波は広範囲に拡散し、走行道路で反射した信号の単位面積あたりの波動エネルギは弱いと考えられる。この問題に対処するためには、ソナーが検知した弱い超音波を電気的に増幅する必要があるが、弱い超音波を増幅することは周囲のノイズを同時に増幅することにもなり、検知したい超音波をノイズと区別して検出することは困難であると考えられる。(例えば特許文献1参照)
【0006】
一方、超音波送受波器では、両超音波振動子が同じ形状の一対のホーンが平行に配置され樹脂で一体に成形されているので、ホーンが破損した場合には、両超音波振動子を含むホーン全体を交換する必要がある。また、ホーンの内面である斜面とバッフル部の外面であるバッフル面とは1回の屈曲で接続されているので、その屈曲の近傍に十分大きな波動エネルギが存在し、全波動エネルギの一部であるが少なからぬ波動エネルギがバッフル面に沿って横方向に逃げることになる。換言すれば、回折現象によってバッフル面と平行な方向、すなわち波動エネルギの進行方向に対する横方向に回り込む波動エネルギの量が多くなり、波動エネルギを目的の方向に集中できないことが考えられる。(例えば特許文献2参照)
【0007】
そして、ソナーの超音波発受面がケースに剥き出しになっていると思われるので、跳ね石が超音波発受面に直接衝突したり、跳ね水がソナーの内部に浸入したりすることが考えられる。(例えば特許文献1参照)また、ホーンを備えたケースに想到することも可能であるが、この場合にはホーンが跳ね石などによって破損することが予想される。(例えば特許文献1、特許文献2参照)
【0008】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、第1の目的は、信号を電気的に過度な増幅することなく測定精度を向上させることができる傾斜角度測定装置を得るものである。
また、第2の目的は、跳ね石などによってケースが破損した場合でも容易に対応することができる傾斜角度測定装置を得るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る傾斜角度測定装置は、信号を電気的に過度な増幅することなく測定精度を向上させるために、ケースを、超音波センサを収容するケース本体と、ケース本体の上部を覆う蓋体とから構成し、ケース本体を、超音波センサの送受信面を露出させる窓部を有する底板と、この底板の周縁から上方に延びて蓋体の下面に当接する筒状の側板と、底板から窓部を含むように下方に延びるホーン部とから構成したものである。
【0010】
この発明に係る傾斜角度測定装置は、ホーン部が破損した場合に容易に対応するために、ケースを、車両側に配置されるケース本体と、超音波センサを保持してケース本体内に支持されるホルダと、超音波センサの直下にホーン部を有してホルダの下部を覆うカバーとから構成したものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における傾斜角度測定装置1を示す部分断面図である。図1において、傾斜角度測定装置1は車両の底部に固定されるケース2、このケース2内の下部に配置され超音波を路面に向けて送信するとともに路面で反射した超音波を受信する前後2つの超音波センサ3、4、同様にケース2内において超音波センサ3、4の左右の片側にそれらと並列に配置された前後2つの図示しない超音波センサ、およびケース2内の上部に配置され全ての超音波センサ3、4を制御するための基板(信号処理手段)5から構成されている。そして、ケース2は超音波センサ3、4を収容するケース本体6、および基板5を支持してケース本体6の上部を覆う矩形の蓋体7から構成されている。なお、超音波センサ3、4はそれぞれ、例えばセラミック振動子が内蔵され、外形が円柱状とされている。
【0012】
図2は傾斜角度測定装置1の構成図であり、超音波センサ3、4を除く機能は基板5に構成されている。すなわち、基板5には、特定の周波数パルスを生成して超音波センサ3、4にそれぞれ供給する送信回路11、超音波センサ3、4で受信され電気信号に変換された周波数パルスから特定の周波数成分を取り出す受信回路(バンドパスフィルタ)12a、12b、これらの受信回路12a、12bから取り出された受信波形を比較してそれらの位相差を生成する位相同期検波回路13、および位相差に応じて路面Rに対する車両の傾斜角度を演算するとともに傾斜角度測定装置1全体を制御する演算制御回路14などの機能が備えられている。
【0013】
ケース本体6は蓋体7と同様な大きさの底板21を有し、この底板21の周縁から側板21が上方に延びて蓋体7の下面に当接している。底板21には超音波センサ3、4の下面を露出させる円形の窓部23、24が形成されており、底板21の上面には、超音波センサ3、4を上方からそれぞれ密に収容する筒部25、26が、窓部23、24を含むように形成されている。
【0014】
ここで、傾斜角度測定装置1は狭い範囲の傾斜角度を重点的に測定することが多いので、例えば傾斜角度の測定ダイナミックレンジが±10度である場合には、超音波A〜Dの広がりも±10度でこと足り、超音波A〜Dは広い範囲に拡散させる必要がない。そこで、この実施の形態1では、超音波A〜Dに指向性を与えるためのホーン部27、28を、超音波センサ3、4の直下に位置するように底板21から下方に向けて一体に形成している。
【0015】
ホーン部27、28は、超音波センサ3、4の底面よりも小径な上部開口27a、28a、これらの上部開口27a、28aから所定の距離だけ下方に隔てられ上部開口27a、28aよりも大径な下部開口27b、28b、上部開口27a、28aから下部開口27b、28bに向かって外方に傾斜する傾斜面27c、28c、および傾斜面27c、28cの下端から下方に向かって滑らかに拡開する曲面27d、28dを有している。これらの曲面27d、28dの最下端は下部開口27b、28bを含む水平な開口面27e、28eとされて、曲面27d、28dは回折によって横方向に回り込む波動エネルギを減少させる部分とされている。
【0016】
なお、ホーン部27、28を設けないで超音波センサ3、4の振動面を窓部23、24に露出させる場合に、それらの振動面の面積を十分に広くすることが可能であれば、超音波を発する範囲を狭くすることが可能となるので、弱い超音波に対して十分な電気的信号を得ることができる。仮に振動面の面積がホーン部27、28の下部開口27b、28bの面積とそれぞれ同じであれば、当センサは特性的にも同等になると考えられる。しかし、振動面を単一振動面として駆動するためには、セラミック振動子の拡大が必要となる。また、振動面を振動し易くするためには、振動面を薄くするという現実的には困難な加工が必要となる。さらに、振動面の面積が広い場合には、跳ね石が振動面に衝突する場合が多くなる。これらの理由から、振動面は狭い面積で適度な強度をもつことが好ましく、この実施の形態1の超音波センサ3、4の振動面も狭い面積で適度な強度が与えられている。
【0017】
また、ホーン部27、28の傾斜面27c、28cと開口面27e、28eを曲面27d、28dで接続した理由は次のようになる。すなわち、波動が屈曲を通過する際に、その近傍の波動が回折現象によって新たな面に沿って方向を変換するとすれば、傾斜面27c、28cと開口面27e、28eを1回の屈曲で接続した場合に、その屈曲の近傍に十分大きな波動エネルギが存在し、全波動エネルギの一部であるが少なからぬ波動エネルギを新たな面に沿って横方向に逃がす。ところが、屈曲を2回に分けた場合には、1回目の屈曲でその近傍の波動エネルギが方向を少し変換し、この方向を変換した波動においては放射範囲が拡大した分だけ波動エネルギが減少する。そして、2回目の屈曲においては、1回目の屈曲で既に減少した波動エネルギの中の2回目の屈曲の近傍の波動エネルギが方向を転換する。ここで、2回目の屈曲によって方向を転換する波動エネルギは、全波動エネルギの一部のさらに一部であり、回折現象によって横に逃げる波動エネルギは少ない。したがって、屈曲の回数が多くて1回当たりの波動エネルギの方向転換量が少ないほど、横方向に逃げる波動エネルギは少なく、屈曲を無限回としたことに相当するこの実施の形態1の曲面27d、28dは、波動エネルギを横方向に逃がさないために好ましい。
【0018】
この傾斜角度測定装置1を組み立てる際には、蓋体7を外した状態で超音波センサ3、4を上方から筒部25、26に押し込む。これにより、超音波センサ3、4の下端部が窓部23、24に進入し、超音波センサ3、4の下面が窓部23、24に露出する。そして、蓋体7をケース本体6の側板22の上部に組み合わせ、それらを図示しない固定ネジによって固定する。
【0019】
このように構成された傾斜角度測定装置1においては、演算制御回路14は送信回路11に対して間欠的な指令を送信する。そして、送信回路11は、演算制御回路14からの指令に応じて特定の周波数パルスを生成して超音波センサ3、4に供給する。超音波センサ3、4は、それぞれ同位相の超音波A、Bを路面Rに向けて送信する。これらの超音波A、Bは路面Rに当たって反射し、この路面Rによって反射した超音波C、Dは超音波センサ3、4によって受信される。この間に、ホーン部27、28は、送信および受信の双方において超音波A〜Dを狭い範囲に集中させ、それらの単位面積あたりのエネルギを強める。
【0020】
超音波C、Dを受信した超音波センサ3、4は、超音波C、Dに応じた周波数パルスの電気信号に変換し、受信回路12a、12bを通じて位相同期検波回路13にそれぞれ伝送する。位相同期検波回路13は、受信回路12a、12bから取り出された周波数パルスの受信波形を比較する。したがって、車両と路面Rが平行であれば、超音波センサ3、4は超音波C、Dを同タイミングで受信するので、それらの位相は同位相となる。車両が路面Rに対して前傾状態であれば、超音波センサ3は超音波センサ4よりも早く反射波を受信し、超音波C、Dの位相は超音波センサ3の方が進んでいる。そして、車両が路面Rに対して後傾状態であれば、超音波センサ3は超音波センサ4よりも遅く反射波を受信し、超音波C、Dの位相は超音波センサ3の方が遅れている。
【0021】
この実施の形態1では、ケース2にホーン部27、28を設けたことにより、送信および受信の双方において、超音波A〜Dの指向性を高めてそれらを狭い範囲に集中させることができる。すなわち、送信側では超音波A、Bの単位面積あたりの強度を高めて路面Rで反射させることができ、受信側では反射波である超音波C、Dの単位面積あたりの強度を増強して受信できる。したがって、超音波A〜DのSN比を低減することが可能となり、超音波センサ3、4からの信号を電気的に過度な増幅することなく測定精度を向上させることができる。また、ホーン部27、28によって跳ね石、跳ね水などが超音波センサ3、4に直接当たることを防止でき、超音波センサ3、4の破損の度合いを低減でき、信頼性を向上させることができる。
【0022】
また、ホーン部27、28の傾斜面27c、28cと開口面27e、28eとの間を滑らかな曲面27d、28dで接続したので、回折現象によって横方向に回り込む波動エネルギを減少させることが可能となり、波動エネルギを目的の方向へ集中させることができ、測定精度をさらに向上させることができる。
【0023】
さらに、底板21から窓部23、24を含むように上方に延びて超音波センサ3、4を上方から収容する筒部25、26を設けたので、超音波センサ3、4をケース2に容易に固定することができるとともに、ケース2が破損した場合には、ケース2のみを容易に交換することができる。
【0024】
実施の形態2.
なお、実施の形態1ではホーン部27、28と一体の筒部25、26に超音波センサ3、4を保持したが、図3の部分断面図および図4の分解斜視図に示すように構成すれば、ホーン部が破損した場合に容易に対応できる。すなわち、実施の形態2における傾斜角度測定装置31は、実施の形態1のケース2、超音波センサ3、4、および基板5にそれぞれ対応するケース32、超音波センサ33、34、および基板35を備えている。また、ケース32は実施の形態1の蓋体7に類似したケース本体36、超音波センサ33、34を保持してケース本体36に支持されたホルダ37、およびホルダ37の下部を覆うようにケース本体36に固定されたカバー38を備え、これらのケース本体36、ホルダ37およびカバー38は複数の固定ネジ39によって固定されている。なお、基板35はケーブル40aとコネクタ40bによって車両側の電源に接続されるとともに、各超音波センサ33、34はホルダ37の側板52に設けたコネクタ40cを介して基板35の端子35aに接続されるようになっている。
【0025】
超音波センサ33、34の機能は実施の形態1の超音波センサ3、4と同様とされている反面、超音波センサ33、34の外形は実施の形態1の超音波センサ3、4の外形とは若干異なっている。すなわち、超音波センサ33、34は本体部33a、34aと本体上面に突設した脚体33b、34bを有しているうえに、脚体33b、34bの外周面には係止突起33c、34cが設けられている。
【0026】
ケース本体36は実施の形態1の蓋体7に相当する天板41、および天板41の下面の外周縁近傍から下方に一体に延びる枠状または筒状の側板42を有している。天板41と側板42の隅部には凹部43が形成され、天板41と側板42の長手方向の略中間には凹部44が形成され、凹部44には固定ネジ39の座部45が設けられている。
【0027】
ホルダ37は矩形の底板(第1の底板)51を有し、この底板51の上面の外周縁から側板(第1の側板)52がケース本体36の側板42の内側に延び、ホルダ37の側板52の外面はケース本体36の側板42の内面に接触している。また、ホルダ37の側板52にも、ケース本体36の凹部43、44に対応する切欠部または凹部53、54が形成されている。そして、底板51には、超音波センサ33、34の送受信面を露出させる円形の窓部55、56が形成されている。また、超音波センサ33、34の本体部33a、34aを密に収容する筒部57、58が、窓部55、56を含むようにホルダ37の底板51の内面から上方に延びている。筒部57、58の上部には天壁59、60が設けられ、これらの天壁59、60には、超音波センサ33、34の脚体33b、34bを密に挿通する挿通穴61、62が形成されている。そして、底板51の下面には、ボス部63、64が窓部55、56を囲むように下向きに突設されている。
【0028】
カバー38は矩形の底板(第2の底板)71を有し、この底板71の上面の周縁から側板(第2の側板)72が上方に延び、カバー38の側板72の内面はケース本体36の側板42の外面に接触している。底板71および側板72には、ケース本体36の凹部43やホルダ37の凹部53に対応する凹部73が形成されている。そして、カバー38を車両の下面に固定するために使用される固定部74が、側板72の上縁から凹部73内に突設され、固定部74には図示しない固定ネジを挿通する挿通孔75が形成されている。ホルダ37の底板51とカバー38の底板71の間において、ホーン部76、77がカバー38の底板71から上方に延びている。この際に、ホーン部76、77の上端面は超音波センサ33、34の下面に略隣接している。そして、ホーン部76、77の外側に位置する底板71には、水抜き穴78が形成されている。
【0029】
ホーン部76、77は、超音波センサ33、34の底面よりも小径な上部開口76a、77a、底板71に形成されて上部開口76a、77aよりも大径な下部開口76b、77b、上部開口76a、77aから下部開口76b、77bに向かって外方に傾斜する傾斜面76c、77c、および傾斜面76c、77cの下端から下方に向かって滑らかに拡開する曲面76d、77dを有している。これらの曲面76d、77dの最下端は下部開口76b、77bを含む水平な開口面76e、77eとされて、曲面76d、77dは回折によって横方向に回り込む波動エネルギを減少させる部分とされている。
【0030】
この傾斜角度測定装置31を組み立てる際には、カバー38を外した状態で超音波センサ33、34をホルダ37の窓部55、56から筒部57、58に押し込む。これにより、超音波センサ33、34の脚体33b、34bが挿通穴61、62から上方に突出し、超音波センサ33、34の本体部33a、34aが筒部57、58に密に嵌合する。このとき、超音波センサ33、34の係止突起33c、34cが天壁59、60の上面に係止する。そして、基板35を支持したケース本体36内に超音波センサ33、34を保持したホルダ37を嵌め込み、さらにケース本体36とホルダ37にカバー38を組み合わせ、それらを固定ネジ39によって固定する。
【0031】
このように構成された傾斜角度測定装置31においては、実施の形態1の傾斜角度測定装置1と同様に作用し、実施の形態1と同様な効果を得ることができる。そのうえに、ホーン部76、77を底板71が覆っているので、ホーン部76、77が破損する頻度は実施の形態1の場合よりも減少する。そして、跳ね石などによってカバー38が破損した場合には、カバー38のみを交換することができ、補修に要する費用の軽減、つまり補修性を向上させることができる。
【0032】
また、ホーン部76、77の傾斜面76c、77cと開口面76e、77eを滑らかな曲面76d、77dで接続したので、実施の形態1の場合と同様に、回折現象によって横方向に回り込む波動エネルギを減少させて波動エネルギを目的の方向へ集中させることができ、測定精度をさらに向上させることができる。
【0033】
さらに、ホルダ37の底板51から窓部55、56を含むように上方に延びて超音波センサ33、34を下方から収容する筒部57、58を設けたので、超音波センサ33、34をケース32に容易に固定することができる。この際に、超音波センサ33、34の脚体33b、34bを天壁59、60の挿通穴61、62に挿通し、この脚体33b、34bの外周面に形成した係止突起33c、34cを穴縁に係止したので、超音波センサ33、34が下方に移動することを防止できる。
【0034】
そして、カバー38の底板71に水抜き穴78を設けたので、超音波センサ33、34の下面に衝突して超音波センサ33、34の下面とホーン部76、77の上端面の間からホーン部76、77の外側に流れた水を外部に逃がすことができ、カバー38内に水が溜まるのを防止できる。
【0035】
実施の形態3.
図5は実施の形態3による傾斜角度測定装置31Aを示す断面図である。この実施の形態3における傾斜角度測定装置31Aは、全体的に実施の形態2の傾斜角度測定装置31と同様とされているが、超音波を吸収する超音波吸収部材79がカバー38内に配置されている。超音波吸収部材79はホーン部76、77の全体をそれぞれ囲む円筒状とすることができ、跳ね水の流れを妨げないようにカバー38に固定するのが好ましい。なお、超音波吸収部材79は超音波を隔絶する部材であってもよいことは言うまでもない。
【0036】
この実施の形態3によれば、ホーン部76、77の外側に超音波吸収部材79を配置したので、超音波センサ33、34から発した超音波がカバー38の内部を反射したり直進したりして隣接する超音波センサ33、34に伝達することを防止できる。したがって、超音波センサ33、34によって路面Rで反射した本来の超音波のみを検出することが可能となり、測定精度を実施の形態1、2の場合よりもさらに向上させることができる。特に、超音波センサ33、34と路面Rとの距離が短く、送信波と受信波の時間差が少ない場合に有効となる。
【0037】
ところで、上記説明では、車両の前後方向と左右方向の双方の傾斜角度を測定するような構成としたが、前後方向と左右方向のいずれか一方の傾斜角度を測定するように容易に構成できることは言うまでもない。また、ケース2、32を矩形の筒状または枠状として説明したが、それらの形状は制約されるものではない。
【0038】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、ケースにホーン部を備えたことにより、超音波をホーン部によって指向させることが可能となり、信号を電気的に過度な増幅することなく測定精度を向上させることができる。また、跳ね石、跳ね水などが超音波センサの下面に直接当たることを減少させることができ、超音波センサの破損の度合いを低減でき、信頼性を向上させることができる。
【0039】
この発明によれば、ケースを、車両側に配置されるケース本体と、超音波センサを保持してケース内に支持されるホルダと、ホルダの下部を覆うカバーとで構成したので、カバーのみを交換することが可能となり、跳ね石などによってケースが破損した場合でも容易に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1を示す傾斜角度測定装置の部分断面図である。
【図2】この発明の実施の形態1による傾斜角度測定装置の基板の構成図である。
【図3】この発明の実施の形態2を示す傾斜角度測定装置の部分断面図である。
【図4】この発明の実施の形態2を示す傾斜角度測定装置の分解斜視図である。
【図5】この発明の実施の形態3を示す傾斜角度測定装置の部分断面図である。
【符号の説明】
1,31,31A 傾斜角度測定装置、2,32 ケース、3,4,33,34 超音波センサ、5,35 基板(信号処理手段)、6 ケース本体、7 蓋体、21 底板、22 側板、23,24,55,56 窓部、25,26,57,58 筒部、27,28,76,77 ホーン部、27a,28a,76a,77a 上部開口、27b,28b,76b,77b 下部開口、27c,28c,76c,77c 傾斜面、27d,28d,76d,77d 曲面、27e,28e,76e,77e 下部開口面、33a,34a 本体部、33b,34b 脚体、33c,34c 係止突起、36 ケース本体、37 ホルダ、38 カバー、51 底板(第1の底板)、52 側板(第1の側板)、71 底板(第2の底板)、72 側板(第2の側板)、78 水抜き穴、79 超音波吸収部材。

Claims (8)

  1. 路面に向けて超音波を送信する機能と路面で反射した超音波を受信する機能の少なくとも一方を有する複数の超音波センサ、これらの超音波センサを制御するとともに上記超音波センサによって検出した信号から路面の傾斜角度を演算する信号処理手段、および上記超音波センサと上記信号処理手段を動かないように収容したケースを備えた傾斜角度測定装置において、上記ケースが、上記超音波センサを収容するケース本体、およびケース本体の上部を覆う蓋体から成り、上記ケース本体が上記超音波センサの送受信面を露出させる窓部を有する底板、この底板の周縁から上方に延びて上記蓋体の下面に当接する筒状の側板、および上記底板から上記窓部を含むように下方に延びるホーン部を備えたことを特徴とする傾斜角度測定装置。
  2. 路面に向けて超音波を送信する機能と路面で反射した超音波を受信する機能の少なくとも一方を有する複数の超音波センサ、これらの超音波センサを制御するとともに上記超音波センサによって検出した信号から路面の傾斜角度を演算する信号処理手段、および上記超音波センサと上記信号処理手段を動かないように収容したケースを備えた傾斜角度測定装置において、上記ケースが、車両側に配置されるケース本体、上記超音波センサを保持して上記ケース本体内に支持されるホルダ、および上記超音波センサの直下にホーン部を有してホルダの下部を覆うカバーを備えたことを特徴とする傾斜角度測定装置。
  3. 上記ホルダは、超音波センサの送受信面を露出させる窓部を有する第1の底板、および第1の底板の周縁から上方に延びる筒状の第1の側板を備え、上記カバーは、超音波を通過させる下部開口を有して上記第1の底板との間に間隔をおいて位置する第2の底板、この第2の底板の周縁から上方に延びる筒状の第2の側板を有するとともに、上記ホーン部を上記下部開口から上記超音波センサの下面に向けて有することを特徴とする請求項2記載の傾斜角度測定装置。
  4. ホーン部の傾斜内面および下部開口面を滑らかな曲面で接続したことを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の傾斜角度測定装置。
  5. 底板から窓部を含むように上方に延びて超音波センサを下方から収容する筒部を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項4記載の傾斜角度測定装置。
  6. 超音波センサと筒部を係止する手段を設けたことを特徴とする請求項5記載の傾斜角度測定装置。
  7. カバーに水抜き穴を設けたことを特徴とする請求項2から請求項6のうちのいずれか1項記載の傾斜角度測定装置。
  8. ホーン部の外側に超音波を吸収または遮断するための部材を配置したことを特徴とする請求項2から請求項7のうちのいずれか1項記載の傾斜角度測定装置。
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