JP2004109175A - 画像記録装置 - Google Patents

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JP2004109175A JP2002268116A JP2002268116A JP2004109175A JP 2004109175 A JP2004109175 A JP 2004109175A JP 2002268116 A JP2002268116 A JP 2002268116A JP 2002268116 A JP2002268116 A JP 2002268116A JP 2004109175 A JP2004109175 A JP 2004109175A
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Shinichi Tsukamura
束村 慎一
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Abstract

【課題】記録紙の湿度に影響されることがなく、熱可塑性の小粒径トナーを用いても前記連続プリントオフセット及びハジキ状オフセットの発生が少ない、高画質の画像形成が可能な定着装置を有する画像記録装置を提供すること。
【解決手段】加熱手段と、当該加熱手段に圧接する加圧手段とを備え、トナー像を搭載した記録材を前記加熱手段と前記加圧手段との加熱及び圧接により定着する定着装置を有する画像記録装置において、前記加圧手段の表面層は導電性を有するフッ素系樹脂で構成され、当該加圧手段の表面抵抗値が10〜1011Ωであり、当該加圧手段の表面に近接した位置に非接触の除電手段を配設したことを特徴とする定着装置を有する画像記録装置。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は複写機、プリンタ等の画像記録装置に関し、特に加熱手段と加圧手段とを備えた定着装置を有する画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、ファクシミリ、レーザプリンタ等の電子写真方式の画像記録装置では、感光体上にトナー像を形成し、該トナー像を記録材(以下、記録紙ともいう。)に転写した後、記録紙を加熱する加熱手段としての加熱ローラとそれに圧接する加圧手段としての加圧ローラとの間を通過させることによって、熱と圧力により前記トナー像を記録紙に永久固着させる定着装置を有するものが汎用されている。
【0003】
然るに、近年、画像記録装置のカラー化、高画質化により、加圧ローラに形成される弾性層の厚みが増し、弾性層としては一般的に絶縁性の高いゴム層が用いられているため、加圧ローラの絶縁性が加熱手段である加熱ローラに比して高くなっている。また、カラー化、高画質化に適応するトナーとして、重合法によって作られた平均粒径が7μm以下の小粒径トナーが用いられるようになっている。
【0004】
加圧ローラの絶縁性が加熱ローラに比して高くなると、連続プリント時に加圧ローラの電位が高くなり、加熱ローラとの間の電位差が大きくなって、静電力により記録紙上の未定着トナーが加熱ローラに付着するという、所謂トナーのオフセット(以下、連続プリントオフセットという。)が発生し易くなる。
【0005】
当該オフセットを防止するため、加圧ローラの表面層に導電性を持たせる構成とすると、中間調(ハーフトーン)画像において粒状の白抜けが数多く発生するオフセット(以下、ハジキ状オフセットという。)が発生し易くなる。当該ハジキ状オフセットは、記録紙の湿度が低く高抵抗となるとき、即ち、外気温湿度が低いとき、或いは、プリントモードの両面プリントモードが選択された裏面プリント時に、特に発生が顕著となる。
【0006】
言い換えると、加圧ローラの帯電電位は、高過ぎると連続プリントオフセットとなり、低過ぎるとハジキ状オフセットとなる、と言える。
【0007】
また、小粒径トナーを用いた場合、高画質を得ることができる一方、連続プリントオフセット及びハジキ状オフセットが発生し易く、高画質化を目的とした小粒径トナーに対し画質の低下は大きな問題となる。
【0008】
特に、熱可塑性トナーを用いた場合には、前記加熱ローラに付着し固化したトナーが加熱ローラの温度上昇により再溶融するため、ウェブ等のクリーニング部材による除去が難しく後続の記録紙や加圧ローラに付着するという問題も発生する。
【0009】
従来、前記連続プリントオフセットの対策として、加圧ローラに対し除電手段を近接させて配設した定着装置が提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
【0010】
特許文献1に記載された定着装置では、加圧ローラに近接した位置に除電部材を設けることにより、加圧ローラと加熱ローラとの間の電位差が少なくなり、定着ローラに対してオフセットするトナーが軽減することが提案されている。
【0011】
また、特許文献2には、加熱ローラと加圧ローラとの間隔が、2つのローラの間に進入する用紙の厚みにより変化しても、前記加圧ローラと除電ブラシとの間隔が常に一定となる構成の定着装置が提案されている。
【0012】
一方、前記ハジキ状オフセットを防止する手段として、加圧ローラの表面抵抗値を規定した定着装置が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
【0013】
しかしながら、前記連続プリントオフセット及び前記ハジキ状オフセットの両方のオフセットを低減させる効果的な対策は上記のいずれの文献にも提案されていない。特に、高画質化を目的として小粒径トナーを用いる場合におけるトナーのオフセット対策としては充分な効果を有するものが無かった。
【0014】
【特許文献1】
特開平11−184299号公報(第4−6頁、第2図)
【0015】
【特許文献2】
特開平11−338282号公報(第2−5頁、第6図)
【0016】
【特許文献3】
特開平8−166736号公報(第3頁、第2図)
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の問題点を解決し、記録紙の湿度に影響されることがなく、熱可塑性の小粒径トナーを用いても前記連続プリントオフセット及びハジキ状オフセットの発生が少ない、高画質の画像形成が可能な定着装置を有する画像記録装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的は下記の構成により達成される。
【0019】
(1)加熱手段と、当該加熱手段に圧接する加圧手段とを備え、トナー像を搭載した記録材を前記加熱手段と前記加圧手段との加熱及び圧接により定着する定着装置を有する画像記録装置において、
前記加圧手段の表面層は導電性を有するフッ素系樹脂で構成され、当該加圧手段の表面抵抗値が10〜1011Ωであり、当該加圧手段の表面に近接した位置に非接触の除電手段を配設したことを特徴とする定着装置を有する画像記録装置。
【0020】
(2)前記除電手段の取り付け位置が移動可能に構成されていることを特徴とする(1)に記載の定着装置を有する画像記録装置。
【0021】
(3)前記除電手段の取り付け位置が温湿度またはプリントモードにより変化するように構成されていることを特徴とする(2)に記載の定着装置を有する画像記録装置。
【0022】
(4)前記トナー像を形成するトナーは、熱可塑性で重合法により作成されたものであることを特徴とする(1)乃至(3)のいずれか1項に記載の画像記録装置。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の実施の形態を説明する。なお、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、以下の、本発明の実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限定するものではない。
【0024】
図1は、本発明に係る定着装置を有する画像記録装置の実施の形態を示す電子写真方式を用いたデジタル複合機の概要断面図である。
【0025】
図に示す画像記録装置は、デジタル方式を用いた複合機能を有する画像記録装置であって、装置本体の上部に自動原稿搬送装置ADFを設けるとともに、画像読取り部A、画像処理部B(図示省略)、画像形成部C、記録紙給送部Dから構成されている。
【0026】
自動原稿搬送装置ADFは、装置本体の上部に設けられ、原稿を一枚ずつ送り出し、原稿の画像読取位置へと搬送し、画像読取が終わった原稿を排紙する装置である。原稿載置台111上に載置された複数枚の原稿は、原稿分離ローラ112によって分離され、1枚ずつ搬送される。原稿分離ローラ112によって分離・搬送された原稿は、原稿搬送ローラ113によって搬送され、下方に設けられた画像読取り部Aによって、スリット211を通して、原稿の画像が読み取られる。画像が読み取られた原稿は、原稿排紙ローラ114によって、原稿排紙台115上へと排紙される。ところで、原稿の両面の画像を読み取る際には、画像が読み取られた原稿は、原稿反転部116によって原稿の表裏が反転されて、再度、原稿搬送ローラ113によって搬送され、画像読取り部Aによって、スリット21を通して、原稿の裏面の画像が読み取られる。そして、裏面の画像が読み取られた原稿は、原稿排紙ローラ114によって、原稿排紙台115上へと排紙される。このような工程を、原稿載置台111上に載置された原稿の枚数分繰り返され、原稿の画像が読み取られる。
【0027】
また、自動原稿搬送装置ADFは、一体に可倒式に構成されており、この自動原稿搬送装置ADFを起こしてプラテンガラス212上を開放することにより、プラテンガラス212上に原稿を直接載置することができるように構成している。なお、本実施の形態では、原稿搬送ローラ113によって原稿を搬送しながら、原稿の画像を読み取るように構成しているが、原稿搬送ローラ113によって搬送された原稿をプラテンガラス212上に静止させた上で画像を読み取るように構成してもよい。
【0028】
画像読取り部Aは、原稿の画像を読み取り画像データを得る手段であり、装置本体内の上部に設けられている。この画像読取り部Aは、自動原稿搬送装置ADFの原稿搬送ローラ113によって搬送されている原稿の画像を読み取るためのスリット状の開口部であるスリット211と、原稿を直接載置(静置)するための原稿台であるプラテンガラス212と、原稿に光照射する光源であるランプと原稿からの反射光を反射させる第1ミラーとを一体化している第1ミラーユニット213と、第1ミラーからの光を反射させる第2ミラーと第3ミラーとを一体化したVミラーユニット214と、スリット211上或いはプラテンガラス212上の原稿からの反射光をCCDイメージセンサ216に結像させる結像手段である結像レンズ215と、結像レンズ215によって結像された光像を光電変換して画像情報を得る画像読取手段であるライン状のCCDイメージセンサ216とによって構成されている。
【0029】
自動原稿搬送装置ADFによって送られている原稿を、画像読取り部Aで読み取る際は、第1ミラーユニット213及びVミラーユニット214は、図1において左方に移動し、第1ミラーユニット213がスリット211の下方に位置している。そして、原稿搬送ローラ113によってスリット211上を搬送されている原稿を、ランプで光照射し、原稿から反射した光は、第1ミラーユニット213、Vミラーユニット214、結像レンズ215を介して、CCDイメージセンサ216に入射する。CCDイメージセンサ216では、入射した光を光電変換して、主走査方向(図1において紙面垂直方向)に原稿の画像を読み取り、一方、原稿が原稿搬送ローラ113によって副走査方向に移動されているので、原稿全面の画像を読み取ることができる。CCDイメージセンサ216で読み取った画像情報は順次電気信号(輝度信号)に光電変換されたのちA/D変換を行い、画像処理部Bにおいて濃度変換、フィルタ処理などの処理が施され、画像データは一旦メモリにストアされた後、レーザ書込系を用いた画像書込手段である露光光学系12に供される。
【0030】
また、プラテンガラス212上に原稿が直接載置された場合は、第1ミラーユニット213とVミラーユニット214とを、プラテンガラスに沿って、図1において右方向に移動させながら、原稿の画像を読み取ることができる。
【0031】
画像形成部Cは、画像読取り部Aで得た画像データに基づいて所定のプロセススピードで搬送されている記録紙上に画像形成を行う。本実施の形態の画像形成部Cは、電子写真プロセスを用いて画像を形成するものである。
【0032】
画像形成部Cでは、画像形成ユニットとして像担持体である感光体ドラム10の外周に、帯電手段である帯電器11、現像手段である現像器13、転写手段である転写器14a、分離手段である分離器14b、クリーニング手段であるクリーニング装置18が各々動作順に配置されている。感光体ドラム10は、光導電性化合物をドラム基体上に塗布形成したもので、例えば有機感光体(OPC)が使用され、図示の時計方向に駆動回転される。
【0033】
回転する感光体ドラム10へは帯電器11による一様帯電がなされた後、露光光学系12により画像処理部Bのメモリより呼び出された画像信号に基づいた像露光(画像書込)が行われる。画像書込手段である露光光学系12は図示しないレーザダイオードを発光光源とし、画像情報に基づきレーザビーム光が変調され、回転するポリゴンミラー12a、fθレンズ(符号なし)、シリンドリカルレンズ(符号なし)を経て反射ミラー12bにより光路が曲げられ主走査がなされるもので、感光体ドラム10上の所定位置において像露光(画像書込)が行われ、感光体ドラム10の回転(副走査)によって潜像が形成される。本実施例では文字部に対して露光を行い反転潜像を形成する。
【0034】
感光体ドラム10上の反転潜像は現像器13によって反転現像が行われ、感光体ドラム10の感光層面にトナー像による可視画像が形成される。
【0035】
記録紙給送部Dでは、画像形成ユニットの下方に異なるサイズの記録紙Pが収納された記録紙収納手段である給紙カセット41a〜41cを有する給紙ユニット4A、4B、4Cが設けられていて、記録紙Pが何れかの給紙カセット41a〜41cより、送り出しローラ42a〜42c、捌きローラ43a〜43cにより送り出され、中間搬送ローラ44a〜44c、案内ローラ45を経て搬送部40の入口側のレジストローラ46へと搬送される。
【0036】
また、画像形成部Cの側方には手差し給紙を行うための手差し給紙装置60が設けられていて、側板62、63により位置出しされて手差し給紙台61に積載される記録紙Pは、手差し給紙が選択された場合、押し上げ板64により手差し送り出しローラ65へ押圧される状態とされ、手差し送り出しローラ65と手差し捌きローラ66とにより、手差し給紙台61上から1枚ずつ送り出され、レジストローラ46へと搬送される。
【0037】
上記それぞれの方法により給紙される記録紙Pは、レジストローラ46によって記録紙の傾きと偏りの修正を行い一時停止された後、感光体ドラム10上のトナー像と同期が取られてレジストローラ46から再給紙が行われ、転写前ローラ47を経て転写器14aの転写域へと搬送される。
【0038】
感光体ドラム10上のトナー像は転写域において、転写器14aによって記録紙P上に転写され、次いで分離器14bによって除電されて感光体ドラム10面より分離され、搬送ベルト14cにより定着装置17に搬送される。
【0039】
定着装置17は加熱ローラ171と加圧ローラ172とを有しており、記録紙Pを加熱ローラ171と加圧ローラ172との間を通過させることにより、加熱、加圧によってトナー像が記録紙P上に溶融、固着される。
【0040】
転写後の感光体ドラム10の周面上に残った転写残トナーは、クリーニング手段であるクリーニング装置18によりクリーニングされる。
【0041】
片面のトナー像の定着を終えた記録紙Pは次に述べるモードにしたがって他面にもトナー画像を形成する両面画像形成を行い、或いは片面画像の状態で排紙トレイ19上に排出される。
【0042】
両面画像形成モードが選択されたときは、上述した表面の画像定着を終えた記録紙Pは、反転切替部材52を有する反転搬送路50、スイッチバック経路50a、第2反転搬送路50bから構成されるADU機構の、反転搬送路50に沿って下降し、スイッチバック経路50aに一旦搬入されたのち搬出されて表面と裏面との反転が行われ第2反転搬送路50bを通って、前述した案内ローラ45によって搬送部40に沿って再給紙され、記録紙の傾きと偏りの補正を行うレジストローラ46によって記録紙Pは一時停止を行ったのち再給紙が行われ、感光体ドラム10上に再度形成された裏面画像のトナー像が転写器14aの転写域において記録紙Pの裏面に転写されたのち分離搬送され、定着がなされて排紙トレイ19上に排出される。
【0043】
また、片面画像形成モードが選択されたときは、表面画像の定着を終えた記録紙Pはそのまま直進して排紙トレイ19上に排出され、或いは反転切替部材52によって上下面の反転を行ったのち排紙トレイ19上に排出される。
【0044】
図2は本発明の実施の形態に係る除電手段である除電ブラシが加圧ローラの外周に近接して配設された定着装置の構成を説明するための模式的断面図であり、図3は本発明の実施の形態に係る加圧ローラの構成を説明するための断面図である。
【0045】
図2において、定着装置17は、内部にハロゲンランプ等の熱源Haを有する加熱回転体である加熱ローラ171を定着装置17の図示しないハウジングに固定して駆動回転させ、対する加圧回転体である加圧ローラ172を前記加熱ローラ171にスプリング(不図示)等の付勢により押圧させつつ従動回転させる構成としている。
【0046】
加熱ローラ171は、圧接する加圧ローラ172との間に記録材である記録紙Pを挟み込んで記録紙Pに搭載されたトナー像を加熱及び加圧により定着する。
【0047】
また、加熱ローラ171の外周には加熱ローラ171表面をクリーニングするウェブWが当接され、当接する面の背面にはウェブWを介して加熱ローラ171を圧接するバックアップローラ174が配設され、バックアップローラ174の近傍にウェブ巻き取りローラ175とウェブ送りだしローラ176とが配設される。
【0048】
加圧ローラ172の外周に近接した位置に除電手段である除電ブラシ173が配設される。
【0049】
未定着のトナー像を搭載した記録紙Pが加熱ローラ171と加圧ローラ172とが圧接するニップ部Nに挟み込まれたとき、熱と圧力により記録紙P上のトナーが溶融し定着されるが、このとき、記録紙Pとの擦れにより加圧ローラ172表面に摩擦帯電が発生する。アースされた前記除電ブラシ173は、摩擦帯電を軽減するため、加圧ローラ172表面の電位を放電させ、帯電電位が過度に上昇しないように抑制している。
【0050】
図3において、加圧ローラ172は、金属からなる芯金721、耐熱性ゴムからなる弾性層722、及び、表面層として離型性及び導電性を有するフッ素系の樹脂からなるPFA層723、等からなり、加圧ローラ172の表面抵抗値が10〜1011Ωとなるように形成されている。(以下、当該表面抵抗値を有する加圧ローラを高抵抗導電ローラともいう。)
前述のように、加圧ローラ172の帯電電位は高過ぎても低過ぎても問題があり、かつ、記録紙Pの湿度にも影響を受ける。
【0051】
本発明者は、記録紙Pの湿度に応じて加圧ローラ172と除電ブラシ173との間隙量を変化させることにより、加圧ローラ172の帯電電位の変化を少なくしうることを実験により把握した。
【0052】
図4は本発明に係る除電手段の取り付け位置を移動可能とした構成について説明するための概略図である。
【0053】
除電ブラシ173は除電ブラシ取り付け部材731に一体的に保持され、当該除電ブラシ取り付け部材731の一部が定着装置の図示しないハウジングに形成された上下方向に延びる長溝に嵌合しているため、当該除電ブラシ取り付け部材731は前記ハウジングに対し上下方向に摺動可能な構成となっている。
【0054】
リンク732は、長手方向の中央近傍に回転用の嵌合穴を有し、前記ハウジングに固設された軸(参照符号なし)に嵌合してリンク732をハウジングに対して揺動自在に保持している。
【0055】
リンク732の一方の端部近傍には除電ブラシ作動軸(参照符号なし)が取り付けられ、前記除電ブラシ取り付け部材731に形成されたブラシ連結用の穴に嵌合しており、もう一方の端部近傍にはリンク連結用の穴が形成され、除電ブラシ移動ソレノイド733の作動軸部Sに取り付けられたリンク作動軸(参照符号なし)が嵌合している。
【0056】
図示しないばね部材の一端が除電ブラシ取り付け部材731に取り付けられ、当該ばね部材の他端が前記ハウジングに取り付けられているため、除電ブラシ取り付け部材731は下方に付勢される。
【0057】
本体制御部からの指令により除電ブラシ移動ソレノイド733がオンされると、当該ソレノイドの作動軸部Sが引き込まれリンク732が反時計方向に回転し、除電ブラシ取り付け部材731と一体となっている除電ブラシ173が上方に移動し加圧ローラ172と近接した位置に達する。
【0058】
除電ブラシ移動ソレノイド733がオフされると、前記ばね部材に付勢されて除電ブラシ取り付け部材731が下方に移動し、除電ブラシ173は加圧ローラ172から離間した位置に移動する。
【0059】
除電ブラシ173が加圧ローラ172に近接したときの加圧ローラ172と除電ブラシ173との間隔は狭い方が良いが製造上の寸法公差のバラツキを考慮して0.5mmとした。
【0060】
除電ブラシ173が加圧ローラ172に近接した位置に設定されたとき、加圧ローラ172の表面に帯電された電位は除電ブラシ173の作用により放電されて低くなり、除電ブラシ173が加圧ローラ172から離間した位置に設定されたときには、加圧ローラ172表面の電位は除電ブラシ173からの影響を受けない。
【0061】
図5は除電ブラシ移動ソレノイドの制御について説明するためのブロック図である。
【0062】
本体制御部に内蔵された図示しないメモリには、加圧ローラ172に対する除電ブラシ173の位置(近接か離間か)を設定するため、予め実験により求めておいた、前記モード条件と外気の温湿度条件とを組み合わせて作成したデータをプログラム入力してある。
【0063】
本体制御部は、外気の温湿度条件を検出するセンサ(不図示)からの信号、または、両面プリントと片面プリント等とのモード条件を選択するモード選択ボタン(不図示)からの信号を受け、前記プログラムに基づいて除電ブラシ移動ソレノイドに対しオンかオフかを指示し、除電ブラシ173の位置を決定する。
【0064】
本実施の形態では、除電ブラシが自動的に移動される構成としたが、ソレノイドの代わりにリンク732に直結したツマミを設けて、操作者が状況の変化に合わせて手動で切り換えできる構成としても良い。
【0065】
表1に、加圧ローラの構成を、▲1▼表面抵抗値が10以下のローラ(以下、導電ローラという)、▲2▼表面抵抗値が1012以上のローラ(以下、絶縁ローラという)、▲3▼表面抵抗値が10〜1011Ωのローラ(高抵抗導電ローラ)、▲4▼絶縁ローラ+除電ブラシ、及び、▲5▼高抵抗導電ローラ+除電ブラシ、として実験を行い、比較した結果を示す。
【0066】
表中のハジキ状オフセットの欄と連続プリントオフセットの欄とに記載した記号の○及び×は実験の結果として得られた画像の画質を評価したもので、○は2つの前記オフセットの発生が殆ど無く当社の画質判定基準で合格となったことを表し、×は前記オフセットが発生し前記判定基準で不合格となったことを表す。
【0067】
【表1】
Figure 2004109175
【0068】
本実験では、トナーは重合法によって作られた体積平均粒径が3〜5μmの熱可塑性小粒径トナーを用いている。
【0069】
▲1▼の導電ローラを用いた実験では、連続プリントオフセットの発生は少なかったが、初期のプリントから前記ハジキ状オフセットの発生があった。
【0070】
▲2▼〜▲4▼の実験ではハジキ状オフセットの発生は少なかったが、連続プリントオフセットの発生が見られた。
【0071】
本発明に係る▲5▼の実験では、ハジキ状オフセット、連続プリントオフセット、共に発生が少なく良好な結果が得られた。
【0072】
【発明の効果】
実施の形態において説明したように、加圧ローラに高抵抗の表面層を形成することでハジキ状オフセットの発生を防止し、加圧ローラに近接した位置に除電ブラシを配設することで連続プリントオフセットの発生を防止することができる。
【0073】
また、加圧ローラと除電ブラシとの間隙を可変とすることで、外気温湿度やプリントモード選択に対応しうる、即ち、ハジキ状オフセットの発生の要因となる記録紙の低湿化(高抵抗化)に対応することが可能となる。
【0074】
本発明によれば、記録紙の湿度に影響されることがなく、熱可塑性の小粒径トナーを用いても前記連続プリントオフセット及びハジキ状オフセットの発生が少ない、高画質の画像形成が可能な定着装置を有する画像記録装置を提供しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る定着装置を有する画像記録装置の実施の形態を示す電子写真方式を用いたデジタル複合機の概要断面図。
【図2】本発明の実施の形態に係る除電手段である除電ブラシが加圧ローラの外周に近接して配設された定着装置の構成を説明するための模式的断面図。
【図3】本発明の実施の形態に係る加圧ローラの構成を説明するための断面図。
【図4】本発明に係る除電手段の取り付け位置を可変とした構成について説明するための概略図。
【図5】除電ブラシ移動ソレノイドの制御について説明するためのブロック図。
【符号の説明】
17 定着装置
171 加熱ローラ
172 加圧ローラ
173 除電手段(除電ブラシ)
721 芯金
722 弾性層
723 PFA層
731 除電ブラシ取り付け部材
732 リンク
733 除電ブラシ移動ソレノイド
Ha 熱源
P 記録紙

Claims (4)

  1. 加熱手段と、当該加熱手段に圧接する加圧手段とを備え、トナー像を搭載した記録材を前記加熱手段と前記加圧手段との加熱及び圧接により定着する定着装置を有する画像記録装置において、
    前記加圧手段の表面層は導電性を有するフッ素系樹脂で構成され、当該加圧手段の表面抵抗値が10〜1011Ωであり、当該加圧手段の表面に近接した位置に非接触の除電手段を配設したことを特徴とする定着装置を有する画像記録装置。
  2. 前記除電手段の取り付け位置が移動可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置を有する画像記録装置。
  3. 前記除電手段の取り付け位置が温湿度またはプリントモードにより変化するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の定着装置を有する画像記録装置。
  4. 前記トナー像を形成するトナーは、熱可塑性で重合法により作成されたものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像記録装置。
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