JP2004108351A - 流体機械 - Google Patents

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Hisayoshi Fujiwara
藤原 尚義
Takuya Hirayama
平山 卓也
Takeshi Fukuda
福田 岳
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Toshiba Carrier Corp
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Toshiba Carrier Corp
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Abstract

【課題】調心が容易で極めて小型な電動機体一体型の流体機械を提供する。
【解決手段】流体機械は、ヘリカル機構部2を駆動するアウターロータ型電動機3のロータ32が、このロータ32の少なくとも一端側に設けられたロータフレーム324、35によって電動機3の固定軸33に転がり軸受39、40を介して支持されるとともに、ヘリカル機構部2のローラ24はロータフレーム36に転がり軸受41,42を介して支持されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は流体機械に係わり、特にアウターロータ型電動機により駆動されるヘリカル機構部を有する流体機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ヘリカル圧縮機構部を有する流体機械、例えばヘリカルコンプレッサは、その電動機部の回転シャフトにより圧縮機部のシリンダ内に配置された偏心ローラを偏心回転させて冷媒ガスを圧縮する構造になっている。
【0003】
しかし、これら圧縮機の電動機部は、ステータの内側にロータを配設するインナーロータ型に構成されているので、このロータの回転力を例えば回転軸の偏心部等の伝動機構を介して圧縮機構部に伝動し、この圧縮機構部を駆動させる構成のものが多い。
【0004】
このような構造の場合、電動機部と圧縮機部が別個に設けられているため、電動機から動力を伝達するための機構や部品が必要となり、伝動効率が低下する上に部品点数が多く、また、大型重量化を招き、組立工数も増大し、コストアップを招くという問題があった。
【0005】
そこで、圧縮機部と電動機部を一体にする構造が提案されているが、圧縮機部の構成上、一体にすることは難しい場合が多い。
【0006】
特にシリンダ内に配置されたローラとシリンダ間に軸方向に次第に容積が小さくなる圧縮室を区画する不等ピッチの螺旋ブレードとを備えたヘリカル圧縮機構部を用いるヘリカルコンプレッサでは、圧縮機部が回転軸方向に長い構造になる問題があり、このような従来の諸問題を解決するために、電動機部内に圧縮機部を設ける構造が提案されており、また、本願発明者等は、特許文献1および特許文献2に記載のように、その逆に電動機部の外側に圧縮機部を配置する構造の提案を行った。
【0007】
しかしながら、このようなアウターロータ型では圧縮機部の内部に電動機部が配置される構造になるので、圧縮機部を支持しあるいは駆動する機構部の調心が難しく、いずれの場合も機構部を片持ち支持構造にしているが、ローラスラスト面との直角度の確保や、軸受の摺動損失が大きくなるなど改良を必要とする点があった。
【0008】
さらに、構造を簡単にして安価にし、かつ、ケーシングレスで空冷であっても、電動機部および圧縮機部の冷却が確実に行うことができるように改良することが必要とする点があった。
【0009】
【特許文献1】
特開2001―20882号(段落番号[0034]、図1)
【0010】
【特許文献2】
特開2001−12371号(段落番号[0035]、図1)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述した事情を考慮してなされたもので、調心が容易で極めて小型な電動機体一体型ヘリカル式の流体機械を提供することを目的とし、さらに、構造が簡単で安価、かつ、ケーシングレスで空冷であっても、電動機部およびヘリカル機構部の冷却が確実に行える電動機体一体型ヘリカル式の流体機械を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の1つの態様によれば、固定軸に固定されたステータとこのステータの外周側に配置されたロータとからなるアウターロータ型電動機と、このアウターロータ型電動機の外周側に配置され、円筒状のシリンダとこのシリンダ内に偏心配置され螺旋状溝が設けられたローラと前記螺旋状溝に嵌められたブレードを有するヘリカル機構部とからなる流体機械において、上記ロータは、このロータの少なくとも一端側に設けられたロータフレームによって前記固定軸に転がり軸受を介して支持されるとともに、前記ヘリカル機構部ローラは、前記ロータフレームに転がり軸受を介して支持されていることを特徴とする流体機械が提供される。これにより、調心が容易で極めて小型な電動機体一体型ヘリカル式の流体機械が実現される。
【0013】
好適な一例では、上記ロータフレームは、偏心部を有しており、ローラは、前記偏心部に転がり軸受を介して支持されている。これにより、ローラの偏心が容易に実現される。
【0014】
また、他の好適な一例では、上記ロータフレームは、ロータの両端側に2個設けられ、それぞれ固定軸に転がり軸受を介して支持されている。これにより、負荷に対して安定した構造になり、ローラスラスト面との直角度が確実に保たれ、さらに、いずれの軸受の摺動損失も低減される。
【0015】
また、他の好適な一例では、上記2個のロータフレームは、互いに同一方向に偏心した偏心部を有し、ローラの両端側が各ロータフレームの上記偏心部に転がり軸受を介して支持されている。これにより、ローラの偏心が容易に負荷に対して安定した構造になり、かつ、ローラスラスト面との直角度が確実に保たれ、さらに、いずれの軸受の摺動損失も低減される。
【0016】
また、他の好適な一例では、上記ロータフレームは、固定軸に軸方向に並設された複数の転がり軸受を介して支持されている。これにより、ローラ及びロータの安定的支持が実現される。
【0017】
また、他の好適な一例では、上記ロータ及びロータフレームの少なくとも一方に、バランスウェイトを有する。これにより、ローラ及びロータの回転の円滑化が実現される。
【0018】
また、他の好適な一例では、上記シリンダは、シリンダの両端側に固定されたフレームにより、固定軸に固定される。これにより、シリンダの固定軸への取付けが確実になるとともに、シリンダへのローラ及び電動機部の組込みが容易になる。
【0019】
また、他の好適な一例では、上記シリンダは、一方のフレームと一体に形成される。これにより、構造が簡単になり、安価なヘリカルコンプレッサが実現される。
【0020】
また、他の好適な一例では、上記シリンダの一端側から他端側に空気が流通する通気路が形成される。これにより、ケーシングレスで空冷であっても、電動機部およびヘリカル機構部の冷却が確実に行われる。
【0021】
また、他の好適な一例では、上記フレーム及びロータフレームには、通気口が設けられる。これにより、通気路の形成が容易になる。
【0022】
また、他の好適な一例では、上記固定軸には、軸方向貫通孔およびこの貫通孔から外周面に開口する横孔が設けられる。これにより、通気路の形成が容易になる。
【0023】
また、他の好適な一例では、上記ロータおよびロータフレームの少なくとも一方には、ファンが設けられる。これにより、ヘリカル機構部および電動機部の冷却がより確実に行われる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係わる流体機械の第一実施形態について図面を参照して説明する。
【0025】
図1は本発明に係わる流体機械の第一実施形態の縦断面図である。
【0026】
図1に示すように、流体機械、例えばヘリカルコンプレッサ1は、ヘリカル圧縮機構部2と、このヘリカル圧縮機構部2を駆動し、これに内装されたアウターロータ型電動機の電動機部3とを有している。
【0027】
上記ヘリカル圧縮機構部2は、円筒状のシリンダ21と、このシリンダ21の両端部に設けられ、上部軸用孔22aを有する上部フレーム22及び下部軸用孔23aを有する下部フレーム23と、シリンダ21内に旋回(公転)自在に偏心配置された環状のローラ24と、このローラ24とシリンダ21間に軸方向に次第に容積が小さくなる圧縮室25を区画する不等ピッチのヘリカルブレード26とを有している。
【0028】
上記ローラ24の外周面には、所定寸法の螺旋溝24aが図1中上端の吸込側端から下端の吐出側端に向けてピッチが徐々に小さくなるように形成されており、この螺旋溝24a内には弾性を有する螺旋状の上記ヘリカルブレード26が出没自在に嵌め込まれている。さらに、ヘリカルブレード26は、弾性材料、プラスチックまたはテフロン(登録商標)等のフッ素樹脂もしくはフッ素プラスチック等により成形されている。ヘリカルブレード26はシリンダ21の内周面に気密に当接され、シリンダ21の内周面とローラ24の外周面との環状間隙をヘリカルブレード26により軸方向に沿って複数の上記圧縮室25に仕切っている。各圧縮室25はヘリカルブレード26の隣り合う2つの巻き間に規定されており、ヘリカルブレード26に沿ってシリンダ21の内周面とローラ24の外周面との接触部から、次の接触部まで延びたほぼ三日月状をなしている。これら圧縮室25の各容積はヘリカルブレード26のピッチに対応して図1中上端の吸込側から図中下端の吐出側へ向って徐々に小さくなっている。また、ローラ24の下端には下部軸用孔27aを有する下端面部27が形成され、上端には上部軸受孔28aを有するスリーブ28が取付けられている。
【0029】
上記電動機部3は、ローラ24の内側において、ステータ31と、このステータ31の外周面に所定の間隙を設けて外嵌された有底円筒状のロータ32とを配設してアウターロータ型に構成され、ステータ31は、シリンダ21の両端に設けられた上部フレーム22及び下部フレーム23間に橋設され上部軸用孔22a及び下部軸用孔23aを介して固定された中空状の固定軸としての中心軸33に、嵌着されている。
【0030】
また、ロータ32は、主ロータフレーム34と副ロータフレーム35からなるロータフレーム36を有しており、主ロータフレーム34には、その中央部にリング形状の膨出部34aが形成され、この膨出部34aには、円弧状に4個分割され等間隔で円周上に配置されたロータマグネット37及びこのロータマグネット37が埋め込まれる収納溝(図示せず)が形成された積層鋼鈑38が収納されており、さらに、主ロータフレーム34は、有底中空形状をなし、その上面部34bには、中心軸33が貫通する貫通孔34cと外方に突出すリング形状の上部軸受部34dが形成されている。この上部軸受部34dの内周円は中心軸33の中心線cがその中心をなし、上部軸受部34dの内周側と中心軸33間に設けられたロータ用上部ボール軸受39によりロータ32が軸支されるようになっている。また、上部軸受部34dの外周円は中心線cに対して偏心し、上部軸受部34dにはリング形状で順次偏肉に形成された偏心部34eが形成されており、上部軸受部34dの外周側とスリーブ28の上部軸受孔28a間に設けられたローラ用上部ボール軸受41により、ローラ24がロータ32に偏心して軸支されるようになっている。
【0031】
さらに、上記上面部34bと同様に、副ロータフレーム35の下面部35bには、貫通孔35cと下部軸受部35dが形成されており、下部軸受部35dの内周円は中心軸33の中心線cがその中心をなし、下部軸受部35dの内周側と中心軸33間に設けられたロータ用下部ボール軸受40によりロータ32が軸支され、下部軸受部35dの外周円は中心線cに対して偏心し、下部軸受部35dにはリング形状で順次偏肉に形成された偏心部35eが、上記上部軸受部34dの偏心部34eと偏心角度が一致するように形成されており、下部軸受部35dの外周側とローラ24の下端面部27に設けられた下部軸受孔27a間に設けられたローラ用下部ボール軸受42により、ローラ24がロータ32に偏心して軸支されるようになっている。ロータフレーム36に偏心部34e、35eを形成することにより、ローラ24の偏心が容易に実現される。
【0032】
また、符号4はローラ32が偏心回転運動する際ローラ32を公転させ、自転させないようにするオルダムリングであり、29aは冷媒ガスを吸い込む吸込口、29bは冷媒ガスを吐出する吐出口、31aはステータ31に給電するためのリード線であり、31bは偏心部34e、35eと対向する反対側に設けられたバランスウェートである。
【0033】
本発明に係わる流体機械は、上述のような構造を有しているので、アウターロータ型電動機を用いたオイルレスタイプのヘリカル圧縮機の構成が可能になり、電動機部と機構部が一体に形成された非常にコンパクトな構造を実現できる。
【0034】
次に本発明に係わる流体機械を用いた冷媒の圧縮方法について説明する。
【0035】
図1に示すように、電動機部3のステータ31への通電により、ロータ32が回転すると、このロータ32のロータフレーム36に設けられた偏心部34e、35eが、ローラ用上部ボール軸受41、ローラ用下部ボール軸受42を介して環状のローラ24の内周面にて摺動自在に当接しながら偏心回転する。このために、ローラ24がシリンダ21内で旋回(公転)し、ヘリカルブレード26の外周面がシリンダ21の内接面に当接した状態で摺動して回転する。このときローラ24の自転は、ローラ24がオルダムリング4によりシリンダ21に係合されているので、防止される。これにより、ヘリカルブレード26の各部はローラ24の外周面とシリンダ21の内周面との接触部に近付くに従って螺旋溝24a内に大きく押し込まれ、一方、離れるに従って、この接触部から外径方向に飛び出す突出量を増大させる。
【0036】
これにより、吸込口29aからの冷媒等の流体が、シリンダ21の吸込側で隣り合うヘリカルブレード26の巻き間の圧縮室25に順次吸い込まれ、吐出口側へ順次移送されつつ圧縮されてからシリンダ21の下端開口の吐出口29bから吐出される。
【0037】
上記のような冷媒の圧縮過程において、ローラ24、ロータ32の偏心回転及び圧縮冷媒により、ローラ24、ロータ32には大きな力が作用するが、ローラ24はロータ用上部ボール軸受39及びロータ用下部ボール軸受40より、ロータ32は、ローラ用上部ボール軸受41及びローラ用下部ボール軸受42により、ともに2箇所で支持されており、負荷に対して安定した構造になっている。これにより、ローラスラスト面との直角度が確実に保たれ、さらに、いずれの軸受の摺動損失をもなくすことができる。
【0038】
また、ローラ24、ロータ32は、圧縮過程において偏心回転をするが、バランスウェート31bが偏心部34e、35eと対向する反対側に設けられているので、その回転は円滑になる。
【0039】
さらに、本発明に係わる流体機械の組立方法について説明する。
【0040】
図1に示すように、予めシリンダ21にオルダムリング4及び下部フレーム23を取付けて容器状に組み立てておく。
【0041】
さらに、これとは別に電動機部3の組立を行う。この電動機部3の組立は、主ロータフレーム34の膨出部34aにロータマグネット37及び積層鋼鈑38を収納後、中心軸33が嵌着されたステータ31を主ロータフレーム34に収納するとともに、中心軸33の上側を主ロータフレーム34の上部軸受部34dに取付けられたロータ用上部ボール軸受39を貫通させ、さらに、中心軸33の下側を副ロータフレーム35の下部軸受部35dに取付けられたロータ用下部ボール軸受40を貫通させた後、副ロータフレーム35を主ロータフレーム34に溶着あるいは嵌合等により一体化する。
【0042】
しかる後、この組み立てられた電動機部3にローラ用上部ボール軸受41及びローラ用下部ボール軸受42を取付けた後、ローラ24に収納し、ローラ用下部ボール軸受42を下端面部27の下部軸受孔27aに嵌合し、スリーブ28をローラ用上部ボール軸受41とシリンダ21の内周面間に圧入して、電動機部3をシリンダ21に固定する。
【0043】
さらに、予め容器状に組み立てられた上記シリンダ21に、電動機部3が内設され、螺旋溝24aのヘリカルブレード26が嵌め込まれたローラ24を収納し、中心軸33の下端を下部軸受孔23aに嵌合し、さらに、上端を上部軸用孔22aに嵌合し、しかる後、上部フレーム22をシリンダ21に固着する。
【0044】
上記のような本発明に係わる流体機械の組立工程において、アウターロータ型電動機では、圧縮機部の内部に電動機部が配置される構造になるので、圧縮機部を支持しあるいは駆動する機構部の調心が難しいが、機構部にボールベアリングを使用することで調心が容易になる。
【0045】
また、本発明に係わる流体機械の第二実施形態について説明する。
【0046】
上記第一実施形態における流体機械は、ローラ及びロータがともにボール軸受により両端2箇所で支持されるのに対して、本第二実施形態は、ローラ及びロータがともにボール軸受により1箇所で支持され、かつ、ロータが複数個のボール軸受で支持されるようにしたものである。
【0047】
例えば、図2に示すように、流体機械、例えばヘリカルコンプレッサ1Aは、主ロータフレーム34Aと副ロータフレーム35Aからなるロータフレーム36Aを有しており、主ロータフレーム34Aは円筒形状をなし、その内部にはロータマグネット37A及び積層鋼鈑38Aが収納されている。
【0048】
また、上記副ロータフレーム35Aの下面部35Abには、貫通孔35Acと下部軸受部35Adが形成されており、下部軸受部35Adの内周円は中心軸33Aの中心線Acがその中心をなし、下部軸受部35Adの内周側と中心軸33A間に設けられた複数個、例えば2個のロータ用下部ボール軸受40Aによりロータ32Aが軸支され、下部軸受部35Adの外周円は中心線Acに対して偏心して、下部軸受部35Adには偏心部35Aeが形成されており、下部軸受部35Adの外周側と下面部35Abに設けられた下部軸受孔25Ab間に設けられたローラ用下部ボール軸受42Aにより、ローラ24Aがロータ32Aに偏心して軸支されるようになっている。他の構成は図1に示す流体機械と異ならないので、同一符号を付して説明は省略する。
【0049】
従って、ローラ及びロータを片持ち支持する構造にして、部品点数を削減し、生産性及びコストダウンを図ることができ、さらに、ロータを複数個のボール軸受で支持することにより、ローラ及びロータを安定的に支持することができる。
【0050】
また、本発明に係わる流体機械の第三実施形態について説明する。
【0051】
上記第一実施形態における流体機械は、シリンダの両側に2個の別個のフレームが各々一体的に取付けられるのに対して、本第三実施形態は、シリンダと一方のフレームとが一体に形成されている。
【0052】
例えば、図3に示すように、ヘリカルコンプレッサ1Bは、ケーシングレス型で外部に露出し、ケースシングをなす部分は、一方、例えば底部フレーム23Bが一体に形成されたヘリカル圧縮機構部2Bのシリンダ21Bと、このシリンダ21Bを覆うように一体的に取付けられた上部フレーム22Bとで形成されている。底部フレーム23Bと上部フレーム22Bの中央には、モータステータ31Bが軸支される中心軸33Bを固定するための上部軸受用孔22Baおよび下部軸受用孔23Baが各々設けられている。さらに、中心軸33Bと上部軸受用孔22Baには、キー等の回転防止部材22Bcが設けられ、中心軸33Bが回転しないようになっている。
【0053】
また、シリンダ21Bの一端側から他端側に空気が流通する通気路RBが形成されている。
【0054】
この通気路RBは、底部フレーム23Bに設けられた下部フレーム通気孔23Bb、支持部材43Bに設けられた支持部材通気孔43Ba、ローラ24Bとロータ32B間に設けられる空隙gB、ローラ24Bに設けられたローラ通気孔24Ba、および上部フレーム22Bに設けられた上部フレーム通気孔22Bbが連通されるようにして形成されている。また、通気路RBは、下部軸受用孔23Ba、中心軸33Bに設けられた軸方向貫通孔33Ba、および上部軸受用孔22Baが連通されるようにして形成され、さらに、下部フレーム通気孔23Bb、下部ロータフレーム45Bに設けられた下部ロータフレーム通気孔45Ba、通気用横孔33Bb、軸方向貫通孔33Ba、および上部軸受用孔22Baが連通されるようにして形成される。なお、符号4Bは上部フレーム22Bとローラ24B間に設けられたオルダムリングである。他の構成は図1に示す流体機械と異ならないので、同一符号を付して説明は省略する。
【0055】
従って、シリンダ21Bと底部フレーム23Bとが一体に形成されており、構造が簡単になり、安価なヘリカルコンプレッサが得られる。また、シリンダ21Bの一端側から他端側に空気が流通する通気路RBが形成されているので、ヘリカル圧縮機構部2B、電動機部3Bの冷却が確実に行える。さらに、両フレーム22B、23Bに両フレーム通気孔22Bb、23Bb、下部ロータフレーム45Bに下部ロータフレーム通気孔45Baを設けることにより、通気路RBの形成が容易になる。また、中心軸33Bに軸方向貫通孔33Baおよび通気用横孔33Bbを設けることにより、通気路RBの形成が容易になる。
【0056】
さらに、本発明に係わる流体機械の第四実施形態について説明する。
【0057】
上記第三実施形態における流体機械は、冷却のために通気路が設けられているのに対して、本第四実施形態は、通気路に冷却ファンを付加したものである。
【0058】
例えば、図4に示すように、ヘリカルコンプレッサ1C型には、通気路RCが設けられ、この通気路RCは、底部フレーム23Cに設けられた下部フレーム通気孔23Cb、支持部材43Cに設けられた支持部材通気孔43Ca、ローラ24Cとロータ32C間に設けられる空隙gC、ローラ24Cに設けられたローラ通気孔24Ca、および上部フレーム22Cに設けられた上部フレーム通気孔22Cbが連通されるようにして形成されている。さらに、この通気路RC中は、図5示すような形状を有する冷却ファン44Cあるいは図6に示すような形状を有する冷却ファン44Cが設けられている。冷却ファン44Cはローラ24Cと上部ロータフレーム22C間に配置され、上部ロータフレーム22Cに嵌合されている。他の構成は図3に示す流体機械と異ならないので、同一符号を付して説明は省略する。
【0059】
従って、シリンダ21Cの一端側から他端側に空気が流通する通気路が形成され、特に通気路RC中には、冷却ファン44Cが設けられているので、ヘリカル圧縮機構部2C、電動機部3Cの冷却がより確実に行える。
【0060】
上述した各実施形態においては、ヘリカルコンプレッサについて説明したが、本発明に係わる流体機械は、これに限らず流体ポンプ、真空ポンプ等あらゆる流体機械に適用可能である。
【0061】
【発明の効果】
本発明に係わる流体機械によれば、調心が容易で極めて小型な電動機体一体型の流体機械を提供することができ、さらに、構造が簡単で安価、かつ、ケーシングレスで空冷であっても、電動機部およびヘリカル機構部の冷却を確実に行える電動機体一体型ヘリカル式の流体機械を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる流体機械の第一実施形態の縦断面図。
【図2】本発明に係わる流体機械の第二実施形態の縦断面図。
【図3】本発明に係わる流体機械の第三実施形態の縦断面図。
【図4】本発明に係わる流体機械の第四実施形態の縦断面図。
【図5】本発明に係わる流体機械の第四実施形態に用いられる冷却ファンの平面図。
【図6】本発明に係わる流体機械の第四実施形態に用いられる他の冷却ファンの平面図。
【符号の説明】
1 ヘリカルコンプレッサ
2 ヘリカル圧縮機構部
3 電動機部
4 オルダムリング
21 シリンダ
22 上部フレーム
22a 上部軸用孔
23a 下部軸用孔
23 下部フレーム
24 ローラ
24a 螺旋溝
25 圧縮室
26 ヘリカルブレード
27 下端面部
27a 下部軸受孔
28 スリーブ
28a 上部軸受孔
29a 吸込口
29b 吐出口
31 ステータ
31a リード線
31b バランスウェート
32 ロータ
33 中心軸
34 主ロータフレーム
34a 膨出部
34b 上面部
34c 貫通孔
34d 上部軸受部
34e 偏心部
35 副ロータフレーム
35b 下面部
35c 貫通孔
35d 下部軸受部
35e 偏心部
36 ロータフレーム
37 ロータマグネット
38 積層鋼鈑
39 ロータ用上部ボール軸受
40 ロータ用下部ボール軸受
41 ローラ用上部ボール軸受
42 ローラ用下部ボール軸受
c 中心線

Claims (12)

  1. 固定軸に固定されたステータとこのステータの外周側に配置されたロータとからなるアウターロータ型電動機と、このアウターロータ型電動機の外周側に配置され、円筒状のシリンダとこのシリンダ内に偏心配置され螺旋状溝が設けられたローラと前記螺旋状溝に嵌められたブレードを有するヘリカル機構部とからなる流体機械において、上記ロータは、このロータの少なくとも一端側に設けられたロータフレームによって前記固定軸に転がり軸受を介して支持されるとともに、前記ヘリカル機構部ローラは、前記ロータフレームに転がり軸受を介して支持されていることを特徴とする流体機械。
  2. 上記ロータフレームは、偏心部を有しており、ローラは、前記偏心部に転がり軸受を介して支持されていることを特徴とする請求項1に記載の流体機械。
  3. 上記ロータフレームは、ロータの両端側に2個設けられ、それぞれ固定軸に転がり軸受を介して支持されていることを特徴とする請求項1または2に記載の流体機械。
  4. 上記2個のロータフレームは、互いに同一方向に偏心した偏心部を有し、ローラの両端側が各ロータフレームの上記偏心部に転がり軸受を介して支持されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の流体機械。
  5. 上記ロータフレームは、固定軸に軸方向に並設された複数の転がり軸受を介して支持されていることを特徴とする請求項2に記載の流体機械。
  6. 上記ロータ及びロータフレームの少なくとも一方に、バランスウェイトを有することを特徴とする請求項2に記載の流体機械。
  7. 上記シリンダは、シリンダの両端側に固定されたフレームにより、固定軸に固定されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の流体機械。
  8. 上記シリンダは、一方のフレームと一体に形成されたことを特徴とする請求項7の流体機械。
  9. 上記シリンダの一端側から他端側に空気が流通する通気路が形成されたことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の流体機械。
  10. 上記フレーム及びロータフレームには、通気口が設けられたことを特徴とする請求項9の流体機械。
  11. 上記固定軸には、軸方向貫通孔およびこの貫通孔から外周面に開口する横孔が設けられたことを特徴とする請求項9および10に記載の流体機械。
  12. 上記ロータおよびロータフレームの少なくとも一方には、ファンが設けられたことを特徴とする請求項9ないし11のいずれか1項に記載の流体機械。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007262944A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Jtekt Corp 電動ギヤポンプ
US7641457B2 (en) * 2006-03-28 2010-01-05 Jtekt Corporation Internal gear pump

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