JP2004105879A - 空気清浄用フィルターユニット及びそれを用いた機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】空気の吸込み側から、プレフィルター2、フィルター押さえ枠3、脱臭フィルター4、集塵フィルター5、枠体6の順で構成される。フィルター押さえ枠3が、脱臭フィルター4の表面の凹部と一致する箇所に突起部を備えることにより、脱臭フィルター4は形を保持することができる。プレフィルター2の側面には突起部23が備えられ、枠体6に係止穴64を設け、この突起部23を係止穴64に挿入してプレフィルター2を枠体6に結合することで、脱臭フィルター4は容易に着脱可能である。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気清浄用フィルターユニット及びそれを用いた機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
室内の空気は、塵埃、タバコの煙、花粉、呼吸とともに排出される二酸化炭素など、様々な物質で汚染されている。近年では住宅の高気密化が進んだこともあり、汚染物が室内に溜まりやすいので、快適な環境を得るために、積極的に空気を改質する必要がある。
【0003】
空気を改質するにあたり、空気中に浮遊する有害な汚染物を除去するためには、これらをフィルターによって濾過、吸着、分解するのが一般的である。このような目的で使用される従来の空気清浄用フィルターには、プレフィルターと脱臭フィルター、集塵フィルターの組み合わせにより構成したものがある。プレフィルターは、大きな塵埃を捕集する。脱臭フィルターは、空気中の臭い成分であるアセトアルデヒド、アンモニア、酢酸などを吸着する。集塵フィルターは、微細な塵埃を捕集するものであり、いわゆるHEPAフィルターの使用も提案されている。フィルターは、長期にわたり使用すれば性能が低下するので、交換等のメンテナンスを行って性能を維持している。
【0004】
上記のような空気清浄用フィルター用の脱臭フィルターとして、吸着量を多くするために、粒状活性炭で構成された脱臭フィルターを使用した空気清浄用フィルターが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この技術による脱臭フィルターは、合成樹脂などで形成されたハニカムコアの中に粒状活性炭を収納して全体を平板状に構成したものである。また、その他に、布などの柔軟な材料で袋状の収納室を形成し、その中に粒状活性炭を収納して全体を平板状に構成したものもある。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−114333号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載のような空気清浄用フィルターは、臭いの吸着スピードが速く、且つ吸着できる量も多いが、これらの能力にも限界があり、快適な空気へと改質する性能を維持するためには、脱臭フィルターの交換が必要である。したがって、ランニングコストが高くなる傾向にある。
【0007】
これに対し、布などの柔軟な材料で形成された脱臭フィルターは、洗浄して再生が可能なため、ランニングコストが安いが、全体が柔軟であるがために、自身で形を保持するのが困難で、フィルター面を垂直にすると尚困難になり、所定の位置からずれてしまうという問題が生じる。
【0008】
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、再生利用するために、容易に着脱が可能な脱臭フィルターとプレフィルターを備え、且つ脱臭フィルターを所定の位置で型崩れすることなく装着することが可能な空気清浄用フィルターユニット及びそれを用いた機器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明は、プレフィルターと、脱臭フィルターと、集塵フィルターとを枠体内に備える空気清浄用フィルターユニットにおいて、前記枠体内に、空気の吸込側から前記プレフィルター、前記脱臭フィルター、前記集塵フィルターの順に配設し、プレフィルターと脱臭フィルターとの間に脱臭フィルターの型崩れ防止手段を設けた。
【0010】
この構成によれば、脱臭フィルターを空気清浄用フィルターユニットの所定の位置に装着することが可能となる。
【0011】
また、前記プレフィルターの、前記脱臭フィルターが配設される側の面に、前記型崩れ防止手段を形成した。
【0012】
この構成によれば、脱臭フィルターを枠体内の所定の位置で保持する部材等を使用することなく、脱臭フィルターを空気清浄用フィルターユニットの所定の位置に装着することが可能となる。
【0013】
また、前記型崩れ防止手段が、前記脱臭フィルターを押さえる突起である。
【0014】
この構成によれば、脱臭フィルターを突起によって押さえるので、脱臭フィルターが枠体内でずれることがない。したがって、脱臭フィルターを空気清浄用フィルターユニットの所定の位置に装着することが可能となる。
【0015】
また、前記型崩れ防止手段として、前記プレフィルターと前記脱臭フィルターとの間に、フィルター押さえ枠を配設した。
【0016】
この構成によれば、集塵フィルター、脱臭フィルターの順に各々を枠体に入れ、フィルター押さえ枠を使用して、集塵フィルターの硬く平らな表面に脱臭フィルターを押し付けることによって、脱臭フィルターを枠体に取り付ける特別な固定具が不要である。
【0017】
また、プレフィルターと、脱臭フィルターと、集塵フィルターとを枠体内に備える空気清浄用フィルターユニットにおいて、前記枠体内に、空気の吸込側から前記プレフィルター、前記脱臭フィルター、前記集塵フィルターの順に配設するとともに、プレフィルターと脱臭フィルターとの間にフィルター押さえ枠を配設し、フィルター押さえ枠、脱臭フィルター、集塵フィルターは、前記空気清浄用フィルターユニットの枠体から取り出し可能であり、これら枠体内の構成要素の枠体からの脱落を防止するために、プレフィルターが枠体に結合される。
【0018】
この構成によれば、脱臭フィルターと集塵フィルターが、空気清浄用フィルターユニットから容易に着脱可能である。
【0019】
また、前記フィルター押さえ枠は、前記脱臭フィルターが存在する側の表面に突起部を備える。
【0020】
この構成によれば、突起部によって押さえるので、フィルター押さえ枠と脱臭フィルターがずれることがない。したがって、脱臭フィルターを空気清浄用フィルターユニットの所定の位置に装着することが可能となり、脱臭フィルターが型崩れしない。
【0021】
また、前記フィルター押さえ枠の表面の突起部が桟状である。
【0022】
この構成によれば、突起部の強度向上が図れ、脱臭フィルターを支える力も向上し、フィルター押さえ枠と脱臭フィルターがずれることを更に抑えることが可能である。
【0023】
また、前記脱臭フィルターは全体の表面が凹凸をなして形成され、この凹部に一致するように、前記フィルター押さえ枠の突起部が配設される。
【0024】
この構成によれば、フィルター押さえ枠と脱臭フィルターがずれることがほとんどなく、脱臭フィルターを空気清浄用フィルターユニットの所定の位置に確実に保持することが可能となる。
【0025】
また、前記プレフィルターは側面に突起部を備え、この突起部が前記枠体に設けた係止穴に内側から挿入されることにより前記結合がなされる。
【0026】
この構成によれば、集塵フィルター、脱臭フィルター、フィルター押さえ枠、プレフィルターを順次枠体の中にはめ込んでいくことにより、空気清浄用フィルターユニットを形成することが可能である。
【0027】
また、前記プレフィルターの側面の突起部が、前記枠体の外側に突出する。
【0028】
この構成によれば、空気清浄用フィルターユニットにおいて、枠体へのプレフィルターの結合強度が増し、更に、空気清浄用フィルターユニットを取り扱う際に、この突起部に指を掛けることが可能である。
【0029】
また、本発明では、機器の筐体に、前記空気清浄用フィルターユニットを収納する凹状の収納部を形設するとともに、前記凹状のフィルター収納部の縁部には、前記空気清浄用フィルターユニットの前記突起部に対応する位置に指掛け用の凹所を設ける。
【0030】
この構成によれば、空気清浄用フィルターユニットを形成するためのプレフィルターの突起部が、機器に空気清浄用フィルターユニットを収納する際の作業の妨げにならず、且つ空気清浄用フィルターユニットに指を掛けるのも容易である。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図に基づき説明する。
【0032】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る空気清浄用フィルターユニットの構成要素を分解した状態の正面斜視図である。図2は、図1に示す空気清浄用フィルターユニットの組立状態の正面斜視図である。空気清浄用フィルターユニット1は、空気清浄機に組み合わせるものとして設計されており、枠体6の中に3種類のフィルター、すなわち空気の吸込み側から、プレフィルター2、脱臭フィルター4、集塵フィルター5が配設されている。プレフィルター2と脱臭フィルター4の間には、フィルター押さえ枠3が配設されている。
【0033】
図3は、図1に示す空気清浄用フィルターユニットのプレフィルターの正面斜視図である。プレフィルター2は、ポリプロピレン製のメッシュ22が、ABS等の合成樹脂で形成された長方形枠21に、4段4列の窓を形成するように溶着されている。長方形枠21には、その側面に、一方の側面につき2個ずつ、計4個の突起部23が備えられている。また、正面には突起リブ24が備えられている。プレフィルター2は、吸込まれた空気の中から大きめの塵埃を捕集する。
【0034】
図4は、図1に示す空気清浄用フィルターユニットの脱臭フィルターの概略構成図である。図4(a)は脱臭フィルターの正面斜視図、図4(b)は脱臭フィルターの側面図である。脱臭フィルター4は、ポリプロピレン繊維とポリエステル繊維からなる長方形の袋体41を、大きさが均等な7つの収納室42が上下方向に連続するように区分けし、その各々に活性炭を均一に分散して詰めたものである。全体が、合成繊維のような柔軟な材料で構成されているため、各々の収納室42に活性炭を詰めることによって、図4(b)のように側面から見ると表面に凹凸が形成される。脱臭フィルター4は、空気中の臭い成分であるアセトアルデヒド、アンモニア、酢酸等を吸着する。
【0035】
図5は、図1に示す空気清浄用フィルターユニットの集塵フィルターの正面斜視図である。集塵フィルター5は、いわゆるHEPAフィルターであって、ポリエステル/ビニロン系不織布からなる骨材に電石加工したメルトブロー不織布(商品名「トレミクロン」:東レ株式会社製)を合わせて濾材とし、これを折り畳んだ上、その上下面にハイドロキシアパタイト加工した不織布からなる抗菌シートを重ねて熱圧着し、ホットメルト処理した不織布からなる枠を溶着したもので、微細な塵埃を捕集する。
【0036】
図6は、図1に示す空気清浄用フィルターユニットのフィルター押さえ枠を脱臭フィルターの側から見た斜視図である。フィルター押さえ枠3は、長方形の枠31に、空気の流入が可能な7段3列の角孔32を備える。角孔32の高さは、脱臭フィルター4の表面の凹凸に合わせて設定されている。また、風下側の面、すなわち脱臭フィルター4に向き合う面に、各角孔32の間に計6本の桟状の突起部33が備えられている。この桟状突起部33は、横幅がフィルター押さえ枠3の横幅と同じであり、脱臭フィルター4に向かい水平方向に突出している。なお、脱臭フィルター4を押さえるための突起部は、必ずしも桟状である必要はなく、棒状などの突起であっても良い。
【0037】
図7は、図1に示す空気清浄用フィルターユニットの枠体の正面斜視図である。枠体6は、風上側の1面が完全に開放された箱体61であり、風下側の面には、空気の流入が可能な6段4列の角孔62と格子枠63を備える。格子枠63は、集塵フィルター5の抜け落ちを防止するためのものである。枠体6の厚さは、その内部に、集塵フィルター5、脱臭フィルター4、フィルター押さえ枠3、プレフィルター2が収納可能な厚さである。その側面には、一方の側面につき2個ずつ、計4個の係止穴64が設けられている。
【0038】
図8は、図1に示す空気清浄用フィルターユニットの脱臭フィルターとフィルター押さえ枠の位置関係を示す側面図である。脱臭フィルター4をほぼ垂直方向に起立させて前記枠体6に納める場合、全体が柔軟であるがために、それを垂直に装着する場合に形を保持しておくが困難で、所定の位置からずれてしまうという問題が生じる。そこで、図中の矢印のように、フィルター押さえ枠3に備えられた桟状突起部33を、脱臭フィルター4の表面の凹部43に一致させている。これにより、脱臭フィルター4はフィルター枠3とずれることなく、枠体6の内部で型崩れせずに、所定の位置を保持することが可能である。
【0039】
図9は、図1に示す空気清浄用フィルターユニットのプレフィルターを枠体に結合する状況を示す正面斜視図である。プレフィルター2を枠体6に結合するときには、プレフィルター2の4つの突起部23が、相対する枠体6の係止穴64に挿入されることによって結合がなされる。プレフィルター2と枠体6が結合された状態から、プレフィルター2を表面側に湾曲させて、突起部23を枠体6の係止穴64より外すことによって、プレフィルター2と枠体6の結合が解かれ、プレフィルター2を取り外すことができる。
【0040】
図10は、図1に示す空気清浄用フィルターユニットの部分断面側面図である。図中の矢印Aは、吸込まれる空気が流れる方向を示す。枠体6に、風下側から、集塵フィルター5、脱臭フィルター4、フィルター押さえ枠3、プレフィルター2の順に構成要素が収納されている。そして、プレフィルター2の突起部23が、枠体6の係止穴64に挿入されることによって、プレフィルター2と枠体6が結合され、内部のフィルター等が脱落することなく、空気清浄用フィルターユニット1が形成される。突起部23が、枠体6から突出することで、空気清浄用フィルターユニット1が強固に形成され、また、突出した突起部23に指を掛けることができ、取り扱いにたいへん便利である。脱臭フィルター4は、全体が柔軟な形態ではあるが、その表面の凹部43にフィルター押さえ枠3の桟状突起部33が一致するように配設されているため、型崩れすることなく、所定の位置を保持することが可能である。
【0041】
図11は、図1に示す空気清浄用フィルターユニットを空気清浄機に組み合わせる状況を示す正面斜視図である。空気清浄機7は、筐体71にファンと制御部(ともに図示せず)を内蔵し、前面に凹状のフィルター収納部72を設け、そのフィルター収納部72の奥の壁に通風孔73を設けている。フィルター収納部72に空気清浄用フィルターユニット1を収納し、その前面に前面パネル(図示せず)が装着される。また、凹状のフィルター収納部72の縁部には、空気清浄用フィルターユニット1の突起部23に対応する位置に、指掛け用の凹所74が設けられている。
【0042】
図12は、図1に示す空気清浄用フィルターユニットを空気清浄機に収納した状況を示す部分拡大図である。空気清浄機7の筐体71における、指掛け用の凹所74の近傍を部分的に拡大している。図のように、空気清浄用フィルターユニット1が空気清浄機7のフィルター収納部72に納められた場合でも、枠体6から突出した突起部23は、凹所74に収まり、突起部23が筐体71に接触することがない。また、凹所74には、突起部23から奥のほうに向かって、スペースに余裕があるため、突起部23に指を引っ掛けることができ、空気清浄用フィルターユニット1を容易に取り外すことが可能である。
【0043】
図13は、本発明の第2の実施形態に係る空気清浄用フィルターユニットのプレフィルターを脱臭フィルターの側から見た斜視図である。使用材料や構成の概要は、前記第1の実施形態と同様である。プレフィルター2は、メッシュ22が長方形枠21に7段4列の窓を形成するように溶着されている。メッシュ22の高さは、脱臭フィルター4の表面の凹凸に合わせて設定されている。また、風下側の面、すなわち脱臭フィルター4に向き合う面の、各メッシュ22の間に棒状の突起部25が備えられている。この棒状突起部25は、脱臭フィルター4に向かい水平方向に突出している。なお、脱臭フィルター4を押さえるための突起部は、必ずしも棒状である必要はない。
【0044】
図14は、図13に示すプレフィルターを使用した場合の空気清浄用フィルターユニットの部分断面側面図である。図中の矢印Aは、吸込まれる空気が流れる方向を示す。構成の概要は、前記第1の実施形態の図10と同様である。第1の実施形態と異なる点として、プレフィルター2が、脱臭フィルター4を押さえるための棒状突起部25を備えているため、フィルター押さえ枠3を配設する必要がない。したがって、空気清浄用フィルターユニット1の全体の厚みを薄くし、コンパクト化を図ることが可能となる。
【0045】
上記のように本発明の実施形態を示したが、この他、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
【0046】
【発明の効果】
本発明は、プレフィルターと、脱臭フィルターと、集塵フィルターとを枠体内に備える空気清浄用フィルターユニットにおいて、前記枠体内に、空気の吸込側から前記プレフィルター、前記脱臭フィルター、前記集塵フィルターの順に配設し、プレフィルターと脱臭フィルターとの間に脱臭フィルターの型崩れ防止手段を設けた。これにより、脱臭フィルターを空気清浄用フィルターユニットの所定の位置に装着することが可能となる。その結果、空気清浄用フィルターユニットを通過する空気が全て脱臭フィルターを通過し、フィルター本来の脱臭効果が期待できるので、脱臭スピードが速い。
【0047】
また、前記プレフィルターの、前記脱臭フィルターが配設される側の面に、前記型崩れ防止手段を形成した。これにより、脱臭フィルターを枠体内の所定の位置で保持する部材等を使用することなく、脱臭フィルターを空気清浄用フィルターユニットの所定の位置に装着することが可能となる。その結果、前記保持部材を作成し、取り付けるためのコストや作業時間を削減することができ、更に、空気清浄用フィルターユニットのコンパクト化を図ることが可能である。
【0048】
また、前記型崩れ防止手段が、前記脱臭フィルターを押さえる突起であることとした。これにより、脱臭フィルターを突起によって押さえるので、脱臭フィルターが枠体内でずれることがない。したがって、脱臭フィルターを空気清浄用フィルターユニットの所定の位置に装着することが可能となる。その結果、空気清浄用フィルターユニットを通過する空気が全て脱臭フィルターを通過し、フィルター本来の脱臭効果が期待できるので、脱臭スピードが速い。
【0049】
また、前記型崩れ防止手段として、前記プレフィルターと前記脱臭フィルターとの間に、フィルター押さえ枠を配設した。集塵フィルター、脱臭フィルターの順に各々を枠体に入れ、フィルター押さえ枠を使用して、集塵フィルターの硬く平らな表面に脱臭フィルターを押し付けることによって、脱臭フィルターを枠体に取り付ける特別な固定具が不要である。その結果、脱臭フィルターが型崩れしないことで、空気清浄用フィルターユニットを通過する空気が全て脱臭フィルターを通過し、フィルター本来の脱臭効果が期待できるので、脱臭スピードが速い。
【0050】
また、プレフィルターと、脱臭フィルターと、集塵フィルターとを枠体内に備える空気清浄用フィルターユニットにおいて、前記枠体内に、空気の吸込側から前記プレフィルター、前記脱臭フィルター、前記集塵フィルターの順に配設するとともに、プレフィルターと脱臭フィルターとの間にフィルター押さえ枠を配設し、フィルター押さえ枠、脱臭フィルター、集塵フィルターは、前記空気清浄用フィルターユニットの枠体から取り出し可能であり、これら枠体内の構成要素の枠体からの脱落を防止するために、プレフィルターが枠体に結合されることとした。これにより、脱臭フィルターと集塵フィルターが、空気清浄用フィルターユニットから容易に着脱可能である。その結果、脱臭フィルターを取り外すことができるので、水などによる洗浄が可能で、容易に再生することが可能となる。また、集塵フィルターは単体での交換が容易になり、集塵フィルターの交換が必要なときに、空気清浄用フィルターユニット全体を交換する必要がない。したがって、これらの交換によるランニングコストを抑えることができる。
【0051】
また、前記フィルター押さえ枠は、前記脱臭フィルターが存在する側の表面に突起部を備えることとした。これにより、突起部によって押さえるので、フィルター押さえ枠と脱臭フィルターがずれることがない。したがって、脱臭フィルターを空気清浄用フィルターユニットの所定の位置に装着することが可能となり、脱臭フィルターが型崩れしない。その結果、空気清浄用フィルターユニットを通過する空気が全て脱臭フィルターを通過し、フィルター本来の脱臭効果が期待できるので、脱臭スピードが速い。
【0052】
また、前記フィルター押さえ枠の表面の突起部が桟状であることとした。これにより、突起部の強度向上が図れ、脱臭フィルターを支える力も向上し、フィルター押さえ枠と脱臭フィルターがずれることを更に抑えることが可能である。その結果、更に、フィルター本来の脱臭効果が期待でき、脱臭スピードも速くなる。
【0053】
また、前記脱臭フィルターは全体の表面が凹凸をなして形成され、この凹部に一致するように、前記フィルター押さえ枠の突起部が配設されることとした。これにより、フィルター押さえ枠と脱臭フィルターがずれることがほとんどなく、脱臭フィルターを空気清浄用フィルターユニットの所定の位置に確実に保持することが可能となる。その結果、フィルター本来の脱臭効果が益々期待でき、脱臭スピードも更に速くなる。
【0054】
また、前記プレフィルターは側面に突起部を備え、この突起部が前記枠体に設けた係止穴に内側から挿入されることにより前記結合がなされることとした。これにより、集塵フィルター、脱臭フィルター、フィルター押さえ枠、プレフィルターを順次枠体の中にはめ込んでいくことにより、空気清浄用フィルターユニットを形成することが可能である。その結果、メンテナンス時などにおいて、機器へのフィルターユニットの着脱の際に生じる手間も省け、作業性も向上する。
【0055】
また、前記プレフィルターの側面の突起部が、前記枠体の外側に突出することとした。これにより、空気清浄用フィルターユニットにおいて、枠体へのプレフィルターの結合強度が増し、更に、フィルターユニットを取り扱う際に、この突起部に指を掛けることが可能である。その結果、メンテナンス時などにおいて、機器へのフィルターユニットの着脱が容易になり、作業性も向上する。
【0056】
また、本発明は、前記空気清浄用フィルターユニットを収納する凹状の収納部を筐体に形設するとともに、前記凹状のフィルター収納部の縁部には、前記空気清浄用フィルターユニットの前記突起部に対応する位置に指掛け用の凹所を設けたことを特徴とする機器とした。これにより、フィルターユニットを形成するためのプレフィルターの突起部が、機器にフィルターユニットを収納する際の作業の妨げにならず、且つフィルターユニットに指を掛けるのも容易である。その結果、機器へのフィルターユニットの着脱が容易になり、メンテナンス性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る空気清浄用フィルターユニットの構成要素を分解した状態の正面斜視図
【図2】図1に示す空気清浄用フィルターユニットの組立状態の正面斜視図
【図3】図1に示す空気清浄用フィルターユニットのプレフィルターの正面斜視図
【図4】図1に示す空気清浄用フィルターユニットの脱臭フィルターの概略構成図
(a) 脱臭フィルターの正面斜視図
(b) 脱臭フィルターの側面図
【図5】図1に示す空気清浄用フィルターユニットの集塵フィルターの正面斜視図
【図6】図1に示す空気清浄用フィルターユニットのフィルター押さえ枠を脱臭フィルターの側から見た斜視図
【図7】図1に示す空気清浄用フィルターユニットの枠体の正面斜視図
【図8】図1に示す空気清浄用フィルターユニットの脱臭フィルターとフィルター押さえ枠の位置関係を示す側面図
【図9】図1に示す空気清浄用フィルターユニットのプレフィルターを枠体に結合する状況を示す正面斜視図
【図10】図1に示す空気清浄用フィルターユニットの部分断面側面図
【図11】図1に示す空気清浄用フィルターユニットを空気清浄機に組み合わせる状況を示す正面斜視図
【図12】図1に示す空気清浄用フィルターユニットを空気清浄機に収納した状況を示す部分拡大図
【図13】本発明の第2の実施形態に係る空気清浄用フィルターユニットのプレフィルターを脱臭フィルターの側から見た斜視図
【図14】図13に示すプレフィルターを使用した場合の空気清浄用フィルターユニットの部分断面側面図
【符号の説明】
1 空気清浄用フィルターユニット
2 プレフィルター
3 フィルター押さえ枠
4 脱臭フィルター
5 集塵フィルター
6 枠体
7 空気清浄機
23 突起部
25 棒状突起部
33 桟状突起部
43 凹部
64 係止穴
71 筐体
72 フィルター収納部
74 凹所
Claims (11)
- プレフィルターと、脱臭フィルターと、集塵フィルターとを枠体内に備える空気清浄用フィルターユニットにおいて、
前記枠体内に、空気の吸込側から前記プレフィルター、前記脱臭フィルター、前記集塵フィルターの順に配設し、プレフィルターと脱臭フィルターとの間に脱臭フィルターの型崩れ防止手段を設けたことを特徴とする空気清浄用フィルターユニット。 - 前記プレフィルターの、前記脱臭フィルターが配設される側の面に、前記型崩れ防止手段を形成したことを特徴とする請求項1に記載の空気清浄用フィルターユニット。
- 前記型崩れ防止手段が、前記脱臭フィルターを押さえる突起であることを特徴とする請求項2に記載の空気清浄用フィルターユニット。
- 前記型崩れ防止手段として、前記プレフィルターと前記脱臭フィルターとの間に、フィルター押さえ枠を配設したことを特徴とする請求項1に記載の空気清浄用フィルターユニット。
- プレフィルターと、脱臭フィルターと、集塵フィルターとを枠体内に備える空気清浄用フィルターユニットにおいて、
前記枠体内に、空気の吸込側から前記プレフィルター、前記脱臭フィルター、前記集塵フィルターの順に配設するとともに、プレフィルターと脱臭フィルターとの間にフィルター押さえ枠を配設し、フィルター押さえ枠、脱臭フィルター、集塵フィルターは、前記空気清浄用フィルターユニットの枠体から取り出し可能であり、これら枠体内の構成要素の枠体からの脱落を防止するために、プレフィルターが枠体に結合されることを特徴とする空気清浄用フィルターユニット。 - 前記フィルター押さえ枠は、前記脱臭フィルターが存在する側の表面に突起部を備えることを特徴とする請求項5に記載の空気清浄用フィルターユニット。
- 前記フィルター押さえ枠の表面の突起部が桟状であることを特徴とする請求項6に記載の空気清浄用フィルターユニット。
- 前記脱臭フィルターは全体の表面が凹凸をなして形成され、この凹部に一致するように、前記フィルター押さえ枠の突起部が配設されることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の空気清浄用フィルターユニット。
- 前記プレフィルターは側面に突起部を備え、この突起部が前記枠体に設けた係止穴に内側から挿入されることにより前記結合がなされることを特徴とする請求項5ないし請求項8のいずれかに記載の空気清浄用フィルターユニット。
- 前記プレフィルターの側面の突起部が、前記枠体の外側に突出することを特徴とする請求項9に記載の空気清浄用フィルターユニット。
- 請求項10に記載の空気清浄用フィルターユニットを収納する凹状の収納部を筐体に形設するとともに、前記凹状のフィルター収納部の縁部には、前記空気清浄用フィルターユニットの前記突起部に対応する位置に指掛け用の凹所を設けたことを特徴とする機器。
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