JP2004104306A - 撮像装置、編集装置、プログラム及び記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】デジタルカメラにより、指示者からの指示どおりの撮影を撮影者が容易に行なえるようにすることである。
【解決手段】撮影指示者が作成した撮影指示ファイル21を、デジタルスチルカメラに記憶してディスプレイに表示する。その商品名22、備考27の記載により指示された被写体を撮影する。また、その際、所望のNo.を選択することで、階層数23、圧縮率24などの圧縮符号化処理方式が自動設定されて、撮影後の画像データはその設定された方式で圧縮符号化されて記録メディアに記録される。
【選択図】 図13
【解決手段】撮影指示者が作成した撮影指示ファイル21を、デジタルスチルカメラに記憶してディスプレイに表示する。その商品名22、備考27の記載により指示された被写体を撮影する。また、その際、所望のNo.を選択することで、階層数23、圧縮率24などの圧縮符号化処理方式が自動設定されて、撮影後の画像データはその設定された方式で圧縮符号化されて記録メディアに記録される。
【選択図】 図13
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像装置、編集装置、プログラム及び記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
所望の機能を追加するために外部からプログラムを導入できるデジタルカメラが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
また、画像圧縮伸長アルゴリズムについて、静止画像の符号化についてはJPEG2000、Motion静止画像の符号化についてはMotion JPEG2000という新しい方式が、国際標準として規格化されつつある。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−341396号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
雑誌編集業界や、建設業界などでは、雑誌に掲載する小物、建造途中の建物など、様々な目的物を、上司などの指示者の命令により撮影者が指示者の指示どおりに目的地でデジタルカメラにより撮影するということが行なわれる。このような場合、指示者は、どのような対象物をどのように撮影するか細かな指示を撮影者に与える必要がある。また、撮影した画像データは圧縮符号化されてデジタルカメラに蓄積されるが、その圧縮符号化を行なう際の圧縮符号化処理方式についても、画像の一枚一枚について指示を与える必要のある場合がある。これは、デジタルカメラの画像の記憶容量に限りがある反面、撮影した画像の使用目的が一枚一枚異なり、画質など、要求される品質も一枚一枚異なる場合があるからである。
【0006】
しかしながら、このような指示をメモ書きの手渡しで行なったのでは、一枚一枚異なる指示で撮影しなければならない撮影者の作業は極めて煩雑なものとなる不具合がある。
【0007】
本発明の目的は、指示者からの指示どおりの撮影を撮影者が容易に行なえるようにすることである。
【0008】
本発明の別の目的は、記憶容量の制限から撮影する全ての画像を記憶できないときは、指示者が指示する圧縮後の符号量を削減する優先度の高い画像から符号量を削減することを可能として、極力全ての画像を記憶できるようにすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、画像を撮像する撮像素子と、この撮像した画像データを圧縮符号化する圧縮手段と、前記撮像を行なう被写体を特定する情報と前記圧縮手段による圧縮符号化の際の圧縮符号化処理方式を指示する情報とを関連付けて、書換可能に記憶する第1の記憶装置と、前記指示する情報の指示に応じて前記圧縮符号化処理方式を設定する設定手段と、を備えている撮像装置である。
【0010】
したがって、撮影の指示者から撮像を行なう被写体を特定する情報と撮影画像の圧縮符号化の際の圧縮符号化処理方式を指示する情報とを関連付けた情報を受け取って第1の記憶装置に記憶すれば、撮像を行なう被写体を特定する情報を閲覧し、また、撮影画像の圧縮符号化の際の圧縮符号化処理方式を画像ごとに自動で設定することが可能となる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の撮像装置において、前記圧縮手段は、JPEG2000アルゴリズムにより前記圧縮符号化を行なうものであり、前記設定手段は、JPEG2000アルゴリズムによる圧縮符号化処理方式の設定を行なうものである。
【0012】
したがって、JPEG2000アルゴリズムによる様々な圧縮符号化処理方式の設定を行なうことができる。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の撮像装置において、前記設定手段は、圧縮符号化処理方式の少なくとも一つとして前記圧縮符号化する際の階層数を設定する。
【0014】
したがって、圧縮符号化する際の階層数を画像ごとに自動で設定することができる。
【0015】
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の撮像装置において、前記設定手段は、圧縮符号化処理方式の少なくとも一つとして前記圧縮符号化する際の圧縮率を設定する。
【0016】
したがって、圧縮符号化する際の圧縮率を画像ごとに自動で設定することができる。
【0017】
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の撮像装置において、前記設定手段は、圧縮符号化処理方式の少なくとも一つとして前記圧縮符号化する際のプログレッシブを設定する。
【0018】
したがって、圧縮符号化する際のプログレッシブを画像ごとに自動で設定することができる。
【0019】
請求項6に記載の発明は、請求項2に記載の撮像装置において、前記設定手段は、圧縮符号化処理方式の少なくとも一つとして前記圧縮符号化する際のWaveletフィルタを設定する。
【0020】
したがって、圧縮符号化する際のWaveletフィルタを画像ごとに自動で設定することができる。
【0021】
請求項7に記載の発明は、請求項2〜6の何れかの一に記載の撮像装置において、前記第1の記憶装置は、前記被写体を特定する情報と前記圧縮符号化処理方式を指示する情報とに関連付けて、必要に応じて画像の符号量を削減する複数段階の優先度の情報も書き換え可能に記憶するものであり、前記圧縮符号化後の符号データを第2の記憶装置に記憶する画像記憶手段と、前記第2の記憶装置の使用されている記憶容量を所定の閾値と比較する比較手段と、前記記憶容量が前記閾値を上回ったときは、前記第2の記憶装置に記憶されている符号データの符号量を、前記符号量を削減する優先度の高い画像が低い画像の符号量を上回らないように削減する削減手段と、前記記憶容量が前記閾値を上回ったときは、前記削減により前記記憶容量が前記閾値を下回るまで、前記撮像を禁止する禁止手段と、を備えている。
【0022】
したがって、記憶容量の制限から撮影する全ての画像を記憶できないときは、指示者が指示する圧縮後の符号量を削減する優先度の高い画像から符号量を削減して、極力全ての画像を記憶できるようにすることができる。
【0023】
請求項8に記載の発明は、請求項2〜6の何れかの一に記載の撮像装置において、前記第1の記憶装置は、前記被写体を特定する情報と前記圧縮符号化処理方式を指示する情報とに関連付けて、必要に応じて画像の符号量を削減する複数段階の優先度の情報も書き換え可能に記憶するものであり、前記圧縮符号化後の符号データを第2の記憶装置に記憶する画像記憶手段と、前記第2の記憶装置の使用されている記憶容量を所定の閾値と比較する比較手段と、前記記憶容量が前記閾値を上回ったときは、前記第2の記憶装置に記憶されている画像の中からユーザの選択に応じての符号量を削減する削減手段と、前記記憶容量が前記閾値を上回ったときは、前記削減により前記記憶容量が前記閾値を下回るまで、前記撮像を禁止する禁止手段と、を備えている。
【0024】
したがって、記憶容量の制限から撮影する全ての画像を記憶できないときは、指示者が指示する圧縮後の符号量を削減する優先度を参照し、ユーザの選択により画像の符号量を削減して、極力全ての画像を記憶できるようにすることができる。
【0025】
請求項9に記載の発明は、請求項7又は8に記載の撮像装置において、前記削減手段は、前記第2の記憶装置に記憶されている前記符号データをさらに高い圧縮率で再度圧縮した符号データとすることにより前記符号量の削減を行なう。
【0026】
したがって、符号データをさらに高い圧縮率で再度圧縮して符号量を削減することができる。
【0027】
請求項10に記載の発明は、請求項7又は8に記載の撮像装置において、前記削減手段は、前記第2の記憶装置に記憶されている前記符号データの符号の一部を削減することにより前記符号量の削減を行なう。
【0028】
したがって、符号データの符号の一部を削減して符号量を削減することができる。
【0029】
請求項11に記載の発明は、ユーザの入力に応じて、画像を撮像する撮像装置で前記撮像を行なう被写体を特定する情報と、前記撮像後の画像データを圧縮符号化する際の圧縮符号化処理方式を前記撮像装置を制御するコンピュータに対して指示する情報とを関連付けて記録するファイルの編集を行なう、編集装置である。
【0030】
したがって、撮像装置による撮影者に編集したファイルを与えることにより、撮影者は、撮像を行なう被写体を特定する情報を閲覧し、また、撮影画像の圧縮符号化の際の圧縮符号化処理方式を画像ごとに自動で設定することが可能となる。
【0031】
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の編集装置において、前記圧縮符号化処理方式の少なくとも一つとして前記圧縮符号化する際の階層数を記録した前記編集を行なう。
【0032】
したがって、圧縮符号化する際の階層数を画像ごとに自動で設定することができる。
【0033】
請求項13に記載の発明は、請求項11に記載の編集装置において、前記圧縮符号化処理方式の少なくとも一つとして前記圧縮符号化する際の圧縮率を記録した前記編集を行なう。
【0034】
したがって、圧縮符号化する際の圧縮率を画像ごとに自動で設定することができる。
【0035】
請求項14に記載の発明は、請求項11に記載の編集装置において、前記圧縮符号化処理方式の少なくとも一つとして前記圧縮符号化する際のプログレッシブを記録した前記編集を行なう。
【0036】
したがって、圧縮符号化する際のプログレッシブを画像ごとに自動で設定することができる。
【0037】
請求項15に記載の発明は、請求項11に記載の編集装置において、前記圧縮符号化処理方式の少なくとも一つとして前記圧縮符号化する際のWaveletフィルタを記録した前記編集を行なう。
【0038】
したがって、圧縮符号化する際のWaveletフィルタを画像ごとに自動で設定することができる。
【0039】
請求項16に記載の発明は、請求項11〜15の何れかの一に記載の編集装置において、前記被写体を特定する情報と前記圧縮符号化処理方式を指示する情報とに関連付けて、必要に応じて画像の符号量を削減する複数段階の優先度の情報を記録した前記編集を行なう。
【0040】
したがって、指示者が画像の符号量を削減する複数段階の優先度を指定し、記憶容量の制限から撮影する全ての画像を記憶できないときは、この優先度の情報を利用して、極力全ての画像を記憶できるようにすることができる。
【0041】
請求項17に記載の発明は、請求項11〜16の何れかの一に記載の編集装置の前記編集の処理をコンピュータに実行させるコンピュータに読取り可能なプログラムである。
【0042】
したがって、請求項11〜16の何れかの一に記載の発明と同様の作用を奏する。
【0043】
請求項18に記載の発明は、請求項17のプログラムを記憶している記憶媒体である。
【0044】
したがって、記憶しているプログラムにより請求項11〜16の何れかの一に記載の発明と同様の作用を奏する。
【0045】
【発明の実施の形態】
[JPEG2000アルゴリズムの概要]
まず、本発明の実施の形態の前提技術となるJPEG2000アルゴリズムの概要について説明する。
【0046】
図1は、JPEG2000アルゴリズムの基本を説明するための説明図である。JPEG2000のアルゴリズムは、色空間変換・逆変換部111、2次元ウェーブレット変換・逆変換部112、量子化・逆量子化部113、エントロピー符号化・復号化部114、タグ処理部115で構成されている。
【0047】
図2に示すように、カラー画像は、一般に、原画像の各コンポーネント(ここではRGB原色系)が、矩形をした領域(タイル)121,122,123によって分割される。そして、個々のタイル、例えば、R00,R01,…,R15/G00,G01,…,G15/B00,B01,…,B15が、圧縮伸長プロセスを実行する際の基本単位となる。従って、圧縮伸長動作は、コンポーネント毎、そしてタイル毎に、独立に行なわれる。
【0048】
画像データの符号化時には、各コンポーネントの各タイルのデータが、図1の色空間変換・逆変換部111に入力され、色空間変換を施されたのち、2次元ウェーブレット変換・逆変換部112で2次元ウェーブレット変換(順変換)が適用されて周波数帯に空間分割される。
【0049】
図3には、デコンポジション・レベル数が3の場合の、各デコンポジション・レベルにおけるサブ・バンドを示している。すなわち、原画像のタイル分割によって得られたタイル原画像(0LL)(デコンポジション・レベル0(131))に対して、2次元ウェーブレット変換を施し、デコンポジション・レベル1(132)に示すサブ・バンド(1LL,1HL,1LH,1HH)を分離する。そして引き続き、この階層における低周波成分1LLに対して、2次元ウェーブレット変換を施し、デコンポジション・レベル2(133)に示すサブ・バンド(2LL,2HL,2LH,2HH)を分離する。順次、同様に、低周波成分2LLに対しても、2次元ウェーブレット変換を施し、デコンポジション・レベル3(134)に示すサブ・バンド(3LL,3HL,3LH,3HH)を分離する。さらに、図3では、各デコンポジション・レベルにおいて符号化の対象となるサブ・バンドを、斜線で表してある。例えば、デコンポジション・レベル数を3とした時、斜線で示したサブ・バンド(3HL,3LH,3HH,2HL,2LH,2HH,1HL,1LH,1HH)が符号化対象となり、3LLサブ・バンドは符号化されない。
【0050】
次いで、指定した符号化の順番で符号化の対象となるビットが定められ、図1の量子化・逆量子化部113で対象ビット周辺のビットからコンテキストが生成される。量子化の処理が終わったウェーブレット係数は、個々のサブバンド毎に、「プレシンクト」と呼ばれる重複しない矩形に分割される。これは、インプリメンテーションでメモリを効率的に使うために導入されたものである。図5に示すように、一つのプレシンクトは、空間的に一致した3つの矩形領域からなっている。更に、個々のプレシンクトは、重複しない矩形の「コード・ブロック」に分けられる。これは、エントロピー・コーディングを行なう際の基本単位となる。
【0051】
ウェーブレット変換後の係数値は、そのまま量子化し符号化することも可能であるが、JPEG2000では符号化効率を上げるために、係数値を「ビットプレーン」単位に分解し、画素あるいはコード・ブロック毎に「ビットプレーン」に順位付けを行なうことができる。図6には、その手順を簡単に示した。この例は、原画像(32×32画素)を16×16画素のタイル4つで分割した場合で、デコンポジション・レベル1のプレシンクトとコード・ブロックの大きさは、各々8×8画素と4×4画素としている。プレシンクトとコード・ブロックの番号は、ラスター順に付けられる。タイル境界外に対する画素拡張にはミラーリング法を使い、可逆(5×3)フィルタでウェーブレット変換を行ない、デコンポジションレベル1のウェーブレット係数値を求めている。また、タイル0/プレシンクト3/コード・ブロック3について、代表的な「レイヤー」についての概念図をも併せて示している。レイヤーの構造は、ウェーブレット係数値を横方向(ビットプレーン方向)から見ると理解し易い。1つのレイヤーは任意の数のビットプレーンから構成される。この例では、レイヤー0,1,2,3は、各々、1,3,1の3つのビットプレーンから成っている。そして、LSBに近いビットプレーンを含むレイヤー程、先に量子化の対象となり、逆に、MSBに近いレイヤーは最後まで量子化されずに残ることになる。LSBに近いレイヤーから破棄する方法はトランケーションと呼ばれ、量子化率を細かく制御することが可能である。
【0052】
エントロピー符号化・復号化部114(図1参照)では、コンテキストと対象ビットから確率推定によって、各コンポーネントのタイルに対する符号化を行なう。こうして、原画像の全てのコンポーネントについて、タイル単位で符号化処理が行われる。最後にタグ処理部115は、エントロピコーダ部からの全符号化データを1本のコード・ストリームに結合するとともに、それにタグを付加する処理を行なう。図4には、コード・ストリームの構造を簡単に示した。図4に示すように、コード・ストリームの先頭と各タイルを構成する部分タイルの先頭にはヘッダと呼ばれるタグ情報が付加され、その後に、各タイルの符号化データが続く。そして、コード・ストリームの終端には、再びタグが置かれる。
【0053】
一方、復号化時には、符号化時とは逆に、各コンポーネントの各タイルのコード・ストリームから画像データを生成する。図1を用いて簡単に説明する。この場合、タグ処理部115は、外部より入力したコード・ストリームに付加されたタグ情報を解釈し、コード・ストリームを各コンポーネントの各タイルのコード・ストリームに分解し、その各コンポーネントの各タイルのコード・ストリーム毎に復号化処理が行われる。コード・ストリーム内のタグ情報に基づく順番で復号化の対象となるビットの位置が定められるとともに、量子化・逆量子化部113で、その対象ビット位置の周辺ビット(既に復号化を終えている)の並びからコンテキストが生成される。エントロピー符号化・復号化部114で、このコンテキストとコード・ストリームから確率推定によって復号化を行ない対象ビットを生成し、それを対象ビットの位置に書き込む。このようにして復号化されたデータは周波数帯域毎に空間分割されているため、これを2次元ウェーブレット変換・逆変換部112で2次元ウェーブレット逆変換を行なうことにより、画像データの各コンポーネントの各タイルが復元される。復元されたデータは色空間変換・逆変換部111によって元の表色系のデータに変換される。
【0054】
[発明の実施の形態1]
本発明の一実施の形態を発明の実施の形態1として説明する。
【0055】
図7は、実施の形態1にかかるデジタルスチルカメラ1のブロック図である。図7に示すように、このデジタルスチルカメラ1(以下、単に「カメラ1」という)は、本発明の撮像装置を実施するもので、レンズ2と、絞り3と、撮像素子としてのCCDイメージセンサ4と、CCDイメージセンサ4の蓄積電荷のノイズを低減する2重相関サンプリング回路(CDS回路)5と、CCDイメージセンサ4による撮像信号のゲインを自動調整するAGC回路6と、CCDイメージセンサ4で撮影したアナログ画像データをA/D変換するA/D変換回路7と、A/D変換回路7でA/D変換後のデジタル画像データに所定の信号処理を行なう画像信号処理回路8と、絞り3、シャッタ速度、AGC回路6の制御を行なう露出制御回路9と、レンズ2を駆動するフォーカス駆動回路10とを備えている。
【0056】
また、カメラ1の各部を集中的に制御するCPU11と、CPU11が使用する各種制御プログラムなどを記憶したROM13と、CPU11のワークアエリアとなるRAM12と、外部のパーソナルコンピュータなどと通信を行なう所定のインターフェイス19と、このパーソナルコンピュータなどから受信したデータなどを記憶する第1の記憶装置である不揮発性メモリ14と、画像信号処理回路8で処理後の画像データを記憶する第2の記憶装置である記録メディア15と、記録メディア15に記憶する画像データを圧縮符号化した符号データとし、また、記録メディア15に記憶されている符号データを伸長する符号データとする圧縮手段となる圧縮・伸長回路16と、各種のメッセージを表示するLCDなどで構成されたディスプレイ17と、各種の操作を受付ける操作パネル18とを備えている。記録メディア15は、具体的には、半導体メモリであってもよいし、磁気的又は光学的に画像データの記録が書換え可能に実行できる様々なリムーバブルメディアを用いることもできる。
【0057】
図8は、カメラ1で使用する撮影指示ファイル21の一例を示す説明図である。この撮影指示ファイル21は、商品名22、階層数23、圧縮率24、プログレッシブ25、Waveletフィルタ26及び備考27を対応付けて複数パターン(この例では、No.1〜6まで)を登録することができる。商品名22には、撮影指示ファイル21を作成した指示者がカメラ1の撮影者に撮影を要求する商品の商品名を記載している。また、備考27には、その商品を撮影する際の具体的なヒントとなる情報が記載されている。商品名22、備考27は、被写体を特定する情報となり、階層数23、圧縮率24、プログレッシブ25、Waveletフィルタ26は、圧縮符号化処理方式を指示する情報となる。
【0058】
階層数23、圧縮率24、プログレッシブ25及びWaveletフィルタ26は、圧縮・伸長回路16で画像データをJPEG2000アルゴリズムで圧縮符号化する際の圧縮符号化処理方式を指定するデータである。
【0059】
すなわち、階層数23には、画像データを圧縮符号化する際の階層数を登録する。一般に、Waveletの階層数が大きくなればより細かい制御が可能になる。
【0060】
圧縮率24には、画像を圧縮符号化する際の圧縮率を、5以下、10以下のように登録する。
【0061】
プログレッシブ25には、プログレッシブの種類を登録する。プログレッシブとは、具体的には、ロスレスの符号を削った時に、サイズは一定で画質が落ちていくのをLRCPといい、また、ロスレスの符号を削った時に、画質は一定でサイズが小さくなるのをRLCPという。すなわち、プログレッシブとは、符号を作成するときの符号化方式である。
【0062】
Waveletフィルタ26には、圧縮符号化に使用するWaveletフィルタの種類を登録する。これには、例えば、可逆5×3と非可逆9×7がある。すなわち、ロスレスを必須又は速度優先とするときには可逆5×3と、ロッシーだが高圧縮率でも高画質が得られる非可逆9×7とを選択することができる。
【0063】
図9は、撮影指示ファイル21を編集する編集装置31の電気的な接続を示すブロック図である。図9に示すように、編集装置31は、パーソナルコンピュータなどであり、各種演算を行ない編集装置31の各部を集中的に制御するCPU32と、各種のROMやRAMからなるメモリ33とが、バス34で接続されている。
【0064】
バス34には、所定のインターフェイスを介して、ハードディスクなどの磁気記憶装置35と、マウスやキーボードなどで構成される入力装置36と、LCDやCRTなどの表示装置37と、光ディスクなどの記憶媒体38を読取る記憶媒体読取装置39と、カメラ1と通信を行なう所定のインターフェイス42とが接続され、また、インターネットなどのネットワーク40と通信を行なう所定の通信インターフェイス41が接続されている。なお、記憶媒体38としては、CDやDVDなどの光ディスク、光磁気ディスク、フレキシブルディスクなどの各種方式のメディアを用いることができる。また、記憶媒体読取装置39は、具体的には記憶媒体38の種類に応じて光ディスクドライブ、光磁気ディスクドライブ、フレキシブルディスクドライブなどが用いられる。
【0065】
磁気記憶装置35には、この発明のプログラムを実現する編集プログラムが記憶されている。一般的には、この編集プログラムは、カメラ1の付属品として提供される記憶媒体38から記憶媒体読取装置39により読取ることで編集装置1にインストールするが、インターネットなどのネットワーク40からダウンロードして、磁気記憶装置35にインストールするなどしてもよい。このインストールにより編集装置31は動作可能な状態となる。この編集プログラムは、特定のアプリケーションソフトの一部をなすものであってもよい。また、所定のOS上で動作するものであってもよい。
【0066】
次に、編集装置31が編集プログラムに基づいて行なう撮影指示ファイル21の編集処理について説明する。
【0067】
編集装置31においてユーザが編集プログラムを立ち上げて、撮影指示ファイル21の作成を指示すると(ステップS1のY)、撮影指示ファイル21用の書式を呼び出し(ステップS2)、その編集が可能となる。そのNo.1の欄の商品名22への入力がされると(ステップS3のY)、階層数23への入力が可能となり(ステップS4)、階層数23への入力がされると(ステップS4のY)、圧縮率24への入力が可能となり(ステップS5)、圧縮率24への入力がされると(ステップS5のY)、プログレッシブ25への入力が可能となり(ステップS6)、プログレッシブ25への入力がなされると(ステップS6のY)、Waveletフィルタ26への入力が可能となり(ステップS7)、Waveletフィルタ26への入力がなされると(ステップS7のY)、備考27への入力が可能となり(ステップS8)、備考27への入力がされることで(ステップS8のY)、No.1の欄への入力が完了する。
【0068】
ユーザの所定の操作により撮影指示ファイル21の作成が完了されると(ステップS9のY)、一連の処理が終了し、作成を継続する場合は(ステップS9のN)、改行して(ステップS10)、ステップS3に戻り、No.2以降の欄についても前述と同様に編集することができる。
【0069】
このようにして撮影指示ファイル21を作成すると、ユーザの所定操作により、作成した撮影指示ファイル21がインターフェイス42を介してカメラ1に送信される。
【0070】
次に、この撮影指示ファイル21を用いてカメラ1が行なう処理について説明する。図11、図12は、この場合の処理のフローチャートである。図11に示すように、CPU11は、インターフェイス19を介してPCから撮影指示ファイル21の送信を受付けると(ステップS11のY)、この撮影指示ファイル21のデータを不揮発性メモリ14に記憶する(ステップS12)。
【0071】
図12に示すように、カメラ1の図示しない主電源が投入されると(ステップS21のY)、CPU11は、不揮発性メモリ14に記憶されている撮影指示ファイル21のデータを読込んで(ステップS22)、その内容をディスプレイ17に表示する(ステップS23)。ユーザがこの内容を閲覧して、No.1〜6の欄から所望のものを選択すると(ステップS24のY)、その欄の階層数23、圧縮率24、プログレッシブ25、Waveletフィルタ26に記録されている、階層数、圧縮率、プログレッシブ、Waveletフィルタの各圧縮符号化処理方式が設定される(ステップS25)。ステップS25により、設定手段を実現する。
【0072】
そして、ユーザは、その欄の商品名22、備考27の記載を参考にして、商品名22で指定された商品を被写体としてカメラ1を構え、図示しない撮影ボタンを押すと(ステップS26のY)、カメラ1は撮影を行ない(ステップS27)、その撮影した画像データは、ステップS25で設定された階層数、圧縮率、プログレッシブ、Waveletフィルタで圧縮・伸長回路16により圧縮符号化されて(ステップS28)、記録メディア15に記憶される(ステップS29)。
【0073】
このように、記録メディア15に記憶された符号データは、圧縮・伸長回路16により伸長し、あるいは、そのままインターフェイス19を介して編集装置31などのコンピュータに送信し、コンピュータ上で利用することができる。なお、記録メディア15への記憶の際に、画像データには、撮影指示ファイル21の対応するNo.や商品名22が付加される。
【0074】
したがって、撮影の指示者から撮影指示ファイル21を受け取ってカメラ1に記憶し、撮影現場では、被写体を特定する商品名22や備考27を閲覧し、また、撮影画像の圧縮符号化の際の階層数、圧縮率等の圧縮符号化処理方式を自動で設定することが可能となる。
【0075】
[発明の実施の形態2]
別の実施の形態を発明の実施の形態2として説明する。
【0076】
図13は、本実施の形態で使用する撮影指示ファイル21の説明図である。この撮影指示ファイル21が実施の形態1のものと相違する点は、圧縮率24の欄に代えて優先度28の欄が設けられていることである。
【0077】
優先度28には、優先度A,B又はCが記録される。これは、必要に応じて画像の符号量を削減する優先度を示すもので、“優先度A>優先度B>優先度C”の順で画像を高画質で保存する必要性が高く、優先度Cのものは真っ先に符号量の削減がされ、優先度Aのものは最後に符号量の削減がされる。
【0078】
この場合の撮影指示ファイル21の編集処理の流れは図14のとおりであり、ステップS5では、実施の形態1における圧縮率24の入力に代えて前述の優先度28の入力を受付ける。他のステップについては図10を参照して説明した実施の形態1と同様であり、説明は省略する。
【0079】
図15は、この撮影指示ファイル21を用いて行なうカメラ1の処理のフローチャートである。このフローチャートにおいて、ステップS21〜S29は図12を参照して説明した実施の形態1の場合と同様であり、詳細な説明は省略する。但し、圧縮・伸長回路16で扱う圧縮率は、ここでは、例えば、低い順にレベル1〜5の5段階に切り替えるものとし、ステップS25における圧縮率の設定は、デフォルトで、優先度Aはレベル1、優先度Bはレベル2、優先度Cはレベル3にするものとする。あるいは、デフォルトで、優先度A,B,Cすべてレベル1としてもよい。また、符号データとして記録メディア15に記憶する画像には、その優先度が優先度A〜Cのうちのどれに設定されたかのデータも付加されているものとする。
【0080】
この実施の形態では、1枚の画像の符号データを記憶した(ステップS29)後、記録メディア15の使用されている記憶容量を所定の閾値と比較して(ステップS30)、記憶容量の残量が大変残り少なくなっているか否かを判断する。そして、記録メディア15の使用されている記憶容量が閾値を超えているときは(ステップS30のY)、記憶容量の残量が残り少ないと判断して、記録メディア15に記憶されている各優先度A,B,Cである画像の符号データを、それぞれ圧縮・伸長回路16によりさらにレベルを一段階高くした圧縮率で再度符号化して、記録メディア15に格納する(ステップS31)。この場合、優先度Cである符号データがデフォルトのレベル3であれば、より圧縮率の高いレベル4で再度圧縮されることになる。同様に、優先度Bである符号データがレベル2であればレベル3、優先度Aである符号データがレベル1であればレベル2に、それぞれ圧縮されることになる。そして、ステップS30に戻り、閾値以下であれば(ステップS30のN)、ステップS24に戻り、閾値を超えていれば(ステップS30のY)、ステップS31の処理により再度圧縮率のレベルをもう一段階下げるようにする。ステップS29により画像記憶手段を、ステップS30により比較手段を、ステップS31により削減手段を実現している。
【0081】
なお、“優先度Aの画像の圧縮率≦優先度Bの画像の圧縮率≦優先度Cの画像の圧縮率”という、優先度の高い画像の圧縮率を優先度の低い画像の圧縮率が下回らないような関係を維持することで、“優先度Aの画像の符号量≧優先度Bの画像の符号削減量≧優先度Cの画像の符号削減量”という、優先度の高い画像の符号量を優先度の低い画像の符号量が上回らないような関係を維持しつつ、記録メディア15の使用されている記憶容量が所定の閾値を下回るように漸次各優先度の圧縮率を高めるようにするのであれは、必ずしもこのような処理に限定する必要はない。例えば、優先度Cの画像だけ圧縮率を一段階下げで、それで記憶容量が閾値を下回らない場合だけ、次に優先度が高い優先度Bの画像だけ圧縮率を一段階下げ、それで記憶容量が閾値を下回らない場合だけ、さらに優先度が高い優先度A画像だけ圧縮率を一段階下げる、という処理を繰り返すことなどが考えられる。
【0082】
このような構成にすることにより、記録メディア15が撮影途中でフルになった場合にも、撮影指示ファイル21に記載されているすべての画像を極力撮影できるようにして、記録メディア15に保存することができる。しかも、優先度の高い、すなわち高画質を維持する必要性の高い画像の画質劣化は、極力発生しないようにすることができる。
【0083】
[発明の実施の形態3]
別の実施の形態を発明の実施の形態3として説明する。
【0084】
この実施の形態では、実施の形態2と同様に図14の処理で編集された図13の撮影指示ファイル21を用い、カメラ1は次のような処理を行なう。
【0085】
図16に示すように、ステップS21〜S29の処理は、実施の形態2と同様である。ここでは、1枚の画像の符号データを記憶した(ステップS29)後、記録メディア15の使用されている記憶容量を所定の閾値と比較して(ステップS41)、記憶容量の残量が大変残り少なくなっているか否かを判断する。そして、記録メディア15の使用されている記憶容量が閾値を超えているときは(ステップS41のY)、記録メディア15に記憶されている各画像の符号データのうち、符号の一部の破棄が可能な画像があるか否かを判断する(ステップS42)。そして、符号の一部の破棄が可能な画像があるときは(ステップS42のY)、その画像の符号の一部破棄を行なう(ステップS43)。この場合はステップS41に戻る。ないときは(ステップS42のN)、記録メディア15がリムーバブルメディアである場合には、当該記録メディア15を交換するようにディスプレイ17にメッセージを表示して処理を終了する(ステップS44)。ステップS41により比較手段を実現し、ステップS42,S43により削減手段を実現している。
【0086】
符号データが図20のように配列され、各ビットプレーンがレイヤであるとすると、ステップS42,S43にいう符号の一部破棄とは、下位のレイヤから順に符号を破棄することである。図20の例においては、レイヤ10のタイルパートを破棄し、レイヤ9のタイルパートを破棄し、レイヤ9のタイルパートを破棄する、…というように符号を破棄する。なお、レイヤ(ビットプレーン)の総数は、様々であるが、代表的には8や12である。
【0087】
図17は、ステップS42の判断の詳細を説明する説明図である。まず、記録メディア15に記憶済みの画像の総数をNとする。そして、所定のカウンタのカウント数(count)を0にリセットする(ステップS51)。記録メディア15に記憶済みのN番目の画像“Image(count)”は優先度Cかの判断を行ない(ステップS52)、優先度Cの場合は(ステップS52のY)、限度まで符号の一部が破棄されているか否かを判断する(ステップS53)。
【0088】
ここで、限度まで符号を破棄するとは、図20の例において、必ずしもレイヤ0のタイルパートだけを残して、後のレイヤをすべて破棄することを意味するものではない。すなわち、実際はレイヤ3程度まで破棄せずに残さないと画像の概要すら判別できなくなるため、画像の概要が判別できる限界と考えられる所定のレイヤまで(前述のようにレイヤ3程度まで)破棄することを、ここでは限度まで符号を破棄するという。
【0089】
限度まで符号の一部が破棄されていないときは(ステップS53のN)、当該画像“Image(count)”を符号の一部を破棄する画像に選択する(ステップS56)。そうでないときは、前述のカウンタを+1だけインクリメントして(ステップS54)、ステップS2に戻る。優先度Cでない場合は(ステップS52のN)、前述のカウンタを+1だけインクリメントするか(ステップS55のY,S4)、カウンタのカウント数(count)がNに達したときは(ステップS55のN)、ステップS58に進む。このように、優先度Cで符号の一部を破棄可能な画像があるかいなかの字判定をN回まわし、次には、ステップS52〜S55と同様の処理で、優先度Bで符号の一部を破棄可能な画像があるかいなかの字判定をN回まわし(ステップS58〜S62)、さらに、ステップS52〜S55と同様の処理で、優先度Aで符号の一部を破棄可能な画像があるかいなかの字判定をN回まわし(ステップS63〜S67)、全ての優先度において符号の一部を破棄可能な画像がないときは、(ステップS67のN)、符号の一部を破棄する画像はないと判断する(ステップS57)。
【0090】
なお、“優先度Aの画像の符号量≧優先度Bの画像の符号削減量≧優先度Cの画像の符号削減量”という、優先度の高い画像の符号量を優先度の低い画像の符号量が上回らないような関係を維持しつつ、記録メディア15の使用されている記憶容量が所定の閾値を下回るように漸次各優先度の画像の符号の一部を削減するようにするのであれは、必ずしもこのような処理に限定する必要はない。
【0091】
このような構成にすることにより、記録メディア15が撮影途中でフルになった場合にも、撮影指示ファイル21に記載されているすべての画像を極力撮影できるようにして、記録メディア15に保存することができる。しかも、優先度の高い、すなわち高画質を維持する必要性の高い画像の画質劣化は、極力発生しないようにすることができる。
【0092】
[発明の実施の形態4]
別の実施の形態を発明の実施の形態4として説明する。
【0093】
この実施の形態では、実施の形態2と同様に図14の処理で編集された図13の撮影指示ファイル21を用い、カメラ1は次のような処理を行なう。
【0094】
図18に示すように、ステップS21〜S29の処理は、実施の形態2と同様である。但し、ステップS23では、図13に示す撮影指示ファイル21の内容を全て表示するのではなく、図19に示すように、商品名22及び備考27の欄のみを表示する。ここでは、1枚の画像の符号データを記憶した(ステップS29)後、記録メディア15の使用されている記憶容量を所定の閾値と比較して(ステップS61)、記憶容量の残量が大変残り少なくなっているか否かを判断する。そして、記録メディア15の使用されている記憶容量が閾値を超えているときは(ステップS61のY)、図18の撮影指示ファイル21の中からユーザに所望の画像を選択させる(ステップS62)。ユーザは優先度28を参考に重要度が低いと思う画像を選択し(ステップS62のY)、この選択がされた画像は、符号量が所定程度削減される(ステップS63)。この削減は、実施の形態2のように圧縮率を高めることによっても、実施の形態3のように符号の一部を削減することによってもよい。そして、ステップS63の後、ステップS61に戻る。ステップS61により比較手段を実現し、ステップS62,S63により削減手段を実現している。
【0095】
このような構成にすることにより、記録メディア15が撮影途中でフルになった場合にも、撮影指示ファイル21に記載されているすべての画像を極力撮影できるようにして、記録メディア15に保存することができる。しかも、ユーザの選択により、優先度の高い、すなわち高画質を維持する必要性の高い画像の画質劣化は、極力発生しないようにすることができる。
【0096】
なお、以上の本発明の実施の形態では、本発明の撮像装置をデジタルスチルカメラとして実施した例で説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、デジタルムービーカメラや、スチルもムービーも撮像可能なデジタルスチルムービーカメラとして実施することもできる。
【0097】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明は、撮影の指示者から撮像を行なう被写体を特定する情報と撮影画像の圧縮符号化の際の圧縮符号化処理方式を指示する情報とを関連付けた情報を受け取って第1の記憶装置に記憶すれば、撮像を行なう被写体を特定する情報を閲覧し、また、撮影画像の圧縮符号化の際の圧縮符号化処理方式を画像ごとに自動で設定することが可能となる。
【0098】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、JPEG2000アルゴリズムによる様々な圧縮符号化処理方式の設定を行なうことができる。
【0099】
請求項3,12に記載の発明は、請求項2,11に記載の発明において、圧縮符号化する際の階層数を画像ごとに自動で設定することができる。
【0100】
請求項4,13に記載の発明は、請求項2,11に記載の発明において、圧縮符号化する際の圧縮率を画像ごとに自動で設定することができる。
【0101】
請求項5,14に記載の発明は、請求項2,11に記載の発明において、圧縮符号化する際のプログレッシブを画像ごとに自動で設定することができる。
【0102】
請求項6,15に記載の発明は、請求項2,11に記載の発明において、圧縮符号化する際のWaveletフィルタを画像ごとに自動で設定することができる。
【0103】
請求項7に記載の発明は、請求項2〜6の何れかの一に記載の発明において、記憶容量の制限から撮影する全ての画像を記憶できないときは、指示者が指示する圧縮後の符号量を削減する優先度の高い画像から符号量を削減して、極力全ての画像を記憶できるようにすることができる。
【0104】
請求項8に記載の発明は、請求項2〜6の何れかの一に記載の発明において、記憶容量の制限から撮影する全ての画像を記憶できないときは、指示者が指示する圧縮後の符号量を削減する優先度を参照し、ユーザの選択により画像の符号量を削減して、極力全ての画像を記憶できるようにすることができる。
【0105】
請求項9に記載の発明は、請求項7又は8に記載の発明において、符号データをさらに高い圧縮率で再度圧縮して符号量を削減することができる。
【0106】
請求項10に記載の発明は、請求項7又は8に記載の発明において、符号データの符号の一部を削減して符号量を削減することができる。
【0107】
請求項11に記載の発明は、撮像装置による撮影者に編集したファイルを与えることにより、撮影者は、撮像を行なう被写体を特定する情報を閲覧し、また、撮影画像の圧縮符号化の際の圧縮符号化処理方式を画像ごとに自動で設定することが可能となる。
【0108】
請求項16に記載の発明は、請求項11〜15の何れかの一に記載の発明において、指示者が画像の符号量を削減する複数段階の優先度を指定し、記憶容量の制限から撮影する全ての画像を記憶できないときは、この優先度の情報を利用して、極力全ての画像を記憶できるようにすることができる。
【0109】
請求項17,18に記載の発明は、請求項11〜16の何れかの一に記載の発明と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】JPEG2000アルゴリズムの基本を説明するための説明図である。
【図2】カラー画像の各コンポーネントについて説明するための説明図である。
【図3】デコンポジション・レベル数が3の場合の、各デコンポジション・レベルにおけるサブ・バンドを示す説明図である。
【図4】コード・ストリームの構造の説明図である。
【図5】一つのプレシンクトが空間的に一致した3つの矩形領域からなっていることの説明図である。
【図6】係数値をビットプレーン単位に分解し、画素あるいはコード・ブロック毎にビットプレーンに順位付けを行なうことの説明図である。
【図7】本発明の実施の形態1であるデジタルスチルカメラのハードウエア構成の概要を説明するブロック図である。
【図8】デジタルカメラで使用する撮影指示ファイルの説明図である。
【図9】本発明の実施の形態1である編集装置の電気的な接続を示すブロック図である。
【図10】編集装置の処理を説明するフローチャートである。
【図11】デジタルスチルカメラの処理を行なうフローチャートである。
【図12】デジタルスチルカメラの処理を行なうフローチャートである。
【図13】本発明の実施の形態2であるデジタルスチルカメラで使用する撮影指示ファイルの説明図である。
【図14】本発明の実施の形態2である編集装置の処理のフローチャートである。
【図15】デジタルスチルカメラの処理のフローチャートである。
【図16】本発明の実施の形態3であるデジタルスチルカメラの処理のフローチャートである。
【図17】デジタルスチルカメラの処理のフローチャートである。
【図18】本発明の実施の形態4であるデジタルスチルカメラの処理のフローチャートである。
【図19】デジタルスチルカメラでの撮影指示ファイルの表示を説明する説明図である。
【図20】符号の一部破棄についての説明図である。
【符号の説明】
1 撮像装置
4 撮像素子
14 第1の記憶装置
15 第2の記憶装置
16 圧縮手段
21 ファイル
23 階層数
24 圧縮率
25 プログレッシブ
26 Waveletフィルタ
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像装置、編集装置、プログラム及び記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
所望の機能を追加するために外部からプログラムを導入できるデジタルカメラが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
また、画像圧縮伸長アルゴリズムについて、静止画像の符号化についてはJPEG2000、Motion静止画像の符号化についてはMotion JPEG2000という新しい方式が、国際標準として規格化されつつある。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−341396号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
雑誌編集業界や、建設業界などでは、雑誌に掲載する小物、建造途中の建物など、様々な目的物を、上司などの指示者の命令により撮影者が指示者の指示どおりに目的地でデジタルカメラにより撮影するということが行なわれる。このような場合、指示者は、どのような対象物をどのように撮影するか細かな指示を撮影者に与える必要がある。また、撮影した画像データは圧縮符号化されてデジタルカメラに蓄積されるが、その圧縮符号化を行なう際の圧縮符号化処理方式についても、画像の一枚一枚について指示を与える必要のある場合がある。これは、デジタルカメラの画像の記憶容量に限りがある反面、撮影した画像の使用目的が一枚一枚異なり、画質など、要求される品質も一枚一枚異なる場合があるからである。
【0006】
しかしながら、このような指示をメモ書きの手渡しで行なったのでは、一枚一枚異なる指示で撮影しなければならない撮影者の作業は極めて煩雑なものとなる不具合がある。
【0007】
本発明の目的は、指示者からの指示どおりの撮影を撮影者が容易に行なえるようにすることである。
【0008】
本発明の別の目的は、記憶容量の制限から撮影する全ての画像を記憶できないときは、指示者が指示する圧縮後の符号量を削減する優先度の高い画像から符号量を削減することを可能として、極力全ての画像を記憶できるようにすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、画像を撮像する撮像素子と、この撮像した画像データを圧縮符号化する圧縮手段と、前記撮像を行なう被写体を特定する情報と前記圧縮手段による圧縮符号化の際の圧縮符号化処理方式を指示する情報とを関連付けて、書換可能に記憶する第1の記憶装置と、前記指示する情報の指示に応じて前記圧縮符号化処理方式を設定する設定手段と、を備えている撮像装置である。
【0010】
したがって、撮影の指示者から撮像を行なう被写体を特定する情報と撮影画像の圧縮符号化の際の圧縮符号化処理方式を指示する情報とを関連付けた情報を受け取って第1の記憶装置に記憶すれば、撮像を行なう被写体を特定する情報を閲覧し、また、撮影画像の圧縮符号化の際の圧縮符号化処理方式を画像ごとに自動で設定することが可能となる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の撮像装置において、前記圧縮手段は、JPEG2000アルゴリズムにより前記圧縮符号化を行なうものであり、前記設定手段は、JPEG2000アルゴリズムによる圧縮符号化処理方式の設定を行なうものである。
【0012】
したがって、JPEG2000アルゴリズムによる様々な圧縮符号化処理方式の設定を行なうことができる。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の撮像装置において、前記設定手段は、圧縮符号化処理方式の少なくとも一つとして前記圧縮符号化する際の階層数を設定する。
【0014】
したがって、圧縮符号化する際の階層数を画像ごとに自動で設定することができる。
【0015】
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の撮像装置において、前記設定手段は、圧縮符号化処理方式の少なくとも一つとして前記圧縮符号化する際の圧縮率を設定する。
【0016】
したがって、圧縮符号化する際の圧縮率を画像ごとに自動で設定することができる。
【0017】
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の撮像装置において、前記設定手段は、圧縮符号化処理方式の少なくとも一つとして前記圧縮符号化する際のプログレッシブを設定する。
【0018】
したがって、圧縮符号化する際のプログレッシブを画像ごとに自動で設定することができる。
【0019】
請求項6に記載の発明は、請求項2に記載の撮像装置において、前記設定手段は、圧縮符号化処理方式の少なくとも一つとして前記圧縮符号化する際のWaveletフィルタを設定する。
【0020】
したがって、圧縮符号化する際のWaveletフィルタを画像ごとに自動で設定することができる。
【0021】
請求項7に記載の発明は、請求項2〜6の何れかの一に記載の撮像装置において、前記第1の記憶装置は、前記被写体を特定する情報と前記圧縮符号化処理方式を指示する情報とに関連付けて、必要に応じて画像の符号量を削減する複数段階の優先度の情報も書き換え可能に記憶するものであり、前記圧縮符号化後の符号データを第2の記憶装置に記憶する画像記憶手段と、前記第2の記憶装置の使用されている記憶容量を所定の閾値と比較する比較手段と、前記記憶容量が前記閾値を上回ったときは、前記第2の記憶装置に記憶されている符号データの符号量を、前記符号量を削減する優先度の高い画像が低い画像の符号量を上回らないように削減する削減手段と、前記記憶容量が前記閾値を上回ったときは、前記削減により前記記憶容量が前記閾値を下回るまで、前記撮像を禁止する禁止手段と、を備えている。
【0022】
したがって、記憶容量の制限から撮影する全ての画像を記憶できないときは、指示者が指示する圧縮後の符号量を削減する優先度の高い画像から符号量を削減して、極力全ての画像を記憶できるようにすることができる。
【0023】
請求項8に記載の発明は、請求項2〜6の何れかの一に記載の撮像装置において、前記第1の記憶装置は、前記被写体を特定する情報と前記圧縮符号化処理方式を指示する情報とに関連付けて、必要に応じて画像の符号量を削減する複数段階の優先度の情報も書き換え可能に記憶するものであり、前記圧縮符号化後の符号データを第2の記憶装置に記憶する画像記憶手段と、前記第2の記憶装置の使用されている記憶容量を所定の閾値と比較する比較手段と、前記記憶容量が前記閾値を上回ったときは、前記第2の記憶装置に記憶されている画像の中からユーザの選択に応じての符号量を削減する削減手段と、前記記憶容量が前記閾値を上回ったときは、前記削減により前記記憶容量が前記閾値を下回るまで、前記撮像を禁止する禁止手段と、を備えている。
【0024】
したがって、記憶容量の制限から撮影する全ての画像を記憶できないときは、指示者が指示する圧縮後の符号量を削減する優先度を参照し、ユーザの選択により画像の符号量を削減して、極力全ての画像を記憶できるようにすることができる。
【0025】
請求項9に記載の発明は、請求項7又は8に記載の撮像装置において、前記削減手段は、前記第2の記憶装置に記憶されている前記符号データをさらに高い圧縮率で再度圧縮した符号データとすることにより前記符号量の削減を行なう。
【0026】
したがって、符号データをさらに高い圧縮率で再度圧縮して符号量を削減することができる。
【0027】
請求項10に記載の発明は、請求項7又は8に記載の撮像装置において、前記削減手段は、前記第2の記憶装置に記憶されている前記符号データの符号の一部を削減することにより前記符号量の削減を行なう。
【0028】
したがって、符号データの符号の一部を削減して符号量を削減することができる。
【0029】
請求項11に記載の発明は、ユーザの入力に応じて、画像を撮像する撮像装置で前記撮像を行なう被写体を特定する情報と、前記撮像後の画像データを圧縮符号化する際の圧縮符号化処理方式を前記撮像装置を制御するコンピュータに対して指示する情報とを関連付けて記録するファイルの編集を行なう、編集装置である。
【0030】
したがって、撮像装置による撮影者に編集したファイルを与えることにより、撮影者は、撮像を行なう被写体を特定する情報を閲覧し、また、撮影画像の圧縮符号化の際の圧縮符号化処理方式を画像ごとに自動で設定することが可能となる。
【0031】
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の編集装置において、前記圧縮符号化処理方式の少なくとも一つとして前記圧縮符号化する際の階層数を記録した前記編集を行なう。
【0032】
したがって、圧縮符号化する際の階層数を画像ごとに自動で設定することができる。
【0033】
請求項13に記載の発明は、請求項11に記載の編集装置において、前記圧縮符号化処理方式の少なくとも一つとして前記圧縮符号化する際の圧縮率を記録した前記編集を行なう。
【0034】
したがって、圧縮符号化する際の圧縮率を画像ごとに自動で設定することができる。
【0035】
請求項14に記載の発明は、請求項11に記載の編集装置において、前記圧縮符号化処理方式の少なくとも一つとして前記圧縮符号化する際のプログレッシブを記録した前記編集を行なう。
【0036】
したがって、圧縮符号化する際のプログレッシブを画像ごとに自動で設定することができる。
【0037】
請求項15に記載の発明は、請求項11に記載の編集装置において、前記圧縮符号化処理方式の少なくとも一つとして前記圧縮符号化する際のWaveletフィルタを記録した前記編集を行なう。
【0038】
したがって、圧縮符号化する際のWaveletフィルタを画像ごとに自動で設定することができる。
【0039】
請求項16に記載の発明は、請求項11〜15の何れかの一に記載の編集装置において、前記被写体を特定する情報と前記圧縮符号化処理方式を指示する情報とに関連付けて、必要に応じて画像の符号量を削減する複数段階の優先度の情報を記録した前記編集を行なう。
【0040】
したがって、指示者が画像の符号量を削減する複数段階の優先度を指定し、記憶容量の制限から撮影する全ての画像を記憶できないときは、この優先度の情報を利用して、極力全ての画像を記憶できるようにすることができる。
【0041】
請求項17に記載の発明は、請求項11〜16の何れかの一に記載の編集装置の前記編集の処理をコンピュータに実行させるコンピュータに読取り可能なプログラムである。
【0042】
したがって、請求項11〜16の何れかの一に記載の発明と同様の作用を奏する。
【0043】
請求項18に記載の発明は、請求項17のプログラムを記憶している記憶媒体である。
【0044】
したがって、記憶しているプログラムにより請求項11〜16の何れかの一に記載の発明と同様の作用を奏する。
【0045】
【発明の実施の形態】
[JPEG2000アルゴリズムの概要]
まず、本発明の実施の形態の前提技術となるJPEG2000アルゴリズムの概要について説明する。
【0046】
図1は、JPEG2000アルゴリズムの基本を説明するための説明図である。JPEG2000のアルゴリズムは、色空間変換・逆変換部111、2次元ウェーブレット変換・逆変換部112、量子化・逆量子化部113、エントロピー符号化・復号化部114、タグ処理部115で構成されている。
【0047】
図2に示すように、カラー画像は、一般に、原画像の各コンポーネント(ここではRGB原色系)が、矩形をした領域(タイル)121,122,123によって分割される。そして、個々のタイル、例えば、R00,R01,…,R15/G00,G01,…,G15/B00,B01,…,B15が、圧縮伸長プロセスを実行する際の基本単位となる。従って、圧縮伸長動作は、コンポーネント毎、そしてタイル毎に、独立に行なわれる。
【0048】
画像データの符号化時には、各コンポーネントの各タイルのデータが、図1の色空間変換・逆変換部111に入力され、色空間変換を施されたのち、2次元ウェーブレット変換・逆変換部112で2次元ウェーブレット変換(順変換)が適用されて周波数帯に空間分割される。
【0049】
図3には、デコンポジション・レベル数が3の場合の、各デコンポジション・レベルにおけるサブ・バンドを示している。すなわち、原画像のタイル分割によって得られたタイル原画像(0LL)(デコンポジション・レベル0(131))に対して、2次元ウェーブレット変換を施し、デコンポジション・レベル1(132)に示すサブ・バンド(1LL,1HL,1LH,1HH)を分離する。そして引き続き、この階層における低周波成分1LLに対して、2次元ウェーブレット変換を施し、デコンポジション・レベル2(133)に示すサブ・バンド(2LL,2HL,2LH,2HH)を分離する。順次、同様に、低周波成分2LLに対しても、2次元ウェーブレット変換を施し、デコンポジション・レベル3(134)に示すサブ・バンド(3LL,3HL,3LH,3HH)を分離する。さらに、図3では、各デコンポジション・レベルにおいて符号化の対象となるサブ・バンドを、斜線で表してある。例えば、デコンポジション・レベル数を3とした時、斜線で示したサブ・バンド(3HL,3LH,3HH,2HL,2LH,2HH,1HL,1LH,1HH)が符号化対象となり、3LLサブ・バンドは符号化されない。
【0050】
次いで、指定した符号化の順番で符号化の対象となるビットが定められ、図1の量子化・逆量子化部113で対象ビット周辺のビットからコンテキストが生成される。量子化の処理が終わったウェーブレット係数は、個々のサブバンド毎に、「プレシンクト」と呼ばれる重複しない矩形に分割される。これは、インプリメンテーションでメモリを効率的に使うために導入されたものである。図5に示すように、一つのプレシンクトは、空間的に一致した3つの矩形領域からなっている。更に、個々のプレシンクトは、重複しない矩形の「コード・ブロック」に分けられる。これは、エントロピー・コーディングを行なう際の基本単位となる。
【0051】
ウェーブレット変換後の係数値は、そのまま量子化し符号化することも可能であるが、JPEG2000では符号化効率を上げるために、係数値を「ビットプレーン」単位に分解し、画素あるいはコード・ブロック毎に「ビットプレーン」に順位付けを行なうことができる。図6には、その手順を簡単に示した。この例は、原画像(32×32画素)を16×16画素のタイル4つで分割した場合で、デコンポジション・レベル1のプレシンクトとコード・ブロックの大きさは、各々8×8画素と4×4画素としている。プレシンクトとコード・ブロックの番号は、ラスター順に付けられる。タイル境界外に対する画素拡張にはミラーリング法を使い、可逆(5×3)フィルタでウェーブレット変換を行ない、デコンポジションレベル1のウェーブレット係数値を求めている。また、タイル0/プレシンクト3/コード・ブロック3について、代表的な「レイヤー」についての概念図をも併せて示している。レイヤーの構造は、ウェーブレット係数値を横方向(ビットプレーン方向)から見ると理解し易い。1つのレイヤーは任意の数のビットプレーンから構成される。この例では、レイヤー0,1,2,3は、各々、1,3,1の3つのビットプレーンから成っている。そして、LSBに近いビットプレーンを含むレイヤー程、先に量子化の対象となり、逆に、MSBに近いレイヤーは最後まで量子化されずに残ることになる。LSBに近いレイヤーから破棄する方法はトランケーションと呼ばれ、量子化率を細かく制御することが可能である。
【0052】
エントロピー符号化・復号化部114(図1参照)では、コンテキストと対象ビットから確率推定によって、各コンポーネントのタイルに対する符号化を行なう。こうして、原画像の全てのコンポーネントについて、タイル単位で符号化処理が行われる。最後にタグ処理部115は、エントロピコーダ部からの全符号化データを1本のコード・ストリームに結合するとともに、それにタグを付加する処理を行なう。図4には、コード・ストリームの構造を簡単に示した。図4に示すように、コード・ストリームの先頭と各タイルを構成する部分タイルの先頭にはヘッダと呼ばれるタグ情報が付加され、その後に、各タイルの符号化データが続く。そして、コード・ストリームの終端には、再びタグが置かれる。
【0053】
一方、復号化時には、符号化時とは逆に、各コンポーネントの各タイルのコード・ストリームから画像データを生成する。図1を用いて簡単に説明する。この場合、タグ処理部115は、外部より入力したコード・ストリームに付加されたタグ情報を解釈し、コード・ストリームを各コンポーネントの各タイルのコード・ストリームに分解し、その各コンポーネントの各タイルのコード・ストリーム毎に復号化処理が行われる。コード・ストリーム内のタグ情報に基づく順番で復号化の対象となるビットの位置が定められるとともに、量子化・逆量子化部113で、その対象ビット位置の周辺ビット(既に復号化を終えている)の並びからコンテキストが生成される。エントロピー符号化・復号化部114で、このコンテキストとコード・ストリームから確率推定によって復号化を行ない対象ビットを生成し、それを対象ビットの位置に書き込む。このようにして復号化されたデータは周波数帯域毎に空間分割されているため、これを2次元ウェーブレット変換・逆変換部112で2次元ウェーブレット逆変換を行なうことにより、画像データの各コンポーネントの各タイルが復元される。復元されたデータは色空間変換・逆変換部111によって元の表色系のデータに変換される。
【0054】
[発明の実施の形態1]
本発明の一実施の形態を発明の実施の形態1として説明する。
【0055】
図7は、実施の形態1にかかるデジタルスチルカメラ1のブロック図である。図7に示すように、このデジタルスチルカメラ1(以下、単に「カメラ1」という)は、本発明の撮像装置を実施するもので、レンズ2と、絞り3と、撮像素子としてのCCDイメージセンサ4と、CCDイメージセンサ4の蓄積電荷のノイズを低減する2重相関サンプリング回路(CDS回路)5と、CCDイメージセンサ4による撮像信号のゲインを自動調整するAGC回路6と、CCDイメージセンサ4で撮影したアナログ画像データをA/D変換するA/D変換回路7と、A/D変換回路7でA/D変換後のデジタル画像データに所定の信号処理を行なう画像信号処理回路8と、絞り3、シャッタ速度、AGC回路6の制御を行なう露出制御回路9と、レンズ2を駆動するフォーカス駆動回路10とを備えている。
【0056】
また、カメラ1の各部を集中的に制御するCPU11と、CPU11が使用する各種制御プログラムなどを記憶したROM13と、CPU11のワークアエリアとなるRAM12と、外部のパーソナルコンピュータなどと通信を行なう所定のインターフェイス19と、このパーソナルコンピュータなどから受信したデータなどを記憶する第1の記憶装置である不揮発性メモリ14と、画像信号処理回路8で処理後の画像データを記憶する第2の記憶装置である記録メディア15と、記録メディア15に記憶する画像データを圧縮符号化した符号データとし、また、記録メディア15に記憶されている符号データを伸長する符号データとする圧縮手段となる圧縮・伸長回路16と、各種のメッセージを表示するLCDなどで構成されたディスプレイ17と、各種の操作を受付ける操作パネル18とを備えている。記録メディア15は、具体的には、半導体メモリであってもよいし、磁気的又は光学的に画像データの記録が書換え可能に実行できる様々なリムーバブルメディアを用いることもできる。
【0057】
図8は、カメラ1で使用する撮影指示ファイル21の一例を示す説明図である。この撮影指示ファイル21は、商品名22、階層数23、圧縮率24、プログレッシブ25、Waveletフィルタ26及び備考27を対応付けて複数パターン(この例では、No.1〜6まで)を登録することができる。商品名22には、撮影指示ファイル21を作成した指示者がカメラ1の撮影者に撮影を要求する商品の商品名を記載している。また、備考27には、その商品を撮影する際の具体的なヒントとなる情報が記載されている。商品名22、備考27は、被写体を特定する情報となり、階層数23、圧縮率24、プログレッシブ25、Waveletフィルタ26は、圧縮符号化処理方式を指示する情報となる。
【0058】
階層数23、圧縮率24、プログレッシブ25及びWaveletフィルタ26は、圧縮・伸長回路16で画像データをJPEG2000アルゴリズムで圧縮符号化する際の圧縮符号化処理方式を指定するデータである。
【0059】
すなわち、階層数23には、画像データを圧縮符号化する際の階層数を登録する。一般に、Waveletの階層数が大きくなればより細かい制御が可能になる。
【0060】
圧縮率24には、画像を圧縮符号化する際の圧縮率を、5以下、10以下のように登録する。
【0061】
プログレッシブ25には、プログレッシブの種類を登録する。プログレッシブとは、具体的には、ロスレスの符号を削った時に、サイズは一定で画質が落ちていくのをLRCPといい、また、ロスレスの符号を削った時に、画質は一定でサイズが小さくなるのをRLCPという。すなわち、プログレッシブとは、符号を作成するときの符号化方式である。
【0062】
Waveletフィルタ26には、圧縮符号化に使用するWaveletフィルタの種類を登録する。これには、例えば、可逆5×3と非可逆9×7がある。すなわち、ロスレスを必須又は速度優先とするときには可逆5×3と、ロッシーだが高圧縮率でも高画質が得られる非可逆9×7とを選択することができる。
【0063】
図9は、撮影指示ファイル21を編集する編集装置31の電気的な接続を示すブロック図である。図9に示すように、編集装置31は、パーソナルコンピュータなどであり、各種演算を行ない編集装置31の各部を集中的に制御するCPU32と、各種のROMやRAMからなるメモリ33とが、バス34で接続されている。
【0064】
バス34には、所定のインターフェイスを介して、ハードディスクなどの磁気記憶装置35と、マウスやキーボードなどで構成される入力装置36と、LCDやCRTなどの表示装置37と、光ディスクなどの記憶媒体38を読取る記憶媒体読取装置39と、カメラ1と通信を行なう所定のインターフェイス42とが接続され、また、インターネットなどのネットワーク40と通信を行なう所定の通信インターフェイス41が接続されている。なお、記憶媒体38としては、CDやDVDなどの光ディスク、光磁気ディスク、フレキシブルディスクなどの各種方式のメディアを用いることができる。また、記憶媒体読取装置39は、具体的には記憶媒体38の種類に応じて光ディスクドライブ、光磁気ディスクドライブ、フレキシブルディスクドライブなどが用いられる。
【0065】
磁気記憶装置35には、この発明のプログラムを実現する編集プログラムが記憶されている。一般的には、この編集プログラムは、カメラ1の付属品として提供される記憶媒体38から記憶媒体読取装置39により読取ることで編集装置1にインストールするが、インターネットなどのネットワーク40からダウンロードして、磁気記憶装置35にインストールするなどしてもよい。このインストールにより編集装置31は動作可能な状態となる。この編集プログラムは、特定のアプリケーションソフトの一部をなすものであってもよい。また、所定のOS上で動作するものであってもよい。
【0066】
次に、編集装置31が編集プログラムに基づいて行なう撮影指示ファイル21の編集処理について説明する。
【0067】
編集装置31においてユーザが編集プログラムを立ち上げて、撮影指示ファイル21の作成を指示すると(ステップS1のY)、撮影指示ファイル21用の書式を呼び出し(ステップS2)、その編集が可能となる。そのNo.1の欄の商品名22への入力がされると(ステップS3のY)、階層数23への入力が可能となり(ステップS4)、階層数23への入力がされると(ステップS4のY)、圧縮率24への入力が可能となり(ステップS5)、圧縮率24への入力がされると(ステップS5のY)、プログレッシブ25への入力が可能となり(ステップS6)、プログレッシブ25への入力がなされると(ステップS6のY)、Waveletフィルタ26への入力が可能となり(ステップS7)、Waveletフィルタ26への入力がなされると(ステップS7のY)、備考27への入力が可能となり(ステップS8)、備考27への入力がされることで(ステップS8のY)、No.1の欄への入力が完了する。
【0068】
ユーザの所定の操作により撮影指示ファイル21の作成が完了されると(ステップS9のY)、一連の処理が終了し、作成を継続する場合は(ステップS9のN)、改行して(ステップS10)、ステップS3に戻り、No.2以降の欄についても前述と同様に編集することができる。
【0069】
このようにして撮影指示ファイル21を作成すると、ユーザの所定操作により、作成した撮影指示ファイル21がインターフェイス42を介してカメラ1に送信される。
【0070】
次に、この撮影指示ファイル21を用いてカメラ1が行なう処理について説明する。図11、図12は、この場合の処理のフローチャートである。図11に示すように、CPU11は、インターフェイス19を介してPCから撮影指示ファイル21の送信を受付けると(ステップS11のY)、この撮影指示ファイル21のデータを不揮発性メモリ14に記憶する(ステップS12)。
【0071】
図12に示すように、カメラ1の図示しない主電源が投入されると(ステップS21のY)、CPU11は、不揮発性メモリ14に記憶されている撮影指示ファイル21のデータを読込んで(ステップS22)、その内容をディスプレイ17に表示する(ステップS23)。ユーザがこの内容を閲覧して、No.1〜6の欄から所望のものを選択すると(ステップS24のY)、その欄の階層数23、圧縮率24、プログレッシブ25、Waveletフィルタ26に記録されている、階層数、圧縮率、プログレッシブ、Waveletフィルタの各圧縮符号化処理方式が設定される(ステップS25)。ステップS25により、設定手段を実現する。
【0072】
そして、ユーザは、その欄の商品名22、備考27の記載を参考にして、商品名22で指定された商品を被写体としてカメラ1を構え、図示しない撮影ボタンを押すと(ステップS26のY)、カメラ1は撮影を行ない(ステップS27)、その撮影した画像データは、ステップS25で設定された階層数、圧縮率、プログレッシブ、Waveletフィルタで圧縮・伸長回路16により圧縮符号化されて(ステップS28)、記録メディア15に記憶される(ステップS29)。
【0073】
このように、記録メディア15に記憶された符号データは、圧縮・伸長回路16により伸長し、あるいは、そのままインターフェイス19を介して編集装置31などのコンピュータに送信し、コンピュータ上で利用することができる。なお、記録メディア15への記憶の際に、画像データには、撮影指示ファイル21の対応するNo.や商品名22が付加される。
【0074】
したがって、撮影の指示者から撮影指示ファイル21を受け取ってカメラ1に記憶し、撮影現場では、被写体を特定する商品名22や備考27を閲覧し、また、撮影画像の圧縮符号化の際の階層数、圧縮率等の圧縮符号化処理方式を自動で設定することが可能となる。
【0075】
[発明の実施の形態2]
別の実施の形態を発明の実施の形態2として説明する。
【0076】
図13は、本実施の形態で使用する撮影指示ファイル21の説明図である。この撮影指示ファイル21が実施の形態1のものと相違する点は、圧縮率24の欄に代えて優先度28の欄が設けられていることである。
【0077】
優先度28には、優先度A,B又はCが記録される。これは、必要に応じて画像の符号量を削減する優先度を示すもので、“優先度A>優先度B>優先度C”の順で画像を高画質で保存する必要性が高く、優先度Cのものは真っ先に符号量の削減がされ、優先度Aのものは最後に符号量の削減がされる。
【0078】
この場合の撮影指示ファイル21の編集処理の流れは図14のとおりであり、ステップS5では、実施の形態1における圧縮率24の入力に代えて前述の優先度28の入力を受付ける。他のステップについては図10を参照して説明した実施の形態1と同様であり、説明は省略する。
【0079】
図15は、この撮影指示ファイル21を用いて行なうカメラ1の処理のフローチャートである。このフローチャートにおいて、ステップS21〜S29は図12を参照して説明した実施の形態1の場合と同様であり、詳細な説明は省略する。但し、圧縮・伸長回路16で扱う圧縮率は、ここでは、例えば、低い順にレベル1〜5の5段階に切り替えるものとし、ステップS25における圧縮率の設定は、デフォルトで、優先度Aはレベル1、優先度Bはレベル2、優先度Cはレベル3にするものとする。あるいは、デフォルトで、優先度A,B,Cすべてレベル1としてもよい。また、符号データとして記録メディア15に記憶する画像には、その優先度が優先度A〜Cのうちのどれに設定されたかのデータも付加されているものとする。
【0080】
この実施の形態では、1枚の画像の符号データを記憶した(ステップS29)後、記録メディア15の使用されている記憶容量を所定の閾値と比較して(ステップS30)、記憶容量の残量が大変残り少なくなっているか否かを判断する。そして、記録メディア15の使用されている記憶容量が閾値を超えているときは(ステップS30のY)、記憶容量の残量が残り少ないと判断して、記録メディア15に記憶されている各優先度A,B,Cである画像の符号データを、それぞれ圧縮・伸長回路16によりさらにレベルを一段階高くした圧縮率で再度符号化して、記録メディア15に格納する(ステップS31)。この場合、優先度Cである符号データがデフォルトのレベル3であれば、より圧縮率の高いレベル4で再度圧縮されることになる。同様に、優先度Bである符号データがレベル2であればレベル3、優先度Aである符号データがレベル1であればレベル2に、それぞれ圧縮されることになる。そして、ステップS30に戻り、閾値以下であれば(ステップS30のN)、ステップS24に戻り、閾値を超えていれば(ステップS30のY)、ステップS31の処理により再度圧縮率のレベルをもう一段階下げるようにする。ステップS29により画像記憶手段を、ステップS30により比較手段を、ステップS31により削減手段を実現している。
【0081】
なお、“優先度Aの画像の圧縮率≦優先度Bの画像の圧縮率≦優先度Cの画像の圧縮率”という、優先度の高い画像の圧縮率を優先度の低い画像の圧縮率が下回らないような関係を維持することで、“優先度Aの画像の符号量≧優先度Bの画像の符号削減量≧優先度Cの画像の符号削減量”という、優先度の高い画像の符号量を優先度の低い画像の符号量が上回らないような関係を維持しつつ、記録メディア15の使用されている記憶容量が所定の閾値を下回るように漸次各優先度の圧縮率を高めるようにするのであれは、必ずしもこのような処理に限定する必要はない。例えば、優先度Cの画像だけ圧縮率を一段階下げで、それで記憶容量が閾値を下回らない場合だけ、次に優先度が高い優先度Bの画像だけ圧縮率を一段階下げ、それで記憶容量が閾値を下回らない場合だけ、さらに優先度が高い優先度A画像だけ圧縮率を一段階下げる、という処理を繰り返すことなどが考えられる。
【0082】
このような構成にすることにより、記録メディア15が撮影途中でフルになった場合にも、撮影指示ファイル21に記載されているすべての画像を極力撮影できるようにして、記録メディア15に保存することができる。しかも、優先度の高い、すなわち高画質を維持する必要性の高い画像の画質劣化は、極力発生しないようにすることができる。
【0083】
[発明の実施の形態3]
別の実施の形態を発明の実施の形態3として説明する。
【0084】
この実施の形態では、実施の形態2と同様に図14の処理で編集された図13の撮影指示ファイル21を用い、カメラ1は次のような処理を行なう。
【0085】
図16に示すように、ステップS21〜S29の処理は、実施の形態2と同様である。ここでは、1枚の画像の符号データを記憶した(ステップS29)後、記録メディア15の使用されている記憶容量を所定の閾値と比較して(ステップS41)、記憶容量の残量が大変残り少なくなっているか否かを判断する。そして、記録メディア15の使用されている記憶容量が閾値を超えているときは(ステップS41のY)、記録メディア15に記憶されている各画像の符号データのうち、符号の一部の破棄が可能な画像があるか否かを判断する(ステップS42)。そして、符号の一部の破棄が可能な画像があるときは(ステップS42のY)、その画像の符号の一部破棄を行なう(ステップS43)。この場合はステップS41に戻る。ないときは(ステップS42のN)、記録メディア15がリムーバブルメディアである場合には、当該記録メディア15を交換するようにディスプレイ17にメッセージを表示して処理を終了する(ステップS44)。ステップS41により比較手段を実現し、ステップS42,S43により削減手段を実現している。
【0086】
符号データが図20のように配列され、各ビットプレーンがレイヤであるとすると、ステップS42,S43にいう符号の一部破棄とは、下位のレイヤから順に符号を破棄することである。図20の例においては、レイヤ10のタイルパートを破棄し、レイヤ9のタイルパートを破棄し、レイヤ9のタイルパートを破棄する、…というように符号を破棄する。なお、レイヤ(ビットプレーン)の総数は、様々であるが、代表的には8や12である。
【0087】
図17は、ステップS42の判断の詳細を説明する説明図である。まず、記録メディア15に記憶済みの画像の総数をNとする。そして、所定のカウンタのカウント数(count)を0にリセットする(ステップS51)。記録メディア15に記憶済みのN番目の画像“Image(count)”は優先度Cかの判断を行ない(ステップS52)、優先度Cの場合は(ステップS52のY)、限度まで符号の一部が破棄されているか否かを判断する(ステップS53)。
【0088】
ここで、限度まで符号を破棄するとは、図20の例において、必ずしもレイヤ0のタイルパートだけを残して、後のレイヤをすべて破棄することを意味するものではない。すなわち、実際はレイヤ3程度まで破棄せずに残さないと画像の概要すら判別できなくなるため、画像の概要が判別できる限界と考えられる所定のレイヤまで(前述のようにレイヤ3程度まで)破棄することを、ここでは限度まで符号を破棄するという。
【0089】
限度まで符号の一部が破棄されていないときは(ステップS53のN)、当該画像“Image(count)”を符号の一部を破棄する画像に選択する(ステップS56)。そうでないときは、前述のカウンタを+1だけインクリメントして(ステップS54)、ステップS2に戻る。優先度Cでない場合は(ステップS52のN)、前述のカウンタを+1だけインクリメントするか(ステップS55のY,S4)、カウンタのカウント数(count)がNに達したときは(ステップS55のN)、ステップS58に進む。このように、優先度Cで符号の一部を破棄可能な画像があるかいなかの字判定をN回まわし、次には、ステップS52〜S55と同様の処理で、優先度Bで符号の一部を破棄可能な画像があるかいなかの字判定をN回まわし(ステップS58〜S62)、さらに、ステップS52〜S55と同様の処理で、優先度Aで符号の一部を破棄可能な画像があるかいなかの字判定をN回まわし(ステップS63〜S67)、全ての優先度において符号の一部を破棄可能な画像がないときは、(ステップS67のN)、符号の一部を破棄する画像はないと判断する(ステップS57)。
【0090】
なお、“優先度Aの画像の符号量≧優先度Bの画像の符号削減量≧優先度Cの画像の符号削減量”という、優先度の高い画像の符号量を優先度の低い画像の符号量が上回らないような関係を維持しつつ、記録メディア15の使用されている記憶容量が所定の閾値を下回るように漸次各優先度の画像の符号の一部を削減するようにするのであれは、必ずしもこのような処理に限定する必要はない。
【0091】
このような構成にすることにより、記録メディア15が撮影途中でフルになった場合にも、撮影指示ファイル21に記載されているすべての画像を極力撮影できるようにして、記録メディア15に保存することができる。しかも、優先度の高い、すなわち高画質を維持する必要性の高い画像の画質劣化は、極力発生しないようにすることができる。
【0092】
[発明の実施の形態4]
別の実施の形態を発明の実施の形態4として説明する。
【0093】
この実施の形態では、実施の形態2と同様に図14の処理で編集された図13の撮影指示ファイル21を用い、カメラ1は次のような処理を行なう。
【0094】
図18に示すように、ステップS21〜S29の処理は、実施の形態2と同様である。但し、ステップS23では、図13に示す撮影指示ファイル21の内容を全て表示するのではなく、図19に示すように、商品名22及び備考27の欄のみを表示する。ここでは、1枚の画像の符号データを記憶した(ステップS29)後、記録メディア15の使用されている記憶容量を所定の閾値と比較して(ステップS61)、記憶容量の残量が大変残り少なくなっているか否かを判断する。そして、記録メディア15の使用されている記憶容量が閾値を超えているときは(ステップS61のY)、図18の撮影指示ファイル21の中からユーザに所望の画像を選択させる(ステップS62)。ユーザは優先度28を参考に重要度が低いと思う画像を選択し(ステップS62のY)、この選択がされた画像は、符号量が所定程度削減される(ステップS63)。この削減は、実施の形態2のように圧縮率を高めることによっても、実施の形態3のように符号の一部を削減することによってもよい。そして、ステップS63の後、ステップS61に戻る。ステップS61により比較手段を実現し、ステップS62,S63により削減手段を実現している。
【0095】
このような構成にすることにより、記録メディア15が撮影途中でフルになった場合にも、撮影指示ファイル21に記載されているすべての画像を極力撮影できるようにして、記録メディア15に保存することができる。しかも、ユーザの選択により、優先度の高い、すなわち高画質を維持する必要性の高い画像の画質劣化は、極力発生しないようにすることができる。
【0096】
なお、以上の本発明の実施の形態では、本発明の撮像装置をデジタルスチルカメラとして実施した例で説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、デジタルムービーカメラや、スチルもムービーも撮像可能なデジタルスチルムービーカメラとして実施することもできる。
【0097】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明は、撮影の指示者から撮像を行なう被写体を特定する情報と撮影画像の圧縮符号化の際の圧縮符号化処理方式を指示する情報とを関連付けた情報を受け取って第1の記憶装置に記憶すれば、撮像を行なう被写体を特定する情報を閲覧し、また、撮影画像の圧縮符号化の際の圧縮符号化処理方式を画像ごとに自動で設定することが可能となる。
【0098】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、JPEG2000アルゴリズムによる様々な圧縮符号化処理方式の設定を行なうことができる。
【0099】
請求項3,12に記載の発明は、請求項2,11に記載の発明において、圧縮符号化する際の階層数を画像ごとに自動で設定することができる。
【0100】
請求項4,13に記載の発明は、請求項2,11に記載の発明において、圧縮符号化する際の圧縮率を画像ごとに自動で設定することができる。
【0101】
請求項5,14に記載の発明は、請求項2,11に記載の発明において、圧縮符号化する際のプログレッシブを画像ごとに自動で設定することができる。
【0102】
請求項6,15に記載の発明は、請求項2,11に記載の発明において、圧縮符号化する際のWaveletフィルタを画像ごとに自動で設定することができる。
【0103】
請求項7に記載の発明は、請求項2〜6の何れかの一に記載の発明において、記憶容量の制限から撮影する全ての画像を記憶できないときは、指示者が指示する圧縮後の符号量を削減する優先度の高い画像から符号量を削減して、極力全ての画像を記憶できるようにすることができる。
【0104】
請求項8に記載の発明は、請求項2〜6の何れかの一に記載の発明において、記憶容量の制限から撮影する全ての画像を記憶できないときは、指示者が指示する圧縮後の符号量を削減する優先度を参照し、ユーザの選択により画像の符号量を削減して、極力全ての画像を記憶できるようにすることができる。
【0105】
請求項9に記載の発明は、請求項7又は8に記載の発明において、符号データをさらに高い圧縮率で再度圧縮して符号量を削減することができる。
【0106】
請求項10に記載の発明は、請求項7又は8に記載の発明において、符号データの符号の一部を削減して符号量を削減することができる。
【0107】
請求項11に記載の発明は、撮像装置による撮影者に編集したファイルを与えることにより、撮影者は、撮像を行なう被写体を特定する情報を閲覧し、また、撮影画像の圧縮符号化の際の圧縮符号化処理方式を画像ごとに自動で設定することが可能となる。
【0108】
請求項16に記載の発明は、請求項11〜15の何れかの一に記載の発明において、指示者が画像の符号量を削減する複数段階の優先度を指定し、記憶容量の制限から撮影する全ての画像を記憶できないときは、この優先度の情報を利用して、極力全ての画像を記憶できるようにすることができる。
【0109】
請求項17,18に記載の発明は、請求項11〜16の何れかの一に記載の発明と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】JPEG2000アルゴリズムの基本を説明するための説明図である。
【図2】カラー画像の各コンポーネントについて説明するための説明図である。
【図3】デコンポジション・レベル数が3の場合の、各デコンポジション・レベルにおけるサブ・バンドを示す説明図である。
【図4】コード・ストリームの構造の説明図である。
【図5】一つのプレシンクトが空間的に一致した3つの矩形領域からなっていることの説明図である。
【図6】係数値をビットプレーン単位に分解し、画素あるいはコード・ブロック毎にビットプレーンに順位付けを行なうことの説明図である。
【図7】本発明の実施の形態1であるデジタルスチルカメラのハードウエア構成の概要を説明するブロック図である。
【図8】デジタルカメラで使用する撮影指示ファイルの説明図である。
【図9】本発明の実施の形態1である編集装置の電気的な接続を示すブロック図である。
【図10】編集装置の処理を説明するフローチャートである。
【図11】デジタルスチルカメラの処理を行なうフローチャートである。
【図12】デジタルスチルカメラの処理を行なうフローチャートである。
【図13】本発明の実施の形態2であるデジタルスチルカメラで使用する撮影指示ファイルの説明図である。
【図14】本発明の実施の形態2である編集装置の処理のフローチャートである。
【図15】デジタルスチルカメラの処理のフローチャートである。
【図16】本発明の実施の形態3であるデジタルスチルカメラの処理のフローチャートである。
【図17】デジタルスチルカメラの処理のフローチャートである。
【図18】本発明の実施の形態4であるデジタルスチルカメラの処理のフローチャートである。
【図19】デジタルスチルカメラでの撮影指示ファイルの表示を説明する説明図である。
【図20】符号の一部破棄についての説明図である。
【符号の説明】
1 撮像装置
4 撮像素子
14 第1の記憶装置
15 第2の記憶装置
16 圧縮手段
21 ファイル
23 階層数
24 圧縮率
25 プログレッシブ
26 Waveletフィルタ
Claims (18)
- 画像を撮像する撮像素子と、
この撮像した画像データを圧縮符号化する圧縮手段と、
前記撮像を行なう被写体を特定する情報と前記圧縮手段による圧縮符号化の際の圧縮符号化処理方式を指示する情報とを関連付けて、書き換え可能に記憶する第1の記憶装置と、
前記指示する情報の指示に応じて前記圧縮符号化処理方式を設定する設定手段と、
を備えている撮像装置。 - 前記圧縮手段は、JPEG2000アルゴリズムにより前記圧縮符号化を行なうものであり、
前記設定手段は、JPEG2000アルゴリズムによる圧縮符号化処理方式の設定を行なうものである、
請求項1に記載の撮像装置。 - 前記設定手段は、圧縮符号化処理方式の少なくとも一つとして前記圧縮符号化する際の階層数を設定する、請求項2に記載の撮像装置。
- 前記設定手段は、圧縮符号化処理方式の少なくとも一つとして前記圧縮符号化する際の圧縮率を設定する、請求項2に記載の撮像装置。
- 前記設定手段は、圧縮符号化処理方式の少なくとも一つとして前記圧縮符号化する際のプログレッシブを設定する、請求項2に記載の撮像装置。
- 前記設定手段は、圧縮符号化処理方式の少なくとも一つとして前記圧縮符号化する際のWaveletフィルタを設定する、請求項2に記載の撮像装置。
- 前記第1の記憶装置は、前記被写体を特定する情報と前記圧縮符号化処理方式を指示する情報とに関連付けて、必要に応じて画像の符号量を削減する複数段階の優先度の情報も書き換え可能に記憶するものであり、
前記圧縮符号化後の符号データを第2の記憶装置に記憶する画像記憶手段と、前記第2の記憶装置の使用されている記憶容量を所定の閾値と比較する比較手段と、
前記記憶容量が前記閾値を上回ったときは、前記第2の記憶装置に記憶されている符号データの符号量を、前記符号量を削減する優先度の高い画像が低い画像の符号量を上回らないように削減する削減手段と、
前記記憶容量が前記閾値を上回ったときは、前記削減により前記記憶容量が前記閾値を下回るまで、前記撮像を禁止する禁止手段と、
を備えている請求項2〜6の何れかの一に記載の撮像装置。 - 前記第1の記憶装置は、前記被写体を特定する情報と前記圧縮符号化処理方式を指示する情報とに関連付けて、必要に応じて画像の符号量を削減する複数段階の優先度の情報も書き換え可能に記憶するものであり、
前記圧縮符号化後の符号データを第2の記憶装置に記憶する画像記憶手段と、前記第2の記憶装置の使用されている記憶容量を所定の閾値と比較する比較手段と、
前記記憶容量が前記閾値を上回ったときは、前記第2の記憶装置に記憶されている画像の中からユーザの選択に応じての符号量を削減する削減手段と、
前記記憶容量が前記閾値を上回ったときは、前記削減により前記記憶容量が前記閾値を下回るまで、前記撮像を禁止する禁止手段と、
を備えている請求項2〜6の何れかの一に記載の撮像装置。 - 前記削減手段は、前記第2の記憶装置に記憶されている前記符号データをさらに高い圧縮率で再度圧縮した符号データとすることにより前記符号量の削減を行なう、請求項7又は8に記載の撮像装置。
- 前記削減手段は、前記第2の記憶装置に記憶されている前記符号データの符号の一部を削減することにより前記符号量の削減を行なう、請求項7又は8に記載の撮像装置。
- ユーザの入力に応じて、画像を撮像する撮像装置で前記撮像を行なう被写体を特定する情報と、前記撮像後の画像データを圧縮符号化する際の圧縮符号化処理方式を前記撮像装置を制御するコンピュータに対して指示する情報とを関連付けて記録するファイルの編集を行なう、編集装置。
- 前記圧縮符号化処理方式の少なくとも一つとして前記圧縮符号化する際の階層数を記録した前記編集を行なう、請求項11に記載の編集装置。
- 前記圧縮符号化処理方式の少なくとも一つとして前記圧縮符号化する際の圧縮率を記録した前記編集を行なう、請求項11に記載の編集装置。
- 前記圧縮符号化処理方式の少なくとも一つとして前記圧縮符号化する際のプログレッシブを記録した前記編集を行なう、請求項11に記載の編集装置。
- 前記圧縮符号化処理方式の少なくとも一つとして前記圧縮符号化する際のWaveletフィルタを記録した前記編集を行なう、請求項11に記載の編集装置。
- 前記被写体を特定する情報と前記圧縮符号化処理方式を指示する情報とに関連付けて、必要に応じて画像の符号量を削減する複数段階の優先度の情報を記録した前記編集を行なう、請求項11〜15の何れかの一に記載の編集装置。
- 請求項11〜16の何れかの一に記載の編集装置の前記編集の処理をコンピュータに実行させるコンピュータに読み取り可能なプログラム。
- 請求項17のプログラムを記憶している記憶媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002261193A JP2004104306A (ja) | 2002-09-06 | 2002-09-06 | 撮像装置、編集装置、プログラム及び記憶媒体 |
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Family Applications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008204568A (ja) * | 2007-02-21 | 2008-09-04 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 記録装置 |
JP2015139064A (ja) * | 2014-01-21 | 2015-07-30 | キヤノン株式会社 | 撮像装置、撮像システム、撮像装置の制御方法、撮像システムの制御方法、及びプログラム |
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2002
- 2002-09-06 JP JP2002261193A patent/JP2004104306A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008204568A (ja) * | 2007-02-21 | 2008-09-04 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 記録装置 |
US8644687B2 (en) | 2007-02-21 | 2014-02-04 | Panasonic Corporation | Recording apparatus |
JP2015139064A (ja) * | 2014-01-21 | 2015-07-30 | キヤノン株式会社 | 撮像装置、撮像システム、撮像装置の制御方法、撮像システムの制御方法、及びプログラム |
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