JP2004105820A - 水熱反応処理方法および装置 - Google Patents

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加来 啓憲
Masato Miyake
三宅 正人
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Abstract

【課題】反応容器以降の排出管などの腐食を防止することができるとともに、容易に実施することのできる水熱反応処理方法および装置を提供する。
【解決手段】有機物を含有する被処理液を、反応容器21内の水の超臨界状態または亜臨界状態で水熱酸化反応させて処理し、排出管31,33,34を介して処理流体を反応容器21から排出する水熱反応処理装置において、温度が300℃以上の処理流体に接触する排出管31,33および冷却器32の少なくとも接触部分をチタンまたはチタン合金で構成し、処理流体の温度が300℃以下になった排出管34の部分に中和剤を供給する中和剤供給機構(15,16)を設ける。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、廃棄物分解、エネルギー生成または化学物質製造を目的とする水熱酸化反応を行うのに好適な水熱反応処理方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
有機物を含有する被処理物を、酸化分解や加水分解することにより、廃棄物を分解したり、エネルギーを生成したり、または、化学物質を製造する水熱反応処理は、長年に亘って研究され、利用されてきている。
特に、近年、374℃以上、22MPa(220気圧)以上の超臨界状態で、または、例えば374℃以上、2.5MPa(25気圧)以上22MPa未満、あるいは374℃未満、22MPa以上、あるいは374℃未満、22MPa未満であっても臨界点に近い高温高圧状態である亜臨界状態で、被処理物と、酸化剤を含んだ水とを反応させることにより、燃焼を含む酸化反応を生じさせ、被処理物中の有機物を短時間でほぼ完全に分解する水熱酸化反応処理が注目されている。
【0003】
このようにして被処理物を反応容器内の水の超臨界状態または亜臨界状態で水熱酸化反応させて処理すると、有機物は酸化分解され、二酸化炭素、水などからなる高温高圧の処理流体が得られる。
そして、処理流体は、エネルギー回収されるか、冷却、減圧され、ガス分と液分とに分離される。
【0004】
上記のようにして被処理物を水熱酸化反応させて処理する場合、被処理物が多量のハロゲンやリン、硫黄などを含有していると、強酸性の処理流体が生成され、この処理流体が排出管などを腐食させる。
そこで、反応容器から排出管に排出された処理流体に中和剤を添加するとともに、その流体を臨界温度以下に冷却させたり(例えば、特許文献1,2参照。)、反応容器から排出管に排出された処理流体に中和剤を添加して450℃以下に冷却する(例えば、特許文献3参照。)、などの方法が提案されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−314769号公報
【特許文献2】
特開平10−314770号公報
【特許文献3】
特開2001−121166号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、処理流体が強酸性の場合、制御系の遅れや中和剤供給機構のトラブルなどによって中和剤の添加量の変動や、処理流体のpH変動に対し、中和後の流体のpHが大きく変化するため、中和剤添加後、完全に酸、アルカリが混合して中和するまでの間、短時間ではあるが、局部的に存在する強酸性流体と強アルカリ性流体とに排出管などが晒されることが判った。
【0007】
したがって、前者の方法では、中和剤を添加した個所以降の、特に、流体の温度が腐食環境の厳しい水の臨界温度近傍となる排出管部分が、短時間でも強酸性流体や強アルカリ性流体に晒されると、激しく腐食することが判った。
【0008】
そこで、中和剤添加後のpH変動を抑えるため、中和剤に低濃度のアルカリ性溶液を使用し、微妙なpH調整を行うことが考えられる。
しかし、この方法では多量の中和剤が必要となり、さらに流体量が増加することから、中和剤を添加した個所以降の装置の大型化を招き、不経済であるとともに実現性に乏しくなる。
【0009】
この発明は、上記したような不都合を解消するためになされたもので、反応容器以降の排出管などの腐食を防止することができるとともに、容易に実施することのできる水熱反応処理方法および装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
まず、請求項1にかかる発明は、有機物を含有する被処理物を、反応容器内の水の超臨界状態または亜臨界状態で水熱酸化反応させて処理し、排出管を介して処理流体を反応容器から排出する水熱反応処理方法において、温度が300℃以上の処理流体に接触する排出管の少なくとも接触部分をチタンまたはチタン合金で構成して強酸性に対する耐食性を持たせ、温度が300℃以下になった時点で処理流体に中和剤を添加することを特徴とする。
そして、温度が300℃未満の処理流体に接触する排出管の少なくとも接触部分を、処理流体にハロゲン酸が含まれている場合はチタンまたはチタン合金で構成して強酸性および強アルカリ性に対する耐食性を持たせ、処理流体にハロゲン酸以外の酸が含まれている場合はチタン、チタン合金またはニッケル合金で構成して強酸性および強アルカリ性に対する耐食性を持たせたり、処理流体を300℃以下に、チタンまたはチタン合金で構成して強酸性に対する耐食性を持たせた冷却器で冷却するのが望ましい。
次に、請求項4にかかる発明は、有機物を含有する被処理液を、反応容器内の水の超臨界状態または亜臨界状態で水熱酸化反応させて処理し、排出管を介して処理流体を反応容器から排出する水熱反応処理装置において、温度が300℃以上の処理流体に接触する排出管の少なくとも接触部分をチタンまたはチタン合金で構成し、処理流体の温度が300℃以下になった排出管の部分に中和剤を供給する中和剤供給機構を設けたことを特徴とする。
そして、温度が300℃未満の処理流体に接触する排出管の少なくとも接触部分を、処理流体にハロゲン酸が含まれている場合はチタンまたはチタン合金で構成し、処理流体にハロゲン酸以外の酸が含まれている場合はチタン、チタン合金またはニッケル合金で構成したり、処理流体を300℃以下に冷却する、チタンまたはチタン合金で構成した冷却器を有する冷却機構を、排出管に設けるのが望ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図に基づいて説明する。
図1はこの発明の第1実施形態である水熱反応処理装置の概略構成を示すブロック図、図2は図1に示した排出管系統の一部を示す部分図である。
【0012】
図1において、1は後述する反応容器21内へ被処理物を供給する供給管、2は供給管1に配設された開閉弁、3は開閉弁2よりも上流の供給管1に配設された高圧ポンプを示し、この高圧ポンプ3は、有機物を含有した被処理物、例えば被処理液を、例えば25MPa(250気圧)以上の高圧で供給管1を介して反応容器21内へ供給するものである。
4は開閉弁2よりも下流の供給管1内へ反応助剤を供給する供給管、5は供給管4に配設された高圧ポンプを示し、この高圧ポンプ5は、反応助剤としての灯油などの補助燃料を、例えば25MPa以上の高圧で供給管4,1を介して反応容器21内へ供給するものである。
【0013】
6は高圧ポンプ5よりも下流の供給管4内へ水を供給する供給管、7は供給管6に配設された高圧ポンプを示し、この高圧ポンプ7は、水を、例えば25MPa以上の高圧で供給管6,4,1を介して反応容器21内へ供給するものである。
8はエアーコンプレッサを示し、酸化剤としての空気を、例えば25MPa以上の高圧で反応容器21内へ、供給管9,6,4,1を介して供給するものである。
10は供給管9に配設された予備加熱器を示し、エアーコンプレッサ8からの空気を所定温度に加熱し、反応容器21を予熱するために使用する。
【0014】
13は後述する冷却器32内へ冷却水を供給する冷却水供給管、14は冷却器32よりも上流の冷却水供給管13に配設されたポンプを示し、このポンプ14は、冷却水供給管13を介して冷却器32内へ冷却水を供給するものである。
15は後述する排出管33と排出管34との接続部分に中和剤を供給する中和剤供給管、16は中和剤供給管15に配設された高圧ポンプを示し、この高圧ポンプ16は、例えば強アルカリ性の中和剤を、例えば25MPa以上の高圧で中和剤供給管15を介して排出管34内へ供給するものである。
なお、中和剤供給管15と、高圧ポンプ16とにより、中和剤供給機構が構成されている。
【0015】
21は円筒状をした縦型の反応容器を示し、例えば200℃以上、22MPa(220気圧)以上の高温高圧条件下で強酸性溶液に対して優れた耐食性を示すチタン合金が内側にライニングされ、上蓋の中心に、供給管1から供給される被処理液などを噴出する図示を省略したノズルが配設され、下側に処理流体などを排出する図示を省略した排出口が設けられている。
そして、反応容器21内には、内側に析出して堆積する塩などを掻き落とす駆動機構によって回転させられる図示を省略したスクレーパ(掻き取り手段)が設けられている。
【0016】
31は反応容器21の排出口に一端が接続された排出管、32は排出管31の他端に一端が接続された冷却器を示し、この冷却器32は、冷却水供給管13を介して供給される冷却水で、排出管31から供給される処理流体を冷却するものである。
33,34は排出管を示し、排出管33の一端が冷却器32の他端に接続され、排出管33の他端に排出管34の一端が接続されるとともに、排出管33と排出管34との接続部分に中和剤供給管15が接続されている。
【0017】
そして、排出管31,33および冷却器32は、処理流体に接触する接触部分にチタン合金がライニングされている。
また、排出管34は、配管材料にインコネル625を用いている。
ただし、処理流体にハロゲンが含まれ、インコネル625の局部腐食が懸念される場合は、処理流体に接触する接触部分にチタンまたはチタン合金をライニングしてもよい。
【0018】
35は排出管34の他端に接続された気液分離器を示し、排出管34から供給される流体を、気体と液体とに分離するものである。
36は気液分離器35に一端が接続された気体排出管、37は気体排出管36に配設された減圧弁を示し、この減圧弁37は、気液分離器35で分離した気体を、例えば大気圧に減圧して放出するためのものである。
38は気液分離器35に一端が接続された液体排出管、39は液体排出管38に配設された減圧弁を示し、この減圧弁39は、気液分離器35で分離した液体を、例えば大気圧に減圧して放出するためのものである。
そして、気液分離器35〜減圧弁39の材質に、インコネル625が用いられている。
【0019】
41は排出管33に配設された温度センサを示し、排出管33内を流れる流体の温度を検出するものである。
42は温度制御部を示し、温度センサ41が検出した温度に基づき、排出管33内を流れる流体の温度を300℃以下の設定温度、例えば200℃とするようにポンプ14を制御するものである。
上記した冷却水供給管13、ポンプ14、冷却器32、温度センサ41および温度制御部42で、冷却機構が構成されている。
【0020】
次に、水熱反応処理の一例について説明する。
まず、開閉弁2を閉鎖し、高圧ポンプ5,7、エアーコンプレッサ8、予備加熱器10、ポンプ14および温度制御部42を作動させ、補助燃料などを反応容器21内へ供給して水熱酸化反応を起こさせ、反応容器21内を所定の温度に上昇させる起動運転を開始するとともに、冷却器32を作動させる。
このようにして水熱酸化反応を起こさせると、温度制御部42は、温度センサ41の出力に基づき、温度センサ41が検出する流体の温度が300℃以下である200℃となるようにポンプ14を制御し、冷却器32を作動させる。
【0021】
そして、所定時間経過後、反応容器21内の温度が所定値に上昇し、反応容器21内が水の超臨界状態になったならば、開閉弁2を開放し、両高圧ポンプ3,16も作動させ、被処理液を反応容器21内へ供給し、被処理液を水熱酸化反応させて処理するとともに、処理流体に中和剤を添加する。
このようにして有機物を含有する被処理液を反応容器21内で水熱酸化反応させると、有機物は水熱酸化反応により、水、二酸化炭素の高温高圧流体と、乾燥またはスラリー状の灰分や塩類等の固体となり、処理流体を生成する。
そして、被処理液が多量のハロゲンやリン、硫黄などを含有していると、処理流体は強酸性となる。
【0022】
なお、被処理液を処理する運転を継続すると、稼働時間の経過に伴って反応容器21の内側への塩の付着量が多くなって反応領域が狭くなるので、稼働とともに駆動機構でスクレーパを低速(例えば1rpm)で回転させ、回転するスクレーパ本体で反応容器21の内側に付着した塩を掻き落す。
【0023】
このようにして生成された、塩類などを含む処理流体は、反応容器21の排出口から排出管31,33,34を介して気液分離器35へ供給される途中で冷却器32によって200℃に冷却された後、中和剤供給管15から供給される中和剤によって中和される。
すなわち、強酸性の処理流体を、局部的に強酸性溶液または強アルカリ性溶液が存在しても腐食を起こし難い温度、例えば200℃まで冷却させた後、この処理流体に強アルカリ性の中和剤を添加し、図2に示す排出管34の、下流部分34bよりも上流側に位置する上流部分34aで完全に中和させる。
【0024】
そして、処理流体を冷却した冷却器32の熱は、エネルギー回収される。
また、気液分離器35へ供給される中和された流体は気体と液体とに分離され、分離された気体は減圧弁37で減圧された後、気体排出管36を介して排出され、分離された液体は減圧弁39で減圧された後、液体排出管38を介して排出される。
【0025】
上述したように、この発明の一実施形態によれば、処理流体の温度が300℃以上の排出管31,33の部分に、強酸性に対する耐食性を持たせ、温度が300℃以下、好ましくは200℃以下になった時点で処理流体に中和剤を添加するので、強酸性の処理流体によっても反応容器21以降の排出管31,33の腐食を防止することができる。
そして、排出管31,33の内側にチタンまたはチタン合金をライニングすることにより、強酸性の処理流体に対する耐食性を持たせることができるので、容易に実施することができる。
【0026】
また、処理流体の温度が300℃未満の排出管34の部分に、強酸性および強アルカリ性に対する耐食性を持たせたので、処理流体が中和するまで局部的に存在する強酸性流体と強アルカリ性流体とに排出管34が晒されても、流体の温度が低いために腐食が起こり難く、排出管34の腐食を防止することができる。
さらに、処理流体を300℃以下、好ましくは200℃以下に、強酸性に対する耐食性を持たせた冷却器32で冷却するので、冷却器32の腐食を防止することができる。
また、冷却機構で処理流体を300℃以下に冷却するので、確実に処理流体の温度を300℃に冷却することができる。
【0027】
なお、中和することによって生成される塩は、流体の温度が300℃以下になっているので、流体中に溶解し、排出管34などの内側に付着しなくなる。
【0028】
図3はこの発明の第2実施形態である水熱反応処理装置の概略構成を示すブロック図であり、図1および図2と同一または相当部分に同一符号を付してその説明を省略する。
【0029】
図3において、11は排出管31内へ弱アルカリ性の中和剤を供給する中和剤供給管、12は中和剤供給管11に配設された高圧ポンプを示し、この高圧ポンプ11は、中和剤を、例えば25MPa以上の高圧で中和剤供給管11を介して反応容器21の排出口近くの排出管31内へ供給するものである。
【0030】
この実施形態における水熱反応処理も、先の実施形態と同様になるので、説明を省略する。
この実施形態は、処理流体のpHが、例えば1未満であり、チタンまたはチタン合金さえも腐食させるような場合に適用できる実施形態である。
この実施形態においては、反応容器21の排出口近くの排出管31内へ弱アルカリ性の中和剤を供給して処理流体の酸性度を緩和しているので、排出管31,33および冷却器32が腐食するのを防止することができる。
【0031】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、処理流体の温度が300℃以上の排出管の部分に、強酸性に対する耐食性を持たせ、温度が300℃以下になった時点で処理流体に中和剤を添加するので、強酸性の処理流体によっても反応容器以降の排出管などの腐食を防止することができる。
そして、排出管の内側にチタンまたはチタン合金をライニングすることにより、強酸性の処理流体に対する耐食性を持たせることができるので、容易に実施することができる。
【0032】
また、処理流体の温度が300℃未満の排出管の部分に、強酸性および強アルカリ性に対する耐食性を持たせたので、処理流体が中和するまで局部的に存在する強酸性流体と強アルカリ性流体とに排出管が晒されても、流体の温度が低いために腐食が起こり難く、排出管の腐食を防止することができる。
さらに、処理流体を300℃以下に、強酸性に対する耐食性を持たせた冷却器で冷却するので、冷却器の腐食を防止することができる。
また、冷却機構で処理流体を300℃以下に冷却するので、確実に処理流体の温度を300℃に冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態である水熱反応処理装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した排出管系統の一部を示す部分図である。
【図3】この発明の第2実施形態である水熱反応処理装置の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,4,6,9     供給管
2           開閉弁
3,5,7,12,16 高圧ポンプ
8           エアーコンプレッサ
10          予備加熱器
13          冷却水供給管
14          ポンプ
11,15       中和剤供給管
21          反応容器
31,33,34    排出管
34a         上流部分
34b         下流部分
32          冷却器
35          気液分離器
36          気体排出管
37,39       減圧弁
38          液体排出管
41          温度センサ
42          温度制御部

Claims (6)

  1. 有機物を含有する被処理物を、反応容器内の水の超臨界状態または亜臨界状態で水熱酸化反応させて処理し、排出管を介して処理流体を前記反応容器から排出する水熱反応処理方法において、
    温度が300℃以上の前記処理流体に接触する前記排出管の少なくとも接触部分をチタンまたはチタン合金で構成して強酸性に対する耐食性を持たせ、
    温度が300℃以下になった時点で前記処理流体に中和剤を添加する、
    ことを特徴とする水熱反応処理方法。
  2. 請求項1に記載の水熱反応処理方法において、
    温度が300℃未満の前記処理流体に接触する前記排出管の少なくとも接触部分を、前記処理流体にハロゲン酸が含まれている場合はチタンまたはチタン合金で構成して強酸性および強アルカリ性に対する耐食性を持たせ、前記処理流体にハロゲン酸以外の酸が含まれている場合はチタン、チタン合金またはニッケル合金で構成して強酸性および強アルカリ性に対する耐食性を持たせた、
    ことを特徴とする水熱反応処理方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の水熱反応処理方法において、
    前記処理流体を300℃以下に、チタンまたはチタン合金で構成して強酸性に対する耐食性を持たせた冷却器で冷却する、
    ことを特徴とする水熱反応処理方法。
  4. 有機物を含有する被処理液を、反応容器内の水の超臨界状態または亜臨界状態で水熱酸化反応させて処理し、排出管を介して処理流体を前記反応容器から排出する水熱反応処理装置において、
    温度が300℃以上の前記処理流体に接触する前記排出管の少なくとも接触部分をチタンまたはチタン合金で構成し、
    前記処理流体の温度が300℃以下になった前記排出管の部分に中和剤を供給する中和剤供給機構を設けた、
    ことを特徴とする水熱反応処理装置。
  5. 請求項4に記載の水熱反応装置において、
    温度が300℃未満の前記処理流体に接触する前記排出管の少なくとも接触部分を、前記処理流体にハロゲン酸が含まれている場合はチタンまたはチタン合金で構成し、前記処理流体にハロゲン酸以外の酸が含まれている場合はチタン、チタン合金またはニッケル合金で構成した、
    ことを特徴とする水熱反応処理装置。
  6. 請求項4または請求項5に記載の水熱反応処理装置において、
    前記処理流体を300℃以下に冷却する、チタンまたはチタン合金で構成した冷却器を有する冷却機構を、前記排出管に設けた、
    ことを特徴とする水熱反応処理装置。
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